JP2016211461A - 車両用冷却装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】内燃機関の冷間始動時、流入する冷却水の温度と表面温度との温度差によるヒートショックによって低温ラジエータが破損してしまうことを回避することができる車両用冷却装置を提供する。【解決手段】内燃機関が冷間始動する場合、低温冷却水循環回路を流れる冷却水の低温ラジエータへの通水を禁止するとともに、冷却ファンを逆回転させて高温ラジエータで熱せられた空気を低温ラジエータへ供給する。そして、高温ラジエータから与えられた熱によって低温ラジエータの表面温度が上昇し、低温ラジエータの表面温度と低温冷却水循環回路を流れる冷却水の温度との温度差が所定温度以下になったとき、低温冷却水循環回路を流れる冷却水の低温ラジエータへの通水を許可する。【選択図】図2
Description
本発明は、車両用冷却装置に関し、特に、内燃機関を冷却する冷却水が流れる冷却水循環回路を2系統有する車両用冷却装置に関する。
下記の特許文献1には、車両の走行風の上流側から順に、水冷インタークーラを冷却する冷却水が流れる低温ラジエータ、内燃機関を冷却する冷却水が流れる高温ラジエータ、冷却ファン、そして、内燃機関が配置された構成が開示されている。
ところで、本特許出願に係る発明者らは、内燃機関を冷却する冷却水が流れる冷却水循環回路を2系統有する車両用冷却装置を設けることについて検討している。具体的には、シリンダブロック及びシリンダヘッドの全体を冷却する高温冷却水循環回路と、吸気ポート等の吸気の温度への影響が特に大きい部位を局所的に冷却する低温冷却水循環回路とを設けることを検討している。この構成によれば、内燃機関の全体を過度に冷却せずに、吸気の温度への影響が特に大きい部位に限定して局所的に冷却を強めることができる。ゆえに、この構成によれば、フリクションを増大させることなく吸気の温度を低下させて異常燃焼の発生を効果的に抑制することができ、また、吸気の充填効率を向上させることもできるものと期待される。
ただし、上記の検討中の技術(この技術は本特許出願の出願時点では未公知である)には解決すべき課題がある。内燃機関の冷間始動時は、暖機を促進するために冷却水のラジエータへの通水、特に、低温ラジエータへの通水は禁止される。内燃機関の内部を通過する低温冷却水循環回路の冷却水は内燃機関からの受熱によって温度が上昇していくが、その冷却水は低温ラジエータには流れないため、内燃機関の暖機が進んでも低温ラジエータの表面温度は低いままとなる。その結果、低温冷却水循環回路を流れる冷却水と低温ラジエータの表面温度との間に大きな温度差が生じる。やがて、低温ラジエータへの通水が開始されたとき、低温ラジエータの表面温度との温度差が大きい冷却水が流れ込むことによってヒートショックが発生し、低温ラジエータが破損してしまうおそれがある。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、内燃機関の冷間始動時、流入する冷却水の温度と表面温度との温度差によるヒートショックによって低温ラジエータが破損してしまうことを回避することができる車両用冷却装置を提供する。
本発明に係る車両用冷却装置は、上記目的を達成するため、
内燃機関を冷却する冷却水が流れる2系統の冷却水循環回路のうちの1つであって、相対的に高温の冷却水を循環させる高温冷却水循環回路と、
前記2系統の冷却水循環回路のうちの1つであって、相対的に低温の冷却水を循環させる低温冷却水循環回路と、
前記高温冷却水循環回路を流れる冷却水を冷却する高温ラジエータと、
前記低温冷却水循環回路を流れる冷却水を冷却する低温ラジエータと、
前記高温ラジエータ及び前記低温ラジエータに冷却のための空気を流す冷却ファンと、を備え、前記冷却ファンの正回転時の空気の流れの方向の上流側に前記低温ラジエータが配置され、下流側に前記高温ラジエータが配置されている車両用冷却装置において、
前記内燃機関が冷間始動する場合、前記低温冷却水循環回路を流れる冷却水の前記低温ラジエータへの通水を禁止しつつ前記冷却ファンを逆回転させ、前記低温ラジエータの表面温度が上昇して前記低温ラジエータの表面温度と前記低温冷却水循環回路を流れる冷却水の温度との温度差が所定温度以下になったとき、前記低温冷却水循環回路を流れる冷却水の前記低温ラジエータへの通水を許可することを特徴とする。
内燃機関を冷却する冷却水が流れる2系統の冷却水循環回路のうちの1つであって、相対的に高温の冷却水を循環させる高温冷却水循環回路と、
前記2系統の冷却水循環回路のうちの1つであって、相対的に低温の冷却水を循環させる低温冷却水循環回路と、
前記高温冷却水循環回路を流れる冷却水を冷却する高温ラジエータと、
前記低温冷却水循環回路を流れる冷却水を冷却する低温ラジエータと、
