JPH0932481A - 小口径管推進機の排土装置 - Google Patents

小口径管推進機の排土装置

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JPH0932481A
JPH0932481A JP20840995A JP20840995A JPH0932481A JP H0932481 A JPH0932481 A JP H0932481A JP 20840995 A JP20840995 A JP 20840995A JP 20840995 A JP20840995 A JP 20840995A JP H0932481 A JPH0932481 A JP H0932481A
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JP
Japan
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screw conveyor
rear end
height
shaft
screw
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JP20840995A
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English (en)
Inventor
Tetsuyuki Kasuya
哲之 糟谷
Koji Takagi
厚司 高木
Yoshitomo Kato
義知 加藤
Toshihiro Yamazaki
敏弘 山崎
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Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小口径管推進機におけるスクリューコンベヤ
駆動装置とスクリュー軸との接続作業の容易化と、作業
者による先導管や埋設管内点検作業スペースの拡大とを
可能とする小口径管推進機の排土装置を提供する 【構成】 先導管1内に設けたスクリューコンベヤ2後
端の軸心の高さと、先導管後方で装着した埋設管4内に
設けたスクリューコンベヤ3最後端の軸心の高さとが、
所定量変位しているスクリューコンベヤ3と、そのスク
リューコンベヤ3の駆動装置7とからなる小口径管推進
機の排土装置において、前記駆動装置7からスクリュー
コンベヤ2,3に動力を伝える動力取出口6a,6c
は、複数であって、かつ最上部にある取出口6cの軸心
の高さは先導管1内に設けたスクリューコンベヤ2後端
の軸心の高さと略同一に設けられており、さらに、最下
部にある取出口6aの軸心の高さは、埋設管4内に設け
た最後端の軸心の高さと略同一に設けられていることを
特徴とする小口径管推進機の排土装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、小口径管推進機に
おいて、先導管に設置されたカッタヘッドにより掘削し
た土砂を埋設管後方に搬送する小口径管推進機の排土装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】下水道管、ガス管、電線、光ケーブル等
を効率よく地中に埋設する手段の一つとして、小口径管
推進工法が用いられている。この工法は、遠隔操作によ
り発進立坑から到達立坑まで方向制御しながら高精度に
小口径管推進機の先導管および埋設管(以下ヒューム管
という)を推進させ、埋設するものである。先導管は、
到達立坑までヒューム管を埋設した後、到達立坑で回収
する。
【0003】図10は、実開平3−111692号公報
に開示されたスクリューコンベア駆動装置の縦断面図で
ある。先導管1の先端に設けられたカッタヘッド41で
掘削した土砂は、カッタヘッド41の内部に取り込ま
れ、先導管1の軸心に設置されたスクリューコンベア2
およびスクリューコンベア2の後端に接続されたスクリ
ューコンベア2′,・・・により発進立坑9に搬送され
る。スクリューコンベア2,2′,・・・は、螺旋状に
連続するスクリュー羽根2bを外周に固定したスクリュ
ー軸2aと、ケーシング2cとからなる。先導管1内の
ケーシング2cには、先導管1の掘進方向を確認し、必
