JPH09325383A - 撮像装置、及び羽根の状態検出装置 - Google Patents

撮像装置、及び羽根の状態検出装置

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JPH09325383A
JPH09325383A JP8188903A JP18890396A JPH09325383A JP H09325383 A JPH09325383 A JP H09325383A JP 8188903 A JP8188903 A JP 8188903A JP 18890396 A JP18890396 A JP 18890396A JP H09325383 A JPH09325383 A JP H09325383A
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JP
Japan
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time
blade
exposure time
exposure
temperature
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JP8188903A
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Inventor
Yoshiaki Tanabe
佳明 田辺
Kohei Kawamichi
浩平 川路
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低温環境下での露光時間変化量を常温にも適
用した場合に、常温で予め調整した露光時間を変化させ
てしまう弊害を避ける。 【解決手段】 基点温度t0以上の高温の環境条件で
は、温度に依存しない一定値により、基点温度より低温
の環境条件では、温度に依存して補正時間ΔTを変化さ
せる温度補正カーブ(図5)により、次回の撮像時にお
ける制御時間Ts(制御シャッタ秒時)を補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フォーカルプレー
ンシャッタを作動させたときの露光時間を計測して、そ
の計測値をもとにして次回のシャッタ作動時に補正を加
える露光時間計測装置を有する撮像装置、及び羽根の状
態検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図15は、4台のシャッタを常温状態で
露光時間をほぼ1/8000(S)に調整した後に、環
境温度を変えて露光時間を測定した結果を示す特性図で
ある。高温状態になっても露光時間はあまり変化しない
が、低温状態になると顕著に露光時間が短くなる傾向に
あることが分かった。この測定結果から露光時間精度が
より良くなるような補正を行うためには、低温状態と高
温状態とでは補正時間量が異なったものとなるように設
定しなけらばならないという問題がある。
【0003】図11は、4台のシャッタについてシャッ
タモニタによって計測した露光時間(Tr’)とシャッ
タ試験機によって計測した露光時間(Tt)との差(Δ
Tr)を求めた結果を示す特性図である。シャッタを走
行させたときの環境温度に依存して、露光時間の差(Δ
Tr)が変化することが分かった。
【0004】ΔTrをΔMt=at+bによって近似し
ようとする時、個々のシャッタに変数aおよびbの両方
の値を調整すれば最も良い近似式を得る。しかし変数a
の値を調整するためには、カメラをいちいち低温状態ま
たは高温状態にして、Tr’およびTtのデータを取ら
なければならない。このためシャッタの調整工程に要す
る時間は膨大なものとなる。
【0005】また、特開平7−191371号公報に開
示されている従来の装置では、露光時間の間中、シャッ
タモニタのLEDを点灯し続けており、このため、長時
間露光を行う場合には、LEDでの消費電流が多くなっ
てしまったり、LEDの長時間の点灯により、フィルム
がLEDで感光してしまう恐れもあった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図16は、シャッタの
露光時間を変化させて作動させたときの実験結果であ
る。実験は各露光時間においてシャッタを10回作動さ
せ、そのときの先幕マグネットのoffから先幕スリッ
トが撮影画面を開き始めるまでの時間と後幕マグネット
のoffから後幕スリットが撮影画面を閉じ始めるまで
の時間とを計測した。シャッタの露光時間を横軸に、先
幕スリットが撮影画面を開き始めるまでの時間あるいは
後幕スリットが撮影画面を閉じ始めるまでの時間を縦軸
にとってある。この実験結果から先幕マグネットのof
fから先幕スリットが撮影画面を開き始めるまでの時間
は露光時間とは無関係にほぼ一定である。ところが後幕
マグネットがoffしてから撮影画面の露光を終了させ
始めるまでの時間はシャッタの露光時間によって異なっ
ていることが分かる。
【0007】このため、例えば1/4000(S)の露
光時間で撮影した後、1/500(s)の露光時間に切
り替えて撮影すると、約30(μs)露光時間が短くな
る。このときの誤差は0.02EVであって無視しても
さしつかえない量である。ところがこの30(μs)を
露光時間補正装置が補正した後、1/8000(s)の
露光時間に切り替えて撮影すると、今度は30(μs)
露光時間が長くなる。このときの誤差は0.32EVで
あって無視できない量となる。
【0008】図14に示すように、補正をかけないでレ
リーズした時、適正露光時間Tの上下に露光時間がばら
ついた場合には、その誤差ΔTf1全部を次の露光時に
補正してしまうと、次回の撮影では露光誤差はΔTf2
となってしまい、同一絞り同一露光時間で撮影したにも
かかわらず、連続した2フレームが明るかったり暗かっ
たりしてしまうというおそれがあった。
【0009】シャッタの露光時間調整は、通常は常温で
行う。またカメラを量産する際には、カメラ一台一台を
低温環境下で温度の影響を調整するのは困難である。し
たがって撮影者が低温環境下でシャッタを作動させた時
に、はじめて低温環境下でのデータが入力されることに
なる。このような場合、シャッタの低温環境下での露光
時間変化量はシャッタ個々に異なっているから、この変
化量を露光時間補正データとして常温にも適用すると予
め調整した露光時間を変化させてしまうという問題が生
ずる。
【0010】本発明は、上記の問題点に鑑みてなされた
もので、上述したような弊害を避けることを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の撮像装置、及び羽根の状態検出装置は、基
点温度t0以上の高温の環境条件では、温度に依存しな
い一定値により、基点温度より低温の環境条件では、温
度に依存して補正時間ΔTを変化させる温度補正カーブ
(図5)により、次回の撮像時における制御時間Ts
(制御シャッタ秒時)を補正するように構成されてい
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
を図面に基づいて説明する。
【0013】図1に示すように、カメラ本体6はレリー
ズ釦7と表示装置8を有している。カメラ本体6の内部
には、ブロック図(図2)に示したCPU1、測光装置
2、感度検出装置3、記憶装置4、温度検出装置5およ
び図3に示したシャッタ9が組み込まれている。
【0014】図3において、先アーマチャレバー19
は、ばね21によって時計方向に付勢され、軸25の回
りに回転可能に取り付けてある。先カギ26は、ばね2
7によって時計方向に付勢され、軸28の回りに回転可
能に取り付けてある。この先カギ26は、ばね30の付
勢力に抗して後述する先駆動レバー29を係止してい
る。先駆動レバー29は、ばね30によって時計方向に
付勢され、軸31の回りに回転可能に取り付けてある。
この先駆動レバー29に設けられた駆動ピン29aは、
先幕23に設けられた長穴23aと嵌合している。
【0015】後アーマチャレバー20は、ばね22によ
って反時計方向に付勢され、軸32の回りに回転可能に
取り付けてある。後カギ33は、ばね34によって反時
計方向に付勢され、軸35の回りに回転可能に取り付け
てある。後駆動レバー36は、ばね37によって時計方
向に付勢され、軸38の回りに回転可能に取り付けてあ
る。この後駆動レバー36に設けられた駆動ピン36a
は、後幕39に設けられた長穴39aと嵌合している。
公知の方法によって、先アーマチャレバー19および後
アーマチャレバー20は、それぞればね21および22
に抗してメカ係止されている。
【0016】カメラ本体6に設けられた撮影画面6a
は、先幕23によって覆われている。シャッタモニタは
LED10、PTR12、および反射板24によって構
成され、先幕23および後幕39に対して一方の側にL
ED10とPTR12とが配置され、他方の側に反射板
24が配置される構成となっている。
【0017】図4は、第1の実施の形態におけるCPU
1の処理ルーチンである。このルーチンは、CPU1に
電源が投入されると開始される。ステップS1におい
て、測光装置2および感度検出装置3から、測光信号お
よびフィルム感度信号を取り込む。ステップS2におい
て、ステップS1で取り込んだ両信号に基づいて演算
し、適正露光条件である露光時間Tと絞り値を算出す
る。ここで露光時間Tとは、自動露出時に被写体輝度に
基づき、適正露光となるように、カメラが自動的に算出
した露光時間(シャッタ秒時)だけでなく、使用者によ
り任意に設定された露光時間も含まれる。
【0018】ステップS3において、記憶装置4から基
点温度t0、温度検出装置5から温度tを取り込み、両
者を比較する。ステップS4において、t<t0の場合
には、記憶装置4から図5に示す温度補正カーブの傾き
Kとシフト量ΔTLを取り込み、K(t−t0)+ΔT
Lを計算し、これを露光時間補正値ΔTとする。ステッ
プS5において、t≧t0の場合には、ΔTLをシャッ
タ秒時補正値ΔTとする。ステップS5−1において、
記憶装置4からDTを取り込み、DT+ΔTを新しいD
Tとして記憶装置4に更新する。さらに更新されたDT
により、Ts=T+DTを演算して、後述する制御時間
Tsを算出する。なお、DTの初期値とは、先アーマチ
ャレバーが起動してから、先アーマチャレバーにより先
幕が駆動されるまでに要する時間Txと、後アーマチャ
レバーが起動してから、後アーマチャレバーにより後幕
が駆動されるまでに要する時間Tyとの差(DT=Tx
−Ty)である。
【0019】ステップS6において、ステップS2の演
算結果として表示装置8に適正露光条件を表示する。ス
テップS7において、カメラ本体6のレリーズ釦7が押
されているか否かを判断する。レリーズ釦7が押されて
いない場合にはステップS1に戻る。
【0020】レリーズ釦7が押されている場合には、ス
テップS8において、シャッタ制御用の先マグネット1
7および後マグネット18に通電する。ステップS9に
おいて、不図示の反射ミラーを上昇させ、撮影光路から
退避させると共に、不図示の絞りを所定絞り開口となる
よう駆動する。さらに公知の方法により先アーマチャレ
バー19および後アーマチャレバー20を、それぞれば
ね21および22に抗して図3に示す位置に係止してい
たメカ係止から解除する。ステップS10において、シ
ャッタ9を開閉して、フィルムへの露光を制御するシャ
ッタルーチンを実行する。シャッタルーチンの詳細につ
いては、図6および図7を参照しながら後で述べる。
【0021】ステップS11において、図3に示すLE
D10の発光光が反射板24によって反射されたか否か
を検出するPTR12の反転回数を判別する。反転回数
が図8の波形Bに示す先幕23によるものと、波形Cに
示す後幕39によるものとの2回の場合にはステップS
12に進み、反転回数が2回以外の場合にはステップS
14へ進む。ステップS12において、記憶装置4から
モニタ係数aおよび変数bを、温度検出装置5から温度
tを取り込み、ΔMt=at+bよりモニタ素子の温度
補正量ΔMtを算出する。ステップS10のシャッタル
ーチンにおいて、実際露光時間Tr’を、Tr’=Ts
+T2−T1により算出する。また、ステップS10の
シャッタルーチンにてフィルムが実際に露光した算出実
際露光時間TrをTr=Ts+T2−T1−ΔMtより
算出する。ここで、T1とは、先マグネット17をof
fしてからPTR12の波形Bを検出するまでの時間で
あり、Tsとは先マグネット17をoffしてから後マ
グネット18をoffするまでの時間であり、T2と
は、後マグネット18をoffしてからPTR12の波
形Cを検出するまでの時間である(図8、図10参
照)。露光時間誤差ΔTfをΔTf=T−Trより算出
する。
【0022】ステップS13−1において、記憶装置4
から所定値X1を取り込み、Tr>X1・Tが成立してい
るか否かを判断する。成立している場合にはステップS
14へ進む。成立しない場合には、ステップS13−2
へ進む。ステップS13−2において、記憶装置4から
所定値X2を取り込み、Tr<X2・Tが成立しているか
否かを判断する。成立している場合にはステップS14
へ進む。成立しない場合には、ステップS15へ進む。
