JPH09326942A - 画像処理装置及び方法 - Google Patents

画像処理装置及び方法

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JPH09326942A
JPH09326942A JP8145982A JP14598296A JPH09326942A JP H09326942 A JPH09326942 A JP H09326942A JP 8145982 A JP8145982 A JP 8145982A JP 14598296 A JP14598296 A JP 14598296A JP H09326942 A JPH09326942 A JP H09326942A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】打ち込み量に制限が有る記録装置において、画
像調整を適切に行うことが可能な画像処理装置及び方法
を提供する。 【解決手段】操作部74を介して、画像形成に際して使
用可能な記録材の量が異なる複数のモードの一つを設定
する。画像生成部10より入力されたカラー画像データ
は、LOG変換部20においてCMYデータに変換さ
れ、マスキング処理部30でマスキング処理が施され
る。UCR・黒生成部40では、得られたCMYデータ
に対して、各色成分毎に濃度調整が行われるとともに濃
度調整された画像データに対して下色除去処理及び墨入
れ処理が施される。ここで、UCR・黒生成部40は、
出力画像データの総量値が設定されたモードにおける使
用可能な記録材の量に納まるように制限する。得られた
画像データは、γ補正部50、2値化処理部で所定の処
理を施された後にプリンタ200へ出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像処理装置及び方
法に関する。特に記録媒体への記録剤の打ち込み量に制
限がある場合に、記録処理を適切に制御する画像処理装
置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式では記録媒体に
おけるインク受容量が記録媒体の性質によって決定す
る。特にカラー記録の場合、記録媒体のインク受容量が
限界を超えた記録を行うと、各色の境界において滲みが
生じ、画質が劣化する。
【0003】1画素を形成するインク滴を1色当たり4
0pl(ピコリットル)とすると、面積当たりのインク
滴の打ち込み量は、普通紙では約220%、コート紙で
は280%、インクジェット用OHPシートでは約30
0%、インクジェット用光沢フィルムでは340%とな
る。上記のように、各記録媒体の材質によりインクの打
ち込みの許容量が異なる。
【0004】以上のような状況に鑑み、記録媒体の種類
に応じて吐出滴の大きさを変調して、面積当たりのイン
ク打ち込み量を加減する記録技術が提案されている。
【0005】また、イエロー、マゼンタ、シアンの多値
データより、1画素におけるイエロー、マゼンタ、シア
ンの多値レベルの内の最小値(アンダーカラー)に制限
を加え、さらに単一のインク色(イエロー、マゼンタ、
シアンのいずれか)で形成される1次色、又はイエロー
とマゼンタ、シアンとイエロー、マゼンタとシアンだけ
で表現される2次色の打ち込み量に制限を与える処理を
行なうことにより、記録媒体に対してインク受容量の限
界まで各色のインクを打ち込み、再現できる色空間を拡
げる記録技術が提案されている。
【0006】以上のようなインクジェット記録方式にお
いては、多値レベルのイエロー、マゼンタ、シアン、ブ
ラックの各色インクの打ち込み量に対する濃度調整が可
能である。このような濃度調整の方法としては、各色毎
に濃度を上げ下げする方法が提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
濃度調整では、単に各色毎に濃度の上げ下げを行うに過
ぎなかったため、記録媒体に対してインク受容量の限界
まで各色のインクを打ち込むようにインクの打ち込み量
に制限を与える処理を行っていても、打ち込み量を抑え
られた多値データに対してインクの濃度を上げる濃度調
整をすることにより、結果的にインクの受容量の限界を
超えてインクを打ち込んでしまうという弊害があった。
【0008】また、インクジェット記録方式の画像調整
において、多値レベルのシアン(C)、マゼンタ
(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の各色インク
の打ち込み量に対する濃度調整を、多値レベルで色ごと
に濃度を上げたり下げたりして調整する方法では、グレ
ーバランスが崩れてしまうという問題がある。
【0009】例えば、C,M,Yの3色のインクで記録
を行うことが主流となっている低コストカラープリンタ
では、C,M,Yの3色の重ね合せによりグレーを表現
している。このような状況において、各色の濃度の上げ
下げによって濃度調整を行うと、例えば、シアン濃度を
上げるとグレーが青みがかってしまうことになる。この
ように、グレーバランスがとれていた画像であっても濃
度調整処理を行うことによりグレーバランスが崩れてし
まっていた。
【0010】本発明は上記問題に鑑みてなされたもので
あり、打ち込み量に制限が有る記録装置において、画像
調整を適切に行うことが可能な画像処理装置及び方法を
提供することを目的とする。
【0011】また、本発明の他の目的は、グレーバラン
スを保持しつつ適切な画像調整処理を行うことが可能な
画像処理装置及び方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の画像処理装置は以下の構成を備える。すな
わち、画像形成に際して使用可能な記録材の量が異なる
複数のモードの一つを設定する設定手段と、入力したカ
ラー画像データに対して画像調整を行う調整手段と、前
記画像調整された画像データに対して下色除去処理及び
墨入れ処理を施し、画像形成において生じる非線形特性
を補正すべく階調補正処理を施して出力画像データを生
成する生成手段と、前記生成手段で生成された出力画像
データを出力する出力手段と、前記設定手段で設定され
たモードにおける使用可能な記録材の量に基づいて、少
なくとも前記下色除去処理及び墨入れ処理において出力
画像データの値を制限する制限手段とを備える。
【0013】また、上記の構成において、好ましくは、
前記複数のモードを複数種類の記録解像度に対応するよ
うに構成することで、例えば、解像度の切り換えが可能
な記録装置においてインクの打ち込み量を好適に制御で
きる。
【0014】また、上記の構成において、前記複数のモ
ードを、単位面積当りの記録材の最大使用量が異なる複
数種類の記録媒体に対応するように構成することで、各
種記録媒体の許容量を有効に用いた記録を行うことが可
能となる。
【0015】また、上記の目的を達成する本発明の他の
構成の画像処理装置は、第1の複数の色成分で構成され
る画像データを入力する入力手段と、前記第1の複数の
色成分で構成される画像データに対して画像調整を行う
調整手段と、前記画像調整された画像データに基づいて
前記第1の複数の色成分で構成される画像データに対し
て下色を除去し、前記複数の色成分で構成される下色除
去された画像データを生成する下色除去手段と、前記下
色除去された画像データに基づいて、第1の複数の色成
分データとは異なる第2の複数の色成分データで構成さ
れる画像データを生成する生成手段と、前記画像調整さ
れた画像データのレベルの総量が所定値を越えないよう
に、前記第2の複数の色成分で構成される画像データ及
び前記下色除去手段で得られた下色を制限する制限手段
とを備える。
【0016】また、上記の目的を達成する本発明の多の
構成の画像処理装置は、前記下色除去手段で得られた下
色に対して第1の関数を用いて処理する第1の処理手段
と、前記下色に対して第2の関数を用いて処理する第2
の処理手段と、前記下色除去された画像データを、前記
