JP2003328680A - 管推進機及び管推進工法 - Google Patents

管推進機及び管推進工法

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JP2003328680A
JP2003328680A JP2002138812A JP2002138812A JP2003328680A JP 2003328680 A JP2003328680 A JP 2003328680A JP 2002138812 A JP2002138812 A JP 2002138812A JP 2002138812 A JP2002138812 A JP 2002138812A JP 2003328680 A JP2003328680 A JP 2003328680A
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conductor
laser light
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light receiving
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JP2002138812A
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Hideki Moriya
秀樹 森谷
Katsumi Tamura
克己 田村
Masami Oki
正巳 大木
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】先導体の機長の長尺化を抑制すると共に、掘進
開始時における発進精度を向上させることができる管推
進機及び管推進工法を提供する。 【解決手段】発進立坑D内に設けられた元押装置200
により埋設管体を地中に圧入する管推進機において、元
押装置200により埋設管体を介して地中に圧入される
先導体100は、少なくとも、前方側に回転掘削具10
1を、後方側に発進立坑D内に設置したレーザ照射装置
300からのレーザ光を受光するレーザ受光装置400
を有する前胴部102と、この前胴部102に連結可能
であると共に、後方側に、上記レーザ照射装置300か
らのレーザ光を受光するレーザ受光装置400を有する
後胴部103とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発進立坑から先導
体及びこれに後続する埋設管体を順次推進し、地中に埋
設管路を敷設する管推進機及び管推進工法に関する。
【0002】
【従来の技術】地中に地下ケーブルや下水道管路等の比
較的小口径(例えば800mm未満)の管を敷設する工
法の1つとして、いわゆる管推進工法がある。この管推
進工法に用いる管推進機は、一般的に、発進立坑内に設
置する元押装置と、この元押装置により推進力を付与さ
れて地中を掘進する先導体(掘進機)とを有する。管推
進工法では、この管推進機を用い、先導体及びこれに後
続して順次接続した埋設管体を、元押装置によって地中
に順次圧入し推進していくことで、連続した埋設管路を
地中に形成する。
【0003】こうした管推進工法及び管推進機として
は、例えば特開2000−38897号公報に記載のも
の等が既に提唱されている。この従来技術においては、
掘進方向や姿勢の微調整を可能とするために、上記先導
体を、前胴部とこれに揺動可能に接続した後胴部とで構
成している。前胴部及び後胴部は、方向修正ジャッキで
連結され、この方向修正ジャッキの伸縮により互いのな
す角度が変更されるようになっている。そして、この従
来技術においては、掘進開始時、まず前胴部のみを元押
装置により地中に圧入した後、この前胴部に後胴部を接
続して再度圧入する。即ち、分割した先導体をそれぞれ
圧入しつつ接続することにより、発進立坑を小径化する
ことができ、周辺の交通等への影響を抑制できるように
なっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般的に、この種の先
導体には、発進立坑内に設置したレーザ照射装置(トラ
ンシット)から照射されるレーザ光を受光し、その掘進
方向(位置及び姿勢)を検出するレーザ受光装置が設け
られている。そして、このレーザ受光装置からの検出結
果を基に、先導体の位置及び姿勢が演算され、この演算
結果に応じ、作業者(又は制御装置等)は、上記方向修
正ジャッキ(厳密にはこの方向修正ジャッキへの圧油の
