JPH0932747A - スクロール圧縮機 - Google Patents

スクロール圧縮機

Info

Publication number
JPH0932747A
JPH0932747A JP18564395A JP18564395A JPH0932747A JP H0932747 A JPH0932747 A JP H0932747A JP 18564395 A JP18564395 A JP 18564395A JP 18564395 A JP18564395 A JP 18564395A JP H0932747 A JPH0932747 A JP H0932747A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
key
sliding
scroll
movable scroll
oldham
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP18564395A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3476970B2 (ja
Inventor
Fumitoshi Nishiwaki
文俊 西脇
Mitsuhiro Ikoma
光博 生駒
Terumaru Harada
照丸 原田
Hidenobu Shintaku
秀信 新宅
Hideki Nakada
秀樹 中田
Sadayuki Yamada
定幸 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP18564395A priority Critical patent/JP3476970B2/ja
Publication of JPH0932747A publication Critical patent/JPH0932747A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3476970B2 publication Critical patent/JP3476970B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01CROTARY-PISTON OR OSCILLATING-PISTON MACHINES OR ENGINES
    • F01C17/00Arrangements for drive of co-operating members, e.g. for rotary piston and casing
    • F01C17/06Arrangements for drive of co-operating members, e.g. for rotary piston and casing using cranks, universal joints or similar elements
    • F01C17/066Arrangements for drive of co-operating members, e.g. for rotary piston and casing using cranks, universal joints or similar elements with an intermediate piece sliding along perpendicular axes, e.g. Oldham coupling

