JPH09325556A - 画像形成装置および画像形成方法、その方法を記憶した記憶媒体 - Google Patents

画像形成装置および画像形成方法、その方法を記憶した記憶媒体

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JPH09325556A
JPH09325556A JP8143984A JP14398496A JPH09325556A JP H09325556 A JPH09325556 A JP H09325556A JP 8143984 A JP8143984 A JP 8143984A JP 14398496 A JP14398496 A JP 14398496A JP H09325556 A JPH09325556 A JP H09325556A
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solenoid
drive
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image forming
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JP8143984A
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Kazuhiko Okazawa
一彦 岡沢
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Canon Inc
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 多色画像形成においてモータからの必要以上
の騒音を抑え、さらにソレノイドの動作性能確保と連続
通電による昇温を抑制を両立させ、さらに分離爪のソレ
ノイドの消費電力の低減とそれによるソレノイド自体の
低コスト化を図る。 【解決手段】 多色画像形成において、CPU26は用
紙サイズ検出データを入力し、この用紙サイズによる現
像器4a〜4dの切り替え時間の変化に応じて、現像器
のロータリー5を回転する現像器駆動モータ14の速度
をモータドライバ30を通じて切り替える制御を行う。
また、CPU26は転写ドラム6の用紙分離爪16を変
位する分離爪ソレノイド24に対し、その吸引開始時は
その駆動電力をより多くし、吸引完了後はその駆動電力
を下げる制御を行う。また、CPU26は用紙サイズに
応じて分離爪の通過時間をセットし、このセットした時
間で分離爪のソレノイド24のオン・オフ時間を制御す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像形成装置および
画像形成方法、その方法を記憶した記憶媒体に関し、特
に複写機、プリンタ等の画像形成装置の感光ドラム、転
写ドラムのステッピングモータによる駆動技術やソレノ
イドの駆動技術に関する。また、本発明は多色記録に好
適である。
【0002】
【従来の技術】例えば、従来の電子写真方式のカラーレ
ーザプリンタは図11に示すような構成となっている。
同図中の矢印方向に所定の速度で回転する感光ドラム1
は、帯電器2によって所定の極性および電圧値に帯電さ
れる。次に、記録紙(転写紙ともいう)Pが給紙カセッ
ト10から給紙ローラ9により所定のタイミングで1枚
ずつ給紙される。そして、検出器114により紙先端が
検出されると、画像信号により変調されたレーザ光が半
導体レーザ19からポリゴンミラー21に向けて照射さ
れ、レーザ光はポリゴンミラー21により走査された
後、レーザおよびミラー(図示しない)を経て、感光ド
ラム1上に導かれる。そして、現像器(現像器カートリ
ッジ)4aにより第1静電潜像が現像され、感光ドラム
1上にマゼンタ色の第1トナー像が形成される。
【0003】転写ドラム6には、所定のタイミング給紙
された記録紙Pの先端が転写開始位置に達する直前に、
トナーと反対極性の転写バイアス電圧が印加され、第1
トナー像が記録紙Pに転写されると同時に、記録紙Pが
転写ドラム6の表面に静電吸着される。
【0004】次に、レーザ光の走査により、感光ドラム
1上に現像されたトナー画像が、記録紙Pに転写され
る。この転写後に現像器ユニットはロータリー5の回転
により4bの現像器に切り換えられ、感光ドラム1上に
は第2静電潜像が形成され、この潜像が新たな現像器4
bにより現像されると、シアン色のトナー像が記録紙P
に位置合わせをされて転写される。次いで、感光ドラム
1上に第3静電潜像が形成され、この潜像が更に新たな
