JPH0868297A - トンネル掘進用推進管の連結構造 - Google Patents

トンネル掘進用推進管の連結構造

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JPH0868297A
JPH0868297A JP20761094A JP20761094A JPH0868297A JP H0868297 A JPH0868297 A JP H0868297A JP 20761094 A JP20761094 A JP 20761094A JP 20761094 A JP20761094 A JP 20761094A JP H0868297 A JPH0868297 A JP H0868297A
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JP
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propulsion
pipe
pipes
leading
tunnel
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JP20761094A
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Hiroshi Yamazaki
弘 山崎
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AIREC GIKEN KK
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  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】掘進工事中は推進管の機能を奏し、これを埋設
管として用いた場合に抜け止め機能を果たすトンネル掘
進用推進管の連結構造を提供する。 【構成】元押推進装置5により先導装置6を押して地中
に推進させ、この先導装置が所定距離前進した場合にこ
の先導装置に推進管10を連結し、この推進管を押すこ
とにより上記先導装置を前進させ、上記推進管に順次後
続の推進管を連結して押すことによりトンネルを掘進す
る掘進装置4に用いられる上記推進管の連結構造におい
て、相互に連結される推進管11、12は、互いに突き
合わされる当接端面13、14を有し、相互に伸縮可能
に結合される伸縮嵌合部16を備え、これら推進管が所
定距離以上離れるのを防止するストッパ壁17、18を
設け、かつ推進管相互が屈曲可能となるクリアランス部
21、22を形成したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、道路などの地面を開削
することなく地中に、通信用ケーブル、電線、上下水
道、ガス管などを埋設するためのトンネルを掘進する装
置に用いられる推進管の連結構造に関する。
【0002】
【従来の技術】通信用ケーブル、電線、上下水道、ガス
管などのパイプラインを地中に施設する場合、従来は道
路を開削して深い溝を堀り、この溝に埋設管を埋め込む
方法が採用されていた。しかし、このような道路開削工
法は、交通を遮断するので道路状況に大きな影響を与
え、また掘削機などの機械で深い溝を掘るから騒音や振
動が発生し、さらに排土の処理をしなければならず、よ
って生活環境に多大な影響を及ぼすという問題がある。
【0003】このようなことから、最近、地中に埋設す
る管路は、地表面を開削することなく、地中に横向きの
トンネルを掘り、このトンネル内に管路を形成する工法
が研究され、既に実用化されている。地中に横向きのト
ンネルを掘る場合は、地面に縦坑を掘り、この縦坑内に
掘進装置を設置し、この掘進装置によって水平方向にト
ンネルを掘るようになっている。
【0004】上記掘進装置は、縦坑に油圧ジャッキなど
からなる元押推進装置を設置し、この元押推進装置によ
って先導装置を地中に横向きに押し進め、この先導装置
が土中を所定ストローク前進するとこの先導装置に推進
管を連結し、この推進管を上記元押推進装置により押圧
して上記先導装置および推進管を前進させ、そしてこれ
ら先導装置および推進管が前進すると、この推進管に次
の推進管を継ぎ、これら先導装置および推進管を上記元
押推進装置で押し、このように、順次先導装置を、いわ
ゆる尺取り虫のように推進させることにより縦坑から横
向きにトンネルを掘進する工法である。このような掘進
装置によると、口径80cm以下、例えば30〜40cmの
トンネルを、長さ250m以上の長さまで掘り進めるこ
