JPH09324774A - 横型密閉スクロール圧縮機 - Google Patents
横型密閉スクロール圧縮機Info
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- JPH09324774A JPH09324774A JP14711596A JP14711596A JPH09324774A JP H09324774 A JPH09324774 A JP H09324774A JP 14711596 A JP14711596 A JP 14711596A JP 14711596 A JP14711596 A JP 14711596A JP H09324774 A JPH09324774 A JP H09324774A
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- Japan
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- oil
- compression mechanism
- tank
- oil supply
- oil tank
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C18/00—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
- F04C18/02—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents
- F04C18/0207—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form
- F04C18/0215—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form where only one member is moving
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C23/00—Combinations of two or more pumps, each being of rotary-piston or oscillating-piston type, specially adapted for elastic fluids; Pumping installations specially adapted for elastic fluids; Multi-stage pumps specially adapted for elastic fluids
- F04C23/008—Hermetic pumps
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C29/00—Component parts, details or accessories of pumps or pumping installations, not provided for in groups F04C18/00 - F04C28/00
- F04C29/02—Lubrication; Lubricant separation
- F04C29/025—Lubrication; Lubricant separation using a lubricant pump
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
- Rotary Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 潤滑油を一時貯留するよう密閉ハウジングの
外部下側に設けられた油タンクと、同油タンクとシャフ
ト後端の油ポンプの吸入口とを接続し圧縮機構の摺動部
へ送る油を吸入する油吸入管と、密閉ハウジングの下部
と油タンクとを接続し機動時における密閉ハウジングの
圧力降下によって閉じる逆止弁機構を備えた油戻し管
と、油ポンプを通らずに油タンクから直接上記圧縮機構
内の摺動部に接続し起動時の密閉ハウジングと油タンク
との圧力差によって圧縮機構の摺動部に油を供給する給
油通路とを備えた横型密閉スクロール圧縮機において、
起動とほぼ同時に圧縮機構の摺動面に給油して摺動面の
焼付きを防ぐ。 【解決手段】 上記油ポンプを通らず直接圧縮機構内の
摺動部に給油する給油通路の出口を、旋回スクロールの
背面に摺接する固定部の面のシャフトの中心位置より上
方に穿設した。
