JP3257060B2 - ビタビ復号器 - Google Patents

ビタビ復号器

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JP3257060B2
JP3257060B2 JP24215992A JP24215992A JP3257060B2 JP 3257060 B2 JP3257060 B2 JP 3257060B2 JP 24215992 A JP24215992 A JP 24215992A JP 24215992 A JP24215992 A JP 24215992A JP 3257060 B2 JP3257060 B2 JP 3257060B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエラー訂正符号として畳
み込み復号を用いて符号化されかつ伝送されたディジタ
ル信号のエラー訂正を行うビタビ復号器に関する。
【0002】
【従来の技術】米国、欧州及び日本においては、自動車
電話方式のディジタル化が進められている。この自動車
電話の如き移動体通信では、自動車に搭載される移動局
と基地局との間に高層ビル等が介在することにより、い
わゆるマルチパスの影響を受けて基地局と移動局間の伝
送特性が大幅に劣化するので、伝送エラーの発生は避け
られない問題となっている。
【0003】このような移動体通信においては、伝送エ
ラーの発生頻度が極めて高いので、強力なエラー訂正機
能が必要とされる。このため、最近のディジタル無線通
信システム、特にディジタル自動車電話においては、エ
ラー訂正符号として畳み込み符号が採用されており、受
信側ではビタビ復号器を用いてエラー訂正を行ってい
る。
【0004】畳み込み符号を発生する符号器のブロック
構成例を図4に示す。この例においては、 拘束長k=4 符号化率r=1/2 となるパラメータ設定の場合を示している。畳み込み符
号器は、4個のシフトレジスタT0 ,T1 ,T2 ,T3
と2個のモジューロ2加算器41,42を有し、この加
算器41,42の各出力G1 ,G2を並列/直列(P/
S)変換器43で多重化して送出する構成となってい
る。
【0005】図5は、この畳み込み符号器の状態遷移を
表わす格子構造図であり、各状態節点S1 に対応する3
桁の数字(000〜111)は、各タイムスロットにお
けるシフトレジスタT1 ,T2 ,T3 の内部状態を示し
ている。なお、図5では、通常用いられる格子構造図に
変形を加えて、情報入力ビット〈0〉が入力された場合
には実線で示すような遷移が発生し、また情報入力ビッ
ト〈1〉が入力された場合には破線で示すような遷移が
発生することを表している。さらに、あるタイムスロッ
トt(k)から次のタイムスロットt(k+1)におい
て、状態遷移する場合に送出されるシンボルは、図6の
(a)、(b)、(c)及び(d)のように表され、そ
のいずれかを採るかはどの状態から遷移するかによって
一義的に決定される。
【0006】次に、ビタビ復号器の従来例のブロック構
成を図7に示す。図7においては、受信データX1 ,X
2 はブランチメトリック計算回路71に入力され、その
遷移に関する尤度の計算が行われる。ここに、ブランチ
メトリックとは、1回の遷移当りについて計算される尤
度である。受信データX1 ,X2 の遷移に関する尤度を
量るための計量方法としては、幾つか提案されている
が、ハミング距離を計算する方法が最も一般的である。
【0007】あるタイムスロットt(k)におけるブラ
ンチメトリックは、次式に基づいて計算される。
【数1】 b(k,Si →Sn )=|X1 −G1 |+|X2 −G2 | ここで、G1 ,G2 は、前述した畳み込み符号器から出
力されるシンボルであって、状態Si から状態Sn に遷
移するパスに対しては、一義的に決定される固有の値を
とる。
【0008】ブランチメトリック計算回路71で計算さ
れたブランチメトリックは、ACS(Add Comp
are Select)回路72に供給される。このA
CS回路72は、加算器と比較器とセレクタとから構成
され、各状態においてブランチメトリックとパスメトリ
ック記憶回路73に記憶されている1タイムスロット前
のパスメトリックとを加算してその値の小さい方を尤も
らしい生き残りパスとして選択する。ここに、パスメト
リックとは、生き残りパスにおけるブランチメトリック
