JPH09326708A - ビタビ復号器 - Google Patents
ビタビ復号器Info
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- JPH09326708A JPH09326708A JP14001196A JP14001196A JPH09326708A JP H09326708 A JPH09326708 A JP H09326708A JP 14001196 A JP14001196 A JP 14001196A JP 14001196 A JP14001196 A JP 14001196A JP H09326708 A JPH09326708 A JP H09326708A
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- memory
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 パスメモリを用いたビタビ復号器において、
マージしていない確率の高い状態から、誤り率の良好な
復号出力を得ることができるビタビ復号器を提供する。
同時に、ビット数の少ないプロセッサによるソフト処理
を用いて高速化し、従来よりも処理時間の短縮化を図
る。 【解決手段】 kビットの情報をnビット(n>k)の
符号に符号化する符号化率R=k/n、拘束長Kのたた
み込み符号の復号器で、状態番号L[L=0〜2k(K-1)
−1]のLSB側のkビットをパスメモリのLSB側に
追加しながら、パスメモリを更新していく方式のビタビ
復号器において、パスメモリの内容を更新する際のシフ
ト処理によるN個の桁あふれ情報を順次加算し、その加
算結果と状態数Nの関係により復号出力を得るようにし
たものである。すなわち、加算結果がN/2より大きい
場合は復号出力を‘1’とし、それ以外の場合に限り復
号出力を‘0’とするようにしたものである。
マージしていない確率の高い状態から、誤り率の良好な
復号出力を得ることができるビタビ復号器を提供する。
同時に、ビット数の少ないプロセッサによるソフト処理
を用いて高速化し、従来よりも処理時間の短縮化を図
る。 【解決手段】 kビットの情報をnビット(n>k)の
符号に符号化する符号化率R=k/n、拘束長Kのたた
み込み符号の復号器で、状態番号L[L=0〜2k(K-1)
−1]のLSB側のkビットをパスメモリのLSB側に
追加しながら、パスメモリを更新していく方式のビタビ
復号器において、パスメモリの内容を更新する際のシフ
ト処理によるN個の桁あふれ情報を順次加算し、その加
算結果と状態数Nの関係により復号出力を得るようにし
たものである。すなわち、加算結果がN/2より大きい
場合は復号出力を‘1’とし、それ以外の場合に限り復
号出力を‘0’とするようにしたものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、誤り訂正符号の復
号器に関し、特に、たたみ込み符号の最尤復号を行うビ
タビ復号器に関するものである。
号器に関し、特に、たたみ込み符号の最尤復号を行うビ
タビ復号器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ディジタル通信の飛躍的な進歩と
共に、誤り訂正技術も目覚ましい発展を遂げている。中
でも、伝送データにあらかじめ冗長性も持たせ、受信側
でその冗長性を利用してデータの誤りを検出・訂正する
誤り訂正符号は、開発当初、衛星通信などの特殊分野へ
の利用に限られていたが、IC技術の進歩により極めて
身近なもの(例えば、携帯電話)にまで盛んに用いられ
るようになった。誤り訂正符号の方式は、大きくたたみ
込み符号とブロック符号に分けられる。たたみ込み符号
は最尤復号が可能で、誤り訂正能力が大きい長所を持つ
が、回路規模が大きくなってしまう短所がある。また、
ブロック符号は比較的簡単な構成で実現することができ
るが、誤り訂正能力がたたみ込み符号よりも小さいとい
う難点がある。最尤復号器として有名なビタビ復号器に
関する公知例としては、例えば、特開平5−31597
6号‘ヴィタビ復号器’に述べられているものがある。
以下、このビタビ復号方式に関して簡単に説明する。詳
細については、前記‘ヴィタビ復号器’を参照していた
だきたい。
共に、誤り訂正技術も目覚ましい発展を遂げている。中
でも、伝送データにあらかじめ冗長性も持たせ、受信側
でその冗長性を利用してデータの誤りを検出・訂正する
誤り訂正符号は、開発当初、衛星通信などの特殊分野へ
