JPH09327579A - 自動変形装置 - Google Patents

自動変形装置

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JPH09327579A
JPH09327579A JP17057996A JP17057996A JPH09327579A JP H09327579 A JPH09327579 A JP H09327579A JP 17057996 A JP17057996 A JP 17057996A JP 17057996 A JP17057996 A JP 17057996A JP H09327579 A JPH09327579 A JP H09327579A
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shaft
rotation
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Yutaka Ohashi
裕 大橋
Hiroshi Masubuchi
洋 増渕
Keiichi Kazami
敬一 風見
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Bandai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 極めて簡単な構造で、各部を負荷の小さい順
番に可動させ、自動的に形態を変化させることのできる
自動変形装置を提供することを課題とする。 【解決手段】 自動変形装置1は、駆動モータ100の
回転が減速歯車部102を介して減速され、出力軸10
4、出力歯車115、第1の中間歯車116、第1の歯
車120、第1の伝達軸117、第2の歯車121、第
2の中間歯車122、第3の歯車126、第2の伝達軸
123、第4の歯車127、第3の中間歯車128、第
3の連結軸29を介して頭部4を可動する。頭部4が停
止すると、第3の連結軸29から出力歯車115までの
回転が停止する。第4の歯車127が肩部3と一体にな
っている第3の中間歯車128を回転させ、肩部3が第
3の連結軸29を中心にして回動する。第2の歯車12
1が第2の中間歯車122を転動し、上脚部6が第2の
連結軸63を中心にして回動する。上脚部6の可動が停
止すると、出力歯車115が第1の中間歯車116を転
動し、下脚部7が第1の連結軸66を中心にして回動す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、各部分を連結す
る連結軸を利用して最初とは異なる形態に自動的に変化
させることができる自動変形装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のロボット形態等から飛行機形態等
に形態変化する変形装置は、胴部に頭部が出没自在に取
り付けられ、胴部の肩部に上腕部が連結軸によって回動
自在に連結され、上腕部に下腕部が連結軸によって回動
自在に連結され、さらに胴部の腰部に上脚部が連結軸に
よって回動自在に連結され、上脚部に下脚部が連結軸に
よって回動自在に連結されている。そのため、この変形
装置は、一方の手で胴部等を保持し、他方の手で頭部を
収納し、腕部、脚部等を屈曲させさせて手動で形態変化
させていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の変形装置には、
上記したように手動で行われるものが存在したが、自動
的に各部が可動して形態変化を行うものは存在しなかっ
た。自動で形態変化させる場合、胴部、腕部、脚部等の
各部に駆動モータ等の動力を組み込む必要があり、構造
が複雑となり、高価になるという問題点があったからで
ある。また、可動する順番と、可動するタイミングを決
定する必要があり、この決定を機械的に行うことが極め
て難しいという問題点もあった。
【0004】本願発明は、上記問題点に鑑み案出したも
のであって、極めて簡単な構造で、各部を負荷の小さい
順番に可動させ、自動的に形態を変化させることのでき
る自動変形装置を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本願請求項1に係る自動
変形装置は、上記課題を達成するため、下記の構成を有
する。 (イ)第1の可動体と、第1の可動体に第1の連結軸を
介して回動自在に連結された第2の可動体と、第2の可
動体に第2の連結軸を介して回動自在に連結された第3
の可動体とからなること。 (ロ)第1の可動体には、駆動モータと、駆動モータの
回転を減速して出力軸に伝達する減速歯車部が設けら
れ、この出力軸に設けられた出力歯車が第1の連結軸に
設けられた第1の中間歯車とかみ合っていること。 (ハ)第2の可動体には、第1の中間歯車とかみ合う第
1の歯車と、第2の連結軸に設けられた第2の中間歯車
とかみ合う第2の歯車を両側に備えた伝達軸が設けられ
ていること。 (ニ)第3の可動体は、第2の連結軸に固定されている
こと。
【0006】本願請求項2に係る自動変形装置は、上記
課題を達成するため、下記の構成を有する。 (イ)第1の可動体と、第1の可動体に第1の連結軸を
介して回動自在に連結された第2の可動体と、第2の可
動体に第2の連結軸を介して回動自在に連結された第3
の可動体とからなること。 (ロ)第1の可動体には、駆動モータと、駆動モータの
回転を減速して出力軸に伝達する減速歯車部が設けら
れ、この出力軸に設けられた出力歯車が第1の連結軸に
設けられた第1の中間歯車とかみ合っていること。 (ハ)第2の可動体には、第1の中間歯車とかみ合う第
1の歯車と、第2の連結軸に設けられた第2の中間歯車
とかみ合う第2の歯車を両側に備えた伝達軸が設けられ
ていること。 (ニ)第3の可動体には、第2の連結軸の回転によって
所定範囲で可動する第4の可動体が設けられているこ
と。
【0007】本願請求項3に係る自動変形装置は、第1
の可動体が下脚部であって、第2の可動体が上脚部であ
って、第3の可動体が胴部である。
【0008】本願請求項4に係る自動変形装置は、第1
の可動体が下脚部であって、第2の可動体が上脚部であ
って、第3の可動体が胴部であって、第4の可動体が頭
部である。
【0009】本願請求項5に係る自動変形装置は、上記
