JP3713720B2 - 車両用内燃機関の吸気温制御装置 - Google Patents

車両用内燃機関の吸気温制御装置 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、エンジン冷却水を利用して内燃機関の吸気温を適正な温度に制御する車両用内燃機関の吸気温制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、車両では、内燃機関に吸入される吸入空気の温度(以下吸気温と言う)が上昇すると、空気が希薄となって出力低下を招き、吸気温が低過ぎると、空気の密度が大きくなって多量のHCを排出してしまう。
そこで、従来より、吸気温が高過ぎる場合には、冷房手段(冷凍サイクル)によって得られた冷風を利用して吸気温を低下させる方法が提案されている(実開昭60−43132号公報参照)。また、吸気温が低過ぎる場合には、吸入空気を高温のエンジン冷却水と熱交換させることによって吸気温を上昇させる方法が提案されている(実開平1−173449号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、冷風を利用して吸気温を低下させる方法は、冷媒圧縮機の負荷が増大することで燃費の悪化を招くとともに、冷媒圧縮機の耐久性が低下するという課題を有している。
また、上述の吸気温を低下させる方法と吸気温を上昇させる方法とを組み合わせて吸気温を適正な温度に制御しようとした場合、両者の方法では、吸入空気との熱交換を行う熱交換媒体が異なり、2つの熱交換系を構成することになるため、構造が複雑になってコストが高くなる。
本発明の車両用内燃機関の吸気温制御装置は、上記事情に基づいて成されたもので、第1の目的は、燃費の悪化を招くことなく吸気温を低下させることにあり、第2の目的は、低コストで吸気温を適正な温度に制御することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために、下記の構成を備えた技術的手段を採用する。請求項1では、ラジエータを有する内燃機関の冷却水回路と、前記ラジエータをバイパスするバイパス水路と、このバイパス水路の下流側と前記冷却水回路との接続部に配され、冷却水温度に応じて前記冷却水回路側の開度と前記バイパス水路側の開度とを相対的に可変させるサーモスタットと、この冷却水回路と環状に接続されて、前記冷却水回路を流れる冷却水の一部が循環する低温水回路と、この低温水回路に設けられて、前記冷却水回路より導かれた冷却水を冷却媒体との熱交換によって冷却するサブラジエータと、前記低温水回路の前記サブラジエータより下流に設けられるとともに、前記内燃機関の吸気経路に配されて、前記サブラジエータで冷却された冷却水と前記内燃機関に吸入される吸入空気との熱交換を行なう吸気熱交換器と、前記サーモスタットよりも冷却水下流側となる位置において前記冷却水回路と前記九期熱交換器とを接続する帰路配管と、この帰路配管が接続される部位よりも冷却水流れの下流側に配されるウォータポンプとを備え、前記ラジエータを流れる冷却水と前記サブラジエータを流れる冷却水が分かれて流れるように前記ラジエータおよび前記サブラジエータは配されており、前記サブラジエータは、冷却水と冷却媒体との熱交換を行う放熱部と、この放熱部の上部に設けられるアッパタンクと、前記放熱部の下部に設けられるロアタンクとを備え、前記アッパタンクと前記ロアタンクとを介して、前記放熱部を冷却水が蛇行して流れる様に構成されていることを特徴とする。
【0005】
請求項2では、請求項1記載の車両用内燃機関の吸気温制御装置において、前記低温水回路を通って前記吸気熱交換器へ流入する冷却水量と前記高温冷却水路を通って前記吸気熱交換器へ流入する冷却水量との割合を調節する冷却水量調節手段とを備えたことを特徴とする。
【0006】
請求項3では、請求項2記載の車両用内燃機関の吸気温制御装置において、
前記冷却水量調節手段は、前記吸気経路を流れる吸入空気の温度を検出する吸気温検出手段と、前記冷却水回路より前記低温水回路を通って前記吸気熱交換器へ流れる冷却水路と前記冷却水回路より前記高温冷却水路を通って前記吸気熱交換器へ流れる冷却水路との切り替えを行なう水路切替弁と、前記吸気温検出手段の検出値に基づいて前記水路切替弁の作動を制御する制御装置とを備える。
【0007】
請求項4では、請求項2記載の車両用内燃機関の吸気温制御装置において、
前記冷却水量調節手段は、前記高温冷却水路より流入する冷却水の温度に基づいて、前記低温水回路を通って前記吸気熱交換器へ流入する冷却水量と前記高温冷却水路を通って前記吸気熱交換器へ流入する冷却水量との割合を調節するサーモスタットを使用したものである。
【0008】
請求項5では、請求項1記載の車両用内燃機関の吸気温制御装置において、前記ラジエータより上流の前記冷却水回路から前記内燃機関の吸気経路に設けられた気化器へ冷却水を導き、前記冷却水回路と前記低温水回路とを接続するアイシング防止回路を備え、前記冷却水回路より前記アイシング防止回路を通って前記気化器へ導かれる冷却水量と前記冷却水回路より低温水回路および前記アイシング防止回路の一部を通って前記気化器へ導かれる冷却水量との割合を調節する冷却水量調節手段とを備えたことを特徴とする。
【0009】
請求項6では、請求項5記載の車両用内燃機関の吸気温制御装置において、
