JPH09324586A - ブラインド装置 - Google Patents

ブラインド装置

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JPH09324586A
JPH09324586A JP8165218A JP16521896A JPH09324586A JP H09324586 A JPH09324586 A JP H09324586A JP 8165218 A JP8165218 A JP 8165218A JP 16521896 A JP16521896 A JP 16521896A JP H09324586 A JPH09324586 A JP H09324586A
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Kenji Fukuiri
賢治 福入
Minoru Kanitani
実 蟹谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 緊急時等の必要な際に、スラット端部の縦枠
への噛み付き等の不都合を生じさせることなしに、閉鎖
した開口部を手動により簡単かつ迅速に開放することが
できるブラインド装置を提供すること。 【解決手段】 ブラインド装置1は、開口部6に並置さ
れたスラット7と、各スラット7を昇降させる昇降手段
8とを具備しており、昇降手段8は、各スラット7の一
端部に連結されたリンク機構11と、走行によりリンク
機構11の伸縮を行わせるチェーン12と、チェーン1
2を走行させる走行装置13とを具備しており、走行装
置13は、チェーン12に対する走行力を発生する電動
モータ81と、手動引き下げ操作によりチェーン12に
対する走行力を発生する手動走行力発生手段82と、電
動モータ81と手動走行力発生手段82とからの走行力
をチェーン12に伝達する伝達手段83とを具備してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物の窓等の開口
部に配されて、当該開口部を開閉するために用いられる
ブラインド装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】この種のブラインド装
置では、一般に、開口部の上部に左右の縦枠を橋絡して
回転軸が設けられ、この回転軸の両端にはスプロケット
ホイールが取り付けられ、各スプロケットホイールには
走行体の一つであるチエーンが掛けられ、チエーンには
多数のスラットの各端部を支持するリンク機構が連結さ
れ、電動モータ等からなる駆動機構の作動により回転軸
が回転されると、各スプロケットホイールが回転されて
チエーンが走行され、チエーンの走行によりリンク機構
を介して多数のスラットが上昇、下降され、而して建物
の窓等の開口部を開放、閉鎖するようになっている。
【0003】かかる従来のブラインド装置では、閉鎖完
了後は、防犯のため、スラットが簡単に持ち上げられて
開口部が開放されないように、通常、チエーンは、案内
通路に保持されて不撓状態にされており、最下端のスラ
ットを持ち上げても、リンク機構を折り畳めないように
なっている。
【0004】ところで、チエーン走行による開口部の開
放では間に合わず、また、チエーン走行に必要な電力の
供給も必ずしも期待し得ないような、例えば火災、地震
等の災害において緊急に建物外に脱出したい場合には、
上述の通り防犯の観点から開口部が開放されないように
なっていると、極めて不都合であり、手動にて容易に迅
速に開口部を開放し得るようになっていることが、ブラ
インド装置に要求される。
【0005】そこで本出願人は、先に、スラットに並置
された持ち上げ自在な作動棒と、連結手段によるリンク
機構の下部へのチェーンの連結を解除するように、作動
棒の持ち上げを連結手段に伝達する伝達機構とを有した
解除機構付きブラインド装置を提案した。この提案に係
るブラインド装置は、防犯機能を劣化させることなし
に、緊急時等の必要な際に、閉鎖した開口部を手動によ
り簡単かつ迅速に開放することができ、初期の目的を十
分に満足し得るものである。
【0006】しかしながら、提案に係るブラインド装置
によれば、作動棒の持ち上げが左右均等に行われること
を当然の前提としたものであるが、これがなされない場
合には、スラット端部の縦枠への噛み付きが生じ、緊急
時等の必要な際に、スラットを所定に持ち上げることが
困難となる虞がある。
【0007】なお、このような不都合な事態は、リンク
機構を伸縮させるチェーンの撓みを禁止するようにした
ブラインド装置に限って生じるものではなく、開口部を
閉鎖するように下降されたスラットにおいて、下端のス
ラットに手をかけて強制的に手動により所定距離だけそ
れを上昇させるようになっているものにも、通常、生じ
得るのである。
【0008】本発明は、前記諸点に鑑みてなされたもの
であって、その目的とするところは、緊急時等の必要な
際に、スラット端部の縦枠への噛み付き等の不都合を生
じさせることなしに、閉鎖した開口部を手動により簡単
かつ迅速に開放することができるブラインド装置を提供
することにある。
【0009】本発明の他の目的とするところは、緊急開
放後、容易に元の状態に復帰させることができるブライ