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Rotary Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 潤滑性の低いHFCs冷媒および対応冷凍機
油に対しても、オルダム機構部の耐焼付き・耐摩耗性の
向上による高信頼性化、および高効率化を可能とするス
クロール圧縮機を提供すること。 【解決手段】 鋳鉄系の可動スクロール2b、軸受部品
4に対して摺動するオルダムリング26をアルミニウム
合金とする、あるいはオルダムリングのキー部27a,
27b表面に窒化クロム膜等の硬質膜を形成する、ある
いはアルミニウム合金の可動スクロール2bと摺動する
オルダムリングのキー部29aには鉄系材料を、また鋳
鉄系材料からなる軸受部品と摺動するキー部29bには
アルミニウム合金系材料を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷媒としてハイド
ロフルオロカーボン(HFCs)を使用する業務用およ
び家庭用の空調等に使用されるスクロール圧縮機に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】冷凍用の電動圧縮機としては、圧縮部が
レシプロ式のもの、ロータリー式のものが有り、いずれ
の方式も家庭用、業務用の空調分野で使用されてきてお
り、現在はコスト、性能面等でそれぞれ特徴を生かして
改良されてきている。また、スクロール式の圧縮機はそ
の低騒音、低振動という特徴を生かして空調分野で実用
化されてきた。
【0003】図5に従来のスクロール圧縮機の縦断面図
を示す。
【0004】密閉容器1の内部には、固定スクロール2
aと固定スクロール2aに対して旋回運動する可動スク
ロール2bを噛み合せた圧縮機構2と、可動スクロール
2bを支えるスラスト軸受3をその上面に形成した軸受
部品4とが設けられている。そして可動スクロール2b
の軸2cを、クランク軸5の端部5aに設けられた穴部
の偏芯軸受6に挿入し可動スクロール2bをクランク軸
5により旋回運動させる。クランク軸5には電動機7の
回転子7aが取り付けられており、密閉容器1に焼き嵌
め固定された固定子7bとともに軸受部品4の下部に配
設されている。クランク軸5は、軸受部品4の主軸受8
で支えられている。密閉容器1の下方底部には潤滑油9
を貯溜する油だめ10が設けられている。また密閉容器
1の側部にはガスの吸入管11が設けられている。そし
て密閉容器1の内部のスペーサー22より下側には吸入
側のガス圧力が、スぺーサーより上側には圧縮側のガス
圧力が作用する構成となっている。前記軸受部品4に
は、主軸受8、偏芯軸受6、スラスト軸受3を潤滑、冷
却した潤滑油9を排出する油排出口12が設けられてい
る。クランク軸5には、潤滑油9を各摺動部、即ち主軸
受8、偏芯軸受6、スラスト軸受3等へ供給する貫通穴
13を設け、かつクランク軸5の下端には油ガイド14
を圧入または、焼き嵌め固定して取り付け、潤滑油9を
吸い上げるようにしている。15は固定スクロールの上
部に設けられた吐出チャンバー、16は密閉容器1の外
へ圧縮ガスを出す吐出管である。固定スクロール2aと
軸受部品4とはスペーサー22をはさんでボルトで締結
されている。スペ−サ−22は、その外周で密閉容器1
に密封溶接固定されており、下方の吸入圧力部と上方の
圧縮圧力部の仕切りとなっている。19は停止時に可動
スクロール2bが逆転するのを防ぐための逆止弁、24
は逆止弁19の動きを規制する逆止弁ガイド、21は圧
縮機構2へ低圧ガスを吸い込ませる軸受部品4に設けた
吸入口である。
【0005】上記スクロール圧縮機では、可動スクロー
ル2bの自転を防止するための手段として、この可動ス
クロール2bと軸受部品4とをオルダム機構によって連
結している。すなわち、上記可動スクロール2bの下面
および軸受部品4の上面のそれぞれ周方向に180度ず
れた位置に径方向に沿うキー溝を設けている。そして、
この可動スクロール2bの下面と軸受部品4の上面の間
に図6に示すオルダムリング20を挿入している。
【0006】このオルダムリング20は、断面矩形状の
一つの楕円環体20aの両表面に互いに直交する2組の
キー部20b,20cを一体的に突設したもので、上面
側に設けられたキー部20bを可動スクロール2bの下
面に設けられたキー溝に挿入し、下面に設けられたキー
部20cを軸受部品4の上面に設けられたキー溝に挿入
している。このように、可動スクロール2bとオルダム
リング20と軸受部品4とでオルダム機構を構成してい
る。
【0007】次に上記構成からなる圧縮機構の動作を説
明する。低圧ガスは吸入管11より戻り、圧縮機構2に
吸入される。上記オルダム機構により、可動スクロール