外部下側に設けられた油タンクと、同油タンクとシャフ
ト後端の油ポンプの吸入口とを接続し圧縮機構の摺動部
へ送る油を吸入する油吸入管と、密閉ハウジングの下部
と油タンクとを接続し機動時における密閉ハウジングの
圧力降下によって閉じる逆止弁機構を備えた油戻し管
と、油ポンプを通らずに油タンクから直接上記圧縮機構
内の摺動部に接続し起動時の密閉ハウジングと油タンク
との圧力差によって圧縮機構の摺動部に油を供給する給
油通路とを備えた横型密閉スクロール圧縮機において、
起動とほぼ同時に圧縮機構の摺動面に給油して摺動面の
焼付きを防ぐ。 【解決手段】 上記油ポンプを通らず直接圧縮機構内の
摺動部に給油する給油通路の出口を、旋回スクロールの
背面に摺接する固定部の面のシャフトの中心位置より上
方に穿設した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は横型密閉スクロール
圧縮機に関するものである。
圧縮機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2は従来の横型密閉スクロール圧縮機
の縦断面図、図3は同圧縮機に用いられているフレーム
6の拡大二面図であり、(a)は正面図、(b)は縦断
面図である。密閉ハウジング8の内部はディスチャージ
カバー31によって高圧側44と低圧側45とに仕切ら
れている。低圧側45の内部にはその前方にスクロール
型圧縮機構Cが、後方に電動モータMが配設され、これ
らは回転シャフト5を介して互いに連動連結されてい
る。電動モータMはロータMaとステータMbとからな
り、ロータMaは回転シャフト5に固定され、ステータ
Mbは密閉ハウジング8に固定されている。
の縦断面図、図3は同圧縮機に用いられているフレーム
6の拡大二面図であり、(a)は正面図、(b)は縦断
面図である。密閉ハウジング8の内部はディスチャージ
カバー31によって高圧側44と低圧側45とに仕切ら
れている。低圧側45の内部にはその前方にスクロール
型圧縮機構Cが、後方に電動モータMが配設され、これ
らは回転シャフト5を介して互いに連動連結されてい
る。電動モータMはロータMaとステータMbとからな
り、ロータMaは回転シャフト5に固定され、ステータ
Mbは密閉ハウジング8に固定されている。
【0003】スクロール型圧縮機構Cは固定スクロール
1、旋回スクロール2、旋回スクロール2の公転旋回運
動を許容するが、その自転を阻止するオルダムリンク等
の自転阻止機構3、固定スクロール1が締結されるフレ
ーム6、回転シャフト5を軸支する前部軸受71及び後
部軸受72等からなる。
1、旋回スクロール2、旋回スクロール2の公転旋回運
動を許容するが、その自転を阻止するオルダムリンク等
の自転阻止機構3、固定スクロール1が締結されるフレ
ーム6、回転シャフト5を軸支する前部軸受71及び後
部軸受72等からなる。
【0004】固定スクロール1は端板11とその内面に
立設された渦巻き状ラップ12とを備え、この端板11
の中央部には吐出ポート13が設けられている。旋回ス
クロール2は端板21とこの内面に立設された渦巻き状
ラップ22とを備え、この端板21の外面に立設された
ボス23内にドライブブッシュ54が旋回軸受73を介
して回転自在に嵌装され、このドライブブッシュ54に
穿設された孔55内に回転シャフト5の端部から突出す
る偏心ピン53が回転自在に嵌合されている。固定スク
ロール1と旋回スクロール2とを相互に所定距離だけ偏
心させ、かつ、180度だけ角度をずらせて噛み合わせ
ることによって複数個の密閉空間24が形成されてい
る。
立設された渦巻き状ラップ12とを備え、この端板11
の中央部には吐出ポート13が設けられている。旋回ス
クロール2は端板21とこの内面に立設された渦巻き状
ラップ22とを備え、この端板21の外面に立設された
ボス23内にドライブブッシュ54が旋回軸受73を介
して回転自在に嵌装され、このドライブブッシュ54に
穿設された孔55内に回転シャフト5の端部から突出す
る偏心ピン53が回転自在に嵌合されている。固定スク
ロール1と旋回スクロール2とを相互に所定距離だけ偏
心させ、かつ、180度だけ角度をずらせて噛み合わせ
ることによって複数個の密閉空間24が形成されてい
る。
【0005】図2,図3において、フレーム6は密閉ハ
ウジング8に固定されており、このフレーム6の前面に
形成されたスラスト面65と旋回スクロール2の背面と
が摺接して運転中に密閉空間24の内圧によって生ずる
旋回スクロール2のスラスト荷重を支持している。な
お、スラスト面65には油溝66が穿設されている。
