JPH09328967A - パワーウインドウ装置 - Google Patents

パワーウインドウ装置

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Publication number
JPH09328967A
JPH09328967A JP8145770A JP14577096A JPH09328967A JP H09328967 A JPH09328967 A JP H09328967A JP 8145770 A JP8145770 A JP 8145770A JP 14577096 A JP14577096 A JP 14577096A JP H09328967 A JPH09328967 A JP H09328967A
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JP
Japan
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switch
motor
window glass
fully closed
reverse rotation
Prior art date
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Application number
JP8145770A
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English (en)
Inventor
Mitsuo Mori
密雄 森
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Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【課題】全閉位置リミットスイッチを備えた挟まれ防止
機構を有するパワーウインドウ装置において、全閉位置
リミットスイッチが故障した場合でも、ウインドウガラ
スを全閉位置に閉じることができる。 【解決手段】パルスセンサPSはモータ15の回転数に
対応したパルスをコントローラ21に人力する。全閉位
置リミットスイッチLSが故障したとき、所定操作継続
時間の間、スイッチ24又は26を操作する。すると、
ウインドウガラスの閉時にウインドウガラスが全閉位置
に達すると、パルスセンサPSは異物が挟まれたとして
検出し、コントローラ21は切換回路27を介してモー
タ15を逆転制御する。スイッチ24,26の操作が所
定操作継続時間内であれば、再び、スイッチ24,26
が閉鎖方向に操作されているため、モータ15が駆動さ
れてウインドウガラスが上昇し、全閉位置へと移動す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両のウインド
ウガラスをモータによって開閉動作させるパワーウイン
ドウ装置に係り、詳しくは挟まれ防止機構を備えたパワ
ーウインドウ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両のサイドドア等のウインド
ウガラスを自動的に開閉させるためにパワーウインドウ
装置が用いられている。このパワーウインドウ装置で
は、マニュアルスイッチ又はオートスイッチを操作する
と、ワイヤ式又はアーム式のレギュレータをモータによ
り駆動してウインドウガラスを開閉している。なお、マ
ニュアルスイッチは、押圧操作された時のみ、ウインド
ウガラスを上昇又は下降作動させるためのものであり、
従って、押圧操作が解除されると、ウインドウガラスの
上昇又は下降が停止する。又、オートスイッチは、一旦
押圧操作を行つた後は、押圧操作を解除してもウインド
ウガラスが全閉位置、又は、全開位置に達するまで上昇
又は下降作動させるためのものである。
【0003】この種のパワーウインドウ装置において
は、上昇するウインドウが全閉位置に位置したとき検出
作動する全閉位置リミットスイッチが設けられ、同リミ
ットスイッチが検出すると、前記モータの駆動を停止さ
せ、ウインドウガラスを全閉位置に保持するようにして
いる。
【0004】上記のようにマニュアルスイッチ、又はオ
ートスイッチにて操作するパワーウインドウ装置におい
て、ドアの窓枠とウインドウガラスとの間に異物が挟ま
れた場合に、ウインドウガラスを降下させることにより
異物の挟まれを回避する挟まれ防止機構が提案されてい
る。
【0005】この挟まれ防止機構において、上記のよう
に異物が挟まれたことを検知する手段としては、ウイン
ドウカラスの昇降のための駆動源としてのモータの回転
に基づいてパルスを出力するパルスセンサを設けたもの
が知られている。そして、ウインドウガラスの上昇作動
中にこのパルスセンサからのパルスをパワーウインドウ
装置のモータを制御する制御回路が入力するようにして
いる。そして、同制御回路はパルス幅のその時々の平均
値を算出し、この平均値が閾値を越えている場合には、
異物を挟んでいると検知し、パワーウインドウ装置のモ
ータを下降作動するように制御する。そして、この挟ま
れ防止機構においては、マニュアルスイッチ、或いはオ
ートスイッチのいずれの操作においても、フルタイム、
すなわち常時パルスセンサが作動するようにされてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなパルスセ
ンサと全閉位置リミットスイッチを備えたパワーウイン
