JPH09326547A - プリント配線板の製造方法 - Google Patents

プリント配線板の製造方法

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JPH09326547A
JPH09326547A JP16534796A JP16534796A JPH09326547A JP H09326547 A JPH09326547 A JP H09326547A JP 16534796 A JP16534796 A JP 16534796A JP 16534796 A JP16534796 A JP 16534796A JP H09326547 A JPH09326547 A JP H09326547A
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JP
Japan
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plating layer
primary
substrate
conductor circuit
printed wiring
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Hideo Mizutani
秀夫 水谷
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Ibiden Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板の内部の膨れを抑制し,基板に対する導
体回路の密着性が高い,プリント配線板の製造方法を提
供する。 【解決手段】 基板の表面に触媒核を付与する(S1
1)。導体回路形成部分を除いてめっきレジスト膜を被
覆し(S12)。第1次無電解めっきを行って,基板の
表面における上記導体回路形成部分に第1次めっき層を
析出させる(S13)。第1次めっき層を70〜90℃
に加熱する(S14)。第2次無電解めっきを行って,
上記第1次めっき層の表面に該第1次めっき層の厚みよ
りも大きい厚みの第2次めっき層を析出させて,第1
次,第2次めっき層からなる導体回路を形成する(S1
5)。導体回路に対してアニール用の加熱を行う(S1
6)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は,プリント配線板の製造方法に関
し,特に,無電解めっきにより導体回路を形成するフル
アディティブ基板の製造方法に関する。
【0002】
【従来技術】プリント配線板としては,例えば,図5に
示すごとく,基板91の表面に導体回路92を形成した
ものがある。基板91の表面における導体回路92が形
成されていない部分は,めっきレジスト層93により被
覆されている。
【0003】上記プリント配線板9を製造するに当たっ
ては,従来,以下に説明するフルアディティブ法が行わ
れていた。即ち,まず,基板91の表面に表面粗化処理
を施して,粗化表面910となす。次いで,粗化表面9
10にパラジウム触媒核を付与する。次いで,上記粗化
表面910における導体回路を形成しない部分に,めっ
きレジスト層93を形成する。
【0004】次いで,上記粗化表面910に無電解銅め
っき処理を行い,第1次めっき層921を形成する。こ
の第1次めっき層921の厚みは1.5μmであり,基
板91の粗化表面910に入り易い厚みである。次い
で,第1次めっき層921の表面に第2次無電解銅めっ
きを行い,厚み20μmの第2次めっき層922を形成
する。これにより,第1次めっき層921及び第2次め
っき層922からなる導体回路92を形成する。その
後,導体回路92を,約150℃の温度で加熱して,ア
ニールさせる。以上によりプリント配線板9を得る。
【0005】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記従来のプ
リント配線板の製造方法においては,導体回路92を形
成した後に,加熱を行って,導体回路のアニールをして
いた。この加熱を急激に行うと,導体回路92の付近の
基板91の内部に膨れが生じる。この膨れは,図6に示
すごとく,基板の内部に剥離(横長の三角形状を有する
