JPH09325851A - 座標検出方法および座標検出装置 - Google Patents

座標検出方法および座標検出装置

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JPH09325851A
JPH09325851A JP14281196A JP14281196A JPH09325851A JP H09325851 A JPH09325851 A JP H09325851A JP 14281196 A JP14281196 A JP 14281196A JP 14281196 A JP14281196 A JP 14281196A JP H09325851 A JPH09325851 A JP H09325851A
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JP14281196A
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English (en)
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Kunio Amamiya
邦夫 雨宮
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Nagano Fujitsu Component Ltd
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Nagano Fujitsu Component Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力パネルの2回連続押下(ダブルクリック
操作)によって入力座標を出力する座標検出装置に関
し、入力パネルにタッチ方式のものを利用する。 【解決手段】 2回連続押下の時間差と位置ずれの許容
値を記憶させる時間記憶部および位置ずれ記憶部と、一
対の抵抗膜がスペーサを介して対向する入力パネルと、
その入力パネルの入力(押下)座標の検出制御部と、時
間差の許容値と実時間差を比較する時間判別部と、位置
ずれの許容値と実位置ずれ値を比較する位置ずれ判別部
と、2回の入力座標を記憶する座標記憶部と、入力座標
を出力する出力制御部を具えて構成し、実時間差および
実位置ずれが何れも許容値内のとき1回目の入力座標を
外部に出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一対の抵抗膜がス
ペーサを介して対向し、一方の抵抗膜の所望個所を他方
の抵抗膜に当接させたとき、その当接座標を出力する座
標入力装置、特にパーソナルコンピュータやワードプロ
セッサ等の入力装置として使用され、2回連続押下(ダ
ブルクリック操作)によって入力座標を出力する座標検
出装置に関する。
【0002】各種OA機器等における対話的なデータの
入力手段として、CRT等のディスプレイ画面に表示さ
れた複数のデータの中から特定データを選択する、また
は画面上のポインタまたはカーソルを特定データへ移動
させる手段として使用するタッチ入力パネル、即ち一対
の抵抗膜がスペーサを介して対向する電圧検出方式の入
力パネルが利用されるようになった。
【0003】
【従来の技術】一般に、コンピュータやワードプロセッ
サ等のOA機器等のデータ処理において、データの入出
力は、対話的に行なわれることが多い。例えば、CRT
等のディスプレイ画面に複数の文字や図形等のデータを
表示せしめ、所望データにタッチしそのデータを選択す
る、または、ポインティングデバイスを操作して画面上
のポインタまたはカーソルを所望データへ移動すること
が行なわれている。
【0004】そして、データ処理やオフィスオートメー
ションの分野においても、データの入力装置としてキー
ボードの他に、ポインティングデバイスの使用を必須と
する対話的な操作に応じて処理を行なうオペレーション
シテスムや、アプリケーションソフトウェアがそれらの
操作性の良さから増加しつつある。ウインドウ操作やア
イコン操作が、これらの対話的操作の一例である。
【0005】図形等のデータを処理する計算機援用設
計、製造支援システム、シミュレーション等の分野で広
く利用されているポインティングデバイスとしては、デ
ジタイザ、マウス、ライトペン、トラックボール等があ
るが、これらは大気中の塵埃が内部に侵入すると、その
ことによって正常な出力が損なわれる。そのため、定期
的なメンテナンスが必要となる。
【0006】そこで、大気中の塵埃が内部に侵入せず、