第2の色成分で構成される画像データに基づいて変更す
る変更手段と、前記変更手段で変更された画像データ
と、前記第1の関数を用いて処理された画像データを合
成する合成手段とを有することを特徴とする。
【0017】また、上記の目的を達成する本発明の他の
構成の画像処理装置は、複数の色成分で構成される画像
データを入力する入力手段と、前記複数の色成分で構成
される画像データに対して画像調整を行う調整手段と、
画像記録装置で用いる記録材の量が所定量を超えないよ
うに、前記画像調整された画像データに基づいて前記複
数の色成分で構成される画像データに対して制限処理を
行う制限手段と、前記制限処理された画像データを前記
画像記録装置に出力する出力手段とを有し、前記制限手
段は前記入力画像データの特徴に応じて制限処理を変更
することを特徴とする。
【0018】また、上記の目的を達成する本発明の他の
構成の画像処理装置は、画像形成装置に出力画像データ
を出力する画像処理装置であって、入力されたカラー画
像データに対して下色除去処理を行う下色除去手段と、
前記下色除去処理された画像データに対して画像調整を
行う調整手段と、前記画像調整された画像データに対し
て前記下色除去処理により除去された下色を加算する加
算手段と、前記下色が加算された画像データに対して非
線形特性を補正すべく階調補正処理を行う階調補正手段
と、前記階調補正された画像データを前記画像形成装置
に出力する出力手段とを備える。
【0019】また、上記の目的を達成する本発明の他の
構成の画像処理装置は、画像形成装置に出力画像データ
を出力する画像処理装置であって、入力されたカラー画
像データに対して第1の下色除去処理を行う第1下色除
去処理手段と、前記第1の下色除去処理により下色除去
された画像データ及び除去された下色に対して画像調整
を行う調整手段と、前記画像調整された画像データに対
して前記画像調整された下色を加算する下色加算処理手
段と、前記下色加算手段で得られる画像データに対して
第2の下色除去処理を行う第2下色除去処理手段と、前
記第2の下色除去処理によって得られた下色に基づいて
前記下色除去後の画像データに対して墨入れ処理を行う
墨入れ処理手段と、前記墨入れ処理されたデータに対し
て非線形特性を補正すべく階調補正処理を行う階調補正
手段と、前記階調補正された画像データを前記画像形成
装置に出力する出力手段とを備える。
【0020】また、上記の目的を達成する本発明の他の
構成の画像処理装置は、画像形成装置に出力画像データ
を出力する画像処理装置であって、入力されたカラー画
像データに対して下色除去処理を行う下色除去処理手段
と、前記下色除去処理により得られる下色及び下色除去
された画像データに対して画像調整を行う調整手段と、
前記画像調整された下色に基づいて、前記画像調整され
た画像データに対して墨入れ処理を行う墨入れ処理手段
と、前記墨入れ処理されたデータに対して非線形特性を
補正すべく階調補正処理を行う階調補正手段と、前記階
調補正された画像データを前記画像形成装置に出力する
出力手段とを備えることを特徴とする。
【0021】また、本発明によれば、上記各構成によっ
て実現される画像処理方法が提供される。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施形態につ
いて、図面を参照して詳細に説明する。
【0023】<第1の実施形態>図1は画像処理システ
ムの構成の1例を示すブロック図である。本実施形態の
画像処理システムは画像処理装置100とプリンタ20
0で構成されている。なお、画像処理装置100にモニ
タやスキャナ等の他の機器を接続してもかまわない。ま
ず、画像処理装置100の構成について説明する。
【0024】画像生成部10はアプリケーション等によ
り、任意の画像を示すR,G,B画像データを生成す
る。LOG変換部20は、RGB画像データに対して輝
度濃度変換を行い、CMY画像データを出力する。マス
キング処理部30は、プリンタ200で用いられるイン
クの特性に基づき、行列演算を用いて色補正を行う。
【0025】UCR・黒生成部40は、入力されたCM
Y画像データに基づき、後述するUCR処理(下色除去
処理)及び黒生成処理を行い、C’M’Y’K画像デー
タを生成する。
【0026】γ補正部50は画像データの各色成分(C
MYK)に対して後述する階調補正処理を行い、階調性
を線形にする処理を行う。2値化処理部60は入力され
たCMYK各色成分に対して多値で示された画像データ
をディザ処理や誤差拡散処理を用いて2値化処理する。
ディザ法や誤差拡散処理法については周知であるのでこ
こでは説明を省略する。
【0027】CPU71は、ROM72に格納された制
御プログラムに従って各種制御を実行する。ROM72
は、CPU71が実行する各種制御プログラムや、各種
データを格納する。RAM73は、CPU71が各種の
処理を実行するに際しての作業領域を提供する。操作部
74は、当該画像処理装置100に対する各種操作を行
うためのユーザインターフェースである。なお、ユーザ
は、操作部74を介して各色成分(CMY)毎の濃度調
整等を行うことができる。CPUバス70は上述の各構
成間をデータ通信可能に接続する。また、ユーザは操作
部74より、使用する記録媒体や解像度(後述)を指定
でき、画像処理装置100は指定された記録媒体や解像
度に応じてインクの打ち込み量を制御する。
【0028】次に、プリンタ200について説明する。
プリンタ200はCMYK各成分ごとに備えられたヘッ
ド及び記録材(インク)を用いて、画像処理装置100
より入力した画像データ(CMYK画像データ)に基づ
いて、インクジェット記録方式によって記録媒体上に画
像を形成する。
【0029】具体的には、副走査方向に複数のノズルを
並べた記録ヘッドを、主走査方向に移動させながら記録
を行い、1行の記録が終わると記録メディアを副走査方
向に移動させ、記録ヘッドを記録開始位置に戻して再び
次の行の記録を行い、以下同様の手順で1ページの記録
を行うシリアル記録方式を用いる。
【0030】上述のようなプリンタ200においては、
高解像度で画像を形成するために記録ヘッドのドット径
を変えずに、記録ヘッドの主走査方向への移動を通常の
ピッチの半分で行うことにより、見かけ上、主走査方向
の解像度を倍にすることができる。これを図2及び図3
を用いて説明する。図2はインクジェット記録方式にお
いて、360dpi(dot per inch)×360dpiに対
応した記録ヘッドで通常記録を行った様子を示す図であ
る。また、図3は360dpi×360dpiに対応し
た記録ヘッドで高解像度記録(720dpi×360d
pi)を行った様子を示す図である。横×縦の解像度が
360dpi×360dpiの低解像度で記録する場合
は、図2に示すように記録される。一方、記録ヘッドの
主走査方向(この場合は横方向)への移動を通常のピッ
チの半分で行うことにより720dpi×360dpi
の高解像度で記録する場合は、図3に示すように記録さ
れる。
【0031】しかしながら、記録ヘッドから噴出される
インク滴の大きさは低解像度で適当になるように設計さ
れているので、高解像度で記録した場合には2倍のイン
ク量を記録材に付着させることになり、記録媒体上でイ
ンクがあふれてしまい形成画像の品質が低下する可能性
がある。
【0032】この様な問題を解決する手段として、2次
色、3次色を分離して打ち込み量を制限する画像データ
処理が提案されている。しかしながら、2次色、3次色
を分離して打ち込み量を制限する画像データ処理が施さ
れた画像データに対して画像調整を行う場合に、単にイ
ンク濃度の上げ下げで調整を行うと次のような問題を生
じる。すなわち、濃度を上げる調整をした場合に、打ち
込み量を制限していても、その制限を越えてインクを打
ち込んでしまい、結果的に画像調整によって記録媒体上
でインクがあふれてしまうことになり、形成画像の品質
が低下する可能性がある。