とができ、しかも上記先導装置に設けた方向修正用油圧
ジャッキの制御により先導装置の進行方向を制御し、曲
率半径150m程度の屈曲したトンネルであっても掘る
ことが可能であることも既に実証済みである。
【0005】ところで、このような掘進装置によるトン
ネルの掘進工法においては、先導装置に連結される推進
管は、先導する先導装置や推進管を後方から押す押圧部
材としての役割、および先導装置に対し油圧回路、電気
回路などの配管および配線を挿通させるためのガイド管
としての役割を果たす必要があり、このため、推進管は
掘進装置の工事用ツールとして位置づけされていた。つ
まり、従来、推進管は、主として上記押圧作用およびガ
イド作用を果たすことが大切であると考えられていた。
【0006】しかしながら、この種の推進管は、掘進工
事中にはトンネルが崩れるのを防止する壁として機能
し、かつトンネル完成後にはトンネル内に残されてトン
ネル内面の擁護壁、つまり埋設管としての役割を奏する
ものである。にも拘らず、従来の場合、完成後のトンネ
ル内面の埋設管としての機能にはそれ程注意していない
のが実情であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、推進管をト
ンネル完成後の埋設管として使用する場合、その要求さ
れる機能は、トンネルの崩れを防止する擁護壁の役割ば
かりでなく、地震などが発生した場合に地殻変動により
推進管同志が外れて上記擁護壁の役割が損なわれること
のないような連結構造が要求される。
【0008】しかしながら、従来の推進管は、上記のよ
うな埋設管としての役割についての配慮が不十分であ
る。つまり、従来の鋼管製推進管は抜け止め機能がな
く、したがって、地震などが発生した場合に相互に連結
されている推進管が外れ、この外れた箇所から土砂や水
が進入してトンネルを埋めてしまう不具合があった。
【0009】なお、従来、可鍛鋳鉄からなる推進管の場
合、抜け止め機能を備えたものが見られるが、従来の可
鍛鋳鉄からなる推進管は外径がきわめて大きく、このた
め掘進抵抗が大きく、大きな推進力が必要となり、推進
装置が大型化する不具合があった。
【0010】本発明はこのような事情にもとづきなされ
たもので、その目的とするところは、掘進工事中におい
ては推進管の機能を満足するとともに、これを埋設管と
して用いた場合に埋設管として必要な抜け止め機能を果
たすことができるトンネル掘進用推進管の連結構造を提
供しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、元押
推進装置により先導装置を横向きに押してこの先導装置
を地中内に推進させ、先導装置が所定距離前進した場合
にこの先導装置の後に推進管を連結し、この推進管を上
記元押推進装置で押すことにより上記先導装置および推
進管を地中に推進させ、上記推進管に順次後続の推進管
を連結して押すことにより地中に横向きに伸びるトンネ
ルを掘進する掘進装置に用いられる上記推進管の連結構
造において、相互に連結される推進管は、管軸方向に互
いに突き合わされる当接端面を有するとともに、管軸方
向に相互に伸縮可能に結合される伸縮嵌合部を備え、こ
の伸縮嵌合部にこれら推進管相互が管軸方向に所定距離
以上離れるのを防止するストッパ手段を設け、かつこの
は推進管相互が屈曲可能となるクリアランス部を形成し
たことを特徴とする。また、請求項2の発明は、上記伸
縮嵌合部には推進管相互の液密を保持するシール部を設
けたことを特徴とする。
【0012】
【作用】請求項1に記載の推進管の連結構造は、管軸方
向に互いに突き合わされる当接端面を有するので元押推
進装置より加えられる押圧力を先導側の推進管または先
導装置に確実に伝えることができ、掘進工事中における
押圧部材としての機能を果たす。また、管軸方向に相互
に伸縮可能に結合される伸縮嵌合部を備え、この伸縮嵌
合部にクリアランス部を形成したから、推進管相互が屈
曲可能となり、よって屈曲したトンネルの掘進が可能に
なる。このようなことから掘進工事中の推進管としての
役割を果たすことができる。
【0013】そして、推進管相互は、伸縮嵌合部により
軸方向に相互に伸縮可能となっているから、地震などに
より推進管相互に引張り力が加えられても相互に伸長す
ることによって応力の発生をなくし、かつ相互の結合が
外れるのが防止される。この場合、推進管相互が管軸方
向に所定距離以上離れるのを防止するストッパ手段を設
けたから、それ以上離れようとするのが防止される。よ
って、この推進管を埋設管として用いても埋設管として
の機能を奏する。
【0014】請求項2に記載の推進管の連結構造は、伸
