JPH09330084A - 鍵盤装置 - Google Patents

鍵盤装置

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JPH09330084A
JPH09330084A JP8175967A JP17596796A JPH09330084A JP H09330084 A JPH09330084 A JP H09330084A JP 8175967 A JP8175967 A JP 8175967A JP 17596796 A JP17596796 A JP 17596796A JP H09330084 A JPH09330084 A JP H09330084A
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    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10HELECTROPHONIC MUSICAL INSTRUMENTS; INSTRUMENTS IN WHICH THE TONES ARE GENERATED BY ELECTROMECHANICAL MEANS OR ELECTRONIC GENERATORS, OR IN WHICH THE TONES ARE SYNTHESISED FROM A DATA STORE
    • G10H1/00Details of electrophonic musical instruments
    • G10H1/32Constructional details
    • G10H1/34Switch arrangements, e.g. keyboards or mechanical switches specially adapted for electrophonic musical instruments
    • G10H1/344Structural association with individual keys
    • G10H1/346Keys with an arrangement for simulating the feeling of a piano key, e.g. using counterweights, springs, cams

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鍵または質量体等の回動部材の支持部材への
挿着を容易にする。 【解決手段】 回動部材側に一体的に設けられた弾性片
(13、43、13a、337)を有し、前記回動部材
の前記支持部材に対する挿着時並びに非押鍵時及び押鍵
時を通して、該弾性片の弾性によって前記回動部材の回
動支点部を前記支持部材の回動支持部に常に押し付ける
よう当接させた。さらに、前記とは別の第2弾性片を設
け、これに、鍵の支持部材への挿着後は、該弾性片が、
鍵挿脱に十分な変位を許さないように、鍵の回動支点部
と支持部材の回動支持部とで形成される許容空間(n
n)に割り込ませるような部位を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば電子楽器の
鍵盤装置に係り、これに用いられるバネ材を簡素化し、
鍵等の回動部材の支持部材への組み込みまたは分解作業
を容易にできるようにした鍵盤装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子楽器の鍵盤装置は、実公平
2ー16393または特開昭63ー125991に見ら
れるように、鍵を支持部材から離間方向に付勢する鍵復
帰バネを有するもので、なおかつ、このバネは激しい鍵
動作及びどのような鍵操作にも支持部材から離脱しない
ようにするため、該バネとは別部材にて鍵脱落防止部材
を有している。
【0003】
【発明の解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術においては、鍵と支持部材との間に介在される該
バネの設置作業が煩雑にならざるを得なかった。例えば
上記前者従来技術において、該バネ設置作業は、特公昭
64ー10077の技術により鍵裏面を上にして該バネ
を鍵に仮係止し、そのバネ付き鍵を支持部材に装着す
る。また、上記後者従来技術では、支持部材に鍵を仮係
止した状態で、支持部材をターンして該バネを挿入し、
該作業が終わると支持部材を表返す。このような作業の
中で、鍵または支持部材をターンして鍵または/及びバ
ネを装着する作業が一番繁雑な作業であり、自動化する
としても大型ロボットを必要とし、コスト大となり、従
って鍵等の支持部材への組み込み作業を手作業で行って
いた。
【0004】このような背景から、鍵動作の基本機能を
維持しつつ鍵その他の支持部材への挿着を容易にするこ
とが望まれていた。そこで、本発明では、鍵または質量
体等の回動部材の支持部材への挿着を容易にするように
しつつ、挿着後においては、該回動部材の基本機能(回
動部材の支持部材への付勢または回動部材の支持部材に
対する脱落防止)を保持するようにしたことを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明請求項1記載の鍵盤装置は、回動部材(1、1
W、1B、100、300)と、この回動部材の回動支
点部(12、112、232)を回動支持部(22、2
22、232)にて回動自在に支持する支持部材(2、
200、230)とを有する鍵盤装置において、前記回
動部材側に一体的に設けられた弾性片(13、43、1
3a、337)を有し、前記回動部材の前記支持部材に
対する挿着時並びに非押鍵時及び押鍵時を通して、該弾
性片の弾性によって前記回動部材の回動支点部を前記支
持部材の回動支持部に常に押し付けるよう当接させた。
【0006】本発明請求項1記載の鍵盤装置によれば、
支持部材への回動部材挿着時及び挿着後の回動部材回動
時において、回動部材に一体的に設けた該弾性片にて、
回動部材を支持部材側の回動支持部に押し付けるように
作用させる。これにより、回動部材挿着時にあっては、
回動部材(後方)を弾性片に抗して該回動支持部に押し
付け嵌挿させると、回動部材の支点部が自動的に回動支
持部に嵌着し、嵌着した状態では非押鍵時及び押鍵時を
通して該弾性片が該回動支持部を押圧する。従って非押
鍵時、押鍵時には回動部材が支点(回動支持部)から離
れないように付勢力を発生する。該弾性片は、回動部材
挿着時に言わば挿着案内片のようにも作用するので、回
動部材の支持部材に対する挿着を容易にし、挿着後は、
回動支点部を常に押圧することで回動部材の回動時に適
度な摩擦感を与えることができ、タッチ感触を良好にし
ている。なおかつ、該弾性片の回動支点部に対する作用
のさせ方によっては、鍵復帰力を発生させることもでき
る。
【0007】上記同一目的を達成するために本発明請求
項2記載の鍵盤装置は、押鍵操作により回動される鍵
(1、1W、1B、100)と、この鍵の回動支点部
(12、112)を回動支持部(22、222)にて回
動自在に支持する支持部材(2、200)とを有する鍵