2bを固定スクロール2aに対して自転しないようにし
て旋回運動させることにより、固定スクロール2aと可
動スクロール2bとで形成された複数の圧縮空間が外方
から内方へ向かって次第に縮小させられて圧縮が行われ
る。圧縮されたガスは高圧ガスとなり、一旦吐出チャン
バー15へ入る。そして吐出管16より密閉容器1外へ
吐出し、再び低圧ガスを循環させ、周知の圧縮サイクル
を構成する。
【0008】一方、油ガイド14で吸い上げられた潤滑
油9は、クランク軸5の貫通口13の中を上昇し、偏芯
軸受6、スラスト軸受3、オルダム機構、主軸受8を潤
滑、冷却して、油排出口12から固定子7b上部へ排出
し、固定子7bの切り欠き部18を通って油だめ10に
戻る潤滑サイクルを形成している。
【0009】また、従来の業務用のスクロール圧縮機で
は、冷媒としてハイドロクロロフルオロカーボン(HC
FC22)を、さらに冷凍機油として鉱物油を用い、さ
らにまた可動スクロール2b、オルダムリング20、軸
受部品4の材料にはそれぞれ共晶黒鉛鋳鉄などの鋳鉄系
材料、鉄系焼結材料、FC250などの鋳鉄系材料を用
いていた。その従来用いてきた冷媒HCFC22は塩素
を含むことにより極圧剤的潤滑効果を発揮し、耐摩耗特
性が非常に良かった。また、冷凍機油として用いてきた
鉱物油は耐摩耗・耐焼付き特性に優れた冷凍機油であっ
た。このように、冷媒/冷凍機油の雰囲気による潤滑性
が非常に高かったため、上記のように可動スクロール2
bとオルダムリング20、およびオルダムリング20と
軸受部品4の摺動がともに鉄系材料どうしの共金摺動で
あっても、大きな摩耗が発生し摺動損失が大きくなるこ
とは無かった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、今後、地球
環境、特にオゾン層保護の観点から空調機用冷媒を、従
来用いてきた冷媒HCFC22から塩素を含まなハイド
ロフルオロカーボン(HFCs)冷媒に切り替える必要
がある。
【0011】しかしながら、このHFCs冷媒は、塩素
を含まないため極圧剤的潤滑効果が乏しく、耐焼付き・
耐摩耗特性が非常に劣化する。
【0012】そして、その際に使用する冷凍機油は、H
FCs冷媒に対して相溶性が必要との観点から、ポリオ
ールエステル(POE)油の採用を検討している。ま
た、HFCs冷媒に対する相溶性が乏しいが、粘度を低
下させて冷凍サイクル内を循環しやすくした鉱物油もし
くはアルキルベンゼン等の低粘度冷凍機油の採用も検討
している。これらの冷凍機油も、従来の鉱物油に比べて
耐焼付き・耐摩耗特性が非常に劣化する。
【0013】このような過酷な摺動雰囲気条件下で、上
記のような構成のオルダム機構を用いた場合、可動スク
ロール2bとオルダムリング20、およびオルダムリン
グ20と軸受部品4の摺動がともに鉄系材料どうしの同
種金属間の共金摺動であるため、摺動条件が厳しくなる
と凝着摩耗が発生しやすく、摩耗量が増大する。このよ
うに摩耗が発生すると、コンプッレッサの効率を低下さ
せるだけだなく、信頼性を損ねていた。
【0014】本発明は上記問題点に鑑み、HFCs冷媒
および対応冷凍機油の摺動雰囲気下での、オルダム機構
部の耐焼付き・耐摩耗特性の向上による高信頼性化、お
よび高効率化を可能とする代替冷媒対応スクロール圧縮
機を提供することを目的とする。
【0015】
【問題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明のスクロール圧縮機は、第1の解決手段とし
て、HFCs冷媒および対応冷凍機油の雰囲気中で、鋳
鉄系材料からなる可動スクロールおよび軸受部品と摺動
するオルダムリングをアルミニウム合金としたものであ
る。また、第2の解決手段として、HFCs冷媒および
対応冷凍機油の雰囲気中で、鋳鉄系材料もしくはアルミ
ニウム合金からなる可動スクロールおよび鋳鉄系材料か
らなる軸受部品と摺動するオルダムリングのキー部に窒
化クロム膜等の硬質膜を形成したものである。さらに、
第3の解決手段として、HFCs冷媒および対応冷凍機
油の雰囲気中で、アルミニウム合金からなる可動スクロ
ールと摺動するオルダムリングのキー部に鉄系材料を形
成し、鋳鉄系材料からなる軸受部品と摺動するオルダム
リングのキー部にアルミニウム合金系材料を形成したも
のである。
【0016】発明者らは、上記のような手段によって得
られる作用、効果を以下に述べる実験に基づき確認し
た。
【0017】冷媒および冷凍機油の共存高圧雰囲気中
で、リングonリング方式の摩擦摺動試験を行った。す
なわち、回転する上部リング試験片に、固定している下
部リング試験片を60分間、2000Nの力で押し付け
てその際に発生する各試験片の摩耗量を評価した。リン
グ材料には、スクロール圧縮機の可動スクロール、オル