前記高温ラジエータ及び前記低温ラジエータに冷却のための空気を流す冷却ファンと、を備え、前記冷却ファンの正回転時の空気の流れの方向の上流側に前記低温ラジエータが配置され、下流側に前記高温ラジエータが配置されている車両用冷却装置において、
前記内燃機関が冷間始動する場合、前記低温冷却水循環回路を流れる冷却水の前記低温ラジエータへの通水を禁止しつつ前記冷却ファンを逆回転させ、前記低温ラジエータの表面温度が上昇して前記低温ラジエータの表面温度と前記低温冷却水循環回路を流れる冷却水の温度との温度差が所定温度以下になったとき、前記低温冷却水循環回路を流れる冷却水の前記低温ラジエータへの通水を許可することを特徴とする。
本発明に係る車両用冷却装置によれば、内燃機関の冷間始動時、低温ラジエータへの冷却水の通水を禁止しつつ、冷却ファンを逆回転させ冷却ファンが起こす風によって高温ラジエータから低温ラジエータへ熱を供給することにより、低温ラジエータの表面温度を速やかに上昇させることができる。そして、低温ラジエータへの冷却水の通水が許可されるのは、低温ラジエータの表面温度と低温冷却水循環回路を流れる冷却水の温度との温度差が小さくなってからであるので、ヒートショックよって低温ラジエータが破損してしまうことを回避することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。ただし、以下に示す実施の形態において各要素の個数、数量、量、範囲等の数に言及した場合、特に明示した場合や原理的に明らかにその数に特定される場合を除いて、その言及した数に、この発明が限定されるものではない。また、以下に示す実施の形態において説明する構造やステップ等は、特に明示した場合や明らかに原理的にそれに特定される場合を除いて、この発明に必ずしも必須のものではない。
図1は、本実施の形態の車両用冷却装置の構成を示す図である。本実施の形態の車両用冷却装置は、内燃機関(以下、エンジン)20に冷却水を供給する冷却水循環回路7,12を2系統備える。冷却水の供給は、エンジン20のシリンダブロック1とシリンダヘッド2の両方に対して行われる。2系統の冷却水循環回路7,12はともに独立した閉ループであり、循環する冷却水の温度を異ならせることができる。以下、相対的に低温の冷却水が循環する冷却水循環回路12をLT冷却水循環回路(低温冷却水循環回路)と称し、相対的に高温の冷却水が循環する冷却水循環回路7をHT冷却水循環回路(高温冷却水循環回路)と称する。また、LT冷却水循環回路12を循環する冷却水をLT冷却水と称し、HT冷却水循環回路7を循環する冷却水をHT冷却水と称する。なお、LTはLow Temperatureの略であり、HTはHigh Temperatureの略である。
LT冷却水循環回路12は、シリンダヘッド2の内部に形成されたヘッド内LT冷却水流路(図示略)と、シリンダブロック1の内部に形成されたブロック内LT冷却水流路(図示略)とを含む。ヘッド内LT冷却水流路は吸気ポートの近傍に設けられている。ブロック内LT冷却水流路はシリンダ上部の特に吸気流があたりやすい部分を囲むように設けられている。吸気ポートの温度やシリンダ上部の壁面温度はノッキングに対する感度が高い。よって、これらをLT冷却水によって重点的に冷却することにより、高負荷域でのノッキングの発生を効果的に抑えることができる。
LT冷却水循環回路12には、低温ラジエータであるLTラジエータ4と、LTラジエータ4をバイパスするバイパス通路(LTバイパス通路)15とが設けられている。LTバイパス通路15の分岐部には、3方弁(LT3方弁)14が設けられている。LT3方弁14は、LTラジエータ4に流すLT冷却水の流量とLTバイパス通路15に流すLT冷却水の流量との比率を変更することができる。LT3方弁14が全開ではLTラジエータ4に全てのLT冷却水が流れ、全閉ではLTバイパス通路15に全てのLT冷却水が流れ、途中開度ではその開度に応じた比率でLTラジエータ4とLTバイパス通路15の両方にLT冷却水が流れる。LT冷却水循環回路12におけるLTバイパス通路15の合流部の下流には、LT冷却水を循環させるための電動式のウォータポンプ(LTウォータポンプ)13が設けられている。
LT冷却水循環回路12におけるLT3方弁14の上流には、エンジン20内を通過したLT冷却水の温度を計測するための温度センサであるLT水温センサ16が取り付けられている。本実施の形態においては、LT冷却水の温度(以下、LT水温)とは、LT水温センサ16により計測されるLT冷却水の出口温度を意味するものとする。また、LTラジエータ4の表面には、その表面温度を計測するための温度センサであるLTラジエータ表面温度センサ18が取り付けられている。
