JPH09326123A - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

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JPH09326123A
JPH09326123A JP8194202A JP19420296A JPH09326123A JP H09326123 A JPH09326123 A JP H09326123A JP 8194202 A JP8194202 A JP 8194202A JP 19420296 A JP19420296 A JP 19420296A JP H09326123 A JPH09326123 A JP H09326123A
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JP
Japan
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light beam
record carrier
signal
moving
information surface
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Application number
JP8194202A
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English (en)
Inventor
Katsuya Watanabe
克也 渡邊
Mitsuro Moriya
充郎 守屋
Shinichi Yamada
真一 山田
Yasuaki Edahiro
泰明 枝廣
Takeharu Yamamoto
猛晴 山元
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)
  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 2焦点のヘッド,あるいは複数の情報面をも
つディスクの高速,かつ安定なフォーカス制御の実現を
図る。 【解決手段】 装置の起動時、再起動時に収束レンズを
ディスクに接近後離間、あるいは離間後接近させたと
き、光ビームの収束点が各情報面を通過するごとにFE
上に現れるS字信号の振幅を計測し、所定の振幅になる
ようにフォーカス検出系のゲインを切り換えて、最適な
引き込みレベルを設定する。その後、最上点からディス
クから離間(CD),あるいは最下点からディスクに接
近(DVD)させたとき、光ビームの収束点が最初に到
達する情報面でフォーカス制御を動作させて引き込みを
完了する。その後、フォーカス制御を一旦不動作にし、
FE信号のレベルと各情報面で設定した引き込むレベル
に基づいて収束レンズを加減速して、次の情報面へ移動
していく。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ等の光源か
らの光ビームを利用して光学的に記録媒体上に信号を記
録し、かつこの記録された信号を再生する光学式記録再
生装置に関し、特に、記録媒体上に照射されている光ビ
ームの収束状態が、所定の収束状態になるように制御す
るフォーカス制御装置を備えた光学式記録再生装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の光学式記録再生装置としては、特
開平7−129968号公報記載のように、所定の回転
数で回転している円盤状の記録媒体に半導体レーザ等の
光源より発生した光ビームを収束照射し、信号を記録再
生する光学式記録再生装置がある。上記円盤状の記録媒
体には、約幅0. 6μm、ピッチ1. 5μmの微小トラ
ックがスパイラル状,あるいは同心円状に設けられる。
このトラック上に信号を記録する,あるいはトラック上
に記録されている信号を再生するために、これらの光学
式記録再生装置では、記録媒体上に照射される光ビーム
が所定の収束状態になるようにフォーカス制御が行われ
ている。
【0003】図19に、このような従来のフォーカス制
御装置を含む光学式記録再生装置の簡単な構成を表すブ
ロック図を示す。以下、図19を用いて、従来のフォー
カス制御装置を説明する。図19に示すように、この従
来の記録再生装置は、記録媒体であるディスク7に光ビ
ーム8を照射するための光学系である半導体レーザ等の
光源1、カップリングレンズ2、偏光ビームスプリッタ
3、偏光板4、および収束レンズ5、ならびにディスク
7を所定の回転数で回転させるためのディスクモータ6
を備えている。光源1より発生された光ビーム8は、カ
ップリングレンズ2により平行光にされる。この平行光
は、その後偏光ビームスプリッタ3で反射された後に、
偏光板4を通過し収束レンズ5によって収束され、ディ
スクモータ6によって回転しているディスク7に照射さ
れる。
【0004】この光学式記録再生装置は、ディスク7か
らの反射光を受け取るための素子として、さらに集光レ
ンズ9,および分割ミラー10を有する。ディスク7か
らの反射光は、収束レンズ5,偏光板4,および偏光ビ
ームスプリッタ3を通過し、集光レンズ9を介して、分
割ミラー10で2方向の光ビーム11,および15に分
割される。光ビーム11,および15は、それぞれフォ
ーカス制御装置,およびトラッキング制御装置に入力さ
れる。
【0005】フォーカス制御装置は、2分割構造の光検
出器12,プリアンプ13A,13B,差動増幅器1
4,位相補償回路18,リニアモータ19,スイッチ3
3,駆動回路35,フォーカス制御素子(フォーカスア
クチュエータ)36,論理回路40,コンパレータ4
1,および三角波発生器42から構成される。光検出器
12は2つの受光部AおよびBを有し、各受光部A,お
よびBからの出力信号は、それぞれプリアンプ13A,
および13Bにより増幅された後に、差動増幅器14に
入力される。ここで、集光レンズ9,および分割ミラー
10により、ナイフエッジ検出法を実現することがで
き、差動増幅器14の出力信号が、フォーカスずれ信号
(FE;Focus Error 信号)となる。
【0006】フォーカスずれ信号FEは、位相補償回路
18によりフォーカス制御系の位相が補償され、フォー
カス制御系のループを閉じるためのスイッチ33を介し
て駆動回路35に入力される。スイッチ33によりフォ
ーカス制御系が閉じた状態とされているときは、駆動回
路35は、位相補償回路18からのFEを電力増幅し
て、これをフォーカス制御素子36に出力する。このよ
うな構成により、フォーカス制御素子36は、フォーカ
ス制御系が閉じた状態では、ディスク上の光ビームが常
に所定の収束状態となるように駆動される。また、スイ
ッチ33には、三角波発生器42の出力信号も入力され
る。また、FEはコンパレータ41を介して論理回路4
0にも入力される。論理回路40はスイッチ33の開閉
を制御する。
【0007】リニアモータ19は、収束レンズ5,フォ
ーカス制御素子36,および偏光ビームスプリッタ3等
をディスク7上のトラックを横切る方向に移動させるも
のであり、通常所定のトラックに光ビームの収束点を移
動するときに動作させる。
【0008】一方、分割ミラー10により分割されたも
う一方の光ビーム15は、トラッキング制御装置の2分
割構造の光検出器16に入力される。光検出器16は2
つの受光部C,およびDを有し、各受光部C,およびD
からの出力信号の差出力信号が、ディスク7上の光ビー
ムがトラック上を正しく走査するように制御するための
トラックずれ信号(TE)となる。トラッキング制御
は、本発明の特徴とは直接は関係しないのでここでは詳
しい説明を省略し、以下の実施の形態で必要な説明をす
る。
【0009】このような構成のフォーカス制御装置を有
する光学式記録再生装置においては、フォーカス制御は
以下のように行われる。まず、ディスク7をディスクモ
ータ6により回転させ、所定の回転に達すると、スイッ
チ33を三角波発生器42側に切り換えて、三角波発生
器42からの信号によってフォーカス制御素子36を三
角波駆動し、それにより収束レンズ5をディスク7の記
録面と垂直な方向に上下させる。従って、これにより、
ディスク7上の光ビームの収束点が上下することとな
る。このとき、光ビームの収束点が記録面を通過する際
に現れるS字状のFE(以下S字信号と称す)をコンパ
レータ41によって検出する。このS字信号を検出する
ことにより、論理回路40は光ビームの収束点が記録面
付近に存在するかどうかを知ることができ、収束点が記
録面付近に存在するときに、スイッチ33を位相補償回
路18側に切り換える。このようにしてフォーカス制御
ループを閉じることにより、光ビームを所定の最適な目
標位置に位置させるようにするフォーカス制御(フォー
カス引き込み)の動作が行われる。
【0010】このフォーカス引き込みの動作を、図2
0,図21,及び図22を参照して説明する。図20
に、フォーカス引き込み時の収束レンズ駆動信号,及び
FE上に現れるS字信号の波形図を、図21に、収束レ
ンズ5をディスク7に接近離間させたときにFE上に現
れる、ディスク7表面の保護膜,及び記録膜でのS字信
号と、引き込みレベルとの関係を表す波形図を、図22
に、このフォーカス制御装置における基本的なフォーカ
ス引き込み手順を示した簡単なフローチャートを示す。
【0011】図22に示すように、記録再生装置の電源
が投入されると、ステップS21でディスクモータ6が
オンになり、ディスク7が回転される。ディスク7が所
定の回転数に達すると、ステップS22で、光源1がオ
ンになり、例えば半導体レーザが発光する。続いて、ス
テップS23でリニアモータ19が動作して、収束レン
ズ5をディスク7の内周側へ移動させる。以上の初期動
作が終了すると、フォーカス引き込み動作に入る。
【0012】このフォーカス引き込み動作においては、
まず、図20に示すように、三角波発生器42からの出
力信号により、ステップS24で収束レンズ5を下げて
ディスク7から離間させ、ステップS25で収束レンズ
5を上げてディスク7に接近させる。この収束レンズ5
の離間接近を繰り返し行っている間に、ステップS26
でS字信号が所定の引き込みレベルに達したことを検出
する。所定の引き込みレベルに達した後は、論理回路4
0によってスイッチ33が位相補償回路18側に切り換
えられ、ステップS27で収束レンズ5の上下の移動が
中止され、ステップS28で、フォーカス制御がオンに
なり、引き込み動作は終了し、フォーカス制御が開始さ
れる。
【0013】フォーカスを引き込むためのコンパレータ
41の検出レベル(引き込みレベル)は、ディスク7の
記録膜の反射,及び保護膜の反射のそれぞれによって出
力されるS字信号の振幅によって規定され、図21に示
すように保護膜のS字信号のピークより大きく、かつ記
録膜のS字信号のピークと0との間の線形区間に設定さ
れる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】従来の光学式記録再生
装置では、上記のような方法によって、フォーカス制御
の引き込み動作を実現している。
【0015】このような従来の方法では、図6に示すよ
うな片面に2層以上の情報面を有する大容量ディスク
(例えばデジタルビデオディスク、以下DVDと称す)
の各情報面を光ビームの収束点が通過するごとにS字が
現れるため、引き込み時に収束レンズをUP/DOWN
すると、情報面の数だけS字が現れる。例えばDVDの
2層ディスクにおいては、図7に示すように保護膜の小
さいS字に加え、各情報面での2周期のS字が現れる。
よって従来のフォーカス制御装置では、表面の保護膜の
S字を誤って検出し、その部分でフォーカス制御をON
してしまって引き込みを失敗したり、情報面での2周期
のS字においてフォーカス制御をONするので、2層の
いずれの面で引き込みを行ったかがわからないものであ
った。よって、2層の上面,あるいは下面のいずれかを
確実に選択してフォーカス制御をかけ、トラッキング制
御をかけて情報を再生の行うことは非常に困難であっ
た。
【0016】またDVDとCDとで再生互換を行うこと
ができるように図1の106のようなホログラム素子を
用いた光学ヘッドにおいては、図1の107a、107
bのような2つのフォーカス点に像を結ぶようになり、
この2つのビームの影響で、CD等の情報面が1層であ
るディスクでは、各フォーカス点でのS字が引き込み時
に現れ、いずれのフォーカス点で引き込むかを判別する
ことが困難であり、さらにDVDの2層ディスクにおい
ては、図7に示されるように引き込み時の1回のUP,
あるいはDOWNで最低6個ものS字がFE上に現れ、
さらにディスクの面ふれが大きい場合は、それぞれのS
字が干渉し合って非線形になるので、S字の振幅を計測
して引き込みレベルを学習し、引き込む面を確実に検出
して引き込み制御を行う,ということはほとんど不可能
となっていた。
【0017】また、2層ディスク,あるいはそれ以上の
多層ディスクにおいては、それぞれの情報面では、偏心
量,フォーカスオフセット値,トラッキングオフセット
値,フォーカスゲイン値,トラッキングゲイン値,及び
検索中のフォーカスずれ量が異なるため、1つの面でこ
れらの補正値を最適に設定しても、別の情報面に光ビー
ムが移って再生あるいは記録をしようとしか場合には、
そこでは大きくフォーカスずれ,トラックずれが発生
し、フォーカス制御,及びトラッキング制御が不安定に
なることとなっていた。またトラックの検索時には、特
に溝を横断した影響でフォーカスずれが大きくなり、安
定な検索を行うことができなかった。
【0018】さらに従来の光学的記録再生装置では、C
D、DVDの1層ディスク,あるいはDVDの2層ディ
スク、CDーRやDVDーRなどの追記型ディスク等,
種々のディスクに対して対応しておらず、該装置に対応
していないディスクを装着した場合には、エラーを表示
するか、これを強制排出するのみであった。
【0019】本発明は、上記のような従来の問題点を解
決するためになされたものであり、2層ディスク,ある
いは多層ディスクに対しても、あるいはさらに、そのデ
ィスクに光ビームを照射するヘッドが基材厚の異なるデ
ィスクに対応した2焦点を有するヘッドであるような場
合であっても、高速でかつ安定なフォーカス制御の引き
込みを行うことのできる光学式記録再生装置を提供する
ことを目的としている。
【0020】また、層間の高速でかつ安定な移動を行う
ことができ、どの層においても安定なフォーカス、トラ
ッキング,及びトラックの検索の性能を確保することが
でき、大容量の2層,あるいは多層ディスクに対応し
た,信頼性の高い光学式記録再生装置を提供することを
目的としている。
【0021】
【課題を解決するための手段】請求項1にかかる光ディ
スク装置は、2つの情報面をもつ記録担体上に、光ビー
ムを収束照射する収束手段と、上記収束手段により収束
された光ビームの収束点を、上記記録担体の情報面と実
質的に垂直な方向に移動する移動手段と、上記収束され
た光ビームの上記記録担体からの反射光を受光する光検
出手段と、上記光検出手段の出力信号に基づいて、上記
情報面上に照射されている光ビームの収束状態を検出す
る収束状態検出手段と、上記収束状態検出手段の出力信
号に基づいて上記移動手段を駆動し、上記光ビームの収
束状態が所定の状態となるように制御するフォーカス制
御手段と、上記移動手段を駆動して、上記光ビームの収
束点を上記記録担体の第1の情報面から第2の情報面へ
移動させるフォーカスジャンピング手段とを備え、該フ
ォーカスジャンピング手段を、上記光ビームの収束点を
上記記録担体の第1の情報面から第2の情報面へ向けて
移動させる加速手段と、上記収束状態検出手段の出力信
号に基づいて、上記フォーカシング制御手段を動作させ
るタイミング信号を発生するタイミング信号発生手段
と、上記タイミング信号発生手段の信号に応答して、光
ビームの収束点の移動速度を減速する減速手段とで、構
成したことを特徴とするものである。
【0022】請求項2にかかる光ディスク装置は、2つ
の情報面をもつ記録担体上に、光ビームを収束照射する
収束手段と、上記収束手段により収束された光ビームの
収束点を、記録担体の情報面と実質的に垂直な方向に移
動する移動手段と、上記収束された光ビームの、記録担
体からの反射光を受光する光検出手段と、上記光検出手
段の出力信号に基づいて、情報面上に照射されている光
ビームの収束状態を検出する収束状態検出手段と、上記
収束状態検出手段の出力信号に基づいて上記移動手段を
駆動し、上記光ビームの収束状態が所定の状態となるよ
うに制御するフォーカス制御手段と、上記移動手段を駆
動して、上記光ビームの収束点を上記記録担体の第1の
情報面から第2の情報面へ移動させるフォーカスジャン
ピング手段とを備え、該フォーカスジャンピング手段
を、上記光ビームの収束点を上記記録担体の一方の情報
面から他方の情報面へ向けて移動させる加速信号を発生
する加速手段と、上記光ビームの収束点の移動速度を減
速する減速手段とで、構成し、上記記録担体面が水平と
なるように設置されている場合に、上記光ビームの収束
点を下方から上方の情報面へ移動させる場合の加速信号
の波高値と時間幅の積の値を、上方から下方の情報面へ
移動させる場合の加速信号の波高値と時間幅の積の値よ
り大きくしたことを特徴とするものである。
【0023】請求項3にかかる光ディスク装置は、請求
項2記載の光ディスク装置において、上記光ビームの収
束点を下方から上方の情報面へ移動させる場合の加速信
号の波高値を、上方から下方の情報面へ移動させる場合
の加速信号の波高値より大きくし、該加速信号の時間幅
は、両者の移動の場合で同じとしたものである。
【0024】請求項4にかかる光ディスク装置は、請求
項2記載の光ディスク装置において、上記光ビームの収
束点を下方から上方の情報面へ移動させる場合の加速信
号の時間幅を、上方から下方の情報面へ移動させる場合
の加速信号の時間幅より長くし、該加速信号の波高値
は、両者の移動の場合で同じとしたものである。
【0025】請求項5にかかる光ディスク装置は、2つ
の情報面をもつ記録担体上に光ビームを収束照射する収
束手段と、上記収束手段により収束された光ビームの収
束点を、上記記録担体の情報面と実質的に垂直な方向に
移動する移動手段と、上記収束された光ビームの上記記
録担体からの反射光を受光する光検出手段と、上記光検
出手段の出力信号に基づいて、上記情報面上に照射され
ている光ビームの収束状態を検出する収束状態検出手段
と、上記収束状態検出手段の出力信号に基づいて上記移
動手段を駆動し、上記光ビームの収束状態が所定の状態
となるように制御するフォーカス制御手段と、上記移動
手段を駆動して、上記光ビームの収束点を上記記録担体
の第1の情報面から第2の情報面へ移動させるフォーカ
スジャンピング手段とを備え、該フォーカスジャンピン
グ手段を、上記光ビームの収束点を上記記録担体の一方
の情報面から他方の情報面へ向けて移動させる加速信号
を発生する加速手段と、上記光ビームの収束点の移動速
度を減速する減速手段とで、構成し、上記記録担体面が
水平となるように設置されている場合に、下方から上方
の情報面へ移動させる場合の減速信号の波高値と時間幅
の積の値を、上方から下方の情報面へ移動させる場合の
減速信号の波高値と時間幅の積の値より小さくしたこと
を特徴とするものである。
【0026】請求項6にかかる光ディスク装置は、請求
項5に記載の光ディスク装置において、上記光ビームの
収束点を下方から上方の情報面へ移動させる場合の減速
信号の波高値を、上方から下方の情報面へ移動させる場
合の減速信号の波高値より小さくし、該減速信号の時間
幅は、両者の移動の場合で同じとしたものである。
【0027】請求項7にかかる光ディスク装置は、請求
項5に記載の光ディスク装置において、上記光ビームの
収束点を下方から上方の情報面へ移動させる場合の減速
信号の時間幅を、上方から下方の情報面へ移動させる場
合の減速信号の時間幅より短くし、該減速信号の波高値
は、両者の移動の場合で同じとしたものである。
【0028】請求項8にかかる光ディスク装置は、2つ
の情報面をもつ記録担体上に、光ビームを収束照射する
収束手段と、上記収束手段により収束された光ビームの
収束点を、上記記録担体の情報面と実質的に垂直な方向
に移動する移動手段と、上記収束手段により収束された
光ビームの、上記記録担体からの反射光を受光する光検
出手段と、上記光検出手段の出力信号に基づいて、上記
情報面上に照射されている光ビームの収束状態を検出す
る収束状態検出手段と、上記収束状態検出手段の出力信
号に基づいて上記移動手段を駆動し、上記光ビームの収
束状態が所定の状態となるように制御するフォーカス制
御手段と、上記移動手段を駆動して、上記光ビームの収
束点を上記記録担体の第1の情報面から第2の情報面へ
移動させるフォーカスジャンピング手段とを備え、該フ
ォーカスジャンピング手段を、上記光ビームの収束点を
上記記録担体の一方の情報面から他方の情報面へ向けて
移動させる加速信号を発生する加速手段と、光ビームの
収束点の移動速度を減速する減速手段とで、構成し、上
記記録担体面が水平となるように設置されている場合
の,上記光ビームの収束点を下方から上方の情報面へ移
動させる加速信号の波高値と時間幅の積の値を、記録担
体面が垂直となるように設置されている場合の加速信号
の波高値と時間幅の積の値より大きくしたことを特徴と
するものである。
【0029】請求項9にかかる光ディスク装置は、請求
項8に記載の光ディスク装置において、上記記録担体面
が水平となるように設置されている場合の,上記光ビー
ムの収束点を下方から上方の情報面へ移動させる場合の
加速信号の波高値を、記録担体面が垂直となるように設
置されている場合の加速信号の波高値より大きくし、該
加速信号の時間幅は、両者の移動の場合で同じとしたも
のである。
【0030】請求項10にかかる光ディスク装置は、請
求項8に記載の光ディスク装置において、上記記録担体
面が水平となるように設置されている場合の,上記光ビ
ームの収束点を下方から上方の情報面へ移動させる場合
の加速信号の時間幅を、記録担体面が垂直となるように
設置されている場合の加速信号の時間幅より長くし、該
加速信号の時間幅は、両者の移動の場合で同じとしたも
のである。
【0031】請求項11にかかる光ディスク装置は、2
つの情報面をもつ記録担体上に、光ビームを収束照射す
る収束手段と、上記収束手段により収束された光ビーム
の収束点を、上記記録担体の情報面と実質的に垂直な方
向に移動する移動手段と、上記収束手段により収束され
た光ビームの、上記記録担体からの反射光を受光する光
検出手段と、上記光検出手段の出力信号に基づいて、上
記情報面上に照射されている光ビームの収束状態を検出
する収束状態検出手段と、上記収束状態検出手段の出力
信号に基づいて上記移動手段を駆動し、上記光ビームの
収束状態が所定の状態となるように制御するフォーカス
制御手段と、上記移動手段を駆動して、上記光ビームの
収束点を上記記録担体の第1の情報面から第2の情報面
へ移動させるフォーカスジャンピング手段とを備え、該
フォーカスジャンピング手段を、上記光ビームの収束点
を上記記録担体の一方の情報面から他方の情報面へ向け
て移動させる加速信号を発生する加速手段と、光ビーム
の収束点の移動速度を減速する減速手段とで、構成し、
上記記録担体面が水平となるように設置されている場合
の,上記光ビームの収束点を下方から上方の情報面へ移
動させる加速信号の波高値と時間幅の積の値を、記録担
体面が垂直となるように設置されている場合の加速信号
の波高値と時間幅の積の値より小さくしたことを特徴と
するものである。
【0032】請求項12にかかる光ディスク装置は、請
求項11に記載の光ディスク装置において、上記記録担
体面が水平となるように設置されている場合の,上記光
ビームの収束点を方から上方の情報面へ移動させる減速
信号の波高値を、記録担体面が垂直となるように設置さ
れている場合の減速信号の波高値より小さくし、該減速
信号の時間幅は、両者の移動の場合で同じとしたもので
ある。
【0033】請求項13にかかる光ディスク装置は、請
求項11に記載の光ディスク装置において、上記記録担
体面が水平となるように設置されている場合の,上記光
ビームの収束点を下方から上方の情報面へ移動させる減
速信号の時間幅を、記録担体面が垂直となるように設置
されている場合のそれより短くし、該減速信号の波高値
は、両者の移動の場合で同じとしたものである。
【0034】請求項14にかかる光ディスク装置は、2
つの情報面をもつ記録担体上に、光ビームを収束照射す
る収束手段と、上記収束手段により収束された光ビーム
の収束点を、上記記録担体の情報面と実質的に垂直な方
向に移動する移動手段と、上記収束された光ビームの上
記記録担体からの反射光を受光する光検出手段と、上記
光検出手段の出力信号に基づいて、上記情報面上に照射
されている光ビームの収束状態を検出する収束状態検出
手段と、上記収束状態検出手段の出力信号に基づいて上
記移動手段を駆動し、上記光ビームの収束状態が所定の
状態となるように制御するフォーカス制御手段と、上記
移動手段を駆動して、上記光ビームの収束点を上記記録
担体の第1の情報面から第2の情報面へ移動させるフォ
ーカスジャンピング手段とを備え、該フォーカスジャン
ピング手段を、上記光ビームの収束点を上記記録担体の
一方の情報面から他方の情報面へ向けて移動させる加速
信号を発生する加速手段と、上記光ビームの収束点の移
動速度を減速する減速手段とで、構成し、上記記録担体
面が水平となるように設置されている場合の,上記光ビ
ームの収束点を上方から下方の情報面へ移動させる加速
信号の波高値と時間幅の積の値を、記録担体面が垂直と
なるように設置されている場合の上記光ビームの収束点
を移動させる加速信号の波高値と時間幅の積の値より小
さくしたことを特徴とするものである。
【0035】請求項15にかかる光ディスク装置は、請
求項14に記載の光ディスク装置において、上記記録担
