JPH09325092A - 車両用故障診断装置 - Google Patents

車両用故障診断装置

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JPH09325092A
JPH09325092A JP8143125A JP14312596A JPH09325092A JP H09325092 A JPH09325092 A JP H09325092A JP 8143125 A JP8143125 A JP 8143125A JP 14312596 A JP14312596 A JP 14312596A JP H09325092 A JPH09325092 A JP H09325092A
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Haruo Fujiki
晴夫 藤木
Yasushi Uehara
康司 上原
Kunihiro Abe
邦宏 阿部
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Abstract

(57)【要約】 【課題】故障診断時、車載電子制御システムに送信要求
するデータの中で比較的高い頻度で使用される機能及び
データの読込みについては、メニューを上位階層から下
位階層迄一々表示させることなく直ちに表示させる。 【解決手段】ディスプレイに表示されたメニュー中の処
理項目をキー操作により選択することで、メニューを上
位階層から下位階層へ順次開いて所望の機能を特定し、
実行する故障診断装置であって、ユーザ登録モード実行
時に、メニューを上位階層から下位階層まで開き、所望
の機能を選択する一連のキー入力に対応するコードを記
憶し、記憶した一連のコードを実行する機能を特定のフ
ァンクションキーに割当てる。そしてバッチモードにお
いて、バッチモードを起動させる特定のキーと上記機能
を割当てたファンクションキーとの2ストロークキー操
作を行うと、ユーザ登録モードにより登録した一連のコ
ードに対応するコマンドが自動実行され、ディスプレイ
に車載電子制御システムからの送信されたデータが直ち
に表示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスプレイにメ
ニューを階層構造方式により表示可能とし、上位階層メ
ニューから下位階層メニューへ順に項目を選択すること
で最終的に所望の機能を特定する車両用故障診断装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】最近の自動車等の車両の制御系は複雑に
電子制御化されており、故障診断に際しては、車両に搭
載された電子制御システムからデータを簡単に読出すこ
とのできる故障診断装置が必要不可欠となっている。
【0003】この種の故障診断装置としては、例えば、
本出願人による特公平7−76737号公報に開示され
ている汎用性を重視した携帯型の故障診断装置があり、
故障診断装置を車両搭載の電子制御システムに接続し、
故障診断装置のキーボードからの簡単なキー操作によっ
て診断項目を指定し、双方向通信により該診断項目に対
応するデータを車載電子制御システムから読出して故障
診断装置のディスプレイに表示することができ、このデ
ータを確認することで作業者が車両の制御系を簡単にチ
ェックすることができるようになっている。
【0004】すなわち、センサ類、スイッチ類からの検
出信号としての電子制御システムにおける入力データ、
インジェクタ等のアクチュエータ類に対する制御量に対
応する出力データ、或いは、電子制御システムにおける
自己診断データを読出してディスプレイに表示されるこ
れらデータ値を、作業者は正常値と比較しながら不具合
箇所、或いは故障原因を探究し、必要な修理、または調
整を行う。
【0005】ところで、上述した従来の故障診断装置で
は、車両に搭載されている電子制御システムから必要な
データを読込む場合、データの要求コードをキーボード
操作により故障診断装置に入力することで、この故障診
断装置から車載電子制御システムに対し必要なデータの
送信要求を行うようにしている。
【0006】しかし、経験の浅い作業者は、車載電子制
御システムから読出すデータに対応する送信要求コード
をマニュアルを参照しながら故障診断装置に入力しなけ
ればならず、作業性が悪いため、最近では、故障診断装
置に比較的大きなサイズのディスプレイを設け、このデ
ィスプレイにメニューを階層構造方式で表示し、作業者
はメニュー中の処理項目をキー入力などにより選択しな
がら、該メニューを上位階層から下位階層へ順次開き、
作業者の望む機能を特定するだけで上記電子制御システ
ムに対してデータの送信要求を行うことのできる故障診
断装置が開発されている。
【0007】この故障診断装置によれば、作業者はマニ
ュアルを逐次参照することなく所望の機能の実行及びデ
ータの読込を行うことができるため、操作に不慣れな作
業者であっても故障診断装置を簡単に使いこなすことが
できる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、故障診断の内
容によっては比較的高い頻度で使用される機能がある。
例えば、車載電子制御システムがエンジン制御用電子制
御システムである場合、エンジン回転数、車速、冷却水
温等のデータのモニタは頻繁に使用される機能であり、
このようなデータを読込む際にも、初期状態から最下位
階層へ至るまでメニューをディスプレイに順に表示させ
なければならず、故障診断装置を使い慣れるに従い、メ
ニュー中の処理項目を一々選択する操作が煩わしくな
る。
【0009】これに対処するに、故障診断作業の際に比
較的高い頻度で使用する機能については、対応する処理
項目を上位階層に予め設定しておき、メニューを下位階
層まで一々表示させる手間を省くことも考えられるが、
