JPH09326727A - 同期捕捉回路 - Google Patents

同期捕捉回路

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JPH09326727A
JPH09326727A JP14163296A JP14163296A JPH09326727A JP H09326727 A JPH09326727 A JP H09326727A JP 14163296 A JP14163296 A JP 14163296A JP 14163296 A JP14163296 A JP 14163296A JP H09326727 A JPH09326727 A JP H09326727A
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Akira Yamashita
昌 山下
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 移動局の移動等の原因によってある伝搬路の
特性が劣化した場合でも、他の伝搬路を経由した遅延波
成分によって、合成後の信号電力の大きな低減を防止す
る。 【解決手段】 受信信号INと基準クロック信号CKを
入力とし、この受信信号INに対して相関演算部13、
同期判定部14及び位相差制御部15によって同期捕捉
動作を行う。そして、同期位置記憶部16から、複数の
同期位置情報を合成同期位置信号S16として復調部へ
出力する。復調部では、信号S16に基づき、受信信号
INを復調する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、スペクト
ル拡散通信方法を用いた移動無線通信方式において、受
信信号に含まれる電力の大きな複数の遅延波成分を分離
し、この各遅延波成分に対する復調結果を合成すること
によってパスダイバーシチを得るレイク受信機(熊手型
受信機)の同期捕捉回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような同期捕捉回路に関する
技術としては、例えば、次のような文献に記載されるも
のが挙げられる。 文献:寺田和男著「ディジタル移動通信技術」初版(1
988−2−25)日本工業技術センター、P.125 スペクトル拡散通信方式では、送信側と受信側で同一の
疑似ランダム符号(以下、「PN符号」という)を用い
てデータの拡散及び逆拡散を行う。PN符号は+1また
は−1の値を持つ数が連続する数列であり、この数列の
時間幅をチップ(chip)という。2つのPN符号を
1チップ毎に乗算し、これらの乗算結果を加算すること
によって相関値が得られるが、この相関値はそのPN符
号の位相が一致したときに高い相関値が得られ、位相が
異なるときは0に近くなるという特徴を持つ。そのた
め、受信時には、受信信号に含まれている送信側のPN
符号の位相と、受信側で生成したPN符号の位相とが一
致した場合のみ正確に復調される。よって、受信信号中
のPN符号と受信側で生成するPN符号との同期が重要
となる。しかし、受信信号は伝搬時に複数の伝搬路を経
由するため、複数の位相の異なった遅延波が重畳された
ものになっている。
【0003】スペクトル拡散通信方式を用いた移動無線
通信方式では、基地局と移動局との間で無線通信によっ
て情報の伝送を行う。この際、移動局の移動等の原因に
よって通信時の伝搬路が変化する場合、各々の伝搬路の
特性の変化に対応して、この伝搬路を経由して受信され
た遅延波の電力も刻々変化することとなる。そのため、
移動無線通信の受信側に設けられるレイク受信機では、
複数の伝搬路を経由した遅延波成分を合成することによ
って、伝搬路環境の変化による受信電力の変動を低減し
ている。レイク受信機に設けられる同期捕捉回路では、
受信信号との同期をとるために、この受信信号と受信側
で生成したPN符号との位相差を、同期判定の位相分解
能毎にずらしながら相関演算を行い、相関信号の電力を
算出する。そして、その電力がある閾値以上になった位
置を同期位置として複数選択する。同期捕捉回路の出力
側に接続される復調部では、その各同期位置に対して復
調し合成を行う。なお、同期判定の位相分解能は、受信
信号をサンプリングするためのサンプリング時間と等し
いものとする。
【0004】図2は、従来の同期捕捉回路の一構成例を
示すブロック図である。この同期捕捉回路は、レイク受
信機内に設けられ、受信信号INと基準クロック信号C
Kを入力とし、複数の同期位置情報を合成同期位置信号
S6として図示しない復調部へ出力する回路であり、基
準カウンタ部1、PN符号生成部2、相関演算部3、同
期判定部4、位相差制御部5、及び同期位置記憶部6よ
り構成されている。この同期捕捉回路において、基準ク
ロック信号CKと共に受信信号INが入力されると、基
準カウンタ部1では、該基準クロック信号CKを入力と
してカウントアップ動作を行い、同期捕捉の基準位相を
