JP2921824B2 - 分岐シールド掘進機 - Google Patents

分岐シールド掘進機

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JP2921824B2
JP2921824B2 JP6332593A JP33259394A JP2921824B2 JP 2921824 B2 JP2921824 B2 JP 2921824B2 JP 6332593 A JP6332593 A JP 6332593A JP 33259394 A JP33259394 A JP 33259394A JP 2921824 B2 JP2921824 B2 JP 2921824B2
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NISHIMATSU KENSETSU KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は途中で分岐されるトンネ
ルをシールド工法で構築する際に使用する分岐シールド
掘進機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明者等は、先に特願平5ー1311
83号及び特願平5ー192730号として、本線トン
ネル掘進中に該本線トンネル内より分岐線トンネルを分
岐掘削するようになした分岐シールド工法を提案した。
【0003】上記前者の特願平5ー131183号の提
案では、その「特許請求の範囲」の項に記載したように
「本線シールド掘進機の主スキンプレート内に抜き差し
可能な副スキンプレートを二重筒状に収納し、この副ス
キンプレートの周面に窓孔を設け、さらに、本線シール
ド掘進機内には該窓孔より発進できる分岐線シールド掘
進機を収納した」分岐シールド掘進機を使用するもの
で、具体的構成は「図12」に示すように(但し、符号
に関しては本願と合致させるため先願の符号とは一部変
更してある。)なっている。
【0004】すなわち、「図11」に示した分岐シール
ド掘進機は、本線シールド掘進機100の主スキンプレ
ート110A内に抜き差し可能な副スキンプレート12
2Aを二重筒状に収納し、この副スキンプレート122
Aの周面に窓孔126を設け、さらに、本線シールド掘
進機100内には該窓孔126より発進できる分岐線シ
ールド掘進機200を収納している。なお、「図11」
中、1がカッターディスク、2が切羽側シールドジャッ
キ、5が立坑側シールドジャッキ、Sがセグメント、T
1が掘削した本線トンネルを示すものである。
【0005】「定義」本願では、本線トンネルT1を図
右側より左側に向けて掘削するものとして説明し、「切
羽側」とは図の左側を、「立坑側」とは図の右側を意味
する。なお、図の右側には必ずしも立坑を必要とするも
のではなく、法面等に設けたトンネル発進口であっても
無論差し支えないものである。
【0006】そして、上記「図11」に示した分岐シー
ルド掘進機では、分岐予定場所までは立坑側シールドジ
ャッキ5を伸張させることで既設のセグメントSを反力
受けとして本線シールド掘進機100の掘進力を得て掘
進し、一定距離の掘進が終了すると該立坑側シールドジ
ャッキ5を縮退し、この縮退によって生じた間隙に新た
なセグメントSを組み立てるという従来法で本線トンネ
ルT1の掘進が行われる。このようにして分岐予定場所
まで本線トンネルT1を掘進したら、上記立坑側シール
ドジャッキ5の使用は止めて、今度は切羽側シールドジ
ャッキ2を伸張させ、副スキンプレート122Aをその
場所に残し、主スキンプレート110Aを前進させるこ
とで窓孔126を開き、この窓孔126より収納した分
岐線シールド掘進機200で分岐トンネルを掘進するも
のである。
【0007】また、上記後者の特願平5ー192730
号の提案ではその「特許請求の範囲」の項に記載したよ
うに「本線シールド掘進機の主スキンプレートを、前胴
と中胴と後胴とを中折れ式に連結して構成し、該中胴内
には抜き差し可能な副スキンプレートを二重筒状に収納
し、この副スキンプレート内には分岐線シールド掘進機
を収納し、該副スキンプレートの周面には分岐線シール
ド掘進機が発進できる窓孔を設けた」分岐シールド掘進
機を使用するもので、具体的構成は「図12」に示すよ
うに(但し、符号に関しては本願と合致させるため先願
の符号とは一部変更してある。)なっている。
【0008】すなわち、「図12」に示した従来例分岐
シールド掘進機は、本線シールド掘進機100を、前胴
110Bと中胴120Bと後胴130Bとを夫々中折れ
式に連結して構成し、該中胴120B内には抜き差し可
能な副スキンプレート122Bを二重筒状に収納し、こ
の副スキンプレート122B内には分岐線シールド掘進
機(図示せず)を収納し、該副スキンプレート122B
の周面には分岐線シールド掘進機が発進できる窓孔12
6を設けてなる。なお、「図12」中、1がカッターデ
ィスク、2が切羽側シールドジャッキ、3が切羽側中折
れ用ジャッキ、3aがこの切羽側中折れ用ジャッキ3の
ロッドにシリンダー本体を連結したストローク補充用ジ
ャッキ、4が立坑側中折れ用ジャッキ、5が立坑側シー
ルドジャッキ、Sがセグメントを、Bが後胴130bの
後方室、B1が前胴110Bの後方室、T1が本線トン
ネルを示すものである。
【0009】そして、上記「図12」に示した分岐シー