課題を達成するため、下記の構成を有する。 (イ)第1の可動体と、第1の可動体に第1の連結軸を
介して回動自在に連結された第2の可動体と、第2の可
動体に第2の連結軸を介して回動自在に連結された第3
の可動体と、第3の可動体に第3の連結軸を介して回動
自在に連結された第4の可動体とからなること。 (ロ)第1の可動体には、駆動モータと、駆動モータの
回転を減速して出力軸に伝達する減速歯車部が設けら
れ、この出力軸に設けられた出力歯車が第1の連結軸に
設けられた第1の中間歯車とかみ合っていること。 (ハ)第2の可動体には、第1の中間歯車とかみ合う第
1の歯車と、第2の連結軸に設けられた第2の中間歯車
とかみ合う第2の歯車を両側に備えた第1の伝達軸が設
けられていること。 (ニ)第3の可動体には、第2の中間歯車とかみ合う第
3の歯車と、第3の連結軸に設けられた第3の中間歯車
とかみ合う第4の歯車を両側に備えた第2の伝達軸が設
けられていること。 (ホ)第4の可動体は、第3の連結軸に固定されている
こと。
【0010】本願請求項6に係る自動変形装置は、上記
課題を達成するため、下記の構成を有する。 (イ)第1の可動体と、第1の可動体に第1の連結軸を
介して回動自在に連結された第2の可動体と、第2の可
動体に第2の連結軸を介して回動自在に連結された第3
の可動体と、第3の可動体に第3の連結軸を介して回動
自在に連結された第4の可動体とからなること。 (ロ)第1の可動体には、駆動モータと、駆動モータの
回転を減速して出力軸に伝達する減速歯車部が設けら
れ、この出力軸に設けられた出力歯車が第1の連結軸に
設けられた第1の中間歯車とかみ合っていること。 (ハ)第2の可動体には、第1の中間歯車とかみ合う第
1の歯車と、第2の連結軸に設けられた第2の中間歯車
とかみ合う第2の歯車を両側に備えた第1の伝達軸が設
けられていること。 (ニ)第3の可動体には、第2の中間歯車とかみ合う第
3の歯車と、第3の連結軸に設けられた第3の中間歯車
とかみ合う第4の歯車を両側に備えた第2の伝達軸が設
けられていること。 (ホ)第4の可動体には、第3の連結軸の回転によって
所定範囲で可動する第5の可動体が設けられているこ
と。
【0011】本願請求項7に係る自動変形装置は、第1
の可動体が下脚部であって、第2の可動体が上脚部であ
って、第3の可動体が胴部であって、第4の可動体が肩
部である。
【0012】本願請求項8に係る自動変形装置は、第1
の可動体が下脚部であって、第2の可動体が上脚部であ
って、第3の可動体が胴部であって、第4の可動体が肩
部であって、第5の可動体が頭部である。
【0013】
【発明の実施の形態】本願請求項1記載の自動変形装置
の実施の形態を、図1乃至図5に基づいて説明する。自
動変形装置1は、第1の可動体7と、第1の可動体7に
第1の連結軸66を介して回動自在に連結された第2の
可動体6と、第2の可動体6に第2の連結軸63を介し
て回動自在に連結された第3の可動体2とからなる。第
1の可動体7には、駆動モータ100と、駆動モータ1
00の回転を減速して出力軸104に伝達する減速歯車
部102が設けられ、この出力軸104に設けられた出
力歯車115が第1の連結軸66に設けられた第1の中
間歯車116とかみ合っている。
【0014】第2の可動体6には、第1の中間歯車11
6とかみ合う第1の歯車120と、第2の連結軸63に
設けられた第2の中間歯車122とかみ合う第2の歯車
121を両側に備えた伝達軸117が設けられている。
第3の可動体2は、第2の連結軸63に固定されてい
る。
【0015】自動変形装置1は、駆動モータ100を駆
動すると、駆動モータ100の回転が減速歯車部102
を介して減速されて出力軸104に伝達される。出力軸
104の回転は、出力歯車115、第1の中間歯車11
6、第1の歯車120、伝達軸117、第2の歯車12
1、第2の中間歯車122を介して第2の連結軸63に
伝えられる。
【0016】第2の可動体6を固定しておくと、第3の
可動体2は、第2の連結軸63に固定されているので回
動する。第3の可動体2の回動が停止すると、第2の中
間歯車122、第2の歯車121、伝達軸117、第1
の歯車120、第1の中間歯車116の回転が停止する
ため、出力歯車115が第1の中間歯車116を転動
し、第1の可動体7が第1の連結軸66を中心にして回
動する。
【0017】第1の可動体7を固定しておくと、第3の
可動体2は、第2の連結軸63に固定されているので回
動する。第3の可動体2の回動が停止すると、第2の中
間歯車122、第2の歯車121、伝達軸117、第1
の歯車120の回転が停止する。第1の中間歯車116
は回転するので、第1の歯車120は第1の連結軸66
を中心にして回動し、第2の可動体6及び第3の可動体
2が第1の連結軸66を中心にして回動する。
【0018】上記したように、自動変形装置1は、駆動
モータ100を駆動して回転させると、各可動体7,
6,2の内、負荷の一番掛からない可動体から回動して
いき、回動が終了すると最初とは異なる形態に変形す
る。変形した自動変形装置1は、駆動モータ100を逆
回転させると、各可動体7,6,2が元の状態に復帰
し、最初の形態に戻ることになる。
【0019】本願請求項2記載の自動変形装置の実施の
形態を、図1乃至図5に基づいて説明する。自動変形装
置1は、第1の可動体7と、第1の可動体7に第1の連
結軸66を介して回動自在に連結された第2の可動体6
と、第2の可動体6に第2の連結軸63を介して回動自
在に連結された第3の可動体2とからなる。第1の可動
体7には、駆動モータ100と、駆動モータ100の回
転を減速して出力軸104に伝達する減速歯車部102
が設けられ、この出力軸104に設けられた出力歯車1
15が第1の連結軸66に設けられた第1の中間歯車1
16とかみ合っている。
【0020】第2の可動体6には、第1の中間歯車11
6とかみ合う第1の歯車120と、第2の連結軸63に
設けられた第2の中間歯車122とかみ合う第2の歯車
121を両側に備えた伝達軸117が設けられている。
第3の可動体2には、第2の連結軸63の回転によって
所定範囲で可動する第4の可動体4が設けられている。
なお、図面では、第2の連結軸63と第4の可動体4が
連動していないが、それは可動体が4つの構成からなる
ためであり、この実施の形態では可動体を3つの構成で
説明しているので、伝達軸123を省略し、第2の連結
