JPH09329222A - 自動変速機の油温検出手段の故障判定装置 - Google Patents

自動変速機の油温検出手段の故障判定装置

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JPH09329222A
JPH09329222A JP17291996A JP17291996A JPH09329222A JP H09329222 A JPH09329222 A JP H09329222A JP 17291996 A JP17291996 A JP 17291996A JP 17291996 A JP17291996 A JP 17291996A JP H09329222 A JPH09329222 A JP H09329222A
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JP
Japan
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oil temperature
failure determination
automatic transmission
vehicle speed
failure
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JP17291996A
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English (en)
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Mitsutoshi Abe
充俊 安部
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 走行開始後に所定車速以上で所定時間以上し
たときの油温の変化から油温センサの故障を判定する装
置において、低速走行と高速走行を経てから油温センサ
の故障を判定しないと、故障判定の精度と信頼性を高め
るのが難しい。 【解決手段】 走行開始後、低速の所定車速V1以上で
所定時間C1以上走行し、且つ高速の所定車速V2以上
で所定時間C2以上走行してから、油温Tの変化量(T
max −Tmin )が所定値以下のときに、油温センサが故
障であると判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動変速機の油温
検出手段の故障判定装置に関し、特に車両が所定車速以
上で所定時間走行しても自動変速機の油温が実質的に上
昇しないときに油温検出手段が故障であると判定するも
のに関する。
【0002】
【従来の技術】車両の自動変速機には、トルクコンバー
タ、変速ギヤ機構、変速ギヤ機構を切換える為の複数の
クラッチ機構やブレーキ機構、コントロールバルブユニ
ット、などが設けられており、油温が変化すると油の粘
性が変化し、自動変速機の性能や応答性が変化する。そ
こで、通常自動変速機のコントロールバルブユニットに
は油温を検出する油温センサが設けられ、その油温セン
サで検出された油温が変速制御に適用されている。その
ため、油温センサが故障すると変速制御に支障を来すこ
とから、油温センサの故障を検出する技術が種々採用さ
れている。
【0003】ここで、自動変速機のトルクコンバータで
は、油の粘性を介してポンプからタービンへトルクを伝
達するが、ポンプとタービン間の滑りは低速の変速段程
大きくなり、低速の変速段程トルクコンバータにおける
油温上昇が大きくなる。また、高速の変速段では、ポン
プとタービン間の滑りは小さいためトルクコンバータに
おける油温上昇はあまり大きくならないが、変速ギヤ機
構における油の攪拌による油温上昇が大きくなる。
【0004】例えば、最も一般的には、車両の走行開始
から約25〜30Km/h程度の所定車速以上で所定時
間走行しても自動変速機の油温が実質的に上昇しないと
きに油温検出手段が故障であると判定する故障判定装置
が採用されている。この種の故障判定装置では、所定車
速として1つの車速が設定され、所定時間として1つの
時間が設定される。一方、特開平7−301315号公
報には、自動変速機の油温が上昇すべき走行状態(Dレ
ンジ、車速が10Km/h以上、スロットル開度1/8 以
上、エンジン回転数450rpm 以上、の全条件充足)に
おいて、油温が異常値となる累積時間を求めていき、そ
の累積時間が所定値以上になったときに油温センサが故
障であると判定する故障判定装置が記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の一般的な故障判
定装置においては、所定車速として1つの車速が設定さ
れ、所定時間として1つの時間が設定されるが、前記所
定車速を従来のように約25〜30Km/h程度の低め
の車速に設定する場合には、低速走行だけで、つまりト
ルクコンバータにおける油温上昇のみを対象として故障
判定することになる。しかし、例えば走行開始から低速
で下り坂を走行するようなこともあるが、この場合トル
クコンバータにおける油温上昇が非常に小さくなるの
で、油温センサの故障を判定しにくく、故障判定の精度
や信頼性が低下する。尚、前記公報に記載の故障判定装
置は、故障判定制御に多くのパラメータを用いる必要が
あり、また油温が異常値となる累積時間を求めるため、