ルド掘進機では、分岐予定場所までは立坑側シールドジ
ャッキ5を伸張させることで既設のセグメントSを反力
受けとして本線シールド掘進機100の掘進力を得て掘
進し、一定距離の掘進が終了すると該立坑側シールドジ
ャッキ5を縮退することによって生じた間隙に新たなセ
グメントSを組み立てる従来法で本線トンネルT1の掘
進を行う。
【0010】そして、分岐予定地点で中胴120Bと副
スキンプレート122Bとの連結を解き、副スキンプレ
ート122Bと後胴130Bとをその分岐点位置に残し
て、今度は該副スキンプレート122Bを反力受けに使
用して、前胴110Bと中胴120Bとの切羽側中折れ
用ジャッキ3の作動によって推進力を得て(この際に、
切羽側中折れ用ジャッキ3はストロークが短いので、ス
トローク補充用ジャッキ3aを使用する。)、前胴11
0Bと中胴120Bとを連結した状態で掘進を行う。
【0011】そして、上記前胴110Bと中胴120B
とが推進して該中胴120Bの後端部が副スキンプレー
ト122Bの窓孔126部位を通過したら分岐地点に残
された副スキンプレート122Bの該窓孔126より分
岐線シールド掘進機(図示せず)により分岐線トンネル
を掘進(「図12」の場合、該分岐線トンネルは奥方向
または手前方向に掘進)する。
【0012】なお、上記分岐線シールド掘進機が発進し
た後には、前胴110Bと中胴120Bとの連結を解い
て、前胴110Bのみで本線トンネルT1を分岐線トン
ネルの掘削と並行して掘削するようになしている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の分
岐シールド掘進機は実機化途中のもので、なお改善の必
要性を有するもので、鋭意検討を加えたところ以下のよ
うな検討事項及び課題点を有するものであった。
【0014】「課題その1」「図11」従来例は、主ス
キンプレート110A内に分岐線シールド掘進機200
を収納しているので、本線シールド掘進機100の全長
がその分長く必要となり、本線トンネルT1の掘削が困
難となる。すなわち、本線シールド掘進機100が長い
と、土水圧が加わる面が広くなり、これを推進させるの
には大きな力を要するのと、曲線掘削を行うには余堀量
を相当に多くしないとならないことが本線トンネルT1
の掘削を困難となす主な原因である。
【0015】「課題その2」また、「図11」従来例は
分岐予定場所以後も全長の長い主スキンプレート110
Aを使用するため、上記本線トンネルの掘削が困難であ
ると共に、該主スキンプレート110Aの広い面積に大
きな土水圧が加わるため、分岐予定場所以後も大型のシ
ールドジャッキを使用しなくてはならない。また、全長
の長い主スキンプレート110Aの掘削は曲線施工で余
掘を大きくしないと方向転換できずその分本線トンネル
の掘削が困難となるものである。但し、この「図12」
例の場合も主スキンプレート110Aはその後部110
A1を途中で切り離すことは想定していたが、具体的構
成は用意していなかった。
【0016】「課題その3」そこで上記「課題その1」
と「課題その2」とを解決すべく、「図12」従来例で
は中折れ式を採用し、途中、後胴130Bと中胴120
Bを切り離すようになしたが、この方式はストローク補
充用ジャッキ3aを有した切羽側中折れ用ジャッキ3を
使用しているので構造が複雑となるという課題を有して
いた。
【0017】「課題その4」さらに、上記「図12]従
来例では、前胴110Bに独立したシールド掘進機とし
ての最低必要全長の大きさを確保(後方室B1内でセグ
メントSを組み立てるためのスペースを確保)しなくて
はならず、その後方に中胴120Bを中折れ式に連結し
てあるので、全長が長くなり、その分立坑側シールドジ
ャッキ5を大型のものを使用しなくてはならないという
課題を有していた。
【0018】そこで、本発明は上記課題にかんがみなさ
れたもので、曲線状の本線トンネルT1の掘削も容易
で、装置も全長が短く構成できると共に、簡易化できる
分岐シールド掘進機を提供することを目的としたもので
ある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記の目的に沿い、先述
特許請求の範囲を要旨とする本発明の構成は前述課題を
解決するために、前端にカッターディスク1を設けた前
胴110の後端側に中胴120を連結し、上記中胴12
0は外側スキンプレート121とこの外側スキンプレー
ト121内に着脱可能に固定して二重筒状に収納される
内側スキンプレート122とで構成し、上記外側スキン
プレート121は前胴部材123と該前胴部材123と
同径の後胴部材124と、後端側が該後胴部材124の
内周面側に一体的に連設され先端側が前胴部材123の
先端側にまで延設され該前胴部材123に着脱可能に連
結されるようになした小径連結胴部材125とで構成
し、上記内側スキンプレート122内には分岐線シール
ド掘進機200を収納し、さらに、該内側スキンプレー
ト122の周面には上記分岐線シールド掘進機200の
発進用の窓孔126を設け、上記内側スキンプレート1
22の後端側に後胴130を連結してなる技術的手段を
講じたものである。
【0020】また「請求項2」の発明は、前端にカッタ
ーディスク1を設けた前胴110の後端側に、複数の切
羽側中折れ用ジャッキ3を介して中胴120を中折れ式
