JPH09324746A - アキシャルプランジャポンプ - Google Patents

アキシャルプランジャポンプ

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JPH09324746A
JPH09324746A JP8145674A JP14567496A JPH09324746A JP H09324746 A JPH09324746 A JP H09324746A JP 8145674 A JP8145674 A JP 8145674A JP 14567496 A JP14567496 A JP 14567496A JP H09324746 A JPH09324746 A JP H09324746A
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JP
Japan
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shoe
plunger
swash plate
hydraulic fluid
hole
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JP8145674A
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English (en)
Inventor
Yoshio Okubo
好夫 大久保
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
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Unisia Jecs Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プランジャ部分からの作動液のリークを招く
ことなく、プランジャとシューの球面接触部に確実に作
動液を導入する。 【解決手段】 駆動軸13の端部に斜板16を設け、ハ
ウジング6内の斜板16に対向する位置にシリンダブロ
ック11を配置する。斜板16に補助プレート38を介
してスラストプレート41を付設する。シリンダブロッ
ク11に保持された各プランジャ19に、その端面と球
面接触するシュー21を設ける。スラストプレート41
と各プランジャ19をシュー21を介して当接させる。
シュー21に貫通孔33を形成し、スラストプレート4
1に環状溝35を形成する。環状溝35と貫通孔33に
より、ポンプ内低圧室48の低粘土の作動液を各摺接面
に導入する作動液導入路を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の燃料噴射
装置の燃料加圧用ポンプ等に用いられるアキシャルプラ
ンジャポンプに関し、とりわけ、各プランジャの動力伝
達部の潤滑構造を改良したアキシャルプランジャポンプ
に関する。
【0002】
【従来の技術】アキシャルプランジャポンプは、シリン
ダブロックと斜板がハウジング内において対向して配設
され、シリンダブロックと斜板が相対回転することによ
り、斜板がシリンダブロック上の複数個のプランジャを
順次押圧し、それによってプランジャがポンプ作用を為
すようになっている。そして、斜板側摺接面と各プラン
ジャの間には、各プランジャの端面に対して球面接触す
るシューが介装され、斜板による押圧荷重が各プランジ
ャに円滑に伝達されるようになっている。
【0003】ところで、上記のようなアキシャルプラン
ジャポンプにおいては、ポンプ作動時に、各プランジャ
とシューが大きな荷重を受けた状態で球面接触部で摺動
するため、この球面接触部の摩擦抵抗が著しく大きくな
り、その摩擦抵抗によって接触部の摩耗が促進された
り、動力損失が増大するという不具合を招く。
【0004】そこで、これに対処し得るアキシャルプラ
ンジャポンプとして、従来、例えば実開平4−1126
4号公報に示されるようなものが案出されている。この
アキシャルプランジャポンプは、各プランジャの端面
に、シューとの球面接触部とプランジャの内部を連通す
る貫通孔を形成し、プランジャ内部の作動液をこの貫通
孔を通して前記球面接触部に導入するようにしたもの
で、導入した作動液により球面接触部の潤滑を行うよう
にしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種のア
キシャルプランジャポンプは、近年、自動車の燃料噴射
装置の燃料加圧用ポンプとして用いられるようになって
きている。しかしながら、上記のアキシャルプランジャ
ポンプをこのような用途で用いた場合には、作動液であ
るガソリン等の燃料の粘度が低いことから、プランジャ
の貫通孔から球面接触部にリークする燃料が増大し、ポ
ンプ効率が低下するという不具合を招く。
【0006】そこで本発明は、プランジャ内部からの作
動液のリークを招くことなく、プランジャとシューの球
面接触部に確実に作動液を導入できるようにして、ポン
