JPH11132915A - 故障診断装置 - Google Patents

故障診断装置

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JPH11132915A
JPH11132915A JP9300617A JP30061797A JPH11132915A JP H11132915 A JPH11132915 A JP H11132915A JP 9300617 A JP9300617 A JP 9300617A JP 30061797 A JP30061797 A JP 30061797A JP H11132915 A JPH11132915 A JP H11132915A
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JP
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voice
data
text data
key
routine
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JP9300617A
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English (en)
Inventor
Yasushi Uehara
康司 上原
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Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】人の声を記憶する等の音声データを構築するこ
となく、簡単な構成で診断情報を音声出力できるように
する。 【解決手段】車両搭載のECU2からデータが送信され
ると、セレクトモニタAでは送信されたデータをLCD
20に表示すると共に、LCD20に表示されたテキス
トデータ、或いは該テキストデータに対応する音声用テ
キストデータをテキストデータ音声変換回路46へ出力
し、ここで言語辞書を参照して上記テキストデータを音
声データに変換し、D/A変換器47、増幅器48を介
してスピーカ49へ出力する。テキストデータを音声用
データに変換するので、音声データを特別に構築する必
要がない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスプレイに表
示される項目、或いは内部処理した情報を音声で報知す
ることの可能な故障診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近の自動車を代表とする車両の制御系
は複雑に電子制御化されており、故障診断に際しては、
車両搭載の電子制御装置からデータを簡単に読出すこと
のできる故障診断装置の装備が必要不可欠となってい
る。
【0003】この種の故障診断装置としては、例えば、
本出願人による特公平7−76737号公報に開示され
ている汎用性を重視した携帯型の故障診断装置がある。
この故障診断装置では、該故障診断装置を車両搭載の電
子制御装置に接続し、キーボードからの簡単なキー操作
によって診断項目を指定し、双方向通信により対応する
データを車両搭載の電子制御装置から読出してディスプ
レイに表示する。
【0004】ところで、上述した故障診断装置を用い
て、車両搭載の電子制御装置から必要なデータを読込む
場合、該当するデータの要求コードをキーボード操作に
より入力することで、電子制御装置に対し必要なデータ
の送信要求を行うようにしているが、経験の浅い作業者
は、電子制御装置から読出すデータに対応する送信要求
コードをマニュアルを参照しながらキー入力しなければ
ならず、作業性が悪いため、最近では、故障診断装置に
比較的大きなサイズのディスプレイを設け、このディス
プレイにメニューを階層構造方式で表示し、作業者はメ
ニュー中の処理項目をキー入力、カーソル指示等により
選択特定することで、車両搭載の電子制御装置に対して
対応するデータの送信要求を行うことのできる故障診断
装置が開発されている。尚、本出願人は、この種の故障
診断装置を先に出願した(特願平8−64600号、特
願平8−167439号)。
【0005】この故障診断装置によれば、作業者はマニ
ュアルを逐次参照することなく所望の機能の実行及びデ
ータの読込を行うことができるため、操作に不慣れな作
業者であっても故障診断装置を簡単に使いこなすことが
でき、しかも、ディスプレイの大型化により一度に表示
できる情報量、或いは情報密度が濃くなり、例えば、ア
イドリング時のエンジン回転数、或いは空燃比センサで
検出した空燃比の時間的変化をグラフとして表示するこ
とが可能となる。
【0006】しかし、上記ディスプレイに表示される情
報は視覚的効果を主体に設定されるため、故障診断装置
を常に傍らに置いて作業をする必要があり、作業者が故
障診断装置から比較的離れた位置で作業している場合
は、ディスプレイに表示されている情報を確認するため
に、作業を一々中断するか、ディスプレイの表示を確認
する補助者を配備しなければならず作業効率が悪い。
【0007】そのため、視覚による情報伝達に加え、音
声手段により情報伝達を補助する技術が種々開発されて
いる。例えば、サーキットテスタ機能を備える故障診断
装置では、電気回路の導通点検の際、電子音の有無で導
通、非道通を判断可能とする技術が知られている。また
例えば特開昭63−82843号公報には、故障診断作
業中に、故障が検知されたときには電子音、音声等によ
り作業者に知られる技術が開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記先行技術
では、故障診断装置の有する情報の中の一部を音声手段
により伝達しているに過ぎず、従って、作業は故障診断
装置から発せられる電子音が何の情報を伝達しているの
かを予め把握しておかなければならず、作業者にある程
度の慣れが要求される。
【0009】また音声そのものについても単純な電子音
や、予め記憶された疑似音声であるため、聴覚による情
報伝達としては対象が限定され、十分な情報量を取得す
るには限界がある。
【0010】例えば、ある車両のエンジン制御システム
の故障コードを音声情報で伝達しようとする場合、その
エンジン制御システムの故障コード数に対応する数の音
声データを記憶させておかなければならず、容量の大き
な記憶装置が必要となり、音声情報が複雑化すれば、記
憶容量は膨大なものとなってしまう。
【0011】すなわち、故障診断装置にて読込む情報に
は、エンジン回転数、車速、点火時期、エンジン冷却水
温等、エンジン運転状態に応じて刻々と変化するものが
あり、これらの情報を予め音声データとして記憶させて
おくには、膨大な容量の記憶装置が必要となるばかり
か、予め人の声を記憶させておく等、音声データを構築
する作業が必要となり、製品の開発コストが高騰してし
まう。
【0012】本発明は、上記事情に鑑み、音声データの
構築を必要とせず、殆どの情報を聴覚的に認識させるこ
との可能な故障診断装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、車両搭載の電子制御装置に
接続し、該電子制御装置から読出したデータをディスプ
レイに表示して上記電子制御装置を含む車両の制御系の
故障診断を行う故障診断装置において、図1に示すよう
に、上記電子制御装置から読出したデータ及び内部処理
した情報をテキストデータに処理するデータ処理手段
と、単語毎の音声データを記憶する単語辞書記憶手段
と、上記テキストデータを上記単語辞書記憶手段に記憶
されている単語辞書を参照して音声データに変換し出力
するテキストデータ音声変換手段とを備えたことを特徴
とする。
【0014】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、更に、音声出力による音声モードと音声出
力を解除する音声モード解除とを選択する音声モード選
択手段を備え、上記テキストデータ音声変換手段は、音
声モードが選択されている時のみ、上記テキストデータ
を音声データに変換して出力することを特徴とする。
【0015】請求項3記載の発明は、請求項1或いは請
求項2記載の発明において、更に、音声出力を指示する
実行キーを備え、上記テキストデータ変換手段は、上記
実行キーが操作された時、或いは、上記音声モード選択
手段により音声モードが選択されており且つ実行キーが
操作された時に、上記テキストデータを音声データに変