に連結し、上記中胴120は切羽側中折れ用ジャッキ3
の後端が連結される外側スキンプレート121と、この
外側スキンプレート121内に着脱可能に固定して二重
筒状に収納される内側スキンプレート122とで構成
し、上記外側スキンプレート121は、後端に内周面を
拡径した第二テールシール収納部6aを設けこの第二テ
ールシール収納部6a内に第二テールシール6を取り付
けた前胴部材123と、外径が該前胴部材123と同径
の後胴部材124と、後端側が該後胴部材124の内周
面側に一体的に連設され先端側が前胴部材123の先端
側にまで延設した小径連結胴部材125とで構成し、上
記小径連結胴部材125の先端には連結螺子129の挿
通孔129aを設け、この挿通孔129a内を挿通する
連結螺子129の螺足先端を前胴部材123に螺合させ
て上記前胴部材123と後胴部材124とを着脱可能に
連結し、上記後胴部材124の後端にはこの後胴部材1
24と内側スキンプレート122の外周面との間隙を密
閉する中胴第一シール9aを、内側スキンプレート12
2の先端にはこの内側スキンプレート122と小径連結
胴部材125の内周面との間隙を密閉する中胴第二シー
ル9bを固定し、上記内側スキンプレート122内には
分岐線シールド掘進機200を収納し、さらに、該内側
スキンプレート122の周面には上記分岐線シールド掘
進機200の発進用の窓孔126を設け、上記外側スキ
ンプレート121の前内側には内側スキンプレート12
2の前端を反力受けとする複数の切羽側シールドジャッ
キ2を取り付け、上記内側スキンプレート122の後端
側に前端側が該内側スキンプレート122に連結される
複数の立坑側中折れ用ジャッキ4を介して後胴130を
連結し、この後胴130内には複数の立坑側シールドジ
ャッキ5を取り付けると共に該後胴の後端には第一テー
ルシール10を取り付けてなる技術的手段を講じたもの
である。
【0021】
【作用】次に本発明の作用を「図3」乃至「図10」に
示す掘削工程を参照して説明する。まず、本発明分岐シ
ールド掘進機は前胴部材123と後胴部材124と端部
を接合して連結された状態となしてある。そこで、本線
トンネルT1を掘削するには、立坑側シールドジャッキ
5を伸張させることで、後胴130内に組み立てた既設
のセグメントSを反力受けとして本線トンネル掘削機1
00は掘進力を得て本線トンネルT1を掘進する。そし
て、一定距離の掘進が終了すると該立坑側シールドジャ
ッキ5を縮退して生じた間隙に新たなセグメントSを組
み立て、再度該立坑側シールドジャッキ5を伸張させる
工程を繰り返すという従来法で本線トンネルT1の掘進
を行う。
【0022】上記において、立坑側シールドジャッキ5
を伸張させると、後胴130と中胴120の内側スキン
プレート122とは立坑側中折れジャッキ4で連結さ
れ、内側スキンプレート122と外側スキンプレート1
21とは連結され、さらに、この外側スキンプレート1
21と前胴110とは切羽側中折れジャッキ3で連結さ
れてなるので、前胴110と中胴120と後胴130と
は全て一体的に連結してあるので、これらは一体となっ
て該立坑側シールドジャッキ5で押し進められる作用を
受ける。
【0023】そして、本線トンネル掘進機100が推進
力を得たらカッターディスク1の回動で切羽を切削でき
るのは従来と同じ作用であり、また、この本線トンネル
T1の掘削に際して屈曲した本線トンネルT1を掘削す
るには、両中折れジャッキ3,4を作動させて前胴11
0と中胴120と後胴130との夫々の連結角度を変更
することで、本線シールド掘進機100を所定の曲率に
対処できるように屈曲できる作用を呈するものである。
【0024】そして、分岐予定場所まで(「図4」の状
態までで、この状態と「図2」(A)が同じ状態であ
る。)本線トンネルT1を掘削したら、立坑側シールド
ジャッキ5の操作を止め、今度は切羽側シールドジャッ
キ2を作動させ(この際、外側スキンプレート121と
内側スキンプレート122とが連結してあったら、その
連結を脱着しておくのは無論である。)本線トンネルT
1の掘削を続ける。
【0025】すなわち、切羽側シールドジャッキ2は内
側スキンプレート122を反力受けとして伸張し、前胴
110と外側スキンプレート121とを推進し、内側ス
キンプレート122と後胴130はその場所に残すこと
になる。なお、切羽側シールドジャッキ2は一定距離の
掘進を終了すると縮退させその間隙部にセグメントSを
組み立てるのは従来と同じであり、外側スキンプレート
121が推進すると「図5」の状態を介してやがてこの
外側スキンプレート121の後端が窓孔126の部位を
通り越し、この窓孔126を「図6」及び「図3」
(B)に示すように開く。
【0026】上記前胴110と外側スキンプレート12
1が推進する際に、中胴第一シール9aが止水性を確保
するが、この止水性は内側スキンプレート122の外周
面が円筒等の筒状外面であることが必要で窓孔126部
位に中胴第一シール9aが掛ると止水性は保証できない
ことになる。そこで、この際は中胴第二シール9bで止
水性を確保する作用を呈する。
【0027】上記において、窓孔126を突然に開くと
地下地盤が地上に連通する本線トンネルT1内に露出し
て地盤崩壊等の危険性を有するので、「図4」に示すよ
うに、窓孔126の内側にエントランスガイド筒126