ドウ装置において、前記リミットスイッチが故障したと
きには、上昇作動するウインドウガラスが全閉位置に達
したときにおいてもその位置検出ができない。一方、挟
まれ防止機構のパルスセンサは常時検出作動しており、
上昇するウインドウガラスが全閉位置に達してモータの
回転が遅くなった場合、パルスセンサのパルス幅が変わ
る。このため、制御回路はパルス幅のその時々の平均値
が閾値を越え、異物が挟まっていると誤検出することに
なる。この結果、制御回路はモータを逆回転させウイン
ドウガラスを下降させる。
【0007】その結果、リミットスイッチが故障した場
合には、ウインドウガラスは常時開放状態となる。この
ような状態は、前述のようにフルタイムでパルスセンサ
が作動している挟まれ防止機構においては、マニュアル
スイッチ、或いはオートスイッチのいずれの操作におい
ても生ずる。
【0008】従って、従来の挟まれ防止機構では、リミ
ットスイッチが故障した場合には、ウインドウガラスを
全閉にすることは不可能であった。ところが、このよう
な状態においても、乗員はウインドウガラスを全閉にし
たい場合がある。例えば、走行中における風の入り込み
の防止のためや、或いは冬季において寒気が車室内に入
るの防止する等のためには、リミットスイッチが故障し
ていても、ウインドウガラスを全閉にする必要が生ず
る。
【0009】この発明の目的は、全閉位置リミットスイ
ッチが故障してもウインドウガラスを全閉にすることが
できるパワーウインドウ装置の提供を目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに請求項1の発明は、ウインドウガラスを開閉させる
モータの正逆回転を操作するための操作手段と、前記操
作手段の操作に基づいて前記モータの作動を制御する制
御手段と、前記ウインドウガラスの閉時にウインドウガ
ラスにより異物が挟まれたか否かを検出する異物挟まれ
検出手段と、前記異物挟まれ検出手段の検出結果に基づ
いてモータを逆転制御し、ウインドウガラスの移動を開
放方向へ移動させるモータ逆転制御手段とを含む挟まれ
防止機構を備えたパワーウインドウ装置において、前記
操作手段に対する閉鎖方向への操作量が所定操作量とな
ったとき、前記モータ逆転制御手段の制御を無効にする
無効手段を備えたことをその要旨としている。 請求項
2の発明は、請求項1において、操作手段の所定操作量
が、モータ逆転制御手段のモータ逆転の制御回数が所定
回数以上となる所定操作継続時間であることをその要旨
としている。 請求項3の発明は、請求項1において、
操作手段の所定操作量が、所定時間内における所定操作
回数であることをその要旨としている。
【0011】(作用)請求項1の発明によれば、全閉位
置リミットスイッチが故障したとき、ウインドウガラス
を全閉位置へ移動させるべく、操作手段に対する閉鎖方
向への操作を所定操作量行う。この操作により、無効手
段は、モータ逆転制御手段の制御を無効にする。その結
果、制御手段により、前記操作手段の操作に基づいてモ
ータを作動させ、ウインドウガラスを全閉位置に移動す
る。
【0012】請求項2の発明によれば、全閉位置リミッ
トスイッチが故障しているため、モータ逆転制御手段の
モータ逆転の制御回数が所定回数まで達するまでの間、
すなわち、所定操作継続時間の間、操作手段を操作す
る。従って、ウインドウガラスの閉時にウインドウガラ
スが全閉位置に達すると、異物挟まれ検出手段は、異物
が挟まれたとして検出する。この結果、モータ逆転制御
手段は異物挟まれ検出手段の検出結果に基づいてモータ
を逆転制御し、ウインドウガラスの移動を開放方向へ移
動させる。この逆転制御回数が所定回数未満であれば、
操作手段が閉鎖方向に操作されているため、逆転制御か
ら正転制御されてモータが駆動されてウインドウガラス
が上昇し、全閉位置へと移動する。
【0013】逆転制御回数が所定回数以上となる所定操
作時間まで操作手段を閉鎖方向に操作すると、無効手段
は、モータ逆転制御手段の制御を無効にする。その結
果、その後、異物挟まれ検出手段が異物検出を行って
も、操作手段の操作に基づいて、制御手段によりモータ
を作動させ、ウインドウガラスを全閉位置に移動する。
【0014】請求項3の発明によれば、全閉位置リミッ
トスイッチが故障しているため、操作手段を所定時間内
において所定操作回数操作する。この所定時間内におけ
る所定回数の操作により、無効手段は、モータ逆転制御
手段の制御を無効にする。その結果、操作手段の操作に
基づいて、制御手段によりモータを作動させ、ウインド
ウガラスを全閉位置に移動する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を車両のサイドドア
のパワーウインドウ装置に具体化した第1の実施の形態
を図1乃至図4に従って説明する。
【0016】図2に示すように、サイドドア1のアウト
サイドフレーム2には上下方向に沿って前後一対のロワ
ーフレーム3が設けられている。ウインドウガラス4の
前後両辺は両ロワーフレーム3によって上下方向へスラ
イド可能に支持されている。そして、ウインドウガラス
4はサイドドア1に設けられた窓枠1aの上端に当接し
た全閉位置と、窓枠1aにより形成された空間を開放す
る全開位置との間をスライドする。
【0017】両ロワーフレーム3間にはワイヤ式レギュ
レータ5が設けられている。このワイヤ式レギュレータ
5について以下に説明すると、アウトサイドフレーム2
には、両ロワーフレーム3間のほぼ中間に位置し、かつ