黒色部分)を生じさせる。そして,基板91に対する導
体回路92の密着性を弱める原因ともなる。尚,図6に
おいて,横長の白い直線部分は,剥離部分周辺に形成さ
れた内部銅箔である。
【0006】上記基板91の内部に膨れが発生するメカ
ニズムは,以下のようであると推定されている。即ち,
図7に示すごとく,無電解銅めっきは,Cu−EDTA
が水酸化ナトリウム及びホールムアルデヒドと反応し
て,銅(Cu)が基板の粗化表面に析出する。この際,
原子状水素(H・)が発生する。この原子状水素(H
・)は,加熱によって水素ガス(H2 )にかわる。
【0007】そのため,図8(a)に示すごとく,粗化
表面910を有する基板91に,欠陥部919があると
する。この場合,図8(b)に示すごとく,無電解銅め
っきを行って第2次めっき層922を析出させるときに
原子状水素(H・)が発生し,この原子状水素が基板9
1の欠陥部919に留まる。この基板91に対してアニ
ール用の加熱をすると,図8(c)に示すごとく,欠陥
部919に留まった原子状水素が水素ガス(H2 )にか
わり,その際の膨張圧で基板91に膨れ99が生じる。
【0008】そこで,かかる基板の膨れを防止するため
に,アニール用の加熱を行なうに当たり,低温から段階
を経て徐々に温度を上げることが考えられる。しかし,
この場合には,加熱に時間がかかる。
【0009】本発明はかかる従来の問題点に鑑み,基板
の内部の膨れを抑制し,基板に対する導体回路の密着性
が高い,プリント配線板の製造方法を提供しようとする
ものである。
【0010】
【課題の解決手段】請求項1の発明は,基板の表面に導
体回路を設けてなるプリント配線板を製造する方法にお
いて,まず,基板の表面に触媒核を付与し,次いで,導
体回路形成部分を除いてめっきレジスト膜を被覆し,次
いで,第1次無電解めっきを行って,基板の表面におけ
る上記めっきレジスト膜により被覆されていない導体回
路形成部分に第1次めっき層を析出させ,次いで,上記
第1次めっき層を70〜90℃に加熱し,次いで,第2
次無電解めっきを行って,上記第1次めっき層の表面に
該第1次めっき層の厚みよりも大きい厚みの第2次めっ
き層を析出させることにより,第1次めっき層及び第2
次めっき層からなる導体回路を形成し,次いで,上記導
体回路に対してアニール用の加熱を行うことを特徴とす
るプリント配線板の製造方法である。
【0011】本発明において最も注目すべきことは,第
1次無電解めっきを行った後であって,第2次無電解め
っきを行う前に,第1次めっき層を70〜90℃に加熱
することである。第1次めっき層の加熱温度が70℃未
満の場合には,第1次めっき層及び基板に吸蔵された吸
蔵水素の移動性を十分に高めることができず,吸蔵水素
の除去効率が低下する。逆に,90℃を越える場合に
は,基板及び第1次めっき層の物性等に悪影響を及ぼす
こととなる。第1次めっき層の加熱は,例えば5分間以
上行う。5分間未満の場合には,吸蔵水素の移動性を十
分に高めることができず,吸蔵水素の除去効率が低下す
るおそれがある。
【0012】本発明の作用効果について説明する。本発
明のプリント配線板の製造方法においては,第1次めっ
き層を加熱している。これにより,第1次めっき層及び
基板の表面付近に吸蔵されることがある吸蔵水素が,第
1次めっき層の金属粒子の隙間をぬって外部に抜け出し
易くなる。従って,吸蔵水素の量を確実に低減させるこ
とができる。
【0013】また,第1次めっき層は触媒核上に直接形
成されるため,水素の発生量が多い。そのため,第1次
めっき層を析出させた後に吸蔵水素を抜くことは,第2
次めっき層を析出させた後に抜くことよりも水素除去効
果が大きい。
【0014】更に,第1次めっき層の厚みは,第2次め
っき層よりも薄い。また,第1次めっき層には,ピンホ
ールがある。そのため,吸蔵水素が,第1次めっき層の
金属粒子の隙間から,容易に抜け出すことができる。こ
のように厚膜状の第2次めっき層を析出させる前に,予
め積極的に吸蔵水素を抜け出させることにより,アニー
ル用の加熱のときに水素ガスが発生することを防止し,
基板の内部の膨張を防止できる。従って,導体回路と基
板との密着性が向上する。
【0015】なお,第1次めっき層の加熱によって吸蔵