制御が複雑化する。
【0006】他方、自動変速機のロックアップクラッチ
を締結した走行状態と、締結しない走行状態とでは、自
動変速機における油温上昇が大きく変動するが、従来の
故障判定装置では、車両の走行状態に関係なく一律に故
障判定条件(前記所定車速、所定時間など)を設定して
いるので、故障判定の精度や信頼性を高めることができ
ない。本発明の目的は、比較的簡単な制御を介して、油
温検出手段の故障を判定する故障判定の精度や信頼性を
高めることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の自動変速機の
油温検出手段の故障判定装置は、車速検出手段と作動油
の温度を検出する油温検出手段とを備えた自動変速機の
油温検出手段の故障判定装置において、車速を検出する
車速検出手段と油温検出手段の検出信号を受けて、走行
を開始してから、第1所定車速以上で第1所定時間以上
走行し、かつ第1所定車速よりも高速の第2所定車速以
上で第1所定時間とは異なる第2所定時間以上走行した
ときの油温の検出値の増加量が所定値以下である場合
に、油温検出手段が故障であると判定する故障判定手段
を設けたものである。
【0008】例えば、第1所定車速は25Km/h、第
2所定車速は60Km/h、第1所定時間は150秒、
第2所定時間は100秒である。故障判定手段は、検出
された車速と油温とを受け、走行を開始してから、第1
所定車速以上で第1所定時間以上走行し、かつ第1所定
車速よりも高速の第2所定車速以上で第1所定時間とは
異なる第2所定時間以上走行したときの油温の検出値の
増加量が所定値以下である場合に、油温検出手段が故障
であると判定する。第1所定車速以上で第1所定時間走
行すると、自動変速機のトルクコンバータにおける油温
上昇が生じ、また第2所定車速以上で第2所定時間走行
すると、自動変速機の変速ギヤ機構における油温上昇が
生じることに鑑み、上記のように故障判定手段を構成し
てある。
【0009】しかし、走行開始後に下り坂を走行するよ
うな場合には、第1所定車速以上で第1所定時間以上走
行しても油温が殆ど上昇しない場合があるけれども、そ
の場合でも、第2所定車速以上で第2所定時間以上走行
すれば、油温は確実に上昇する。また、走行開始後に、
直ちに高速走行に入る場合にも第2所定車速以上で第2
所定時間以上走行すれば、油温は確実に上昇するし、第
1所定車速以上で第1所定時間以上走行するという条件
も充足される。このように、トルクコンバータにおける
油温上昇と変速ギヤ機構における油温上昇の両方が生じ
るような走行を行った後の油温上昇に基づいて、油温検
出手段の故障を判定することができる。そして、走行開
始後にあまり一般的でない走行形態が取られたとして
も、少なくとも何れか一方の油温上昇が発生してから故
障判定することになるため、故障判定の精度と信頼性が
向上する。
【0010】請求項2の自動変速機の油温検出手段の故
障判定装置は、請求項1の発明において、前記第1所定
車速は、変速ギヤ機構における油温上昇よりもトルクコ
ンバータにおける油温上昇が大きくなる車速として設定
され、第2所定車速は、トルクコンバータにおける油温
上昇よりも変速ギヤ機構における油温上昇が大きくなる
車速として設定されたことを特徴とするものである。こ
のように第1,第2所定車速を設定するので、第1所定
車速以上で第1所定時間以上走行中にトルクコンバータ
における油温上昇が発生し、また、第2所定車速以上で
第2所定時間以上走行中に変速ギヤ機構における油温上
昇が発生し、少なくとも何れか一方の油温上昇が発生し
た状態で、油温検出手段の故障を判定することにより、
故障判定の精度と信頼性を向上できる。
【0011】請求項3の自動変速機の油温検出手段の故
障判定装置は、請求項1又は請求項2の発明において、
前記第1所定時間が第2所定時間よりも大きく設定され
たことを特徴とするものである。即ち、低速走行時のト
ルクコンバータにおける油温上昇速度が、高速走行時の
変速ギヤ機構における油温上昇速度よりも小さいので、
第1所定時間を第2所定時間よりも大きく設定する。
【0012】請求項4の自動変速機の油温検出手段の故
障判定装置は、請求項1又は請求項2の発明において、
前記油温の検出値の増加量は、第1所定車速以上で第1
所定時間以上連続して走行し、かつ第2所定車速以上で
第2所定時間以上連続して走行したときの油温の増加量
であることを特徴とするものである。それ故、油温の検
出値の増加量を、ほぼ同一の条件下に検知できるので、
故障判定の精度と信頼性が向上する。
【0013】請求項5の自動変速機の油温検出手段の故
障判定装置は、請求項3の発明において、前記第1所定
時間と第2所定時間の計時中に、第1所定時間の計時が
完了したときには第2所定時間の計時をリセットして再
度計時し直すことを特徴とするものである。即ち、走行
開始後直ちに第2所定車速以上の高速走行に移行してし
まうと、第1所定時間と第2所定時間とを並行して計時
することになるが、この場合、非並行的に計時する場合
と比べて、故障判定までの油温上昇が小さくなるため、
第1所定時間と第2所定時間の計時中に第1所定時間の
計時が完了したときには第2所定時間の計時をリセット
して再度計時し直すものとする。それ故、故障判定の精
度と信頼性を確保できる。
【0014】請求項6の自動変速機の油温検出手段の故