車両にはエンジンの燃料噴射量、点火時期等を制御する
電子制御システム、自動変速機等のパワートレイン等を
制御する変速機制御用電子制御システム、オートエアコ
ンのエアコンプレッサ等を制御するエアコン制御用電子
制御システム、車両の走行速度を一定に保持するクルー
ズ制御用電子制御システム等、種々の制御システムが搭
載されており、どのような機能が使用頻度の高いもので
あるか予め想定することは困難で、又、逆に頻度の高い
機能を予め想定し、それらに対応する処理項目を上位階
層に設定することは、上位階層メニュー中の処理項目が
膨大となり、他の故障診断に必要な処理項目が相対的に
下位階層メニューへ移行されてしまうため、却って使い
勝手が悪くなる不都合がある。
【0010】本発明は、上記事情に鑑み、比較的高い頻
度で使用される機能を簡単に実行させることができ、操
作性がよく作業効率の良い車両用故障診断装置を提供す
ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明による第1の車両用故障診断装置は、装置本体の
ディスプレイに表示されたメニュー中の処理項目を選択
して、該メニューを上位階層から下位階層へ順次開き、
所望の機能を特定し実行する車両用故障診断装置におい
て、上記メニューを上位階層から下位階層へ開き、所望
の機能を特定する迄の一連の入力操作に対応するコード
を登録可能なユーザ登録モードと、登録した一連のコー
ドを実行するバッチモードとを備えることを特徴とす
る。
【0012】本発明による第2の車両用故障診断装置
は、第1の車両用故障診断装置において、前記ユーザ登
録モードにおいて登録したコードの一群を実行する機能
を特定のキーに割当てると共に、バッチモード時におい
ては予め設定したバッチモードキーと機能を割当てたキ
ーとの2ストロークキー操作にて上記一連のコードを実
行させることを特徴とする。
【0013】すなわち、第1の車両用故障診断装置で
は、作業者が装置本体のディスプレイに表示されたメニ
ューに登録されている処理項目を選択すると、上記ディ
スプレイには該処理項目に関する下位階層メニューが表
示され、該メニュー中の処理項目を選択すると、更に下
位階層メニュー或いは画面が上記ディスプレイに表示さ
れる。一方、作業者がユーザ登録モードを選択すると、
ディスプレイに表示されるメニュー中の処理項目を選択
して、メニューを上位階層から下位階層へ順に表示さ
せ、所望の機能に達する迄の一連の入力操作に対応した
コードが登録可能となり、バッチモードにおいて、この
登録した一連のコードを自動実行させることができる。
【0014】又、第2の車両用故障診断装置では、上記
第1の車両用故障診断装置において、ユーザ登録モード
時に登録した一連のコードを実行する機能を特定のキー
に割当て、バッチモード実行時にはバッチモードキーと
機能を割当てたキーとの2ストロークキー操作によりユ
ーザ登録モードにおいて登録した一連のコードを自動実
行させる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の一
実施の形態を説明する。
【0016】図1において、符号Aは、自動車などの車
両Bに搭載される電子制御システムCに接続し、双方向
通信により各電子制御装置の入出力データを含む各種デ
ータを読出して、上記車載電子制御システムCの制御系
に対する故障診断を行う携帯型の故障診断装置(以下、
「セレクトモニタ」)である。尚、上記電子制御システ
ムは、エンジンや自動変速機等のパワートレイン制御、
エアコンや各種インフォメーションシステム等のボディ
制御システム、サスペンションやオートクルーズ等の車
両制御システム等の総称であり、各制御システムには各
種センサ・スイッチ類等からの入力信号に基づいてアク
チュエータ類等に対する制御量等を演算する電子制御装
置が組み込まれている。
【0017】上記セレクトモニタAは、車種、完成車メ
ーカを問わず、様々な電子制御システムに対応可能な汎
用インタフェースを有する。又、故障診断のベース機能
に加え、電圧、抵抗、パルス信号等を計測するための計
測機能、有線通信、無線通信、光通信等による対コンピ
ュータ通信機能、データメモリの増設機能等の豊富な拡
張機能を有しており、基本的に階層構造のメニュー方式
によって各種の処理を選択し実行する。
【0018】上記セレクトモニタAには、前面に、バッ
クライト付き液晶ディスプレイ等からなるディスプレイ
30、複数のLED等からなるインジケータ部31、及
びキーボード32が配設され、側部に後述するメモリカ
セット50が着脱自在に装着される。上記キーボード3
2は、四隅に配列された“S”(シフト),“C”(選
択),“Y”(イエス),“N”(ノー)の各キー、左
右上下方向へのカーソル移動のための“←”,“→”,
“↑”,“↓”の各方向キー、及び、下段のF1〜F4
のファンクションキーから構成されている。
【0019】又、上記セレクトモニタAはディーラのサ
ービス工場等に配備され、図2に示すように、内部には
マイクロコンピュータからなるメイン制御部35、各部
に定電圧を供給する電源回路36等が設けられている。
又、上記メイン制御部35には、カセットコネクタ37
を介して、外部から交換可能なよう着脱自在なメモリカ
セット50が接続されている。尚、上記電源回路36
は、上記車両BのバッテリVBからシガーライタケーブ
ルを介して、あるいは、一般交流電源からAC/DCア
ダプタを介して、あるいは、電池を内蔵することによ
り、電源を供給することのできる、いわゆる3電源対応
となっており、上記電池はバックアップ用電源としても
利用される。
【0020】上記メイン制御部35は、主演算装置であ
るCPU40、システムブートプログラムやディスプレ
イ30に表示するメニューや各種メッセージのデータ、
及び辞書等を記憶したROM41、ワークデータを格納