の利用に限られていたが、IC技術の進歩により極めて
身近なもの(例えば、携帯電話)にまで盛んに用いられ
るようになった。誤り訂正符号の方式は、大きくたたみ
込み符号とブロック符号に分けられる。たたみ込み符号
は最尤復号が可能で、誤り訂正能力が大きい長所を持つ
が、回路規模が大きくなってしまう短所がある。また、
ブロック符号は比較的簡単な構成で実現することができ
るが、誤り訂正能力がたたみ込み符号よりも小さいとい
う難点がある。最尤復号器として有名なビタビ復号器に
関する公知例としては、例えば、特開平5−31597
6号‘ヴィタビ復号器’に述べられているものがある。
以下、このビタビ復号方式に関して簡単に説明する。詳
細については、前記‘ヴィタビ復号器’を参照していた
だきたい。
【0003】ビタビ復号器の構成を図2に示す。図にお
いて、101は枝尤度算出回路、102は加算比較選択
回路、103は状態尤度メモリ、104は遷移情報メモ
リ、105はパスメモリ、106は最尤判定回路であ
る。ビタビ復号器は、受信信号と符号器が出力し得る候
補符号の比較によって符号の確からしさを求め、符号器
の状態を最尤推定しながら復号を行う。このため、符号
器のシフトレジスタの内容を状態と定義する。符号化率
R=k/n、拘束長Kのたたみ込み符号では、N=2
k(K-1)個の状態がある。この状態に、0〜2k(K-1)−1
の番号を付し、状態番号Lとする。状態番号Lは、符号
器のシフトレジスタの内容を2進符号として読んだ値に
等しい。この符号器に、kビットの情報ビットが入力さ
れるたびに符号器の状態は遷移し、nビットの符号が出
力される。符号器の状態遷移は、各時点での符号器の状
態を折線で結んだ1本のトレリスで表される。一方、復
号器ではN=2k(K-1)個の状態に至る2k(K-1)本のパス
からなるトレリスとなるが、後述するように、状態遷移
する度にビタビ復号器の加算比較選択操作によってパス
は併合され、現時点から5〜6K時点さかのぼると、一
本のパスに併合されて、最尤復号が行われる。加算比較
選択操作には、尤度という受信符号の確からしさを用い
る。枝尤度算出回路101は、この枝尤度を受信信号に
基づいて求める。ここで、枝尤度について簡単に説明す
る。尤度とは、状態遷移の確からしさを数量的に表した
ものであり、符号化率R=1/2の符号を例にとると、
受信信号r0,r1と候補符号とのハミング距離をその枝
尤度とする。例えば、受信信号が01である時、各候補
符号の(枝)尤度は、以下のようになる。
いて、101は枝尤度算出回路、102は加算比較選択
回路、103は状態尤度メモリ、104は遷移情報メモ
リ、105はパスメモリ、106は最尤判定回路であ
る。ビタビ復号器は、受信信号と符号器が出力し得る候
補符号の比較によって符号の確からしさを求め、符号器
の状態を最尤推定しながら復号を行う。このため、符号
器のシフトレジスタの内容を状態と定義する。符号化率
R=k/n、拘束長Kのたたみ込み符号では、N=2
k(K-1)個の状態がある。この状態に、0〜2k(K-1)−1
の番号を付し、状態番号Lとする。状態番号Lは、符号
器のシフトレジスタの内容を2進符号として読んだ値に
等しい。この符号器に、kビットの情報ビットが入力さ
れるたびに符号器の状態は遷移し、nビットの符号が出
力される。符号器の状態遷移は、各時点での符号器の状
態を折線で結んだ1本のトレリスで表される。一方、復
号器ではN=2k(K-1)個の状態に至る2k(K-1)本のパス
からなるトレリスとなるが、後述するように、状態遷移
する度にビタビ復号器の加算比較選択操作によってパス
は併合され、現時点から5〜6K時点さかのぼると、一
本のパスに併合されて、最尤復号が行われる。加算比較
選択操作には、尤度という受信符号の確からしさを用い
る。枝尤度算出回路101は、この枝尤度を受信信号に
基づいて求める。ここで、枝尤度について簡単に説明す
る。尤度とは、状態遷移の確からしさを数量的に表した
ものであり、符号化率R=1/2の符号を例にとると、
受信信号r0,r1と候補符号とのハミング距離をその枝
尤度とする。例えば、受信信号が01である時、各候補
符号の(枝)尤度は、以下のようになる。
【0004】
【表1】
【0005】また、各状態までの状態遷移の枝尤度を順
次積算したものを‘状態尤度’という。加算比較選択回
路102では、状態尤度メモリ103に記憶されている
直前時点の状態尤度に、枝尤度を加算して新しい状態尤
度を求め、一つの状態に至る複数の状態遷移の状態尤度
を比較し、その中から最小の状態尤度を持つ遷移を選択
して、選択された遷移の状態尤度を新しい状態尤度とし