流れを制御する制御弁)を制御して先導体の軌道修正を
行う。
【0005】ここで、先導体の掘進方向を的確に把握す
るためには、レーザ受光装置をできるだけ先導体内の掘
進方向前方側に設置するのが望ましい。しかしながら、
先導体には、例えば、回転掘削具(カッターヘッド)の
駆動装置や上記方向修正ジャッキ、これらを制御する制
御弁、また回転掘削具による掘削土砂を排出する排土装
置等、様々な機器が内蔵されている。先導体の外径寸法
は、敷設する埋設管路の口径により決まるため、内蔵す
る上記各機器のレイアウトは、先導体の全長を変動させ
る1つの要因となる。
【0006】こうした設計的制約にあって、レーザ受光
装置を先導体内の前方に配置した場合、その後方側にレ
ーザ光の通るスペースが必要となるため、上記各機器の
レイアウトは更なる制約を受けることになる。その結
果、先導体の機長が長くなり、小径の発進立坑に対応す
るためには、その分割数を更に増加させなければならな
い可能性がある。従って、従来、先導体を分割し、掘進
開始時、それぞれを圧入しつつ接続していく場合には、
後に接続される後胴部にレーザ受光装置を取付ける場合
が多かった。しかしながらこの場合、先に単独で圧入さ
れる前胴部はレーザ受光装置を備えず、その位置や姿勢
を数値的に把握しないまま発進することになる。
【0007】例えば、下水道管路等を敷設する場合等に
は、下水が円滑に流れるよう埋設管路に僅かな勾配を持
たせる必要があり、この勾配による制約から、掘進中、
先導体の掘進方向を自在に変更できるとは限らない。ま
た、掘進する先導体の到達点の誤差にも許容範囲があ
り、発進時に掘進方向がずれると、勾配による制約から
十分な軌道修正ができないまま到達立坑に達してしま
い、予定の経路に対し大きな誤差が生じてしまう可能性
もある。
【0008】本発明は、以上の事柄について鑑みなされ
たものであり、その目的は、先導体の機長の長尺化を抑
制すると共に、掘進開始時における発進精度を向上させ
ることができる管推進機及び管推進工法を提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るために、本発明は、発進立坑内に設けられた元押装置
により埋設管体を地中に圧入する管推進機において、前
記元押装置により前記埋設管体を介して地中に圧入され
る先導体は、少なくとも、前方側に回転掘削具を、後方
側に前記発進立坑内に設置したレーザ照射装置からのレ
ーザ光を受光するレーザ受光装置を有する前胴部と、前
記前胴部に連結可能であると共に、後方側に、前記レー
ザ照射装置からのレーザ光を受光するレーザ受光装置を
有する後胴部とを備える。
【0010】(2)上記目的を達成するために、また本
発明は、発進立坑内に設けられた元押装置により埋設管
体を地中に圧入する管推進機において、前記元押装置に
より前記埋設管体を介して地中に圧入される先導体は、
少なくとも、前方側に回転掘削具を、後方側に前記発進
立坑内に設置したレーザ照射装置からのレーザ光を受光
する着脱自在なレーザ受光装置を有する前胴部と、前記
前胴部に連結可能であると共に、後方側に、前記前胴部
から取外した前記レーザ受光装置を設置する設置部を有
する後胴部とを備える。
【0011】本発明においては、前胴部の掘進方向後方
側にレーザ受光装置を取付け可能な構成としている。こ
れにより、前胴部単独での圧入時にも、この前胴部の位
置及び姿勢を数値的に把握するすることができ、発進時
の誤差の発生を抑制することができる。また、レーザ受
光装置を前胴部及び/又は後胴部の掘進方向後部に取付
ける構成であるため、前胴部、後胴部それぞれの圧入時
において、常にレーザ受光装置を地中の先導体の最後部
に位置させることができる。その結果、先導体に内蔵す
る各機器のレイアウトの制約を受けることなく、常にレ
ーザ受光装置後方のレーザの通るスペースを確保するこ
とができる。なお、レーザ受光装置は、上記(1)のよ
うに予め前胴部及び後胴部の両方に取付けておいても良
いし、上記(2)のように予め前胴部のみに設けてお
き、前胴部の圧入後、それを後胴部の設置部に移設する
構成としても構わない。以上により、先導体の機長の長
尺化を抑制すると共に、掘進開始時における発進精度を
向上させることができる。
【0012】(3)上記(1)又は(2)において、好
ましくは、前記先導体の前胴部は、前記回転掘削具を取
付けた掘削部と、この掘削部に対し揺動可能に接続され
ると共に、後方側に前記レーザ受光装置を有する中折れ
部とを備える。
【0013】(4)上記目的を達成するために、本発明
