JPH09329888A - 位相シフトマスクパターン - Google Patents

位相シフトマスクパターン

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JPH09329888A
JPH09329888A JP15108296A JP15108296A JPH09329888A JP H09329888 A JPH09329888 A JP H09329888A JP 15108296 A JP15108296 A JP 15108296A JP 15108296 A JP15108296 A JP 15108296A JP H09329888 A JPH09329888 A JP H09329888A
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JP
Japan
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pattern
light
phase shifter
shift mask
phase shift
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Application number
JP15108296A
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English (en)
Inventor
Kazuyuki Kuwabara
和幸 桑原
Toshio Onodera
俊雄 小野寺
Hiroshi Otsuka
大塚  博
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Publication date
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  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 結像位置を確認・調整するのに好適な位相シ
フトマスクパターンを提供すること。 【解決手段】 長方形の遮光パターン11と、遮光パタ
ーン11を挟んでその長辺の両側に、長辺に接して設け
られた第1の位相シフタパターン13aおよび第2の位
相シフタパターン13bとから構成され、全体として長
方形をなしている。遮光パターン11の中心を通り、長
辺に平行な軸Sに対して第1および第2の位相シフタパ
ターン13a、13bは線対称に配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、位相シフトマス
クパターンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、露光装置の結像位置の確認・調整
を行うためには、確認・調整用マスクを用いて実際にフ
ォトレジスト膜をパターニングする。そして、その結果
に基づいて、露光装置の結像位置の確認・調整を行う。
例えば、光源とX−Yステージとの間の距離をある一定
の範囲で変化させてフォトレジスト膜をパターニングす
る。その際、同一寸法、同一形状のパターンを有する確
認・調整用マスクを用いる。そして、同一露光量の条件
の下、得られたレジストパターンの存在範囲やレジスト
パターンの寸法、形状を比較して、結像位置の確認・調
整を行う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
露光装置の結像位置の確認・調整方法では、いちいちフ
ォトレジスト膜をパターニングし、その結果に基づい
て、結像位置の確認・調整を行わなければならない。そ
して、その判断は人間により行われるため、個人差が生
じていた。
【0004】また、フォトレジスト膜をパターニングし
て得られる結果は、レジスト材料などによっても異なる
ため、結像位置の確認・調整は面倒であった。
【0005】また、特に位相差マスクを用いてフォトレ
ジスト膜をパターニングする場合には、結像位置からの
ずれ方向、すなわち結像位置となる位置よりも光源とX
−Yステージとの間の距離が近づくか、遠ざかるかによ
って、得られるレジストパターンの形状が対称的に変化
しない。要するに、得られるレジストパターンの形状が
異なるため、結像位置の確認・調整は困難であった。さ
らに、位相シフタパターンの位相誤差によっても、結像
位置が変化するため、その確認・調整は困難であった。
【0006】そのため、この出願に係る発明者は種々の
検討を重ねた結果、遮光パターンと位相シフタパターン
とから構成される位相シフトマスクパターンを用いる
と、容易に結像位置を確認・調整することができるとい
う結論に達した。そして、結像位置を確認・調整するの
に好適な位相シフトマスクパターンの出現が望まれてい
た。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため、この発明の第
1の位相シフトマスクパターンによれば、遮光パターン
と、該遮光パターンの両側に並置して設けられた第1の
位相シフタパターンおよび第2の位相シフタパターンと
から構成される位相シフトマスクパターンであって、第
1および第2の位相シフタパターンは、遮光パターン下
方での光強度が該遮光パターンから被投影体に向かう方
向に沿って変動することとなるように、これら位相シフ
タパターンを透過した光と本来の光透過領域を透過した
光との間に干渉を生じさせる位相角のものとなっている
ことを特徴とする。
【0008】また、この発明の第2の位相シフトマスク
パターンによれば、位相シフタパターンと、該位相シフ
タパターンの両側に並置して設けられた第1の遮光パタ
ーンおよび第2の遮光パターンとから構成される位相シ
フトマスクパターンであって、位相シフタパターンは、
該位相シフタパターン下方での光強度が該位相シフタパ
ターンから被投影体に向かう方向に沿って変動すること
となるように、該位相シフタパターンを透過した光と本
来の光透過領域を透過した光との間に干渉を生じさせる
位相角のものとなっていることを特徴とする。
【0009】また、この発明の第3の位相シフトマスク
パターンによれば、交差状の遮光パターンと、該遮光パ
ターンによって区画される4つの領域のうち、交差点を
挟んで対向する2つの領域に設けられた第1の位相シフ