て状態尤度メモリ103を更新する。また、同時に、選
択された遷移の情報j(i)[状態jから状態iに遷移
したことを表す]を遷移情報メモリ104に記憶する。
上記102〜104の操作を状態数N回分繰り返して、
遷移情報メモリ104に遷移情報j(i)がN個記憶さ
れたら、この情報を基に、パスメモリ105は、新たな
情報系列を求めながら更新していき、最尤判定部106
でパスメモリ105の状態遷移から復号結果を得る。
次積算したものを‘状態尤度’という。加算比較選択回
路102では、状態尤度メモリ103に記憶されている
直前時点の状態尤度に、枝尤度を加算して新しい状態尤
度を求め、一つの状態に至る複数の状態遷移の状態尤度
を比較し、その中から最小の状態尤度を持つ遷移を選択
して、選択された遷移の状態尤度を新しい状態尤度とし
て状態尤度メモリ103を更新する。また、同時に、選
択された遷移の情報j(i)[状態jから状態iに遷移
したことを表す]を遷移情報メモリ104に記憶する。
上記102〜104の操作を状態数N回分繰り返して、
遷移情報メモリ104に遷移情報j(i)がN個記憶さ
れたら、この情報を基に、パスメモリ105は、新たな
情報系列を求めながら更新していき、最尤判定部106
でパスメモリ105の状態遷移から復号結果を得る。
【0006】ここで、パスメモリについて簡単に説明す
る。パスメモリとは、状態数N[N=2k(K-1)]個のワ
ードを有する第m時点と第m+1時点のメモリであっ
て、加算比較選択操作によって得られる状態jから状態
iへの状態遷移情報j(i)に基づいて第m時点のパス
メモリのj番目のワードの内容Pj(m)を、kビット
MSB側にシフトし、そのLSB側に当該状態番号i
(2進数)のLSB側kビットを付加した値を、第m+
1時点のパスメモリのi番目のワードの内容Pi(m+
1)とするように、各状態遷移時点毎に前記パスメモリ
の内容更新を行うようにしたものである。この処理が全
ての状態番号iについて終了したら、第m時点と第m+
1時点のパスメモリの内容を移し替えて、新たなパスメ
モリの更新を行う。パスメモリの各ワードには通常拘束
長の5〜6倍のビット数を保有しておき、パスメモリの
最古のビットから復号出力する。このパスメモリ復号方
式では、パスメモリをMSB側にシフトする時にあふれ
るkビットを復号出力することができ、従来のようなト
レースバック処理をすることなく最尤判定出力が得られ
る。
る。パスメモリとは、状態数N[N=2k(K-1)]個のワ
ードを有する第m時点と第m+1時点のメモリであっ
て、加算比較選択操作によって得られる状態jから状態
iへの状態遷移情報j(i)に基づいて第m時点のパス
メモリのj番目のワードの内容Pj(m)を、kビット
MSB側にシフトし、そのLSB側に当該状態番号i
(2進数)のLSB側kビットを付加した値を、第m+
1時点のパスメモリのi番目のワードの内容Pi(m+
1)とするように、各状態遷移時点毎に前記パスメモリ
の内容更新を行うようにしたものである。この処理が全
ての状態番号iについて終了したら、第m時点と第m+
1時点のパスメモリの内容を移し替えて、新たなパスメ
モリの更新を行う。パスメモリの各ワードには通常拘束
長の5〜6倍のビット数を保有しておき、パスメモリの
最古のビットから復号出力する。このパスメモリ復号方
式では、パスメモリをMSB側にシフトする時にあふれ
るkビットを復号出力することができ、従来のようなト
レースバック処理をすることなく最尤判定出力が得られ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術で述べた
ビタビ復号器では、受信信号から得られる情報により符
号器の動作状態の遷移を推測しながら更新し、最も確か
らしい状態に対する情報系列を復号出力とする。しか
し、この方式はパスメモリのワードのビット数が十分に
確保されていない時に使用できない、あるいは使用して
も復号出力が誤る、つまり誤り率が悪くなる点で問題が
あった。つまり、一般に拘束長Kの5〜6倍のビット数
が確保されていると、桁あふれ部分のパスが各状態とも
同一のパスに合流しており(この状態をマージしている
という)、どの状態の桁あふれビットを採用しても復号
出力の結果は同一になるとされているが、確保されてい
るビット数がこれに満たない場合、当然マージしていな
い確率が高くなり、それに伴い復号データは情報データ
と異なる確率が高くなる。
ビタビ復号器では、受信信号から得られる情報により符
号器の動作状態の遷移を推測しながら更新し、最も確か
らしい状態に対する情報系列を復号出力とする。しか
