JPH0932551A - エンジンの水冷装置 - Google Patents

エンジンの水冷装置

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Publication number
JPH0932551A
JPH0932551A JP18870995A JP18870995A JPH0932551A JP H0932551 A JPH0932551 A JP H0932551A JP 18870995 A JP18870995 A JP 18870995A JP 18870995 A JP18870995 A JP 18870995A JP H0932551 A JPH0932551 A JP H0932551A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
jacket
throttle valve
cylinder
cooling water
water
Prior art date
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Pending
Application number
JP18870995A
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English (en)
Inventor
Kozo Yoshida
鉱三 吉田
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】ポンプ出口11とジャケット入口12との
間をガスケット13で封止した、エンジンの水冷装置に
おいて、ガスケット13にバイメタル作動式の絞り弁1
4を設け、ジャケット出口5の冷却水温度がサーモスタ
ット6の全開設定温度15を上回る所定の設定温度16
に到達するまで、絞り弁14周辺の冷却水温度の上昇に
伴って絞り弁14の開度を次第に大きくしながら、絞り
弁14でラジエータ8からシリンダジャケット4への冷
却水17の導入量を制限する。 【効果】暖機運転中、エンジンに急負荷がかかり、全閉
のサーモスタット6が即座に全開に切り替わっても、絞
り弁14でラジエータ8からシリンダジャケット4への
冷却水17の導入量を制限しするので、シリンダ18の
急冷による収縮が抑制され、シリンダ18とピストン1
9の摺動抵抗の増加による損傷を抑制できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンの水冷装
置に関し、詳しくは、急負荷時に起こるシリンダとピス
トンの損傷を抑制できるものに関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンの水冷装置の従来技術として図
4に示すものがある。これは、本発明と同様、次のよう
な基本構造を備えている。すなわち、図4(A)に示す
ように、シリンダヘッド101内のヘッドジャケット1
02とシリンダブロック103内のシリンダジャケット
104とを連通させ、ヘッドジャケット102のジャケ
ット出口105にサーモスタット106を設け、このジ
ャケット出口105を温水導出パイプ107を介してラ
ジエータ108に連通させ、ラジエータ108に冷水導
出パイプ109を介して水ポンプ110を連通させ、水
ポンプ110のポンプ出口111とシリンダジャケット
104のジャケット入口112とを連通させ、このポン
プ出口111とジャケット入口112との間を、図2に
示すガスケット113で封止して構成してある。
【0003】この従来技術では、ラジエータ108から
シリンダジャケット104内への冷却水117の導入量
は、サーモスタット106の開度によって制御されてお
り、暖機運転中、エンジンに急負荷がかかると、燃焼熱
の増加により、ジャケット出口105の冷却水温度が急
上昇し、全閉のサーモスタット106が即座に全開に切
り替わり、ラジエータ108から低温の冷却水117が
シリンダジャケット104内に一気に流入することがあ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、暖
機運転中、エンジンに急負荷がかかると、全閉のサーモ