【0033】以下、低解像度記録及び高解像度記録に関
わらず、記録媒体上で記録材をあふれることなく、画像
を形成することができるよにした画像処理における適切
な画像調整処理を説明する。
【0034】本実施形態では、2次色、3次色を分離し
て打ち込み量を制限する画像データ処理において適切な
画像調整処理を行うことを可能とする。以下、本実施形
態に係る画像処理装置100の、高解像度モードにおけ
るUCR・黒生成部40、γ補正部50及び2値化処理
部60の処理の流れを図4を用いて説明する。図4はU
CR・黒生成部、γ変換部、2値化処理部の処理手順を
説明するフローチャートである。なお、各処理部は上述
したようにCPU71の制御に基づいて制御されてお
り、図4に示した制御を実現するための制御プログラム
はROM72に格納されている。また、本実施形態では
高解像度記録モードにおける最大打ち込み量は170%
とする。
【0035】まず、シアン(C)、マゼンタ(M)、イ
エロー(Y)の多値レベルの画像データを入力する(ス
テップS1001〜S1003)。本実施形態ではシア
ン、マゼンタ、イエローを各8ビットすなわち0から2
55までの値で表現する。
【0036】次に、C,M,Yの各多値データに対して
調整を行う。濃度調整は、操作部74よりのユーザから
の指示に従ってなされる。なお、本実施形態では、画像
調整方法として各色の濃度調整を行う場合について説明
するが、画像調整方法としてはこれに限られるものでは
ない。例えば、画像調整の他のものとして、輝度調整
(RGBに対する調整)が挙げられる。ただし、このよ
うな輝度調整を実現する場合には、直接RGBデータを
調整せずに、濃度調整と同様にCMY、またはCMY及
びminCMYに対してある変換関数を用いて行うこと
になる。
【0037】濃度調整用の関数を、Density
C()、DensityM()、DensityY()
とすると、濃度調整されたC,M,Yは、 C=DensityC(C) …(1) M=DensityM(M) …(2) Y=DensityY(Y) …(3) で表されることになる。
【0038】図5は濃度調整用の関数の例を示す図であ
る。濃度調整方法として例えば線形的な濃度調整を行う
場合には、図5に示したDensity()関数で示さ
れるような関数を各色ごとに求め、0から255のC,
M,Yに対応する濃度調整後の値をテーブル化して変換
を行い(ステップS1004〜S1006)、濃度補正
済みのC,M,Yを求める(ステップS1007〜S1
009)。なお、図5において、濃度を上げるべく調整
された場合は直線の傾きを大きくし、例えば直線501
のような関係のテーブルを用いる。また、濃度を下げる
べく調整された場合は直線の傾きを小さくし、例えば直
線502のような関係を示すテーブルを用いる。
【0039】次に2次色、3次色を分離して打ち込み量
を制限する処理を行う。上記のようにして濃度補正済み
となったC,M,Yの多値データの中から最小値のデー
タを求め、これをminCMYとする(ステップS10
10)。次に、上述のステップS1007〜S1009
で得られた、濃度補正済みのC,M,Yデータよりmi
nCMYを減算した値を、下色除去後のC1,M1,Y
1データとする(ステップS1011〜S1013)。
【0040】すなわち、下色除去後のC,M,Yデータ
(C1,M1,Y1)は、 C=C−minCMY …(4) M=M−minCMY …(5) Y=Y−minCMY …(6) となる。
【0041】ステップS1011〜S1013によって
得られる出力値は、入力画像データが1次色のときは、
C1、M1、Y1の内の2成分が0になり、2次色及び
3次色の時は1成分が0となる。
【0042】次に、前記ステップS1011,1013
より得られるC1及びY1の内の最小値をGとする(ス
テップS1015)。同様に、上記ステップS101
1,S1012より得られるC1,M1の最小値をBと
する(ステップS1016)。更に、上記ステップS1
012,1013より得られるM1,Y1の内の最小値
をRとする(ステップS1017)。これらステップS
1015〜S1017によって得られる出力値(R,
G,B)は、1次色のときはR、G、Bの3成分が0に
なり、2次色3次色のときは2成分が0になる。ここで
出力値(R,G,B)は、それぞれ(M1,Y1)、
(C1,Y1)、(C1,M1)より得られるR
(赤)、G(緑)、B(青)の色空間におけるデータと
なる。
【0043】なお、1次色とは、ステップS1007〜
S1009で求められたYMCの内の2色成分が0の値
であるものであり、2次色は1色成分が0の値であるも
の、そして3次色は3成分の全てが0でないものであ
る。
【0044】次にステップS1011〜1013で得ら
れたC1,M1,Y1、及びステップS1015〜10
17で得られたR,G,Bの値より次式の演算を行う
(ステップS1019〜1021)。すなわち、 C2=C1−lim1×G−lim2×B …(7) M2=M1−lim3×R−lim4×B …(8) Y2=Y1−lim5×R−lim6×G …(9) により、C2、M2、Y2を求める。
【0045】ここでlim1〜6は0以上1未満の実数
である。これにより2次色の最大打ち込み量を制限する
ことが可能となる。本例のように、最大の打ち込み量が
多値レベルの最大値に対して170%までの場合、 lim1+lim6≧0.3 …(10) lim2+lim4≧0.3 …(11) lim3+lim5≧0.3 …(12) となるようにlim1〜6を設定する。
【0046】なお、上記lim1〜6の係数は、打ち込
み量が170%の場合に対応したものである。従って、
打ち込み量が例えば160%の場合は次の様に決定され
る。まず、2次色について説明すると、2次色の最大打
ち込み量は200%である。いま、C1=M1=100
%、Y1=0%の場合を例にとると、R=G=0%、B
=100%となるから、(7)〜(9)式は、 C2=100%−lim2×100% M2=100%−lim4×100% Y2=0% となり、総打ち込み量は C2+M2+Y2=200%−(lim2+lim4)
×100% となる。従って、160%に打ち込み量を制限するに
は、 C2+M2+Y2≦160% が成り立てばよいから、 200%−(lim2+lim4)×100%≦160
% となり、 lim2+lim4≧0.4 となる。従って、(10)〜(12)式の右辺は0.4
となる。同様に、180%に打ち込み量を制限する場合
は、(10)〜(12)式の右辺が0.2となる。
【0047】ここで、例えばB成分に関してはB成分が
関連するC及びM成分の各々に対して独立に係数(li
m2及びlim4)を設定している。従って、係数li
m2及びlim4の設定によって、C及びM成分に対す
る制限量を自由に設定できることになる。よって、最大
の打ち込み量を制限する係数lim1〜6を調整するこ
とにより、形成画像におけるC,M,Yの量を打ち込み
量の許容範囲(170%)で調整することができる。即
ち、色味を調整できる。
【0048】一方、ステップS1014では、上記mi
nYMCの値よりブラックの多値レベルKを生成するた
めの処理(黒生成処理)が行われる。この処理を行う関
数をBGR()とすると、生成されるブラックbgrC
MYは、 bgrCMY=BGR(minCMY) …(13) で表される。
【0049】また、上記minCMYの値より各Y,
M,Cへ復帰する多値レベルpgrCMYを求める(ス
テップS1018)。ここで、pgrCMYを求める関
数をPGR()とすると、 pgrCMY=PGR(minCMY) …(14) となる。ここで最大の打ち込み量が多値レベルの最大値
に対して170%までの場合、 pgrCMY×3+bgrCMY<1.7×minCMY …(15) となるようにBGR()及びPGR()関数を設定す
る。図6は、BGR()関数、PGR()関数の一例を
示す図である。図6に示されているようなBGR()関