前記冷却水量調節手段は、前記アイシング防止回路より流入する冷却水の温度に基づいて、前記冷却水回路より前記アイシング防止回路を通って前記気化器へ導かれる冷却水量と前記冷却水回路より前記低温水回路および前記アイシング防止回路の一部を通って前記気化器へ導かれる冷却水量との割合を調節するサーモスタットを使用したものである。
【0010】
請求項7では、請求項5記載の車両用内燃機関の吸気温制御装置において、
前記冷却水量調節手段は、前記吸気経路を流れる吸入空気の温度を検出する吸気温検出手段と、前記冷却水回路より前記アイシング防止回路を通って前記気化器へ流れる冷却水路と前記冷却水回路より前記低温水回路および前記アイシング防止回路の一部を通って前記気化器へ流れる冷却水路との切り替えを行なう水路切替弁と、前記吸気温検出手段の検出値に基づいて前記水路切替弁の作動を制御する制御装置とを備える。
【0011】
請求項8では、請求項5〜7記載の何れかの車両用内燃機関の吸気温制御装置において、前記アイシング防止回路は、前記気化器に導かれた冷却水を、前記気化器より下流の前記吸気経路に導くように構成されている。
請求項9では、請求項1〜8記載の何れかの車両用内燃機関の吸気温制御装置において、前記サブラジエータは、前記ラジエータと一体に設けられていることを特徴とする。
請求項10では、請求項1〜8記載の何れかの車両用内燃機関の吸気温制御装置において、前記サブラジエータは、前記ラジエータの一部を利用して設けられていることを特徴とする。
【0012】
【作用】
上記各請求項に係わる本発明は、以下の作用を奏する。
(請求項1に係る本発明)
冷却水回路より低温水回路に導かれた冷却水は、その低温水回路に設けられたサブラジエータによって冷却された後、サブラジエータより下流に設けられた吸気熱交換器へ送られる。吸気熱交換器では、低温水回路を通って導かれた冷却水と内燃機関の吸気経路を流れる吸入空気との熱交換が行われる。従って、サブラジエータで冷却水の温度を吸気温より低くすることで、吸気温を低下させることができる。
【0013】
(請求項2に係る本発明)
内燃機関に吸入される吸入空気は、吸気経路に配された吸気熱交換器で冷却水と熱交換される。吸気熱交換器には、冷却水量調節手段によって調節された割合に応じて、サブラジエータで冷却された低温の冷却水と高温冷却水路を通って導かれた高温の冷却水とが流入する。従って、吸気熱交換器に流入する低温の冷却水と高温の冷却水との流入割合を調節することで、最適な吸気温を得ることができる。
【0014】
(請求項3に係る本発明)
請求項2に記載された冷却水量調節手段は、吸気経路を流れる吸入空気の温度に基づいて水路切替弁の作動が制御される。これにより、最適な吸気温が得られるように、吸気熱交換器へ流入する低温の冷却水量と高温の冷却水量との割合を調節することができる。
【0015】
(請求項4に係る本発明)
請求項2に記載された冷却水量調節手段は、サーモスタットを使用することにより、高温冷却水路より流入する冷却水の温度に基づいて、低温水回路を通って吸気熱交換器へ流入する冷却水量と高温冷却水路と通って吸気熱交換器へ流入する冷却水量との割合を調節することができる。
【0016】
(請求項5に係る本発明)
内燃機関の吸気経路に設けられた気化器を通過する吸入空気は、気化器での氷結を防止するためのアイシング防止回路を通って気化器へ導かれた冷却水、あるいは低温水回路およびアイシング防止回路の一部を通って気化器へ導かれた冷却水との間で熱交換される。従って、アイシング防止回路を通って気化器へ導かれる冷却水量と低温水回路およびアイシング防止回路の一部を通って気化器へ導かれる冷却水量との割合を冷却水量調節手段により調節することで、最適な吸気温を得ることができる。
【0017】
(請求項6に係る本発明)
請求項5に記載された冷却水量調節手段は、サーモスタットを使用することにより、アイシング防止回路より流入する冷却水の温度に基づいて、冷却水回路よりアイシング防止回路を通って気化器へ流入する冷却水量と冷却水回路より低温水回路およびアイシング防止回路の一部を通って気化器へ流入する冷却水量との割合を調節することができる。
【0018】
(請求項7に係る本発明)
請求項5に記載された冷却水量調節手段は、吸気経路を流れる吸入空気の温度に基づいて水路切替弁の作動が制御される。これにより、最適な吸気温が得られるように、気化器へ流入する低温の冷却水量と高温の冷却水量との割合を調節することができる。
【0019】
(請求項8に係る本発明)
アイシング防止回路によって気化器に導かれた冷却水は、さらに気化器より下流の吸気経路に導かれて、吸気経路を流れる吸入空気との間で熱交換が行なわれる。
(請求項9に係る本発明)
サブラジエータは、ラジエータと一体に設けることができる。
(請求項10に係る本発明)
サブラジエータは、ラジエータの一部を利用して設けることができる。
【0020】
【実施例】
次に、本発明の車両用内燃機関の吸気温制御装置の第1実施例を図1ないし図9を基に説明する。
図1はエンジンルーム内に配置された吸気温制御装置の全体構成図である。
本実施例の吸気温制御装置1は、ラジエータ2を有するエンジン3の冷却水回路4に接続された温水回路5、ラジエータ2の一部を利用して設けられたサブラジエータ6、エンジン3の吸入空気と冷却水との熱交換を行う吸気熱交換器7、この吸気熱交換器7に流入する低温の冷却水量と高温の冷却水量との割合を調節する冷却水量調節手段(後述する)等を備える。
【0021】
