JPH1041854A - 同期捕捉回路 - Google Patents

同期捕捉回路

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JPH1041854A
JPH1041854A JP8194460A JP19446096A JPH1041854A JP H1041854 A JPH1041854 A JP H1041854A JP 8194460 A JP8194460 A JP 8194460A JP 19446096 A JP19446096 A JP 19446096A JP H1041854 A JPH1041854 A JP H1041854A
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JP
Japan
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synchronization
acquisition
phase
signal
initial
Prior art date
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JP8194460A
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Inventor
Akira Yamashita
昌 山下
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 初期捕捉後においても、繰り返し再同期捕捉
をすることのできる同期捕捉回路を提供する。 【解決手段】 スペクトル拡散通信方式による移動無線
通信の受信側に設けられ、受信側拡散符号の位相を変化
させながら相関演算を行い、同期位置の判定を行って同
期位置と判定された拡散符号位相を同期追従部に割り当
てる同期捕捉方式を用いたレイク受信装置の同期捕捉回
路において、初期捕捉開始信号を入力して初期捕捉動作
をさせるとともに、初期捕捉動作終了後も、受信側拡散
符号の全位相範囲に対して、繰り返し同期捕捉動作を行
わせる同期捕捉制御部11と、初期捕捉動作及びその後
の同期捕捉動作において求められた同期位置を入力し、
その同期位置が前回の同期位置と異なる場合に、同期追
従部に対して再割り当てを行う追従位置記憶部16とを
備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スペクトル拡散通
信方式を用いた移動無線通信方式の受信側において、受
信側拡散符号の位相を変化させながら相関演算を行い同
期位置を判定するような同期捕捉方式を用いたレイク受
信装置の同期捕捉回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のレイク受信装置の同期捕捉部の
従来技術としては以下の文献に記載されたものが挙げら
れる。 寺田和男著「ディジタル移動通信技術」、日本工業技術
センター発行 p.125
【0003】スペクトル拡散通信方式では、拡散符号と
して送信側と受信側で同一のPN符号(擬似ランダム符
号)を用いてデータの拡散及び逆拡散を行う。PN符号
は+1又は−1の値を持つ数が連続する数列であり、そ
の数列の時間幅をチップ(chip)という。2つのP
N符号を1チップごとに乗算し、加算することによって
相関値が得られるが、この相関値はそのPN符号の位相
が一致したときに高い相関値が得られ、位相が異なると
きは0に近くなるという特徴を持つ。そのため、受信時
には、受信信号に含まれている送信側のPN符号の位相
と、受信側で生成したPN符号の位相とが一致した場合
のみ正確に復調される。よって、受信信号中のPN符号
と受信側で生成するPN符号の同期が重要となる。ま
た、受信信号は伝搬時に複数のパス(伝搬路)を経由す
るため複数の位相の異なった遅延波が重畳されたものに
なっており、移動局の移動などの原因による通信時のパ
スの変化に対応して、各遅延波の電力も刻々変化するこ
ととなる。
【0004】同期捕捉部では受信開始時に、受信側PN
符号と受信信号の相関演算を、受信側PN符号の全位相
に対して行い、相関値が最大となる位相を電力が最大で
ある遅延波のパスに対する同期位置と判定する。これは
初期捕捉と呼ばれる。初期捕捉によって得られた同期位
置は同期追従部に割り当てられる。同期追従部はDLL
(Delay Lock Loop)などによって構成
され、受信信号とPN符号との同期を維持する。
【0005】図4は従来の同期捕捉回路の一構成例を示
すブロック図である。この同期捕捉回路は、同期捕捉制