換して出力することを特徴とする。
【0016】すなわち、請求項1記載の発明による故障
診断装置は、車両搭載の電子制御装置から読み出したデ
ータ及び内部処理したデータをテキストデータに処理す
る。そして、このテキストデータを、単語辞書記憶手段
に記憶されている単語辞書を参照し、音声データに変換
して出力する。
【0017】また、テキストデータを音声データに変換
して出力するに際し、請求項2記載の発明では、音声出
力による音声モードと音声出力を解除する音声モード解
除とを選択する音声モード選択手段を備え、音声モード
が選択されている時のみ、上記テキストデータを音声デ
ータに変換して出力する。
【0018】更に、請求項3記載の発明では、音声出力
を指示する実行キーを備え、該実行キーが操作された
時、或いは、上記音声モードが選択されており且つ実行
キーが操作された時に、テキストデータを音声データに
変換して出力する。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明によ
る実施の形態を説明する。図2〜図20に本発明による
実施の第1形態を示す。図19の符号Aは、自動車など
の車両Bに搭載される電子制御装置2に接続し、電子制
御装置2を含む制御系(以下、「制御システム」とい
う)の故障診断を行う携帯型の故障診断装置(以下、セ
レクトモニタと称する)である。
【0020】このセレクトモニタAは、車種、完成車メ
ーカを問わず、様々な車載電子制御装置に対して接続可
能な汎用インタフェースを有するとともに、故障診断の
ベース機能に加え、電圧、抵抗、パルス信号等を計測す
るための計測機能、有線通信、無線通信、光通信等によ
る対コンピュータ通信機能、データメモリの増設機能等
の豊富な拡張機能を有しており、基本的に、階層構造の
メニュー方式によって各種の処理を選択する。
【0021】上記セレクトモニタAには、前面左側に、
バックライト付き液晶ディスプレイ(LCD)20及び
複数のLED等からなるインジケータ部21が配設さ
れ、前面右側に、キー操作入力部としてのキーボード2
2が配設され、また左側部に後述するメモリカセット5
0を装着するスロット(図示せず)が形成されている。
【0022】上記キーボード22には、その中央に、カ
ーソルを上下左右方向(“↑”,“↓”,“←”,
“→”)へ移動させるカーソル移動キー25,26,2
7,28が配設され、また四隅に、S(シフト)キー2
9、C(コントロール)キー30、Y(イエス)キー3
1、N(ノー)キー32が配設され、更に、最下段部
に、F1キー33、F2キー34、F3キー35、F4
キー36の各ファンクションキーが配設されている(図
13参照)。
【0023】車両Bに搭載されている電子制御装置2を
含む制御システムの故障診断を行う場合、図示するよう
に、上記セレクトモニタAに備えたダイアグコネクタ2
3をダイアグケーブル24を介して、上記制御システム
を構成する電子制御装置2の外部接続用コネクタ2aに
接続する。そして、セレクトモニタAの側部に配設され
た電源スイッチ(図示せず)をONして、上記LCD2
0に表示されるメニューの中から所望の項目を上記キー
ボード22の操作により選択する。
【0024】尚、上記車両Bに搭載される制御システム
としては、燃料噴射制御、点火時期制御等を実行するエ
ンジン制御システム、自動変速機等のパワートレイン制
御を実行するAT(Automatic Transmission)制御システ
ム、設定温度に応じてエアーミックスダンパ、ブロア回
転数、エアコンコンプレッサのON−OFF等を自動的
に制御するエアコン制御システム、走行速度が任意にセ
ットされた車速に収束するようにスロットル弁開度等を
制御するクルーズ制御システム、急制動時のブレーキ油
圧を制御して車輪のロックを回避するABS(Antilock
Brake System)、駆動輪の駆動力を運転条件に応じて
制御して駆動輪の空転を防止するTCS(Traction Cont
rol System)、車速等に応じて後輪の舵角を積極的に制
御し、転舵時の車体の横滑りを抑制する4WS(Four Wh
eelsteering System)等がある。そして、これらシステ
ムは、上記各制御システムを分散制御するコントローラ
として、或いは、複数の制御システムを一括制御するコ
ントローラとして、1台或いは2台以上の電子制御装置
(ECU)2で構成されている。
【0025】次に、上記セレクトモニタAの拡張機能を
除く基本構成について説明する。このセレクトモニタA
は、ディーラのサービス工場等に配備されるもので、図
20に示すように、内部に、マイクロコンピュータ等か
らなるメイン制御部37、各部に定電圧を供給する電源
回路38等が設けられている。また上記メイン制御部3
7には、交換可能なメモリカセット50を着脱するカセ
ットコネクタ39が配設されている。
【0026】尚、上記電源回路38は、上記車両Bのバ
ッテリVBからシガーライタケーブルを介して、或い
は、一般交流電源からAC/DCアダプタを介して、或
いは、内蔵する電池により電源を供給する、いわゆる3
電源対応となっている。
【0027】上記メイン制御部37は、主演算装置であ
るCPU40を中心とし、このCPU40にバスライン
を介して、システムブートプログラムやLCD20に表
示するメニュー画面データ、各種メッセージ等の音声用
テキストデータ等の固定データを格納するメモリテーブ
ルや単語辞書等を記憶するROM41、ワークデータを
格納するワークRAMやビデオRAM等からなるRAM
42、上記ECU2との接続インタフェースであるダイ
アグインタフェース43、インジケータ部21のLED
の点灯(或いは点滅)、上記キーボード22からのキー
操作信号を処理するI/Oインターフェース44、上記
LCD20へ出力する信号を画像処理するLCD表示回
路45、音声用テキストデータを音声データに合成変換
するテキストデータ音声変換回路46、上記メモリカセ
ット50に内装されたROM51が接続されて構成され
る。
【0028】上記ROM41に記憶される言語辞書に
は、音声用テキストデータの各言語に対応する音声デー
タ(漢字言語の場合には、音読みと訓読みとの双方の音
声データ)が記憶されている。
【0029】上記テキストデータ音声変換回路46は、
音声用テキストデータを読込み、上記言語辞書を参照し
て音声データに変換し、この音声データを予め設定され
ている規則に従い処理して、音声合成データを生成す
る。すなわち、本形態では、音声用テキストデータをキ
ャラクタコード毎に分解し、言語辞書を参照して音声デ
ータに変換する。そして、漢字言語については予め設定
した規則に従い音読みか、訓読みか判別し、また長音は
直前の言語に付随する母音データに設定して音声合成デ
ータを生成する。
【0030】例えば、上記音声用テキストデータが、
「メニューを選択してください」である場合、この文字
列を「メ」「ニ」「ュ」「ー」「を」「選」「択」
「し」「て」「く」「だ」「さ」「い」のキャラクタコ
ード毎に分解し、対応する音声データを上記単語辞書か
ら読込み、予め設定されている規則に従い、「選」
「択」を音読み、長音「ー」をその直前の言語に付随さ
せる母音音声データとして音声合成データを生成する。
【0031】そして、この音声合成データをD/A変換
器47、増幅器48を介して音声発生装置であるスピー
カ49へ出力する。
【0032】また上記ダイアグインタフェース43は、
設計情報を与えることにより論理機能をオンボードで再
プログラミング可能なFPGA(Field Programmable G
ateArray)を中心として構成され、このFPGAによ
り、車種、完成車メーカを問わず、様々なECU2に接
続可能なI/Oインタフェース、及び、様々なECU2
の通信プロトコルに適合したシリアル通信インタフェー
スのハードウエアを実現することができる。
【0033】また上記メモリカセット50は、診断項目
や車種毎の相違、各種通信プロトコルの相違に対し、上
記セレクトモニタAを汎用的に使用できるようにするも
ので、上記ECU2に対応した診断処理用プログラム、
及び、ECU2の通信プロトコルに適合するよう上記F
PGAを再プログラムするための論理情報等からなる設
計データ等がROM51に格納されている。
【0034】そして、故障診断に際しては、上記ECU
2に対応した診断処理用プログラム、及び、ダイアグイ
ンタフェース43のFPGAを再プログラミングするた
めの設計データ等を格納したメモリカセット50を装着