冷却水回路4は、エンジン3のウォータジャケット(図示しない)とラジエータ2とを環状に接続する環状水路4aと、ラジエータ2を迂回するバイパス水路4bを備える。この冷却水回路4には、エンジン3によって駆動されるウォータポンプ8と、ラジエータ2への冷却水量を制御するサーモスタット9が配されている。
【0022】
サーモスタット9は、環状水路4aとバイパス水路4bとの接続部に配されて、環状水路4a側の開度とバイパス水路4b側の開度とを相対的に可変する。サーモスタット9の開度(環状水路4a側の開度)は、エンジン出口水温がTw1(例えば約80℃)以下の時に全閉(環状水路4a側の開度が全閉)となり、以後、冷却水温の上昇に応じて開度が大きくなり、エンジン出口水温がTw2(例えば約90℃)以上の時に全開となる。なお、冷却水回路4には、図1に示すように、温水配管10によってヒータコア11が接続され、その温水配管10に設けられたウォータバルブ12を開くことによって、冷却水回路4とヒータコア11とを冷却水が循環するように設けられている。
【0023】
ラジエータ2は、図2に示すように、放熱部13、アッパタンク14、ロアタンク15より成り、ラジエータ2の車両後方側(図1の下方)に設置されたクーリングファン16の送風を受けて冷却水の放熱を行う。なお、図1に示すラジエータ2の車両前方側には、冷凍サイクルの冷媒凝縮器17が配置されている。
【0024】
放熱部13は、図3に示すように、冷却水路を成す複数のチューブ13aとコルゲートフィン13bとを交互に積層して成り、放熱部13の上部側にアッパタンク14、下部側にロアタンク15が配置されている。そのアッパタンク14およびロアタンク15は、各チューブ13aの端部が挿入されるコアプレート18にパッキン19を介してかしめ固定されている。
【0025】
アッパタンク14には、図2に示すように、冷却水を流入させる流入パイプ20とサブラジエータ6用の流出パイプ21とが設けられ、ロアタンク15には、冷却水を流出させる流出パイプ22が設けられている。また、アッパタンク14には、ラジエータ2の内圧を設定圧以下に保つための加圧キャップ23が設けられている。この加圧キャップ23は、ラジエータ2の内圧が設定圧に達することでオーバフローパイプ24を開口する。オーバフローパイプ24より流出した冷却水は、ラジエータ2の外部に設置されたリザーブタンク25へ流入する(図1参照)。
【0026】
このラジエータ2は、上述のサブラジエータ6を一体に構成するもので、流入パイプ20より流入した冷却水が、ラジエータ2の放熱部13とサブラジエータ6の放熱部13′とに分かれて流れるように設けられている。
サブラジエータ6は、本発明の冷却手段を成すもので、アッパタンク14とロアタンク15との間を冷却水が蛇行して流れるように、アッパタンク14内とロアタンク15内にそれぞれ仕切板26を設置して構成されている(図2および図3参照)。このサブラジエータ6は、ラジエータ2に対して冷却水量が少なく、且つ放熱部13′を冷却水が蛇行して流れるように設けたことで(放熱面積が増大する)、ラジエータ2で冷却された冷却水より低い温度の冷却水(理想的には外気温)を得ることができる。サブラジエータ6で冷却された冷却水は、アッパタンク14の側端部に設けられた流出パイプ21より温水回路5へ導かれる。
【0027】
温水回路5は、低温水配管27、高温水配管(下述する)、および帰路配管28を備える。
低温水配管27は、サブラジエータ6と吸気熱交換器7とを接続して、サブラジエータ6で冷却された冷却水を吸気熱交換器7に導く。
【0028】
高温水配管は、ラジエータ2より上流の冷却水を吸気熱交換器7に導くもので、エンジン3の吸気経路に設けられたスロットルボディ29での氷結を防止するためのアイシング防止回路30と、このアイシング防止回路30と吸気熱交換器7とを連絡する連絡配管31より成る。アイシング防止回路30は、ラジエータ2より上流の冷却水回路4とスロットルボディ29とを接続して、エンジン冷却後の冷却水をスロットルボディ29まで導く。連絡配管31は、吸気熱交換器7より上流の低温水配管27に接続されて、アイシング防止回路30を介してスロットルボディ29まで供給された冷却水を吸気熱交換器7に導く。
【0029】
帰路配管28は、吸気熱交換器7とラジエータ2より下流(サーモスタット9より下流位置)の冷却水回路4とを接続して、吸気熱交換器7でエンジン3の吸入空気と熱交換された冷却水を冷却水回路4へ還流させる。
【0030】
吸気熱交換器7は、図4に示すように、吸気経路に介在されたエアクリーナ32のケース32a内で、フィルタ32bの下流側に配置されている。なお、吸気経路は、エンジンルームR内の前方寄りに開口する吸気ダクト33、エアクリーナ32、このエアクリーナ32でろ過された空気をスロットルボディ29へ導くエアクリーナホース34、スロットルボディ29、エンジン3の吸気脈動を防止するためのサージタンク35、および吸入空気をエンジン3の各シリンダ(図示しない)へ供給するインテークマニホールド36より構成される。
【0031】
冷却水量調節手段は、吸気温を検出する吸気温センサ37、低温水配管27と連絡配管31との接続部に設けられた冷温水切替弁38と、この冷温水切替弁38を制御する制御装置39より成る。
吸気温センサ37は、エアクリーナ32のケース32a内で吸気熱交換器7より後方(下流)に設けられて、吸気熱交換器7で冷却水と熱交換された後の吸入空気の温度を検出する。