御部41、位相制御部42、拡散符号生成部43、相関
演算部44及び同期位置判定部45から構成されてお
り、受信信号と初期捕捉開始信号を入力とし、同期追従
部に割り当てる同期位置を示す同期位置信号を出力す
る。
【0006】同期捕捉制御部41では、初期捕捉開始信
号S402が入力されると、位相制御部42に同期捕捉
開始信号S403を出力する。位相制御部42は、同期
捕捉開始信号S403が入力されると、全位相範囲につ
いて順次位相信号S404を出力する。また、全位相範
囲についての出力が終了すると、同期捕捉終了信号S4
05を同期位置判定部45に出力する。拡散符号生成部
43は、位相信号S404を入力として対応する位相を
持つ受信側拡散符号S406を生成して出力する。相関
演算部44は、受信信号S401と受信側拡散符号S4
06を入力とし、受信信号S401と受信側拡散符号S
406の相関演算を行う。そして、その結果得られた相
関値S407を出力する。同期位置判定部45は、相関
値S407と位相信号S404が順次入力され、相関値
S407に基づいて同期位置かどうかの判定を行い、同
期捕捉終了信号S405が入力されると同期位置信号S
408を出力する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の方式で
は、DLLなどの同期追従回路の同期追従能力には限界
があるため、フェージングなどの影響によって現在追従
しているパスのパワーが低下したり、パスそのものが消
失してしまい同期追従が困難になった場合は、復調動作
が不可能となる。
【0008】このようなことから、初期捕捉後において
も、繰り返し再同期捕捉をすることのできる同期捕捉回
路の開発が望まれていた。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するた
めに、第1の発明に係る同期捕捉回路は、スペクトル拡
散通信方式による移動無線通信の受信側に設けられ、受
信側拡散符号の位相を変化させながら相関演算を行い、
同期位置の判定を行って同期位置と判定された拡散符号
位相を同期追従部に割り当てる同期捕捉方式を用いたレ
イク受信装置の同期捕捉回路において、初期捕捉開始信
号を入力して初期捕捉動作をさせるとともに、初期捕捉
動作終了後も、受信側拡散符号の全位相範囲に対して、
繰り返し同期捕捉動作を行わせる同期捕捉制御部と、初
期捕捉動作及びその後の同期捕捉動作において求められ
た同期位置を入力し、その同期位置が前回の同期位置と
異なる場合に、同期追従部に対して再割り当てを行う追
従位置記憶部とを備えている。
【0010】また、第2の発明に係る同期捕捉回路は、
スペクトル拡散通信方式による移動無線通信の受信側に
設けられ、受信側拡散符号の位相を変化させながら相関
演算を行い、同期位置の判定を行って同期位置と判定さ
れた拡散符号位相を同期追従部に割り当てる同期捕捉方
式を用いたレイク受信装置の同期捕捉回路において、前
回の同期捕捉動作の結果得られた同期位置を記憶する記
憶手段を備え、初期捕捉開始信号を入力して初期捕捉動
作をさせるとともに、初期捕捉動作終了後も、前回の同
期位置を中央値とし、予め定められた幅を持つような受
信側拡散符号の位相範囲に対して、繰り返し同期捕捉動
作を行なわせる同期捕捉制御部と、初期捕捉動作及びそ
の後の同期捕捉動作において求められた同期位置を入力
し、その同期位置が前回の同期位置と異なる場合に、同
期追従部に対して再割り当てを行う追従位置記憶部とを
備えている。
【0011】また、第3の発明に係る同期捕捉回路は、
スペクトル拡散通信方式による移動無線通信の受信側に
設けられ、受信側拡散符号の位相を変化させながら相関
演算を行い、同期位置の判定を行って同期位置と判定さ
れた拡散符号位相を同期追従部に割り当てる同期捕捉方
式を用いたレイク受信装置の同期捕捉回路において、予
め定められた過去複数回の同期捕捉動作の結果得られた
同期位置を記憶する記憶手段を備え、初期捕捉開始信号
を入力して初期捕捉動作をさせるとともに、初期捕捉動
作終了後も、過去複数回の同期位置の移動平均を中央値
とし、予め定められた幅を持つような受信側拡散符号の
位相範囲に対して、繰り返し同期捕捉動作を行なわせる
同期捕捉制御部と、初期捕捉動作及びその後の同期捕捉
動作において求められた同期位置を入力し、その同期位
置が前回の同期位置と異なる場合に、同期追従部に対し
て再割り当てを行う追従位置記憶部とを備えている。
【0012】第1の発明〜第3の発明においては、初期
捕捉の後に、フェージングなどの影響によって現在追従
しているパスのパワーが低下したり、パスそのものが消
失してしまい同期追従が困難になった場合には、上述の