障判定装置は、請求項1の発明において、前記故障判定
手段は、エンジンの始動から設定時間経過した時点以降
に故障判定を行うことを特徴とするものである。即ち、
エンジンの始動直後においては、自動変速機のオイル溜
め内の油が自動変速機とオイルクーラー内を一巡してお
らず、全部の油の油温が均一化していないため、エンジ
ンの始動から設定時間経過した時点以降に故障判定を行
うものとする。これにより、故障判定の精度と信頼性を
確保できる。
【0015】請求項7の自動変速機の油温検出手段の故
障判定装置は、請求項6の発明において、前記設定時間
は、自動変速機内の少なくとも油量に基づいて設定され
ることを特徴とするものである。自動変速機のオイル溜
め内の油が自動変速機とオイルクーラー内を一巡する時
間は、自動変速機内の油量に比例することから、その油
量に基づいて前記設定時間を設定する。
【0016】請求項8の自動変速機の油温検出手段の故
障判定装置は、請求項1の発明において、前記油温検出
手段の故障をドライバーに報知する報知手段を設けたこ
とを特徴とするものである。この報知手段により油温検
出手段の故障をドライバーに報知するので、油温検出手
段を修理する等の対策を講ずることができる。
【0017】請求項9の自動変速機の油温検出手段の故
障判定装置は、請求項1の発明において、前記油温検出
手段の故障の情報を記憶する記憶手段を設けたことを特
徴とするものである。それ故、その故障情報を、油温セ
ンサの故障を表示するのに活用したり、変速制御を調整
したりするのに適用することができる。
【0018】請求項10の自動変速機の油温検出手段の
故障判定装置は、車両が所定車速以上で所定時間走行し
ても自動変速機の油温の検出値が所定値以上上昇しない
ときに油温検出手段が故障であると判定する故障判定装
置において、複数の異なる走行状態に夫々対応する複数
の異なる故障判定条件を設定したものである。例えば、
自動変速機のロックアップクラッチを締結したロックア
ップ状態においてはトルクコンバータにおける油温上昇
は非常に小さくなるし、下り坂を惰性走行する際にもト
ルクコンバータにおける油温上昇は非常に小さくなる。
このように、走行状態に応じて油温上昇の態様が異なる
ので、複数の異なる走行状態に夫々対応する複数の異な
る故障判定条件を設定することにより、故障判定の精度
と信頼を高めることができる。
【0019】請求項11の自動変速機の油温検出手段の
故障判定装置は、請求項10の発明において、前記複数
の異なる走行状態は、自動変速機のロックアップクラッ
チをロックアップした走行状態と、ロックアップしない
走行状態とを含むことを特徴とするものである。請求項
10で説明したように、ロックアップした走行状態にお
ける油温上昇は小さく、ロックアップしない走行状態に
おける油温上昇は大きくなることから、これらの走行状
態に応じた複数の故障判定条件を設定することが望まし
い。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。本実施形態は、自動車に装
備される自動変速機内の油の油温を検出する油温センサ
(油温検出手段)の故障を判定する故障判定装置に本発
明を適用した場合の一例である。図1に示すように、エ
ンジン1の出力軸にトルクコンバータ付きの自動変速機
2が連結され、その自動変速機2の出力軸は自動車のド
ライブシャフトに連結され、エンジン1の駆動力で自動
変速機2を介して駆動輪が駆動される。コントロールユ
ニット3は、自動変速機2を制御するものであるが、こ
のコントロールユニット3が故障判定装置の制御装置と
して兼用される。
【0021】自動変速機2のコントロールバルブユニッ
ト2a内において油温Tを検出する油温センサ4が設け
られ、ドライブシャフトの回転速度から車速Vを検出す
る車速センサ5が設けられ、エンジン1のスロットル弁
のスロットル開度TVOを検出するスロットル開度セン
サ6も設けられ、これらセンサ4〜6の検出信号がコン
トロールユニット3に供給されている。また、油温セン
サ4の故障を判定したときに、その故障をドライバに報
知する為の液晶ディスプレイからなる表示器7が自動車
のインストルメントパネルに設けられている。コントロ
ールユニット3はバッテリ9からイグニションスイッチ
8を介して給電されている。
【0022】前記コントロールユニット3は、入出力イ
ンターフェイス、マイクロコンピュータ、表示器7の為
のディスプレイコントローラ、自動変速機2のコントロ
ールバルブやソレノイド等の為の複数の駆動回路等を有
するもので、そのマイクロコンピュータは、CPUとR
OMとRAMとを備え、ROMには、変速制御の制御プ
ログラムに加えて、本発明に係る故障判定制御の制御プ
ログラムが予め格納され、RAMには、変速制御の為の
メモリ類の他に故障判定制御の為の故障情報メモリ及び
複数のメモリ類とが設けられている。但し、RAMは2
次電池でバックアップされ、イグニションスイッチ8が
オフされても、記憶データを保持する。
【0023】次に、この故障判定制御の概要について説
明する。図2に示すように、自動車のイグニションスイ
ッチ8を投入しエンジン1を起動させて走行開始する
と、自動変速機2内の油の油温が徐々に上昇していく。
油温センサ4が正常であれば、検出される油温Tも徐々
に上昇する。しかし、油温センサ4が故障している場合
には、時間が経過しても油温が実質的に変化しないこと
