JPH09328777A - 旋回軸受のシール取付構造 - Google Patents

旋回軸受のシール取付構造

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JPH09328777A
JPH09328777A JP15096096A JP15096096A JPH09328777A JP H09328777 A JPH09328777 A JP H09328777A JP 15096096 A JP15096096 A JP 15096096A JP 15096096 A JP15096096 A JP 15096096A JP H09328777 A JPH09328777 A JP H09328777A
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JP
Japan
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seal
slewing bearing
groove
lip
seals
Prior art date
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Pending
Application number
JP15096096A
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English (en)
Inventor
Akihiro Tanaka
章弘 田中
Ryohei Suzuki
良平 鈴木
Kiyoshi Namiki
清 並木
Shinichi Sekido
慎一 関戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シール接着部での剥離の発生を抑えると共
に、接着作業を少なくして作業の効率を向上できる旋回
軸受のシール取付構造を提供すること。 【解決手段】 シール溝10,15内の接着剤によるシ
ール8,9の固着長さを、環状のシールを形作るときに
接合されるシール8,9の両端接合面11を挾んで、そ
の周辺の一部のみにし、リップ12,16と段部13,
17の壁面19,20までの長さを、シール溝10,1
5内へのシールのはめ込み寸法Aと、リップと段部の壁
面までの隙間寸法Sとの関係が、S≦A・(1/4)と
なるようにしている。これにより、接着作業が部分的な
作業となり、容易にかつ精密に行うことができ、そして
接着部の剥離の発生が抑制される。また、シール8,9
のシール溝10,15からの抜け出しがシールのリップ
12,16が段部の壁部19,20に当接することで抑
えられ、シールとしての機能が維持継続される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行体に対して旋
回軸受を介して旋回可能に載置された旋回体を備えたク
レーン、油圧ショベルなどの建設機械に係り、特に旋回
軸受に設けられるシールの取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の建設機械におけるシール取付構造
は、特開平7−279951号公報に記載のように構成
されている。次にこの構成について、図4に示す油圧シ
ョベルの外観図及び図5に示す旋回軸受の断面図を用い
て説明する。32は履帯31を有する走行体であって、
該走行体には旋回軸受33を介して旋回体34が旋回可
能に載置されている。旋回軸受33は、その内輪40が
走行体32に図示していないボルトなどにより固定され
ており、また外輪50が旋回体34に図示していないボ
ルトなどにより固定されている。内輪40と外輪50と
の摺動面部42には、相互の摺動を可能にするためのボ
ール41が等間隔に介装されており、そしてボール41
の周囲には潤滑用のグリースが注入されている。外輪5
0の下面51の内周側には環状の段付き部52が形成さ
れており、その底面53は平面に形成されている。内輪
40の外周面に設けられた環状のシール溝43には環状
のシール44が装着されており、そのリップ45は前記
段付き部52の底面53に接触されている。なお、図示
してはいないが外輪50の内周面と内輪40の上面との
間にも同様な構造にて反対向きでシールが装着される。
シール44は紐状のシール材を環状に形成し、その両端
部を接合するとともに環状のシール溝43の全周に亘っ
て接着剤によって装着されている。
【0003】この構造において、旋回体34に取り付け
られた作動リンク機構35及び作業具36が作動するこ
とによって旋回軸受33に作用するモーメントが変化す
ると、内輪40と外輪50とが相対的に上下動する。こ
の動きにより、前記モーメントによる力がリップ45を
通してシール44に作用する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のモーメントによ
り、シール44のリップ45と底面53との接触圧力が
増加すると共に、環状のシール溝43に挿入されたシー
ル44の部分にシール44を環状のシール溝13から引