し、この方式はパスメモリのワードのビット数が十分に
確保されていない時に使用できない、あるいは使用して
も復号出力が誤る、つまり誤り率が悪くなる点で問題が
あった。つまり、一般に拘束長Kの5〜6倍のビット数
が確保されていると、桁あふれ部分のパスが各状態とも
同一のパスに合流しており(この状態をマージしている
という)、どの状態の桁あふれビットを採用しても復号
出力の結果は同一になるとされているが、確保されてい
るビット数がこれに満たない場合、当然マージしていな
い確率が高くなり、それに伴い復号データは情報データ
と異なる確率が高くなる。
【0008】本発明の第1の目的は、パスメモリを用い
たビタビ復号器において、マージしていない確率の高い
状態から、誤り率の良好な復号出力を得ることができる
ビタビ復号器を提供することにある。また、本発明の第
2の目的は、ビット数の少ないプロセッサによるソフト
処理でも実現可能なビタビ復号回路を提供することにあ
る。
たビタビ復号器において、マージしていない確率の高い
状態から、誤り率の良好な復号出力を得ることができる
ビタビ復号器を提供することにある。また、本発明の第
2の目的は、ビット数の少ないプロセッサによるソフト
処理でも実現可能なビタビ復号回路を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のビタビ復号器
は、上記の目的を達成するために、パスメモリの内容を
更新する際のシフト処理によるN個の桁あふれ情報を順
次加算し、その加算結果と状態数Nとの関係により復号
出力を得るように構成したものである。即ち、加算結果
がN/2より大きい場合は復号出力を‘1’とし、それ
以外の場合に限り復号出力を‘0’とするようにしたも
のである。その結果、本発明によると、従来方法のよう
にマージするだけのビット長が確保されている高級なI
Cを使用する必要がないので、一般的に使用されている
DSP等のソフトウェア処理による構成で十分ビタビ復
号器を実現することが可能である。これは別の見方をす
ると、拘束長が長い場合に構成の簡素化を図れる点で有
効である。しかも、誤り率特性においても遜色のない性
能が確保できる。
は、上記の目的を達成するために、パスメモリの内容を
更新する際のシフト処理によるN個の桁あふれ情報を順
次加算し、その加算結果と状態数Nとの関係により復号
出力を得るように構成したものである。即ち、加算結果
がN/2より大きい場合は復号出力を‘1’とし、それ
以外の場合に限り復号出力を‘0’とするようにしたも
のである。その結果、本発明によると、従来方法のよう
にマージするだけのビット長が確保されている高級なI
Cを使用する必要がないので、一般的に使用されている
DSP等のソフトウェア処理による構成で十分ビタビ復
号器を実現することが可能である。これは別の見方をす
ると、拘束長が長い場合に構成の簡素化を図れる点で有
効である。しかも、誤り率特性においても遜色のない性
能が確保できる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施例を説明する。図1に本発明を適用したビタビ復号器
におけるパスメモリの更新に関する詳細図を示す。図1
において、201は第m時点のパスメモリ、202は第
m+1時点のパスメモリ、203は第m時点のMSB、
204は第m+1時点の状態番号iのLSBである。パ
スメモリ201,202はいずれも少なくとも状態数分
のワードを有する。本例では、具体的に符号化率R=1
/2、拘束長K=6とし、パスメモリの各ワードのビッ
ト数は、5Kにも満たない16ビットの場合を例にとる
ことにする。また、16ビットパスメモリのビットは各
状態においてLSBを[0]で表し、MSBを[15]
で表すものとする。
施例を説明する。図1に本発明を適用したビタビ復号器
におけるパスメモリの更新に関する詳細図を示す。図1
において、201は第m時点のパスメモリ、202は第
m+1時点のパスメモリ、203は第m時点のMSB、
204は第m+1時点の状態番号iのLSBである。パ
スメモリ201,202はいずれも少なくとも状態数分
のワードを有する。本例では、具体的に符号化率R=1
/2、拘束長K=6とし、パスメモリの各ワードのビッ
ト数は、5Kにも満たない16ビットの場合を例にとる
ことにする。また、16ビットパスメモリのビットは各
状態においてLSBを[0]で表し、MSBを[15]
で表すものとする。
【0011】ここで、第m時点のパスメモリP2i(m)
またはP2i+1(m)が選択され、第m+1時点のパスメ