数、PGR()関数を用いて、上記の(15)式が満足
されるようにする。また、minCMYによる下色除去
量が、bgrCMY、pgrCMYによる墨入れ量より
も大きいという関係を有している。このように、下色除
去量>墨入れ量とすることにより、3次色に対しても2
次色と同様に打ち込み量を制限する。本実施形態では、
打ち込み量を170%に制限するため、3次色に対して
は、 下色除去量(Max300%)>墨入れ量(Max17
0%) という関係となる。
【0050】また、上記(15)式は打ち込み量を17
0%に制限する場合であるが、例えば打ち込み量を16
0%に制限する場合は、 pgrCMY×3+bgrCMY<1.6×minCM
Y とすればよい。すなわち、3次色の打ち込み量の制限
は、下色除去量>墨入れ量とすることにより行ない、こ
の墨入れ量はBGR()関数、PGR()関数で設定す
る。
【0051】また、図6のようなBGR()関数やPG
R()関数は一例であり、上述のように打ち込み量の制
限が変わるとBGR()関数やPGR()関数も変わ
る。従って、設定される打ち込み量毎にこれらの関数が
用意される。
【0052】次にステップS1019〜S1021で得
られたC2,M2,Y2、及びステップS1014,S
1018の処理により得られたpgrCMY、bgrC
MYにより次式の処理を行い、C3、M3、Y3を得る
(ステップS1022〜S1025)。すなわち、 C3=C2+pgrCMY …(16) M3=M2+pgrCMY …(17) Y3=Y2+pgrCMY …(18) K=bgrCMY …(19) となる。以上のように、pgrCMY及びbgrCMY
を制限する((15)式)ことにより3次色における打
ち込み量を170%までに制限することができる。以上
のC3、M3、Y3、Kが図1のC’,M’,Y’,K
となる。
【0053】次にCMYKの各色成分毎の多値レベルを
2値に変換して記録媒体に記録した場合の反射濃度(透
過系の媒体の場合透過濃度)を、夫々関数ODC(),
ODM(),ODY(),ODK()とする。本実施形
態では40plのインク適を用いて、横720dpi、
縦360dpiの印字を0〜255の多値に対して誤差
拡散を用いて2値化を行った。上記の条件でシアンイン
クで記録を行った場合の多値レベルと反射濃度の関係
は、図7に示すようになった。
【0054】記録画像の階調性を線形にするには、多値
レベルに対して上記の反射濃度が比例関係になくてはい
けない。そこで上記多値レベルC3,M3,Y3,Kの
各データに対して次式が成り立つ各関数fc(),fm
(),fy(),fk()を用いる。この結果、 ODC(fc(C))=ac×C+bc …(20) ODM(fm(M))=am×M+bm …(21) ODY(fy(Y))=ay×Y+by …(22) ODK(fk(K))=ak×K+bk …(23) となる。但し、ac,am,ay,akは0以上の係数
とする。また、bc,bm,by,bkは、記録媒体の
反射濃度を示す。
【0055】前記関数fc(),fm(),fy(),
fk()を用いて、ステップS1022〜S1025よ
り得られる多値レベルC3,M3,Y3,Kに対して出
力γ補正を行い多値レベルC4,M4,Y4,K4を得
る(ステップS1026〜S1029)。即ち、 C4=fc(C3) … (24) M4=fm(M3) … (25) Y4=fy(Y3) … (26) K4=fk(K) … (27) により、γ変換を実行する。例えば、本実施形態におけ
るfc()の関数は、図8に示すものとなる。なお、γ
変換は、各色成分毎に用意される。また、通常、打ち込
み量毎にはガンマ変換を用意することはしないが、単色
を100%打ち込めないような場合には、打ち込み量制
限を考慮したガンマ変換が必要となる。
【0056】以上の処理で得られた多値レベルC4,M
4,Y4,K4をステップS1030〜S1033で各
々2値化し、イエロー、マゼンタ、シアンの2値データ
c,m,y,kを得る(ステップS1034〜S103
7)。
【0057】なお、本実施形態では総打ち込み量sum
CYMKは、 sumCMYK=(C+M+Y)−minCMY×3 −(lim3+lim5)×R −(lim1+lim6)×G −(lim2+lim4)×B +pgrCMY×3 +bgrCMY …(28) となる。
【0058】ここで最大の打ち込み量が多値レベルの最
大値に対して170%までの場合は、 sumCMYK≦(C+M+Y)−minCMY×3 −0.3×(R+G+B) +1.7×minCMY =(C+M+Y)−1.3×minCMY −0.3×(R+G+B) …(29) となる。
【0059】(29)式によれば、1次色は制限されな
いで記録することが可能となる。また、2次色に関して
は、C,M,Yのいずれかがゼロであり、minCMY
=0、R,G,Bのうちの2つがゼロとなるので、(2
9)式から、 (C+M+Y)−0.3×(R+G+B) …(30) の計算が行われる。ここで、2次色における2色の色デ
ータが多値の最大レベルを有する場合、多値の最大レベ
ルに対して(2−0.3)の係数が係ることになる。こ
の結果、レベルの和が170%に抑えられるため、最大
打ち込み量以内となる様に制限される。
【0060】また、3次色に関しては、(29)式より (C+M+Y)−1.3×minCMY−0.3×(R
+G+B) となる。ここで、3次色のすべての色が多値の最大レベ
ルをとった場合(C=M=Y=255の場合)は、ステ
ップS1011〜S1013においてC1、M1、Y1
がゼロとなるため、R,G,Bもすべてゼロとなる。結
局、(29)式は、 (C+M+Y)−1.3×minCMY …(31) となり、多値の最大レベルに対して(3−1.3)の係
数が係ることになる。この結果、3次色のレベルの和が
170%に抑えられるため、最大打ち込み量以内となる
様に制限されることになる。
【0061】以上のように本実施形態によれば入力デー
タの特徴、即ち1次色、2次色、3次色に対応した打ち
込み量の制限を行うことにより、適切な打ち込み量を保
持したまま適切に画像調整を行うことができる。
【0062】従って、最大打ち込み量を越えることな
く、画像記録を行うことができる色再現範囲を有効に使
用する画像処理において、適切に画像調整を行うことが
できる。例えば、インクジェット記録方式による2次色
のインク打ち込み量が200%以下に制限される記録媒
体に高画質で記録する場合に、適切に画像調整を行うこ
とが可能となる。
【0063】なお、ステップS1019〜1021で用
いる係数lim1〜6を0にすることにより、低解像度
記録に対応することができる。即ち、プリンタの解像度
に応じた処理を行うことができる。
【0064】なお、本実施形態では2次色、3次色を分
離して打ち込み量を制限する画像データ処理を打ち込み
量の補正処理の例として説明したが、打ち込み量の補正
処理方法はこれに限定されないことは言うまでもない。
また、上記実施形態では、記録解像度に対応したインク
量に基づいて画像データを調整したが、選択された記録
媒体のインク的の許容打ち込み量に基づいて画像データ
を調整するようにもできることは明らかである。
【0065】<第2の実施形態>次に、本発明の画像デ
ータ処理システムに係る第2の実施形態について、図面
を参照して詳細に説明する。
【0066】図9は第2の実施形態における画像処理シ
ステムの構成の1例を示すブロック図である。同図にお
いて第1の実施形態(図1)と同様の機能を有する構成
には同じ参照番号を付し、ここでは説明を省略する。
【0067】80は画像調整処理部であり、マスキング
処理部30より入力されたCMY画像データに基づき、
後述する画像調整処理を行う。また、85はUCR・黒
生成部であり、画像調整処理部80より入力されたCM
Y画像データに基づき、後述するUCR処理及び黒生成
処理を行いC’M’Y’K画像データを生成する。ま
