JPH09328274A - 昇降装置のドア機構 - Google Patents

昇降装置のドア機構

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Publication number
JPH09328274A
JPH09328274A JP15112796A JP15112796A JPH09328274A JP H09328274 A JPH09328274 A JP H09328274A JP 15112796 A JP15112796 A JP 15112796A JP 15112796 A JP15112796 A JP 15112796A JP H09328274 A JPH09328274 A JP H09328274A
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JP
Japan
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door
screw member
screw rod
male screw
upper door
Prior art date
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JP15112796A
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English (en)
Inventor
Mitsuhiro Aoki
光博 青木
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Mitsubishi Electric Building Solutions Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Building Techno Service Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 開閉動作時の左右振れや軌道外れが少なく、
円滑な開閉動作が可能な昇降装置のドア機構を提供す
る。 【解決手段】 このドア機構は、ドアレール4と、下部
枠7および上部枠8と、回転自在に設けられたねじ棒9
と、ドアレール4とねじ棒9との間に上下動可能に配設
された上扉1および下扉2とを備える。ねじ棒9は、連
結部9cで連結された右ねじ棒9aと左ねじ棒9bとか
らなり、両者は一体に回転する。上扉1の右端側には、
右ねじ棒9aに螺合した移動ナット12a−1,12a
−2が固設され、右ねじ棒9aに回転を生じさせつつ上
下移動する。同様に、下扉2の右端側には、左ねじ棒9
bに螺合した移動ナット12b−1,12b−2が固設
され、左ねじ棒9bに回転を生じさせつつ上下に移動す
る。上扉1および下扉2の左端側には、ドアシュー3a
−1等が固設され、ドアレール4に噛み合った状態で上
下に摺動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、昇降かごによって
荷物の昇降搬送を行うダムウェータ装置に係り、特に、
昇降かごへの荷物の積み卸し時に開閉する上下開閉式の
ドア機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のダムウェータ装置におけ
る上下開閉式ドア機構は、例えば図11に示したように
構成されていた。このドア機構は、ドア機構全体の枠組
を構成する1対のドアレール104a,104bと、こ
れらのドアレール間を連結して枠組み全体を支持する下
部枠107および上部枠108と、ドアレール104
a,104bに上下動可能に配設された上扉101およ
び下扉102と、それぞれ自由回転する滑車106a,
106bを介して上扉101と下扉102とを連結する
連動ロープ105a,105bとを備えている。なお、
この図は、上扉101および下扉102が完全に閉じた
状態を表している。
【0003】上扉101の左右端には、それぞれ2つず
つ合計4つのドアシュー103a−1〜103a−4が
固設され、ドアレール104a,104bに噛み合った
状態で上下に摺動することで上扉101を上下動可能に
している。同様に、下扉102の左右端には、それぞれ
2つずつ合計4つのドアシュー103b−1〜103b
−4が固設され、ドアレール104a,104bに噛み
合った状態で上下に摺動することで下扉102を上下動
可能にしている。
【0004】連動ロープ105a,105bの各一端側