を合算した値である。
【0009】最尤パス検出回路74は、最小のパスメト
リック値を有するパスを検出してそのパスに対応したパ
スメモリ75の内容を出力する。パスメモリ75は、情
報ビット列を推定して記憶しておくメモリであり、最尤
パス検出回路74による更新により、打切り長(通常、
拘束長の3倍から4倍程度に設定される)分だけ遡った
時点の情報ビットを復号データとして出力する。
【0010】ビタビ復号器を構成する論理ユニットを図
8に示す。この図において、各計量はそれぞれ次のよう
な内容を表すものとする。 P(k−1,Si ):タイムスロットt(k−1)にお
いて状態節点Si に到達した生き残りパスが有するパス
メトリック P(k−1,Sj ):タイムスロットt(k−1)にお
いて状態節点Sj に到達した生き残りパスが有するパス
メトリック b(k,Si →Sn ):タイムスロットt(k)におい
て状態節点Si から状態節点Sn への遷移に対応するブ
ランチメトリック b(k,Sj →Sn ):タイムスロットt(k)におい
て状態節点Sj から状態節点Sn への遷移に対応するブ
ランチメトリック
【0011】 X(k−1,Si ):タイムスロットt(k−1)にお
いて状態節点Si に到達した生き残りパスが有するパス
メモリ X(k−1,Sj ):タイムスロットt(k−1)にお
いて状態節点Sj に到達した生き残りパスが有するパス
メモリ 〈0〉,〈1〉:タイムスロットt(k)において送出
されたと推定される情報ビット P(k,Sn ):タイムスロットt(k)において状態
節点Sn に到達した生き残りパスが有するパスメトリッ
ク X(k,Sn ):タイムスロットt(k)において状態
節点Si に到達した生き残りパスが有するパスメモリ
【0012】ここで、拘束長をkとすると、状態数は2
k-1 だけ存在するので、図8に示す論理ユニットの数も
基本的には状態数2k-1 だけ必要となる。また、選択さ
れた生き残りパスの数も、状態数と同じく2k-1 だけ存
在することになる。
【0013】このビタビ復号器の信号処理の流れを図9
のフローチャートを用いて説明する。
【0014】先ず受信データX1 ,X2 がブランチメト
リック計算回路71に入力されたときに、このブランチ
メトリック計算回路71はブランチメトリックの計算を
行い(ステップS1)、続いてN番目のステートについ
て計算を開始する(ステップS2)。
【0015】次に1タイムスロット前のステート−1の
アドレスを設定し(ステップS3)、次にこの設定した
アドレスのパスメトリック記憶回路73に記憶されたパ
スメトリックを読み込み(ステップS4)、このパスメ
トリックをステップS1で計算したブランチメトリック
とACS回路72で加算し、この加算出力をレジスタP
1に格納する(ステップS5)。
【0016】次にステップS6では、1タイムスロット
前のステート−2のアドレスの設定を行い、この設定し
たアドレスのパスメトリック記憶されたパスメトリック
を読み込み(ステップS7)、このパスメトリックをス
テップS1で計算したブランチメトリックとACS回路
72で加算し、この加算出力をレジスタP2に格納する
(ステップS8)。
【0017】次にこのACS回路72で、このレジスタ
P1及びP2の各格納値の比較及びセレクトの動作を行
い(ステップS9,S10)、そのセレクト値を出力し
(ステップS11)、この値でパスメトリック記憶回路
73を更新する(ステップS12)と共にパスメモリ7
5を更新する(ステップS13)。
【0018】上述したステップS2からステップS13
までの処理を、状態数2k-1 だけ繰り返す(ステップS
14)。以上の処理が終了した後、最尤パス検出回路7
4によって最小のパスメトリック値を有するパスを検出
し(ステップS15)、さらにパスメトリックの最小値
を各パスメトリック量から減算することにより正規化の
処理を行う(ステップS16)。
【0019】続いて最尤パス検出回路74によって最尤
パスのアドレスを設定し(ステップS17)、パスメモ
リ75の内容を復号データとして出力する(ステップS
18)。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
のビタビ復号器では、ハードウェアの規模が拘束長に比
例して指数関数的に増大し、多大のハードウェアが必要