かつ、マウスやデジタイザ等のように設置面積を必要と
しないポインティングデバイスとして、タッチ方式の入
力パネルを用いた座標検出装置が用いられるようになっ
た。
【0007】座標検出装置としては、電磁誘導方式や静
電結合方式が多く用いられてきたが、近年、構成が簡単
であり安価,コードレスペン,指入力が可能等の利点を
有する電圧検出方式が注目されるようになった。
【0008】即ち、パーソナルコンピュータやワードプ
ロセッサ等において、従来のキーボード入力に代わって
マウスによる入力が広く普及している中で、特定のプロ
グラムを起動するとき等に際し、マウスにより項目上に
カーソルを移動し、一定時間以内にマウスの釦を2回連
続して入力するダブルクリック操作が、一般的なマウス
操作として認知されてきている。
【0009】本発明はポインティングデバイスとして使
用する座標検出装置、特に電圧検出方式であって従来の
ダブルクリック操作に適応する座標検出装置に関するも
のである。
【0010】図3は従来の座標検出装置の概略構成を示
すブロック図(その1)、図4は従来の座標検出装置の
概略構成を示すブロック図(その2)、図5は従来の座
標検出装置の動作を説明するフローチャートである。
【0011】図3において、ポインティングデバイスと
して使用するタッチ入力パネル1は、ガラス等にてなる
基板の上面に形成した抵抗膜3と、可撓性絶縁フィルム
(PETシート)の下面に形成した抵抗膜2が、図示し
ない絶縁スペーサを介して適当間隔で対向する。
【0012】抵抗膜2と3には、それぞれ一対の電極4
-1と4-2または5-1と5-2、即ち例えば抵抗膜2のY方
向の両端部に配設し対向する電極4-1と4-2、および抵
抗膜3のX方向の両端部に配設し対向する電極5-1と5
-2が形成されている。
【0013】TR1とTR2は、入力座標検出時にX方
向に電圧Vccを印加するためのトランジスタ、TR3
とTR4は、入力座標検出時にY方向に電圧Vccを印
加するためのトランジスタ、A1は抵抗膜2と3の接触
検出時に抵抗R5を介して抵抗膜2と3間に電圧Vcc
を印加するアナログスイッチ、R1〜4はトランジスタ
TR1〜4の駆動抵抗、6は制御用マイクロコンピュー
タである。
【0014】電極4-1と5-1は、A/Dコンバータ7を
介してマイクロコンピュータ6に接続され、マイクロコ
ンピュータ6は、トランジスタTR1〜4とアナログス
イッチA1を駆動せしめ、A/Dコンバータ7および外
部装置(図示せず)との間に必要な情報を交換する通信
等を行なう。
【0015】図4において、ポインティングデバイスと
して使用するタッチ入力パネル11は、ガラス等にてな
る基板の上面に形成した抵抗膜3と、可撓性絶縁フィル
ム(PETシート)の下面に形成した抵抗膜2が、図示
しない絶縁スペーサを介して適当間隔で対向する。
【0016】抵抗膜3には、それぞれ複数個(j個)の
電極12-1と12-2、およびそれぞれ複数個(i個)の
電極13-1と13-2、例えば抵抗膜3のY方向の両端部
に配設されて対向するそれぞれ複数個の電極12-1と1
-2、および抵抗膜3のX方向の両端部に配設されて対
向するそれぞれ複数個の電極13-1と13-2が形成さ
れ、抵抗膜2の一端部に電極14が形成されている。
【0017】TR1i(i=1〜i)とTR2i(i=
1〜i)は、入力座標検出時にX方向に電圧Vccを印
加するためのトランジスタ、TR3j(j=1〜j)と
TR4j(j=1〜j)は、入力座標検出時にY方向に
電圧Vccを印加するためのトランジスタ、A1は抵抗
膜2と3の接触検出時に抵抗R5を介して抵抗膜2と3
間に電圧Vccを印加するアナログスイッチ、R1〜4
はトランジスタTR1i,TR2i,TR3j,TR4
jの駆動抵抗、6は制御用マイクロコンピュータであ
る。
【0018】さらに、電極14はA/Dコンバータ15
を介してマイクロコンピュータ6に接続され、マイクロ
コンピュータ6は、トランジスタTR1i,TR2i,
TR3j,TR4jおよびアナログスイッチA1を駆動
せしめ、A/Dコンバータ15および外部装置(図示せ
ず)との間に必要な信号を交換する通信等を行なう。
【0019】図3および図4を用いて説明した座標検出
装置において、押下された位置の座標(抵抗膜接触座
標)の検出は、アナログスイッチA1とトランジスタT
R2またはTR2iをアクティブにし、一対の抵抗膜2
と3間に電圧を印加し、抵抗膜2の電圧を測定すること
により行なう。その電圧は抵抗R5と抵抗膜接触抵抗と
の分圧であり、一定レベルより高ければ非接触、低けれ
ば接触である。
【0020】図5において、図3または図4を用いて説