体面が水平となるように設置されている場合の,上記光
ビームの収束点を上方から下方の情報面へ移動させる場
合の加速信号の波高値を、記録担体面が垂直となるよう
に設置されている場合の上記光ビームの収束点を上方か
ら下方の情報面へ移動させる場合の加速信号の波高値よ
り小さくし、該加速信号の時間幅は、両者の移動の場合
で同じとしたものである。
【0036】請求項16にかかる光ディスク装置は、請
求項14に記載の光ディスク装置において、上記記録担
体面が水平となるように設置されている場合の,上記光
ビームの収束点を上方から下方の情報面へ移動させる場
合の加速信号の時間幅を、記録担体面が垂直となるよう
に設置されている場合の上記光ビームの収束点を移動さ
せる場合の加速信号の時間幅それより短くし、該加速信
号の波高値は、両者の移動の場合で同じとしたものであ
る。
【0037】請求項17にかかる光ディスク装置は、2
つの情報面をもつ記録担体上に、光ビームを収束照射す
る収束手段と、上記収束手段により収束された光ビーム
の収束点を、上記記録担体の情報面と実質的に垂直な方
向に移動する移動手段と、上記収束された光ビームの上
記記録担体からの反射光を受光する光検出手段と、上記
光検出手段の出力信号に基づいて、上記情報面上に照射
されている光ビームの収束状態を検出する収束状態検出
手段と、上記収束状態検出手段の出力信号に基づいて上
記移動手段を駆動し、上記光ビームの収束状態が所定の
状態となるように制御するフォーカス制御手段と、上記
移動手段を駆動して、上記光ビームの収束点を上記記録
担体の第1の情報面から第2の情報面へ移動させるフォ
ーカスジャンピング手段とを備え、該フォーカスジャン
ピング手段を、上記光ビームの収束点を上記記録担体の
一方の情報面から他方の情報面へ向けて移動させる加速
信号を発生する加速手段と、上記光ビームの収束点の移
動速度を減速する減速手段とで、構成し、上記記録担体
面が水平となるように設置されている場合の,上記光ビ
ームの収束点を上方から下方の情報面へ移動させる減速
信号の波高値と時間幅の積の値を、上記記録担体面が垂
直となるように設置されている場合の上記光ビームの収
束点を移動させる減速信号の波高値と時間幅の積の値よ
りそれより大きくしたことを特徴とするものである。
【0038】請求項18にかかる光ディスク装置は、請
求項17に記載の光ディスク装置において、記録担体面
が水平となるように設置されている場合の,上記光ビー
ムの収束点を上方から下方の情報面へ移動させる減速信
号の波高値を、上記記録担体面が垂直となるように設置
されている場合の減速信号の波高値より大きくし、該減
速信号の時間幅は、両者の移動の場合で同じとしたもの
である。
【0039】請求項19にかかる光ディスク装置は、請
求項17に記載の光ディスク装置において、上記記録担
体面が水平となるように設置されている場合の,上記光
ビームの収束点を上方から下方の情報面へ移動させる減
速信号の時間幅を、上記記録担体面が垂直となるように
設置されている場合の減速信号の時間幅より長くし、該
減速信号の波高値は、両者の移動の場合で同じとしたも
のである。
【0040】請求項20にかかる光ディスク装置は、2
つの情報面をもつ記録担体上に、光ビームを収束照射す
る収束手段と、上記収束手段により収束された光ビーム
の収束点を、上記記録担体の情報面と実質的に垂直な方
向に移動する移動手段と、上記収束された光ビームの上
記記録担体からの反射光を受光する光検出手段と、上記
光検出手段の出力信号に基づいて、上記情報面上に照射
されている光ビームの収束状態を検出し、この検出信号
に基づいて上記移動手段を駆動し、上記光ビームの収束
状態が所定の状態となるように制御するフォーカス制御
手段と、上記移動手段を駆動して、上記光ビームの収束
点を上記記録担体の第1の情報面から第2の情報面へ移
動させるフォーカスジャンピング手段と、上記光ビーム
を記録担体から遠ざけるように,あるいは近づけるよう
に上記移動手段を駆動して第1,第2の情報面を通過さ
せた際に、上記光検出手段より得られる反射光量に対応
した信号を記憶する反射光量記憶手段とを備え、上記フ
ォーカスジャンピング手段によりフォーカスジャンピン
グさせる際に、上記反射光量記憶手段に記憶されている
値に応じて、上記フォーカス制御手段のゲインを切り替
えるようにしたことを特徴とするものである。
【0041】請求項21にかかる光ディスク装置は、請
求項20に記載の光ディスク装置において、上記フォー
カスジャンピング手段によりフォーカスジャンピングさ
せる際に、上記反射光量記憶手段に記憶されている値に
応じて、フォーカス制御の引き込みレベルを設定するよ
うにしたものである。
【0042】請求項22にかかる光ディスク装置は、請
求項20に記載の光ディスク装置において、上記反射光
量記憶手段に記憶されている値に応じてゲインを切り替
えたフォーカス制御手段の出力信号に応じて、フォーカ
スジャンピングする際のフォーカス制御の引き込みレベ
ルを設定するようにしたものである。
【0043】請求項23にかかる光ディスク装置は、2
つの情報面をもつ記録担体上に、光ビームを収束照射す
る収束手段と、上記収束手段により収束された光ビーム
の収束点を、上記記録担体の情報面と実質的に垂直な方
向に移動する移動手段と、上記収束された光ビームの上
記記録担体からの反射光を受光する光検出手段と、上記
光検出手段の出力信号に基づいて、上記情報面上に照射
されている光ビームの収束状態を検出し、この検出信号
に基づいて上記移動手段を駆動し、上記光ビームの収束
状態が所定の状態となるように制御するフォーカス制御
手段と、上記移動手段を駆動して、上記光ビームの収束
点を上記記録担体の第1の情報面から第2の情報面へ移
動させるフォーカスジャンピング手段と、上記光ビーム
を記録担体から遠ざけるように,あるいは近づけるよう
に上記移動手段を駆動して第1、第2の情報面を通過さ
せた際に得られる,上記収束状態検出信号を記憶する収
束状態検出信号記憶手段とを備え、上記フォーカスジャ
ンピング手段によりフォーカスジャンピングさせる際
に、上記収束状態検出信号記憶手段に記憶されている値
に応じて、上記フォーカス制御手段のゲインを切り替え
るようにしたものである。
【0044】請求項24にかかる光ディスク装置は、請
求項21に記載の光ディスク装置において、フォーカス
ジャンピング手段によりフォーカスジャンピングさせる
際に、上記収束状態検出信号記憶手段に記憶されている
値に応じて、フォーカス制御の引き込みレベルを設定す
るようにしたものである。
【0045】請求項25にかかる光ディスク装置は、請
求項21に記載の光ディスク装置において、上記収束状
態検出信号記憶手段に記憶されている値に応じてゲイン
を切り換えたフォーカス制御手段の信号に応じて、フォ
ーカスジャンピングする際のフォーカス制御の引き込み
レベルを設定するようにしたものである。
【0046】請求項26にかかる光ディスク装置は、2
つの情報面をもつ記録担体上に光ビームを収束照射する
収束手段と、上記収束手段により収束された光ビームの
収束点を、記録担体の情報面と実質的に垂直な方向に移
動する移動手段と、上記記録担体からの反射光を受光す
る光検出手段と、上記光検出手段より得られる反射光量
に対応した信号を検出する反射光量検出手段と上記光検
出手段の出力信号に基づいて情報面上に照射されている
光ビームの収束状態を検出する収束状態検出手段と、上
記収束状態検出手段の信号を上記反射光量検出手段の信
号で除算する除算手段と、上記除算手段の信号に基づい
て上記移動手段を駆動し、光ビームの収束点を上記記録
担体の第1の情報面から第2の情報面へ移動させるフォ
ーカスジャンピング手段とを備えたことを特徴とするも
のである。
【0047】請求項27にかかる光ディスク装置は、記
録担体上に、光ビームを収束照射する収束手段と、上記
収束手段により収束された光ビームの収束点を、上記記
録担体の情報面と実質的に垂直な方向に移動する移動手
段と、上記記録担体からの反射光を受光する少なくとも
2つの受光領域を有する光検出手段と、上記光検出手段
の2つの受光領域からの出力信号の差に基づいて、上記
情報面上に照射されている光ビームの収束状態を検出す
る収束状態検出手段と、上記収束状態検出手段の出力信
号に基づいて上記移動手段を駆動し、上記光ビームの収
束状態が所定の状態となるように制御するフォーカス制
御手段と、上記光ビームを、上記記録担体上のトラック
と垂直な方向に駆動して、所望のトラックを検索する検
索手段とを有し、上記収束状態検出手段を、上記検索手
段により所望するトラックを検索する際に、上記光検出
手段の2つの受光領域からの出力信号のピークレベルを
検出し、両ピークレベル検出信号の差より上記情報面上
に照射されている光ビームの収束状態を検出するように
構成したことを特徴とするものである。
【0048】請求項28にかかる光ディスク装置は、2
つの情報面をもつ記録担体上に光ビームを収束照射し
て、上記記録担体上に記録されている情報を再生する光
ディスク装置であって、上記記録担体上の光ビームを、
トラック上を横切るように移動させる移動手段と、上記
記録担体上の光ビームとトラックとの位置ずれを検出
し、このトラックずれ信号に応じて上記移動手段を駆動
し、記録担体上の光ビームがトラック上に位置するよう
に制御するトラッキング制御手段と、上記光ビームを上
記記録担体の第1の情報面上の位置と第2の情報面上の
位置との間で飛び越し走査させるフォーカスジャンピン
グ手段と、上記フォーカスジャンピング手段により上記
情報面を飛び越し走査を行った際の,上記記録担体の第
1の情報面と第2の情報面におけるトラックの偏心に対
応した偏心信号をそれぞれ記憶する偏心信号記憶手段
と、上記偏心信号記憶手段に記憶されている偏心記憶信
号を、上記トラッキング制御手段の出力信号に加算する
加算手段と、上記フォーカスジャンピング手段によって
飛び越し走査する際に、飛び越しする情報面に対応する
上記偏心信号記憶手段より読みだした偏心記憶信号を、
上記トラッキング制御手段に加えるように制御するシス
テム制御手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0049】請求項29にかかる光ディスク装置は、2
つの情報面をもつ記録担体上に光ビームを収束照射し
て、上記記録担体上に記録されている情報を再生する光
ディスク装置であって、上記記録担体上の光ビームを、
トラック上を横切るように移動させる移動手段と、上記
記録担体上の光ビームとトラックとの位置ずれを検出
し、このトラックずれ信号に応じて上記移動手段を駆動
し、記録担体上の光ビームがトラック上に位置するよう
に制御するトラッキング制御手段と、上記光ビームを上
記記録担体の第1の情報面上の位置と第2の情報面上の
位置との間で飛び越し走査させるフォーカスジャンピン
グ手段と、上記フォーカスジャンピング手段により情報
面を飛び越し走査をおこなった際の,上記記録担体の第
1の情報面と第2の情報面における上記トラッキング制
御手段の所望のループゲインを、それぞれ記憶するトラ
ッキングゲイン記憶手段と、上記トラッキングゲイン記
憶手段に記憶されているトラッキングゲイン記憶信号
を、上記トラッキング制御手段の信号に乗算する乗算手
段と、上記フォーカスジャンピング手段によって飛び越
し走査する際に、飛び越しする情報面に対応する,上記
トラッキングゲイン記憶手段より読みだしてトラッキン
グゲイン記憶信号を、上記トラッキング制御手段の出力
信号に乗算するように制御するシステム制御手段とを備
えたことを特徴とするものである。
【0050】請求項30にかかる光ディスク装置は、2
つの情報面をもつ記録担体上に光ビームを収束照射し
て、上記記録担体上に記録されている情報を再生する光
ディスク装置であって、上記収束手段により収束された
光ビームの収束点を、記録担体の情報面と実質的に垂直
な方向に移動する移動手段と、上記記録担体からの反射
光を受光する光検出手段と、上記光検出手段の出力信号
に基づいて情報面上に照射されている光ビームの収束状
態を検出し、この検出信号に基づいて上記移動手段を駆
動し、上記光ビームの収束状態が所定の状態となるよう
に制御するフォーカス制御手段と、上記光ビームを上記
記録担体の第1の情報面上の位置と第2の情報面上の位
置との間で飛び越し走査させるフォーカスジャンピング
手段と、上記フォーカスジャンピング手段により情報面
を飛び越し走査を行った際の,上記記録担体の第1の情
報面と第2の情報面における上記フォーカス制御手段の
所望のループゲインを、それぞれ記憶するフォーカスゲ
イン記憶手段と、上記フォーカスゲイン記憶手段に記憶
されているフォーカスゲイン記憶信号を上記フォーカス
制御手段の出力信号に乗算する乗算手段と、上記フォー
カスジャンピング手段によって飛び越し走査する際に、
飛び越しする情報面に対応する上記フォーカスゲイン記
憶手段より読みだしたフォーカスゲイン記憶信号を、上
記フォーカス制御手段の信号に乗算するように制御する
システム制御手段とを備えたことを特徴とするものであ
る。
【0051】請求項31にかかる光ディスク装置は、2
つの情報面をもつ記録担体上に光ビームを収束照射し
て、上記記録担体上に記録されている情報を再生する光
ディスク装置であって、上記収束手段により収束された
光ビームの収束点を、上記記録担体の情報面と実質的に
垂直な方向に移動する移動手段と、上記記録担体からの
反射光を受光する光検出手段と、上記光検出手段の出力
信号に基づいて情報面上に照射されている光ビームの収
束状態を検出し、この検出信号に基づいて上記移動手段
を駆動し、上記光ビームの収束状態が所定の状態となる
ように制御するフォーカス制御手段と、上記光ビームを
上記記録担体の第1の情報面上の位置と第2の情報面上
の位置との間で飛び越し走査させるフォーカスジャンピ
ング手段と、上記フォーカスジャンピング手段により情
報面を飛び越し走査を行った際の,上記記録担体の第1
の情報面と第2の情報面における上記フォーカス制御手
段の所望の目標位置を、それぞれ記憶するフォーカス位
置記憶手段と、上記フォーカスジャンピング手段によっ
て飛び越し走査する際に、上記フォーカス制御手段の目
標位置を、飛び越しする情報面に対応する,上記フォー
カス位置記憶手段より読みだしたフォーカス位置記憶信
号に、上記フォーカス制御手段の目標位置を切り替える
ように制御するシステム制御手段とを備えたことを特徴
とするものである。
【0052】請求項32にかかる光ディスク装置は、2
つの情報面をもつ記録担体上に光ビームを収束照射し
て、上記記録担体上に記録されている情報を再生する光
ディスク装置であって、上記記録担体上の光ビームがト
ラックを横切るように移動させる移動手段と、上記記録
担体上の光ビームとトラックとの位置ずれを検出し、こ
のトラックずれ信号に応じて上記移動手段を駆動し、記
録担体上の光ビームがトラック上に位置するように制御
するトラッキング制御手段と、上記光ビームを上記記録
担体の第1の情報面上の位置と第2の情報面上の位置と
の間で飛び越し走査させるフォーカスジャンピング手段
と、上記フォーカスジャンピング手段により情報面を飛
び越し走査を行った際の,上記記録担体の第1の情報面
と第2の情報面における上記トラッキング制御手段の所
望の目標位置を、それぞれ記憶するトラッキング位置記
憶手段と、上記フォーカスジャンピング手段によって飛
び越し走査する際に、上記トラッキング制御手段の目標
位置を、飛び越しする情報面に対応する,上記トラッキ
ング位置記憶手段より読みだしたトラッキング位置記憶
信号に、切り換えるように制御するシステム制御手段と
を備えたことを特徴とするものである。
【0053】請求項33にかかる光ディスク装置は、2
つの情報面をもつ記録担体上に光ビームを収束照射する
収束手段と、上記収束手段により収束された光ビームの
収束点を、記録担体面とトラックの方向と実質的に垂直
な方向に移動する移動手段と、上記記録担体からの反射
光を分割された複数の領域で受光する光検出手段と、上
記光検出手段の各受光領域の出力信号の位相関係に基づ
いて、上記情報面上の光ビームの収束点とトラックとの
位置関係に対応した位相差トラックずれ信号を発生する
位相差トラックずれ検出手段と、上記位相差トラックず
れ検出手段の出力信号に応じて上記移動手段を駆動し、
上記記録担体上の光ビームの収束点が正しくトラックを
走査するように制御するトラッキング制御手段と、上記
光ビームを上記記録担体の第1の情報面上の位置と第2
の情報面上の位置との間で飛び越し走査させるフォーカ
スジャンピング手段と、上記フォーカスジャンピング手
段により情報面を飛び越し走査を行った際の,上記記録
担体の第1の情報面と第2の情報面における上記位相差
トラックずれ検出手段の出力信号が所望の出力となるよ
うな,上記光検出手段の各受光領域における信号の進み
量,あるい遅れ量を記憶する位相キャンセル量記憶手段
と、上記フォーカスジャンピング手段によって飛び越し
走査する際に、上記光検出手段の各受光領域の信号の遅
延量,あるいは進み量を、飛び越しする情報面に対応す
る,上記位相キャンセル量記憶手段より読みだした位相
キャンセル量記憶信号に、切り替えるように制御するシ
ステム制御手段とを備えたことを特徴とするものであ
る。
【0054】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図1
から図18を用いて説明する。図1は本発明の光学式記
録再生装置を示し、以下で説明するすべての実施の形態
1〜14に共通するものである。
【0055】1)本発明の光ディスク装置の構成 この図1に示されるように、記録媒体であるディスク1
01に光ビーム107a,107bを照射するための光
学系、即ち半導体レーザ等の光源108、カップリング
レンズ109、偏光ビームスプリッタ110、ホログラ
ム素子106、および収束レンズ105、さらにはディ
スク101を所定の回転数で回転させるためのディスク
モータ102、を備えた光学系を設ける。光源108よ
り発生された光ビームは、カップリングレンズ109に
より平行光にされる。この平行光はその後、偏光ビーム
スプリッタ110で反射された後にホログラム素子10
6を通過して、2つの光束に分割され、収束レンズ10
5によって収束され、ディスクの厚さ方向に2つのフォ
ーカス点107a,107bを結像するような2焦点の
光ビームスポットが形成される。
【0056】それぞれの光ビームスポット107a,1
07bは、ディスクモータ102によって回転されてい
るディスク101に照射される。この2つの光ビーム
は、装着するディスクの基材厚によって使い分けられ
る。例えば、CDのような1.2mmの厚さのディスク
の場合は、光ビーム107bを情報面にフォーカス制御
し、DVDのような高密度化した基材厚0.6mmのデ
ィスクの場合には、光ビーム107aを情報面にフォー
カス制御する。
【0057】また、本発明にかかる記録再生装置で使用
するディスクは、従来のCD等のような再生面が1つで
ある1層ディスク以外に、図6(a) に示すように片側の
情報面を半透明膜にして20〜60μmの接着層でサン
ドイッチ状に貼り合わせた2層ディスク、あるいは図6
(b) に示すように数μmのフィルム状の記録再生膜を積
み重ねて貼っていくN層ディスク(図面ではN=4)が
ある。
【0058】この記録再生装置は、ディスク101から
の反射光を受け取るための素子として、更に集光レンズ
111,および4分割の光検出器113を有する。ディ
スク101からの反射光は、収束レンズ105、ホログ
ラム素子106,および偏光ビームスプリッタ110を
通過し、集光レンズ111を介して4分割構造の光検出
器113に入力され、DSP129,及びAD変換器1
23,124、ゲイン切り換え回路121,122等で
構成される,それぞれフォーカス制御装置FC,および
トラッキング制御装置TCに入力される。
【0059】トラッキング制御装置TCは、4分割構造
の光検出器113、プリアンプ114a,114b,1
15a,115b、加算回路116,117、コンパレ
ータ118,119、位相比較器134、差動増幅器1
20、ゲイン切換回路122、DSP129、AD変換
器124、駆動回路130、及びトラッキングアクチュ
エータ103、から構成される。4分割の光検出器11
3に入力された光ビームは、電気信号(電流)に変換さ
れ、プリアンプ114a,114b、及び115a、1
15bで電圧変換されて増幅される。増幅された各信号
は、対角位置毎に加算回路116,及び117で合成さ
れた後、コンパレータ118,及び119で2値化され
て位相比較器134で位相比較される。位相比較された
信号は、高域を遮断して差動増幅器120に入力され
る。この差動増幅器120の出力は、光検出器113上
に照射される光ビームのディスク101上のデータ部分
の位相を比較したものであり、光ビームスポットのディ
スク101上のトラックからのずれ量を示した信号であ
ることは周知であり、差動増幅器120の出力は、光ビ
ームがトラック上を正しく走査するように制御するため
の位相差法によるトラックずれ信号(TE;Track Erro
r 信号)となる。
【0060】このようなトラックずれ信号TEの検出方
法は、上記したような位相差法の他に、プッシュプル
法,3ビーム法等があるが、本発明は、どのような検出
方法でも用いることができ、何ら限定されるものではな
い。
【0061】トラックずれ信号TEは、ゲイン切換回路
122によって、所定の振幅(ゲイン)に調整される。
その後、AD変換器124によってデジタル値に変換さ
れて、DSP129に入力される。
【0062】一方、フォーカス制御装置は、4分割構造
の光検出器113、プリアンプ114a,114b,1
15a,115b、加算回路116,117、差動増幅
器133、ゲイン切換回路121、AD変換器123、
DSP129、駆動回路131、及びフォーカスアクチ
ュエータ104、から構成される。
【0063】また、4分割の光検出器113の各受光部
A〜Dの出力信号はそれぞれプリアンプ114a,11
4b、および115a、115bにより電流電圧変換し
増幅された後に、対角位置ごとに加算回路116,及び
117で合成された後、差動増幅器133に入力され
る。
【0064】この差動増幅器133の出力は、光検出器
113上に照射される光ビームのディスク101上の情
報面における光ビームスポットのフォーカスずれ量を示
した信号であることは周知であり、差動増幅器133の
出力は、光ビームがディスク101上の情報面で所定の
収束状態になるように制御するための,いわゆる非点収
差法によるフォーカスずれ信号(FE)となる。ここ
で、フォーカスずれ信号FEの検出方法については、非
点収差法の他に、ナイフエッジ法、SSD法(Spot Siz
ed Detection法)などがあるが、本発明はどの検出方法
でも用いることができ、何ら限定されるものではない。
【0065】フォーカスずれ信号FEは、ゲイン切換回
路121によって、ディスク101の反射率等に対応す
る光ビーム光量に応じて振幅を変化して、所定の振幅
(ゲイン)に調整される。その後、AD変換器123に
よってデジタル値に変換されて、DSP129に入力さ
れる。
【0066】図2は、DSP129内のこのフォーカス
制御,及びフォーカス引き込みの部分を詳細に示したブ
ロック図である。以下、図1に図2を加えて説明する。
DSP129は、内部でデジタル制御系を構築し、スイ
ッチ201、位相補償フィルタ202、ゲイン切り換え
部203、スイッチ204、S字検出部205、レベル
判定部206、波形生成部207、及びホールド部20
8で構成される。
【0067】AD変換器123によってデジタル変換さ
れたFEは、フォーカス制御系のループを開閉するスイ
ッチ201を介して、加算器、乗算器、および遅延器に
よって構成された位相補償フィルタ202に入力され
る。位相補償フィルタによってフォーカス制御系の位相
遅れを補償されたFEは、フォーカス制御系のループゲ
インを切り換え設定するゲイン切り換え部203を介し
てスイッチ204に入力されている。スイッチ204は
制御系のループを開閉し、さらにフォーカス制御の引き
込み時に、収束レンズ105をディスク101に接近,
離間させて、ディスク101の情報面を検出するための
UP/DOWN信号を、DA変換器209を介してフォ
ーカスアクチュエータ104を駆動する駆動回路131
に印加する。フォーカス制御動作時にスイッチ204を
通過したフォーカスずれ信号FEは、DA変換器209
を介してアナログ信号に変換され、駆動回路131に入
力される。駆動回路131は、フォーカスずれ信号FE
を適当に電流増幅、レベル変換してフォーカスアクチュ
エータ104を駆動する。このようにして、フォーカス
アクチュエータ104は、ディスク101上の光ビーム
が常に所定の収束状態となるように駆動される。
【0068】フォーカス引き込み時には、波形生成部2
07は三角波状のUP/DOWN信号を出力し、スイッ
チ204のB、C間をONにして、DA変換器209,
および駆動回路131を介してフォーカスアクチュエー
タ104を駆動し、収束レンズ105を上下に移動して
ディスク101に接近,離間させる。
【0069】図2を用いてさらに説明すると、AD変換
後のフォーカスずれ信号FEは、DSP129内で処理
分岐し、フォーカス引き込み学習動作を実現している。
ディスク101を回転させ、半導体108を発光させ
て、波形生成部207よりUP/DOWN信号を出力し
て、収束レンズ105をディスクに接近させたり、ディ
スクから離間させたりする。このとき、AD変換後分岐
したフォーカスずれ信号FEは、S字検出部205にお
いて、この接近,離間時にフォーカスずれ信号FE上に
現れるS字信号の振幅を計測し、その計測した振幅が所
定振幅より小さければゲイン切り換え回路122をコン
トロールし、ゲインが低くなるように設定する。また振
幅が所定振幅より大きければ、ゲイン切り換え回路12