軸63を第3の連結軸29と同じとしている。
【0021】自動変形装置1は、駆動モータ100を駆
動すると、駆動モータ100の回転が減速歯車部102
を介して減速されて出力軸104に伝達される。出力軸
104の回転は、出力歯車115、第1の中間歯車11
6、第1の歯車120、伝達軸117、第2の歯車12
1、第2の中間歯車122、第2の連結軸63を介して
第4の可動体4を可動する。
【0022】第2の可動体6を固定しておく。第4の可
動体4が所定範囲で可動して停止すると第2の連結軸6
3及び第2の中間歯車122の回転が停止する。第2の
中間歯車122の回転が停止するため、第2の歯車12
1が第2の中間歯車122を転動し、第2の可動体6が
第2の連結軸63を中心にして回動しようとするが、第
2の可動体6は固定されているため、相対する第3の可
動体2が第2の連結軸63を中心にして回動する。
【0023】第3の可動体2の回動が停止すると、第2
の中間歯車122、第2の歯車121、伝達軸117、
第1の歯車120、第1の中間歯車116の回転が停止
するため、出力歯車115が第1の中間歯車116を転
動し、第1の可動体7が第1の連結軸66を中心にして
回動する。
【0024】第1の可動体7を固定しておく。第4の可
動体4が所定範囲で可動して停止すると第2の連結軸6
3及び第2の中間歯車122の回転が停止する。第2の
中間歯車122の回転が停止するため、第2の歯車12
1が第2の中間歯車122を転動し、第2の可動体6及
び第1の可動体7が第2の連結軸63を中心にして回動
しようとするが、第1の可動体7が固定されているた
め、第3の可動体2が第2の連結軸63を中心にして回
動する。
【0025】第3の可動体2の回動が停止すると、第2
の中間歯車122、第2の歯車121、伝達軸117、
第1の歯車120、第1の中間歯車116の回転が停止
するため、出力歯車115が第1の中間歯車116を転
動し、第1の可動体7が第1の連結軸66を中心にして
回動しようとするが、第1の可動体7が固定されている
ため、第2の可動体6及び第3の可動体2が第1の連結
軸66を中心にして回動する。
【0026】上記したように、自動変形装置1は、駆動
モータ100を駆動して回転させると、各可動体7,
6,2,4の内、負荷の一番掛からない可動体から可動
していき、可動が終了すると最初とは異なる形態に変形
する。変形した自動変形装置1は、駆動モータ100を
逆回転させると、各可動体7,6,2,4が元の状態に
復帰し、最初の形態に戻ることになる。
【0027】本願請求項3記載の自動変形装置1は、第
1の可動体7を下脚部とし、第2の可動体6を上脚部と
し、第3の可動体2を胴部としているので、最初の形態
がロボット形態になる。
【0028】本願請求項4記載の自動変形装置1も、第
1の可動体7を下脚部とし、第2の可動体6を上脚部と
し、第3の可動体2を胴部とし、第4の可動体4を頭部
にしているので、最初の形態がロボット形態になる。
【0029】本願請求項5記載の自動変形装置の実施の
形態を、図1乃至図5に基づいて説明する。自動変形装
置1は、第1の可動体7と、第1の可動体7に第1の連
結軸66を介して回動自在に連結された第2の可動体6
と、第2の可動体6に第2の連結軸63を介して回動自
在に連結された第3の可動体2と、第3の可動体2に第
3の連結軸29を介して回動自在に連結された第4の可
動体3とからなる。第1の可動体7には、駆動モータ1
00と、駆動モータ100の回転を減速して出力軸10
4に伝達する減速歯車部102が設けられ、この出力軸
104に設けられた出力歯車115が第1の連結軸66
に設けられた第1の中間歯車116とかみ合っている。
【0030】第2の可動体6には、第1の中間歯車11
6とかみ合う第1の歯車120と、第2の連結軸63に
設けられた第2の中間歯車122とかみ合う第2の歯車
121を両側に備えた第1の伝達軸117が設けられて
いる。第3の可動体2には、第2の中間歯車122とか
み合う第3の歯車126と、第3の連結軸29に設けら
れた第3の中間歯車128とかみ合う第4の歯車127
を両側に備えた第2の伝達軸123が設けられている。
第4の可動体3は、第3の連結軸29に固定されてい
る。
【0031】自動変形装置1は、駆動モータ100を駆
動すると、駆動モータ100の回転が減速歯車部102
を介して減速されて出力軸104に伝達される。出力軸
104の回転は、出力歯車115、第1の中間歯車11
6、第1の歯車120、第1の伝達軸117、第2の歯
車121、第2の中間歯車122、第3の歯車126、
第2の伝達軸123、第4の歯車127、第3の中間歯
車128、第3の連結軸29を介して第4の可動体3を
可動する。
【0032】自動変形装置1は、駆動モータ100を駆
動して回転させると、各可動体7,6,2,3の内、負
荷の一番掛からない可動体から回動していき、回動が終
了すると最初とは異なる形態に変形する。この負荷は、
上記中間歯車116、122、128と歯車115,1
20,121,126,127との回転負荷であって、
負荷の小さい順に回転が伝達されていき、変形が行われ
る。
【0033】駆動モータ100の回転が第3の連結軸2
9に伝達されると、第3の連結軸29に固定されている
第4の可動体3が第3の連結軸29を中心にして回動す
る。第4の可動体3の回動が停止すると、第3の連結軸
29、第3の中間歯車128、第4の歯車127、第2
の伝達軸123、第3の歯車126、第2の中間歯車1
22、第2の歯車121、第1の伝達軸117、第1の
歯車120、第1の中間歯車116、出力歯車115の
回転が停止する。
【0034】第2の中間歯車122に対する第2の歯車
121の回転負荷が一番小さいと、第2の歯車121は
停止している第2の中間歯車122を転動し、第2の可
動体6を第2の連結軸63を中心にして回動させる。第
2の可動体6の可動が停止すると、第2の歯車121、
第1の伝達軸117、第1の歯車120、第1の中間歯
車116の回転が停止するため、出力歯車115が第1
の中間歯車116を転動し、第1の可動体7が第1の連
結軸66を中心にして回動する。
【0035】上記したように、自動変形装置1は、駆動
モータ100を駆動して回転させると、各可動体7,
6,2,3の内、負荷の一番掛からない可動体から回動