HT冷却水循環回路7は、シリンダブロック1の内部に形成されたブロック内HT冷却水流路(図示略)と、シリンダヘッド2の内部に形成されたヘッド内HT冷却水流路(図示略)とを含む。前述のブロック内LT冷却水流路が局所的に設けられたものであるのに対し、ブロック内HT冷却水流路はシリンダの周囲を囲むウォータジャケットの主要部を構成している。ヘッド内HT冷却水流路は排気ポート近傍から吸気ポート近傍にかけて設けられている。
HT冷却水循環回路7には、高温ラジエータであるHTラジエータ3と、HTラジエータ3をバイパスするバイパス通路(HTバイパス通路)10とが設けられている。HTバイパス通路10の合流部には、サーモスタット(HTサーモスタット)9が設けられている。HTサーモスタット9が全閉のときにはHTラジエータ3にはHT冷却水が流れず、HTサーモスタット9の開度が大きくなるにつれてHTラジエータ3を通るHT冷却水の比率が大きくなっていき、HTサーモスタット9が全開になると全てのHT冷却水がHTラジエータ3を通るようになる。HT冷却水循環回路7におけるHTサーモスタット9の下流には、HT冷却水を循環させるためのエンジン駆動式或いは電動式のウォータポンプ(HTウォータポンプ)8が設けられている。
HT冷却水循環回路7におけるHTバイパス通路10の分岐部の上流には、エンジン20内を通過したHT冷却水の温度を計測するための温度センサであるHT水温センサ11が取り付けられている。本実施の形態においては、HT冷却水の温度(以下、HT水温)とは、HT水温センサ11により計測されるHT冷却水の出口温度を意味するものとする。また、HTラジエータ3の表面には、その表面温度を計測するための温度センサであるHTラジエータ表面温度センサ17が取り付けられている。
本実施の形態の車両用冷却装置は、HTラジエータ3及びLTラジエータ4に強制的に冷却風を通すための冷却ファン6と、走行風がHTラジエータ3及びLTラジエータ4を通ることを防ぐためのラジエータシャッタ5とを備える。ラジエータシャッタ5、LTラジエータ4、HTラジエータ3、及び、冷却ファン6は、何れもエンジン20に対して車両の走行風の流れの方向の上流に位置している。車両の走行風の流れの方向の最上流にラジエータシャッタ5が位置し、走行風の流れの方向に沿って順にLTラジエータ4、HTラジエータ3、冷却ファン6が配置されている。なお、車両の走行風の流れの方向は、冷却ファン6の正回転時の空気の流れの方向に一致している。
本実施の形態の車両用冷却装置は、その運転を制御するための制御装置30を備える。制御装置30は、少なくともHT水温センサ11、LT水温センサ16、HTラジエータ表面温度センサ17、LTラジエータ表面温度センサ18からセンサ信号を受信し、ROMに記憶された制御プログラムに従って、少なくともラジエータシャッタ5、冷却ファン6、LTウォータポンプ13、LT3方弁14を操作する。制御装置30により実行される制御プログラムには、エンジン20の冷間始動時に実行される始動時制御のプログラムが含まれる。以下、始動時制御の内容について、それが実行されたときの車両用冷却装置の動作を示すタイムチャートを参照して説明する。
図2は、始動時制御を実行したときの車両用冷却装置の動作を示すタイムチャートである。図2の1段目のチャートはラジエータシャッタ5の開閉状態を示し、2段目のチャートはLT3方弁14の開閉状態を示し、3段目のチャートは冷却ファン6の逆回転方向への動作状態を示し、4段目のチャートは冷却ファン6の正回転方向への動作状態を示し、5段目のチャートはHTサーモスタット9の開度を示している。そして、最下段のチャートは、HT水温、LT水温、HTラジエータ表面温度、及び、LTラジエータ表面温度を示している。
図2のタイムチャートでは、時刻t0においてエンジン20が始動する。エンジン20の始動の時点ではラジエータシャッタ5は閉じられ、LT3方弁14は閉じられ、冷却ファン6は停止され、HTサーモスタット9は閉じている。そして、この状態でのHT水温、LT水温、HTラジエータ表面温度、及び、LTラジエータ表面温度は、何れも外気温に等しくなっている。
エンジン20が始動すると、HTウォータポンプ8は、それがエンジン駆動式の場合はエンジン20に駆動されて作動し、それが電動式の場合は制御装置30からの指令によって作動し、HT冷却水循環回路7のHT冷却水を循環させる。このときHTサーモスタット9は閉じているので、HTラジエータ3にはHT冷却水は流れない。また、LTウォータポンプ13は制御装置30からの指令によって作動し、LT冷却水循環回路12のLT冷却水を循環させる。このとき、制御装置30はLT3方弁14を閉じており、LTラジエータ4へのLT冷却水の通水は禁止されている。
エンジン20の始動後、HT冷却水循環回路7を循環するHT冷却水はエンジン20が発する熱によって暖められる。同様に、LT冷却水循環回路12を循環するLT冷却水もエンジン20が発する熱によって暖められる。これにより、HT水温とLT水温はともに次第に上昇していく。