であった。このため、ハードウェアの低減を図るため
に、多重処理技術が採用されるようになった。しかし、
この多重処理だけを行っても、トータルの演算量を低減
できる訳ではないので、演算量そのものを低減すること
は基本的に困難であった。
【0021】本発明は、斯る点に鑑み演算量そのものを
低減するようにしたビタビ復号器を提供することを目的
とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明ビタビ復号器は、
例えば図1、図2、図3に示す如く、それぞれの生き残
りパスについて尤度を記憶するパスメトリック記憶手段
13と、このパスメトリック記憶手段13から読み出さ
れたデータと所定値とを比較するコンパレータ16と、
このコンパレータ16の比較結果を保持するパスメトリ
ックフラグ回路17と、パスメモリ14に記憶された情
報ビットがゲート回路18を介して供給され、復号ビッ
トを出力する多数決論理回路とを有し、このパスメトリ
ックフラグ回路17の出力により、このゲート回路18
を制御するようにしたものである。
【0023】本発明ビタビ復号器は例えば図1、図2、
図3に示す如く、上述においてこの多数決論理回路19
は「0」または「1」のいずれか多い方を復号ビットと
して出力するようにしたものである。
【0024】本発明ビタビ復号器は例えば図1、図2、
図3に示す如く、上述において、パスメトリックフラグ
回路17のデータの更新を所定のタイムスロット毎に行
うようにしたものである。
【0025】本発明ビタビ復号器は例えば図1、図2、
図3に示す如くパスメトリックフラグ回路17の出力に
よりパスメトリックとブランチメトリックの演算を制御
するようにしたものである。
【0026】
【作用】本発明によればパスメトリック記憶回路13に
蓄えられたパスメトリック値をコンパレータ16に入力
し、所定値以下かそれを越えているかと判定し、その判
定結果をパスメトリックフラグ回路17に保持し、この
保持されているフラグの内容に応じて、生き残りパス選
択のための演算が必要か否かを判断して必要なときだけ
演算処理を行うので不要な演算を省略できる。
【0027】また本発明によれば多数決論理回路19の
入力側に設けたゲート回路18をこのパスメトリックフ
ラグ回路17のフラグの内容に応じて制御するので、こ
の演算量を減らすことができる。
【0028】また本発明によれば多数決論理回路19に
よって復号ビットを決定する際に尤度の低いパスを除外
できるので誤り率を改善できる。
【0029】
【実施例】以下、図面を参照して本発明ビタビ復号器の
一実施例につき説明する。図1において、ブランチメト
リック計算回路11は、受信データX1 ,X2 を入力と
し、その1回の遷移当りにつき尤度の計算を行う。この
1回の遷移当りについて計算されるブランチメトリック
は、ACS回路12に入力される。ACS回路12は、
ブランチメトリック計算回路11で計算されたブランチ
メトリックとパスメトリック記憶回路13に蓄えられて
いる1タイムスロット前のパスメトリックとに基づい
て、尤もらしい生き残りパスを選択するためのものであ
る。このACS回路12の具体的な構成については、後
で詳細に説明する。
【0030】パスメモリ14は、情報ビット列を推定し
て記憶しておくメモリである。正規化回路15は、パス
メトリック記憶回路13の規模を低減し、またパスメト
リック計算時におけるオーバーフローを防止するために
設けられている。
【0031】パスメトリック記憶回路13に蓄えられて
いるパスメトリック値は、コンパレータ16において所
定の設定値と比較され、その設定値以下かそれを越えて
いるかの判定が行われる。ここで、パスメトリック値が
例えば8ビット長で保持されている場合でも、コンパレ
ータ16の語長は必ずしも8ビットとする必要はなく、
例えば上記3ビットの内容を比較するように構成するこ
とも可能である。コンパレータ16による判定結果は、
パスメトリックフラグ回路17に各パス当り1ビットの
フラグとして保持される。このフラグは、例えば、パス
メトリック値が設定値以下のとき「1」、大きいとき
「0」に設定される。
【0032】ACS回路12において、読み込み制御回
路21は、1タイムスロット前の状態に対応するパスの
パスメトリックをアクセスするアドレスを設定してパス
メトリック記憶回路13に蓄えられているパスメトリッ