プ効率を低下させることなく、球面接触部の潤滑が確実
にできるアキシャルプランジャポンプを提供しようとす
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上述した課題を
解決するための手段として、複数個のプランジャを軸方
向に沿って進退自在に保持するシリンダブロックが、ハ
ウジング内で斜板に対向して配設され、この斜板とシリ
ンダブロックの相対回転によりプランジャが順次押圧さ
れて吸入通路から吸い入れた低粘度の作動液を吐出通路
に送り出すアキシャルプランジャポンプであって、前記
各プランジャがその端面に球面接触するシューを介して
斜板側摺接面と当接するものにおいて、前記各プランジ
ャとシューの球面接触部と、シューの外域のポンプ内低
圧室とを連通する作動液導入路を設けた。この場合、ポ
ンプ内低圧室の低粘土の作動液が作動液導入路を通って
各プランジャとシューの球面接触部に導入され、プラン
ジャの内部からの作動液のリークは生じなくなる。
【0008】前記作動液導入路は、前記シューの斜板側
摺接面と接触する端面に導通させるようにしても良い。
この場合、シューと斜板側摺接面との接触部にも確実に
作動液が導入されるようになり、この部分も同時に潤滑
できるようになる。
【0009】さらに、前記各シューに、その斜板側とプ
ランジャ側の各端部を連通する貫通孔を形成すると共
に、前記斜板側摺接面に、前記すべてのシューの貫通孔
に連通する環状溝を形成し、前記各シューの貫通孔と前
記環状溝によって前記作動液導入路を構成するようにし
ても良い。この場合、各シューと斜板側摺接面との接触
部には環状溝を通して作動液が導入され、各プランジャ
とシューの球面接触部には前記環状溝と貫通孔を通して
作動液が導入されるようになる。また、この場合、作動
液導入路の構造が単純化されることから、その成形が容
易になる。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0011】図1,図2に示す実施の形態は、自動車の
燃料噴射装置の燃料加圧用のポンプに、本発明にかかる
アキシャルプランジャポンプ1を適用したもので、図1
に示すように、燃料タンク2から供給ポンプ3を介して
低圧状態で供給されたガソリン等の燃料(作動液)をこ
のアキシャルプランジャポンプ1によって所定の圧力に
加圧してインジェクター4に供給し、その燃料をインジ
ェクター4でエンジンのシリンダ(図示せず。)内に噴
射すると共に、余剰燃料をインジェクター4からポンプ
1の吸入通路5に戻すようになっている。
【0012】このアキシャルプランジャポンプ1は、ハ
ウジング6が凹部7を有するハウジング本体8と、その
前端部に取り付けられるフロントカバー9とから成り、
ハウジング本体8の凹部7内には、後述するポンプ機能
ブロック60が固定されている。また、フロントカバー
9には、駆動軸13がニードルベアリング及びメタルベ
アリングから成るラジアル軸受14,15を介して支持
されており、この駆動軸13のハウジング6内に臨む側
の端部には、その端面が軸線に対して所定角度に傾斜し
た斜板16が一体に形成され、ハウジング6の外部に突
出する側の端部には、エンジンのカムシャフト(図示せ
ず。)と結合するためのカップリング17が設けられて
いる。
【0013】前記ポンプ機能ブロック60は、複数個の
プランジャ19を軸方向に沿って収容するシリンダブロ
ック11と、吸入チェック弁24及び吐出チェック弁2
5を収容するバルブブロック10とに軸方向で分割さ
れ、これらのブロック10,11が重合状態で両ブロッ
ク10,11の中央部を貫通するボルト12によってハ
ウジング6の底部に固定されている。尚、シリンダブロ
ック11は硬度の高いの鉄系の金属材料によって形成さ
れ、バルブブロック10はアルミ材料によって形成され
ている。
【0014】このうち、シリンダブロック11には、軸
方向に沿ったシリンダ孔18が周方向等間隔に複数個設
けられ、この各シリンダ孔18にプランジャ19とその
プランジャ19を斜板16方向に付勢するためのスプリ
ング32とが収容されるが、各シリンダ孔18の底部は
バルブブロック10の端面によって閉塞されるようにな
っている。つまり、シリンダブロック11とバルブブロ
ック10とは、バルブブロック10の端面が各シリンダ
孔18の底部を閉塞するように分割されている。そし
て、シリンダブロック11に収容される各プランジャ1
9は、その端面に半球状の凹部20が形成され、この凹
部20に後述するシュー21の球状の端部が摺動自在に
嵌合されている。
【0015】他方、バルブブロック10には、各シリン
ダ孔18に連通する複数個の吸入ポート22と吐出ポー
ト23が形成されており、各吸入ポート22には吸入チ
ェック弁24が、また、各吐出ポート23には吐出チェ
ック弁25が夫々設けられている。そして、前記のすべ
ての吸入ポート22は、バルブブロック10の背面にお
いて、ハウジング本体8に形成された吸入側環状溝26
に連通し、この環状溝26を介してハウジング本体8の