ンド装置を提供することにある。
【0010】本発明の更に他の目的とするところは、緊
急開放以外において、停電又は故障等において、開口部
を手動により簡単に開閉することができるブラインド装
置を提供することにある。
【0011】本発明の更に他の目的とするところは、緊
急開放時における開口部の手動開放において、一定の手
動引き下げ操作力でも、初期開放速度を速くすることが
でき、しかも、スラットの引き上げ荷重が増大しても大
きな手動引き下げ操作力を必要としないブラインド装置
を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明によれば前記目的
は、開口部に並置された多数のスラットと、各スラット
を昇降させる昇降手段とを具備したブラインド装置であ
って、昇降手段は、各スラットを支えるように、各スラ
ットの両端部に連結されたリンク機構と、走行によりリ
ンク機構の伸縮を行わせるように、リンク機構に連結さ
れた走行体と、走行体を走行させる走行装置とを具備し
ており、走行装置は、走行体に対する走行力を発生する
電動モータと、手動引き下げ操作により走行体に対する
走行力を発生する手動走行力発生手段と、電動モータと
手動走行力発生手段とからの走行力を走行体に伝達する
伝達手段とを具備したブラインド装置によって達成され
る。
【0013】好ましい例では、手動走行力発生手段は、
紐状体と、この紐状体の一端に連結された把持体と、紐
状体が巻き付けられた回転自在なドラムとを具備してお
り、把持体を介する紐状体の一定量の引き下げにより、
開口部を閉鎖するように下降されたスラットにおいて、
下端のスラットからの少なくとも所定枚数が少なくとも
所定距離だけ上昇されるようになっている。紐状体は、
伸び縮みの少ない強靱なワイヤー又は綿のロープ、チェ
ーン等の可撓性の長尺体であればよい。
【0014】ドラムは、紐状体が巻き付け収容される円
筒表面を具備して形成してもよいが、好ましくは、大径
部表面側から小径部表面側にかけて連続して巻き付け案
内螺旋溝が形成された截頭円錐体表面を具備して形成す
る。この場合、紐状体は、ドラムに固着されたその端部
から巻き付け案内螺旋溝に案内されて截頭円錐体表面に
巻き付けられて、小径部表面側から下方に垂れ下がるよ
うに配されており、この例では、把持体は紐状体におい
て小径部表面側から下方に垂れ下がった一端に連結され
る。
【0015】截頭円錐体表面を具備したドラムを用いる
と、緊急開放時における開口部の手動開放において、初
期の紐状体の手動引き下げの際には、小径部表面側にお
いて紐状体によるドラムの回転を生じさせることとなる
結果、一定量の手動引き下げ長さによって比較的多くド
ラムの回転を生じさせることができ、したがって、開口
部を速く開口することができ、しかも、初期開口では少
ない枚数のスラット荷重に対する小さい引き下げ操作力
でよく、これに続く更なる手動引き下げの際には、大径
部表面側での紐状体によるドラムの回転を生じさせるこ
ととなる結果、一定量の手動引き下げ長さによってはド
ラムの回転をそれほど生じさせることができないが、多
数枚の大きなスラット荷重に対する大きな引き下げ操作
力を生じさせることができ、而して、一定の手動引き下
げ操作力でも、初期開放速度を速くすることができ、し
かも、スラットを引き上げるための荷重が増大しても大
きな手動引き下げ操作力を必要としないことになる。な
お、このようなドラムを有した手動走行力発生手段は、
通常の手動開放機構にも適用し得る。
【0016】伝達手段は、太陽歯車と、この太陽歯車に
噛み合う遊星歯車と、この遊星歯車に噛み合う内歯歯車
とを有した遊星歯車機構を具備して構成してもよく、こ
の場合、太陽歯車を電動モータの出力回転軸に連結し、
一方向クラッチを介して内歯歯車を手動走行力発生手段
に連結し、遊星歯車を走行体に連結するとよいが、必ず
しもこれに限定されない。
【0017】本発明のブラインド装置は、手動引き下げ
操作後に、手動走行力発生手段を初期状態に復帰させる
復帰手段を具備していても、手動回転操作により走行体
に対する走行力を発生する他の手動走行力発生手段を具
備していても、更には、手動走行力発生手段の非作動
時、電動モータの作動による走行体に対する走行力の手
動走行力発生手段への伝達を禁止する禁止手段を具備し
ていてもよい。好ましい例では、ぜんまいばね手段を具
備する復帰手段により、緊急開放後、容易に手動走行力
発生手段を元の状態に復帰させることができ、また、他
の手動走行力発生手段を具備する際には、これにより、
緊急開放以外における停電又は故障等に際して、開口部
を手動により簡単に開閉することができる。
【0018】他の手動走行力発生手段を具備してブライ
ンド装置を構成する際、伝達手段は、電動モータと手動
走行力発生手段とからの走行力に加えて、この他の手動
走行力発生手段からの走行力をも走行体に伝達するよう
に、例えば、上記の遊星歯車機構に加えて、更にもう一
つの遊星歯車機構を具備して構成されていてもよいが、
これに必ずしも限定されない。
【0019】禁止手段の好ましい一例は、回動自在に支
持されたアームと、このアームに取り付けられたロック
部材と、手動走行力発生手段の非作動時にロック部材を
伝達手段に係合させるように、アームを回動させる弾性