縮嵌合部に推進管相互の水密を保持するシール部を設け
たので、掘進工事中の推進管およびトンネル完成後の埋
設管として用いても、確実な水密保持が可能となり、特
にトンネル完成後の埋設管として用いた場合に、内部に
挿通される通信ケーブルや電線が水に漬かるなどの不具
合を回避することができ、この種のケーブルの敷設構造
およびその工事が容易になる。
【0015】
【実施例】以下本発明について、図1ないし図4に示す
第1の実施例にもとづき説明する。図3および図4は、
地中に横向きのトンネルを掘るための掘進装置の概略的
構成およびこれを用いた掘進工法を順を追って説明する
図であり、1は地面、2は地面に掘った縦坑としての発
進坑、3は同じく縦坑としての到達坑である。トンネル
は発進坑2から到達坑3に亘り横向きに掘られる。
【0016】発進坑2には掘進装置4が設置される。掘
進装置4は、主たる構成要素として、油圧ジャッキなど
からなる元押推進装置5、地中に横向きに押し進められ
る先導装置6、上記先導装置6に連結されこの先導装置
6の推進に伴って順次継ぎ足して連結される多数の推進
管10…とで構成されている。上記先導装置6は、図示
を省略した先端油圧ジャッキおよび方向修正用油圧ジャ
ッキにより押されて前進される先端ヘッド7が取り付け
られている。
【0017】地上には、上記元押推進装置5および先導
装置6に油圧を供給するための油圧ポンプや発動機など
からなる動力装置8と、上記元押推進装置5の作動や先
導装置6の進行する向きを制御するための操作制御盤9
が設けられている。
【0018】図3の(A)図に示すように、発進坑2に
据え付けられた元押推進装置5に先導装置6を連結し、
元押推進装置5の油圧ジャッキを伸長作動させる。これ
により先導装置6は元押推進装置5に押されて発進坑2
から横向き(水平方向)に土中に押し進められる。
【0019】先導装置6が土中に所定ストローク押し進
められると、図3の(B)図に示すように、先導装置6
に設置した図示しない先端油圧ジャッキを作動させ、先
端ヘッド7を前進させる。
【0020】次に、先導装置6から元押推進装置5を離
し、この元押推進装置5の油圧ジャッキを縮めて後退さ
せて、これら先導装置6と元押推進装置5との間に間隔
を確保する。そして、図3の(C)図に示す通り、これ
ら先導装置6と元押推進装置5との間に推進管10を連
結する。この状態で先端油圧ジャッキを縮めると同時に
元押推進装置5を伸ばし、推進管10を地中に押し込
む。
【0021】そして、先導装置6に設置した先端油圧ジ
ャッキを伸ばし、先端ヘッド7を前進させる。なお、こ
のとき、障害物があったり、トンネルを曲げて掘り進め
たい場合は、方向修正用油圧ジャッキを作動させて先端
ヘッド7の進む向きを制御することができる。次に、推
進管10と元押推進装置5とを離し、この元押推進装置
5を縮めて後退させて、これら推進管10と元押推進装
置5との間に間隔を確保する。そしてこれら推進管10
と元押推進装置5との間に、図4の(A)図に示すよう
に、次の推進管10を連結する。この状態で上記と同様
に、先端油圧ジャッキを縮めると同時に元押推進装置5
を伸ばし、推進管10、10を地中に押し込む。
【0022】このように、先端ヘッド7の前進、推進管
10の連結、先端ヘッド7の前進…を順次繰り返すこと
により、先導装置6を到達坑3に至らしめる。したがっ
て、先導装置6は地中を尺取り虫のように前進すること
により、横向きのトンネルを掘ることができる。
【0023】先導装置6が到達坑3に達すると、先導装
置6を推進管10から外し、到達坑3を通じて先導装置
6を取り出す。また、発進坑2から元押推進装置5を取
り出す。よって、このように掘進されたトンネルには、
図4の(B)図に示すように、推進管10…が残される
ようになり、この推進管10…はトンネルの擁護壁とし
て機能する。
【0024】このような掘進装置4に用いられる上記推
進管10…は、図1および図2に示す構造をなしてい
る。すなわち、推進管10…は、ヒューム管または可鍛
鋳鉄管で構成しても不可能ではないが、本実施例の場合
は鋼管が使用されている。
【0025】そして、11は先導する推進管であり、1
2はこれに連結される後続側推進管を示す。これら先導
側推進管11と後続側推進管12は、相互の端部に形成
した連結部13により互いに連結されている。連結部1
3は以下の構造をなしている。
【0026】すなわち、先導側推進管11の後端面は当
接面14をなしており、この当接面14には後続側推進
管12の前端面に形成した当接面15が接離可能に当接
するようになっている。後続側推進管12は元押推進装