水素が除去される理由としては,以下のように推定され
る。つまり,第1次めっき層及び絶縁基板の内部に吸蔵
されている吸蔵水素は,その大部分が原子の状態にある
ものと考えられる。第1次めっき層を加熱をすると,原
子状の水素が加熱エネルギーを吸収して分子化し,それ
に伴って吸蔵水素に体積膨張がおこるものと考えられ
る。その結果,吸蔵水素の移動性が高まり,吸蔵水素が
抜け出し易くなるのであろうと考えられる。
【0016】次に,請求項2の発明のように,上記第1
次めっき層の加熱は,上記基板を温水により洗浄するこ
とにより行うことが好ましい。これにより,吸蔵水素の
除去効果が更に高くなる。また,請求項3の発明のよう
に,第1次めっき層の加熱は,第1次めっき層を空気中
で加熱してもよい。これにより,上記温水による洗浄を
行う場合と同様に,吸蔵水素の放出が可能となる。
【0017】次に,請求項4の発明は,上記第1次めっ
き層の加熱の後には,第1次めっき層の表面を酸で洗浄
し,水で洗浄し,その後,上記第2次無電解めっきを行
うことが好ましい。これにより,第1次めっき層上の酸
化被膜を除去することができ,第1次めっき層と第2次
めっき層との密着性が向上する。
【0018】次に,請求項5の発明のように,第1次め
っき層の厚みは,0.5μm〜3.0μmの範囲内であ
ることが好ましい。この厚さが0.5μm未満の場合に
は,基板の表面に第1次めっき層の未着部分が生じるお
それがある。一方,3.0μmを越える場合には,吸蔵
水素が外部に抜け出るときの距離が長くなるため,吸蔵
水素が十分に除去されないおそれがある。なお,上記第
1次めっき層の厚みは1.0μm〜2.0μmの範囲内
であることが更に好ましい。これにより,第1次めっき
層を均一に析出させることができ,吸蔵水素を十分に除
去できる。
【0019】
【発明の実施の形態】
実施形態例1 本発明の実施形態例にかかるプリント配線板の製造方法
について,図1〜図4を用いて説明する。本例は,基板
の表面に導体回路を設けてなるプリント配線板を製造す
る方法である(図5参照)。上記プリント配線板の製造
方法の概要について,図1を用いて説明する。まず,基
板の表面に触媒核を付与する(S11)。次に,導体回
路形成部分を除いて基板の表面にめっきレジスト膜を被
覆する(S12)。次に,第1次無電解めっきを行っ
て,上記導体回路形成部分に第1次めっき層を析出させ
る(S13)。次に,第1次めっき層を70〜90℃に
加熱する(S14)。次に,第2次無電解めっきを行っ
て,上記第1次めっき層の表面に該第1次めっき層の厚
みよりも大きい厚みの第2次めっき層を析出させて,第
1次,第2次めっき層からなる導体回路を形成する(S
15)。次に,導体回路に対してアニール用の加熱を行
う(S16)。
【0020】次に,上記の製造方法の詳細について,図
1〜図4を用いて説明する。まず,図2に示すごとく,
基板1を準備した。この基板は,サブトラクティブ法に
よって形成された内層導体回路を有するコア基板と,そ
の両面に積層,接着してなるプリプレグ及び絶縁接着剤
層とからなる。コア基板としては,ガラスエポキシ系樹
脂基板を用いた。絶縁接着剤層は,表面粗化剤に可溶な
エポキシ微粒子と,表面粗化剤に難溶なエポキシ系樹脂
とからなる。次いで,表面粗化剤としての700g/l
のクロム酸水溶液に,上記基板を70℃で15分間浸漬
することにより,基板1の表面を粗化表面10とした。
次いで,基板を中和液(大東化学社製)に浸漬した後,
基板を水洗した。
【0021】次に,S11において,上記基板1を,脱
脂剤(商品名;コンディショナー231,シプレイ社
製)に70℃で2分間浸漬して,コンディショニング処
理を行なった。次いで,2分間の湯洗(70℃)を1回
行い,更に3分間の水洗を2回行った。
【0022】次いで,基板1を,触媒化剤(商品名;キ
ャタプリップ404,シプレイ社製)270g/lに4
0℃で2分間浸漬し,次いで,触媒化剤(商品名;キャ
タポジット44,シプレイ社製)の3%溶液に40℃で
7分間浸漬した。これにより,Pdの周囲をSnが取り
囲んだ状態のPd−Snコロイドが基板1の表面に付着
した。
【0023】次いで,1分間の水洗を3回行った後,弱
酸性の活性化剤(商品名アクセラレータ19,シプレイ