力を発生するばね手段とを具備しており、手動走行力発
生手段の作動時に、手動走行力発生手段によってばね手
段の弾性力に抗してアームが回動され、ロック部材の伝
達手段への係合が解除されるようになっている。ロック
部材としては、爪状部材又は外周面に歯が形成された円
筒部材(ロックギヤ)等でもよい。
【0020】
【発明の実施の形態】次に本発明及びその実施の形態
を、図に示す好ましい実施例に基づいて更に詳細に説明
する。なお、本発明はこれら実施例に何等限定されない
のである。
【0021】
【実施例】図1から図12において、本例のブラインド
装置1は、左右の縦枠2及び3並びに上下枠4及び5に
囲まれた開口部6に並置された多数のスラット7と、各
スラット7を昇降させる昇降手段8と、スラット7を傾
動させるチルト機構9とを具備している。左右の縦枠2
及び3並びに上下枠4及び5はそれぞれ、例えば、建物
の窓の左右の縦框及び上下框に対応して配される。開口
部6の上方において、縦枠2及び3等に支持されて目隠
し板10が設けられており、目隠し板10は、上方に重
ね合わされたスラット7の束を覆い隠すようにしてい
る。
【0022】昇降手段8は、各スラット7を支えるよう
に、各スラット7の一端部に連結されたリンク機構11
と、走行によりリンク機構11の伸縮を行わせるよう
に、リンク機構11に連結された走行体としてのチェー
ン12と、チェーン12を走行させる走行装置13と、
チェーン12の撓みを阻止する撓み阻止手段14とを具
備している。
【0023】リンク機構11は、第一のリンク機構21
と、リンク機構21に並置された第二のリンク機構22
と、一端23が軸24を介してリンク機構21に、他端
25が軸26を介してリンク機構22にそれぞれ回動自
在に連結されてなる複数のスラット支持機構27とを具
備しており、各スラット7は、スラット支持機構27の
それぞれに支持されている。
【0024】リンク機構21は、軸24及び軸31を介
して直列に互いに回動自在に連結された複数のリンク部
材32を具備しており、リンク機構22は、軸26及び
軸33を介して直列に互いに回動自在に連結された複数
のリンク部材34を具備している。リンク部材32及び
34には、リンク機構21及び22の折り畳み方向を規
定する規制片35が一体的に設けられている。
【0025】スラット支持機構27のそれぞれは、一端
23が、リンク部材32の互いの回動自在な連結部(軸
24及び軸31の部位)において、一つ置きの連結部
(軸24の部位)に軸24を介して回動自在に連結され
ており、他端25が、リンク部材34の互いの回動自在
な連結部(軸26及び軸33の部位)において、一つ置
きの連結部(軸26の部位)に軸26を介して回動自在
に連結されているアーム41と、アーム41のほぼ中央
部に一体的に固着されて、水平方向に伸びた取付部42
とを有しており、取付部42は、縦枠2に形成された上
下方向に伸びる案内路44を通って伸長しており、縦枠
2の外側の取付部42にスラット7が固着されており、
こうしてスラット支持機構27のそれぞれは、案内路4
4に案内されて上下動自在であって、スラット7のそれ
ぞれを支持している。
【0026】チェーン12は、一端51及び他端52を
有して、スプロケットホイール53に掛けられており、
チェーン12の一端51は、連結手段54を介してリン
ク機構21及び22の下部55に連結されている。連結
手段54は、本例では最下端のスラット支持機構27を
介してチェーン12の下端51をリンク機構21及び2
2の下部55に連結しており、案内路44に案内されて
上下動自在であって、スラット支持機構27に連結され
た可動体61と、一端62が可動体61に回動かつ直動
自在に連結されており、他端63がチェーン12の一端
51にピン67を介して回動自在に連結されたアーム6
4と、チェーン12の一端51とアーム64との間に配
されており、一端65がチェーン12の一端51に、他
端66がアーム64にそれぞれ係止され、中央部がピン
67に巻かれたねじりコイルばね68からなる弾性手段
69とを具備している。
【0027】可動体61は、スラット支持機構27の取
付部42が貫通しており、案内路44に配されて当該案
内路44に案内されて上下動自在な本体71と、本体7
1にピン72を介して取り付けられた板状の取付部材7
3とを具備しており、アーム64は、一端62に長孔7
4を有しており、長孔74にピン75が挿通されている
ことにより、当該一端62で可動体61に回動かつ直動
自在に連結されている。ばね68は、チェーン12の一
端51に対してアーム64を、図2において反時計回り
に回動させるように、チェーン12の一端51に対して
アーム64を弾性的に付勢し、これにより可動体61を
案内路44に沿って下方に移動させるようにしている。
【0028】走行装置13は、チェーン12に対する走
行力を発生する電動モータ81と、手動引き下げ操作に
よりチェーン12に対する走行力を発生する手動走行力
発生手段82と、電動モータ81と手動走行力発生手段
82とからの走行力をチェーン12に伝達する伝達手段
83と、手動走行力発生手段82の非作動時、電動モー
タ81の作動によるチェーン12に対する走行力の手動
走行力発生手段82への伝達を禁止する禁止手段84と
を具備している。