盤装置において、鍵側に設けられ、前記鍵の回動支点部
を前記支持部材の回動支持部に常に押し付けるための第
1弾性片(13、43、113)と、前記鍵の支持部材
への挿入時に、支点押し付け方向において前記第1弾性
片が鍵挿脱に十分な変位を許し、前記鍵の支持部材への
挿着後は、前記第1弾性片が、鍵挿脱に十分な変位を許
さないように、鍵の回動支点部と支持部材の回動支持部
とで形成される許容空間(nn)に割り込ませるような
部位を有する第2弾性片(14、114(p))とを設
けた。
【0008】本発明請求項2記載の鍵盤装置によれば、
支持部材への鍵挿入時及び鍵挿着後において、鍵に一体
的に設けた第1弾性片にて、鍵を支持部材側の回動支持
部に押し付けるように作用させる。この場合、鍵挿入時
と鍵挿着後回動時とでは、前記第1弾性片の動きを制限
しなかったり、したりする。鍵挿着後回動時にあって
は、仮に回動動作以外の変位(例えば鍵を前後方向に引
/押)を与えても鍵が変位しないように、第2弾性片
(実施例では鍵側に設けられる)を鍵の回動支点部と支
持部材の回動支持部とで形成される許容空間に常に割り
込ませるようにし、支持部材への鍵挿入時においては、
該鍵挿入動作に連動して前記許容空間への割り込みを解
除するように第2弾性片を弾性変位させる。保守点検の
ため挿着後の鍵を支持部材から離脱する場合は、実施例
においてはマイナスドライバのような治具を第1弾性片
と第2弾性片との向き合う各側面間に挿入しつつ、鍵を
支持部材から離間する方向(上方向)に引き離すように
すれば、離脱できるようになっている。上記表現を借り
れば、鍵離脱時に前記許容空間への第2弾性片の割り込
みが解除される手助けをマイナスドライバにて行えばよ
いもので、この手助けをしない限り鍵の破壊を除いて、
鍵は如何なる場合も支持部材から離脱しない。
【0009】上記同一目的を達成するために、本発明請
求項3記載の鍵盤装置は、押鍵操作により回動される鍵
(100)と、この鍵の回動に連動して揺動する質量体
(300)と、前記鍵の回動支点部(112)を鍵回動
支持部(222)にて回動自在に支持し、前記質量体の
回動支点部(311)を質量体回動支持部(232)に
て回動自在に支持する支持部材(200)とを有する鍵
盤装置において、前記質量体側もしくは支持部材側の支
点部近傍に一体的に設けられた弾性片(211、211
a、337)を有し、前記質量体の前記質量体回動支持
部に対する挿着時並びに非押鍵時及び押鍵時を通して、
該弾性片の弾性によって前記質量体の回動支点部を前記
回動支持部に常に押し付けるよう当接させた。
【0010】本発明請求項3記載の鍵盤装置によれば、
支持部材への質量体挿入時及び質量体挿着後において、
支持部材または質量体に一体的に設けた弾性片にて、質
量体を支持部材側の回動支持部に押し付けるように作用
させる。これにより、質量体挿入時にあっては、質量体
を弾性片に抗して該回動支持部に押し付け嵌挿させる
と、質量体の支点部が自動的に回動支持部に嵌着し、嵌
着した状態では非押鍵時及び押鍵時を通して該弾性片が
該回動支持部を押圧する。従って回動支持部への質量体
挿着後には、質量体が支点(回動支持部)から離れない
ように付勢力を発生する。該弾性片は、質量体挿入時に
言わば挿着案内片のように作用するので、質量体の支持
部材に対する挿着を容易にし、挿着後は、回動支点部を
常に押圧することで押鍵時に適度な摩擦感を与えること
ができ、タッチ感触を良好にしている。
【0011】一般に質量体を備えた鍵盤装置では、鍵及
び/または質量体の基本位置への復帰手段として、質量
体そのものの自重を利用することが考えられている。本
発明請求項3記載の鍵盤装置もこの範疇に入る鍵盤構造
が可能であり、このような鍵盤装置を前提とした本発明
請求項3記載の鍵盤装置にあっては、鍵及び質量体の支
点構造は、回動部材の固定部側(回動支持部)への圧接
作用及び/または回動部材脱落防止作用があれば鍵盤構
造として成り立つ。つまり、質量体以外の回動部材復帰
手段を不要にすることができる。それ故回動支点部を常
に押圧する弾性片は基本的に強いものでなくてよい。付
加価値として鍵タッチの摩擦感を発生させるにはやや強
力にする必要があるだけである。従って本発明請求項3
記載の鍵盤装置は、鍵盤装置を設計するに当たって大き
な自由度を与えるもので、特開昭63ー125991に
用いられている鉄板等の耐久性を有する金属フレームを
使用しなくてよくなり、例えば図7の第3実施例に示し
たように、加工が容易な樹脂フレームでよいようにな
る。このことから本発明請求項3記載の鍵盤装置は、部
材組み込みのローコスト化に加えて更なる鍵盤装置のロ
ーコスト化に寄与する可能性がある。
【0012】上記同一目的を達成するために、本発明請
求項4記載の鍵盤装置は、押鍵操作により回動される鍵
(100)と、この鍵の回動に連動して揺動する質量体
(300)と、前記鍵の回動支点部(112)を鍵回動
支持部(222)にて回動自在に支持し、前記質量体の
回動支点部を質量体回動支持部にて回動自在に支持する
支持部材(200)とを有する鍵盤装置において、前記
鍵側もしくは支持部材側の支点部近傍に一体的に設けら
れた弾性片(113)を有し、前記鍵の前記鍵回動支持
部に対する挿着時並びに非押鍵時及び押鍵時を通して、
該弾性片の弾性によって前記鍵の回動支点部を前記鍵回
動支持部に常に押し付けるよう当接させ、前記質量体側
もしくは支持部材側の支点部近傍に一体的に設けられた
弾性片(211、211a、337)を有し、前記質量
体の前記質量体回動支持部(232)に対する挿着時並
びに非押鍵時及び押鍵時を通して、該弾性片の弾性によ
って前記質量体の回動支点部(311)を前記質量体回
動支持部(232)に常に押し付けるよう当接させた。
【0013】本発明請求項4記載の鍵盤装置によれば、
支持部材への鍵及び質量体挿入時及び挿着後において、
支持部材または回動部材に一体的に設けた弾性片にて、
鍵及び質量体を支持部材側の回動支持部に押し付けるよ
うに作用させている。これにより、鍵及び質量体の両回
動部材挿入時にあっては、両回動部材を弾性片に抗して
対向する各回動支持部に押し付け嵌挿させると、両回動
部材の支点部が自動的に上記各回動支持部に嵌着し、嵌
着した状態では非押鍵時及び押鍵時を通して該各弾性片
によって両回動部材を支点(回動支持部)から離れない
ように付勢力を発生する。即ち、本発明請求項3記載の
鍵盤装置と同様の作用をしつつ、その効果も付帯してい
る。そして、請求項3記載発明の主な作用効果は、質量
体付鍵盤装置において、特開昭63ー12599に見ら
れる鍵及び/または質量体における部材挿着時点で別構
成の復帰用板バネを不要にすることができた点にある。
【0014】
【発明の実施の形態】図1〜図4は、回動部材を鍵とし
て構成した場合の本発明請求項1〜2記載の実施態様
(第1実施例)を表すものである。さらに詳しくは、図
1は、第1実施例における鍵盤装置の全体を一部側断面
図として示したものであり、図2は、鍵後部を後上方か
ら見た部分的斜視図であり、図3は、鍵支点近傍の詳細
図であって、(a)がその背面から見た背面図、(b)
が鍵及び支持部材を上方から見た平面図(a図のb−b