スタット106が即座に全開に切り替わり、ラジエータ
108から低温の冷却水117がシリンダジャケット1
04内に一気に流入し、シリンダ118が急冷によって
収縮し、シリンダ118とピストン119の摺動抵抗を
増加させ、これらを損傷させることがある。
【0005】本発明の課題は、エンジンの急負荷時にシ
リンダやピストンが損傷するのを防止できる、エンジン
の水冷装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、図1(A)に
示すように、シリンダヘッド1内のヘッドジャケット2
とシリンダブロック3内のシリンダジャケット4とを連
通させ、ヘッドジャケット2のジャケット出口5にサー
モスタット6を設け、このジャケット出口5を温水導出
パイプ7を介してラジエータ8に連通させ、ラジエータ
8に冷水導出パイプ9を介して水ポンプ10を連通さ
せ、水ポンプ10のポンプ出口11とシリンダジャケッ
ト4のジャケット入口12とを連通させ、このポンプ出
口11とジャケット入口12との間をガスケット13で
封止した、エンジンの水冷装置において、次のようにし
たことを特徴とする。
【0007】すなわち、図1〜図3に示すように、ガス
ケット13にバイメタル作動式の絞り弁14を設け、ジ
ャケット出口5の冷却水温度が図1(D)に示すサーモ
スタット6の全開設定温度15を上回る所定の設定温度
16に到達するまで、絞り弁14周辺の冷却水温度の上
昇に伴って絞り弁14の開度を次第に大きくしながら、
絞り弁14でラジエータ8からシリンダジャケット4へ
の冷却水17の導入量を制限するようにしたことを特徴
とする。
【0008】
【作用】本発明では、図1(A)に示すラジエータ8か
らシリンダジャケット4内への冷却水17の導入量は、
サーモスタット6の開度と絞り弁14の開度によって制
御されており、暖機運転中、エンジンに急負荷がかか
り、燃焼熱の増加により、ジャケット出口5の冷却水温
度が急上昇し、全閉のサーモスタット6が即座に全開に
切り替わっても、ジャケット出口5の冷却水温度が、図
1(D)に示すサーモスタット6の全開設定温度15を
上回る所定の設定温度16に到達するまで、絞り弁14
でラジエータ8からシリンダジャケット4への冷却水1
7の導入量を制限する。
【0009】
【発明の効果】本発明によれば、次の効果を奏する。 暖機運転中、エンジンに急負荷がかかり、全閉のサー
モスタット6が即座に全開に切り替わっても、絞り弁1
4でラジエータ8からシリンダジャケット4への冷却水
17の導入量を制限するため、シリンダ18の急冷によ
る収縮が抑制され、シリンダ18とピストン19の摺動
抵抗の増加による損傷を抑制できる。
【0010】絞り弁14周辺の冷却水温度の上昇に伴
って、絞り弁14の開度が次第に大きくなるので、暖機
後の通常運転中、冷却水の循環不足によるエンジンのオ
ーバーヒートを抑制できる。
【0011】ガスケット13に絞り弁14を設けるの
で、エンジンへの絞り弁14の装着が簡単である。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。図1に示す第1実施形態では、水冷装置
を備えた縦型多気筒ディーゼルエンジンを用いており、
このエンジンは、シリンダブロック3の上部にシリンダ
ヘッド1を設け、シリンダブロック3の前部にエンジン
冷却ファン20を設け、シリンダブロック3の後部にフ
ライホイル21を設けて構成してある。シリンダブロッ
ク3内にはシリンダ18を設け、その内部にピストン1
9を摺動自在に内嵌している。
【0013】このエンジンの冷却装置は、図1(A)に
示すように、シリンダヘッド1内のヘッドジャケット2
とシリンダブロック3内のシリンダジャケット4とを連
通させ、ヘッドジャケット2のジャケット出口5にサー
モスタット6を設け、このジャケット出口5を温水導出
パイプ7を介してラジエータ8に連通させ、ラジエータ
8に冷水導出パイプ9を介して水ポンプ10を連通さ
せ、水ポンプ10のポンプ出口11とシリンダジャケッ
ト4のジャケット入口12とを連通させ、このポンプ出
口11とジャケット入口12との間をガスケット13で
封止してある。
【0014】水ポンプ10の羽根は、エンジン冷却ファ
ン24の回転軸25に取り付け、クランクプーリ26か