し、セレクトモニタAのイニシャライズとともに、上記
ROM51に格納されているFPGAの設計データを上
記ダイアグインタフェース43に転送し、FPGAを再
プログラミングしてECU2とのI/O接続及びシリア
ル通信が可能な状態とする。
【0035】前述したように、上記セレクトモニタAに
よる故障診断は、基本的に階層構造のメニュー方式とな
っており、メニュー選択によって高度な知識と経験を要
することなく容易に故障診断を行うことが可能である。
故障診断に際しては、上記セレクトモニタAを把持し、
或いは、作業者の傍らに置いてキーボード22の操作を
行い、LCD20に表示された様々なデータを視認し、
或いは音声モードがONのときは、セレクトモニタAか
ら発せられる音声情報を確認しながら診断作業を進め
る。
【0036】以下、セレクトモニタAを用いた故障診断
処理について、図2〜図12のフローチャートに従い、
ECU2内のデータを読込むメニュー選択の流れに沿っ
て説明する。
【0037】先ず、車両Bに搭載されている制御システ
ムの、診断対象とするECU2に適合するメモリカセッ
ト50をセレクトモニタAに装着し、このセレクトモニ
タAをダイアグケーブル24を介して上記ECU2に接
続し、図示しない電源スイッチをONする。すると、上
記セレクトモニタAのCPU40がリセットされ、図2
〜図3に示すセレクトモニタメニュールーチンが起動す
る。
【0038】このセレクトモニタメニュールーチンで
は、先ず、ステップS1で、システムの初期設定を行
い、ステップS2でセレクトモニタ20に最初に表示す
るセレクトモニタメニューのメニュー表示データを画面
データのメモリテーブルから読込んで設定し、ステップ
S3で、設定したメニュー表示データをビデオRAMに
転送し、図13に示すように、LCD20にセレクトモ
ニタメニューを表示する。
【0039】このセレクトモニタメニューは、セレクト
モニタAに電源を投入した後、最初に表示される最上階
層のメニューであり、図に示すように、本形態では、7
項目のメニューからなり、また同時に画面最下段に、キ
ーボード22の各ファンクションョンキー33〜36に
対応して、各ファンクションョンキー33〜36の登録
内容が表示される。
【0040】そして、ステップS4へ進むと、音声モー
ドフラグFLGの値を参照し、FLG=1の音声モード
のときはステップS5へ進み、またFLG=0の音声モ
ード解除のときはステップS7へジャンプする。この音
声モードフラグFLGは、後述する音声ON/OFF設
定ルーチンで設定される。
【0041】上記ステップS5へ進むと、「メニューを
選択してください」のメニュー選択を指示する音声用テ
キストデータをメモリテーブルを参照して設定し、ステ
ップS6で、この音声用テキストデータをテキストデー
タ音声変換回路46へ出力し、ステップS7へ進む。
【0042】このテキストデータ音声変換回路46で
は、図12に示すテキストデータ音声変換ルーチンに従
い、音声用テキストデータを変換して音声合成データを
生成する。ここで、図12に示すテキストデータ音声変
換ルーチンについて説明する。
【0043】先ず、ステップS161で、上記音声用テ
キストデータを読込み、ステップS162で、この音声
用テキストデータの文字列を、「メ」「ニ」「ュ」
「ー」「を」「選」「択」「し」「て」「く」「だ」
「さ」「い」のキャラクタコード毎に分解し、それぞれ
を単語辞書を参照して、音声データに変換する。そし
て、ステップS163で、上記音声データを予め設定し
た規則に従い、「−」についてはその直前の言語に付随
する母音音声データを選択し、「選」「択」については
音読みの音声データを選択して、「メニューを選択して
ください」の文字列に対応する音声合成データを生成
し、ステップS164で、この音声合成データをD/A
変換回路47へ出力する。
【0044】上記D/A変換回路47へ出力された音声
合成データは、アナログ信号に変換された後、増幅器4
8にて所定に増幅されて、スピーカ49から音声出力さ
れる。
【0045】その結果、セレクトモニタAの電源をON
動作させて、LCD20にセレクトモニタメニューが表
示されると、先ず、スピーカ49から「メニューを選択
してください」の音声が出力される。これにより、作業
者はメニュー選択が指示されていることを容易に判断す
ることができる。
【0046】尚、上記セレクトモニタメニュールーチン
のステップS4で、FLG=0の音声モード解除状態に
あるときは、ステップS7へジャンプするため、メッセ
ージ音は出力されない。
【0047】そして、作業者は、セレクトモニタAに配
設されたキーボード22の上下方向(“↑”,“↓”)
へのカーソル移動キー25,26を操作してカーソルを
上下させ、目的のメニュー項目にカーソルを一致させて
反転表示させたところで、Yキー31を押すと、選択が
確定して次の階層のメニューが表示される。
【0048】尚、各階層の表示画面において、カーソル
は、表示画面のタイトル等を除く選択可能な項目間での
み移動可能となっており、LCD20にメニューが表示
された直後は、最上段のメニュー項目にカーソルが表示
される。
【0049】上記カーソル移動キー25,26、及び、
Yキー31の操作によるメニュー項目の選択は、上述の
図2のセレクトモニタメニュールーチンにおけるステッ
プS7以下の処理によって実行される。すなわち、ステ
ップS7で、例えばキー入力フラグを参照することによ
りキー入力が有ったか否かを調べ、キー入力されるまで
待機し、キー入力が有ったとき、ステップS8へ進み、
下方(“↓”)へのカーソル移動キー26が入力された
か否かを調べる。尚、キー入力は、キーボード22のソ
フトウエアスキャンあるいはハードウエアスキャンによ
り所定時間周期で監視されており、キー入力が有ると、
例えばキー入力有りを示すフラグがセットされ、キー解
釈が行われる。
【0050】そして、下方へのカーソル移動キー26の
入力のときは、ステップS9へ進み、カーソル下方向移
動処理ルーチンを実行してカーソルを現在位置から1行
下のメニュー項目へ移動させ、ステップS7へ戻り、次
のキー入力に備える。尚、このカーソル下方向移動処理
ルーチンでは、カーソル位置が最下段のメニュー項目
(本ルーチンでは、“7.セレクトモニタの自己診断”
の項目)に達しているときには、その位置を保持する。
【0051】一方、上記ステップS8で、下方へのカー
ソル移動キー26の入力でないと判定したときは、ステ
ップS10へ進み、上方へのカーソル移動キー25の入
力か否かを調べ、上方へのカーソル移動キー25の入力
のときは、ステップS11へ進み、カーソル上方向移動
処理ルーチンを実行してカーソルを現在位置から1行上
のメニュー項目へ移動させ、ステップS7へ戻り、次の
キー入力に備える。尚、このカーソル上方向移動処理ル
ーチンにおいても、カーソル位置が最上段のメニュー項
目(本ルーチンでは、“1.全ダイアグコードの点検”
の項目)に達しているときには、その位置を保持する。
【0052】また上記ステップS10で、入力されたキ
ーが上方へのカーソル移動キー25でないと判定したと
きは、ステップS12へ進み、Yキー31の入力か否か
を判定する。
【0053】作業者が、上下方向へのカーソル移動キー
25,26を操作して、カーソルを所望のメニュー項目
に移動させると、選択したメニュー項目が判定表示さ
れ、そこでYキー31を押すと、プログラムはステップ
S12からステップS13へ進む。また入力されたキー
が上下方向へのカーソル移動キー25,26とYキー3
1の何れでもないときは、ステップS7へ戻り新たなキ
ー入力に備える。
【0054】そして、上記ステップS12で、キー入力
がYキー31であると判定されて、ステップS13へ進
むと、ステップS13以下で、Yキー31入力により確
定されたカーソル位置を調べ、このカーソル位置のメニ
ュー項目に対応する処理を行う。
【0055】すなわち、ステップS13でカーソル位置
がメニュー項目の1行目か否かを調べ、カーソルが1行
目の“1.全ダイアグコードの点検”の項目にあるとき
は、ステップS14へ分岐し、ECU2の自己診断機能
によって、このECU2内に記憶されている全システム
故障コードを読み出してLCD20に表示する全ダイア
グコードの点検ルーチンを実行する。そして、このルー
チン内での1階層上のメニューに戻るキーの操作(後述
するように、Cキー30の操作)により、セレクトモニ
タメニューを表示するステップS2へ戻る。
【0056】またカーソル位置が1行目でないときに