要に応じて掘進方向を修正できるように、図示しないレ
ーザターゲットが設けられている。また、前記スクリュ
ー軸2aの最後端は、スクリューコンベア駆動源すなわ
ち油圧モータ7によって駆動される減速機8にカップリ
ング5を介して接続されている。スクリューコンベア駆
動源は発進立坑9に設置されている。
【0004】先導管1による掘進が発進立坑9から所定
の深さに到達すると、発進立坑9で先導管1の後端にヒ
ューム管4、スクリューコンベア2′および各種電気ケ
ーブル等を接続した上、掘進を継続する。この場合、発
進立坑9から図示しないレーザターゲットまでの視界を
確保するため、先導管1に設置されたスクリューコンベ
ア2の後端に接続するスクリューコンベア2′・・・を
所定の角度αで傾斜させている。このため、スクリュー
軸後端と減速機8との連結位置は、掘進当初においては
先導管1の軸心Aと一致しているが、先導管1の後端に
ヒューム管4およびスクリューコンベア2′を接続のつ
ど次第に下降し、最終的な軸心はBとなる。軸心Bは、
スクリューコンベア2′の後端がヒューム管4の底面に
近接する位置である。
【0005】また、図11、図12に取付口までの接続
の方法を示す。図11、図12において、スクリュー軸
とスクリュー軸との連結は、スクリュー軸端部に設けた
隙間のある六角穴に六角軸を挿入し回転トルクを伝達す
る。さらに、スクリュー軸とスクリュー軸とは六角穴と
六角軸とに設けた取付穴にボルトとナットの締結により
連結する。この取付穴にボルトとの間にも隙間がある。
最後部のスクリュー軸と1つの駆動装置からスクリュー
コンベヤに動力を伝える1つの動力取出口とは、六角軸
を設けた2つのピンと六角穴を設けた1つのジョイント
とにより回転トルクを伝える。また、連結は取付穴とボ
ルト、ナットにより行う。スクリューコンベヤの変位量
は、六角穴と六角軸の隙間および取付穴とボルトの隙間
のガタ分により、ピンとジョイントを傾けて動力を伝達
する。このため、スクリュー軸およびジョイントの変位
は大きい変位は不可能である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、鉛直
方向におけるスクリュー軸の軸心位置は、掘進当初とヒ
ューム管を接続した後とで変化するため、発進立坑9内
で減速機8の設置高さを調整しなければならない。しか
も、スクリューコンベアを微小角度αだけ傾斜させ、か
つヒューム管を複数本接続して所定の高さBまで下降さ
せるため、ヒューム管を接続する度に、その時点におけ
るスクリュー軸の軸心高さに合わせて減速機8の設置高
さ調整を必要とし、この作業に多大の時間と労力を必要
としていた。
【0007】また、スクリューコンベアが微小角度αで
傾斜しているため、作業者が管内に入ることが許容され
ている口径800mm以上のヒューム管であっても、ス
クリューコンベアのケーシングが障害となって作業者の
進入可能深さが著しく制限され、電気系統の不具合等が
発生した場合に十分な点検、調査あるいは交換等の実施
が困難であった。
【0008】図11、図12に示す従来の技術では、小
さい管径ではスクリューコンベヤの変位量を3段階に変
位させていたが、管径が大きくなるとスクリューコンベ
ヤの変位量も大きくなるため、今までの継手(動力取出
口側)では角度が大き過ぎて対応できない。また、スク
リューコンベヤの変位量はなるべく短い間で変位させた
いが、ガタでは長い距離を必要とするため、スペースが
狭くなると共に、何回も取出口合わせをしなくてはなら
ない問題があった。
【0009】本発明は上記従来の問題点に着目してなさ
れたもので、スクリューコンベア駆動装置とスクリュー
軸との接続作業の容易化と、作業者による先導管や埋設
管内点検作業スペースの拡大とを可能とするスクリュー
コンベア駆動装置、およびこのスクリューコンベア駆動
装置等に使用される曲がりスクリューコンベアを提供す
ることを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る小口径管推進機の排土装置に関する第
1の発明は、先導管内に設けたスクリューコンベヤ後端
の軸心の高さと、先導管後方で装着した埋設管内に設け
たスクリューコンベヤ最後端の軸心の高さとが、所定量