【0023】ステップS14において、カメラ本体6の
レリーズ釦7を撮影禁止状態にし、表示装置8に警告を
表示した後にステップS16に進む。ステップS15に
おいて、補正演算ルーチンを実行する。補正演算ルーチ
ンについては図9を参照しながら後で述べる。ステップ
S16において、露光動作が完了したので反射ミラーを
下降させ、撮影光路内に復帰させると共に、絞りを最大
絞り開口に戻す。ステップS17において、シャッタ9
を図3に示す状態にチャージし、公知の方法によって先
アーマチャレバー19および後アーマチャレバー20
を、それぞればね21および22に抗してメカ係止する
と共に、フィルムの給送と他のメカニズムの付勢動作を
行い、ステップS1に戻る。
【0024】図6、図7、図10、および図8に、図4
のシャッタルーチン(ステップS10)の詳細例を示
す。
【0025】図10において、T5は先幕23の走行を
検出するためのLED10の点灯時間を、T6は後幕3
9の走行を検出するためのLED10の点灯時間を、そ
れぞれ表している。T5およびT6は、記憶装置4内に予
め記憶されている時間であり、第4および第5カウンタ
によりそれぞれ計時される。
【0026】図6のステップS18において、図10に
示すようにTs−T5>0か否かを判断する。成立しな
い場合にはステップS19へ進み、成立する場合には図
7のフローチャートに進む。ステップS19におけるタ
イムチャートを図8に示す。ステップS19において、
図3に示すシャッタ9に取付られたLED10を点灯さ
せる。この状態では反射板24が先幕23によって覆わ
れているため、LED10の発光光はPTR12によっ
て検出されない。ステップS20において、先マグネッ
ト17への通電をオフする。これによって先アーマチャ
レバー19は、ばね21の付勢力によって軸25の回り
に時計方向に回転する。先カギ26は先アーマチャレバ
ー19によって押され、ばね27に抗して軸28の回り
に反時計方向に回転する。先駆動レバー29と先カギ2
6との係合が解除する。先駆動レバー29は、ばね30
の付勢力によって軸31の回りに時計方向に回転する。
先駆動レバー29に設けられた駆動ピン29aが、先幕
23に設けられた長穴23aと嵌合しているため、先幕
23はA方向(図3)に動く。これによってシャッタ9
の露光動作が開始する。
【0027】ステップS21において、CPU1内の第
1カウンタ11(図2)にて図8に示す前述したT1時
間の計時を開始する。CPU1内の第2カウンタ14に
て前述した制御時間Tsの計時を開始する。ステップS
22において、制御時間Tsの計時を終了したか否かを
判断する。計時を終了した場合にはステップS23へ進
み、終了していない場合にはステップS27へ進む。ス
テップS23においてはステップS22で、制御時間T
sの計時を完了したので、後マグネット18への通電を
offする。これによって後アーマチャレバー20は、
ばね22の付勢力によって軸32の回りに反時計方向に
回転する。後カギ33は後アーマチャレバー20によっ
て押され、ばね34に抗して軸35の回りに時計方向に
回転する。後駆動レバー36と後カギ33との係合が解
除する。後駆動レバー36は、ばね37の付勢力によっ
て軸38の回りに時計方向に回転する。後駆動レバー3
6に設けられた駆動ピン36aが、後幕39に設けられ
た長穴39aと嵌合しているため、後幕39はA方向
(図3)に動く。これによってシャッタ9は露光終了動
作を開始する。
【0028】ステップS24において、CPU1内の第
3カウンタ15(図2)にて図8に示す前述したT2時
間の計時を開始する。また、この時、CPU1内の第5
カウンタにて、T6時間の計時も開始する。ステップS
25において、図3の先幕スリット23bが反射板24
部分を通過し、LED10の発光光が反射板24によっ
て反射され、PTR12によって検出されたか否かを判
断する(図8に示すPTR12の出力反転Bを待つ)。
ステップS26においては、ステップS25でPTR1
2が反転して(図8の波形Bに示す)先幕23の走行を
検出したので、T1時間の計時を終了する。
【0029】一方、ステップS27において、ステップ
S22にて制御時間Tsの計時を終了していない場合に
は、図3の先幕スリット23bが反射板24部分を通過
し、LED10の発光光が反射板24によって反射さ
れ、PTR12によって検出されたか否かを判断する
(図8に示すPTR12の出力反転Bを待つ)。出力反
転Bが検出された場合にはステップS28に進み、検出
されなかった場合にはステップS22に戻る。ステップ
S28においては、ステップS27でPTR12が反転
して(図8のBに示す)先幕23の走行を検出したの
で、T1時間の計時を終了する。ステップS29におい
て、制御時間Tsの計時終了を待つ。
【0030】ステップS30において、制御時間Tsの
計時を完了したので、後マグネット18への通電をof
fする。これによって後アーマチャレバー20は、ばね
22の付勢力によって軸32の回りに反時計方向に回転
する。後カギ33は後アーマチャレバー20によって押
され、ばね34に抗して軸35の回りに時計方向に回転
する。後駆動レバー36と後カギ33との係合が解除す
る。後駆動レバー36は、ばね37の付勢力によって軸
38の回りに時計方向に回転する。後駆動レバー36に
設けられた駆動ピン36aが後幕39に設けられた長穴
39aと嵌合しているため後幕39はA方向(図3)に
動く。これによってシャッタ9は露光終了動作を開始す
る。ステップS31において、CPU1内の第3カウン
タ15(図2)にて図8に示すT2時間の計時を開始す
る。また、この時、CPU1内の第5カウンタにて、T
6時間の計時も開始する。
【0031】ステップS32において、図3の後幕スリ
ット39bが反射板24部分を通過し、LED10の発
光光が後幕39によって遮られ、PTR12によって検
出されなくなるのを待つ(図8に示すPTR12の出力
反転Cを待つ)。ステップS33においては、ステップ
S32でPTR12が反転して(図8のCに示す)後幕
39の走行を検出したので、T2時間の計時を終了す
る。ステップS33−1において、T6時間の計時を終
了する。ステップS34において、LED10を消灯
し、ステップS11(図4)に進む。
【0032】ステップS18において図10に示すよう
に、Ts−T5>0が成立する場合は、図7に示すステ
ップS35へ進む。ステップS35におけるタイムチャ
ートを図10に示す。ステップS35において、図3に
示すシャッタ9に取り付けられたLED10を点灯させ
る。この状態では反射板24が先幕23によって覆われ
ているため、LED10の発光光はPTR12によって
検出されない。ステップS36において、先マグネット
17への通電をオフする。これによって先アーマチャレ
バー19は、ばね21の付勢力によって軸25の回りに
時計方向に回転する。先カギ26は先アーマチャレバー
19によって押され、ばね27に抗して軸28の回りに
反時計方向に回転する。先駆動レバー29と先カギ26
との係合が解除する。先駆動レバー29は、ばね30の
付勢力によって軸31の回りに時計方向に回転する。先
駆動レバー29に設けられた駆動ピン29aが先幕23
に設けられた長穴23aと嵌合しているため先幕23は
A方向(図3)に動く。これによってシャッタ9の露光
動作が開始する。
【0033】ステップS37において、CPU1内の第
1カウンタ11(図2)にて図10に示すT1時間の計
時を開始する。また、この時、CPU1内の第4カウン
タにて、T5時間の計時を開始する。また、この時、第
2カウンタにて、Ts時間の計時を開始する。ステップ
S38において、図3の先幕スリット23bが反射板2
4部分を通過し、LED10の発光光が反射板24によ
って反射され、PTR12によって検出されるのを待つ
(図10に示すPTR12の出力反転Bを待つ)。ステ
ップS39においては、ステップS38でPTR12が
反転して(図10のBに示す)先幕23の走行を検出し
たので、T1時間の計時を終了する。ステップS40に
おいて、T5時間の計時を終了する。ステップS41に
おいて、T5時間が経過したので、LED10を消灯す
る。
【0034】ステップS42において、制御時間Tsの
計時終了を待つ。ステップS43においては、ステップ
S42で制御時間Tsの計時を完了したので、LED1
0を再点灯する。ステップS44において、後マグネッ
ト18への通電をoffする。これによって後アーマチ
ャレバー20は、ばね22の付勢力によって軸32の回
りに反時計方向に回転する。後カギ33は後アーマチャ
レバー20によって押され、ばね34に抗して軸35の
回りに時計方向に回転する。後駆動レバー36と後カギ
33との係合が解除する。後駆動レバー36は、ばね3
7の付勢力によって軸38の回りに時計方向に回転す
る。後駆動レバー36に設けられた駆動ピン36aが後
幕39に設けられた長穴39aと嵌合しているため後幕
39はA方向(図3)に動く。これによってシャッタ9
は露光終了動作を開始する。
【0035】ステップS45において、CPU1内の第
3カウンタ15(図2)にて図10に示すT2時間の計
時を開始する。また、本ステップS45において、後マ
グネットのoffに応じて、CPU1内の第5カウンタ
により、T6時間の計時を開始する。ステップS46に
おいて、図3の後幕スリット39bが反射板24部分を
通過し、LED10の発光光が後幕39によって遮られ
PTR12によって検出されなくなるのを待つ(図10
に示すPTR12の出力反転Cを待つ)。ステップS4
7においては、ステップS46でPTR12が反転して
(図8のCに示す)後幕39の走行を検出したので、T
2時間の計時を終了する。ステップS47−1におい
て、T6時間の計時を終了する。ステップS48におい
て、LED10を消灯し、ステップS11(図4)に進
む。
【0036】次に、本発明の第2の実施形態について説
明する。上述した第1の実施形態と同一機能を果たす部
材等については、同一の符号を付し、説明は省略する。
本第2の実施形態の特徴は、LED10をレリーズ信号
により点灯させ、先マグネットoffからT4時間後に
消灯させ、そして後マグネットoffに応じて再点灯さ
せ、フィルム巻上信号に応じて再点灯したLED10を
消灯する点にある。
【0037】図17は、CPU1の処理ルーチンの第2
実施形態である。このルーチンは、CPU1に電源が投
入されると開始される。ステップS101において、測
光装置2および感度検出装置3から、測光信号およびフ
ィルム感度信号を取り込む。ステップS102におい
て、ステップS101で取り込んだ両信号に基づいて演
算し、適正露光条件である露光時間Tと絞り値を算出す
る。この露光時間Tには、自動露出時にカメラが演算し
た適正露光条件となる露光時間だけでなく、マニュアル
露光時に撮影者が設定した露光時間も含まれる。ステッ
プS103において、記憶装置4から基点温度t0、温
度検出装置5から温度tを取り込み、両者を比較する。
ステップS104において、t<t0の場合には、記憶
装置4から図5に示す温度補正カーブの傾きKとシフト
量ΔTLを取り込み、K(t−t0)+ΔTLを計算
し、これを露光時間補正値ΔTとする。ステップS10
5において、t≧t0の場合には、ΔTLをシャッタ秒
時補正値ΔTとする。ステップS105−1に進んで、
記憶装置4からDTを取り込み、DT+ΔTを新しいD
Tとして記憶装置4を書き換える。さらに書き換えたD
Tにより、Ts=T+DTによって後述する制御時間T
sを算出する。ステップS106において、ステップS
102の演算結果として表示装置8に適正露光条件を表
示する。ステップS107において、カメラ本体6のレ
リーズ釦7が押されているか否かを判断する。レリーズ
釦7が押されていない場合にはステップS101に戻
る。
【0038】レリーズ釦7が押されている場合には、ス
テップS107−1において、LED10を点灯し、ス
テップS108に進む。ステップS108において、シ
ャッタ制御用の先マグネット17および後マグネット1
8に通電する。ステップS109において、不図示の反
射ミラーを上昇させ、撮影光路から退避させると共に、
不図示の絞りを所定絞り開口となるよう駆動する。さら
に公知の方法により先アーマチャレバー19および後ア
ーマチャレバー20を、それぞればね21および22に
抗して図3に示す位置に係止していたメカ係止から解除
する。ステップS110において、シャッタ9を開閉し
て、フィルムへの露光を制御するシャッタルーチンを実
行する。シャッタルーチンの詳細については、図18お
よび図19を参照しながら後で述べる。
【0039】ステップS111において、図3に示すL
ED10の発光光が反射板24によって反射されたか否
かを検出するPTR12の反転回数を判別する。反転回
数が図20の波形Bに示す先幕23によるものと、波形
Cに示す後幕39によるものとの2回の場合にはステッ
プS112に進み、反転回数が2回以外の場合にはステ
ップS114へ進む。ステップS112において、記憶
装置4からモニタ係数aおよび変数bを、温度検出装置
5から温度tを取り込み、ΔMt=at+bよりモニタ
素子の温度補正量ΔMtを算出する。ステップS110