矢視図)、(c)が支持部材を後方から見た立面図(b
図のc−c矢視図)、(d)が(a)図におけるd−d
断面の矢視図、(e)が(a)図におけるe−e断面の
矢視図、(f)が(a)図におけるf−f断面の矢視図
である。
【0015】図1は、鍵1が支持部材2に鍵後部10を
介して今まさに嵌合しようとしている図であって、鍵の
ストッパ片1sを支持部材の透孔2hに嵌合しつつ、ガ
イド片2gに鍵1を案内させながら鍵後端下部11を支
点部透孔21に挿入することで、鍵1の支持部材2への
組み込みが行われる。鍵後部には、鍵組み込み時の後述
するガイド機構を有しており、このガイド機構によって
鍵はスムーズに支持部材に挿着され、その回動支点部1
2が回動支持部22に嵌合する。そして鍵挿着時の鍵操
作時において鍵復帰機能は、この発明の主要部をなす鍵
後端固着の第1弾性片13に持たせてもよいし、ここの
弾性を弱くしておいて、押鍵時にアクチュエータ1aに
て駆動される鍵スイッチであって、お椀状可動接点を構
成するゴム状の弾性体23にて持たせるようにしてもよ
く、該第1弾性片13及び弾性体23の両方にその機能
を受け持たせてもよい。
【0016】図2は、鍵後部10の詳細を示しており、
図3も参照しながらその詳細を説明する。該鍵後部10
には、支点機能と、鍵10の支持部材2への挿着時のガ
イド機能と、鍵10の支持部材2への圧接機能と、鍵復
帰機能と、鍵脱落防止機能とが備わっており、まず支点
機能を有する構成から説明する。支持部材2の後方に設
けられた支点部透孔21の前端縁に支持部材2に一体に
樹脂で形成した円弧状の回動支持部22を具備し、該回
動支持部22に嵌合し得るように、凹部状回動支点12
が鍵の両側壁1w1,1w2間を繋ぐリブ壁12rに設
けられ、該回動支持部22と該回動支点部12とで、鍵
が回動する支点部を構成している。
【0017】次に、あとの4つの機能であるが、複雑に
絡み合って各部品または複数部品が共動して該4つの機
能を果たしているので、それらをまとめて説明する。鍵
後端の背面である鍵後壁10rは、補強を兼ねた前記リ
ブ壁12rから所定距離(例えば4mm)以上(実施例
では8mm)隔てて設けられ、この鍵後壁10rには3
条の切れ溝d1,d2,d3形成することで、第1弾性
片13と第2弾性片14とからなる2つの弾性片を形成
する。上記所定距離を隔てて後壁10rを形成する理由
は、鍵の支持部材への挿着時に第1弾性片13が鍵前方
に変位するためと、第2弾性片の基部が、弾性に対し耐
久性を持つように鍵長手方向に幅を持たせたいからであ
る。
【0018】第1弾性片13は、図3(d)に示すよう
に後壁10rの厚みより少し薄く形成することにより弾
性を持たせており、鍵の支持部材への非挿着時において
は、図3(e)、図4(a)に示すように全体として鍵
後端からさらに突出するように金型成型時に形成され、
側面から見てく字状をなしている。
【0019】第2弾性片14は、該弾性片13に並設さ
れ、その基部14fは、所定薄幅を有しつつ、図3
(e),(f)に示すごとく鍵長手方向に対し後壁10
r厚みより大の所定奥行き(図中左右方向距離)を有す
る。中央から先端部分は、上面に斜面14sを有する変
則五角形状の横変位可能部14vが、該斜面14sの分
だけ厚みを増して三角状幅広部14tを介して基部14
fに連設され、この部位14vそれ自身は変形せず、基
部14fが、鍵挿入時に変位する。該三角状幅広部14
tの弾性片13側方には、鍵の支持部材への非挿着時及
び挿着後において該弾性片13のく字状凹部13cに嵌
入する突起14pが一体に設けられている。横変位可能
部14vの五角形の下2辺141、142で楔を形成
し、辺142が鍵挿着時に支持部材2から突設した突部
状ガイド片24の斜面241にガイドされることで、第
2弾性片14は鍵の外方に変形し、突起14pが凹部1
3cから離脱して第1弾性片13の鍵先端方向への変形
を可能にしている。即ち、本発明請求項2記載の許容空
間とは凹部13cと鍵後壁10rとで形成される空間を
指している。
【0020】このことを鍵の支持部材への挿入状態遷移
図で示した図4も参照して、さらに詳述する。図4
(a)は、ストッパ片1sを透孔2hに嵌合(図1参
照)しつつ鍵後方を透孔21に翳した状態を示すもので
あって、断面図としてみた場合、図3(d)と同じ断面
を表している。従って断面表示(斜線)を省略する。鍵
の前後方向のガイドは、支持部材2の後壁立ち上がり部
25の前面に第1弾性片13の頂部13tがガイドされ
るか、もしくは、回動支持部22に鍵後端下部11の非
ガイド斜面11sが当接してガイドされ始める。
【0021】ガイドされ始めにおいて、該斜面11sが
回動支持部22に当接時、該斜面11sと第1弾性片1
3の自由端131との距離D1が支点部透孔21の鍵長
手方向距離D2よりわずかに小さく設定(D1<D2)
されているので、容易に鍵後端下部11が透孔21には
まり込む。鍵が第1弾性片13にて回動支持部22に押
し付けられる圧接力を大きく設定する関係上、上記距離
D1が上記距離D2より大きく設定(D1>D2)され
る場合であっても、立ち上がり部25に鍵を押し付けな
がら支持部材2への鍵挿入を行えばよく、そうでなくD
1<D2であっても、立ち上がり部25を鍵挿入の最初
のガイド部にした方が鍵挿入の作業がし易いので、鍵1
を立ち上がり部25に少し押し付けながら少し下方に移
動させると図4(b)の状態になる。
【0022】即ち、図4(a)から図4(b)に遷移す
る際、鍵後部下部のうち一番早く支持部材2に当接する
のは、鍵後端下部11の下面11uであり、その直後に
辺142が斜面241に当接する。従って、鍵後端下部
11の下方側面と透孔21の側縁部とで、鍵幅方向の規
制を受けながら、第2弾性片14が外方に変形して行
き、弾性片14が凹部13cから離脱したところで弾性
片13の自由端131及び下片132が、透孔21の後
縁切欠部21rに後付けもしくは成型時一体に形成され
たすべり部21sを滑りながら、鍵先端方向に変形させ
られて行く(図4(b)〜図4(c)参照)。
【0023】図4(c)の状態は、回動支点部12が回
動支持部22に今まさに嵌合しようとしている状態を示
したもので、斜面11sの終端11eが支持部材2の水
平面より下方に下がると、第1弾性片の上片133の弾
性作用及び/又は外的な鍵下方移動力にて、図3(d)
の状態に即座に遷移する。図4(c)から図3(d)に
遷移するとき、鍵1は支持部材2に対し前方に移動する
ので、第2弾性片の辺142は、斜面241との当接状
態をF方向に解除される。これによって突起14pが凹
部13cに再び瞬時的に介入する。一度図3(d)の状
態になると、突起14pにて第1弾性片の弾性変位がロ
ックされるので鍵を前後に押し引きしながら持ち上げて
も支持部材から離脱することはない。
【0024】保守点検時に鍵を支持部材2から離脱する
場合は、鍵後壁10rと立ち上がり部25との間であっ
て第1弾性片13の側面134と斜面14sとの間にマ
イナスドライバなどの治具を挿入しつつ、鍵後方を持ち
上げるようにすればよい。該治具の挿入によって第2弾
性片14は外方に変形させられるので、突起14pは凹