aを取り付け、この中に分岐シールド掘進機200の先
端を嵌入して設置し、該エントランスガイド筒126a
の先端にはエントランスパッキン126bを取り付けて
おき、さらに該分岐シールド掘進機200の前方には一
定の土圧または泥水圧を加えておくか、さらにはモルタ
ル等の充填物を充填しておくとよいものである。なお、
「図5」乃至「図10」では上記エントランスガイド筒
126aとエントランスパッキン126bとは省略して
あるが、実際には「図7」または「図8」の状態まで
(分岐トンネルT2がある程度掘進されるまで)は、こ
れらを撤去しないで使用するものである。
【0028】なお、上記分岐予定位置を通過した後の本
線トンネルT1の掘削に先だって、後胴130内に収納
してあったセグメントSを組み立てるために使用するエ
レクター8を内側スキンプレート122の前方にある後
方室B1内(本実施例では、後記する前胴部材123
内)に移動して組み立て、その他の掘削に必要な排泥装
置等も内側スキンプレート122内を通して前胴110
につながるように組み替える。
【0029】そして、「図6」に示すように窓孔126
が完全に開いたらこの窓孔126より分岐シールド掘進
機200を発進して分岐トンネルT2を「図7」乃至
「図10」に示すように掘削する。この分岐シールド掘
進機200の掘進も従来方で行えばよく、分岐シールド
掘進機200内にセグメントSを組み立て、このセグメ
ントを反力受けにして順次分岐線トンネルT2を掘進す
る。
【0030】上記分岐トンネルT2の掘進時に本線トン
ネルT1の掘進を並行してもよいが、分岐トンネルT2
の掘進に際して分岐シールド掘進機200の反力受け1
1や支保12を内側スキンプレート122内に設ける必
要があるので、この内側スキンプレート122の前方に
セグメントSを搬入するための搬入路を確保できないの
で、この場合は本線トンネルT1の掘削は一時中断して
おけばよい。
【0031】分岐トンネルT2の掘削が「図9」の状態
まで進み、分岐トンネルT2のセグメントSの長さが分
岐シールド掘進機200のシールドジャッキ(図示せ
ず)の反力受けとして充分抗するようになったら、前記
反力受け11や支保12を撤去して本線トンネルT1の
掘進を再開する。
【0032】上記本線トンネルT1の掘進を再開するに
先立ち、外側スキンプレート121の前胴部材123と
後胴部材124との連結を解く。すると、以後は切羽側
シールドジャッキ2を伸張させると、前胴110と前胴
部材123とが一体となって推進され、外側スキンプレ
ート121の後胴部材124と小径連結胴部材125と
はその場所に残ることになる。
【0033】したがって、該前胴部材123は常時(分
岐予定場所まで本線トンネルT1を掘削する状態)は後
胴部材124と共に窓孔126を閉じる作用を呈し、分
岐予定場所以後に後胴部材124を切り離した状態で
は、本線トンネルT1を掘削するに際しての短い前胴1
10の後方にセグメントを組み立てるために使用する後
方室B1を確保する作用を呈し、該外側スキンプレート
121を前胴部材123と後胴部材124とを着脱可能
に連結することで、切り離し前の本発明分岐シールド掘
進機の全長は「図12」従来例より短く構成でき、後胴
部材124を切り離しても前胴部材123でセグメント
組立に必要な長さを確保する作用を呈するものである。
【0034】なお、上記外側スキンプレート121の前
胴部材123と後胴部材124との連結を解いて「図
9」より「図10」に示す状態、同じく「図3」(B)
より同図(C)に示す状態となる際は、内側スキンプレ
ート122と後胴部材124との間は中胴第一シール9
aと中胴第二シール9bとで止水性を確保でき、小径連
結胴部材125と前胴部材123との間は第二テールシ
ール6で止水される作用を呈する。なお、この第二テー
ルシール6は通常複数個をトンネル軸方向に並設するた
め、前胴部材123の前端部を通過する際にも一部が小
径連結胴部材125との止水性を保ち、一部は前胴部材
123とその内側に組み立てたセグメントSとの間の止
水性を保ち、止水性が一時的にも途切れることなく確保
される作用を呈するものである。
【0035】
【実施例】次ぎに本発明の実施例を添付図面に基づいて
詳細に説明する。図中、100が本線シールド掘進機
で、この本線シールド掘進機100は前胴110と、中
胴120と、後胴130とを夫々連結してなる。
【0036】上記前胴110は、前端にカッターディス
ク1を設けてある。このカッターディスク1は従来公知
なものが使用でき、図示しない駆動源で回転して切羽の
地盤を掘削するようになしてあるのは無論である。
【0037】また、上記前胴110には、図示はしてい
ないが、カッターディスク1で掘削したズリと称される
掘削土を地上まで搬出する排泥管やズリトロと称される
搬送台車、その他のコンベヤー等からなる排泥装置が設
けられる(正確には排泥装置の排泥始端装置が設けられ
るもので、その一部または全部が中胴120及び後胴1
30内に臨入することは差し支えなく、排泥装置の搬送
路は中胴120、後胴130、既設トンネルT1内を通
過するのは無論である。)のも従来と同じである。な
お、本線シールド掘進機100には、泥水式、土圧式、
その他の従来公知な掘削方式を採用でき、この掘削方式
に対応して上記排泥装置が適宜選定されるのは無論であ
る。
【0038】また、上記前胴110と、中胴120と、