ダムリング、軸受部品に対応した材料を用いた。
【0018】図7に固定試験片を共晶黒鉛鋳鉄とした場
合の、固定試験片の摩耗量と回転試験片材質および摺動
速度の関係を示す。横軸は材料を示し、縦軸は摺動速度
(m/s)を示し、高さ軸が摩耗重量(mg)を示す。
摺動速度0.6m/s、回転試験片FC250の場合、従来の冷媒
/冷凍機油であるHCFC22冷媒/鉱物油系よりも、HFC
s冷媒/対応冷凍機油であるR407C/POE油系の方が著し
く摩耗量が大きい。また、R407C/POE油系では、アルミ
ニウム合金系材料に対する摩耗量がほぼゼロであるのに
対し、鉄系材料に対する摩耗量が非常に大きい場合があ
る。なお、図中の回転試験片の材料のD40は鉄系焼結材
を、4032はAl-Si系アルミニウム合金、AC4BはAl-Si-Cu
系アルミニウム合金である。
【0019】このように、HFCs冷媒/対応冷凍機油
であるR407C/POE油系雰囲気中で、従来構成の鉄系材料
同志を摺動させた場合、著しい摩耗が発生する。ところ
が、鉄系材料とアルミニウム合金材料を摺動させた場合
にはほとんど摩耗が発生しない。
【0020】また、上記摩擦試験後の固定試験片(共晶
黒鉛鋳鉄)表面のXPS分析を行ったところ、次の事実
が明かになった。回転試験片がFC250とアルミニウム合
金4032に対する固定試験片(共晶黒鉛鋳鉄)表面のF1s
スペクトルを比較した結果、R407C/POE油系ではアルミ
ニウム合金4032の場合には、フッ素と金属との結合ピー
クが検出されるが、FC250の場合には検出されないので
ある。
【0021】以上のことから、上記のような手段によっ
て得られる作用、効果は次の通りである。
【0022】鋳鉄系材料からなる可動スクロールおよび
軸受部品と摺動するオルダムリングをアルミニウム合金
とすれば、アルミニウムと鉄との化学的親和性が乏しい
ため両金属が摺動の際に凝着が発生しにくい。したがっ
て、潤滑性が非常に乏しいHFCs冷媒および対応冷凍
機油の雰囲気中でも、耐焼付き・耐摩耗特性を向上させ
ることが可能となる。さらに、アルミニウムは鉄に比べ
化学的に活性であるため、摺動によってHFCs冷媒が
分解され発生するフッ素と反応しやすく、摺動表面にフ
ッ化物が形成され易い。このフッ化物は潤滑性を有する
ため、耐焼付き・耐摩耗特性が向上する。このように、
耐摩耗性が向上し、摺動表面に潤滑性被膜が形成される
ため、摺動の際の摩擦係数が減少し、圧縮機の機械損失
を減少させ、圧縮機効率を高めることができる。
【0023】また、鋳鉄系材料もしくはアルミニウム合
金からなる可動スクロールおよび鋳鉄系材料からなる軸
受部品と摺動するオルダムリングのキー部に窒化クロム
膜等の硬質膜を形成すれば、窒化クロム膜が耐摩耗性に
非常に優れた硬質膜であるため、潤滑性が非常に乏しい
HFCs冷媒および対応冷凍機油の雰囲気中でも、摺動
よって摩耗が発生することはない。この構成では、鋳鉄
系材料だけでなくアルミニウム合金からなる可動スクロ
ールに対しても耐摩耗特性を確保する事ができるため、
可動スクロールの軽量化を図ることが可能となり、可動
スクロールの旋回運動に伴う慣性力を減少させることが
できる。このため、圧縮機の主軸受け部あるいは偏心軸
受部など摺動部に作用する荷重が減少し、その摺動部で
の耐摩耗特性の向上、摺動損失の低減を図ることができ
る。
【0024】また、アルミニウム合金からなる可動スク
ロールと摺動するオルダムリングのキー部に鉄系材料を
形成し、鋳鉄系材料からなる軸受部品と摺動するオルダ
ムリングのキー部にアルミニウム合金系材料を形成すれ
ば、真空製膜などのコストのかかる工法を用いることな
く、鋳込みと機械加工などの工法により容易に、アルミ
ニウム合金からなる可動スクロールおよび鋳鉄系材料か
らなる軸受部品との摺動特性の良好なオルダムリングを
作製することができる。したがって、潤滑性が非常に乏
しいHFCs冷媒および対応冷凍機油の雰囲気中でも信
頼性の高いオルダムリングを、量産性高く低コスト製造
可能となる。
【0025】したがって、本発明によれば、HFCs冷
媒および対応冷凍機油を使用するスクロール圧縮機のオ
ルダム機構部の耐焼付き・耐摩耗特性を向上させ、高信
頼性化・高効率化を図ることが可能となる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の一実施例を添付
図面に基づいて説明する。 (実施例1)図1は本発明の一実施例におけるスクロー
ル圧縮機のオルダム機構部の斜視図である。
【0027】ここで図1に示す本実施例のスクロール圧
縮機は、図5から図6で詳述した従来のスクロール圧縮
機とオルダムリングを除いてほぼ同一の構成であり、同
一機能部品については同一番号を使用する。したがっ