明した装置をスタートさせると、まずステップS1にお
いて、入力パネル1または入力パネル11の抵抗膜2と
3が或る個所(押下点)で接触しているかどうかを判定
する。
【0021】その判定結果、抵抗膜2と3が接触してい
ない(no)となればステップS1に戻るが、抵抗膜2
と3が接触している(yes)と判定されると、その接
触位置の座標をステップS2で検出し、その検出座標は
ステップS3において出力するようになる。
【0022】次いで、ステップS4では抵抗膜2と3が
接触しているかどうかについて判定し、接触している
(yes)となればステップS2に戻るが、接触してい
ない(no)となればステップS5において非接触通知
を外部に向かって出力しステップS1に戻る。そして、
2回連続押下によって外部装置(アプリケーションシス
テム)を動作させるには、1回目の押下と2回目の押下
の判別を外部装置で行なうようになる。
【0023】なお、詳細を省略するがステップS2にお
いて、前回の検出座標値と今回の検出座標値との偏差を
チェックし、例えば一定の偏差以上はエラーと判定した
り、前回の検出座標値と今回の検出座標値との平均値を
算出する等の処理を行なう場合もある。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
タッチ方式の入力パネルを用いた従来の座標検出装置
は、単に入力位置に対応した座標値を出力するのみであ
り、マウス等におけるダブルクリック操作に対応できな
い、例えば特定プログラムをスタートさせて機能させる
という操作ができないという不都合があった。
【0025】さらに、タッチ方式の入力パネルを用いた
ダブルクリック操作対応では、マウス等と違って2回の
押下位置にずれを生じ易いため、その対応を考慮する必
要がある。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の座標検出
方法は、一対の抵抗膜がスペーサを介して対向し、一方
の抵抗膜を2回連続押下したとき、一方の該抵抗膜が他
方の該抵抗膜と接触した座標情報を出力する座標検出装
置において、1回目の押下と2回目の押下の時間差と位
置ずれの許容値を予め記憶させる過程と、該1回目の押
下によりタイマーを起動させ第1の押下座標を記憶させ
る過程と、該2回目の押下による第2の押下座標を検出
し記憶させる過程と、該1回目の押下と2回目の押下の
時間差を該タイマーで検出する過程と、該検出された時
間が該時間差の許容値内にあるかどうかを判定する過程
と、該第1の押下座標と第2の押下座標を比較しその差
が該位置ずれの許容値内にあるかどうかを判定する過程
と、該時間差および位置ずれの判定結果が何れも該許容
値内のときに該第1の押下座標を出力する過程を含むこ
とである。
【0027】本発明の第2の座標検出方法は、一対の抵
抗膜がスペーサを介して対向し、一方の抵抗膜を2回連
続押下したとき、一方の該抵抗膜が他方の該抵抗膜と接
触した座標情報を出力する座標検出装置において、1回
目の押下と2回目の押下の時間差と位置ずれの許容値を
予め記憶させる過程と、該時間差と位置ずれの許容値の
変更指示の有無を確認する過程と、該許容値の変更指示
があればその指示に基づいて記憶されていた該許容値を
変更する過程と、該1回目の押下によりタイマーを起動
させ第1の押下座標を記憶させる過程と、該2回目の押
下による第2の押下座標を検出し記憶させる過程と、該
1回目の押下と2回目の押下の時間差を該タイマーで検
出する過程と、該検出された時間が該時間差の許容値内
にあるかどうかを判定する過程と、該第1の押下座標と
第2の押下座標を比較しその差が該位置ずれの許容値内
にあるかどうかを判定する過程と、該時間差および位置
ずれの判定結果が何れも該許容値内のときに該第1の押
下座標を出力する過程を含むことである。
【0028】本発明の座標検出装置は、一対の抵抗膜が
スペーサを介して対向し、一方の抵抗膜を2回連続押下
したとき、該一方の抵抗膜が他方の抵抗膜と接触した座
標情報を出力する座標検出装置において、1回目の押下
と2回目の押下の時間差の許容値を記憶させる時間記憶
部と、該1回目の押下と2回目の押下の位置ずれの許容
値を記憶させる位置ずれ記憶部と、該一対の抵抗膜がス
ペーサを介して対向する入力パネルと、該一方の抵抗膜
を押下して該他方の抵抗膜に接触させたときの接触位置
座標の検出を制御する検出制御部と、該時間差を検出し
該時間記憶部に記録された該許容時間差と比較する時間
判別部と、該位置ずれを検出し該位置ずれ記憶部に記録
された許容位置ずれ値と比較する位置ずれ判別部と、該