部13cから離脱し、第1弾性片13が弾性変位可能に
なるからである。鍵挿入時及び鍵離脱時において、第2
弾性片が鍵の外方に変形するが、突起14pの凹部13
cへの介入解除に際して、横変位可能部14vが変位す
るのに十分なクリアランスを確保するために、隣鍵との
絡みもあって、楔を形成する辺141は鍵内側方向に切
り欠いて斜辺を形成している。
【0025】ここで、前述の残り4つの機能がどの部品
で果たしているかを説明しておく。鍵の支持部材への挿
入時のガイド機能は、主に鍵後端下部11とその透孔2
1とで果たしている。特に斜面11sと回動支点部22
でなされており、広義的に言うと第1弾性片13と立ち
上がり部25との当接及び第1弾性片13と係合部であ
る後縁切欠部21rとすべり部21sによっても、鍵挿
入ガイド機能を補助していると言える。
【0026】鍵の支持部材への圧接機能は、鍵挿入時に
おいて、主に下片132とすべり部21sが果たしてお
り、鍵挿入後鍵操作時においては、上片133とすべり
部21sが果たしている。そして、これら機能部材(上
片133とすべり部21s)は、鍵挿入後の鍵脱落防止
機能を補助している。
【0027】鍵復帰機能は、上片133とすべり部21
sとの当接によってベクトルa1を発生し、鍵回動中心
oを通る線分a1の法線との交点pと該中心oとからな
る線分opをモーメントの腕長とし、該線分opにベク
トルa1を乗じたベクトルTとして表される鍵復帰力を
有する機能であり、あえてその部品を示すなら第1弾性
片13とこれに対接する関連部品で果たしている。また
この実施例では、鍵スイッチのゴム状弾性片23がその
機能を補助している。弾性片13と弾性体23とでどち
らが主か従かについては設計事項であり、このいずれか
一方を極めて零に近づけることも可能である。場合によ
っては第1弾性片13による変形例にてこの弾性片の鍵
復帰力を負にすることもできる。
【0028】鍵脱落防止機能は、第2弾性片14が果た
しており、より詳しくは、支持部材2に対して鍵挿脱時
を除く鍵挿着後において、第1弾性片13が鍵前方に移
動し得る許容空間(凹部13cで形成された空間nn)
に突起14pを割り込ませるようにした構成によって果
たしている。
【0029】次に鍵復帰機能を実現する他の実施例につ
いて述べる。その前に前記実施例における鍵盤装置の長
所、短所を整理することにより、製品化する場合の各種
最適実施例を考察する。まず、前記実施例では多機能部
材である第1弾性片を鍵に樹脂で一体成形し、なおか
つ、鍵の支持部材へのワンタッチ装着を可能にしたこと
により、従来に見られた別体の鍵復帰バネをなくし、構
成及び組立作業性の点で大幅なコストダウンを図ること
ができた。しかしながら、鍵盤装置の鍵というものは、
何十万回もの押離鍵に耐え得るものでなければならな
い。この観点から前実施例を考えた場合、第1弾性片の
バネ性を強く設定すると、経年変化もしくは長い間の弾
性回復力の低下が、樹脂であるが故に心配される。従っ
て、前実施例では、その長所を生かして第1弾性片のバ
ネ性を余り強く設定せず、お椀状ゴムスイッチによる鍵
復帰力を借りた図1のような鍵盤装置が最適のように思
われる。あるいは、やはり第1弾性片のバネ性を余り強
く設定しないようにして、質量体の自重による鍵復帰力
を借りた例えば後述の第3実施例(図7及び図8)な
ら、前実施例で想定される短所も表れて来ない。
【0030】上記お椀状ゴムスイッチ使用の従来鍵盤装
置は、例えば特公平6ー31939に見られるようにロ
ーコストを追求しているので、鍵はその基端部で共通に
連結された構成をとっている。これにより、鍵の支持部
材への組み込みが、容易な反面、極部的な故障であって
も保守点検時において、多数鍵を同時に支持部材から外
さなければならない不便さがある。さらに保守後におい
ては、鍵並びが、微妙にずれてしまい、鍵操作性が悪く
なることがあった。これに対し、前実施例では、保守時
においても、その保守部に対応した鍵のみの脱着でよい
ため、一見、特公平6ー31939に対して劣性のよう
に思われるが、実はこの実施例の方が優性でもある。
【0031】さらに、USP4602549のような中
級モデルに対する本発明の優位性について、更なる最適
実施例を考えてみる。USP4602549のような錘
を鍵に有する鍵盤装置では、鍵復帰力を十分にかつ耐久
性及び恒久性を持って、発生させなければならない。そ
こで、この点をクリアした実施例(第2実施例)を図5
及び図6に示して説明する。
【0032】第2実施例の特徴は、弾性回復力が長期に
渡って低下しにくい金属板バネを前記第1弾性片33
(43)として採用し、なおかつ、鍵復帰力を大きく設
定できるように回転モーメントの腕長を大きくしてい
る。図5は、鍵後部10を側面図とし、その他を側断面
図とした非押鍵時の鍵盤装置全体を表し、図6は、鍵後
部10を側断面図として表した押鍵時の図である。図5
及び図6において、前実施例と同一またはほぼ同一部分
については同一番号を付している。
【0033】鍵盤装置の全体構成としては、鍵押下時の
慣性質量を大きくし、弾きごたえ感を有するように白鍵
1W、黒鍵1Bの自由端下面に白鍵用錘1Ww、黒鍵用
錘1Bwを付着した構成とし、鍵後壁10rに金属板バ
ネ(43)を設けている。そして前実施例使用のお椀状
ゴムスイッチによる鍵復帰補助力を借りなくてもよい光
利用キーセンサを採用している。支持部材2には、鍵自
由端下方に設けたストッパ片1Ws、1Bsが、非押鍵
時に当接する上限ストッパ2suと、押鍵時に鍵下面が
当接する下限ストッパ2sdとが設けられている。な
お、凹部2h1は、白鍵用錘1Wwの逃げ孔であり、透
孔2h2は、黒鍵用錘1Bwの逃げ孔である。また、錘
1Wwは、鍵両サイドの側壁1w1,1w2と前後壁を
形成するリブ壁1r1,1r2とにて構成した箱部に、
接着剤等にて固着される。黒鍵も同様に構成されるが、
重量、形状を異にしている。
【0034】押鍵検出機構は、赤外線発光ダイオードか
らなる発光部と、透孔kshで構成される所定間隔を隔
てて対向部に形成されるフォトトランジスタからなる受
光部とを対構成にし、複数鍵分を一体成形して得られる
キーセンサユニットksuで形成され、該透孔kshに
重ねて支持部材2に設けられた透孔2h2にも押鍵時貫
通する鍵アクチュエータ用シャッタ板の挿脱によって押
離鍵を検出するようになっている。1鍵に対し発受光部
を2つ設け、シャッタ板下端または発受光部を段違いに
形成することにより時間差センスによってタッチレスポ
ンススイッチが形成できる。また、シャッタ板をグレイ
スケールで構成することによって押鍵ストロークの全行
程センシングも可能である。
【0035】図6において、第1弾性片33は、上片a
と下片bとの境目で折曲した金属(鋼)板バネからな
り、金型での鍵製造時に、金型内に予め該バネを所定位
置に載置して、その状態で樹脂を流し込むことにより、
鍵後壁10rの上部に一端を固定して鍵に一体的に形成
される。一点鎖線で示した弾性片33は鍵1の支持部材
2に対する非挿着時の状態を示したもので、実線の弾性
片43は、その挿着状態を表している。
【0036】鍵後端下部11は、鍵後部10から下方に