するワークRAMや画像表示データを格納するビデオR
AM等からなるRAM42、車両Bに搭載された電子制
御装置Cとの接続インタフェースであるダイアグインタ
フェース43、インジケータ部31のLEDの点灯(あ
るいは点滅)や上記キーボード32からのキー操作信号
を処理する入力・表示インタフェース44、上記メモリ
カセット50に設けられたROM51がバスラインを介
して接続される構成となっている。尚、上記RAM42
の一部はバックアップRAMを構成しており、このバッ
クアップRAMに対しては、電源がOFFされた後も電
源回路36から電源が供給され、データが保持される。
【0021】又、上記ダイアグインタフェース43は、
設計情報を与えることにより論理機能をオンボードで再
プログラミング可能なFPGA(Field Programmable G
ateArray)を中心として構成されている。このFPGA
により、車種、完成車メーカを問わず、様々な車載電子
制御装置Cに接続可能なI/Oインタフェース、及び、
様々な車載電子制御装置Cの通信プロトコルに適合した
シリアル通信インタフェースのハードウエアを実現する
ことができる。
【0022】又、上記メモリカセット50は、診断項目
や車種の相違、各種通信プロトコルの相違に対し、上記
セレクトモニタAを汎用的に使用できるようにするもの
であり、車載の電子制御装置Cに対応した診断処理用プ
ログラム、及び、車載の電子制御装置Cの通信プロトコ
ルに適合するよう上記FPGAを再プログラムするため
の論理情報等からなる設計データが格納されている。
又、必要に応じてROM41に格納されている辞書を補
間する追加辞書等が格納される。
【0023】そして、故障診断に際しては、車載電子制
御システムCに対応した診断処理用プログラム、及び、
ダイアグインタフェース43のFPGAを再プログラミ
ングするための設計データ等を格納したメモリカセット
50を装着し、セレクトモニタAのイニシャライズとと
もに、上記ROM51に格納されているFPGAの設計
データを上記ダイアグインタフェース43に転送し、F
PGAを再プログラミングして車載の電子制御装置Cと
のI/O接続及びシリアル通信が可能な状態とする。
【0024】尚、上記ダイアグインタフェース43を構
成するFPGAの設計データは、必ずしも、メモリカセ
ット50内のROM51に格納するものに限定されるも
のではなく、例えば、CPU40のブートプログラムを
変更して外部コンピュータからFPGAの設計データを
ロードするようにしても良い。
【0025】上述したように、上記セレクトモニタAを
使用して行う作業は、基本的に階層構造方式によりメニ
ューを表示するように設定されており、メニュー中の処
理項目を選択することにより、高度な知識と経験を要す
ることなく、故障診断などの処理を行うことが可能であ
る。尚、本実施の形態によるセレクトモニタAには、上
記階層構造方式によって表示されるメニューを上位階層
から下位階層へ順次選択して、車載電子制御システムC
に対して送信要求するデータを特定する、いわゆる通常
モードと、作業者が上記階層構造によるメニュー表示の
上位階層から下位階層へ順次選択する処理手順を予め登
録しておき、メニュー中の処理項目を一々選択すること
なく、登録した処理を、簡単な2ストロークキー操作に
より直ちに実行させる(スキップさせる)バッチモード
と、バッチモードにおけるバッチ処理を実行させるため
に、メニューを上位階層から下位階層へ選択し、所望の
機能を選択するまでの一連のキー操作に対応するキーコ
ードを登録するユーザ登録モードとが備えられている。
【0026】上記セレクトモニタAを上記車載電子制御
システムCに接続し、この電子制御システムに組み込ま
れた電子制御装置の入出力データ、或いは内部の演算デ
ータを読出して故障診断を行う場合、図1に示すよう
に、ダイアグケーブル34の一端に設けたダイアグコネ
クタ33をセレクトモニタAに接続し、このダイアグケ
ーブル34の他端に設けた外部接続用コネクタ2aを車
載電子制御システムC、詳しくは車載電子制御システム
Cに組み込まれた電子制御装置に接続する。そして、セ
レクトモニタAの電源スイッチ(図示せず)をONする
と、上記ディスプレイ30に初期メニューが表示され
る。尚、電源スイッチをONするとディスプレイ30の
最下部には、上記ファンクションキーF1〜F4に割当
てられる機能を表すFキー表示部30aが表示される
(図9参照)。一方、ディスプレイ30にメニューが表
示された直後のカーソルは最上段の処理項目の位置にあ
り、又、カーソル位置にある処理項目は反転表示され
る。
【0027】通常モードでは、作業者が初期メニュー中
から所望の処理項目をキー操作によりカーソルを移動さ
せて選択し確定すると、この確定した処理項目に関する
下位階層メニューがディスプレイ30に表示され、この
下位階層メニュー中の処理項目から更に所望の処理項目
を選択する。このようにして、作業者はディスプレイ3
0に上位階層から下位階層へ順にメニューを表示させ、
やがて最下位階層メニューが表示さたとき、このメニュ
ー中の所望の処理項目を選択すると、例えば、該処理項
目に対応するデータの送信要求が上記車載電子制御シス
テムCへ出力され、車載電子制御システムCでは対応す
るデータを読込み、上記セレクトモニタAへ送信する。
セレクトモニタAでは、受信したデータを物理量変換し
てディスプレイ30に表示し、作業者は、表示されたデ
ータを確認しながら故障診断を行う。
【0028】又、ユーザ登録モードでは、上記通常モー
ドと同様の操作を行うことで、キー入力に対応する一連
のキーコードが逐次登録され、この一連のキーコードを
実行する機能をF1〜F4の何れかのファンクションキ
ーに割当てる。尚、Sキーはバッチモードキーであり、
このSキーを押すとバッチモードが起動され、このSキ
ーと登録された一連のキーコードを実行する機能を割当