た、90はγ補正部であり、各色成分に対して記録画像
の階調性を線形にする階調補正処理を行う。
【0068】なお、プリンタ200としては、CMYK
4色のインクで画像を形成するインクジェット記録方式
を例にあげたが、近年の低コストカラープリンタではK
インクを除いたCMY3色のインクで画像を形成する方
式が主流になっており、グレーをCMY3色のインクを
重ね合わせることによって表現する記録技術が提案され
ている。
【0069】また、CMYK4色のインクで画像を形成
するインクジェット記録方式においても肌色等の低濃度
部の色の再現性を良くする方法として、低濃度部分では
CMY3色のインクの重ね合わせでグレーを表現し、濃
度が高くなるにつれてKインクの濃度を上げていく記録
技術が提案されている。
【0070】このようなカラープリンタにおける画像調
整方法としては、各インクの打ち込み量に対する濃度調
整が可能であり、その方法として多値レベルで色ごとに
濃度を上げたり下げたりして調整する方法が提案されて
いる。
【0071】しかしながら、CMYK3色の重ね合わせ
によるグレーのグレーバランスがとれていた画像に対し
て単に各色の濃度の上げ下げで濃度調整を行うと、例え
ば、シアンの濃度を上げるとグレーが青みがかってしま
い、グレーバランスが崩れてしまう可能性がある。以
下、グレーバランスを保持しつつ適切な画像調整処理を
行うことを可能にした画像調整処理について説明する。
【0072】図10は第2の実施形態による画像処理の
手順を説明するフローチャートである。なお、本フロー
チャートで示される制御を実現するための制御プログラ
ムはROM72に格納され、CPU71によって実行さ
れる。以下、図10を参照して、第2の実施形態に係る
画像処理装置100における画像調整部80、γ補正部
90及び2値化処理部60の処理の流れを説明する。
【0073】なお、本実施形態では、CMY3色のイン
クで画像を形成する方式で説明するので、黒インク成分
を生成するUCR・黒生成部50は処理を行わない。
【0074】まず、シアン(C)、マゼンタ(M)、イ
エロー(Y)の多値レベルの画像データを入力する(ス
テップS2001〜2003)。本実施形態ではC,
M,Yを各8ビットすなわち0から255までの値で表
現する。次に、C,M,Yの多値データより、その中の
最小値minCMYを求める(ステップS2004)。
そして、上記minCMYの値をC,M,Yの多値デー
タから減算する次式の処理を行い、C,M,Yの多値デ
ータを無彩色成分と有彩色成分(C1、M1、Y1)に
分離する(ステップS2005〜S2007)。
【0075】C1=C−minCMY …(31) M1=M−minCMY …(32) Y1=Y−minCMY …(33) すなわち、無彩色成分はC,M,Yの多値での中の最小
値minCMYで表され、有彩色成分はC,M,Yの多
値データから前記minCMYの値を減算した値で表さ
れる。
【0076】次に、分離された有彩色成分C1,M1,
Y1に対して画像調整を行う。本実施形態では、画像調
整方法として各色の濃度調整を行う場合について説明す
る。有彩色成分C,M,Yに対して濃度調整を行う関数
をそれぞれDensityC()、Density
M()、DensityY()とすると、濃度調整され
たC2,M2,Y2は、 C2=DensityC(C1) …(34) M2=DensityM(M1) …(35) Y2=DensityY(Y1) …(36) となる。
【0077】濃度調整方法として例えば線形的な濃度調
整を行う場合には、第1の実施形態の図5に示したDe
nsity()関数で示されるような関数を各色ごとに
求め、0から255のC,M,Yに対応する濃度調整後
の値をテーブル化して変換を行い、濃度調整処理を行う
(ステップS2008〜S2010)。
【0078】次に濃度調整された有彩色成分C2、M
2、Y2の夫々に無彩色成分minCMYを加算し、濃
度調整済みのC3,M3,Y3の多値データを生成する
(ステップS2011〜2013)。以上のC3、M
3、Y3が図9のC’、M’、Y’となる。
【0079】ここで、グレーデータに関しては、入力さ
れる画像データはC=M=Yであるから、無彩色成分に
相当するminCMYを減算した結果、有彩色成分はC
1=M1=Y1=0となる。従って、例えば、(ステッ
プS2008)によってシアンの濃度を上げる処理をし
ても、シアンの有彩色成分は0のままであり、ステップ
S2011で濃度調整済みとなったシアンデータC3
と、ステップS2001で入力されたシアンデータCと
が異なることはない。
【0080】即ち、グレーデータに関しては各色の濃度
調整の影響を受けないため、ステップS2001〜S2
003で入力されたC,M,Yの各多値レベルの画像デ
ータと、ステップS2011〜S2013で得られる濃
度調整済みの多値データC3,M3,Y3はそれぞれ等
しくなり、グレーバランスを保持することが可能とな
る。
【0081】また、第2の実施形態では無彩色成分に関
しては濃度調整を行っていないが、黒濃度調整としてm
inCMYに対してもDensity()関数で示され
るような関数を求め、濃度調整を行ってもよい。このよ
うに無彩色成分の濃度調整を行っても、S2001〜S
2003で入力された多値データがC=M=Yの関係を
有していれば、濃度調整済みの各多値データにおいても
C3=M3=Y3が成り立つ。従って、グレーデータは
黒濃度調整後もグレーデータとなり、グレーバランスを
保持することが可能となる。
【0082】次に、上記処理で得られた多値レベルC
3,M3,Y3をステップS2014〜S2016にお
いて各々出力γ補正処理(γ補正部90)を行い、記録
画像の階調性を線形にする。そして、上記ステップS2
014〜S2016の出力γ補正処理で得られた多値レ
ベル(C4,M4,Y4とする)を、ステップS201
7〜S2019で各々2値化を行い、シアン、マゼン
タ、イエローの2値データc,m,yを得る(ステップ
S2020〜S2022)。
【0083】上述した処理によれば、入力された多値レ
ベルC,M,Yがグレーデータである場合には、ステッ
プS2008〜S2010における濃度調整の影響を受
けず、濃度調整後のグレーバランスを保持することがで
きる。
【0084】また、無彩色成分に対して黒濃度調整を行
った場合でも、濃度調整後の多値レベルC,M,YがC
=M=Yとなり、グレーデータは黒濃度調整後もグレー
データとなりグレーバランスを保持することが可能とな
る。
【0085】なお、本実施形態では各色の濃度調整を用
いて説明したが、画像調整方法はこれに限定されないこ
とは言うまでもない。
【0086】<第3の実施形態>上記の第2の実施形態
では、CMY3色のインクで画像を形成する方式を説明
したが、第3の実施形態においてはCMYK4色のイン
クで画像を形成する方式で説明する。
【0087】なお、第2の実施形態における画像処理装
置の構成も第2の実施形態と同様であるので、その説明
を省略し、以下に、第3の実施形態に係る画像処理装置
100における画像調整処理部80、UCR・黒生成部
85、γ補正部90及び2値化処理部60の処理の流れ
を説明する。図11は、第3の実施形態における画像処
理の手順を説明するフローチャートである。なお、本フ
ローチャートで示される制御を実現するための制御プロ
グラムはROM72に格納され、CPU71によって実
行される。
【0088】まず、シアン(C)、マゼンタ(M)、イ
エロー(Y)の多値レベルの画像データを入力する(S
3001〜S3003)。第3の実施形態では、C,
M,Yを各8ビット即ち0から255までの値で表現す
る。次に、C,M,Yの多値データより、その中の最小
値minCMYを求める(ステップS3004)。
【0089】続いて、上記minCMYの値をC,M,
Yの多値データから減算する次式の処理を行い、上述の
(31)〜(33)式によりC,M,Yの多値データを
無彩色成分と有彩色成分(C1、M1、Y1)に分離す