後胴130とを夫々連結するには従来技術が使用でき、
複数の切羽側中折れジャッキ3,3,3・・・及び立坑
側中折れジャッキ4,4,4・・・を夫々周方向に一定
間隔で配設し、各切羽側中折れジャッキ3,3,3・・
・の伸退量を調整することで前胴110と中胴120と
の連結角度を、各立坑側中折れジャッキ4,4,4・・
・の伸退量を調整することで中胴120と後胴130と
の連結角度を夫々調整できるようになしてあるのも従来
と同じである。なお、図示例は上記のように前胴110
と、中胴120と、後胴130とを夫々中折れ式に連結
してあるが、設計曲率半径の程度によっては、前胴11
0と中胴120あるいは中胴120と後胴130の一方
のみを中折れ式となし、他方は相互の軸を変更できない
ように連結してもよいものである。
【0039】上記切羽側中折れジャッキ3は、一端を前
胴110に他端を中胴120に、立坑側中折れジャッキ
4は一端を中胴120に他端を後胴130に、夫々自在
継手を介して連結すればよいが、本発明では後記するよ
うに中胴120を外側スキンプレート121とこの外側
スキンプレート121内に二重筒状に収納した内側スキ
ンプレート122とで構成してあるので、立坑側中折れ
ジャッキ4は一端を中胴120の内側スキンプレート1
22に他端を後胴130に、夫々自在継手を介して連結
してある。なお、両中折れジャッキ3,4を固定するに
は、前胴110の内周面、内側スキンプレート122の
両端、後胴130の内周面に、夫々リング状の内フラン
ジ状板141,142,143,144を固定し、これ
らの内フランジ状板141,142,143,144に
連結固定するようになせばよい。
【0040】なお、前胴110の後端部と中胴120の
先端部とは一方の端部(通常、中胴120端部)が他方
の端部内に挿入され、この挿入部は一方を凹側球面継手
面7aとなし他方を凸側球面継手面7bとなして連結角
度を変更しても中折れ連結部の止水性が保たれるように
なしてある。
【0041】そして、本発明は、中胴120と後胴13
0との中折れ連結は、中胴120の外側スキンプレート
121の後端に後胴130の先端を挿入するのではな
く、内側スキンプレート122の後端に後胴130の先
端を挿入するようになしてある。したがって、図示例で
は、内側スキンプレート122の後端に内周面に凹側球
面継手面7aを有した後胴挿入筒部122aを連設し、
後胴130の先端には外面に凸側面継手面7bを設け、
この後胴挿入筒部122a内に後胴130の先端が連結
角度変更可能に連結してある。
【0042】上記のごとく、内側スキンプレート122
の後端に後胴130の先端を中折れ式に連結したのは、
外側スキンプレート121の後端を直接後胴130に中
折れ式に連結すると、後記する内側スキンプレート12
2を外側スキンプレート121内より見かけ上引き抜く
際に球面継手面7a,7bがこの引き抜きに支障を及ぼ
すためである。
【0043】そして、上記中胴120は外側スキンプレ
ート121とこの外側スキンプレート121内に二重筒
状に収納される内側スキンプレート122とで構成して
ある。この外側スキンプレート121と内側スキンプレ
ート122とは抜き差し可能に配設するもので、図示例
では通常時は外側スキンプレート121の先端部位に固
定した連結リング128を介して両者を締着螺子128
a,128a,128a・・・で連結固定し、この締着
螺子128a,128a,128a・・・を外すと内側
スキンプレート122を引き抜くことができるようにな
してあるが、この連結リング128と締着螺子128
a,128a,128a・・・は省略してもよいもので
ある。
【0044】なお、上記内側スキンプレート122は単
なる筒状に構成してもよいが、図示実施例では内周部に
補強リブ127を設けてある。通常シールド掘進機のス
キンプレートは主に土水圧に抗する強度を有すればよ
く、略求心方向の外力に対してその強度を設定するが、
本発明ではこの内側スキンプレート122を介して本線
シールドジャッキ5の推進力を伝達するようになしたた
め、軸方の外力に対しても充分なる抗力を要求されるた
め該補強リブ127を設けたものである。なお、後記す
る窓孔126部位には無論この補強リブ127を設ける
ことはできないが、この部位は同じく後記する分岐シー
ルド掘進機200のカッターディスク201を介して、
あるいは別途設置した図示しないH型鋼等の補強部材を
介して推進力を伝達するようになすとよい。
【0045】なお、ここで外側スキンプレート121内
に二重筒状に収納するとしたのは必ずしもその全部を収
納しなくてもよいことを意味し、図示例では後端部(主
に、後胴挿入筒部122a)は外側スキンプレート12
1の後方に突出するようにしてあり、前端は外側スキン
プレート121より後方に位置して後記する切羽側シー
ルドジャッキ2の収納場所を確保するようになしてあ
る。
【0046】そして、上記外側スキンプレート121は
前胴部材123と該前胴部材123と同径の後胴部材1
24と、後端側が該後胴部材124の内周面側に一体的
に連設され先端側が前胴部材123の先端側にまで延設
され該前胴部材123に着脱可能に連結されるようにな
した小径連結胴部材125とで構成してある。
【0047】上記前胴部材123の後端面と後胴部材1
24の前端面とは接合した(図示はしていないが、溝継