していき、回動が終了すると最初とは異なる形態に変形
する。変形した自動変形装置1は、駆動モータ100を
逆回転させる、各可動体7,6,2,3が元の状態に復
帰し、最初の形態に戻ることになる。
【0036】本願請求項6記載の自動変形装置の実施の
形態を、図1乃至図5に基づいて説明する。自動変形装
置1は、第1の可動体7と、第1の可動体7に第1の連
結軸66を介して回動自在に連結された第2の可動体6
と、第2の可動体6に第2の連結軸63を介して回動自
在に連結された第3の可動体2と、第3の可動体2に第
3の連結軸29を介して回動自在に連結された第4の可
動体3とからなる。第1の可動体7には、駆動モータ1
00と、駆動モータ100の回転を減速して出力軸10
4に伝達する減速歯車部102が設けられ、この出力軸
104に設けられた出力歯車115が第1の連結軸66
に設けられた第1の中間歯車116とかみ合っている。
【0037】第2の可動体6には、第1の中間歯車11
6とかみ合う第1の歯車120と、第2の連結軸63に
設けられた第2の中間歯車122とかみ合う第2の歯車
121を両側に備えた第1の伝達軸117が設けられて
いる。第3の可動体2には、第2の中間歯車122とか
み合う第3の歯車126と、第3の連結軸29に設けら
れた第3の中間歯車128とかみ合う第4の歯車127
を両側に備えた第2の伝達軸123が設けられている。
第4の可動体3には、第3の連結軸29の回転によって
所定範囲で可動する第5の可動体4が設けられている。
【0038】自動変形装置1は、駆動モータ100を駆
動すると、駆動モータ100の回転が減速歯車部102
を介して減速されて出力軸104に伝達される。出力軸
104の回転は、出力歯車115、第1の中間歯車11
6、第1の歯車120、第1の伝達軸117、第2の歯
車121、第2の中間歯車122、第3の歯車126、
第2の伝達軸123、第4の歯車127、第3の中間歯
車128、第3の連結軸29を介して第5の可動体4を
可動する。
【0039】自動変形装置1は、駆動モータ100を駆
動して回転させると、各可動体7,6,2,3,4の
内、負荷の一番掛からない可動体から可動していき、可
動が終了すると最初とは異なる形態に変形する。この負
荷は、上記中間歯車116、122、128と歯車11
5,120,121,126,127と回転負荷であっ
て、負荷の小さい順に回転が伝達されていき、変形が行
われる。
【0040】駆動モータ100の回転が第3の連結軸2
9に伝達されると、図5(b)に示すように、第5の可
動体4が所定範囲で可動して停止する。第5の可動体4
の可動が停止すると、第3の連結軸29、第3の中間歯
車128、第4の歯車127、第2の伝達軸123、第
3の歯車126、第2の中間歯車122、第2の歯車1
21、第1の伝達軸117、第1の歯車120、第1の
中間歯車116、出力歯車115の回転が停止する。
【0041】第3の中間歯車128に対する第4の歯車
127の回転負荷が一番小さいと、図5(c)に示すよ
うに、第4の歯車127が第4の可動体3と一体になっ
ている第3の中間歯車128を回転させ、第4の可動体
3が第3の連結軸29を中心にして回動する。
【0042】第2の中間歯車122に対する第2の歯車
121の回転負荷が次に小さいと、図5(d)に示すよ
うに、第2の歯車121は停止している第2の中間歯車
122を転動し、第2の可動体6を第2の連結軸63を
中心にして回動させる。第2の可動体6の可動が停止す
ると、第2の歯車121、第1の伝達軸117、第1の
歯車120、第1の中間歯車116の回転が停止するた
め、出力歯車115が第1の中間歯車116を転動し、
図5(e)に示すように、第1の可動体7が第1の連結
軸66を中心にして回動する。
【0043】上記したように、自動変形装置1は、駆動
モータ100を駆動して回転させると、各可動体7,
6,2,3,4の内、負荷の一番掛からない可動体から
可動していき、可動が終了すると最初とは異なる形態に
変形する。変形した自動変形装置1は、駆動モータ10
0を逆回転させる、各可動体7,6,2,3,4が元の
状態に復帰し、最初の形態に戻ることになる。
【0044】本願請求項7記載の自動変形装置1は、
第1の可動体2を下脚部とし、第2の可動体6を上脚部
とし、第3の可動体2を胴部とし、第4の可動体3を肩
部としており、最初の形態がロボット形態になる。
【0045】本願請求項8記載の自動変形装置1も、
第1の可動体2を下脚部とし、第2の可動体6を上脚部
とし、第3の可動体2を胴部とし、第4の可動体3を肩
部とし、第5の可動体4を頭部としており、最初の形態
がロボット形態になる。
【0046】上記発明の実施の形態で使用している図で
は、中間歯車をクラウン歯車、歯車をピニオンとして例
示しているが、歯車の種類は特に限定されるものではな
く、中間歯車を大かさ歯車等、歯車を小かさ歯車等にす
ることもできる。
【0047】
【実施例】以下、本発明の好適な一実施例を図1乃至図
5に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施例に係
る自動変形装置のロボット形態を示す全体斜視図であ
る。図2は、上記自動変形装置のロボット形態の正面断
面図である。図3は、上記自動変形装置のロボット形態
を示す側面断面図である。図4は、上記自動変形装置の
飛行機形態を示す全体斜視図である。図5は、上記自動
変形装置がロボット形態から飛行機形態に形態変化する
順番を説明した側面図である。
【0048】自動変形装置1は、図1,2に示すよう
に、胴部2、肩部3、頭部4、上脚部6、下脚部7から
なっている。肩部3は、胴部2に回動自在に設けられて
いる。頭部4は、肩部3に上下動自在に設けられてい
る。上脚部6は胴部2に回動自在に設けられている。下
脚部7は、上脚部6に回動自在に設けられている。
【0049】胴部2は、左側板21と、右側板22と、
左側板21と右側板22の前部に設けられた前側板23
と、左側板21と右側板22の後部に設けられた後側板
24によって箱状に形成されている。左側板21には左
軸受け板25が一体に形成されており、右側板22には
右軸受け板26が一体に形成されている。左軸受け板2
5には、左軸受け部材27が取り付けられ、右軸受け板
26には、右軸受け部材28が取り付けられている。左
軸受け部材27と右軸受け部材28には、肩部連結軸2
