JP2921825B2 - 分岐シールド掘進機 - Google Patents

分岐シールド掘進機

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JP2921825B2 JP33259594A JP33259594A JP2921825B2 JP 2921825 B2 JP2921825 B2 JP 2921825B2 JP 33259594 A JP33259594 A JP 33259594A JP 33259594 A JP33259594 A JP 33259594A JP 2921825 B2 JP2921825 B2 JP 2921825B2
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徹 渡辺
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資孝 桑原
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  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、掘進中のトンネルの途
中から分岐トンネルを並行掘削できるようになした分岐
シールド掘進機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明者らは先に平成5年特許願第13
1183号等として、掘進中のトンネルの途中から分岐
トンネルを並行掘削できるようになした分岐シールド工
法を提案した。
【0003】上記従来の分岐シールド工法は、本線シー
ルド掘進機内に分岐線シールド掘進機を収納し、この本
線シールド掘進機のスキンプレートには上記分岐線シー
ルド掘進機が発進可能な大きさで蓋で開閉可能な窓を設
け、上記分岐線シールド掘進機を収納した本線シールド
掘進機によって分岐地点まで本線トンネルを掘進し、分
岐予定地点で本線シールド掘進機の掘進を一時停止し、
蓋を開いた窓から分岐線シールド掘進機を発進させて分
岐線トンネルを掘進し、分岐線シールド掘進機が本線シ
ールド掘進機内より出たら、今度は該分岐線シールド掘
進機の掘進を一時停止して、本線シールド掘進機の掘進
を再開し、本線トンネルの分岐点まで覆工が終了したら
本線シールド掘進機の掘進と並行して分岐線シールド掘
進機の掘進を再開するようになしたことを特徴とするも
のである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の分
岐シールド工法は、開閉可能な蓋には大きな地圧が加わ
っていることがあり、容易、安全に該蓋を開く工夫を必
要とするという課題を有していた。
【0005】そこで本発明は、上記課題に鑑みなされた
もので、本線トンネルの分岐予定部位まで掘削したたら
容易、安全に分岐線シールド掘進機の発進用窓穴を開く
ことができる分岐シールド掘進機を提供することを目的
としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的に沿い、先述
特許請求の範囲を要旨とする本発明の構成は前述課題を
解決するために、本線シールド掘進機10のスキンプレ
ート11に、分岐用シールド掘進機20の第一発進用窓
穴12を予め設け、上記スキンプレート11内には内胴
11aを同心二重筒状で回動可能に収納し、この内胴1
1aには回動位置によって上記第一発進用窓穴12と位
置を適合する第二発進用窓穴14を設け、上記内胴11
aの第二発進用窓穴14の内側にはガイド筒部13を連
設し、さらに、該内胴11a内には分岐用シールド掘進
機20を、その先端部をガイド筒部13内に嵌入して収
納してなる技術的手段を講じたものである。
【0007】また、請求項2の発明は、本線シールド掘
進機10のスキンプレート11に、分岐用シールド掘進
機20の第一発進用窓穴12を予め設け、上記スキンプ
レート11内には内胴11aを同心二重筒状で回動可能
に収納し、この内胴11aには回動位置によって上記第
一発進用窓穴12と位置を適合する第二発進用窓穴14
を設け、上記スキンプレート11と内胴11aとの間に
は、内胴11aの前後両端に位置するパッキン15,1
5を配し、上記内胴11aの第二発進用窓穴14の内側
にはガイド筒部13を連設し、さらに、該内胴11a内