になる。この故障判定装置では、走行開始してから、低
速の所定車速V1(例えば、25Km/h)以上で所定
時間C1(例えば、150sec )以上走行し、その後高
速の所定車速V2(例えば、60Km/h)以上で所定
時間C2(例えば、100sec )以上走行したときに、
油温Tの最大値Tmax と最小値Tminとの差が所定値以
下のときには、油温センサ4が故障であると判定する。
【0024】前記低速走行の際には、自動変速機2のト
ルクコンバータにおける油温上昇が、変速ギヤ機構にお
ける油温上昇よりも大きく、また高速走行の際には、変
速ギヤ機構における油温上昇がトルクコンバータにおけ
る油温上昇よりも大きくなる。このように、この故障判
定装置では、通常の走行開始の場合、トルクコンバータ
における油温上昇と、変速ギヤ機構における油温上昇の
両方を経て油温が確実に上昇してから故障判定を行うよ
うにしてある。しかし、図3に示すような走行開始の場
合には、走行開始後すぐに高速走行に移行するため、所
定車速V1以上の走行についての計時と、所定車速V2
以上の走行についての計時とが並行的になされる。この
場合、所定車速V1以上の走行についての計時がタイム
アップしたときには、所定車速V2以上の走行について
の計時をリセットして再度計時し直すこととする。同様
に、所定車速V2以上の走行についての計時がタイムア
ップしたときには、所定車速V1以上の走行についての
計時をリセットして再度計時し直すこととする。これ
は、故障判定の精度と信頼性を確保する為である。
【0025】次に、故障判定制御のルーチンについてフ
ローチャートを参照して説明するが、フローチャート中
のSi(i=1,2,3,・・・)は各ステップを示
す。ここで、フローチャート中に用いた記号について説
明しておく。 タイマTM・・・カウントダウン型のタイマ FF ・・・・フェイルフラグ(油温センサ正常時
「0」、故障時「1」) FG1 ・・・・車速V≧所定車速V1を示すフラグ FG2 ・・・・車速V≧所定車速V2を示すフラグ F1 ・・・・所定車速V1以上で所定時間C1以上
走行したことを示す判定許可フラグ F2 ・・・・所定車速V2以上で所定時間C2以上
走行したことを示す判定許可フラグ CD1 ・・・・カウントダウン型のタイマ CD2 ・・・・カウントダウン型のタイマ V ・・・・車速センサ5で検出された車速 T ・・・・油温センサ4で検出された油温 Tmax ・・・・検出油温のうちの最高油温 Tmin ・・・・検出油温のうちの最低油温
【0026】次に、図3、図4を参照してフローチャー
トについて説明する。イグニションスイッチ8の投入に
より制御が開始されると、最初に初期設定が実行される
(S1)。この初期設定では、タイマTMに設定値C0
(例えば、180sec )を設定してスタートさせ、フラ
グFF,FG1,FG2,F1,F2が全てリセットさ
れる。そして、検出された油温Tを読込んで、最高油温
Tmaxと最低油温Tmin が両方とも検出油温Tに設定さ
れ、タイマCD1,CD2がクリアされる。次に、車速
センサ5で検出された車速Vと、油温センサ4で検出さ
れた油温Tが読み込まれ(S2)、次にタイマTMに設
定した設定時間C0だけ経過したか否か判定される(S
3)。前記設定値C0は、自動変速機2とオイルクーラ
ー内を油が少なくとも一巡して全部の油についての油温
が均一化するのに要する時間であるが、この設定時間C
0は、自動変速機2内の油量(例えば、6リットル)と
オイルクーラの流量(5リットル/min )とに基づいて
設定する。
【0027】S3の判定がNoのうちはS2,S3が繰り
返し実行されるが、S3の判定がYes になると、S4に
おいて最低油温Tmin と最高油温Tmax が必要に応じて
更新される。即ち、油温T<最低油温Tmin の場合は最
低油温Tmin が油温Tで更新され、また、油温T>最高
油温Tmax の場合は最高油温Tmax が油温Tで更新され
る。次に、S5において、車速V≧所定車速V1で且つ
フラグFG1=0である場合には、フラグFG1がセッ
トされるとともにタイマCD1に所定時間C1をセット
してスタートさせる。そして、同様に、車速V≧所定車
速V2で且つフラグFG2=0である場合には、フラグ
FG2がセットされるとともにタイマCD2に所定時間
C2をセットしてスタートさせる。
【0028】次に、S6において、車速V<所定車速V
1の場合にはフラグFG1がリセットされ、同様に、車
速V<所定車速V2の場合にはフラグFG2がリセット
される。次に、S7において、フラグFG1=1かつタ
イマCD1の計時が完了したか否か判定される。S7の
判定がYes の場合は、S8において判定許可フラグF1
がセットされ、また、フラグFG2=1かつタイマCD
2の計時が完了してない場合には、タイマCD2に所定
時間C2をセットして再度スタートさせ、その後S11
へ移行する。一方、S7の判定がNoの場合は、S9にお
いて、フラグFG2=1かつタイマCD2の計時が完了
したか否か判定される。S9の判定がYes の場合は、S
10において判定許可フラグF2がセットされ、また、
フラグFG1=1かつタイマCD1の計時が完了してな
い場合には、タイマCD1に所定時間C1をセットして
再度スタートさせ、その後S11へ移行する。尚、S9
の判定がNoの場合にもS11へ移行する。