HT水温が設定温度に達するとHTサーモスタット9が開き始める(時刻t1)。HTサーモスタット9が開くことでHTラジエータ3にもエンジン20で暖められたHT冷却水が流れ、HTラジエータ表面温度はHT水温に追従して上昇していく。
やがて、HTラジエータ表面温度が所定のファン逆転開始温度TLfまで上昇したとき(時刻t2)、制御装置30は冷却ファン6を逆回転させることを開始する。冷却ファン6の逆回転によってHTラジエータ3からLTラジエータ4への空気の流れができ、HTラジエータ3の表面の熱がLTラジエータ4の表面へ与えられるようになる。このときラジエータシャッタ5は閉じられたままであるので、LTラジエータ4の周辺に熱がこもり、周囲の高温の空気とLTラジエータ4の表面との間で熱交換が進む。これにより、LTラジエータ表面温度はHTラジエータ表面温度に追従するように上昇していく。
参考までに、最下段のチャートには、冷却ファン6を逆回転させなかった場合のLTラジエータ表面温度の推移が破線で示されている。この場合、LTラジエータ4は熱を与えられることがないため、いつまで経ってもLTラジエータ表面温度は上昇しない。
そして、LTラジエータ表面温度が上昇し、LT水温とLTラジエータ表面温度との温度差が所定温度ΔT2以下になったとき(時刻t3)、制御装置30はLT3方弁14を開き始める。これにより、禁止されていたLTラジエータ4へのLT冷却水の通水が許可され、LT冷却水循環回路12を循環するLT冷却水の一部がLTラジエータ4へ流れるようになる。上記の所定温度ΔT2は、ヒートショックによるLTラジエータ4の破損が生じないことが確実な温度に設定されている。なお、LTラジエータ4の表面の温度にはばらつきがあり、また、材料強度にもばらつきがある。制御装置30は、LT3方弁14をいきなり全開にするのではなく、時間をかけて徐々に開くことによって、それらばらつきに左右されずにヒートショックを確実に防ぐことができるようにしている。LT3方弁14が開かれることで、LT冷却水はエンジン20とLTラジエータ4との間を循環するようになる。
参考までに、最下段のチャートには、冷却ファン6を逆回転させなかった場合の、時刻t3におけるLT水温とLTラジエータ表面温度との温度差をΔT1で示している。ΔT1は所定温度ΔT2よりも明らかに大きいため、仮にこのような温度差のもとでLT3方弁14を開いた場合、LT冷却水がLTラジエータ4に流れたときにヒートショックによるLTラジエータ4の破損が生じるおそれがある。
エンジン20の暖機が進むにつれてHT水温とLT水温は益々上昇していく。そして、HT水温が閾値温度THsに達し、また、LT水温が閾値温度TLsに達したとき(時刻t4)、制御装置30は、ラジエータシャッタ5を開くとともに、冷却ファン6の逆回転を停止して正回転を開始する。冷却ファン6が正回転することによりエンジンルーム内に低温の外気が取り込まれ、LTラジエータ4とHTラジエータ3の各表面が外気で冷やされるようになる。これにより、HTラジエータ3とLTラジエータ4からの放熱が促進され、HT水温及びLT水温の過上昇は防止される。
以上説明した車両用冷却装置の始動時制御によれば、LTラジエータ4へのLT冷却水の通水が許可されるのは、LTラジエータ4の表面温度とLT温度との温度差が小さくなってからであるので、ヒートショックよってLTラジエータ4が破損してしまうことを回避することができる。
また、上記の始動時制御によれば、LT冷却水のLTラジエータ4への通水を禁止しつつ、ラジエータシャッタ5を閉じた状態で冷却ファン6を逆回転させることにより、LTラジエータ4の表面温度を速やかに上昇させることができる。これにより、LTラジエータ4への通水を早期に許可して、LTラジエータ4によるLT冷却水の冷却の開始時期を早めることができる。LT冷却水は吸気ポート等の吸気の温度への影響が特に大きい部位を局所的に冷却しているので、LT冷却水の冷却を早期に開始することができれば、吸気の温度を低下させて燃費を向上させることができる。
1 シリンダブロック
2 シリンダヘッド
3 HTラジエータ
4 LTラジエータ
5 ラジエータシャッタ
6 冷却ファン
7 HT冷却水循環回路
8 HTウォータポンプ
9 HTサーモスタット
10 HTバイパス通路
11 HT水温センサ
12 LT冷却水循環回路
13 LTウォータポンプ
14 LT3方弁
15 LTバイパス通路
16 LT水温センサ
17 HTラジエータ表面温度センサ
18 LTラジエータ表面温度センサ
20 エンジン
30 制御装置
2 シリンダヘッド
3 HTラジエータ
4 LTラジエータ
5 ラジエータシャッタ
6 冷却ファン
7 HT冷却水循環回路
8 HTウォータポンプ
9 HTサーモスタット
10 HTバイパス通路
11 HT水温センサ
12 LT冷却水循環回路