には分岐用シールド掘進機20を、その先端部をガイド
筒部13内に嵌入して収納してなる技術的手段を講じた
ものである。
【0008】また、請求項3の発明は、本線シールド掘
進機10のスキンプレート11に、分岐用シールド掘進
機20の第一発進用窓穴12を予め設け、上記スキンプ
レート11内には内胴11aを同心二重筒状で回動可能
に収納し、この内胴11aには回動位置によって上記第
一発進用窓穴12と位置を適合する第二発進用窓穴14
を設け、上記スキンプレート11と内胴11aとの間に
は、内胴11aの前後両端に位置するパッキン15,1
5と、第一発進用窓穴12の縁に沿って位置する第一窓
用パッキン16と、第二発進用窓穴14の縁に沿って位
置する第二窓用パッキン17とを配し、さらに、このス
キンプレート11と内胴11aとの間で上記パッキン1
5,15と第一窓用パッキン16と第二窓用パッキン1
7とで画定される間隙部内には潤滑剤を封入し、上記内
胴11aの第二発進用窓穴14の内側にはガイド筒部1
3を連設し、さらに、該内胴11a内には分岐用シール
ド掘進機20を、その先端部をガイド筒部13内に嵌入
して収納してなる技術的手段を講じたものである。
【0009】
【作用】それ故本発明分岐シールド掘進機は、常時は、
第一発進用窓穴12と第二発進用窓穴14とが、その一
部も一致しないように完全に位置をたがえた回動位置に
位置させておく。すなわち、図3(A)に示すように、
第一発進用窓穴12が左側に位置している場合第二発進
用窓穴14は右側に位置して、両者はその一部も位置を
適合していないようになしてある。すると、この状態で
は、スキンプレート11の第一発進用窓穴12は内胴1
1aの周面で完全に閉じられる作用を呈する。
【0010】そして、第一発進用窓穴12を閉じた状態
で本線トンネルを常法で掘削し、分岐予定場所まで掘削
したら、本線シールド掘進機10による掘進を中断し、
この状態で内胴11aを回動させる。すなわち、「図
3」の(B)の状態を介して「図3」(C)の状態まで
内胴11aを矢印方向に回動させると、第一発進用窓穴
12と第二発進用窓穴14とがその位置を適合させ、第
一発進用窓穴12が開く作用を呈する。
【0011】第一発進用窓穴12が開いたら、この第一
発進用窓穴12と第二発進用窓穴14とより分岐用シー
ルド掘進機20を「図3」(C)に矢印で示す方向に発
進させることで、掘削途中の本線トンネルより分岐線ト
ンネルを掘削できる作用を呈するものである。
【0012】そして、分岐用シールド掘進機20が第一
発進用窓穴12より完全に外に出たら分岐用シールド掘
進機20による分岐線トンネルの掘削と、本線シールド
掘進機10による本線トンネルの掘削とを並行して行え
る作用を呈するものである。なお、本線トンネルの掘削
を再開するに際しては二通りの方法があり、以下にその
工程を説明する。
【0013】二つの方法の内一方は本線シールド掘進機
10をそのままの状態で掘進させ、他方は本線シールド
掘進機10のスキンプレート11を分断して第一発進用
窓穴12を有した部位はその場に残して、スキンプレー
ト11の前半部のみを掘進させる方法である。そして、
一方の本線シールド掘進機10をそのままの状態で掘進
させる方法では、まず内胴11aを元の回動部位に戻す
が、その際に内胴11aの回動に支障があるもの(仮組
セグメント等)は撤去する。そして、内胴11aを元の
回動部位に戻すと分岐線トンネルが一時的に本線トンネ
ルとの連通が遮断されるので、分岐線トンネルの掘削は
一時中断する。そして、本線トンネルが分岐トンネル始
端部を通過したら、分岐線トンネルと本線トンネルとを
連通して分岐線トンネルの掘削を再開すればよい。
【0014】他方の、スキンプレート11を分断して第
一発進用窓穴12を有した部位はその場に残して、スキ
ンプレート11の前半部のみを掘進させる方法では、ス
キンプレート11を第一発進用窓穴12より先端側(切
歯側)で分断(予め「図2」矢印Pで示す部位を連結螺
子を外す等すると分断できるように構成しておく)し、
以後は分断した先端側のみで本線トンネルを掘削するよ
うになす。なお、スキンプレート11を分断した場合
は、分断した前端側にも後記する推進ジャッキ43とエ
レクター44とが必要で、これらは予め用意しておく
か、後方のものを移動して使用するようになせばよい。