は、上記ステップS13からステップS15へ進み、カ
ーソルが2行目の“2.エンジン数値データの表示”の
位置にあるか否かを調べ、2行目にあるとき、ステップ
S16へ分岐して、エンジン数値データの表示ルーチン
を実行する。このエンジン数値データの表示ルーチンで
は、後述するように、車両システムを選択した後、EC
U2のアドレス情報を読み込んで、ECU2で演算した
エンジンの運転状態を示す各数値データを表示するよう
になっており、このルーチン内でのCキー30の操作に
よる上の階層への移動でセレクトモニタメニュールーチ
ンへ復帰したとき、ステップS2へ戻る。
【0057】また上記ステップS15でカーソル位置が
2行目でないと判定したときは、ステップS17へ進
み、カーソルが3行目の“3.デジタルマルチメータ”
の項目に位置しているか否かを調べ、3行目に位置して
いるときは、ステップS18へ分岐し、デジタルマルチ
メータルーチンを実行する。このデジタルマルチメータ
ルーチンでは、ECU2内のデータを表示するためのメ
ニュー画面データをメモリテーブルから検索してビデオ
RAMに転送し、LCD20に表示する。そして、この
ルーチン内でのCキー30の操作による上の階層への移
動でセレクトモニタメニュールーチンへ復帰したとき、
ステップS2へ戻る。
【0058】また上記ステップS17でカーソル位置が
3行目でないと判定したときは、ステップS19へ進ん
でカーソルが4行目の“4.オシロスコープ”の項目に
位置しているか否かを調べ、4行目に位置しているとき
は、ステップS20へ分岐し、簡易オシロ機能であるオ
シロスコープルーチンを実行し、このルーチン内での1
階層上のメニューに戻るCキー30の入力によって、ス
テップS2へ戻る。
【0059】また上記ステップS19でカーソル位置が
4行目でないと判定したとき、ステップS21へ進んで
カーソルが5行目の“5.外部機器通信”の項目に位置
しているか否かを調べ、5行目に位置していると判定し
たときは、ステップS22へ分岐し、外部コンピュータ
等の外部機器との通信機能を実現するための外部機器通
信ルーチンを実行し、このルーチン内での1階層上のメ
ニューに戻るCキー30の入力によって、ステップS2
へ戻る。
【0060】また上記ステップS21でカーソルが5行
目でないときは、ステップS23へ進み、カーソルが6
行目の“セレクトモニタの機能設定”の項目に位置して
いるか否かを調べる。そして、6行目にあるとき、ステ
ップS24へ分岐して、セレクトモニタの機能設定ルー
チンを実行し、時刻設定、通信方式RS232C設定、
ブザーON/OFF設定、音声ON/OFF設定、ファ
ンクションキー設定等のメニューをLCD20に表示
し、このルーチン内での1階層上のメニューに戻るCキ
ー30の入力により、ステップS2へ戻る。
【0061】さらに、上記ステップS23において、カ
ーソル位置が6行目でないと判定されたとき、すなわ
ち、カーソルが7行目の“セレクトモニタの自己診断”
の項目にあるときは、ステップS25へ進み、セレクト
モニタの自己診断ルーチンを実行し、このルーチン内で
の1階層上のメニューに戻るCキー30の入力によって
ステップS2へ戻る。
【0062】次に、音声モードの選択、解除について説
明する。音声モードの選択、解除は、上述のセレクトモ
ニタメニューにおいて、“6.セレクトモニタの機能設
定”を選択して機能設定メニューを表示させ(図14参
照)、更に、この機能設定メニュー中から“4.音声O
N/OFF”を選択することで行う。
【0063】ここでは、先ず、セレクトモニタメニュー
から“6.セレクトモニタの機能設定”の項目を選択し
たときに実行されるセレクトモニタの機能設定ルーチン
について、図4、図5に示すフローチャートに従って説
明する。先ず、ステップS31で、音声モードフラグF
LGの値を参照し、FLG=1の音声モード時には、ス
テップS32へ進み、またFLG=0の音声モード解除
時には、ステップS34へジャンプする。
【0064】FLG=1の音声モードと判定されてステ
ップS32へ進むと、セレクトモニタメニューに表示さ
れた6行目の“6.セレクトモニタの機能設定”に対応
する音声用テキストデータ(「セレクトモニタの機能を
設定します」)をメモリテーブルから読込み、ステップ
S33で、この音声用テキストデータをテキストデータ
音声変換回路46へ出力し、ステップS34へ進む。
【0065】テキストデータ音声変換回路46では、上
述の図12のテキストデータ音声変換ルーチンに従い、
上記テキストデータから音声合成データを生成する。す
なわち、先ず、ステップS161で、上記音声用テキス
トデータを読込み、ステップS162で、上記音声用テ
キストデータを、「セ」「レ」「ク」「ト」「モ」
「ニ」「タ」「の」「機」「能」「を」「設」「定」
「し」「ま」「す」のキャラクタコード毎に分解し、そ
れぞれに対応する音声データを単語辞書を参照して設定
し、ステップS163で、この各音声データを予め設定
した規則に従い処理して、音声合成データを生成し、ス
テップS164で、この音声合成データを出力する。す
ると、この音声合成データがD/A変換器47にてアナ
ログ信号に変換され、増幅器48で所定に増幅された
後、スピーカ49から「セレクトモニタの機能を設定し
ます」の音声を出力する。従って、作業者は、この音声
出力によって、セレクトモニタの機能設定が指示された
ことを容易に知ることが可能となる。
【0066】一方、セレクトモニタ機能設定ルーチンの
ステップS31において、FLG=0の音声モード解除
時には、ステップS34へジャンプするため、音声によ
るメッセージは出力されない。
【0067】そして、ステップS34へ進み、機能設定
メニューの表示データを画面データのメモリテーブルか
ら読込んで設定し、ステップS35で、この表示データ
をビデオRAMに転送し、図14に示すように、LCD
20に機能設定メニューを表示する。
【0068】次いで、ステップS36で、音声モードフ
ラグFLGの値を再び参照し、FLG=0の音声モード
解除時にはステップS39へジャンプし、FLG=1の
音声モード時にはステップS37へ進み、メニュー選択
を指示する音声用テキストデータをメモリテーブルを参
照して設定し、ステップS38で、この音声用テキスト
データをテキストデータ音声変換回路46へ出力し、ス
テップS39へ進む。
【0069】このメニュー選択を指示する音声用テキス
トデータは、前述したセレクトモニタメニュールーチン
のステップS5で設定される音声用テキストデータと同
じであり、テキストデータ音声変換回路46では、図1
2に示すテキストデータ音声変換ルーチンのステップS
163において、「メニューを選択してください」の音
声合成データを生成し、ステップS164で、この音声
合成データを出力すると、スピーカ49から「メニュー
を選択してください」の音声が出力される。
【0070】従って、FLG=0の音声モード解除時に
は、ステップS39へジャンプするため、音声によるメ
ッセージは出力されない。
【0071】次いで、ステップS39へ進むと、キー入
力待ちとなり、キー入力があったときは、ステップS4
0へ進み、1階層上へ移動させるためのCキー30の入
力か否かを調べる。そして、Cキー30の入力でないと
きは、ステップS41へ進み、またCキー30の入力で
あるときは、セレクトモニタメニュールーチンのステッ
プS2へ戻る。
【0072】そして、ステップS41〜S45で、前述
のセレクトモニタメニュールーチンにおける処理と同様
のカーソル移動に係る処理を実行する。すなわち、ステ
ップS41で下方向へのカーソル移動キー26の入力か
否かを調べ、下方向へのカーソル移動キー26の入力と
判定したときは、ステップS42へ分岐して、カーソル
を下方向へ1行移動させてステップS39へ戻り、次の
キー入力に備える。またステップS41で、下方向への
カーソル移動キー26の入力でないときは、ステップS
43へ進み、上方向へのカーソル移動キー25の入力か
否かを調べ、上方向へのカーソル移動キー25の入力で
あるときは、ステップS44へ分岐し、カーソルを上方
向へ1行移動させる処理を実行した後、ステップS39
へ戻り、次のキー入力に備える。
【0073】一方、上記ステップS43で上方行へのカ
ーソル移動キー25の入力でないと判定したときは、ス
テップS45へ進み、Yキー31の入力か否かを調べ
る。そして、Yキー31の入力でない、すなわち、入力
されたキーが、上下方向へのカーソル移動キー25,2
6とYキー31の何れでもないときは、ステップS39