てたFi(i=1,2,3,4)キーとの、いわゆる2
ストロークキー操作により、上記一連のキーコードが自
動的に実行される。
【0029】以下、図3〜図8に示すフローチャートに
従い、上記セレクトモニタAを用いた通常モード、ユー
ザ登録モード、バッチモードの各処理について説明す
る。
【0030】先ず、診断対象となる車載電子制御システ
ムCの制御系に適合するメモリカセット50をセレクト
モニタ本体に装着し、セレクトモニタAをダイアグケー
ブル34を介して上記車載電子制御システムCの各制御
系に設けた電子制御装置に接続し、電源スイッチをON
すると、セレクトモニタAを制御するCPU40がリセ
ットされ、図3に示すメインルーチンがスタートする。
【0031】このメインルーチンでは、先ず、ステップ
S1で、フラグ類のクリア、キーボード32の各キーに
対する機能モード設定、及びユーザ登録モードと通常モ
ードとの何れが選択されているかを表すモード選択フラ
グFlag1のクリア等、システムの初期化処理が行わ
れ、ステップS2で、画像データを格納するメニューテ
ーブルから初期画像であるセレクトモニタメニューの画
像データを読込み、ステップS3で、この画像データを
ディスプレイ30に表示する画像表示処理を実行する。
尚、セレクトモニタメニューの画像データとしては、通
常モード用セレクトモニタメニューとユーザ登録モード
用セレクトモニタメニューの2種類の画像データが記憶
されている。
【0032】上記ステップS3での画像表示処理は、図
6に示すサブルーチンによって実行される。先ず、ステ
ップS41で、モード選択フラグFlag1の値を参照
し、Flag1=1のときはステップS42へ進み、F
lag1=0のときはステップS43へ進む。電源スイ
ッチをON後、最初のルーチンでは上記モード選択フラ
グFlag1はクリアされているため、ステップS42
へ進み、通常モード用セレクトモニタメニューを選択
し、ステップS44で、このセレクトモニタメニューデ
ータをRAM42に記憶し、ステップS45で上記RA
M42に格納した通常モード用セレクトモニタメニュー
の画像データをビデオRAMに出力し、ステップS46
でディスプレイ30に通常モード用セレクトモニタメニ
ューを表示し、メインルーチンのステップS4へ進み、
作業者のキー入力を待つ。
【0033】図9(a)に示すように、通常モード用セ
レクトモニタメニューは、拡張機能を含む7つの処理項
目からなる最上階層メニューで、画像下部にF1〜F4
の各ファンクションキーの機能を表すFキー表示部30
aが表示される。
【0034】尚、本実施の形態ではF1キーにユーザ登
録モードが割当てられており、通常モード用セレクトモ
ニタメニューのFキー表示部30aのF1キーの機能を
表示する部位には「登録開始」の文字画像が表示され、
作業者がF1キーを押すと、セレクトモニタAがユーザ
登録モードに設定されると共に、ディスプレイ30には
ユーザ登録モード用セレクトモニタメニューが表示され
る。このユーザ登録モード用セレクトモニタメニューの
処理項目は上記通常モード用セレクトモニタメニューと
同一であるが、図9(b)に示すように、Fキー表示部
30aのF1キーの機能を表示する部位に「登録終了」
の文字画像が表示され、以後、上記F1キーを再び押す
まで上記セレクトモニタAはユーザ登録モードとなる。
【0035】そして、メインルーチンのステップS4へ
進むと、作業者のキー入力を解釈処理するサブルーチン
が実行される。このサブルーチンは、図7に示すフロー
チャートに従って実行される。
【0036】先ず、ステップS51で、作業者のキー入
力を待ち、キー入力があったときステップS52へ進
み、キーコードテーブルを参照してキー入力をコード変
換し、キー入力内容を解釈し、ステップS53で、モー
ド選択フラグFlag1の値を参照する。電源スイッチ
をON後、最初のルーチン実行時は、Flag1=0で
あるため、そのままルーチンを抜け、メインルーチンの
ステップS5へ進み、上記ステップS4で解釈したキー
入力がF1キーかを調べる。上述のように通常モード時
にF1キーを押すと、セレクトモニタAはユーザ登録モ
ードになり、以後、F1キーを再び押すまで、ユーザ登
録モードが維持される。
【0037】以下の説明では、ディスプレイ30に通常
モード用セレクトモニタメニューが表示された後、最初
にF1キーを押してユーザ登録モードを起動させた場合
について説明する。尚、通常モードにおけるメニュー中
からの処理項目の選択は、ユーザ登録モードと同じステ
ップを経て行われるため、以後、通常モードの説明は省
略する。
【0038】作業者が、図9(a)に示す通常モード用
セレクトモニタメニューが表示されている状態のとき、
最初にF1キーを押すと、上記ステップS4で、そのキ
ー入力内容が解釈され、F1キー入力であるためステッ
プS5からステップS6へ分岐し、モード選択フラグF
lag1をセットし(Flag1←1)、ステップS2
へ戻る。
【0039】ステップS2では、再びセレクトモニタメ
ニューの画像データをメニューテーブルから読込み、ス
テップS3で、上記画像データをディスプレイ30に表
示する画像表示処理を、図6に示すサブルーチンによっ
て実行し、先ずステップS41で、上記モード選択フラ
グFlag1の値を参照し、Flag1=1であるた
め、ステップS43へ進み、セレクトモニタメニューの
画像データから、ユーザ登録モード用セレクトモニタメ
ニューの画像データを選択し、ステップS44で、この
ユーザ登録モード用セレクトモニタメニューの画像デー
タをRAM42に記憶し、ステップS45で上記RAM
42に記憶されているユーザ登録モード用セレクトモニ
タメニューの画像データをビデオRAMへ出力し、ステ
ップS46でディスプレイ30にユーザ登録モード用セ
レクトモニタメニュー(図9(b)参照)を表示し、メイ
ンルーチンのステップS4へ進み、作業者のキー入力を