冷温水切替弁38は、低温水配管27を通って吸気熱交換器7へ流入する低温の冷却水と高温水配管を通って吸気熱交換器7へ流入する高温の冷却水との流量割合を調節するもので、その構造および作動を以下に説明する。
【0032】
冷温水切替弁38は、図5に示すように、2つの流入ポート40a、40bと1つの流出ポート40cを有する弁本体40、各流入ポート40a、40bを切り替えるスプール弁41、このスプール弁41を付勢するスプリング42、スプール弁41を駆動するカム43、このカム43を駆動する駆動用モータ44等より構成される。
【0033】
流入ポート40aは、低温水配管27が接続されて、サブラジエータ6で冷却された冷却水が供給され、流入ポート40bは、連絡配管31が接続されて、スロットルボディ29に導かれた冷却水が供給される。流出ポート40cは、接続ホース45を介して吸気熱交換器7の冷却水流入口(図示しない)に連絡されている。
【0034】
スプール弁41は、弁本体40内を摺動可能に設けられて、カム43の回転に伴ってリフト量xが可変し、そのリフト位置に応じて、流入ポート40aより流入する冷却水量と流入ポート40bより流入する冷却水量との割合が決まる。具体的には、リフト量xが最小の時(図5に示す状態)には、流入ポート40aを閉じて流入ポート40bと流出ポート40cとを連通することにより、流入ポート40bのみより冷却水が流入する。リフト量xが最大の時には、流入ポート40bを閉じて流入ポート40aと流出ポート40cとを連通することにより、流入ポート40aのみより冷却水が流入する。また、リフト量xが最小と最大の間では、流入ポート40aおよび流入ポート40bが共に流出ポート40cと連通し、リフト量xに応じて、流入ポート40aおよび流入ポート40bより流入する冷却水の流入割合が決まる。
【0035】
スプリング42は、その一端が、Oリング46を介して弁本体40の下端部に固定されたキャップ47に係止され、他端がスプール弁41の下端面に係止されて、リフト量xが最小となる方向(図5の上方)へスプール弁41を付勢する。カム43は、自身の回転運動がシャフト48を介してスプール弁41に伝えられることで、スプール弁41に変位を与える。シャフト48は、Oリング49を介して弁本体40に支持されている。
【0036】
駆動用モータ44は、カム43の回転角を任意に可変するために、小刻みな等回転角運動で回転することのできるステップモータを採用する。
制御装置39は、マイクロコンピュータ(図示しない)を内蔵するもので、吸気温センサ37の検出値Taiを基に冷温水切替弁38の作動を制御する。
【0037】
次に、本実施例の作動を制御装置39の処理手順に基づいて説明する。
図6は制御装置39の作動を示すフローチャートである。
まず、吸気温センサ37の検出値Taiを読み込む(ステップS1)。
続いて、吸気温センサ37の検出値Taiが、例えば30℃〜40℃の範囲内(30℃≦Tai≦40℃)にあるか否かを判定する(ステップS2)。これは、エンジン3の燃料消費率が最小範囲となる吸気温に制御するためで、一般に、吸気温と燃料消費量との関係は図7に示す様になる。
【0038】
このステップS2の判定で、吸気温(検出値Tai)が例えば30℃より低い時は、スプール弁41のリフト量xが最小となるようにカム43の回転角を制御する(ステップS3)。この結果、冷温水切替弁38のスプール弁41が流入ポート40aを閉じて流入ポート40bと流出ポート40cとを連通することにより、高温水配管を介して供給された冷却水が冷温水切替弁38を経て吸気熱交換器7へ導かれる(ステップS4)。これにより、冷却水温が30℃未満の時には、エアクリーナ32に供給された吸入空気が吸気熱交換器7で冷却水と熱交換されることで、冷却水温の上昇とともに吸気温(検出値Tai)も上昇する。
【0039】
一方、ステップS2の判定で、吸気温(検出値Tai)が例えば40℃より高い時は、スプール弁41のリフト量xが最大となるようにカム43の回転角を制御する(ステップS5)。この結果、冷温水切替弁38のスプール弁41が流入ポート40bを閉じて流入ポート40aと流出ポート40cとを連通することにより、低温水配管27を介して供給された冷却水が冷温水切替弁38を経て吸気熱交換器7へ導かれる(ステップS6)。この場合、流入ポート40bが閉じられることにより、高温水配管に冷却水の流れは生じないが、アイシング防止回路30内の対流によって、スロットルボディ29での氷結を防止することは可能である。
【0040】
これにより、エアクリーナ32に供給された吸入空気が、サブラジエータ6で外気温近く(例えば30℃)まで冷却された冷却水と熱交換されることで吸気温(検出値Tai)が低下する。なお、外気温が30℃以下の場合でも、吸気ダクト33がエンジンルームR内に開口することから、エンジンルームR内の雰囲気温度が上昇する(エンジン3の排気輻射熱等により)ことで、吸気ダクト33より吸入された吸入空気が40℃以上になる場合がある。
【0041】
また、ステップS2の判定で、吸気温(検出値Tai)が例えば30℃〜40℃の範囲内にある時は、予め吸気温(検出値Tai)に対して設定されたリフト量xが得られるようにカム43の回転角を制御する(ステップS7)。この結果、冷温水切替弁38のスプール弁41が、流入ポート40aおよび流入ポート40bを共に流出ポート40cと連通させることにより、高温水配管を介して供給された冷却水と低温水配管27を介して供給された冷却水とが冷温水切替弁38を経て吸気熱交換器7へ導かれる(ステップS8)。この時、高温水配管を介して供給された冷却水と低温水配管27を介して供給された冷却水との割合は、スプール弁41のリフト位置に応じて決まる。これにより、エアクリーナ32に供給された吸入空気は、冷温水切替弁38を経て温度調節された冷却水との熱交換によって、吸気温(検出値Tai)が30℃〜40℃の範囲内に保たれる。