2をコントロールし、ゲインが高くなるように設定し、
よってAD変換器124後の出力でS字信号を一定の振
幅にすることができる。S字検出部205とゲイン切り
換え回路122によってS字信号が所定の振幅となった
フォーカスずれ信号FEは、レベル判定部206に入力
される。入力されたフォーカスずれ信号FEは該レベル
判定部206によって所定振幅レベル(引き込みレベ
ル)と比較され、この引き込みレベル検出後、スイッチ
201をON、かつスイッチ204のA,C間をONに
して、フォーカス制御のループを閉じて、引き込みを動
作を達成する。
【0070】2)本発明におけるフォーカスの引き込み
方法 本発明による光学式記録再生装置におけるフォーカスの
引き込み方法について詳しく説明する。説明をわかりや
すくするために、ここでは1.2mmの基材厚のディス
クとしてCDを、薄型基材のディスクとして0.6mm
厚のDVD−ROMディスクを例にとって説明する。
【0071】前述したように本発明にかかる光学式記録
再生装置は、CDをはじめとする1.2mm基材のディ
スクと、DVDをはじめとする0.6mm基材のディス
クとの相互の互換性を確保するために、上述したよう
に、光ビームをホログラム素子106によって2つに分
割し、2つの光ビームスポットを各ディスクにフォーカ
シングさせるようにしている。よって、引き込み時にお
いて収束レンズ105,すなわち各光ビームスポットを
ディスク101に接近,離間させると、2つの光ビーム
スポットがディスクの情報面を通過する毎にフォーカス
ずれ信号FE上にS字信号が検出される。すなわち、図
3中に示すように、基材厚1.2mmのCD用の光ビー
ムと、基材厚0.6mmのDVD用の光ビームとによる
S字信号が現れる。
【0072】ところで、CDの光ビームスポット(CD
ビーム)は、DVD(DVDビーム)の光ビームスポッ
トよりも遠くに(上側に)結像するので、図3(a) に示
すように、ディスクに最離間させたのち接近させたとき
に現れる最初のS字が、CDビームがフォーカスしたも
のであり、図3(b) に示すようにディスクに最接近させ
たのち離間させたとき現れる最初のS字が、DVDビー
ムがフォーカスしたものである。
【0073】よって、装置にCDがローディングされた
ときは、レンズをメカニカル的な中立点を基準として一
旦ディスクから離間させ、CDビームのスポットがディ
スクより十分離れた状態から、ディスクに接近させてい
き、最初に現れるS字を検出するようにすれば、CDの
情報面にCDビームをフォーカシングすることができ
る。また、DVDがローディングされたときは、レンズ
を一旦接近させ、DVDビームのスポットがディスクに
対して十分行き過ぎた状態から離間させていき、最初に
現れるS字を検出するようにすれば、DVDの情報面に
DVDビームをフォーカシングすることができる。
【0074】実際には、CD,DVDはともに120m
m径であるので、両者のディスクの判別は困難である。
よって、例えば図4に示すように、収束レンズを初期位
置O点から一旦A点まで離間させた後接近させていき、
B点でFEに最初に現れるS字振幅Pc,あるいはAS
(全光量信号、即ち加算器116、117の信号の和)
に最初に現れる信号振幅によって、CD,あるいはDV
Dを判別する。その後、DVDの場合は、最接近点まで
到達した後、再度離間してそのとき現れる最初のS字信
号QD が所定のレベルLVL1に達したことでDVDの
情報面を検出したE点で、フォーカス制御を引き込む。
また、CDの場合は、最接近点D点まで到達した後、E
点を通過し再度最離間点F点まで移動し、そのF点から
再接近してそのとき現れる最初のS字Rcが所定のレベ
ルLVL2に達したことでCDの情報面を検出したG点
で、フォーカス制御を引き込む。
【0075】以上のように構成すれば、0.6mm基材
のDVDの場合も、1.2mm基材のCDの場合も、高
速かつ安定にフォーカス制御を引き込むことが可能であ
る。
【0076】この具体的な引き込みの手順について、図
4(a) ,(b) 及び図5を加えてさらに詳しく説明する。
図5は、このフォーカス引き込み処理の手順を示したフ
ローチャートであり、図5に示すように、記録再生装置
の電源が投入されると、モータ102が回転し、ディス
ク101が所定回転に達すると、半導体レーザ108の
光源を発光させる。
【0077】その後、波形生成部207よりレンズをU
P/DOWNさせる三角波信号を出力し、スイッチ20
4,DA変換器209を介して駆動回路131,フォー
カスアクチュエータ104により、収束レンズ105
を、図4における最離間点であるAまで下降させる(ス
テップS1)。
【0078】収束レンズ105が最離間点Aに達する
と、収束レンズ105をディスク101に接近するよう
にUPしていき(ステップS2)、そのときのFE信号
をサンプリングする(ステップS3)。図4に示すよう
に、収束レンズ105が徐々に徐々にUPしていくと、
レンズから遠いCDの光ビーム107bの収束点は、B
点でディスクの情報面に達し、このB点近傍で、CDビ
ームによるS字PC が現れるので、このS字PC の振幅
を測定する(ステップS4)。
【0079】ここで、このS字PC の振幅の計測の方法
は、例えばFEを連続的にサンプリングし、各サンプリ
ング値を比較しながらMAX値,あるいはMIN値を求
め、そのMAX値,あるいはMIN値から振幅を求める
方法で達成することができる。
【0080】S字PC の振幅計測が完了していない場合
には、さらに、収束レンズ105を駆動しディスク10
1に接近させていく(ステップS5でN)。
【0081】S字PC の振幅計測が完了する(ステップ
S5でY)と、最接近点DまでレンズUPを続行する
(ステップS6)。この間、下側のDVDビーム107
aの収束点も情報面を横切ることになり、これにより、
それに対応したS字PD がFE上に現れるので、同様に
振幅計測を行う(ステップS7,S8)。その後、収束
レンズを最接近点Dまで接近させた後(ステップS9,
S10)、CDビーム,DVDビームによるS字PC ,
PD の計測値を比較し、ローディングされているディス
クが、CDかDVDかを判別する(ステップS11)。
【0082】最接近点Dに到達した後、収束レンズ10
5をディスク101より離間させていくと、まず下側の
DVDビーム107aの収束点が情報面を横切ることに
なるので、それに対応したS字がFE上に現れる。次
に、上側のCDビーム107bの収束点が情報面を横切
ることになり、これにより、それに対応したS字がFE
上に現れる。
【0083】したがって、DVDと判別された場合は、
図4(a) に示すように最接近点Dから離間して最初に現
れるS字QD が所定の引き込みレベルLVL1に達した
ことを検出し、フォーカス制御を動作させる(ステップ
S19,S20,S21,S22,S23)。
【0084】また、CDと判別された場合は、図4(b)
に示すように、最接近点Dから最離間点Fまで移動し、
その間に現れるS字は無視する(ステップS12,S1
3)。そして、最離間点Fより再度ディスクに接近させ
て最初に現れるS字RC が所定の引き込みレベルLVL
2に達したことを検出し、フォーカス制御を動作させる
(ステップS14,S15,S16,S17,S1
8)。以上のように構成し動作させることで、DVD,
CDのフォーカス制御の引き込み動作を実現することが
できる。
【0085】3)2層,多層ディスクにフォーカスを引
き込む,引き込み方法 図6は、0.6mm基材を張り合わせたDVDの2層デ
ィスクの断面図、及び薄いフィルム状の信号膜を多重積
層した多層ディスクの断面図を示す。このような2層,
及び多層ディスクにフォーカスを引き込む場合の方法手
順を、2層ディスクを例にとって説明する。
【0086】図7は、0.6mm基材のディスクを張り
合わせた情報面が2層になっている2層ディスクにレン
ズを接近、離間させたときの,FE、フォーカスアクチ
ュエータの駆動信号、及びレンズとディスクの相対位
置、を示した波形図である。このとき、図7に示すよう
に差動増幅器133,あるいはそこからゲイン切り換え
部121、AD変換器123を通して得られるFE信号
上には、2つの連続したS字信号(ダブルS字信号、例
えばP1,P2)を得ることができ、このダブルS字信
号のそれぞれの振幅が一定になるように学習を行い、フ
ォーカス点である0クロス近傍の所定のレベルを検出し
て、フォーカス制御を引き込む。
【0087】図8は、実際のフォーカス引き込み時のF
Eと、反射光量和に対応したRF信号と、波形生成部2
07の出力であるUP/DOWN信号,すなわちフォー
カス駆動信号の関係を示す波形図であり、図7と同じ位
置には同じアルファベットを記した。また、図9は、D
SP129で実現されるフォーカス学習引き込み手順の
流れを示すフローチャートである。
【0088】図2を用いてさらに説明すると、上記のよ
うな2層ディスクにおいては、1層ディスクと同様に、
AD変換後のFEは、DSP129内で処理分岐し、フ
ォーカス引き込み学習動作を実現している。ディスク1
01を回転させ、半導体レーザ108を発光させて、波
形生成部207よりUP/DOWN信号を出力して、収
束レンズ105をディスク101に接近させたり、ディ
スク101から離間させたりする。このとき、AD変換
後分岐したFEは、S字検出部205において、この接
近,離間時にFE上に現れるS字信号の振幅を計測し、
その計測した振幅が所定振幅より小さければ、ゲイン切
り換え回路121をコントロールし、ゲインが低くなる
ように設定する。また、振幅が所定振幅より大きけれ
ば、ゲイン切り換え回路121をコントロールし、ゲイ
ンが高くなるように設定し、よってAD変換器123後
の出力で、S字信号を一定の振幅にすることができる。
S字検出部205とゲイン切り換え回路121とによっ
てS字信号が所定の振幅となったFEは、レベル判定部
206に入力される。入力されたFEは、レベル判定部
206によって、所定振幅レベル(引き込みレベル)と
比較され、この引き込みレベルを検出した後、スイッチ
201をON、スイッチ204のA,C間をONにして
フォーカス制御のループを閉じて、引き込みを達成す
る。
【0089】波形生成部207は、例えば2層ディスク
において、1層目から2層目、2層目から1層目への移
動する場合に加減速パルスを発生するが、これについて
は、後の第1の実施の形態のところで詳細に説明する。
【0090】フォーカス引き込み時のFEと、波形生成
部207の出力であるUP/DOWN信号の関係は、図
7のようになり、これの関係にしたがって、DSP12
9で実現されるフォーカス引き込み手順の流れを示すフ
ローチャートを図9に示し、これを用いてさらに説明す
る。
【0091】記録再生装置の電源が投入されると、モー
タ102が回転し、ディスク101が所定回転に達した
とき、半導体レーザの光源1が発光され、フォーカスの
引き込み動作がスタートする。
【0092】図9においては、ステップS1で、波形生
成部207よりレンズをUP/DOWNさせる三角波信
号を出力し、スイッチ204,DA変換器209を介し
て駆動回路131,フォーカスアクチュエータ104に
より、収束レンズ105を、図7,図8における最接近
点であるHに上昇させる。このとき、光ビーム105a
の収束点はディスク上層の第2層目の記録再生面L1よ
り上側に位置する。
【0093】収束レンズ105が最接近点Hに達する
と、収束レンズ105をディスク101から離間するよ
うにDOWNしていき(ステップS2)、そのときのF
E信号をサンプリングする(ステップS3)。図7に示
すように、収束レンズ105が徐々にDOWNしていく
と、レンズに近い光ビーム107aの収束点は、I点で
ディスクの記録再生面の第2層目L1面に達し、このI
点近傍で、L1面に対応するS字Q2が現れる(ステッ
プS4)。
【0094】ここで、このS字Q2の振幅の計測の方法
には種々の方法があるが、例えばFEを連続的にサンプ
リングし、各サンプリング値を比較しながらMAX値,
あるいはMIN値を求め、そのMAX値,あるいはMI
N値から振幅を求める方法を容易に実現できる。またサ
ンプリングするFEの,回路ノイズ、あるいはディスク
上にプリフォーマットされたアドレス部や傷等によるノ
イズの混入による精度劣化を防止するために、サンプリ
ングしたFEに対し、DSP129のソフト処理によっ
てデジタルローパスフィルタを構成し、そのデジタルフ
ィルタを通した値でMAX値、MIN値を求めるように
すれば、高精度で振幅を計測することができる(ステッ
プS4)。
【0095】S字Q2の振幅計測が完了する(ステップ
S5でY)と、さらにレンズDOWNを続行し(ステッ
プS6)、FEをサンプリングする(ステップS7)。
第2層目L1と第1層目L0の間隔は、約40ミクロン
ほどであるので、L1のI点を通過した後、すぐに記録
再生面のL0のJ点に到達する。J点近傍においては、
そこでの光量に対応したS字Q1が現れるので、このS
字Q1の測定をも、S字Q2の測定と同様に行う(ステ
ップS8)。
【0096】S字Q1の振幅計測が完了する(ステップ
S9でY)と、最離間点EまでレンズDOWNを続行す
る(ステップS10)。この間、上側の光ビーム107
bの収束点が記録再生面を横切ることになるので、それ
に対応したS字がFE上に現れる。特に面ふれの大きい
場合には、光ビーム107aと107bとがほとんど同
時に記録再生面を検出し、これにより、2つのS字が干
渉しあって形のくずれた非線形なS字となるが、この部
分は無視して、最離間点AまでDOWNする(ステップ
S10、S11)。
【0097】最離間点Aに到達した後、再度最離間点A
より、収束レンズ105をディスク101に接近させて
いくと、まず上側の光ビーム107bの収束点が、記録
再生面を横切ることになるので、それに対応したS字が
FE上に現れる。特に面ふれの大きい場合には、光ビー
ム107aと107bがほとんど同時に記録再生面を検
出し、これにより2つのS字が干渉しあって形のくずれ
た非線形なS字となるので、光ビーム107aで正確に
情報面L0、L1を検出することは困難となる。よって
UP時は、特にS字の検出処理は省略し、迅速に最接近
点Hまで収束レンズ105を再度上昇させる(ステップ
S12)。その際、先のレンズDOWN時に計測した第
2層のS字Q2の振幅値、及び第1層のS字Q1の振幅
値より、各層でそれぞれ適正なフォーカスゲインを算出
し、ゲイン切り換え回路122の設定値を、DSP12
9内のRAM(図示せず)に格納する。またその切り換
えたゲイン値になったときのS字振幅を計算して、その
振幅の10〜30%の値を引き込みレベルとして設定す
る。この算出した第1層L0、第2層L1の引き込みレ
ベルも、先に述べたS字振幅と同様に、DSP129内
のRAMに格納する(ステップS13、S14)。
【0098】その後、最接近点Eから収束レンズ105
を降下させたとき、光ビーム105aが、最初に検出す
る2層目L1に対応するフォーカスゲイン値,及び引き
込みレベルを、ゲイン切り換え部122,及びレベル判
定部207に設定する(ステップS15、S16)。設
定後、収束レンズ105をDOWN(ステップS17)
させて、FEをサンプリング(ステップS18)し、設
定されている引き込みレベルとFEを比較していく。引
き込みレベルに到達,あるいはオーバしたとき、引き込
みレベルを検出した(ステップS19)と判断し、UP
/DOWN信号を停止して(ステップS20)レンズの
降下を止め、FCON,すなわちスイッチ201をO
N、スイッチ204のA,C間をONしてフォーカスル
ープを閉じる(ステップS21)ことで、フォーカスの
引き込みを達成する。
【0099】このように、光ビームの収束点が最初に到
達する情報面L1で常にフォーカス引き込みを行った
後、隣接した所定の記録再生面へ移動していき、信号の
記録再生を行うわけであるが、その層間の移動方法につ
いては、後の第1の実施の形態のところで説明する。
【0100】また、上記したようにステップ13,ステ
ップ14でL0,L1に対応したS字信号を計測し、そ
の振幅値に応じたゲイン切り換え部122の設定値をR
AMに格納し、その設定値に切り換えて所定の振幅にな
ったときのL0,L1層の引き込みレベルを算出してい
る。この格納したL0,L1のゲイン設定値はフォーカ
スジャンピングの際に目的の情報面に対してそれぞれ設
定される。また、S字信号の振幅のほかに、ASあるい
はRFといった反射光量に比例した信号の振幅を計測し
ても同様にゲイン切り換え部の設定値を求めることがで
きる。維持言うのことは、後の実施の形態2,及び3で
詳細に説明する。
【0101】このようにこの引き込み方法では、メカ的
な中立点から一旦最接近点HにUPした後、最離間点A
まで離間してS字の振幅を計測して、ゲイン等の学習を
実行してさらに再度最接近点HまでUPし、最接近点H
より離間して最初に現れる情報面L1のS字を検出し
て、常に情報面L1にフォーカス制御を引き込むように
している。
【0102】ここで、メカ的中立点を基準として一旦最
離間点AにDOWNして、A点より最接近点HまでUP
していくときにFE上に現れるS字を検出して、ゲイン
を学習する。そして最接近点HよりDOWNして離間さ
せたときに最初に現れる情報面L1のS字を検出して、
情報面L1にフォーカス制御を引き込むように構成すれ
ば、引き込みに要する時間を短縮することができる。
【0103】このように2層,あるいは多層ディスクの
場合は、常に収束レンズから最も遠い情報面に引き込む
ようにし、その後、必要に応じてあとで説明する第1の
実施の形態のフォーカスジャンピング手段により情報面
の移動を行うようにすれば、安定にフォーカスを引き込
むことができ、かつ所望の情報面へ移動することが可能
である。
【0104】以上で説明した引き込み方法を用いれば、
基材厚の異なるディスクに対応した2焦点の光学系の記
録再生装置において、基材厚の異なる2層あるいは多層
ディスクが装着されても、それぞれに対応した上下の光
ビームで正確にS字を検出、計測し、ゲイン切り換え、
引き込みレベル学習を行うことにより、確実に最初に検
出した記録再生面に引き込むことができる。
【0105】実施の形態1.次に本発明の実施の形態1
による光ディスク装置において、ある情報面から別の情
報面に移動するためのフォーカスジャンピング動作につ
いて、図1、図2,及び図10〜図12,図18,図2
3を用いて説明する。ここでは特にL0,L1の2つの
層の情報面をもつ2層ディスクを用いて説明する。ただ
し、本実施の形態は2層以上の情報面を持つディスクに
ついても適用できることは明らかであり、この2層の情
報面をもつものの説明によって何ら限定を受けるもので
はない。
【0106】図10は、図1のDSP129におけるト
ラッキング制御の部分を詳細に示したブロック図、図1
1は、L0からL1へ、L1からL0へフォーカスジャ
ンピンクを実行したときのFE信号、波形生成部で生成
され,フォーカス制御系に印加される正負のパルス状の
信号FEJMPパルス、及びTE信号を示す波形図であ
る。
【0107】さらに図18は、図11におけるL0から
L1へフォーカスジャンプしたときの,ディスクと収束
レンズ(光ビーム)の相対位置と、FE信号とフォーカ
スジャンプパルス信号FEJMPの関係を示す波形図で
あり、図23は、FE信号がそれぞれ図18の、A,
B,C,D,E,F,G,H,I点にあるときの光検出
器で検出する検出スポットを、それぞれ図(a) ,(b) ,
(c) ,(d) ,(e) ,(f),(g) ,(h) ,(i) に示す図で
ある。
【0108】まず、図18を用いて本実施の形態1の基
本動作について説明する。図18に示すように、収束レ
ンズを2層ディスクに近づけていくと、光ビームの合焦
点が情報面L0,L1を通過し、そのときFE信号には
2周期の正弦波状のS字信号が現れる。
【0109】ここでL0,L1の反射率であるが、L0
が約30%、L1が約70%として、L0,L1からの
戻り光量をほぼ等しくして、性能を等価になるように設
計するのが望ましい。またL0,L1の間隔は約40μ
mで、S字信号の現れる範囲が各情報面の上下の7〜1
0μmの範囲であるのに比べ大きくとることで、それぞ
れの情報面からの反射光によって生成されるS字信号
が、他の情報面からの反射光量の影響を受けないように
している。
【0110】光ビームの合焦点がL0に近づいていく
と、L0からの反射光が増してくるので、FEは略0レ
ベル(A点)より−極性に振幅が増加していき、B点を
ピークに−極性の振幅が減少し、再び0レベルに近づい
ていき、0レベルになったとき(C点)、光ビームの合
焦点は情報面L0に位置している。光ビームの合焦点が
L0を離れていくと、+極性に振幅が増加していき、C
点をピークに+極性の振幅が減少して0レベルに戻る。
【0111】さらにL0を通過してL1層に近づいてい
くと、L0のときと同様にL1からの反射光が増してく
るので、FEは略0レベル(E点)より−極性に振幅が
増加していき、F点をピークに−極性の振幅が減少し、
再び0レベルに近づいていき、0レベルになったとき
(G点)、光ビームの合焦点は情報面L1に位置してい
る。光ビームの合焦点がL1を離れていくと、+極性に
振幅が増加していき、H点をピークに+極性の振幅が減
少して0レベルに戻る。以上のように光ビームの合焦点
がL0,L1を通過することにより、図18に示すよう
な2周期のS字信号が現れる。
【0112】またL0からL1へフォーカスジャンピン
グをする場合は、トラッキング制御をOFFし、フォー
カス制御をホールドした状態で、フォーカス制御系に図
18に示すようなパルス状の加速パルス,減速パルス信
号を印加する。例えばL0の情報面(C点の位置)に追
従するように、フォーカス制御が動作しているときに、
フォーカス制御をホールドして、+極性の所定の振幅値
をもつ加速信号を時間tの間印加する。この加速信号に
よって光ビームは、情報面L0から情報面L1へ向かっ
て移動を開始する。加速信号は、L1に到達する前に0
にしても、光ビームは慣性力によってL1へ移動してい
く。前述したように、このときFE信号には、L0の+
側と、L1の−側のS字信号(それぞれD,E点間と、
E,F点間のS字)が現れて、情報面L1に到達する。
【0113】このとき、光ビームの情報面L1到達時点
での移動速度を十分減速し、フォーカス制御を再動作さ
せたとき安定に引き込めるように、S字がL0からL1
の間でほぼ0となるE点の位置、すなわち情報面L0と
L1のほぼ中間の位置で、加速信号と逆の−極性の所定
の振幅値をもつ減速信号を、光ビームがL1に到達した
G点,あるいはわずかに通過したR0点まで印加し、光
ビームの移動速度を減速する。なお、ディスクの面ふれ
等の影響で、上記FEのS字信号の振幅はE点付近でば
らつくので、上記減速パルスは、光ビームが情報面L1
をわずかに通過した点にフォーカス制御の引き込みレベ
ルを設けて、この引き込みレベルを検出したタイミング
で上記減速パルスを0にして、速やかにフォーカス制御
を動作させるようにする。これによって、光ビームは情
報面L1(G点の位置)に対して追従するようになり、
フォーカスジャンプが完了する。よって、図11に示す
ように、加速,減速信号を、その極性を切り換えて印加
するようにすると、L0からL1に、またL1からL0
に安定に移動することができる。
【0114】図12は、DSP122で実現されるこの
フォーカスジャンピングの処理のさらに詳細な流れを示
すフローチャートである。以下この図12,及び図11
を用いて説明する。第1層目L0から第2層目L1へ移
動する場合、あるいは第2層目L1から第1層目L2に
移動する場合、先に説明したフォーカス引き込み処理と
同様に、DSP122内のソフトウェアによる処理によ
り、波形生成部207でパルス状の信号FOJMPを制
御系に印加して、情報面から情報面へジャンプするフォ
ーカスジャンピング動作により、これを実現する。
【0115】例えばL0からL1に移動する場合は、図
12のステップS1で、図10におけるスイッチ301
をOFFして、トラッキング制御をOFF(TROF)
にし、ステップS2で、図2におけるスイッチ204の
B,C間をONして、HOLD部208によってフォー
カスの駆動信号をホールド(FO駆動ホールド)する。
【0116】次に、ステップS3で、図2における波形
生成部207においてジャンピングパルス(FEJMP
パルス)の加速パルスA0を生成し、図2におけるスイ
ッチ204を通じて、DA変換器209,駆動回路13
1を介し、フォーカスアクチュエータ104に印加す
る。印加する加速パルスのパルス幅,及び波高値は、フ
ォーカスアクチュエータ104の感度,及びディスク1
01の面ふれ加速度に応じて設定する。所定のパルスが
フォーカス制御系に印加されると、収束レンズ105は
上側,すなわちL1の方向に向かって移動し始め、それ
にともなってFE信号は、図11の左側に示すようなS
字信号があらわれてくる。
【0117】ステップS4にて、S字信号が基準レベル
0に達したこと、すなわちFEのゼロクロス(あるいは
その近傍の振幅レベル)を検出すると、ステップS5,
S6で、ゲイン切り換え回路122のゲイン設定値をL
1の状態に切り換え、レベル判定部206で設定するフ
ォーカスの引き込みレベルを、L1の引き込みレベルに
設定する。これによって、L1のS字信号,および引き
込みレベルを正しく検出することができる。さらにステ
ップS7で、加速パルスと同様に波形生成部207にお
いて生成した減速パルスB0を印加する。この減速パル
スによって、L1方向に移動中の収束レンズに対してブ
レーキがかかった状態となり、FE信号がL1の引き込
みレベルR0に達したとき(ステップS8でYのとき)
は、ちょうど収束レンズの移動速度が最小の(0に近
い)状態になっている。このとき、減速パルスの出力を
停止し、直ちに図2におけるスイッチ204をA,C間
がONの状態に切り換えて(駆動ホールドOFF)、フ