る(ステップS3005〜S3007)。
【0090】次に、分離された有彩色成分C1,M1,
Y1及び無彩色成分minCMYに対して画像調整を行
う。本実施形態では、上記第2の実施形態と同様に画像
調整方法として各色の濃度調整を行う場合について説明
する。有彩色成分C1,M1,Y1及び無彩色成分mi
nCMYに対して濃度調整を行う関数をそれぞれDen
sityC()、DensityM()、Densit
yY()、DensityK()とすると、濃度調整さ
れたC,M,YminCMYは次式になる。
【0091】 C2=DensityC(C1) …(37) M2=DensityM(M1) …(38) Y2=DensityY(Y1) …(39) minCMY1=DensityK(minCMY) …(40) なお、濃度調整方法として例えば線形的な濃度調整を行
う場合には、第2の実施形態と同様に図5に示したDe
nsity()関数で示されるような関数を各色ごとに
求め、0から255のC,M,Y,minCMYに対応
する濃度調整後の値をテーブル化して変換を行い、濃度
調整処理を行う(ステップS3008〜S3011)。
【0092】次に、濃度調整された有彩色成分(C2、
M2、Y2)に濃度調整された無彩色成分minCMY
1を加算することで濃度調整済みのC,M,Yの多値デ
ータを生成する。この処理は、 C*=C2+minCMY1 …(41) M*=M2+minCMY1 …(42) Y*=Y2+minCMY1 …(43) で表される。
【0093】ここで、グレーデータに関しては、入力さ
れる画像データはC=M=Yでるから、無彩色成分に相
当するminCMYを減算した結果、有彩色成分はC=
M=Y=0となる。従って、例えば、ステップS300
8によってシアンの濃度を上げる処理をしてもシアンの
有彩色成分は0のままであるため、C,M,Yの濃度調
整の影響を受けることがなくなる。次に濃度調整された
有彩色成分に濃度調整された無彩色成分minCMYを
加算するので、濃度調整後の多値レベルC*,M*,Y
*も互いに等しくなり(C*=M*=Y*)、すなわち
グレーデータとなり、グレーバランスを保持することが
可能となる。
【0094】次に、上述の式(41)〜(43)で求め
られたC*,M*,Y*は、UCR・黒生成部85へ入
力され、下色除去処理、墨入れ処理が行われる。
【0095】まず、入力されたC*,M*,Y*の中の
最小値minCMY*を求め、これをC*,M*,Y*
から減算する処理を行い、C,M,Yの多値データを無
彩色成分と有彩色成分に分離する。
【0096】 C*1=C*−minCMY* …(44) M*1=M*−minCMY* …(45) Y*1=Y*−minCMY* …(46) ここで、式(41)〜(43)で加算されるminCM
Y1と式(44)〜(46)で減算されるminCMY
*は等しく、C*1、M*1、Y*1は夫々C2、M
2、Y2に等しくなる。よって、式(41)〜(43)
及び式(44)〜(46)の処理は省略することができ
る。
【0097】本実施形態(図11)では、上述の式(4
1)〜(43)及び式(44)〜(46)の処理を省略
してある。なお、このような省略が可能なのは、ステッ
プS3005〜S3007における下色除去と、式(4
4)〜(46)における下色除去が、最小値の100%
を除去する100%UCR処理となっているためであ
る。100%UCR処理以外では、上記手順が必要とな
る場合もある。
【0098】ステップS3013では、上記minCM
Y1の値によりブラックの多値レベルKを生成する処理
を行う。この処理を行う関数をBGR()とすると、生
成されるブラックbgrCMYは、 bgrCMY=BGR(minCMY1) …(47) となる。
【0099】また上記minCMY1の値より各Y,
M,Cの多値レベルpgrCMYを求める(ステップS
3012)。前記pgrCMYを求める関数をPG
R()とすると、 pgrCMY=PGR(minCMY1) …(48) となる。
【0100】次にステップS3008〜S3010で得
られたC2,M2,Y2及びステップS3012,S2
013の処理で得られた値pgrCMY、bgrCMY
により、 C3=C2+pgrCMY …(49) M3=M2+pgrCMY …(50) Y3=Y2+pgrCMY …(51) K=bgrCMY …(52) の処理を行う(ステップS3014〜S3017)。
【0101】ここで、肌色等の低濃度部の色の再現性を
よくするために、低濃度部分ではCMY3色のインクの
重ね合わせでグレースケールを表現し、濃度が高くなる
につれてKインクの濃度が上がるようにBGR()及び
PGR()関数が設定される。図12は第3の実施形態
のいけるBGR()関数及びPGR()関数を示す図で
ある。以上のようにして得られたC3、M、Y3、Kが
図9のC’,M’,Y’Kである。
【0102】以上のようにして得られた多値レベルC
3,M3,Y3,Kについて、ステップS3018〜3
021において、各々出力補正γ処理を行い、記録画像
の階調性を線形にする。そして、出力γ補正処理で得ら
れた多値レベルC3’,M3’,Y3’,K’を各々2
値化し(ステップS3022〜S3025)、シアン、
マゼンタ、イエロー、ブラックの2値データc,m,
y,kを得る(ステップS3026〜S3029)。
【0103】上述した処理によれば、入力された多値レ
ベルC,M,Yがグレーデータである場合には、ステッ
プS3008〜S3010におけるC,M,Yに対する
濃度調整の影響を受けずに、Kに対する濃度調整のみが
行われることになるため、濃度調整後におけるグレーバ
ランスを保持することができる。
【0104】なお、本実施形態では各色の濃度調整を用
いて説明したが、画像調整方法はこれに限定されないこ
とは言うまでもない。
【0105】また、本発明に係る上述の各実施形態にお
いて、画像形成装置は、インクジェット記録方式に限ら
ず、多値記録が可能である電子写真方式でもかまわな
い。
【0106】また、熱エネルギーによる膜沸騰を起こし
て液滴と吐出するタイプのヘッド及びこれを用いる記録
方式でもかまわない。
【0107】なお、本発明は、複数の機器(例えばホス
トコンピュータ,インタフェイス機器,リーダ,プリン
タなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの
機器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ装置
など)に適用してもよい。
【0108】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そ
のシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPU
やMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを
読出し実行することによっても、達成されることは言う
までもない。
【0109】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0110】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク,ハードディス
ク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD
−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMな
どを用いることができる。
【0111】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0112】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わ
るCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。