は、発進立坑内に設置した元押装置に先導体の前胴部を
セットし、前記発進立坑内に設置したレーザ照射装置か
ら照射されたレーザ光を、前記前胴部の後方側に取付け
たレーザ受光装置により受光して前記前胴部の位置及び
姿勢を検出しつつ前記前胴部を圧入した後、前記元押装
置に先導体の後胴部をセットして前記前胴部に接続し、
前記レーザ照射装置から照射されたレーザ光を、前記後
胴部の後方側に取付けたレーザ受光装置により受光して
先導体の位置及び姿勢を検出しつつ前記先導体を推進す
る。
【0014】(5)上記目的を達成するために、本発明
は、発進立坑内に設置した元押装置に先導体の前胴部を
セットし、前記発進立坑内に設置したレーザ照射装置か
ら照射されたレーザ光を、前記前胴部の後方側に取付け
たレーザ受光装置により受光して前記前胴部の位置及び
姿勢を検出しつつ前記前胴部を圧入した後、前記レーザ
受光装置を取外し、前記元押装置に先導体の後胴部をセ
ットして前記前胴部に接続すると共に、前記レーザ受光
装置を前記後胴部の後方側に設けた設置部に付け替え、
前記後胴部に付け替えた前記レーザ受光装置により、前
記レーザ照射装置から照射されたレーザ光を受光して先
導体の位置及び姿勢を検出しつつ前記先導体を推進す
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の管推進機の実施の
形態を図面を参照しつつ説明する。図1及び図2は本発
明の管推進機の全体構成を一部断面で表す側面図で、図
1は先導体の前胴部の圧入時、図2は先導体の後胴部の
圧入時の状態を表している。これら図1及び図2に示す
ように、本実施の形態の管推進機は、地山を掘削する先
導体(掘進機)100と、この先導体100及びこれに
後続する埋設管体(図示せず)を推進する元押装置20
0と、発進立坑D内から掘進方向(図1中左方向)前方
の先導体100に向かってレーザ光を照射するレーザ照
射装置(例えばトランシット)300と、このレーザ照
射装置300からのレーザ光を受光するレーザ受光装置
400とを有している。
【0016】管推進工法では、掘進開始時、発進立坑D
から上記の先導体100を元押装置200により押圧
し、先導体100はこれを推進力として地山を掘削しな
がら発進するようになっている。そして、この先導体1
00の後部に順次埋設管体(図示せず)を接続して元押
装置200により順次押圧し、これら埋設管体により予
定した経路に沿って到達立坑(図示せず)に向かう埋設
管路を地中に敷設するようになっている。
【0017】以下に先導体100の概略構成を説明す
る。本実施の形態において、上記先導体100は、地山
を掘削する回転掘削具(カッタヘッド)101を設けた
前胴部102と、この前胴部102に連結可能な後胴部
103との2つに分割されている。この場合、掘進開始
時には、まず図1のように前胴部102を元押装置20
0上にセットし、前胴部102を単独で押圧する。この
とき、前胴部102は、回転掘削具101を駆動して地
山を掘削しつつ、元押装置200のジャッキ202(後
述)のストローク分だけ掘進するようになっている。そ
の後、図2に示すように、後胴部103を、圧入された
前胴部102に接続して元押装置200上にセットし、
この後胴部103を押圧して先導体100を掘進させ
る。なお、その後も、順次埋設管体を後部に接続し、元
押装置200により順次推進する。このように、先導体
100は、元押装置200からの押進力を推進力とし
て、回転掘削具101により地山を掘削しつつ地中を進
んでいくようになっている。これにより、前述のよう
に、先導体100に後続する多数の埋設管体(図示せ
ず)にて地中に埋設管路が敷設されるようになってい
る。
【0018】前胴部102及び後胴部103の外径は、
それぞれ埋設管体(図示せず)とほぼ同じ程度であり
(又は僅かに大きく)、回転掘削具101は、埋設管体
(図示せず)よりも僅かに外径が大きく形成されてい
る。また、前胴部102は、回転掘削具101を取付け
た掘削部102aと、この掘削部102aに対し図示し
ない連結機構を介し揺動可能に接続された中折れ部10
2bとで構成されている。なお、これら掘削部102a
及び中折れ部102bの連結部分は、図示しないシール
部材によりシールされている。
【0019】104は掘削部102a及び中折れ部10
2bを連結する方向修正ジャッキである。この方向修正
ジャッキ104は、先導体100の内側に1つ(又は複
数)設けられており、その伸縮動作により掘削部102
a及び中折れ部102bの成す角を変更するようになっ