ウジング8に固定されており、このフレーム6の前面に
形成されたスラスト面65と旋回スクロール2の背面と
が摺接して運転中に密閉空間24の内圧によって生ずる
旋回スクロール2のスラスト荷重を支持している。な
お、スラスト面65には油溝66が穿設されている。
【0006】密閉ハウジング8の下側外部には横置きに
油タンク9が設置されている。そしてこの油タンク9内
は連結管92によって密閉ハウジング8内と連通されて
いる。
油タンク9が設置されている。そしてこの油タンク9内
は連結管92によって密閉ハウジング8内と連通されて
いる。
【0007】回転シャフト5の後端部には容積型の油ポ
ンプ51が備えられている。そして、この油ポンプ51
の吸入口には吸入管56が接続されており、その先端は
油タンク9内に開口している。また、同ポンプの吐出口
は回転シャフト5に穿設された給油孔52に連通してい
る。
ンプ51が備えられている。そして、この油ポンプ51
の吸入口には吸入管56が接続されており、その先端は
油タンク9内に開口している。また、同ポンプの吐出口
は回転シャフト5に穿設された給油孔52に連通してい
る。
【0008】電動モータMを駆動することによって回転
シャフト5、偏心ピン53、ドライブブッシュ54、ボ
ス23等からなる公転旋回機構を介して旋回スクロール
2が駆動され、旋回スクロール2は自転阻止機構3によ
って自転を阻止されながら公転旋回半径の円軌道上を公
転旋回運動する。すると、ガスが吸入管82を経て低圧
側45に入り、このガスは通路61を通って低圧室43
を経た後密閉空間24内に吸入される。そして、旋回ス
クロール2の公転旋回運動により密閉空間24の容積が
減少するのに伴って、圧縮されながら中央部に至り、吐
出ポート13より逆止弁17を押し開いて高圧室42か
ら高圧側44に入り、ここから吐出管83を経て外部に
吐出される。
シャフト5、偏心ピン53、ドライブブッシュ54、ボ
ス23等からなる公転旋回機構を介して旋回スクロール
2が駆動され、旋回スクロール2は自転阻止機構3によ
って自転を阻止されながら公転旋回半径の円軌道上を公
転旋回運動する。すると、ガスが吸入管82を経て低圧
側45に入り、このガスは通路61を通って低圧室43
を経た後密閉空間24内に吸入される。そして、旋回ス
クロール2の公転旋回運動により密閉空間24の容積が
減少するのに伴って、圧縮されながら中央部に至り、吐
出ポート13より逆止弁17を押し開いて高圧室42か
ら高圧側44に入り、ここから吐出管83を経て外部に
吐出される。
【0009】これと同時に油ポンプ51が駆動され、油
タンク9内に貯留された潤滑油は吸入管56を通って吸
い上げられ、この油ポンプ51によって付勢されて給油
孔52に吐出される。次いで、この潤滑油は給油孔52
内を前方に流れ途中分流し後部軸受72、前部軸受71
を潤滑し、本流は偏心ピン53の先端の給油孔52の開
口から噴出し、偏心ピン53、旋回軸受73を潤滑して
旋回スクロール2とフレーム6との間に形成された油溜
め室63に入る。図2,図3において、油溜め室63に
入った潤滑油は油溝66を通ってスラスト面65、自転
阻止機構3等の摺動部を潤滑する。また油溜め室63に
入った潤滑油の一部は排油孔62から密閉ハウジング8
内底部に滴下する。そして密閉ハウジング8内底部に滴
下した潤滑油は連結管92内を通って油タンク9内に入
りここに貯留される。
タンク9内に貯留された潤滑油は吸入管56を通って吸
い上げられ、この油ポンプ51によって付勢されて給油
孔52に吐出される。次いで、この潤滑油は給油孔52
内を前方に流れ途中分流し後部軸受72、前部軸受71
を潤滑し、本流は偏心ピン53の先端の給油孔52の開
口から噴出し、偏心ピン53、旋回軸受73を潤滑して
旋回スクロール2とフレーム6との間に形成された油溜
め室63に入る。図2,図3において、油溜め室63に
入った潤滑油は油溝66を通ってスラスト面65、自転
阻止機構3等の摺動部を潤滑する。また油溜め室63に
入った潤滑油の一部は排油孔62から密閉ハウジング8
内底部に滴下する。そして密閉ハウジング8内底部に滴
下した潤滑油は連結管92内を通って油タンク9内に入
りここに貯留される。
【0010】図2,図3において、58はフレーム6に
穿設された給油孔でその一端の給油孔出口58aはフレ
ーム6の前面に形成されたスラスト面65に穿設された
油溝66の中に開口し、給油孔58の他端は密閉ハウジ
ング8の外周部へ延伸し、油タンク9に追設された給油
管57の一端に接続されている。給油管57の他端は油
