JPH09329555A - 回折光を使用した基板検査方法および装置 - Google Patents
回折光を使用した基板検査方法および装置Info
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Abstract
れた他の類似の3次元周期的パターンに於ける欠陥を、
光の回折により検出する。 【解決手段】 ウェファ全面を照明するために、面光源
から単色入射光が供給される。自動画像処理技術の使用
により、ウェファのマクロ検査が自動化される。面光源
により、異なる角度の光がウェファ表面の各点に入射で
き、単一の視野でウェファ全面の欠陥検出が可能とな
り、検査時間が低減される。単色入射光の特定の波長
は、ウェファ上の周期的パターンに於ける欠陥の最適検
出を可能にするように、事前に決定されるが、その波長
は、周期的パターンのフィーチャーの幅とピッチに依存
する。
Description
的な構造を有する平坦な基板の表面欠陥の検出を行う方
法および装置に関し、特に、製造された半導体ウェファ
の欠陥個所の検査を行う方法および装置に関する。
は、例えば、集積回路が形成されているウェファの欠陥
を、検査することの必要性である。この検査は、半導体
製造プロセスの間に何度も、例えば、各層の形成毎に実
施される。従来の検査技術では、ウェファを手で持っ
て、それを光に当て、欠陥の有無を目視で検査する人間
が必要である。典型的な欠陥は、金属膜、ポリシリコン
構造、フォトレジスト、及びトレンチ等に於ける所望の
パターンの複製の失敗に由来する。そのような欠陥があ
ると、集積回路又はデバイスの一部分が適切に動作しな
いおそれがあるので、ウェファの製造中の定期的な検査
が重要である。また、ウェファの欠陥を有する部分が使
用できないことを表示できるように、各欠陥個所の位置
を正確に指摘することも重要である。
(多色光)の下で行われる人手によるウェファ(基板)
の検査に依存している。ウェファによって回折された光
は、欠陥個所を明らかにすることができることが分かっ
ている。しかし、白色光の下での検査のように多くの波
長が存在すると、検出感度を低下させる可能性がある。
さらに、手動検査は、信頼性が十分ではなく、また時間
がかかる場合がある。従って、欠陥の発見のために、ウ
ェファの表面から散乱する光を使用することがよく知ら
れているが、このプロセスは、微少部分の検査を行うも
のであるため、ウエファ全面にわたって走査して行うよ
うな検査が必要であり、検査に長時間を要するという欠
点がある。
発明においては、半導体ウェファ等の基板の表面に形成
された周期的構造(3次元構造)に於ける欠陥を、回折
技術を使用して、検知するようにしている。本発明に係
る方法と装置は、入射光の光源として面光源(拡張及び
伸張された光源)を使用する。(ここでは、「光」は、
可視スペクトルに限定されず、回折され得る電磁気エネ
ルギーを指す。)これにより、ウェファ全面、例えば、
12インチウェファが、単一の視野で検査されるように
なる。画像処理技術を使用することにより、ウェファの
マクロ検査が自動化される。つまり、本発明の利点とし
て、各プロセス・ステップ毎に各ウェファのマクロ検査
が可能になる。また、自動画像処理を使用することによ
り、手動検査の不確実さが避けられると同時に、面光源
を用いることにより、単一の視野でウェファ全面の検査
が可能になり、従って、ウェファの取り扱い回数を減ら
して、スループットを増加する。
ト、ウェファの下面にゴミ(粒子)が存在してウエファ
上下位置が変動することによるデフォーカス、ウェファ
の現像/エッチング/剥離手順に於ける誤り、及び不十
分な現像液等の問題によって引き起こされた半導体ウェ
ファ構造に於ける表面欠陥が検出される。本発明によれ
ば、半導体ウェファの検査ができるだけでなく、回折格
子又はマイクロ加工(マイクロマシニング)された構造
等の微小な周期的構造も検査できる。これら全ての構造
を、ここでは、一般的に「格子」と呼ぶことにする。