へ戻り次のキー入力に備える。
【0074】そして、作業者が、上記カーソル移動キー
25,26を操作してカーソルを上下させ、目的のメニ
ュー項目にカーソルを一致させると、当該メニュー項目
が反転表示され、そこで、Yキー31を押すと、プログ
ラムはステップS45からステップS46へ進む。
【0075】そして、ステップS46以下で、Yキー3
1にて決定したカーソル位置を調べ、このカーソルにて
選択したメニュー項目に対応する処理を行う。
【0076】すなわち、ステップS46でカーソル位置
がメニュー項目の1行目か否かを調べ、カーソルが1行
目の“1.時刻設定”の項目にあるときには、ステップ
S47へ分岐し、時刻設定ルーチンを実行する。この時
刻設定ルーチンでは、装置内部に設けた時計機器の日
付、時刻を設定するためのメニュー画面データをメモリ
テーブルから検索してビデオRAMに転送し、LCD2
0に表示する。そして、このルーチン内で所定に日付、
時刻の設定を終了した後、Cキー30を操作すると、上
記ステップS34へ戻り、LCD20に機能設定メニュ
ーが表示される。
【0077】またカーソル位置が1行目でないときはス
テップS48へ進み、カーソルが2行目の“2.RS2
32C設定”の位置にあるか否かを調べ、2行目にある
とき、ステップS49へ分岐して、RS232C設定ル
ーチンを実行する。このRS232C設定ルーチンで
は、通信方式をRS232C規格に適合させる設定を行
うもので、所定に設定作業が終了した後、Cキー30を
操作すると、上記ステップS34へ戻る。
【0078】また上記ステップS48で、カーソル位置
が2行目でないと判定したときは、ステップS50へ進
み、カーソルが3行目の“3.ブザーON/OFF設
定”の項目に位置しているか否かを調べ、3行目に位置
しているときは、ステップS51へ分岐し、ブザーON
/OFF設定ルーチンを実行し、ブザーON/OFFの
設定が終了した後、Cキー30を操作すると、上記ステ
ップS34へ戻る。
【0079】また上記ステップS50でカーソル位置が
3行目でないと判定したときは、ステップS52へ進ん
でカーソルが4行目の“4.音声ON/OFF設定”の
項目に位置しているか否かを調べ、4行目に位置してい
るときは、ステップS53へ分岐し、音声ON/OFF
設定ルーチンを実行し、音声のON/OFFを設定した
後、Cキー30を操作すると、上記ステップS34へ戻
る。
【0080】更に、上記ステップS52でカーソル位置
が4行目でないと判定したとき、すなわち、カーソルが
5行目の“5.ファンクションキー設定”の項目に位置
しているときは、ステップS54へ進み、ファンクショ
ンキー設定ルーチンを実行し、各ファンクションキー3
3〜36に対する機能割り当てを所定に終了した後、C
キー30を操作すると、上記ステップS34へ戻る。
【0081】次に、上記機能設定メニューから“4.音
声ON/OFF設定”の項目を選択したときに実行され
る音声ON/OFF設定ルーチンについて、図6、図7
に示すフローチャートに従って説明する。先ず、ステッ
プS61で、音声モードフラグFLGの値を参照し、F
LG=1の音声モード時には、ステップS62へ進み、
またFLG=0の音声モード解除時には、ステップS6
4へジャンプする。
【0082】FLG=1の音声モードと判定されてステ
ップS62へ進むと、セレクトモニタメニューに表示さ
れた4行目の“4.音声ON/OFF設定”に対応する
音声用テキストデータ(「音声オンオフを設定しま
す」)をメモリテーブルから読込み、ステップS63
で、このテキストデータをテキストデータ音声変換回路
46へ出力し、ステップS64へ進む。
【0083】テキストデータ音声変換回路46では、上
述の図12のテキストデータ音声変換ルーチンに従い、
上記テキストデータから音声合成データを生成する。す
なわち、先ず、ステップS161で、上記音声用テキス
トデータを読込み、ステップS162で、上記音声用テ
キストデータを、「音」「声」「オ」「ン」「オ」
「フ」「を」「設」「定」「し」「ま」「す」のキャラ
クタコード毎に分解し、それぞれに対応する音声データ
を単語辞書を参照して設定し、ステップS163で、こ
の各音声データを予め設定した規則に従い処理して、音
声合成データを生成し、ステップS164で、この音声
合成データを出力する。すると、この音声合成データが
D/A変換器47にてアナログ信号に変換され、増幅器
48で所定に増幅された後、スピーカ49から「音声オ
ンオフを設定します」の音声を出力する。その結果、こ
の音声出力により、作業者は、音声モードON/OFF
の設定が指示されたことを容易に判断することが可能と
なる。
【0084】一方、音声ON/OFF設定ルーチンのス
テップS61においてFLG=0の音声モード解除時に
は、ステップS64へジャンプするため、音声によるメ
ッセージは出力されない。
【0085】そして、ステップS64へ進み、音声ON
/OFF設定メニューの表示データを画面データのメモ
リテーブルから読込んで設定し、ステップS65で、こ
の表示データをビデオRAMに転送し、図15に示すよ
うに、LCD20に音声ON/OFF設定メニューを表
示する。
【0086】次いで、ステップS66で、音声モードフ
ラグFLGの値を再び参照し、FLG=0の音声モード
解除時にはステップS69へジャンプし、FLG=1の
音声モード時にはステップS67へ進み、メニュー選択
を指示する音声用テキストデータをメモリーテーブルを
参照して設定し、ステップS68で、この音声用テキス
トデータをテキストデータ音声変換回路46へ出力し、
ステップS69へ進む。
【0087】このメニュー選択を指示する音声用テキス
トデータは、前述したセレクトモニタメニュールーチン
のステップS5で設定される音声用テキストデータと同
じであり、従って、テキストデータ音声変換回路46で
は、図12に示すテキストデータ音声変換ルーチンのス
テップS163において、「メニューを選択してくださ
い」の音声合成データを生成し、ステップS164で、
この音声合成データを出力すると、スピーカ49から
「メニューを選択してください」の音声が出力される。
【0088】一方、FLG=0の音声モード解除時に
は、上記ステップS66からステップS69へジャンプ
するため、音声によるメッセージは出力されない。
【0089】次いで、ステップS69へ進むと、このス
テップS69〜S75迄は、上述したセレクトモニタの
機能設定ルーチンのステップS39〜S45と同じ処理
を実行する。
【0090】そして、作業者が、上記カーソル移動キー
25,26を操作してカーソルを上下させ、目的のメニ
ュー項目にカーソルを一致させると、当該メニュー項目
が反転表示され、そこで、Yキー31を押すと、プログ
ラムはステップS75からステップS76へ進む。
【0091】そして、ステップS76以下で、Yキー3
1にて決定したカーソル位置を調べ、カーソル位置に応
じて音声モード選択、或いは解除の処理を行う。
【0092】すなわち、ステップS76でカーソル位置
がメニュー項目の1行目か否かを調べ、カーソルが1行
目の“1.音声ON”の項目にあるときには、ステップ
S77へ進み、音声モードフラグFLGをセットし、ス
テップS78で音声モードの選択を示す音声用テキスト
データをメモリテーブルを参照して設定し、ステップS
79で、この音声用テキストデータをテキストデータ音
声変換回路46へ出力し、ルーチンを抜ける。
【0093】上記音声用テキストデータは、例えば「音
声モードを選択します」であり、上記テキストデータ音
声変換回路46では、上述の図12のテキストデータ音
声変換ルーチンにおいて、音声合成データを生成する。
先ず、ステップS161で、上記音声用テキストデータ
を読込み、ステップS162で、上記音声用テキストデ
ータを、「音」「声」「モ」「ー」「ド」「を」「選」
「択」「し」「ま」「す」のキャラクタコード毎に分解
し、それぞれに対応する音声データを単語辞書を参照し
て設定し、ステップS163で、この各音声データを予
め設定した規則に従い処理して、音声合成データを生成
し、ステップS164で、この音声合成データを出力す
る。すると、この音声合成データがD/A変換器47に
てアナログ信号に変換され、増幅器48で所定に増幅さ
れた後、スピーカ49から「音声モードを選択します」
の音声を出力する。これにより、作業者は音声モードが
選択されたことを容易に判断することが可能となる。
【0094】一方、音声ON/OFF設定ルーチンのス