【0042】
このように本実施例では、吸入空気を適正な温度に保つことができるため、充填効率が向上し、その結果、エンジン3の出力が向上する。従って、エンジン3の出力を同一とした場合の燃料消費量を少なくすることができる。実際に、従来の方法で吸気温を制御した場合と本実施例の吸気温制御装置1で吸気温を制御した場合とで燃料消費量を比較すると、図8に示すように、本実施例の方が燃料消費量を少なくすることができた。
【0043】
また、本実施例では、アイシング防止回路30から吸気熱交換器7へ冷却水を導くように構成したことにより、吸気熱交換器7で熱交換された吸入空気が、スロットルボディ29を通過する際に、アイシング防止回路30でスロットルボディ29に導かれた冷却水と再度熱交換されることになる。従って、エンジン始動時の冷却水温が低い時でも、従来の方法よりエンジン3を始動してから速く吸気温を高めることが可能である。実際に、エンジン始動後のHCの量を測定すると、図9に示すように、従来の方法で吸気温を制御した場合と比較して、本実施例の方がエンジン始動直後よりHCの量を低減することができた。
【0044】
なお、本実施例では、冷却水回路4内の差圧を利用して温水回路5に冷却水を流すことができるため、冷却水回路4のウォータポンプ8以外に温水回路5用のポンプを設ける必要はない。従って、冷却水温がサーモスタット9の開弁温度以下の時でも、帰路配管28の下流端が冷却水回路4のサーモスタット9より下流位置に連絡されていることから、冷却水回路4から温水回路5へ冷却水が流れることは可能である。
【0045】
次に、本発明の第2実施例を説明する。
図10は冷温水切替弁38aの断面図である。
本実施例は、冷却水量調節手段としてワックス式の冷温水切替弁38aを使用したものである。
ワックス式冷温水切替弁38aは、第1実施例に示した冷温水切替弁38のスプール弁41の代わりに、温度に応じて膨脹および収縮するワックス50を封入したエレメント51を備える。このエレメント51には、エレメント51の変位に伴って流出ポート40cと連通する流入ポート40a、40bの切り替えを行うバルブ52が装着されている。
【0046】
エレメント51のリフト量xは、図11に示すように、流入ポート40bより流入する冷却水温Twに応じて決まる。例えば、冷却水温Twが30℃より低い時には、ワックス50が収縮してリフト量xが最小(図10に示す状態)となることで、流入ポート40aが閉じて流入ポート40bと流出ポート40cが連通する。冷却水温Twが例えば40℃を越えると、ワックス50が膨脹してリフト量xが最大となることで、流入ポート40bが閉じて流入ポート40aと流出ポート40cが連通する。冷却水温Twが例えば30℃〜40℃の範囲内(30℃≦Tw≦40℃)の時には、その冷却水温Twに応じてワックス50が膨脹し、エレメント51が変位する(リフトする)ことで、流入ポート40aおよび流入ポート40bが共に流出ポート40cと連通する。
【0047】
次に、本実施例の冷温水切替弁38aの作動を図12に示すフローチャートを基に説明する。
冷温水切替弁38aの流入ポート40bより流入する冷却水温Twが例えば30℃より低い時(ステップS10でTw<30℃)は、エレメント51のリフト量xが最小となって流入ポート40bが開き、流入ポート40aが閉じられることにより(ステップS20)、流入ポート40bより冷却水が流入する(ステップS30)。これにより、吸気熱交換器7にはラジエータ2より上流の冷却水が供給される(つまり、サブラジエータ6で冷却された冷却水は供給されない)ため、冷却水温の上昇に伴ってより早く吸気温を上昇させることができる。また、それによって、水温の立上り特性の向上にも有利となる。
【0048】
その後、冷却水温Twの上昇に伴って、冷却水温Twが例えば30℃〜40℃の範囲内にある時(ステップS10でYES)は、その冷却水温Twに応じたエレメント51のリフト量x(ステップS40)に従って、流入ポート40aより流入する冷却水量と流入ポート40bより流入する冷却水量との割合が決まる(ステップS50)。これにより、吸入空気は、冷温水切替弁38aを経て温度調節された冷却水との熱交換によって、適正な吸気温に保たれる。
【0049】
さらに、冷却水温Twが上昇して例えば40℃を越えると(ステップS10で40℃<Tw)、エレメント51のリフト量xが最大となって流入ポート40aが開き、流入ポート40bが閉じられることにより(ステップS60)、流入ポート40aより冷却水が流入する(ステップS70)。これにより、吸気熱交換器7では、サブラジエータ6で冷却された冷却水のみが供給されて吸入空気との熱交換が行われるため、吸気熱交換器7に供給される冷却水の温度に応じて、吸入空気をほぼ適正な温度に保つことが可能である。
【0050】