前実施例より長く伸びて形成され、第2弾性片14の横
変位可能部も前実施例より下方に設けられ、その側方に
設けられた突起14ppも、支持部材2の透孔21vの
下水平部h2近傍に設けられる。鍵後端下部11が、か
なり下に延設されているので、上記透孔21vは、前側
縁に設けた回動支持部22を含む上水平部h1と、すべ
り部21sを後側縁に設けた上記下水平部h2と、該両
水平部間を連結する垂直部vとからなる構成を有してい
る。
【0037】この実施例の合理的な特徴は、必然的に設
けなければならない錘1Wwの逃げ空間としての凹部2
h1を形成した突部2pと、鍵後端下方に延設した下部
11の回動を許容して保持する立ち上がり部25とで、
支持部材2の脚部を構成し、鍵盤装置を支える構成とし
た点である。つまり、棚板20に対し、USP4602
549,USP4901614における支持部材を支持
する支柱等の支持部を別部材として設けることなく鍵を
浮設することができる。なお、立ち上がり部25の後方
には、補強用リブ251が2〜4鍵幅毎に設けられてい
る。
【0038】そして、鍵挿着時に立ち上がり部25の前
壁に弾性片33がガイドされつつ、両サイドの該垂直部
vによって、鍵後端下部11の外側両側壁がガイドされ
て、前面は斜面11sが回動支持部22との当接スライ
ドによってガイドされて、図5、図6のような鍵の支持
部材2への挿着状態となる。この状態において、鍵挿着
時の弾性片43は、上片aとすべり部21sとのc点で
の当接により、ベクトルa2を発生し、鍵回動中心oを
通る線分a2の法線との交点pと該中心oとからなる線
分opをモーメントの腕長とし、該線分opにベクトル
a2を乗じたベクトルT1として表される鍵復帰力を発
生する。その結果、前実施例のベクトルTとこの実施例
のベクトルT1とでは、T1>Tの関係になっているこ
とがわかる。何故なら、T1の腕長opの方が明らかに
大きい。また、金属バネであるが故にバネ材の断面積、
断面形状、材質等により、バネ力を増すことができ、バ
ネ力を大に設定しても経年変化による弾性回復力の低下
を小さくできる。さらに、すべり部21sと弾性片43
との当接による弾性片の磨耗が、樹脂より少ないため、
バネのバネ力の経年変化も少ないことと合わせて、長期
にわたりタッチ間が変化しない。
【0039】次に、回動部材を質量体として構成した場
合の実施態様(第3実施例)を図7及び図8によって説
明する。図7は、第3実施例における鍵盤装置の側断面
図、図8は、質量体と支持部材との嵌合構造及び質量体
と鍵との嵌合構造を示した要部分解斜視図であって、こ
の実施例の最大の特徴は、USP4602549または
UPS4901614等の従来に見られる鍵及び/また
は質量体の基準位置方向への復帰バネをなくしてしまっ
て簡素化した点にある。一般に鍵復帰手段は、必ず必要
であって、この実施例でも質量体300の自重それ自身
によって形成されている。
【0040】鍵100は、側壁121、122を有した
断面コ字状をしており、鍵後部110の鍵後壁110r
に設けられた凹面円弧状回動支点部112を、支持部材
200の水平主部210後方に設けた支点部透孔21の
後縁に形成した凸面円弧状回動支持部222に嵌合係着
させた状態で、回動自在に支持されている。支持部材2
00は、前記水平主部210と、前方の鍵スイッチ保持
部225等を有する前方支持部220と、該主部210
と該前方支持部220との境に位置し棚板20に対し鍵
盤装置全体を浮設させるための前垂直リブ壁230と、
水平主部210の下面に主要鍵間位置に鍵長手方向に沿
って垂設した補強リブ壁240とからなり、これらは全
て樹脂で一体成形されているが、金属で構成することも
できる。そして該リブ壁240は、リブ壁230と水平
主部210とを所定距離を隔てて一体的に連結されてい
る。なる。両リブ壁230、240には、半オクターブ
程度毎に柱状の太い幹部231、241を備えている。
リブ壁230の頂部には各鍵に対応する質量体300を
回動自在に支持する凸円弧の回動支持部232が設けら
れ、鍵幅方向の中心には、凸状リングまたはリング凹溝
(図7では凹溝233)が形成されている。
【0041】また、前方支持部220には、各鍵毎に透
孔226が設けられ、該透孔226の前後部下面にスイ
ッチ用嵌合リブ227、228が突設されて、その両リ
ブ間の嵌合凹部229にメガネ状鍵スイッチswが配設
され、さらにリブ227の一部で固着されたスイッチ用
基板400が配設される。該支持部220のさらに前方
にはその上面に質量体ガイド突起221が突設され、そ
の突起221のさらに前方には、補強部24a付き立設
前壁224及び過押鍵時のストッパ受け部223(白鍵
用)が形成されている。上記ガイド突起211は、白黒
鍵共に鍵長手方向の同一位置に形成される。図7のガイ
ド突起211は、白鍵用を描いたものだが、黒鍵用のそ
れも図7において同位置に表される。なぜそのような構
成が可能かと言うと、鍵の質量体駆動部である駆動片1
24及びゴム状弾性片127(後述)とそれを受ける力
伝達部320及びその先端323、327(後述)とを
白黒鍵でほぼ同一位置にし得るようにしているからであ
る。即ち、黒鍵100Bの駆動片(図示せず)を隣り合
う2白鍵の下を潜らせて長靴状に設け、該長靴の爪先部
に該ゴム状弾性片を固着して、これで力伝達部320の
先端を駆動するようにすればよい。正確には、黒鍵用ゴ
ム状弾性片の位置は、上記ガイド突起221が白黒鍵同
一位置にし得る程度に、白鍵のそれ(127)より少し
手前側(鍵自由端側)に設定される。その意味は、鍵の
演奏操作部押下時に白黒鍵同一タッチ感を出すためであ
る。なお、23aは、白鍵用フェルトであり、フェルト
218は、黒鍵100Bの過押鍵時の受け部材であっ
て、フェルト23a,218共にフォルテシモ程度では
鍵と接触しない。
【0042】水平主部210の後部上面には質量体の上
限移動を規制する受け部250が形成され、この下面に
質量体ストッパフェルト251が固着され、棚板20の
上面またはリブ壁240を横切って、リブ壁240の下
部に質量体の下限ストッパフェルト242が後付けにて
配設される。このフェルト242は、質量体300を支
持部材に挿着した後、リブ壁240の下端に設けたヒン
ジ部hgを介して連設された蓋部材ldに固着されてか
ら図示のように配設される。
【0043】質量体300は、水平主部210と棚板2
0とで形成される空間に、前記垂直リブ壁頂部の回動支
持部232を介して、一点支持にてシーソー構成で配設
される。該質量体300は、鉄製棒状金属部350と、
この一部を樹脂にアウトサート成形にて埋設させた樹脂
加工部310とからなり、該樹脂加工部310は、力伝
達部320と金属支持部340と回動支点部311とか
らなる。該回動支点部311は、質量体300を1:3
ないし1:4に分割した分岐点に配設され、前記回動支
持部232に対し回動自在に嵌合させる。嵌合時には、
円弧凸状312が、溝233に回動スライド自在に嵌合
して、鍵並び方向の揺動及びガタツキを規制する。
【0044】力伝達部320は、多機能部材であって、
文字どおりの鍵から質量体への力伝達機能を具備し、質