なお、分割後は上記推進ジャッキ53は分断して残され
るスキンプレート11部材を反力受けとすればよいが、
この部位にセグメントSを組み立てて、このセグメント
Sを反力受けとしてもよいものである。
【0015】また、請求項2の発明は、スキンプレート
11と内胴11aとの間には、内胴11aの前後両端に
位置するパッキン15,15を配してなるので、止水性
が確保される作用を呈する。なお、上記パッキン15,
15は第一発進用窓穴12と第二発進用窓穴14との間
を止水するものではないが、第二発進用窓穴14は分岐
用シールド掘進機20に閉止されるのでスキンプレート
11内に地下水が流入することは無い。
【0016】さらに、請求項3の発明は、スキンプレー
ト11と内胴11aとの間には、内胴11aの前後両端
に位置するパッキン15,15と、第一発進用窓穴12
の縁に沿って位置する第一窓用パッキン16と、第二発
進用窓穴14の縁に沿って位置する第二窓用パッキン1
7とを配し、さらに、このスキンプレート11と内胴1
1aとの間で上記パッキン15,15と第一窓用パッキ
ン16と第二窓用パッキン17とで画定される間隙部内
には潤滑剤を封入してあるので、内胴11aの回動が容
易となり、また、潤滑剤に非圧縮性のものを使用するこ
とで内胴11aの心合わせと、地圧をスキンプレート1
1と内胴11aとの双方で受けるように作用するもので
ある。
【0017】
【実施例】次に本発明の実施例を添付図面に基づき詳細
に説明する。図中、10が本線シールド掘進機である。
この本線シールド掘進機10は従来公知なものを使用す
ればよいが、図示実施例では、前胴10a、中胴10
b、後胴10cを夫々中折れ式に連結したものを使用し
ている。
【0018】すなわち、前胴10aの後端には中胴10
bの先端が気密を保って折曲可能に連結され、両者は複
数個の中折れ用ジャッキ41,41,41・・・で連結
され、この中折れ用ジャッキ41,41,41・・・の
夫々の進退量を調整することで前胴10aと中胴10b
との連結角度が変更できるようになしてあるのは従来と
同じである。
【0019】また、中胴10bの後端には後胴10cの
先端が気密を保って折曲可能に連結され、両者は複数個
の中折れ用ジャッキ42,42,42・・・で連結さ
れ、この中折れ用ジャッキ42,42,42・・・の夫
々の進退量を調整することで中胴10bと後胴10cの
連結角度が変更できるようになしてあるのも従来と同じ
である。
【0020】本実施例が上記のごとく中折れ式を採用し
たのは、後記する分岐用シールド掘進機20の収納スペ
ースを確保するためで、本発明では分岐用シールド掘進
機20を収納するため、本線シールド掘進機10はそれ
だけ全長を長くしなくてはならないことになる。しか
し、本線シールド掘進機10の全長を長くすると、直線
部の掘削には支障がない(したがって、本線トンネルが
直線のみの場合は中折れ式でなくてもよい。)が、屈曲
部のトンネル掘削では該本線シールド掘進機10が方向
転換しずらくなる。このような場合、余掘量を多くして
本線シールド掘進機10の方向を転換するが、あまりに
も余掘量を多くすると非効率的であるばかりか、地圧解
放に伴う周辺地盤の緩み、地表面の沈下等の悪影響が想
定できるので、本線シールド掘進機10を中折れ式とな
して、余掘量を少なくして掘進方向を転換し易いように
対処することが一般的に行なわれているものである。
【0021】なお、図には明示していないが、前胴10
aには先端側(「図2」左側)に、切羽を掘削する図示
しないカッターディスクを取り付け、さらに、このカッ
ターディスクで掘削された掘削土を中胴10bと後胴1
0cとの中を通って坑外に搬出する排土装置57が取り
付けられているのも従来と同じである。
【0022】また、後胴10c内には推進ジャッキ4
3,43,43・・・が収納され、この推進ジャッキ4
3,43,43・・・を、後胴10c内に組み立てたセ
グメントS,S,S・・・を反力受けとして伸長するこ
とで本線シールド掘進機10は推進力を得るようになし
てあり、推進ジャッキ43,43,43・・・を一定量
伸長させた一定距離の掘削を終了した後は、該推進ジャ
ッキ43,43,43・・・を縮退させ、そこにできた
空隙に新たなセグメントS,S,S・・・をエレクター
44を使用して組み立て、この作業を繰り返して順次掘