ォーカス制御を動作状態(FO制御ON)にすることに
より、引き込みレベルR0点付近では、フォーカスを安
定に引き込むことができる(ステップS8,S9)。そ
の後、図11中のU0までの区間で、TE信号(あるい
はRF信号)の出力から、その出力が所定値を越えたこ
とにより、フォーカスが正常に引き込んだことを確認す
る(ステップS10,S11)。最後に、ステップS1
2で、図11中のU0点において、図10におけるスイ
ッチ301をONして、トラッキング制御を動作状態に
して、所定のトラック、セクタ番地を検索して、処理を
終了する。
【0118】また、加速パルスの時間幅としては、一定
時間tを,減速パルスの時間幅としては、L0からL1
のほぼ中間からL1に到達するまでの時間幅を,それぞ
れ設定するように説明したが、これは、以下のようにし
てもよい。即ち、S字の振幅を、その極大値,極小値の
形でRAMに格納し、その極大値,極小値の所定の割合
(60%〜80%ぐらいが適当である)のレベルを、コ
ンパレータレベルとし、サンプリングしているFE信号
が、そのコンパレータレベルより大きくなった後小さく
なること、あるいは小さくなった後大きくなることで、
上記S字の極大値、極小値を検出するようにし、この方
法で極大値を検出したときに、加速パルスを停止して減
速パルスを出力し、極小値を検出したときに減速パルス
を停止してフォーカス制御を動作させるように構成すれ
ば、加速,減速のタイミングを、上記設定するコンパレ
ータレベルによって自由に切り換えることができ、特に
上記タイミングをフォーカスアクチュエータ104の性
能の範囲で適当に早めることにより、面ふれによる位置
ずれの影響を大きく低減することができ、さらに高速な
移動を行うことが可能となる。
【0119】以上のように本実施の形態1によれば、フ
ォーカスジャンピング手段により、フォーカス制御をホ
ールドした状態で、極性の異なる加速信号,あるいは減
速信号を収束レンズ駆動手段に印加して、光ビームを2
層の情報面間で移動させ、さらに目的の情報面に到達,
あるいはわずかに通過したことを、FE信号の振幅レベ
ルによって、即ち、光ビームの収束状態検出手段の出力
によって検出し、フォーカス制御を動作させることによ
り、2層,あるいは多層ディスクの各情報面の移動を、
高速,かつ安定に行うことができる。
【0120】実施の形態2.次に、本発明の実施の形態
2による光ディスク装置は、ディスク等のばらつきに対
して、フォーカスジャンピングを安定に動作させること
ができるようにしたもので、以下そのための構成と、そ
の動作について説明する。前述したように、ここで、L
0,L1の反射率をコントロールして、L0,L1から
の戻り光量がほぼ等しくなるように設計するのが望まし
いが、ディスクの材質のばらつき、あるいはL0,L1
の間の中間層のばらつきによって、実際には、L0,L
1からの戻り光量がばらつくこととなる。この戻り光量
のばらつきは、そのままFE信号,AS信号,あるいは
RF信号のばらつきとなって現れる。
【0121】FE信号の振幅がばらつくと、フォーカス
ジャンプで情報面を移った際、フォーカス制御系のゲイ
ンが変動して、引き込みが不安定になったり、さらにば
らつきが大きくなったりすると、目的の情報面を通過し
たことを検出する引き込みレベルを、誤検出したり、検
出できなくなったりして、安定な移動を行うことが不可
能となる。
【0122】そこで、図8に示すように、2層ディスク
にフォーカスを引き込む際にも現れるL0,L1に対応
する2つのFE信号のS字の振幅値を計測し、その各計
測値に基づいてL1、L0で所定の振幅になるように図
2中のゲイン切り換え部121のFE信号のゲインを切
り換える。さらに図2における,DSP129内のRA
Mにこの計測した振幅値あるいは、その計測値に基づい
たゲイン切り換え部121の設定値を格納しておき、フ
ォーカスジャンピングした際、図12のステップS5,
S6でそれぞれの情報面のその記憶したS字の振幅値に
基づいた設定値に切り換える。さらにフォーカス制御の
引き込みレベルを、ゲイン切り換え後のFE信号のS字
振幅に対応して、レベル判定部206に設定するように
する。
【0123】例えば、2層ディスクの中間層の厚みが非
常に厚くばらつくと、L0に比べてL1の反射光量が非
常に下がってしまう。よってL0のS字はほぼ所定の振
幅で、L1のS字の振幅は通常よりも小さくなる。この
L0、L1のS字振幅をフォーカスの引き込み時に計測
格納して、L0からL1へのフォーカスジャンピングの
際には、この記憶したL1のS字振幅が、所定の振幅に
なるようにゲインを図2におけるゲイン切り換え器12
1の設定ゲインを大きくする。
【0124】このように、2層,あるいは多層ディスク
の各情報面からの戻り光量がばらついて、FE信号のS
字の振幅がそれぞれ変わったとしても、あるいはディス
ク,装置,ヘッドごとにS字振幅等がばらついたとして
も、DSP129内のRAMにFE信号の各S字信号の
振幅値あるいは、その振幅に基づいたゲイン切り換え部
121の設定値を格納し、その格納値を、フォーカスジ
ャンピングを動作させる際に設定することにより、この
ばらつきに十分対応して、引き込みを行うことができ
る。
【0125】さらに、起動時の引き込みにおけるレンズ
移動速度と、フォーカスジャンピング時のレンズ移動速
度とは相違している(通常は引き込み時に比べてフォー
カスジャンピング時が高速である。)ので、このレンズ
移動速度の相違を考慮して起動時に各情報面を通過した
ときに計測し格納した、FE信号のS字振幅を基にゲイ
ン切り換え器121のFEゲインを切り換え、さらにそ
の切り換えた後、略略所定の振幅となったS字信号に対
して、フォーカスジャンピング時の引き込みレベルを起
動時のフォーカス引き込みレベルとは異なるレベルに設
定する。これによってさらに安定な引き込みを実現する
ことができる。
【0126】以上のように、本実施の形態2によれば、
光ビームを記録担体から遠ざけるように,あるいは近づ
けるように移動手段を駆動して、第1、第2の情報面を
通過させた際に得られる,光ビームの記録担体上での収
束状態を検出する信号を記憶する記憶手段を備え、フォ
ーカスジャンピング手段によりフォーカスジャンピング
させる際に、フォーカス制御手段のゲインを、上記収束
状態検出信号記憶手段に記憶されている値に応じて、切
り替えるようにし、また、該ゲインを切り換えたフォー
カス制御手段の出力信号に応じて、上記フォーカスジャ
ンピングする際のフォーカス制御の引き込みレベルを、
設定するようにしたので、2層,あるいは多層ディスク
の各情報面からの戻り光量のばらつき、あるいはディス
ク,装置,ヘッドごとのS字振幅のばらつき等に対して
も、これに十分対応して、フォーカスジャンピングを安
定に動作させることができる。
【0127】さらに、起動時の引き込みにおけるレンズ
速度と、フォーカスジャンピング時のレンズ速度とを考
慮して、起動時に格納した、FE信号のS字振幅を基
に、フォーカスジャンピング時における引き込みレベル
を計算し、該引き込みレベルを独自に設けるようにすれ
ば、さらに安定な引き込みを実現することができる。
【0128】実施の形態3.次に本発明の実施の形態3
として、上記実施の形態2と同様に、ディスク等のばら
つきに対して、フォーカスジャンピングを安定に動作さ
せるための構成と、その動作について説明する。ところ
で、実際にはL0,L1からの戻り光量のばらつきは、
そのままFE信号,AS信号,あるいはRF信号の振幅
のばらつきとなって現れるので、AS信号,あるいはR
F信号,またはそのエンベロープ検波信号の振幅は、F
E信号の振幅と比例することとなる。従って、FE信号
の振幅は、AS信号,あるいはRF信号,またはそのエ
ンベロープ検波信号の振幅より、容易に推定することが
できることとなる。
【0129】従って、本実施の形態3においては、2層
ディスクにフォーカスを引き込む際に、FE信号のS字
信号と同期して現れるL0,L1に対応する2つのAS
信号(図示せず,図4参照),あるいはRF信号のS字
信号の振幅値を計測し、その各計測値に基づいてL1、
L0で所定の振幅になるように図2中のゲイン切り換え
部121のFE信号のゲインを切り換える。さらに図2
における,DSP129内のRAMにこの計測したAS
信号,あるいはRF信号,またはそのエンベロープ検波
信号の振幅より推定したFEの振幅値あるいは、その振
幅値に基づいたゲイン切り換え部121の設定値を格納
しておき、フォーカスジャンピングした際、図12のス
テップS5,S6でそれぞれの情報面のその記憶したS
字の振幅値に基づいた設定値に切り換える。さらにフォ
ーカス制御の引き込みレベルを、ゲイン切り換え後のF
E信号のS字振幅に対応して、設定するようにする。
【0130】さらに引き込みレベルを、ゲイン切り換え
後のFE信号のS字振幅に対応して、設定するようにし
たことにより、上記実施の形態2におけると同様に、フ
ォーカスジャンピングを安定に動作させることができ
る。
【0131】即ち、2層,あるいは多層ディスクの各情
報面からの戻り光量がばらついて、S字の振幅がそれぞ
れ変わったとしても、あるいはディスク,装置,ヘッド
ごとのS字振幅のばらつきがあったとしても、各S字信
号に比例したASあるいはRFあるいはRFエンベロー
プ信号を計測し、その計測値あるいは計測値に基づいた
ゲイン切り換え部121の設定値をDSP129内のR
AMに格納し、その格納値を、フォーカスジャンプを動
作させる際に設定することにより、このばらつきに十分
対応して、引き込みを行うことができる。
【0132】さらに、起動時の引き込みにおけるレンズ
速度と、フォーカスジャンピング時のレンズ速度とを考
慮して、起動時に格納した、FE信号のS字振幅を基
に、フォーカスジャンピング時における引き込みレベル
を計算し、該引き込みレベルを独自に設けるようにすれ
ば、さらに安定な引き込みを実現することができる。
【0133】また、フォーカスジャンピング時にサンプ
リングするFE信号を、これを、図1における加算器1
16と117の出力の和、すなわち全光量信号ASで割
り算した信号にする、あるいはゲイン切り換え回路12
1の設定ゲインを、上記全光量信号ASの振幅に応じて
常時切り換えられた信号となるようにすれば、L1,L
0,あるいはディスクの内,中,外周での反射率が大き
くばらついても、さらに正確にジャンプ先の情報面の引
き込みレベルを検出することができる。
【0134】なお、L1からL0に移動する場合は、F
E信号,あるいはFEJMPパルスは、図10の右側の
ようになるが、この場合も、上記と同様の手順,処理を
行うことにより、全く同様に、フォーカスジャンピング
を実現することができる。
【0135】また、上記の説明では、図2におけるD/
A変換器209に入力される制御信号,すなわちFEの
駆動信号を、ホールドしてジャンピングするように構成
しているが、面ふれが大きい場合などは、図2における
スイッチ201に入力されるFE信号を、信号高域阻止
フィルタでノイズ成分を除去し、その信号をジャンピン
グ中ホールドして、D/A変換器209より駆動回路1
31に出力するように構成してもよく、この場合、面ふ
れによる位置誤差による不安定要素を、吸収することが
できる。
【0136】以上のように、本実施の形態3によれば、
光ビームを記録担体から遠ざけるように,あるいは近づ
けるように移動手段を駆動して、第1,第2の情報面を
通過させた際に得られる、光ビームの収束状態を検出し
た信号を記憶する収束状態検出信号記憶手段を備え、フ
ォーカスジャンピング手段によりフォーカスジャンピン
グさせる際に、S字振幅を切り換えるFEのゲインを、
上記収束状態検出信号記憶手段に記憶したAS信号,あ
るいはRF信号,またはそのエンベロープ検波信号の振
幅より推定したFEの振幅値に基づいた値に設定し、フ
ォーカス制御の引き込みレベルを、ゲイン切り換え後の
FE信号のS字振幅に対応して、設定するようにしたの
で、2層,あるいは多層ディスクの各情報面からの戻り
光量がばらついて、S字の振幅がそれぞれ変わったとし
ても、また、ディスク,あるいは装置,ヘッドごとにF
E信号のS字振幅等がばらついたとしても、このばらつ
きに対しても安定にフォーカスジャンピングを安定に動
作させることができる。
【0137】さらに、起動時の引き込みにおけるレンズ
速度と、フォーカスジャンピング時のレンズ速度を考慮
して、起動時に各情報面を通過したときに計測し格納し
た、振幅と、AS信号,あるいはRF信号,またはその
エンベロープ検波信号の振幅を基に、ゲインを切り換
え、切り換え後のフォーカスジャンピング時における引
き込みレベルの値を計算して、該引き込みレベルを独自
に設けるようにすれば、さらに安定な引き込みを実現す
ることができる。
【0138】さらに、情報面上に照射されている光ビー
ムの収束状態を検出する信号の振幅を、情報面からの反
射光量を検出した信号の振幅で除算し、その除算した結
果に基づいて、移動手段を駆動し第1の情報面から第2
の情報面へのジャッピングを行うようにすれば、ディス
クの内,中,外周での反射率が大きくばらついても、正
確にジャンプ先の情報面の引き込みレベルを検出するこ
とができ、正確なフォーカスジャンピングを実現するこ
とができる。
【0139】実施の形態4.上述のようなフォーカスジ
ャンピングを行う際の,加速パルス,及び減速パルスの
波高値は、フォーカスアクチュエータ104の感度,及
び面ふれや、外部からの振動等を考慮し、フォーカスジ
ャンピングの安定性を確保することができるように設定
する必要がある。
【0140】光ディスク装置が、ディスクを水平に設置
する水平設置タイプである場合、収束レンズ105の移
動加速度は、その加速方向が下方から上方の場合は、
(フォーカスアクチュエータ104が駆動する収束レン
ズ105の移動加速度が+1G(Gは重力加速度))、
その加速方向が上方から下方の場合は、(フォーカスア
クチュエータ104が駆動する収束レンズ105の移動
加速度が−1G)となるので、収束レンズの移動速度
は、その影響を受け、下方から上方への移動の場合は遅
くなり、上方から下方への移動の場合は速くなる。
【0141】よって、この差を打ち消し、安定なジャン
ピング動作を実現できるようにするために、本実施の形
態4は、それぞれの加速パルスA0,A1を、上方から
下方(L1からL0)への移動の場合と、下方から上方
(L0からL1)への移動の場合とで、その波高値を変
えるようにしたものである。すなわち、下方から上方
(L0からL1)への移動の場合の加速パルスA0の波
高値を、上方から下方(L1からL0)への移動の場合
の加速パルスA1の波高値よりも、大きくするようにし
たものである。
【0142】また、加速パルスの波高値の代わりに、加
速パルスの時間幅の設定を変えるようにしてもよく、下
方から上方(L0からL1)への移動の場合の加速パル
スA0の時間幅を、上方から下方(L1からL0)への
移動の場合の加速パルスA1の時間幅よりも、長くなる
ように設定してもよい。
【0143】また、加速パルスの波高値,あるいは時間
幅を単独でコントロールするのではなく、加速パルスの
波高値と時間幅の積を、下方から上方(L0からL1)
への移動の場合に、上方から下方(L1からL0)への
移動の場合より、大きくなるように設定してもよい。
【0144】そして、上記いずれの場合においても、下
方から上方へと、上方から下方への移動時の移動加速度
の差を、ほぼ2Gとなるように設定すれば、いずれの移
動方向においても、フォーカスジャンピングの安定性を
確保することが可能となる。
【0145】以上のように、本実施の形態4によれば、
フォーカスジャンピング手段を、光ビームの収束点を記
録担体の一方の情報面から他方の情報面へ向けて移動さ
せる加速信号を発生する加速手段と、光ビームの収束点
の移動速度を減速する減速手段とで構成し、記録担体面
が水平となるように設置されている場合に、下方から上
方への移動時の加速信号の波高値と時間幅の積の値を、
上方から下方への移動時のそれより大きく、あるいは下
方から上方への移動時の加速信号の波高値を、上方から
下方への移動時のそれより大きく、あるいは下方から上
方への移動時の加速信号の時間幅を、上方から下方への
移動時のそれより長くしたので、いずれの移動方向にお
いても、フォーカスジャンピングの安定性を確保するこ
とが可能となる効果がある。
【0146】実施の形態5.光ディスク装置が、上記実
施の形態4と同様、水平設置のタイプである場合、加速
パルスの波高値,あるいは時間幅、あるいはその両者の
積の値ではなく、減速パルスのそれらの値の設定を、コ
ントロールしてもよく、上記実施の形態4と同様の効果
を得ることができる。
【0147】即ち、本実施の形態5においては、それぞ
れの減速パルスB0,B1は上方から下方(L1からL
0)への移動の場合と、下方から上方(L0からL1)
への移動の場合とで、波高値を変えるようにする。すな
わち、下方から上方(L0からL1)への移動の場合の
減速パルスB0の波高値は、上方から下方(L1からL
0)へ移動する場合の減速パルスB1の波高値よりも、
小さくなるようにする。
【0148】また、減速パルスの波高値の代わりに、減
速パルスの時間幅の設定を変えるようにしてもよく、下
方から上方(L0からL1)への移動の場合の減速パル
スB0の時間幅を、上方から下方(L1からL0)への
移動の場合の減速パルスB1の時間幅よりも、短くなる
ようにする。
【0149】また、減速パルスの波高値,あるいは時間
幅を単独でコントロールするのではなく、減速パルスの
波高値と時間幅との積が、下方から上方(L0からL
1)への移動の場合に、上方から下方(L1から1L
0)への移動の場合より、小さくなるように設定しても
よい。
【0150】そして、上記いずれの場合においても、下
方から上方へと、上方から下方への移動時の移動加速度
の差を、ほぼ2Gとなるように設定すれば、いずれの移
動方向においても、フォーカスジャンピングの安定性を
確保することが可能となる。
【0151】以上のように、本実施の形態5によれば、
フォーカスジャンピング手段を、光ビームの収束点を上
記記録担体の一方の情報面から他方の情報面へ向けて移
動させる加速信号を発生する加速手段と、光ビームの収
束点の移動速度を減速する減速手段とで構成し、記録担
体面が水平となるように設置されている場合に、下方か
ら上方への移動時の減速信号の波高値と時間幅の積の値
を、上方から下方への移動時のそれより小さく、あるい
は下方から上方への移動時の減速信号の波高値を、上方
から下方への移動時のそれより小さく、あるいは下方か
ら上方への移動時の減速信号の時間幅を、上方から下方
への移動時のそれより短くしたので、いずれの移動方向
においても、フォーカスジャンピングの安定性を確保す
ることが可能となる効果がある。
【0152】実施の形態6.本実施の形態6による光デ
ィスク装置は、水平垂直設置兼用タイプ、即ち、ディス
クを水平に設置する機構と、ディスクを垂直に設置する
機構とをともに有するタイプの装置に関するもので、フ
ォーカス制御ON(FO制御ON)後のフォーカスアチ
ュエータ104の駆動電流の直流成分,すなわちDA変
換器209の入力部分の直流値を検出して、この値の大
小によって、ディスクが水平設置か垂直設置かを判定
し、その判定結果に応じて、加速パルス,及び減速パル
スを、それぞれの設置状態における各最適値に切り換え
るように構成したものである。これにより、ディスクの
面振れが大きい場合や、フォーカスアクチュエータ感度
等に余裕がない場合においても、フォーカスジャンピン
グを安定に実現することができるものである。
【0153】この場合に、ディスクが水平設置であると
判断した場合は、例えば、加速パルス,及び減速パルス
を、上記実施の形態4,5で説明したような設定値にす
ればよい。一方、ディスクが垂直設置であると判断した
場合に、L0からL1への移動時の加速パルス,及び減
速パルスの移動速度と、L1からL0への移動時の加速
パルス,及び減速パルスの移動速度とは、同じ値でよい
ものとすると、この場合、水平設置の場合と比較する
と、L0からL1への移動時は+Gの重力加速度,L1
からL0への移動時は−Gの重力加速度の影響を受ける
ので、水平設置の場合の上方から下方へ移動速度は、垂
直設置の場合の移動速度より速くなり、水平設置の場合
の下方から上方の移動速度は、垂直の設置の場合の移動
速度より遅くなる。
【0154】よってこの差を打ち消し、安定なジャンピ
ング動作を実現するために、垂直設置,水平設置の場合
のそれぞれの加速パルスA0V,A0Hを、下方から上
方(L0からL1)への移動の場合に、波高値,あるい
は時間幅を変えるようにする。
【0155】すなわち、水平設置での下方から上方(L
0からL1)への移動の場合の,加速パルスA0Hの波
高値と時間幅の積を、垂直設置での移動時(L0からL
1への移動時もL1からL0への移動時も同じ)の,加
速パルスA0Vの波高値と時間幅の積よりも大きくなる
ように設定する。
【0156】あるいは、水平設置,垂直設置の加速パル
スを、時間幅は一定で、波高値のみを、水平設置で下方
から上方(L0からL1)へ移動する場合を、垂直設置
での移動時(L0からL1への移動時もL1からL0へ
の移動時も同じ)より大きくする、あるいは水平設置,
垂直設置の加速パルスを、波高値は一定で、時間幅のみ
を、水平設置で下方から上方(L0からL1)へ移動す
る場合を、垂直設置での移動時より大きくしてもよい。
【0157】これは、減速パルスを同様に制御しても同
様の効果を得ることができる。すなわち、水平設置での
下方から上方(L0からL1)への移動の場合の,減速
パルスA0Hの波高値と時間幅の積を、垂直設置での移
動時(L0からL1への移動時もL1からL0への移動
時も同じ)の減速パルスA0Vの波高値と時間幅の積よ
りも小さくなるように設定する。
【0158】あるいは、水平設置,垂直設置の減速パル
スを、時間幅は一定で、波高値のみを、水平設置で下方
から上方(L0からL1)へ移動する場合を、垂直設置
での移動時(L0からL1への移動時もL1からL0へ
の移動時も同じ)より小さくする、あるいは水平設置,
垂直設置の加速パルスを、波高値は一定で、時間幅のみ
を、水平設置で下方から上方(L0からL1)へ移動す
る場合を、垂直設置での移動時より小さくしてもよい。
【0159】実施の形態7.逆に、水平設置で上方から
下方(L1からL0)への移動の場合には、垂直設置で
のL1からL0への移動に対して−1Gの重力加速度の
影響を受けるので、水平設置での上方から下方へ移動の
場合の移動速度は、垂直設置でのL1からL0への移動
速度より速くなる。
【0160】よってこの差を打ち消し、安定なジャンピ
ング動作を実現するために、本実施の形態7は、垂直設
置、水平設置も場合のそれぞれの加速パルスA0V、A
0Hを、上方から下方(L0からL1)へ移動の場合に
も、波高値,あるいは時間幅を変えるようにしたもので
ある。
【0161】すなわち、水平設置での上方から下方(L
0からL1)への移動時の加速パルスA0Hの波高値と
時間幅の積を、垂直設置での移動時(L0からL1への
移動時もL1からL0への移動時も同じ)の加速パルス
A0Vの波高値と時間幅の積よりも小さく設定する。
【0162】また、水平設置,垂直設置の加速パルス
を、時間幅は一定で、波高値のみを、水平設置で上方か
ら下方(L1からL0)へ移動する場合を、垂直設置で
の移動時(L0からL1への移動時もL1からL0への
移動時も同じ)より大きくする、あるいは水平設置,垂
直設置の加速パルスを、波高値は一定で、時間幅のみ
を、水平設置で上方から下方(L1からL0)へ移動す
る場合を、垂直設置での移動時より大きくしてもよい。
【0163】これは、減速パルスを同様に制御しても同
様の効果を得ることができる。すなわち、水平設置での
上方から下方(L1からL0)への移動の場合の,減速
パルスA0Hの波高値と時間幅の積を、垂直設置での移
動時(L0からL1への移動時もL1からL0への移動
時も同じ)の減速パルスA0Vの波高値と時間幅の積よ
りも小さくなるように設定する。
【0164】あるいは、水平設置,垂直設置の減速パル
スを、時間幅は一定で、波高値のみを、水平設置で上方
から下方(L1からL0)へ移動する場合を、垂直設置
での移動時(L0からL1への移動時もL1からL0へ
の移動時も同じ)より小さくする、あるいは水平設置,
垂直設置の加速パルスを、波高値は一定で、時間幅のみ
を、水平設置で上方から下方(L1からL0)へ移動す
る場合を、垂直設置での移動時より小さくしてもよい。
【0165】また先に説明したフォーカスの引き込み方
法では、装置の起動時、再起動時には、必ず最初に2層
ディスクでのL1層,すなわち光ビームの発光側に最も
遠い情報面で引き込むこととなる。よって同様にこの引
き込んだ層を最初の基準とすると、装置起動時の1回目
のフォーカスジャンピングをする方向が決定される。す
なわち、最初にフォーカス制御を引き込んで1回目のフ
ォーカスジャンピングによって移動する方向は、常に2
層ディスクのL0層,すなわち光ビームの発光側に近づ
く方向の隣接した情報面である。ここで外部からの衝撃
等によって、偶然最初にフォーカス制御を引き込んだ情
報面が正常な検出面でなかったような場合、あるいは一
旦フォーカス制御を引き込んだ後、別の情報面に飛んで
しまったような場合には、2層ディスクの場合は、上述
したとおりの所定のフォーカスジャンピングの方向に情
報面はないので、フォーカス制御がはずれることとな
り、再起動することにより復帰することができる。ま
た、多層ディスクの場合は、引き込んだ情報面の位置に
よっては、いずれの方向にもフォーカスジャンピングに
よる移動が可能であるが、ジャンピングした後、トラッ
キングを引き込み、そこでのアドレス情報を,あるいは
所定の情報トラックに移動し、そこに書いてあるレイヤ
情報を読むことにより、現在の位置が正しくないことを
認識することができる。よって、再起動,あるいはアド