ている。105は回転掘削具101を回転駆動させる駆
動装置で、掘削部102aの掘進方向後方側(図1中右
側)に設けられている。この駆動装置105の出力軸
(図示せず)は、回転掘削具101の回転軸106に直
結している。107は方向修正ジャッキ104等への圧
油の流れを制御する複数の制御弁からなる制御弁装置
で、先導体100(厳密には中折れ部102b)内に設
けられている。
【0020】108は前胴部102の折れ角を検出する
センサで、このセンサ108は、中折れ部102b内に
複数(図1及び図2では1つのみ図示)設けられてい
る。そして、それぞれ掘削部102aの後部に当接し、
その変位量を検出して図示しない制御装置に出力するこ
とにより、制御装置にて掘削部102a及び中折れ部1
02bの折れ角が演算されるようになっている。
【0021】109は後胴部103内に設けた排土装置
で、回転掘削具101により掘削された掘削土砂は、こ
の排土装置109により後方(図2中右方向)に圧送さ
れ、最終的には地上に排出されるようになっている。回
転掘削具101により掘削された土砂は、回転掘削具1
01に設けた孔(図示せず)を介し、一旦、掘削部10
2a内に取り込まれ、中折れ部102bの外周側を満た
す。そして、図2のように後胴部103を接続した後
は、この中折れ部102b外周側の掘削土砂は、排土装
置109に吸い込まれるようになっている。繁雑防止の
ためここでは特に図示しないが、排土装置109に吸い
込まれた掘削土砂は、埋設管体と共に順次接続される排
出管体を介し、後方(図1中右方向)に向かって圧送さ
れるようになっている。なお、図1のように後胴部10
3を接続するまでに発生する僅かな掘削土砂は、発進立
坑D内に排出され回収される。
【0022】110はレーザ受光装置400の設置部
で、この設置部110は、例えば大雨や水脈との干渉
等、何らかの要因により発進立坑Dが水没した場合、先
導体100内部が浸水するのを防止する止水壁の役割を
兼ねている。また、この設置部110は、前胴部102
及び後胴部103の掘進方向後方側(図1中右側)に着
脱可能に設けられている。即ち、レーザ受光装置400
は、この設置部110ごと前胴部102及び後胴部10
3に着脱可能に構成されている。但し、設置部110自
体は、前胴部102及び後胴部103後部に固着してお
き、レーザ受光装置400が、この設置部110に対し
て単体で着脱可能な構成としても構わない。
【0023】これにより、図1のような前胴部102単
独の圧入時には、レーザ受光装置400を前胴部102
の後部に取付け、図2に示したような後胴部103の押
圧時以降には、後胴部103に取付けることができるよ
うになっている。但し、このようにレーザ受光装置40
0を付け替えなくとも、前胴部102及び後胴部103
の後部にそれぞれ異なるレーザ受講装置400を予め取
付けておいても良い。この場合、前胴部102のレーザ
受光装置400は、後胴部103の接続後、取付けたま
までも良いし、取外しても構わない。
【0024】なお、111は先導体100内の各機器に
動力を供給する複数の動力ケーブル(あるいは制御装
置、センサ類の制御ケーブル)である。この動力ケーブ
ル111は、例えば上記制御弁装置107に接続される
油圧ホースや、その他電気ケーブル等であり、発進立坑
D外の動力装置等から接続している。
【0025】次に、上記元押装置200の概略構造を以
下に簡単に説明する。元押装置200は、ベースフレー
ム201と、このベースフレーム201に揺動可能に設
けた複数のジャッキ202と、ベースフレーム201上
を走行可能に設けた押輪203とで概略構成されてい
る。204はベースフレーム201のレベルを調整する
複数のレベルジャッキで、このレベルジャッキ204
は、例えばベースフレーム201の下部に螺合したネジ
ジャッキ(シリンダでも良い)等である。205はベー
スフレーム201を発進立坑D内に固定する複数(図1
及び図2では1つのみ図示した)の支圧壁で、この支圧
壁205は、ベースフレーム201の側部にネジジャッ
キ(図示せず、なおシリンダでも良い)により進退可能
に設けられている。この支圧壁205は、管推進時に
は、発進立坑Dの内壁に押しつけられ、この張力により
ベースフレーム201を固定するようになっている。2
06は上記押輪203を走行可能に支持する台車で、こ
の台車206は、ベースフレーム201上に、掘進方向
(図1中左右方向)に延設したレール(図示せず)にガ
イドされて走行するようになっている。このような構成
により、元押装置200は、セットされた先導体100