【0029】ブラケット85等を介して上枠4内におい
て縦枠2の上部に取り付けられた電動モータ81は、非
作動時にはその出力回転軸114に自動的に回転制動が
掛けられるように、構成されている。したがって、電動
モータ81の非作動時であって開口部6の開放状態にお
いて、スラット7等の自重によってスラット7が下降し
て開口部6が勝手に閉鎖されないようにようになってい
る。
【0030】手動走行力発生手段82は、紐状体、本例
ではワイヤーロープ91と、ワイヤーロープ91の一端
に連結された把持体としてのノブ92と、ワイヤーロー
プ91が外周面201に巻き付けられた回転自在なドラ
ム93とを具備している。ワイヤーロープ91の他端
は、ねじ94によりドラム93に固着されている。手動
走行力発生手段82において、緊急時にノブ92を掴ん
でワイヤーロープ91を下方に引き下げることによりド
ラム93を回転させることができるようになっている。
したがって、ワイヤーロープ91は、開口部6において
建物の部屋側から人手により引き下げ操作可能に、当該
建物の部屋側に吊されている。
【0031】伝達手段83は、減速歯車機構としても機
能する遊星歯車機構100と、遊星歯車機構100の出
力軸101に固着された歯車102と、歯車箱103内
に収容されており、歯車102の回転を軸104に伝達
する歯車機構105と、軸104に固着されたスプロケ
ットホイール53とを具備しており、遊星歯車機構10
0は、回転自在な入力軸110に固着された太陽歯車1
11と、太陽歯車111の周りに回転自在に配されて、
太陽歯車111に噛み合う複数個の遊星歯車112と、
遊星歯車112に噛み合う内歯を有して、回転自在な内
歯歯車113とを有している。
【0032】入力軸110は、電動モータ81の出力回
転軸114に連結されており、このようにして太陽歯車
111は、入力軸110を介して電動モータ81の出力
回転軸114に連結されている。内歯歯車113は、手
動走行力発生手段82のドラム93に一方向クラッチ1
15を介して連結されており、一方向クラッチ115
は、ワイヤーロープ91の下方への引き下げによるドラ
ム93の回転を内歯歯車113に伝達し、ドラム93の
逆方向の回転を内歯歯車113に伝達しないようになっ
ている。遊星歯車112のそれぞれは、軸121を介し
て出力軸101のフランジ部122及び入力軸110が
貫通する環状板体123にそれ自体回転自在に支持され
ており、遊星歯車112の入力軸110の周りでの回転
は、出力軸101に伝達されるようになっている。この
ようにして遊星歯車112は、出力軸101、歯車10
2、歯車機構105、軸104及びスプロケットホイー
ル53を介してチェーン12に連結されている。なお、
ドラム93は、軸受124を介して入力軸110に相対
回転自在に支持されており、出力軸101は、軸受12
5を介してブラケット85に回転自在に支持されてい
る。
【0033】禁止手段84は、ブラケット85に軸13
1を介して回動自在に支持されたアーム132と、軸1
33に固着されて当該軸133を介してアーム132に
取り付けられたロック部材としてのロックギヤ134
と、手動走行力発生手段82の非作動時にロックギヤ1
34を伝達手段83の内歯歯車113に係合させるよう
に、アーム132を回動させる弾性力を発生するばね手
段135と、軸133に軸受142を介して回転自在に
装着されたプーリ136と、アーム132の一定以上の
回動を阻止するストッパ137とを具備している。
【0034】軸133は、その一端でアーム132に固
着して取り付けられており、ロックギヤ134は、内歯
歯車113の環状突出部138の外周面に形成された歯
139に噛み合って、内歯歯車113に係合するように
なっており、ばね手段135は、一端ではブラケット8
5に固着されたピン140に、他端ではアーム132に
固着されたピン141にそれぞれ引っ掛けられたコイル
ばね142からなり、プーリ136にはワイヤーロープ
91の途中が掛け回されている。禁止手段84は、手動
走行力発生手段2の作動時、すなわちワイヤーロープ9
1が引き下げられると、プーリ136に掛け回されたワ
イヤーロープ91によってコイルばね142の弾性力に
抗してアーム132が回動され、ロックギヤ134の歯
139への噛み合い係合が解除され、これにより内歯歯
車113の回転を許容するようになっている。
【0035】阻止手段14は、縦枠2に一体的に形成さ
れた一対の案内壁151及び152と、縦枠2に設けら
れて、スプロケットホイール53の周りに配されたチェ
ーン押え153とを具備しており、チェーン12は、一
対の案内壁151及び152間に形成された案内路15
4及び155並びにチェーン押え153とスプロケット
ホイール53との間のチェーン通路156を通って走行
し、これらの一対の案内壁151及び152並びにチェ
ーン押え153によりその不要な撓みが阻止されてい
る。
【0036】チルト機構9は、軸104に軸受161を
介して回転自在に設けられた回転体162と、それぞれ
の一端163及び164が回転体162に、それぞれの
他端165及び166がリンク機構21及び22のそれ
ぞれの上端167及び168にそれぞれ連結された一対
の紐状体、例えばチェーン又はワイヤ169及び170