9が回動自在に設けられている。
【0050】胴部2内であって、左側板21と右側板2
2間には、上脚部6の上縁6aに当接するストッパー軸
2aが設けられている。後側板24の下端には、上脚部
6の後縁6bに当接するストッパー軸24aが設けられ
ている。
【0051】肩部3は、左面板33と、右面板34と、
左面板33と右面板34の前部に設けられた前面板31
と、左面板33と右面板34の上部に設けられた上面板
32、によって形成され、後面及び下面が開放された形
となっている。肩部3は、胴部2の上部を覆うようにし
て、これの左面板33が左軸受け部材27に回動自在に
取り付けられ、右面板34が右軸受け部材28に回動自
在に取り付けられている。前面板31には、円錐状の突
起35が形成され、上面板32には頭部4の矩形状首部
41を出没させる矩形状の開口36が形成されている。
首部41には、上下方向に伸びる長孔42が首部41を
貫通するようにして設けられている。肩部3の前面板3
1の内側には、この長孔42に挿通して首部41の動き
を規制するガイド軸39が設けられている。
【0052】胴部2の左側板21には、中空状の左腕部
材51が上取付軸52及び下取付軸53によって取り付
けられている。胴部2の右側板22には、中空状の右腕
部材54が上取付軸55及び下取付軸56によって取り
付けられている。上取付軸52は、肩部3の左面板33
に形成された円弧状の長孔37を貫通している。上取付
軸55は、肩部3の右面板34に形成された円弧状の長
孔38を貫通している。そのため、肩部3は、この上取
付軸52,55によって回動が妨げられることがない。
【0053】上脚部6は中空状の左上脚61と右上脚6
2とからなっている。左上脚61と右上脚62の上部
は、腰部連結軸63に回動自在に取り付けられている。
左上脚61の左端から突出する腰部連結軸63の突出部
には軸受け部材64が取り付けられ、右上脚62の右端
から突出する腰部連結軸63の突出部には軸受け部材6
5が取り付けられている。この両軸受け部材64,65
が胴部2の下部に回動自在に取り付けられている。
【0054】左上脚61と右上脚62の下部は、膝部連
結軸66に回動自在に取り付けられている。左上脚61
の左端から突出する膝部連結軸66の突出部には軸受け
部材67が取り付けられ、右上脚62の右端から突出す
る膝部連結軸66の突出部には軸受け部材68が取り付
けられている。
【0055】前面板75の上端には、上脚部6の前縁6
cに当接するストッパー軸75aが設けられている。後
面板74の上端には、上脚部6の後縁6bに突設された
突起69に当接するストッパー軸74aが設けられてい
る。
【0056】下脚部7は、台形状の左側板71と、台形
状の右側板72と、左側板71と右側板72の下部に設
けられた底面板73と、左側板71と右側板72の後部
に設けられた後面板74と、左側板71と右側板72の
前部に設けられた、後面板74よりも短い前面板75
と、左側板71と右側板72の中間部に設けられた、前
面板75の上端に当接する上面板76とからなってい
る。下脚部7の左側板71の上部は、前記軸受け部材6
7に回動自在に取り付けられ、下脚部7の右側板72の
上部は、前記軸受け部材68に回動自在に取り付けられ
ている。
【0057】下脚部7内の中間部には、底面板73と略
平行の取付板81が設けられている。この取付板81に
は、駆動モータ100が取り付けられている。駆動モー
タ100の出力軸は、上面板76と取付板81の間に突
出し、ピニオン101が設けられている。
【0058】上面板76と取付板81の間には、複数の
歯車群からなる減速歯車部102が設けられている。こ
の減速歯車部102は、上面板76と取付板81の間に
設けられた中間軸103と、出力軸104を有してい
る。
【0059】中間軸103の下部には、前記ピニオン1
01とかみ合う平歯車105が回動自在に設けられてい
る。平歯車105はピニオン106と一体に形成され、
ピニオン106は出力軸104の平歯車107とかみ合
っている。平歯車107は、ピニオン108と一体に形
成され、出力軸104に回動自在に取り付けられてい
る。
【0060】平歯車107のピニオン108は、中間軸
103の平歯車109とかみ合っている。平歯車109
は、ピニオン110と一体に形成され、中間軸103に
回動自在に取り付けられている。平歯車109のピニオ
ン110は、出力軸104の平歯車99とかみ合ってい
る。平歯車99は、ピニオン111と一体に形成され、
出力軸104に回動自在に取り付けられている。
【0061】平歯車99のピニオン111は、中間軸1
03の平歯車112とかみ合っている。平歯車112
は、ピニオン113と一体に形成され、中間軸103に
回動自在に取り付けられている。平歯車112のピニオ
ン113は、出力軸104の平歯車114とかみ合って
いる。平歯車114は、出力軸104に固定されてい
る。
【0062】出力軸104の上端は、上面板76から突
出し、この突出部に出力ピニオン115が固定されてい
る。この出力ピニオン115は、膝部連結軸66に設け
られた第1のクラウン歯車116とかみ合っている。第
1のクラウン歯車116は、右上脚62内に設けられて
いる。右上脚62内には、上下方向に伸びる第1の伝達
軸117が一対の軸受け板118,119により回動自
在に軸受けされており、第1の伝達軸117の下部に固
定された第1のピニオン120が前記第1のクラウン歯
車116とかみ合っている。
【0063】第1の伝達軸117の上部に固定された第
2のピニオン121が、腰部連結軸63に設けられた第
2のクラウン歯車122とかみ合っている。第2のクラ
ウン歯車122は、右上脚62内に設けられている。胴
部2内には、上下方向に伸びる第2の伝達軸123が一
対の軸受け板124,125により回動自在に軸受けさ
れており、第2の伝達軸123の下部に設けられた第3
のピニオン126が前記第2のクラウン歯車122とか
み合っている。なお、軸受け板125には、駆動モータ
100に電気を供給する電池等の電源140が設けられ
ている。
【0064】第2の伝達軸123の上部に固定された第
4のピニオン127が、肩部連結軸29に固定された第
3のクラウン歯車128とかみ合っている。この肩部連
結軸29には、前記首部41の下部に一体に設けられた
ラック130とかみ合う平歯車129が固定されてい