量体300の支持部材(支持部232)への挿脱時に質
量体が、スムーズに挿脱操作されるための被挿脱ガイド
機能を有すると共に、挿着後の鍵操作時においては、鍵
及び/または質量体の並び方向の揺動が規制される被操
作ガイド機能を有している。さらに、押鍵センサ駆動機
能と、質量体が支点へ押し付けられる被圧接機能と、鍵
操作時の質量体脱落防止機能の一部とを担っている。
【0045】該力伝達部320は、側壁321、325
を有し、端部322と端部326とで鍵復帰時の鍵と質
量体との離れ防止片を構成し、端部323、327で押
鍵時の力受け部を構成している。また、端部323、3
27の先端内側壁324、328にて前記被操作ガイド
機能を果たす被ガイド片を構成している。この被ガイド
片としての先端内側壁324、328を、図7に示すご
とく、先端方向(図7の左方)に向かうに従い末広がり
の八字状にするか、ガイド突起221の先端(上方)
を、鍵幅方向に対し他より細く形成することにより、質
量体の支持部材への挿着最終段階での嵌合を容易にする
ことができる。そして、端部322、326と端部32
3、327との間に凹部329を有し、鍵前部120の
下面に形成した質量体駆動片124の下面125の透孔
126に圧入嵌着されたゴム状弾性片127を上記凹部
329に挟み込み、押鍵時に弾性体127の表面と凹部
329とをスライド可能にすることで、鍵100からの
力を質量体300に伝えている。即ち、図8の駆動片1
24をx方向に約90度回転させた時の透孔126に図
示状態の弾性片127をその溝部gにて嵌合させると、
図7における鍵100と質量体300との嵌合状態が得
られる。
【0046】前記力伝達部320は、両側壁321、3
25を連結し、質量体300の支持部232への挿入時
の被ガイド片でもある溝底部331を側壁321、32
5間の底部に形成し、各側壁321、325内側と溝底
部331とで挿脱用被ガイド溝330を構成する。ま
た、上記溝底部331の下面には、スイッチ駆動片33
4が一体成形され、押鍵時にスイッチswを順次ONす
る。そして上記溝330の先端は、斜面332で形成さ
れ、図7の下方から質量体先端を挿入する場合、水平主
部210の前方に一体成形された質量体挿入時及び挿着
時の弾性ガイド片211先端折曲部212と支持部23
2との間隙が、該ガイド片211を予め実線で示したよ
うに形成しておき、質量体溝底部331斜面332から
の圧入により、容易に点線のごとく広がるよう構成して
いる。なお、該弾性ガイド片は、図9で示すように下に
凸のく字状あるいはU字状弾性ガイド片211aにする
ことによって、その弾性(バネ性)をより高めることが
できる。そして上記溝底部331の後部においては、回
動支点部311が回動支持部232に嵌合した時に安定
状態を形成するように、折曲部212の落ち込み部33
3を形成している。
【0047】この落ち込み部333に折曲部212が嵌
合した状態で、鍵に連動した質量体は回動するが、保守
点検時に質量体を支持部材から離脱する場合は、折曲部
212の溝底部331に対する当接部が小円弧に形成さ
れ、かつこの保持部であるガイド片211が弾性を有し
ているので、鍵を支持部材から外すと共に質量体樹脂加
工部310のリブ壁230対向面がリブ壁230に今ま
さに当接しようとする程度に質量体300を回動する
と、折曲部212が落ち込み部333からわずかに脱出
した状態となり、そのまま斜め下方に質量体300を引
き抜くだけで、容易に離脱できる。
【0048】上記弾性ガイド片211は、質量体の支持
部材への挿着時及び離脱時に被ガイド溝330に嵌合
し、両側壁321、325を案内すると共に、鍵操作時
の質量体回動においては、両側壁321、325の後方
を常に案内する。この時質量体先端は、その端部内側壁
324、328が支持部材から突設したガイド突起22
1に案内される。これによって質量体300は、ふらつ
きのない確実な上下動が可能になり、質量体先端にてス
ライド回動可能に結合された鍵もふらつきのない上下動
を可能にしている。このようなメカニズムにより、図7
において突起221を実線で示すとおり前記両UPSに
見られた鍵ガイド片をなくすることができた。支持部材
から突設される鍵ガイド片がなくても、グリッサンド奏
法によって鍵がその並び方向に変位することがなく、ス
ムーズな上下動が可能になった。
【0049】但し、図7において、鍵から見た場合の鍵
ガイドは、実は質量体ガイドであるので、鍵の下方に位
置することになり、ガイドがあまくなる。そこで鍵が横
に鍵間幅以内のわずかな移動を許容してもよいように、
鍵支点において、鍵前方から見てローリング方向のみ禁
止する鍵盤を開示した特開平6ー149229等の支点
構造を用いる方がよい。また、鍵ガイドの確実性を期す
ため、図7の点線に示すように質量体ガイド片である突
起221をそのまま上方に延設した鍵及び質量体兼用の
操作ガイド片としてもよい。なお、図8の孔213は、
保守点検時に万一ガイド片が折れてしまった場合に、金
属製板バネを後付けできるようにするための孔である。
また、金属支持部340は、リブ部及び金属支持をさせ
る部位を除いて薄壁になっている。
【0050】鍵100については、第1、第2実施例に
示されない特徴のある構成を有するもので、鍵の前面1
23とは反対の鍵後壁110rに設けられた回動支点部
112を回動支持部222に、第1弾性片113によっ
て後方に付勢させている。前実施例では、鍵を前方に付
勢させたが、後方に付勢してもよいことを示したもので
ある。図7の当該部分は、図3(a)のd−d断面に対
応させて示しており、支持部材から突設させた突部状ガ
イド片(図3(c)の番号24)などは、図示を省いて
いる。該第1弾性片113は、上片13aと下片13b
とで構成された縦断面く字状片からなり、鍵後壁110
rのすぐ前方に補強リブ壁116を切り欠いて鍵後端下
部111まで延設されている。その側方に並設(鍵幅内
で鍵幅方向に弾性片113と並設)され、上部にヒンジ
を備えた変則5角形の第2弾性片を設けており、上部を
ヒンジ構造とすることにより、該第2弾性片の下方は、
鍵幅方向に変位可能にしている。そして第1弾性片11
3と向き合い、く字状凹部nに常時突出嵌入するように
該第2弾性片側方に突起114pが設けられ、鍵100
の支持部材200への挿着時における透孔21への鍵後
端下部の挿入時に、一時的に該く字状凹部から脱出する
ように、突起114pが設けられている。
【0051】なお、鍵挿入時における第2弾性片変位を
自動的にさせるための突出片が、図3(c)とほぼ同構
成で水平主部210の透孔21前縁近傍に立設され、鍵
挿入時の初期時に上記下片13bが、該前縁に当接し
て、鍵後端方向に第1弾性片113が変位する直前また
は同時進行にて、該突状片によって第2弾性片の下方一
辺が押圧されて、第2弾性片が鍵幅方向に変位する。該
突起114pは、該鍵挿着後鍵回動時及び非回動時にお
いては該く字状凹部nに嵌入している。
【0052】そして、支持部材200からの鍵離脱手法
として、治具(マイナスドライバ)挿入用透孔115を
鍵表面に設け、ここからの治具挿入にて第2弾性片の横