この場合は、第1実施例と同様に、流入ポート40bが閉じられることで、高温水配管に冷却水の流れは生じないが、アイシング防止回路30内の対流によって、スロットルボディ29での氷結を防止することは可能である。なお、この場合、冷却水温Twが40℃を越えても、サーモスタット9の開弁温度以下であればサーモスタット9が環状水路4a側を閉じることになるが、第1実施例で説明したように、帰路配管28の下流端が冷却水回路4のサーモスタット9より下流位置に連絡されていることから、差圧に応じて低温水配管27を冷却水が流れることはできる。
【0051】
次に、本発明の第3実施例を説明する。
図13は冷温水切替弁38bの断面図である。
本実施例のワックス式冷温水切替弁38bは、エレメント51のリフト量xが最大で、流出ポート40cが流入ポート40aのみと連通した状態の時に、高温水配管より供給された冷却水をサーモスタット9より下流の冷却水回路4へ還流させるための第2流出ポート40dを有する。この第2流出ポート40dは、図14に示すように、連通管53によって帰路配管28の途中に接続されており、エレメント51のリフト量xが最大の時に、流入ポート40bと連通する(この時、流入ポート40aは流出ポート40cと連通している)ことで、高温水配管より供給された冷却水が、吸気熱交換器7を通過することなく、直接帰路配管28へ流れるように設けられている。なお、冷温水切替弁38bの作動は、前述の実施例で説明したワックス式冷温水切替弁38aと同様に、流入ポート40bより流入する冷却水温Twに応じてエレメント51のリフト量xが決まる(作動説明は省略する)。
【0052】
本実施例では、吸気熱交換器7に低温水配管27から導かれた冷却水のみが供給される場合でも、流入ポート40bと第2流出ポート40dが連通することにより、高温水配管に冷却水を流すことができる。このため、スロットルボディ29を常時冷却水が流れることになり、本来のアイシング防止機能を損なうことはない。
【0053】
次に、本発明の第4実施例を説明する。
図15は吸気温制御装置の全体構成図、図16はスロットルボディの模式図である。
本実施例の吸気温制御装置1は、エンジン3の低負荷時(アイドリング〜低速時)から急激に加速して高負荷時に達した時のエンジン3の出力低下を防止するもので、アイシング防止回路30、サブラジエータ6(第1実施例参照)、低温水配管27、および冷却水量調節手段(後述する)を備える。
【0054】
なお、エンジン3の出力低下は以下の理由に因る。
エンジン3の吸気経路に設けられたスロットルボディ29は、氷結を防止するために高温(約90〜100℃)の冷却水が流れていることから、エンジン3の低負荷時にスロットルボディ29のバイパス通路29a(図16参照)を流れる空気がスロットルボディ29より吸熱して高温(例えば70〜85℃)になってしまう。このため、低負荷時から急激に加速した場合には、バイパス通路29aを通過した高温の空気の影響により吸気温が上昇してノッキングが発生し易くなる。そこで、現状では、ノッキングの発生を防止するためにエンジン3の点火時期がコンピュータ制御によって遅角操作されており、それに伴ってエンジン3の出力低下を招いている。
【0055】
本実施例のアイシング防止回路30は、図16に示すように、バイパス通路29aが設けられたスロットルボディ29を通って、ラジエータ2の上流側と下流側とを接続する。スロットルボディ29は、エンジン3の低負荷時(アイドリング〜低速)にスロットルバルブ29bの開度が小さくなる(アイドリング時には、図16の二点鎖線で示す様にほぼ全閉する)ことから、スロットルボディ29を通過する吸入空気は、バイパス通路29aを流れることになる。なお、バイパス通路29aを通過する空気量は、スロットルアジャストスクリュ29cの回転操作によって調整される。
【0056】
サブラジエータ6は、第1実施例と同様の構造でラジエータ2と一体に設けられ(図2および図3参照)、ラジエータ2で冷却された冷却水より低い温度の冷却水(理想的には外気温)を得ることができる。
低温水配管27は、サブラジエータ6で冷却された冷却水をスロットルボディ29より上流のアイシング防止回路30に導くもので、冷却水量調節手段を介してアイシング防止回路30に接続されている。
【0057】
冷却水量調節手段は、第2実施例で説明したワックス式冷温水切替弁38aを用いたもので、ワックスを封入したエレメント51のリフト量xが、流入ポート40bより流入する冷却水温Twに応じて決まる(図11参照)。流入ポート40aは、低温水配管27が接続されて、サブラジエータ6で冷却された冷却水が供給され、流入ポート40bは、冷却水回路4側のアイシング防止回路30が接続されて、冷却水回路4より高温の冷却水が供給され、流出ポート40cは、スロットルボディ29側のアイシング防止回路30が接続されて、スロットルボディ29に冷却水を導く。
【0058】
次に、本実施例の作動を説明する。
流入ポート40bより流入する冷却水温Twに応じてエレメント51のリフト量xが変化し、そのリフト量xに応じて流入ポート40aより流入する冷却水量と流入ポート40bより流入する冷却水量との割合が調節される。例えば、流入ポート40bより流入する冷却水温Twが30℃以下の時は、リフト量xが最小となることから、流入ポート40bが開いて、流入ポート40aが閉じることにより、通常のアイシング防止回路30として機能する。
【0059】
また、流入ポート40bより流入する冷却水温Twが30℃以上に上昇(Tw<40℃)すると、その冷却水温Twに応じたエレメント51のリフト量xに従って、流入ポート40aより流入する冷却水量と流入ポート40bより流入する冷却水量との割合が決まる。さらに、流入ポート40bより流入する冷却水温Twが40℃以上に上昇すると、エレメント51のリフト量xが最大となることから、流入ポート40bが閉じて、流入ポート40aが開くことにより、スロットルボディ29には、サブラジエータ6で冷却された低温の冷却水のみが供給される。