ク値の読み込みを制御する。その読み込みの制御はパス
メトリックフラグ回路17に保持されているフラグの内
容に応じて行われている。
【0033】すなわち、読み込み制御回路21は、パス
メトリック値が設定値よりも大きいとき(フラグ=
「0」)には、そのパスが生き残る可能性が殆どないこ
とから、パスメトリック記憶回路13からのパスメトリ
ック値の読み込みを中止し、パスメトリック値が設定値
以下のとき(フラグ=「1」)にのみパスメトリック値
の読み込みを行う。
【0034】読み込まれたパスメトリック値は、加算器
22でブランチメトリック値と加算される。その加算値
はレジスタP1,P2に格納される。また、対応するフ
ラグの内容はレジスタF1,F2にラッチされる。レジ
スタP1,P2に格納された各値は、ゲート回路23及
びセレクト回路24に供給される。一方、レジスタF
1,F2にラッチされた各フラグの内容は、アンドゲー
ト回路25及び制御回路26に供給される。
【0035】アンドゲート回路25は、レジスタF1,
F2にラッチされた各フラグの内容が共に「1」のとき
ゲート回路23を開いてレジスタP1,P2の各格納値
をコンパレータ回路27及びセレクト回路28に供給
し、両値の比較及びセレクトの動作を行わせる。セレク
ト回路28の出力はセレクト回路24に供給される。
【0036】セレクト回路24は、固定値設定回路29
にて設定される固定値をも入力とし、各入力値のうちの
1つを、レジスタF1,F2の各ラッチ内容に応じた制
御回路26による制御によって選択してパスメトリック
の更新値とする。固定値設定回路29では、パスメトリ
ックフラグ回路17の更新値が「0」に設定される程度
に十分に大きな固定値を出力する。
【0037】セレクト回路30の出力は、それぞれの状
態に対応して選択動作を行うと共にこのセレクト回路3
0に「0」及び「1」を供給し、レジスタF1,F2の
各ラッチ内容に応じた制御回路26による制御によって
選択して付加し、パスメモリ14を更新する。
【0038】またパスメモリ14の出力信号をゲート回
路18を介して多数決論理回路19に供給する。この場
合ゲート回路18をパスメトリックフラグ回路17のパ
スメトリックフラグの内容によって制御即ちこのフラグ
が「1」のときのみ通過する如くする。この多数決論理
回路19の出力信号を復号データとする。
【0039】次に、上述構成による信号処理につき、図
2及び図3のフローチャートにしたがって説明する。先
ず、図2において、パスメトリック記憶回路13に蓄え
られているパスメトリック値を読み込み(ステップS
1)、このパスメトリック値をコンパレータ16で所定
の設定値と比較し(ステップS2)、その比較結果に応
じたフラグをパスメトリックフラグ回路17に保持する
(ステップS3)。以上の処理を、状態数2k-1 だけ繰
り返す(ステップS4)。
【0040】次に、ブランチメトリックの計算を行い
(ステップS5)、続いてN番目のステートについて計
算を開始する(ステップS6)。次いで、1タイムスロ
ット前のステート−1のアドレスを設定し(ステップS
7)、しかる後レジスタF1にラッチされているフラグ
の内容が「1」であるか否かを判断する(ステップS
8)。
【0041】このレジスタF1のフラグの内容が「1」
であれば、ステップS7で設定したアドレスのパスメト
リックを読み込み(ステップS9)、このパスメトリッ
クをステップS5で計算したブランチメトリックと加算
器22で加算し、その加算値をレジスタP1に格納する
(ステップS10)。レジスタF1のフラグの内容が
「0」であれば、ステップS9及びS10の処理を省略
し、ステップS11に移行する。
【0042】次に、ステップS11では、1タイムスロ
ット前のステート−2のアドレスの設定を行い、続いて
レジスタF2にラッチされているフラグの内容が「1」
であるか否かを判断する(ステップS12)。このレジ
スタF2のフラグの内容が「1」であれば、ステップS
11で設定したアドレスのパスメトリックを読み込み
(ステップS13)、このパスメトリックをステップS
5で計算したブランチメトリックと加算し、その加算値
をレジスタP2に格納する(ステップS14)。レジス
タF2のフラグの内容が「0」であれば、ステップS1
3及びステップS14の処理を省略し、ステップS15
に移行する。
【0043】図3において、ステップS15では、レジ