テップS76で、カーソル位置が2行目の“2.音声O
FF”の項目にあるときには、ステップS80へ分岐
し、音声モードフラグFLGの値を参照する。そして、
FLG=0で既に音声モード解除状態にあるときは、そ
のままルーチンを抜け、またFLG=1の音声モードに
あるときは、ステップS81へ進み、音声モードの解除
を示す音声用テキストデータをメモリテーブルを参照し
て設定し、ステップS82で、この音声用テキストデー
タをテキストデータ音声変換回路46へ出力し、ステッ
プS83で、音声モードフラグFLGをクリアしてルー
チンを抜ける。
【0095】上記音声用テキストデータは、例えば「音
声モードを解除します」であり、上記テキストデータ音
声変換回路46では、上述の図12のテキストデータ音
声変換ルーチンにおいて、音声合成データを生成する。
先ず、ステップS161で、上記音声用テキストデータ
を読込み、ステップS162で、上記音声用テキストデ
ータを、「音」「声」「モ」「ー」「ド」「を」「解」
「除」「し」「ま」「す」のキャラクタコード毎に分解
し、それぞれに対応する音声データを単語辞書を参照し
て設定し、ステップS163で、この各音声データを予
め設定した規則に従い処理して、音声合成データを生成
し、ステップS164で、この音声合成データを出力す
る。すると、この音声合成データがD/A変換器47に
てアナログ信号に変換され、増幅器48で所定に増幅さ
れた後、スピーカ49から「音声モードを解除します」
の音声を出力する。従って、音声モードが解除された時
においても、この音声出力によって、作業者は、音声モ
ードが解除されたことを容易に判断することが可能とな
る。
【0096】次に、ECU2から読込んだデータの音声
出力の一例として、図13に示すセレクトモニタメニュ
ー中から“2.エンジン数値データの表示”の項目を選
択したときに実行されるエンジン数値データの表示ルー
チンについて、図8、図9のフローチャートに従って説
明する。
【0097】前述のセレクトモニタメニュールーチンに
おけるカーソル位置2行目の選択により(図3のステッ
プS16参照)、図8、図9に示すエンジン数値データ
の表示ルーチンが起動し、先ず、ステップS91で、音
声モードフラグFLGの値を参照し、FLG=0の音声
モード解除のときは、ステップS94へジャンプし、F
LG=0の音声モードのときはステップS92へ進む。
ステップS92では、選択されたカーソル位置の音声用
テキストデータをメモリテーブルから読込み、ステップ
S93で、この音声用テキストデータをテキストデータ
音声変換回路46へ出力し、ステップS94へ進む。
【0098】上記音声用テキストデータは、例えば「エ
ンジン数値データを表示します」であり、テキストデー
タ音声変換回路46では、上述の図12のテキストデー
タ音声変換ルーチンに従い、上記音声用テキストデータ
を音声データに変換する。
【0099】すなわち、先ず、ステップS161で、上
記音声用テキストデータを読込み、ステップS162
で、上記音声用テキストデータを、「エ」「ン」「ジ」
「ン」「数」「値」「デ」「ー」「タ」「を」「表」
「示」「し」「ま」「す」のキャラクタコード毎に分解
し、それぞれに対応する音声データを単語辞書を参照し
て設定し、ステップS163で、この各音声データを予
め設定した規則に従い処理して、音声合成データを生成
し、ステップS164で、この音声合成データを出力す
る。
【0100】すると、この音声合成データがD/A変換
器47にてアナログ信号に変換され、増幅器48で所定
に増幅された後、スピーカ49から「エンジン数値デー
タを表示します」の音声を出力する。尚、FLG=0の
音声モード解除時には、ステップS94へジャンプする
ため、音声によるメッセージは出力されない。
【0101】その後、上記エンジン数値データの表示ル
ーチンにおいてステップS94へ進み、エンジン数値デ
ータ表示メニューの表示データを画面データのメモリテ
ーブルから読込んで設定し、ステップS95で、この表
示データをビデオRAMに転送し、図16に示すよう
に、LCD20に、ECU2で演算したエンジン運転状
態を表すバッテリ電圧、エンジン冷却水温、スロットル
センサ出力値、エンジン回転数、燃料噴射パルス、点火
時期等の12項目の数値データ表示メニューが表示され
る。
【0102】次いで、ステップS96で、音声モードフ
ラグFLGの値を再び参照し、FLG=0の音声モード
解除時にはステップS99へジャンプし、FLG=1の
音声モード時にはステップS97へ進み、メニュー選択
を指示する音声用テキストデータをメモリテーブルを参
照して設定し、ステップS98で、この音声用テキスト
データをテキストデータ音声変換回路46へ出力し、ス
テップS99へ進む。
【0103】このメニュー選択を指示する音声用テキス
トデータは、前述したセレクトモニタメニュールーチン
のステップS5で設定される音声用テキストデータと同
じであり、従って、テキストデータ音声変換回路46で
は、図12に示すテキストデータ音声変換ルーチンのス
テップS163において、「メニューを選択してくださ
い」の音声合成データを生成し、ステップS164で、
この音声合成データを出力すると、スピーカ49から
「メニューを選択してください」の音声が出力される。
尚、FLG=0の音声モード解除時には、ステップS9
9へジャンプするため、音声によるメッセージは出力さ
れない。
【0104】次いで、ステップS99〜S105におい
て、上述したセレクトモニタの機能設定ルーチンのステ
ップS39〜S45と同じ処理を実行する。
【0105】そして、作業者が、上記カーソル移動キー
25,26を操作してカーソルを上下させ、目的のメニ
ュー項目にカーソルを一致させると、当該メニュー項目
が反転表示され、そこで、Yキー31を押すと、プログ
ラムはステップS105からステップS106へ進む。
【0106】そして、ステップS106以下で、Yキー
31にて決定したカーソル位置を調べ、このカーソルに
て選択したメニュー項目に対応する処理を行う。
【0107】すなわち、ステップS106,S108,
S110,S112,S114,S116,S118,
S120,S122,S124,S126でカーソル位
置がメニュー項目の何れにあるかを調べる。そして、1
行目にあるときはステップS106からステップS10
7へ進み、バッテリ電圧の表示ルーチンを実行し、2行
目にあるときはステップS108からステップS109
へ進み、エンジン冷却水温の表示ルーチンを実行し、3
行目にあるときはステップS110からステップS11
1へ進み、スロットルセンサ出力値の表示ルーチンを実
行し、4行目にあるときはステップS112からステッ
プS113へ進み、エンジン回転数の表示ルーチンを実
行し、5行目にあるときはステップS114からステッ
プS115へ進み、燃料噴射パルスの表示ルーチンを実
行し、6行目にあるときはステップS116からステッ
プS117へ進み、点火時期の表示ルーチンを実行し、
7行目にあるときはステップS118からステップS1
19へ進み、吸気管負圧の表示ルーチンを実行し、8行
目にあるときはステップS120からステップS121
へ進み、車速の表示ルーチンを実行し、9行目にあると
きはステップS122からステップS123へ進み、O
2センサ(1)の表示ルーチンを実行し、10行目にあると
きはステップS124からステップS125へ進み、O
2センサ(2)の表示ルーチンを実行し、11行目にあると
きはステップS126からステップS127へ進み、エ
ンジン負荷の表示ルーチンを実行する。また、12行目
にあるときは上記ステップS126からステップS12
8へ進み、大気圧の表示ルーチンを実行する。
【0108】そして、各ルーチンが所定に実行された
後、ステップS94へ戻り、LCD20に、図16に示
すエンジン数値データ表示メニューが、再び表示され
る。
【0109】ここでは、4行目の“4.エンジン回転
数”を選択したときに、上記ステップS113で実行さ
れるエンジン回転数の表示ルーチンについて、図10に
示すフローチャートに従って説明する。
【0110】先ず、ステップS131で、ECU2に対
し、該ECU2のRAMに割り付けられているエンジン
回転数を格納するアドレス($1032)を指定し、当
該アドレスに格納されているデータの送信を要求する。
【0111】図18に示すように、エンジン回転数など
のエンジン数値データは、ECU2に内蔵するRAM
の、例えばアドレス$1000〜に格納されており、本
形態では、$1000にバッテリ電圧、$1001にエ