て、従来例と同一の構成および作用の説明は省くことに
する。
【0028】本実施例のスクロール圧縮機では、共晶黒
鉛鋳鉄製の可動スクロール2bの自転を防止するための
手段として、この可動スクロール2bとねずみ鋳鉄FC25
0製の軸受部品4とをオルダム機構によって連結してい
る。すなわち、上記可動スクロール2bの下面および軸
受部品4の上面のそれぞれ周方向に180度ずれた位置
に径方向に沿うキー溝25a、25bを設けている。そ
して、この可動スクロール2bの下面と軸受部品4の上
面の間にアルミニウム合金4032製のオルダムリング26
を挿入している。
【0029】オルダムリング26は、断面矩形状の一つ
の楕円環体26aの両表面に互いに直交する2組のキー
部26b,26cを一体的に突設したもので、上面側に
設けられたキー部26bを可動スクロール2bの下面に
設けられたキー溝25aに挿入し、下面に設けられたキ
ー部26cを軸受部品4の上面に設けられたキー溝25
bに挿入している。このように、可動スクロール2bと
オルダムリング26と軸受部品4とでオルダム機構を構
成している。
【0030】次に上記構成からなるオルダム機構の作用
を説明する。従来例と同様に、オルダムリング26の両
表面に互いに直交するように形成したキー部26bと2
6cを可動スクロール2bの下面に設けたキー溝25a
と、軸受部品4の上面に設けたキー溝25bに挿入して
いるため、クランク軸5が回転すれば、可動スクロール
2bは、軸受部品4すなわち固定スクロール2aに対し
て自転することなく旋回することができる。これによっ
て、固定スクロール2aと可動スクロール2bとで形成
された複数の圧縮空間が外方から内方へ向かって次第に
縮小させられて圧縮が行われる。圧縮されたガスは高圧
ガスとなり、一旦吐出チャンバー15へ入る。そして吐
出管16より密閉容器1外へ吐出し、再び低圧ガスを循
環させ、周知の圧縮サイクルを構成する。
【0031】このように自転しようとする可動スクロー
ル2bを、オルダムリング26に形成したキー部26b
で無理矢理止めて旋回運動させるために、可動スクロー
ル2bに設けたキー溝25aとオルダムリング26に形
成したキー部26bが荷重を受けた状態で摩擦摺動する
ことになる。同様に、軸受部品4に設けたキー溝25b
とオルダムリング26に形成したキー部26cが荷重を
受けた状態で摩擦摺動する。
【0032】本実施例のスクロール圧縮機は、冷媒とし
て塩素を含まないHFCs系冷媒のR407Cを、また
冷凍機油にはHFCs冷媒に対して相溶性が必要との観
点からポリオールエステル(POE)油(粘度68mm2/
s、40℃に於いて)を用いている。このHFCs冷媒
は、塩素を含まないため極圧剤的潤滑効果が乏しく、ま
たPOE油も耐焼付き・耐摩耗特性が鉱物油に比べ非常
に低いものである。このように代替冷媒対応のスクロー
ル圧縮機の摺動は、従来のHCFC冷媒系対応の摺動よ
りも、過酷な摺動雰囲気条件下で生じることになる。
【0033】しかしながら、本実施例では、上述のよう
に鋳鉄系材料からなる可動スクロールおよび軸受部品と
摺動するオルダムリングをアルミニウム合金としたもの
であるから、アルミニウムと鉄との化学的親和性が乏し
いため両金属が摺動の際に凝着が発生しにくい。したが
って、潤滑性が非常に乏しいHFCs冷媒および対応冷
凍機油の雰囲気中でも、耐焼付き・耐摩耗特性を向上さ
せることが可能となる。さらに、アルミニウムは鉄に比
べ化学的に活性であるため、摺動によってHFCs冷媒
が分解され発生するフッ素と反応しやすく、摺動表面に
フッ化物が形成され易い。このフッ化物は潤滑性を有す
るため、耐焼付き・耐摩耗特性が向上する。(表1)に
3HPスクロール圧縮機を用いた実機寿命試験結果を示
す。
【0034】
【表1】
【0035】評価結果の○印はオルダム機構部に摩耗が
見られなかった場合を、×印は著しい摩耗が発生した場
合を表す。また、オルダムリング材のD40は鉄系焼結
材、4032はAl-Si系アルミニウム合金、AC4BはAl-Si-Cu
系アルミニウム合金である。
【0036】このように、HFC冷媒および対応冷凍機
油という過酷な摺動雰囲気条件下でも、鋳鉄系材料から
なる可動スクロールおよび軸受部品と摺動するオルダム
リングをアルミニウム合金とすることにより、耐摩耗性
を著しく向上させることができた。また、摺動表面に潤
滑性被膜が形成されるため、摺動の際の摩擦係数が減少
し、圧縮機の機械損失を減少させ、圧縮機効率を高める
ことがでた。
【0037】なお、本実施例では、可動スクロール2b
をアルミニウム合金4032の一体ものとしたが、少なくと
もキー部26b,26cがアルミニウム合金であれば同
様な効果が得られる。したがって、オルダムリング26
の楕円環体26aとキー部26b,26cの材質を異な