ようにして再同期捕捉をすることによってパワーの大き
い異なったパスを新たに選択することができ、このた
め、たとえ同期追従が困難になった場合でも、一再同期
捕捉動作時間の後には新しい別のパスの同期位置を割り
当てることができ、同期追従を再開することが可能とな
る。更に、第1の発明においては、再同期捕捉動作が受
信側拡散符号の全位相に対して行われるため、新しい同
期追従部がどの位相に存在していても確実に捕捉するこ
とが可能である。
【0013】また、同期捕捉動作は受信側拡散符号の位
相を少しずつ変化させ、受信信号との各位相差について
相関演算を行うことによって実現されるため、相関演算
を行う位相範囲が小さいほど同期捕捉動作全体に必要と
される時間が短くなることとなる。更に、受信信号中の
各遅延波成分の位相差は極端に大きくないので、あるパ
スの同期位置の近傍に別のパスの同期位置があると考え
られる。このため、全位相範囲について再同期捕捉動作
を行う必要はなく、前回の同期捕捉動作の同期位置の近
傍についてのみ行えばよい。このような観点から、第2
の発明においては、再同期捕捉動作は前回の同期捕捉動
作による同期位置を中央値とした、予め与えられた幅の
範囲の位相についてのみ行われ、全位相範囲について行
うよりも再同期捕捉動作にかかる時間を短縮する事がで
きる。
【0014】また、毎回の同期位置が急激に変動する場
合は、同期追従が可能でも受信信号速度が急変してしま
う。そのため、過去の複数回の同期位置を用いて位相範
囲の中央値を決定することによって、前記の変動を小さ
くすることができ、受信信号速度を安定化することがで
きる。このような観点から、第3の発明においては、再
同期捕捉動作は過去N回の同期捕捉動作による同期位置
の移動平均を中央値とした、予め与えられた幅の範囲の
位相についてのみ行うようにし、そして、その中央値と
して過去の複数回の同期位置の移動平均を用いているた
め、全位相範囲について行うよりも再同期捕捉動作にか
かる時間を短縮する事ができるだけでなく、同期位置の
急激な変化に反応してしまい受信信号が急変してしまう
ことがなく、受信信号速度を安定化することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)図1は本発明の第1の実施の形態
に係る同期捕捉回路の構成を示すブロック図である。こ
の同期捕捉回路は、同期捕捉制御部11、位相制御部1
2、拡散符号生成部13、相関演算部14、同期位置判
定部15及び追従位置記憶部16から構成されており、
受信信号S101と初期捕捉開始信号S102を入力と
し、受信信号S101に対して初期捕捉動作と再同期捕
捉動作を行い、同期追従部(図示せず)に割り当てる同
期位置を示す追従位置信号S109を出力する。
【0016】同期捕捉制御部11は、初期捕捉開始信号
S102と位相制御部12の出力である同期捕捉終了信
号S105を入力として、同期捕捉開始信号S103を
出力する。位相制御部12は、同期捕捉制御部11の出
力である同期捕捉開始信号S103を入力として、位相
信号S104と同期捕捉終了信号S105を出力する。
拡散符号生成部13は、位相制御部12の出力である位
相信号S104を入力として、受信側拡散符号S106
を出力する。
【0017】相関演算部14は、受信信号S101と拡
散符号生成部13の出力である受信側拡散符号S106
を入力とし、相関値S107を出力する。同期位置判定
部15は、相関演算部14の出力である相関値S107
と位相制御部12の出力である位相信号S104と同期
捕捉終了信号S105を入力とし、同期位置信号S10
8を出力する。追従位置記憶部16は、一つの同期追従
位置の記憶手段を持ち、同期位置判定部15の出力であ
る同期位置信号S108を入力として、追従位置信号S
109を出力する。
【0018】次に本実施の形態の動作について説明す
る。同期捕捉制御部11は、初期捕捉開始信号S102
又は同期捕捉終了信号S105が入力されると、初期捕
捉開始信号のときは初期捕捉動作を、同期捕捉終了信号
S105のときは再同期捕捉動作を開始するために、位
相制御部12に同期捕捉開始信号S103を出力する。
位相制御部12では、同期捕捉開始信号S103が入力
されると、受信側拡散符号の全位相範囲について位相信
号S104を拡散符号生成部13へと順次出力する。ま
た、全位相範囲について位相信号S104を出力した
ら、同期捕捉動作を終了するため、同期捕捉終了信号S
105を同期捕捉制御部11と同期位置判定部15に出
力する。拡散符号生成部13では、入力された位相信号
S104に対応した受信側拡散符号S106を順次生成
し、相関演算部14へ出力する。