(前胴部102又は後胴部103)や埋設管体(図示せ
ず)を、押輪203を介しジャッキ202により押圧す
るようになっている。
【0026】上記のレーザ照射装置300は、発進立坑
D内に設けられ、掘進方向前方(図1及び図2中左方
向)の先導体100に向かってレーザ光を照射するよう
になっている。このレーザ照射装置300から照射され
たレーザ光は、先導体100の後端(前述のように前胴
部102又は後胴部103の後端)に位置するレーザ受
光装置400により受光され、レーザ受光装置400
は、制御装置(図示せず)に検出結果を出力するように
なっている。制御装置は、このレーザ受光装置400か
らの検出結果を基に、先導体100(又は前胴部10
2)の位置や姿勢を演算するようになっている。
【0027】次に、以上の構成の本実施の形態の動作及
び作用を説明する。まず、図1に示すように、掘進開始
時には、ジャッキ202を全縮させ、押輪203を図1
中右側に移動させた状態で、クレーン等を用いて元押装
置200に先導体100の前胴部102をセットする。
そして、ジャッキ202を伸長し、押輪203により、
前胴部102を地山に圧入する。これにより、前胴部1
02は、回転掘削具101により地山を掘削しつつ、ジ
ャッキ202の1ストローク分掘進する。このとき、前
胴部102の後部に設けたレーザ受光装置400は、レ
ーザ照射装置300からのレーザ光を受光し、その検出
結果を図示しない制御装置等に出力する。制御装置は、
レーザ受光装置400からの検出結果を基に前胴部10
2の位置及び姿勢を演算する。これにより、前胴部10
2単独の圧入時にも、前胴部102の位置及び姿勢の情
報が数値的に把握される。
【0028】その後、図2に示すように、再度ジャッキ
202を全縮し押輪203を図1中右側に移動させ、後
胴部103をクレーン等により元押装置200にセット
し、前胴部102の後部に接続する。このとき、前胴部
102に設けられたレーザ受光装置400を設置部11
0ごと(又はレーザ受光装置400単体で)後胴部10
3の後部に付け替える。但し、予め後胴部103にレー
ザ受光装置400を設けている場合、前胴部102のレ
ーザ受光装置400は、単に取外すだけでも良いし、取
付けたままでも構わない。また、このようにレーザ受光
装置400を付け替えない場合には、制御装置は、検出
結果の入力元を、前胴部102のレーザ受光装置400
から後胴部103のレーザ受光装置400に切替える。
【0029】次に、上記と同じ要領で、後胴部103を
押輪203により押圧し、先導体100を更に1ストロ
ーク分掘進させる。そして、それ以降、同様に後胴部1
03の後部に順次埋設管体及び排土管体(共に図示せ
ず)を接続して元押装置200にセットし、押輪203
により押圧する。このとき、先導体100に動力を供給
する上記動力ケーブル111も順次継ぎ足していく。後
胴部103の接続後は、後胴部103の後部のレーザ受
光装置400により、レーザ照射装置300からのレー
ザ光が受光され、後胴部103のレーザ受光装置400
の検出結果が制御装置に出力され、先導体100の位置
や姿勢が制御装置により演算される。
【0030】このとき、先導体100の位置や姿勢の演
算結果に応じ、作業者(又は制御装置)は、方向修正ジ
ャッキ104を適宜伸縮させ、先導体100の掘進方向
の予定した経路との微妙なずれを適宜修正する。また、
掘進中、回転掘削具101により掘削された掘削土砂
は、後胴部103の排土装置109により圧送され、排
土管体を介して排出される。以上の動作を繰り返し、先
導体100は、ほぼ予定した軌道を辿って掘進し、後続
の埋設管体により地中に埋設管路を敷設する。
【0031】以上の本実施の形態によれば、掘進開始
時、前胴部102を単独で圧入する場合においても、前
胴部102は、レーザ受光装置400によりレーザレー
ザ照射装置300からのレーザ光を受光し、その位置及
び姿勢を検出しながら推進するため、掘進開始時におけ
る掘進方向のずれの発生を防止することができる。これ
により、発進精度を向上させることができる。
【0032】また、本実施の形態においては、位置及び
姿勢を検出するレーザ受光装置400とレーザ照射装置
300との間に障害物がないため、先導体100の機長
の長尺化を抑制することができる。即ち、レーザ受光装
置400を前胴部102及び(又は)後胴部103の掘
進方向後部に取付ける構成であるため、先導体100内
の各機器のレイアウトを熟慮してレーザ光の通過するス
ペースを確保することなく、前胴部102、後胴部10