上下方向に延びるガイドレール6が固定されている。ガ
イドレール6にはキャリアプレート7が昇降可能に支持
されている。キャリアプレート7の上端にはコ字状をな
す一対の支持ブラケット8が固着され、両支持ブラケッ
ト8にウインドウガラス4の下辺が支持された状態でボ
ルト9により固定されている。
【0018】キャリアプレート7には、同キャリアプレ
ート7から上方へ延びるワイヤ10と下方へ延びるワイ
ヤ11とがそれぞれ固着されている。これらの両ワイヤ
10,11はガイドレール6の上下両端にそれぞれ取り
付けられたガイドローラ12,13を経由して単一の巻
取ドラム14にその巻回方向が互いに逆になるように巻
回されている。巻取ドラム14はモータ15と連結さ
れ、モータ15の回転に基づいて巻取ドラム14が回転
するようになっている。
【0019】従って、モータ15の正方向回転により上
方のワイヤ10が巻取ドラム14に巻取られるととも
に、下方のワイヤ11がワイヤ10の巻取量と同じ量だ
け巻取ドラム14から繰り出され、ウインドウガラス4
がキャリアプレート7と共に上昇する。又、モータ15
の逆方向回転により上方のワイヤ10が巻取ドラム14
から繰り出されるとともに、下方のワイヤ11が上方の
ワイヤ10の繰出量と同じ量だけ巻取ドラム14に巻取
られ、ウインドウガラス4がキャリアプレート7と共に
降下する。一方のロワフレーム3には前記ウインドウガ
ラス4が全閉位置に位置した時にキャリアプレート7に
てオン作動し、後述するコントローラ21にオン信号を
入力する全閉位置リミットスイッチ(以下、リミットス
イッチという)LSが設けられている。
【0020】次にパワーウインドウ装置の電気的構成に
ついて説明する。図1は本発明に係るパワーウインドウ
装置の電気回路図を示している。同図において、電子制
御ユニットを構成するコントローラ21は演算部22及
び記憶部23を備えている。演算部23は各種の演算を
行うようにされている。又、記憶部は演算部2による演
算結果や後記する各種センサ等からの検出信号を記憶す
る書き換え可能なメモリ部(RAM)と、各種制御プロ
グラムを記憶する読み出し専用のメモリ部(ROM)と
を備えている。前記コントローラ21は本発明のモータ
逆転制御手段、制御手段及び無効手段を構成している。
【0021】上昇スイッチ24、下降スイッチ25、オ
ートスイッチ26はドアの内側面に設けられている。上
昇スイッチ24は、ウインドウガラス4を上昇作動させ
るためのスイッチであり、下降スイッチ25はウインド
ウガラス4を下降作動させるためのものである。両スイ
ッチ24,25は揺動型のパワーウインドウスイッチを
選択的に切替え操作することによりオン・オフ操作され
る。すなわち、パワーウインドウスイッチを一方へ揺動
させると、上昇スイッチ24がオンされ、他方へ揺動さ
せると、下降スイッチ25がオンされるようになってい
る。そして、両スイッチ24,25は、乗員が操作中の
みオン作動し、操作力を解除すると中立位置に復帰し、
両スイッチ24,25をオフ作動する。前記上昇スイッ
チ24、下降スイッチ25、オートスイッチ26は本発
明の操作手段を構成している。
【0022】又、オートスイッチ26は揺動型のパワー
ウインドウスイッチを選択的に切替え押圧操作すること
によりオン・オフ操作される。そして、乗員の押圧操作
が解除された場合でも、コントローラ21の制御によ
り、オートスイッチ26の開放側、あるいは閉鎖側への
操作に基づいて前記モータ15を回転駆動する。
【0023】これらのスイッチ24,25,26はそれ
ぞれコントローラ21に接続され、コントローラ21に
オン・オフ信号を入力する。モータ15は車両のバッテ
リBを駆動電源として駆動されるものであり、切換回路
27を介してバッテリBに接続されている。切換回路2
7はリレー回路にて構成されている。そして、バッテリ
Bに対する切換回路27の切換接続により、モー夕15
は正転・逆転、あるいは停上する、すなわち、切換回路
27はコントローラ21に接続され、コントローラ21
からの正転制御信号、逆転制御信号及び停止信号が入力
されるようになっている。そして、同切換回路27は正
転制御信号に基づいて回路を切換し、モータ15を正転
駆動させる。又、同切換回路27はコントローラ21か
らの逆転制御信号に基づいて回路を逆転させるべく切換
し、モータ15を逆転駆動させる。さらに、コントロー
ラ21からの停止信号に基づいて、切換回路27はモー
タ15に対するバッテリBとの接続を遮断する。
【0024】パルスセンサPSは、モータ15の制御中
において、前記モータ15の回転数に対応したパルスを
コントローラ21に入力する。コントローラ21は、モ
ータ15の単位時間当たりの回転数に応じたパルスに基
づき、その時々のパルス幅の平均値Pwを算出し、記憶
部23のRAMに格納する。前記パルスセンサPSは、
上昇スイッチ24,下降スイッチ25、或いはオートス
イッチ26のいずれの操作においても、フルタイム、す
なわち常時パルスセンサが作動するようにされている。
前記パルスセンサPSは異物挟まれ検出手段を構成して
いる。又、前記コントローラ21、上昇スイッチ24、
オートスイッチ26、パルスセンサPSとにより挟まれ
防止機構が構成されている。 さて、上記のように構成
されたパワーウインドウ装置の制御ルーチンを図3を参
照して説明する。
【0025】図3はコントローラ21が実行するパワー
ウインドウ装置の制御ルーチンである。この制御ルーチ