変位しているスクリューコンベヤと、そのスクリューコ
ンベヤの駆動装置とからなる小口径管推進機の排土装置
において、前記駆動装置からスクリューコンベヤに動力
を伝える動力取出口は、複数であって、かつ最上部にあ
る取出口の軸心の高さは先導管内に設けたスクリューコ
ンベヤ後端の軸心の高さと略同一に設けられており、さ
らに、最下部にある取出口の軸心の高さは、埋設管内に
設けた最後端の軸心の高さと略同一に設けられているこ
とを特徴とする。前記スクリューコンベヤの駆動装置の
動力源は1つであって、その動力源から複数の動力取出
口への動力伝達は、歯車伝動装置または巻掛伝動装置と
することができる。
【0011】本発明に係る小口径管推進機の排土装置に
関する第2の発明は、先導管内に設けたスクリューコン
ベヤ後端の軸心の高さと、先導管後方で装着した埋設管
内に設けたスクリューコンベヤ最後端の軸心の高さと
が、所定量変位しているスクリューコンベヤと、そのス
クリューコンベヤの駆動装置とからなる小口径管推進機
の排土装置において、前記駆動装置からスクリューコン
ベヤに動力を伝える動力取出口の移動手段を持ち、か
つ、最上部にあるときの取出口の軸心の高さは、少なく
とも先導管内に設けたスクリューコンベヤ後端の軸心の
高さと略同一の高さまでは移動し、さらに、最下部にあ
るときの取出口の軸心の高さは、少なくとも埋設管内に
設けた最後端の軸心の高さと略同一の高さまでは移動す
ることを特徴とする。前記移動手段は動力取出口側に設
けた自在継手と駆動装置側に設けた自在継手と、前記2
つの自在継手を互いに連結する伸縮自在の中間軸を設け
ることができる。
【0012】本発明に係る小口径管推進機の排土装置に
関する第3の発明は、先導管内に設けたスクリューコン
ベヤ後端の軸心の高さと、先導管後方で装着した埋設管
内に設けたスクリューコンベヤ最後端の軸心の高さと
が、所定量変位しているスクリューコンベヤと、そのス
クリューコンベヤの駆動装置とからなる小口径管推進機
の排土装置において、前記前端の軸心から後端の軸心ま
で湾曲する曲がりケーシングと、この曲がりケーシング
内で回転し、かつ自在継手構造を有するスクリュー軸と
からなる曲がりスクリューコンベヤを有することを特徴
とする。前記所定量変位は、1つの埋設管内で行うこと
ができ、その1つの埋設管は、先導管の次の埋設管であ
ることができる。
【0013】
【作用】本発明に係る小口径管推進機の排土装置に関す
る第1の発明は、先導管を推進するときには、駆動装置
の最上部にある動力取出口から先導管のスクリューコン
ベヤに動力を伝え、先導管の推進後には、駆動装置の最
下部にある動力取出口から埋設管内に設けた最後端のス
クリューコンベヤに動力を伝える。前記スクリューコン
ベヤは1つの動力源から駆動装置の各動力取出口へ歯車
伝動装置または巻掛伝動装置により動力伝達してもよ
い。
【0014】本発明に係る小口径管推進機の排土装置に
関する第2の発明は、先導管を推進するときには動力取
出口の移動手段により、駆動装置の最上部の動力取出口
から先導管内に設けたスクリューコンベヤに動力を伝
え、先導管および埋設管を推進するときには動力取出口
の移動手段により、駆動装置の最下部の動力取出口から
埋設管内に設けたスクリューコンベヤに動力を伝える。
前記移動手段は駆動装置側と動力取出口側とを連結する
自在継手により構成されているため、駆動装置に対して
動力取出口の高さを最上部の動力取出口から最下部の動
力取出口まで変更する。
【0015】本発明に係る小口径管推進機の排土装置に
関する第3の発明は、曲がりスクリューコンベアを前記
スクリューコンベア駆動装置に使用すれば、前端と後端
とで曲がりスクリューコンベアの軸心は所定量変位す
る。この曲がりスクリューコンベアを用いることによ
り、前記曲がりケーシングに組み込まれるスクリュー軸
は、自在継手構造を用いて連結しているので、曲がりケ
ーシング内壁の湾曲面に倣って回転して掘削した土砂を
発進立坑に搬送する。前記所定量変位は1つの埋設管内
で行ってもよく、その1つの埋設管は先導管の次の埋設
管であってもよい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係るスクリュー
コンベヤ駆動装置の実施例について、図面を参照して説