っ張り出そうとする力が作用する。その力に耐えるため
に前述のように接着剤を用いてシール44をシール溝4
3に固着しているのであるが、シール44の全周に亘っ
ての接着は必ずしも均一とはならないため、部分的な剥
離が発生する。いったん剥離が発生するとそこから潤滑
油であるグリースが侵入し、長い間にシール44全体の
剥離となる。
【0005】また、シール44の全周をシール溝43に
接着剤で固着して接着強度を十分な強さにするために
は、シール溝43の寸法精度、シール44の寸法精度が
重要であると共にシール溝加工後のシール取付前の状態
でのシール溝43を洗浄する工程が重要である。従っ
て、シール溝43から油分や塵埃を洗浄により取り除い
た後に接着剤をシール溝43に流し込み、シール44を
はめ込んで行く作業を行なう。しかしながらこうした手
間のかかる接着作業を行っているにも拘わらず、上記し
たようにシール44に作用するモーメントによってシー
ル44全周の剥離が発生していた。
【0006】本発明の目的は、前記シール接着部での剥
離の発生を抑えると共に、接着作業を少なくして作業の
効率を向上できる旋回軸受のシール取付構造を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、建設機械
の走行体と旋回体との接続部分に設けた旋回軸受であっ
て、その旋回軸受の内輪の外周面側及び外輪の内周面側
に環状のシール溝を形成し、そのシール溝に紐状のシー
ル部材をはめ込むことで環状のシールを形作り、前記外
輪の下端面の内周側及び前記内輪の上端面の外周側に段
部を形成し、前記シールのリップを前記段部の底面に接
触させている旋回軸受のシール取付構造において、前記
シール溝内における接着剤による前記シールの固着長さ
を、前記環状のシールを形作るときに接合される前記シ
ール部材の両端接合面を挟んで、その周辺の一部のみに
し、前記リップと前記段部の壁面までの長さを、前記シ
ール溝内への前記シールのはめ込み寸法Aと、前記シー
ルのリップと前記段部の壁面までの隙間寸法Sとの関係
が、S≦A・(1/4)となるように構成したことによ
り達成される。
【0008】上記の構成により、環状のシール溝におけ
るシールの接着による固着部分を環状のシールの一部分
としたことで、その接着作業が部分的な作業であること
から容易にかつ精密に行うことができるので、接着部の
剥離の発生が抑制される。また、シールのシール溝から
の抜け出しがシールのリップが段部の壁部に当接するこ
とで抑えられるので、シールとしての機能が維持継続さ
れる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、第1の実施の形態を図1な
いし図3により説明する。図において、1は走行体と旋
回体との間に配置された旋回軸受であって、その旋回軸
受は旋回体に固定された外輪2と、走行体に固定され、
かつ内周面に内歯が形成された内輪3とを備え、そして
外輪2の内周面側に設けられた円弧状の環状溝4及び内
輪3の外周面側に設けられた円弧状の環状溝5を合わせ
ることによって形成される断面円形の溝6と、その溝6
に回転可能に挿入された複数のボール7とを備えてい
る。溝6内には、作動を滑らかにするための潤滑油であ
るグリスが注入されており、この溝6及び外輪2と内輪
3との摺動面間の隙間はゴム材で形成されたシール8,
9によって密閉されている。シール8は、長い紐状に形
成されたシール部材を外輪2の内周面側に形成された環
状のシール溝10の内周長さに合わせて切断し、両端面
を接着剤により接合し、その接合面11を含む周辺の一
部(図3の長さLの部分)を接着剤で環状のシール溝1
0に固着した状態ではめ込まれており、リップ12は内
輪3の上端面の外周側に形成された環状の段部13の底
面14に接触されている。シール9は、長い紐状に形成
されたシール部材を内輪3の外周面側に形成された環状
のシール溝15の内周長さに合わせて切断し、両端面を
接着剤により接合し、その接合面を含む周辺の一部(図
3の長さLと同等の長さ)を接着剤で環状のシール溝1
5に固着した状態ではめ込まれており、リップ16は外
輪2の下端面の内周側に形成された環状の段部17の底
面18に接触されている。また、環状溝4,5とボール
7との間には、ボール7の回転時の摩擦力による損失を
少なくするために、多少の隙間が設けられている。
【0010】前記シール8,9の接着部の長さLは、シ
ールの断面長さをTとしたときに、ほぼ L=5・T〜10・T (1) となっている。
【0011】また、リップ12,16と段部13,17
の壁面19,20までのそれぞれの隙間寸法Sと、シー
ル8,9のシール溝10,15内へのそれぞれのはめ込
み寸法Aとの関係は、図2に示すように、 S≦A・(1/4) (2) となっている。
【0012】上記の構成において、作業リンク機構の作
動により旋回軸受1にモーメントが作用し、外輪2と内
輪3とが相対的に上下動すると、シール8,9のリップ
12,16が追従し、モーメントによる力がシール8,
9のシール溝10,15内へはめ込まれた部分に作用す
