JPH0596371U - パワーウインドの安全装置 - Google Patents

パワーウインドの安全装置

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JPH0596371U
JPH0596371U JP4407792U JP4407792U JPH0596371U JP H0596371 U JPH0596371 U JP H0596371U JP 4407792 U JP4407792 U JP 4407792U JP 4407792 U JP4407792 U JP 4407792U JP H0596371 U JPH0596371 U JP H0596371U
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JP
Japan
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window
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safety control
closing
motor
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Application number
JP4407792U
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English (en)
Inventor
仁志 武田
計一 田島
徹 中山
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Koito Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Koito Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ウインドの全開閉動作領域において挟み込み
を正確に検出し、安全制御動作を正しく実行することを
可能にしたパワーウインドの安全装置を得る。 【構成】 車両のウインドを駆動源2によって開閉動作
させ、かつこの開閉動作状態に基づいてウインドガラス
とサッシとの間に異物の挟み込みを検出して安全制御動
作を行うようにしたパワーウインドにおいて、ウインド
の開閉動作領域を複数の領域に分割する手段15を設
け、分割された各領域毎に異物挟み込み検出手段20,
22における基準を設定することで、各領域でのウイン
ド開閉動作の特性にばらつきが生じている場合でも、正
確に挟み込みの検出を行うことができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は自動車等の車両に適用され、ウインドをモータ等の駆動源によって開 閉動作させるパワーウインドに関し、特にウインドガラスとサッシとの間に手や 頭等を挟み込んだ状態を検出して安全制御動作を行う安全装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般にパワーウインドはモータ等によってウインドガラス(窓ガラス)を開閉 動作させているため、ウインドガラスとサッシ(窓枠)の間に乗員の手や頭等を 挟み込む事故を起こすことがある。このため、従来からこのような異物を挟み込 んだ状態を検出し、その際にウインドの開閉動作を停止させ、或いはウインドを 開動作させる等して事故を未然に防止するための安全装置が提案されている。 例えば、ウインドガラスやこれを駆動するモータの開閉動作速度等を検出し、 ウインドガラスが異物を挟み込んだ際の開閉動作速度の低下を検出して異物の挟 み込みを検出し、このときにウインドを開方向に強制動作させる安全制御動作を 行うことで、異物をウインドガラスとサッシとの挟み込みから解放させるように する。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、このような異物の挟み込み検出方法では、ウインドを開閉動作させ るためのモータ及び開閉機構の特性や、開閉動作に伴うウインドガラスとサッシ 等との接触状況等により、ウインドの開閉動作速度が必ずしも一定にならない。 その一例を図6に示す。この図はウインドの全開状態から全閉状態までの間のウ インドの開閉速度(絶対速度)を示している。 このため、前記したように開閉動作速度に基づいて異物の挟み込みを検出しよ うとした場合に、比較対象となる基準速度を一義的に設定すると、開閉動作の動 作位置によって挟み込みの検出感度や精度にばらつきが生じ、正しい検出を行う ことができなくなるという問題がある。 本考案の目的は、ウインドの全開閉動作領域において挟み込みを正確に検出し 、安全制御動作を正しく実行することを可能にしたパワーウインドの安全装置を 提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は、ウインドの開閉動作領域を複数の領域に分割し、各領域毎に異物挟 み込み検出の基準を設定するように構成する。
【0005】
【実施例】
次に、本考案について図面を参照して説明する。図1は本考案の主要部のブロ ック構成図である。同図において、1は安全制御を行うマイクロコンピュータで あり、パワーウインドの駆動源としてのモータ2に付設されたパルス信号発生手 段3からのパルス信号が入力される。このモータ2は歯車列を含む開閉機構4に よってウインドガラス5を上下動させてウインドを開閉動作でき、正転したとき に閉成動作させ、逆転したときに開放動作させる。又、機能スイッチ6によりウ インドの開閉動作が選択され、その選択信号が入力される。一方、マイクロコン ピュータ1からは制御信号が出力され、前記モータ2の回転方向を制御するモー タ駆動回路7を制御する。 前記パルス信号発生手段3は、例えば、モータの回転軸に円形マグネットを固 定し、かつこのマグネットの周囲の円周方向に90度の異なる角度位置に一対の ホール素子を配置した構成とし、ホール素子がマグネットの磁極を検出して電流 を発生することで、モータの回転速度に応じた周波数のパルス信号が出力される ように構成する。