待つ。
【0040】尚、ディスプレイ30にメニューが表示さ
れたとき、カーソルは最上段の処理項目を示すように設
定されている。従って、上記セレクトモニタメニューで
は、「1.全ダイアグコードの点検」が反転表示され
る。
【0041】そして、メインルーチンのステップS4で
は、上述した図7に示すサブルーチンが実行される。す
なわち、ステップS51で、作業者からのキー入力を待
ち、キー入力があったときステップS52へ進み、この
キー入力をキーコードテーブルを参照してコード変換
し、キー入力内容を解釈し、ステップS53で、モード
選択フラグFlag1の値を参照する。今回のモード選
択フラグFlag1は1であるため、ステップS54へ
進み、キー入力の変換コードをRAM42に設けたユー
ザ登録用のメモリ領域に蓄積し、メインルーチンのステ
ップS5へ進む。
【0042】メインルーチンへ戻ると、このメインルー
チンのステップS5,S7,S9,S11において、上
記ステップS4で解釈したキー入力が、F1キーか、上
方向(“↑”)キーか、下方向(“↓”)キーか、或い
はYキーかを調べ、上方向(“↑”)キーのときはステ
ップS7からステップS8へ進み、カーソルを上へ1段
移動させてステップS4へ戻り、又、キー入力が下方向
(“↓”)キーのときはステップS9からステップS1
0へ進み、カーソルを下へ1段移動させ、ステップS4
へ戻り、又、キー入力がYキーのときは、ステップS1
2へ進み、選択した処理項目に関する下位階層メニュー
を表示するサブルーチンを実行する。
【0043】このサブルーチンは、図4〜図5に示すフ
ローチャートに従って実行され、先ず、ステップS21
でセレクトモニタメニュー中で選択した処理項目に関す
る下位階層メニューの画像データをメモリテーブルから
読込み、ステップS22で、この画像データをディスプ
レイ30に表示するサブルーチンが実行される。尚、当
該メニューの画像データとして、通常モード用メニュー
とユーザ登録モード用メニューの2種類の画像データが
記憶されている。
【0044】上記ステップS22では、前述の図6に示
すサブルーチンが実行され、ステップS41で、モード
選択フラグFlag1の値を参照し、Flag1=1で
あるため、ステップS43へ進み、ユーザ登録モード用
メニューの画像データを選択し、ステップS44で、こ
のユーザ登録モード用メニューの画像データをRAM4
2に記憶し、ステップS45で上記RAM42に記憶さ
れているユーザ登録モード用メニューの画像データをビ
デオRAMに出力し、ステップS46でディスプレイ3
0にユーザ登録モード用メニューを表示し、図4のステ
ップS23へ進む。
【0045】このステップS23では、前述の図7に示
すサブルーチンが実行され、このサブルーチンのステッ
プS51で、作業者のキー入力を待ち、キー入力があっ
たときステップS52へ進み、キーコードテーブルを参
照してキー入力をコード変換し、キー入力内容を解釈
し、ステップS53で、モード選択フラグFlag1の
値を参照する。このモード選択フラグFlag1の値が
1であるため、ステップS54へ進み、キー入力の変換
コードをRAM42に設けたユーザ登録用のメモリ領域
に順に蓄積し、図4に示すサブルーチンのステップS2
4へ進む。
【0046】図4に示すサブルーチンでは、ステップS
24,S25,S27,S29で、上記ステップS23
で解釈したキー入力が、“C”キーか、上方向
(“↑”)キーか、下方向(“↓”)キーか、Yキーか
を調べ、“C”キーのときは、そのままルーチンを抜
け、図3に示すメインルーチンのステップS2へ戻る。
その結果、ディスプレイ30には、当該メニューの上位
階層であるセレクトモニタメニューが表示される。
【0047】一方、キー入力が上方向(“↑”)キーの
ときはステップS25からステップS26へ進み、カー
ソルを上へ1段移動させてステップS23へ戻り、次の
キー入力を待つ。又、キー入力が下方向(“↓”)キー
のときはステップS27からステップS28へ進み、カ
ーソルを下へ1段移動させ、ステップS23へ戻り、次
のキー入力を待つ。又、キー入力がYキーのときは、ス
テップS30へ進み、上下方向(“↑”,“↓”)キー
によりカーソルを移動させて選択し、Yキーを押して確
定した処理項目に関する処理が実行される。
【0048】上記ステップS30においては、上述した
図4に示すフローチャートと同様の下位階層のサブルー
チンが実行され、或いは上記メニューが最下位階層メニ
ューであれば、選択された処理項目に関するデータの送
信要求が車載電子制御システムCへ出力され、ディスプ
レイ30には、上記車載電子制御システムCから送信さ
れたデータを表示する処理が実行される。
【0049】このように、作業者は所望の階層の画面が
得られるまで、上方向(“↑”)キー、下方向
(“↓”)キー、Yキーを使用して下位階層メニューを
順次開いていくが、この一連のキー操作は、ステップS
54においてユーザ登録用メモリに順に蓄積される。
【0050】そして、所望の画面まで到達したとき、作
業者は登録終了用のF1キーを押す。F1キー入力は、
ステップS23で解釈され、ステップS31を経てステ
ップS32へ進み、モード選択フラグFlag1の値を
参照する。そして、Flag1=1であるため、ステッ
プS33へ進み、登録終了処理を行うサブルーチンを実
行し、このサブルーチンの終了後、ステップS21へ戻
る。
【0051】上記ステップS33では、図8に示すサブ
ルーチンが実行される。このサブルーチンでは、先ずス
テップS61で、モード選択フラグFlag1をクリア
し(Flag1←0)、ステップS62で、図13に示
すファンクションキー割当て要求の画像データを、画像
データのメモリテーブルから読込み、ステップS63
で、読込んだ画像データをディスプレイ30に表示する
ための画像表示処理を実行する。この画像表示処理は、