吸入通路5に連通しており、これに対して、前記のすべ
ての吐出ポート23は、バルブブロック10の外周に形
成された吐出側環状溝27に連通し、この環状溝27を
介してハウジング本体8の吐出通路28に連通してい
る。
【0016】尚、図中29は、吸入通路5のうちの図示
しない吸入配管接続口と前記吸入側環状溝26の間に設
けられて、吸入圧を一定低圧に維持する低圧レギュレー
タであり、この低圧レギュレータ29のドレンポート3
0は戻し配管31を通して燃料タンク2に連通してい
る。また、36は、吐出側環状溝27に接続された脈圧
防止用のアキュムレータであり、37は、吐出圧センサ
である。
【0017】一方、駆動軸13に形成された斜板16の
端面には、円盤状の補助プレート38が相対回転可能に
取り付けられている。この補助プレート38はその中央
部にボス39が設けられ、このボス39が、斜板16の
端面中央に形成された支持穴40に相対回転可能に嵌入
されている。そして、この補助プレート38のシリンダ
ブロック11側の端面には、硬度が高く、摩擦係数の小
さいスラストプレート41がボルト42によって回転可
能に取り付けられ、このスラストプレート41の端面
(斜板側摺接面)に、前記各シュー21の偏平な端面が
摺動自在に当接するようになっている。各プランジャ1
9は前述のように斜板16方向にスプリング付勢されて
いるため、各シュー21の端面はこのプランジャ19の
付勢力を受けて常時スラストプレート41に押し付けら
れている。
【0018】また、フロントカバー9の斜板16の背面
位置には荷重支持フランジ43が設けられており、この
荷重支持フランジ43と斜板16の間、及び、斜板16
と補助プレート38の間には、ニードルベアリングから
成るスラスト軸受44a,44bが介装されている。こ
のスラスト軸受44a,44bは、補助プレート38が
プランジャ19から受ける反力のうちの軸方向成分をフ
ロントカバー9の荷重支持フランジ43に支持させるた
めのものであり、プランジャ19から受ける反力の径方
向成分は、補助プレート38のボス39と駆動軸13の
支持穴40との嵌合部によって支持されるようになって
いる。
【0019】さらに、前記補助プレート38の外周縁部
には、ハウジング6の駆動軸支持部の周域から斜板16
の周域にかけてを覆う金属製のベローズ45の一端が密
閉状態で接合されている。そして、このベローズ45の
他端側は環状の取付フランジ46に同様に密閉状態で接
合されており、この取付フランジ46の外周縁部がハウ
ジング本体8とフロントカバー9の接合部間に介装さ
れ、ボルト47によってフロントカバー9と共にハウジ
ング本体8に結合されている。そして、前記ベローズ4
5に囲繞された駆動軸周域の空間には高粘度の潤滑液が
封入されている。つまり、ベローズ45は、ハウジング
6の内部を、シリンダブロック11からの漏出燃料(低
粘度の作動液)で満たされるポンプ内低圧室48と、高
粘度の潤滑液で満たされる潤滑液室49とに隔成してい
る。
【0020】尚、50は、駆動軸13を支持するラジア
ル軸受14に隣接して設けられたオイルシールであり、
このオイルシール50とラジアル軸受14には、フロン
トカバー9の荷重支持フランジ43に形成された導入孔
51を通して潤滑液が確実に導入されるようになってい
る。また、駆動軸13の斜板連接コーナ部には、斜板1
6の支持穴40の底部と駆動軸13の周域空間とを連通
する導入孔52が形成されていて、この導入孔52を通
して支持穴40と補助プレート38のボス39との嵌合
隙間にも潤滑液を導入できるようになっている。
【0021】ここで、前記プランジャ19と、スラスト
プレート41の端面(斜板側摺接面)の間に介装される
各シュー21は、図1の円形破線で囲った拡大部分で示
すように、その軸中心位置に、斜板16側の偏平な端面
とプランジャ19側の球状の端面を連通する貫通孔33
が形成されている。この貫通孔33の斜板16側の端部
は、貫通孔33の一般部よりも径の大きい拡径部34と
なっている。これに対し、スラストプレート41の端面
には、摺接するすべてシュー21の貫通孔33(拡径部
34)と連通する断面V字状の環状溝35が形成されて
いる。この環状溝35の径は、具体的には、斜板16の
傾動に伴うシュー接触部の径方向の変位を考慮し、常
に、環状溝35が各シュー21の拡径部34の範囲から
はみ出すことのないように設定されている。そして、こ
のスラストプレート41の環状溝35と各シュー21の
貫通孔33は、本発明における作動液導入路を構成する
もので、これらを通してスラストプレート41と各シュ
ー21との接触面と、各シュー21とプランジャ19の
球面接触部とにポンプ内低圧室48内の作動液(燃料)
を供給するようになっている。また、各プランジャ19
の凹部20内の中心位置には窪み54が形成されてい
て、貫通孔33から導入されたポンプ内低圧室48内の
作動液をこの窪み54によって保持できるようになって
いる。
【0022】尚、図中53は、ポンプ機能ブロック60