は、それぞれ取付具110a,110bによって上扉1
01の上端部に固定され、各他端側は、それぞれ滑車1
06a,106bを介して下扉102の左右端側に取付
具109a,109bによって固定されている。
【0005】次に、以上のような構成のドア機構の動作
を説明する。
【0006】今、図11に示したように、上扉101お
よび下扉102が完全に閉じた状態において、上扉10
1の把手111a,111bを持って上扉101を上方
向に上げると、ドアシュー103a−1〜103a−4
がドアレール104a,104bに沿って摺動して上扉
101が上方向に移動する。下扉102は、連動ロープ
105a,105bによって上扉101と連結されてい
るため、上扉101が上方向に移動することにより連動
ロープ105a,105bが弛み、その分だけ下扉10
2が自重によって下がる。すなわち、ドアシュー103
b−1〜103b−4がドアレール104a,104b
に沿って摺動して下扉102が下方向に移動する。こう
して、上扉101および下扉102が開く。
【0007】上扉101の把手111a,111bから
手を放すと、上扉101と下扉102の重量バランスに
より、開放状態が保たれる。
【0008】上下扉の開放状態において、上扉101の
把手111a,111bを持って下方に下げると、ドア
シュー103a−1〜103a−4がドアレール104
a,104bに沿って摺動しつつ上扉101が下方向に
移動する。下扉102は、上扉101が下方向へ移動す
ることにより連動ロープ105a,105bによって引
き上げられ、ドアシュー103b−1〜103b−4が
ドアレール104a,104bに沿って摺動しつつ上方
向に移動する。こうして、上扉101および下扉102
が閉まる。
【0009】上扉101の把手111a,111bから
手を放すと、開放状態の場合と同様に重量バランスによ
り閉状態が保たれる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のダ
ムウェータ装置のドア機構は、上扉101と下扉102
との間を滑車106a,106bを介して連動ロープ1
05a,105bで連結し、両者が連動する構成となっ
ていた。このため、作業者が乱暴に開閉を行うと、開放
端または全閉端において上扉101および下扉102が
バウンドし、連動ロープ105a,105bが弛んで滑
車106a,106bから外れてしまうという問題があ
った。
【0011】また、連動ロープ105a,105bは、
その両端に取り付けられた上扉101および下扉102
の荷重を受けた状態でそれぞれ滑車106a,106b
に掛けられており、この状態で扉が開閉されるので、損
耗が進みやすい。このため、適切なメインテナンスを行
わずに損耗を放置した場合には、ロープが切れるおそれ
もあった。
【0012】さらに、上扉および下扉は、左右側面に取
り付けられたドアシューによって案内されて上下移動す
るようになっているため、昇降動作を円滑にするために
は左右方向の遊び(余裕)を比較的大きくとる必要があ
る。このため、例えば荷物や人が扉に当たっただけで容
易にドアシューがドアレールから外れてしまうという問
題もあった。
【0013】この発明はかかる問題点に鑑みてなされた
もので、その目的は、開閉動作時の左右振れや軌道外れ
が少なく、円滑な開閉動作が可能な昇降装置のドア機構
を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の昇降装置
のドア機構は、上下方向に移動可能に配設された上扉お
よび下扉と、これらの上扉および下扉にそれぞれ固設さ
れた雌ねじ部材と、回転軸を上下方向として回転自在に
配設され、上扉の雌ねじ部材および下扉の雌ねじ部材に
同軸に螺合すると共に、上扉の雌ねじ部材と螺合する領
域のねじが下扉の雌ねじ部材と螺合する領域のねじと逆
向きに形成された長尺の雄ねじ部材とを備え、上扉また
は下扉の移動に伴う雄ねじ部材の回転により他方の扉が
逆方向に移動するように構成したものである。
【0015】この昇降装置のドア機構では、雄ねじ部材
が回転することにより、この雄ねじ部材に螺合する上扉
の雌ねじ部材および下扉の雌ねじ部材が上下方向への力
を受け、上扉および下扉を上下に移動させて開閉動作が
行われる。
【0016】請求項2記載の昇降装置のドア機構は、請
求項1記載の昇降装置のドア機構において、雌ねじ部材
を上扉および下扉の右端部側または左端部側のいずれか
一方に配設し、これに対応して雄ねじ部材を配設したも
のである。
【0017】請求項3記載の昇降装置のドア機構は、請