タンク9内に開口している。
穿設された給油孔でその一端の給油孔出口58aはフレ
ーム6の前面に形成されたスラスト面65に穿設された
油溝66の中に開口し、給油孔58の他端は密閉ハウジ
ング8の外周部へ延伸し、油タンク9に追設された給油
管57の一端に接続されている。給油管57の他端は油
タンク9内に開口している。
【0011】図2に示すように、密閉ハウジング8内の
潤滑油を油タンク9内に戻すための連結管92内に逆止
弁機構100が設けられている。この逆止弁機構100
は逆止ボール101、弁座102、リテーナ103から
なり、弁座102には通口104が設けられ、リテーナ
103にも多数の穴105が穿設されている。
潤滑油を油タンク9内に戻すための連結管92内に逆止
弁機構100が設けられている。この逆止弁機構100
は逆止ボール101、弁座102、リテーナ103から
なり、弁座102には通口104が設けられ、リテーナ
103にも多数の穴105が穿設されている。
【0012】しかして、圧縮機を長時間停止した後、こ
れを起動すると、油ポンプ51が回転するとともに密閉
ハウジング8内のガスがスクロール型圧縮機構Cの密閉
空間24内に吸入されるので、密閉ハウジング8内の圧
力は下降し始める。一方、油タンク9内の圧力は圧縮機
の停止中と変わらないため、密閉ハウジング8内の圧力
と油タンク9内の圧力との間に圧力差が生じる。この圧
力差により油タンク9内のガスが連結管92内を通って
密閉ハウジング8へ向けて逆流し、このガス流れによっ
て逆止弁機構100の逆止ボール101が持ち上げられ
て弁座102のガス通路104を閉止する。これによっ
て、密閉ハウジング8内の圧力と油タンク9内の圧力と
の圧力差が増大し、この圧力差によって油タンク9内の
潤滑油は給油管57、給油孔58を通って油溝66を経
てスラスト面に送り込まれる。
れを起動すると、油ポンプ51が回転するとともに密閉
ハウジング8内のガスがスクロール型圧縮機構Cの密閉
空間24内に吸入されるので、密閉ハウジング8内の圧
力は下降し始める。一方、油タンク9内の圧力は圧縮機
の停止中と変わらないため、密閉ハウジング8内の圧力
と油タンク9内の圧力との間に圧力差が生じる。この圧
力差により油タンク9内のガスが連結管92内を通って
密閉ハウジング8へ向けて逆流し、このガス流れによっ
て逆止弁機構100の逆止ボール101が持ち上げられ
て弁座102のガス通路104を閉止する。これによっ
て、密閉ハウジング8内の圧力と油タンク9内の圧力と
の圧力差が増大し、この圧力差によって油タンク9内の
潤滑油は給油管57、給油孔58を通って油溝66を経
てスラスト面に送り込まれる。
【0013】この構造では起動時、連結管92を閉止
し、強制的に圧力差を作り出すことができるので一層確
実な給油を行うことができる。この逆止弁機構は、特願
平6−95747号に記載のものと同一であり、上記の
ような本来の作用を有する他、下記に示すような油ポン
プ51の能力低下を防止する独自作用を有する。即ち、
この圧力差によって油タンク9内に貯留されている潤滑
油はこの中に多量の冷媒が溶け込んでいても吸上管56
を通って油ポンプ51内に強制的に送り込まれ油ポンプ
51によって付勢されて所要潤滑個所に供給される。油
タンク9内の潤滑油の量が少なくなることによってその
内部の圧力が低下すると、逆止弁機構100の逆止ボー
ル101はその自重によって落下してガス通路を開き、
リテーナ103上に保持される。これによって密閉ハウ
ジング8内底部に滴下した潤滑油が逆止弁機構100の
弁座102の通口104、リテーナ103の多数の穴1
05を通り、連結管92を経て油タンク9内に入り、こ
の内部に貯留される。
し、強制的に圧力差を作り出すことができるので一層確
実な給油を行うことができる。この逆止弁機構は、特願
平6−95747号に記載のものと同一であり、上記の
ような本来の作用を有する他、下記に示すような油ポン
プ51の能力低下を防止する独自作用を有する。即ち、
この圧力差によって油タンク9内に貯留されている潤滑
油はこの中に多量の冷媒が溶け込んでいても吸上管56
を通って油ポンプ51内に強制的に送り込まれ油ポンプ
51によって付勢されて所要潤滑個所に供給される。油
タンク9内の潤滑油の量が少なくなることによってその
内部の圧力が低下すると、逆止弁機構100の逆止ボー
ル101はその自重によって落下してガス通路を開き、
リテーナ103上に保持される。これによって密閉ハウ
ジング8内底部に滴下した潤滑油が逆止弁機構100の
弁座102の通口104、リテーナ103の多数の穴1
