JPH09329265A - 電磁弁 - Google Patents

電磁弁

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JPH09329265A
JPH09329265A JP14769596A JP14769596A JPH09329265A JP H09329265 A JPH09329265 A JP H09329265A JP 14769596 A JP14769596 A JP 14769596A JP 14769596 A JP14769596 A JP 14769596A JP H09329265 A JPH09329265 A JP H09329265A
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JP
Japan
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movable core
valve element
valve body
valve
seated
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博文 ▲吉▼田
Hirobumi Yoshida
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Keihin Corp
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Keihin Seiki Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 弁体の自動調心機能を確保しつゝ、弁体の自
由回転を抑えて、弁体の弁座への着座時、両者の摩耗を
防止する。 【解決手段】 可動コア6と、その取付孔10に遊合す
る弁体8の支持部8aとに第1及び第2ピン孔11,1
2をそれぞれ穿設し、第1ピン孔11に圧入したピン1
4を第2ピン孔12に遊合させ、このピン14により可
動コア6及び弁体8の相対回転を抑える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可動コア、この可
動コアを軸方向一方側へ付勢する戻しばね、励磁される
とこの戻しばねの付勢力に抗して可動コアを軸方向他方
側へ付勢するコイル、及び着座対象に対して自動調心す
べく可動コアに半径方向で微小変位可能に連結される弁
体とを備えた電磁弁に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のかゝる電磁弁は、弁体の自動調心
機能を確保するために、可動コア及び弁体間に半径方向
のガタが設けられていて、可動コアに対し弁体が回転可
能になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の電磁
弁の構造では、弁体は着座対象から離座した状態で外部
から振動を受けると回転することがあり、その回転中に
弁体が着座対象に着座すると、両者の着座面に摩耗が生
じることが判明した。
【0004】本発明は、かゝる事情に鑑みてなされたも
ので、可動コア及び弁体の相対回転を抑止して、弁体が
着座対象の着座面の摩耗を防止し、耐久性の高い電磁弁
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、可動コア及び弁体間に、弁体の自動調心
作用を許容しつゝ両者の相対回転を抑える回止め手段を
設けたことを第1の特徴とする。
【0006】また本発明は、上記第1の特徴に加えて、
回止め手段を、可動コア及び弁体にそれぞれ穿設された
第1及び第2ピン孔と、これらピン孔の一方に圧入され
ると共に他方に遊合されるピンとから構成したことを第
2の特徴とする。
【0007】さらに本発明は、同じく第1の特徴に加え
て、回止め手段を、可動コアに弁体を軸方向に連結すべ
く可動コアを設けられたストッパ部材と、戻しばねの付
勢力より弱いばね力をもってこのストッパ部材に対し弁
体を押圧するばねとで構成したことを第3の特徴とす
る。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、添付図面
に示す本発明の実施例に基づいて説明する。
【0009】先ず図1に示す本発明の第1実施例から説
明する。電磁弁Vは、ハウジング1、ボビン2、コイル
3、案内スリーブ4、固定コア5、可動コア6、戻しば
ね7及びニードル型の弁体8を主たる構成要素とする。
ハウジング1は磁性材製であって、円筒状ハウジング本
体1aの左右両端に端壁板1b,1cを結合して構成さ