【0006】 前記マイクロコンピュータ1には、ウインドの開閉動作状態から安全制御領域 を検出するための系と、異物挟み込みを検出するための系が設けられる。 この安全制御領域を検出するための系に設けられたウインドの開閉方向を検出 する手段11は、前記パルス発生手段3から出力されるパルス信号を2値化して これを2ビットの信号とし、この2ビットの信号値が変化する周期性を検出する ことで、モータの回転方向を検出し、かつこれに伴うウインドの開閉方向を検出 する。 ウインドの開閉位置検出手段12は、例えばアップダウンカウンタで構成し、 ウインドが全閉状態でのカウント値を0に初期設定した上で、モータが正転した ときのパルス信号を負方向にカウントし、モータが逆転したときのパルス信号を 正方向にカウントすることで、そのカウント値によってウインドの開閉位置を検 出する。
【0007】 安全制御領域判別手段13は、ウインド開閉位置検出手段12の出力により、 ウインドの全閉位置側に所要の範囲で設けた安全制御動作解除領域を除く安全制 御領域を判別し、この領域でのみ安全制御動作が行われるようにする。ここでは 、ウインドガラスの全開閉工程のうち、開側の約90%の領域を安全制御領域と し、残りの約10%の領域を安全制御動作解除領域とし、この解除領域では異物 の挟み込みを検出する系からの信号を無効とするようにする。 この安全制御領域判別手段13の出力の一部はアンドゲート14の一方の入力 端に入力され、別の一部は安全制御領域分割手段15に入力され、更に他の一部 は動作指令手段16に入力される。
【0008】 安全制御領域分割手段15は、検出された安全制御領域をウインド開閉位置検 出手段12のカウント値に基づいて図2に示すように複数の領域、ここではA〜 Eの5つの領域に分割する。そして、各分割領域毎に異物挟み込みを検出する絶 対速度や相対速度の基準値を設定しておき、これを後述する第1及び第2の挟み 込み検出手段20,22に出力する。 尚、この実施例では、前記ウインド開閉方向検出手段11には発熱量検出手段 17を接続しており、ここでウインドの開動作、閉動作及び停止の各状態を検出 する。そして、付設されたタイマ18により各状態の時間を計測し、この計測し た時間に基づいて発熱量を発熱値として演算し、この発熱値を基準値と比較した 上で信号を動作指令手段16に出力する。
【0009】 一方、異物の挟み込み検出の系は、絶対速度検出手段と相対速度検出手段等が 設けられる。 絶対速度検出手段19は、パルス信号の間隔時間を検出することで、ウインド を開閉動作させるモータの回転速度、即ち開閉動作速度が予め設定された基準の 速度よりも大きいか否かを比較する。そして、第1挟み込み検出手段20は、こ の絶対速度が基準の速度よりも遅くなったときに異物を挟み込んだ状態であるこ とを検出する。この基準の速度は前記安全制御領域分割手段15から出力される 基準値により設定される。
【0010】 又、相対速度検出手段21は、連続するパルス信号の間隔時間を検出し、各間 隔時間の相対比からウインドの開閉動作の速度の変化、即ち相対速度を検出する 。そして、第2挟み込み検出手段22は、この相対速度が基準の値よりも低下し たときに異物を挟み込んだ状態であることを検出する。ここでも基準値は前記安 全制御領域分割手段15から出力される値とされる。
【0011】 これら第1及び第2の各挟み込み検出手段20、22の出力はオアゲート23 の各入力端に入力され、このオアゲート23の出力は前記アンドゲート14の他 方の入力端に入力される。又、アンドゲート14の出力は安全制御動作指令手段 24に入力され、この安全制御動作指令手段24は、挟み込み検出信号が入力さ れたときに動作指令手段16を制御して安全制御動作を行わせる。ここでは、ウ インドガラスをその時の開閉位置から12cmだけ開く方向に動作させる制御を 行わせる。 尚、前記動作指令手段16には機能スイッチ6からの信号が入力されてモータ 2を正転或いは逆転動作させることができるのはいうまでもない。又、動作指令 手段16の出力はリレースイッチを含むモータ駆動回路7を介してモータ2の回 転を制御する。
【0012】 このような構成の安全装置によれば、モータ2が回転を開始すると、パルス発 生手段3からパルス信号がマイクロコンピュータ1に入力される。そして、この パルス信号の信号間隔を絶対速度検出手段19が検出し、これが基準速度よりも 大きくなったときに第1挟み込み検出手段20が異物の挟み込み信号を出力する 。又、パルス信号の信号間隔の変化を相対速度検出手段21が検出し、この相対 速度が基準速度よりも低下したときに第2挟み込み検出手段22が異物の挟み込 み信号を出力する。
【0013】 一方、開閉方向検出手段11はパルス信号を使用してモータ2の回転方向、即 ちウインドの開閉方向を検出し、ウインド開閉位置検出手段12では、この開閉 方向からモータが正転であるか否かを判断し、正転のときにはカウンタのカウン ト値を−1し、逆転のときにはカウント値を+1する。 次いで、安全制御領域判別手段13は、カウンタの値から現在のウインド開閉 位置が安全制御領域内にあるか否かを判別し、安全制御領域内にあるときには、 信号をアンドゲート14に出力する。
【0014】 そして、絶対速度と相対速度のそれぞれの検出信号はオアゲート23を通して アンドゲート14に入力され、安全制御領域判別手段13からの信号によってア ンドゲート14を通して安全制御動作指令手段24に入力される。安全制御動作 指令手段24は入力された信号に基づいて動作指令手段16を動作させ、安全制 御動作を実行する。この安全制御動作に際しては、動作指令手段16がモータ駆 動回路7を介してモータ2への通電極性を反転し、モータが逆転されてウインド ガラスを所定量(12cm)だけ開く方向に動作させた上で停止させる。これに より、挟み込みが解除され、安全が確保される。