【0019】相関演算部14では、受信信号S101と
受信側拡散符号S106を予め定められた相関区間にお
いて相関演算を行う。その結果得られた相関値S107
を同期位置判定部15に出力する。同期位置判定部15
は、位相信号S104と相関値S107を入力とし、順
次入力される相関値S107に対して、予め定められた
しきい値よりも大きくかつ最大であるものに対して同期
位置であるとして、その相関値S107と対応する受信
側拡散符号S106の位相を記憶する。そして同期捕捉
終了信号S105が入力されると、記憶している位相を
同期位置信号S108として追従位置記憶部16に出力
する。追従位置記憶部16は、入力された同期位置信号
S108が現在記憶している同期追従位置と異なる場合
は新しい同期追従位置として記憶し、追従位置信号S1
09として同期追従部に対して出力する。
【0020】よって、同期捕捉動作において、位相制御
部12では同期捕捉終了信号S105を出力するが、同
期捕捉制御部11では同期捕捉終了信号S105に対し
て、再び同期捕捉開始信号S103を出力するため、再
同期捕捉動作が開始されることとなり、同期追従が困難
になった場合も、新しい同期位置が同期追従部に割り当
てられることとなる。また、この再同期捕捉動作は受信
側拡散符号S106の全位相に対して行われるため、新
しい同期追従部がどの位相に存在していても確実に捕捉
することが可能である。
【0021】(第2の実施の形態)図2は本発明の第2
の実施の形態に係る同期捕捉回路の構成を示すブロック
図である。この同期捕捉回路は、同期捕捉制御部21、
位相制御部22、拡散符号生成部23、相関演算部2
4、同期位置判定部25及び追従位置記憶部26から構
成され、受信信号S201と初期捕捉開始信号S202
を入力とし、受信信号S101に対して初期捕捉動作と
再同期捕捉動作を行い、同期追従部に割り当てる同期位
置を示す追従位置信号S209を出力する。
【0022】同期捕捉制御部21は、一つの同期位置の
記憶手段27を持ち、初期捕捉開始信号S202と位相
制御部22の出力である同期捕捉終了信号S205と同
期位置判定部25の出力である同期位置信号S208を
入力として、同期捕捉開始信号S203と位相範囲信号
S210を出力する。位相制御部22は、同期捕捉制御
部21の出力である同期捕捉開始信号S203と位相範
囲信号S210を入力として、位相信号S204と同期
捕捉終了信号S205を出力する。拡散符号生成部23
は、位相制御部22の出力である位相信号S204を入
力として、受信側拡散符号S206を出力する。
【0023】相関演算部24は、受信信号S201と拡
散符号生成部23の出力である受信側拡散符号S206
を入力とし、相関値S207を出力する。同期位置判定
部25は、相関演算部24の出力である相関値S207
と位相制御部22の出力である位相信号S204と同期
捕捉終了信号S205を入力とし、同期位置信号S20
8を出力する。追従位置記憶部26は、一つの同期追従
位置の記憶手段を持ち、同期位置判定部25の出力であ
る同期位置信号S208を入力として、追従位置信号S
209を出力する。
【0024】次に本実施の形態の動作について説明す
る。同期捕捉制御部21は、同期位置信号S208の入
力に対して、その同期位置を前回の同期位置として同期
位置記憶手段27に記憶する。また、初期捕捉開始信号
S202が入力されると、初期捕捉動作を開始するため
に、位相範囲信号S210のを全位相範囲として、位相
制御部22に同期捕捉開始信号S203と位相範囲信号
S210を出力する。また、同期捕捉終了信号S205
が入力されると、再同期捕捉動作を開始するために、位
相範囲信号S210を、記憶されている前回の同期位置
を中央値とした、予め定められた幅を持つ位相範囲とし
て、位相制御部22に同期捕捉開始信号S203と位相
範囲信号S210を出力する。
【0025】位相制御部22では、同期捕捉開始信号S
203が入力されると、位相範囲信号S210として入
力された位相範囲について位相信号S204を拡散符号
生成部23へと順次出力する。また、与えられた位相範
囲について位相信号S204を出力したら、同期捕捉動
作を終了するため、同期捕捉終了信号S205を同期捕
捉制御部21と同期位置判定部25に出力する。拡散符
号生成部23では、入力された位相信号S204に対応
した受信側拡散符号S206を順次生成し、相関演算部
24へ出力する。
【0026】相関演算部24では、受信信号S201と
受信側拡散符号S206を予め定められた相関区間にお
いて相関演算を行う。その結果得られた相関値S207
を同期位置判定部25に出力する。同期位置判定部25