【0060】
この結果、スロットルボディ29は、エンジン冷却後の冷却水温が40℃以上に上昇しても、サブラジエータ6で冷却された冷却水が流れることから、スロットルボディ29自体を比較的低温(例えば40℃以下)に保つことができる。従って、エンジン3の低負荷時にスロットルボディ29のバイパス通路29aを流れる吸入空気が、スロットルボディ29より吸熱して高温(例えば70〜85℃)になるのを防止することができる。これにより、エンジン3の低負荷時から急激に加速するような時でも低温の吸入空気がエンジン3に供給されることからノッキングの発生が無くなり、それに伴って点火時期の遅角操作が不要となるため、エンジン3の出力低下を抑えることができる。
【0061】
このように、本実施例では、スロットルボディ29の温度上昇を抑えて、スロットルボディ29のバイパス通路29aを通過する吸入空気を冷却することができるため、エンジン3の低負荷時に急激に加速した時の吸気温の上昇を効果的に抑えることができる。また、本実施例の吸気温制御装置は、第1〜3実施例に示した吸気熱交換器が不要となることから、低コストなシステムを構成することができる。
【0062】
この第4実施例では、冷却水量調節手段としてワックス式の冷温水切替弁38aを使用したが、第1実施例と同様に、吸気温を検出する吸気温センサ、冷温水切替弁(本発明の水路切替弁)、および吸気温センサの検出値に基づいて冷温水切替弁の作動を制御する制御装置より構成しても良い。なお、冷温水切替弁は、冷却水回路4より低温水配管27およびアイシング防止回路30の一部を通ってスロットルボディ29へ流れる冷却水路と冷却水回路4よりアイシング防止回路30を通ってスロットルボディ29へ流れる冷却水路との切り替えを行なう。
【0063】
次に、本発明の第5実施例を説明する。
図17は本実施例に係る吸気温制御装置の模式図である。
本実施例の吸気温制御装置1は、第4実施例に示したアイシング防止回路30が、スロットルボディ29の下流でサージタンク35内(インテークマニホールド36内でも良い)を通るように構成されている。これにより、スロットルボディ29でバイパス通路29aを通過する吸入空気と熱交換された冷却水が、再びサージタンク35内を流れる吸入空気と熱交換されるため、冷却効果を高めることができる。
【0064】
【発明の効果】
本発明の車両用内燃機関の吸気温制御装置は、低温水回路に設けられたサブラジエータで冷却された冷却水と内燃機関に吸入される吸入空気とを熱交換させることにより、吸入空気の温度を低下させることができる。このため、従来のように冷房手段によって得られた冷風を利用する必要がないことから、冷媒圧縮機の負荷が増大することに伴う燃費の悪化ならびに冷媒圧縮機の耐久性低下を防止することができる。
【0065】
また、本発明では、ラジエータの上流から導かれた冷却水と吸入空気とを熱交換させることで吸入空気の温度を高めることができる。従って、サブラジエータで冷却された冷却水とラジエータの上流から導かれた冷却水との割合を調節して吸入空気と熱交換させることで、吸入空気の温度を適正に保つことができる。
【0066】
さらには、サブラジエータで冷却された低温の冷却水をアイシング防止回路を利用して気化器へ導くことにより、気化器自体を比較的低温に保つことができる。この結果、内燃機関の低負荷時に気化器を流れる吸入空気が気化器より吸熱して高温になるのを防止することができるため、低負荷時から急激に加速した場合の吸気温の上昇が抑えられて、内燃機関の出力低下を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る車両用内燃機関の吸気温制御装置の全体構成図である。
【図2】ラジエータの正面図である。
【図3】サブラジエータの構成を示す断面図である。
【図4】吸気熱交換器を含むエアクリーナの断面図である。
【図5】冷温水切替弁の断面図である。
【図6】制御装置の作動を示すフローチャートである。
【図7】吸気温と燃料消費率との関係を示すグラフである。
【図8】従来例と本実施例の燃料消費量を比較したグラフである。
【図9】従来例と本実施例のHCの量を比較したグラフである。
【図10】第2実施例に係る冷温水切替弁の断面図である。
【図11】冷却水温と冷温水切替弁のリフト量との関係を示すグラフ(第2実施例)。
【図12】第2実施例の作動を示すフローチャートである。
【図13】第3実施例に係る冷温水切替弁の断面図である。
【図14】第3実施例に係る吸気温制御装置の全体模式図である。
【図15】第4実施例に係る吸気温制御装置の全体構成図である。
【図16】スロットルボディの模式図である(第4実施例)。
【図17】第5実施例に係る吸気温制御装置の模式図である。
【符号の説明】
1 吸気温制御装置
2 ラジエータ
3 エンジン(内燃機関)
4 冷却水回路
6 サブラジエー
7 吸気熱交換器
13′ サブラジエータの放熱部
14 アッパタンク
15 ロアタンク
27 低温水配管(低温水回路)
28 帰路配管(低温水回路)
29 スロットルボディ(気化器)
30 アイシング防止回路(高温冷却水路)
31 連絡配管(高温冷却水路)
32 エアクリーナ(吸気経路)