タパターンおよび第2の位相シフタパターンとから構成
される位相シフトマスクパターンであって、第1および
第2の位相シフタパターンは、遮光パターン下方での光
強度が該遮光パターンから被投影体に向かう方向に沿っ
て変動することとなるように、これら位相シフタパター
ンを透過した光と本来の光透過領域を透過した光との間
に干渉を生じさせる位相角のものとなっていることを特
徴とする。
【0010】また、この発明の第4の位相シフトマスク
パターンによれば、交差状の位相シフタパターンと、該
位相シフタパターンによって区画される4つの領域のう
ち、交差点を挟んで対向する2つの領域に設けられた第
1の遮光パターンおよび第2の遮光パターンとから構成
される位相シフトマスクパターンであって、位相シフタ
パターンは、該位相シフタパターン下方での光強度が該
位相シフタパターンから被投影体に向かう方向に沿って
変動することとなるように、該位相シフタパターンを透
過した光と本来の光透過領域を透過した光との間に干渉
を生じさせる位相角のものとなっていることを特徴とす
る。
【0011】このようなこの発明の第1〜第4の位相シ
フトマスクパターンのように、位相シフトマスクパター
ンを構成すれば、遮光パターン(第2および第4の位相
シフトマスクパターンの場合には、位相シフタパター
ン)下方での光強度が該遮光パターン(第2および第4
の位相シフトマスクパターンの場合には、位相シフタパ
ターン)から被投影体に向かう方向に沿って変動するた
め、位相シフトマスクパターンによって被投影体上に形
成される投影像についての光強度プロファイルは、被投
影体が露光装置の光軸上のどの位置にあるかによって大
きく変化することとなる。また、光軸上の各位置での光
強度プロファイルをどのようなものとするかは、位相シ
フタパターンの位相角および寸法、並びに遮光パターン
の寸法を変更することによってあらかじめ決めることが
できる。このため、位相シフタパターンの位相角および
寸法、並びに遮光パターンの寸法を固定して、この位相
シフトマスクパターンにより特定の光強度プロファイル
を得ようとした場合、該光強度プロファイルが得られる
被投影体の上記光軸上の位置は1点に定まるといえる。
もちろん、1点というのは、露光装置の結像位置の確認
・調整のために被投影体としてのウエハステージを上記
光軸に沿って移動させる範囲内でいえば1点であろう、
という意味である。従って、上記特定の光強度プロファ
イルを検出することで、上記光軸上の特定の位置を検出
できることになる。
【0012】上述の点からして、この発明の第1〜第4
の位相シフトマスクパターンのいずれか1つを、例えば
回路パターン形成用のホトマスクの一部に設けること
で、回路パターンの結像位置の検出・調整が可能にな
る。例えば次のようである。この発明の位相シフトマス
クパターンを回路パターン形成用のホトマスクの一部に
設け、さらにこの位相シフトマスクパターンにより上記
特定の光強度プロファイルが得られる被投影体の位置
と、回路パターンの所望の結像位置となる被投影体の位
置との相対距離をあらかじめ設定しておけば、上記回路
パターンの結像位置の確認・調整は、上記特定の光強度
プロファイルが検出されるように被投影体を上記光軸に
沿って移動させた後、さらに上記相対距離だけ被投影体
を移動させることで可能になる。もちろん、回路パター
ンの所望の結像位置となる被投影体の位置と、上記特定
の光強度プロファイルが得られる被投影体の位置とが等
しくなるように、すなわち上記相対距離が実質0となる
ように、位相シフトマスクパターンを設計してあっても
良く、その場合、上記回路パターンの結像位置の調整
は、上記特定の光強度プロファイルが検出されるように
被投影体を上記光軸に沿って移動させるだけで可能にな
る。なお、上記特定の光強度プロファイルとして、なる
べく検出が容易なものが望ましい。その点からすると、
プロファイル中の光強度の最大値と最小値との差が大と
なっている光強度プロファイル(後述の図2中のa〜c
の例でいえば、cで示す光強度プロファイル)に着目す
るのがよい。
【0013】また、光強度プロファイル自体を検出する
場合に限らず、あるポイントでの光強度を検出する場合
であっても、そのポイントでの特定の光強度が得られる
被投影体の位置と、回路パターンの所望の結像位置とな
る被投影体の位置との相対距離をあらかじめ設定してお
けば、上述した方法と同様にして、結像位置の確認・調
整が可能になる。
【0014】なお、この発明の第1および第2の位相シ
フトマスクパターンの場合、遮光パターン(第2の位相
シフトマスクパターンの場合には、位相シフタパター
ン)はこれが設けられる平面内に対称軸を有しており、
該対称軸に対して第1および第2の位相シフタパターン
は互いに線対称であるのが良い。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の各実施の形態について説明する。なお、説明に用いる
各図は、この発明を理解出来る程度に各構成成分の形
状、大きさ、および配置関係を概略的に示してあるにす
ぎない。また、説明に用いる各図において、同様な構成
成分については同一の番号を付して示している。また、
以下の説明で述べる位相シフタパターンの寸法および遮
光パターンの寸法等の数値的条件は、この発明の好適例
にすぎない。従って、この発明がこれらの条件にのみ限
定されるものでないことは理解されたい。
【0016】1.第1の実施の形態 図1は第1の実施の形態の説明に供する位相シフトマス
クパターンである。図1に示すように、この実施の形態
の位相シフトマスクパターン100は、長方形の遮光パ
ターン11と、遮光パターン11を挟んでその長辺の両
側に、長辺に接して設けられた第1の位相シフタパター
ン13aおよび第2の位相シフタパターン13bとから
構成され、全体として長方形を成している。そして、遮
光パターン11の中心を通り、長辺に平行な軸Sに対し
て第1および第2の位相シフタパターン13a、13b
は線対称に配置されている。例えば、マスク上での遮光
パターン11の短辺の寸法は2.5μm、長辺の寸法は
25μmであり、第1および第2の位相シフタパターン
13a、13bの短辺の寸法は2.5μmである。な
お、これらパターン11、13a、13b各々は、露光