05を通り、連結管92を経て油タンク9内に入り、こ
の内部に貯留される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の横型密閉ス
クロール圧縮機においては、液バック運転のあと、長期
間圧縮機の運転を停止していた場合、旋回スクロール2
の背面とフレーム6前面のスラスト面65との摺動面は
油が洗い落とされており、起動時に油タンク9内の潤滑
油は、油タンク9と密閉ハウジング8内の冷媒の圧力差
により給油管57を通って、前記摺動部に給油される
が、その給油孔58の出口位置が旋回スクロール2の背
面で下方にあるため、給油された油がスラスト面65に
穿設された油溝66に供給されると共に、一部は油溜め
室63に供給され、やや遅れて油溝66の上部に供給さ
れるが、この時間遅れのため、スラスト面65の焼付き
が発生するという問題があった。
クロール圧縮機においては、液バック運転のあと、長期
間圧縮機の運転を停止していた場合、旋回スクロール2
の背面とフレーム6前面のスラスト面65との摺動面は
油が洗い落とされており、起動時に油タンク9内の潤滑
油は、油タンク9と密閉ハウジング8内の冷媒の圧力差
により給油管57を通って、前記摺動部に給油される
が、その給油孔58の出口位置が旋回スクロール2の背
面で下方にあるため、給油された油がスラスト面65に
穿設された油溝66に供給されると共に、一部は油溜め
室63に供給され、やや遅れて油溝66の上部に供給さ
れるが、この時間遅れのため、スラスト面65の焼付き
が発生するという問題があった。
【0015】本発明は上記従来技術の欠点を解消し、起
動とほぼ同時に圧縮機構の摺動部へ給油できるようにし
て、摺動面の焼付きを防止しようとするものである。
動とほぼ同時に圧縮機構の摺動部へ給油できるようにし
て、摺動面の焼付きを防止しようとするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
したものであって、横置き密閉ハウジング内の運転時に
低圧となる区画の前方に設置された圧縮機構と、同区画
の比較的後方に設置された電動モータと、上記圧縮機構
と電動モータとを連結し内部に同圧縮機構の摺動部に連
なる給油通路を備えたほぼ水平な回転シャフトと、同回
転シャフトの後端部に設けられ上記給油通路を経て圧縮
機構の摺動部へ油を送る油ポンプと、潤滑油を一時貯留
するよう上記密閉ハウジングの外部下側に設けられた油
タンクと、同油タンクと上記油ポンプの吸入口とを接続
し圧縮機構の摺動部へ送る油を吸入する油吸入管と、上
記密閉ハウジングの下部と上記油タンクとを接続し起動
時における密閉ハウジングの圧力降下によって閉じる逆
止弁機構を備えた油戻し管と、上記油ポンプを通らずに
上記油タンクから直接上記圧縮機構内の摺動部に接続し
起動時の密閉ハウジングと油タンクとの圧力差によって
圧縮機構の摺動部に油を供給する給油通路とを備えた横
型密閉スクロール圧縮機において、次の特徴を有する横
型密閉スクロール圧縮機に関するものである。
したものであって、横置き密閉ハウジング内の運転時に
低圧となる区画の前方に設置された圧縮機構と、同区画
の比較的後方に設置された電動モータと、上記圧縮機構
と電動モータとを連結し内部に同圧縮機構の摺動部に連
なる給油通路を備えたほぼ水平な回転シャフトと、同回
転シャフトの後端部に設けられ上記給油通路を経て圧縮
機構の摺動部へ油を送る油ポンプと、潤滑油を一時貯留
するよう上記密閉ハウジングの外部下側に設けられた油
タンクと、同油タンクと上記油ポンプの吸入口とを接続
し圧縮機構の摺動部へ送る油を吸入する油吸入管と、上
記密閉ハウジングの下部と上記油タンクとを接続し起動
時における密閉ハウジングの圧力降下によって閉じる逆
止弁機構を備えた油戻し管と、上記油ポンプを通らずに
上記油タンクから直接上記圧縮機構内の摺動部に接続し
起動時の密閉ハウジングと油タンクとの圧力差によって
圧縮機構の摺動部に油を供給する給油通路とを備えた横
型密閉スクロール圧縮機において、次の特徴を有する横
型密閉スクロール圧縮機に関するものである。
【0017】(1) 上記油ポンプを通らず直接圧縮機
構内の摺動部に給油する給油通路の出口を、旋回スクロ
ールの背面に摺接する固定部の面のシャフトの中心位置
より上方に穿設した。
構内の摺動部に給油する給油通路の出口を、旋回スクロ
ールの背面に摺接する固定部の面のシャフトの中心位置
より上方に穿設した。
【0018】(2) 上記(1)項に記載の横型密閉ス
クロール圧縮機において、旋回スクロールの背面に摺接
する固定部の面に、その最上部位置に穿設された給油通