置5により押されるから、この押圧力を上記当接面1
5、14を通じて先導側推進管11に伝える。
【0027】また、これら先導側推進管11と後続側推
進管12の連結部には伸縮嵌合部が形成されている。つ
まり、上記先導側推進管11の後端部には、この先導側
推進管11の外径より若干大きな外径を有する案内管1
6が、例えば溶接などの手段で固定されている。この案
内管16には上記後続側推進管12の先端部が嵌合され
ており、したがってこれら先導側推進管11と後続側推
進管12は上記案内管16にガイドされて軸方向へ伸縮
可能に移動できるようになっている。
【0028】上記案内管16と後続側推進管12との間
には、軸方向に所定距離以上摺動するのを防止するスト
ッパ機構が形成されている。本実施例のストッパ機構
は、案内管16の先端内面に溶接されたストッパ壁17
と、後続側推進管12の先端外周面に溶接されたストッ
パ壁18とで構成されており、これらストッパ壁17お
よび18が相互に当接すると、これ以上案内管16と後
続側推進管12とが軸方向に変位、すなわちこれ以上先
導側推進管11と後続側推進管12とが軸方向に離れる
のが阻止されるようになっている。
【0029】なお、上記ストッパ壁17および18を相
互に係合させるには、案内管16のストッパ壁17は図
2の(A)図に示すように、周方向の少なくとも1か
所、例えば2か所に切欠部19、19を形成し、後続側
推進管12のストッパ壁18は、これら切欠部19、1
9を軸方向に挿通可能な壁とし、後続側推進管12のス
トッパ壁18が切欠部19、19を挿通したら、先導側
推進管11と後続側推進管12と相対的に周方向に回動
させて、これら後続側推進管12のストッパ壁18が切
欠部19、19を避けて案内管16のストッパ壁17と
対向するように位置調整するようになっている。
【0030】ところで、上記案内管16のストッパ壁1
7は、後続側推進管12の外周面に対して所定のクリア
ランス20を存して対向しており、また後続側推進管1
2のストッパ壁18は案内管16の内周面に対して所定
のクリアランス21を存して対向している。このような
クリアランス20および21を形成することにより、先
導側推進管11と後続側推進管12は、図4の(B)図
に想像線で示すように、互いに屈曲可能に連結されてい
る。
【0031】さらに、案内管16と後続側推進管12と
の間にはシール部材22が設けられている。シール部材
22は、例えば天然ゴム、合成ゴム等からなり、断面が
円形または楕円形をなすリング形状、例えばOリングの
形状をなしており、案内管16の内面と後続側推進管1
2の外面との間で弾着されている。なお、上記シール部
材22は、案内管16と後続側推進管12とが伸縮変位
した場合に案内管16と一緒に移動するように考慮され
ており、案内管16の内面に形成した凹溝23に係合す
るようになっている。
【0032】このような構成の推進管の連結構造につい
て作用を説明する。上記構造の推進管10…の連結部1
3は、先導側推進管11の後端面に当接面14を形成し
この当接面14に、後続側推進管12の前端面に形成し
た当接面15が接離可能に当接するようになっているか
ら、元押推進装置5により後続側推進管12が押される
と、この押圧力を上記当接面15、14を通じて先導側
推進管11に伝え、したがって先導装置6を推進させる
ことができる。よって、掘進工事中の押圧部材としての
機能を果たす。
【0033】また、先導側推進管11の後端部に案内管
16を設け、この案内管16に上記後続側推進管12の
先端部を伸縮自在に嵌合したから、例えば地震等により
地殻変動が生じて推進管10…同志が引き離されるよう
な力を受けた場合、先導側推進管11と後続側推進管1
2は、ストッパ機構が許す範囲で軸方向に伸縮するか
ら、局部的な応力に集中がなくなるとともに推進管10
…同志の外れが防止される。
【0034】しかも、この場合、案内管16に形成した
ストッパ壁17と、後続側推進管12に形成したストッ
パ壁18が相互に当接すると、これ以上の軸方向への離
間を防止するから、先導側推進管11と後続側推進管1
2の連結が外れるのが防止される。つまり、埋設管とし
て要求される抜け止めが可能になる。
【0035】さらに、案内管16のストッパ壁17と後
続側推進管12の外周面との間にはクリアランス20が
保たれており、また後続側推進管12のストッパ壁18
と案内管16の内周面との間にもクリアランス21が形
成されているので、先導側推進管11と後続側推進管1
2は互いに屈曲可能となる。したがって、図4の(B)
図で想像線でしめされるように、トンネルを屈曲して形