求項1記載の昇降装置のドア機構において、雌ねじ部材
を上扉の両側および下扉の両側に配設し、それぞれの側
に対応して雄ねじ部材を配設したものである。
【0018】請求項4記載の昇降装置のドア機構は、請
求項1記載の昇降装置のドア機構において、雄ねじ部材
を、一方方向のねじが形成された第1の雄ねじ部材と他
方方向のねじが形成された第2の雄ねじ部材とを連結し
て構成したものである。
【0019】請求項5記載の昇降装置のドア機構は、請
求項4記載の昇降装置のドア機構において、雄ねじ部材
を、第1の雄ねじ部材と第2の雄ねじ部材とを連結部材
によって分離可能に連結して構成したものである。
【0020】この昇降装置のドア機構では、雄ねじ部材
は第1の雄ねじ部材および第2の雄ねじ部材の2つに分
離可能であり、保守作業が容易である。
【0021】請求項6記載の昇降装置のドア機構は、請
求項1記載の昇降装置のドア機構において、さらに、上
扉および下扉の近傍に物体検出センサを配設し、この物
体検出センサが物体の存在を検出している間はモータの
動作を制限するように構成したものである。
【0022】この昇降装置のドア機構では、上扉および
下扉の近傍に物体があるときにはモータが回転せず上扉
および下扉が開閉動作をしないため、扉に挟み込まれる
事故が未然に防止される。
【0023】請求項7記載の昇降装置のドア機構は、請
求項1記載の昇降装置のドア機構において、さらに、上
扉および下扉が全開または全閉状態にあることを検知す
る扉状態検知センサを配設し、この扉状態検知センサの
検知状態に応じてモータの所定方向の回転を制限するよ
うに構成したものである。
【0024】この昇降装置のドア機構では、上扉および
下扉が全開または全閉状態にあるときはそれ以上開ける
方向または閉める方向にモータが回転することがないた
め、過負荷によるモータの損傷や雄ねじ部材および雌ね
じ部材の破損が未然に防止される。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明を詳
細に説明する。
【0026】図1は本発明の一実施の形態に係る昇降装
置のドア機構の全体構成を表すものである。このドア機
構は、垂直に配設されてドア機構全体の一方の枠組を構
成するドアレール4と、ドアレール4の下端部および上
端部にそれぞれ連結されて水平方向に延びる下部枠7お
よび上部枠8と、下部枠7の右端部に固設された下部軸
受台10と上部枠8の右端部に固設された上部軸受台1
1との間に垂直にかつ回転自在に取り付けられてドア機
構全体の他方の枠組を構成するねじ棒9と、ドアレール
4とねじ棒9との間に上下動可能に配設された上扉1お
よび下扉2とを備えている。なお、この図は、上扉1お
よび下扉2が完全に閉じた状態を表している。
【0027】ねじ棒9は、連結部9cにおいて連結され
た上側の右ねじ棒9aと下側の左ねじ棒9bとからな
り、両者は一体に回転するようになっている。
【0028】上扉1の左端側には、2つのドアシュー3
a−1,3a−2が固設され、ドアレール4に噛み合っ
た状態で上下に摺動することで上扉1が上下移動できる
ようになっている。同様に、下扉2の左端側には、2つ
のドアシュー3b−1,3b−2が固設され、ドアレー
ル4に噛み合った状態で上下に摺動することで下扉2が
上下移動できるようになっている。
【0029】一方、上扉1の右端側には、右ねじ棒9a
に螺合した移動ナット12a−1,12a−2が固設さ
れ、右ねじ棒9aに回転を生じさせつつ上下に移動でき
るようになっている。同様に、下扉2の右端側には、左
ねじ棒9bに螺合した移動ナット12b−1,12b−
2が固設され、左ねじ棒9bに回転を生じさせつつ上下
に移動できるようになっている。
【0030】なお、この図は、荷物積み卸しが行われる
床面13が存在する側とは反対側(すなわち、昇降路側
から見た状態)を表すものであり、また、昇降かごの図
示は省略している。
【0031】次に、以上のような構成の昇降装置のドア
機構の動作を説明する。
【0032】把手1a、1bを持って上扉1に上方向へ
力を加えると、上扉1の右側端部に固設された移動ナッ
ト12a−1,12b−2が上方に移動しようとするた
め、ねじ棒9に回転力を生じさせる。この場合、移動ナ
ット12a−1,12b−2が螺合している右ねじ棒9
aは右ねじであるため、右ねじ棒9aは図の上側から見
て右方向に回転する。このとき、上扉1の左側端部に固
設されたドアシュー3a−1,3a−2はドアレール4
に沿って上方へ摺動し上扉1の移動を案内する。