現像器4cにより現像されると、イエロー色のトナー像
が記録紙Pに位置合わせをされて転写される。次いで、
第4静電潜像が形成され、この潜像が更にまた新たな現
像器4dにより現像され、黒色のトナー像が記録紙Pに
位置合わせをされて転写される。
【0005】このようにして転写された記録紙Pの先端
部が分離爪16の位置に近づくと、分離爪16は転写ド
ラム6の表面に接触して、記録紙Pを転写ドラム6から
分離させる。そして、分離爪16は記録紙Pの後端が転
写ドラム6から離れると、元の位置に戻る。その際、帯
電器115により記録紙P上の蓄積電荷が除電され、分
離爪16による記録紙Pの分離を容易にすると共に、分
離時に気中放電を減少させる。
【0006】図12は図11の画像形成装置の用紙分離
機構を示す。図12において、斜線の16bは、分離爪
ソレノイド24がオフの状態で、分離爪16が転写ドラ
ム6から離れている時の分離爪の状態と位置を示す。分
離ソレノイド24をオンするとそのソレノイドは短縮
し、その後端が枢軸で固定された分離爪は、図12の実
線の16aに示す様に、その先端の角度が変わり、用紙
は転写ドラム6上から分離させられる。
【0007】転写ドラム6から分離された用紙は定着器
8に進入する。定着器8の定着ローラはその内部からハ
ロゲンヒータにより加熱されている。定着ローラに用紙
を通過することにより用紙上のトナーを熱溶解して、画
像として用紙に定着させ、それを用紙排出トレイ18上
に排紙している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来例では次のような解決すべき課題があった。
【0009】(1)多色の画像を重ねるためには各色の
現像器を感光ドラムに対して切り替える時間が必要であ
る。この動作は、転写ドラム上への1色分の画像転写が
終わってから次の色の感光ドラム上への画像描画が始ま
るまでの間に行われなければならない。一連の制御で転
写ドラムは一定の速度で回っているため、この切り替え
時間は用紙のサイズによって異なる。例えば、A4サイ
ズではリーガルサイズに比べて約600ms切り替え時
間に余裕がある(但し、このときのプロセススピードは
100mm秒とする)。
【0010】上記切り替え動作はプリント領域外で行う
ため、用紙サイズが小さいほど時間的余裕がある。通常
は最も大きいサイズ(例えばリーガルサイズ)に対する
切り替え時間に間に合うように切り替え時間を合わせて
現像器切り替え用のモータ等を駆動している。そのた
め、通常A4サイズしか使わないユーザーにおいてもリ
ーガル用紙に合わせた高速駆動をするので、必要以上の
稼働音を出していた。
【0011】(2)転写ドラムには図12の16に示す
ような用紙分離爪が配置され、その分離爪16は用紙を
転写ドラムから分離させる際にソレノイド24により駆
動される。通常は16bの状態にあり、転写ドラム6上
の用紙は巻き付いたまま通過する。
【0012】プリントが終わり用紙を転写ドラム6から
分離したいときは、ソレノイド24を駆動して鉄心27
を引くことによって分離爪16が16aの状態になり、
その爪が転写ドラム6と用紙の先端に入り込むことによ
り用紙を転写ドラム6から分離する。
【0013】通常のプリントシーケンスでは分離爪16
は4色の転写が終わったときにだけ駆動する。ところ
が、モノカラーで連続プリントする場合は、用紙転写後
にすぐに次の紙が分離爪16の位置にくるために、分離
爪16はほとんど常にONすることになる。この場合、
連続通電状態が続くことによりソレノイド24のコイル
が昇温する。その結果、鉄心27に対する吸引力が小さ
くなる他、コイル自体の構成部品が破損するのを避ける
ため、連続通電に耐えられる放熱効率の良いソレノイド
を使用する必要がある。カラープリンタの場合、これは
ほとんどのユーザーがフルカラープリントをすることを
考えると、使用頻度の少ない機能のために割高なコスト
をかけていることになる。
【0014】本発明は、上記のような課題を解決するた
めになされたもので、その第1の目的は、用紙サイズに
応じた駆動制御を行うことによりモータから発生する騒
音の低減を図ることにある。
【0015】本発明の第2の目的は、分離爪のソレノイ
ドの動作性能確保と連続通電による昇温の抑制を両立さ
せることにある。
【0016】本発明の第3の目的は、分離爪のソレノイ
ドの消費電力の低減とそれによるソレノイド自体の低コ
スト化を図ることにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記第1の目