光に対し透過性を有する基板(図示せず。例えば石英基
板)上に設けてある(以下の各実施の形態において同
じ)。
【0017】次に、この実施の形態の位相シフトマスク
パターン100および本来の光透過領域としての位相シ
フトマスクパターン100の近傍を透過する光の光強度
プロファイル(以下、単に位相シフトマスクパターン1
00の光学的プロファイルと称する。)について説明す
る。この実施の形態では、位相シフトマスクパターン1
00を構成する第1および第2の位相シフタパターン1
3a、13bのi線に対する位相角が、例えば90°の
場合の光強度プロファイルを、レンズ開口数(NA)が
0.5であり、i線を露光光とする1/5縮小投影露光
装置(以下の各実施の形態において同じ。)で測定し
た。光強度の測定には、被投影体としてのX−Yステー
ジと同一面に配置されたCCD等の光強度検出器を用い
た。
【0018】図2は縦軸に光強度(任意単位)を取り、
横軸に位置Xを取って示した位相シフトマスクパターン
100の光強度プロファイルである。光強度は図1のI
−I線に対応する位置に沿って測定し、図2中の横軸に
示すCの位置は遮光パターン11の軸Sの位置に対応す
る。ここで、曲線aは光源とX−Yステージとの間の距
離が露光装置の光学系の焦点距離となる位置(以下、F
=Oの位置と称する場合がある。)にX−Yステージが
設定されている場合、曲線bはF=0に位置から0.5
μm光源に近い位置(以下、F=−O.5の位置と称す
る場合がある。)にX−Yステージが設定されている場
合、曲線cはF=0の位置から0.5μm光源から離れ
た位置(以下、F=+O.5の位置と称する場合があ
る。)にX−Yステージが設定されている場合を示して
いる。
【0019】図2中の曲線a、bおよびcで表される光
強度プロファイルから理解できる様に、位相シフトマス
クパターン100の光強度プロファイルは、光源とX−
Yステージとの間の距離により変化する。また、この場
合、軸Sに対して第1および第2の位相シフタパターン
13a、13bが線対称となるように配置されているた
め、図2に示す、いずれの光強度プロファイルも遮光パ
ターン11の軸Sに対応する位置(図2中、Cで表され
る位置)を中心として左右で対称となる。また、遮光パ
ターン11下方での光強度が遮光パターン11から被投
影体に向かう方向に沿って変動する点も、図2中のP
a、PbおよびPcから理解できる。そして、F=0、
F=+0.5およびF=−0.5の3つの条件のうち、
位相シフトマスクパターン100およびその近傍を透過
する光の投影像についての光強度プロファイルに一番メ
リハリがつくのは、すなわち光強度の最大値と最小値の
差が最大となるのは、F=+0.5の条件の場合であ
る。
【0020】このような位相シフトマスクパターン10
0を、例えば回路パターン形成用のホトマスクの一部に
設けた場合、位相シフトマスクパターン100の光強度
プロファイルを測定することにより、回路パターンの結
像位置の確認・調整を行うことが出来る。具体的には、
例えば、あらかじめ特定の光強度プロファイルが得られ
る位置としてのF=+0.5の位置と、回路パターンの
所望の結像位置となるX−Yステージの位置との相対距
離を求めておく。そして、光強度プロファイルを検出し
ながらF=+0.5の位置にX−Yステージを移動させ
た後、上記相対距離だけX−Yステージを移動させるこ
とにより回路パターンの結像位置の確認・調整を行うこ
とが出来る。
【0021】また、光強度プロファイル自体を検出する
場合に限らず、例えば遮光パターン11の軸Sに対応す
る位置(図2中、Cで表される位置)での光強度を検出
する場合であってもよい。この場合にも、例えば、あら
かじめ特定の光強度が得られる位置としてのF=+0.
5の位置と、回路パターンの所望の結像位置となるX−
Yステージの位置との相対距離を求めておき、そして、
光強度を検出しながらF=+0.5の位置にX−Yステ
ージを移動させた後、上記相対距離だけX−Yステージ
だけ移動させることにより回路パターンの結像位置の確
認・調整を行うことが出来る。ただし、ここで示した方
法は、一例であってこれに限らないことは理解された
い。
【0022】なお、この実施の形態の位相シフトマスク
パターン100のように、遮光パターン11の中心を通
り、長辺に平行な軸Sに対して第1および第2の位相シ
フタパターン13a、13bを線対称に配置した場合に
は、非対称に配置した場合に比べて特定の光強度プロフ
ァイルの検出がし易すくなり、従って、結像位置の確認
・調整がし易くなる。これは、遮光パターン11の軸S
に対応する位置(図2中、Cで表される位置)で光強度
が最小となり(図2中、曲線a〜c参照)、また、光源
とX−Yステージとの間の距離にかかわらず、光強度プ
ロファイルは遮光パターン11の軸Sに対応する位置
(図2中、Cで表される位置)を中心として常に左右で
対称となるのに対し、非対称に配置した場合には、遮光
パターンの軸に対応する位置からずれた位置で光強度が
最小となり、従って光強度プロファイルは遮光パターン
の軸に対応する位置を中心として非対称となるためであ
る。
【0023】2.第2の実施の形態 図3は第2の実施の形態の説明に供する位相シフトマス
クパターンである。図3に示すように、この実施の形態
の位相シフトマスクパターン200は、長方形の位相シ
フタパターン21と、位相シフタパターン21を挟んで
その長辺の両側に、長辺に接して設けられた第1の遮光
パターン23aおよび第2の遮光パターン23bとから
構成され、全体として長方形を成している。そして、位
相シフタパターン21の中心を通り、長辺に平行な軸S
に対して第1および第2の遮光パターン23a、23b
は線対称に配置されている。例えば、マスク上での位相
シフタパターン21の短辺の寸法は4.0μm、長辺の
寸法は50μmであり、第1および第2の遮光パターン
23a、23bの短辺の寸法は2.5μmである。
【0024】次に、この実施の形態の位相シフトマスク
パターン200および本来の光透過領域としての位相シ
フトマスクパターン200の近傍を透過する光の光強度
プロファイル(以下、単に位相シフトマスクパターン2
00の光強度プロファイルと称する。)について説明す
る。この実施の形態の場合も、位相シフトマスクパター
ン200を構成する位相シフタパターン21のi線に対