3のそれぞれの圧入時には、位置及び姿勢を検出するレ
ーザ受光装置400後方に、常にレーザ照射装置300
のレーザ光が通過するスペースを確保することができ
る。これにより、仮にレーザ受光装置400を前胴部1
02の内部(特に前方側、つまり図1中左側)に設けた
場合に比べ、先導体に内蔵する各機器のレイアウトの制
約が大きくなることはなく、先導体100の機長ができ
るだけ短くなるよう、各機器をレイアウトすることがで
きる。従って、その分、仮にレーザ受光装置400を前
胴部102の内部に設けた場合に比べ、先導体100の
機長の長尺化を抑制することができる。
【0033】なお、以上において、先導体100は、前
胴部102及び後胴部103に2分割されたものを例と
して説明したが、これに限られず、例えば前胴部102
及び後胴部103の間に中胴部を更に備え、3つ以上に
分割される構成であっても良い。この場合、中胴部にも
レーザ受光装置400が取付可能な構成とすると好まし
い。
【0034】また、以上において、先導体100の後胴
部103が、前胴部102(或いは中胴部等)に対し揺
動可能な構成としても構わない。即ち、先導体100
は、掘削部102a、中折れ部102b、後胴部103
の各接続部分にて揺動可能な構成としても構わない。こ
の場合、予め中折れ部102bの後部に、方向修正ジャ
ッキ等を介して揺動可能に連結した接続部を設けてお
き、この接続部に後胴部103を接続する構成とすれば
足りる。また、このような中折れ構造を更に多数設けて
も良いし、逆に中折れ構造を全く設けない構成としても
構わない。要するに、本発明の技術的思想は、少なくと
も2つに分割した先導体において、それぞれの圧入時
に、常にその掘進方向が数値的に把握できるよう、それ
ぞれにレーザ受光装置400が取付け可能としたことに
あり、先導体の中折れ構造により限定されるものではな
い。勿論、前述と同様、先導体100を幾つに分割して
も、それぞれの後部にレーザ受光装置400が取付け可
能であれば足り、必ずしも順次付け替え可能な構成とす
る必要もない。この場合も同様の効果を得る。
【0035】また、以上において、レーザ受光装置40
0の止水壁を設置部110としたが、これにも限られ
ず、止水壁を用いない先導体であっても、前胴部102
及び後胴部103のそれぞれにレーザ受光装置400が
取付け可能な構成であれば構わない。また、前述したよ
うに、前胴部102と後胴部103のそれぞれに予めレ
ーザ受光装置400を取り付けておいても良いし、前胴
部102のみにレーザ受光装置400を取り付けてお
き、後胴部103の接続時に、レーザ受光装置400を
前胴部102から後胴部103に付替える構成としても
構わない。これらの場合も同様の効果を得る。
【0036】更に以上は、元押装置200の構成に限ら
れるものでもない。例えば、ジャッキに対する押輪の取
付け位置を複数設け、それぞれの位置に押輪の取付け位
置を移動させ2ストローク近い距離を圧入するタイプの
元押装置等にも本発明は適用可能である。その他にも、
ジャッキが多断式に伸縮するタイプの元押装置であって
も勿論適用可能であり、本発明の技術的思想を逸脱しな
い限りにおいて、いかなる構成の元押装置を備えた管推
進機に適用しても、同様の効果を得ることができる。
【0037】また、以上において、レーザ照射装置30
0を発進立坑D内に単独で設ける構成としたが、これに
も限られない。例えば、レーザ照射装置300のレーザ
光の照射部分を元押装置200のベースフレーム201
(特にジャッキ202の反力受け部分)に設ける構成と
しても構わない。この場合も同様の効果を得ることがで
きる。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、前胴部の掘進方向後方
側にレーザ受光装置を取付け可能としたことにより、前
胴部単独での圧入時にも、この前胴部の位置及び姿勢を
数値的に把握するすることができ、発進時の誤差の発生
を抑制することができる。また、レーザ受光装置を前胴
部及び/又は後胴部の掘進方向後部に取付ける構成であ
るため、先導体に内蔵する各機器のレイアウトの制約を
受けることなく、常にレーザ受光装置後方のレーザの通
るスペースを確保することができる。従って、先導体の
機長の長尺化を抑制すると共に、掘進開始時における発
進精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の管推進機の全体構成を一部断面で表す
側面図で、先導体の前胴部の圧入時の管推進機の状態を
表している。