無い)部分は、欠陥個所とは違うある回折効率を有して
いる。面光源の使用により、その格子上のあらゆる点
が、面光源上の適切な点から、光を受ける。つまり、格
子全体が、1つの視野で検査され得る。その光源の長さ
や幅は、例えば、ウェファ上の格子ピッチの幅と共に、
検査される格子(加工物)の大きさに関連して設定され
る。
チャーの外形、つまりそれらの幅とピッチ(隣のフィー
チャーとの距離)で決まる光の波長を有する単色光が使
用される。検知装置は、種々の形式を取ることができ
る。ある実施例では、単一の検知器(例えば、CCDビ
デオカメラ)が、単一で所定の角度に据え付けられて、
面光源から入射して格子で反射された光を検知する。特
定の格子が数種類のピッチ(パターン)のフィーチャー
を含む別の実施例では、検知器は、異なるパターンのそ
れぞれを検査するために、数種類の所定の角度に移動さ
れる。さらに別の実施例では、数個の異なる検知器が、
種々のパターンから回折された光を受け取るために、反
射性回折の異なる角度に対応する位置に取り付けられて
いる。別の実施例では、異なる角度で複数の検知器を使
用する代わりに、回転ミラーが、異なる角度に傾けら
れ、それにより、回折光を単一の固定検知カメラに反射
させている。
異なるピッチのフィーチャーを有している。例えば、半
導体チップのメモリ部分は、通常、固定ピッチの均一な
パターンである。一方、異なった形式のメモリパターン
を有する別の半導体ウェファは、異なるピッチを有する
ことが多い。マイクロプロセッサチップを有するよう
な、別の形式のウェファは、そのチップの特定部分がメ
モリであるかロジックであるかに応じて、各チップ上で
異なるピッチを有するであろう。この場合、そのチップ
の各部分は、欠陥個所の発見のために、異なる入射光の
波長を別々に使用して検査される。
小さいが、本発明のように単色光を用いれば、(多色光
と比較して)コントラストが大きく、格子の欠陥個所の
発見能力を改善することが、発見されている。
検査する必要は無い;その格子の一部、例えば、半分、
又は1/3を、一度に検査することも可能である。本発
明を組み込んでいる検査ステーションの寸法を小さくし
たい場合に、このことは、非常に大きな格子に対して、
特に有利である。また、本発明によれば、格子の検査は
XY平面におけるウェファの2方向で実施され、例え
ば、その格子は、先ず、ある特定の方向で検査され、次
に、90度回転された後に、再度検査される。これは、
例えば、その格子をターンテーブル上に取り付けること
によって、実施される。この利点は、欠陥検出に対して
最大のS/N(信号/ノイズ)比を与える方向を選ぶこ
とができることである。
で、その入射光の複数の波長であって、各波長が特定の
フィーチャーのピッチ寸法に適合しているものを供給で
きる。従って、ウェファ検査中に、数種類の異なるフィ
ーチャーのピッチの検査が可能である。
よって受け取られた格子の画像が、市販の「マシーンビ
ジョン」装置を使用して、処理され、その処理された画
像が、市販のソフトウェアで分析される。これは、他の
画像処理技術に置き換えることが可能である。
立の検査機械で実施されるが、この装置は、要求に応じ
て、他の適切な(半導体)処理装置に組み込むことが可
能である。
子ピッチdのフィーチャーを有する反射格子10(例え
ば、半導体ウェファ上などにおける周期的な構造(パタ
ーン))を考える。a/d比の変化は、回折光Imの強
さに影響する。それが、露光フィールドの範囲内で発生
すると、Imは、そのフィールド内で変化する。焦点オ
フセット、フィールドの反り、ウェファの下の粒子によ
るデフォーカスによるか、又は、格子10の形成のため
に使用されたフォトリソグラフィに於ける処理条件の変
動により、フィーチャー幅の変化が、発生することがあ
る。異なる回折の次数(例えば、図1に示すように、一
次14で、二次16)の範囲内での強さの変動を観察す
ることにより、上記の原因によるパターン欠陥の存在が