のシャッタルーチンにおいて、実際露光時間Tr’を、
Tr’=Ts+T2−T1により算出する。また、ステ
ップS110のシャッタルーチンにてフィルムが実際に
露光した算出実際露光時間TrをTr=Ts+T2−T
1−ΔMtより算出する。ここで、T1とは、先マグネ
ット17をoffしてからPTR12の波形Bを検出す
るまでの時間であり、Tsとは先マグネット17をof
fしてから後マグネット18をoffするまでの時間で
あり、T2とは、後マグネット18をoffしてからP
TR12の波形Cを検出するまでの時間である(図2
0、図21参照)。露光時間誤差ΔTfをΔTf=T−
Trより算出する。
【0040】ステップS113−1において、記憶装置
4から所定値X1を取り込み、Tr>X1・Tが成立して
いるか否かを判断する。成立している場合にはステップ
S114へ進む。成立しない場合には、ステップS11
3−2へ進む。ステップS113−2において、記憶装
置4から所定値X2を取り込み、Tr<X2・Tが成立し
ているか否かを判断する。成立している場合にはステッ
プS114へ進む。成立しない場合には、ステップS1
15へ進む。
【0041】ステップS114において、カメラ本体6
のレリーズ釦7を撮影禁止状態にし、表示装置8に警告
を表示した後にステップS116に進む。ステップS1
15において、補正演算ルーチンを実行する。補正演算
ルーチンについては図9に示したものと同じであるから
説明を省略する。ステップS116において、露光動作
が完了したので反射ミラーを下降させ、撮影光路内に復
帰させると共に、絞りを最大絞り開口に戻す。ステップ
S117において、シャッタ9を図3に示す状態にチャ
ージし、公知の方法によって先アーマチャレバー19お
よび後アーマチャレバー20を、それぞればね21およ
び22に抗してメカ係止すると共に、他のメカニズムの
付勢動作を行い、公知のフィルム給送完了信号によりL
ED10を消灯して、ステップS101に戻る。
【0042】図18、図19、図20、および図21
に、図17のシャッタルーチン(ステップS110)の
詳細例を示す。
【0043】図21において、T4は先幕23の走行を
検出するためのLED10の点灯時間を表している。T
4は、記憶装置4内に予め記憶されている時間であり、
第CPU1内の第4カウンタ40により計時されるもの
である。
【0044】図18のステップS60において、図21
に示すようにTs−T4>0か否かを判断する。成立し
ない場合にはステップS61へ進み、成立する場合には
(2)(図19)に進む。ステップS61におけるタイム
チャートを図20に示す。図20において、この状態で
は反射板24が先幕23によって覆われているため、L
ED10の発光光はPTR12によって検出されない。
ステップS61において、先マグネット17への通電を
オフする。これによって先アーマチャレバー19は、ば
ね21の付勢力によって軸25の回りに時計方向に回転
する。先カギ26は先アーマチャレバー19によって押
され、ばね27に抗して軸28の回りに反時計方向に回
転する。先駆動レバー29と先カギ26との係合が解除
する。先駆動レバー29は、ばね30の付勢力によって
軸31の回りに時計方向に回転する。先駆動レバー29
に設けられた駆動ピン29aが、先幕23に設けられた
長穴23aと嵌合しているため、先幕23はA方向(図
3)に動く。これによってシャッタ9の露光動作が開始
する。
【0045】ステップS62において、CPU1内の第
1カウンタ11(図2)にて図20に示す前述したT1
時間の計時を開始する。CPU1内の第2カウンタ14
にて前述した制御時間Tsの計時を開始する。ステップ
S63において、制御時間Tsの計時を終了したか否か
を判断する。計時を終了した場合にはステップS64へ
進み、終了していない場合にはステップS68へ進む。
ステップS64においては、ステップS63で制御時間
Tsの計時を完了したので、後マグネット18への通電
をoffする。これによって後アーマチャレバー20
は、ばね22の付勢力によって軸32の回りに反時計方
向に回転する。後カギ33は後アーマチャレバー20に
よって押され、ばね34に抗して軸35の回りに時計方
向に回転する。後駆動レバー36と後カギ33との係合
が解除する。後駆動レバー36は、ばね37の付勢力に
よって軸38の回りに時計方向に回転する。後駆動レバ
ー36に設けられた駆動ピン36aが、後幕39に設け
られた長穴39aと嵌合しているため、後幕39はA方
向(図3)に動く。これによってシャッタ9は露光終了
動作を開始する。
【0046】ステップS65において、CPU1内の第
3カウンタ15(図2)にて図20に示す前述したT2
時間の計時を開始する。ステップS66において、図3
の先幕スリット23bが反射板24部分を通過し、LE
D10の発光光が反射板24によって反射され、PTR
12によって検出されたか否かを判断する(図20に示
すPTR12の出力反転Bを待つ)。ステップS67に
おいては、ステップS66でPTR12が反転して(図
20の波形Bに示す)先幕23の走行を検出したので、
T1時間の計時を終了する。
【0047】ステップS68において、ステップS63
にて制御時間Tsの計時を終了していない場合には、図
3の先幕スリット23bが反射板24部分を通過し、L
ED10の発光光が反射板24によって反射され、PT
R12によって検出されたか否かを判断する(図20に
示すPTR12の出力反転Bを待つ)。出力反転Bが検
出された場合にはステップS69に進み、検出されなか
った場合にはステップS63に戻る。ステップS69に
おいては、ステップS68でPTR12が反転して(図
20のBに示す)先幕23の走行を検出したので、T1
時間の計時を終了する。ステップS70において、制御
時間Tsの計時終了を待つ。
【0048】ステップS71においては、ステップS7
0で制御時間Tsの計時を完了したので、後マグネット
18への通電をoffする。これによって後アーマチャ
レバー20は、ばね22の付勢力によって軸32の回り
に反時計方向に回転する。後カギ33は後アーマチャレ
バー20によって押され、ばね34に抗して軸35の回
りに時計方向に回転する。後駆動レバー36と後カギ3
3との係合が解除する。後駆動レバー36は、ばね37
の付勢力によって軸38の回りに時計方向に回転する。
後駆動レバー36に設けられた駆動ピン36aが後幕3
9に設けられた長穴39aと嵌合しているため後幕39
はA方向(図3)に動く。これによってシャッタ9は露
光終了動作を開始する。ステップS72において、CP
U1内の第3カウンタ15(図2)にて図20に示すT
2時間の計時を開始する。
【0049】ステップS73において、図3の後幕スリ
ット39bが反射板24部分を通過し、LED10の発
光光が後幕39によって遮られ、PTR12によって検
出されなくなるのを待つ(図20に示すPTR12の出
力反転Cを待つ)。ステップS74においては、ステッ
プS74でPTR12が反転して(図20のCに示す)
後幕39の走行を検出したので、T2時間の計時を終了
してステップS111(図17)に進む。
【0050】ステップS60において図21に示すよう
に、Ts−T4>0が成立する場合は、図19に示すス
テップS75へ進む。ステップS75におけるタイムチ
ャートを図21に示す。この状態では反射板24が先幕
23によって覆われているため、LED10の発光光は
PTR12によって検出されない。ステップS75にお
いて、先マグネット17への通電をオフする。これによ
って先アーマチャレバー19は、ばね21の付勢力によ
って軸25の回りに時計方向に回転する。先カギ26は
先アーマチャレバー19によって押され、ばね27に抗
して軸28の回りに反時計方向に回転する。先駆動レバ
ー29と先カギ26との係合が解除する。先駆動レバー
29は、ばね30の付勢力によって軸31の回りに時計
方向に回転する。先駆動レバー29に設けられた駆動ピ
ン29aが先幕23に設けられた長穴23aと嵌合して
いるため先幕23はA方向(図3)に動く。これによっ
てシャッタ9の露光動作が開始する。
【0051】ステップS76において、CPU1内の第
1カウンタ11(図2)にて図21に示すT1時間の、
第2カウンタ14にて制御時間Tsの、第4カウンタに
てT4時間の計時をそれぞれ開始する。ステップS77
において、図3の先幕スリット23bが反射板24部分
を通過し、LED10の発光光が反射板24によって反
射され、PTR12によって検出されるのを待つ(図2
1に示すPTR12の出力反転Bを待つ)。ステップS
78においては、ステップS77でPTR12が反転し
て(図21のBに示す)先幕23の走行を検出したの
で、T1時間の計時を終了する。ステップS79におい
て、T4時間の計時終了を待つ。ステップS80におい
ては、ステップS79でT4時間が経過したので、LE
D10を消灯する。
【0052】ステップS81において、制御時間Tsの
計時終了を待つ。ステップS82においては、ステップ
S81において制御時間Tsの計時を完了したので、L
ED10を再点灯する。ステップS83において、後マ
グネット18への通電をoffする。これによって後ア
ーマチャレバー20は、ばね22の付勢力によって軸3
2の回りに反時計方向に回転する。後カギ33は後アー
マチャレバー20によって押され、ばね34に抗して軸
35の回りに時計方向に回転する。後駆動レバー36と
後カギ33との係合が解除する。後駆動レバー36は、
ばね37の付勢力によって軸38の回りに時計方向に回
転する。後駆動レバー36に設けられた駆動ピン36a
が後幕39に設けられた長穴39aと嵌合しているため
後幕39はA方向(図3)に動く。これによってシャッ
タ9は露光終了動作を開始する。
【0053】ステップS84において、CPU1内の第
3カウンタ15(図2)にて図21に示すT2時間の計
時を開始する。ステップS85において、図3の後幕ス
リット39bが反射板24部分を通過し、LED10の
発光光が後幕39によって遮られPTR12によって検
出されなくなるのを待つ(図21に示すPTR12の出
力反転Cを待つ)。ステップS86においては、ステッ
プS85においてPTR12が反転して(図21のCに
示す)後幕39の走行を検出したので、T2時間の計時
を終了してステップS111(図17)に進む。
【0054】次に、本発明の第3の実施形態を図面に基
づいて説明する。
【0055】図1に示すように、カメラ本体6はレリー
ズ釦7と表示装置8を有している。カメラ本体6の内部
には、ブロック図(図22)に示したCPU1、測光装
置2、感度検出装置3、記憶装置42、温度検出装置5
および図3に示したシャッタ9が組み込まれている。
【0056】図3において、先アーマチャレバー19
は、ばね21によって時計方向に付勢され、軸25の回
りに回転可能に取り付けてある。先カギ26は、ばね2
7によって時計方向に付勢され、軸28の回りに回転可
能に取り付けてある。この先カギ26は、ばね30の付
勢力に抗して後述する先駆動レバー29を係止してい
る。先駆動レバー29は、ばね30によって時計方向に
付勢され、軸31の回りに回転可能に取り付けてある。
この先駆動レバー29に設けられた駆動ピン29aは、
先幕23に設けられた長穴23aと嵌合している。
【0057】後アーマチャレバー20は、ばね22によ
って反時計方向に付勢され、軸32の回りに回転可能に
取り付けてある。後カギ33は、ばね34によって反時
計方向に付勢され、軸35の回りに回転可能に取り付け
てある。後駆動レバー36は、ばね37によって時計方
向に付勢され、軸38の回りに回転可能に取り付けてあ
る。この後駆動レバー36に設けられた駆動ピン36a
は、後幕39に設けられた長穴39aと嵌合している。
公知の方法によって、先アーマチャレバー19および後
アーマチャレバー20は、それぞればね21および22
に抗してメカ係止されている。
【0058】カメラ本体6に設けられた撮影画面6a
は、先幕23によって覆われている。シャッタモニタは
LED10、PTR12、および反射板24によって構
成され、先幕23および後幕39に対して一方の側にL
ED10とPTR12とが配置され、他方の側に反射板
24が配置される構成となっている。
【0059】図23は、第3の実施の形態におけるCP
U1の処理ルーチンである。このルーチンは、CPU1
に電源が投入されると開始される。図23においては、
図4と同様なステップ12は同じステップ番号が付して
ある。ステップS1において、測光装置2および感度検
出装置3から、測光信号およびフィルム感度信号を取り
込む。ステップS2において、ステップS1で取り込ん
だ両信号に基づいて演算し、適正露光条件である露光時
間Tと絞り値を算出する。ここで露光時間Tとは、自動
露出時に被写体輝度に基づき、適正露光となるように、
カメラが自動的に算出した露光時間(シャッタ秒時)だ
けでなく、使用者により任意に設定された露光時間も含
まれる。
【0060】ステップS3において、記憶装置4から基
点温度t0、温度検出装置5から温度tを取り込み、両
者を比較する。ステップS4において、t<t0の場合
には、記憶装置4から図5に示す温度補正カーブの傾き