表す基準位相信号S1をPN符号生成部2へ出力する。
PN符号生成部2では、基準位相信号S1と位相差制御
部5から出力される位相差信号S5aとを入力とし、P
N符号のインデックスを生成し、受信側PN符号列S2
を相関演算部3へ出力する。相関演算部3は、基準クロ
ック信号CK、受信信号IN及び受信側PN符号列S2
を入力とし、これらの受信信号INと受信側PN符号列
S2との相関演算を行い、相関信号電力S3を同期判定
部4へ出力する。
【0005】同期判定部4では、相関信号電力S3を入
力とし、この相関信号電力S3と予め定めた閾値とを比
較して同期位置か否かの判定を行い、この判定処理が終
了すると同期判定終了信号S4aと同期位置記憶信号S
4bを出力し、これらの信号S4a,S4bを位相差制
御部5及び同期位置記憶部6へ与える。位相差制御部5
は、同期判定終了信号S4aを入力とし、現在判定中の
位相と基準位相信号S1との位相差信号S5aを出力す
ると共に、同期判定終了毎に位相を1位相分解能分だけ
進め、さらに、予め定めた位相の範囲の同期判定処理が
終了すると、同期捕捉終了信号S5bを同期位置記憶部
6へ出力する。同期位置記憶部6では、同期位置記憶信
号S4b、位相差信号S5a及び同期捕捉終了信号S5
bを入力とし、同期位置の位相を記憶し、同期捕捉動作
が終了すると、合成同期位置信号S6を図示しない復調
部へ出力する。復調部では、合成同期位置信号S6に基
づき、受信信号INを復調する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
同期捕捉回路では、同期判定部4及び位相差制御部5に
より、相関信号電力S3のみで同期位置を選択している
ために、同期補足時の同期判定の位相分解能が1チップ
未満である場合のように、ある程度小さい場合には、あ
る遅延波に対して複数の同期位置を決定してしまい、同
一伝搬路を伝搬した遅延波であるにもかかわらず、別々
の遅延波として扱ってしまうこととなり、復調、合成さ
れる複数の遅延波成分が実際は同一の遅延波によるもの
であるという状態が生じる。このときに、移動局の移動
等の原因により、その遅延波の伝搬路の特性が変化し、
その遅延波の電力が低下してしまった場合に、見かけ
上、複数の遅延波成分に対する復調信号電力が同時に低
下してしまうこととなり、合成後の信号電力が大きく低
減し、パスダイバーシチの効果が低くなってしまうとい
う問題がある。本発明は、前記従来技術が持っていた課
題を解決し、合成後の信号電力の低減を防止できる同期
捕捉回路を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明のうちの請求項1の発明は、スペクトル拡散
通信方式による移動無線通信の受信側に使用され、受信
信号から相関信号電力の大きな複数の遅延波成分を分離
し、この各遅延波成分に対する復調結果を合成すること
によってパスダイバーシチを得るレイク受信機の同期捕
捉回路において、同期捕捉動作時の前記受信信号におけ
る同期判定を行う位相間隔を、ある時点での同期判定結
果が同期位置ならば、非選択位相差として予め決められ
たある位相差とし、非同期位置であるときは、同期位置
判定における1位相分解能とするような手段を有してい
る。そして、前記受信信号の中から合成を行う前記複数
の遅延波成分を選択する際に、その合成される各遅延波
成分の前記位相差が少なくとも非選択位相差以上になる
ように選択を行う構成にしている。請求項2の発明は、
レイク受信機の同期捕捉回路において、基準クロック信
号を入力としてカウント動作を行い、同期捕捉の基準位
相を表す基準位相信号を出力する基準カウンタ部と、前
記基準位相信号と位相差信号を入力としてPN符号のイ
ンデックスを生成し、このインデックスのPN符号を受
信側PN符号列として順次出力するPN符号生成部と、
前記基準クロック信号、受信信号及び前記受信側PN符
号列を入力とし、これらの受信信号と受信側PN符号列
の相関演算を行って相関値を求め、この相関値より相関
信号電力を出力する相関演算部と、前記相関信号電力を
入力とし、この相関信号電力と閾値とを比較し、相関信
号電力>閾値のときには同期位置と判定し、相関信号電
力≦閾値のときには非同期位置と判定して同期判定結果
信号を出力すると共に同期判定終了信号を出力し、かつ
判定結果が同期位置のときには同期位置記憶信号を出力
する同期判定部と、位相差制御部と、同期位置記憶部と
を、備えている。
【0008】ここで、位相差制御部は、前記同期判定結
果信号及び前記同期判定終了信号を入力とし、同期判定
中の位相を前記基準位相信号との前記位相差信号の形で
保持し、同期捕捉動作が所定の位相の範囲内で行われる
ように、該位相差信号を所定の初期値から終了値まで変
化させ、ある同期判定中の位相に対して、該同期判定終
了信号が入力されたときに、該同期判定結果信号が同期
位置を示すときは、その保持する位相差信号に1非選択