進するのは従来のシールド掘削機と変わるものではな
い。
【0023】なお、後に詳細は説明するが、前胴10a
内にも推進ジャッキ43,43,43・・・(図示せ
ず)を設けておき、分岐予定場所で、中胴10b(中胴
10bを発進用窓穴12より前方(図2左側)で分断し
て分断した後半部(図2右側部材)と後胴10cとをそ
の場所に残し、以後は分割した前胴10aのみ(後胴1
0cの一部を含む場合もある。)で本線トンネルを掘削
できるようになしてもよいものである。なおこの場合、
分割した前胴10aの後端には「図2」右端部に設けた
テールシール45と同じもの及び推進ジャッキ43,4
3,43・・・と同じものを、予めあるいは後から設置
するものとする。
【0024】そして、本発明は、本線シールド掘進機1
0のスキンプレート11に、分岐用シールド掘進機20
の第一発進用窓穴12を予め設けておく。
【0025】上記第一発進用窓穴12は、通常分岐用シ
ールド掘進機20の外径より一回り大きい円形(分岐用
シールド掘進機20が非円形通常分岐用シールド掘進機
20の外径より一回り大きい円形(分岐用シールド掘進
機20が非円形の場合は非円形とする。)となし、分岐
用シールド掘進機20はこの第一発進用窓穴12より発
進できるようになすのは無論である。なお、図示例では
中胴10bのスキンプレート11に、この発進用窓穴1
2を設けてある。
【0026】そして、上記スキンプレート11内には内
胴11aを同心二重筒状で回動可能に収納し、この内胴
11aには回動位置によって上記第一発進用窓穴12と
位置を適合する第二発進用窓穴14を設けてある。
【0027】上記第二発進用窓穴14は前記した第一発
進用窓穴12と同形に構成され、分岐用シールド掘進機
20はこの第二発進用窓穴14と第一発進用窓穴12と
を通ってい発進できるようになしてある。
【0028】また、上記内胴11aはその外周面をスキ
ンプレート11の内周面に接触するか所定のクリアラン
スを有して近接するようにして収納する。またスキンプ
レート11の内周面には所定の間隔で内フランジ状のリ
ング18a,18bを設け、内胴11aはこのリング1
8a,18b間に収納され、スキンプレート11の軸方
向には移動しないようになしてある。
【0029】そして、上記内胴11aの第二発進用窓穴
14の内側にはガイド筒部13を連設し、さらに、該内
胴11a内には分岐用シールド掘進機20を、その先端
部をガイド筒部13内に嵌入して収納してなる。
【0030】上記ガイド筒部13はその先端を第二発進
用窓穴14の縁に沿わせて内胴11aに一体的に連設し
てある。なお、このガイド筒部13はその内径が分岐用
シールド掘進機20の外径より一回り大きくなるように
なしてある。また、このガイド筒部13は、その軸が本
線シールド掘進機10の軸と直交するように連設される
が、分岐トンネルが本線トンネルと直交状態でない場合
は適宜角度に連設するようになすものである。
【0031】そして、上記内胴11a内には分岐用シー
ルド掘進機20を、その先端部をガイド筒部13内に嵌
入して収納してある。
【0032】上記分岐用シールド掘進機20は、本線シ
ールド掘進機10内に収納できる大きさのものであれ
ば、従来公知なものを使用すればよく、図示例では、泥
水シールド方式を使用しているが、土圧式シールド掘進
機を使用しても無論差し支えない。
【0033】なお、上記分岐用シールド掘進機20は、
その種類は問わないが、それ自体で分岐線トンネルを掘
進できる機器を備えてなり、スキンプレート21の前端
には駆動源58によって回動されるカッターディスク5
9を設け、このカッターディスク59の後方には隔壁5
6を設け、隔壁56には排泥装置57として送泥管57
aと排泥管57bとの先端を連通し、隔壁56の後方に
は推進ジャッキ53とエレクター54と、テールシール
(図示せず)とを設けてある。なお、スキンプレート2
1が長く必要な場合は、隔壁56を含む前半部のみを予
め用意し、後半部は後に(本線シールド掘進機10で分
岐予定場所まで掘進した直後前後の時点に)搬入して組
み立てる(図示例では、テールシールを含むスキンプレ
ート21の後半部の一部を後に組み立てる。)ようにな
してもよいものである。
【0034】そして、この分岐用シールド掘進機20
は、先端部をガイド筒部13内に嵌入して収納する。な