する位相角が、例えば90°の場合の光強度プロファイ
ルを、レンズ開口数(NA)が0.5であり、i線を露
光光とする露光装置で測定した。
【0025】図4は縦軸に光強度(任意単位)を取り、
横軸に位置Xを取って示した位相シフトマスクパターン
200の光強度プロファイルである。光強度は図3のI
−I線に対応する位置に沿って測定し、図4中の横軸に
示すCの位置は位相シフタパターン21の軸Sの位置に
対応する。ここで、曲線aはF=Oの位置にX−Yステ
ージが設定されている場合、曲線bはF=−O.5の位
置にX−Yステージが設定されている場合、曲線cはF
=+O.5の位置にX−Yステージが設定されている場
合を示している。
【0026】図4中の曲線a、bおよびcで表される光
強度プロファイルから理解できる様に、位相シフトマス
クパターン200の光強度プロファイルは、光源とX−
Yステージとの間の距離により変化する。また、軸Sに
対して第1および第2の遮光パターン23a、23bが
線対称となるように配置されているため、図4に示す、
いずれの光強度プロファイルも位相シフタパターン21
の軸Sに対応する位置(図4中、Cで表される位置)を
中心として左右で対称となる。また、位相シフタパター
ン21下方での光強度が位相シフタパターン21から被
投影体に向かう方向に沿って変動する点も、図4中のP
a、PbおよびPcから理解できる。そして、F=0、
F=+0.5およびF=−0.5の3つの条件の場合の
うち、位相シフトマスクパターン200およびその近傍
を透過する光の投影像についての光強度プロファイルに
一番メリハリがつくのは、すなわち光強度の最大値と最
小値の差が最大となるのは、F=−0.5の条件の場合
である。
【0027】このような位相シフトマスクパターン20
0を、例えば回路パターン形成用のホトマスクの一部に
設けた場合、位相シフトマスクパターン200の光強度
プロファイルを測定することにより、回路パターンの結
像位置の確認・調整を行うことが出来ることは、第1の
実施の形態の場合と同様である。
【0028】上述したこの実施の形態では、位相シフタ
パターン21の短辺の寸法が露光装置の解像限界となる
大きさよりも大きい場合について説明した。
【0029】そこで、さらに、位相シフタパターン21
の短辺の寸法が露光装置の解像限界となる大きさよりも
小さい場合をこの実施の実施の形態の変形例として説明
する。ただし、ここで位相シフタパターン21の短辺の
寸法が露光装置の解像限界となる大きさよりも小さい場
合とは、位相シフタパターン21を単独で石英基板に配
置して露光したときに位相シフタパターン21の短辺の
寸法が露光装置の解像限界となる大きさよりも小さい場
合のことである。
【0030】図5は第2の実施の形態の変形例の説明に
供する位相シフトマスクパターンである。図5に示すよ
うに、この実施の形態の変形例の位相シフトマスクパタ
ーン210は長方形の位相シフタパターン21と、位相
シフタパターン21を挟んでその長辺の両側に、長辺に
接して設けられた第1の遮光パターン23aおよび第2
の遮光パターン23bとから構成され、全体として長方
形を成している。そして、位相シフタパターン21の中
心を通り、長辺に平行な対称軸Sに対して第1および第
2の遮光パターン23a、23bは線対称に配置されて
いる。ここで、位相シフタパターン21の短辺の寸法は
露光装置の解像限界となる大きさよりも小さい。例え
ば、マスク上での位相シフタパターン21の短辺の寸法
は1.25μm、長辺の寸法は15μmであり、第1お
よび第2の遮光パターン23a、23bの短辺の寸法は
2.5μmである。
【0031】次に、この実施の形態の変形例の位相シフ
トマスクパターン210および本来の光透過領域として
の位相シフトマスクパターン210の近傍を透過する光
の光強度プロファイル(以下、単に位相シフトマスクパ
ターン210の光強度プロファイルという。)について
説明する。この実施の形態の変形例の場合も、位相シフ
トマスクパターン210を構成する位相シフタパターン
21のi線に対する位相角が、例えば90°の場合の光
強度プロファイルを、レンズ開口数(NA)が0.5で
あり、i線を露光光とする露光装置で測定した。
【0032】図6は縦軸に光強度(任意単位)を取り、
横軸に位置Xを取って示した位相フトマスクパターン2
10の光強度プロファイルである。光強度は図5中のI
−I線に沿って測定し、図8中の横軸に示すCの位置は
遮光パターンの対称軸Sの位置に対応する。ここで、曲
線aはF=Oの位置にX−Yステージが設定されている
場合、曲線bはF=−O.5の位置にX−Yステージが
設定されている場合、曲線cはF=+O.5の位置にX
−Yステージが設定されている場合を示している。
【0033】図6中の曲線a、bおよびcで表される光
強度プロファイルから理解できる様に、この実施の形態
の変形例の位相シフトマスクパターン210の光強度プ
ロファイルは、光源とX−Yステージとの間の距離によ
り変化する。また、軸Sに対して第1および第2の遮光
パターン23a、23bが線対称となるように配置され
ているため、図6に示す、いずれの光強度プロファイル
も位相シフタパターン21の軸Sに対応する位置(図8
中、Cで表される位置)を中心として左右で対称とな
る。また、位相シフタパターン21下方での光強度が位
相シフタパターン21から被投影体に向かう方向に沿っ
て変動する点も、図6中のPa、PbおよびPcから理
解できる。また、位相シフタパターン21の短辺の寸法
は露光装置の解像限界となる大きさよりも小さいため、
いずれの光強度プロファイルも位相シフタパターン21
の軸Sに対応する位置(図6中、Cで表される位置)で
光強度が最小となる。そして、F=0、F=+0.5お
よびF=−0.5の3つの条件の場合のうち、位相シフ
トマスクパターン200およびその近傍を透過する光の
投影像についての光強度プロファイルに一番メリハリが
つくのは、すなわち光強度の最大値と最小値の差が最大
となるのは、F=−0.5の条件の場合である。
【0034】このような位相シフトマスクパターン21
0を、例えば回路パターン形成用のホトマスクの一部に
設けた場合、位相シフトマスクパターン210の光強度
プロファイルを測定することにより、回路パターンの結
像位置の確認・調整を行うことが出来ることは、第1の