的を達成するため、多色画像形成において用紙サイズに
よる切り替え時間に応じて切り替え速度を切り替えるこ
とにより、モータの必要以上の騒音を抑えることを特徴
としている。
【0018】また、ソレノイドの吸引力は鉄心がコイル
内に深くはいるほど強くなる。即ち、ソレノイドの引き
はじめの方が引ききったときよりも大きな吸引力を必要
とする。本発明は、上記第2の目的を達成するため、こ
のような性質に基づき、吸引開始時はより駆動電力を多
くし、吸引完了後は駆動電力を下げることにより、ソレ
ノイドの動作性能確保と連続通電による昇温を抑制を両
立させることを特徴としている。
【0019】また、本発明は、上記第3の目的を達成す
るため、用紙サイズに応じて分離爪通過時間をセット
し、このセットした時間で分離爪のソレノイドのオン・
オフ時間を制御することにより、分離爪のソレノイドの
消費電力の低減とそれによるソレノイド自体の低コスト
化を図ることを特徴としている。
【0020】更に詳細には、本発明の装置は、多色画像
形成において、記録用紙のサイズに応じて駆動手段の駆
動制御条件をあらかじめ格納した記憶手段と、画像形成
する記録用紙のサイズに応じて前記駆動手段の駆動制御
条件を前記記憶手段に記憶されている複数の駆動制御デ
ータから選択する制御手段とを具備する。ここで、前記
制御手段は、前記駆動手段であるモータの駆動速度を可
変にする手段である、あるいは、前記制御手段は、前記
駆動手段であるソレノイドの駆動時間を変換する手段で
ある、あるいは、前記制御手段は、前記駆動手段である
ソレノイドの駆動電力を可変にする手段である、とする
ことができる。また、前記制御手段は前記ソレノイドの
駆動距離に応じて該ソレノイドの駆動電力を制御するこ
とを特徴とすることができる。
【0021】また、本発明の装置は、その一形態とし
て、電子写真方式により多色画像を形成する画像形成装
置において、記録用紙のサイズを検出するサイズ検出手
段と、現像剤の色に対応して現像器を切り替えるための
モータと、記録用紙の各サイズに応じて前記モータの速
度を予め設定した記憶手段と、前記サイズ検出手段が検
出したサイズに応じて前記記憶手段から前記モータの速
度データを選択して、該選択した速度データに基づいて
前記モータの速度を制御する制御手段とを具備する。
【0022】また、本発明の装置は、他の形態として、
電子写真方式により多色画像を形成する画像形成装置に
おいて、記録用紙のサイズを検出するサイズ検出手段
と、トナー画像を転写するための転写ドラムから記録用
紙を分離する分離爪と、該分離爪を駆動するソレノイド
と、記録用紙の各サイズに応じて前記ソレノイドの駆動
時間を予め設定した記憶手段と、前記サイズ検出手段が
検出したサイズに応じて前記記憶手段から前記ソレノイ
ドの駆動時間を選択して、該選択した駆動時間データに
基づいて前記ソレノイドのオン・オフを制御する制御手
段とを具備する。そして、前記制御手段は、前記サイズ
検出手段が検出したサイズの代わりに、記録用紙のサイ
ズを入力する操作手段により設定されたサイズを用いる
としてもよい。
【0023】また、本発明の装置は、更に他の形態とし
て、電子写真方式により多色画像を形成する画像形成装
置において、トナー画像を転写するための転写ドラムか
ら記録用紙を分離する分離爪と、該分離爪を駆動するソ
レノイドと、該ソレノイドのオンの時から該ソレノイド
の所定の吸引終了時間を監視する吸引時間監視手段と、
該吸引時間監視手段の前記吸引終了時間の検知に応じて
前記ソレノイドの駆動電力を低下させる制御手段とを具
備する。そして、好適には、前記制御手段は前記駆動電
力の低下をPWM駆動により行うことを特徴とすること
ができる。また、前記制御手段は、前記PWM駆動の際
にPWM信号を発生するPWM駆動回路と、前記PWM
信号を平滑する平滑回路と、該平滑回路で平滑された後
の一定電圧値をリファレンスして前記ソレノイドを駆動
する定電流駆動回路とを有することを特徴とすることが
できる。
【0024】本発明の方法は、多色画像形成において、
画像形成する記録用紙のサイズに応じて駆動手段の駆動
制御条件を記憶手段に予め記憶されている複数の駆動制
御データから選択する選択ステップと、該選択ステップ
で選択された駆動データに基づき前記駆動手段を制御す
る制御ステップとを有する。
【0025】本発明の方法の別の形態では、画像形成時
にソレノイドを駆動し、該ソレノイドの駆動位置に応じ
て、該ソレノイドの駆動電力を可変にする制御を行う制
御ステップを有する。
【0026】また、本発明の方法は、その一形態とし