らファンベルト27を介して連動されるようにしてあ
る。そして、サーモスタット6よりも流路上手側で、ジ
ャケット出口5から常時開通状態のバイパス路28を導
出し、このバイパス路28を水ポンプ10に接続してあ
る。このため、サーモスタット6が閉弁状態を維持する
暖機運転中は、ジャケット出口5の冷却水は、バイパス
路28からシリンダジャケット4に戻る。
【0015】図4(D)は、ジャケット出口5の冷却水
温度と、サーモスタット6及び絞り弁14の開度の関係
を示すグラフであるが、サーモスタット6は、実線で示
すように、ジャケット出口5の冷却水温度が開弁開始設
定温度29(70゜C)になると、開弁を開始し、全開
開弁温度15(80゜C)で全開する。
【0016】この実施形態では、急負荷時に起こるシリ
ンダ18とピストン19の損傷を抑制するため、次のよ
うな構成を採用した。すなわち、図1(B)・(C)に
示すように、ガスケット13にバイメタル作動式の絞り
弁14を設け、ジャケット出口5の冷却水温度が、図1
(D)に示すサーモスタット6の全開設定温度15(8
0゜C)を上回る所定の設定温度16(100゜C)に到
達するまで、絞り弁14周辺の冷却水温度の上昇に伴っ
て絞り弁14の開度を次第に大きくしながら、絞り弁1
4でラジエータ8からシリンダジャケット4への冷却水
17の導入量を制限するようにしてある。
【0017】このような構成によれば、図1(A)に示
すラジエータ8からシリンダジャケット4内への冷却水
17の導入量は、サーモスタット6の開度と絞り弁14
の開度によって制御されており、暖機運転中、エンジン
に急負荷がかかり、燃焼熱の増加により、ジャケット出
口5の冷却水温度が急上昇し、全閉のサーモスタット6
が即座に全開に切り替わっても、ジャケット出口5の冷
却水温度が、図1(D)に示すサーモスタット6の全開
設定温度15(80゜C)を上回る所定の設定温度16
(100゜C)に到達するまで、絞り弁14でラジエー
タ8からシリンダジャケット4への冷却水17の導入量
を制限する。
【0018】ガスケット13は円環状に形成してある。
絞り弁14はガスケット13からその中心に向けて導出
したバイメタル製の複数の舌片22で構成し、その感知
温度が高まるにつれて舌片22が湾曲して、絞り弁14
の開度を次第に大きくするようにしてある。絞り弁14
の中央部には常時開通状の通水口23を設け、その開口
面積は絞り弁14の全開面積の20%に設定してあるた
め、絞り弁14は最も絞られた状態でも、20%の開度
を有し、暖機運転時にバイパス路28からシリンダジャ
ケット4に流入する冷却水の抵抗にならないようにして
ある。この絞り弁14は、開弁開始設定温度44(30
゜C)で開弁を開始し、上記設定温度(100゜C)で全
開する。
【0019】図2に示す第2実施形態では、円環状のガ
スケット13に通水口30を備えた壁31を設け、この
壁31に回転軸32を挿通し、この回転軸32に通水口
33を備えた円板34を固定し、この円板34を壁31
に重ね合わせ、壁31と回転軸32との間にバイメタル
製のコイル35を介設し、コイル35の感知温度が高ま
るにつれて、コイル35の変形によって円板34の回転
角度が大きくなり、各通水口30・33のオーバーラッ
プ面積が次第に増加して、絞り弁14の開度が次第に大
きくなるようにしてある。
【0020】尚、各通水口30・33のオーバーラップ
面積は、最も絞られた状態でも、絞り弁14の全開面積
の20%に設定し、暖機運転時にバイパス路28からシ
リンダジャケット4に流入する冷却水の抵抗にならない
ようにしてある。他の構造は第1実施形態と同様の構成
になっており、図2中、第1実施形態と同一の要素に
は、同一の符号を付してある。
【0021】図3に示す第3実施形態では、矩形環状の
ガスケット13に通水口36を備えた壁37を設け、こ
の壁37にシャッター38を昇降自在に取り付け、シャ
ッター38にラックギヤ39を付設し、壁37にブラケ
ット40を介して回転軸41を架設し、この回転軸41
にピニオンギヤ42を固定し、このピニオンギヤ42と
ブラケット40との間にバイメタル製のコイル43を介
設し、ピニオンギヤ42をラックギヤ39に噛み合わ
せ、コイル43の感知温度が高まるにつれて、コイル4