前記図6に示すサブルーチンに従って実行され、ステッ
プS41でモード選択フラグFlag1の値を参照し、
Flag1=0であるため、ステップS42へ進み、通
常モード用表示データから、このファンクションキー割
当て要求画像データを抽出し、ステップS44で、この
画像データをRAM42に記憶し、ステップS45で上
記RAM42に記憶されているファンクションキー割当
て要求の画像データをビデオRAMに出力し、ステップ
S46で、それを表示して図8のステップS64へ進
む。
【0052】ステップS64へ進むと、前述の図7に示
すサブルーチンが実行され、先ず、ステップS51で、
キー入力を待ち、キー入力があったとき、ステップS5
2へ進み、キーコードテーブルを参照してキー入力をコ
ード変換し、入力されたキーを解釈し、ステップS53
で、モード選択フラグFlag1の値を参照する。Fl
ag1=0であるため、そのままルーチンを抜け、図8
に示すサブルーチンのステップS65へ進む。
【0053】ステップS65では、ステップS64で解
釈したキー入力がCキーかを調べ、Cキー以外のとき
は、ステップS66へ進む。ステップS66では、ステ
ップS64で解釈したキー入力がファンクションキーか
を調べ、ファンクションキーでないときはステップS6
4へ戻り、ファンクションキー入力を待つ。
【0054】F1〜F4の何れかのファンクションキー
が入力されていると、ステップS67へ進み、入力され
たファンクションキーに対応するRAM42に設けたバ
ックアップRAMのユーザ登録用メモリ領域に、前記図
7のステップS54で記憶したキーコードを順番に記憶
し、ステップS68へ進む。
【0055】ステップS68では、キー入力されたファ
ンクションキーFi(i=1,2,3,4)に対応する
ディスプレイ30のFキー表示部30aのFiキーの機
能を表示する部位に、「ユーザ」のようなユーザ登録が
割り付けられたことを示す文字画像を表示する。そし
て、ステップS69でユーザ登録時に、RAM42の所
定メモリ領域に記憶したキーコードをクリアし、ステッ
プS64へ戻り、Cキーの入力を待つ。そして、Cキー
が入力されると、ステップS65を経てルーチンを抜
け、図4のステップS21へ戻り、ステップS21,S
22で直前のメニュー画面をディスプレイ30に表示
し、ユーザ登録モードが終了される。
【0056】尚、各メニュー画面において“C”キー入
力があったとき、ステップS23でキー入力をコード変
換して解釈し、ステップS24でキー入力がCキーであ
るかを調べ、キー入力がCキーであるときは、そのまま
ルーチンを抜け、当該メニューの上位階層のメニューを
表示するルーチンへ戻る。従って、各サブルーチン実行
時に、Cキーを押す毎に、ディスプレイ30に表示され
るメニュー画面が上位階層メニューへ移行し、最終的に
は最上階層メニューであるセレクトモニタメニューが表
示される。
【0057】又、ディスプレイ30にセレクトモニタメ
ニューが表示されているとき、Sキーを押すと、図3の
ステップS13からステップS14へ進み、何れかのフ
ァンクションキーに、ユーザ登録による機能が割当てら
れているかを調べ、割当てられているときはステップS
15へ進み、割当てられていないときはステップS4へ
戻る。
【0058】作業者がSキーを押すと、セレクトモニタ
Aがバッチモードに設定され、何れかのファンクション
キーにユーザ登録による機能が割当てられているとき
は、ステップS15でFキー表示部30aの機能が割当
てられているファンクションキーの対応する部位に、
「ユーザ」(図14参照)のような文字画像を表示し、
ステップS16で、“S”+“Fi”キーの2ストロー
クキー入力があったかを調べる。現在のキー入力がSキ
ーであるため、ステップS4へ戻り、“S”+“Fi”
キーの入力を待つ。そして、“S”+“Fi”キーの入
力があったとき、上記ステップS16からステップS1
7へ進み、選択されたFiキーに対応するバックアップ
RAMのユーザ登録用メモリ領域に記憶されているキー
コード対応するコマンドを順に実行するバッチ処理を行
う。
【0059】その結果、作業者はディスプレイ30に初
期画面であるセレクトモニタメニュー(図14参照)が
表示されているとき、Sキーとユーザ登録により機能を
割当てたファンクションキーとの2ストロークキー操作
を行うだけで、所望の機能実行画面までスキップするこ
とができ、例えば、車載電子制御システムCのデータを
モニタするまでの手順を登録した場合には、ディスプレ
イ30には車載電子制御システムCから受信したデータ
を直ちに表示させることが出来る。
【0060】尚、上記ディスプレイ30に上記セレクト
モニタメニューの下位階層メニューが表示されていると
きに、Sキーを押すと、セレクトモニタAはバッチモー
ドに設定される。すなわち、Sキーを押すと、セレクト
モニタAがバッチモードとなり、図4〜図5に示すサブ
ルーチンのステップS34からステップS35へ進み、
Fiキーに割当てられたユーザ登録があるかを調べ、割
当てられているときはステップS36へ進み、割当てら
れてないときはステップS23へ戻る。上記ステップS
36へ進むと、Fキー表示部30aの登録されているフ
ァンクションキーの対応する部位に、「ユーザ」(図1
4参照)のような既登録を示す文字画像を表示し、ステ
ップS37で、“S”+“Fi”キーの2ストロークキ
ー入力があったかを調べる。現在のキー入力がSキーで
あるため、ステップS23へ戻り、“S”+“Fi”キ
ーの入力を待つ。そして、“S”+“Fi”キーの入力
があったとき、上記ステップS37からステップS38
へ進み、選択されたFiキーに対応するバックアップR
AMのユーザ登録用メモリ領域に記憶されている一連の
キーコードをバッチ処理する。
【0061】次に、図9〜図16のメニュー画面表示例
に従い、例えばユーザ登録モードにおいて、セレクトモ