て、電子写真方式により多色画像を形成する画像形成方
法において、現像剤の色に対応して現像器を切り替える
ためのモータの速度を記録用紙の各サイズに応じて予め
記憶手段に設定しておくステップと、記録用紙のサイズ
に応じて前記記憶手段から前記モータの速度データを選
択する選択ステップと、選択ステップで選択した速度デ
ータに基づいて前記モータの速度を制御する制御ステッ
プとを有する。
【0027】また、本発明の方法は、他の形態として、
電子写真方式により多色画像を形成する画像形成方法に
おいて、トナー画像を転写するための転写ドラムから記
録用紙を分離する分離爪を駆動するソレノイドの駆動時
間を記録用紙の各サイズに応じて記憶手段に予め設定し
ておくステップと、記録用紙のサイズに応じて前記記憶
手段から前記ソレノイドの駆動時間を選択して設定する
選択ステップと、前記ソレノイドをオンし、前記選択ス
テップで設定した時間が経過したか否かを判断する経過
時間監視ステップと、該経過時間監視ステップで前記選
択ステップで設定した時間が経過したとの判断に応じて
前記ソレノイドをオフする制御ステップとを有する。
【0028】また、本発明の方法は、更に他の形態とし
て、電子写真方式により多色画像を形成する画像形成方
法において、トナー画像を転写するための転写ドラムか
ら記録用紙を分離する分離爪を駆動するソレノイドのオ
ンの時から該ソレノイドの所定の吸引終了時間を監視す
る吸引時間監視ステップと、該吸引時間監視ステップで
の前記吸引終了時間の検知に応じて前記ソレノイドの駆
動電力を低下させる制御ステップとを有する。ここで、
好適例として、前記制御ステップでの前記駆動電力の低
下をPWM駆動により行うことを特徴とすることができ
る。
【0029】また、上記本発明の画像形成方法の各ステ
ップを記憶した記憶媒体は本発明に包含される。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
【0031】(第1実施形態)図1は本発明の第1の実
施形態における現像カートリッジ切り替え系および制御
回路の構成を示す。
【0032】現像器ユニットはロータリー5が回転する
ことによって感光ドラム1と対向する現像器カートリッ
ジ(現像器)4a〜4dを切り替えている。
【0033】ここで、3は現像器切り替えセンサ、6は
転写ドラム、13は転写ドラムセンサ、14は現像器駆
動モータ、15は現像器ギアーである。7は電気回路基
板であり、電気回路基板7には、26のCPU(中央演
算処理装置)および30のモータドライバ等が設けられ
ている。CPU26は例えば、1チップ・マイクロコン
ピータあるいはマイクロプロセッサであり、必要な制御
手順やテーブル等のデータを格納したROM(リードオ
ンリメモリ)および作業用のRAM(ランダムアクセス
メモリ)等をその内部に有する。
【0034】CPU26は後述の用紙サイズ検出センサ
の出力を入力し、この用紙サイズ検出センサの出力に応
じて現像器駆動モータ14の駆動速度を後述のように設
定し、また転写ドラムセンサ13の出力、現像器切り替
えセンサ3の出力をそれぞれ入力する。CPU26は、
モータドライバ30を介することにより、転写ドラムセ
ンサ13の出力に応じてモータ14を現像器4a〜4d
の後述の切り替えタイミングで起動して、モータ14を
上記の設定した駆動速度で駆動し、現像器切り替えセン
サ3の出力に応じてモータ14を停止するという制御を
行う。モータドライバ30により現像器駆動モータ14
の駆動速度(回転速度)が制御されると、モータ14の
回転は現像器ギアー15を介してロータリー5に伝達さ
れるので、ロータリー5の回転速度が制御されることに
なる。その他の構成は、図11に示した従来例と同様な
ので、その詳細な説明は省略する。
【0035】図2は図1の現像器4a〜4dの切り替え
タイミングを示す。図2に示すように、現像器4a〜4
dの切り替えは転写ドラム6の回転中の画像プリント時
間外のT1のタイミングにおいて行われる。
【0036】いま仮に、プロセス速度を100mm/
s、転写ドラム6の周長を500mm、レーザー照射位
置から転写位置(転写ポイント)までの距離を50mm
とすると、通常の最大用紙サイズがリーガル(355m
m)であれば、500−355−50=95mm=95
0msが切り替えに使える時間となる。
【0037】一方、給紙部には、一般に用紙サイズ検出
センサが備えられている。用紙サイズ検出の方法は給紙
システムにより複数ある。例えば、給紙カセットの場合
は、図3に示すように給紙カセット10の端部にサイズ