3の変形によってピニオンギヤ42の回転角度が大きく
なり、通水口36の開口面積が増加し、絞り弁14の開
度が次第に大きくなるようにしてある。
【0022】尚、通水口36の開口面積は、最も絞られ
た状態でも、絞り弁14の全開面積の20%に設定し、
暖機運転時に図1(A)に示すバイパス路28からシリ
ンダジャケット4に流入する冷却水の抵抗にならないよ
うにしてある。他の構造は第1実施形態と同様の構成に
なっており、図3中、第1実施形態と同一の要素には、
同一の符号を付してある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態を説明する図で、図1(A)はエ
ンジンの縦断側面図、図1(B)は絞り弁周辺の縦断側
面図、図1(C)は絞り弁の正面図、図1(D)はサー
モスタット及び絞り弁の開弁特性を示すグラフである。
【図2】第2実施形態を説明する図で、図2(A)は絞
り弁周辺の縦断側面図、図2(B)は絞り弁の分解斜視
図である。
【図3】第3実施形態を説明する図で、図3(A)は絞
り弁周辺の縦断側面図、図3(B)は絞り弁の斜視図で
ある。
【図4】従来技術を説明する図で、図4(A)はエンジ
ンの縦断側面図、図4(B)は絞り弁周辺の縦断側面図
である。
【符号の説明】
1…シリンダヘッド、2…ヘッドジャケット、3…シリ
ンダブロック、4…シリンダジャケット、5…ジャケッ
ト出口、6…サーモスタット、7…温水導出パイプ、8
…ラジエータ、9…冷水導出パイプ、10…水ポンプ、
11…ポンプ出口、12…ジャケット入口、13…ガス
ケット、14…絞り弁、15…全開温度、16…設定温
度、17…冷却水。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダヘッド(1)内のヘッドジャケッ
    ト(2)とシリンダブロック(3)内のシリンダジャケット
    (4)とを連通させ、ヘッドジャケット(2)のジャケット
    出口(5)にサーモスタット(6)を設け、このジャケット
    出口(5)を温水導出パイプ(7)を介してラジエータ(8)
    に連通させ、ラジエータ(8)に冷水導出パイプ(9)を介
    して水ポンプ(10)を連通させ、水ポンプ(10)のポン
    プ出口(11)とシリンダジャケット(4)のジャケット入
    口(12)とを連通させ、このポンプ出口(11)とジャケ
    ット入口(12)との間をガスケット(13)で封止した、
    エンジンの水冷装置において、 ガスケット(13)にバイメタル作動式の絞り弁(14)を
    設け、ジャケット出口(5)の冷却水温度がサーモスタッ
    ト(6)の全開設定温度(15)を上回る所定の設定温度
    (16)に到達するまで、絞り弁(14)周辺の冷却水温度
    の上昇に伴って絞り弁(14)の開度を次第に大きくしな
    がら、絞り弁(14)でラジエータ(8)からシリンダジャ
    ケット(4)への冷却水(17)の導入量を制限するように
    した、ことを特徴とするエンジンの水冷装置。
JP18870995A 1995-07-25 1995-07-25 エンジンの水冷装置 Pending JPH0932551A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100489117B1 (ko) * 2001-11-12 2005-05-17 현대자동차주식회사 실린더헤드에의 오일급송량 조절장치
KR100656594B1 (ko) * 2002-10-24 2006-12-11 현대자동차주식회사 분리 냉각 시스템이 적용되는 엔진의 실린더 헤드와실린더 블럭용 워터 자켓의 구조
JP2007522388A (ja) * 2004-02-19 2007-08-09 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 内燃機関の冷却回路を制御する方法及び装置
KR100844655B1 (ko) * 2006-11-29 2008-07-07 현대자동차주식회사 차량의 엔진 시스템 냉각장치

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