と、チェーン12の走行を回転体162に伝達するクラ
ッチ機構171とを具備している。
【0037】クラッチ機構171は、回転体162に軸
181を介して回動自在に取り付けられた爪部材182
と、爪部材182が係合するように縦枠2に取り付けら
れた係合ピン183と、爪部材182に当接して爪部材
182の係合ピン183への係合を解除するように、チ
ェーン12に設けられた係合突起184とを具備してお
り、爪部材182は、係合ピン183に係合する凹所1
85を有した爪部186と、係合突起184に当接する
当接部187とを一体的に有しており、回転体162に
は、係合突起184の当接部187への当接のために、
係合突起184の当接部187への接近を許容する切り
欠き188が形成されている。係合突起184の当接部
187への当接により、爪部材182が回動されて爪部
186の凹所185と係合ピン183との互いの係合が
解除されると、回転体162は回転可能となり、したが
って、チェーン12の走行と共に回転体162は回転さ
れ、係合突起184の当接部187への当接の解除によ
り、爪部材182が回動されて爪部186の凹所185
と係合ピン183とが互いに係合されると、回転体16
2は係合ピン183を介して縦枠2に固定されて回転不
可能となる。
【0038】なお、ブラインド装置1では、軸104
は、縦枠3まで伸ばされて回転自在に支持されており、
軸104の縦枠3側の端部にも、スプロケットホイール
53及び回転体162と同様のものが取り付けられ、加
えて、縦枠3内には、当該スプロケットホイールに掛け
られたチェーン12と同様のチェーン、リンク機構11
と同様のリンク機構、チェーンの撓みを阻止する撓み阻
止手段14と同様の阻止手段等が装着されており、した
がってスラット7の各々の他端(図示せず)は、上記と
同様に図示しないスラット支持機構の各々に支持されて
いる。したがって、スラット7の各々の他端もまた、以
下述べるように、軸104の回転によりその一端と同期
して同様に昇降等されるようになっている。
【0039】以上のブラインド装置1では、図9に示す
ように、リンク機構21及び22が伸長された状態で
は、スラット7は、建物の開口部6を完全に閉鎖するよ
うに、ほぼ垂直に傾動されており、図12に示すよう
に、チェーン12に設けられた係合突起184は、切欠
き188に配されて爪部材182の当接部187と当接
している。この状態から電動モータ81が作動される
と、その出力回転軸114の回転により、入力軸110
に固着された太陽歯車111が回転される。この際、ワ
イヤーロープ91が下方に引き下げられていないため、
ロックギヤ134と歯139とが相互に噛み合い、内歯
歯車113が回転されないようになっている。したがっ
て、太陽歯車111の回転により、各遊星歯車112は
自転しつつ入力軸110の周りで回転されて、出力軸1
01を回転させる。出力軸101の回転で、歯車102
及び歯車機構105を介して軸104が回転され、而し
て、スプロケットホイール53が回転されてチエーン1
2がA方向に走行される。
【0040】チエーン12のA方向の走行により突起1
84も軸104を中心として反時計回りに移動され、突
起184のこの移動により回転体162も、図11に示
すように反時計回りに回動され、回転体162の回動に
より、ワイヤ169が上方に引っ張られ、ワイヤ170
が下方に下げられ、而して、図2に示すように、リンク
機構22に対してリンク機構21が相対的に上方に持ち
上げられて、アーム41のそれぞれがほぼ水平に回動さ
れ、これによりスラット7のそれぞれもほぼ水平に回動
されて簾状にされる。
【0041】更にチエーン12がA方向に走行される
と、突起184が切欠き188から抜け始め、突起18
4の切欠き188からの抜けにより、突起184が次に
は爪部186に当接して爪部材182を軸181を中心
として回動させ、爪部186の凹所185と係合ピン1
83とを互いに係合させる。図10に示すように、爪部
186の凹所185が係合ピン183に係合することに
より、回転体162の回転は阻止されて、その状態に保
持される。チエーン12のA方向の走行が続行されるこ
とにより、連結手段54によりチエーン12に下部で連
結されたリンク機構21及び22が折り畳まれ始め、こ
の折り畳みにより、リンク機構21及び22にスラット
支持機構27を介して取り付けられたスラット7が下方
から順次重ね合わされる。スラット7が全て重ね合わさ
れると、検出器等からの信号により電動モータ81の作
動が停止されて、開口部6が完全開放された状態が維持
される。
【0042】開口部6が完全開放された状態又は開口部
の途中開放状態で、電動モータ81が前記と逆に作動さ
れると、チエーン12がB方向に走行され、これにより
リンク機構21及び22は上方より伸長され始め、スラ
ット7の束は上方のスラット7よりその重ね合わせが解
除され始める。リンク機構21及び22が全て伸長され
てスラット7もまたその重ね合わせが全て解除される
と、図10に示すように、突起184が切欠き188に
挿入され始め、この挿入により図11に示すように、突
起184が爪部材182の当接部187に当接して爪部
材182を回動させて、凹所185の係合ピン183へ
の係合を解除し、この解除により突起184の移動と共