社製)を溶解させた17%溶液に,基板を室温で7分間
浸漬して,活性化処理を行った。これにより,Pdイオ
ンが2価から4価に変化して,Pd−Snコロイドが触
媒核11となった。
【0024】次いで,S12において,基板1の上にめ
っきレジスト(商品名SR−3200,日立化成株式会
社製)をラミネートして,基板1の上にめっきレジスト
層を形成した(図5参照)。次いで,めっきレジスト層
を露光マスクにより被覆して,露光した。次いで,スプ
レー現像機によりめっきレジスト層を現像して,基板の
表面における導体回路を形成する部分のめっきレジスト
層を除去し,導体回路を形成しない部分だけを残した
(図5参照)。なお,上記S12の後に,基板を6N塩
酸に浸漬し,上記弱酸性の17%溶液に浸漬して,触媒
核の再活性化処理を行い,その後水洗した。
【0025】次いで,S13において,薄付け無電解銅
めっき液(商品名;ELC−SP浴,上村工業株式会社
製)に基板を浸漬した。これにより,図3に示すごと
く,基板1の粗化表面10に,厚み約1.5μmの第1
次めっき層31を析出させた。
【0026】次いで,S14において,80℃の湯を満
たした恒温槽の中に,上記基板を30分間浸漬した。こ
れにより,第1次めっき層31および基板1の内部に吸
蔵されていた吸蔵水素が外部に放出された。このとき,
恒温槽の中には,連続的に空気を吹き込むことによっ
て,第1次めっき層31の外面に対する酸素供給量が増
加し,吸蔵水素の移動性を高めた。この空気の吹き込み
によって,静置状態又は酸素不足状態で加熱処理を行う
場合よりも,吸蔵水素の除去効果が高かった。
【0027】次に,基板1を10〜30%の硫酸水溶液
で洗浄した。これにより,第1次めっき層上の酸化被膜
を除去した。次に,基板1を2〜3分間水洗して,基板
の表面から硫酸を除去した。
【0028】次に,S15において,厚付け用無電解銅
めっき液(商品名;ELC−UM浴,上村工業株式会社
製)に浸漬して,第2次無電解めっきを行った。これに
より,図4に示すごとく,第1次めっき層31の表面
に,厚み30μmの第2次めっき層32を析出させた。
これにより,第1次めっき層31及び第2次めっき層3
2からなる導体回路3を形成した。
【0029】次いで,S16において,導体回路3に対
して120℃,5時間及び150℃,2時間のアニール
用の加熱を行なった。これにより,上記プリント配線板
を得た。このプリント配線板の内部構造を,倍率100
倍の顕微鏡で観察した。その結果,基板に膨れは発生し
ていなかった。
【0030】次に,本例の作用効果について説明する。
本例のプリント配線板の製造方法においては,図1に示
すごとく,S14において,第1次めっき層を加熱して
いる。加熱により,第1次めっき層,基板の表面付近に
含まれることがある吸蔵水素が,第1次めっき層の金属
粒子の隙間をぬって外部に抜け出し易くなる。従って,
吸蔵水素の量を確実に低減させることができる。
【0031】また,図3に示すごとく,第1次めっき層
31は触媒核11の上に直接形成されるため,水素の発
生量が多い。そのため,第1次めっき層31を析出させ
後に吸蔵水素を抜くことは,第2次めっき層を析出させ
た後に抜くことよりも水素除去効果が大きい。
【0032】更に,図4に示すごとく,第1次めっき層
31の厚みは,第2次めっき層32よりも薄い。また,
第1次めっき層31には,ピンホールがある。そのた
め,吸蔵水素が,第1次めっき層の金属粒子の隙間か
ら,容易に抜け出すことができる。
【0033】このように,厚膜状の第2次めっき層を析
出させる前に,予め積極的に吸蔵水素を抜け出させるこ
とにより,アニール用の加熱のときに水素ガスが発生す
ることを防止し,基板の内部の膨張を防止できる。従っ
て,導体回路と基板との密着性が向上する。
【0034】実施形態例2 本例のプリント配線板の製造方法においては,第1次め
っき層の加熱時間を5分間としたことの他は,実施形態
例1と同様である。本例により製造したプリント配線板
においては,基板に膨れは発生していなかった。
【0035】実施形態例3 本例のプリント配線板の製造方法においては,第1次め
っき層の加熱時間を10分間としたことの他は,実施形
態例1と同様である。本例により製造したプリント配線