によって異なるパターンのコマ42があり、給紙カセッ
ト10の本体40への挿入により、本体側のスイッチ4
1がコマ42に押されることによって、スイッチ41の
監視をしている検出デバイス(図示しない)がサイズを
検出する。
【0038】また、用紙トレイ(図示しない)に任意の
サイズの紙を乗せることができるプリンタでは、図4に
示すように、給紙ローラ9の下流の搬送部に用紙通過を
検出する用紙サイズ検出センサ17が設けられており、
このセンサにより用紙の長さを用紙搬送中に計測するこ
とができる。いずれの場合もその検出結果あるいは計測
結果は図1のCPU26内のRAM(図示しない)に記
憶させることができる。
【0039】また、CPU26にはモータ駆動のための
パルス出力機能を有し、パルスの送出,停止及びパルス
レートの制御が上記ROMに格納したソフトウェアによ
って自在に行える。
【0040】図3または図4で説明した用紙サイズ検出
手段により検出された用紙サイズは、コントロールデバ
イスであるCPU26内で切り替え余裕時間に変換さ
れ、さらにこの余裕時間を基に最適なモータ速度が設定
される。あるいは、用紙サイズからモータ速度設定を直
接に変換表(変換テーブル)を用いてテーブルルックア
ップ方式により行う。
【0041】この変換表のテーブルは下記の表1に示す
様な対応関係があり、用紙サイズが搬送方向に対して短
いほど切り替え時間を長く設定でき、かつモータ速度を
遅くできる。これは表1に示すように、用紙サイズ毎に
全て変えてもよいし、あるいは下記の表2に示すよう
に、長さの近いサイズはあえて制御速度を変更すること
なく、用紙サイズ種類よりも少ない速度設定を用意した
数段階に分けてもよい。以上のように、本実施形態で
は、多色画像形成において用紙サイズによる上記切り替
え時間に応じて切り替え速度を切り替えるようにしたの
で、モータから発生する必要以上の騒音を抑えることが
できる。
【0042】
【表1】
【0043】
【表2】
【0044】(第2実施形態)図5は本発明の第2の実
施形態の回路機構を示す。その他の構成は図1と同様で
ある。図5において、24は分離爪ソレノイド、25は
ソレノイド駆動用のNPNトランジスタ(以下、駆動ト
ランジスタ)、26はマイクロコンピュータあるいはマ
イクロプロセッサのようなCPU(中央演算処理装置)
である。駆動トランジスタ25のエミッタは接地し、そ
のベースはCPU26の出力ポートに接続し、そのコレ
クタは+24Vの電源と分離爪ソレノイド24とに接続
している。この構成で、CPU26からの制御信号が駆
動トランジスタ25のベースに印加されると、駆動トラ
ンジスタ25は導通状態となり、+24Vの電源がソレ
ノイド24に流れ、このソレノイドがON(オン)す
る。
【0045】CPU26のソフト上の制御手順を図6の
フローチャートに示す。なお、この図6の制御手順はC
PU26の内部メモリ(例えばROM;図示しない)に
予め格納されているものとする。
【0046】次に、図6を参照して本実施形態の動作を
説明する。図3または図4で示した用紙サイズ検出手段
により検出された用紙サイズのデータがCPU26の内
部メモリ(例えばRAM;図示しない)に格納されてい
る。CPU26は分離爪ソレノイド24をオンする時点
で用紙サイズの応じた分離爪通過時間をセットする(S
1)。
【0047】次に、駆動トランジスタ25に制御信号を
送ることで分離爪ソレノイド24をオンするとともに、
内部タイマを起動して時間をカウントする(S2)。
【0048】そのカウント値により、S1でセットした
分離爪通過時間が経過したか否かをチェックする(S
3)。
【0049】セットした時間(設定時間)が経過した
ら、駆動トランジスタ25への制御信号を消失して分離
爪ソレノイド24をOFF(オフ)する(S4)。
【0050】以上のように、本実施形態では、用紙サイ
ズに応じて分離爪の通過時間をセットし、このセットし
た時間で分離爪のソレノイドのオン・オフ時間を制御す
るようにしたので、ソレノイドの消費電力の低減とそれ
によるソレノイド自体の低コスト化が得られる。
【0051】(第3実施形態)図7は本発明の第3の実
施形態でのソレノイド駆動のタイミングを示す。本実施
形態では、分離爪ソレノイド24の吸引力はその引きき
ったときが最も強い性質を利用するもので、分離爪ソレ
ノイド24の吸引終了後、図5の駆動トランジスタ25
をPWM(パルス幅変調)駆動することにより、図7に
示すように駆動電力を下げる制御を行うものである。そ
の他の構成は図1および図5と同様である。
【0052】この制御の手順を図8のフローチャートを