る。
【0065】右腕部材54には、駆動モータ100を正
転・中立・逆転させるメインスイッチ141が設けられ
ている。また右腕部材54の内側には、駆動モータ10
0の回転を停止させるサブスイッチ142が設けられて
いる。このサブスイッチ142のオン・オフ切替レバー
143は、肩部3の右面板33に形成された肩部連結軸
29を中心とする円弧状の長孔145に挿通し、肩部3
が回動すると、その長孔145の端縁によってオンから
オフに切り替えられるようになっている。
【0066】自動変形装置1は、上記構成からなり、右
腕部材54に設けられたメインスイッチ141を中立状
態から一方向に傾けると、駆動モータ100が正転し、
ロボット形態から飛行機形態に変化する。逆に、メイン
スイッチ141を他方向に傾けると、駆動モータ100
が逆転し、飛行機形態からロボット形態に変化する。
【0067】自動変形装置1は、駆動モータ100を駆
動して回転させると、下脚部7、上脚部6、胴部2、肩
部3、頭部4の内、負荷の一番小さい部分から回動して
いき、回動が終了すると最初とは異なる形態に変形す
る。この負荷は、上記クラウン歯車116、122、1
28とピニオン115,120,121,126,12
7との回転負荷であって、負荷の小さい順に回転が伝達
されていき、変形が行われる。
【0068】さらに具体的に説明する。メインスイッチ
141を中立状態から一方向に傾けると、駆動モータ1
00が正回転し、この回転がピニオン101、平歯車1
05、ピニオン106、平歯車107、ピニオン10
8、平歯車109、ピニオン110、平歯車99、ピニ
オン111、平歯車112、ピニオン113、平歯車1
14からなる減速歯車部102によって減速されて出力
軸104に伝達される。
【0069】出力軸104の回転は、出力ピニオン11
5、第1のクラウン歯車116、第1のピニオン12
0、第1の伝達軸117、第2のピニオン121、第2
のクラウン歯車122、第3のピニオン126、第2の
伝達軸123、第4のピニオン127、第3のクラウン
歯車128を介して肩部連結軸29に伝達される。肩部
連結軸29に固定された平歯車129が回転し、ラック
130を介して頭部4の首部41を、図5(b)に示す
ように、肩部3内に収納する。
【0070】頭部4の首部41が肩部3内に収納され、
頭部4の下端が肩部3の上面板32に当接すると、ラッ
ク130、平歯車129、肩部連結軸29、第3のクラ
ウン歯車128、第4のピニオン127、第2の伝達軸
123、第3のピニオン126、第2のクラウン歯車1
22、第2のピニオン121、第1の伝達軸117、第
1のピニオン120、第1のクラウン歯車116、出力
ピニオン115の回転が停止する。
【0071】第3のクラウン歯車128に対する第4の
ピニオン127の回転負荷が一番小さいと第3のクラウ
ン歯車128が回動する。第3のクラウン歯車128を
固定する肩部連結軸29には、頭部4の圧接によって肩
部3が一体になっているから、図5(c)に示すよう
に、肩部3が肩部連結軸29を中心にして後方回動す
る。肩部3は、これの右面板34に形成された長孔14
5の端部がサブスイッチ142のオン・オフ切替レバー
143に当接し、サブスイッチ142のオン・オフ切替
レバー143をオフにする負荷を加える前に回動が停止
する。
【0072】第2のクラウン歯車122に対する第2の
ピニオン121の回転負荷が次に小さいと、図5(d)
に示すように、第2のピニオン121は停止している第
2のクラウン歯車122を転動し、右上脚62を腰部連
結軸63を中心にして後方回動させる。右上脚62は、
左上脚61と下脚部7によって一体に連結されているた
め、左上脚61も同時に後方回動する。
【0073】左上脚61と右上脚62がストッパー軸2
4aに当接してこれの回動が停止すると、第2のピニオ
ン121、第1の伝達軸117、第1のピニオン12
0、第1のクラウン歯車116の回転が停止するため、
出力ピニオン115が第1のクラウン歯車116を転動
し、図5(e)に示すように、下脚部7が膝部連結軸6
6を中心にして回動する。下脚部7のストッパー軸75
aが左上脚61と右上脚62の前縁6cに当接して下脚
部7の回転が停止すると、再度肩部連結軸29を回転さ
せて肩部3を僅かに回動し、これの右面板34に形成さ
れた長孔145の端部により、サブスイッチ142のオ
ン・オフ切替レバー143をオフにする。このサブスイ
ッチ142のオフにより駆動モータ100の回転を停止
させる。
【0074】上記したように、自動変形装置1は、駆動
モータ100を回転させると、下脚部7、上脚部6、胴
部2、肩部3、頭部4の内、負荷の一番小さい部分から
順番に、即ち頭部4、肩部3、上脚部6、下脚部7、肩
部3の順番に可動していき、ロボット形態から飛行機形
態に変化すると駆動モータ100が停止する。
【0075】自動変形装置1は、右腕部材54に設けら
れたメインスイッチ141を逆方向に傾けると、駆動モ
ータ100が逆転し、図5の逆の経過を経て、飛行機形
態からロボット形態に変化する。ロボット形態が完成さ
れると、肩部3の右面板34に形成された長孔145の
端部がサブスイッチ142のオン・オフ切替レバー14
3をオフにして駆動モータ100の逆転を停止させる。
【0076】即ち、メインスイッチ141を逆方向に傾
けると、駆動モータ100が逆転し、この回転がピニオ
ン101、平歯車105、ピニオン106、平歯車10
7、ピニオン108、平歯車109、ピニオン110、
平歯車99、ピニオン111、平歯車112、ピニオン
113、平歯車114からなる減速歯車部102によっ
て減速されて出力軸104に伝達される。
【0077】出力軸104の回転は、出力ピニオン11
5、第1のクラウン歯車116、第1のピニオン12
0、第1の伝達軸117、第2のピニオン121、第2
のクラウン歯車122、第3のピニオン126、第2の
伝達軸123、第4のピニオン127、第3のクラウン
歯車128を介して肩部連結軸29に伝達される。肩部
連結軸29に固定された平歯車129が逆転し、ラック
130を介して頭部4の首部41を肩部3外に突出す
る。
【0078】頭部4の首部41が肩部3外に突出する
と、首部41に設けられた長孔42の下端が肩部3のガ
イド軸39に当接し、ラック130、平歯車129、肩