は、位相信号S204と相関値S207を入力とし、順
次入力される相関値S207に対して、予め定められた
しきい値よりも大きくかつ最大であるものに対して同期
位置であるとして、その相関値S207と対応する受信
側拡散符号S206の位相を記憶する。そして、同期捕
捉終了信号S205が入力されると、記憶している位相
を同期位置信号S208として同期捕捉制御部21と追
従位置記憶部26に出力する。追従位置記憶部26は、
入力された同期位置信号S208が現在記憶している同
期追従位置と異なる場合は新しい同期追従位置として記
憶し、追従位置信号S209として同期追従部に対して
出力する。
【0027】よって、同期捕捉動作において、位相制御
部22では同期捕捉終了信号S205を出力するが、同
期捕捉制御部21では同期捕捉終了信号S205に対し
て、再び同期捕捉開始信号S203を出力するため、再
同期捕捉動作が開始されることとなり、同期追従が困難
になった場合も、新しい同期位置が同期追従部に割り当
てられることとなる。また、この再同期捕捉動作は前回
の同期捕捉動作による同期位置を中央値とした、予め与
えられた幅の範囲の位相についてのみ行われるため、全
位相範囲について行うよりも再同期捕捉動作にかかる時
間が短縮する事が可能である。
【0028】また、一度の同期捕捉動作で複数の異なる
同期位置を捕捉し、複数の同期追従部に割り当てるよう
な同期捕捉回路においても、上記の実施の形態の再同期
捕捉動作における中央値として、複数の同期位置の中で
もっとも離れた位置を持つ二つの同期位置の中央値を用
いることによって、同様の効果を得ることができる。
【0029】(第3の実施の形態)図3は本発明の第3
の実施の形態に係る同期捕捉回路の構成を示すブロック
図である。この同期捕捉回路は、同期捕捉制御部31、
位相制御部32、拡散符号生成部33、相関演算部3
4、同期位置判定部35及び追従位置記憶部36から構
成されており、受信信号S301と初期捕捉開始信号S
302を入力とし、受信信号S301に対して初期捕捉
動作と再同期捕捉動作を行い、同期追従部に割り当てる
同期位置を示す追従位置信号を出力する。
【0030】同期捕捉制御部31は、N(N≧2)個の
同期位置の記憶手段37を持ち、初期捕捉開始信号S3
02と位相制御部32の出力である同期捕捉終了信号S
305と同期位置判定部35の出力である同期位置信号
S308を入力として、同期捕捉開始信号S303と位
相範囲信号S310を出力する。位相制御部32は、同
期捕捉制御部31の出力である同期捕捉開始信号S30
3と位相範囲信号S310を入力として、位相信号S3
04と同期捕捉終了信号S305を出力する。拡散符号
生成部33は、位相制御部32の出力である位相信号S
304を入力として、受信側拡散符号S306を出力す
る。
【0031】相関演算部34は、受信信号S301と拡
散符号生成部33の出力である受信側拡散符号S306
を入力とし、相関値S307を出力する。同期位置判定
部35は、相関演算部34の出力である相関値S307
と位相制御部32の出力である位相信号S304と同期
捕捉終了信号S305を入力とし、同期位置信号S30
8を出力する。追従位置記憶部36は、一つの同期追従
位置の記憶手段を持ち、同期位置判定部35の出力であ
る同期位置信号S308を入力として、追従位置信号S
309を出力する。
【0032】次に本実施の形態の動作について説明す
る。同期捕捉制御部31は、同期位置信号S308の入
力に対して、その同期位置を含む過去N回の同期位置を
記憶する。また、初期捕捉開始信号S302が入力され
ると、初期捕捉動作を開始するために、位置範囲信号S
310を全位相範囲として、位相制御部32に同期捕捉
開始信号S303と位相範囲信号S310を出力する。
また、同期捕捉終了信号S305が入力されると、再同
期捕捉動作を開始するために、位相範囲信号S310
を、記憶されている過去N回の同期位置の移動平均を中
央値とした、予め定められた幅を持つ位相範囲として、
位相制御部32に同期捕捉開始信号303と位相範囲信
号S310を出力する。
【0033】位相制御部32では、同期捕捉開始信号3
03が入力されると、位相範囲信号S310として入力
された位相範囲について位相信号S304を拡散符号生
成部33へと順次出力する。また、与えられた位相範囲
について位相信号S304を出力したら、同期捕捉動作
を終了するため、同期捕捉終了信号S305を同期捕捉
制御部31と同期位置判定部35に出力する。拡散符号
生成部33では、入力された位相信号S304に対応し
た受信側拡散符号S306を順次生成し、相関演算部3
4へ出力する。