らせて、楕円環体26aがアルミニウム合金以外の材質
であってもよいことは言うまでもない。
【0038】また、冷凍機油としてエーテル油もしくは
カーボネート油を用いた場合、あるいはHFCs冷媒に
対する溶解性が乏しい鉱物油もしくはアルキルベンゼン
等の低粘度冷凍機油を用いた場合も、これらの冷凍機油
自体の潤滑性(耐焼付き・耐摩耗特性)が鉱物油に比べ
非常に低いものである。しかしながら、本実施例の構成
を用いることにより、オルダム機構部の耐摩耗性を著し
く向上させることができる。 (実施例2)以下本発明の第2の実施例について図面を
参照しながら説明する。
【0039】図2は本発明の第2の実施例におけるスク
ロール圧縮機のオルダムリング27の斜視図、図3は図
2のオルダムリング27のキー部27bのA−A’断面
図(要部拡大図)である。
【0040】ここで図1に示した第1の実施例と異なる
のは、オルダムリング27のキー部27b、27c表面
に窒化クロム膜28を形成した点である。すなわち、オ
ルダムリング26は、断面矩形状のアルミニウム合金40
32製の楕円環体27aの両表面に互いに直交する2組の
キー部27b,27cを一体的に突設したもので、その
キー部27b、27c表面に窒化クロム膜28をイオン
プレーティング真空製膜法により約4μm形成してい
る。
【0041】このように、鋳鉄系材料からなる可動スク
ロールおよび軸受部品と摺動するオルダムリングのキー
部に窒化クロム膜等の硬質膜を形成すれば、窒化クロム
膜が耐摩耗性に非常に優れた硬質膜であるため、潤滑性
が非常に乏しいHFCs冷媒および対応冷凍機油の雰囲
気中でも、摺動よって摩耗が発生することはない。ま
た、この構成のオルダムリングでは、鋳鉄系材料だけで
なくアルミニウム合金からなる可動スクロールに対して
も耐摩耗特性を確保する事ができるため、可動スクロー
ルの軽量化を図ることが可能となり、可動スクロールの
旋回運動に伴う慣性力を減少させることができる。この
ため、圧縮機の主軸受け部あるいは偏心軸受部など摺動
部に作用する荷重が減少し、その摺動部での耐摩耗特性
の向上、摺動損失の低減を図ることができる。
【0042】なお、本実施例では、オルダムリングのキ
ー部に窒化クロム膜を硬質膜として形成したが、アルミ
ニウム合金のオルダムリング材にNi−Bメッキを行っ
ても同様な効果が得られる。あるいは他の硬質膜でもよ
い。 (実施例3)図4は本発明の他の実施例におけるスクロ
ール圧縮機のオルダムリングの斜視図である。
【0043】図1に示した第1の実施例と異なるのは、
オルダムリング29の断面矩形状の楕円環体29aの両
表面に互いに直交するように形成したキー部29b,2
9cの材質を異ならせた点である。すなわち、楕円環体
29aにはアルミニウム合金AC4Bを用い、アルミニウム
合金から成る可動スクロール2bと摺動するオルダムリ
ング29のキー部29bに鉄系材料を形成し、鋳鉄系材
料からなる軸受部品4と摺動するオルダムリング29の
キー部29cは楕円環体29a材料であるアルミニウム
合金AC4Bを用いた。この構成により、真空製膜などのコ
ストのかかる工法を用いることなく、鋳込みと機械加工
などの工法により容易に、アルミニウム合金からなる可
動スクロールおよび鋳鉄系材料からなる軸受部品との摺
動特性の良好なオルダムリングを作製することができ
る。したがって、潤滑性が非常に乏しいHFCs冷媒お
よび対応冷凍機油の雰囲気中でも信頼性の高いオルダム
リングを、量産性高く低コスト製造可能となる。
【0044】なお、一体もののアルミニウム合金AC4B製
オルダムリングのキー部29bに鉄系材料を製膜形成し
ても同様な効果が得られる。
【0045】
【発明の効果】以上のように本発明のスクロール圧縮機
は、潤滑性の低いHFCs冷媒および対応冷凍機油に対
しても、オルダム機構部の耐焼付き・耐摩耗性の向上を
図ることができる。その結果、高信頼性化、および高効
率化を可能とするスクロール圧縮機を実現することが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるスクロール圧縮
機のオルダム機構部の斜視図である。
【図2】本発明の第2の実施例におけるスクロール圧縮
機のオルダムリングの斜視図である。
【図3】同実施例のオルダムリングのキー部のA−A’
断面図である。
【図4】本発明の第3の実施例におけるスクロール圧縮
機のオルダムリングの斜視図である。
【図5】従来のスクロール圧縮機の縦断面図である。
【図6】同従来例のオルダムリングの斜視図である。
【図7】冷媒/冷凍機油の共存高圧雰囲気下での摩擦摺
動試験結果を表す図である。
【符号の説明】