に回転体162は、図12に示すように前記と逆に時計
回りに回転され、ワイヤ170が上方に引っ張られ、ワ
イヤ169が下方に下げられ、これによりリンク機構2
1及び22に相対的変位が生じて、リンク機構21及び
22にスラット支持機構27を介して取り付けられたス
ラット7は逆に傾動され、この傾動により一端簾状にさ
れた後に、図9に示すように開口部6を完全に閉鎖する
ようになる。その後、検出器等からの信号により電動モ
ータ81の作動が停止され、開口部が完全閉鎖された状
態が維持される。
【0043】そしてブラインド装置1では、開口部6が
完全閉鎖された後において、直ちに電動モータ81の作
動が停止されず、チエーン12が若干B方向に更に走行
されても、チェーン12の一端51に他端63で回動自
在に連結されたアーム64自体がばね68の弾性力に抗
してピン75を中心として回動しかつその一端62で可
動体61に対して直動して、可動体61の更なる下方移
動を生じさせないようになっているため、全て伸長され
たリンク機構21及び22が更に伸長されたり、完全閉
鎖状態にされたスラット7が更に傾動されたりするよう
な、不都合が生じなく、リンク機構21及び22並びに
スラット7の損傷を回避し得、また、図9に示す状態で
可動体61の更なる下方移動を禁止する禁止機構が設け
られている場合に限らず、一対の案内壁151及び15
2を損傷に至らしめるようなチェーン12の無理な撓み
を生じなくし得る。
【0044】以上は通常の開口部6の開閉動作である
が、火災等の緊急時の開口部6の開放は、先ず、ノブ9
2を掴んでワイヤーロープ91を下方に引き下げること
により行う。ワイヤーロープ91を下方に引き下げるこ
とにより、プーリ136を介してアーム132が軸13
1の周りで回動されて、ロックギヤ134と歯139と
の相互の噛み合いが解除され、これにより内歯歯車11
3が回転できるようになる。更に、ワイヤーロープ91
を下方に引き下げることによりドラム93が回転され、
この回転は、一方向クラッチ115を介して内歯歯車1
13に伝達されて、内歯歯車113が回転される。この
際、電動モータ81は非作動中であるため、その出力回
転軸114は回転しないように制動されている。
【0045】したがって、内歯歯車113の回転によ
り、各遊星歯車112は自転しつつ入力軸110の周り
で回転されて、出力軸101を回転させる。出力軸10
1の回転で、歯車102及び歯車機構105を介して軸
104が回転され、而して、スプロケットホイール53
が回転されてチエーン12がA方向に走行される。ワイ
ヤーロープ91の一定量の引き下げにより、開口部6を
閉鎖するように下降されたスラット7において、下端の
スラット7からの少なくとも所定枚数が少なくとも所定
距離、例えば人が通過し得る程度の650mm程度だけ
上昇される。そして、この開放後、ワイヤーロープ91
を放しても、ロックギヤ134と歯139とが再び相互
に噛み合って、内歯歯車113が回転できなくなり、人
が通過し得る程度の開放状態が維持される。
【0046】このようにブラインド装置1では、ワイヤ
ーロープ91の一気の引き下げで、スラット7の両端を
同期的に引き上げて、開口部6を一定量開放することが
できるため、火災等において、確実に緊急脱出すること
ができる。
【0047】ところで前記例では、ワイヤーロープ91
が巻き付けられたドラム93の外周面201を同径の円
筒表面としたが、図13に示すように、大径部表面20
2から小径部表面203にかけて巻き付け案内螺旋溝2
04が連続して形成された截頭円錐体表面205を具備
してドラム93を構成し、ワイヤーロープ91の端部
(他端)を大径部表面202側に固着し、そこから案内
螺旋溝204に沿って案内されて截頭円錐体表面205
に巻き付け、更に、小径部表面203側から下方に垂れ
下げ、ノブ92を、ワイヤーロープ91において小径部
表面203側から下方に垂れ下がった一端に連結して、
手動走行力発生手段82を構成してもよい。
【0048】このようにすると、緊急開放時における開
口部6の手動開放において、ワイヤーロープ91の初期
の手動引き下げの際には、小径部表面203側でのワイ
ヤーロープ91によるドラム93の回転となる結果、一
定量の手動引き下げ長さによって比較的多くドラム93
を回転させることができ、したがって、開口部6を速く
開口することができ、しかも、初期開口では少ない枚数
のスラット7の荷重に対する小さい引き下げ操作力でよ
く、これに続く更なるワイヤーロープ91の手動引き下
げの際には、大径部表面202側でのワイヤーロープ9
1によるドラム93の回転となる結果、一定量の手動引
き下げ長さによってはドラム93の回転をそれほど生じ
させることができないが、多数枚のスラット7の大きな
荷重に対する大きな引き下げ操作力を生じさせることが
でき、而して、一定の手動引き下げ操作力でも、初期開
放速度を速くすることができ、しかも、スラット7を引
き上げるための荷重が増大しても大きな手動引き下げ操
作力を必要としないことになる。
【0049】前記例では、ワイヤーロープ91の下方へ
の引き下げ後、ワイヤーロープ91は、ドラム93から
巻き出されたままとなり、再度のワイヤーロープ91の
下方への引き下げによりドラム93を回転させることが