位相差を加え、非同期位置を示すときは、1基準クロッ
ク信号幅を加え、次の同期判定を行う位相を進め、その
保持している位相差信号が該終了値を越えたときは、1
回の同期捕捉動作の終了と見做して同期捕捉終了信号を
出力し、該位相差信号を初期値にリセットするものであ
る。また、同期位置記憶部は、前記同期位置記憶信号、
前記位相差信号及び前記同期捕捉終了信号を入力とし、
該同期位置記憶信号が入力されたときに、該位相差信号
によって与えられる位相差を同期位置として記憶し、該
同期捕捉終了信号が入力されたときに、記憶している複
数の位相差情報を合成同期位置信号として復調部に出力
するものである。
【0009】以上のように、本発明によれば、同期捕捉
動作における同期判定を行う位相間隔を、ある時点での
同期判定結果が同期位置ならば非選択位相差とし、非同
期位置であるときは1位相分解能とするような手段(即
ち、同期判定部及び位相差制御部)を有することによっ
て、同期捕捉動作において選択される複数の同期位置の
位相差が少なくとも非選択位相差以上となるように同期
位置が選択される。即ち、レイク受信機の同期捕捉回路
において、同期位置を選択する際に、各同期位置間の位
相差が非選択位相差未満であった場合には、2つの同期
位置は同一の伝搬路を経由してきた同一の遅延波による
ものと考え、両方とも選択することをせず、必ず各同期
位置間の位相差が非選択位相差以上となるようにする同
期位置を選択し、異なった伝搬路を経由した遅延波が選
択されるようにする。これにより、復調部で合成される
復調信号は、必ず異なった伝搬路を経由してきた遅延波
に対するものとなり、移動局の移動等の原因によってあ
る伝搬路の特性が劣化した場合でも、他の伝搬路を経由
した遅延波成分によって、復調部での合成後の信号電力
の大きな低減が防止される。なお、非選択位相差は、理
想時においては1チップ時間が適当である。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施形態を示す
同期捕捉回路の一構成例のブロック図である。この同期
捕捉回路は、レイク受信機内に設けられ、受信信号IN
と基準クロック信号CKを入力とし、この受信信号IN
に対して同期捕捉動作を行い、複数の同期位置情報を合
成同期位置信号S16として図示しない復調部へ出力す
る回路である。本実施形態の基準クロック信号CKは、
受信信号チップ周波数の2倍の周波数を持つクロック信
号である。この基準クロック信号CKは、受信信号IN
のサンプリング信号として用いられる。同期判定処理の
位相分解能は、1基準クロック信号幅とし、非選択位相
差は2基準クロック信号幅とする。また、本実施形態で
は、PN符号系列長をnとし、系列中のPN符号に対し
て0から(n−1)までのインデックスを付けるものと
する。
【0011】図1の同期捕捉回路は、基準カウンタ部1
1を有している。基準カウンタ部11は、アップカウン
タ11aを有し、基準クロック信号CKを入力とし、同
期捕捉回路の基準位相を表す基準位相信号S11を出力
するものであり、この出力側にPN符号生成部12が接
続されている。PN符号生成部12は、基準カウンタ部
11の出力である基準位相信号S11と、位相差制御部
15の出力である位相差信号S15aとを入力とし、受
信側PN符号列S12を出力するものであり、この出力
側に相関演算部13が接続されている。相関演算部13
は、基準クロック信号CKと受信信号INとPN符号生
成部12の出力である受信側PN符号列S12とを入力
とし、相関信号電力S13を出力するものであり、この
出力側に同期判定部14が接続されている。同期判定部
14は、相関演算部13の出力である相関信号電力S1
3を入力とし、同期判定終了信号S14a、同期位置記
憶信号S14b及び同期判定結果信号S14cを出力す
るものであり、この出力側に位相差制御部15及び同期
位置記憶部16が接続されている。位相差制御部15
は、位相差の記憶手段15aを有し、同期判定部14の
出力である同期判定終了信号S14a及び同期判定結果
信号S14cを入力とし、位相差信号S15aと同期捕
捉終了信号S15bを出力するものであり、この出力側
に同期位置記憶部16が接続されている。同期位置記憶
部16は、複数の位相差の記憶手段16aを有し、同期
判定部14の出力である同期位置記憶信号S14bと、
位相差制御部15の出力である位相差信号S15a及び
同期捕捉終了信号S15bとを入力とし、合成同期位置
信号S16を図示しない復調部へ出力するものである。
【0012】次に、図1の同期捕捉回路の動作について
説明する。基準クロック信号CKが基準カウンタ部11
及び相関演算部13に入力されると共に、受信信号IN
がその相関演算部13に入力されると、該基準カウンタ
部11内のカウンタ11aでは、基準クロック信号CK
毎に0からカウントアップ動作を行い、カウント結果が
(2n−1)になったら、該カウンタ11aの値を0に
戻してカウントを続ける。従って、カウンタ11aは、