ンは所定時間毎に実行され、このルーチン開始時におい
ては、このルーチンで使用する各種フラグ、タイマ、カ
ウンタ等は初期化される。なお、オートスイッチ26が
図1に示すUP(アップ)、又はDOWN(ダウン)側
に操作されたとき、コントローラ21はウインドウガラ
ス4が全閉位置から全開位置まで、或いは全開位置から
全閉位置までに達するのに要する時間分、内蔵している
タイマを作動させ、所定時間の間、スイッチオン状態を
示すスイッチオンフラグを「1」にセットする。そし
て、前記タイマがオフすると、スイッチオンフラグを
「0」にリセツトする。 このルーチンに入ると、ステ
ップ10において上昇スイッチ24,下降スイッチ25
がオン操作されたか否か、或いは前記スイッチオンフラ
グが「1」にセットされているか否かを判定する。ステ
ップ10において、スイッチがオフとされている場合に
は、このステップの判定を「NO」とし、ステップ16
に移行する。ステップ10において、スイッチがオンと
されている場合には、ステップ11に移行する。
【0026】ステップ11においては、スイッチ操作に
基づいて上昇フラグYをセット或いはリセットする。す
なわち、上昇スイッチ24がオン操作された場合、又は
オートスイッチ26が「UP」側に操作された場合、上
昇フラグYを「1」にセットし、オートスイッチ26が
「DOWN」側に操作された場合、又は下降スイッチ2
5がオンされた場合には、上昇フラグYを「0」にリセ
ットする。 ステップ12においては、上昇フラグYを
判定する。上昇フラグYが「1」にセットされている場
合には、このステップの判定を「YES」とし、ステッ
プ13に移行する。又、ステップ12において、上昇フ
ラグYが「0」にリセットされている場合には、このス
テップの判定を「NO」とし、ステップ14に移行す
る。
【0027】ステップ13においては、切換回路27に
対して正転制御信号を入力し、ステップ15に移行す
る。従って、モータ15は正転駆動され、ウインドウガ
ラス4は上昇する。又、ステップ14においては、切換
回路27に対して逆転制御信号を入力し、ステップ15
に移行する。従って、モータ15は逆転駆動され、ウイ
ンドウガラス4は下降する。
【0028】ステップ15においては、リミットスイッ
チLSからのオン信号の入力があるか否かを判定する。
リミットスイッチLSからのオン信号の入力があれば、
ウインドウガラス4が上昇して全閉位置に達したものと
して、ステップ16に移行し、同ステップ16におい
て、逆転禁止フラグXを「0」にリセットするととも
に、切換回路27に対して停止信号を入力し、バッテリ
Bとモータ15との回路を遮断し、この制御ルーチンを
一旦終了する。この結果、モータ15は停止する。
【0029】前記ステップ15において、リミットスイ
ッチLSからのオン信号の入力がない場合には、ステッ
プ17に移行し、その時々に算出されたパルス幅平均値
Pwが閾値Aよりも大きいか否かを判定する。閾値Aよ
りもパルス幅Pwが大きくなければ、モータ15が正常
に作動しているものとしてこのステップの判定を「N
O」とし、ステップ10に戻る。又、ステップ7におい
て、パルス幅Pwが閾値Aよりも大きければ、モータ1
5が何らかの原因により回転が落ちているとしてこのス
テップ17の判定を「YES」とし、ステップ18に移
行する。ステップ18において、逆転禁止フラグXが
「1」にセットされているかを判定する。逆転禁止フラ
グXが「1」にセットされていれば、このステップの判
定を「YES」とし、ステップ10に戻る。
【0030】又、逆転禁止フラグ×が「1」にセットさ
れていなければ、このステップの判定を「NO」とし、
ステップ19に移行する。ステップ19においては、上
昇フラグYが「1」にセットされているか、すなわち、
切換回路27が上昇側に切換えられているか否かを判定
する。ステップ19において、上昇フラグYが「0」で
ある場合には、切換回路27が下降側に切換えられてい
る、すなわち、ウインドウガラス4が下降中において、
全閉位置に達したため、モータ15の回転が落ちたもの
として、ステップ16に移行する。この結果、ステップ
16において、切換回路27に対して停止信号を入力
し、バッテリBとモータ15との回路を遮断してモータ
15を停止し、この制御ルーチンを一旦終了する。
【0031】又、前記ステップ19において、上昇フラ
グYが「1」である場合には、切換回路27が上昇側に
切換えられている、すなわち、ウインドウガラス4が上
昇中において、何らかの原因で、モータ15の回転が落
ちたものとして、ステップ20に移行する。ステップ2
0においては、切換回路27に対して逆転制御信号を入
力するとともに、図示しないタイマにて計時を開始し、
上昇フラグYを「0」にリセットした後、ステップ21
に移行する。従って、モータ15は逆転駆動され、ウイ
ンドウガラス4は下降する。そして、次のステップ21
において、タイマの計時時間tが所定時間T経過したか
否かを判定する。計時時間tが所定時間T経過していな
い場合にはステップ20に戻る。ステップ21におい
て、タイマの計時時間tが所定時間T経過した場合に
は、ステップ22において、逆転禁止フラグXを「1」
にセットするとともに、オートスイッチ26のスイッチ
オンフラグを「0」にリセツトし、ステップ10に戻
る。
【0032】前記ステップ19乃至21により、モータ
制御逆転手段が構成されている。又、ステップ22、及