1回目の押下時の第1の押下座標と該2回目の押下時の
第2の押下座標を記憶する座標記憶部と、該時間差がそ
の許容値内であり該位置ずれがその許容値内のとき該座
標記憶部に記憶された該第1の押下座標値を出力する出
力制御部を備えたことである。
【0029】前記本発明の第1の座標検出方法は、2回
連続押下したときの許容時間差と許容位置ずれを予め記
憶せしめ、実時間差と実位置ずれを前記許容値と比較
し、双方が許容値内のとき1回目の押下した入力座標を
外部に出力する。
【0030】そのため、慎重に入力する1回目の押下に
対し、比較的慎重さに欠け易い2回目の押下は、予め記
憶された時間差および位置ずれの許容値によって管理さ
れるようになり、タッチ方式の入力パネルを使用したダ
ブルクリック操作を可能にする。
【0031】前記本発明の第2の座標検出方法は、前記
記憶された時間差および位置ずれの許容値が、外部から
の変更指示によって更新されるようにし、前記第1の座
標検出方法をさらに高機能にしたものである。
【0032】前記本発明の座標検出装置は、前記本発明
による座標検出方法を装置として実現させるための構成
である。
【0033】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施例装置の概略
を示すブロック図、図2は本発明の実施例装置の動作を
説明するフローチャートである。
【0034】図1において、座標検出装置21は、座標
検出手段22と処理手段23と時間記憶部24および位
置ずれ記憶部25に大別され、座標検出手段22にはタ
ッチ方式の入力パネル26と検出制御部27を具え、処
理手段23には時間判別部28と位置ずれ判別部29と
出力制御部30と座標記憶部31を具え、タッチ入力パ
ネル26には従来のタッチ方式の入力パネル、例えば入
力パネル1または11あるいはそれらと同等のものを使
用する。
【0035】入力パネル26の入力情報、即ち2回連続
して押下したときの情報は、検出制御部27においてそ
のX−Y座標を検出し、検出制御部27から出力された
検出座標値は、時間判別部28と位置ずれ判別部29と
出力制御部30に入力され、1回目の入力座標値は、出
力制御部30から外部装置に向けて出力し例えば所定の
プログラムを起動させると共に、座標記憶部31に記憶
させる。
【0036】時間記憶部24および位置ずれ記憶部25
には、外部からのコマンドによってそれぞれの許容値、
例えば0.5秒の許容時間と2.5mmの許容位置ずれ
が記憶されており、その許容時間の値は時間判別部28
に入力し、許容位置ずれの値は位置ずれ判別部29に入
力される。
【0037】時間判別部28では、1回目の入力と2回
目の入力との時間差が、許容時間内かどうかを判定し、
位置ずれ判別部29では、1回目の入力と2回目の入力
との位置ずれが許容値内かどうかを判定し、その判定結
果を出力制御部30に出力し、時間差および位置ずれが
許容値内であれば、出力制御部30は、座標記憶部31
に記憶されていた1回目の入力座標値を外部に向けて出
力し、特定のプログラムを動作させる。
【0038】前記許容時間と許容位置ずれ、即ち1回目
の入力(押下)と2回目の入力(押下)との時間差およ
び入力位置のずれに関する許容値は、操作性,検出の確
実性,実用性等を勘案したとき、本発明では、時間差に
ついて1秒以内,位置ずれについて5mm以内を推奨す
る。そして、前記許容時間の0.5秒と許容位置ずれの
2.5mmは、前記推奨値の中央値である。
【0039】なお、出力制御部30は外部装置に向けて
2回出力することになり、その2回の出力は1回目に入
力された座標値である。即ち、特定のプログラムを動作
させる2回目の入力は、2回の連続押下が正しく操作さ
れたことを確認するのに利用するが、2回目の押下座標
に対して1回目の押下座標の方が正しいことが多いた
め、2回目の入力値は1回目の押下座標に置換されて出
力制御部30は外部装置に向けて出力されるようにして
ある。
【0040】図2に示すフローチャートの概略を説明す
ると、ステップ11では外部装置からの新規指示事項の
有無を判定し、新規指示事項があれば(yes)、その
新規指示に従って記憶されていた許容時間と許容位置ず
れを修正する。次いで、ステップ14では1回目の入力
に対応してステップ19に進みタイマーを起動させ、ス
テップ21で1回目入力の座標値を外部装置に出力し、
例えば外部装置の特定プログラムを起動させ、ステップ
22で1回目の入力が完了したことを確認したのち、ス
テップ11に戻って2回目の入力が所定の正確さで行な
われたことを確認すると、1回目入力の座標値を再度外