れる。このハウジング1に、コイル3を巻装したボビン
2が収納、支持され、ボビン2の内周面に嵌合される案
内スリーブ4は、右方の端壁板1cを貫通してハウジン
グ1に固定される。この案内スリーブ4内で固定コア5
及び可動コア6が対向して配置され、固定コア5は左方
の端壁板1bにかしめして固着される。可動コア6は案
内スリーブ4内を摺動可能であって、戻しばね7の弾発
力により固定コア5から離間する方向に付勢される。
【0010】この可動コア6には、その外端面に開口す
る有底の取付孔10が設けられる。またこの取付孔10
を有する部分で可動コア6には、これを半径方向に貫通
する第1ピン孔11が穿設され、さらに取付孔10の開
口部近傍の内周面に環状の係止溝13が設けられる。
【0011】一方、弁体8は、円筒状の支持部8aと、
この支持部8aの一端から環状段部8bを残して延出す
るニードル部8cとからなっており、その支持部8aに
は、これを直径方向に貫通する第2ピン孔12が穿設さ
れる。上記支持部8aは可動コア6の取付孔10に遊合
され、その状態で第1、第2ピン孔11,12にピン1
4が嵌合される。その際、ピン14は、第1、第2ピン
孔11,12のいずれか一方(図示例では第1ピン孔1
1)に対して圧入されると共に、他方に対しては遊合し
ている。この弁体8の可動コア6に対する軸方向のガタ
を除去すべく、弁体8の環状段部8bに当接するストッ
パリング15(ストッパ部材)が可動コア6の係止溝1
3に装着される。
【0012】前記ハウジング本体1aの右端には、弁体
8と同心の延長筒部16が一体に連設され、これに弁体
9のニードル部8cが遊合する案内ブッシュ17が保持
される。
【0013】ハウジング1にはブラケット20が固設さ
れ、このブラケット20は被制御体21がボルト22に
より固着される。この被制御体21に前記弁体8の着座
対象となる弁座23と、この弁座23への弁体8の離、
着座により開閉される通路24とが形成されている。
【0014】以上において、第1、第2ピン孔11,1
2及びピン14は本発明の回止め手段Mを構成する。
【0015】この実施例の作用について説明する。
【0016】コイル3を励磁すると、固定及び可動コア
5,6間に生じる吸着力により、可動コア6が戻しばね
7の付勢力に抗して固定コア5に吸着され、これに伴い
弁体8は弁座23から引き上げられ、通路24を開くこ
とができる。
【0017】次にコイル3を消磁すると、可動コア6は
戻しばね7の反発力をもって固定コア5から離間し、弁
体8を弁座23に着座させる。このとき、弁体8は可動
コア5の取付孔10及び案内ブッシュ17に遊合してい
るので、弁体8及び弁座23の円錐状着座面に従って、
弁体8が半径方向に僅かに変位することにより弁体8の
弁座23に対する同軸性が自動的に確立される。即ち弁
体8の自動調心が行われ、これにより通路24を確実に
閉じることができる。
【0018】ところが、このように弁体8が可動コア6
及び案内ブッシュ17に遊合しているため、これまでの
弁体は外部からの振動により回転し易く、これが回転し
ながら弁座に着座すると、両者の着座面の摩耗を早める
ことになる。
【0019】しかしながら、この実施例では、弁体8は
可動コア6にピン14により回転方向に連結されている
から、振動を受けても自由に回転することはない。した
がって、弁体8が回転しながら弁座23に着座すること
を防止し、両者8,23の摩耗を防止することができ
る。しかも、ピン14は、第1、第2ピン11,12の
いずれか一方に遊合しているので、弁体8の自動調心作
用を何等妨げない。
【0020】図2は本発明の第2実施例を示すもので、
可動コア6及びニードル弁8を、それらの軸方向に配置
したピン14´により回転方向に連結したものである。
即ち、可動コア6の取付孔10底面及びニードル弁8の
支持部8a端面にそれぞれの軸線から同距離をオフセッ
トした第1及び第2ピン孔11´,12´が穿設され、
これらピン孔11´,12´のいずれか一方(図示例で
は第2ピン孔12´)に圧入されたピン14´が他方の
ピン孔に遊合される。
【0021】その他の構成は前実施例と同様であるの
で、図中前実施例と対応する部分にはそれと同一の符号
を付して、それらの説明を省略する。
【0022】この実施例においても、弁体8の自動調心
機能を確保しつゝ、ピン14´により弁体8の自由回転
を防止することができる。
【0023】図3は本発明の第3実施例を示すもので、
前二実施例のピン14,14´に代えて、ばね25を用
いて弁体8の自由回転を防止するようにしたものであ
る。
【0024】即ち、可動コア6に、その取付孔10底面
に開口する有底のばね保持孔26が穿設され、これに弁