【0034】相関演算部34では、受信信号S301と
受信側拡散符号S306をあらかじめ定められた相関区
間において相関演算を行う。その結果得られた相関値S
307を同期位置判定部35に出力する。同期位置判定
部35は、位相信号S304と相関値S307を入力と
し、順次入力される相関値S307に対して、予め定め
られたしきい値よりも大きくかつ最大であるものに対し
て同期位置であるとして、その相関値S307と対応す
る受信側拡散符号S306の位相を記憶する。そして、
同期捕捉終了信号S305が入力されると、記憶してい
る位相を同期位置信号S308として同期捕捉制御部3
1と追従位置記憶部36に出力する。追従位置記憶部3
6は、入力された同期位置信号S308が現在記憶して
いる同期追従位置と異なる場合は新しい同期追従位置と
して記憶し、追従位置信号S309として同期追従部に
対して出力する。
【0035】よって、同期捕捉動作において位相制御部
32は同期捕捉終了信号S305を出力するが、同期捕
捉制御部31では同期捕捉終了信号S305に対して、
再び同期捕捉開始信号S303を出力するため、再同期
捕捉動作が開始されることとなり、同期追従が困難にな
った場合も、新しい同期位置が同期追従部に割り当てら
れることとなる。また、この再同期捕捉動作は過去N回
の同期捕捉動作による同期位置の移動平均を中央値とし
た、予め与えられた幅の範囲の位相についてのみ行われ
るため、全位相範囲について行うよりも再同期捕捉動作
にかかる時間が短縮する事が可能である。さらに中央値
として、過去N回の同期位置の移動平均を用いているた
め、同期位置の急激な変化に敏感に反応してしまい、受
信信号速度が急変してしまうことを防止することができ
る。
【0036】また、一度の同期捕捉動作で複数の異なる
同期位置を捕捉し、複数の同期追従部に割り当てるよう
な同期捕捉回路においても、上記の実施の形態の再同期
捕捉動作における中央値として、複数の同期位置の中で
もっとも離れた位置を持つ二つの同期位置の中央値を用
いることによって、同様の効果を得ることができる。
【0037】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1の発明
によれば、初期捕捉動作終了後も、繰り返し同期捕捉動
作を行わせるようにしたので、同期追従が困難になった
場合も、新しい同期位置が同期追従部に割り当てられる
こととなる。また、この再同期捕捉動作は受信側拡散符
号の全位相に対して行われるため、新しい同期追従部が
どの位相に存在していても確実に捕捉することが可能で
ある。
【0038】また、第2の発明によれば、初期捕捉動作
終了後も、繰り返し同期捕捉動作を行わせるようにした
ので、同期追従が困難になった場合も、新しい同期位置
が同期追従部に割り当てられることとなる。また、この
再同期捕捉動作は前回の同期捕捉動作による同期位置を
中央値とした、予め与えられた幅の範囲の位相について
のみ行われるため、全位相範囲について行うよりも再同
期捕捉動作にかかる時間を短縮する事が可能である。
【0039】更に、第3の発明によれば、初期捕捉動作
終了後も、繰り返し同期捕捉動作を行わせるようにした
ので、同期追従が困難になった場合も、新しい同期位置
が同期追従部に割り当てられることとなる。また、この
再同期捕捉動作は過去N回の同期捕捉動作による同期位
置の移動平均を中央値とした、予め与えられた幅の範囲
の位相についてのみ行われるため、全位相範囲について
行うよりも再同期捕捉動作にかかる時間が短縮する事が
可能である。更に、中央値として、過去N回の同期位置
の移動平均を用いているため、同期位置の急激な変化に
敏感に反応していまい、受信信号速度が急変してしまう
ことを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る同期捕捉回路
の構成をブロック図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係る同期捕捉回路
の構成をブロック図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態に係る同期捕捉回路
の構成をブロック図である。
【図4】従来の同期捕捉回路の一構成例を示すブロック
図である。
【符号の説明】 11,21,31 同期捕捉制御部 12,22,32 位相制御部 13,23,33 拡散符号生成部 14,24,34 相関演算部 15,25,35 同期位置判定部 16,26,36 追従位置記憶部 S101,S201,S301 受信信号 S102,S202,S302 初期捕捉開始信号 S103,S203,S303 同期捕捉開始信号 S104,S204,S304 位相信号 S105,S205,S305 同期捕捉終了信号 S106,S206,S306 受信側拡散符号 S107,S207,S307 相関値 S108,S208,S308 同期位置信号 S109,S209,S309 追従位置信号