33 吸気ダクト(吸気経路)
34 エアクリーナホース(吸気経路)
35 サージタンク(吸気経路)
36 インテークマニホールド(吸気経路)
37 吸気温センサ(吸気温検出手段)
38 冷温水切替弁(水路切替弁・第1実施例)
38a 冷温水切替弁(冷却水量調節手段・第2実施例)
38b 冷温水切替弁(冷却水量調節手段・第3実施例)
39 制御装置

Claims (8)

  1. ラジエータを有する内燃機関の冷却水回路と、
    前記ラジエータをバイパスするバイパス水路と、
    このバイパス水路の下流側と前記冷却水回路との接続部に配され、冷却水温度に応じて前記冷却水回路側の開度と前記バイパス水路側の開度とを相対的に可変させるサーモスタットと、
    この冷却水回路と環状に接続されて、前記冷却水回路を流れる冷却水の一部が循環する低温水回路と、
    この低温水回路に設けられて、前記冷却水回路より導かれた冷却水を冷却媒体との熱交換によって冷却するサブラジエータと、
    前記低温水回路の前記サブラジエータより下流に設けられるとともに、前記内燃機関の吸気経路に配されて、前記サブラジエータで冷却された冷却水と前記内燃機関に吸入される吸入空気との熱交換を行なう吸気熱交換器と、
    前記サーモスタットよりも冷却水下流側となる位置において前記冷却水回路と前記九期熱交換器とを接続する帰路配管と、
    この帰路配管が接続される部位よりも冷却水流れの下流側に配されるウォータポンプとを備え、
    前記ラジエータを流れる冷却水と前記サブラジエータを流れる冷却水が分かれて流れるように前記ラジエータおよび前記サブラジエータは配されており、
    前記サブラジエータは、冷却水と冷却媒体との熱交換を行う放熱部と、この放熱部の上部に設けられるアッパタンクと、前記放熱部の下部に設けられるロアタンクとを備え、前記アッパタンクと前記ロアタンクとを介して、前記放熱部を冷却水が蛇行して流れる様に構成されていることを特徴とする車両用内燃機関の吸気温制御装置。
  2. 前記低温水回路を通って前記吸気熱交換器へ流入する冷却水量と前記高温冷却水路を通って前記吸気熱交換器へ流入する冷却水量との割合を調節する冷却水量調節手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の車両用内燃機関の吸気温制御装置。
  3. 請求項2記載の車両用内燃機関の吸気温制御装置において、
    前記冷却水量調節手段は、
    前記吸気経路を流れる吸入空気の温度を検出する吸気温検出手段と、
    前記冷却水回路より前記低温水回路を通って前記吸気熱交換器へ流れる冷却水路と前記冷却水回路より前記高温冷却水路を通って前記吸気熱交換器へ流れる冷却水路との切り替えを行なう水路切替弁と、
    前記吸気温検出手段の検出値に基づいて前記水路切替弁の作動を制御する制御装置とを備えたことを特徴とする車両用内燃機関の吸気温制御装置。
  4. 請求項2記載の車両用内燃機関の吸気温制御装置において、
    記冷却水量調節手段は、前記高温冷却水路より流入する冷却水の温度に基づいて、前記低温水回路を通って前記吸気熱交換器へ流入する冷却水量と前記高温冷却水路を通って前記吸気熱交換器へ流入する冷却水量との割合を調節するサーモスタット使用したことを特徴とする車両用内燃機関の吸気温制御装置。
  5. 前記ラジエータより上流の前記冷却水回路から前記内燃機関の吸気経路に設けられた気化器へ冷却水を導き、前記冷却水回路と前記低温水回路とを接続するアイシング防止回路を備え、
    前記冷却水回路より前記アイシング防止回路を通って前記気化器へ導かれる冷却水量と前記冷却水回路より前記低温水回路および前記アイシング防止回路の一部を通って前記気化器へ導かれる冷却水量との割合を調節する冷却水量調節手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の車両用内燃機関の吸気温制御装置。
  6. 請求項5記載の車両用内燃機関の吸気温制御装置において、
    前記冷却水量調節手段は、前記アイシング防止回路より流入する冷却水の温度に基づいて、前記冷却水回路より前記アイシング防止回路を通って前記気化器へ導かれる冷却水量と前記冷却水回路より前記低温水回路および前記アイシング防止回路の一部を通って前記気化器へ導かれる冷却水量との割合を調節するサーモスタットを使用したことを特徴とする車両用内燃機関の吸気温制御装置。
  7. 請求項5記載の車両用内燃機関の吸気温制御装置において、
    前記冷却水量調節手段は、
    前記吸気経路を流れる吸入空気の温度を検出する吸気温検出手段と、
    前記冷却水回路より前記アイシング防止回路を通って前記気化器へ流れる冷却水路と前記冷却水回路より前記低温水回路および前記アイシング防止回路の一部を通って前記気化器へ流れる冷却水路との切り替えを行なう水路切替弁と、
    前記吸気温検出手段の検出値に基づいて前記水路切替弁の作動を制御する制御装置とを備えたことを特徴とする車両用内燃機関の吸気温制御装置。
  8. 請求項5〜7記載の何れかの車両用内燃機関の吸気温制御装置において、
    前記アイシング防止回路は、前記気化器に導かれた冷却水を、前記気化器より下流の前記吸気経路に導くことを特徴とする車両用内燃機関の吸気温制御装置。
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