Kとシフト量ΔTLを取り込み、K(t−t0)+ΔT
Lを計算し、これを露光時間補正値ΔTとする。ステッ
プS5において、t≧t0の場合には、ΔTLをシャッ
タ秒時補正値ΔTとする。ステップS5−1において、
記憶装置4からDTを取り込み、DT+ΔTを新しいD
Tとして記憶装置4に更新する。さらに更新されたDT
により、Ts=T+DTを演算して、後述する制御時間
Tsを算出する。なお、DTの初期値とは、先アーマチ
ャレバーが起動してから、先アーマチャレバーにより先
幕が駆動されるまでに要する時間Txと、後アーマチャ
レバーが起動してから、後アーマチャレバーにより後幕
が駆動されるまでに要する時間Tyとの差(DT=Tx
−Ty)である。
【0061】ステップS6において、ステップS2の演
算結果として表示装置8に適正露光条件を表示する。ス
テップS7において、カメラ本体6のレリーズ釦7が押
されているか否かを判断する。レリーズ釦7が押されて
いない場合にはステップS1に戻る。
【0062】レリーズ釦7が押されている場合には、ス
テップS8において、シャッタ制御用の先マグネット1
7および後マグネット18に通電する。ステップS9に
おいて、不図示の反射ミラーを上昇させ、撮影光路から
退避させると共に、不図示の絞りを所定絞り開口となる
よう駆動する。さらに公知の方法により先アーマチャレ
バー19および後アーマチャレバー20を、それぞれば
ね21および22に抗して図3に示す位置に係止してい
たメカ係止から解除する。ステップS10において、シ
ャッタ9を開閉して、フィルムへの露光を制御するシャ
ッタルーチンを実行する。シャッタルーチンの詳細につ
いては、図24および図25を参照しながら後で述べ
る。
【0063】ステップS11−1において、Re1=1
であるかどうか判断する。Re1=1の場合には、ステ
ップS11−2に進み、Re1=1でない場合には、ス
テップS14に進む。
【0064】ステップS11−2においてRe2=1で
あるかどうか判断する。Re2=1の場合には、ステッ
プS12に進み、Re2=1でない場合には、ステップ
S14に進む。
【0065】ステップS12において、記憶装置4から
モニタ係数aおよび変数bを、温度検出装置5から温度
tを取り込み、ΔMt=at+bよりモニタ素子の温度
補正量ΔMtを算出する。ステップS10のシャッタル
ーチンにおいて、実際露光時間Tr’を、Tr’=Ts
+T2−T1により算出する。また、ステップS10の
シャッタルーチンにてフィルムが実際に露光した算出実
際露光時間TrをTr=Ts+T2−T1−ΔMtより
算出する。ここで、T1とは、先マグネット17をof
fしてからPTR12の波形Bを検出するまでの時間で
あり、Tsとは先マグネット17をoffしてから後マ
グネット18をoffするまでの時間であり、T2と
は、後マグネット18をoffしてからPTR12の波
形Cを検出するまでの時間である(図28、図29参
照)。露光時間誤差ΔTfをΔTf=T−Trより算出
する。
【0066】ステップS13−1において、記憶装置4
2から所定値X1を取り込み、Tr>X1・Tが成立して
いるか否かを判断する。成立している場合にはステップ
S14へ進む。成立しない場合には、ステップS13−
2へ進む。ステップS13−2において、記憶装置42
から所定値X2を取り込み、Tr<X2・Tが成立してい
るか否かを判断する。成立している場合にはステップS
14へ進む。成立しない場合には、ステップS15へ進
む。
【0067】ステップS14において、カメラ本体6の
レリーズ釦7を撮影禁止状態にし、表示装置8に警告を
表示した後にステップS16に進む。ステップS15に
おいて、補正演算ルーチンを実行する。補正演算ルーチ
ンについては図9を参照しながら後で述べる。ステップ
S16において、露光動作が完了したので反射ミラーを
下降させ、撮影光路内に復帰させると共に、絞りを最大
絞り開口に戻す。ステップS17において、シャッタ9
を図3に示す状態にチャージし、公知の方法によって先
アーマチャレバー19および後アーマチャレバー20
を、それぞればね21および22に抗してメカ係止する
と共に、フィルムの給送と他のメカニズムの付勢動作を
行い、ステップS1に戻る。
【0068】図24〜図29に、図23のシャッタルー
チン(ステップS10)の詳細例を示す。
【0069】図29において、T5は先幕23の走行を
検出するためのLED10の点灯時間を、T6は後幕3
9の走行を検出するためのLED10の点灯時間を、そ
れぞれ表している。T5およびT6は、記憶装置42内に
予め記憶されている時間であり、第4および第5カウン
タによりそれぞれ計時される。
【0070】図24のステップS118において、図2
9に示すようにTs−T5>0か否かを判断する。成立
しない場合にはステップS119へ進み、成立する場合
には図26のフローチャートに進む。ステップS119
におけるタイムチャートを図28に示す。ステップS1
19において、図3に示すシャッタ9に取付られたLE
D10を点灯させる。
【0071】ステップS119−1において、PTR1
2の出力がHであるかどうか判断する。
【0072】PTR12の出力がHである場合には、図
12(6)に相当しシャッタの露光動作開始前にすでに
撮影画面が開いているから異常状態と判断しステップS
119−2に進む。PTR12の出力がLである場合に
は、反射板24が先幕23によって覆われているため、
LED10の発光光はPTR12によって検出されな
い。シャッタは正常な状態にあると判断しステップS1
20に進む。一方、ステップS119−2に進んだ場合
には、図22に示す記憶装置42のRe1に0を記憶さ
せる。ステップS119−3において、先・後Mgをo
ffし、後述するステップ134へ進む。これによって
図12(6)に示すシャッタ異常が検出できる。ステッ
プS120において、先マグネット17への通電をオフ
する。これによって先アーマチャレバー19は、ばね2
1の付勢力によって軸25の回りに時計方向に回転す
る。先カギ26は先アーマチャレバー19によって押さ
れ、ばね27に抗して軸28の回りに反時計方向に回転
する。先駆動レバー29と先カギ26との係合が解除す
る。先駆動レバー29は、ばね30の付勢力によって軸
31の回りに時計方向に回転する。先駆動レバー29に
設けられた駆動ピン29aが、先幕23に設けられた長
穴23aと嵌合しているため、先幕23はA方向(図
3)に動く。これによってシャッタ9の露光動作が開始
する。
【0073】ステップS121において、CPU1内の
第1カウンタ11(図22)にて図28に示す前述した
T1時間の計時を開始する。CPU1内の第2カウンタ
14にて前述した制御時間Tsの計時を開始する。ステ
ップS122において、制御時間Tsの計時を終了した
か否かを判断する。計時を終了した場合にはステップS
123へ進み、終了していない場合にはステップS12
7へ進む。ステップS123においてはステップS22
で、制御時間Tsの計時を完了したので、後マグネット
18への通電をoffする。これによって後アーマチャ
レバー20は、ばね22の付勢力によって軸32の回り
に反時計方向に回転する。後カギ33は後アーマチャレ
バー20によって押され、ばね34に抗して軸35の回
りに時計方向に回転する。後駆動レバー36と後カギ3
3との係合が解除する。後駆動レバー36は、ばね37
の付勢力によって軸38の回りに時計方向に回転する。
後駆動レバー36に設けられた駆動ピン36aが、後幕
39に設けられた長穴39aと嵌合しているため、後幕
39はA方向(図3)に動く。これによってシャッタ9
は露光終了動作を開始する。
【0074】ステップS124において、CPU1内の
第3カウンタ15(図22)にて図28に示す前述した
T2時間の計時を開始する。また、この時、CPU1内
の第5カウンタにて、T6時間の計時も開始する。ステ
ップS125において、図3の先幕スリット23bが反
射板24部分を通過し、LED10の発光光が反射板2
4によって反射され、PTR12によって検出されたか
否かを判断する(図28に示すPTR12の出力反転B
を待つ)。先幕スリット23bの通過がPTR12によ
って検出された場合にはステップS126へ進み、検出
去れなかった場合にはステップS125−1へ進む。ス
テップS125−1ではT6時間の計時が終了したかど
うかを判断する。T6時間の計時が終了した場合にはス
テップS125−2に進み、終了していない場合にはス
テップ125に戻る。ステップS125−1においてT
6時間の計時が終了した場合にはPTR12の出力反転
Bがなかった場合であるからシャッタの走行が異常であ
ったと判断し、ステップS125−2においてT1、T
S時間の計時を中止し、ステップS125−3に進む。
ステップS125−3において、図22に示す記憶装置
42のRe1に0を記憶させ後述するステップS134
へ進む。これによって図12(8)に示すシャッタ異常
が検出できる。
【0075】ステップS126においては、ステップS
125でPTR12が反転して(図28の波形Bに示
す)先幕23の走行を検出したので、T1時間の計時を
終了する。ステップS126−1において、記憶装置4
2のRe1に記憶させる。その後、図25のステップS
132に進む。
【0076】一方、ステップS127において、ステッ
プS122にて制御時間Tsの計時を終了していない場
合には、図3の先幕スリット23bが反射板24部分を
通過し、LED10の発光光が反射板24によって反射
され、PTR12によって検出されたか否かを判断する
(図28に示すPTR12の出力反転Bを待つ)。出力
反転Bが検出された場合にはステップS128に進み、
検出されなかった場合にはステップS122に戻る。ス
テップS128においては、ステップS27でPTR1
2が反転して(図28のBに示す)先幕23の走行を検
出したので、T1時間の計時を終了する。ステップS1
28−1において記憶装置42のRe1に1を記憶させ
る。ステップS129において、制御時間Tsの計時終
了を待つ。ステップS129において、Ts時間の計時
を終了した場合には、ステップS130に進み、終了し
なかった場合にはステップS129−1に進む。ステッ
プS129−1においてPTR12の反転出力(図28
のCに示す)が検出されたかどうか判断する。検出され
た場合にはステップS129−2に進み、検出去れなか
った場合には、ステップS129に戻る。ステップS1
29−2において記憶装置42のRe1に0を記憶さ
せ、ステップS129に戻る。ステップS129−1に
おいてPTR12の反転出力(図28のCに示す)が検
出されたのは、まだ後幕走行開始前であるから明らかに
異常である。記憶装置42のRe1に0を記憶させる。
(これによって図12(4)を検出できる)
【0077】ステップS130において、制御時間Ts
の計時を完了したので、後マグネット18への通電をo
ffする。これによって後アーマチャレバー20は、ば
ね22の付勢力によって軸32の回りに反時計方向に回
転する。後カギ33は後アーマチャレバー20によって
押され、ばね34に抗して軸35の回りに時計方向に回
転する。後駆動レバー36と後カギ33との係合が解除
する。後駆動レバー36は、ばね37の付勢力によって
軸38の回りに時計方向に回転する。後駆動レバー36
に設けられた駆動ピン36aが後幕39に設けられた長
穴39aと嵌合しているため後幕39はA方向(図3)
に動く。これによってシャッタ9は露光終了動作を開始
する。ステップS131において、CPU1内の第3カ
ウンタ15(図22)にて図8に示すT2時間の計時を
開始する。また、この時、CPU1内の第5カウンタに
て、T6時間の計時も開始する。次に、図25のステッ
プS132に進む。
【0078】ステップS132において、図3の後幕ス
リット39bが反射板24部分を通過し、LED10の
発光光が後幕39によって遮られ、PTR12によって
検出されなくなるのを待つ(図28に示すPTR12の
出力反転Cを待つ)。
【0079】ステップS132において、PTR12の
反転出力を検出した場合にはステップS133に進み、
検出しなかった場合にはS132−1に進む。ステップ
S132−1においてT6時間の計時を終了したかどう
かを判断する。T6時間の計時を終了した場合にはステ
ップS132−2に進み、終了しなかった場合にはステ
ップS132に戻る。ステップS132−2において、
T2時間の計時を中止してステップS132−3に進
無。ステップS132−3において記憶装置42のRe
2に0を記憶させ、後述するステップS134に進む
(これによって図12(7)を検出できる)
【0080】ステップS133においては、ステップS
132でPTR12が反転して(図28のCに示す)後
幕39の走行を検出したので、T2時間の計時を終了す
る。ステップS133−1において、記憶装置42のR
e2に1を記憶させる。次いで、ステップS133−2
において、T6時間の計時を終了したかどうかを判断す
る。T6時間の計時を終了した場合には、ステップS1
34へ進み、終了しなかった場合にはステップS133
−3に進む。ステップS133−3においてPTR12
の反転を検出したかどうか判断する。検出しなかった場