【0033】下扉2の移動ナット12b−1,12b−
2に螺合している左ねじ棒9bは、右ねじ棒9aの右ね
じに対し左ねじとなっているため、右ねじ棒9aと一体
に左ねじ棒9bが図の上側から見て右方向に回転する
と、下扉2は下方向へ移動する。このとき、下扉2の左
側端部に固設されたドアシュー3b−1,3b−2はド
アレール4に沿って下方へ摺動し下扉2の移動を案内す
る。
【0034】これにより、図2に示したように、上扉1
および下扉2がそれぞれ上下に開く。ここで、上扉1か
ら手を放すと、移動ナット12a−1,12a−2から
右ねじ棒9aに与える力がなくなって右ねじ棒9aの回
転が停止し、上扉1および下扉2の移動が停止する。そ
して、把手1a、1bから手を離した後においても、上
扉1および下扉2はそのまま開放状態を保持する。こう
して、可動範囲内の任意の位置での停止が可能となる。
最終的には、下扉2は、その上端が床面13の位置にな
るまで開くことができる。
【0035】一方、開放状態において、把手1a、1b
を持って上扉1に下方向への力を加えると、上記の場合
と逆に、右ねじ棒9aは図の上側から見て左方向に回転
するため、これと一体に左ねじ棒9bも左回転し、下扉
2は上方向へ移動する。この場合も上扉1および下扉2
の左側端部に固設されたドアシュー3a−1,3a−2
およびドアシュー3b−1,3b−2はドアレール4に
沿って摺動し左ねじ棒9bおよび下扉2の移動を案内す
る。これにより、上扉1および下扉2が閉じる方向に移
動し、全閉位置で停止する。そして、把手1a、1bか
ら手を離した後においても、上扉1および下扉2はその
まま全閉状態を保持する。
【0036】このように、本実施の形態では、上下扉の
連動にねじ棒を用いたため、従来のような連動ロープに
よるトラブル(滑車からのロープ外れやロープの損耗
等)の発生をなくすことができる。また、上扉1および
下扉2の一方側をねじ棒と移動ナットとの結合によって
支持するようにしたので、従来のように両側ともドアシ
ューで支持するようにした場合に比べて遊び(がたつ
き)が小さくなり、ドアシュー外れが発生しにくくな
る。
【0037】なお、上扉1の移動(すなわち移動ナット
12a−1,12a−2の移動)によってねじ棒9がス
ムースに回転するためには、ねじ棒9に形成するねじの
角度を比較的急角度に設定した方がよいと考えられる。
【0038】図3は、図1における下部軸受台10の断
面構造を表すものである。なお、この図はねじ棒9の軸
方向に沿って切断した断面の状態を表すものである。
【0039】この下部軸受台10は、左ねじ棒9bの端
部に嵌合して下方向の力を受けるベアリング14と、ベ
アリング14の外周環に嵌合しこれを押さえる軸押さえ
15とを備えている。軸押さえ15は止めボルト16に
よって支持台10aに取り付けられている。左ねじ棒9
bは、ベアリング14の内周環と一体となってスムース
な回転が可能になっている。
【0040】なお、図示はしないが、上部軸受台11も
これと同様の構造を有しており、右ねじ棒9aの上端に
嵌合するベアリングによってねじ棒9のスムースな回転
が確保されている。
【0041】このような構造とすることにより、止めボ
ルト16を取り外すことにより軸押さえ15およびベア
リング14を容易に外すことができるため、ねじ棒9の
取り外し分解作業が容易となる。
【0042】図4は、図1におけるねじ棒9の連結部9
cの構造を表すものである。なお、この図はねじ棒9の
軸方向に沿って切断した断面の状態を表すものである。
【0043】この図に示したように、連結部9cにおい
て、右ねじ棒9aの下端部と左ねじ棒9bの上端部とは
円筒状のカップリング17に嵌合しており、カップリン
グ17は止めボルト18a−1,18a−2およびナッ
ト18b−1,18b−2によって右ねじ棒9aおよび
左ねじ棒9bに固定されている。これにより、右ねじ棒
9aと左ねじ棒9bとはねじ棒9として一体に回転する
ようになっている。
【0044】このように、右ねじを形成した右ねじ棒9
aと左ねじを形成した左ねじ棒9bとをねじ棒9の中央
の連結部9cにおいてカップリング17で連結固定する
構造としたので、保守時におけるねじ棒9の分解作業が
容易となる。
【0045】図5は図1における下扉2の断面構成を表
すものである。なお、この図はAA′線に沿った断面を
図の上側から見た状態を示している。
【0046】この図に示したように、左ねじ棒9bに螺
合した移動ナット12b−1は、両端部が締付ボルト2
2によってT形金具19に固定された輪形金具21によ