2倍のPN符号系列長を周期としてカウントアップ動作
を行うこととなる。このカウンタ11aの値を基準位相
信号S11とし、PN符号生成部12に出力する。PN
符号生成部12では、基準カウンタ部11から出力され
る基準位相信号S11と、位相差制御部15から出力さ
れる位相差信号S15aとから、現在同期判定中の位相
に対するPN符号列S12を生成する。即ち、PN符号
生成部12は、入力された基準位相信号S11をXと
し、入力された位相差信号S15aをYとして以下の操
作を行い、次式(1)からインデックスIを求める。 I=((X+Y)div 2)mod n ・・・(1) 但し、div;商を求める演算 mod;余を求める演算 基準位相信号S11(X)は、受信信号チップ周波数の
2倍の周波数を持つため、(1)式より求められたイン
デックスIは、受信信号INのチップ周波数に同期して
0から(n−1)まで加算されていく値となる。そし
て、このIをインデックスとするPN符号を受信側PN
符号列S12として順次出力し、相関演算部13に与え
る。
【0013】相関演算部13では、入力される受信信号
INと受信側PN符号列S12を基準クロック信号CK
でサンプリングし、予め定めた相関区間において相関演
算を行い、この演算結果から得られた相関値より相関信
号電力S13を求め、同期判定部14へ出力する。同期
判定部14では、入力される相関信号電力S13と、予
め与えられた閾値との比較を行い、同期位相か否かの判
定を行う。そして、この同期判定部14は、相関信号電
力S13が閾値より大きいときに、その位相が同期位置
であると判定し、そうでないときは、非同期位置と判定
し、これらの同期判定の結果を同期信号結果信号S14
cとして位相差制御部15へ出力し、さらに同期判定終
了信号S14aを該位相差制御部15へ出力する。ま
た、同期判定部14は、同時位置と判定したときは同期
位置記憶信号S14bを同期位置記憶部16へ出力す
る。
【0014】位相差制御部15は、位相差の記憶手段1
5aを有し、現在同期判定中の位相を基準位相信号S1
1との位相差の形で保持する。そして、同期捕捉動作が
予め定めた位相の範囲内で行われるように、位相差を予
め定めた初期値から予め定めた終了値まで変化させる。
ある同期判定中の位相に対して、同期判定終了信号S1
4aが入力されたときに、同期判定結果信号S14cが
同期位置を示すときは、保持する位相差に1非選択位相
差を加え、非同期位置を示すときは、1基準クロック信
号幅を加え、次の同期判定を行う位相を進める。さら
に、保持している位相差が終了値を越えたときは、1回
の同期捕捉動作の終了と見做して同期捕捉終了信号S1
5bを同期位置記憶部16へ出力し、位相差を初期値に
リセットする。従って、ある位相における同期判定の結
果が同期位置だった場合は、非選択位相差の中において
次の同期判定動作が行われることはなく、同期位置とし
て選択されることもない。よって、各同期位置の位相差
は少なくとも非選択位相差以上になることとなる。同期
位置記憶部16は、複数の位相差の記憶手段16aを有
し、同期位置記憶信号S14bが入力されたときに、位
相差信号S15aによって与えられる位相差を同期位置
として記憶する。また、同期捕捉終了信号S15bが入
力されたときに、記憶している複数の位相差情報を合成
同期位置信号S16として図示しない復調部へ出力す
る。この復調部では、合成同期位置信号S16に基づ
き、受信信号INを復調して復調信号を生成する。
【0015】以上のように、本実施形態の同期捕捉回路
では、同期判定部14及び位相差制御部15等を有して
いるので、次のような効果がある。1回の同期判定処理
の終了時に位相差を、ある時点での同期判定結果が同期
位置であった場合には、1非選択位相差分の位相差をお
いて行われることとなり、同期判定処理において2回連
続で同期位置であるという結果が出ても、2つの同期位
置の位相差は少なくとも非選択位相差分だけあることと
なる。そのため、同一の遅延波を誤って2回以上選択す
ることがなくなり、復調部での遅延波合成後のフェージ
ングの影響による合成後の信号電力の低下を防止するこ
とができる。なお、本発明は上記実施形態に限定され
ず、種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態で
は、同期判定処理の位相分解能は1基準クロック信号幅
とし、非選択位相差は2基準クロック信号幅としている
が、これらには限定されない。
【0016】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、同期捕捉動作における同期判定を行う位相間隔
を、ある時点での同期判定結果が同期位置ならば非選択
位相差とし、非同期位置であるときは、1位相分解能と
するような手段を設けたので、1回の同期判定処理の終
了時に位相差を、ある時点での同期判定結果が同期位置
であった場合には、1非選択位相差分の位相差をおいて