実施の形態の場合と同様である。ただし、この位相シフ
トマスクパターン210の場合には、いずれの光強度プ
ロファイルも位相シフタパターン21の軸Sに対応する
位置(図6中、Cで表される位置)で光強度が最小とな
るため、例えばその位置での光強度を検出することによ
り、回路パターンの結像位置の確認・調整を行う場合に
は、その位置での光強度の検出がし易くなる。以上の効
果は、遮光パターンと位相シフタパターンの配置を逆に
した場合でも同様に得られる。
【0035】3.第3の実施の形態 図7は第3の実施の形態の説明に供する位相シフトマス
クパターンである。図7に示すように、この実施の形態
の位相シフトマスクパターン300は、正方形の遮光パ
ターン31と、遮光パターン31の外周に、正方形の各
辺に接して設けられた位相シフタパターン33とから構
成されている。そして、位相シフタパターン33の外形
は正方形であり、遮光パターン31と相似関係となって
いる。また、遮光パターン31の中心Oを通り、遮光パ
ターン31の辺に平行な2つの軸S1 、S2 に対して遮
光パターン31および位相シフタパターン33は対称に
配置されている。例えば、マスク上での遮光パターン3
1の外形の一辺の寸法は2.0μmであり、位相シフタ
パターン33の外形の一辺の寸法は4.0μmである。
【0036】次に、第3の実施の形態の位相シフトマス
クパターン300および本来の光透過領域としての位相
シフトマスクパターン300の近傍を透過する光の光強
度プロファイル(以下、単に位相シフトマスクパターン
300の光強度プロファイルと称する。)について説明
する。この実施の形態でも、位相シフトマスクパターン
300を構成する位相シフタパターン33のi線に対す
る位相角が、例えば90°の場合の光強度プロファイル
を、レンズ開口数(NA)が0.5であり、i線を露光
光とする露光装置で測定した。
【0037】図8は縦軸に光強度(任意単位)を取り、
横軸に位置Xを取って示した位相シフトマスクパターン
300の光強度プロファイルである。光強度は図7の軸
1に対応する位置に沿って測定し、図8中の横軸に示
すCの位置は遮光パターン31の中心Oの位置に対応す
る。ここで、曲線aはF=Oの位置にX−Yステージが
設定されている場合、曲線bはF=−O.5の位置にX
−Yステージが設定されている場合、曲線cはF=+
O.5の位置にX−Yステージが設定されている場合を
示している。
【0038】図8中の曲線a、bおよびcで表される光
強度プロファイルから理解できる様に、位相シフトマス
クパターン300の光強度プロファイルは、光源とX−
Yステージとの間の距離により変化する。また、軸S1
および軸S2 に対して遮光パターン31および位相シフ
タパターン33が対称となるように配置されているた
め、図8に示す、いずれの光強度プロファイルも遮光パ
ターン31の中心Oに対応する位置(図8中、Cで表さ
れる位置)を中心として左右で対称となる。また、遮光
パターン31下方での光強度が遮光パターン31から被
投影体に向かう方向に沿って変動する点も、図8中のP
a、PbおよびPcから理解できる。そして、F=0、
F=+0.5およびF=−O.5の3条件の場合のう
ち、位相シフトマスクパターン300およびその近傍を
透過する光の投影像についての光強度プロファイルに一
番メリハリがつくのは、すなわち光強度の最大値と最小
値の差が最大となるのは、F=−0.5の条件の場合で
あり、その差は第1の実施の形態及び第2の実施の形態
の場合に比べて大きい。
【0039】このような位相シフトマスクパターン30
0を、例えば回路パターン形成用のホトマスクの一部に
設けた場合、位相シフトマスクパターン300の光強度
プロファイルを測定することにより、回路パターンの結
像位置の確認・調整を行うことが出来ることは、第1の
実施の形態の場合と同様である。ただし、この位相シフ
トマスクパターン300の場合には、軸S1 および軸S
2 に対して遮光パターン31および位相シフタパターン
33が対称となるように配置されているため、光の投影
像についての光強度プロファイルによりメリハリがつ
き、従って、特定の光強度プロファイルの検出がし易く
なる。以上の効果は、遮光パターンと位相シフタパター
ンの配置を逆にした場合でも同様に得られる。
【0040】4.第4の実施の形態 図9は第4の実施の形態の説明に供する位相シフトマス
クパターンである。図9に示すように、この実施の形態
の位相シフトマスクパターン400は、交差状、例えば
十文字の遮光パターン41と、遮光パターン41によっ
て区画される4つの領域のうち交差点O部分を挟んで対
向する2つの領域に設けられた第1の位相シフタパター
ン43aおよび第2の位相シフタパターン43bとから
構成されている。第1および第2の位相シフタパターン
43a、43bは、それらが設けられる領域で正方形で
あり、正方形の2つの辺は遮光パターン41に接してい
る。そして、交差点O部分に対して第1および第2の位
相シフタパターン43a、43bは点対称に配置されて
いる。例えば、マスク上での第1および第2の位相シフ
タパターン43a、43bの一辺の寸法は、5.0μm
である。また、十文字の遮光パターン41が交差する2
つの帯から成っているとした場合、例えば、マスク上で
のその帯の長辺の寸法は11.5μm、短辺の寸法は
1.5μmである。
【0041】次に、この実施の形態の位相シフトマスク
パターン400および本来の光透過領域としての位相シ
フトマスクパターン400の近傍を透過する光の光強度
プロファイル(以下、単に位相シフトマスクパターン4
00の光強度プロファイルと称する。)について説明す
る。この実施の形態でも、位相シフトマスクパターン4
00を構成する第1および第2の位相シフタパターン4
3a、43bのi線に対する位相角が、例えば90°の
場合の光強度プロファイルを、レンズ開口数(NA)が
0.5であり、i線を露光光とする露光装置で測定し
た。
【0042】図10は縦軸に光強度(任意単位)を取
り、横軸に位置Xを取って示した位相シフトマスクパタ
ーン400の光強度プロファイルである。図10中の曲
線aは図9のI−I線に対応する位置に沿って測定した
場合であり、曲線bは図9のII−II線に対応する位
置に沿って測定した場合である。図10中の横軸に示す
Cの位置は遮光パターン41の交差点Oを通り長辺に平