合にはステップS133−2に戻る。検出した場合には
ステップS133−4に進む。ステップS133−4に
おいて記憶装置42のRe2に0を記憶しS133−2
に戻る(これによって、図12(5)を検出出来る)。
ステップS134において、LED10を消灯し、ステ
ップS11−1(図23)に進む。
【0081】ステップS118において図29に示すよ
うに、Ts−T5>0が成立する場合は、図26に示す
ステップS135へ進む。ステップS135におけるタ
イムチャートを図29に示す。ステップS135におい
て、図3に示すシャッタ9に取り付けられたLED10
を点灯させる。ステップS135−1において、PTR
12の出力がHであるかどうか判断する。PTR12の
出力がHである場合には、図12(6)に相当し、シャ
ッタの露光動作開始前にすでに撮影画面が開いているか
ら異常状態と判断しステップS135−2に進む。一
方、PTR12の出力がLである場合には、反射板24
が先幕23によって覆われているため、LED10の発
光光はPTR12によって検出されない。
【0082】シャッタは正常な状態にあると判断しステ
ップS136へ進む。ステップS135−2において
は、図22に示す記憶装置42のRe1に0を記憶させ
る。ステップS135−3において、先・後Mgをof
fし、後述するステップ148へ進む。これによって図
12(6)に示すシャッタ異常が検出出来る。
【0083】ステップS136において、先マグネット
17への通電をオフする。これによって先アーマチャレ
バー19は、ばね21の付勢力によって軸25の回りに
時計方向に回転する。先カギ26は先アーマチャレバー
19によって押され、ばね27に抗して軸28の回りに
反時計方向に回転する。先駆動レバー29と先カギ26
との係合が解除する。先駆動レバー29は、ばね30の
付勢力によって軸31の回りに時計方向に回転する。先
駆動レバー29に設けられた駆動ピン29aが先幕23
に設けられた長穴23aと嵌合しているため先幕23は
A方向(図3)に動く。これによってシャッタ9の露光
動作が開始する。
【0084】ステップS137において、CPU1内の
第1カウンタ11(図22)にて図29に示すT1時間
の計時を開始する。また、この時、CPU1内の第4カ
ウンタにて、T5時間の計時を開始する。また、この
時、第2カウンタにて、Ts時間の計時を開始する。ス
テップS138において、図3の先幕スリット23bが
反射板24部分を通過し、LED10の発光光が反射板
24によって反射され、PTR12によって検出される
のを待つ(図29に示すPTR12の出力反転Bを待
つ)。
【0085】先幕スリット23bの通過がPTR12に
よって検出された場合にはステップS139へ進み、検
出されなかった場合には、ステップS138−1へ進
む。ステップS138−1ではT5時間の計時が終了し
たかどうかを判断する。T5時間の計時が終了した場合
にはステップS138−2に進み、終了していない場合
にはステップ138に戻る。ステップS138−1にお
いてT5時間の計時が終了した場合にはPTR12の出
力反転Bがなかった場合であるからシャッタの走行が異
常であったと判断し、ステップJS138−2において
T1、T2時間の計時を中止し、ステップS138−3
に進む。ステップS138−3において、図22に示す
記憶装置42のRe1に0を記憶させる。
【0086】ステップS138−4において後Mgをo
ffし、後述するステップS148へ進む。これによっ
て図12(8)に示すシャッタ異常が検出できる。ステ
ップS139においては、ステップS138にてPTR
12が反転して(図29のBに示す)先幕23の走行を
検出したので、T1時間の計時を終了する。ステップS
139−1において、記憶装置42のRe1に1を記憶
させる。次いで、ステップS140において、T5時間
の計時終了を待つ。
【0087】ステップ140において、T5時間の計時
を終了した場合には、ステップS141に進み、終了し
なかった場合にはステップS140−1に進む。ステッ
プS140−1においてPTR12の反転出力(図28
のCに示す)が検出されたかどうか判断する。検出され
た場合にはステップS140−2に進み、検出されなか
った場合にはステップS140に戻る。ステップS14
0−2において記憶装置42のRe1に0を記憶させ、
ステップS140に戻る。ステップS140−1におい
てPTR12の反転出力(図28のCに示す)が検出さ
れたのは、まだ後幕走行開始前であるから明らかに異常
である。記憶装置42のRe1に0を記憶させる。(こ
れによって図12(4)を検出できる)
【0088】ステップS141において、T5時間が経
過したので、LED10を消灯する。その後、図27の
ステップS142へ進む。
【0089】ステップS142において、制御時間Ts
の計時終了を待つ。ステップS143においては、ステ
ップS142にて制御時間Tsの計時を完了したので、
LED10を再点灯する。ステップS143−1におい
て、PTR12の出力がHであるかどうか判断する。P
TR12の出力がHである場合には、ステップS144
へ進み、PTR12の出力がLである場合には、後幕走
行前にすでに撮影画面が閉じているから異常状態と判断
し、ステップS143−2へ進む。ステップS143−
2において記憶装置42のRe2に0を記憶させ、ステ
ップS143−3へ進む。ステップS143−3におい
て、後Mgをoffし後述するステップ148へ進む。
(これによって図12(8)を検出できる)
【0090】ステップS144において、後マグネット
18への通電をoffする。これによって後アーマチャ
レバー20は、ばね22の付勢力によって軸32の回り
に反時計方向に回転する。後カギ33は後アーマチャレ
バー20によって押され、ばね34に抗して軸35の回
りに時計方向に回転する。後駆動レバー36と後カギ3
3との係合が解除する。後駆動レバー36は、ばね37
の付勢力によって軸38の回りに時計方向に回転する。
後駆動レバー36に設けられた駆動ピン36aが後幕3
9に設けられた長穴39aと嵌合しているため後幕39
はA方向(図3)に動く。これによってシャッタ9は露
光終了動作を開始する。
【0091】ステップS145において、CPU1内の
第3カウンタ15(図22)にて図29に示すT2時間
の計時を開始する。また、本ステップS145におい
て、後マグネットのoffに応じて、CPU1内の第5
カウンタにより、T6時間の計時を開始する。
【0092】ステップS146において、PTR12の
反転出力を検出した場合にはステップ147に進み、検
出しなかった場合にはS146−1に進む。ステップS
146−1においてT6時間の計時を終了したかどうか
を判断する。T6時間の計時を終了した場合にはステッ
プS146−2に進み、終了しなかった場合にはステッ
プS146に戻る。ステップS146−2において、T
2時間の計時を中止し、ステップS146−3に進む。
ステップS146−3において記憶装置42のRe2に
0を記憶させ、後述するステップS148に進む(これ
によって図12(7)を検出できる)
【0093】ステップS147においては、ステップS
146にてPTR12が反転して(図29のCに示す)
後幕39の走行を検出したので、T2時間の計時を終了
する。ステップS147−1において記憶装置42のR
e2に1を記憶させる。ステップS147−2におい
て、T6時間の計時を終了したかどうか判断する。ステ
ップS147−2において、T6時間の計時を終了した
場合には、ステップS148に進み、終了しなかった場
合にはステップS147−3に進む。ステップS147
−3においてPTR12の反転出力が検出されたかどう
か判断する。検出された場合にはステップS147−4
に進み、検出されなかった場合にはステップS147−
2に戻る。ステップS147−4において記憶装置42
のRe2に0を記憶させ、ステップS147−2に戻
る。ステップS147−3においてPTR12の反転出
力が検出されたのは後幕が反射板24を通過した後であ
るから明らかに異常である(これによって図12(5)
を検出できる)。
【0094】ステップS148において、LED10を
消灯し、ステップS11(図23)に進む。
【0095】図9に、図4の補正演算ルーチン(ステッ
プS15)の詳細を示す。ステップS49において、記
憶装置4から露光時間境界値Tbを取り込み、露光時間
Tと比較する。T≦Tbが成立つ場合には、ステップS
55に進む。ステップS49において、T≦Tbが不成
立の場合には、記憶装置4から所定時間Tcを取り込
み、|ΔTf|≧Tcが成立するか否かを判断する(ス
テップS50)。不成立の場合にはステップS51に進
む。成立する場合にはステップS52に進む。ステップ
S51において、ΔTf=0として、ステップS55に
進む。ステップS52において、ΔTf>0か否かを判
断し、成立するならステップS54へ進み、不成立なら
ステップS53に進む。ステップS53において、ΔT
f+Tcを新たにΔTfとして、ステップS55へ進
む。ステップS54において、ΔTfーTcを新たにΔ
Tfとして、ステップS55へ進む。
【0096】ステップS55において、記憶装置4か
ら、補正緩和係数Nを取り込みΔTm=ΔTf/Nより
補正値ΔTmを算出する。ここで補正緩和係数Nとは、
露出時間誤差ΔTfをそのまま補正値として用いるので
はなく、補正の割合を減少させるためのもの(急激な補
正ではなく、緩やかな補正をするためのもの)である。
ステップS56において、記憶装置4から基点温度t
0、温度検出装置5から温度信号tを取り込み、両者を
比較する。t≧t0が成立するならステップS57へ、
不成立ならステップS58へそれぞれ進む。ステップS
57において、記憶装置4から取り込んだΔTLとステ
ップS55で求めたΔTmとから新しいΔTLをΔTL
+ΔTmによって決め、記憶装置4に記憶してステップ
S16(図4)に戻る。したがって図5の温度補正カー
ブは、一点鎖線で示すように変わり、次のシャッタ動作
時にはこの一点鎖線で示した新しい温度補正カーブによ
って露光時間補正量(ΔT)を算出する。
【0097】ステップS58において、記憶装置4から
取り込んだKおよびt0とステップS55で求めたΔT
mとから、新しいt0をt0−ΔTm/Kによって決めて
記憶装置4に記憶し、ステップS16(図4)に戻る。
したがって図5の温度補正カーブは二点鎖線で示すよう
に変わり、次のシャッタ動作時にはこの二点鎖線で示し
た新しい温度補正カーブによって露光時間補正量(Δ
T)を算出する。
【0098】図12にPTR12の出力形態を示す。た
だし、この図12においては、図10、図21に示すT
5、T4時間経過後のLED10の消灯に伴うPTR12
の出力反転と、後マグネット18のoffに伴うLED
10の再点灯に関するPTR12の出力反転とを省略し
て図示している。図12(1)は、シャッタ幕が正常に
動作した場合である。図12(2)は、Tr>X1・T
の場合でこの時は露光時間が異常に長くなってしまい許
容補正範囲を越えているので、図4のステップS13−
1からステップS14へ進み、図1に示す表示装置8に
警告表示をすると共に、レリーズ釦7をロックして撮影
できない状態にする。図12(3)は、Tr<X2・T
の場合で、この時は露光時間が異常に短くなってしまい
許容補正範囲を越えているので、図4のステップS13
−2からステップS14へ進み、図1に示す表示装置8
に警告表示をすると共に、レリーズ釦7をロックして撮
影できない状態にする。図12(4)および図12
(5)の場合には、一回のシャッタ動作でシャッタ幕が
二度開いたのであるから、明かにシャッタ幕が破損して
いる。この場合には図4のステップS11からステップ
S14へ進み、図1に示す表示装置8に警告表示をする
と共に、レリーズ釦7をロックして撮影できない状態に
する。図12(6)の場合には、LED10が点灯した
直後にすでに撮影画面6aが開いているから明かな異常
状態であり、この場合には図4のステップS11からス
テップS14へ進み、図1に示す表示装置8に警告表示
をすると共に、レリーズ釦7をロックして撮影できない
状態にする。図12(7)の場合には、後幕39が走行
完了したにもかかわらず撮影画面6aが開いているから
明かな異常状態であり、この場合には図4のステップS
11からステップS14へ進み、図1に示す表示装置8
に警告表示をすると共に、レリーズ釦7をロックして撮
影できない状態にする。図12(8)は図12(3)が
さらに極端になって先幕23と後幕39とが重なって走
行してしまった場合であり、この場合には図4のステッ
プS11からステップS14へ進み、図1に示す表示装
置8に警告表示をすると共に、レリーズ釦7をロックし
て撮影できない状態にする。
【0099】次に、本発明の第4の実施形態について説
明する。上述した第3の実施形態と同一機能を果たす部
材等については、同一の符号を付し、説明は省略する。
本第4の実施形態の特徴は、LED10をレリーズ信号
により点灯させ、先マグネットoffからT4時間後に
消灯させ、そして後マグネットoffに応じて再点灯さ
せ、フィルム巻上信号に応じて再点灯したLED10を
消灯する点にある。
【0100】図30は、CPU1の処理ルーチンの第4