2…圧縮機構 2a…固定スクロール 2b…可動スクロール 4…軸受部品 20、26、27、29…オルダムリング 25a、25b…キー溝 26a、27a…楕円環体 26b、26c、27b、27c、29b、29c…キ
ー部 28…窒化クロム膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新宅 秀信 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 中田 秀樹 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 山田 定幸 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のキー部が突設されたオルダムリン
    グと、前記キー部に係合するキー溝が設けられ、前記キ
    ー部と摺動しながら固定スクロールに対して旋回運動す
    る、鋳鉄系材料から成る可動スクロールと、前記キー部
    に係合するキー溝が設けられ、前記キー部と摺動しなが
    ら前記可動スクロールを支える、鋳鉄系材料から成る軸
    受部品とを備え、前記オルダムリングがアルミニウム合
    金であることを特徴とするスクロール圧縮機。
  2. 【請求項2】 複数のキー部が突設されたオルダムリン
    グと、前記キー部に係合するキー溝が設けられ、前記キ
    ー部と摺動しながら固定スクロールに対して旋回運動す
    る、鋳鉄系材料もしくはアルミニウム合金から成る可動
    スクロールと、前記キー部に係合するキー溝が設けら
    れ、前記キー部と摺動しながら前記可動スクロールを支
    える、鋳鉄系材料から成る軸受部品とを備え、前記オル
    ダムリングのキー部には硬質膜が製膜されていることを
    特徴とするスクロール圧縮機。
  3. 【請求項3】 複数のキー部が突設されたオルダムリン
    グと、前記キー部に係合するキー溝が設けられ、前記キ
    ー部と摺動しながら固定スクロールに対して旋回運動す
    る可動スクロールと、前記キー部に係合するキー溝が設
    けられ、前記キー部と摺動しながら前記可動スクロール
    を支える、軸受部品とを備え、前記オルダムリングの可
    動スクロールと摺動するキー部と、前記軸受部品と摺動
    するキー部とは材質がお互いに異なることを特徴とする
    スクロール圧縮機。
  4. 【請求項4】 複数のキー部が突設されたオルダムリン
    グと、前記キー部に係合するキー溝が設けられ、前記キ
    ー部と摺動しながら固定スクロールに対して旋回運動す
    るアルミニウム合金から成る可動スクロールと、前記キ
    ー部に係合するキー溝が設けられ、前記キー部と摺動し
    ながら前記可動スクロールを支える、鋳鉄系材料から成
    る軸受部品とを備え、前記オルダムリングの可動スクロ
    ールと摺動するキー部は鉄系材料で、また前記軸受部品
    と摺動するキー部はアルミニウム合金系材料で形成した
    ことを特徴とするスクロール圧縮機。
  5. 【請求項5】 冷媒としてハイドロフルオロカーボン
    (HFCs)が、冷凍機油としてポリオールエステル
    (POE)油が用いられる請求項1、2、3、もしくは
    4記載のスクロール圧縮機。
  6. 【請求項6】 冷媒としてハイドロフルオロカーボン
    (HFCs)が、冷凍機油としてエーテル油もしくはカ
    ーボネート油が用いられる請求項1、2、3、もしくは
    4記載のスクロール圧縮機。
  7. 【請求項7】 冷媒としてハイドロフルオロカーボン
    (HFCs)が、冷凍機油としてHFCs冷媒に対する
    溶解性が乏しい鉱物油もしくは低粘度冷凍機油が用いら
    れる請求項1、2、3、もしくは4記載のスクロール圧
    縮機。
JP18564395A 1995-07-21 1995-07-21 スクロール圧縮機 Expired - Lifetime JP3476970B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18564395A JP3476970B2 (ja) 1995-07-21 1995-07-21 スクロール圧縮機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18564395A JP3476970B2 (ja) 1995-07-21 1995-07-21 スクロール圧縮機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0932747A true JPH0932747A (ja) 1997-02-04
JP3476970B2 JP3476970B2 (ja) 2003-12-10