成する場合に、推進管10…の屈曲が許され、このよう
な屈曲トンネルの掘進が可能である。すなわち、推進管
としての本来の機能を奏する。
【0036】なお、口径30〜40cmのトンネルの場
合、曲率半径150m程度の屈曲したトンネルであって
も掘ることが可能である。さらに、案内管16と後続側
推進管12との間にシール部材22を設けたので、掘進
工事中の推進管およびトンネル完成後の埋設管として用
いても、このシール部材22が確実な水密を保つ。すな
わち、推進管10…は、掘進工事中においては上記した
ように、障害物を避けたり、方向を変更するため、相互
に連結された連結部13で相互に屈曲可能となり、この
ためクリアランス20、21が確保されているが、この
ため、推進管10…の連結部13ではクリアランス2
0、21から水や土砂が進入することがある。しかしな
がら上記のようなシール部材22を設けると、クリアラ
ンス20、21から水や土砂が進入するのを防止するこ
とができる。
【0037】特に、シール部材22は、ストッパ壁1
7、18よりも案内管16の開口端部側に設けたから、
先導側推進管11と後続側推進管12が互いに屈曲した
場合、および相互に伸縮変位した場合でも案内管16と
後続側推進管12との水密を保持する。
【0038】また、トンネル完成後の埋設管として用い
た場合、上記シール部材22により外部から水が侵入す
るのが防止されるから、推進管10…の内部に格別な水
密パイプやホースを敷設する必要がなく、内部に挿通さ
れる通信ケーブルや電線などが水に漬かる心配がなく、
通信ケーブルや電線などを水密構造にする必要がなく、
よってこれら通信ケーブルや電線の施工構造および工事
が容易になり、安価になる。
【0039】そしてまた、本例の場合、推進管10を鋼
管にて形成したから、肉薄に形成できるとともに剛性を
高くすることができ、先導側推進管11の端部に案内管
16を溶接したとしてもこの案内管16の径を細くする
ことができる。このため、掘進工事中に推進管10…を
押す力が小さくてすみ、掘進装置の小形化が可能にな
る。
【0040】なお、本発明は上記第1の実施例に制約さ
れるものではなく、例えば図5に示す第2の実施例のよ
うに構成してもよい。すなわち図5に示す第2の実施例
では、案内管16に周方向に離間して複数のストッパ3
0…が取り付けられている。これら複数のストッパ30
…は、案内管16の周方向に沿って形成された複数の取
付穴31…に、案内管16の外部から嵌め込まれ、圧入
や溶接等の手段で案内管16に固定されている。これら
ストッパ30…は後続側推進管12の外面に形成したガ
イド溝32内に嵌め込まれている。ガイド溝32は管軸
方向に所定幅をなしており、この幅によって先導側推進
管11と後続側推進管12との伸縮量が設定される。つ
まり、上記ストッパ30…がガイド溝32内で管軸方向
に沿って移動できる範囲が先導側推進管11と後続側推
進管12との伸縮ストロークとなる。そして、これらス
トッパ30…とガイド溝32の底面との間にはクリアラ
ンス33が確保されており、先導側推進管11と後続側
推進管12との屈曲が許されるようになっている。
【0041】また、案内管16と後続側推進管12との
間には、シール部材34、35が設けられている。これ
らシール部材34、35は、上記ストッパ30およびガ
イド溝32を挟んで互いに管軸方向に離間している。こ
れらシール部材34、35はそれぞれ例えばOリングの
形状をなしており、案内管16の内面と後続側推進管1
2の外面との間で弾着されている。これらシール部材3
4、35は同一材料および同一形状であってもよいが、
相互に異なる材料で異なる形状に形成してもよい。な
お、これらシール部材34、35は、案内管16と後続
側推進管12とが伸縮変位した場合に案内管16と一緒
に移動するように考慮されており、案内管16の内面に
形成した凹溝36、37に係合するようになっている。
【0042】このような構成の第2の実施例であって
も、上記第1の実施例と同様の作用効果を奏し、各推進
管10…を掘進工事中における押圧部材および配管、配
線のガイド部材として使用できるとともに、トンネル完
成後の埋設管としての用いることができる。
【0043】また、軸方向に離間した2か所にシール部
材34、35を設けたので、2段階のシールが可能にな
り、シールの信頼性が高くなる。特に、端部側のシール
部材34は、土砂がストッパ30およびガイド溝32の
摺動部分に侵入するのを阻止し、内側のシール部材35
は、ストッパ30が取付穴31に圧入により取り付けら
れるなどの場合、これらに隙間から推進管10内に侵入