の隙間からポンプ内低圧室48に漏出した作動液(燃
料)を燃料タンン2に戻すための戻し通路である。
【0023】以上の構成において、エンジンの始動に伴
って駆動軸13が回転すると、駆動軸13と一体の斜板
16が回転し、これにより、補助プレート38がベロー
ズ45に回転を阻止されて斜板16と相対回転しつつこ
の斜板16と一体に揺動(首振り)する。そして、こう
して補助プレート38が揺動すると、スラストプレート
41とそれに摺接するシュー21を介してシリンダブロ
ック11上のプランジャ19が順次進退動作を繰り返し
て、ポンプ作用が連続的に為されるようになる。このと
き、燃料タンク2から供給ポンプ3を介して吸入通路5
に供給された作動液(燃料)は、吸入通路5の途中にお
いて低圧レギュレータ29で設定低圧に調圧された後、
吸入側環状溝26、吸入ポート22、吸入チェック弁2
4を順次介してシリンダ孔18に吸い入れられ、ここで
プランジャ19によって加圧された後にシリンダ孔18
から吐出チェック弁25、吐出ポート23、吐出側環状
溝27、吐出通路28を順次通ってインジェクター4へ
と供給され、インジェクター4で使用された作動液の余
剰分は吸入通路5へと戻される。
【0024】また、ポンプ運転時にスラストプレート4
1から各プランジャ19に動力が伝達される際には、各
プランジャ19に対応するシュー21が、軸方向の大き
な荷重を受けつつスラストプレート41と各プランジャ
19に対して摺動することとなるが、スラストプレート
41と各シュー21の接触部には、スラストプレート4
1の環状溝35を通して、さらに各シュー21とプラン
ジャ19の球面接触部には、環状溝35と各シュー21
の貫通孔33を通して、夫々ポンプ内低圧室48の作動
液(燃料)が充分に供給されるため、各摺接部は作動液
(燃料)によって確実に潤滑され、各接触部での摩擦抵
抗は小さく保たれることとなる。特に、スラストプレー
ト41とシュー21、シュー21とプランジャ19の各
摺接部への作動液(燃料)の供給は前記環状溝35と貫
通孔33を通して各摺接部の中心部付近に為されるた
め、各摺接部の潤滑は非常に効率の良いものとなる。つ
まり、各接触部の中心部付近はポンプ内低圧室48の作
動液(燃料)が最も直接流入しにくい部分であるため、
環状溝35と貫通孔33を通してこの中心部付近に供給
することにより各接触部の全域をほぼ均一に潤滑するこ
とができる。
【0025】このアキシャルプランジャポンプ1の場
合、前記各接触部に対して各プランジャ19の内部側か
ら作動液(燃料)を供給するのではなく、スラストプレ
ート41の環状溝35と貫通孔33からポンプ内低圧室
48の作動液(燃料)を供給するようにしているため、
各プランジャ19からの作動液(燃料)のリークが増大
するようなことはない。したがって、このアキシャルプ
ランジャポンプ1においては、作動液(燃料)を効率良
く高圧に加圧することができる。
【0026】さらに、このアキシャルプランジャポンプ
1においては、スラストプレート41の環状溝35と各
プランジャ19の貫通孔33とによって作動液供給路を
構成するようにしていることから、単純な加工のみによ
って作動液供給路を容易に形成することができる。この
ため、低コストでの製造が可能である。また、スラスト
プレート41の環状溝35は、その外形を型加工によっ
て形成する際に同時に形成するようにすればより低コス
トでの製造が可能である。
【0027】尚、この発明の実施の形態は以上で説明し
たものに限るものでなく、例えば、図3に示すようにシ
ュー21の貫通孔33の途中から放射状に分岐する複数
個の分岐孔55を形成し、この分岐孔55の端部をプラ
ンジャ側端面の頂部からずれた位置に開口させるように
したり、スラストプレート41の環状溝35の径方向内
側と外側に補助環状溝35aを形成するようにしても良
い。分岐孔55を設けた場合には、各シュー21とプラ
ンジャ19の球状接触部の全域に、また、補助環状溝3
5aを設けた場合には、各シュー21とスラストプレー
ト41の接触部の全域に夫々作動液(燃料)を確実に供
給することができる。また、図4に示すように、スラス
トプレート41に環状溝35を形成せずに、各シュー2
1に、貫通孔33のスラストプレート側端部とシュー2
1の外周面を直接連通する導入孔56を形成するように
しても良い。この場合にはスラストプレート側には何等
加工を施す必要が無くなる。
【0028】さらに、上記の実施の形態においては、斜
板16側が駆動回転するタイプのアキシャルプランジャ
ポンプについて説明したが、シリンダブロック側が駆動
回転するタイプのアキシャルプランジャポンプであって
も良い。
【0029】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明は、各プラ
ンジャとシューの球面接触部と、シューの外域のポンプ
内低圧室とを連通する作動液導入路を設け、ポンプ内低
圧室の低粘土の作動液を作動液導入路を通して各プラン
ジャとシューの球面接触部に導入するようにしたため、