って挟み込まれている。T形金具19は、金具取付ボル
ト20によって下扉2の右端部に取り付けられている。
下扉2の左端部のドアシュー3b−1は、ドアレール4
に遊びをもって嵌合されている。なお、下扉2の他の移
動ナット12b−2、および上扉1の移動ナット12a
−1,12a−2の取付構造も同様である。
【0047】このように、上扉1および下扉2に移動ナ
ットを直接取り付けず、取付金具を介して取り付けるよ
うにしたので、移動ナット12b−1の構造を簡素化す
ることができ、分解や調整が容易となる。
【0048】次に、本発明の他の実施の形態を説明す
る。
【0049】図6は本発明の他の実施の形態に係る昇降
装置のドア機構の全体構成を表すものである。本実施の
形態は、ドア機構全体を支持する枠体の両側にねじ棒9
を垂直に取り付け、ドアシューをなくすと共に、上扉1
および下扉2の左右にそれぞれ移動ナット12a−1,
12a−2および12b−1,12b−2を取り付ける
構造としたものである。ねじ棒9の構成およびねじ棒9
と移動ナット12a−1等との螺合構造は図1の場合と
同様である。
【0050】本実施の形態では、上扉1および下扉2を
左右のねじ棒9のみで支持する構造としたので、かみ合
いの遊びを少なくでき、開閉時の左右の振れをなくすこ
とができる。また、ドアシューをなくしたことから、ド
アシュー外れの問題点が解消される。
【0051】次に、本発明の他の実施の形態を説明す
る。
【0052】図7は本発明の他の実施の形態に係る昇降
装置のドア機構の全体構成を表すものである。本実施の
形態では、図6における左右のねじ棒9の上端部にドア
開閉モータ23を設け、その回転力によってねじ棒9を
回転させて上扉1および下扉2を開閉させるようにした
ものである。
【0053】この図に示したように、各階ごとに設けた
ドア開閉スイッチ24を操作することにより、昇降かご
が当該階に停止していることを条件として左右のドア開
閉モータ23が同時に等速度で回転し、扉を開閉するこ
とができる。
【0054】具体的には、ドア開閉モータ23はドア開
閉スイッチ24の「開ボタン」を押している間だけ右回
転してねじ棒9を右回転させる。これにより、上扉1の
移動ナット12a−1,12a−2に上方向の力が作用
して上扉1が上方向へ移動する一方、下扉2の移動ナッ
ト12b−1,12b−2には下方向の力が作用して下
扉2が下方向へ移動し、上扉1および下扉2が開く。
【0055】一方、ドア開閉モータ23はドア開閉スイ
ッチ24の「閉ボタン」を押している間だけ左回転して
ねじ棒9を左回転させる。これにより、上扉1の移動ナ
ット12a−1,12a−2に下方向の力が作用して上
扉1が下方向へ移動する一方、下扉2の移動ナット12
b−1,12b−2には上方向の力が作用して下扉2が
上方向へ移動し、上扉1および下扉2が閉じる。
【0056】ドア開閉スイッチ24から手を放すと、ド
ア開閉モータ23は停止し、上扉1および下扉2はその
位置で保持される。
【0057】このように、本実施の形態では、電動で扉
を開閉させることができるようにしたので、開閉操作が
容易になる。また、ドア開閉モータ23はねじ棒9の軸
上に直結配置し、ベルト等を介していないため、ベルト
スリップ等の不具合が発生しない。
【0058】なお、本実施の形態のようにねじ棒9に対
してモータから直接の回転力を与えることで上扉1およ
び下扉2を移動させる構造の場合には、動作の円滑性を
確保する上から、ねじ棒9のねじ角を上記実施の形態
(図1,図6)の場合よりもゆるく形成するのが好適と
考えられる。
【0059】次に、本発明の他の実施の形態を説明す
る。
【0060】図8は本発明の他の実施の形態に係る昇降
装置のドア機構の全体構成を表すものである。本実施の
形態では、図7の構成に加え、下扉2の内側で上扉1の
下降端近傍に上扉1の全閉状態を検出するための閉検出
スイッチ30を取り付けると共に、上部枠8に上扉1の
全開状態を検出するための開検出スイッチ32を取り付
ける。また、上扉1の下端部には、閉検出スイッチ30
に対向する位置に検出動作用カム31を設ける。その他
の構成は図7の場合と同様である。また、ドア開閉スイ
ッチ24による開閉操作や、上扉1および下扉2の動作
は図7の場合と同様なので説明は省略する。
【0061】本実施の形態では、扉の開閉操作時、上扉
1と下扉2が全開状態であって閉検出スイッチ30の接
点が検出動作用カム31によって押されているときは、
ドア開閉スイッチ24の「閉ボタン」を押してもドア開
閉モータ23の回転は禁止されるようにする。上扉1が