スタF1,F2のフラグの内容が共に「1」であるか否
かをアンドゲート回路25を用いて判断する。そして、
レジスタF1,F2のフラグが共に「1」であれば、ゲ
ート回路23を開いてレジスタP1,P2の各格納値の
比較及びセレクトの動作を行い(ステップS16,S1
7)、そのセレクト値をセレクト回路24を介して出力
し(ステップS18)、この値でパスメトリック及びパ
スメモリを更新する(ステップS19,S20)。
【0044】一方、ステップS15でレジスタF1,F
2のフラグが共に「1」でないと判定した場合には、制
御回路26によってレジスタF1のフラグ又はレジスタ
F2のフラグが「1」であるか否かを判断する(ステッ
プS21,S22)。そして、レジスタF1のフラグが
「1」である場合にはレジスタP1の格納値を、レジス
タF2のフラグが「1」である場合にはレジスタP2の
格納値を、レジスタF1,F2のフラグが共に「0」の
場合には固定値設定回路29で設定された固定値をそれ
ぞれセレクト回路24によって出力し(ステップS2
3,S24,S25)、ステップS19に移行する。上
述したステップS6からステップS20までの処理を、
状態数2k-1 だけ繰り返す(ステップS26)。
【0045】以上の一連の処理を換言するならば、パス
メトリック記憶回路13に蓄えられたパスメトリック値
をコンパレータ16に入力し、所定の設定値と比較する
ことにより、フラグの内容として「1」又は「0」を設
定する。続いて、ブランチメトリックと1タイムスロッ
ト前のパスメトリックとを加算する動作に入る。この際
に、先のフラグの内容を参照してこの加算動作を行う必
要があるか否かを判断する。
【0046】そして、加算動作が必要な場合には、1タ
イムスロット前の状態に対応するパスのパスメトリック
をアクセスするアドレスを設定してメトリック値を読み
出した後、ブランチメトリックを加算してその値をレジ
スタP1,P2に格納する。また、フラグの内容をレジ
スタF1,F2にラッチしておく。その後、次のフラグ
を参照しにいく。一方、加算動作が不要な場合には、フ
ラグの内容のみラッチしておき、次のフラグを参照しに
いく。
【0047】このような動作を各スロット当り2回行う
ことになる。この後、以下のケース1〜4に応じた処理
が続行される。ケース1では、レジスタF1,F2の各
フラグが共に「1」のときのみ比較及びセレクトの動作
を行い、その出力をパスメトリックの更新値とする。更
に、選択されたパスの遷移に対応する情報ビットを付加
してパスメモリ14を更新する。
【0048】ケース2では、レジスタF1のフラグのみ
「1」のとき、それに対応するレジスタP1の格納値を
パスメトリックの更新値とする。更にこのパスの遷移に
対応する情報ビットを付加してパスメモリ14を更新す
る。
【0049】ケース3では、レジスタF2のフラグのみ
「1」のとき、それに対応するレジスタP2の格納値を
パスメトリックの更新値とする。更に、このパスの遷移
に対応する情報ビットを付加してパスメモリ14を更新
する。ケース4では、レジスタF1,F2の各フラグが
共に「0」のとき、パスメトリックフラグの更新値が
「0」に設定される程度に十分に大きな値(固定値)を
出力する。更に「0」又は「1」のいずれかを付加して
パスメモリ14を更新する。
【0050】以上の処理が終了した後、パスメトリック
の正規化の処理を行う(ステップS27)。また、パス
メトリックフラグ回路17のパスメトリックフラグの内
容が「1」かどうかを判断し(ステップS28)、この
パスメトリックフラグが「1」のときにパスメモリ14
に保持されている情報ビットを多数決論理回路19にて
多数決判定を行い(ステップS29)、復号データを出
力する(ステップS30)。
【0051】またステップS28において、パスメトリ
ックフラグが「0」のときはパスメモリ14の情報ビッ
トを多数決論理回路19に伝送せず何等の処理も行わな
い(ステップS31)。
【0052】この場合多数決論理回路19はパスメモリ
14が保持している情報ビットを入力とし「0」又は
「1」のいずれか数の多い方を復号ビットとして出力す
る。たまたま同数となる場合には「0」又は「1」のい
ずれでも良い。また上述における正規化及びパスメトリ
ックフラグの更新に関しては、数タイムスロット毎に行
えば十分である。
【0053】本例によれば上述の如くパスメトリック記