参照して説明する。
【0053】まず、分離爪ソレノイド24をオンすると
ともに時間をカウントする(S11)。
【0054】予め設定されているソレノイド吸引に十分
な時間が経過したか否かをチェックする(S12)。
【0055】その設定時間(吸引時間)が経過したらソ
レノイド24を低電力駆動する(S13)。
【0056】駆動回路自体は図5と同様であるが、図9
に示すように、上記S13のステップにおいては、CP
U26は駆動トランジスタ25への制御信号を連続ON
信号からPWM信号に変えて、駆動トランジスタ25を
数ms毎にオン・オフを繰り返す周知のPWM駆動を行
うことで、ソレノイド24を低電力駆動する。
【0057】また、図10に示す様に、CPU26によ
るPWM駆動回路と駆動回路の間にPWM信号の平滑回
路31を設け、この平滑回路31後の一定電圧値をリフ
ァレンスとする定電流駆動回路32によってソレノイド
24を駆動するようにしてもよい。
【0058】また、PWMデューティ、及び周波数は、
駆動電力の制御や振動領域を避けるために任意に設定で
きることは言うまでもない。
【0059】以上のように、本実施形態では、分離爪ソ
レノイドの吸引開始時はより駆動電力を多くし、その吸
引完了後は例えばPWM駆動により分離爪ソレノイドの
駆動電力を下げるようにしたので、ソレノイドの動作性
能確保と連続通電による昇温を抑制を両立させることが
できる。
【0060】(他の実施形態)上述した本発明の第1〜
第3の実施形態を組み合わすことも可能であり、相乗効
果が期待できる。
【0061】また、本発明はアナログ複写機、デジタル
複写機、およびレーザービームプリンタやLEDプリン
タ等のプリンタに限らず、プリント機構を内蔵したファ
クシミリ装置や発券機等の各種機器にも適用可能であ
る。
【0062】また、本発明は、複数の機器から構成され
るシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適
用しても良い。また、本発明はシステム或は装置にプロ
グラムを供給することによって達成する場合にも適用で
きることは言うまでもない。この場合、本発明を達成す
るためのソフトウエアによって表されるプログラムを格
納した記憶媒体を該システム或は装置に読み出すことに
よって、そのシステム或は装置が、本発明の効果を享受
することが可能となる。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
多色画像形成において用紙サイズによる切り替え時間に
応じて切り替え速度を切り替えるようにしたので、モー
タから発生する必要以上の騒音の低減が得られる。
【0064】また、本発明によれば、ソレノイドの吸引
開始時はより駆動電力を多くし、吸引完了後は駆動電力
を下げるようにしたので、ソレノイドの動作性能確保と
連続通電による昇温を抑制を両立させることができる。
【0065】また、本発明によれば、用紙サイズに応じ
て分離爪の通過時間をセットし、このセットした時間で
分離爪のソレノイドのオン・オフ時間を制御するので、
分離爪のソレノイドの消費電力の低減とそれによるソレ
ノイド自体の低コスト化を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の構成を示すブロック
図である。
【図2】本発明の第1の実施形態の現像器切り替えタイ
ミングを示すタイミングチャートである。
【図3】本発明の第1の実施形態の用紙サイズ検出の機
構を示す断面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態の給紙搬送部における
用紙サイズ検出系の機構を示す模式図である。
【図5】本発明の第2の実施形態のソレノイド駆動回路
の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の第2の実施形態の動作を示すフローチ
ャートである。
【図7】本発明の第3の実施形態の駆動タイミングを示
すタイミングチャートである。
【図8】本発明の第3の実施形態の動作を示すフローチ
ャートである。
【図9】本発明の第3の実施形態の駆動信号のタイミン
グを示すタイミングチャートである。
【図10】本発明の第3の実施形態の他の構成を示すブ
ロック図である。
【図11】本発明が適用可能な画像形成装置の構成を示
す断面図である。
【図12】図11の画像形成装置の用紙分離機構を示す
模式図である。
【符号の説明】