【0113】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、打
ち込み量に制限が有る記録装置において、画像調整を適
切に行うことが可能となる。
【0114】また、本発明によれば、グレーバランスを
保持しつつ適切な画像調整処理を行うことが可能とな
る。
【0115】
【図面の簡単な説明】
【図1】画像処理システムの構成の1例を示すブロック
図である。
【図2】インクジェット記録方式において、360dp
i(dot per inch)×360dpiに対応した記録ヘッド
で通常記録を行った様子を示す図である。
【図3】360dpi×360dpiに対応した記録ヘ
ッドで720dpi×360dpiの高解像度記録を行
った様子を示す図である。
【図4】UCR・黒生成部、γ変換部、2値化処理部の
処理手順を説明するフローチャートである。
【図5】濃度調整用の関数の例を示す図である。
【図6】BGR()関数、PGR()関数の一例を示す
図である。
【図7】第1の実施形態におけるシアンインクにより記
録を行った場合の多値レベルと反射濃度の関係を示す図
である。
【図8】シアンに対するγ補正例を説明する図である。
【図9】第2の実施形態における画像処理システムの構
成の1例を示すブロック図である。
【図10】第2の実施形態による画像処理の手順を説明
するフローチャートである。
【図11】第3の実施形態における画像処理の手順を説
明するフローチャートである。
【図12】第3の実施形態のいけるBGR()関数及び
PGR()関数を示す図である。
【符号の説明】
10 画像生成部 20 LOG変換部 30 マスキング処理部 40、85 UCR・黒生成部 50、90 γ補正部 60 2値化処理部 70 CPUバス 71 CPU 72 ROM 73 RAM 74 操作部 80 画像調整処理部

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成に際して使用可能な記録材の量
    が異なる複数のモードの一つを設定する設定手段と、 入力したカラー画像データに対して画像調整を行う調整
    手段と、 前記画像調整された画像データに対して下色除去処理及
    び墨入れ処理を施し、画像形成において生じる非線形特
    性を補正すべく階調補正処理を施して出力画像データを
    生成する生成手段と、 前記生成手段で生成された出力画像データを出力する出
    力手段と、 前記設定手段で設定されたモードにおける使用可能な記
    録材の量に基づいて、少なくとも前記下色除去処理及び
    墨入れ処理において出力画像データの値を制限する制限
    手段とを備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記複数のモードは、複数種類の記録解
    像度に対応することを特徴とする請求項1に記載の画像
    処理装置。
  3. 【請求項3】 前記複数のモードは、単位面積当りの記
    録材の最大使用量が異なる複数種類の記録媒体に対応す
    ることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記階調補正処理は、前記下色除去処理
    及び墨入れ処理を施された画像データに対して前記設定
    手段で設定されたモードに応じた階調補正を行うととも
    に、当該画像データの各値を該モードにおける使用可能
    な記録材の量に基づく制限値に制限することを特徴とす
    る請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記出力手段は、前記出力画像データを
    2値化処理して出力することを特徴とする請求項1に記
    載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記カラー画像データは複数の色成分で
    構成され、 前記下色除去処理及び墨入れ処理処理は前記色成分の最
    小値に基づいて行われることを特徴とする請求項1に記
    載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】 前記下色除去処理及び前記墨入れ処理に
    おける下色除去量と墨入れ処理量は、前記使用可能な記
    録材の量に基づく所定の関係を有することを特徴とする
    請求項1に記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 前記下色除去量が前記墨入れ量よりも大
    きいことを特徴とする請求項7に記載の画像処理装置。
  9. 【請求項9】 複数の色成分で構成される画像データを
    入力する入力手段と、 前記複数の色成分で構成される画像データに対して画像
    調整を行う調整手段と、 前記画像調整された画像データに基づいて前記複数の色
    成分で構成される画像データに対して下色を除去し、前
    記複数の色成分で構成される下色除去された画像データ
    を生成する下色除去手段と、 前記下色除去された画像データに基づいて、2次色成分
    データを生成する生成手段と、 前記2次色成分データ及び前記下色除去手段で得られた
    下色に基づき、前記画像調整された画像データのレベル
    の総量を制限する制限手段とを備えることを特徴とする
    画像処理装置。
  10. 【請求項10】 異なる解像度で画像形成が可能である
    画像形成装置に、前記制限手段で総量が制限された画像
    データを出力する出力手段を更に備え、 前記制限手段は、前記解像度に対応する使用可能な記録
    材の量に基づいて、前記総量値を変更することを特徴と
    する請求項9に記載の画像処理装置。
  11. 【請求項11】 前記制限手段は、 前記下色除去手段で得られた下色に対して第1の関数を
    用いて処理する第1の処理手段と、 前記下色に対して第2の関数を用いて処理する第2の処
    理手段と、 前記下色除去された画像データを、前記第2の色成分で
    構成される画像データに基づいて変更する変更手段と、 前記変更手段で変更された画像データと、前記第1の関
    数を用いて処理された画像データを合成する合成手段と
    を有することを特徴とする請求項9に記載の画像処理装
    置。
  12. 【請求項12】 前記第1の関数と第2の関数は、画像
    形成装置の画像形成可能な記録材の量に応じた所定の関
    係を有することを特徴とする請求項11に記載の画像処
    理装置。
  13. 【請求項13】 複数の色成分で構成される画像データ
    を入力する入力手段と、 前記複数の色成分で構成される画像データに対して画像
    調整を行う調整手段と、 画像記録装置で用いる記録材の量が所定量を超えないよ
    うに、前記画像調整された画像データに基づいて前記複
    数の色成分で構成される画像データに対して制限処理を
    行う制限手段と、 前記制限処理された画像データを前記画像記録装置に出
    力する出力手段とを有し、 前記制限手段は前記入力画像データの特徴に応じて制限
    処理を変更することを特徴とする画像処理装置。
  14. 【請求項14】 前記制限手段は前記画像調整された画
    像データの各画素データが1次色のデータか否か応じて
    制限処理を変更することを特徴とする請求項13に記載
    の画像処理装置。
  15. 【請求項15】 前記制限手段は前記画像調整された画
    像データの各画素データが2次色であるか3次色である
    かによって制限処理を変更することを特徴とする請求項
    13に記載の画像処理装置。
  16. 【請求項16】 前記複数のモードは、重ね打ちをする
    モードを有することを特徴とする請求項2または3に記
    載の画像処理装置。