明する。図1は、小口径管推進機に設置したスクリュー
コンベヤ駆動装置の断面図で、先導管の後端に1本のヒ
ューム管を接続した状態を示す。
【0017】先導管1内に設置したスクリューコンベヤ
2の後端には、曲がりケーシング3が接続されている。
曲がりケーシング3は、前端の軸心Aに対して後端の軸
心Bが鉛直方向に変位量Lだけ下降するようにゆるやか
に湾曲した管で、その後端はヒューム管4の内周に近接
している。この曲がりケーシング3は、先導管1の後端
に接続される1本目のヒューム管4内に設置される。前
記先導管1の先端に装着されたカッタヘッド41は、ス
クリューコンベヤ2により回転駆動される形式であるた
め、先導管1内に設置されるスクリューコンベヤ2は先
導管1の軸心に設置されているが、カッタヘッド41を
先導管1内に設置された別駆動源で駆動する形式であれ
ば、スクリューコンベヤ2は必ずしも先導管1の軸心に
設置される必要のないことは勿論である。図1には記載
していないが、曲がりケーシング3の後方に接続するス
クリューコンベヤはいずれも直管である。なお、曲がり
ケーシング3内に組み込まれているカップリング構造の
スクリュー軸30については後述する。
【0018】スクリュー軸30の後端は、カップリング
5を介して本発明の第1実施例である歯車伝動装置6に
連結され、歯車伝動装置6は油圧モータ7によって駆動
される減速機8に連結されている。前記歯車伝動装置
6、油圧モータ7、減速機8は発進立坑9内に設置され
ている。
【0019】図2は歯車伝動装置6の縦断面図、図3は
図2のA−A断面図である。これらの図に示すように、
歯車伝動装置6は歯車6a、中間歯車6b、歯車6c、
ギヤケース6dを有し、歯車6aの両端および歯車6c
の一端はギヤケース6dから突出している。歯車6a,
6cの中心距離Lはスクリューコンベヤ軸心の変位量L
に等しい。また、歯車6a,6cの歯数は同一であり、
歯車6a,6cは中間歯車6bを介して同一方向に、同
一回転数で回転する。歯車6a,6cの軸心には連結用
の六角穴6eが設けられている。油圧モータ7のトルク
は、減速機8に取着されたスクリュー駆動軸10を介し
て歯車6aに伝達され、更に中間歯車6bを介して歯車
6cに伝達される。
【0020】上記構成の歯車装置の作用について、図1
を参照して説明する。掘進当初、すなわち先導管1のみ
で掘進するときは、先導管1の後端から突出するスクリ
ュー軸2aを歯車伝動装置6の歯車6cに連結して、ス
クリューコンベヤ2が駆動される。先導管1の後端にヒ
ューム管4を接続した後は、曲がりケーシング3の設置
によりスクリュー軸30の後端軸心がBの高さに変位す
るので、スクリュー軸30の後端またはこれに接続され
たスクリュー軸の後端を歯車伝動装置6の歯車6aに連
結し直すことにより、スクリューコンベヤが駆動され
る。歯車伝動装置6、減速機8は、図示しない調整シリ
ンダにより前後方向に移動自在であるから、歯車伝動装
置6に対するスクリュー軸後端の着脱は容易である。歯
車伝動装置6は軸方向長さが比較的短いので、発進立坑
9内に追設しても作業に支障を及ぼさない。
【0021】歯車伝動装置6を、先導管1のみで掘進す
る際の治具として使用してもよい。すなわち、先導管1
のみで掘進時、スクリューコンベヤ2の後端から突出す
るスクリュー軸2aを歯車伝動装置6の歯車6cに連結
してスクリューコンベヤ2を駆動し、先導管1の後端に
ヒューム管4を接続した後は歯車伝動装置6を撤去し
て、曲がりケーシング3後部のスクリューコンベヤのス
クリュー軸後端をスクリュー駆動軸10に直接連結す
る。この方法を用いると、曲がりケーシング3を接続し
た後の発進立坑9内は従来と同様の広さとなる。 ま
た、歯車伝動装置6を先導管1の掘進時に使用した後に
も使用することができる。すなわち、先導管1の掘進時
には、スクリューコンベヤ2の後端から突出するスクリ
ュー軸2aを歯車伝動装置6の歯車6cに連結して、ス
クリュー駆動軸10によりスクリューコンベヤ2を駆動
し、先導管1の後端にヒューム管4を接続した後は、ス
クリューコンベヤ2のスクリュー軸2aを歯車伝動装置
6の歯車6aに連結して、スクリュー駆動軸10により
スクリューコンベヤ2を駆動する。なお、歯車6aおよ
び歯車6cは一つの油圧モータ7により駆動されている