お、ガイド筒部13にはパッキン60を取り付け、分岐
用シールド掘進機20の嵌入は気密を保つようになして
ある。なお、この分岐用シールド掘進機20は通常は移
動・回動しないように固定しておくもので、図からは必
ずしも明らかでないが、ガイド筒部13に連結した内歯
歯車体22にその歯車の噛合に支障がないようにスキン
プレート21の一部を着脱可能に連結し、この内歯歯車
体22はスキンプレート11に固定した駆動モータ2
3,23,23・・・の駆動ピニオンが噛合して通常は
固定され、駆動モータ23,23,23・・・で回動
し、内歯歯車体22とキンプレート21の連結を外して
発進可能となすようになしてある。
【0035】なお、図示実施例では、スキンプレート2
1が大きく、本線シールド掘進機10の断面の多くを塞
いでしまうため、スキンプレート21の後部一部を着脱
式にしておき、通常は一部を外して本線シールド掘進機
10の排泥装置を通したり人の通路として使用し、分岐
用シールド掘進機20が発進する際に取り外したものを
組み立てるようになしてある。
【0036】次に、「請求項2」の発明は、上記構成に
加え、スキンプレート11と内胴11aとの間には、内
胴11aの前後両端に位置するパッキン15,15を配
している。
【0037】このパッキン15,15は地下水がスキン
プレート11内に侵入するのを防ぐもので、スキンプレ
ート11と内胴11aとが相互の密着のみでは止水性が
確保できない場合、または両者の間に所定のクリアラン
スを設ける場合に使用される。なお、上記パッキン1
5,15は第一発進用窓穴12と第二発進用窓穴14と
の間を止水するものではないが、前記作用の項で説明し
た通り第二発進用窓穴14は分岐用シールド掘進機20
に閉止されるのでスキンプレート11内に地下水が流入
することは無いものである。
【0038】さらに、「請求項3」の発明は、「請求項
1」の発明の構成に加え、上記スキンプレート11と内
胴11aとの間には、内胴11aの前後両端に位置する
パッキン15,15と、第一発進用窓穴12の縁に沿っ
て位置する第一窓用パッキン16と、第二発進用窓穴1
4の縁に沿って位置する第二窓用パッキン17とを配
し、さらに、このスキンプレート11と内胴11aとの
間で上記パッキン15,15と第一窓用パッキン16と
第二窓用パッキン17とで画定される間隙部内には潤滑
剤を封入してある。
【0039】すなわち、本発明において第一発進用窓穴
12を開くために回動させる部分は内胴11aとガイド
筒部13と分岐用シールド掘進機20とその他の付属部
位であって相当に重量を有するのでこれを回動するのに
大きな力が必要となる。また、深度が大きいとスキンプ
レート11は大きな地圧と浮力とで真円が保てない場合
があった、このような場合は内胴11aの回動が困難と
なる。そこで、スキンプレート11と内胴11aとの間
に予め所定のクリアランスを設けておくと、スキンプレ
ート11の多少の変形に対処できることになる。しか
し、このクリアランスは止水性を阻害する原因となるの
で、本発明では上記パッキン15,15と第一窓用パッ
キン16と第二窓用パッキン17とで止水性を確保し、
さらに潤滑剤を封入することでより確実な止水性確保を
はかり、さらには内胴11aの円滑な回動を担保してい
るものである。
【0040】なお、上記潤滑剤はグリス等の非圧縮性の
ものを使用すると、スキンプレート11と内胴11aと
の心合わせができ、さらには地圧等をスキンプレート1
1と内胴11aとの双方で受けてこれらの変形を防ぐこ
とができるものである。
【0041】
【発明の効果】本発明は上記のごときであるので、本線
トンネル掘削途中部位で、内胴11aを回動するのみで
容易に、分岐用シールド掘進機20の第一発進用窓穴1
2を開くことができる分岐シールド掘進機を提供できる
ものである。
【0042】また、本発明は第一発進用窓穴12を開く
際に第二発進用窓穴14は分岐用シールド掘進機20で
閉塞してあるので、地圧下方部位がなく、安全に第一発
進用窓穴12を開くことのできる分岐シールド掘進機を
提供できるものである。
【0043】さらに「請求項2」及び「請求項3」の発
明では止水性が確保され、より安全で、内胴11aの回
動が容易に行なえる分岐シールド掘進機を提供できるも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明分岐シールド掘進機の一実施例を示す輪