するのを防止する作用も奏する。
【0044】
【発明の効果】以上説明した通り請求項1の発明によれ
ば、元押推進装置より加えられる押圧力を先導側の推進
管または先導装置に確実に伝えることができ、掘進工事
中における押圧部材としての機能を奏し、また、伸縮嵌
合部にクリアランス部を形成して推進管相互が屈曲可能
となっているから、屈曲したトンネルの掘進が可能にな
る。このようなことから掘進工事中の推進管としての役
割を果たすことができる。
【0045】そして、推進管相互は、軸方向に相互に伸
縮可能となっているから、地震などにより推進管相互に
引張り力が加えられても応力の発生をなくし、しかもス
トッパ手段により推進管同志が管軸方向に所定距離以上
離れるのを防止するから、相互の結合が外れるのが防止
される。よって、この推進管を埋設管として用いても埋
設管として要求される抜け止めの機能を奏する。
【0046】また、請求項2の発明によれば、伸縮嵌合
部にシール部を設けたので、掘進工事中の推進管および
トンネル完成後の埋設管として用いても、確実な水密保
持が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示し、推進管相互の連
結部の構成を示す図。
【図2】(A)図は図1のA−A線に沿う断面図、
(B)図は図1のB−B線に沿う断面図。
【図3】トンネル掘進装置の概略的構成およびこれを用
いた掘進工法を順を追って説明する図であり、(A)図
ないし(C)図は工程順の図。
【図4】上記図3の工程に続く掘進工法を順を追って説
明する図であり、(A)図および(B)図は工程順の
図。
【図5】本発明の第2の実施例を示す、推進管相互の連
結部の構成を示す図。
【符号の説明】
1…地面 2…発進坑 3
…到達坑 4…掘進装置 5…元押推進装置 6
…先導装置 7…先端ヘッド 8…動力装置 9
…操作制御盤 10…推進管 11…先導側推進管 1
2…後続側推進管 13…連結部 14、15…当接面 1
6…案内管 17、18、30…ストッパ壁 20、21、33…クリアランス 22、34、35…シール部材 32…ガイド溝

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 元押推進装置により先導装置を横向きに
    押してこの先導装置を地中内に推進させ、先導装置が所
    定距離前進した場合にこの先導装置の後に推進管を連結
    し、この推進管を上記元押推進装置で押すことにより上
    記先導装置および推進管を地中に推進させ、上記推進管
    に順次後続の推進管を連結して押すことにより地中に横
    向きに伸びるトンネルを掘進する掘進装置に用いられる
    上記推進管の連結構造において、 相互に連結される推進管は、管軸方向に互いに突き合わ
    される当接端面を有するとともに、管軸方向に相互に伸
    縮可能に結合される伸縮嵌合部を備え、この伸縮嵌合部
    にこれら推進管相互が管軸方向に所定距離以上離れるの
    を防止するストッパ手段を設け、かつこの伸縮嵌合部に
    は推進管相互が屈曲可能となるクリアランス部を形成し
    たことを特徴とするトンネル掘進用推進管の連結構造。
  2. 【請求項2】 上記伸縮嵌合部には推進管相互の水密を
    保つシール部を設けたことを特徴とする請求項1に記載
    のトンネル掘進用推進管の連結構造。
JP20761094A 1994-08-31 1994-08-31 トンネル掘進用推進管の連結構造 Pending JPH0868297A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010043592A (ja) * 2008-08-12 2010-02-25 Nachi Fujikoshi Corp 可変容量型ピストンポンプ
KR101653658B1 (ko) * 2015-10-16 2016-09-02 석정건설(주) 천공력을 향상시킬 수 있는 편심방지용 추진관

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010043592A (ja) * 2008-08-12 2010-02-25 Nachi Fujikoshi Corp 可変容量型ピストンポンプ
KR101653658B1 (ko) * 2015-10-16 2016-09-02 석정건설(주) 천공력을 향상시킬 수 있는 편심방지용 추진관

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