モリPi(m+1)に移る過程を考える。遷移情報によ
って、P2i(m)が選択されたとすると、その各ビット
の値をMSB側に1ビットシフトする。すなわち、P2i
(m)[0]〜[14]がPi(m+1)[1]〜[1
5]にシフトする。そして、空いたLSB位置すなわち
Pi(m+1)[0]に2進数で表した状態番号iのL
SB204を加える。これを第m+1時点の状態番号i
のパスメモリPi(m+1)の内容として記憶する。ま
た、遷移情報でP2i+1(m)が選択された場合も同様の
操作を行う。この操作を状態数分、すなわちN回繰り返
してパスメモリ202に情報がすべて記憶されたら、第
m+1時点のパスメモリの内容をそのまま第m時点のメ
モリに移し替え、新たな時点への状態遷移について上記
の処理を行う。
またはP2i+1(m)が選択され、第m+1時点のパスメ
モリPi(m+1)に移る過程を考える。遷移情報によ
って、P2i(m)が選択されたとすると、その各ビット
の値をMSB側に1ビットシフトする。すなわち、P2i
(m)[0]〜[14]がPi(m+1)[1]〜[1
5]にシフトする。そして、空いたLSB位置すなわち
Pi(m+1)[0]に2進数で表した状態番号iのL
SB204を加える。これを第m+1時点の状態番号i
のパスメモリPi(m+1)の内容として記憶する。ま
た、遷移情報でP2i+1(m)が選択された場合も同様の
操作を行う。この操作を状態数分、すなわちN回繰り返
してパスメモリ202に情報がすべて記憶されたら、第
m+1時点のパスメモリの内容をそのまま第m時点のメ
モリに移し替え、新たな時点への状態遷移について上記
の処理を行う。
【0012】各パスメモリの遷移過程において、桁あふ
れビット203、すなわちP2i(m)[15]またはP
2i+1(m)[15]が生じるが、このとき第m+1時点
への遷移で生じた状態数N個分の桁あふれビットを全て
加算して、これを復号出力に利用する。ここで、桁あふ
れビットについて説明すると、マージしている時は桁あ
ふれビットは同一である可能性が非常に高いが、そうで
ない時は、桁あふれビットは各状態によって様々である
と予想でき、この状態からデータを復号出力することは
難しい。よって、‘0’または‘1’の桁あふれビット
を全て加算し、その結果が状態数の半分以上であれば情
報データは‘1’である可能性が非常に高いものとして
‘1’を復号出力する。逆にそうでない場合は‘0’を
復号出力する。
れビット203、すなわちP2i(m)[15]またはP
2i+1(m)[15]が生じるが、このとき第m+1時点
への遷移で生じた状態数N個分の桁あふれビットを全て
加算して、これを復号出力に利用する。ここで、桁あふ
れビットについて説明すると、マージしている時は桁あ
ふれビットは同一である可能性が非常に高いが、そうで
ない時は、桁あふれビットは各状態によって様々である
と予想でき、この状態からデータを復号出力することは
難しい。よって、‘0’または‘1’の桁あふれビット
を全て加算し、その結果が状態数の半分以上であれば情
報データは‘1’である可能性が非常に高いものとして
‘1’を復号出力する。逆にそうでない場合は‘0’を
復号出力する。
【0013】この実施例のように、本発明は、マイクロ
コンピュータやDSPのようなソフトウェア処理による
構成で、ビタビ復号の実現を図る際に、マージするだけ
のビット長が確保されていないプロセッサで良好な誤り
率のデータを復号出力することができる。また、復号す
るまでのシフトビット数が少ないので遅延時間が短い点
で利点がある。
コンピュータやDSPのようなソフトウェア処理による
構成で、ビタビ復号の実現を図る際に、マージするだけ
のビット長が確保されていないプロセッサで良好な誤り
率のデータを復号出力することができる。また、復号す
るまでのシフトビット数が少ないので遅延時間が短い点
で利点がある。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、マ
ージするだけのビット長が確保されていないプロセッサ
を用いてビタビ復号器の構成ができるので、拘束長が長
い場合に構成の簡素化を図れる点で有効である。しか
も、DSP等のソフトウェア処理による構成で、誤り率
特性において従来方式と遜色のない性能が確保でき、し
かもマージする前にデータを復号出力するので、処理時
間に着目しても数倍の高速化が可能である。
ージするだけのビット長が確保されていないプロセッサ
を用いてビタビ復号器の構成ができるので、拘束長が長
い場合に構成の簡素化を図れる点で有効である。しか