ンジン冷却水温、$1024にスロットルセンサ出力
値、$1032にエンジン回転数、$103Aに燃料噴
射パルス、$103Bに点火時期……が格納されてい
る。
【0112】そして、ステップS132で上記ECU2
からのエンジン回転数データを受信し、ステップS13
3で、受信データを単位換算し、続くステップS134
で、単位換算したデータを画像処理し、図17に示すよ
うに、エンジン回転数データを、名目、単位と共にLC
D20に表示して、ステップS135へ進む。
【0113】ステップS135では、音声モードフラグ
FLGの値を参照し、FLG=0の音声モード解除時は
ステップS137へジャンプし、FLG=1の音声モー
ド時はステップS136へ進み、LCD20に表示され
たテキストデータに対応する音声用テキストデータと、
予め設定されている定型文字列「〜は〜です」等の音声
用テキストデータとを組み合わせて音声用テキストデー
タを作成し、テキストデータ音声変換回路46へ出力
し、ステップS137へ進む。
【0114】上記テキストデータ音声変換回路46へ出
力される音声用テキストデータは、例えば「エンジン回
転数は2000rpmです」或いは「現在のエンジン回
転数は2000rpmです」であり、テキストデータ音
声変換回路46では、上述の図12のテキストデータ音
声変換ルーチンに従い、先ず、ステップS161で上記
音声用テキストデータを読込み、ステップS162で、
上記音声用テキストデータを、「エ」「ン」「ジ」
「ン」「回」「転」「数」「は」「2」「0」「0」
「0」「r」「p」「m」「で」「す」、或いは、
「現」「在」「の」「エ」「ン」「ジ」「ン」「回」
「転」「数」「は」「2」「0」「0」「0」「r」
「p」「m」「で」「す」のキャラクタコード毎に分解
し、それぞれに対応する音声データを単語辞書を参照し
て設定し、ステップS163で、この各音声データを予
め設定した規則に従い処理して、音声合成データを生成
し、ステップS164で、この音声合成データを出力す
る。すると、この音声合成データがD/A変換器47に
てアナログ信号に変換され、増幅器48で所定に増幅さ
れた後、スピーカ49から、エンジン回転数データであ
る「エンジン回転数は2000rpmです」或いは「現
在のエンジン回転数は2000rpmです」の音声を出
力する。従って、作業者は、LCD20を視認すること
なく、音声出力により、容易にエンジン回転数を把握す
ることが可能となる。
【0115】尚、FLG=0の音声モード解除時には、
上記ステップS135からステップS137へジャンプ
するため、音声によるメッセージは出力されない。
【0116】そして、エンジン回転数表示ルーチンのス
テップS137へ進むと、キー入力が有るか否かを調
べ、キー入力がないときは、ステップS131へ戻り、
ECU2に対して、再びアドレス$1032に格納され
ているエンジン回転数データの送信を要求する。従っ
て、セレクトモニタAには、最新のエンジン回転数デー
タが受信され、作業者は、LCD20上、及び音声にて
刻々と変化する最新のエンジン回転数を知ることができ
る。
【0117】一方、ステップS137でキー入力有りと
判定されて、ステップS138へ進むと、ステップS1
38〜S140で入力キーが、Cキー30、F1キー3
3、F4キー36の何れであるかを調べ、Cキー30の
ときは、そのままルーチンを抜け、1階層上のエンジン
数値データの表示ルーチンのステップS94へ戻る(図
8参照)。またF1キー33のときはステップS141
へ進み、印刷ルーチンを実行し、図示しないプリンタに
LCD20の表示画面のハードコピーを出力し、1階層
上のエンジン数値データの表示ルーチンのステップS9
4へ戻る。更に、F4キー36のときは、ステップS1
42へ進み、LCD20に表示される画面表示の更新を
一時停止するホールドモード処理ルーチンを実行し、1
階層上のエンジン数値データの表示ルーチンのステップ
S94へ戻る。また入力キーが、Cキー30、F1キー
33、F4キー36の何れでもないときは、ステップS
137へ戻る。すなわち、この時には、図17に示すよ
うに、ファンクションキー33〜36のうち、F1キー
33が印刷に、F4キー36がホールドに、それぞれキ
ー設定され、作業者がF1キー33を操作することで印
刷モードが選択され、また、F4キー36を操作するこ
とでホールドモードが選択される。
【0118】また、ECU2におけるデータ送信処理に
ついては、上記セレクトモニタAからECU2にデータ
送信要求が行われると、ECU2は、図11に示す通信
ルーチンに従い、セレクトモニタAから要求される該当
アドレスに格納されているデータを送信する。
【0119】すなわち、ステップS151で、セレクト
モニタAからのデータを受信したか否かを調べ、受信さ
れていないときは、そのままルーチンを抜け、またデー
タを受信したときは、ステップS152へ進み、当該デ
ータがアドレス情報の要求コマンドであるか否かを調べ
る。そして、アドレス情報要求のコマンド以外のときに
は、そのままルーチンを抜け、一方、アドレス情報要求
のコマンドであるときは、ステップS153へ進み、受
信したアドレスに格納されているデータをセレクトモニ
タAへ送信してルーチンを抜ける。従って、例えば、ア
ドレス情報要求が$1032に格納されているデータの
送信要求である場合は、このアドレス$1032に格納
されているエンジン回転数データがECU2から上記セ
レクトモニタAに送信される。
【0120】このように、本形態によれば、メニューに
て選択した項目、及び診断データ等を音声により判別す
ることができるので、作業者はセレクトモニターAから
比較的離れた位置、或いは車両運転中等、セレクトモニ
タAに視線を向けることの困難な状況下でも、診断内容
を聴覚により把握することができ作業性がよい。またメ
モリテーブルに格納した音声用テキストデータを代える
ことで、日本語以外の言語に対応することも可能であ
る。
【0121】次に、図21に基づいて本発明による実施
の第2形態を説明する。本形態では、ファンクションキ
ーの1つを、音声モード実行キーに割り当て、音声モー
ド選択時には、このファンクションキーを操作したとき
にのみ、LCD20に表示されているデータを音声で知
らせるようにしたものである。
【0122】すなわち、セレクトモニタAにおける複数
のファクションキー33〜36のうち、例えばF2キー
34を音声モードの実行キーとして割り当てる。そして
セレクトモニタAは、実行キーとしてF2キー34が押
されたとき、図21に示す音声モード実行ルーチンを実
行する。
【0123】このルーチンでは、先ず、ステップS17
1で、音声モードフラグFLGの値を参照し、FLG=
0の音声モード解除のときは、音声出力を行うことな
く、そのままルーチンを抜ける。又FLG=1の音声モ
ードのときはステップS172へ進み、LCD20にデ
ータが表示されているか否かを調べ、表示されていない
ときは、そのままルーチンを抜ける。またLCD20に
データが表示されているときはステップS173へ進
み、LCD20に表示されたデータに対応する音声用テ
キストデータと、予め設定されている定型文字列「〜は
〜です」等の音声用テキストデータとを組み合わせて音
声用テキストデータを作成し、テキストデータ音声変換
回路46へ出力し、ルーチンを抜ける。
【0124】その結果、例えば、上述の図17に示すよ
うに、LCD20にエンジン回転数データが表示されて
いる場合、F2キー34を1回操作すると、「エンジン
回転数は2000rpmです」と、現在のエンジン回転
数が音声出力される。
【0125】尚、その他の処理は、上記実施の第1形態
で説明した各フローチャートに従って行われるが、各フ
ローチャートにおいては、音声用テキストデータの設定
および出力処理のステップが不要になる。不要となるス
テップを以下に示す。
【0126】
【0127】このように、本形態では、F2キー34を
操作することで、計測データが音声で出力されるので、
作業者は自由なタイミングで必要なデータを聞き取るこ
とができ、作業性が向上する。
【0128】尚、本発明の形態においては、音声モード
が選択されており、且つ、実行キーとしてF2キー34
を操作した時に、データを音声出力するようにしている
が、他のキーを実行キーとして割り当ててもよく、ま
た、音声モード選択時および音声モードの解除に拘わら
ず、実行キーを操作した時に、データを音声出力するよ
うにしてもよい。
【0129】また、本発明は、上記実施の各形態に限定