【0029】次に、S11においては、判定許可フラグ
F1,F2の両方とも「1」か否か判定され、その判定
がNoのときはS2へ戻り、S2以降が前記同様に実行さ
れ、S2〜S11を繰り返し実行している間に、S11
の判定がYes になると、S12において、最高油温Tma
x と最低油温Tmin の差が所定値ΔT0(例えば、2
℃)以下か否か判定される。油温センサ4が正常である
場合には、検出される油温Tが徐々に上昇していくた
め、(Tmax −Tmin )の値は十分に大きくなるが、油
温センサ4が故障している場合には、検出油温Tが実質
的に変化しないので、(Tmax −Tmin )≦所定値ΔT
0となる。
【0030】そこで、S12の判定がNoのときには油温
センサ4が正常であるので、S13においてフェイルフ
ラグFFがリセットされ、その後S2へ戻り、S2以降
が繰り返し実行される。S12の判定がYes の場合は、
S14において、フェイルフラグFFがセットされると
ともに、RAMの故障情報メモリに油温センサ故障を示
す故障コードが格納される。次に、S15では表示器7
に「油温センサ故障」を表示して、油温センサ4の故障
をドライバに報知し、その後S2へ戻り、S2以降が繰
り返し実行される。尚、この故障判定制御はイグニショ
ンスイッチがオフされるまで継続されるが、油温センサ
4が故障している場合には、S15からS2へ戻ること
なく、S15を繰り返し実行させてもよい。尚、故障情
報メモリに格納された故障コードは、自動変速機2を制
御する変速制御に供給され、変速制御を調整するのに適
用される。
【0031】以上説明した故障判定装置の作用について
説明する。前記のように低速の所定車速V1と高速の所
定車速V2とを設定し、所定車速V1以上で所定時間C
1以上走行中にトルクコンバータにおける油温上昇が発
生し、また、所定車速V2以上で所定時間C2以上走行
中に変速ギヤ機構における油温上昇が発生する。それ
故、トルクコンバータにおける油温上昇と変速ギヤ機構
における油温上昇の両方が生じるような走行を行った後
の油温上昇に基づいて、油温センサ4の故障を判定する
ことができる。そして、走行開始後に、走行開示後の走
行形態としてはあまり一般的でない走行形態(例えば、
下り坂走行、高速走行など)が取られたとしても、少な
くとも何れか一方の油温上昇が発生してから故障判定す
ることになるため、故障判定の精度と信頼性が向上す
る。
【0032】低速走行時のトルクコンバータにおける油
温上昇速度が、高速走行時の変速ギヤ機構における油温
上昇速度よりも小さいため、所定時間C1を所定時間C
2よりも大きく設定してあるので、故障判定の精度と信
頼性を確保できる。更に、S7〜S10に示すように、
所定時間C1と所定時間C2の計時中に、一方がタイム
アップしたときには他方の計時をリセットして再度計時
し直す。即ち、図3に示すように、走行開始後すぐに所
定車速V2以上の高速走行に移行してしまうと、所定時
間C1と所定時間C2とを並行して計時することになる
が、この場合、非並行的に計時する場合と比べて、故障
判定までの油温上昇が小さくなるので、所定時間C1と
所定時間C2の計時中に一方がタイムアップしたときに
は他方の計時をリセットして再度計時し直すことで、故
障判定の精度と信頼性を確保できる。
【0033】タイマTMを設け、S3に示すように、エ
ンジンの始動から設定時間C0経過した時点以降に故障
判定を行う。即ち、エンジンの始動直後においては、自
動変速機2のオイル溜め内の油が自動変速機2とオイル
クーラー内を一巡しておらず、全部の油の油温が均一化
していないため、エンジンの始動から設定時間C0経過
した時点以降に故障判定を行うようにしてある。そし
て、自動変速機2のオイル溜め内の油が自動変速機2と
オイルクーラー内を一巡する時間は、自動変速機2内の
油量に比例することから、その油量に基づいて設定時間
C0を余裕のある値として設定してある。
【0034】油温センサ4の故障をドライバーに報知す
る報知手段としての表示器7を設け、油温センサ4の故
障を判定したときには、その故障を表示器7に表示する
ので、油温センサ4の故障をドライバーに確実に報知で
き、油温センサ4を修理する等の対策を講ずることがで
きる。また、2次電池でバックアップされたRAMに故
障情報メモリを設け、油温センサ4の故障が判定された
ときには、その故障コードを故障情報メモリに格納する
ので、その故障情報を、油温センサ4の故障を表示する
のに活用したり、変速制御を調整したりするのに適用で
きる。
【0035】次に、別実施形態に係る故障判定制御につ
いて説明する。この故障判定制御においては、複数の異
なる走行状態に夫々対応する複数の異なる故障判定条件
を設定してその故障判定条件に基づいて故障判定を行
う。複数の異なる走行状態としては、自動変速機2内の
ロックアップクラッチを締結しない非ロックアップ走行
状態と、ロックアップクラッチを締結したロックアップ
走行状態とを例として説明する。但し、自動変速機2を
制御する変速制御の変速マップには、図6に例示するよ
うなロックアップ締結ラインとロックアップ解除ライン
とが含まれているので、この故障判定制御では、変速マ
ップに基づいて、ロックアップ領域とロックアップ解除
領域とを識別するものとする。それ故、この故障判定制
御においては、検出油温T、検出車速Vに加えてスロッ