びステップ18により無効手段を構成している。 (a)リミットスイッチLSが正常時の場合 上記の制御ルーチンにおいて、リミットスイッチLSが
正常作動している場合において上昇スイッチ24のオン
操作を継続した場合、又は、オートスイッチ26がUP
側に1回操作された場合のフローを説明する。
【0033】この場合には、ステップ10,11,1
2,13,15へと移行し、ウインドウガラス4が全閉
位置に達していない場合には、ステップ17に移行す
る。この時、ウインドウガラス4と窓枠1aとの間に異
物が挟まっていない場合には、ステップ17において
「NO」とされるため、ステップ10に移行し、ウイン
ドウガラス4が上昇中は上記各ステップを繰り返す。そ
して、リミットスイッチLSからオン信号を入力する
と、ステップ15において「YES」と判定されるた
め、ステップ16に移行して、モータ15を停止する。
すなわち、ウインドウガラス4は全閉位置に位置した状
態となっている。
【0034】前記ステップ10,11,12,13,1
5,17へと移行した時、ウインドウガラス4と窓枠1
aとの間に異物が挟まった場合には、モータ15の回転
が落ちるため、ステップ17の判定が「YES」とされ
る。ステップ18においては逆転禁止フラグは「0」と
なっているため「NO」、ステップ19においては上昇
フラグYは「1」となっているため、「YES」とされ
る。そして、ステップ20において、モータ15を逆転
制御するとともに、上昇フラグYを「0」にリセットす
る。この結果、ウインドウガラス4は下降を始める。そ
して、次のステップ21においては、タイマの計時時間
tが所定時間T経過したか否かを判定するため、所定時
間Tの間モータ15は逆転する。そして、次のステップ
22において、逆転禁止フラグを「1」にセットすると
ともに、この制御ルーチンの起動がオートスイッチ26
の操作により行われている場合には、オソトスイッチ2
6のスイッチオンフラグを「0」にリセツトし、ステッ
プ10に戻る。
【0035】従って、ステップ10においては、オート
スイッチ26がUP側に1回操作された場合には、スイ
ッチオンフラグは前記ステップ22において「0」にリ
セットされているため、ステップ10の判定を「NO」
とし、ステップ6に移行して、モータ15の停止制御を
行う。又、ステップ10に戻った時点において、上昇ス
イッチ24が押圧操作されていない場合には、同じくス
テップ16に移行し、モータ15の停止制御がされる。
【0036】(b)リミットスイッチLSが故障してい
る場合 上記の制御ルーチンにおいて、リミットスイッチLSが
故障している場合、上昇スイッチ24、又は、オートス
イッチ26がUP側に操作された際のフローを説明す
る。
【0037】このような場合において、乗員が上昇スイ
ッチ24、又は、オートスイッチ26をUP側に一回の
み操作した場合には、ガラスウインドウ4と窓枠1aと
の間に異物が挟まった状態とならなくても、ガラスウイ
ンドウ4が全閉位置に達した場合、モータ15の回転が
落ちるため、上記(a)の異物が挟まった場合と同じフ
ローをたどる結果となる。
【0038】従って、乗員は、リミツトスイッチLSが
故障しているとわかっている場合において、ウインドウ
ガラス4を全閉したい場合には、上昇スイッチ24の押
圧操作を所定時間継続する。
【0039】このような操作を行うと、ステップ10を
経てステップ11においては、上昇フラグYが「1」に
セットされ、ステップ12では「YES」となり、ステ
ップ13において、モータ15が正転制御されてウイン
ドウガラス4は上昇する。ステップ15は「NO」とな
るため、ステップ17に移行する。ウインドウガラス4
が上昇中は、ステップ17の判定が「NO」となり、以
後前記ステップ10,11,12,13,15,17の
ステップを繰り返す。
【0040】ウインドウガラス4が全閉位置に達する
と、モータ15の回転が落ちるため、ステップ17の判
定が「YES」とされ、ステップ18においては「N
O」、ステップ19においては「YES」とされるた
め、ステップ20において、モータ15は逆転制御する
とともに、上昇フラグYを「0」にリセットする。この
結果、ウインドウガラス4は下降を始める。そして、次
のステップ21において、逆転禁止フラグを「1」にセ
ットし、この制御ルーチンの起動がオートスイッチ26
の操作により行われている場合には、オートスイッチ2
6のスイッチオンフラグを「0」にリセツトし、ステッ
プ10に戻る。
【0041】このステップ22からステップ10に戻つ
た時、オートスイッチ26が継続してUP側に押圧され
ている場合は、再び、オートスイッチ26のスイッチオ
ンフラグが「1」にセットされるため、又は、上昇スイ
ッチ24が継続してオン操作されている場合には、ステ
ップ10の判定は「YES」とする。従って、ステップ
11,12,13,15,17へと移行する。この時、
ウインドウガラス4が全閉位置に達していない場合に
は、ステップ17において「NO」とされるため、ステ
ップ10に移行し、ウインドウガラス4が上昇中は上記
各ステップを繰り返す。
【0042】そして、ウインドウガラス4が全閉位置に
達すると、モータ15の回転が落ちるため、ステップ1
7の判定が「YES」とされ、ステップ18に移行す
る。ステップ18では逆転禁止フラグは「1」にセット
されているため、「YES」と判定され、ステップ10
に移行する。この時点で上昇スイッチ24の操作が解除
されると、或いはタイマにより、スイッチオンフラグが