が、歯車6aおよび歯車6cはそれぞれ単独の油圧モー
タにより駆動してもよい。
【0022】図4は、本発明の第2実施例としてスクリ
ューコンベヤ駆動装置に用いた巻掛伝動装置の縦断面
図、図5は図4のA−A断面図である。この巻掛伝動装
置11は、同一歯数の1対のスプロケット12,13
と、前記スプロケット12,13に巻装されたローラチ
ェーン14とを有し、スプロケット12,13の中心距
離Lはスクリューコンベヤ軸心の変位量Lに等しく、軸
心には六角穴12a,13aが設けられている。減速機
の軸心に取着したスクリュー駆動軸10をスプロケット
12の後端に連結し、前記第1実施例の歯車装置と同様
に先導管のみで掘進する場合はスプロケット13からト
ルクを伝達する。また、先導管の後端にヒューム管を接
続した後はスプロケット12からトルクを伝達する。巻
掛伝動装置11は図示しない調整シリンダにより、減速
機8とともに前後方向に移動自在であるから、巻掛伝動
装置11に対するスクリュー軸後端の着脱は容易であ
る。巻掛伝動装置11は軸方向長さが比較的短いので、
発進立坑内に追設しても作業に支障を及ぼさない。ま
た、ヒューム管を接続した後に巻掛伝動装置11を撤去
して、スクリュー軸後端をスクリュー駆動軸10に直接
連結してもよい。
【0023】図6は、本発明の第3実施例としてスクリ
ューコンベヤ駆動装置に用いた自在軸継手の側面図で、
先導管のみで掘進する際の装着状態を示している。スク
リュー駆動軸10と、先導管のスクリュー軸2aとは、
両端にフック形自在軸継手15を備えた中間軸16を用
いて連結されている。前記中間軸16は六角穴16aを
有する筒部16bと、前記筒部16b内を滑動する軸部
16cとを備え、伸縮自在である。
【0024】先導管の後端にヒューム管を接続した後
は、スクリュー軸の軸心がAからBに変位して中間軸1
6の長さが縮小するが、この中間軸16の長さの縮小は
中間軸16の軸部15cが六角穴16a内に入り込むこ
とにより可能となる。曲がりスクリューコンベヤの後
端、または曲がりスクリューコンベヤ後方に続くスクリ
ューコンベヤのスクリュー軸2aは、フック形自在軸継
手15を介してスクリュー駆動軸10により駆動され
る。自在軸継手は構造が簡易で、かつスクリュー軸の軸
心がAからBに変位しても軸心が自動的に調整されるた
め、付け替えの手間を必要とせず、安価に設置すること
ができる。なお、フック形自在軸継手に代えて、図7に
示すバーフィールド形自在軸継手17を用いてもよい。
なお、前記実施例においては従来のスクリューコンベヤ
を使用してもよい。
【0025】次に、図1に示した曲がりケーシング3に
組み込まれているカップリング構造のスクリュー軸につ
いて説明する。先導管に設置されたスクリューコンベヤ
後端には曲がりケーシングが接続されているが、曲がり
ケーシングに組み込まれるスクリュー軸は曲がりケーシ
ングに対応して湾曲しながら回転しなければならない。
図8は曲がりケーシングに組み込まれるスクリュー軸の
一部を示す断面図、図9は図8のA−A断面図である。
このスクリュー軸30は、所定の長さに分割された円筒
31,31,・・・を連結軸32,32,・・・で連結
してなる。円筒31の外周には分割されたスクリュー羽
根31aが取着され、軸心には六角穴31bが設けられ
ている。また、連結軸32は中央にフランジ部32aを
有し、その両端に六角形の軸部32bが形成されてい
る。そして、図9に示すように六角穴31bと軸部32
bとの間には所定の隙間cが設けられている。
【0026】円筒31の一側の六角穴31bに連結軸3
2の一側の軸部32bを挿嵌し、他側の軸部32bを隣
接する円筒31の六角穴31bに挿嵌することにより、
軸方向に連続するスクリュー軸30が形成され、円筒3
1ごとに分割されたスクリュー羽根31aは連続したス
クリューを形成する。このとき、軸部32bが円筒31
から離脱しないように、円筒31と軸部32bとにボル
ト33が挿通される。なお、スクリュー羽根31aの接
続部には、相互の干渉を回避するため所定の隙間bが設
けられている。
【0027】上記の構成により、スクリュー軸30は隙
間cを利用して湾曲することができる。従って、図1に
示した曲がりケーシング3に挿入することができ、曲が