トル開度センサ6で検出されたスロットル開度TVOも
用いられる。
【0036】以下、故障判定制御のルーチンについて、
図7、図8を参照して説明する。イグニションスイッチ
8の投入により制御が開始されると、最初に初期設定が
実行される(S20)。この初期設定では、タイマTM
に設定値C0(例えば、180sec )を設定してスター
トさせ、フラグFF,FG3,FG4,F3,F4が全
てリセットされる。そして、検出された油温Tを読込ん
で、最高油温Tmax と最低油温Tmin が両方とも検出油
温Tに設定され、タイマCD3,CD4がクリアされ
る。次に、車速センサ5で検出された車速Vと、油温セ
ンサ4で検出された油温Tと、スロットル開度センサ6
で検出されたスロットル開度TVOが読み込まれ(S2
1)、次にタイマTMに設定した設定時間C0だけ経過
したか否か判定される(S22)。前記設定値C0は、
前記故障判定制御のものと同様であるので説明を省略す
る。
【0037】S22の判定がNoのうちはS21,S22
が繰り返し実行されるが、S22の判定がYes になる
と、S23において最低油温Tmin と最高油温Tmax が
必要に応じて更新される。即ち、油温T<最低油温Tmi
n の場合は最低油温Tmin が油温Tで更新され、また、
油温T>最高油温Tmax の場合は最高油温Tmax が油温
Tで更新される。次に、S24において、非ロックアッ
プ状態で且つフラグFG3=0である場合には、フラグ
FG3がセットされるとともにタイマCD3に所定時間
C3をセットしてスタートさせる。そして、同様に、ロ
ックアップ状態で且つフラグFG4=0である場合に
は、フラグFG4がセットされるとともにタイマCD4
に所定時間C4をセットしてスタートさせる。尚、ロッ
クアップ状態か否かの判定は、車速Vとスロットル開度
TVOと変速マップとに基づいて判別される。
【0038】次に、S25において、ロックアップ状態
の場合にはフラグFG3がリセットされ、同様に、非ロ
ックアップ状態の場合にはフラグFG4がリセットされ
る。次に、S26において、フラグFG3=1かつタイ
マCD3がタイムアップしたか否か判定される。S26
の判定がYes の場合は、S27において判定許可フラグ
F3がセットされ、その後S30へ移行する。一方、S
26の判定がNoの場合は、S28において、フラグFG
4=1かつタイマCD4がタイムアップしたか否か判定
される。S28の判定がYes の場合は、S29において
判定許可フラグF4がセットされ、その後S30へ移行
する。尚、S28の判定がNoの場合にもS30へ移行す
る。
【0039】次に、S30において判定許可フラグF3
が「1」か否か判定され、その判定がYes のときはS3
2へ移行し、また No のときはS31へ移行する。S3
1において判定許可フラグF3が「1」か否か判定さ
れ、その判定がYes のときはS32へ移行し、また No
のときはS21へ戻り、S21が繰り返し実行される。
S32において、最高油温Tmax と最低油温Tmin の差
が所定値ΔT0(例えば、2℃)以下か否か判定され
る。油温センサ4が正常である場合には、検出される油
温Tが徐々に上昇していくため、(Tmax −Tmin )の
値は十分に大きくなるが、油温センサ4が故障している
場合には、検出油温Tが実質的に変化しないので、(T
max −Tmin )≦所定値ΔT0となる。
【0040】そこで、S32の判定がNoのときには油温
センサ4が正常であるので、S33においてフェイルフ
ラグFFがリセットされ、その後S21へ戻り、S21
以降が繰り返し実行される。S32の判定がYes の場合
は、S34において、フェイルフラグFFがセットされ
るとともに、RAMの故障情報メモリに油温センサ故障
を示す故障コードが格納される。次に、S35では表示
器7に「油温センサ故障」を表示して、油温センサ4の
故障をドライバに報知し、その後S21へ戻り、S21
以降が繰り返し実行される。尚、この故障判定制御はイ
グニションスイッチがオフされるまで継続されるが、油
温センサ4が故障している場合には、S35からS21
へ戻ることなく、S35を繰り返し実行してもよい。
【0041】この故障判定制御においては、非ロックア
ップ状態で所定時間C3走行すると、フラグF3がセッ
トされる。また、ロックアップ状態で所定時間C4走行
すると、フラグF4がセットされる。尚、非ロックアッ
プ状態で走行する際には、ロックアップ状態で走行する
場合よりも、トルクコンバータにおける油温上昇が、大
きいことから、所定時間C3<所定時間C4に設定され
ている。そして、フラグF3がセットされた場合、また
はフラグF4がセットされた場合には、S32の判定を
介して油温センサ4の故障が判定される。このように、
走行状態に応じた故障判定条件で油温センサ4の故障を
判定するように構成してあるので、故障判定の精度と信
頼性を高めることができる。
【0042】次に、前記実施形態及び別実施形態におけ
る故障判定制御を部分的に変更する変更形態について説
明する。 1〕前記表示器7の代わりに、表示ランプをインストル
メントパネルに設け、油温センサ4の故障を判定したと
きには、表示ランプを点灯させるように構成してもよ
い。 2〕自動車の自動変速機の油温センサの故障を判定する
装置だけでなく、種々の車両の自動変速機の油温センサ
の故障を判定する装置にも本発明を同様に適用すること