「0」にリセットされていると、ステップ10の判定は
「NO」とされるため、ステップ16に移行して、モー
タ15の停止を行う。このとき、ウインドウガラス4は
全閉位置に位置した状態となる。
【0043】図4は上記のフローに基づいた上昇スイッ
チ24、正転制御信号、逆転制御号、異物挟まれ検出の
タイムチャートを示している。このように、この実施形
態では、リミットスイッチLSが故障しているときにお
いて、上昇スイッチ24、又はオートスイッチ26が継
続して押圧操作された場合、ステップ18において逆転
禁止フラグが「1」にセットされていることから、ステ
ップ20乃至21に移行できずモータ15の逆転制御が
禁止される。従って、リミットスイッチLSが故障して
いても、ウインドウガラス4を全閉にすることができ
る。
【0044】なお、この実施の形態における、本発明の
所定操作量とは、上昇スイッチ24、オートスイッチ2
6に対する、モータ15の逆転(反転)の制御回数が所
定回数である1回を超えたときまでに操作された操作継
続時間である。 (c)下降スイッチ25、又は、オートスイッチ26が
DOWN側に操作された場合のフローを説明する。
【0045】この場合には、リミットスイッチLSの故
障か否かに関係なく、ステップ15においては「NO」
と判定する。すなわち、ステップ10,11,12,1
4,15,17へと移行し、ウインドウガラス4が全開
位置に達していない場合には、モータ15は正常回転し
ているためステップ17にでは「NO」とされ、ステッ
プ10に戻る。ウインドウガラス4が下降中は以後前記
各ステップを繰り返す。そして、ウインドウガラス4が
全開位置に達したときには、モータ15の回転が落ちる
ため、ステップ17において「YES」と判定し、ステ
ップ18では逆転禁止フラグは「0」となっているた
め、「NO」と判定される。続く、ステップ19では上
昇フラグYは「0」となっているため、「NO」と判定
され、ステップ16に移行して、モータ15を停止す
る。すなわち、このときウインドウガラス4は全開位置
に位置した状態となっている。
【0046】なお、下降スイッチ25の操作を途中で解
除したときは、ステップ10に戻つた時、「NO」と判
定するため、ステップ16に移行してモータ15の停止
制御を行う。
【0047】次に第2の実施の形態を第5図及至第8図
を参照して説明する。図6乃至図8はコントローラ21
が実行するパワーウインドウ装置の制御ルーチンであ
る。この制御ルーチンは所定時間毎に実行される。な
お、前記第1の実施形態と同一又は相当するステップに
ついては同じ符号を付し、異なるところを中心に説明す
る。
【0048】図6において、この制御ルーチンに入り、
ステップ10,11,12からステップ101に移行す
ると、同ステップ101では、逆転禁止フラグXが
「1」にセットされているか否かが判定される。ステッ
プ101において、最初は逆転禁止フラグXは「1」に
セットされていないため、「NO」と判定し、ステップ
102に移行する。ステップ101において、逆転禁止
フラグが「1」にセットされている場合には、ステップ
13にジャンプする。ステップ102において、タイマ
フラグTfが「1」にセットされているか否かが判定さ
れる。タイマフラグTfは最初は「0」とされているた
め、「NO」と判定し、ステップ103に移行する。
【0049】同ステップ103において、コントローラ
21に内蔵されているタイマをスタートとするととも
に、タイマフラグTfを「1」にセットし、ステップ1
04に移行する。前記ステップ102において、タイマ
フラグTfが「1」にセットされている場合には、ステ
ップ104に移行する。ステップ104においては、上
昇スイッチ24のオン操作回数或いは、オートスイッチ
26のアップ側の操作回数をカウントすべくカウンタを
インクリメントし、次のステップ13に移行する。 ス
テップ13の処理を行つた後、ステップ105に移行す
ると、同ステップ13においては、逆転禁止フラグXが
「1」にセットされているか否かを判定する。同ステッ
プ105において、逆転禁止フラグXが「0」にリセッ
トされている場合には、ステップ106に移行する。ス
テップ106では、前記タイマの経過時間t1がT1
(この実施の形態では3秒)未満であって、前記カウン
タのカウント値Cが所定回数N(この実施形態では3
回)以上あったか否かを判定する。 前記ステップ10
6において、上記の条件を満足していない場合には、ス
テップ15に移行し、以下は、前記第1の実施の形態と
同様の処理を行う。又、上記の条件を満足している場合
には、図7に示すステップ107に移行し、逆転禁止フ
ラグXを「1」にセットする。次のステップ108にお
いては、タイマ及び力ウンタをリセットし、ステップ1
5に移行する。
【0050】なお、この実施の形態では、前記第1の実
施の形態と異なり、ステップ22は省略されている。
この実施の形態ではステップ107、及びステップ18
により無効手段を構成している(d)リミットスイッチ
LSが正常時の場合 上記の制御ルーチンにおいて、リミットスイッチLSが
正常作動している場合において上昇スイッチ24のオン
操作を継続した場合、又は、オートスイッチ26がUP
側に1回操作された場合のフローを説明する。
【0051】この場合には、ステップ10,11,1
2,101,102へと移行し、最初はステップ103
からステップ104に移行する。後にステップ102に
戻ったときにはステップ102から直にステップ104