検出される。
と、m次の回折光の方向θmは、次の式(1)で決定さ
れる。
子からのm次の光の強さは、下記の式(2)で与えられ
る。
のライン/スペース対の個数である。a/d比の変動によ
るImの変化のうち、回折の次数mが1の場合のプロット
が、図2に示されている。半導体処理に於いて、焦点オ
フセット、ウェファの下の粒子によるデフォーカス、ウ
ェファ現像のエッチング及び剥離手順での誤り、及び不
十分な現像液によって生じた欠陥等が、a/d比の局部
的な変化またはアパーチャ関数の変化あるいはその両方
を引き起こし、従って、回折効率に於ける局部的な変化
を通して検出され得る。
置は、例えば、0.6μmから4μmの範囲のピッチを
有する格子(ウェファのフィーチャー)を検査すること
ができる。この範囲は、半導体製造で、現在使用されて
いるデザインルールの殆どを包含している。格子ピッチ
(2μmまで)の関数として、2つの入射角に対応する
回折角が、図3Aと図3Bに示されている。図3Aは、
格子10のピッチ変化に対する回折角度を二つの入射角
度について示している。図3Bは、回折角とピッチの関
係をプロットして示している。これらの角度は、光の波
長λを546nmであると仮定して計算されている。さ
らに大きな格子ピッチに対しては、さらに大きな波長が
使用される。(これについては、以下で説明する。)各
格子形式(つまり、異なったピッチの格子)は、独自の
方向に回折する。新しい格子形式のものが検査される度
に、その格子に対応する一本の回折光を検出するための
検知器が、再配置される。
され、このときには回折角が全ての格子形式について同
じである。このためには、光の入射角を格子形式毎に異
ならせる必要がある。この例が、図4Aと図4Bに示さ
れている。図4Bに於いて、入射角θ1とθ2の変化
は、固定回折角θM1(=−2°)とθM2(=15
°)に対する格子ピッチの関数としてプロットされる。
θM1は、入射角θ1に応じた一次回折角であり、θM
2は、図4Aに示す入射角θ2に対応する一次回折角で
ある。これらの回折角で、検知器(図示せず)は、格子
10を直接的に覆うように、配置される。これの実施に
は、例えば、8インチウェファ(格子10)を覆うよう
な入射角の範囲は、14°から70°である。入射角に
必要な広がりを与える光源の大きさは、24インチ四方
である。ある格子ピッチを有するウェファは、検査を完
了できない場合がある。例えば、ピッチ0.6と0.7
μmの格子のフィーチャーは、検査され得ないが、それ
は、これらのフィーチャー上の入射光は、図4Bのよう
に、回折条件を満足しないからである。
ら光源24までの距離L1が625mmで、寸法hが1
75mmであって、図5に線図で示されている。光源2
4は、X軸に対して60°傾いていると仮定する。この
配置で、入射光12の入射角は、例えば8インチウェフ
ァ10を覆うために、35°(=θ1)から60°(=
θ2)まで変化する。ある実施例に於いて、これらの角
度は、全ての格子形式のものに対して、同じである。ウ
ェファに一般的に用いられる5つの異なる格子形式に対
する一次回折光束の方向が、8インチウェファ10につ
いて、図6に示されている。(ここでは、一次回折のみ
を示している。)
に係る装置のある実施例では、数個のカメラ(検知器)
が使用されている。この実施例に於ける複数のCCD
(電荷結合デバイス)ビデオカメラ48A、48B、4
8C、及び48Dは、各カメラが、1つの格子形式のも
のから指定の一次光束12を受け取るように配置されて
いる。CCDカメラを検知器として使用することは、説
明のためであって限定するものではない。また、図7に
は、チューブ32経由の真空によりウェファを吸引保持
するウェファ真空チャック30と、X−Y平面上でチャ
ック30を移動させるためのX−Yステージ36を示し
ている。ステージ36は、支持台(「テーブルトッ
プ」)40上に置かれている。また、光源24は、支持
部材44により、テ−ブルトップ40上に支持されてい