路の出口に連なり下方に向かう円弧状の給油溝を設け
た。
クロール圧縮機において、旋回スクロールの背面に摺接
する固定部の面に、その最上部位置に穿設された給油通
路の出口に連なり下方に向かう円弧状の給油溝を設け
た。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の一形態に係
る横型密閉スクロール圧縮機に用いられるフレームの二
面図であり、(a)は正面図、(b)は縦断面図であ
る。図において67はフレーム6の上半部に設けられた
円弧状の給油溝、58Xは従来の給油孔58に替えて設
けられた給油孔である。この給油孔58Xは、フレーム
6の中心部を迂回し、周辺部に沿って上部に達してい
る。上記給油孔58Xの出口58Xaはフレーム6の上
記給油溝67の中央部に開口している。上記以外の部分
の構成は従来技術と同じである。
る横型密閉スクロール圧縮機に用いられるフレームの二
面図であり、(a)は正面図、(b)は縦断面図であ
る。図において67はフレーム6の上半部に設けられた
円弧状の給油溝、58Xは従来の給油孔58に替えて設
けられた給油孔である。この給油孔58Xは、フレーム
6の中心部を迂回し、周辺部に沿って上部に達してい
る。上記給油孔58Xの出口58Xaはフレーム6の上
記給油溝67の中央部に開口している。上記以外の部分
の構成は従来技術と同じである。
【0020】従来から設けられている油溝66は従来通
り油溜め室63に連なっているが、給油孔58Xとは遮
断されている。しかして、圧縮機が長期間停止したり、
液バッグ運転で停止したあとの起動時には、密閉ハウジ
ング8内の冷媒圧力は下がるが、油タンク9内の冷媒圧
力は、逆止弁101が閉まるため、さほど下がらない。
この密閉ハウジング8と油タンク9の圧力差により油タ
ンク9内の潤滑油は給油孔58X及び同給油孔の出口5
8Xaを通ってスラスト面上部の給油溝67に供給され
る。その油は旋回スクロール2の回転により運ばれ、ス
ラスト面65を潤滑したあと、一部は油溝66に集めら
れ、油溜め室63に供給される。要するに本実施形態の
圧縮機においては、オイルタンク9から供給された油
は、スラスト面の上部の出口58Xaから供給されるの
で、起動にほとんど遅れることなくスラスト面に供給さ
れるため、スラスト面の焼付きを防止することができ
る。
り油溜め室63に連なっているが、給油孔58Xとは遮
断されている。しかして、圧縮機が長期間停止したり、
液バッグ運転で停止したあとの起動時には、密閉ハウジ
ング8内の冷媒圧力は下がるが、油タンク9内の冷媒圧
力は、逆止弁101が閉まるため、さほど下がらない。
この密閉ハウジング8と油タンク9の圧力差により油タ
ンク9内の潤滑油は給油孔58X及び同給油孔の出口5
8Xaを通ってスラスト面上部の給油溝67に供給され
る。その油は旋回スクロール2の回転により運ばれ、ス
ラスト面65を潤滑したあと、一部は油溝66に集めら
れ、油溜め室63に供給される。要するに本実施形態の
圧縮機においては、オイルタンク9から供給された油
は、スラスト面の上部の出口58Xaから供給されるの
で、起動にほとんど遅れることなくスラスト面に供給さ
れるため、スラスト面の焼付きを防止することができ
る。
【0021】
【発明の効果】本発明の横型密閉スクロール圧縮機にお
いては、油ポンプを通らず直接圧縮機構内の摺動部に給
油する給油通路の出口を、旋回スクロールの背面に摺接
する固定部の面のシャフトの中心位置より上方に穿設
し、あるいはさらに旋回スクロールの背面に摺接する固
定部の面に、その最上部位置に穿設された給油通路の出
口に連なり下方に向かう円弧状の給油溝を設けたので、
起動とほぼ同時に圧縮機構の摺動部に給油することがで
き、摺動面の焼付きを防止することができる。
いては、油ポンプを通らず直接圧縮機構内の摺動部に給
油する給油通路の出口を、旋回スクロールの背面に摺接
する固定部の面のシャフトの中心位置より上方に穿設
し、あるいはさらに旋回スクロールの背面に摺接する固
定部の面に、その最上部位置に穿設された給油通路の出
口に連なり下方に向かう円弧状の給油溝を設けたので、
起動とほぼ同時に圧縮機構の摺動部に給油することがで
き、摺動面の焼付きを防止することができる。
【図1】本発明の実施の一形態に係る横型密閉スクロー
ル圧縮機に用いられるフレームの二面図であり、(a)
は正面図、(b)は縦断面図である。
ル圧縮機に用いられるフレームの二面図であり、(a)
は正面図、(b)は縦断面図である。
【図2】従来の横型密閉スクロール圧縮機の縦断面図で