レス情報による補正ジャンピングを行うことによって、
所定の情報面に復帰することができる。
【0166】さらに、アドレスが読めた状態で、現在フ
ォーカス制御がかかっている情報面の番号を記憶してお
くようにすれば、振動衝撃等によってフォーカス制御が
はずれたり、別の情報面に引き込んでしまった場合に
も、その記憶したアドレスをもとに、再生中,あるいは
記録中であった情報面に、正確に復帰することができ
る。
【0167】実施の形態8.次に、本発明の実施の形態
8による光ディスク装置について説明する。本実施の形
態8は、検索時にデフォーカスをキャンセルし、安定な
検索を実現するものであり、図1,及び図13、図1
4、図15、及び図16を用いて説明する。図13は、
FEをピークホールド処理し、DSP122内でフォー
カス制御を実現する部分を詳細に示したブロック図であ
り、図14は、検索処理を説明するための収束レンズ1
05,光ビーム107a,及びディスク101の位置関
係を示した断面図、図15は、例えば図14の矢印方向
Aに検索を実行したときのピークホールド前後のF+,
F−,及びその差信号であるFEENV,及びFEの波
形図、図16は、本実施の形態8を説明するために、図
1の非点収差法によるFEの検出部分を拡大したブロッ
ク図である。
【0168】光検出器113をはじめとする光学素子の
調整誤差等により、F+,F−のトラッククロスの変調
信号のレベルがばらつく。よってF+,F−の差信号で
あるFEは、図15に示すように、そのばらつきだけト
ラッククロスの影響を受け、フォーカスずれ(デフォー
カス)が生ずる。従って、検索中にはこのトラッククロ
スによる外乱が混入するので、フォーカスずれが発生し
てTE信号の振幅が低下したり、S/Nが悪くなったり
して、光ビームのトラック方向の位置検出のためのTE
信号のカウントが不可能となる。さらに、上記フォーカ
スずれ量、即ちデフォーカス量が大きくなると、フォー
カス飛びが発生して、目的のトラックへの移動を行うこ
とが困難になる。
【0169】図1に示されるように、光検出器113よ
りプリアンプ114,115を介して得られるF+,F
−信号は、ピークホールド回路125a,及び125b
によってF+,F−信号の上側(ディスク101のミラ
ー側)のピークがホールドされ、図15におけるF+P
H,F−PHのような検索時のトラッククロスの影響を
受けない信号が生成される。この2つの信号の差を差動
増幅器126でとることにより、図15に示されるFE
ENV信号が得られる。
【0170】このFEENV信号を、ゲイン切り換え部
127を介し、これに最適なゲインを設定して所定の振
幅にして、AD変換器128を介してDSC129に入
力する。通常のフォーカス制御,及びフォーカス引き込
み、フォーカスジャンピングは、応答性を十分必要とす
るので、該DSC129内のスイッチ401のB,C間
をONにして従来と同様の処理を行い、検索中には、こ
の検索中のみにFEに現れるトラッククロスの影響を除
去する必要があるので、スイッチ401のA,C間がO
Nになるようにする。このように、通常のトラッキング
制御がONされている場合のフォーカス制御によるFE
信号と、検索中のフォーカス制御の下で入力するFE信
号とを切り替えることにより、トラッククロスの影響に
よるデフォーカスを抑制し、検索中のカウント誤差やフ
ォーカス飛びを防止し、安定な検索性能を確保すること
ができる。
【0171】なお、本実施の形態8では、FEの検出方
法として非点収差法を用いた場合を例にとって述べた
が、本実施の形態は、他の検出方法を用いた場合にも同
様に適用することができる。ただし、特に本実施の形態
8で説明した図15のような非点収差法によるFE検出
の場合は、トラッククロスの影響が大きくなる傾向にあ
るため、その効果は非常に大きいものである。
【0172】以上のように、本実施の形態8によれば、
検索手段により所望するトラックを検索する際に、光検
出手段の2つの受光領域からの出力信号のピークレベル
を検出し、両ピークレベル検出信号の差より情報面上に
照射されている光ビームの収束状態を検出するように収
束状態検出手段を構成したので、光学素子の調整誤差等
により検索時に生ずるデフォーカスに対して、通常のト
ラッキング制御がONされている場合のによるFE信号
と、検索中のフォーカス制御の下で入力するFE信号と
を切り替えることにより、トラッククロスの影響による
デフォーカスを抑制して、検索中のカウント誤差やフォ
ーカス飛びを防止することができ、安定な検索性能を確
保することができる効果が得られる。
【0173】実施の形態9.本発明の実施の形態9によ
る光ディスク装置における,2層以上のディスクの偏心
学習について、2層ディスクの場合を例にとって、図1
0,図25を用いて説明する。図25(a) ,(b) は、デ
ィスクの偏心学習時のTE,及びディスクモータのFG
信号を示したものである。
【0174】装置の電源が投入され、該装置に2層ディ
スクが装着されると、ディスクモータ102を所定回転
数で回転させる(DMON)。次に、半導体レーザ10
8を発光させ(LDON)、前述した動作で、下側の光
ビーム107aで最初に検出できる2層ディスクの第2
層目L1に、まずフォーカスを引き込む。L1にフォー
カスを引き込んだ状態では、偏心の影響で、図25(a)
に示すような正弦波状のトラッククロス信号がTE上に
現れる。
【0175】ディスクモータのFGは、モータの回転に
応じて1回転に所定パルス,図では10パルス,のパル
ス信号である。よって、DSP129は、モータ1回転
(FG10パルス)の間のTEの本数を計測するため
に、FG10パルスを分周した1回転1パルスとし、そ
の1パルスの期間の間の上記TE信号の0クロスを検出
してその回数をカウントすることにより、ディスクの偏
心量を計測する, 動作を行う。
【0176】ディスクモータのFGが、上記方法によっ
て、情報面L1での偏心量Df1の計測を完了した後、D
SP129は、内部の偏心メモリ306に、L1での偏
心量Df1の情報を格納して、前述したフォーカスジャン
ピングによって、光ビームの合焦点をL0に移動する。
【0177】上記と同様に、情報面L0でトラッキング
制御を不動作にし、フォーカス制御を動作状態にして、
図25(b) に示すような正弦波状のトラッククロス信号
から、DSP129はモータ1回転(FG10パルス)
の期間の間のTEの本数を、例えば0クロスの回数をカ
ウントして、上記ディスクの偏心量を計測する。情報面
L0での偏心量の計測が完了した後、DSP129は、
内部の偏心メモリ309に、L0での偏心量の情報を格
納する。
【0178】L1,L0のそれぞれの情報面の偏心情報
を、内部の偏心メモリ309に記憶すると、DSP12
9は、現在光ビームの制御がかかっている情報面に対応
した偏心量を参照し、その量からモータのFG信号と、
FGを分周した1回転信号に同期した正弦波状の補正信
号(図25(b) 参照)を生成して、これを合成回路30
4を介してトラッキング制御系に加算して、偏心に対す
る追従性を向上させる。したがって、2層ディスクで、
L0からL1に、あるいはL1からL0に移動しても、
その目的の情報面に応じてフォーカスジャンプする際
に、上記補正信号を生成する際に用いる,記憶した偏心
情報を切り替えることによって、偏心に対して常に応答
性の良いトラッキング制御系を構築することができる。
【0179】ところで、偏心の計測,補正については、
他にも種々の方法が提案されているが、本実施の形態
は、偏心の計測補正方法については、何ら上記で説明し
たものに限定されるものではない。
【0180】以上のように、本実施の形態9によれば、
フォーカスジャンピング手段により情報面を飛び越し走
査させて、記録担体の第1の情報面と第2の情報面にお
けるトラックの偏心に対応した偏心信号をそれぞれ記憶
し、フォーカスジャンピング手段によって飛び越し走査
する際に、飛び越しする情報面に対応する偏心記憶信号
を、トラッキング制御手段の出力に加算する制御を行う
ようにしたので、2層ディスクで2つの情報面間を移動
する際、その目的の情報面に応じて、フォーカスジャン
プに際しての補正信号を生成するに用いる記憶した偏心
情報を切り替えることによって、各情報面の偏心に対す
る追従性を向上させることができ、偏心に対して常に応
答性の良い,トラッキング制御系を構築することができ
る。
【0181】実施の形態10.本発明の実施の形態10
による光ディスク装置における,2層以上のディスクの
トラッキング制御のゲイン学習について、2層ディスク
の場合を例にとって、図26を用いて説明する。図26
は、図1の全体ブロック図のうちの,本実施の形態10
に関連するトラッキング制御系と、そのゲイン学習の部
分について、DSP129の内部の構成を示すブロック
図である。
【0182】装置の電源が投入され、2層ディスクが装
着されると、ディスクモータ102を所定回転数で回転
させる(DMON)。次に、半導体レーザ108を発光
させ(LDON)、前述した動作で、下側の光ビーム1
07aで最初に検出できる2層ディスクの第2層目L1
に、まずフォーカスを引き込む。その後、トラッキング
制御をONし、トラッキング制御のゲイン学習を開始す
る。
【0183】DSP129内のゲイン計測部311は、
トラッキング制御系にゲイン交点付近の周波数の外乱A
を印加して、その印加した後のトラッキングエラー信号
TEと(位相補償器302の入力点の信号)と、トラッ
キング制御のループを一巡した信号(スイッチ301の
出力の信号)を取り込み、その2つの信号より、オープ
ンループのゲインGを算出し、その算出した現在のゲイ
ンより、所望のトラッキングゲインに対する補正量を算
出し、それに応じた信号を、スイッチ312aを介し
て、ゲイン切換部303に加えて、所定のゲインに切り
換える,動作を行う。
【0184】2層ディスクの場合は、情報面L1で計測
した現在のゲインより、所望のトラッキングゲインに対
する補正量を算出し、それに応じた切り換え値を、スイ
ッチ312aを介して、ゲイン切換部303に加えて、
所定のゲインに切り換えると同時に、ゲイン格納部31
2へその切り換え値を格納する。
【0185】上記方法によって、情報面L1でのゲイン
の計測と、切り換え値の格納が完了した後、前述したフ
ォーカスジャンピングによって、光ビームの合焦点をL
0に移動する。
【0186】上記と同様にして、情報面L0で計測した
現在のゲインより、所望のトラッキングゲインに対する
補正量を算出し、それに応じた切り換え値を、ゲイン切
換部303に加えて、所定のゲインに切り換えると同時
に、ゲイン格納部312へ、その切り換え値を格納す
る。
【0187】上記L0,L1の各々の情報面で、一度上
記トラッキング制御ゲインの補正量を算出した後は、ゲ
イン格納部312には、上記L0,L1の各々の情報面
での,該トラッキング制御ゲインの補正値である,ゲイ
ン切り換え部303の切り換え値が格納されており、D
SP129は、該ゲイン格納部312内の,現在光ビー
ムの制御がかかっている情報面に対応したゲイン切り換
え値を、スイッチ312aを介して、ゲイン切り換え部
312に出力して、その情報面で最適なトラッキングゲ
インになるようにする。したがって、2層ディスクでL
0からL1に、あるいはL1からL0に移動した場合に
も、その目的の情報面に応じて、フォーカスジャンプす
る際に、トラッキングゲインを学習し、格納したそれぞ
れの情報面の最適値に切り換えることにより、いずれの
情報面においても、安定なトラッキング制御系を構築す
ることができる。
【0188】なお、本実施の形態10では、外乱を印加
してその一巡伝達信号より直接ループゲインを求める方
法を用いた場合について述べたが、本実施の形態は、他
のゲインの計測方法を用いる場合においても、同様に適
用することができる。
【0189】以上のように、本実施の形態10によれ
ば、2層ディスクにおいて一方の情報面から他方の情報
面に移動する際に、以前のフォーカスジャンピングでト
ラッキングゲインを学習し、今回のフォーカスジャンピ
ングのトラッキングゲインを、その目的の情報面に応じ
て、それぞれの情報面の最適値に切り替えることによ
り、いずれの情報面においても、安定なトラッキング制
御系を構築することができる。
【0190】実施の形態11.本発明の実施の形態11
による光ディスク装置における,2層以上のディスクの
ディスクのフォーカス制御のゲイン学習について、2層
ディスクの場合を例にとって、図27を用いて説明す
る。図27は、図1の全体ブロック図のうちの,本実施
の形態11に関連するフォーカス制御系と、そのゲイン
学習の部分について、DSP129の内部の構成を示す
ブロック図である。
【0191】装置の電源が投入され、2層ディスクが装
着されると、ディスクモータ102を所定回転数で回転
させる(DMON)。次に、半導体レーザ108を発光
させ(LDON)、前述した動作で、下側の光ビーム1
07aで最初に検出できる2層ディスクの第2層目L1
に、まずフォーカスを引き込む。その後、トラッキング
制御をONし、フォーカス制御のゲイン学習を開始す
る。
【0192】DSP129内のゲイン計測部211は、
フォーカス制御系にゲイン交点付近の周波数の外乱Bを
印加して、その印加した後のフォーカスエラー信号FE
(位相補償器202の入力の信号)と、フォーカス制御
のループを一巡した信号(スイッチ201の出力の信
号)を取り込み、その2つの信号より、オープンループ
のゲインを算出する。その算出した現在のゲインより、
所望のフォーカスゲインに対する補正量を算出し、それ
に応じた信号を、スイッチ212aを介して、ゲイン切
換部203に加えて、所定のゲインに切り換える,とい
う動作を行う。
【0193】2層ディスクの場合は、情報面L1で計測
した現在のゲインより、所望のフォーカスゲインに対す
る補正量を算出し、それに応じた切り換え値を、スイッ
チ212aを介して、ゲイン切換部203に加えて、所
定のゲインに切り換えると同時に、ゲイン格納部212
へ、その切り換え値を格納する。
【0194】上記方法によって、情報面L1でのゲイン
の計測と、切り換え値の格納とが完了した後、前述した
フォーカスジャンピングによって、光ビームの合焦点を
L0に移動する。
【0195】上記と同様にして、情報面L0で計測した
現在のゲインより、所望のフォーカスゲインに対する補
正量を算出し、それに応じた切り換え値を、スイッチ2
12aを介して、ゲイン切換部203に加えて、所定の
ゲインに切り換えると同時に、ゲイン格納部212へ、
その切り換え値を格納する。
【0196】上記L0,L1の各々の情報面で、一度上
記フォーカス制御ゲインの補正量を算出した後は、ゲイ
ン格納部212には、L0,L1の各々の情報面のフォ
ーカス制御ゲインの補正値である,ゲイン切り換え部3
03の切り換え値が格納され、DSP129は、現在光
ビームの制御がかかっている情報面に対応したゲイン切
り換え値を、スイッチ212aを介して、ゲイン切り換
え部212に出力して、その情報面で最適なフォーカス
ゲインが得られるように制御を行う。したがって、2層
ディスクで、L0からL1、L1からL0に移動した場
合にも、その目的の情報面に応じてフォーカスジャンプ
する際に、フォーカスを学習し、格納したそれぞれの情
報面の最適値に切り換えることにより、いずれの情報面
においても、安定なフォーカス制御系を構築することが
できる。
【0197】なお、本実施の形態11の上記の説明は、
外乱を印加してその一巡伝達信号より直接ループゲイン
を求める方法を用いた場合について述べたが、本実施の
形態は、他のゲインの計測方法を用いる場合において
も、同様に適用することができる。
【0198】以上のように、本実施の形態11によれ
ば、2層ディスクにおいて一方の情報面から他方の情報
面に移動する際に、以前のフォーカスジャンピングでフ
ォーカスゲインを学習し、今回のフォーカスジャンピン
グのフォーカスゲインを、その目的の情報面に応じて、
それぞれの情報面の最適値に切り替えることにより、い
ずれの情報面においても、安定なフォーカス制御系を構
築することができる。
【0199】実施の形態12.本発明の実施の形態12
による光ディスク装置における,2層以上のディスクの
ディスクのフォーカス制御のオフセット学習について、
2層ディスクの場合を例にとって、図28を用いて説明
する。
【0200】図28は、図1の全体ブロック図のうち
の,本実施の形態12に関連するフォーカス制御系と、
そのオフセット学習の部分について、DSP129の内
部の構成を示すブロック図である。
【0201】装置の電源が投入され、2層ディスクが装
着されると、ディスクモータ102を所定回転数で回転
させる(DMON)。次に、半導体レーザ108を発光
させ(LDON)、前述した動作で、下側の光ビーム1
07aで最初に検出できる2層ディスクの第2層目L1
に、まずフォーカスを引き込む。その後、トラッキング
制御をONして、フォーカス制御のオフセット学習を開
始する。
【0202】DSP129には、RFをエンベロープ検
波したRFENV信号が入力されており、該DSP12
9は、そのRFENV信号の振幅を、フォーカス位置探
索部213で計測し、その振幅が最大になるように、ス
イッチ214aを介して、合成回路204に信号を印加
して、フォーカスオフセットを補正する,という動作を
行う。
【0203】2層ディスクの場合は、情報面L1におい
て、合成回路204に信号を加えてフォーカス位置を変
化させながらRFENVを計測し、RFENVが最大に
なるようなフォーカス位置をフォーカス位置探索部21
3で探索し、そのオフセット補正値を求める。その求め
たフォーカスオフセット補正値を、スイッチ214aを
介して、合成回路204に出力してフォーカスオフセッ
トを補正すると同時に、該フォーカスオフセット補正値
を、フォーカスオフセット格納部214に格納する。
【0204】上記方法によって、情報面L1でのフォー
カスオフセットの探索と、オフセット補正値の格納が完
了した後、前述したフォーカスジャンピングによって、
光ビームの合焦点をL0に移動する。
【0205】上記と同様にして、情報面L0で探索した
フォーカス位置により、フォーカスオフセット補正値を
算出し、スイッチ214aを介して、合成回路204に
出力してフォーカス位置を補正すると同時に、該フォー
カスオフセット補正値Cfo0をフォーカスオフセット格
納部214に格納する。
【0206】上記のようにして、それぞれ情報面L0,
L1でのフォーカスオフセット補正値が探索された後
は、上記フォーカスオフセット値格納部214には、L
0,L1各々の情報面のフォーカス制御のオフセット補
正値が格納されており、DSP129は、そのフォーカ
ス制御を行う際に、現在光ビームの制御がかかっている
情報面に対応したオフセット補正値を、フォーカスオフ
セット格納部214より読みだして、スイッチ214a
を介して、合成回路204に出力して、その情報面に対
応したオフセット補正を行い、正しい目標位置にフォー
カス制御を行う。
【0207】したがって、2層ディスクで、L0からL
1、L1からL0に移動した場合にも、その目的の情報
面に応じて、フォーカスジャンプする際に、フォーカス
オフセットを学習し、これを、格納したそれぞれの情報
面の最適値に切り換えるので、いずれの情報面において
も、安定なフォーカス制御性能を確保し、再生信号のマ
ージンを拡大することができる。
【0208】ところで、本実施の形態12では、RFE
NV信号が最大になるような位置にL0,L1の各々の
フォーカスオフセットを、補正学習するように構成して
いるが、これは、RFENV信号の振幅が等しくなる2
点(RFENV信号が最大になるフォーカス位置が、そ
の2点の中点に来るはずのため)の中点を、探索するよ
うに構成してもよい。
【0209】また、フォーカスオフセットを検出する信
号としては、RFENV信号のほか、TE信号、再生信
号のジッタ信号、再生信号のC/N、あるいはデータの
エラーの数、またはエラーレートによっても、検出する
ことが可能であり、本実施の形態は、このオフセットの
検出方法において、何ら制限を受けるものではない。
【0210】以上のように、本実施の形態12によれ
ば、2層ディスクにおいてフォーカスジャンピングさせ
る際,上記記録担体の第1の情報面と第2の情報面にお
ける上記フォーカス制御手段の所望の目標位置に対応す
るフォーカス制御のオフセット補正値を、それぞれフォ
ーカス位置記憶手段に記憶しておき、今回、フォーカス
ジャンピングする際に、上記フォーカス制御手段の目標
位置を、その目的の情報面に応じて、それぞれの情報面
の最適値に切り替えることにより、いずれの情報面にお
いても、安定なフォーカス制御系を構築することができ
る。
【0211】実施の形態13.本発明の実施の形態13
による光ディスク装置における,2層以上のディスクの
ディスクのトラッキング制御のオフセット学習につい
て、2層ディスクの場合を例にとって、図29を用いて
説明する。図29は、図1の全体ブロック図のうちの,
本実施の形態13に関連するトラッキング制御系と、そ
のオフセット学習の部分について、DSP129の内部
の構成を示すブロック図である。
【0212】装置の電源が投入され、2層ディスクが装
着されると、ディスクモータ102を所定回転数で回転
させる(DMON)。次に、半導体レーザ108を発光
させ(LDON)、前述した動作で、下側の光ビーム1
07aで最初に検出できる2層ディスクの第2層目L1
に、まずフォーカスを引き込み、トラッキング制御のオ
フセット学習を開始する。
【0213】装置の電源が投入され、2層ディスクが装
着されると、ディスクモ−タ102を所定回転数で回転
させる(DMON)。次に、ステップS2で、半導体レ
−ザ108を発光させ(LDON)、前述した動作で、
下側の光ビーム107aで最初に検出できる2層ディス
クの第2層目L1に、まずフォーカスを引き込む。
【0214】フォーカスを引き込んだ状態では、偏心の
影響で、図25(a) に示すような正弦波状のトラックク
ロス信号が、TE上に現れる。
【0215】トラッキングオフセット補正部313は、
この正弦波状のTEをサンプリングし、極大値と極小値
を求め、その差分によりトラッキングのオフセットを求
める。あるいは、TEをサンプリングし、その値を積分
して、積分値によってオフセットを求めてもよい。該ト
ラッキングオフセット補正部313は、該算出したオフ
セットにより、合成回路304に印加する補正値を求
め、その補正値は、トラッキングオフセット補正部31
3中のRAMに格納するとともに、合成回路304に出
力されるトラッキングのオフセットを補正する,という
動作を行う。
【0216】上記方法によって、情報面L1でのトラッ
キングのオフセットの計測、及び補正値の格納が完了し
た後、前述したフォーカスジャンピングによって、光ビ
ームの合焦点を、L0に移動する。
【0217】上記と同様に、情報面L0でトラッキング
制御を不動作とし、フォーカス制御を動作状態にして、
図25に示すような正弦波状のトラッククロス信号を、
極大値、極小値の検出、あるいは積分によってオフセッ
トを計測する。情報面L0のオフセットの計測が完了し
た後、トラッキングオフセット補正部313中の別のR
AMに、L0でのオフセット補正値を格納する。
【0218】L1,L0のそれぞれの情報面のトラッキ
ングオフセット補正値を、RAMに記憶すると、DSP
129のトラッキングオフセット補正部313は、現在
光ビームの制御がかかっている情報面に対応したオフセ
ット補正値を選択し、即ち、現在光ビームの制御がかか
っている情報面がL0のときはトラッキングオフセット
補正値を、L1のときはを選択し、これを合成回路30
4に出力し、トラッキングオフセットの補正を行う。
【0219】したがって、2層ディスクで、L0からL
1に、あるいはL1からL0に移動しても、その目的の
情報面に応じて、フォーカスジャンプする際に、目的の
層の情報面に対応したフォーカスオフセット補正値への
設定を行うことにより、トラッキング制御系のオフセッ
トを常に除去することができ、安定なトラッキング制御
を構築することができる。
【0220】ところで、オフセットの計測,補正につい
ては、他にも種々の方法が提案されているが、本実施の
形態は、オフセットの計測補正方法によっては、何ら制
限を受けるものではない。
【0221】以上のように、本実施の形態13によれ
ば、2層ディスクにおいてフォーカスジャンピングさせ
る際,上記記録担体の第1の情報面と第2の情報面にお
ける上記トラッキング制御手段の所望の目標位置に対応
するトラッキングオフセット補正値を、それぞれトラッ
キング位置記憶手段に記憶しておき、今回、フォーカス
ジャンピングする際に、上記トラッキング制御手段の目
標位置を、その目的の情報面に応じて、それぞれの情報
面の最適値に切り替えることにより、いずれの情報面に
おいても、安定なトラッキング制御系を構築することが
できる。
【0222】実施の形態14.本発明の実施の形態14
による光ディスク装置における,2層以上のディスクの
ディスクのトラッキング制御のオフセット学習につい
て、2層ディスクの場合を例にとって、図30を用いて
説明する。図30は、図1の全体ブロック図のうちの,
本実施の形態14に関連する位相差トラッキング制御系
と、その位相差にともなうオフセット(以下、位相差オ
フセット,と称す)の補正の部分について、DSP12
9の内部と、その周辺の構成を示すブロック図である。
【0223】装置の電源が投入され、2層ディスクが装
着されると、ディスクモータ102を所定回転数で回転
させる(DMON)。次に、ステップS2で、半導体レ
ーザ108を発光させ(LDON)、前述した動作で、
下側の光ビーム107aで最初に検出できる2層ディス
クの第2層目L1に、まずフォーカスを引き込む。フォ
ーカスを引き込んだ状態では、偏心の影響で、図25に
示すような,正弦波状のトラッククロス信号がTE上に
現れる。