13 LTウォータポンプ
14 LT3方弁
15 LTバイパス通路
16 LT水温センサ
17 HTラジエータ表面温度センサ
18 LTラジエータ表面温度センサ
20 エンジン
30 制御装置
Claims (1)
- 内燃機関を冷却する冷却水が流れる2系統の冷却水循環回路のうちの1つであって、相対的に高温の冷却水を循環させる高温冷却水循環回路と、
前記2系統の冷却水循環回路のうちの1つであって、相対的に低温の冷却水を循環させる低温冷却水循環回路と、
前記高温冷却水循環回路を流れる冷却水を冷却する高温ラジエータと、
前記低温冷却水循環回路を流れる冷却水を冷却する低温ラジエータと、
前記高温ラジエータ及び前記低温ラジエータに冷却のための空気を流す冷却ファンと、を備え、前記冷却ファンの正回転時の空気の流れの方向の上流側に前記低温ラジエータが配置され、下流側に前記高温ラジエータが配置されている車両用冷却装置において、
前記内燃機関が冷間始動する場合、前記低温冷却水循環回路を流れる冷却水の前記低温ラジエータへの通水を禁止するとともに前記冷却ファンを逆回転させ、前記低温ラジエータの表面温度が上昇して前記低温ラジエータの表面温度と前記低温冷却水循環回路を流れる冷却水の温度との温度差が所定温度以下になったとき、前記低温冷却水循環回路を流れる冷却水の前記低温ラジエータへの通水を許可することを特徴とする車両用冷却装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015096704A JP2016211461A (ja) | 2015-05-11 | 2015-05-11 | 車両用冷却装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015096704A JP2016211461A (ja) | 2015-05-11 | 2015-05-11 | 車両用冷却装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016211461A true JP2016211461A (ja) | 2016-12-15 |
Family
ID=57550613
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015096704A Pending JP2016211461A (ja) | 2015-05-11 | 2015-05-11 | 車両用冷却装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2016211461A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018123325A1 (ja) * | 2016-12-28 | 2018-07-05 | 株式会社デンソー | 制御モジュール |
JP2018109397A (ja) * | 2016-12-28 | 2018-07-12 | 株式会社デンソー | 制御モジュール |
KR20180104480A (ko) * | 2017-03-13 | 2018-09-21 | 현대자동차주식회사 | 냉각수 유량 제어 시스템 |
KR20200015243A (ko) * | 2018-08-03 | 2020-02-12 | 현대자동차주식회사 | 냉각수 유량 제어 시스템 및 그 제어방법 |
-
2015
- 2015-05-11 JP JP2015096704A patent/JP2016211461A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018123325A1 (ja) * | 2016-12-28 | 2018-07-05 | 株式会社デンソー | 制御モジュール |
JP2018109397A (ja) * | 2016-12-28 | 2018-07-12 | 株式会社デンソー | 制御モジュール |
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KR102274020B1 (ko) * | 2017-03-13 | 2021-07-06 | 현대자동차 주식회사 | 냉각수 유량 제어 시스템 |
KR20200015243A (ko) * | 2018-08-03 | 2020-02-12 | 현대자동차주식회사 | 냉각수 유량 제어 시스템 및 그 제어방법 |
KR102496807B1 (ko) | 2018-08-03 | 2023-02-06 | 현대자동차 주식회사 | 냉각수 유량 제어 시스템 및 그 제어방법 |
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