部装置に出力するようになる。
【0041】図2において、装置をスタートしタッチ入
力パネル26を2回連続押下すると、まずステップS1
1において、外部指示即ち許容時間と許容位置ずれの何
れかまたは双方に関する変更指示があるかどうかを、許
容時間記憶部24と許容位置ずれ記憶部25が判定し、
外部指示がnoであればステップS12に進み、外部指
示がyesであれば、ステップS25に進む。
【0042】ステップS25において、許容時間の変更
指示があるかどうかを許容時間記憶部24が判定し、y
esであればステップS26において、許容時間記憶部
24の記憶値を新しい許容値に置換し、ステップS11
に戻る。
【0043】ステップS11における2度目の判定で、
外部指示がnoであればステップS12に進み、yes
であればステップS25において許容時間の変更の有無
を再確認したのち(装置のトラブルまたは動作中に新た
な外部指示がない限りこの判定はnoとなる)、ステッ
プS27において許容位置ずれの変更指示があるかどう
かを許容位置ずれ記憶部25が判定し、yesであれば
(装置のトラブルまたは動作中に新たな外部指示がない
限りこの判定はyesになる)ステップS28におい
て、位置ずれ記憶部25の記憶値を新しい許容値に置換
し、ステップS11に戻る。
【0044】ステップS11における3度目の判定で
は、前記動作中に新たな外部指示がない限り、判定結果
はnoとなり、ステップS12に進むことになる。ステ
ップS12では、入力の有無(抵抗膜が接触しているか
どうか)を出力制御部30が判定し、入力がno(抵抗
膜が接触していない)であればステップS11に戻り、
入力がyes(抵抗膜が接触している)であれば、ステ
ップS13に進み、検出制御部27は入力座標を出力制
御部30に出力し、ステップ14に進む。
【0045】ステップS14では、タイマーが起動して
いるかどうか、即ち1回目の入力か2回目の入力かを時
間判別部28が判定し、no(1回目の入力であること
の判定)であればステップS19に進み、時間判別部2
8の時間測定用タイマーを起動させたのち、ステップS
20で1回目の入力座標値を出力制御部30が保持し、
ステップS21ではその保持入力座標値を、座標記憶部
31に記憶させると共に外部装置に出力させる。
【0046】次いで、ステップS22において入力の有
無を出力制御部30が判定し、no(1回目の入力の終
了を確認すること)であればステップS11に戻り、ス
テップS22の判定がyesであればnoになるまで、
ステップS23では検出制御部27による1回目の入力
座標の検出と、ステップ24における座標出力(検出制
御部27からの座標値を出力制御部30に出力するこ
と)を繰り返すようになる。
【0047】ステップS22において判定がnoとなり
ステップS11に戻ると、新たな外部指示のないことを
ステップS11で確認したのち、ステップS12では出
力制御部30が入力の有無を判定し、その判定がyes
であれば(2回目の入力が行なわれたことを確認すれ
ば)、2回目の入力座標をステップS13で検出制御部
27が検出し、ステップS14で時間測定用タイマーが
起動していることを確認する(yesの判定が出る)
と、ステップS15では、1回目の入力から2回目の入
力までの時間が許容時間内であるかどうかを、時間判別
部28で判定する。
【0048】その結果、no(許容時間外)であればス
テップS19に進みタイマーの起動からやり直すこと
(入力のやり直し)になるが、yes(許容時間内)で
あればステップS16に進んで位置ずれ、即ち1回目の
入力位置と2回目の入力位置とのずれが許容範囲内かど
うかを、位置ずれ判別部29が判定する。
【0049】ステップS16の判定がno(位置ずれが
許容値より大)であればステップS19に進みタイマー
の起動からやり直すこと(入力のやり直し)になるが、
yes(位置ずれが許容値内)であればステップ17に
おいて、出力制御部30は2回目の入力座標値を、座標
記憶装置31に記憶されていた1回目の入力座標値に変
換し、ステップS18でタイマーをOFFにする。
【0050】次いで、ステップS21に進むと出力制御
部30では、2回目の入力座標値を座標記憶部31に記
憶されていた1回目の座標値に変換し、それを外部に出
力するようになる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ダ
ブルクリック操作可能なポインティングデバイスとし
て、定期的メンテナンスを必要としないタッチ方式の入