【0224】DSP129は、そのレンズシフト部31
7により、合成回路304に信号を印加し、トラッキン
グアクチュエータ103に強制的に電流を流してオフセ
ットを与え、収束レンズ105を、約+300μmだけ
レンズシフトさせる。レンズシフトさせた状態で、対称
性検出部318は、正弦波状のTEをサンプリングし、
その極大値と極小値を求め、その差分により、レンズシ
フト+側のトラッキングの対称性Voff+を求める。
あるいは、TEをサンプリングし、その値を積分して、
積分値によって対称性を求めてもよい。
【0225】次に、レンズシフト部317の出力信号の
極性を切り換え、約−300μmだけレンズシフトさせ
た状態で、対称性検出部318は、正弦波状上のTEを
サンプリングし、極大値と極小値を求め、その差分によ
り、レンズシフト−側のトラッキングの対称性Voff
−を求める。あるいは、TEをサンプリングし、その値
を積分して、積分値によって対称性を求めてもよい。
【0226】上記算出した正負のレンズシフトしたオフ
セットの差が最小になるように、可変遅延器315,3
16の遅延量(あるいは進み量)Pd1を切り換えてい
く。
【0227】上記最小となる遅延量が決定したら、その
遅延量を設定するための出力値を、位相差補正量格納部
319に記憶する。
【0228】上記方法によって、情報面L1での位相差
トラッキングの位相差オフセットの補正値である,可変
遅延器315,316の遅延量が設定され、該設定値の
位相差補正量格納部319への格納が完了した後、前述
したフォーカスジャンピングによって、光ビームの合焦
点を、L0に移動する。
【0229】上記と同様に、情報面L0でトラッキング
制御を不動作にし、フォーカス制御を動作状態にして、
位相差オフセットの,補正する最適な遅延量Pd0を求め
る。
【0230】情報面L0における可変遅延器315,3
16の遅延量(あるいは進み量)Pd1, Pd0が決定した
ら、その遅延量を設定するための出力値を、位相差補正
量格納部319に記憶する。
【0231】一度、L1,L0のそれぞれの情報面の,
上記位相差トラッキングの位相差オフセットを補正する
ための可変遅延器315,316の設定値Pd1, Pd0
を、位相差補正量格納部319に記憶すると、その後
は、DSP129は、現在光ビームの制御がかかってい
る情報面に対応した遅延量を選択し、これをスイッチ3
19aを介して、可変遅延器315,316に設定す
る。
【0232】したがって、2層ディスクでL0からL1
に、あるいはL1からL0に移動した場合にも、その目
的の情報面に応じてフォーカスジャンプする際に、目的
の層の情報面に対応した可変遅延器315,316の遅
延量Pd1, Pd0を、設定することができるので、レンズ
シフトした場合のトラッキング制御系のオフセットを常
に除去することができ、安定なトラッキング制御を構築
することができる。
【0233】ところで、位相差オフセットの計測,及び
補正については他にも種々の方法が提案されているが、
本発明は、オフセットの計測補正方法によっては何ら限
定をうけるものではない。
【0234】以上のように、本実施の形態14によれ
ば、記録担体からの反射光を、分割された複数の領域で
受光したときの,光検出手段の各受光領域の出力信号の
位相関係に基づいて、情報面上の光ビームの収束点とト
ラックとの位置関係に対応した位相差トラックずれ信号
を発生し、トラッキング制御手段は、該位相差トラック
ずれ検出手段の出力信号に応じて上記移動手段を駆動し
てトラッキング制御を行うものとし、フォーカスジャン
ピング手段により情報面を飛び越し走査を行わせ、記録
担体の第1の情報面と第2の情報面における上記位相差
トラックずれ検出手段の出力信号が所望の出力となるよ
うな,上記光検出手段の各受光領域における信号の進み
量,あるい遅れ量を、位相キャンセル量として記憶し、
フォーカスジャンピング手段によって飛び越し走査する
際に、飛び越しする情報面に対応する位相キャンセル量
記憶信号を、上記位相キャンセル量記憶手段より読み出
して上記光検出手段の各受光領域の信号の遅延量,ある
いは進み量を切り替えるように制御するようにしたの
で、2層ディスクで、2つの情報面間で移動しても、そ
の目的の情報面に応じて、フォーカスジャンプする際
に、目的の層の情報面に対応したフォーカスオフセット
補正値への設定を行うことにより、トラッキング制御系
のオフセットを常に除去することができ、安定なトラッ
キング制御を構築することができる。
【0235】
【発明の効果】以上のように、請求項1の光ディスク装
置によれば、2つの情報面をもつ記録担体上に、光ビー
ムを収束照射する収束手段と、上記収束手段により収束
された光ビームの収束点を、上記記録担体の情報面と実
質的に垂直な方向に移動する移動手段と、上記収束され
た光ビームの上記記録担体からの反射光を受光する光検
出手段と、上記光検出手段の出力信号に基づいて、上記
情報面上に照射されている光ビームの収束状態を検出す
る収束状態検出手段と、上記収束状態検出手段の出力信
号に基づいて上記移動手段を駆動し、上記光ビームの収
束状態が所定の状態となるように制御するフォーカス制
御手段と、上記移動手段を駆動して、上記光ビームの収
束点を上記記録担体の第1の情報面から第2の情報面へ
移動させるフォーカスジャンピング手段とを備え、該フ
ォーカスジャンピング手段を、上記光ビームの収束点を
上記記録担体の第1の情報面から第2の情報面へ向けて
移動させる加速手段と、上記収束状態検出手段の出力信
号に基づいて、上記フォーカシング制御手段を動作させ
るタイミング信号を発生するタイミング信号発生手段
と、上記タイミング信号発生手段の信号に応答して、光
ビームの収束点の移動速度を減速する減速手段とで、構
成したものとしたので、フォーカス制御をホールドした
状態で、極性の異なる加速信号,あるいは減速信号を収
束レンズ駆動手段に印加して、光ビームを2層の情報面
間で移動させ、かつ目的の情報面に到達,あるいはわず
かに通過したことを、FE信号の振幅レベルによって検
出し、フォーカス制御を動作させることにより、2層,
あるいは多層ディスクの各情報面の移動を、高速,かつ
安定に行うことができる効果が得られる。
【0236】請求項2の光ディスク装置によれば、2つ
の情報面をもつ記録担体上に、光ビームを収束照射する
収束手段と、上記収束手段により収束された光ビームの
収束点を、記録担体の情報面と実質的に垂直な方向に移
動する移動手段と、上記収束された光ビームの、記録担
体からの反射光を受光する光検出手段と、上記光検出手
段の出力信号に基づいて、情報面上に照射されている光
ビームの収束状態を検出する収束状態検出手段と、上記
収束状態検出手段の出力信号に基づいて上記移動手段を
駆動し、上記光ビームの収束状態が所定の状態となるよ
うに制御するフォーカス制御手段と、上記移動手段を駆
動して、上記光ビームの収束点を上記記録担体の第1の
情報面から第2の情報面へ移動させるフォーカスジャン
ピング手段とを備え、該フォーカスジャンピング手段
を、上記光ビームの収束点を上記記録担体の一方の情報
面から他方の情報面へ向けて移動させる加速信号を発生
する加速手段と、上記光ビームの収束点の移動速度を減
速する減速手段とで、構成し、上記記録担体面が水平と
なるように設置されている場合に、上記光ビームの収束
点を下方から上方の情報面へ移動させる場合の加速信号
の波高値と時間幅の積の値を、上方から下方の情報面へ
移動させる場合の加速信号の波高値と時間幅の積の値よ
り大きくしたものとしたので、フォーカスジャンピング
の安定性を確保できる効果が得られる。
【0237】請求項3の光ディスク装置によれば、請求
項2記載の光ディスク装置において、上記光ビームの収
束点を下方から上方の情報面へ移動させる場合の加速信
号の波高値を、上方から下方の情報面へ移動させる場合
の加速信号の波高値より大きくし、該加速信号の時間幅
は、両者の移動の場合で同じとしたものとしたので、フ
ォーカスジャンピングの安定性を確保できる効果が得ら
れる。
【0238】請求項4の光ディスク装置によれば、請求
項2記載の光ディスク装置において、上記光ビームの収
束点を下方から上方の情報面へ移動させる場合の加速信
号の時間幅を、上方から下方の情報面へ移動させる場合
の加速信号の時間幅より長くし、該加速信号の波高値
は、両者の移動の場合で同じとしたものとしたので、フ
ォーカスジャンピングの安定性を確保できる効果が得ら
れる。
【0239】請求項5の光ディスク装置によれば、2つ
の情報面をもつ記録担体上に光ビームを収束照射する収
束手段と、上記収束手段により収束された光ビームの収
束点を、上記記録担体の情報面と実質的に垂直な方向に
移動する移動手段と、上記収束された光ビームの上記記
録担体からの反射光を受光する光検出手段と、上記光検
出手段の出力信号に基づいて、上記情報面上に照射され
ている光ビームの収束状態を検出する収束状態検出手段
と、上記収束状態検出手段の出力信号に基づいて上記移
動手段を駆動し、上記光ビームの収束状態が所定の状態
となるように制御するフォーカス制御手段と、上記移動
手段を駆動して、上記光ビームの収束点を上記記録担体
の第1の情報面から第2の情報面へ移動させるフォーカ
スジャンピング手段とを備え、該フォーカスジャンピン
グ手段を、上記光ビームの収束点を上記記録担体の一方
の情報面から他方の情報面へ向けて移動させる加速信号
を発生する加速手段と、上記光ビームの収束点の移動速
度を減速する減速手段とで、構成し、上記記録担体面が
水平となるように設置されている場合に、下方から上方
の情報面へ移動させる場合の減速信号の波高値と時間幅
の積の値を、上方から下方の情報面へ移動させる場合の
減速信号の波高値と時間幅の積の値より小さくしたもの
としたので、フォーカスジャンピングの安定性を確保で
きる効果が得られる。
【0240】請求項6の光ディスク装置によれば、請求
項5に記載の光ディスク装置において、上記光ビームの
収束点を下方から上方の情報面へ移動させる場合の減速
信号の波高値を、上方から下方の情報面へ移動させる場
合の減速信号の波高値より小さくしたものとしたので、
フォーカスジャンピングの安定性を確保できる効果が得
られる。
【0241】請求項7の光ディスク装置によれば、請求
項5に記載の光ディスク装置において、上記光ビームの
収束点を下方から上方の情報面へ移動させる場合の減速
信号の時間幅を、上方から下方の情報面へ移動させる場
合の減速信号の時間幅より短くし、該減速信号の波高値
は、両者の移動の場合で同じとしたものとしたので、フ
ォーカスジャンピングの安定性を確保できる効果が得ら
れる。
【0242】請求項8の光ディスク装置によれば、2つ
の情報面をもつ記録担体上に、光ビームを収束照射する
収束手段と、上記収束手段により収束された光ビームの
収束点を、上記記録担体の情報面と実質的に垂直な方向
に移動する移動手段と、上記収束手段により収束された
光ビームの収束点を、上記記録担体からの反射光を受光
する光検出手段と、上記光検出手段の出力信号に基づい
て、上記情報面上に照射されている光ビームの収束状態
を検出する収束状態検出手段と、上記収束状態検出手段
の出力信号に基づいて上記移動手段を駆動し、上記光ビ
ームの収束状態が所定の状態となるように制御するフォ
ーカス制御手段と、上記移動手段を駆動して、上記光ビ
ームの収束点を上記記録担体の第1の情報面から第2の
情報面へ移動させるフォーカスジャンピング手段とを備
え、該フォーカスジャンピング手段を、上記光ビームの
収束点を上記記録担体の一方の情報面から他方の情報面
へ向けて移動させる加速信号を発生する加速手段と、光
ビームの収束点の移動速度を減速する減速手段とで、構
成し、上記記録担体面が水平となるように設置されてい
る場合の,上記光ビームの収束点を下方から上方の情報
面へ移動させる加速信号の波高値と時間幅の積の値を、
記録担体面が垂直となるように設置されている場合の加
速信号の波高値と時間幅の積の値より大きくするものと
したので、フォーカスジャンピングの安定性を確保でき
る効果が得られる。
【0243】請求項9の光ディスク装置によれば、請求
項8に記載の光ディスク装置において、上記記録担体面
が水平となるように設置されている場合の,上記光ビー
ムの収束点を下方から上方の情報面へ移動させる場合の
加速信号の波高値を、記録担体面が垂直となるように設
置されている場合の加速信号の波高値より大きくし、該
加速信号の時間幅は、両者の移動の場合で同じとしたも
のとしたので、フォーカスジャンピングの安定性を確保
できる効果が得られる。
【0244】請求項10の光ディスク装置によれば、請
求項8に記載の光ディスク装置において、上記記録担体
面が水平となるように設置されている場合の,上記光ビ
ームの収束点を下方から上方の情報面へ移動させる場合
の加速信号の時間幅を、記録担体面が垂直となるように
設置されている場合の加速信号の時間幅より長くし、該
加速信号の時間幅は、両者の移動の場合で同じとしたも
のとしたので、フォーカスジャンピングの安定性を確保
できる効果が得られる。
【0245】請求項11の光ディスク装置によれば、2
つの情報面をもつ記録担体上に、光ビームを収束照射す
る収束手段と、上記収束手段により収束された光ビーム
の収束点を、上記記録担体の情報面と実質的に垂直な方
向に移動する移動手段と、上記収束手段により収束され
た光ビームの、上記記録担体からの反射光を受光する光
検出手段と、上記光検出手段の出力信号に基づいて、上
記情報面上に照射されている光ビームの収束状態を検出
する収束状態検出手段と、上記収束状態検出手段の出力
信号に基づいて上記移動手段を駆動し、上記光ビームの
収束状態が所定の状態となるように制御するフォーカス
制御手段と、上記移動手段を駆動して、上記光ビームの
収束点を上記記録担体の第1の情報面から第2の情報面
へ移動させるフォーカスジャンピング手段とを備え、該
フォーカスジャンピング手段を、上記光ビームの収束点
を上記記録担体の一方の情報面から他方の情報面へ向け
て移動させる加速信号を発生する加速手段と、光ビーム
の収束点の移動速度を減速する減速手段とで、構成し、
上記記録担体面が水平となるように設置されている場合
の,上記光ビームの収束点を下方から上方の情報面へ移
動させる減速信号の波高値と時間幅の積の値を、記録担
体面が垂直となるように設置されている場合の減速信号
の波高値と時間幅の積の値より小さくしたものとしたの
で、フォーカスジャンピングの安定性を確保できる効果
が得られる。
【0246】請求項12の光ディスク装置によれば、請
求項11に記載の光ディスク装置において、上記記録担
体面が水平となるように設置されている場合の,上記光
ビームの収束点を下方から上方の情報面へ移動させる減
速信号の波高値を、記録担体面が垂直となるように設置
されている場合の減速信号の波高値より小さくし、該減
速信号の時間幅は、両者の移動の場合で同じとしたもの
としたので、フォーカスジャンピングの安定性を確保で
きる効果が得られる。
【0247】請求項13の光ディスク装置によれば、請
求項11に記載の光ディスク装置において、上記記録担
体面が水平となるように設置されている場合の,上記光
ビームの収束点を下方から上方の情報面へ移動させる減
速信号の時間幅を、記録担体面が垂直となるように設置
されている場合のそれより短くし、該減速信号の波高値
は、両者の移動の場合で同じとしたものとしたので、フ
ォーカスジャンピングの安定性を確保できる効果が得ら
れる。
【0248】請求項14の光ディスク装置によれば、2
つの情報面をもつ記録担体上に、光ビームを収束照射す
る収束手段と、上記収束手段により収束された光ビーム
の収束点を、上記記録担体の情報面と実質的に垂直な方
向に移動する移動手段と、上記収束された光ビームの上
記記録担体からの反射光を受光する光検出手段と、上記
光検出手段の出力信号に基づいて、上記情報面上に照射
されている光ビームの収束状態を検出する収束状態検出
手段と、上記収束状態検出手段の出力信号に基づいて上
記移動手段を駆動し、上記光ビームの収束状態が所定の
状態となるように制御するフォーカス制御手段と、上記
移動手段を駆動して、上記光ビームの収束点を上記記録
担体の第1の情報面から第2の情報面へ移動させるフォ
ーカスジャンピング手段とを備え、該フォーカスジャン
ピング手段を、上記光ビームの収束点を上記記録担体の
一方の情報面から他方の情報面へ向けて移動させる加速
信号を発生する加速手段と、上記光ビームの収束点の移
動速度を減速する減速手段とで、構成し、上記記録担体
面が水平となるように設置されている場合の,上記光ビ
ームの収束点を上方から下方の情報面へ移動させる加速
信号の波高値と時間幅の積の値を、記録担体面が垂直と
なるように設置されている場合の上記光ビームの収束点
を移動させる加速信号の波高値と時間幅の積の値より小
さくしたものとしたので、フォーカスジャンピングの安
定性を確保できる効果が得られる。
【0249】請求項15の光ディスク装置によれば、請
求項14に記載の光ディスク装置において、上記記録担
体面が水平となるように設置されている場合の,上記光
ビームの収束点を上方から下方の情報面へ移動させる場
合の加速信号の波高値を、記録担体面が垂直となるよう
に設置されている場合の上記光ビームの収束点を上方か
ら下方の情報面へ移動させる場合の加速信号の波高値よ
り小さくし、該加速信号の時間幅は、両者の移動の場合
で同じとしたものとしたので、フォーカスジャンピング
の安定性を確保できる効果が得られる。
【0250】請求項16の光ディスク装置によれば、請
求項14に記載の光ディスク装置において、上記記録担
体面が水平となるように設置されている場合の,上記光
ビームの収束点を上方から下方の情報面へ移動させる場
合の加速信号の時間幅を、記録担体面が垂直となるよう
に設置されている場合の上記光ビームの収束点を移動さ
せる場合の加速信号の時間幅それより短くし、該加速信
号の波高値は、両者の移動の場合で同じとしたものとし
たので、フォーカスジャンピングの安定性を確保できる
効果が得られる。
【0251】請求項17の光ディスク装置によれば、2
つの情報面をもつ記録担体上に、光ビームを収束照射す
る収束手段と、上記収束手段により収束された光ビーム
の収束点を、上記記録担体の情報面と実質的に垂直な方
向に移動する移動手段と、上記収束された光ビームの上
記記録担体からの反射光を受光する光検出手段と、上記
光検出手段の出力信号に基づいて、上記情報面上に照射
されている光ビームの収束状態を検出する収束状態検出
手段と、上記収束状態検出手段の出力信号に基づいて上
記移動手段を駆動し、上記光ビームの収束状態が所定の
状態となるように制御するフォーカス制御手段と、上記
移動手段を駆動して、上記光ビームの収束点を上記記録
担体の第1の情報面から第2の情報面へ移動させるフォ
ーカスジャンピング手段とを備え、該フォーカスジャン
ピング手段を、上記光ビームの収束点を上記記録担体の
一方の情報面から他方の情報面へ向けて移動させる加速
信号を発生する加速手段と、上記光ビームの収束点の移
動速度を減速する減速手段とで、構成し、上記記録担体
面が水平となるように設置されている場合の,上記光ビ
ームの収束点を上方から下方の情報面へ移動させる減速
信号の波高値と時間幅の積の値を、上記記録担体面が垂
直となるように設置されている場合の上記光ビームの収
束点を移動させる減速信号の波高値と時間幅の積の値よ
りそれより大きくしたものとしたので、フォーカスジャ
ンピングの安定性を確保できる効果が得られる。
【0252】請求項18の光ディスク装置によれば、請
求項17に記載の光ディスク装置において、記録担体面
が水平となるように設置されている場合の,上記光ビー
ムの収束点を上方から下方の情報面へ移動させる減速信
号の波高値を、上記記録担体面が垂直となるように設置
されている場合の減速信号の波高値より大きくし、該減
速信号の時間幅は、両者の移動の場合で同じとしたもの
である。
【0253】請求項19の光ディスク装置によれば、請
求項17に記載の光ディスク装置において、上記記録担
体面が水平となるように設置されている場合の,上記光
ビームの収束点を上方から下方の情報面へ移動させる減
速信号の時間幅を、上記記録担体面が垂直となるように
設置されている場合の減速信号の時間幅より長くし、該
減速信号の波高値は、両者の移動の場合で同じとしたも
のとしたので、フォーカスジャンピングの安定性を確保
できる効果が得られる。
【0254】請求項20の光ディスク装置によれば、2
つの情報面をもつ記録担体上に、光ビームを収束照射す
る収束手段と、上記収束手段により収束された光ビーム
の収束点を、上記記録担体の情報面と実質的に垂直な方
向に移動する移動手段と、上記収束された光ビームの上
記記録担体からの反射光を受光する光検出手段と、上記
光検出手段の出力信号に基づいて、上記情報面上に照射
されている光ビームの収束状態を検出し、この検出信号
に基づいて上記移動手段を駆動し、上記光ビームの収束
状態が所定の状態となるように制御するフォーカス制御
手段と、上記移動手段を駆動して、上記光ビームの収束
点を上記記録担体の第1の情報面から第2の情報面へ移
動させるフォーカスジャンピング手段と、上記光ビーム
を記録担体から遠ざけるように,あるいは近づけるよう
に上記移動手段を駆動して第1,第2の情報面を通過さ
せた際に、上記光検出手段より得られる反射光量に対応
した信号を記憶する反射光量記憶手段とを備え、上記フ
ォーカスジャンピング手段によりフォーカスジャンピン
グさせる際に、上記反射光量記憶手段に記憶されている
値に応じて、上記フォーカス制御手段のゲインを切り替
えるようにしたので、2層,あるいは多層ディスクの各
情報面からの戻り光量がばらついて、S字の振幅がそれ
ぞれ変わったとしても、また、ディスク,あるいは装
置,ヘッドごとにFE信号のS字振幅等がばらついたと
しても、これに十分対応して、フォーカスジャンピング
を安定に動作させることができる効果が得られる。
【0255】請求項21の光ディスク装置によれば、請
求項20に記載の光ディスク装置において、上記フォー
カスジャンピング手段によりフォーカスジャンピングさ
せる際に、上記反射光量記憶手段に記憶されている値に
応じて、フォーカス制御の引き込みレベルを設定するよ
うにし、フォーカスジャンピング時における引き込みレ
ベルを計算して独自にこれを設けることにより、さらに
安定な引き込みを実現することができる効果が得られ
る。
【0256】請求項22の光ディスク装置によれば、請
求項20に記載の光ディスク装置において、上記反射光
量記憶手段に記憶されている値に応じてゲインを切り換
えたフォーカス制御手段の出力信号に応じて、フォーカ
スジャンピングする際のフォーカス制御の引き込みレベ
ルを設定するようにしたので、2層,あるいは多層ディ
スクの各情報面からの戻り光量のばらつきや、ディス
ク,装置,ヘッドごとのS字振幅のばらつき等に対して
も、フォーカスジャンピングを安定に動作させることが
できる効果が得られる。
【0257】請求項23の光ディスク装置によれば、2
つの情報面をもつ記録担体上に、光ビームを収束照射す
る収束手段と、上記収束手段により収束された光ビーム
の収束点を、上記記録担体の情報面と実質的に垂直な方
向に移動する移動手段と、上記収束された光ビームの上
記記録担体からの反射光を受光する光検出手段と、上記
光検出手段の出力信号に基づいて、上記情報面上に照射
されている光ビームの収束状態を検出し、この検出信号
に基づいて上記移動手段を駆動し、上記光ビームの収束
状態が所定の状態となるように制御するフォーカス制御
手段と、上記移動手段を駆動して、上記光ビームの収束
点を上記記録担体の第1の情報面から第2の情報面へ移
動させるフォーカスジャンピング手段と、上記光ビーム
を記録担体から遠ざけるように,あるいは近づけるよう
に上記移動手段を駆動して第1、第2の情報面を通過さ
せた際に得られる,上記収束状態検出信号を記憶する収
束状態検出信号記憶手段とを備え、上記フォーカスジャ
ンピング手段によりフォーカスジャンピングさせる際
に、上記フォーカス制御手段のゲインを、上記収束状態
検出信号記憶手段に記憶されているAS信号,あるいは
RF信号,またはそのエンベロープ検波信号の振幅より
推定したFEの振幅値に基づいた値に設定し、かつ、引
き込みレベルを、ゲイン切り換え後のFE信号のS字振
幅に対応して設定するようにすることにより、2層,あ
るいは多層ディスクの各情報面からの戻り光量がばらつ
いて、S字の振幅がそれぞれ変わったとしても、また、
ディスク,あるいは、装置,ヘッドごとにFE信号のS
字振幅等がばらついたとしても、このばらつきに十分対
応して、フォーカスジャンピングを安定に動作させるこ
とができる効果が得られる。
【0258】請求項24の光ディスク装置によれば、請
求項23に記載の光ディスク装置において、フォーカス
ジャンピング手段によりフォーカスジャンピングさせる
際に、上記収束状態検出信号記憶手段に記憶されている
値に応じて、フォーカス制御の引き込みレベルを設定す
るようにし、フォーカスジャンピング時における引き込
みレベルを計算して独自にこれを設けることにより、さ
らに安定な引き込みを実現することができる効果が得ら
れる。
【0259】請求項25の光ディスク装置によれば、請
求項24に記載の光ディスク装置において、上記収束状
態検出信号記憶手段に記憶されている値に応じて、ゲイ
ンを切り換えたフォーカス制御手段の信号に応じて、フ
ォーカスジャンピングする際のフォーカス制御の引き込
みレベルを設定するようにした2層,あるいは多層ディ
スクの各情報面からの戻り光量のばらつきや、ディス
ク,装置,ヘッドごとのS字振幅のばらつき等に対して
も、フォーカスジャンピングを安定に動作させることが
できる効果が得られる。
【0260】請求項26の光ディスク装置によれば、2
つの情報面をもつ記録担体上に光ビームを収束照射する
収束手段と、上記収束手段により収束された光ビームの
収束点を、記録担体の情報面と実質的に垂直な方向に移