ができる。 3〕前記コントロールユニットは自動変速機の制御装置
と兼用することなく、油温センサの故障判定制御専用の
ものとして構成してもよい。 4〕前記図7、図8の故障判定制御において、ロックア
ップ状態と非ロックアップ状態とを判別するのに変速マ
ップを参照することなく、変速制御からロックアップ状
態と非ロックアップ状態とを識別する識別データを読み
込むように構成してもよい。
【0043】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、検出された車
速と油温とを受けて、走行を開始してから、第1所定車
速以上で第1所定時間以上走行し、かつ第1所定車速よ
りも高速の第2所定車速以上で第1所定時間とは異なる
第2所定時間以上走行したときの油温の検出値の増加量
が所定値以下である場合に、油温検出手段が故障である
と判定する故障判定手段を設けたので、トルクコンバー
タにおける油温上昇と変速ギヤ機構における油温上昇の
両方が生じるような走行を行った後の油温上昇に基づい
て、油温検出手段の故障を判定することができるうえ、
走行開始後にあまり一般的でない走行形態が取られたと
しても、少なくとも何れか一方の油温上昇が発生してか
ら故障判定することになるため、故障判定の精度と信頼
性が向上する。
【0044】請求項2の発明によれば、請求項1と同様
の効果を奏するが、第1所定車速は、変速ギヤ機構にお
ける油温上昇よりもトルクコンバータにおける油温上昇
が大きくなる車速として設定され、第2所定車速は、ト
ルクコンバータにおける油温上昇よりも変速ギヤ機構に
おける油温上昇が大きくなる車速として設定されるの
で、トルクコンバータにおける油温上昇と、変速ギヤ機
構における油温上昇との少なくとも何れか一方の油温上
昇が発生した状態で、油温検出手段の故障を判定するこ
とができ、故障判定の精度と信頼性を向上できる。
【0045】請求項3の発明によれば、請求項1又は請
求項2と同様の効果を奏するが、低速走行時のトルクコ
ンバータにおける油温上昇速度が、高速走行時の変速ギ
ヤ機構における油温上昇速度よりも小さいので、第1所
定時間を第2所定時間よりも大きく設定することで、故
障判定の精度と信頼性を確保できる。
【0046】請求項4の発明によれば、請求項1又は請
求項2と同様の効果を奏するが、油温の検出値の増加量
は、第1所定車速以上で第1所定時間以上連続して走行
し、かつ第2所定車速以上で第2所定時間以上連続して
走行したときの油温の増加量であるので、油温の検出値
の増加量を、ほぼ同一の条件下に検知できるので、故障
判定の精度と信頼性が向上する。
【0047】請求項5の発明によれば、請求項3と同様
の効果を奏するが、第1所定時間と第2所定時間の計時
中に、第1所定時間の計時が完了したときには第2所定
時間の計時をリセットして再度計時し直すことにより、
故障判定の精度と信頼性を確保できる。
【0048】請求項6の発明によれば、請求項1と同様
の効果を奏するが、故障判定手段は、エンジンの始動か
ら設定時間経過した時点以降に故障判定を行うことで、
自動変速機内の全部の油の油温が均一化してから故障判
定を行うようにして故障判定の精度と信頼性を確保でき
る。
【0049】請求項7の発明によれば、請求項6と同様
の効果を奏するが、前記設定時間は、自動変速機内の少
なくとも油量に基づいて設定される。自動変速機のオイ
ル溜め内の油が自動変速機とオイルクーラー内を一巡し
て全部の油の油温が均一化するまでの時間は、自動変速
機内の油量に比例することから、その油量に基づいて前
記設定時間を設定する。
【0050】請求項8の発明によれば、請求項1と同様
の効果を奏するが、前記油温検出手段の故障をドライバ
ーに報知する報知手段を設けたので、この報知手段によ
り油温検出手段の故障をドライバーに報知し、油温検出
手段を修理する等の対策を講ずることができる。
【0051】請求項9の発明によれば、請求項1と同様
の効果を奏するが、前記油温検出手段の故障の情報を記
憶する記憶手段を設けたので、その故障情報を油温セン
サ4の故障を表示するのに活用したり、変速制御を調整
したりするのに適用することができる。
【0052】請求項10の発明によれば、車両が所定車
速以上で所定時間走行しても自動変速機の油温の検出値
が所定値以上上昇しないときに油温検出手段が故障であ
ると判定する故障判定装置において、複数の異なる走行
状態に夫々対応する複数の異なる故障判定条件を設定す
る。走行状態に応じて油温上昇の態様が異なるので、複
数の異なる走行状態に夫々対応する複数の異なる故障判
定条件を設定することにより、故障判定の精度と信頼を
高めることができる。
【0053】請求項11の自動変速機の油温検出手段の
故障判定装置は、請求項10と同様の効果を奏するが、
前記複数の異なる走行状態は、自動変速機のロックアッ
プクラッチをロックアップした走行状態と、ロックアッ
プしない走行状態とを含む。請求項9で説明したよう
に、ロックアップした走行状態における油温上昇は小さ
く、ロックアップしない走行状態における油温上昇は大
きくなることから、これらの走行状態に応じた複数の故
障判定条件を設定することで、故障判定の精度と信頼を
高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る油温センサ故障判定装