手接合、印篭継手接合となしてもよい)状態で連結し、
小径連結胴部材125を前胴部材123に連結すること
でこの接合状態が保たれるようになしてある。また、上
記小径連結胴部材125は後胴部材124と一体で構成
してもよいが、本実施例では製造の容易性を考慮して両
者を別個に構成し溶接止めまたは螺子止め等で一体化し
てある。
【0048】そして、上記前胴部材123は後端に内周
面を拡径した第二テールシール収納部6aを設けこの第
二テールシール収納部6a内に第二テールシール6,
6,6を取り付けてある。なお、この第二テールシール
6は従来公知なものを使用すればよく、後記第一テール
シール10も同じである。なお、この第二テールシール
6,6,6は後で取り付けるようになすことも可能では
あるが、後で取り付けるには一度組み立てたセグメント
Sの一部を取りはずす必要性を有するので、予め取り付
けておくのが望ましいものである。
【0049】また、上記小径連結胴部材125の先端部
を前胴部材123に着脱可能に連結するには、上記小径
連結胴部材125の先端には連結螺子129の挿通孔1
29aを設け、この挿通孔129a内を挿通する連結螺
子129の螺足先端を前胴部材123に螺合させて上記
前胴部材123と後胴部材124とを着脱可能に連結し
てある。
【0050】また、上記締着螺子129を挿通するため
に小径連結胴部材125に設けた通孔129aは、該締
着螺子129を脱着した後適部材で塞ぐようになし、同
じく締着螺子129aが外側スキンプレート121に螺
合するための螺子穴がその外面まで貫通している場合は
この螺子穴も適部材で塞ぐようになす。
【0051】さらに、上記後胴部材124の後端には内
側スキンプレート122の外周面との間隙を密閉する中
胴第一シール9aを、内側スキンプレート122の先端
には該小径連結胴部材125の内周面との間隙を密閉す
る中胴第二シール9bを固定してある。なお、中胴第一
シール9aは後胴部材124側に固定され、中胴第二シ
ール9bは内側スキンプレート122側に固定してあ
る。
【0052】上記中胴第一シール9aは後胴部材124
と内側スキンプレート122との間に地下水や土砂が侵
入しないようになすためのもので、この中胴第一シール
9aで土砂等が間隙に侵入して内側スキンプレート12
2の抜き出しを阻害することは防げるが、この内側スキ
ンプレート122には後記するように窓孔126を設け
てあるので、この窓孔126部位に中胴第一シール9a
が位置すると確実なシールができなくなるので、上記中
胴第二シール9bで坑内までは地下水や土砂が侵入しな
いようにシールしているものである。
【0053】なお、小径連結胴部材125の先端と前胴
部材123との間にも中胴第三パッキン9c(「図2」
参照)を介装しておき、この中胴第三パッキン9cによ
ってシールされる第二テールシール収納部6a内には非
圧縮性の潤滑油を注入しておき、外側スキンプレート1
21に加わる外力が小径連結胴部材125を介して内側
スキンプレート122にまで伝達され強度を向上するよ
うになしてある。
【0054】そして、上記内側スキンプレート122内
には分岐シールド掘進機200が収納され、さらに、該
内側スキンプレート122の周面には上記分岐シールド
掘進機200の発進用の窓孔126を設けてある。
【0055】上記分岐シールド掘進機200は内側スキ
ンプレート122内に収納できるものであれば従来公知
なものでよいが、内側スキンプレート122内のスペー
スを有効に利用するため、そのスキンプレートの後方部
200a(「図8」に破線で示す部位)は分断しておい
て後から搬入・組み付けるようになしておくことが望ま
しく、必要に応じては分岐シールド掘進機200の図示
しないシールドジャッキも後で(分岐線トンネルT1の
掘削開始直前)搬入・組込むようになしてもよい。
【0056】そして、上記後胴120は従来と同じもの
を使用すればよく、その中折れ連結機構も前記したよう
に立坑側中折れジャッキ4の一端を内側スキンプレート
122の後端に連結し、かつ、内側スキンプレート12
2の後端に後胴挿入筒部122aを設けた以外は従来と
同じである。さらに、この後胴120内にはシールドジ
ャッキが収納されるもので、本発明もこのシールドジャ
ッキとして複数の立坑側シールドジャッキ5,5,5・
・・を収納してある。
【0057】本願で上記後胴120内に収納するシール
ドジャッキを立坑側シールドジャッキ5と称したのは、
本実施例では前胴110側にもシールドジャッキを配設
したためで、前胴110側立坑側シールドジャッキ5と
区別するためである。
【0058】そして、上記立坑側シールドジャッキ5は
後胴130にその本体部を固定して収納され、既設のセ
グメントSを反力受けとして本線シールド掘進機100
を推進されるために使用する。また、上記切羽側シール
ドジャッキ2はその本体部を外側スキンプレート121
の前側に固定し、伸縮先端を内側スキンプレート122
の前端に連結し、この内側スキンプレート122を反力
受けとして前胴110と外側スキンプレート121を推
進するようになしてある。
【0059】なお、図示実施例では上記切羽側シールド
ジャッキ2は予め設置しておくようになしてあるが、立
坑側シールドジャッキ5が不要となったら、これを移動
して使用してもよいものであるが、狭い坑内で立坑側シ
ールドジャッキ5を移動据え付けするのは大きな労力と