ニタメニュー中の「2.車両システムの故障診断」から
最下位階層メニューの「1.データ表示・メモリ」迄の
キーコードを登録し、バッチモードにおいて、ユーザ登
録モードにおいて登録した一連のキーコードを実行する
処理について説明する。
【0062】セレクトモニタAの電源をONすると、デ
ィスプレイ30には、図9(a)に示すような通常モー
ド用セレクトモニタメニューが表示され、ディスプレイ
下部のFキー表示部30aのF1キーの機能表示部位に
「登録開始」の文字画像が表示される(ステップS
3)。尚、このとき、カーソルは最上段の「1.全ダイ
アグコードの点検」の位置にある。
【0063】そして、作業者がF1キーを押すと、セレ
クトモニタAがユーザ登録モードとなり(ステップS
6,S43)、図9(b)に示すように、上記Fキー表
示部30aのF1キーの機能表示部位に「登録終了」が
表示され、F1キーが再び押されるまでユーザ登録モー
ドが維持される。
【0064】このとき、カーソルが最上段の「1.全ダ
イアグコードの点検」の位置にあるため、「2.車両シ
ステムの故障診断」を選択するには、下方向(“↓”)
キーを1回押し、カーソルを1段下げ「2.車両システ
ムの故障診断」を反転表示させたところで(ステップS
8)、Yキーを押し、「2.車両システムの故障診断」
の選択を確定する。すると、ディスプレイ30には、図
10に示すように「2.車両システムの故障診断」に関
する下位階層メニューである車両システムの選択メニュ
ーが表示され(ステップS12)、ここで、例えば
「1.EGI・EMPi」、すなわちエンジン制御用電
子制御システムに対する故障診断項目を選択する場合、
カーソルは最上段の「1.EGI・EMPi」の位置に
あるため、カーソルは移動させずに、そのままYキーを
押すことで、「1.EGI・EMPi」が確定する(ス
テップS30)。
【0065】すると、ディスプレイ30には、図11
(a)に示すように、「1.EGI・EMPi」に関す
る下位階層メニューであるEGI・EMPi故障診断メ
ニューが表示され、ここで、Yキーを押して、最上段の
「1.データ表示・メモリ」の処理項目を選択確定す
る。このEGI・EMPi故障診断メニューは最下位階
層メニューであり、「1.データ表示・メモリ」の処理
項目を選択することで、エンジン制御用電子制御システ
ムに設けた電子制御装置に対して、エンジン回転数、点
火時期、燃料噴射パルス時間等のデータの送信要求を行
う。上記電子制御装置では上記セレクトモニタAからの
送信要求を受けて、この電子制御装置の入出力データ、
及び演算データ等を上記セレクトモニタAへ送信する。
【0066】セレクトモニタAでは、上記エンジン制御
用電子制御システムの電子制御装置からの各データを受
信し、物理量変換して、図12に示すようにディスプレ
イ30に表示する。尚、ディスプレイ30に表示される
データは一例に過ぎず、又、下方向(“↓”)キーを押
し続けると、画面がスクロールし、最下段には別のデー
タが表示される。
【0067】その後、作業者がF1キーを押すとユーザ
登録モードが終了し、ディスプレイ30には、図13に
示すように、「割当てるファンクションキーを選択して
下さい」のメッセージが表示され(ステップS62.S
63)、例えば、F3キーを押すと、図13に示すよう
に、ディスプレイ30の最下段に表示されているFキー
表示部30aのF3キーに対応する機能表示部位に、
「ユーザ」の文字画像が表示される。このとき、RAM
42の一部を構成するバックアップRAMに設けたF3
キーに対応するユーザ登録用メモリ領域には、図15に
示すように、セレクトモニタメニューが表示されている
初期画面の状態で、作業者が登録した一連のキー操作に
対応するキーコード(図においては、便宜的に操作した
キーを示す)が順に記憶される。
【0068】そして、作業者がCキーを押すと、現在の
画面がクリアされ、ディスプレイ30には、直前のメニ
ューであるEGI・EMPi故障診断メニューが表示さ
れる。このとき、セレクトモニタAはユーザ登録モード
から通常モードへ切換えられており、図11(b)に示
すように、Fキー表示部30aのF1キーの機能表示部
位に、通常モード時に割当てられている機能が表示され
る。
【0069】次に、F3キーに割当てた機能を実行する
場合には、セレクトモニタメニューが表示されている初
期画面において、Sキーを押すとセレクトモニタAがバ
ッチモードとなり(ステップS13〜S14)、Fキー
表示部30のF3キーの機能を表示する部位に、既にユ
ーザ登録が設定されていることを示す「ユーザ」の文字
画像が表示される(図14参照)。
【0070】次いで、“S”+“F3”キーの2ストロ
ークキー操作により、F3キーに割当てた機能のバッチ
処理を実行する(ステップS16,S17)。バッチ処
理においては、図9(a)に示すセレクトモニタメニュ
ーの初期画面の状態から、CPU40において、“↓”
→“Y”→“Y”→“Y”の各キーのキーコードに対応
するコマンドを順に実行させ、先ず、“↓”キー対応す
るキーコードにより、カーソルを1段下げるコマンドが
実行され、カーソルは「2.車両システムの故障診断」
を選択し、次に、Yキーに対応するキーコードにより上
記「2.車両システムの故障診断」を確定するコマンド
が実行され、ディスプレイ30には、「2.車両システ
ムの故障診断」に関する下位階層メニューである車両シ
ステムの選択メニューが表示され、次に、Yキーに対応
するキーコードにより、この車両システム選択メニュー
の最上段の処理項目にある「1.EGI・EMPi」が
選択確定され、ディスプレイ30には、「1.EGI・
EMPi」に関する下位階層メニューであるEGI・E
MPi故障診断メニューが表示され、次いで、Yキーに
対応するキーコードにより、EGI・EMPi故障診断
メニュー中の「1.データ表示・メモリ」が選択確定さ