部連結軸29、第3のクラウン歯車128、第4のピニ
オン127、第2の伝達軸123、第3のピニオン12
6、第2のクラウン歯車122、第2のピニオン12
1、第1の伝達軸117、第1のピニオン120、第1
のクラウン歯車116、出力ピニオン115の回転が停
止する。
【0079】第3のクラウン歯車128に対する第4の
ピニオン127の回転負荷が一番小さいと第3のクラウ
ン歯車128が回転する。第3のクラウン歯車128を
固定する肩部連結軸29には、頭部4の圧接によって肩
部3が一体になっているから、肩部3が肩部連結軸29
を中心にして逆回動する。肩部3は、これの右面板34
に形成された長孔145の端部がサブスイッチ142の
オン・オフ切替レバー143に当接し、サブスイッチ1
42のオン・オフ切替レバー143をオフにする負荷を
加える前に回動が停止する。
【0080】第1のクラウン歯車116に対する出力ピ
ニオン115の回転負荷が次に小さいと、出力ピニオン
115が停止している第1のクラウン歯車116を逆転
動し、下脚部7が膝部連結軸66を中心にして逆回動す
る。下脚部7のストッパー軸74aが上脚部6の突起6
9に当接すると、下脚部7の回転が停止する。次に、第
2のピニオン121が停止している第2のクラウン歯車
122を逆転動し、右上脚62を腰部連結軸63を中心
にして逆回動させる。右上脚62は、左上脚61と下脚
部7によって一体に連結されているため、左上脚61も
同時に逆回動する。
【0081】左上脚61と右上脚62の上縁6aがスト
ッパー軸2aに当接してこれの回動が停止すると、再度
肩部連結軸29を逆回転させて肩部3を僅かに回動し、
これの右面板34に形成された長孔145の端部によ
り、サブスイッチ142のオン・オフ切替レバー143
をオフにする。このサブスイッチ143のオフにより駆
動モータ100の逆回転を停止させる。
【0082】上記したように、自動変形装置1は、駆動
モータ100を回転させると、下脚部7、上脚部6、胴
部2、肩部3、頭部4の内、負荷の一番小さい部分から
可動していき、ロボット形態から飛行機形態に変化する
と駆動モータ100が停止する。変形した自動変形装置
1は、駆動モータ100を逆回転させる、下脚部7、上
脚部6、胴部2、肩部3、頭部4が元の状態に復帰し、
最初の形態に戻ることになる。
【0083】上記実施例では、自動変形装置1がロボッ
ト形態から飛行機形態に変化する場合は、胴部2を中心
として、頭部4、肩部3、上脚部6、下脚部7、肩部3
の順番に可動し、自動変形装置1が飛行機形態からロボ
ット形態に変化する場合は、頭部4、肩部3、下脚部
7、上脚部6、肩部3の順番に可動するが、自動変形装
置1は、この順番通り変形するものではない。つまり、
自動変形装置1は、負荷の一番小さい部分から可動して
いくので、下脚部7、上脚部6、頭部4、肩部3の順番
に変形したり、上脚部6、肩部3、下脚部7、頭部4、
肩部3の順番に変形したり、変形時の負荷の状態に応じ
てランダムに変形していく。
【0084】なお、肩部3が必ず最後に可動するのは、
これ自体を回動させる負荷と、サブスイッチ142をオ
フにする負荷があり、サブスイッチ142をオフにする
負荷が一番大きいためである。従って、下脚部7にサブ
スイッチを設ければ、下脚部7の可動は一番最後にな
る。また、以上は胴部2を中心とした可動順位を説明し
たものであって、下脚部7を中心にすれば、胴部2、肩
部3、頭部4、上脚部6が上記したように変形時の負荷
の状態に応じてランダムに変形していくことになる。
【0085】
【発明の効果】以上説明してきたように、本願請求項1
乃至8記載の自動変形装置は、回動自在に連結された複
数の可動体の内の一つの可動体に駆動モータを設け、こ
の駆動モータの動力を伝達軸等を介して各可動体に伝達
し、この各可動体に伝達された動力により各可動体を可
動させるので、各可動体にこれを可動するための複雑で
高価な駆動装置全く必要とせず、極めて簡単な構造にす
ることができるという効果がある。また、各可動体が、
変形する時の各可動体にかかる負荷の状態に応じて、ラ
ンダムに変形するので、可動順番が常に一定ではなく、
意外性があり、極めて興趣があるという効果がある。さ
らにまた、幼児等が複数の可動体の内の一つを握りし
め、その可動体が可動不能になっても、他の可動体が可
動するので、駆動モータの動力が分散され、駆動モータ
に無理な力がかからないという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る自動変形装置のロボッ
ト形態を示す斜視図である。
【図2】上記自動変形装置のロボット形態の正面断面図
である。
【図3】上記自動変形装置のロボット形態を示す側面断
面図である。
【図4】上記自動変形装置の飛行機形態を示す全体斜視
図である。
【図5】上記自動変形装置がロボット形態から飛行機形
態に形態変化する順番を説明した側面図である。
【符号の説明】
1 自動変形装置 2 胴部(第3の可動体) 2a ストッパー軸 3 肩部(第3の可動体,第4の可動体) 4 頭部(第4の可動体,第5の可動体) 6 上脚部(第2の可動体) 6a 上縁 6b 後縁 6c 前縁 7 下脚部(第1の可動体) 21 左側板 22 右側板 23 前側板 24 後側板 24a ストッパー軸 25 左軸受け板 26 右軸受け板 27 左軸受け部材 28 右軸受け部材 29 肩部連結軸(第3の連結軸) 31 前面板 32 上面板 33 左面板 34 右面板 35 突起 36 開口 37 長孔 38 長孔 39 ガイド軸 41 首部 42 長孔 51 左腕部材 52 上取付軸 53 下取付軸 54 右腕部材 55 上取付軸 56 下取付軸 61 左上脚 62 右上脚 63 腰部連結軸(第2の連結軸) 64 軸受け部材 65 軸受け部材 66 膝部連結軸(第1の連結軸) 67 軸受け部材 68 軸受け部材 69 突起 71 左側板 72 右側板 73 底面板 74 後面板 74a ストッパー軸 75 前面板 75a ストッパー軸 76 上面板 81 取付板 99 平歯車 100 駆動モータ 101 ピニオン 102 減速歯車部 103 中間軸 104 出力軸 105 平歯車 106 ピニオン 107 平歯車 108 ピニオン 109 平歯車 110 ピニオン 111 ピニオン 112 平歯車 113 ピニオン 114 平歯車 