プランジャ内部からの作動液の大きなリークを招くこと
なく、プランジャとシューの球面接触部に確実に作動液
を導入することができ、その結果、ポンプ効率を低下さ
せることなく、球面接触部の潤滑を確実に行うことがで
きる。
【0030】また、請求項2の発明は、さらに前記作動
液導入路を、前記シューの斜板側摺接面と接触する端面
に導通させたため、プランジャ内部からの作動液の大き
なリークを招くことなく、プランジャとシューの球面接
触部と、シューと斜板側摺接面との接触部に確実に作動
液を導入することができる。
【0031】さらに、請求項3の発明は、前記各シュー
に、その斜板側とプランジャ側の各端部を連通する貫通
孔を形成すると共に、前記斜板側摺接面に、前記すべて
のシューの貫通孔に連通する環状溝を形成し、前記各シ
ューの貫通孔と前記環状溝によって前記作動液導入路を
構成するようにしたため、作動液導入路の加工が極めて
容易になり、製造コストを大幅に削減することが可能に
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一つの実施の形態を示す断面図。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図。
【図3】本発明の他の実施の形態を示す要部の拡大断面
図。
【図4】本発明のさらに他の実施の形態を示す要部の拡
大断面図。
【符号の説明】
1…アキシャルプランジャポンプ、 5…吸入通路、 6…ハウジング、 11…シリンダブロック、 16…斜板、 19…プランジャ、 21…シュー、 28…吐出通路、 33…貫通孔(作動液導入路)、 35…貫通孔(作動液導入路)、 48…ポンプ内低圧室、 55…分岐孔(作動液導入路)、 56…導入孔(作動液導入)。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個のプランジャを軸方向に沿って進
    退自在に保持するシリンダブロックが、ハウジング内で
    斜板に対向して配設され、この斜板とシリンダブロック
    の相対回転によりプランジャが順次押圧されて吸入通路
    から吸い入れた低粘度の作動液を吐出通路に送り出すア
    キシャルプランジャポンプであって、前記各プランジャ
    がその端面に球面接触するシューを介して斜板側摺接面
    と当接するものにおいて、前記各プランジャとシューの
    球面接触部と、シューの外域のポンプ内低圧室とを連通
    する作動液導入路を設けたことを特徴とするアキシャル
    プランジャポンプ。
  2. 【請求項2】 前記作動液導入路を、前記シューの斜板
    側摺接面と接触する端面に導通させたことを特徴とする
    請求項1に記載のアキシャルプランジャポンプ。
  3. 【請求項3】 前記各シューに、その斜板側とプランジ
    ャ側の各端部を連通する貫通孔を形成すると共に、前記
    斜板側摺接面に、前記すべてのシューの貫通孔に連通す
    る環状溝を形成し、前記各シューの貫通孔と前記環状溝
    によって前記作動液導入路を構成したことを特徴とする
    請求項1に記載のアキシャルプランジャポンプ。
JP8145674A 1995-12-28 1996-06-07 アキシャルプランジャポンプ Pending JPH09324746A (ja)

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DE19653158A DE19653158A1 (de) 1995-12-28 1996-12-19 Axial-Plungerkolbenpumpe
GB9626789A GB2308623A (en) 1995-12-28 1996-12-23 Axial plunger pump
US08/771,918 US5782161A (en) 1995-12-28 1996-12-23 Axial plunger pump with a partition between the lubricating chamber and the working fluid chamber
KR1019960073958A KR100199667B1 (ko) 1995-12-28 1996-12-27 축 방향 플런저 펌프

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1082353A (ja) * 1996-09-09 1998-03-31 Hitachi Ltd 燃料ポンプ
JP2015178808A (ja) * 2014-03-19 2015-10-08 カヤバ工業株式会社 液圧回転機
JP2021042704A (ja) * 2019-09-10 2021-03-18 株式会社タカコ 液圧回転機及びピストンシュー

Cited By (3)

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