りケーシング内では角度θで湾曲する。そして、曲がり
ケーシングの内壁にならって湾曲しつつ回転し、先導管
のスクリューコンベヤから搬送された土砂を後方に搬送
する。
【0028】曲がりケーシングとカップリング構造のス
クリュー軸とを用いることにより、スクリューコンベヤ
の設置高さを先導管直後の1本のヒューム管のみで変位
させることができる。曲がりケーシングの後端以降では
スクリューコンベヤの上方空間が広くなるので、口径8
00mm以上のヒューム管内における点検、調査あるい
は交換等の実施可能スペースが、従来よりも拡大する。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るスク
リューコンベヤ駆動装置および曲がりスクリューコンベ
アヤ下記の効果が得られる。 (1)発進立坑に設置したスクリューコンベヤ駆動源の
動力伝達手段として、歯車伝動装置、巻掛伝動装置、ま
たは自在軸継手を用いることにより、先導管のみによる
掘進および先導管の後端に埋設管を接続後の掘進のいず
れの場合でも、スクリュー軸に対してスクリューコンベ
ヤ駆動装置の高さ調整作業は不要なので、スクリュー軸
とスクリューコンベヤ駆動源との連結操作が迅速、容易
になる。特に、自在軸継手はスクリュー軸とスクリュー
駆動軸の高さを自動的に調整してセットされるので一
層、迅速、容易に着脱することができる。このため、従
来行っていたスクリューコンベヤ駆動源の設置高さ調整
作業は不要となり、作業能率が大幅に向上する。また、
歯車伝動装置、巻掛伝動装置、あるいは自在軸継手は構
造が簡易であるためコストを低減できる。 (2)スクリューコンベヤの軸心高さを下方に変位させ
る手段として、先導管に接続される1本目の埋設管内に
曲がりケーシングと自在軸継手構造のスクリュー軸とか
らなる曲がりスクリューコンベヤを設置したので、先導
管直後の1本目の埋設管内でスクリューコンベヤを所定
の変位量まで下降させることができ、曲がりスクリュー
コンベヤより後の埋設管内の各スクリューコンベヤは直
管のままでよく、埋設管内におけるスクリューコンベヤ
上方の空間が広くなる。これにより、口径800mm以
上の埋設管内における作業者の進入可能スペースが広が
り、従来に比べて部品交換等の保守点検作業が容易とな
ると共に、保守点検作業の安全性を向上できる。 (3)曲がりケーシングに組み込まれるスクリュー軸は
自在継手構造を用いて連結しているので、曲がりケーシ
ング内壁の湾曲面に倣って回転が可能であり、曲がりケ
ーシングであっても掘削した土砂を確実に搬送すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る小口径管推進機のスクリューコン
ベヤ駆動装置および曲がりスクリューコンベヤの一実施
例を示す縦断面図である。
【図2】歯車伝動装置を用いたスクリューコンベヤ駆動
装置の縦断面図である。
【図3】図2のA−A断面図である。
【図4】巻掛伝動装置の縦断面図である。
【図5】図4のA−A断面図である。
【図6】フック形自在軸継手の側面図である。
【図7】バーフィールド形自在軸継手の断面図である。
【図8】自在継手構造を有するスクリュー軸の一部を示
す断面図である。
【図9】図8のA−A断面図である。
【図10】従来技術によるスクリューコンベヤ駆動装置
の第1例を示す縦断面図である。
【図11】従来技術によるスクリューコンベヤ駆動装置
の第2例を示す縦断面図である。
【図12】図11における先導管の縦断面図と立穴内を
示す図である。
【符号の説明】
1…先導管、2,2′…スクリューコンベヤ、2a,3
0…スクリュー軸、2b,31a…スクリュー羽根、3
…曲がりケーシング、4…ヒューム管(埋設管)、6…
歯車伝動装置(動力伝達手段)、6e,12a,13
a,16a,31b…六角穴、7…油圧モータ、8…減
速機、10…スクリュー駆動軸、11…巻掛伝動装置
(動力伝達手段)、15…フック形自在軸継手(動力伝
達手段)、31…円筒、32…連結軸、35…曲がりス
クリューコンベヤ。
フロントページの続き (72)発明者 山崎 敏弘 大阪府枚方市上野3−1−1 株式会社小 松製作所大阪工場内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先導管内に設けたスクリューコンベヤ後