変位可能部に設けられた突起114pを横変位させて、
鍵を手前側に引きつつ後方を持ち上げるようにする。鍵
挿入時においては、各弾性片の向きが反対なだけで、前
実施例とほぼ同様に作用する。なお、透孔115の上方
には、操作パネル260が配設されるので、見え懸かり
上も問題はない。
【0053】この実施例では、第1弾性片113の上辺
13aが透孔21の前縁に設けられたすべり部21sを
斜め下から斜め上方へ押し付けており、鍵回動中心回り
の回転トルクは、反時計回りとなっているが、質量体の
自重で鍵復帰力を発生させ、この復帰力の方が該回転ト
ルクより大きいので、鍵は、非押鍵時は上方に位置(実
線状態)することができる。押鍵時は、二点鎖線で示す
状態となる。この実施例では、鍵を後方に圧接する手法
の方が、支持部材への鍵及び質量体の組み込みをスムー
ズにすることができる。さらに第1弾性片113の作用
で、「負」の鍵復帰力を発生させており、非押鍵時の力
伝達点(ゴム状弾性体127の部分)において質量体を
常に下方に押し付けているので、押鍵初期時に鍵から質
量体への力伝達がすばやく行われる長所も備えている。
もしこれを前実施例のようにすれば、押鍵初期時にわず
かなクリアランスを生じさせる原因にもなり、例えば速
弾きにふさわしくないことも起こり得る。上記「負」の
鍵復帰力を発生させ、なおかつその復帰力が半恒久的に
変化しにくくするため、第2実施例(図6)の構成を第
3実施例(図7及び図8)に適用してもよい。その場
合、第1弾性片33と回動支点部12とを図7で示すよ
うに左右逆構成にしてもよい。
【0054】さらにこの実施例では、質量体に対する弾
性ガイド片211それ自身の弾性により、質量体を支点
方向(回動中心方向)に押し付けると共に、質量体挿着
状態において、ガイド片211が溝底部331の斜面3
35を下方に付勢するので、図7、図8において質量体
300に時計回りの復帰力を与える。これによって、特
に押鍵状態からの質量体の戻りがよくなるので、上記鍵
の第1弾性片113による負の復帰力と合わせて、速弾
き等がよりよくできる。
【0055】また、前記速弾き好適効果を耐久性を持っ
て半恒久的に付与するため、図10の第4実施例に示す
ように、該ガイド片211に代えて、1オクターブまた
は数オクターブ共通の共通基端部からなる共通取付部2
15を備えた後付けによる櫛歯状金属板バネ(質量体挿
入時のガイド片)216、216、、、で形成し、ネジ
217等によって支持部材の水平主部210前端部に一
体化させてもよい。この第4実施例において、第3実施
例と同一またはほぼ同一部分は同一番号を付してその詳
細を省略するが、この実施例では、前記の他、前実施例
にない特徴を備えている。それは、質量体挿入時のガイ
ド片216、216、、、、が、操作時のガイド部(ガ
イド突起221)に向かって延びて形成されていること
である。これにより、質量体挿入時のガイド機能がます
ます充実し、矢印a3方向に質量体を押し込むという操
作をするだけで、操作時の被ガイド部である端部先端内
側壁324、328をガイド突起221に導くことがで
きる。しかもガイド片216は、U字状を成しているこ
とから弾力性に富み、耐久性を持って半恒久的に回動支
持部への質量体押しつけ及び/または質量体復帰機能を
有する。
【0056】また、前記両実施例では、質量体300の
支持部材200への挿着に関し、第1段階で弾性ガイド
片211(216)が、壁324、328のハ字状部を
ガイドする。そして、質量体300を反時計方向に回し
ながら左方に挿入する第2段階では、先端折曲部212
が斜面332を登り、挿脱用被ガイド溝330の溝底部
331を経て落ち込み部333に落ち込む直前まで、弾
性ガイド片211(216)が質量体300をリード
(ガイド)する。その後、上記ハ字状部がガイド突起2
21の上部にさしかかり回動支点331が回動支持部2
32に嵌合する第3段階では、弾性ガイド片211(2
16)とガイド突起221とが協導して質量体300を
導く。即ち、上記ハ字状部が、ガイド突起221にガイ
ドされて、壁324と壁328は、ガイド突起221の
両サイドに位置すると共に、回動支点部311が、質量
体回動支持部232に、凹溝233と円弧凸状312が
係合されながら嵌合される。
【0057】また、質量体300の支持部材200への
挿着後質量体回動時は、円弧凸状312が凹溝233に
ガイドされつつ、これより遠い弾性ガイド片211で挿
脱用被ガイド溝330の側壁321、325がガイドさ
れつつ、壁324、328がガイド突起221にガイド
されると言う三重のガイド機構によって、確実に質量体
回動がガイドされる。
【0058】特に、質量体の支持部材への組み込み手順
において、上記3ステップ工程にて挿入初期から挿入終
了まで確実にガイドされる機構を採用したので支持部材
を組み込み基台上に固定した状態(図7において棚板2
0を取り除いた状態)で、ロボットアームによって質量
体300を下方から挿入し、その後同アームによって鍵
100を持ち、鍵100を上方斜め左上から右下に向か
って挿入することも可能である。即ち、鍵及び質量体の
支持部材200への自動組み込みを、ロボットアームに
よる簡単なシーケンス制御によって行うことも可能であ
る。
【0059】次に図11によって、第5実施例を説明す
る。図11は、回動部材を質量体とし、弾性片を質量体
側(回動部材側)に設けた実施例である。この図による
前例と同番号部材は同一またはほぼ同一部材を表してい
るので詳しくは説明しない。この実施例の力伝達部32
0aは、図の左側に端面図として示したように、1枚刃
(図8は2枚刃)で構成され、そこには質量体側の支点
部(回動支点部311)近傍に一体的に弾性片337が
形成されている。この実施例では、質量体300の質量
体回動支持部232に対する挿着時(挿着しようとする
時)並びに非押鍵時及び押鍵時を通して回動部材側(質
量体樹脂加工部310における力伝達部320a)に設
けた弾性片337の弾性によって、質量体300の回動
支点部311を回動支持部232に常に押し付けるよう
当接させている。この場合、質量体を支持部材に挿着し
ていない時には、弾性片337は点線で示すようにその
弾性を解放させているが、挿着された状態では、弾性片
337の外側円弧面(挿着された時に回動中心を中心と
する円弧になる)が、櫛歯状パーティション部218の
谷部214を圧接するように構成される。
【0060】この実施例では、質量体の支持部材への挿
着ガイドは2つのパーティション部218、218対向
面によって行われ、挿着寸前のガイド、及び挿着後の操
作ガイドとしては、1枚刃の力伝達部320aの端部
(図示せず)を2叉構造のガイド突起(図示しないが2
11相当部)にてガイドすることで行われる。このガイ
ド突起は、隣鍵の各一方を共通の1つの突起で構成して
もよい。
【0061】また、前述の図7〜図11の実施例におい
て、弾性片337またはガイド片211の当接部にグリ
ス等の潤滑剤を塗布した方が望ましい。塗布するしない
に関わらず、質量体の移動により摩擦感が発生するが、
図11で谷部214にグリスを塗布したものでは回動中
心からの距離を有していることでもあり、心地よい摩擦