も、DSP等のソフトウェア処理による構成で、誤り率
特性において従来方式と遜色のない性能が確保でき、し
かもマージする前にデータを復号出力するので、処理時
間に着目しても数倍の高速化が可能である。
【図1】本発明による一実施例を示す図である。
【図2】ビタビ復号器の構成ブロック図である。
101…枝尤度算出回路、 102…加算比
較選択回路、103…状態尤度メモリ、 1
04…遷移情報メモリ、105…パスメモリ、
106…最尤判定回路、201…第m時点のパ
スメモリ、 202…第m+1時点のパスメモリ、
203…第m時点のMSB、204…第m+1時点の状
態番号iのLSB。
較選択回路、103…状態尤度メモリ、 1
04…遷移情報メモリ、105…パスメモリ、
106…最尤判定回路、201…第m時点のパ
スメモリ、 202…第m+1時点のパスメモリ、
203…第m時点のMSB、204…第m+1時点の状
態番号iのLSB。
Claims (4)
- 【請求項1】 kビットの情報をnビット(n>k)の
符号に符号化する符号化率R=k/n、拘束長Kのたた
み込み符号の復号器であって、所定状態番号LのLSB
側のkビットをパスメモリのLSB側に追加しながら、
パスメモリを更新する構成のビタビ復号器において、 状態数N個の各状態に至るパスを記憶したパスメモリか
ら得られるN個の桁あふれ情報を順次加算し、該加算結
果と状態数Nとの関係を復号出力に利用するように構成
したことを特徴とするビタビ復号器。 - 【請求項2】 請求項1に記載のビタビ復号器におい
て、 状態数N個のワードを有する第m時点と第m+1時点の
パスメモリを備え、状態尤度の判定に基づいて第m時点
のパスメモリを第m+1時点のパスメモリとして更新す
る際に生じるN個の桁あふれ情報を、全て加算する回路
を具備することを特徴とするビタビ復号器。 - 【請求項3】 請求項2に記載のビタビ復号器におい
て、 上記N個の桁あふれ情報を全て加算した結果と、状態数
Nの2分の1の値とを比較する手段を具備することを特
徴とするビタビ復号器。 - 【請求項4】 請求項2および請求項3に記載のビタビ
復号器において、 N個の桁あふれ情報を全て加算した結果と、状態数Nの
2分の1の値とを比較し、その大小比較の結果から復号
出力を得るように構成したことを特徴とするビタビ復号
器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14001196A JPH09326708A (ja) | 1996-06-03 | 1996-06-03 | ビタビ復号器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14001196A JPH09326708A (ja) | 1996-06-03 | 1996-06-03 | ビタビ復号器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09326708A true JPH09326708A (ja) | 1997-12-16 |
Family
ID=15258865
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14001196A Pending JPH09326708A (ja) | 1996-06-03 | 1996-06-03 | ビタビ復号器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09326708A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7565600B2 (en) | 2004-07-14 | 2009-07-21 | Lite-On It Corporation | Method for determining output signals of a Viterbi decoder |
-
1996
- 1996-06-03 JP JP14001196A patent/JPH09326708A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7565600B2 (en) | 2004-07-14 | 2009-07-21 | Lite-On It Corporation | Method for determining output signals of a Viterbi decoder |
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