切り状の断面図である。
【図2】縦断面図である。
【図3】作用を説明する模式的断面図である。
【符号の説明】
10 本線シールド掘進機 11 スキンプレート 11a 内胴 12 第一発進用窓穴 13 ガイド筒部 14 第二発進用窓穴 15 パッキン 20 分岐用シールド掘進機 16 第一窓用パッキン 17 第二窓用パッキン
フロントページの続き (72)発明者 大西 徳治 東京都港区虎ノ門一丁目20番10号 西松 建設株式会社内 (72)発明者 桑原 資孝 東京都港区虎ノ門一丁目20番10号 西松 建設株式会社内 (72)発明者 内田 克巳 東京都港区虎ノ門一丁目20番10号 西松 建設株式会社内 (72)発明者 清水 光雄 兵庫県神戸市中央区東川崎町1丁目1番 3号 川崎重工業株式会社 神戸本社内 (56)参考文献 特開 平7−127376(JP,A) 特開 平6−317087(JP,A) 特開 平6−17591(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E21D 9/06 301

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本線シールド掘進機(10)のスキンプ
    レート(11)に、分岐用シールド掘進機(20)の第
    一発進用窓穴(12)を予め設け、 上記スキンプレート(11)内には内胴(11a)を同
    心二重筒状で回動可能に収納し、この内胴(11a)に
    は回動位置によって上記第一発進用窓穴(12)と位置
    を適合する第二発進用窓穴(14)を設け、 上記内胴(11a)の第二発進用窓穴(14)の内側に
    はガイド筒部(13)を連設し、さらに、該内胴(11
    a)内には分岐用シールド掘進機(20)を、その先端
    部をガイド筒部(13)内に嵌入して収納してなる分岐
    シールド掘進機。
  2. 【請求項2】 本線シールド掘進機(10)のスキンプ
    レート(11)に、分岐用シールド掘進機(20)の第
    一発進用窓穴(12)を予め設け、 上記スキンプレート(11)内には内胴(11a)を同
    心二重筒状で回動可能に収納し、この内胴(11a)に
    は回動位置によって上記第一発進用窓穴(12)と位置
    を適合する第二発進用窓穴(14)を設け、 上記スキンプレート(11)と内胴(11a)との間に
    は、内胴(11a)の前後両端に位置するパッキン(1
    5,15)を配し、 上記内胴(11a)の第二発進用窓穴(14)の内側に
    はガイド筒部(13)を連設し、さらに、該内胴(11
    a)内には分岐用シールド掘進機(20)を、その先端
    部をガイド筒部(13)内に嵌入して収納してなる分岐
    シールド掘進機。
  3. 【請求項3】 本線シールド掘進機(10)のスキンプ
    レート(11)に、分岐用シールド掘進機(20)の第
    一発進用窓穴(12)を予め設け、 上記スキンプレート(11)内には内胴(11a)を同
    心二重筒状で回動可能に収納し、この内胴(11a)に
    は回動位置によって上記第一発進用窓穴(12)と位置
    を適合する第二発進用窓穴(14)を設け、 上記スキンプレート(11)と内胴(11a)との間に
    は、内胴(11a)の前後両端に位置するパッキン(1
    5,15)と、第一発進用窓穴(12)の縁に沿って位
    置する第一窓用パッキン(16)と、第二発進用窓穴
    (14)の縁に沿って位置する第二窓用パッキン(1
    7)とを配し、さらに、このスキンプレート(11)と
    内胴(11a)との間で上記パッキン(15,15)と
    第一窓用パッキン(16)と第二窓用パッキン(17)
    とで画定される間隙部内には潤滑剤を封入し、 上記内胴(11a)の第二発進用窓穴(14)の内側に
    はガイド筒部(13)を連設し、さらに、該内胴(11
    a)内には分岐用シールド掘進機(20)を、その先端
    部をガイド筒部(13)内に嵌入して収納してなる分岐
    シールド掘進機。
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