Family

ID=16174366

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18564395A Expired - Lifetime JP3476970B2 (ja) 1995-07-21 1995-07-21 スクロール圧縮機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3476970B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1130187A (ja) * 1997-07-10 1999-02-02 Mitsubishi Heavy Ind Ltd スクロール型流体機械
BE1014326A3 (nl) * 2001-08-03 2003-08-05 Atlas Copco Airpower Nv Spiraalcompressor.
US7845918B2 (en) 2002-01-24 2010-12-07 Emerson Climate Technologies, Inc. Powder metal scrolls
US8955220B2 (en) 2009-03-11 2015-02-17 Emerson Climate Technologies, Inc. Powder metal scrolls and sinter-brazing methods for making the same
CN104863859A (zh) * 2014-02-25 2015-08-26 艾默生环境优化技术(苏州)有限公司 用于涡旋压缩机的动涡旋以及涡旋压缩机
JP2020158566A (ja) * 2019-03-25 2020-10-01 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 潤滑組成物の製造方法およびそれにより製造された潤滑組成物、ならびにそれを用いた圧縮機および冷凍システム

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1130187A (ja) * 1997-07-10 1999-02-02 Mitsubishi Heavy Ind Ltd スクロール型流体機械
BE1014326A3 (nl) * 2001-08-03 2003-08-05 Atlas Copco Airpower Nv Spiraalcompressor.
US7845918B2 (en) 2002-01-24 2010-12-07 Emerson Climate Technologies, Inc. Powder metal scrolls
US8568117B2 (en) 2002-01-24 2013-10-29 Emerson Climate Technologies, Inc. Powder metal scrolls
US8955220B2 (en) 2009-03-11 2015-02-17 Emerson Climate Technologies, Inc. Powder metal scrolls and sinter-brazing methods for making the same
CN104863859A (zh) * 2014-02-25 2015-08-26 艾默生环境优化技术(苏州)有限公司 用于涡旋压缩机的动涡旋以及涡旋压缩机
JP2020158566A (ja) * 2019-03-25 2020-10-01 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 潤滑組成物の製造方法およびそれにより製造された潤滑組成物、ならびにそれを用いた圧縮機および冷凍システム
WO2020194762A1 (ja) * 2019-03-25 2020-10-01 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 潤滑組成物の製造方法およびそれにより製造された潤滑組成物、ならびにそれを用いた圧縮機および冷凍システム
GB2596670A (en) * 2019-03-25 2022-01-05 Mitsubishi Heavy Ind Thermal Systems Ltd Method for producing lubrication composition and lubrication composition produced by same, and compressor and refrigeration system using same
GB2596670B (en) * 2019-03-25 2023-12-13 Mitsubishi Heavy Ind Thermal Systems Ltd Method for producing a refrigeration oil, refrigeration oil produced by same, and compressor and refrigeration system using same

Also Published As

Publication number Publication date
JP3476970B2 (ja) 2003-12-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5548973A (en) Sealed type compressor and refrigerating cycle
US6302665B1 (en) Hermetic compressor and open compressor
JP3941815B2 (ja) 摺動部材用組成物、摺動部材及び流体機械
JP2011001897A (ja) 圧縮機
JPH07180685A (ja) 2気筒回転式密閉型圧縮機
JP2001065458A (ja) 圧縮機
JP3961274B2 (ja) 圧縮機
JP2001289169A (ja) 圧縮機
JP3476970B2 (ja) スクロール圧縮機
JP2002147354A (ja) 圧縮機
JP2002031055A (ja) 密閉型圧縮機
WO2000006902A1 (fr) Palier pour compresseur de machine refrigerante, et compresseur equipe de ce palier
WO2011033977A1 (ja) 冷媒圧縮機、及び、冷凍サイクル装置
JP2011252475A (ja) 回転式圧縮機
JPH0932776A (ja) 密閉型圧縮機
JP2006132540A (ja) 冷凍機用圧縮機の軸受および冷凍機用圧縮機
JPH10196562A (ja) スクロール圧縮機
JP2005307903A (ja) スクロール圧縮機
JP2002147377A (ja) スクロール圧縮機およびジャーナル軸受部の製造方法
JPH06264881A (ja) ロータリ圧縮機
JP4967513B2 (ja) 圧縮機の摺動部材用組成物、圧縮機の摺動部材及び圧縮機
JP3413916B2 (ja) 密閉型回転式圧縮機
JPH07259768A (ja) 回転式圧縮機
JP2000087890A (ja) ロータリー圧縮機
JPH1113667A (ja) ロータリ圧縮機および冷媒回収機

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080926

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080926

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090926

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090926

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100926

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110926

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120926

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130926

Year of fee payment: 10

EXPY Cancellation because of completion of term