実施形態である。このルーチンは、CPU1に電源が投
入されると開始される。ステップS201において、測
光装置2および感度検出装置3から、測光信号およびフ
ィルム感度信号を取り込む。ステップS202におい
て、ステップS201で取り込んだ両信号に基づいて演
算し、適正露光条件である露光時間Tと絞り値を算出す
る。この露光時間Tには、自動露出時にカメラが演算し
た適正露光条件となる露光時間だけでなく、マニュアル
露光時に撮影者が設定した露光時間も含まれる。ステッ
プS203において、記憶装置42から基点温度t0、
温度検出装置5から温度tを取り込み、両者を比較す
る。ステップS204において、t<t0の場合には、
記憶装置42から図5に示す温度補正カーブの傾きKと
シフト量ΔTLを取り込み、K(t−t0)+ΔTLを
計算し、これを露光時間補正値ΔTとする。ステップS
205において、t≧t0の場合には、ΔTLをシャッ
タ秒時補正値ΔTとする。ステップS205−1に進ん
で、記憶装置42からDTを取り込み、DT+ΔTを新
しいDTとして記憶装置42を書き換える。さらに書き
換えたDTにより、Ts=T+DTによって後述する制
御時間Tsを算出する。ステップS206において、ス
テップS202の演算結果として表示装置8に適正露光
条件を表示する。ステップS207において、カメラ本
体6のレリーズ釦7が押されているか否かを判断する。
レリーズ釦7が押されていない場合にはステップS20
1に戻る。
【0101】レリーズ釦7が押されている場合には、ス
テップS207−1において、LED10を点灯する。
ステップS207−2において、PTR12の出力がH
であるかどうか判断する。Hである場合にはステップS
207−312に進み、Hでない場合にはステップS2
08に進む。ステップS207−2において、Hである
場合には、先幕走行開始前に既に撮影画面が開いている
ことになるから明らかにシャッタ動作不良である。
【0102】ステップS208において、シャッタ制御
用の先マグネット17および後マグネット18に通電す
る。ステップS209において、不図示の反射ミラーを
上昇させ、撮影光路から退避させると共に、不図示の絞
りを所定絞り開口となるよう駆動する。さらに公知の方
法により先アーマチャレバー19および後アーマチャレ
バー20を、それぞればね21および22に抗して図3
に示す位置に係止していたメカ係止から解除する。ステ
ップS210において、シャッタ9を開閉して、フィル
ムへの露光を制御するシャッタルーチンを実行する。シ
ャッタルーチンの詳細については、図31〜図34を参
照しながら後で述べる。
【0103】これによって、図12の(6)を検出でき
る。ステップS207−3においてカメラ本体6のレリ
ーズ釦7を撮影禁止状態にし表示装置8に警告を表示し
たあと後述するステップS217−1に進む。ステップ
S211−1において、Re1=1であるかどうか判断
する。Re1=1の場合にはステップS211−2に進
み、Re1=1でない場合にはステップS214ー2に
進む。
【0104】ステップS211−212においてRe2
=1であるかどうか判断する。Re2=1の場合にはス
テップS212に進み、Re2=1でない場合にはステ
ップS214に進む。
【0105】ステップS212において、記憶装置42
からモニタ係数aおよび変数bを、温度検出装置5から
温度tを取り込み、ΔMt=at+bよりモニタ素子の
温度補正量ΔMtを算出する。ステップS210のシャ
ッタルーチンにおいて、実際露光時間Tr’を、Tr’
=Ts+T2−T1により算出する。また、ステップS
210のシャッタルーチンにてフィルムが実際に露光し
た算出実際露光時間TrをTr=Ts+T2−T1−Δ
Mtより算出する。ここで、T1とは、先マグネット1
7をoffしてからPTR12の波形Bを検出するまで
の時間であり、Tsとは先マグネット17をoffして
から後マグネット18をoffするまでの時間であり、
T2とは、後マグネット18をoffしてからPTR1
2の波形Cを検出するまでの時間である(図35、図3
6参照)。露光時間誤差ΔTfをΔTf=T−Trより
算出する。
【0106】ステップS213−1において、記憶装置
42から所定値X1を取り込み、Tr>X1・Tが成立し
ているか否かを判断する。成立している場合にはステッ
プS214へ進む。成立しない場合には、ステップS2
13−2へ進む。ステップS213−2において、記憶
装置42から所定値X2を取り込み、Tr<X2・Tが成
立しているか否かを判断する。成立している場合にはス
テップS214へ進む。成立しない場合には、ステップ
S215へ進む。
【0107】ステップS214において、カメラ本体6
のレリーズ釦7を撮影禁止状態にし、表示装置8に警告
を表示した後にステップS216に進む。一方、ステッ
プS215においては、補正演算ルーチンを実行する。
補正演算ルーチンについては図9に示したものと同じで
あるから説明を省略する。ステップS216において、
露光動作が完了したので反射ミラーを下降させ、撮影光
路内に復帰させると共に、絞りを最大絞り開口に戻す。
ステップS217において、シャッタ9を図3に示す状
態にチャージし、公知の方法によって先アーマチャレバ
ー19および後アーマチャレバー20を、それぞればね
21および22に抗してメカ係止すると共に、他のメカ
ニズムの付勢動作を行い、公知のフィルム給送完了信号
によりLED10を消灯して、ステップS201に戻
る。
【0108】図31〜36に、図30のシャッタルーチ
ン(ステップS210)の詳細例を示す。
【0109】図36において、T4は先幕23の走行を
検出するためのLED10の点灯時間を表している。T
4は、記憶装置42内に予め記憶されている時間であ
り、CPU1内の第4カウンタ40により計時されるも
のである。T7は後幕39の走行を検出するための検出
リミット時間であって記憶装置42内に予め記憶されて
いる時間である。
【0110】図31のステップS160において、図3
6に示すようにTs−T4>0か否かを判断する。成立
しない場合にはステップS161へ進み、成立する場合
には図33のS175に進む。ステップS161におけ
るタイムチャートを図35に示す。図35において、こ
の状態では反射板24が先幕23によって覆われている
ため、LED10の発光光はPTR12によって検出さ
れない。ステップS161において、先マグネット17
への通電をオフする。これによって先アーマチャレバー
19は、ばね21の付勢力によって軸25の回りに時計
方向に回転する。先カギ26は先アーマチャレバー19
によって押され、ばね27に抗して軸28の回りに反時
計方向に回転する。先駆動レバー29と先カギ26との
係合が解除する。先駆動レバー29は、ばね30の付勢
力によって軸31の回りに時計方向に回転する。先駆動
レバー29に設けられた駆動ピン29aが、先幕23に
設けられた長穴23aと嵌合しているため、先幕23は
A方向(図3)に動く。これによってシャッタ9の露光
動作が開始する。
【0111】ステップS162において、CPU1内の
第1カウンタ11(図22)にて図35に示す前述した
T1時間の計時を開始する。CPU1内の第2カウンタ
14にて前述した制御時間Tsの計時を開始する。ステ
ップS163において、制御時間Tsの計時を終了した
か否かを判断する。計時を終了した場合にはステップS
164へ進み、終了していない場合にはステップS16
8へ進む。ステップS164においては、制御時間Ts
の計時を完了しているので、後マグネット18への通電
をoffする。これによって後アーマチャレバー20
は、ばね22の付勢力によって軸32の回りに反時計方
向に回転する。後カギ33は後アーマチャレバー20に
よって押され、ばね34に抗して軸35の回りに時計方
向に回転する。後駆動レバー36と後カギ33との係合
が解除する。後駆動レバー36は、ばね37の付勢力に
よって軸38の回りに時計方向に回転する。後駆動レバ
ー36に設けられた駆動ピン36aが、後幕39に設け
られた長穴39aと嵌合しているため、後幕39はA方
向(図3)に動く。これによってシャッタ9は露光終了
動作を開始する。
【0112】ステップS165において、CPU1内の
第3カウンタ15(図22)にて図35に示す前述した
T2時間の計時を開始する。また、第5カウンタ411
にてT7時間の計時を開始する。ステップS166にお
いて、図3の先幕スリット23bが反射板24部分を通
過し、LED10の発光光が反射板24によって反射さ
れ、PTR12によって検出されたか否かを判断する
(図35に示すPTR12の出力反転Bを待つ)。
【0113】反転出力が検出された場合には、ステップ
S167に進み、検出されなかった場合には、ステップ
S166−1に進む。ステップS166−1において、
T7時間の計時を終了したかどうか判断する。計時を終
了した場合には、ステップS166−2に進み、計時を
終了しなかった場合にはステップ166に戻る。ステッ
プS166−2において、T1、T2時間の計時を中止
する。S166−3において、記憶装置42のRe1に
0を記憶し、前述のステップS211−1に進む。ステ
ップS166−1において、T7時間の計時を終了した
場合はPRT12の反転を1度も検出できなかった場合
であり、これによって図12の(8)を検出できる。
【0114】ステップS167においては、ステップS
66でPTR12が反転して(図35の波形Bに示す)
先幕23の走行を検出したので、T1時間の計時を終了
する。ステップS167−1において、記憶装置42の
Re1に1を記憶し、図32のステップS73へ進む。
【0115】ステップS168において、ステップS1
63にて制御時間Tsの計時を終了していない場合に
は、図3の先幕スリット23bが反射板24部分を通過
し、LED10の発光光が反射板24によって反射さ
れ、PTR12によって検出されたか否かを判断する
(図30に示すPTR12の出力反転Bを待つ)。出力
反転Bが検出された場合にはステップS169に進み、
検出されなかった場合にはステップS163に戻る。ス
テップS169においては、ステップS68でPTR1
2が反転して(図35のBに示す)先幕23の走行を検
出したので、T1時間の計時を終了する。
【0116】ステップS169−1において、記憶装置
42のRe1に1を記憶しステップS170へ進む。ス
テップS170において、制御時間Tsの計時終了を待
つ。Ts時間の計時を終了した場合にはステップS17
1に進み、計時を終了しなかった場合にはステップS1
70−1に進む。ステップS170−1において、PT
R12の反転を検出したかどうか判断する。反転を検出
しなかった場合には、ステップS170に戻る。反転を
検出した場合には、ステップS170−2に進む。ステ
ップS170−2において、記憶装置42のRe1に0
を記憶しステップS170に戻る。ステップS170−
1において反転を検出した場合は後幕39の走行開始前
にLED10の発光光が遮られたのであるから、明らか
にシャッタ異常と判断出来る。これによって図12の
(4)が検出できる。
【0117】ステップS171においては、制御時間T
sの計時を完了したので、後マグネット18への通電を
offする。これによって後アーマチャレバー20は、
ばね22の付勢力によって軸32の回りに反時計方向に
回転する。後カギ33は後アーマチャレバー20によっ
て押され、ばね34に抗して軸35の回りに時計方向に
回転する。後駆動レバー36と後カギ33との係合が解
除する。後駆動レバー36は、ばね37の付勢力によっ
て軸38の回りに時計方向に回転する。後駆動レバー3
6に設けられた駆動ピン36aが後幕39に設けられた
長穴39aと嵌合しているため後幕39はA方向(図
3)に動く。これによってシャッタ9は露光終了動作を
開始する。ステップS172において、CPU1内の第
3カウンタ15(図22)にて図35に示すT2時間の
計時を開始する。また、第5カウンタ41にてT7時間
の計時を開始する。その後図32のステップ173に進
む。
【0118】ステップS173において、図3の後幕ス
リット39bが反射板24部分を通過し、LED10の
発光光が後幕39によって遮られ、PTR12によって
検出されなくなるのを待つ(図35に示すPTR12の
出力反転Cを待つ)。反転出力が検出された場合には、
ステップS174に進み、検出されなかった場合には、
ステップS173−1に進む。ステップS173−1に
おいて、T7時間の計時を終了したかどうか判断する。
計時を終了した場合には、ステップS173−2に進
み、計時を終了しなかった場合には、ステップS173
に戻る。ステップS173−2において、T2時間の計
時を中止する。S173−3において、記憶装置42の
Re2に0を記憶し前述のステップS211−1(図3
0)に進む。ステップS173−1においてT7時間の
計時を終了した場合は、後幕走行開始後PTR12の反
転を検出できなかった場合であり、これによって図12
の(7)を検出できる。
【0119】ステップS174においては、PTR12
が反転して(図35のCに示す)後幕39の走行を検出
したので、T2時間の計時を終了してステップS174
ー1に進む。