時間とを要するためと、この切羽側シールドジャッキ2
は掘進機の全長が短くなることで立坑側シールドジャッ
キ5より小型のものでよいことから予め設置しておくの
が効率的である。
【0060】なお、上記後胴130内にはセグメントS
を組み立てるためのエレクター8が収納されるのは従来
と同じで、このエレクター8は従来と同じものを使用す
ればよい。
【0061】上記エレクター8は、内側スキンプレート
122の前方にも設けておいてもよいが、そのためのス
ペースを確保すると、本線シールド掘進機100の全長
が長くなるので、本実施例では後胴130内のエレクタ
ー8が不要となったらこれを移動するようになしてい
る。なお、エレクター8が軸方向にスペースを占拠する
のは主にそのセグメント把持部8aであるので、内側ス
キンプレート122の前方には、このセグメント把持部
8aを除いた本体部を予め取り付けておき、後胴130
内のエレクター8が不要となったらそのセグメント把持
部8aを取りはずして、予め設置した上記本体部に移動
組み込むようになしてよいものである。
【0062】
【発明の効果】本発明は上記のごときであるので、中折
れ式となしたので、分岐シールド掘進機200を収納し
て全長が長くなっても屈曲トンネルをも効率的に掘削で
きる分岐シールド掘進機を提供できるものである。
【0063】また、本発明は予め本線シールド掘進機内
に分岐線シールド掘進機200を収納したので、分岐ト
ンネルT2を本線トンネルT1内より掘削できるので、
分岐トンネルT2用の立坑を必要とせず工費、工期を低
減でき、かつ地上の交通等への影響を与えることのない
分岐シールド掘進機を提供できるものであり、さらには
本線トンネルT1と分岐線トンネルT2は同時施工がで
き、工期の短縮化が図られるものである。
【0064】また、本発明は分岐シールド掘進機200
を収納する中胴120を二重筒状となし内側スキンプレ
ート122の周面に分岐シールド掘進機200の発進用
の窓孔126を設けたので、外側スキンプレート120
を推進させることで、それまで閉じていた該窓孔126
を容易・確実に開くことのできる分岐シールド掘進機を
提供できるものである。
【0065】また本発明は、外側スキンプレート121
は前胴部材123と後胴部材124とを着脱可能に連結
し、分岐予定場所以後は従来は「図12」の前胴110
Bと中胴120Bとで本線トンネルT1を掘削したが、
本発明では中胴120を分割し、前胴110と前胴部材
123とを連結した状態で掘削できるようになしたた
め、該前胴110自体はそれに連結される前胴部材12
3の分短く形成でき、立坑側シールドジャッキ5に小型
なものが使用できる分岐シールド掘進機を提供できるも
のである。
【0066】そして、見かけ上、内側スキンプレート1
22を引き抜いた前胴部材123をを前胴110に連結
する後方室B1として使用できるので、この部位でセグ
メントSを組み立てることができる分岐シールド掘進機
を提供できるものである。
【0067】また、分岐予定場所以後は前胴110と前
胴部材123とを中折れ式に連結した状態で掘削できる
ので、曲線施工部でも余掘量が少なくてすみ合理的な掘
削ができる分岐シールド掘進機を提供できるものであ
る。
【0068】また、本発明は、外側スキンプレート12
1は前胴部材123と該前胴部材123と同径の後胴部
材124と、後端側が該後胴部材124の内周面側に一
体的に連設され先端側が前胴部材123の先端側にまで
延設され該前胴部材123に着脱可能に連結されるよう
になした小径連結胴部材125を有しているので、前胴
部材123の先端側で前胴部材123と後胴部材124
との連結を容易に脱着することができる分岐シールド掘
進機を提供できるものである。
【0069】また本発明は、上記小径連結胴部材125
を設けてあるので、この小径連結胴部材125の外側と
前胴部材123との間に第二テールシール収納部6aを
形成でき、この第二テールシール収納部6aに収納した
第二テールシール6は、トンネル分岐前は胴部材123
と小径連結胴部材125とで覆われているので破損のお
それがなく、トンネル分岐後の本線トンネル掘削での該
第二テールシール6の確実な止水性を担保できる分岐シ
ールド掘進機を提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明分岐シールド掘進機の一実施例を示す縦
断面図である。
【図2】要部拡大縦断面図である。
【図3】施工例での要部作用を説明する縦断面図であ
る。
【図4】本発明分岐シールド掘進機を使用した施工例で
の分岐予定位置以前まで掘削した状態での縦断面図であ
る。
【図5】本発明分岐シールド掘進機を使用した施工例で
の分岐予定位置で窓孔を開いている状態での縦断面図で
ある。
【図6】本発明分岐シールド掘進機を使用した施工例で
の分岐予定位置で窓孔を完全に開いた状態での縦断面図
である。
【図7】本発明分岐シールド掘進機を使用した施工例で
の分岐予定位置で分岐トンネルを掘進し始めた状態での
縦断面図である。
【図8】「図7」状態での別の実施例縦断面図である。
【図9】「図7」「図8」より分岐トンネルをさらに掘
進した状態での縦断面図である。
【図10】「図9」の状態を経て本線トンネルを掘削再
開した状態での縦断面図である。
【図11】従来例縦断面図である。
【図12】別の従来例縦断面図である。