全開状態であって閉検出スイッチ30の接点が上扉1の
上端によって押されているときもまた、ドア開閉スイッ
チ24の「開ボタン」を押してもドア開閉モータ23の
回転が禁止されるようにする。
【0062】これにより、扉が全開または全閉した後は
ドア開閉モータ23の回転が停止するため、過負荷によ
る故障や事故を防止することができる。
【0063】次に、本発明の他の実施の形態を説明す
る。
【0064】図9は本発明の他の実施の形態に係る昇降
装置のドア機構の要部構成を表すものである。なお、こ
の図は、図7におけるBB′線に沿った断面を表すもの
である。この図に示したように、本実施の形態では、各
階の床面13の荷物積み卸し口近傍に投光器29aおよ
び受光器29bからなる光電センサを取り付け、投光器
29aと受光器29bとの間に人や物等が存在するとき
には、ドア開閉スイッチ24を操作してもドア開閉モー
タ23の回転が禁止されるようにする。その他の構成
は、図7または図8の構成と同様とする。これにより、
利用者や荷物等が扉開閉時に挟まれるような事故を防止
することができる。
【0065】次に、本発明の他の実施の形態を説明す
る。
【0066】図10は本発明の他の実施の形態に係る昇
降装置のドア機構の全体構成を表すものである。本実施
の形態は、単一のモータによって左右両側のねじ棒9を
回転駆動して上扉1および下扉2を開閉させるようにし
たものである。具体的には、上部枠8上に1個のドア開
閉モータ25を配設すると共に、このドア開閉モータ2
5のシャフトにモータプーリ26を固設する。そして、
このモータプーリ26と左右のねじ棒9の各上端部に取
り付けられたねじ棒プーリ27との間にベルト28をそ
れぞれ掛け渡し、ドア開閉モータ25の回転をモータプ
ーリ26およびベルト28によりねじ棒プーリ27に伝
達し、ねじ棒9を回転させる。その他の構成は図1の場
合と同様である。
【0067】本実施の形態では、1個のモータのみで左
右のねじ棒9を回転駆動でき、装置コストを低減でき
る。また、プーリを使用したため、プーリ径を変えるこ
とによりドア開閉スピードを適宜変えることができる。
【0068】以上、いくつかの実施の形態を挙げて本発
明を説明したが、本発明はこれらの実施の形態に限定さ
れるものではなく、その均等の範囲で種々変形可能であ
る。例えば、上記の実施の形態では、右ねじを形成した
右ねじ棒9aと左ねじを形成した左ねじ棒9bとを別個
に用意して、両者を連結してねじ棒9を構成するように
したが、本発明はこれに限定されるものではなく、上半
分に右ねじを形成し下半分に左ネジを形成した単一の棒
状体によってねじ棒9を構成するようにしてもよい。ま
た、上記実施の形態ではねじ棒9の上半分(右ねじ棒9
a)を右ねじとし、ねじ棒9の下半分(左ねじ棒9b)
を左ねじとしたが、その逆であってもよい。この場合に
は、モータ駆動による場合には、モータの回転方向を上
記実施の形態(図7)の場合と逆方向にすればよい。
【0069】また、上記実施の形態では、上扉1および
下扉2の各側面にそれぞれ2つずつの移動ナットを固設
するようにしたが、本発明はこれに限られるものではな
く、左右にそれぞれ1個ずつの移動ナットを設けるよう
にしてもよい。この場合には、ねじ棒9との螺合長を長
くして動作を安定化させるため、移動ナットの軸方向の
長さを図1の場合よりも長くすることが好適である。さ
らに、上扉1および下扉2の左右にそれぞれ複数の移動
ナットを設けるようにしてもよい。
【0070】また、図1では、上扉1に把手を設け、こ
れを持って上扉1を移動させることで下扉2を連動させ
る構成としたが、逆に下扉2に把手を設け、下扉2の移
動に伴って上扉1を連動させるようにしてもよい。
【0071】また、上記実施の形態(図5,図9)で
は、移動ナットを取付具によって上扉1等に固定する構
造としたが、本発明はこれに限定されることはなく、移
動ナットを上扉1等に直接取り付けるようにしてもよ
い。その場合、ねじを用いるほか溶接によって取り付け
るようにしてもよい。
【0072】また、上記実施の形態(図10)では、ド
ア開閉モータ25を上部枠8の中央部に配置するように
したが、本発明はこれに限定されるものではなく、一方
のねじ棒9の軸上にドア開閉モータ26を直結配置し、
そのモータシャフトのプーリと他方のねじ棒9のプーリ
との間にベルトを張り渡すようにしてもよい。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の昇
降装置のドア機構によれば、上扉および下扉は、それぞ
れに設けられた雌ねじ部材と雄ねじ部材との螺合によっ