る。複数のCCDカメラ48A、48B、48C、及び
48D(検知器)は、垂直支持柱54に支持されている
ガイドビーム52上に取り付けられている。欠陥検査用
に必要なカメラの数は、検査される格子形式の数に依存
する。
Dは、それらの出力信号を、市販の画像処理ユニット6
0に出力する。カメラの多重化により、異なる形式の格
子の自動検査が、1台の画像処理ユニット60で行われ
る。垂直平面での各カメラ48A、48B、48C、及
び48Dの位置は、この例では、ウェファ平面から50
0−600mmまで変化する。(分かり易すくするため
に、ある実施例で使用された5台のカメラの内、4台だ
けが図7に示されている。X−Y−Z軸が方向指定のた
めに示されている。)
分かっている場合、回折光を受け取るために、カメラ4
8A、48B、48C、及び48Dを再配置することが
可能である。これにより、総合的な検査時間を削減し、
検査の段取り中のオペレータの介入を最小限にすること
ができる。別の利点は、ウェファを傾ける必要がないの
で、ウェファを傾けることに生じるエラー(誤差)を排
除できることである。(これは、Y軸についてのウェフ
ァの傾きである。)ウェファを傾けるのは、1台だけし
かカメラを使用せず、その位置が固定である場合に必要
である。ウェファを傾けることにより、図4Aに示すよ
うに、回折光がカメラに届くまで、入射角を変更するこ
とができる。
メラ)48Aは、必要に応じてガイドビーム52に沿っ
て動かされる。これにより、その装置の段取りを簡単に
できるか、又は複雑さを減らすことができる。しかし、
異なる格子ピッチを有するウェファが検査される度に、
1台のCCDカメラを回折光に対して位置合わせするこ
とは、検査時間を増やし、また段取り中のオペレータの
介入を増やすことになる。
この装置は、図7の実施例の要素と同一の要素も含んで
いるが、1台のみのカメラ48Aを用いるとともに、回
折光を機械的にある側に向きを変える回転(傾斜)ミラ
ー80を有している。傾斜機構84により回転ミラー8
0を傾けることによって、また、適切に検知器カメラ4
8Aの方向を合わせることによって、異なる形式の格子
からの回折光を検知し、さらに処理する。
る場合は、図8に示すように、1台だけの回転(傾斜)
ミラー80が使用される。これは、別のミラーがある
と、他の形式の格子からの光がこの別のミラーに妨げら
れて、カメラに届かなくなる可能性があるからである。
しかし、その回折光がY軸に沿った方向に向けられてい
る場合は、1台以上のミラーとカメラを含むことが可能
である。この場合には、必要なだけの台数のカメラを備
えることが可能である。格子ピッチとフィーチャー寸法
が、検査以前に分かっている場合には、カメラの位置
を、予め決めておくことができる。
図8の装置が垂直方向に於いて、さらに小型であること
である。
て強力な白色光を出力する白色光源68が示されてお
り、この白色光はウェフア10の表面に照射されて散乱
され、支持柱76上のCCDカメラ74によって受け取
られる。この配置は、ウェファ表面のパーティクル(ゴ
ミ粒子等)の検出用である。光ファイバ束72は、その
照射光が、ウェファ10の表面をかすめるようなきわめ
て大きな入射角で入射するように位置決めされている。
CCDカメラ74は、前方からの散乱された光を検出す
るように、適切な水平角と方位角で位置決めされて配設
されるとともに、カメラ・マルチプレクサ58に接続さ
れている。3つの角度を最適化することにより、カメラ
74の信号対バックグラウンド比とSN比が最適化され
る。なお、このパーティクル検出は設けても設けなくて
もよく、本発明に必須なものではない。
法、つまり、面光源の長さと幅については、図9に示す
ようにして決定される。この図に示すように、L1を格
子10と光源24の間の距離とする。αは、X軸に対す
る光源24の傾斜である。回折光の下で直径Rのウェフ
ァ10を見るのに必要な光源24の寸法は、下記の式
(3)で与えられる。