  17. 【請求項17】 画像形成に際して使用可能な記録材の
    量が異なる複数のモードの一つを設定する設定工程と、 入力したカラー画像データに対して画像調整を行う調整
    工程と、 前記画像調整された画像データに対して下色除去処理及
    び墨入れ処理を施し、画像形成において生じる非線形特
    性を補正すべく階調補正処理を施して出力画像データを
    生成する生成工程と、 前記生成工程で生成された出力画像データを出力する出
    力工程と、 前記設定工程で設定されたモードにおける使用可能な記
    録材の量に基づいて、少なくとも前記下色除去処理及び
    墨入れ処理において出力画像データの値を制限する制限
    工程とを備えることを特徴とする画像処理方法。
  18. 【請求項18】 複数の色成分で構成される画像データ
    を入力する入力工程と、 前記複数の色成分で構成される画像データに対して画像
    調整を行う調整工程と、 前記画像調整された画像データに基づいて前記複数の色
    成分で構成される画像データに対して下色を除去し、前
    記複数の色成分で構成される下色除去された画像データ
    を生成する下色除去工程と、 前記下色除去された画像データに基づいて、2次色成分
    データを生成する生成工程と、 前記2次色成分データ及び前記下色除去工程で得られた
    下色に基づき、前記画像調整された画像データのレベル
    の総量を制限する制限工程とを備えることを特徴とする
    画像処理方法。
  19. 【請求項19】 複数の色成分で構成される画像データ
    を入力する入力工程と、 前記複数の色成分で構成される画像データに対して画像
    調整を行う調整工程と、 画像記録装置で用いる記録材の量が所定量を超えないよ
    うに、前記画像調整された画像データに基づいて前記複
    数の色成分で構成される画像データに対して制限処理を
    行う制限工程と、 前記制限処理された画像データを前記画像記録装置に出
    力する出力工程とを備えることを特徴とする画像処理方
    法。
  20. 【請求項20】 画像形成装置に出力画像データを出力
    する画像処理装置であって、 入力されたカラー画像データに対して下色除去処理を行
    う下色除去手段と、 前記下色除去処理された画像データに対して画像調整を
    行う調整手段と、 前記画像調整された画像データに対して前記下色除去処
    理により除去された下色を加算する加算手段と、 前記下色が加算された画像データに対して非線形特性を
    補正すべく階調補正処理を行う階調補正手段と、 前記階調補正された画像データを前記画像形成装置に出
    力する出力手段とを備えることを特徴とする画像処理装
    置。
  21. 【請求項21】 前記調整手段は、前記下色除去処理さ
    れた画像データの各色成分毎の濃度を調整することを特
    徴とする請求項20に記載の画像処理装置。
  22. 【請求項22】 前記出力手段は、前記階調補正された
    画像データを2値化して前記画像形成装置に出力するこ
    とを特徴とする請求項20に記載の画像処理装置。
  23. 【請求項23】 前記入力手段で入力されたカラー画像
    データは複数の色成分で構成され、 前記下色除去処理は前記複数の色成分の最小値に基づい
    て行われることを特徴とする請求項20に記載の画像処
    理装置。
  24. 【請求項24】 前記下色除去処理は、前記複数の色成
    分の最小値を各色成分データより減ずることで行うこと
    を特徴とする請求項23に記載の画像処理装置。
  25. 【請求項25】 画像形成装置に出力画像データを出力
    する画像処理装置であって、 入力されたカラー画像データに対して第1の下色除去処
    理を行う第1下色除去処理手段と、 前記第1の下色除去処理により下色除去された画像デー
    タ及び除去された下色に対して画像調整を行う調整手段
    と、 前記画像調整された画像データに対して前記画像調整さ
    れた下色を加算する下色加算処理手段と、 前記下色加算手段で得られる画像データに対して第2の
    下色除去処理を行う第2下色除去処理手段と、 前記第2の下色除去処理によって得られた下色に基づい
    て前記下色除去後の画像データに対して墨入れ処理を行
    う墨入れ処理手段と、 前記墨入れ処理されたデータに対して非線形特性を補正
    すべく階調補正処理を行う階調補正手段と、 前記階調補正された画像データを前記画像形成装置に出
    力する出力手段とを備えることを特徴とする画像処理装
    置。
  26. 【請求項26】 画像形成装置に出力画像データを出力
    する画像処理装置であって、 入力されたカラー画像データに対して下色除去処理を行
    う下色除去処理手段と、 前記下色除去処理により得られる下色及び下色除去され
    た画像データに対して画像調整を行う調整手段と、 前記画像調整された下色に基づいて、前記画像調整され
    た画像データに対して墨入れ処理を行う墨入れ処理手段
    と、 前記墨入れ処理されたデータに対して非線形特性を補正
    すべく階調補正処理を行う階調補正手段と、 前記階調補正された画像データを前記画像形成装置に出
    力する出力手段とを備えることを特徴とする画像処理装
    置。
  27. 【請求項27】 画像形成装置に出力画像データを出力
    する画像処理方法であって、 入力されたカラー画像データに対して下色除去処理を行
    う下色除去工程と、 前記下色除去処理された画像データに対して画像調整を
    行う調整工程と、 前記画像調整された画像データに対して前記下色除去処
    理により除去された下色を加算する加算工程と、 前記下色が加算された画像データに対して非線形特性を
    補正すべく階調補正処理を行う階調補正工程と、 前記階調補正された画像データを前記画像形成装置に出
    力する出力工程とを備えることを特徴とする画像処理方
    法。
  28. 【請求項28】 画像形成装置に出力画像データを出力
    する画像処理方法であって、 入力されたカラー画像データに対して第1の下色除去処
    理を行う第1下色除去処理工程と、 前記第1の下色除去処理により下色除去された画像デー
    タ及び除去された下色に対して画像調整を行う調整工程
    と、 前記画像調整された画像データに対して前記画像調整さ
    れた下色を加算する下色加算処理工程と、 前記下色加算工程で得られる画像データに対して第2の
    下色除去処理を行う第2下色除去処理工程と、 前記第2の下色除去処理によって得られた下色に基づい
    て前記下色除去後の画像データに対して墨入れ処理を行
    う墨入れ処理工程と、 前記墨入れ処理されたデータに対して非線形特性を補正
    すべく階調補正処理を行う階調補正工程と、 前記階調補正された画像データを前記画像形成装置に出
    力する出力工程とを備えることを特徴とする画像処理方
    法。
  29. 【請求項29】 画像形成装置に出力画像データを出力
    する画像処理方法であって、 入力されたカラー画像データに対して下色除去処理を行
    う下色除去処理工程と、 前記下色除去処理により得られる下色及び下色除去され
    た画像データに対して画像調整を行う調整工程と、 前記画像調整された下色に基づいて、前記画像調整され
    た画像データに対して墨入れ処理を行う墨入れ処理工程
    と、 前記墨入れ処理されたデータに対して非線形特性を補正
    すべく階調補正処理を行う階調補正工程と、 前記階調補正された画像データを前記画像形成装置に出
    力する出力工程とを備えることを特徴とする画像処理方
    法。
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