行な軸Sの位置に対応する。また、図11は、位相シフ
トマスクパターン400およびその近傍を透過する光の
投影像を、図9中のI−I線やII−II線に対応する
位置に沿う方向と平行な方向を主走査方向とし該投影像
の全面を線順次に走査した場合において、各主走査ごと
に得られる光強度プロファイルの光強度が顕著に小さく
なる位置の軌跡(以下、単に位相シフトマスクパターン
400の最小光強度の軌跡と称する。)である。ここ
で、図11中の曲線aは、図9中の遮光パターン41に
対応する位置で各走査ごとに得られる光強度プロファイ
ルの光強度が顕著に小さくなる位置(以下、第1の位置
と称する。)にX−Yステージが設定されている場合の
最小光強度の軌跡であり、図11中の曲線bは第1の位
置からずれた位置(以下、第2の位置と称する。)にX
−Yステージが設定されている場合の最小光強度の軌跡
である。なお、図10中に示される光強度プロファイル
は、第2の位置にX−Yステージが設定されている場合
の光強度プロファイルである。
【0043】図10中の曲線aおよびbで表される光強
度プロファイルから理解できる様に、第2の位置で光強
度プロファイルを測定した場合には、光強度が顕著に小
さくなる位置は遮光パターン41の軸Sに対応する位置
(図10中、Cで表される位置)からずれている。従っ
て、図11の曲線bで表される様に、最小光強度の軌跡
は十文字からゆがむ。この場合、図10中のA点および
B点が図11中のA点およびB点とそれぞれ対応する。
一方、第1の位置で光強度プロファイルを測定した場合
には、光強度が顕著に小さくなる位置は遮光パターン4
1に対応する位置であり、図11の曲線aで表される様
に、最小光強度の軌跡は十文字となる。
【0044】従って、第1の位置にX−Yステージが設
定されている場合の位相シフトマスクパターン400の
最小光強度の軌跡を、特定の光強度プロファイルとして
利用した場合には、特定の光強度プロファイルの検出が
し易くなり、従って結像位置の確認・調整が容易にな
る。以上の効果は、遮光パターンと位相シフタパターン
の配置を逆にした場合でも同様に得られる。
【0045】5.第5の実施の形態 図12は第5の実施の形態の説明に供する位相シフトマ
スクパターンである。図12に示すように、この実施の
形態の位相シフトマスクパターン500は、遮光パター
ンと位相シフタパターンとから構成されるパターンが、
例えば4パターン並置して設けられている。第1から第
4のパターン551 〜554 は長方形の遮光パターン5
1 〜514 と、遮光パターン511 〜514 を挟んで
その長辺の両側に、長辺に接して設けられた第1の位相
シフタパターン53a1 〜53a3 および第2の位相シ
フタパターン53b1 〜53b3 とから構成され、全体
として長方形を成している。そして、第1から第4のパ
ターン551 〜554 において、遮光パターン511
514 の中心を通り、長辺に平行な軸S1 〜S4 に対し
て第1および第2の位相シフタパターン53a1 〜53
3 、53b1 〜53b3 は線対称に配置されている。
第4のパターン554 には位相シフタパターンは設けら
れていない。この場合、遮光パターン511 〜514
寸法は第1から第4のパターン551 〜554 のすべて
において等しい。例えば、マスク上での遮光パターン5
1 〜554 の短辺の寸法は2.5μm、長辺の寸法は
10μmである。また、第1および第2の位相シフタパ
ターン53a1 〜53a3 、53b1 〜53b3 の寸法
は各パターンによって異なっている。例えば、マスク上
での第1のパターン551 の第1および第2の位相シフ
タパターン53a1 、53b1 の短辺の寸法は4.5μ
m、第2のパターン552 の第1および第2の位相シフ
タパターン53a2 、53b2 の短辺の寸法は3.0μ
m、第3のパターン553 の第1および第2の位相シフ
タパターン53a3 、53b3 の短辺の寸法は1.5μ
mである。また、各パターン551 〜554 の間隔は、
パターン間での光干渉が生じることがないようにするた
め、例えば10μm以上としている。また、第1および
第2の位相シフタパターン53a1 〜53a3 、53b
1 〜53b3 のi線に対する位相角を、例えば90°と
している。
【0046】一般に、遮光パターンおよび位相シフタパ
ターンから構成される位相シフトマスクパターンおよび
その近傍を透過する光の投影像についての光強度プロフ
ァイルは位相シフタパターンの位相角および寸法、並び
に遮光パターンの寸法によって変化する。このため、こ
の実施の形態のように、各パターン551 〜554 ごと
に、第1および第2の位相シフタパターン53a1 〜5
3a3 、53b1 〜53b3 の短辺の寸法が異なる場合
には、各パターン551 〜554 ごとに光強度プロファ
イルが異なることとなる。
【0047】このような位相シフトマスクパターン50
0を、例えば回路パターン形成用のホトマスクの一部に
設けた場合、回路パターンの結像位置の確認・調整は、
複数のパターンを用いて行うことが可能となり、従って
回路パターンの結像位置の確認・調整の精度が向上す
る。ただし、第1から第4のパターン551 〜554
うちの一部のパターンを用いて結像位置の確認・調整を
行うことも可能である。以上の効果は、遮光パターンと
位相シフタパターンの配置を逆にした場合でも同様に得
られる。
【0048】上述した例では、遮光パターンと位相シフ
タパターンとから構成される複数のパターンが、それぞ
れ孤立して配置されている場合について説明した。
【0049】次に、他の例として、遮光パターンと位相
シフタパターンとから構成される複数のパターンが互い
に連結して配置されている場合をこの実施の形態の第1
変形例および第2変形例として説明する。
【0050】図13は第5の実施の形態の第1変形例の
説明に供する位相シフトマスクパターンである。図13
に示すように、この実施の形態の第1変形例の位相シフ
トマスクパターン510は、遮光パターンと位相シフタ
パターンとから構成されるパターンが、例えば4パター
ン連結して設けられている。第1から第4のパターン5
1 〜554 は長方形の遮光パターン511 〜514
と、遮光パターン511〜514 を挟んでその長辺の両
側に、長辺に接して設けられた第1の位相シフタパター