感が得られる。なお、鍵回動支点に該潤滑剤を塗布して
もこの摩擦感効果がさらに増す。この摩擦感は、鍵の戻
りが悪くならない程度にする必要がある。周知のように
摩擦の力学は、静摩擦>動摩擦の関係にあり、鍵押し初
めに少し負荷が掛かり、その後少し軽くなるタッチ感と
なる。また、特にピアニシモ以上の普通のタッチ感で
は、質量体移動による動的タッチ感が得られる。
【0062】さらにまた、前述の図7〜図11の実施例
において、前述した質量体ガイド機構を設けているた
め、隣接する質量体対向面間のクリアランス(図11で
は質量体樹脂加工部310下方のところ)を、リブ壁2
40が存在する位置を除いて、最小限(例えば1mm、
理論的には限りなく零に近い値)に設定することができ
る。別な表現をすれば、該クリアランスを最小限にする
ことができるので、その分鍵並び方向のスペースに余裕
ができ、この余裕ができたスペースに複数のリブ壁24
0を設けることができた。そして、複数のリブ壁240
を設けることができたため、支持部材を頑強に構成する
ことができる。鍵及び質量体を回動自在に支えなければ
ならない支持部材を頑強に構成することができると言う
ことは、鉄板等の金属板材のような重くかつ強靱でなお
かつ加工しにくい材料を使用することなく、支持部材全
体を軽くかつ鍵盤動作できる程度に強靱でなおかつ加工
しやすい樹脂部材で形成することができる。従って、前
述した質量体ガイド機構による質量体組み込み容易性さ
らには鍵組み込み容易性と相俟ってかなりの製品製造の
コストダウンを図ることができる。なお、図7〜図11
の実施例において、従来の鍵及び質量体の復帰バネをな
くす構成を実現するため、図7の鍵用弾性片113を図
7の質量体用弾性片211のように、支持部材側に設け
てもよい。以上によって、この発明に関することを説明
したが、この発明に係る鍵盤装置は、電子楽器の鍵盤装
置のみならず、鍵盤ハーモニカ、練習用鍵盤装置などに
も適用される。
【0063】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、鍵及び/または質量体等の回動部材の支持部材への
挿着を容易にし、挿着後においては、該回動部材の基本
機能(回動部材の支持部材への付勢または回動部材の支
持部材に対する脱落防止)を維持可能にした。該基本機
能を維持することで、半永久的に安定した演奏操作も可
能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を一部側断面図として示す
鍵盤装置の全体図である。
【図2】同第1実施例の鍵後部を後上方から見た部分的
斜視図である。
【図3】同第1実施例における鍵支点近傍を描いた詳細
図である。
【図4】同第1実施例における鍵の支持部材への挿入状
態遷移図である。
【図5】同第2実施例を一部側断面図として示す鍵盤装
置全体図である。
【図6】同第2実施例の鍵後部を側断面図として示す押
鍵時の図である。
【図7】同第3実施例を側断面図として示す鍵盤装置全
体図である。
【図8】同第3実施例における質量体と支持部材との嵌
合構造及び質量体と鍵との嵌合構造を示した要部分解斜
視図である。
【図9】同実施例における質量体押付(付勢)用弾性体
の変形例である。
【図10】同第4実施例における質量体と支持部材との
嵌合構造及び質量体と鍵との嵌合構造を示した要部分解
斜視図である。
【図11】同第5実施例であって回動部材を質量体と
し、弾性片を質量体側(回動部材側)に設けた実施例で
ある。
【符号の説明】
1、100……鍵(回動部材)、 12……鍵回動支点部、 22……回動支持部(支持部材側の鍵用回動支持部)、 2、200……支持部材、 13、43、113……弾性片(第1弾性片)、 14……第2弾性片、 nn……許容空間、 300……質量体、 211……弾性ガイド片(弾性片)、 311……回動支点部(質量体側の支点部)、 232……回動支持部(支持部材側の質量体用回動支持
部)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回動部材と、この回動部材の回動支点部
    を回動支持部にて回動自在に支持する支持部材とを有す
    る鍵盤装置において、 前記回動部材側に一体的に設けられた弾性片を有し、前
    記回動部材の前記支持部材に対する挿着時並びに非押鍵
    時及び押鍵時を通して、該弾性片の弾性によって前記回
    動部材の回動支点部を前記支持部材の回動支持部に常に
    押し付けるよう当接させたことを特徴とする鍵盤装置。
  2. 【請求項2】 押鍵操作により回動される鍵と、この鍵
    の回動支点部を回動支持部にて回動自在に支持する支持
    部材とを有する鍵盤装置において、 鍵側に設けられ、前記鍵の回動支点部を前記支持部材の
    回動支持部に常に押し付けるための第1弾性片と、 前記鍵の支持部材への挿入時に、支点押し付け方向にお
    いて、前記第1弾性片が鍵挿脱に十分な変位を許し、前
    記鍵の支持部材への挿着後は、前記第1弾性片が、鍵挿
    脱に十分な変位を許さないように、鍵の回動支点部と支
    持部材の回動支持部とで形成される許容空間に割り込ま
    せるような部位を有する第2弾性片とを設けたことを特
    徴とする鍵盤装置。
  3. 【請求項3】 押鍵操作により回動される鍵と、この鍵
    の回動に連動して揺動する質量体と、前記鍵の回動支点
    部を鍵回動支持部にて回動自在に支持し、前記質量体の
    回動支点部を質量体回動支持部にて回動自在に支持する
    支持部材とを有する鍵盤装置において、 前記質量体側もしくは支持部材側の支点部近傍に一体的
    に設けられた弾性片を有し、前記質量体の前記質量体回
    動支持部に対する挿着時並びに非押鍵時及び押鍵時を通
    して、該弾性片の弾性によって前記質量体の回動支点部
    を前記回動支持部に常に押し付けるよう当接させたこと
    を特徴とする鍵盤装置。
  4. 【請求項4】 押鍵操作により回動される鍵と、この鍵
    の回動に連動して揺動する質量体と、前記鍵の回動支点
    部を鍵回動支持部にて回動自在に支持し、前記質量体の
    回動支点部を質量体回動支持部にて回動自在に支持する
    支持部材とを有する鍵盤装置において、 前記鍵側または支持部材側の支点部近傍に一体的に設け
    られた弾性片を有し、前記鍵の前記鍵回動支持部に対す
    る挿着時並びに非押鍵時及び押鍵時を通して、該弾性片
    の弾性によって前記鍵の回動支点部を前記鍵回動支持部
    に常に押し付けるよう当接させ、前記質量体側もしくは
    支持部材側の支点部近傍に一体的に設けられた弾性片を
    有し、前記質量体の前記質量体回動支持部に対する挿着
    時並びに非押鍵時及び押鍵時を通して、該弾性片の弾性
    によって前記質量体の回動支点部を前記質量体回動支持
    部に常に押し付けるよう当接させたことを特徴とする鍵
    盤装置。
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