ることは、前記従来技術と同様である。モーメントによ
る力で、シール8,9がシール溝10,15から外れよ
うとするが、シール8,9がシール溝10,15から抜
け出したときに、段部13,17の壁面19,20にリ
ップ12,16が当接するため、前記の隙間寸法S以上
に抜け出さない。つまり、前記(2)の式から少なくと
もシール8,9は、A・3/4の長さ分がシール溝1
0,15にはめ込まれた状態となり、シール8,9の抜
けが抑制されるのでシール機能を維持継続することがで
きる。
【0013】また、シール8,9はゴム材などで長い紐
状に形成したシール部材を切断し、両端部を接着剤で接
合して環状としているため、円周方向の引っ張り力に対
して通常の接着剤では接合面部が最も弱い所となる。し
かし、シール溝10,15内でのシール8,9の接着長
さを接合面11を挟んで少なくともシールの断面長さT
の五倍にしたことで、接合面11を含む接着部における
円周方向の引っ張り力の強度がシール母材と同等以上に
なる。
【0014】さらにまた、従来のようにシール8,9を
シール溝10,15の全周に亘り接着する場合に接着長
さLがシールの断面長さTの百倍以上となるが、これに
対してこの例では10分の1以下の接着長さとなってい
るため、部分的な接着作業となって接着に要する組立作
業が容易かつ軽減すると共に、そして接着の精度も精密
となるため接着剤からの剥離が抑制される。
【0015】
【発明の効果】以上説明した本発明の旋回軸受のシール
取付構造によれば、シールの接着部での剥離の発生を抑
えることができると共に、接着作業を少なくして作業の
効率を向上することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態である建設機械にお
ける旋回軸受の一部を示す断面図である。
【図2】図1のシール部を示す拡大図である。
【図3】図1の旋回軸受におけるシールの接着部を示す
一部上面図である。
【図4】従来の一般的な油圧ショベルの外観図である。
【図5】図4の旋回軸受の一部を示す断面図である。
【符号の説明】
1 旋回軸受 2 外輪 3 内輪 4,5 環状溝 7 ボール 8,9 シール 10,15 シール溝 11 接合面 12,16 リップ 13,17 段部 14,18 底面 19,20 壁面
フロントページの続き (72)発明者 関戸 慎一 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機エ ンジニアリング株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建設機械の走行体と旋回体との接続部分
    に設けた旋回軸受であって、その旋回軸受の内輪の外周
    面側及び外輪の内周面側に環状のシール溝を形成し、そ
    のシール溝に紐状のシール部材をはめ込むことで環状の
    シールを形作り、前記外輪の下端面の内周側及び前記内
    輪の上端面の外周側に段部を形成し、前記シールのリッ
    プを前記段部の底面に接触させている旋回軸受のシール
    取付構造において、前記シール溝内における接着剤によ
    る前記シールの固着長さを、前記環状のシールを形作る
    ときに接合される前記シール部材の両端接合面を挟ん
    で、その周辺の一部のみにし、前記リップと前記段部の
    壁面までの長さを、前記シール溝内への前記シールのは
    め込み寸法Aと、前記シールのリップと前記段部の壁面
    までの隙間寸法Sとの関係が、S≦A・(1/4)とな
    るように構成したことを特徴とする旋回軸受のシール取
    付構造。
  2. 【請求項2】 前記シールの固着長さLとシールの断面
    長さTとの関係を、ほぼL=5・T〜10・Tとなるよ
    うに構成したことを特徴とする請求項1記載の旋回軸受
    のシール構造。
JP15096096A 1996-06-12 1996-06-12 旋回軸受のシール取付構造 Pending JPH09328777A (ja)

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JP15096096A Pending JPH09328777A (ja) 1996-06-12 1996-06-12 旋回軸受のシール取付構造

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JP (1) JPH09328777A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016094982A (ja) * 2014-11-13 2016-05-26 株式会社ジェイテクト 旋回座軸受

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016094982A (ja) * 2014-11-13 2016-05-26 株式会社ジェイテクト 旋回座軸受

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