115 出力ピニオン(出力歯車) 116 第1のクラウン歯車(第1の中間歯車) 117 伝達軸(第1の伝達軸) 118 軸受け板 119 軸受け板 120 第1のピニオン(第1の歯車) 121 第2のピニオン(第2の歯車) 122 第2のクラウン歯車(第2の中間歯車) 123 伝達軸(第2の伝達軸) 124 軸受け板 125 軸受け板 126 第3のピニオン(第3の歯車) 127 第4のピニオン(第4の歯車) 128 第3のクラウン歯車(第3の中間歯車) 129 平歯車 130 ラック 140 電源 141 メインスイッチ 142 サブスイッチ 143 オン・オフ切替レバー 145 長孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 風見 敬一 栃木県下都賀郡壬生町おもちゃのまち3− 6−20株式会社バンダイテクニカルデザイ ンセンター内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の要件を備えてなることを特徴とす
    る自動変形装置。 (イ)第1の可動体と、第1の可動体に第1の連結軸を
    介して回動自在に連結された第2の可動体と、第2の可
    動体に第2の連結軸を介して回動自在に連結された第3
    の可動体とからなること。 (ロ)第1の可動体には、駆動モータと、駆動モータの
    回転を減速して出力軸に伝達する減速歯車部が設けら
    れ、この出力軸に設けられた出力歯車が第1の連結軸に
    設けられた第1の中間歯車とかみ合っていること。 (ハ)第2の可動体には、第1の中間歯車とかみ合う第
    1の歯車と、第2の連結軸に設けられた第2の中間歯車
    とかみ合う第2の歯車を両側に備えた伝達軸が設けられ
    ていること。 (ニ)第3の可動体は、第2の連結軸に固定されている
    こと。
  2. 【請求項2】 下記の要件を備えてなることを特徴とす
    る自動変形装置。 (イ)第1の可動体と、第1の可動体に第1の連結軸を
    介して回動自在に連結された第2の可動体と、第2の可
    動体に第2の連結軸を介して回動自在に連結された第3
    の可動体とからなること。 (ロ)第1の可動体には、駆動モータと、駆動モータの
    回転を減速して出力軸に伝達する減速歯車部が設けら
    れ、この出力軸に設けられた出力歯車が第1の連結軸に
    設けられた第1の中間歯車とかみ合っていること。 (ハ)第2の可動体には、第1の中間歯車とかみ合う第
    1の歯車と、第2の連結軸に設けられた第2の中間歯車
    とかみ合う第2の歯車を両側に備えた伝達軸が設けられ
    ていること。 (ニ)第3の可動体には、第2の連結軸の回転によって
    所定範囲で可動する第4の可動体が設けられているこ
    と。
  3. 【請求項3】 第1の可動体が下脚部であって、第2の
    可動体が上脚部であって、第3の可動体が胴部である請
    求項1記載の自動変形装置。
  4. 【請求項4】 第1の可動体が下脚部であって、第2の
    可動体が上脚部であって、第3の可動体が胴部であっ
    て、第4の可動体が頭部である請求項2記載の自動変形
    装置。
  5. 【請求項5】 下記の要件を備えてなることを特徴とす
    る自動変形装置。 (イ)第1の可動体と、第1の可動体に第1の連結軸を
    介して回動自在に連結された第2の可動体と、第2の可
    動体に第2の連結軸を介して回動自在に連結された第3
    の可動体と、第3の可動体に第3の連結軸を介して回動
    自在に連結された第4の可動体とからなること。 (ロ)第1の可動体には、駆動モータと、駆動モータの
    回転を減速して出力軸に伝達する減速歯車部が設けら
    れ、この出力軸に設けられた出力歯車が第1の連結軸に
    設けられた第1の中間歯車とかみ合っていること。 (ハ)第2の可動体には、第1の中間歯車とかみ合う第
    1の歯車と、第2の連結軸に設けられた第2の中間歯車
    とかみ合う第2の歯車を両側に備えた第1の伝達軸が設
    けられていること。 (ニ)第3の可動体には、第2の中間歯車とかみ合う第
    3の歯車と、第3の連結軸に設けられた第3の中間歯車
    とかみ合う第4の歯車を両側に備えた第2の伝達軸が設
    けられていること。 (ホ)第4の可動体は、第3の連結軸に固定されている
    こと。
  6. 【請求項6】 下記の要件を備えてなることを特徴とす
    る自動変形装置。 (イ)第1の可動体と、第1の可動体に第1の連結軸を
    介して回動自在に連結された第2の可動体と、第2の可
    動体に第2の連結軸を介して回動自在に連結された第3
    の可動体と、第3の可動体に第3の連結軸を介して回動
    自在に連結された第4の可動体とからなること。 (ロ)第1の可動体には、駆動モータと、駆動モータの
    回転を減速して出力軸に伝達する減速歯車部が設けら
    れ、この出力軸に設けられた出力歯車が第1の連結軸に
    設けられた第1の中間歯車とかみ合っていること。 (ハ)第2の可動体には、第1の中間歯車とかみ合う第
    1の歯車と、第2の連結軸に設けられた第2の中間歯車
    とかみ合う第2の歯車を両側に備えた第1の伝達軸が設
    けられていること。 (ニ)第3の可動体には、第2の中間歯車とかみ合う第
    3の歯車と、第3の連結軸に設けられた第3の中間歯車
    とかみ合う第4の歯車を両側に備えた第2の伝達軸が設
    けられていること。 (ホ)第4の可動体には、第3の連結軸の回転によって
    所定範囲で可動する第5の可動体が設けられているこ
    と。
  7. 【請求項7】 第1の可動体が下脚部であって、第2の
    可動体が上脚部であって、第3の可動体が胴部であっ
    て、第4の可動体が肩部である請求項5記載の自動変形
    装置。
  8. 【請求項8】 第1の可動体が下脚部であって、第2の
    可動体が上脚部であって、第3の可動体が胴部であっ
    て、第4の可動体が肩部であって、第5の可動体が頭部
    である請求項6記載の自動変形装置。
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