動する移動手段と、上記記録担体からの反射光を受光す
る光検出手段と、上記光検出手段より得られる反射光量
に対応した信号を検出する反射光量検出手段と上記光検
出手段の出力信号に基づいて情報面上に照射されている
光ビームの収束状態を検出する収束状態検出手段と、上
記収束状態検出手段の信号を上記反射光量検出手段の信
号で除算する除算手段と、上記除算手段の信号に基づい
て上記移動手段を駆動し、光ビームの収束点を上記記録
担体の第1の情報面から第2の情報面へ移動させるフォ
ーカスジャンピング手段とを備えたものとしたので、フ
ォーカスジャンピング時にサンプリングするFE信号
を、これを、全光量信号ASで割り算した信号にする、
あるいはゲイン切り換え回路の設定ゲインを、全光量信
号ASの振幅に応じて常時切り換えた信号にするように
することにより、第1,第2の情報面、あるいはディス
クの内,中,外周での反射率が大きくばらついても、正
確にジャンプ先の情報面の引き込みレベルを検出するこ
とができる効果が得られる。
【0261】請求項27の光ディスク装置によれば、記
録担体上に、光ビームを収束照射する収束手段と、上記
収束手段により収束された光ビームの収束点を、上記記
録担体の情報面と実質的に垂直な方向に移動する移動手
段と、上記記録担体からの反射光を受光する少なくとも
2つの受光領域を有する光検出手段と、上記光検出手段
の2つの受光領域からの出力信号の差に基づいて、上記
情報面上に照射されている光ビームの収束状態を検出す
る収束状態検出手段と、上記収束状態検出手段の出力信
号に基づいて上記移動手段を駆動し、上記光ビームの収
束状態が所定の状態となるように制御するフォーカス制
御手段と、上記光ビームを、上記記録担体上のトラック
と垂直な方向に駆動して、所望のトラックを検索する検
索手段とを有し、上記収束状態検出手段を、上記検索手
段により所望するトラックを検索する際に、上記光検出
手段の2つの受光領域からの出力信号のピークレベルを
検出し、両ピークレベル検出信号の差より上記情報面上
に照射されている光ビームの収束状態を検出するように
構成したものとしたので、光学素子の調整誤差等により
検索時に生ずるデフォーカスに対して、通常のトラッキ
ング制御がONされている場合のフォーカス制御と、検
索中のフォーカス制御の下で入力するFEとを切り替え
ることにより、トラッククロスの影響によるデフォーカ
スを抑制して、検索中のカウント誤差や、フォーカス飛
びを防止することができ、安定な検索性能を確保するこ
とができる効果が得られる。
【0262】請求項28の光ディスク装置によれば、2
つの情報面をもつ記録担体上に光ビームを収束照射し
て、上記記録担体上に記録されている情報を再生する光
ディスク装置であって、上記記録担体上の光ビームを、
トラック上を横切るように移動させる移動手段と、上記
記録担体上の光ビームとトラックとの位置ずれを検出
し、このトラックずれ信号に応じて上記移動手段を駆動
し、記録担体上の光ビームがトラック上に位置するよう
に制御するトラッキング制御手段と、上記光ビームを上
記記録担体の第1の情報面上の位置と第2の情報面上の
位置との間で飛び越し走査させるフォーカスジャンピン
グ手段と、上記フォーカスジャンピング手段により上記
飛び越し走査を行った際の,上記第1の情報面と第2の
情報面におけるトラックの偏心に対応した偏心信号をそ
れぞれ記憶する偏心信号記憶手段と、上記偏心記憶信号
を上記トラッキング制御手段の出力信号に加算する加算
手段と、上記フォーカスジャンピング手段によって飛び
越し走査する際に、飛び越し走査する情報面に対応する
偏心信号記憶手段から読みだした偏心記憶信号を、上記
トラッキング制御手段に加えるように制御するシステム
制御手段とを備えたものとしたので、フォーカスジャン
ピングを行う際、その目的の情報面に応じて、補正信号
を生成するに用いる偏心情報を切り替えることによっ
て、偏心に対する追従性を向上させることができ、偏心
に対して常に応答性の良い,トラッキング制御系を構築
することができる効果が得られる。
【0263】請求項29の光ディスク装置によれば、2
つの情報面をもつ記録担体上に光ビームを収束照射し
て、上記記録担体上に記録されている情報を再生する光
ディスク装置であって、上記記録担体上の光ビームを、
トラック上を横切るように移動させる移動手段と、上記
記録担体上の光ビームとトラックとの位置ずれを検出
し、このトラックずれ信号に応じて上記移動手段を駆動
し、記録担体上の光ビームがトラック上に位置するよう
に制御するトラッキング制御手段と、上記光ビームを上
記記録担体の第1の情報面上の位置と第2の情報面上の
位置との間で飛び越し走査させるフォーカスジャンピン
グ手段と、上記フォーカスジャンピング手段により情報
面を飛び越し走査を行わせた際の,上記第1の情報面と
第2の情報面における上記トラッキング制御手段の所望
のループゲインを、それぞれ記憶するトラッキングゲイ
ン記憶手段と、上記トラッキングゲイン記憶信号を、上
記トラッキング制御手段の信号に乗算する乗算手段と、
上記フォーカスジャンピング手段によって飛び越し走査
する際に、飛び越し走査する情報面に対応する,上記ト
ラッキングゲイン記憶手段より読みだしたトラッキング
ゲイン記憶信号を、上記トラッキング制御手段の出力信
号に乗算するように制御するシステム制御手段とを備え
たものとしたので、2層ディスクにおいて、一方の情報
面から他方の情報面に移動する際にトラッキングゲイン
を学習し、トラッキングゲインを、その目的の情報面に
応じて、フォーカスジャンプする際に格納したそれぞれ
の情報面の最適値に切り替えることにより、いずれの情
報面においても、安定なトラッキング制御系を構築する
ことができる効果が得られる。
【0264】請求項30の光ディスク装置によれば、2
つの情報面をもつ記録担体上に光ビームを収束照射し
て、上記記録担体上に記録されている情報を再生する光
ディスク装置であって、上記収束手段により収束された
光ビームの収束点を、記録担体の情報面と実質的に垂直
な方向に移動する移動手段と、上記記録担体からの反射
光を受光する光検出手段と、上記光検出手段の出力信号
に基づいて情報面上に照射されている光ビームの収束状
態を検出し、この検出信号に基づいて上記移動手段を駆
動し、上記光ビームの収束状態が所定の状態となるよう
に制御するフォーカス制御手段と、上記光ビームを上記
記録担体の第1の情報面上の位置と第2の情報面上の位
置との間で飛び越し走査させるフォーカスジャンピング
手段と、上記フォーカスジャンピング手段により情報面
を飛び越し走査させた際の,上記記録担体の第1の情報
面と第2の情報面における上記フォーカス制御手段の所
望のループゲインを、それぞれ記憶するフォーカスゲイ
ン記憶手段と、上記フォーカスゲイン記憶信号を上記フ
ォーカス制御手段の出力信号に乗算する乗算手段と、上
記フォーカスジャンピング手段によって飛び越し走査す
る際に、飛び越しする情報面に対応する,上記フォーカ
スゲイン記憶手段より読みだしたフォーカスゲイン記憶
信号を、上記フォーカス制御手段の信号に乗算するよう
に制御するシステム制御手段とを備えたものとしたの
で、2層ディスクにおいて一方の情報面から他方の情報
面に移動する際にフォーカスゲインを学習し、フォーカ
スゲインを、その目的の情報面に応じて、フォーカスジ
ャンプする際に格納したそれぞれの情報面の最適値に切
り替えることにより、いずれの情報面においても、安定
なフォーカス制御系を構築することができる効果があ
る。
【0265】請求項31の光ディスク装置によれば、2
つの情報面をもつ記録担体上に光ビームを収束照射し
て、上記記録担体上に記録されている情報を再生する光
ディスク装置であって、上記収束手段により収束された
光ビームの収束点を、上記記録担体の情報面と実質的に
垂直な方向に移動する移動手段と、上記記録担体からの
反射光を受光する光検出手段と、上記光検出手段の出力
信号に基づいて情報面上に照射されている光ビームの収
束状態を検出し、この検出信号に基づいて上記移動手段
を駆動し、上記光ビームの収束状態が所定の状態となる
ように制御するフォーカス制御手段と、上記光ビームを
上記記録担体の第1の情報面上の位置と第2の情報面上
の位置との間で飛び越し走査させるフォーカスジャンピ
ング手段と、上記フォーカスジャンピング手段により情
報面を飛び越し走査させた際の,上記記録担体の第1の
情報面と第2の情報面における上記フォーカス制御手段
の所望の目標位置を、それぞれ記憶するフォーカス位置
記憶手段と、上記フォーカスジャンピング手段によって
飛び越し走査する際に、上記フォーカス制御手段の目標
位置を、飛び越しする情報面に対応する,上記フォーカ
ス位置記憶手段より読みだしたフォーカス位置記憶信号
に、切り替えるように制御するシステム制御手段とを備
えたものとしたので、2層ディスクにおいて一方の情報
面から他方の情報面に移動する際にフォーカス位置を学
習し、フォーカス位置を、その目的の情報面に応じて、
フォーカスジャンプする際に格納したそれぞれの情報面
の最適値に切り替えることにより、いずれの情報面にお
いても、安定なフォーカス制御系を構築することができ
る効果がある。
【0266】請求項32の光ディスク装置によれば、2
つの情報面をもつ記録担体上に光ビームを収束照射し
て、上記記録担体上に記録されている情報を再生する光
ディスク装置であって、上記記録担体上の光ビームがト
ラックを横切るように移動させる移動手段と、上記記録
担体上の光ビームとトラックとの位置ずれを検出し、こ
のトラックずれ信号に応じて上記移動手段を駆動し、記
録担体上の光ビームがトラック上に位置するように制御
するトラッキング制御手段と、上記光ビームを上記記録
担体の第1の情報面上の位置と第2の情報面上の位置と
の間で飛び越し走査させるフォーカスジャンピング手段
と、上記フォーカスジャンピング手段により情報面を飛
び越し走査させた際の,上記記録担体の第1の情報面と
第2の情報面における上記トラッキング制御手段の所望
の目標位置を、それぞれ記憶するトラッキング位置記憶
手段と、上記フォーカスジャンピング手段によって飛び
越し走査する際に、上記トラッキング制御手段の目標位
置を、飛び越しする情報面に対応する,上記トラッキン
グ位置記憶手段から読みだしたトラッキング位置記憶信
号に、切り換えるように制御するシステム制御手段とを
備えたものとしたので、2層ディスクにおいて一方の情
報面から他方の情報面に移動する際にトラッキング位置
を学習し、トラッキング位置を、その目的の情報面に応
じて、フォーカスジャンプする際に格納したそれぞれの
情報面の最適値に切り替えることにより、いずれの情報
面においても、安定なトラッキング制御系を構築するこ
とができる効果がある。
【0267】請求項33の光ディスク装置によれば、2
つの情報面をもつ記録担体上に光ビームを収束照射する
収束手段と、上記収束手段により収束された光ビームの
収束点を、記録担体面とトラックの方向と実質的に垂直
な方向に移動する移動手段と、上記記録担体からの反射
光を分割された複数の領域で受光する光検出手段と、上
記光検出手段の各受光領域の出力信号の位相関係に基づ
いて、上記情報面上の光ビームの収束点とトラックとの
位置関係に対応した位相差トラックずれ信号を発生する
位相差トラックずれ検出手段と、上記位相差トラックず
れ検出手段の出力信号に応じて上記移動手段を駆動し、
上記記録担体上の光ビームの収束点が正しくトラックを
走査するように制御するトラッキング制御手段と、上記
光ビームを上記記録担体の第1の情報面上の位置と第2
の情報面上の位置との間で飛び越し走査させるフォーカ
スジャンピング手段と、上記フォーカスジャンピング手
段により情報面を飛び越し走査させた際の,上記記録担
体の第1の情報面と第2の情報面における上記位相差ト
ラックずれ検出手段の出力信号が所望の出力となるよう
な,上記光検出手段の各受光領域における信号の進み
量,あるい遅れ量を記憶する位相キャンセル量記憶手段
と、上記フォーカスジャンピング手段によって飛び越し
走査する際に、上記光検出手段の各受光領域の信号の遅
延量,あるいは進み量を、飛び越しする情報面に対応す
る,上記位相キャンセル量記憶手段から読みだした位相
キャンセル量記憶信号に、切り替えるように制御するシ
ステム制御手段とを備えたものとしたので、2層ディス
クで、L0からL1に、あるいはL1からL0に移動し
ても、その目的の情報面に応じて、フォーカスジャンプ
する際に、目的の層の情報面に対応したフォーカスオフ
セット補正値への設定を行うことにより、トラッキング
制御系のオフセットを常に除去することができ、安定な
トラッキング制御を構築することができる効果がある。
【0268】以上のように、本発明の光ディスク装置に
よれば、 1)DVD、CDといった基材厚の異なるディスクにお
いて安定にフォーカス制御を引き込むことができる。 2)2層ディスク,あるいは多層ディスクにおいても、
安定にフォーカスを引き込むことができる。 3)2層ディスク,あるいは多層ディスクにおいて、所
望の情報面に高速かつ正確に移動することができる。 4)フォーカス信号のピークをホールドしてフォーカス
ずれ信号を生成することで、検索中のトラッククロスに
伴うデフォーカスを低減し、安定な検索を実現すること
ができる。 5)各情報面で各々制御系の位相差TEの補正量,オフ
セット,ゲイン,及び偏心等の補正値を学習し、その補
正値を算出して、情報面を移動するごとにその情報面に
対応した学習値に切り換えていくことで、どの情報面に
おいても、安定なフォーカス、トラッキング性能を実現
することができる。 よって、大容量の多層ディスクに対応した信頼性の高い
装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による光学式記録再生装
置のブロック図。
【図2】実施の形態1の、図1のフォーカス制御,及び
フォーカス引き込みに関する部分を詳細に示したブロッ
ク図。
【図3】実施の形態1の、基材厚の異なるCD,DVD
(それぞれ図(a) ,(b) )における、ディスクと、UP
/DOWN信号と、FE信号との関係を示す波形図。
【図4】実施の形態1の、フォーカス引き込み時におけ
る基材厚の異なるCD,DVDにおける、FE、UP/
DOWN信号、及びAS信号を示す波形図。
【図5】実施の形態1の動作を説明するためのフォーカ
ス引き込み処理のフローチャート。
【図6】本発明で使用する2層,および多層ディスクの
断面を示す図。
【図7】本発明の実施の形態2における、フォーカス制
御の引き込み動作を説明するためのレンズ駆動信号,お
よびFE信号の波形、ならびに各段階での収束レンズ位
置を示す図。
【図8】実施の形態2における、フォーカス制御の引き
込み動作を説明するためのFE信号,レンズ駆動信号,
及びRF信号の波形図。
【図9】実施の形態2の、引き込み動作の流れを示すフ
ローチャート。
【図10】本発明の実施の形態3を説明するための、ト
ラッキング制御と特に偏心補正の部分を詳細に示したブ
ロック図。
【図11】実施の形態3における、フォーカス制御のジ
ャンピング動作であるフォーカスジャンピング時のFE
信号,レンズ駆動信号,及びTE信号の波形図。
【図12】実施の形態3の、フォーカス制御のジャンピ
ング動作を示すフローチャート。
【図13】実施の形態3を説明するための、フォーカス
制御のピークホールドとその制御の部分を詳細に示した
ブロック図。
【図14】本発明の実施の形態4における、2層ディス
クの検索を説明するための図。
【図15】実施の形態4における、検索中のF+,F
−、及びこの信号をピークホールドしたF+PH,F−
PH、及びそれぞれの差信号であるFE、及びFEEN
Vの波形図。
【図16】実施の形態4における、非点収差法によって
FEを検出した場合の回路ブロックを示すブロック図。
【図17】本発明の実施の形態5における、2層ディス
クを装着し起動する場合の処理の流れを示すフローチャ
ート。
【図18】本発明の実施の形態1における,ある情報面
から別の情報面に移動するためのフォーカスジャンピン
グ動作を説明するための図。
【図19】従来のフォーカス制御装置の構成を示すブロ
ック図。
【図20】従来のフォーカス制御の引き込み動作を説明
するための波形図。
【図21】従来のフォーカス制御の引き込み動作を説明
するための波形図。
【図22】従来のフォーカス制御の引き込み動作の処理
の流れを示すフローチャート。
【図23】本発明の実施の形態1における,FE信号が
それぞれ、図18のA〜I点にあるときの光検出スポッ
トを、それぞれ図(a) 〜(i) に示す図である。
【図24】本発明の実施の形態14における,2層以上
のディスクのトラッキング制御のオフセット学習につい
て、説明する図である。
【図25】本発明の実施の形態9における,ディスクの
偏心学習時の,TE,及びディスクモータのFG信号及
びDSPで生成した偏心補正信号を示す図である。
【図26】本発明の実施の形態10における,2層以上
のディスクのトラッキング制御のゲイン学習について、
説明する図である。
【図27】本発明の実施の形態11における,2層以上
のディスクのディスクのフォーカス制御のゲイン学習に
ついて、説明する図である。
【図28】本発明の実施の形態12における,2層以上
のディスクのディスクのフォーカス制御のオフセット学
習について、説明する図である。
【図29】本発明の実施の形態13における,2層以上
のディスクのディスクのトラッキング制御のオフセット
学習について、説明する図である。
【符号の説明】
6 ディスクモータ 7 ディスク 8 光ビーム 12 光検出器 14 差動増幅器 17 ゲイン切換回路 19 リニアモータ 20 マイクロプロセッサ 21 コア 22 ポート 23 位相補償回路 24 S字検出部 25 UP/DOWN部 26 モータコントロール 27 レーザ制御部 33 スイッチ 34 リニアモータ制御回路 35 駆動回路 36 フォーカスアクチュエータ 37 モータ制御回路 38 レーザ駆動回路 101 ディスク 102 ディスクモータ 103 トラッキングアクチュエー 104 フォーカスアクチュエータ 105 収束レンズ 106 ホログラムレンズ 107 収束点 108 半導体レーザ 109 カップリングレンズ 110 偏向ビームスプリッタ 111 集光レンズ 112 分割ミラー 113 光検出器 114 プリアンプ 115 プリアンプ 116 加算器 117 加算器 118 コンパレータ 119 コンパレータ 120 差動増幅器 121 ゲイン切り換え器 122 ゲイン切り換え器 123 AD変換器 124 AD変換器 125 ピークホールド回路 126 差動増幅器 127 ゲイン切り換え器 128 AD変換器 129 DSP 130 駆動回路 131 駆動回路 132 FG発生器 133 差動増幅器 134 位相比較器 201 スイッチ 202 位相補償フィルタ 203 ゲイン切り換え部 204 スイッチ 205 S字検出部 206 レベル判定部 207 波形生成部 208 HOLD部 209 DA変換器 301 スイッチ 302 位相補償フィルタ 303 ゲイン切り換え部 304 合成回路 305 スイッチ 306 偏心メモリ 307 JMPパルス発生部 308 HOLD部 401 スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 枝廣 泰明 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 山元 猛晴 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つの情報面をもつ記録担体上に、光ビ
    ームを収束照射する収束手段と、 上記収束手段により収束された光ビームの収束点を、上
    記記録担体の情報面と実質的に垂直な方向に移動する移
    動手段と、 上記収束された光ビームの上記記録担体からの反射光を
    受光する光検出手段と、 上記光検出手段の出力信号に基づいて、上記情報面上に
    照射されている光ビームの収束状態を検出する収束状態
    検出手段と、 上記収束状態検出手段の出力信号に基づいて上記移動手
    段を駆動し、上記光ビームの収束状態が所定の状態とな
    るように制御するフォーカス制御手段と、 上記移動手段を駆動して、上記光ビームの収束点を上記
    記録担体の第1の情報面から第2の情報面へ移動させる
    フォーカスジャンピング手段とを備え、 該フォーカスジャンピング手段を、 上記光ビームの収束点を上記記録担体の第1の情報面か
    ら第2の情報面へ向けて移動させる加速手段と、 上記収束状態検出手段の出力信号に基づいて、上記フォ
    ーカシング制御手段を動作させるタイミング信号を発生
    するタイミング信号発生手段と、 上記タイミング信号発生手段の信号に応答して、光ビー
    ムの収束点の移動速度を減速する減速手段とで、構成し
    たことを特徴とする光ディスク装置。
  2. 【請求項2】 2つの情報面をもつ記録担体上に、光ビ
    ームを収束照射する収束手段と、 上記収束手段により収束された光ビームの収束点を、記
    録担体の情報面と実質的に垂直な方向に移動する移動手
    段と、 上記収束された光ビームの、記録担体からの反射光を受
    光する光検出手段と、 上記光検出手段の出力信号に基づいて、情報面上に照射
    されている光ビームの収束状態を検出する収束状態検出
    手段と、 上記収束状態検出手段の出力信号に基づいて上記移動手
    段を駆動し、上記光ビームの収束状態が所定の状態とな
    るように制御するフォーカス制御手段と、 上記移動手段を駆動して、上記光ビームの収束点を上記
    記録担体の第1の情報面から第2の情報面へ移動させる
    フォーカスジャンピング手段とを備え、 該フォーカスジャンピング手段を、 上記光ビームの収束点を上記記録担体の一方の情報面か
    ら他方の情報面へ向けて移動させる加速信号を発生する
    加速手段と、 上記光ビームの収束点の移動速度を減速する減速手段と
    で、構成し、 上記記録担体面が水平となるように設置されている場合
    に、上記光ビームの収束点を下方から上方の情報面へ移
    動させる場合の加速信号の波高値と時間幅の積の値を、
    上方から下方の情報面へ移動させる場合の加速信号の波
    高値と時間幅の積の値より大きくしたことを特徴とする
    光ディスク装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の光ディスク装置におい
    て、 上記光ビームの収束点を下方から上方の情報面へ移動さ
    せる場合の加速信号の波高値を、上方から下方の情報面
    へ移動させる場合の加速信号の波高値より大きくし、該
    加速信号の時間幅は、両者の移動の場合で同じとしたこ
    とを特徴とする光ディスク装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の光ディスク装置におい
    て、 上記光ビームの収束点を下方から上方の情報面へ移動さ
    せる場合の加速信号の時間幅を、上方から下方の情報面
    へ移動させる場合の加速信号の時間幅より長くし、該加
    速信号の波高値は、両者の移動の場合で同じとしたこと
    を特徴とする光ディスク装置。
  5. 【請求項5】 2つの情報面をもつ記録担体上に光ビー
    ムを収束照射する収束手段と、 上記収束手段により収束された光ビームの収束点を、上
    記記録担体の情報面と実質的に垂直な方向に移動する移
    動手段と、 上記収束された光ビームの上記記録担体からの反射光を
    受光する光検出手段と、 上記光検出手段の出力信号に基づいて、上記情報面上に
    照射されている光ビームの収束状態を検出する収束状態
    検出手段と、 上記収束状態検出手段の出力信号に基づいて上記移動手
    段を駆動し、上記光ビームの収束状態が所定の状態とな
    るように制御するフォーカス制御手段と、 上記移動手段を駆動して、上記光ビームの収束点を上記
    記録担体の第1の情報面から第2の情報面へ移動させる
    フォーカスジャンピング手段とを備え、 該フォーカスジャンピング手段を、 上記光ビームの収束点を上記記録担体の一方の情報面か
    ら他方の情報面へ向けて移動させる加速信号を発生する
    加速手段と、 上記光ビームの収束点の移動速度を減速する減速手段と
    で、構成し、 上記記録担体面が水平となるように設置されている場合
    に、下方から上方の情報面へ移動させる場合の減速信号
    の波高値と時間幅の積の値を、上方から下方の情報面へ
    移動させる場合の減速信号の波高値と時間幅の積の値よ
    り小さくしたことを特徴とする光ディスク装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の光ディスク装置におい
    て、 上記光ビームの収束点を下方から上方の情報面へ移動さ
    せる場合の減速信号の波高値を、上方から下方の情報面
    へ移動させる場合の減速信号の波高値より小さくし、該
    減速信号の時間幅は、両者の移動の場合で同じとしたこ
    とを特徴とする光ディスク装置。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載の光ディスク装置におい
    て、 上記光ビームの収束点を下方から上方の情報面へ移動さ
    せる場合の減速信号の時間幅を、上方から下方の情報面
    へ移動させる場合の減速信号の時間幅より短くし、該減
    速信号の波高値は、両者の移動の場合で同じとしたこと
    を特徴とする光ディスク装置。
  8. 【請求項8】 2つの情報面をもつ記録担体上に、光ビ
    ームを収束照射する収束手段と、 上記収束手段により収束された光ビームの収束点を、上