されず、例えば、音声用テキストデータは、「メニュー
ヲセンタクシテクダサイ(メニューを選択してくださ
い)」或いは「セレクトモニタノキノウヲセッテイシマ
ス(セレクトモニタの機能を設定します)」のように仮
名文字に対応するキャラクタコードで構成されても良
い。この場合、テキストデータ音声変換回路46での音
声変換が容易になる。
【0130】またメニューから項目を選択した場合、或
いは表示された計測データは、音声用テキストデータを
用いず、選択したメニュー項目、或いは表示された計測
データのテキストデータ(例えば、「6.セレクトモニ
タの機能設定」「エンジン回転数2000rpm」)を
そのまま上記テキストデータ音声変換回路46へ出力し
ても良い。これによれば、音声用テキストデータ等を記
憶するメモリ容量を減少させることができる。
【0131】更に、音声モードが選択されているときに
は「音声モードON」、音声モードが解除されていると
きは「音声モードOFF」の文字、或いは、これを判別
できるマークをLCD20の四隅等の邪魔にならない位
置に表示するようにすれば、現在、音声モードが選択さ
れているか、解除されているかを視覚的に認識すること
ができる。
【0132】更に、セレクトモニタAにCD−ROMド
ライブ等の拡張機能を付加し、電子サービスマニュアル
等をLCD20に表示させながら作業を行う際に、音声
モードに設定すれば、作業者はサービスマニュアルの内
容を視覚と聴覚との双方に認識することができ、読み間
違い、聞き間違いが互いに補助され、情報が正確に理解
されるため、整備の質が向上する。
【0133】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、故障診断装置は、車両搭載の電子制御装置
から読み出したデータ、及び内部処理したデータをテキ
ストデータに処理し、このテキストデータを、単語辞書
記憶手段に記憶されている単語辞書を参照して、音声デ
ータに変換し出力するので、予め人の声を記憶する等の
音声データの構築を必要とせず、音声情報が複雑化して
も記憶容量を増加することなく容易に対処することがで
き、製品開発工数及びコストを低減することができる。
【0134】また、電子制御装置から読出したデータ、
及び故障診断装置の内部処理データをディスプレイ表示
のみならず音声出力するため、車両走行中、或いは、故
障診断装置から離れた場所において診断作業を行う場合
でも、作業中は、故障診断装置により電子制御装置から
読出したデータ、及び故障診断装置の内部処理データを
音声により認識することが可能となり、ディスプレイ表
示を視認することなく作業を継続することができ、診断
作業性を向上することができる。
【0135】更に、これにより、車両走行中の診断作業
や、故障診断装置から離れた場所での診断作業等、従
来、一人では行い得なかった診断作業を、一人で行うこ
とが可能となり、診断作業工数および診断作業効率を向
上することができる。
【0136】また、テキストデータを音声データに変換
して出力するに際し、請求項2記載の発明によれば、音
声出力による音声モードと音声出力を解除する音声モー
ド解除とを選択する音声モード選択手段を備え、音声モ
ードが選択されている時のみ、上記テキストデータを音
声データに変換して出力するので、上記請求項1記載の
発明による故障診断装置の効果に加え、音声出力を必要
としない時には、音声出力を解除し、音声出力を必要と
する時のみ音声出力を行わせることが可能となり、使い
勝手を向上することができる。
【0137】更に、請求項3記載の発明によれば、音声
出力を指示する実行キーを備え、該実行キーが操作され
た時、或いは、上記音声モードが選択されており且つ実
行キーが操作された時に、テキストデータを音声データ
に変換して出力するので、上記請求項1或いは請求項2
記載の発明の故障診断装置による効果に加え、必要とす
る時に、実行キーの操作によって自由なタイミングで音
声出力させることができ、ディスプレイ表示を確認する
ことなく必要とするデータを再認識することが可能にな
る等、診断作業をより効率良く行うことができる効果を
有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成図
【図2】本発明による実施の第1形態に係り、セレクト
モニタメニュールーチンを示すフローチャート
【図3】同上、セレクトモニタメニュールーチンを示す
フローチャート(続き)
【図4】同上、セレクトモニタの機能設定ルーチンを示
すフローチャート
【図5】同上、セレクトモニタの機能設定ルーチンを示
すフローチャート(続き)
【図6】同上、音声ON/OFF設定ルーチンを示すフ
ローチャート
【図7】同上、音声ON/OFF設定ルーチンを示すフ
ローチャート(続き)
【図8】同上、エンジン数値データの表示ルーチンを示
すフローチャート
【図9】同上、エンジン数値データの表示ルーチンを示
すフローチャート(続き)
【図10】同上、エンジン回転数表示ルーチンを示すフ
ローチャート
【図11】同上、ECU側の通信ルーチンを示すフロー
チャート
【図12】同上、テキストデータ音声変換ルーチンを示
すフローチャート
【図13】同上、故障診断装置の正面図
【図14】同上、機能設定メニュー画面の説明図
【図15】同上、音声ON/OFF設定メニュー画面の
説明図
【図16】同上、エンジン数値データ表示メニュー画面
の説明図
【図17】同上、ECUから読込んだデータを表示した
画面の説明図
【図18】同上、ECUのアドレスのデータ割付を示す
説明図
【図19】同上、車両搭載の電子制御装置に接続する故
障診断装置の外観図
【図20】同上、故障診断装置の回路ブロック図
【図21】本発明による実施の第2形態に係り、音声モ
ード実行ルーチンを示すフローチャート
【符号の説明】
A セレクトモニタ(故障診断装置) B 車両 2 電子制御装置 20 液晶ディスプレイ 34 F2キー(実行キー) 46 テキストデータ音声変換回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両搭載の電子制御装置に接続し、該電子
    制御装置から読出したデータをディスプレイに表示して
    上記電子制御装置を含む車両の制御系の故障診断を行う
    故障診断装置において、 上記電子制御装置から読出したデータ及び内部処理した
    情報をテキストデータに処理するデータ処理手段と、 単語毎の音声データを記憶する単語辞書記憶手段と、 上記テキストデータを上記単語辞書記憶手段に記憶され
    ている単語辞書を参照して音声データに変換し出力する
    テキストデータ音声変換手段とを備えたことを特徴とす
    る故障診断装置。
  2. 【請求項2】更に、音声出力による音声モードと音声出
    力を解除する音声モード解除とを選択する音声モード選
    択手段を備え、 上記テキストデータ音声変換手段は、音声モードが選択
    されている時のみ、上記テキストデータを音声データに
    変換して出力することを特徴とする請求項1記載の故障
    診断装置。
  3. 【請求項3】更に、音声出力を指示する実行キーを備
    え、 上記テキストデータ変換手段は、上記実行キーが操作さ
    れた時、或いは、上記音声モード選択手段により音声モ
    ードが選択されており且つ実行キーが操作された時に、
    上記テキストデータを音声データに変換して出力するこ
    とを特徴とする請求項1或いは請求項2記載の故障診断
    装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020054184A (ko) * 2000-12-27 2002-07-06 이계안 에이브이 시스템을 이용한 차량 정보 제어장치
KR100569146B1 (ko) 2004-06-17 2006-04-07 현대자동차주식회사 광통신 멀티플렉스 진단장치
JP2009079964A (ja) * 2007-09-26 2009-04-16 Sanyo Electric Co Ltd 車載用ナビゲーション装置および画像データ管理方法
US8374779B2 (en) 2007-07-31 2013-02-12 Sanyo Electric Co., Ltd. Navigation device and image management method

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