憶回路13に蓄えられたパスメトリック値をコンパレー
タ16に入力し、所定値以下かそれを越えているかを判
定し、その判定結果をパスメトリックフラグ回路17に
保持し、この保持されているフラグの内容に応じて、生
き残りパス選択のための演算が必要か否かを判断して必
要なときだけ演算処理を行うので不要な演算を省略でき
る利益がある。
【0054】また本例によれば多数決論理回路19の入
力側に設けたゲート回路18をこのパスメトリックフラ
グ回路17のフラグの内容に応じて制御するので、この
演算量を減らすことができる利益がある。
【0055】また本例によれば多数決論理回路19によ
って復号ビットを決定する際に尤度の低いパスを除外で
きるので誤り率を改善できる利益がある。尚本発明は上
述実施例に限ることなく本発明の要旨を逸脱することな
くその他種々の構成が採り得ることは勿論である。
【0056】
【発明の効果】本発明によればパスメトリック記憶回路
に蓄えられたパスメトリック値をコンパレータに入力
し、所定値以下かそれを越えているかを判定し、その判
定結果をパスメトリックフラグ回路に保持し、この保持
されているフラグの内容に応じて、生き残りパス選択の
ための演算が必要か否かを判断して必要なときだけ演算
処理を行うので不要な演算を省略できる利益がある。
【0057】また本発明によれば多数決論理回路の入力
側に設けたゲート回路をこのパスメトリックフラグ回路
のフラグの内容に応じて制御するので、この演算量を減
らすことができる利益がある。
【0058】また本発明によれば多数決論理回路によっ
て復号ビットを決定する際に尤度の低いパスを除外でき
るので誤り率を改善できる利益がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明ビタビ復号器の一実施例を示すブロック
図である。
【図2】本発明に係る信号処理の流れを示すフローチャ
ート(その1)である。
【図3】本発明に係る信号処理の流れを示すフローチャ
ート(その2)である。
【図4】畳み込み符号器の構成の一例を示すブロック図
である。
【図5】畳み込み符号器の状態の遷移を表す格子構造図
である。
【図6】あるタイムスロットから次のタイムスロットに
おいて状態遷移する場合に送出されるシンボルの様子を
表す図である。
【図7】ビタビ復号器の従来例を示すブロック図であ
る。
【図8】ビタビ復号器の論理ユニットを示す模式図であ
る。
【図9】従来例の信号処理の流れを示すフローチャート
である。
【符号の説明】
11 ブランチメトリック計算回路 12 ACS回路 13 パスメトリック記憶回路 14 パスメモリ 16 コンパレータ 17 パスメトリックフラグ回路 18 ゲート回路 19 多数決論理回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03M 13/00 H04L 1/00 G06F 11/10 330

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれの生き残りパスについて、尤度
    を記憶するパスメトリック記憶手段と、前記パスメトリ
    ック記憶手段から読み出されたデータと所定値とを比較
    するコンパレータと、前記コンパレータの比較結果を保
    持するパスメトリックフラグ回路と、 パスメモリに記憶された情報ビットがゲート回路を介し
    て供給され、復号ビットを出力する多数決論理回路とを
    有し、 前記パスメトリックフラグ回路の出力により前記ゲート
    回路を制御するようにしたことを特徴とするビタビ復号
    器。
  2. 【請求項2】 前記多数決論理回路は、「0」または
    「1」のいずれか多い方を復号ビットとして出力するよ
    うにしたことを特徴とする請求項1記載のビタビ復号
    器。
  3. 【請求項3】 前記パスメトリックフラグ回路のデータ
    の更新を所定のタイムスロット毎に行うようにしたこと
    を特徴とする請求項1記載のビタビ復号器。
  4. 【請求項4】 前記パスメトリックフラグ回路の出力に
    よりパスメトリックとブランチメトリックの演算を制御
    するようにしたことを特徴とする請求項1記載のビタビ
    復号器。
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