【0120】S174ー1において、記憶装置42のR
e2に1を記憶し、ステップS174ー2に進む。ステ
ップS174ー2において、T7時間の計時を終了した
かどうか判断する。計時を終了した場合にはステップS
211−1(図30)に進み、計時を終了しなかった場
合にはステップS174ー3に進む。
【0121】ステップS174ー3において、PTR1
2の反転を検出したかどうか判断する。反転を検出しな
かった場合には、ステップS174ー2に戻る。反転を
検出した場合には、ステップS174ー4に進む。ステ
ップS174ー4において、記憶装置42のRe2に0
を記憶しステップS174ー2に戻る。T2時間計時終
了後、再びPTR12の反転を検出したのであるからこ
れによって図12の(5)を検出できる。
【0122】ステップS160において図36に示すよ
うに、Ts−T4>0が成立する場合は、図33に示す
ステップS175へ進む。ステップS175におけるタ
イムチャートを図36に示す。この状態では反射板24
が先幕23によって覆われているため、LED10の発
光光はPTR12によって検出されない。ステップS1
75において、先マグネット17への通電をオフする。
これによって先アーマチャレバー19は、ばね21の付
勢力によって軸25の回りに時計方向に回転する。先カ
ギ26は先アーマチャレバー19によって押され、ばね
27に抗して軸28の回りに反時計方向に回転する。先
駆動レバー29と先カギ26との係合が解除する。先駆
動レバー29は、ばね30の付勢力によって軸31の回
りに時計方向に回転する。先駆動レバー29に設けられ
た駆動ピン29aが先幕23に設けられた長穴23aと
嵌合しているため先幕23はA方向(図3)に動く。こ
れによってシャッタ9の露光動作が開始する。
【0123】ステップS176において、CPU1内の
第1カウンタ11(図2)にて図36に示すT1時間
の、第2カウンタ14にて制御時間Tsの、第4カウン
タ40にてT4時間の計時をそれぞれ開始する。ステッ
プS177において、図3の先幕スリット23bが反射
板24部分を通過し、LED10の発光光が反射板24
によって反射され、PTR12によって検出されるのを
待つ(図36に示すPTR12の出力反転Bを待つ)。
【0124】反転出力が検出された場合には、ステップ
S178に進み、検出されなかった場合には、ステップ
S177−1に進む。ステップS177−1において、
T4時間の計時を終了したかどうか判断する。計時を終
了した場合には、ステップS177−2に進み、計時を
終了しなかった場合には、ステップS177に戻る。ス
テップS177−2において、T1、T2時間の計時を
中止する。S177−3において、記憶装置42のRe
1に0を記憶し、ステップS177−4へ進む。ステッ
プS177−4において、後Mg18をoffする。前
述のステップS211−1(図30)に進む。ステップ
S177−1において、T4時間の計時を終了した場合
は、先幕23の走行を開始したにもかかわらず、PTR
12の反転を1度も検出できなかった場合であり、これ
によって図12の(8)を検出できる。ステップS17
8においては、ステップS177にてPTR12が反転
して(図36のBに示す)先幕23の走行を検出したの
で、T1時間の計時を終了する。ステップS178−1
において、記憶装置42のRe1に1を記憶しステップ
S179へ進む。
【0125】次いで、ステップS179において、T4
時間の計時終了を待つ。
【0126】T4時間の計時を終了した場合にはステッ
プS180に進み、計時を終了しなかった場合には、ス
テップS179−1へ進む。ステップS179−1にお
いて、PTR2の反転を検出したかどうか判断する。反
転を検出しなかった場合には、ステップS179に戻
る。反転を検出した場合には、ステップS179−2に
進む。ステップS179−2において、記憶装置42の
Re1に0を記憶しステップS179に戻る。ステップ
S179−1において反転を検出した場合は、後幕39
の走行開始前にLED10の発光光が遮られたのである
から、明らかに、シャッタ異常と判断できる。これによ
って図12の(4)が検出できる。ステップS180に
おいては、T4時間が経過しているので、LED10を
消灯する。
【0127】ステップS181において、制御時間Ts
の計時終了を待つ。ステップS182においては、制御
時間Tsの計時をステップS181にて完了したので、
LED10を再点灯する。
【0128】ステップS182−1において、PTR1
2の出力がHであるかどうか判断する。Hである場合に
はステップS183へ進み、Hでない場合にはステップ
S182−2へ進む。S182−2において、記憶装置
42のRe2に0を記憶し、ステップS182−3に進
む。ステップS182−1においてPTR12の出力が
Hでない場合には後幕39の走行開始前にすでに撮影画
面が閉じていることになるから明らかにシャッタ作動不
良である。これによって図12の(8)が検出できる。
ステップS182−3において、後Mg18をoffし
前述のステップS211−1(図30)に進む。
【0129】ステップS183において、後マグネット
18への通電をoffする。これによって後アーマチャ
レバー20は、ばね22の付勢力によって軸32の回り
に反時計方向に回転する。後カギ33は後アーマチャレ
バー20によって押され、ばね34に抗して軸35の回
りに時計方向に回転する。後駆動レバー36と後カギ3
3との係合が解除する。後駆動レバー36は、ばね37
の付勢力によって軸38の回りに時計方向に回転する。
後駆動レバー36に設けられた駆動ピン36aが後幕3
9に設けられた長穴39aと嵌合しているため後幕39
はA方向(図3)に動く。これによってシャッタ9は露
光終了動作を開始する。
【0130】ステップS184において、CPU1内の
第3カウンタ15(図22)にて図36に示すT2時間
の計時を開始する。また、第5カウンタ41にてT7時
間の計時を開始する。
【0131】ステップS185において、図3の後幕ス
リット39bが反射板24部分を通過し、LED10の
発光光が後幕39によって遮られPTR12によって検
出されなくなるのを待つ(図36に示すPTR12の出
力反転Cを待つ)。
【0132】ステップS185にてPTR12の反転を
観測した場合にはステップS186に進んでT2時間の
計時を終了し、反転を観測しなかった場合にはステップ
S185−1に進む。ステップS185−1において、
T7時間の計時を終了したかどうか判断する。終了しな
かった場合には、ステップS185に戻る。終了した場
合には、ステップS185−2に進む。ステップS18
5−2において、T2時間の計時を中止する。ステップ
S185−3において、記憶装置42のRe2に0を記
憶し、ステップS211−1(図30)に進む。ステッ
プS185−1において、T7時間の計時を終了した場
合は後幕39が走行開始してからLED10の発光光が
遮られることがなかったのであるから、明らかにシャッ
タ異常と判断できる。これによって図12の(7)が検
出できる。
【0133】ステップS186においては、ステップS
85においてPTR12が反転して(図36のCに示
す)後幕39の走行を検出したので、T2時間の計時を
終了する。
【0134】ステップS186−1において、記憶装置
42のRe2に1を記憶し、ステップS186−2に進
む。計時を終了した場合には、ステップS211−1
(図30)に進み、終了しなかった場合には、ステップ
S186−3に進む。ステップS186−3において、
PTR12が反転したかどうか判断する。反転した場合
にはステップS186−4に進み、反転しなかった場合
にはステップS186−2に戻る。ステップS186−
4において、記憶装置42のRe2に0を記憶しステッ
プS186−2に戻る。
【0135】以下は、本発明の実施の態様に関する。
【0136】基点温度(t0)より高温環境下では温度
に依存しない一定値の補正時間をとり、基点温度(t
0)より低温環境下では温度に依存して補正時間(Δ
T)が増加するようにした。
【0137】環境温度に依存して露光時間の差(ΔT
r)が変化するという問題に対して、本発明では図13
に示すようにΔTrをオフセット量bと温度依存成分a
tとの和ΔMtによって近似し、ΔMtをTr’から差
し引いた。
【0138】シャッタ個々にa、b両方の値を調整しよ
うとするとシャッタの調整工程に要する時間が膨大なも
のとなるという問題に対して本発明ではaを固定値と
し、シャッタの調整工程においてシャッタモニタによっ
て計測した露光時間(Tr’)とシャッタ試験機によっ
て計測した露光時間(Tt)との差(ΔTr)およびそ
の計測したときの環境温度tを用いてΔTr−atを計
算しこの値をbとして個々のカメラに設定した。
【0139】長時間露光時に消費電流が多くなりまたフ
ィルムが感光してしまう危険性が高まると言う欠点に対
して本発明では先マグネットがoffしてから先幕スリ
ットがシャッタモニタを反転させるまでの時間(T1)
と後マグネットがoffしてから後幕スリットがシャッ
タモニタを反転させるまでの時間(T2)とを計測する
ようにした。
【0140】後幕マグネットがoffしてから画面の露
光を終了させ始めるまでの時間はシャッタの露光時間に
よって異なるため、全ての露光時間に対して同一の露光
時間補正方法を採用したのでは露光時間を切り替えて撮
影すると無視できない量の誤差を生ずる。そこで本発明
ではある露光時間(Tb)を境目として短時間露光側と
長時間露光側とに分け、この短時間露光側に属する露光
時間と長時間露光側に属する露光時間とでは補正の方法
が異なっているようにした。
【0141】露光誤差を緩和係数で割った量を次回の撮
影の際の補正に利用した。また、低温環境下で得られた
露光時間補正量データを常温での撮影に際ては反映させ
ないようにした。
【0142】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、低温環
境下では温度に依存して補正時間(ΔT)増加するよう
にしたので、低温状態で露光時間が短くなる傾向をもっ
たシャッタでも本補正を行うことによって高温環境下か
ら低温環境下まで広い温度範囲にわたって精度のよい露
光時間が得られる。また環境温度に依存してシャッタモ
ニタによって計測した露光時間(Tr’)とシャッタ試
験機によって計測した露光時間(Tr)との差(ΔT
r)をその計測したときの環境温度によって補正したの
で、高温環境下から低温環境下まで広い温度範囲にわた
って精度のよい露光時間が得られる。シャッタの調整工
程に要する時間を増大せずに、ΔTrに対する精度のよ
い近似式ΔMt=at+bが得られる。また先幕あるい
は後幕が走行している期間だけLEDを発光させておけ
ばよいので、消費電流が多くなることを防止でき、発光
光によってフィルムが感光してしまう危険性も解消でき
る。また長時間露光側に属する露光時間での撮影から短
時間露光側に属する露光時間に切り替えたとき、後幕マ
グネットがoffしてから画面の露光を終了させ始める
までの時間がシャッタの露光時間によって異なるという
影響を受けて、露光時間精度が低下してしまう危険性を
低減できる。更に、図14に示すように露光誤差ΔTf
1を緩和係数Nで割った量を次回の撮影の際の補正に利
用したので、適正露光時間Tの上下に露光時間がばらつ
いた場合でも、同一絞り同一露光時間で撮影したにもか
かわらず連続した2フレームが明るかったり暗かったり
してしまうという危険性を減少できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】カメラの一例を示す斜視図である。
【図2】本発明による撮像装置、及び羽根の状態検出装
置の第1実施形態を示すブロック結線図である。
【図3】撮像装置、及び羽根の状態検出装置の一例を示
す斜視図である。
【図4】本発明による撮像装置、及び羽根の状態検出装
置の第1実施形態を示すフローチャートである。
【図5】本発明による撮像装置、及び羽根の状態検出装
置の第1実施形態を示す特性図である。
【図6】本発明による撮像装置、及び羽根の状態検出装
置の第1実施形態を示すフローチャートである。
【図7】本発明による撮像装置、及び羽根の状態検出装
置の第1実施形態を示すフローチャートである。
【図8】撮像装置、及び羽根の状態検出装置の一例を示
す特性図である。
【図9】本発明による撮像装置、及び羽根の状態検出装
置の第1実施形態を示すフローチャートである。
【図10】撮像装置、及び羽根の状態検出装置の一例を
示す特性図である。
【図11】撮像装置、及び羽根の状態検出装置の一例を
示す特性図である。
【図12】撮像装置、及び羽根の状態検出装置の一例を
示す波形図である。
【図13】本発明による撮像装置、及び羽根の状態検出
装置の第1実施形態を示す特性図である。
【図14】撮像装置、及び羽根の状態検出装置の一例を
示す特性図である。
【図15】撮像装置、及び羽根の状態検出装置の一例を
示す特性図である。
【図16】撮像装置、及び羽根の状態検出装置の一例を
示す特性図である。
【図17】本発明による撮像装置、及び羽根の状態検出
装置の第2実施形態を示すフローチャートである。
【図18】本発明による撮像装置、及び羽根の状態検出