チウェファ(格子)に対して、示されている方向での光
源の寸法(長さ)は、16インチである。直角方向の光
源寸法(幅)も、非常に16インチに近い。
にして検査することの欠点は、格子ピッチ「d」がさら
に大きくなったとき、2つの隣接する次数の回折が部分
的に重複することがあることである。部分的重複が生じ
る条件は、下記式(4)の通りである。
iは、その格子上の同一の点から同一の回折角を生成す
る次数に対する入射角を指す。例えば、1.8μmの格
子ピッチを有する8インチウェファの右端からの回折を
考える。θi1=35°によって生成される一次回折の画
像は、θi2=61.27°での入射光によって生成され
る右端の二次画像と、一般的に、部分的重複をする。θ
i2に寄与する光線は、一般に、その拡張光源の底の部分
から出たものであり、その部分的重複の度合いは最小で
ある。「黄金画像」(つまり、欠陥個所を探すために、
画像分析用に使用される参照画像であり、複数の無欠陥
良品サンプルから生成した参照画像)が、これらの光線
を含んでいる場合、検査はこの部分的重複に起因する不
合格品を生み出す恐れはない。また、検査対象である格
子が、0.5の線幅対ピッチ比を有している場合、その
二次の回折が抑止されるので、部分的重複を排除でき
る。本発明に応じて、部分的重複問題は、光源の波長λ
を、適当な値に増やすことにより、避けられる。図7と
図8に於ける実施例に於いては、光源の波長は、546
nmから880nmに増加されている。
回折と、鏡面反射光(つまり、0次の回折)との間の部
分的重複である。これは下記条件式(5)を満足する状
態の場合に発生する。
り、θim はm次回折を生成する入射角である。θis に
寄与する光線は、一般に拡張光源の上部から出る。黄金
画像が、これらの光線を含んでいる場合、検査はこの部
分的重複による偽の不合格品を生み出す恐れはない。
に大きいピッチを有する格子の検査は2つの部分に分け
て実施される。先ず、その光源の上部からの光だけを使
用してウェファの右半分を検査する。つまり、遮蔽物9
0で、図10に示されている光源の下半分を遮蔽する。
これにより、隣接する次数の回折間の部分的重複を避け
られる。次に、光源24の他端に移動された遮蔽物90
で、図11に示すように遮蔽された上部を有する光源の
下部からの光を使用して、ウェファの左半分を検査す
る。これにより、回折光と鏡面反射光との間の部分的重
複を防ぐことができる。図12に、格子ピッチの関数と
して、3つの次数の回折(m=0,1及び2)に対する
回折角が、プロットされている。交点(オーバーラップ
部)は、次数間の部分的重複に対応している。
色光源が使用されている。0.6μmから4μmまでの
ピッチの範囲を検査するために、単一の装置が使用され
ることがある。格子ピッチが増加するにつれて、隣接す
る次数光との間の分離角Δθmは、下記式(6)のよう
に減少する。
から分かるように、dが相当に増加した場合、sinθi2
は、sinθi1に接近する。これは、次数光間の部分的重
複が、その端からではなく、光源に於ける近接する領域
から来る入射光によって生成されることを意味してい
る。これが発生すると、次数光間の部分的重複問題はさ
らに厳しくなり、また、表面欠陥による小さな強さの変
動が検出されないことがある。
用することによって大幅に緩和できる。図13のプロッ
トは、880nmの波長の光を使用することにより、繰
り返しの少ない格子に起こりがちな次数の部分的重複
が、排除されることを示している。さらに、市販のシリ
コンCCDカメラは、この波長でかなり良い反応をす
る。市販のGaAlAs発光ダイオード(LED)は、880
±40nm光を発光する。二次元配列状態の多数のLE
Dを有している拡張光源は、ある実施例での光源であ
る。
を、マシンビジョン(機械視覚)装置、例えば、Cognex
社製のモデル3400を使用することによって、獲得でき、
また汎用コンピュータ上で動作する、Cognex社製の市販