て案内されて上下移動するようにしたので、移動時のが
たつきがなく円滑な開閉動作が可能である。また、従来
のようにレールからの外れやロープの破断等のトラブル
も発生しないので、保守に要する労力を低減することが
できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態に係る昇降装置のドア
機構の全体構成を表す側面図である。
【図2】 図1の昇降装置のドア機構の作動時における
状態を表す側面図である。
【図3】 図1における下部軸受台の構造を表す断面図
である。
【図4】 図1におけるねじ棒の連結部の構造を表す断
面図である。
【図5】 図1における下扉の構成を表す断面図であ
る。
【図6】 本発明の他の実施の形態に係る昇降装置のド
ア機構の全体構成を表す側面図である。
【図7】 本発明のさらに他の実施の形態に係る昇降装
置のドア機構の全体構成を表す側面図である。
【図8】 本発明のさらに他の実施の形態に係る昇降装
置のドア機構の全体構成を表す側面図である。
【図9】 図7におけるBB′線に沿った断面図であ
る。
【図10】 本発明のさらに他の実施の形態に係る昇降
装置のドア機構の全体構成を表す側面図である。
【図11】 従来の昇降装置のドア機構の全体構成を表
す側面図である。
【符号の説明】
1 上扉、2 下扉、3a−1,3a−2,3b−1,
3b−2 ドアシュー、4 ドアレール、7 下部枠、
8 上部枠、9 ねじ棒、9a 右ねじ棒、9b 左ね
じ棒、10 下部軸受台、11 上部軸受台、12a−
1,12a−2,12b−1,12b−2 移動ナッ
ト、13 床面、17 カップリング、19 T形金
具、21 輪形金具、23,25 ドア開閉モータ、2
4 ドア開閉スイッチ、26 モータプーリ、28 ベ
ルト、30 閉検出スイッチ、32開検出スイッチ。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下方向に移動可能に配設された上扉お
    よび下扉と、 これらの上扉および下扉にそれぞれ固設された雌ねじ部
    材と、 回転軸を上下方向として回転自在に配設され、上扉の雌
    ねじ部材および下扉の雌ねじ部材に同軸に螺合すると共
    に、上扉の雌ねじ部材と螺合する領域のねじが下扉の雌
    ねじ部材と螺合する領域のねじと逆向きに形成された長
    尺の雄ねじ部材とを備え、 上扉または下扉の移動に伴う雄ねじ部材の回転により他
    方の扉が逆方向に移動することを特徴とする昇降装置の
    ドア機構。
  2. 【請求項2】 前記雌ねじ部材は、前記上扉および下扉
    の右端部側または左端部側のいずれか一方に配設され、
    これに対応して雄ねじ部材が配設されていることを特徴
    とする請求項1記載の昇降装置のドア機構。
  3. 【請求項3】 前記雌ねじ部材は、前記上扉の両側およ
    び下扉の両側に配設され、それぞれの側に対応して雄ね
    じ部材が配設されていることを特徴とする請求項1記載
    の昇降装置のドア機構。
  4. 【請求項4】 前記雄ねじ部材は、一方方向のねじが形
    成された第1の雄ねじ部材と、他方方向のねじが形成さ
    れた第2の雄ねじ部材とを連結してなることを特徴とす
    る請求項1記載の昇降装置のドア機構。
  5. 【請求項5】 前記雄ねじ部材は、前記第1の雄ねじ部
    材と第2の雄ねじ部材とを連結部材によって分離可能に
    連結してなることを特徴とする請求項4記載の昇降装置
    のドア機構。
  6. 【請求項6】 前記上扉および下扉の近傍に物体検出セ
    ンサを配設し、この物体検出センサが物体の存在を検出
    している間は前記モータの動作を制限するようにしたこ
    とを特徴とする請求項1記載の昇降装置のドア機構。
  7. 【請求項7】 前記上扉および下扉が全開または全閉状
    態にあることを検知する扉状態検知センサを配設し、こ
    の扉状態検知センサの検知状態に応じて、前記モータの
    所定方向の回転を制限するようにしたことを特徴とする
    請求項1記載の昇降装置のドア機構。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002029680A (ja) * 2000-07-12 2002-01-29 Kuma Lift Kk ダムウェーター
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