JPH09328A - 補強段付き紙うちわ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 紙を素材に用い、扇ぎ使用に耐えるうちわを
提供する。 【構成】 平板３へ波状補強段４を合紙した紙シートを
用い、扇ぎ葉１の下部中央を下へ突出させた柄２を有す
る形状を成し、更に激しい扇ぎ使用に耐える事ができる
様に、柄２の両側へ谷折り線を介してＡ補強板５とＢ補
強板６を設け、両補強板を柄２へ折り重ねて接着固定し
て組み立てる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、補強段を有する事によ
って扇ぎ使用に耐える強度を持たせた、補強段付き紙う
ちわに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来技術を示す斜視図の図３に於いて、
従来の紙うちわは、扇ぎ葉１１の部分は厚紙であるが、
柄１２の部分は腰のあるプラスチックにする事によっ
て、扇ぎ使用に耐える構造であった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】うちわを使用する場
合、柄の部分と、柄と扇ぎ葉との境部分が一番弱く、従
来技術ではこれらの弱い部分をプラスチックに置き換え
る事によって強度を保っていた。しかし、プラスチック
を使用する事はコスト的に高くなり、焼却に問題があ
る。本発明では、従来技術の問題点を解決しつつ、使用
に耐える強度を保つ事を目的とする。

【０００４】

【課題を解決する為の手段】扇ぎ葉の下部中央を下へ突
出させて柄を設けた形状にし、使用に耐える強度を持た
せる為に平板へ波状補強段を合紙し、更に強度を上げる
為、柄の両側へ補強板を連結して設け、補強板を柄に重
ねて接着固定する。

【０００５】

【作用】波状補強段の段形状が波状である事によって、
段と平行方向の曲げにも直角方向の曲げにも強くなるの
で使用に耐える事ができ、補強板を柄に重ねて接着固定
する事によって更に強度は増す。

【０００６】

【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、
本発明物を展開した状態で示す斜視図の図１に於いて、
本発明物は厚紙を素材に用い、平板３へ波状補強段４を
有するシートを打ち抜き、折り曲げ、接着する事によっ
て製造する物であり、上部が適度に押し潰された従来う
ちわの扇ぎ葉形状で扇ぎ葉１を設け、扇ぎ葉１の下部中
央を下へ突出させて柄２を設け、柄２の横幅は片手で握
れる程度とし、扇ぎ葉１へ向けて適度に広がる形状にし
て設け、柄２の両側へ谷折り線を介して設ける補強板の
内一方をＡ補強板５と称し、他方をＢ補強板６と称し、
補強板の横幅は柄２と同寸で、上部形状は柄２と扇ぎ葉
１との境界部分も補強する事から、外上斜め方向へ突出
した形状を成す。

【０００７】本発明物を組み立てた状態で示す部分透視
斜視図の図２に於いて、Ｂ補強板６の片面へ糊を塗布し
て柄２へ折り重ねて接着固定し、Ａ補強板５の片面へ糊
を塗布して柄２へ折り重ねて接着固定する。Ａ・Ｂ補強
板の折り重ねる順番はどちらが先でも良く、柄２へ折り
重ねる面は、波状補強板４を有する面でも有さ無い面で
あっても良く、柄２の両面であっても良い。

【０００８】

【発明の効果】平板であっても波状にウエーブさせた段
を設ける事によって曲りへの強度は増し、段の形状が直
線であれば段と平行方向への曲りには強いものの、段と
直角方向の曲りには極力弱くなる。しかし、段形状が波
状である事によって段と平行方向の曲りには強い他、段
と直角方向への曲りにも強くなる。しかし激しく扇ぐ場
合、柄と扇ぎ葉との境界部分へ更に力が加わる事からこ
れらの箇所を補強する目的で補強板を設けた事で解決
し、波状補強段どうしが重なり合って分厚くなるので持
ちやすくなる。以上の効果によって紙だけの素材であっ
ても扇ぎ使用に耐える強度を持ち、素材が紙である事か
ら焼却に問題は無く、製造コストも易くできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明物を展開した状態で示す斜視図。

【図２】本発明物を組み立てた状態で示す部分透視斜視
図。

【図３】従来技術を示す斜視図。

【符号の説明】

１ 扇ぎ葉 ２ 柄 ３ 平板 ４ 波状補強段 ５ Ａ補強板 ６ Ｂ補強板

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 扇ぎ葉１を設け、扇ぎ葉１の下部中央を
   下へ突出させて柄２を設け、本発明物が扇ぎ使用に耐え
   る強度を持たす為に平板３へ波状補強段４を合紙して設
   け、更に補強する為に柄２の両側の内一方へ谷折り線を
   介してＡ補強板５を設け、他方へ谷折り線を介してＢ補
   強板６を設け、両補強板を柄２へ重ね合わせた状態で接
   着固定した、補強段付き紙うちわ。