    端の軸心の高さと、先導管後方で装着した埋設管内に設
    けたスクリューコンベヤ最後端の軸心の高さとが、所定
    量変位しているスクリューコンベヤと、そのスクリュー
    コンベヤの駆動装置とからなる小口径管推進機の排土装
    置において、前記駆動装置からスクリューコンベヤに動
    力を伝える動力取出口は、複数であって、かつ最上部に
    ある取出口の軸心の高さは先導管内に設けたスクリュー
    コンベヤ後端の軸心の高さと略同一に設けられており、
    さらに、最下部にある取出口の軸心の高さは、埋設管内
    に設けた最後端の軸心の高さと略同一に設けられている
    ことを特徴とする小口径管推進機の排土装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の小口径管推進機の排土装
    置において、前記スクリューコンベヤの駆動装置の動力
    源は1つであって、その動力源から複数の動力取出口へ
    の動力伝達は、歯車伝動装置または巻掛伝動装置である
    ことを特徴とする小口径管推進機の排土装置。
  3. 【請求項3】 先導管内に設けたスクリューコンベヤ後
    端の軸心の高さと、先導管後方で装着した埋設管内に設
    けたスクリューコンベヤ最後端の軸心の高さとが、所定
    量変位しているスクリューコンベヤと、そのスクリュー
    コンベヤの駆動装置とからなる小口径管推進機の排土装
    置において、前記駆動装置からスクリューコンベヤに動
    力を伝える動力取出口の移動手段を持ち、かつ、最上部
    にあるときの取出口の軸心の高さは、少なくとも先導管
    内に設けたスクリューコンベヤ後端の軸心の高さと略同
    一の高さまでは移動し、さらに、最下部にあるときの取
    出口の軸心の高さは、少なくとも埋設管内に設けた最後
    端の軸心の高さと略同一の高さまでは移動することを特
    徴とする小口径管推進機の排土装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の小口径管推進機の排土装
    置において、前記移動手段は動力取出口側に設けた自在
    継手と駆動装置側に設けた自在継手と、前記2つの自在
    継手を互いに連結する伸縮自在の中間軸を設けてあるこ
    とを特徴とする小口径管推進機の排土装置。
  5. 【請求項5】 先導管内に設けたスクリューコンベヤ後
    端の軸心の高さと、先導管後方で装着した埋設管内に設
    けたスクリューコンベヤ最後端の軸心の高さとが、所定
    量変位しているスクリューコンベヤと、そのスクリュー
    コンベヤの駆動装置とからなる小口径管推進機の排土装
    置において、前記前端の軸心から後端の軸心まで湾曲す
    る曲がりケーシングと、この曲がりケーシング内で回転
    し、かつ自在継手構造を有するスクリュー軸とからなる
    曲がりスクリューコンベヤを有することを特徴とする小
    口径管推進機の排土装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の小口径管推進機の排土装
    置において、前記所定量変位は、1つの埋設管内で行う
    ことを特徴とする小口径管推進機の排土装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の小口径管推進機の排土装
    置において、前記1つの埋設管は、先導管の次の埋設管
    であることを特徴とする小口径管推進機の排土装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113309534A (zh) * 2021-07-29 2021-08-27 江苏宣宣重工机械有限公司 一种土压式螺旋出土顶管机及螺旋出土方法
CN115535547A (zh) * 2022-09-28 2022-12-30 宿松县春江粮油有限公司 一种大米加工用螺旋送料设备及大米加工方法

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