JPH09326335A - 複合素子 - Google Patents

複合素子

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JPH09326335A
JPH09326335A JP14327596A JP14327596A JPH09326335A JP H09326335 A JPH09326335 A JP H09326335A JP 14327596 A JP14327596 A JP 14327596A JP 14327596 A JP14327596 A JP 14327596A JP H09326335 A JPH09326335 A JP H09326335A
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JP
Japan
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thermistor
composite element
capacitor
layers
dielectric
Prior art date
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Pending
Application number
JP14327596A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Yotsumoto
孝二 四元
Masami Koshimura
正己 越村
Yoshihiro Higuchi
由浩 樋口
Yasutaka Maeda
保隆 前田
Hiroaki Nakajima
弘明 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】小さい実装面積で所望の電気特性を有し、コス
ト低減化が図られた複合素子を提供する。 【解決手段】誘電性及びサーミスタ性を有するセラミッ
ク素体11の内部に、内部電極12を3層積層した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サーミスタとコン
デンサを有する複合素子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、温度補償型水晶発振器などの
温度補償回路として、サーミスタとコンデンサとからな
る並列回路が用いられている。この温度補償型水晶発振
器を製造するにあたり、並列回路を構成するサーミスタ
とコンデンサは、他の複数の電子部品とともに同一基板
上にフローはんだ付け、あるいはリフローはんだ付けに
より実装される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、サーミスタ
やコンデンサ等の複数の電子部品を同一基板上に実装す
ると、必然的に実装面積が増大して温度補償型発振器の
小型化が困難になるとともに、コストもアップするとい
う問題がある。この問題を解決する一手法として、サー
ミスタ素子とコンデンサ素子が一体化された複合素子を
製造することが考えられる。ところが、複合素子は、一
般に、異種の材料どうしを同時に焼結して製造するた
め、それら異種の材料どうしの焼結収縮率の差により、
製造された複合素子の寸法が不均一になり、所望の電気
特性や寸法を得ることは困難であるという問題がある。
また、異種の材料どうしを同時焼結するにあたり、これ
ら異種の材料それぞれの焼結温度を一致させることが必
要であるが、焼結温度を一致させるためには、使用され
る材料が限定されるため、複合素子の設計が困難である
という問題がある。
【0004】本発明は、上記事情に鑑み、小さい実装面
積で所望の電気特性を有し、コストの低減化が図られた
複合素子を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の複合素子は、誘電性及びサーミスタ性を有するセラ
ミック層を間に挟んだ電極層が複数積層されてなること
を特徴とする。ここで、上記セラミック素体が、Mn−
Co−Cu系、Mn−Co−Fe系、およびMn−Co
−Al系の中から選択された少なくとも一つの系からな
ることが効果的である。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。図1は、本発明の一実施形態の複合素子の断
面図(a)、およびその複合素子の内部に形成された内
部電極(b)である。図1(a)に示すセラミック素体
11は、誘電性およびサーミスタ性を有する。このセラ
ミック素体11の内部に、図1(b)に示す矩形状の内
部電極12が3層積層されている。またセラミック素体
11の両端部に端子電極13,14が形成されている。
このように本実施形態の複合素子10では、誘電性とサ
ーミスタ性とを有するセラミック素体11の内部に3層
の内部電極12が形成された積層構造であるため、所望
の容量値を有するコンデンサ、および所望の抵抗値を有
するサーミスタを得ることができる。また本実施形態の
複合素子10は、単体の素子でコンデンサとサーミスタ
を有するものであるため、小さい実装面積でコストの低
減化が図られる。従って、この複合素子10を、サーミ
スタとコンデンサから構成される温度補償回路等に適用
すると、その温度補償回路等の小型化が図られる。特
に、小型化が要求されている、温度補償回路を有する温
度補償型水晶発振器に本実施形態の複合素子10は有用
である。
【0007】
【実施例】以下、本発明の複合素子の実施例について説
明する。先ず、実施例1について説明する。ここでは説
明を容易にするために項目番号(1)〜(5)を記載し
て説明する。 (1)市販の炭酸マンガン、炭酸コバルト、酸化銅を出
発原料とし、これら出発原料の金属原子比が所定の割合
(Mn:CO:Cu=35.4:64.2:0.4)に
なるように出発原料を秤量した。次に、これら秤量した
出発原料をボールミルで16時間均一に混合し、その
後、脱水し乾燥した。次に、この混合物を大気圧下で9
00℃の温度で2時間仮焼した。次に、この仮焼物を再
びボールミルで粉砕し、その後、脱水し乾燥して粉砕物
を得た。次に、この粉砕物に有機系溶剤及び結合剤等を