ソフトウェア"Golden Template Comparison"(GTC)を使
用して、分析される。そのGTC処理は、図14に線図で
示している。黄金画像100は、例えば、市販のGTCソ
フトウェアで使用されている、無欠陥の基準信号であ
る。欠陥表示のために、この黄金画像100は、検査画
像102(検査対象のウェファからの)と比較され、そ
のソフトウェアによって、差異画像の作成と画像処理1
04が、実行される。
れるデータ値は、光の強さのしきい値である。GTCは、
ピクセル同士の比較を行い、しきい値の差異画像を表示
する。従って、最小検知欠陥寸法は、検知システムのC
CDカメラのピクセル寸法とシステムの倍率に関係す
る。
れた信号と比較される。しかし、その代わりに、それら
が無欠陥であるか、又は、少なくとも、それらの領域の
所与の部分について無欠陥であることを判断するため
に、先ず、他の方法で検査された物理的な格子である、
実際の「良い」格子の上で、そのソフトウェアを「訓練
する」ことの方が、さらに効果的であることが分かって
きた。そのような訓練は、例えば、検査対象である実際
のウェファを検査することが望まれている各半導体プロ
セスステップ毎に、実施される。つまり、ソフトウェア
が、良い格子の上で訓練されて、所望の半導体プロセス
ステップ毎にその良い格子に関係しているデータをメモ
リに保存した後に、上記のようにウェファ画像を得るこ
とにより、検査対象の実際のウェファの検査を進める。
その画像データ(ピクセルベースの回折光の強さ)は、
上記のGTCソフトウェアによって、保存されたデータと
比較される。
後に、従来のように、欠陥の見直しのために、再検査ス
テーションに、そのウェファが送られ、必要に応じて、
そのウェファは再処理される。
ファの表面からの回折を表す側面図である。
幅の比に対して、回折の能力(回折光の強さ)を示すグ
ラフである。
に関連する角度を示す線図(A)、およびこれら2つの
入射角に対する格子のピッチの関数として、回折角の変
化を示すグラフ(B)である。
に関連する角度を示す線図(A)、および一定の回折角
が望まれているときに、異なる格子のピッチに対して要
求される入射角を示すグラフ(B)である。
光束の方向を示す線図である。
えば、半導体ウェファの表面からの回折を示す線図であ
る。
ーションの構成を示す概略図である。
と、回折光をその1台の検知カメラに反射するための回
転ミラーとを有している装置を示す概略図である。
の長さの決め方を示す線図である。
蔽を行った場合の例を示す線図である。
行った場合の例示す線図である。
角に対する、1.8 μmピッチ以上での一次及び二次回折
の部分的重複を示すグラフである。
次回折の部分的重複の排除を示すグラフである。
Claims (18)
- 【請求項1】 表面に周期的な構造を持つフィーチャー
を有する基板における表面欠陥を検査する方法に於い
て:前記基板の前記表面上に、入射光を当てるステッ
プ;前記基板の前記表面からの回折光を検知するステッ
プ;前記回折光の回折効率を、既知の回折効率と比較す
るステップ;及び前記比較された効率から、前記基板上
の前記フィーチャーにある局部的欠陥の有無を判定する
ステップとから成ることを、 特徴とする回折光を使用した基板検査方法。 - 【請求項2】 前記フィーチャーの前記周期的構造は特
定の幅とピッチを有し、前記入射光を当てるステップ
が、前記特定の幅とピッチに対応して決められる波長の
光を当てるステップから成っていることを特徴とする請
求項1記載の基板検査方法。 - 【請求項3】 前記入射光が、単色であることを特徴と
する請求項1記載の基板検査方法。 - 【請求項4】 前記基板の前記表面上の前記フィーチャ
ーが複数の幅とピッチを有し、前記入射光を当てるステ
ップが、前記基板の前記表面上に複数の波長の光を当て
るステップから成っていることを特徴とする請求項1記
載の基板検査方法。 - 【請求項5】 前記入射光を当てるステップが、面光源