困難であるが、図14及び図15に示すような、ワイヤ
ーロープ91の手動引き下げ操作後に、手動走行力発生
手段82を初期状態に復帰させる復帰手段301を更に
具備してブラインド装置1を構成してもよい。
【0050】復帰手段301は、固定円筒体302と、
ドラム93と固定円筒体302との間に配されたぜんま
いばね手段303とを具備しており、固定円筒体302
は、一端でブラケット85に固着されており、ぜんまい
ばね手段303は、一端がドラム93に、他端が固定円
筒体302にそれぞれ固着されて、固定円筒体302の
周りに互いに間隔をもって巻かれたコイル板ばね304
からなる。なお本例では、入力軸110と固定円筒体3
02との間に、入力軸110を回転自在に支持する軸受
305が配されている。
【0051】復帰手段301は、ワイヤーロープ91が
引き下げられると、ドラム93の回転によりコイル板ば
ね304を縮径させ、ノブ92から手が離されると、コ
イル板ばね304のばね力によりドラム93を逆回転さ
せ、ドラム93にワイヤーロープ91を巻き付け、これ
によりワイヤーロープ91を自動的に引き上げ、手動走
行力発生手段82を初期状態に復帰させる。なお、初期
状態に復帰した手動走行力発生手段82において、ワイ
ヤーロープ91を再び引き下げると、更にスラット7を
上昇させることができ、開口部6を更に大きく開放する
ことができる。このように復帰手段301を設けること
により、自動復帰ができる上に、しかも、緊急時に開口
部6を必要に応じて更に大きく開放することができる。
【0052】復帰手段301では、上述のとおり、ノブ
92から手を離すと、ワイヤーロープ91が自動的に引
き上げられ、手動走行力発生手段82が初期状態に復帰
させられるが、これに代えて、コイル板ばね304のば
ね力によるワイヤーロープ91の引き上げに対する制動
手段を更に設けて、ノブ92から手を離してもワイヤー
ロープ91が直ちに自動的に引き上げられないようにす
る一方、ノブ92若しくはワイヤーロープ91に意識的
に上昇力を加えることによって又はノブ92から手を離
した後に再度ノブ92を下げることによってコイル板ば
ね304のばね力によりワイヤーロープ91が自動的に
引き上げられるようにしてもよい。
【0053】この例として図14に示す制動手段311
は、一対の溝付き円筒体311及び312と、それぞれ
の一端が円筒体311及び312のそれぞれに固着さ
れ、それぞれの他端がブラケット85に回動自在に取り
付けられたアーム313及び314と、それぞれの一端
がアーム313及び314のそれぞれに固着され、それ
ぞれの他端がブラケット85に固着されたばね315及
び316とを具備しており、ドラム93から垂れ下がる
ワイヤーロープ91を円筒体311及び312によりば
ね315及び316のばね力でもって挟持するようにな
っている。
【0054】制動手段311では、ばね315及び31
6のばね力によるワイヤーロープ91に対する円筒体3
11及び312の摩擦抵抗(制動力)とコイル板ばね3
04のばね力によるワイヤーロープ91に対する引上げ
力とを適宜設定することにより、ワイヤーロープ91を
容易に引き下げられるようにすると共に、ワイヤーロー
プ91の引き下げ状態を維持し得る一方、ノブ92若し
くはワイヤーロープ91を意識的に上昇させることによ
ってワイヤーロープ91を自動的に引き上げられるよう
にすることができる。
【0055】なお、図14及び図15に示す例において
も、図13に示すドラム93を用いて、一定の手動引き
下げ操作力でも、初期開放速度を速くすることができ、
しかも、スラット7を引き上げるための荷重及びコイル
板ばね304のばね力が増大しても大きな手動引き下げ
操作力を必要としないようにしてもよい。
【0056】更に、手動走行力発生手段82に加えて、
図16から図18に示すように、手動回転操作によりチ
ェーン12に対する走行力を発生する他の手動走行力発
生手段351を更に具備して、電動モータ81と手動走
行力発生手段82とからの走行力に加えて、この他の手
動走行力発生手段351からの走行力をもチェーン12
に伝達するように伝達手段83を構成してもよい。本例
の手動走行力発生手段351は、ウォーム歯352を有
して、ブラケット85に回転自在に取り付けられた回転
軸353を具備しており、回転軸353の下端354を
ハンドルなどにより回転させて、チェーン12に対する
走行力を発生させる。
【0057】図16から図18に示す手動走行力発生手
段351からの走行力をもチェーン12に伝達する伝達
手段83は、前記の遊星歯車機構100、歯車102、
歯車機構105及びスプロケットホイール53に加え
て、更に遊星歯車機構360を具備しており、遊星歯車
機構360は、回転自在な入力軸361に固着された太
陽歯車362と、太陽歯車362の周りに回転自在に配
されて、太陽歯車362に噛み合う複数個の遊星歯車3
63と、一方では、遊星歯車363に噛み合う内歯を有
し、他方では、ウォーム歯352に噛み合う外歯364
を有して、入力軸361に軸受365を介して回転自在
に支持された内歯歯車366とを有している。
【0058】入力軸361は、電動モータ81の出力回
転軸114に連結されており、遊星歯車363のそれぞ
れは、軸371を介して出力軸372のフランジ部37