    記記録担体の情報面と実質的に垂直な方向に移動する移
    動手段と、 上記収束手段により収束された光ビームの、上記記録担
    体からの反射光を受光する光検出手段と、 上記光検出手段の出力信号に基づいて、上記情報面上に
    照射されている光ビームの収束状態を検出する収束状態
    検出手段と、 上記収束状態検出手段の出力信号に基づいて上記移動手
    段を駆動し、上記光ビームの収束状態が所定の状態とな
    るように制御するフォーカス制御手段と、 上記移動手段を駆動して、上記光ビームの収束点を上記
    記録担体の第1の情報面から第2の情報面へ移動させる
    フォーカスジャンピング手段とを備え、 該フォーカスジャンピング手段を、 上記光ビームの収束点を上記記録担体の一方の情報面か
    ら他方の情報面へ向けて移動させる加速信号を発生する
    加速手段と、 光ビームの収束点の移動速度を減速する減速手段とで、
    構成し、 上記記録担体面が水平となるように設置されている場合
    の,上記光ビームの収束点を下方から上方の情報面へ移
    動させる加速信号の波高値と時間幅の積の値を、記録担
    体面が垂直となるように設置されている場合の加速信号
    の波高値と時間幅の積の値より大きくすることを特徴と
    する光ディスク装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の光ディスク装置におい
    て、 上記記録担体面が水平となるように設置されている場合
    の,上記光ビームの収束点を下方から上方の情報面へ移
    動させる場合の加速信号の波高値を、記録担体面が垂直
    となるように設置されている場合の加速信号の波高値よ
    り大きくし、該加速信号の時間幅は、両者の移動の場合
    で同じとしたことを特徴とする光ディスク装置。
  10. 【請求項10】 請求項8に記載の光ディスク装置にお
    いて、 上記記録担体面が水平となるように設置されている場合
    の,上記光ビームの収束点を下方から上方の情報面へ移
    動させる場合の加速信号の時間幅を、記録担体面が垂直
    となるように設置されている場合の加速信号の時間幅よ
    り長くし、該加速信号の時間幅は、両者の移動の場合で
    同じとしたことを特徴とする光ディスク装置。
  11. 【請求項11】 2つの情報面をもつ記録担体上に、光
    ビームを収束照射する収束手段と、 上記収束手段により収束された光ビームの収束点を、上
    記記録担体の情報面と実質的に垂直な方向に移動する移
    動手段と、 上記収束手段により収束された光ビームの、上記記録担
    体からの反射光を受光する光検出手段と、 上記光検出手段の出力信号に基づいて、上記情報面上に
    照射されている光ビームの収束状態を検出する収束状態
    検出手段と、 上記収束状態検出手段の出力信号に基づいて上記移動手
    段を駆動し、上記光ビームの収束状態が所定の状態とな
    るように制御するフォーカス制御手段と、 上記移動手段を駆動して、上記光ビームの収束点を上記
    記録担体の第1の情報面から第2の情報面へ移動させる
    フォーカスジャンピング手段とを備え、 該フォーカスジャンピング手段を、 上記光ビームの収束点を上記記録担体の一方の情報面か
    ら他方の情報面へ向けて移動させる加速信号を発生する
    加速手段と、 光ビームの収束点の移動速度を減速する減速手段とで、
    構成し、 上記記録担体面が水平となるように設置されている場合
    の,上記光ビームの収束点を下方から上方の情報面へ移
    動させる減速信号の波高値と時間幅の積の値を、記録担
    体面が垂直となるように設置されている場合の減速信号
    の波高値と時間幅の積の値より小さくしたことを特徴と
    する光ディスク装置。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の光ディスク装置に
    おいて、 上記記録担体面が水平となるように設置されている場合
    の,上記光ビームの収束点を下方から上方の情報面へ移
    動させる減速信号の波高値を、記録担体面が垂直となる
    ように設置されている場合の減速信号の波高値より小さ
    くし、該減速信号の時間幅は、両者の移動の場合で同じ
    としたことを特徴とする光ディスク装置。
  13. 【請求項13】 請求項11に記載の光ディスク装置に
    おいて、 上記記録担体面が水平となるように設置されている場合
    の,上記光ビームの収束点を下方から上方の情報面へ移
    動させる減速信号の時間幅を、記録担体面が垂直となる
    ように設置されている場合のそれより短くし、該減速信
    号の波高値は、両者の移動の場合で同じとしたことを特
    徴とする光ディスク装置。
  14. 【請求項14】 2つの情報面をもつ記録担体上に、光
    ビームを収束照射する収束手段と、 上記収束手段により収束された光ビームの収束点を、上
    記記録担体の情報面と実質的に垂直な方向に移動する移
    動手段と、 上記収束された光ビームの上記記録担体からの反射光を
    受光する光検出手段と、 上記光検出手段の出力信号に基づいて、上記情報面上に
    照射されている光ビームの収束状態を検出する収束状態
    検出手段と、 上記収束状態検出手段の出力信号に基づいて上記移動手
    段を駆動し、上記光ビームの収束状態が所定の状態とな
    るように制御するフォーカス制御手段と、 上記移動手段を駆動して、上記光ビームの収束点を上記
    記録担体の第1の情報面から第2の情報面へ移動させる
    フォーカスジャンピング手段とを備え、 該フォーカスジャンピング手段を、 上記光ビームの収束点を上記記録担体の一方の情報面か
    ら他方の情報面へ向けて移動させる加速信号を発生する
    加速手段と、 上記光ビームの収束点の移動速度を減速する減速手段と
    で、構成し、 上記記録担体面が水平となるように設置されている場合
    の,上記光ビームの収束点を上方から下方の情報面へ移
    動させる加速信号の波高値と時間幅の積の値を、記録担
    体面が垂直となるように設置されている場合の上記光ビ
    ームの収束点を移動させる加速信号の波高値と時間幅の
    積の値より小さくしたことを特徴とする光ディスク装
    置。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載の光ディスク装置に
    おいて、 上記記録担体面が水平となるように設置されている場合
    の,上記光ビームの収束点を上方から下方の情報面へ移
    動させる場合の加速信号の波高値を、記録担体面が垂直
    となるように設置されている場合の上記光ビームの収束
    点を上方から下方の情報面へ移動させる場合の加速信号
    の波高値より小さくし、該加速信号の時間幅は、両者の
    移動の場合で同じとしたことを特徴とする光ディスク装
    置。
  16. 【請求項16】 請求項14に記載の光ディスク装置に
    おいて、 上記記録担体面が水平となるように設置されている場合
    の,上記光ビームの収束点を上方から下方の情報面へ移
    動させる場合の加速信号の時間幅を、記録担体面が垂直
    となるように設置されている場合の上記光ビームの収束
    点を移動させる場合の加速信号の時間幅それより短く
    し、該加速信号の波高値は、両者の移動の場合で同じと
    したことを特徴とする光ディスク装置。
  17. 【請求項17】 2つの情報面をもつ記録担体上に、光
    ビームを収束照射する収束手段と、 上記収束手段により収束された光ビームの収束点を、上
    記記録担体の情報面と実質的に垂直な方向に移動する移
    動手段と、 上記収束された光ビームの上記記録担体からの反射光を
    受光する光検出手段と、 上記光検出手段の出力信号に基づいて、上記情報面上に
    照射されている光ビームの収束状態を検出する収束状態
    検出手段と、 上記収束状態検出手段の出力信号に基づいて上記移動手
    段を駆動し、上記光ビームの収束状態が所定の状態とな
    るように制御するフォーカス制御手段と、 上記移動手段を駆動して、上記光ビームの収束点を上記
    記録担体の第1の情報面から第2の情報面へ移動させる
    フォーカスジャンピング手段とを備え、 該フォーカスジャンピング手段を、 上記光ビームの収束点を上記記録担体の一方の情報面か
    ら他方の情報面へ向けて移動させる加速信号を発生する
    加速手段と、 上記光ビームの収束点の移動速度を減速する減速手段と
    で、構成し、 上記記録担体面が水平となるように設置されている場合
    の,上記光ビームの収束点を上方から下方の情報面へ移
    動させる減速信号の波高値と時間幅の積の値を、上記記
    録担体面が垂直となるように設置されている場合の上記
    光ビームの収束点を移動させる減速信号の波高値と時間
    幅の積の値よりそれより大きくしたことを特徴とする光
    ディスク装置。
  18. 【請求項18】 請求項17に記載の光ディスク装置に
    おいて、 記録担体面が水平となるように設置されている場合の,
    上記光ビームの収束点を上方から下方の情報面へ移動さ
    せる減速信号の波高値を、上記記録担体面が垂直となる
    ように設置されている場合の減速信号の波高値より大き
    くし、該減速信号の時間幅は、両者の移動の場合で同じ
    としたたことを特徴とする光ディスク装置。
  19. 【請求項19】 請求項17に記載の光ディスク装置に
    おいて、 上記記録担体面が水平となるように設置されている場合
    の,上記光ビームの収束点を上方から下方の情報面へ移
    動させる減速信号の時間幅を、上記記録担体面が垂直と
    なるように設置されている場合の減速信号の時間幅より
    長くし、該減速信号の波高値は、両者の移動の場合で同
    じとしたことを特徴とする光ディスク装置。
  20. 【請求項20】 2つの情報面をもつ記録担体上に、光
    ビームを収束照射する収束手段と、 上記収束手段により収束された光ビームの収束点を、上
    記記録担体の情報面と実質的に垂直な方向に移動する移
    動手段と、 上記収束された光ビームの上記記録担体からの反射光を
    受光する光検出手段と、 上記光検出手段の出力信号に基づいて、上記情報面上に
    照射されている光ビームの収束状態を検出し、この検出
    信号に基づいて上記移動手段を駆動し、上記光ビームの
    収束状態が所定の状態となるように制御するフォーカス
    制御手段と、 上記移動手段を駆動して、上記光ビームの収束点を上記
    記録担体の第1の情報面から第2の情報面へ移動させる
    フォーカスジャンピング手段と、 上記光ビームを記録担体から遠ざけるように,あるいは
    近づけるように上記移動手段を駆動して第1,第2の情
    報面を通過させた際に、上記光検出手段より得られる反
    射光量に対応した信号を記憶する反射光量記憶手段とを
    備え、 上記フォーカスジャンピング手段によりフォーカスジャ
    ンピングさせる際に、上記反射光量記憶手段に記憶され
    ている値に応じて、上記フォーカス制御手段のゲインを
    切り替えるようにしたことを特徴とする光ディスク装
    置。
  21. 【請求項21】 請求項20に記載の光ディスク装置に
    おいて、 上記フォーカスジャンピング手段によりフォーカスジャ
    ンピングさせる際に、上記反射光量記憶手段に記憶され
    ている値に応じて、フォーカス制御の引き込みレベルを
    設定するようにしたことを特徴とする光ディスク装置。
  22. 【請求項22】 請求項20に記載の光ディスク装置に
    おいて、 上記反射光量記憶手段に記憶されている値に応じてゲイ
    ンを切り換えたフォーカス制御手段の出力信号に応じ
    て、フォーカスジャンピングする際のフォーカス制御の
    引き込みレベルを設定するようにしたことを特徴とする
    光ディスク装置。
  23. 【請求項23】 2つの情報面をもつ記録担体上に、光
    ビームを収束照射する収束手段と、 上記収束手段により収束された光ビームの収束点を、上
    記記録担体の情報面と実質的に垂直な方向に移動する移
    動手段と、 上記収束された光ビームの上記記録担体からの反射光を
    受光する光検出手段と、 上記光検出手段の出力信号に基づいて、上記情報面上に
    照射されている光ビームの収束状態を検出し、この検出
    信号に基づいて上記移動手段を駆動し、上記光ビームの
    収束状態が所定の状態となるように制御するフォーカス
    制御手段と、 上記移動手段を駆動して、上記光ビームの収束点を上記
    記録担体の第1の情報面から第2の情報面へ移動させる
    フォーカスジャンピング手段と、 上記光ビームを記録担体から遠ざけるように,あるいは
    近づけるように上記移動手段を駆動して第1、第2の情
    報面を通過させた際に得られる,上記収束状態検出信号
    を記憶する収束状態検出信号記憶手段とを備え、 上記フォーカスジャンピング手段によりフォーカスジャ
    ンピングさせる際に、上記収束状態検出信号記憶手段に
    記憶されている値に応じて、上記フォーカス制御手段の
    ゲインを切り替えるようにしたことを特徴とする光ディ
    スク装置。
  24. 【請求項24】 請求項21に記載の光ディスク装置に
    おいて、 フォーカスジャンピング手段によりフォーカスジャンピ
    ングさせる際に、上記収束状態検出信号記憶手段に記憶
    されている値に応じて、フォーカス制御の引き込みレベ
    ルを設定するようにしたことを特徴とする光ディスク装
    置。
  25. 【請求項25】 請求項21に記載の光ディスク装置に
    おいて、 上記収束状態検出信号記憶手段に記憶されている値に応
    じて、ゲインを切り換えたフォーカス制御手段の信号に
    応じて、フォーカスジャンピングする際のフォーカス制
    御の引き込みレベルを設定するようにしたことを特徴と
    する光ディスク装置。
  26. 【請求項26】 2つの情報面をもつ記録担体上に光ビ
    ームを収束照射する収束手段と、 上記収束手段により収束された光ビームの収束点を、記
    録担体の情報面と実質的に垂直な方向に移動する移動手
    段と、 上記記録担体からの反射光を受光する光検出手段と、 上記光検出手段より得られる反射光量に対応した信号を
    検出する反射光量検出手段と、 上記光検出手段の出力信号に基づいて情報面上に照射さ
    れている光ビームの収束状態を検出する収束状態検出手
    段と、 上記収束状態検出手段の信号を上記反射光量検出手段の
    信号で除算する除算手段と、 上記除算手段の信号に基づいて上記移動手段を駆動し、
    光ビームの収束点を上記記録担体の第1の情報面から第
    2の情報面へ移動させるフォーカスジャンピング手段と
    を備えたことを特徴とする光ディスク装置。
  27. 【請求項27】 記録担体上に、光ビームを収束照射す
    る収束手段と、 上記収束手段により収束された光ビームの収束点を、上
    記記録担体の情報面と実質的に垂直な方向に移動する移
    動手段と、 上記記録担体からの反射光を受光する少なくとも2つの
    受光領域を有する光検出手段と、 上記光検出手段の2つの受光領域からの出力信号の差に
    基づいて、上記情報面上に照射されている光ビームの収
    束状態を検出する収束状態検出手段と、 上記収束状態検出手段の出力信号に基づいて上記移動手
    段を駆動し、上記光ビームの収束状態が所定の状態とな
    るように制御するフォーカス制御手段と、 上記光ビームを、上記記録担体上のトラックと垂直な方
    向に駆動して、所望のトラックを検索する検索手段とを
    有し、 上記収束状態検出手段を、上記検索手段により所望する
    トラックを検索する際に、上記光検出手段の2つの受光
    領域からの出力信号のピークレベルを検出し、両ピーク
    レベル検出信号の差より上記情報面上に照射されている
    光ビームの収束状態を検出するように構成したことを特
    徴とする光ディスク装置。
  28. 【請求項28】 2つの情報面をもつ記録担体上に光ビ
    ームを収束照射して、上記記録担体上に記録されている
    情報を再生する光ディスク装置であって、 上記記録担体上の光ビームを、トラック上を横切るよう
    に移動させる移動手段と、 上記記録担体上の光ビームとトラックとの位置ずれを検
    出し、このトラックずれ信号に応じて上記移動手段を駆
    動し、記録担体上の光ビームがトラック上に位置するよ
    うに制御するトラッキング制御手段と、 上記光ビームを上記記録担体の第1の情報面上の位置と
    第2の情報面上の位置との間で飛び越し走査させるフォ
    ーカスジャンピング手段と、 上記フォーカスジャンピング手段により上記情報面を飛
    び越し走査を行った際の,上記記録担体の第1の情報面
    と第2の情報面におけるトラックの偏心に対応した偏心
    信号をそれぞれ記憶する偏心信号記憶手段と、 上記偏心信号記憶手段に記憶されている偏心記憶信号
    を、上記トラッキング制御手段の出力信号に加算する加
    算手段と、 上記フォーカスジャンピング手段によって飛び越し走査
    する際に、飛び越し走査する情報面に対応する上記偏心
    信号記憶手段より読みだした偏心記憶信号を、上記トラ
    ッキング制御手段に加えるように制御するシステム制御
    手段とを備えたことを特徴とする光ディスク装置。
  29. 【請求項29】 2つの情報面をもつ記録担体上に光ビ
    ームを収束照射して、上記記録担体上に記録されている
    情報を再生する光ディスク装置であって、 上記記録担体上の光ビームを、トラック上を横切るよう
    に移動させる移動手段と、 上記記録担体上の光ビームとトラックとの位置ずれを検
    出し、このトラックずれ信号に応じて上記移動手段を駆
    動し、記録担体上の光ビームがトラック上に位置するよ
    うに制御するトラッキング制御手段と、 上記光ビームを上記記録担体の第1の情報面上の位置と
    第2の情報面上の位置との間で飛び越し走査させるフォ
    ーカスジャンピング手段と、 上記フォーカスジャンピング手段により情報面を飛び越
    し走査を行った際の,上記記録担体の第1の情報面と第
    2の情報面における上記トラッキング制御手段の所望の
    ループゲインを、それぞれ記憶するトラッキングゲイン
    記憶手段と、 上記トラッキングゲイン記憶手段に記憶されているトラ
    ッキングゲイン記憶信号を、上記トラッキング制御手段
    の出力信号に乗算する乗算手段と、 上記フォーカスジャンピング手段によって飛び越し走査
    する際に、飛び越しする情報面に対応する,上記トラッ
    キングゲイン記憶手段より読みだしたトラッキングゲイ
    ン記憶信号を、上記トラッキング制御手段の信号に乗算
    するように制御するシステム制御手段とを備えたことを
    特徴とする光ディスク装置。
  30. 【請求項30】 2つの情報面をもつ記録担体上に光ビ
    ームを収束照射して、上記記録担体上に記録されている
    情報を再生する光ディスク装置であって、 上記収束手段により収束された光ビームの収束点を、記
    録担体の情報面と実質的に垂直な方向に移動する移動手
    段と、 上記記録担体からの反射光を受光する光検出手段と、 上記光検出手段の出力信号に基づいて情報面上に照射さ
    れている光ビームの収束状態を検出し、この検出信号に
    基づいて上記移動手段を駆動し、上記光ビームの収束状
    態が所定の状態となるように制御するフォーカス制御手
    段と、 上記光ビームを上記記録担体の第1の情報面上の位置と
    第2の情報面上の位置との間で飛び越し走査させるフォ
    ーカスジャンピング手段と、 上記フォーカスジャンピング手段により情報面を飛び越
    し走査させた際の,上記記録担体の第1の情報面と第2
    の情報面における上記フォーカス制御手段の所望のルー
    プゲインを、それぞれ記憶するフォーカスゲイン記憶手
    段と、 上記フォーカスゲイン記憶手段に記憶されているフォー
    カスゲイン記憶信号を上記フォーカス制御手段の出力信
    号に乗算する乗算手段と、 上記フォーカスジャンピング手段によって飛び越し走査
    する際に、飛び越しする情報面に対応する,上記フォー
    カスゲイン記憶手段から読みだしたフォーカスゲイン記
    憶信号を、上記フォーカス制御手段の信号に乗算するよ
    うに制御する出力とを備えたことを特徴とする光ディス
    ク装置。
  31. 【請求項31】 2つの情報面をもつ記録担体上に光ビ
    ームを収束照射して、上記記録担体上に記録されている
    情報を再生する光ディスク装置であって、 上記収束手段により収束された光ビームの収束点を、上
    記記録担体の情報面と実質的に垂直な方向に移動する移
    動手段と、 上記記録担体からの反射光を受光する光検出手段と、 上記光検出手段の出力信号に基づいて情報面上に照射さ
    れている光ビームの収束状態を検出し、この検出信号に
    基づいて上記移動手段を駆動し、上記光ビームの収束状
    態が所定の状態となるように制御するフォーカス制御手
    段と、 上記光ビームを上記記録担体の第1の情報面上の位置と
    第2の情報面上の位置との間で飛び越し走査させるフォ
    ーカスジャンピング手段と、 上記フォーカスジャンピング手段により情報面を飛び越
    し走査させた際の,上記記録担体の第1の情報面と第2
    の情報面における上記フォーカス制御手段の所望の目標
    位置を、それぞれ記憶するフォーカス位置記憶手段と、 上記フォーカスジャンピング手段によって飛び越し走査
    する際に、飛び越しする情報面に対応する,上記フォー
    カス位置記憶手段から読みだしたフォーカス位置記憶信
    号を、上記フォーカス制御手段の目標位置を切り替える
    ように制御するシステム制御手段とを備えたことを特徴
    とする光ディスク装置。
  32. 【請求項32】 2つの情報面をもつ記録担体上に光ビ
    ームを収束照射して、上記記録担体上に記録されている
    情報を再生する光ディスク装置であって、 上記記録担体上の光ビームがトラックを横切るように移
    動させる移動手段と、 上記記録担体上の光ビームとトラックとの位置ずれを検
    出し、このトラックずれ信号に応じて上記移動手段を駆
    動し、記録担体上の光ビームがトラック上に位置するよ
    うに制御するトラッキング制御手段と、 上記光ビームを上記記録担体の第1の情報面上の位置と
    第2の情報面上の位置との間で飛び越し走査させるフォ
    ーカスジャンピング手段と、 上記フォーカスジャンピング手段により情報面を飛び越
    し走査させた際の,上記記録担体の第1の情報面と第2
    の情報面における上記トラッキング制御手段の所望の目
    標位置を、それぞれ記憶するトラッキング位置記憶手段
    と、 上記フォーカスジャンピング手段によって飛び越し走査
    する際に、上記トラッキング制御手段の目標位置を、飛
    び越しする情報面に対応する,上記トラッキング位置記
    憶手段より読みだしたトラッキング位置記憶信号に切り
    替えるように制御するシステム制御手段とを備えたこと
    を特徴とする光ディスク装置。
  33. 【請求項33】 2つの情報面をもつ記録担体上に光ビ
    ームを収束照射する収束手段と、 上記収束手段により収束された光ビームの収束点を、記
    録担体面とトラックの方向と実質的に垂直な方向に移動
    する移動手段と、 上記記録担体からの反射光を分割された複数の領域で受
    光する光検出手段と、 上記光検出手段の各受光領域の出力信号の位相関係に基
    づいて、上記情報面上の光ビームの収束点とトラックと
    の位置関係に対応した位相差トラックずれ信号を発生す
    る位相差トラックずれ検出手段と、 上記位相差トラックずれ検出手段の出力信号に応じて上
    記の移動手段を駆動し、上記記録担体上の光ビームの収
    束点が正しくトラックを走査するように制御するトラッ
    キング制御手段と、 上記光ビームを上記記録担体の第1の情報面上の位置と
    第2の情報面上の位置との間で飛び越し走査させるフォ
    ーカスジャンピング手段と、 上記フォーカスジャンピング手段により情報面を飛び越
    し走査させた際の,上記記録担体の第1の情報面と第2
    の情報面における上記位相差トラックずれ検出手段の出
    力信号が所望の出力となるような,上記光検出手段の各
    受光領域における信号の進み量,あるい遅れ量を記憶す
    る位相キャンセル量記憶手段と、 上記フォーカスジャンピング手段によって飛び越し走査
    する際に、上記光検出手段の各受光領域の信号の遅延
    量,あるいは進み量を、飛び越しする情報面に対応す
    る,上記位相キャンセル量記憶手段より読み出した位相
    キャンセル量記憶信号に、切り替えるように制御するシ
    ステム制御手段とを備えたことを特徴とする光ディスク
    装置。
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