に移行する。そして、ステップ104からステップ13
へ移行して正転制御し、ステップ105へと移行する。
そして、逆転禁止フラグXは「0」とされるため、ステ
ップ106へ移行する。そして、ステップ106では、
3秒以内に3回の上昇スイッチ24又はオートスイッチ
26の傑作はないため、ステップ106の判定は常に
「NO」となる。
【0052】このため、ステップ15に移行し、以後は
第1の実施形態と同機にウインドウガラス4が全閉位置
に達していない場合には、ステップ17に移行する。こ
の時、ウインドウガラス4と窓枠1aとの間に異物が挟
まっていない場合には、図8に示すように最初はステッ
プ17、ステップ10に移行し、ウインドウガラス4が
上昇中は、上記各ステップを繰り返す。そして、リミッ
トスイッチLSからオン信号を人力すると、ステップ1
5からステップ16に移行して、モータ15を停止す
る。すなわち、ウインドウガラス4は全閉位置に位置し
た状態となっている。
【0053】又、ステップ17へと移行した時、ウイン
ドウガラス4と窓枠1aとの間に異物が挟まった場合に
は、モータ15の回転が落ちるため、ステップ17から
ステップ18に移行し,逆転禁止フラグXは「0」、上
昇フラグYは「1」であるたステップ19からステップ
20に移行する。ステップ20では、モータ15を逆転
制御し、上昇フラグYを「0」にリセットする。この結
果、ウインドウガラス4が下降をし始める。ステップ2
1において「YES」となるまで、すなわち所定時間T
の間モータ15は逆転する。このステップ21の処理の
後ステップ10にジャンプする。そして、オートスイッ
チ26がUP側に1回操作された場合には、スイッチオ
ンフラグは前記ステップ22において「0」にリセット
されているため、ステップ16に移行して、モータ15
の停止制御を行う。又、ステップ10に戻った時点にお
いて、上昇スイッチ24が押圧操作されていない場合に
は、同じくステップ16に移行し、モータ15の停止制
御を行う。 (e)リミットスイッチLSが故障している場合 上記の制御ルーチンにおいて、リミットスイッチLSが
故障している場合、上昇スイッチ24、又は、オートス
イッチ26がUP側に操作された際のフローを説明す
る。
【0054】この実施形態においても、乗員が上昇スイ
ッチ24、又は、オートスイッチ26をUP側に一回の
み操作した場合には、ガラスウインドウ4と窓枠1aと
の間に異物が挟まった状態とならなくても、ガラスウイ
ンドウ4が全閉位置に達した場合、モータ15の回転が
落ちるため、上認(a)の異物が挟まった場合と同じフ
ローをたどる結果となる。
【0055】従って、乗員は、リミットスイッチLSが
故障しているとわかっている場合において、ウインドウ
ガラス4を全閉したい場合には、上昇スイッチ24の押
圧操作を所定時間内に所定回数操作する。
【0056】この場合には、上記(d)と同様に最初は
ステップ10,11,12,101,102,103を
介してステップ104の処理から、ステップ13にへ移
行して正転制御し、ステップ105へと移行する。そし
て、ステップ106,15,17,10へと戻る。以降
はステップ10,11,12,101,102,ステッ
プ104,ステップ105,106,15,17,10
のループ処理となる。そして、ステップ106におい
て、所定時間以内でかつ所定回数の操作条件を満足する
と、図7に示すステップ107で逆転禁止フラグXが
「1」にセットされ、ステップ108を経てステップ1
5に移行する。ステップ15は常に「NO」となるた
め、ステップ17において、パルス幅平均値Pwが閾値
Aを超えない場合には、ステップ17からステップ10
に戻る。
【0057】そして、続くステップ10,11,12,
101に移行すると、ステップ101では逆転禁止フラ
グXが「1」にセットされているため、ステップ13に
ジャンプし、正転制御を続行する。次のステップ105
では、逆転禁止フラグXが「1」にセットされているた
め、ステップ15にジャンプする。そして、次のステッ
プ17において、パルス幅平均値Pwが閾値Aを超えな
い場合には、ステップ10に戻り、ステップ10,1
1,12,101,13,105,15,17の閉ルー
プの処理を行う。
【0058】そして、ウインドウガラス4が全閉位置に
達すると、モータ15の回転が落ちるため、図8に示す
ステップブ17の判定が「YES」とされ、ステップ1
8に移行する。ステップ18では逆転禁止フラグは
「1」にセットされているため、「YES」と判定さ
れ、ステップ10に移行する。この時点で上昇スイッチ
24の操作が解除されると、或いはタイマにより、スイ
ッチオンフラグが「0」にリセットされていると、ステ
ップ10の判定は「NO」とされるため、ステップ16
に移行して、モータ15の停止を行う。このとき、ウイ
ンドウガラス4は全閉位置に位置した状態となる。
【0059】図5は上記のフローに基づいた上昇スイッ
チ24、正転制御信号、逆転制御信号、異物挟まれ検出
のタイムチャートを示している。このように、第2の実
施形態では、リミットスイッチLSが故障しているとき
において、上昇スイッチ24、又はオートスイッチ26
が所定時間内に所定回数を超えて押圧操作された場合、
ステップ107において逆転禁止フラグが「1」にセッ
トされていることから、ステップ20乃至21に移行で
きずモータ15の逆転制御が禁止される。従って、リミ
ットスイッチLSが故障していても、ウインドウガラス