【符号の説明】
1 カッターディスク 2 切羽側シールドジャッキ 3 切羽側中折れ用ジャッキ 4 立坑側中折れ用ジャッキ 5 立坑側シールドジャッキ 6 第二テールシール 6a 第二テールシール収納部 9a 中胴第一シール 9b 中胴第二シール 10 第一テールシール 110 前胴 120 中胴 130 後胴 121 外側スキンプレート 122 内側スキンプレート 123 前胴部材 124 後胴部材 125 小径連結胴部材 126 窓孔 129 連結螺子 128b 挿通孔 200 分岐線シールド掘進機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大西 徳治 東京都港区虎ノ門一丁目20番10号 西松 建設株式会社内 (72)発明者 桑原 資孝 東京都港区虎ノ門一丁目20番10号 西松 建設株式会社内 (72)発明者 内田 克巳 東京都港区虎ノ門一丁目20番10号 西松 建設株式会社内 (72)発明者 清水 光雄 兵庫県神戸市中央区東川崎町1丁目1番 3号 川崎重工業株式会社 神戸本社内 (56)参考文献 特開 平8−326475(JP,A) 特開 平7−26879(JP,A) 特開 平6−317087(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E21D 9/06 301

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前端にカッターディスク(1)を設けた
    前胴(110)の後端側に中胴(120)を連結し、 上記中胴(120)は外側スキンプレート(121)と
    この外側スキンプレート(121)内に着脱可能に固定
    して二重筒状に収納される内側スキンプレート(12
    2)とで構成し、 上記外側スキンプレート(121)は前胴部材(12
    3)と該前胴部材(123)と同径の後胴部材(12
    4)と、後端側が該後胴部材(124)の内周面側に一
    体的に連設され先端側が前胴部材(123)の先端側に
    まで延設され該前胴部材(123)に着脱可能に連結さ
    れるようになした小径連結胴部材(125)とで構成
    し、 上記内側スキンプレート(122)内には分岐線シール
    ド掘進機(200)を収納し、さらに、該内側スキンプ
    レート(122)の周面には上記分岐線シールド掘進機
    (200)の発進用の窓孔(126)を設け、 上記内側スキンプレート(122)の後端側に後胴(1
    30)を連結してなる分岐シールド掘進機。
  2. 【請求項2】 前端にカッターディスク(1)を設けた
    前胴(110)の後端側に、複数の切羽側中折れ用ジャ
    ッキ(3)を介して中胴(120)を中折れ式に連結
    し、 上記中胴(120)は切羽側中折れ用ジャッキ(3)の
    後端が連結される外側スキンプレート(121)と、こ
    の外側スキンプレート(121)内に着脱可能に固定し
    て二重筒状に収納される内側スキンプレート(122)
    とで構成し、 上記外側スキンプレート(121)は、後端に内周面を
    拡径した第二テールシール収納部(6a)を設け、この
    第二テールシール収納部(6a)内に第二テールシール
    (6)を取り付けた前胴部材(123)と、外径が該前
    胴部材(123)と同径の後胴部材(124)と、後端
    側が該後胴部材(124)の内周面側に一体的に連設さ
    れ先端側が前胴部材(123)の先端側にまで延設した
    小径連結胴部材(125)とで構成し、 上記小径連結胴部材(125)の先端には連結螺子(1
    29)の挿通孔(129a)を設け、この挿通孔(12
    9a)内を挿通する連結螺子(129)の螺足先端を前
    胴部材(123)に螺合させて上記前胴部材(123)
    と後胴部材(124)とを着脱可能に連結し、 上記後胴部材(124)の後端にはこの後胴部材(12
    4)と内側スキンプレート(122)の外周面との間隙
    を密閉する中胴第一シール(9a)を、内側スキンプレ
    ート(122)の先端にはこの内側スキンプレート(1
    22)と小径連結胴部材(125)の内周面との間隙を
    密閉する中胴第二シール(9b)を固定し、 上記内側スキンプレート(122)内には分岐線シール
    ド掘進機(200)を収納し、さらに、該内側スキンプ
    レート(122)の周面には上記分岐線シールド掘進機
    (200)の発進用の窓孔(126)を設け、 上記外側スキンプレート(121)の前内側には該内側
    スキンプレート(122)の前端を反力受けとする複数
    の切羽側シールドジャッキ(2)を取り付け、 上記内側スキンプレート(122)の後端側に前端側が
    内側スキンプレート(122)に連結される複数の立坑
    側中折れ用ジャッキ(4)を介して後胴(130)を連
    結し、この後胴(130)内には複数の立坑側シールド
    ジャッキ(5)を取り付けると共に該後胴の後端には第
    一テールシール(10)を取り付けてなる分岐シールド
    掘進機。
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