力パネルが利用可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例装置の概略を示すブロック図
【図2】 本発明の実施例装置の動作を説明するフロー
チャート
【図3】 従来の座標検出装置の概略構成を示すブロッ
ク図(その1)
【図4】 従来の座標検出装置の概略構成を示すブロッ
ク図(その2)
【図5】 従来の座標検出装置の動作を説明するフロー
チャート
【符号の説明】
21 座標検出装置 22 座標検出手段 23 処理手段 24 時間記憶部 25 位置ずれ記憶部 26 入力パネル 27 検出制御部 28 時間判別部 29 位置ずれ判別部 30 出力制御部 31 座標記憶部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の抵抗膜がスペーサを介して対向
    し、一方の抵抗膜を2回連続押下したとき、一方の該抵
    抗膜が他方の該抵抗膜と接触した座標情報を出力する座
    標検出方法であって、 1回目の押下と2回目の押下の時間差と位置ずれの許容
    値を予め記憶させる過程と、該1回目の押下によりタイ
    マーを起動させ第1の押下座標を記憶させる過程と、該
    2回目の押下による第2の押下座標を検出し記憶させる
    こと、該1回目の押下と2回目の押下の時間差を該タイ
    マーで検出する過程と、該検出された時間が該時間差の
    許容値内にあるかどうかを判定する過程と、該第1の押
    下座標と第2の押下座標を比較しその差が該位置ずれの
    許容値内にあるかどうかを判定する過程と、該時間差お
    よび位置ずれの判定結果が何れも該許容値内のときに該
    第1の押下座標を出力する過程と、 を含むことを特徴とする座標検出方法。
  2. 【請求項2】 一対の抵抗膜がスペーサを介して対向
    し、一方の抵抗膜を2回連続押下したとき、一方の該抵
    抗膜が他方の該抵抗膜と接触した座標情報を出力する座
    標検出方法であって、 1回目の押下と2回目の押下の時間差と位置ずれの許容
    値を予め記憶させる過程と、該時間差と位置ずれの許容
    値の変更指示の有無を確認する過程と、該許容値の変更
    指示があればその指示に基づいて記憶されていた該許容
    値を変更する過程と、該1回目の押下によりタイマーを
    起動させ第1の押下座標を記憶させる過程と、該2回目
    の押下による第2の押下座標を検出し記憶させる過程
    と、該1回目の押下と2回目の押下の時間差を該タイマ
    ーで検出する過程と、該検出された時間が該時間差の許
    容値内にあるかどうかを判定する過程と、該第1の押下
    座標と第2の押下座標を比較しその差が該位置ずれの許
    容値内にあるかどうかを判定する過程と、該時間差およ
    び位置ずれの判定結果が何れも該許容値内のときに該第
    1の押下座標を出力する過程と、 を含むことを特徴とする座標検出方法。
  3. 【請求項3】 前記時間差の許容値を0より大きく1秒
    以下に設定すること、 を特徴とする請求項1または2記載の座標検出方法。
  4. 【請求項4】 前記位置ずれの許容値を0〜5mmに設
    定すること、 を特徴とする請求項1または2記載の座標検出方法。
  5. 【請求項5】 一対の抵抗膜がスペーサを介して対向
    し、一方の抵抗膜を2回連続押下したとき、該一方の抵
    抗膜が他方の抵抗膜と接触した座標情報を出力する座標
    検出装置であって、 1回目の押下と2回目の押下の時間差の許容値を記憶さ
    せる許容時間記憶部と、該1回目の押下と2回目の押下
    の位置ずれの許容値を記憶させる許容位置ずれ記憶部
    と、該一対の抵抗膜がスペーサを介して対向する入力パ
    ネルと、該一方の抵抗膜を押下して該他方の抵抗膜に接
    触させたときの接触位置座標の検出を制御する検出制御
    部と、該時間差を検出し該許容時間記憶部に記録された
    該許容時間差と比較する時間判別部と、該位置ずれを検
    出し該許容位置ずれ記憶部に記録された許容位置ずれ値
    と比較する位置ずれ判別部と、該1回目の押下時の第1
    の押下座標と該2回目の押下時の第2の押下座標を記憶
    する座標記憶部と、該時間差がその許容値内であり該位
    置ずれがその許容値内のとき該座標記憶部に記憶された
    該第1の押下座標値を出力する出力制御部を備えたこ
    と、を特徴とする座標検出装置。
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