ある。
ある。
【図3】同圧縮機に用いられているフレームの二面図で
あり、(a)は正面図、(b)は縦断面図である。
あり、(a)は正面図、(b)は縦断面図である。
6 フレーム 58,58X 給油孔 58a,58Xa 給油孔の出口 65 スラスト面 66 油溝 67 給油溝 71 前部軸受
Claims (2)
- 【請求項1】 横置き密閉ハウジング内の運転時に低圧
となる区画の前方に設置された圧縮機構と、同区画の比
較的後方に設置された電動モータと、上記圧縮機構と電
動モータとを連結し内部に同圧縮機構の摺動部に連なる
給油通路を備えたほぼ水平な回転シャフトと、同回転シ
ャフトの後端部に設けられ上記給油通路を経て圧縮機構
の摺動部へ油を送る油ポンプと、潤滑油を一時貯留する
よう上記密閉ハウジングの外部下側に設けられた油タン
クと、同油タンクと上記油ポンプの吸入口とを接続し圧
縮機構の摺動部へ送る油を吸入する油吸入管と、上記密
閉ハウジングの下部と上記油タンクとを接続し起動時に
おける密閉ハウジングの圧力降下によって閉じる逆止弁
機構を備えた油戻し管と、上記油ポンプを通らずに上記
油タンクから直接上記圧縮機構内の摺動部に接続し起動
時の密閉ハウジングと油タンクとの圧力差によって圧縮
機構の摺動部に油を供給する給油通路とを備えた横型密
閉スクロール圧縮機において、上記油ポンプを通らず直
接圧縮機構内の摺動部に給油する給油通路の出口を、旋
回スクロールの背面に摺接する固定部の面のシャフトの
中心位置より上方に穿設したことを特徴とする横型密閉
スクロール圧縮機。 - 【請求項2】 旋回スクロールの背面に摺接する固定部
の面に、その最上部位置に穿設された給油通路の出口に
連なり下方に向かう円弧状の給油溝を設けたことを特徴
とする請求項1に記載の横型密閉スクロール圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14711596A JPH09324774A (ja) | 1996-06-10 | 1996-06-10 | 横型密閉スクロール圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14711596A JPH09324774A (ja) | 1996-06-10 | 1996-06-10 | 横型密閉スクロール圧縮機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09324774A true JPH09324774A (ja) | 1997-12-16 |
Family
ID=15422876
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14711596A Withdrawn JPH09324774A (ja) | 1996-06-10 | 1996-06-10 | 横型密閉スクロール圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09324774A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1719913A2 (en) * | 2001-02-05 | 2006-11-08 | Copeland Corporation | Horizontal scroll compressor |
CN110043678A (zh) * | 2019-05-16 | 2019-07-23 | 邵金国 | 一种现代农业生产用水渠阀门 |
-
1996
- 1996-06-10 JP JP14711596A patent/JPH09324774A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1719913A2 (en) * | 2001-02-05 | 2006-11-08 | Copeland Corporation | Horizontal scroll compressor |
EP1719913A3 (en) * | 2001-02-05 | 2010-03-31 | Emerson Climate Technologies, Inc. | Horizontal scroll compressor |
CN110043678A (zh) * | 2019-05-16 | 2019-07-23 | 邵金国 | 一种现代农业生产用水渠阀门 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030902 |