板においては,基板に膨れは発生していなかった。
【0036】比較例1 本例のプリント配線板の製造方法においては,第1次め
っき層の加熱温度が50℃であり,加熱時間が10分間
であることの他は,実施形態例1と同様である。本例に
より製造したプリント配線板においては,基板に膨れが
発生していた。
【0037】比較例2 本例のプリント配線板の製造方法においては,第1次め
っき層の加熱を行わないことの他は,実施形態例1と同
様である。本例により製造したプリント配線板において
は,基板に膨れが発生していた。上記実施形態例1〜
3,比較例1,2のプリント配線板について,基板の膨
れの有無の観察結果を表1にまとめた。
【0038】表1からも知られるように,第1次めっき
層の形成の後に,80℃,5分間以上の加熱を行うこと
により,基板の膨れを防止できることがわかる。
【0039】
【表1】
【0040】
【発明の効果】本発明によれば,基板の内部の膨れを抑
制し,基板に対する導体回路の密着性が高い,プリント
配線板の製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例1のプリント配線板の製造方法の工
程説明図。
【図2】実施形態例1のプリント配線板の製造方法にお
いて,触媒核を付与した基板の説明図。
【図3】図2に続く,第1次めっき層を析出させた基板
の説明図。
【図4】図3に続く,第2次めっき層を析出させた基板
の説明図。
【図5】従来例における,プリント配線板の説明図。
【図6】従来例の問題点を示す,基板の結晶構造を示す
図面代用写真(倍率100倍)。
【図7】従来例における,無電解銅めっきの反応式を示
す説明図。
【図8】従来例における,基板の膨れの発生するメカニ
ズムを示す説明図。
【符号の説明】
1...基板, 10...粗化表面, 11...触媒核, 3...導体回路, 31...第1次めっき層, 32...第2次めっき層,

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の表面に導体回路を設けてなるプリ
    ント配線板を製造する方法において,まず,基板の表面
    に触媒核を付与し,次いで,導体回路形成部分を除いて
    めっきレジスト膜を被覆し,次いで,第1次無電解めっ
    きを行って,基板の表面における上記めっきレジスト膜
    により被覆されていない導体回路形成部分に第1次めっ
    き層を析出させ,次いで,上記第1次めっき層を70〜
    90℃に加熱し,次いで,第2次無電解めっきを行っ
    て,上記第1次めっき層の表面に該第1次めっき層の厚
    みよりも大きい厚みの第2次めっき層を析出させること
    により,第1次めっき層及び第2次めっき層からなる導
    体回路を形成し,次いで,上記導体回路に対してアニー
    ル用の加熱を行うことを特徴とするプリント配線板の製
    造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において,上記第1次めっき層
    の加熱は,上記基板を温水により洗浄することにより行
    うことを特徴とするプリント配線板の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において,第1次めっき
    層の加熱は,第1次めっき層を空気中で加熱することを
    特徴とするプリント配線板の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか一項において,
    上記第1次めっき層の加熱の後には,第1次めっき層の
    表面を酸で洗浄し,水で洗浄し,その後,上記第2次無
    電解めっきを行うことを特徴とするプリント配線板の製
    造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか一項において,
    上記第1次めっき層の厚みは,0.5μm〜3.0μm
    の範囲内であることを特徴とするプリント配線板の製造
    方法。
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