からの光を照射するステップから成ることを特徴とする
請求項1記載の基板検査方法。 - 【請求項6】 前記既知の回折効率と比較するステップ
が:検査されるべき前記基板のフィーチャーと同様のピ
ッチと幅を有するとともに無欠陥である参照基板を供給
するステップ;及び前記参照基板の表面の回折効率を前
記既知の回折効率として設定するステップとを有するこ
とを、 特徴とする請求項1記載の基板検査方法。 - 【請求項7】 前記回折光を検知するステップが、前記
入射光の経路に関係する複数の角度において前記回折光
を検知するステップであることを特徴とする請求項1記
載の基板検査方法。 - 【請求項8】 前記基板の前記表面上の前記フィーチャ
ーが複数の幅とピッチを有し、前記回折光を検知するス
テップが、各フィーチャーの幅とピッチに対応するとと
もに前記入射光の経路に関連する複数の角度において前
記回折光を検知するステップであることを特徴とする請
求項1記載の基板検査方法。 - 【請求項9】 前記基板の前記表面がその面内に位置す
る状態のまま前記基板を回転させるステップ;及びこの
基板を回転させるステップの前後において、前記基板の
前記表面からの回折光を検出し、前記基板の複数の方向
における前記基板の回折効率を測定するステップとをさ
らに有することを、 特徴とする請求項1記載の基板検査方法。 - 【請求項10】 前記入射光を拡散させるステップをさ
らに有することを特徴とする請求項1記載の基板検査方
法。 - 【請求項11】 前記面光源からの光を照射するステッ
プが、 前記基板の前記表面の第1の部分だけに、前記光源の第
1の部分だけからの光を供給するステップ;及び前記基
板の前記表面の第2の部分だけに、前記光源の第2の部
分だけからの光を供給するステップとをから成ること
を、 特徴とする請求項5記載の基板検査方法。 - 【請求項12】 前記基板の前記表面上に多色光を当て
るステップと、 前記基板の前記表面からの散乱光を検出するステップ
と、 このよう検出した散乱光から前記基板の前記表面上にあ
るパーティクルを検知するステップとをさらに有するこ
とを、 特徴とする請求項1記載の基板検査方法。 - 【請求項13】 表面に周期的な構造を持つフィーチャ
ーを有する基板における表面欠陥を検査する装置に於い
て:前記基板を保持する支持体;前記基板が前記支持体
上にあるときに、前記基板の前記表面上に光を当てるよ
うに配置されている光源;前記基板の前記表面からの回
折光を受け取るように配置された検知器;及び前記受け
取った光の回折効率を既知の回折効率と比較し、前記基
板の前記表面上の前記フィーチャーにある局部的な欠陥
の有無を判定するために、前記検知器に接続されたプロ
セッサから成ることを、 特徴とする基板検査装置。 - 【請求項14】 前記検知器に、前記支持体に対して前
記検知器を移動させる機構が設けられていることを特徴
とする請求項13記載の基板検査装置。 - 【請求項15】 前記支持体が、その支持表面で規定さ
れる平面内において、前記基板を回転させる手段を備え
ていることを特徴とする請求項13記載の基板検査装
置。 - 【請求項16】 前記光源と前記支持体との間に挿入さ
れた拡散器を有することを特徴とする請求項13記載の
基板検査装置。 - 【請求項17】 前記支持体に対して前記検知器を移動
させる前記機構が:前記支持体に対して所定位置に配置
されたカメラステーション;及び前記基板の前記表面か
らの前記回折光を受け取り、前記カメラに前記受け取っ
た光を当てるように配置された可動反射素子とから成る
ことを、 特徴とする請求項14記載の基板検査装置。 - 【請求項18】 前記基板の前記表面に、多色光を当て
るように配置された第2の光源;及び前記基板の前記表
面から散乱された前記多色光を受け取るように配置され
た検知器をさらに有することを、 特徴とする請求項13記載の基板検査装置。
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