置の全体構成を示すブロック図である。
【図2】車速と油温とフラグ等の変化を示すタイムチャ
ートである。
【図3】車速とフラグ等の変化を示すタイムチャートで
ある。
【図4】故障判定制御のフローチャートの一部である。
【図5】故障判定制御のフローチャートの残部である。
【図6】ロックアップ領域を示すマップの説明図であ
る。
【図7】別実施形態に係る故障判定制御のフローチャー
トの一部である。
【図8】別実施形態に係る故障判定制御のフローチャー
トの残部である。
【符号の説明】
2 自動変速機 3 コントロールユニット 4 油温センサ 5 車速センサ 6 スロットル開度センサ 7 表示器

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車速検出手段と作動油の温度を検出する
    油温検出手段とを備えた自動変速機の油温検出手段の故
    障判定装置において、 前記車速検出手段と油温検出手段の検出信号を受けて、
    走行を開始してから、第1所定車速以上で第1所定時間
    以上走行し、かつ第1所定車速よりも高速の第2所定車
    速以上で第1所定時間とは異なる第2所定時間以上走行
    したときの油温の検出値の増加量が所定値以下である場
    合に、油温検出手段が故障であると判定する故障判定手
    段を設けたことを特徴とする自動変速機の油温検出手段
    の故障判定装置。
  2. 【請求項2】 前記第1所定車速は、変速ギヤ機構にお
    ける油温上昇よりもトルクコンバータにおける油温上昇
    が大きくなる車速として設定され、第2所定車速は、ト
    ルクコンバータにおける油温上昇よりも変速ギヤ機構に
    おける油温上昇が大きくなる車速として設定されたこと
    を特徴とする請求項1に記載の自動変速機の油温検出手
    段の故障判定装置。
  3. 【請求項3】 前記第1所定時間が第2所定時間よりも
    大きく設定されたことを特徴とする請求項1又は請求項
    2に記載の自動変速機の油温検出手段の故障判定装置。
  4. 【請求項4】 前記油温の検出値の増加量は、第1所定
    車速以上で第1所定時間以上連続して走行し、かつ第2
    所定車速以上で第2所定時間以上連続して走行したとき
    の油温の増加量であることを特徴とする請求項1又は請
    求項2に記載の自動変速機の油温検出手段の故障判定装
    置。
  5. 【請求項5】 前記第1所定時間と第2所定時間の計時
    中に、第1所定時間の計時が完了したときには第2所定
    時間の計時をリセットして再度計時し直すことを特徴と
    する請求項3に記載の自動変速機の油温検出手段の故障
    判定装置。
  6. 【請求項6】 前記故障判定手段は、エンジンの始動か
    ら設定時間経過した時点以降に故障判定を行うことを特
    徴とする請求項1に記載の自動変速機の油温検出手段の
    故障判定装置。
  7. 【請求項7】 前記設定時間は、自動変速機内の少なく
    とも油量に基づいて設定されることを特徴とする請求項
    6に記載の自動変速機の油温検出手段の故障判定装置。
  8. 【請求項8】 前記油温検出手段の故障をドライバーに
    報知する報知手段を設けたことを特徴とする請求項1に
    記載の自動変速機の油温検出手段の故障判定装置。
  9. 【請求項9】 前記油温検出手段の故障の情報を記憶す
    る記憶手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の
    自動変速機の油温検出手段の故障判定装置。
  10. 【請求項10】 車両が所定車速以上で所定時間走行し
    ても自動変速機の油温の検出値が所定値以上上昇しない
    ときに油温検出手段が故障であると判定する故障判定装
    置において、 複数の異なる走行状態に夫々対応する複数の異なる故障
    判定条件を設定したことを特徴とする自動変速機の油温
    検出手段の故障判定装置。
  11. 【請求項11】 前記複数の異なる走行状態は、自動変
    速機のロックアップクラッチをロックアップした走行状
    態とロックアップしない走行状態とを含むことを特徴と
    する請求項10に記載の自動変速機の油温検出手段の故
    障判定装置。
JP17291996A 1996-06-11 1996-06-11 自動変速機の油温検出手段の故障判定装置 Pending JPH09329222A (ja)

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US08/872,227 US5830106A (en) 1996-06-11 1997-06-10 Malfunction judgment system of oil temperature sensor for automatic transmission
DE19724651A DE19724651A1 (de) 1996-06-11 1997-06-11 Fehlfunktionsbeurteilungssystem eines Öltemperatursensors für Automatikgetriebe

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