【0015】 ここで、安全制御領域分割手段15は、図3にフローチャートを示すように、 安全制御領域判別手段13からの信号、即ちカウント値を各分割領域に相当する 値と順次比較することで、現在のウインド開閉位置がいずれの分割領域A〜Eに 存在しているかを検出することができる。そして、各領域におけるウインド開閉 動作の速度(絶対速度及び相対速度)の最適値に基づいて予め得られた基準速度 VA 〜VE をそれぞれ第1及び第2の各挟み込み検出手段20,22に出力する 。 したがって、第1及び第2の各挟み込み検出手段20,22における挟み込み 検出は、例えば図6に絶対速度の例をを示すように、各分割領域A〜E毎に個別 に設定された基準速度VA 〜VE に基づいて行われることになる。これにより、 開閉動作速度が全開閉工程において一定したものでない場合でも、各分割領域毎 に最適な基準速度によって正確な挟み込みの検出が行われることになる。
【0016】 尚、安全制御領域分割手段15では、ウインドガラスの開閉位置を変数xとし た所定の関数f(x)に基づいて基準速度を設定するようにしてもよい。 又、ウインドの全閉近傍状態を安全制御動作解除領域として挟み込みの誤検出 を防止するようにした安全装置においては、安全制御動作領域を複数領域に分割 するのではなく、この安全制御動作解除領域を含むウインドガラスの全ての開閉 動作領域を複数領域に分割し、その分割領域の一つを安全制御動作解除領域とし て構成するようにしてもよい。この場合には、図1に示した安全制御領域判別手 段13と安全制御領域分割手段15を一体化して両者の機能を備える手段として 構成すればよい。
【0017】 又、この実施例で設けられた発熱量検出手段17は、図4にその動作フローチ ャートを示すように、モータが正転,逆転,停止のいずれかであるかを開閉方向 検出手段からの信号で判別する。そして、その動作時間に負荷の大きな正転(ウ インドガラスの上昇)と負荷の小さな逆転(下降)とで異なる係数を掛け、これ を発熱値とする。又、モータの停止時には、停止時間に所要の係数を掛けてこれ を放熱値とする。そして、発熱値を加算し、放熱値を減算する積算カウンタを用 いて現在の発熱値をカウントする。ここでは、積算カウンタは0以下にはならな いようにしている。尚、この発熱量の増減の様子を図5に示す。
【0018】 そして、このカウント値を基準値と比較し、このカウント値が基準値よりも大 きい場合には、モータが過熱状態にあるとして動作指令手段に信号を出力し、モ ータの回転を停止させる。これにより、モータに温度センサを設ける等してモー タの過熱を回避するための回路を構成することなくモータの過熱による焼損等を 未然に防止することができる。
【0019】
【考案の効果】
以上説明したように本考案は、ウインドの開閉動作領域を複数の領域に分割し 、各分割領域毎に設定した基準値で挟み込みを検出しているので、ウインドの全 開閉工程にわたって挟み込みを正しく検出し、これに対応した適切な安全制御動 作を実行することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のパワーウインド安全装置の主要部の機
能ブロック図である。
【図2】安全制御領域を分割した領域を示すウインドの
概略図である。
【図3】安全制御領域分割手段の動作を示すフローチャ
ートである。
【図4】発熱量検出手段の動作を示すフローチャートで
ある。
【図5】モータ発熱量の増減状態を示す図である。
【図6】ウインドの開閉動作速度(絶対速度)の変化を
示す図である。
【符号の説明】
1 マイクロコンピュータ 2 モータ 3 パルス発生手段 11 開閉方向検出手段 12 開閉位置検出手段 13 安全制御領域判別手段 15 安全制御領域分割手段 16 動作指令手段 19 絶対速度検出手段 20 第1挟み込み検出手段 21 相対速度検出手段 22 第2挟み込み検出手段 24 安全制御動作指令手段

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のウインドを駆動源によって開閉動
    作させ、かつこの開閉動作状態に基づいてウインドガラ
    スとサッシとの間の異物の挟み込みを検出して安全制御
    動作を行うようにしたパワーウインドにおいて、前記ウ
    インドの開閉動作領域を複数の領域に分割し、各領域毎
    に異物挟み込み検出の基準を設定したことを特徴とする
    パワーウインドの安全装置。
JP4407792U 1992-06-02 1992-06-02 パワーウインドの安全装置 Pending JPH0596371U (ja)

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JP4407792U JPH0596371U (ja) 1992-06-02 1992-06-02 パワーウインドの安全装置

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JP4407792U JPH0596371U (ja) 1992-06-02 1992-06-02 パワーウインドの安全装置

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JP4407792U Pending JPH0596371U (ja) 1992-06-02 1992-06-02 パワーウインドの安全装置

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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