4を全閉にすることができる。
【0060】なお、第2の実施の形態における、本発明
の所定操作量とは、上昇スイッチ24、オートスイッチ
26に対する、所定時間内に所定回数以上の操作回数を
いう。 (f)下降スイッチ25、又は、オートスイッチ26が
DOWN側に操作された場合は、前記第1の実施形態と
同じステップで処理される。
【0061】なお、この発明は前記実施の形態に限定さ
れるものではなく、下記のようにすることも可能であ
る。 (イ) 前記各実施の形態では、異物挟まれ検出手段と
してパルスセンサを使用したが、このパルスセンサに代
えて、例えば、モータの電流値を検出するモータ電流検
出手段を設けてもよい。モータ電流検出手段としては、
モータに流れる電流を電圧に変換して、その電圧値をコ
ントローラ21に入力し、モータが全閉時において流れ
る電流値(ロック電流値)に対応した電圧を検知したと
き、ウインドウガラスが全閉したと判定するものであ
る。従って、コントローラ21及び電流血を電圧値に変
換する回路がモータ電流検出手段を構成する。 (ロ)前記各実施の形態では、操作中段として上昇スイ
ッチ24、及びオートスイッチ26の両者にて構成した
が、上昇スイッチ24又はオートスイッチ26のいずれ
か一方であってもよい。 (ハ)前記第1の実施形態では、1回の逆転制御の後、
その後の異物挟まれ検出を行った場合にも、逆転制御を
無効にするようにしたが、2回以上の逆転制御の後、逆
転制御を無効にするようにしてもよい。
【0062】この明細書中に記載された事項から特許請
求の範囲に記載された請求項以外に把握される技術的思
想についてその効果とともに記載する。 (1)請求項1において、操作手段は、上昇スイッチで
ある。上昇スイッチを操作することにより、全閉リミッ
トスイッチが故障してもウインドウガラスを全開にする
ことができる。
【0063】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、全閉リミットスイッチが故障してもウインドウガラ
スを全閉にすることができる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における第1の実施の形態のパワーウイ
ンドウ装置の電気回路図。
【図2】同じくサイドドア及びワイヤ式レギュレータを
示すサイドドアの正面図。
【図3】第1の実施の形態のパワーウインドウ装置の制
御ルーチン。
【図4】同じく上昇スイッチ24、正転制御信号、逆転
制御信号、異物挟まれ検出のタイムチャート図。
【図5】第2の実施の形態における上昇スイッチ24、
正転制御信号、逆転制御信号、異物挟まれ検出のタイム
チャート図。
【図6】第2の実施の形態のパワーウインドウ装置の制
御ルーチンのフローチャート。
【図7】同じく制御ルーチンのフローチャート。
【図8】同じく制御ルーチンのフローチャート。
【符号の説明】
1…サイドドア、4…ウインドウガラス、15…モー
タ、21…モータ逆転制御手段、制御手段及び無効手段
を構成するコントローラ、22…演算部、23…記憶
部、24…操作手段を構成する上昇スイッチ、25…操
作手段を構成する下降スイッチ、26…操作手段を構成
するオートスイッチ、27…切換回路、LS…リミット
スイッチ、PS…検出手段を構成するパルスセンサ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウインドウガラスを開閉させるモータの
    正逆回転を操作するための操作手段と、 前記操作手段の操作に基づいて前記モータの作動を制御
    する制御手段と、 前記ウインドウガラスの閉時にウインドウカラスにより
    異物が挟まれたか否かを検出する異物挟まれ検出手段
    と、 前記異物挟まれ検出手段の検出結果に基づいてモータを
    逆転制御し、ウインドウガラスの移動を開放方向へ移動
    させるモータ逆転制御手段とを含む挟まれ防止機構を備
    えたパワーウインドウ装置において、 前記操作手段に対する閉鎖方向への操作量が所定操作量
    となったとき、前記モータ逆転制御手段の制御を無効に
    する無効手段を備えたことを特徴とするパワーウインド
    ウ装置。
  2. 【請求項2】 前記操作手段の所定操作量は、モータ逆
    転制御手段のモータ逆転の制御回数が所定回数以上とな
    る所定操作継続時間である請求項1に記載のパワーウイ
    ンドウ装置。
  3. 【請求項3】 操作手段の所定操作量は、所定時間内に
    おける所定操作回数である請求項1に記載のパワーウイ
    ンドウ装置。
JP8145770A 1996-06-07 1996-06-07 パワーウインドウ装置 Pending JPH09328967A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015048063A (ja) * 2013-09-04 2015-03-16 富士電機株式会社 ドア制御装置
JP2017014813A (ja) * 2015-07-01 2017-01-19 アスモ株式会社 開閉部材制御装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015048063A (ja) * 2013-09-04 2015-03-16 富士電機株式会社 ドア制御装置
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