行われることとなる。そのため、同期判定処理において
2回連続で同期位置であるという結果が出ても、2つの
同期位置の位相差は少なくとも非選択位相差分だけある
こととなる。従って、同一の遅延波を誤って2回以上選
択することがなくなり、復調部での遅延波合成後のフェ
ージングの影響による合成後の信号電力の低下を防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す同期捕捉回路の一構成
例のブロック図である。
【図2】従来の同期捕捉回路の一構成例を示すブロック
図である。
【符号の説明】
11 基準カウンタ部 12 PN符号生成部 13 相関演算部 14 同期判定部 15 位相差制御部 16 同期位置記憶部 IN 受信信号 CK 基準クロック信号 S16 合成同期位置信号

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スペクトル拡散通信方式による移動無線
    通信の受信側に使用され、受信信号から相関信号電力の
    大きな複数の遅延波成分を分離し、この各遅延波成分に
    対する復調結果を合成することによってパスダイバーシ
    チを得るレイク受信機の同期捕捉回路において、 同期捕捉動作時の前記受信信号における同期判定を行う
    位相間隔を、ある時点での同期判定結果が同期位置なら
    ば、非選択位相差として予め決められたある位相差と
    し、非同期位置であるときは、同期位置判定における1
    位相分解能とするような手段を有し、 前記受信信号の中から合成を行う前記複数の遅延波成分
    を選択する際に、その合成される各遅延波成分の前記位
    相差が少なくとも非選択位相差以上になるように選択を
    行う構成にしたことを特徴とする同期捕捉回路。
  2. 【請求項2】 基準クロック信号を入力としてカウント
    動作を行い、同期捕捉の基準位相を表す基準位相信号を
    出力する基準カウンタ部と、 前記基準位相信号と位相差信号を入力として疑似ランダ
    ム符号のインデックスを生成し、このインデックスの疑
    似ランダム符号を受信側疑似ランダム符号列として順次
    出力する疑似ランダム符号生成部と、 前記基準クロック信号、受信信号及び前記受信側疑似ラ
    ンダム符号列を入力とし、これらの受信信号と受信側疑
    似ランダム符号列の相関演算を行って相関値を求め、こ
    の相関値より相関信号電力を出力する相関演算部と、 前記相関信号電力を入力とし、この相関信号電力と閾値
    とを比較し、相関信号電力>閾値のときには同期位置と
    判定し、相関信号電力≦閾値のときには非同期位置と判
    定して同期判定結果信号を出力すると共に同期判定終了
    信号を出力し、かつ判定結果が同期位置のときには同期
    位置記憶信号を出力する同期判定部と、 前記同期判定結果信号及び前記同期判定終了信号を入力
    とし、同期判定中の位相を前記基準位相信号との前記位
    相差信号の形で保持し、同期捕捉動作が所定の位相の範
    囲内で行われるように、該位相差信号を所定の初期値か
    ら終了値まで変化させ、ある同期判定中の位相に対し
    て、該同期判定終了信号が入力されたときに、該同期判
    定結果信号が同期位置を示すときは、その保持する位相
    差信号に1非選択位相差を加え、非同期位置を示すとき
    は、1基準クロック信号幅を加え、次の同期判定を行う
    位相を進め、その保持している位相差信号が該終了値を
    越えたときは、1回の同期捕捉動作の終了と見做して同
    期捕捉終了信号を出力し、該位相差信号を初期値にリセ
    ットする位相差制御部と、 前記同期位置記憶信号、前記位相差信号及び前記同期捕
    捉終了信号を入力とし、該同期位置記憶信号が入力され
    たときに、該位相差信号によって与えられる位相差を同
    期位置として記憶し、該同期捕捉終了信号が入力された
    ときに、記憶している複数の位相差情報を合成同期位置
    信号として復調部に出力する同期位置記憶部とを、 備えたことを特徴とする同期捕捉回路。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000209105A (ja) * 1998-12-30 2000-07-28 Lucent Technol Inc デ―タ通信チャネルの速度検出のための自己相関システムおよび方法
US6891883B2 (en) 1998-10-07 2005-05-10 Ericsson Inc. Delay searcher and delay trackers interaction for new delays assignment to rake fingers

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