れる。
【0071】このEGI・EMPi故障診断メニューは
最下位階層メニューであり、「1.データ表示・メモ
リ」にて読込まれるデータの送信要求がエンジン制御用
電子制御システムに設けた電子制御装置に出力される。
電子制御装置では送信要求のあったデータをセレクトモ
ニタAへ送信する。セレクトモニタAでは受信したデー
タを物理量変換してディスプレイ30に表示する。
【0072】このように、作業者は比較的使用頻度の高
い機能を実行するまでの一連のキー操作を特定のファン
クションキーに割当てておくことで、その後は、Sキー
と機能を割当てたファンクションキーとの2ストローク
キー操作によりバッチ処理され、所望の機能、例えば車
両Bに搭載されている各電子制御システムからのデータ
を瞬時に読込むことができ作業性が大幅に向上する。
【0073】尚、ユーザ登録モードにおいて、車両Bに
搭載されている電子制御システムから読込むデータを個
別的に選択する場合は、例えば、図16(a)に示すよ
うに、ディスプレイ30にエンジン制御用電子制御シス
テムに設けた電子制御装置のデータが表示されていると
き、上下方向(“↑”,“↓”)キーを操作して、個別
表示するデータにカーソルを合わせ、Yキーを押すと、
そのデータの先頭に*印等を表示し、当該データにタグ
が付される。そして、最後にYキーを押してタグを付し
たデータに続けて、更にYキーを押すと、データの個別
的な選択が確定される。ここまでのキー操作をユーザ登
録モードにより特定のファンクションキーに割当てるこ
ともでき、その場合、その後のバッチモード実行時にお
いて、ディスプレイ30には、図16(b)に示すよう
に、例えば、上記ユーザ登録モードにおいて選択した、
エンジン回転数、冷却水温度、点火時期、エアーフロー
信号、スロットルセンサ信号、燃料噴射パルス(時間)
のみが表示される。
【0074】
【発明の効果】以上、説明したように請求項1記載の発
明によれば、階層構造方式により表示されるメニュー中
の処理項目を選択して、メニューを上位階層から下位階
層まで順次表示し、所望の機能を選択する迄の一連の処
理を、ユーザが登録可能とし、この登録した一連の処理
をバッチモードにおいて実行可能とすることで、上位階
層メニューから最下位階層メニュー、更には、この最下
位階層メニューで選択した処理項目に従い車載電子制御
システムに対してデータ送信要求を行うまでの一連の処
理が自動的に行われるので、故障診断作業の際に比較的
高い頻度で使用される機能やデータの読込みについて
は、ユーザ登録モードにより予め登録しておくことで、
バッチモードを実行することで簡単に読込むことが出
来、作業効率が大幅に向上する。
【0075】また、請求項2記載の発明によれば、請求
項1記載の発明において、ユーザ登録モード実行時にお
いて登録したコードの一群を実行する機能を特定のキー
に割当て、又、バッチモード実行時においては予め設定
したバッチモードキーと機能を割当てたキーとの2スト
ロークキー操作にて上記一連の処理を自動的に実行させ
るようにしたので、操作性がよく、2ストロークキーに
より実行されるので、誤操作が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】車載電子制御システムに接続する故障診断装置
の外観図
【図2】車搭電子制御システムと故障診断装置の回路ブ
ロック図
【図3】故障診断装置における故障診断処理ルーチンを
示すフローチャート
【図4】故障診断装置における故障診断処理サブルーチ
ンを示すフローチャート
【図5】故障診断装置における故障診断処理サブルーチ
ンを示すフローチャート(続き)
【図6】故障診断装置における画像表示処理サブルーチ
ンを示すフローチャート
【図7】故障診断装置におけるキー入力解釈処理サブル
ーチンを示すフローチャート
【図8】故障診断装置におけるユーザ登録モード時の登
録終了処理サブルーチンを示すフローチャート
【図9】セレクトモニタメニュー画像の説明図
【図10】車両システムの選択メニュー画像の説明図
【図11】EGI・EMPi故障診断メニュー画像の説
明図
【図12】車載電子制御システムから送信されたデータ
の表示内容を示す説明図
【図13】ユーザ登録モード終了時のメッセージ画像の
説明図
【図14】通常モード時のセレクトモニタメニュー画像
の説明図
【図15】故障診断装置に設けたバックアップRAMの
ユーザ登録用メモリ領域に記憶されるキーコードの説明
【図16】車載電子制御システムから送信されたデータ
を選択的に表示する場合の表示内容を示す説明図
【符号の説明】 A…故障診断装置 B…車両 C…車載電子制御システム 30…ディスプレイ 32…キーボード F1〜F4…機能を割当てるキー S…バッチモードキー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置本体のディスプレイに表示されたメ
    ニュー中の処理項目を選択して、該メニューを上位階層
    から下位階層へ順次開き、所望の機能を特定し実行する
    車両用故障診断装置において、 上記メニューを上位階層から下位階層へ開き、所望の機
    能を特定する迄の一連の入力操作に対応するコードを登
    録可能なユーザ登録モードと、 登録した一連のコードを実行するバッチモードとを備え
    ることを特徴とする車両用故障診断装置。
  2. 【請求項2】 前記ユーザ登録モードにおいて登録した
    コードの一群を実行する機能を特定のキーに割当てると
    共に、バッチモード時においては予め設定したバッチモ
    ードキーと機能を割当てたキーとの2ストロークキー操
    作にて上記一連のコードを実行させることを特徴とする
    請求項1記載の車両用故障診断装置。
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