ン53a1 〜53a3 および第2の位相シフタパターン
53b1 〜53b3 とから構成されている。そして、第
1から第4のパターン551 〜554 の遮光パターン5
1 〜514 並びに第1および第2の位相シフタパター
ン53a1〜53a3 、53b1 〜53b3 が互いに連
結している。第4のパターン554には位相シフタパタ
ーンは設けられていない。その際、遮光パターン511
〜514 の短辺の寸法は互いに等しく、隣接する遮光パ
ターンの短辺どうしが一致するように第1から第4のパ
ターン551 〜554 が配置されている。従って、位相
シフトマスクパターン510は、見かけ上、長方形の遮
光部と、遮光部の長辺に接して設けられた階段状の第1
の位相シフタ部および第2の位相シフタ部とから構成さ
れている。例えば、マスク上での遮光パターン511
554 の短辺の寸法は2.5μmであり、また、マスク
上での遮光パターン511 〜554 の長辺の寸法はパタ
ーン間での光干渉が生じることがない様、例えば10μ
mである。また、第1および第2の位相シフタパターン
53a1 〜53a3 、53b1 〜53b3 の短辺の寸法
は各パターンによって異なっている。例えば、マスク上
での第1のパターン551 の第1および第2の位相シフ
タパターン53a1 、53b1 の短辺の寸法は3.0μ
m、第2のパターン552 の第1および第2の位相シフ
タパターン53a2 、53b2 の短辺の寸法は2.5μ
m、第3のパターン553 の第1および第2の位相シフ
タパターン53a3 、53b3 の短辺の寸法は2.0μ
mである。また、位相シフトマスクパターン510を構
成する第1および第2の位相シフタパターン53a1
53a3 、53b1 〜53b3 のi線に対する位相角
を、例えば90°としている。
【0051】従って、位相シフトマスクパターン500
を用いて結像位置の確認・調整する方法と同様な方法を
用いて、この実施の形態の第1変形例の位相シフトマス
クパターン510を用いて結像位置の確認・調整を行う
ことが出来る。この場合、遮光パターンと位相シフタパ
ターンとから構成されるパターンが連結して設けられて
いるため、位相シフトマスクパターン全体の大きさを小
さくすることが出来る。これにより、配置上の自由度が
拡大する。以上の効果は、遮光パターンと位相シフタパ
ターンの配置を逆にした場合でも同様に得られる。
【0052】また、図14は第5の実施の形態の第2変
形例の説明に供する位相シフトマスクパターンである。
図14に示すように、この実施の形態の第2変形例の位
相シフトマスクパターン520は、遮光パターンと位相
シフタパターンとから構成されるパターンが、例えば4
パターン連結して設けられている。第1から第4のパタ
ーン551 〜554 は長方形の遮光パターン511 〜5
4 と、遮光パターン511 〜514 を挟んでその両側
に設けられた第1の位相シフタパターン53a1 〜53
3 および第2の位相シフタパターン53b1 〜53b
3 とから構成されている。そして、第1から第4のパタ
ーン551 〜554 の遮光パターン511 〜514 並び
に第1および第2の位相シフタパターン53a1 〜53
3 、53b1 〜53b3 が互いに連結している。第4
のパターン554 には位相シフタパターンは設けられて
いない。その際、すべての遮光パターン511 〜514
の中心を通る軸Sに対して線対称となるように第1から
第4のパターン551 〜554 が配置され、全体として
位相シフトマスクパターン520は長方形を成してい
る。要するに、位相シフトマスクパターン520は、見
かけ上、階段状の遮光部と、遮光部に接して設けられた
階段状の第1の位相シフタ部および第2の位相シフタ部
とから構成されている。従って、第1から第4のパター
ン551 〜554 の遮光パターン511 〜514 の寸法
は互いに異なり、同様に第1の位相シフタパターン53
1 〜53a3 の寸法、第2の位相シフタパターン53
1 〜53b3 の寸法は互いに異なっている。
【0053】従って、遮光パターン511 〜514 の寸
法、第1および第2の位相シフタパターン53a1 〜5
3a3 、53b1 〜53b3 の寸法を適切に設定した場
合、位相シフトマスクパターン500を用いて結像位置
の確認・調整する方法と同様な方法を用いて、この実施
の形態の第2変形例の位相シフトマスクパターン520
を用いて結像位置の確認・調整を行うことが出来る。こ
の場合、遮光パターンと位相シフタパターンとから構成
されるパターンが連結して設けられているため、位相シ
フトマスクパターン全体の大きさを小さくすることが出
来る。これにより、配置上の自由度が拡大する。以上の
効果は、遮光パターンと位相シフタパターンの配置を逆
にした場合でも同様に得られる。
【0054】この発明は上述した各実施の形態に限定さ
れるものではないことは明らかである。例えば、上述の
各実施の形態では位相シフタパターンの位相角が90°
の場合について説明したが、位相角はこれに限らず、1
80°の整数倍以外であれば良い。
【0055】
【発明の効果】上述した説明から明らかなように、この
発明の位相シフトマスクパターンによれば、遮光パター
ンおよび位相シフタパターンから構成されている。この
ため、位相シフトマスクパターンによって被投影体上に
形成される投影像についての光強度プロファイルは、被
投影体が露光装置の光軸上のどの位置にあるかによって
大きく変化することとなる。このため、この位相シフト
マスクパターンにより特定の光強度プロファイルを得よ
うとした場合、該光強度プロファイルが得られる被投影
体の上記光軸上の位置は1点に定まるといえる。従っ
て、上記特定の光強度プロファイルを検出することで、
上記光軸上の特定の位置を検出することができることに
なる。
【0056】上述の点から、この発明の位相シフタパタ
ーンを、例えば回路パターン形成用のホトマスクの一部
に設け、さらにこの位相シフトマスクパターンにより上
記特定の光強度プロファイルが得られる被投影体の位置
と、回路パターンの所望の結像位置となる被投影体の位
置との相対距離をあらかじめ設定しておけば、上記回路
パターンの結像位置の確認・調整は、上記特定の光強度
プロファイルが検出されるように被投影体を上記光軸に