加え、スリップキャスティング法により厚さ40μmの
グリーンシートを作製した。
【0008】(2)(1)で作製したグリーンシート上
に、印刷法により、図1(b)に示すような矩形状の内
部電極12を形成し、さらに図1(a)に示すような断
面構造になるようにグリーンシートを20枚重ねて厚さ
0.8mmの積層体を作製した。尚、電極材料には、D
egussa社製のAg/Pd(70/30)Inte
relectrode電極材料を用いた。
【0009】(3)(2)で作製した積層体を、1.5
5mm×0.75mmの寸法に切断し、チップ状に加工
した。その後、大気圧下で1085℃の温度で2時間焼
成した。 (4)チップ状の焼成体をバレル研磨法にて面取り処理
を行い、チップ状のセラミック素体を得た。
【0010】(5)チップ状のセラミック素体の両端部
にディッピング法により端子電極13,14(Ag/P
d)を形成し、焼成した。このようにして複合素子(積
層型CR複合素子)を製造した。 (6)(1)〜(5)の製造工程により得られた複合素
子のサンプルA,Bの直流抵抗値と容量値とを測定し
た。その結果を表1に示す。
【0011】
【表1】
【0012】尚、表1に示す直流抵抗の測定は25℃の
温度で行ない、容量の測定は10MHzの周波数で行な
った。表1に示すように、サンプルA,Bの内部に形成
された内部電極の層数に応じた直流抵抗値及び容量値が
得られた。これらサンプルA,Bは、サーミスタとコン
デンサとからなる並列回路と等価な特性を有することが
確認できた。
【0013】図2は、複合素子の直流抵抗と容量とを示
したグラフであり、容量の測定は10MHzの周波数で
行なった。図2に示す複数のプロットは、複合素子それ
ぞれが有する直流抵抗値と容量値とを示したものであ
る。複数のプロットのうちのプロットa,bは、それぞ
れ、表1に示すサンプルA,Bの直流抵抗値及び容量値
を示している。これら複合素子はサーミスタとコンデン
サとからなる並列回路と等価な特性を有することが確認
できた。
【0014】このように、出発原料の組成比、内部電極
材料、内部電極の形状、内部電極の層数を調整すること
によって所望の直流抵抗値及び所望の容量値を有する複
合素子を得ることができる。次に、実施例2について説
明する。先ず、実施例1で記載した項目番号(1)〜
(4)による方法を用いてチップ状のセラミック素体を
作製した。
【0015】(5)得られたセラミック素体にスパッタ
リング法により約2μmの厚さのSiO2 −B23
PbO系ガラス膜を形成した。 (6)チップ状のサーミスタ素子の両端部にディッピン
グ法により端子電極(Ag,Dupon社製1176
J)を形成し、焼成した。次に、電解バレル法で電極層
の表面に厚さ2〜5μmのNiめっき層を形成し、その
上に厚さ3〜7μmのはんだめっき層を形成した。この
ようにして複合素子を製造した。製造された複合素子
は、サーミスタとコンデンサとからなる並列回路と等価
な特性を有することが確認できた。
【0016】尚、実施例1,2においては、複合素子を
製造する際に量産性の高いシート製造法を用いたので、
低コストで複合素子を製造することができた。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の複合素子
では、誘電性及びサーミスタ性を有するセラミック層を
間に挟んだ電極層が複数積層されたものであるため、所
望の抵抗値及び容量値を同時に得ることができる。従っ
て小型化及びコストの低減化が図られる。
【0018】また、本発明の複合素子は、サーミスタと
コンデンサとからなる並列回路と等価な特性を有するも
のであるため、サーミスタとコンデンサから構成される
温度補償回路等に適用すると、その温度補償回路等の小
型化が図られる。特に、小型化が要求されている、温度
補償回路を有する温度補償型水晶発振器に本発明の複合
素子は有用である。
【0019】さらに、量産性の高いシート製造法を用い
て製造すると、低コストで製造することができるため、
一層のコストの低減化が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の複合素子の断面図
(a)、およびその複合素子の内部に形成された内部電
極(b)である。
【図2】複合素子の直流抵抗と容量とを示したグラフで
ある。
【符号の説明】
10 複合素子 11 セラミック素体 12 内部電極 13,14 端子電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前田 保隆 埼玉県秩父郡横瀬町大字横瀬2270番地 三 菱マテリアル株式会社電子技術研究所内 (72)発明者 中島 弘明 埼玉県秩父郡横瀬町大字横瀬2270番地 三 菱マテリアル株式会社電子技術研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電性及びサーミスタ性を有するセラミ
    ック層を間に挟んだ電極層が複数積層されてなることを
    特徴とする複合素子。
  2. 【請求項2】 前記セラミック素体が、Mn−Co−C
    u系、Mn−Co−Fe系、およびMn−Co−Al系
    の中から選択された少なくとも一つの系からなることを
    特徴とする請求項1記載の複合素子。
JP14327596A 1996-06-05 1996-06-05 複合素子 Pending JPH09326335A (ja)

Priority Applications (1)

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JP14327596A JPH09326335A (ja) 1996-06-05 1996-06-05 複合素子

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JP14327596A JPH09326335A (ja) 1996-06-05 1996-06-05 複合素子

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Effective date: 20020319