体8を外方へ弾発するばね25が収納される。このばね
25のばね力は、可動コア6の戻しばね7より充分に弱
く設定される。
【0025】その他の構成は前記第1実施例と同様であ
るから、図中、第1実施例と対応する部分にはそれと同
一の符号を付して、それらの説明を省略する。
【0026】而して、コイル3の励磁により可動コア6
を介して弁体8を弁座23から引き離した状態では、弁
体8の段部8bはばね25の弾発力により、可動コア6
のストッパリング15に対し押しつけられ、これに伴い
両者8b,15間に生じる摩擦力により弁体8の自由回
転が防止される。
【0027】しかも、ばね25のばね力は戻しばね7よ
りも充分に弱く設定してあるので、コイル3の消磁時に
は、弁体8の弁座23に対する自動調心作用を妨げるも
のではない。
【0028】本発明は、上記各実施例に限定されるもの
ではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更
が可能である。例えば、図1の第1実施例ではストッパ
リング15を省略することもできる。
【0029】
【発明の効果】以上のように本発明の第1の特徴によれ
ば、可動コア及び弁体間に、弁体の自動調心作用を許容
しつゝ両者の相対回転を抑える回止め手段を設けたの
で、弁体の自由回転を抑止して、弁体及び着座対象の着
座面の摩耗を防止し、それらの耐久性の向上を大幅に向
上させることができ、しかも弁体は本来の自動調心機能
を失うことなく対座対象に的確に着座することができ
る。
【0030】また本発明の第2の特徴によれば、回止め
手段を、可動コア及び弁体にそれぞれ穿設された第1及
び第2ピン孔と、これらピン孔の一方に圧入されると共
に他方に遊合されるピンとから構成したので、極めて簡
単な構造により弁体の自動調心機能を確保しつゝ弁体の
自由回転を確実に抑えることができる。
【0031】さらに本発明の第3の特徴によれば、回止
め手段を、可動コアに弁体を軸方向に連結すべく可動コ
アを設けられたストッパ部材と、戻しばねの付勢力より
弱いばね力をもってこのストッパ部材に対し弁体を押圧
するばねとで構成したので、この場合も極めて簡単な構
造により、弁体の自動調心機能の確保と弁体の自由回転
防止とを確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る電磁弁の縦断面図
【図2】本発明の第2実施例に係る電磁弁の縦断面図
【図3】本発明の第3実施例に係る電磁弁の縦断面図
【符号の説明】
3・・・・・コイル 6・・・・・可動コア 7・・・・・戻しばね 8・・・・・弁体 11,11´・・・・第1ピン孔 12,12´・・・・第2ピン孔 14,14´・・・・ピン 15・・・・ストッパリング(ストッパ部材) 23・・・・弁座(着座対象) 25・・・・ばね M・・・・・回止め手段 V・・・・・電磁弁

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可動コア(6)、この可動コア(6)を
    軸方向一方側へ付勢する戻しばね(7)、励磁されると
    この戻しばね(7)の付勢力に抗して可動コア(6)を
    軸方向他方側へ付勢するコイル(3)、及び着座対象
    (23)に対して自動調心すべく可動コア(6)に半径
    方向で微小変位可能に連結される弁体(8)とを備えた
    電磁弁において、 可動コア(6)及び弁体(8)間に、弁体(8)の自動
    調心作用を許容しつゝ両者の相対回転を抑える回止め手
    段(M)を設けたことを特徴とする、電磁弁。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のものにおいて、 回止め手段(M)を、可動コア(6)及び弁体(8)に
    それぞれ穿設された第1及び第2ピン孔(11,12;
    11´,12´)と、これらピン孔の一方に圧入される
    と共に他方に遊合されるピン(14,14´)とから構
    成したことを特徴とする、電磁弁。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のものにおいて、 回止め手段(M)を、可動コア(6)に弁体(8)を軸
    方向に連結すべく可動コア(6)を設けられたストッパ
    部材(15)と、戻しばね(7)の付勢力より弱いばね
    力をもってこのストッパ部材(15)に対し弁体(8)
    を押圧するばね(25)とで構成したことを特徴とす
    る、電磁弁。
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