沿って移動させた後、さらに上記相対距離だけ被投影体
を移動させることで可能になる。
【0057】また、光強度プロファイル自体を検出する
場合に限らず、あるポイントでの光強度を検出する場合
であっても、そのポイントでの特定の光強度が得られる
被投影体の位置と、回路パターンの所望の結像位置とな
る被投影体の位置との相対距離をあらかじめ設定してお
けば、結像位置の確認・調整が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の位相シフトマスクパターン
である。
【図2】第1の実施の形態の説明に供する光強度プロフ
ァイルである。
【図3】第2の実施の形態の位相シフトマスクパターン
である。
【図4】第2の実施の形態の説明に供する光強度プロフ
ァイルである。
【図5】第2の実施の形態の変形例の位相シフトマスク
パターンである。
【図6】第2の実施の形態の変形例の説明に供する光強
度プロファイルである。
【図7】第3の実施の形態の位相シフトマスクパターン
である。
【図8】第3の実施の形態の説明に供する光強度プロフ
ァイルである。
【図9】第4の実施の形態の位相シフトマスクパターン
である。
【図10】第4の実施の形態の説明に供する光強度プロ
ファイルである。
【図11】第4の実施の形態の説明に供する最小光強度
の位置の軌跡である。
【図12】第5の実施の形態の位相シフトマスクパター
ンである。
【図13】第5の実施の形態の第1変形例の位相シフト
マスクパターンである。
【図14】第5の実施の形態の第2変形例の位相シフト
マスクパターンである。
【符号の説明】
11,31,41,511 〜514 :遮光パターン 13a,43a、53a1 〜53a3 :第1の位相シフ
タパターン 13b,43b,53b1 〜53b3 :第2の位相シフ
タパターン 21,33:位相シフタパターン 23a:第1の遮光パターン 23b:第2の遮光パターン 551 :第1のパターン 552 :第2のパターン 553 :第3のパターン 554 :第4のパターン 100:第1の実施の形態の位相シフトマスクパターン 200:第2の実施の形態の位相シフトマスクパターン 210:第2の実施の形態の変形例の位相シフトマスク
パターン 300:第3の実施の形態の位相シフトマスクパターン 400:第4の実施の形態の位相シフトマスクパターン 500:第5の実施の形態の位相シフトマスクパターン 510:第5の実施の形態の第1変形例の位相シフトマ
スクパターン 520:第5の実施の形態の第2変形例の位相シフトマ
スクパターン

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遮光パターンと、該遮光パターンの両側
    に並置して設けられた第1の位相シフタパターンおよび
    第2の位相シフタパターンとから構成される位相シフト
    マスクパターンであって、 前記第1および第2の位相シフタパターンは、 前記遮光パターン下方での光強度が該遮光パターンから
    被投影体に向かう方向に沿って変動することとなるよう
    に、これら位相シフタパターンを透過した光と本来の光
    透過領域を透過した光との間に干渉を生じさせる位相角
    のものとなっていることを特徴とする位相シフトマスク
    パターン。
  2. 【請求項2】 位相シフタパターンと、該位相シフタパ
    ターンの両側に並置して設けられた第1の遮光パターン
    および第2の遮光パターンとから構成される位相シフト
    マスクパターンであって、 前記位相シフタパターンは、 該位相シフタパターン下方での光強度が該位相シフタパ
    ターンから被投影体に向かう方向に沿って変動すること
    となるように、該位相シフタパターンを透過した光と本
    来の光透過領域を透過した光との間に干渉を生じさせる
    位相角のものとなっていることを特徴とする位相シフト
    マスクパターン。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の位相シフトマスクパタ
    ーンにおいて、前記遮光パターンはこれが設けられる平
    面内に対称軸を有しており、該対称軸に対して前記第1
    および第2の位相シフタパターンは互いに線対称である
    ことを特徴とする位相シフトマスクパターン。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載の位相シフトマスクパタ
    ーンにおいて、前記位相シフタパターンはこれが設けら
    れる平面内に対称軸を有しており、該対称軸に対して前
    記第1および第2の遮光パターンは互いに線対称である
    ことを特徴とする位相シフトマスクパターン。
  5. 【請求項5】 交差状の遮光パターンと、該遮光パター
    ンによって区画される4つの領域のうち、交差点を挟ん
    で対向する2つの領域に設けられた第1の位相シフタパ
    ターンおよび第2の位相シフタパターンとから構成され
    る位相シフトマスクパターンであって、 前記第1および第2の位相シフタパターンは、 前記遮光パターン下方での光強度が該遮光パターンから
    被投影体に向かう方向に沿って変動することとなるよう
    に、これら位相シフタパターンを透過した光と本来の光
    透過領域を透過した光との間に干渉を生じさせる位相角
    のものとなっていることを特徴とする位相シフトマスク
    パターン。
  6. 【請求項6】 交差状の位相シフタパターンと、該位相
    シフタパターンによって区画される4つの領域のうち、
    交差点を挟んで対向する2つの領域に設けられた第1の
    遮光パターンおよび第2の遮光パターンとから構成され
    る位相シフトマスクパターンであって、 前記位相シフタパターンは、 該位相シフタパターン下方での光強度が該位相シフタパ
    ターンから被投影体に向かう方向に沿って変動すること
    となるように、該位相シフタパターンを透過した光と本
    来の光透過領域を透過した光との間に干渉を生じさせる
    位相角のものとなっていることを特徴とする位相シフト
    マスクパターン。
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