1 感光ドラム 2 帯電器 3 現像器切り替えセンサ 4a〜4d 現像器カートリッジ(現像器) 5 ロータリー(現像器切り替えシェル) 6 転写ドラム 7 電気回路基板 8 定着器 9 給紙ローラ 10 給紙カセット 11 高圧印加ローラ 13 転写ドラムセンサ 14 現像器駆動モータ 15 現像器駆動ギア 16 分離爪(用紙分離爪) 17 用紙サイズ検出センサ 18 用紙排出トレイ 19 半導体レーザ 21 ポリゴンミラー 22 高圧印加用帯電器 23 クリーニングモータ 24 ソレノイド(分離爪ソレノイド) 25 ソレノイド駆動トランジスタ 26 CPU 27 ソレノイド鉄心 30 モータドライバ 31 PWM信号平滑回路 32 定電流駆動回路 40 本体 41 カセットサイズ検知センサ 42 用紙サイズコマ 114 検出器 115 帯電器

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多色画像形成において、記録用紙のサイ
    ズに応じて駆動手段の駆動制御条件をあらかじめ格納し
    た記憶手段と、 画像形成する記録用紙のサイズに応じて前記駆動手段の
    駆動制御条件を前記記憶手段に記憶されている複数の駆
    動制御データから選択する制御手段とを具備することを
    特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記駆動手段であるモ
    ータの駆動速度を可変にする手段であることを特徴とす
    る請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記駆動手段であるソ
    レノイドの駆動時間を変換する手段であることを特徴と
    する請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記駆動手段であるソ
    レノイドの駆動電力を可変にする手段であることを特徴
    とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は前記ソレノイドの駆動距
    離に応じて該ソレノイドの駆動電力を制御することを特
    徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 電子写真方式により多色画像を形成する
    画像形成装置において、 記録用紙のサイズを検出するサイズ検出手段と、 現像剤の色に対応して現像器を切り替えるためのモータ
    と、 記録用紙の各サイズに応じて前記モータの速度を予め設
    定した記憶手段と、 前記サイズ検出手段が検出したサイズに応じて前記記憶
    手段から前記モータの速度データを選択して、該選択し
    た速度データに基づいて前記モータの速度を制御する制
    御手段とを具備することを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 電子写真方式により多色画像を形成する
    画像形成装置において、 記録用紙のサイズを検出するサイズ検出手段と、 トナー画像を転写するための転写ドラムから記録用紙を
    分離する分離爪と、 該分離爪を駆動するソレノイドと、 記録用紙の各サイズに応じて前記ソレノイドの駆動時間
    を予め設定した記憶手段と、 前記サイズ検出手段が検出したサイズに応じて前記記憶
    手段から前記ソレノイドの駆動時間を選択して、該選択
    した駆動時間データに基づいて前記ソレノイドのオン・
    オフを制御する制御手段とを具備することを特徴とする
    画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記制御手段は、前記サイズ検出手段が
    検出したサイズの代わりに、記録用紙のサイズを入力す
    る操作手段により設定されたサイズを用いることを特徴
    とする請求項6または7に記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 電子写真方式により多色画像を形成する
    画像形成装置において、 トナー画像を転写するための転写ドラムから記録用紙を
    分離する分離爪と、 該分離爪を駆動するソレノイドと、 該ソレノイドのオンの時から該ソレノイドの所定の吸引
    終了時間を監視する吸引時間監視手段と、 該吸引時間監視手段の前記吸引終了時間の検知に応じて
    前記ソレノイドの駆動電力を低下させる制御手段とを具
    備することを特徴とする画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記制御手段は前記駆動電力の低下を