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スペクトル拡散通信方式による移動無線
    通信の受信側に設けられ、受信側拡散符号の位相を変化
    させながら相関演算を行い、同期位置の判定を行って同
    期位置と判定された拡散符号位相を同期追従部に割り当
    てる同期捕捉方式を用いたレイク受信装置の同期捕捉回
    路において、 初期捕捉開始信号を入力して初期捕捉動作をさせるとと
    もに、初期捕捉動作終了後も、前記受信側拡散符号の全
    位相範囲に対して、繰り返し同期捕捉動作を行わせる同
    期捕捉制御部と、 前記初期捕捉動作及びその後の前記同期捕捉動作におい
    て求められた同期位置を入力し、その同期位置が前回の
    同期位置と異なる場合に、前記同期追従部に対して再割
    り当てを行う追従位置記憶部とを備えたことを特徴とす
    る同期捕捉回路。
  2. 【請求項2】 スペクトル拡散通信方式による移動無線
    通信の受信側に設けられ、受信側拡散符号の位相を変化
    させながら相関演算を行い、同期位置の判定を行って同
    期位置と判定された拡散符号位相を同期追従部に割り当
    てる同期捕捉方式を用いたレイク受信装置の同期捕捉回
    路において、 前回の同期捕捉動作の結果得られた同期位置を記憶する
    記憶手段を備え、初期捕捉開始信号を入力して初期捕捉
    動作をさせるとともに、初期捕捉動作終了後も、前回の
    同期位置を中央値とし、予め定められた幅を持つような
    受信側拡散符号の位相範囲に対して、繰り返し同期捕捉
    動作を行なわせる同期捕捉制御部と、 前記初期捕捉動作及びその後の前記同期捕捉動作におい
    て求められた同期位置を入力し、その同期位置が前回の
    同期位置と異なる場合に、前記同期追従部に対して再割
    り当てを行う追従位置記憶部とを備えたことを特徴とす
    る同期捕捉回路。
  3. 【請求項3】 スペクトル拡散通信方式による移動無線
    通信の受信側に設けられ、受信側拡散符号の位相を変化
    させながら相関演算を行い、同期位置の判定を行って同
    期位置と判定された拡散符号位相を同期追従部に割り当
    てる同期捕捉方式を用いたレイク受信装置の同期捕捉回
    路において、 予め定められた過去複数回の同期捕捉動作の結果得られ
    た同期位置を記憶する記憶手段を備え、初期捕捉開始信
    号を入力して初期捕捉動作をさせるとともに、初期捕捉
    動作終了後も、過去複数回の同期位置の移動平均を中央
    値とし、予め定められた幅を持つような受信側拡散符号
    の位相範囲に対して、繰り返し同期捕捉動作を行なわせ
    る同期捕捉制御部と、 前記初期捕捉動作及びその後の前記同期捕捉動作におい
    て求められた同期位置を入力し、その同期位置が前回の
    同期位置と異なる場合に、前記同期追従部に対して再割
    り当てを行う追従位置記憶部とを備えたことを特徴とす
    る同期捕捉回路。
JP8194460A 1996-07-24 1996-07-24 同期捕捉回路 Pending JPH1041854A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7397841B2 (en) 2003-01-15 2008-07-08 Sony Corporation Wide band communication reception apparatus and method

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7397841B2 (en) 2003-01-15 2008-07-08 Sony Corporation Wide band communication reception apparatus and method
US7983321B2 (en) 2003-01-15 2011-07-19 Sony Corporation Communication apparatus and communication method

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