装置の第2実施形態を示すフローチャートである。
【図19】本発明による撮像装置、及び羽根の状態検出
装置の第2実施形態を示すフローチャートである。
【図20】本発明による撮像装置、及び羽根の状態検出
装置の第2実施形態を示す特性図である。
【図21】本発明による撮像装置、及び羽根の状態検出
装置の第2実施形態を示す特性図である。
【図22】本発明による撮像装置、及び羽根の状態検出
装置の第3実施形態を示すブロック図である。
【図23】本発明による撮像装置、及び羽根の状態検出
装置の第3実施形態の動作を示すフローチャートであ
る。
【図24】本発明による撮像装置、及び羽根の状態検出
装置の第3実施形態の動作を示すフローチャートであ
る。
【図25】本発明による撮像装置、及び羽根の状態検出
装置の第3実施形態の動作を示すフローチャートであ
る。
【図26】本発明による撮像装置、及び羽根の状態検出
装置の第3実施形態の動作を示すフローチャートであ
る。
【図27】本発明による撮像装置、及び羽根の状態検出
装置の第3実施形態の動作を示すフローチャートであ
る。
【図28】本発明による撮像装置、及び羽根の状態検出
装置の第3実施形態を示すブロック図である。
【図29】本発明による撮像装置、及び羽根の状態検出
装置の第3実施形態の特性図である。
【図30】本発明による撮像装置、及び羽根の状態検出
装置の第4実施形態の動作を示すフローチャートであ
る。
【図31】本発明による撮像装置、及び羽根の状態検出
装置の第4実施形態の動作を示すフローチャートであ
る。
【図32】本発明による撮像装置、及び羽根の状態検出
装置の第4実施形態の動作を示すフローチャートであ
る。
【図33】本発明による撮像装置、及び羽根の状態検出
装置の第4実施形態の動作を示すフローチャートであ
る。
【図34】本発明による撮像装置、及び羽根の状態検出
装置の第4実施形態の動作を示すフローチャートであ
る。
【図35】本発明による撮像装置、及び羽根の状態検出
装置の第4実施形態の特性図である。
【図36】本発明による撮像装置、及び羽根の状態検出
装置の第4実施形態の特性図である。
【符号の説明】 1 CPU 2 測光装置 3 感度検出装置 4 記憶装置 5 温度検出装置 6 カメラ本体 6a 撮影画面 7 レリーズ釦 8 表示装置 9 シャッタ 10 LED 12 PTR 17 先マグネット 18 後マグネット 19 先アーマチャレバー 20 後アーマチャレバー 23 先幕 23a 長穴 23b 先幕スリット 24 反射板 25 軸 26 先カギ 28 軸 29 先駆動レバー 29a 駆動ピン 31 軸 32 軸 33 後カギ 35 軸 36 後駆動レバー 36a 駆動ピン 38 軸 39 後幕 39a 長穴 39b 後幕スリット

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】露光時間(T)を設定する設定手段(1、
    2)と、 前記設定手段により設定された設定露光時間(T)に基
    づき制御時間(Ts)を算出する算出手段(1、S5−
    1)と、 前記制御時間(Ts)に応じて作動するシャッタ装置
    (図3)と、 前記シャッタ装置の作動により定義される実際の露光時
    間(Tr’)を計測する計測手段(10、12、24)
    と、 温度を検出する温度検出手段(5)と、 前記計測手段の計測結果と前記温度検出手段の検出結果
    とに基づいて、前記制御時間(Ts)を制御する制御手
    段(1)とを有することを特徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】前記温度検出手段は、前記温度が所定値
    (t0)以上であるか否かを判別し、 前記制御手段は、前記温度検出手段により前記温度が前
    記所定値以上であると判別されると、予め決められた所
    定時間(ΔT=ΔTL)に基づいて、前記実際の露光時
    間(Tr’)の補正を行うことを特徴とする請求項1に
    記載の撮像装置。
  3. 【請求項3】前記温度検出手段は、前記温度が所定値
    (t0)未満であるか否かを判別し、 前記制御手段は、前記温度検出手段により前記温度が前
    記所定値未満であると判別されると、該検出温度に従う
    補正時間(ΔT)に基づいて、前記実際の露光時間(T
    r’)の補正を行うことを特徴とする請求項1に記載の
    撮像装置。
  4. 【請求項4】前記補正時間(ΔT)は、前記制御手段に
    予め設けられている検出温度−補正時間関数(図5)に
    基づき決定されることを特徴とする請求項3に記載の撮
    像装置。
  5. 【請求項5】前記補正時間(ΔT)は、前記検出温度の
    低下に伴い増加することを特徴とする請求項4に記載の
    撮像装置。
  6. 【請求項6】前記制御手段(1)は、前記温度検出手段
    の検出結果に基づいて、前記計測手段により計測される
    実際の露光時間(Tr’)を補正することを特徴とする
    請求項1に記載の撮像装置。
  7. 【請求項7】前記計測手段により計測される前記実際の
    露光時間(Tr’)の補正量(ΔMt)は、個々のシャ
    ッタ装置に共通の所定値(a)と、該個々のシャッタ毎
    に異なる変数(b)とに基づき決定されることを特徴と
    する請求項6に記載の撮像装置。
  8. 【請求項8】前記実際の露光時間(Tr’)の補正量Δ
    Mtは、前記温度検出手段により検出される温度tと、
    前記所定値aと、前記変数bとに基づいて、 ΔMt=at+b により算出されることを特徴とする請求項7に記載の撮
    像装置。
  9. 【請求項9】前記制御手段は、前記設定露光時間(T)
    と、前記計測手段により計測された実際の露光時間(T
    r’)に補正(ΔMt)を行った後の算出実際露光時間
    (Tr)との差(ΔTf)を、所定緩和係数(N)で除
    した補正値(ΔTm)に基づいて、前記検出温度−補正
    時間関数(図5)を変更することを特徴とする請求項2
    または請求項4に記載の撮像装置。
  10. 【請求項10】前記温度検出手段は、前記温度(t)が
    所定値(t0)以上であるか否かを判別し、 前記制御手段は、前記検出温度−補正時間関数(図5)
    に基づき決定される補正時間(ΔT)に基づいて、前記
    制御時間(Ts)を制御し、 更に前記制御手段は、前記検出温度(t)が前記所定値
    (t0)以上であると判別されると、前記補正値(ΔT
    m)に基づいて前記補正時間(ΔT)を制御し、前記検
    出温度が前記所定値未満であると判別されると、該補正
    値(ΔTm)に基づいて前記所定値(t0)を制御する
    ことを特徴とする請求項9に記載の撮像装置。
  11. 【請求項11】前記設定露光時間(T)と所定露光時間
    (Tb)とを比較し大小を判別する第1判別手段(1、
    S49)と、 前記設定露光時間(T)と、前記計測手段により測定さ
    れた露光時間(Tr’)に補正(ΔMt)を加えた後の
    算出実際露光時間(Tr)との露光時間差(ΔTf)を
    算出する算出手段(1)と、 前記露光時間差(ΔTf)の絶対値と、所定限界値(T
    c)とを比較して大小を判別する第2判別手段(1、S
    50)とを更に有し、 前記制御手段(1)は、前記設定露光時間(T)が前記
    所定露光時間(Tb)より短い場合には、前記露光時間
    差(ΔTf)に基づき前記制御時間(Ts)を制御し、
    該設定露光時間(T)が前記所定露光時間(Tb)より
    長く、且つ前記露光時間差(ΔTf)の絶対値が前記限
    界値(Tc)より小さい場合には、前記露光時間差(Δ
    Tf)を0とみなして該制御時間(Ts)を制御し、該
    設定露光時間(T)が該所定露光時間(Tb)より長
    く、且つ該露光時間差(ΔTf)の絶対値が前記限界値
    (Tc)より大きい場合には、該露光時間差と該限界値
    との差分に基づいて該制御時間(Ts)を制御すること
    を特徴とする請求項8に記載の撮像装置。
  12. 【請求項12】第1の羽根と第2の羽根とを有し、該第
    1の羽根の駆動後に該第2の羽根を駆動する羽根駆動機
    構と、 投光部と受光部とを有し、前記羽根の作動状態を検出す
    る検出手段と、 前記投光部の点灯及び消灯を制御する制御手段とを有
    し、 前記制御手段は、少なくとも前記第1の羽根の作動時に
    前記投光部を点灯せしめ、該第1の羽根の作動後であっ
    て前記第2の羽根の作動前に該投光部を消灯せしめるこ
    とを特徴とする羽根の作動状態検出装置。
  13. 【請求項13】前記制御手段は、前記第2の羽根の作動
    前に前記投光部を再度点灯せしめることを特徴とする請
    求項12に記載の羽根の作動状態検出装置。
  14. 【請求項14】前記羽根駆動機構の作動時から所定時間
    の計時を開始する計時手段を有し、 前記制御手段は、前記計時手段による前記所定時間の計
    時の完了後に、前記投光部を消灯せしめることを特徴と
    する請求項12または請求項13に記載の羽根の作動状
    態検出装置。
  15. 【請求項15】前記計時手段は、第1の所定時間と、該
    第1の所定時間とは異なる第2の所定時間とを計時可能
    であり、 前記制御手段は、前記計時手段による前記第1の所定時
    間の計時完了時に、前記第1の羽根の作動時に点灯せし
    めた投光部を消灯せしめ、該計時手段による前記第2の
    所定時間の計時完了時に、前記第2の羽根の作動時に点
    灯せしめた投光部を消灯せしめることを特徴とする請求
    項14に記載の羽根の作動状態検出装置。
  16. 【請求項16】第1の羽根と、第2の羽根と、該第1の
    羽根を起動せしめる第1電磁装置(17)と、該第2の
    羽根を起動せしめる第2電磁装置(18)とを含み、該
    両羽根を駆動せしめることにより露光時間を定義するシ
    ャッタ装置(図3)と、 前記第1の羽根及び前記第2の羽根の移動状態をそれぞ
    れ検出する第1検出手段(10、12、24)と、 前記第1電磁装置及び前記第2電磁装置により前記第
    1、第2の羽根が起動せしめられるタイミングを検出す
    る第2検出手段(1)と、 前記第1検出手段の検出結果と、前記第2検出手段の検
    出結果とに基づいて、前記シャッタ装置により実際に計
    測された時間(Tr’)を算出する演算手段(1)とを
    有することを特徴とする羽根の作動状態検出装置。
  17. 【請求項17】前記演算手段は、前記実際に計測された
    時間Tr’を前記第1電磁装置による起動タイミングか
    ら、前記第1検出手段により前記第1の羽根の移動状態
    を検出するまでの時間T1と、 前記第2電磁装置による起動タイミングから、前記第1
    検出手段により前記第2の羽根の移動状態を検出するま
    での時間T2と、 前記第1電磁装置による起動タイミングから、前記第2
    電磁装置による起動タイミングまでの時間Tsとに基づ
    いて、 Tr’=Ts+T2−T1 により算出することを特徴とする請求項16に記載の羽
    根の作動状態検出装置。
  18. 【請求項18】露光動作時に、露出開口部を開放可能な
    第1羽根群(23)と、 起動可能であり、該起動に応じて前記第1羽根群を駆動
    し、該第1羽根群に該開口部を開放せしめる第1電磁装
    置(17)と、 前記露光動作時に、前記露出開口部を閉鎖可能な第2羽
    根群(39)と、 起動可能であり、該起動に応じて前記第2羽根群を駆動
    し、該第2羽根群に該開口部を閉鎖せしめる第2電磁装
    置(18)と、 前記第1羽根群の作動(波形B)、および前記第2羽根
    群の作動(波形C)を検出する検出手段(10、12、
    24)と、 前記検出手段により、前記第1電磁装置の起動後に前記
    第1羽根群の作動が一回のみ検出され、且つ前記第2電
    磁装置の起動後に前記第2羽根群の作動が一回のみ検出
    されると正常状態と判別し、それ以外は異常状態と判別
    し異常信号を発生する判別手段(1)とを有することを
    特徴とする羽根の状態検出装置。
  19. 【請求項19】前記判別手段から前記異常信号が発生さ
    れると、警告動作を行なう警告手段を更に有することを
    特徴とする請求項18に記載の羽根の状態検出装置。
  20. 【請求項20】前記検出手段は、前記電磁装置が起動し
    てから所定時間(T5、T6)の間、前記検出動作を行
    なうことを特徴とする請求項18に記載の羽根の状態検
    出装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110823412A (zh) * 2019-11-08 2020-02-21 深圳市东迪欣科技有限公司 一种温度测量方法、装置、设备及存储介质

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