    PWM駆動により行うことを特徴とする請求項9に記載
    の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記制御手段は、 前記PWM駆動の際にPWM信号を発生するPWM駆動
    回路と、 前記PWM信号を平滑する平滑回路と、 該平滑回路で平滑された後の一定電圧値をリファレンス
    して前記ソレノイドを駆動する定電流駆動回路とを有す
    ることを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
  12. 【請求項12】 多色画像形成において、画像形成する
    記録用紙のサイズに応じて駆動手段の駆動制御条件を記
    憶手段に予め記憶されている複数の駆動制御データから
    選択する選択ステップと、 該選択ステップで選択された駆動データに基づき前記駆
    動手段を制御する制御ステップとを有することを特徴と
    する画像形成方法。
  13. 【請求項13】 画像形成時にソレノイドを駆動し、該
    ソレノイドの駆動位置に応じて、該ソレノイドの駆動電
    力を可変にする制御を行う制御ステップを有することを
    特徴とする画像形成方法。
  14. 【請求項14】 電子写真方式により多色画像を形成す
    る画像形成方法において、 現像剤の色に対応して現像器を切り替えるためのモータ
    の速度を記録用紙の各サイズに応じて予め記憶手段に設
    定しておくステップと、 記録用紙のサイズに応じて前記記憶手段から前記モータ
    の速度データを選択する選択ステップと、該選択ステッ
    プで選択した速度データに基づいて前記モータの速度を
    制御する制御ステップとを有することを特徴とする画像
    形成方法。
  15. 【請求項15】 電子写真方式により多色画像を形成す
    る画像形成方法において、 トナー画像を転写するための転写ドラムから記録用紙を
    分離する分離爪を駆動するソレノイドの駆動時間を記録
    用紙の各サイズに応じて記憶手段に予め設定しておくス
    テップと、 記録用紙のサイズに応じて前記記憶手段から前記ソレノ
    イドの駆動時間を選択して設定する選択ステップと、 前記ソレノイドをオンし、前記選択ステップで設定した
    時間が経過したか否かを判断する経過時間監視ステップ
    と、 該経過時間監視ステップで前記選択ステップで設定した
    時間が経過したとの判断に応じて前記ソレノイドをオフ
    する制御ステップとを有することを特徴とする画像形成
    方法。
  16. 【請求項16】 電子写真方式により多色画像を形成す
    る画像形成方法において、 トナー画像を転写するための転写ドラムから記録用紙を
    分離する分離爪を駆動するソレノイドのオンの時から該
    ソレノイドの所定の吸引終了時間を監視する吸引時間監
    視ステップと、 該吸引時間監視ステップでの前記吸引終了時間の検知に
    応じて前記ソレノイドの駆動電力を低下させる制御ステ
    ップとを有することを特徴とする画像形成方法。
  17. 【請求項17】 前記制御ステップでの前記駆動電力の
    低下をPWM駆動により行うことを特徴とする請求項1
    6に記載の画像形成方法。
  18. 【請求項18】 請求項12ないし請求項17のいずれ
    かに記載の画像形成方法の各ステップを記憶した記憶媒
    体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7302201B2 (en) 2004-09-30 2007-11-27 Samsung Electronics Co., Ltd. Voltage switch and electrophotographic color image forming apparatus using the same
US8336874B2 (en) 2007-12-18 2012-12-25 Ricoh Company, Ltd. Solenoid device, automatic document feeder, and image forming apparatus

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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