【図2】本発明の管推進機の全体構成を一部断面で表す
側面図で、先導体の後胴部の圧入時の管推進機の状態を
表している。
【符号の説明】
100 先導体 101 回転掘削具 102 前胴部 102a 掘削部 102b 中折れ部 103 後胴部 110 設置部 200 元押装置 300 レーザ照射装置 400 レーザ受光装置 D 発進立坑
フロントページの続き (72)発明者 大木 正巳 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 Fターム(参考) 2D054 AC18 AD32 GA02 GA04 GA65 GA82

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発進立坑内に設けられた元押装置により埋
    設管体を地中に圧入する管推進機において、 前記元押装置により前記埋設管体を介して地中に圧入さ
    れる先導体は、 少なくとも、前方側に回転掘削具を、後方側に前記発進
    立坑内に設置したレーザ照射装置からのレーザ光を受光
    するレーザ受光装置を有する前胴部と、 前記前胴部に連結可能であると共に、後方側に、前記レ
    ーザ照射装置からのレーザ光を受光するレーザ受光装置
    を有する後胴部とを備えることを特徴とする管推進機。
  2. 【請求項2】発進立坑内に設けられた元押装置により埋
    設管体を地中に圧入する管推進機において、 前記元押装置により前記埋設管体を介して地中に圧入さ
    れる先導体は、 少なくとも、前方側に回転掘削具を、後方側に前記発進
    立坑内に設置したレーザ照射装置からのレーザ光を受光
    する着脱自在なレーザ受光装置を有する前胴部と、 前記前胴部に連結可能であると共に、後方側に、前記前
    胴部から取外した前記レーザ受光装置を設置する設置部
    を有する後胴部とを備えることを特徴とする管推進機。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の管推進機において、
    前記先導体の前胴部は、前記回転掘削具を取付けた掘削
    部と、この掘削部に対し揺動可能に接続されると共に、
    後方側に前記レーザ受光装置を有する中折れ部とを備え
    たことを特徴とする管推進機。
  4. 【請求項4】発進立坑内に設置した元押装置に先導体の
    前胴部をセットし、 前記発進立坑内に設置したレーザ照射装置から照射され
    たレーザ光を、前記前胴部の後方側に取付けたレーザ受
    光装置により受光して前記前胴部の位置及び姿勢を検出
    しつつ前記前胴部を圧入した後、 前記元押装置に先導体の後胴部をセットして前記前胴部
    に接続し、 前記レーザ照射装置から照射されたレーザ光を、前記後
    胴部の後方側に取付けたレーザ受光装置により受光して
    先導体の位置及び姿勢を検出しつつ前記先導体を推進す
    ることを特徴とする管推進工法。
  5. 【請求項5】発進立坑内に設置した元押装置に先導体の
    前胴部をセットし、 前記発進立坑内に設置したレーザ照射装置から照射され
    たレーザ光を、前記前胴部の後方側に取付けたレーザ受
    光装置により受光して前記前胴部の位置及び姿勢を検出
    しつつ前記前胴部を圧入した後、 前記レーザ受光装置を取外し、前記元押装置に先導体の
    後胴部をセットして前記前胴部に接続すると共に、前記
    レーザ受光装置を前記後胴部の後方側に設けた設置部に
    付け替え、 前記後胴部に付け替えた前記レーザ受光装置により、前
    記レーザ照射装置から照射されたレーザ光を受光して先
    導体の位置及び姿勢を検出しつつ前記先導体を推進する
    ことを特徴とする管推進工法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107131356A (zh) * 2016-02-29 2017-09-05 江苏沃迪建设工程有限公司 一种微创小口径顶管工程施工方法
CN107575239A (zh) * 2017-10-16 2018-01-12 粤水电轨道交通建设有限公司 一种用于狭小空间的移动式盾构始发装置
CN110894727A (zh) * 2019-11-04 2020-03-20 北京城建设计发展集团股份有限公司 预制装配式结构自动拼装控制装备系统及方法

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