3及び入力軸361が貫通する環状板体374にそれ自
体回転自在に支持されており、遊星歯車363の入力軸
361の周りでの回転は、出力軸372に伝達されるよ
うになっている。出力軸372は、入力軸361が相対
的に回転自在に挿入されて、フランジ部373と一体形
成された筒状部375を有しており、筒状部375に
は、遊星歯車機構100の太陽歯車111が取り付けら
れており、したがって、本例では、出力軸372は、遊
星歯車機構100の入力軸110ともなっており、遊星
歯車機構100の太陽歯車111は、入力軸110でも
ある出力軸372、遊星歯車363、太陽歯車362及
び入力軸361を介して電動モータ81の出力回転軸1
14に連結されている。
【0059】図16から図18に示す例では、電動モー
タ81の出力軸114の回転は、入力軸361、太陽歯
車362、遊星歯車363、出力軸372、太陽歯車1
11、遊星歯車112及び出力軸101を介して歯車1
02に、ワイヤーロープ91の引き下げによるドラム9
3の回転は、一方向クラッチ115、内歯歯車113、
遊星歯車112及び出力軸101を介して歯車102に
それぞれ伝達され、上記と同様にスラット7が作動され
る。
【0060】更に、回転軸353のC方向の回転は、回
転軸353のウォーム歯352に噛み合う内歯歯車36
6を回転させ、内歯歯車366の回転により、各遊星歯
車363を自転させつつ入力軸361の周りで回転させ
て出力軸372を回転させ、以下、太陽歯車111、遊
星歯車112及び出力軸101を介して歯車102を回
転させる。回転軸353の回転は、電動モータ81の出
力軸114の回転と同様に、スラット7を昇降させる。
復帰手段301もまた、ワイヤーロープ91の引き下げ
後、上記と同様に作動する。なお、ウォーム歯352と
外歯364とが互い噛み合っているため、電動モータ8
1の出力軸114の回転の際には、内歯歯車366は、
回転されないようになっている。
【0061】以上のように手動走行力発生手段351に
よっても、スラット7を昇降させることができるため、
停電時など異常時にも開口部6を開閉することができ
る。本例おいても、図13に示すドラム93を用いても
よく、また、図14に示す制動手段311を用いてもよ
いのは勿論である。
【0062】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、緊急時等
の必要な際に、スラット端部の縦枠への噛み付き等の不
都合を生じさせることなしに、閉鎖した開口部を手動に
より簡単かつ迅速に開放することができ、また、緊急開
放後、容易に元の状態に復帰させることができ、更に、
緊急開放以外において、停電又は故障等において、開口
部を手動により簡単に開閉することができる。その上、
本発明によれば、緊急開放時における開口部の手動開放
において、一定の手動引き下げ操作力でも、初期開放速
度を速くすることができ、しかも、スラットの引き上げ
荷重が増大しても大きな手動引き下げ操作力を必要とし
ないブラインド装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい一実施例の斜視図である。
【図2】図1に示す実施例の側面説明図である。
【図3】図1に示す実施例の背面一部説明図である。
【図4】図1に示す実施例の縦枠の平面説明図である。
【図5】図1に示す実施例の弾性手段の詳細説明図であ
る。
【図6】図1に示す実施例の伝達手段等の詳細正面説明
図である。
【図7】図6に示す伝達手段等の詳細平面説明図であ
る。
【図8】図6に示す伝達手段等の詳細側面説明図であ
る。
【図9】図1に示す一実施例の動作説明図である。
【図10】図1に示す一実施例の動作説明図である。
【図11】図1に示す一実施例の動作説明図である。
【図12】図1に示す一実施例の動作説明図である。
【図13】本発明の伝達手段等の好ましい他の実施例の
詳細正面説明図である。
【図14】本発明の伝達手段等の好ましい更に他の実施
例の詳細正面説明図である。
【図15】図14に示す伝達手段等の詳細平面説明図で
ある。
【図16】本発明の伝達手段等の好ましい更に他の実施
例の詳細正面説明図である。
【図17】図16に示す伝達手段等の詳細平面説明図で
ある。
【図18】図16に示す伝達手段等の詳細側面説明図で
ある。
【符号の説明】
1 ブラインド装置 6 開口部 7 スラット 8 昇降手段 11 リンク機構 12 チェーン 13 走行装置 81 電動モータ 82 手動走行力発生手段 83 伝達手段

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口部に並置された多数のスラットと、
    各スラットを昇降させる昇降手段とを具備したブライン
    ド装置であって、昇降手段は、各スラットを支えるよう
    に、各スラットの両端部に連結されたリンク機構と、走
    行によりリンク機構の伸縮を行わせるように、リンク機
    構に連結された走行体と、走行体を走行させる走行装置
    とを具備しており、走行装置は、走行体に対する走行力
    を発生する電動モータと、手動引き下げ操作により走行
    体に対する走行力を発生する手動走行力発生手段と、電
    動モータと手動走行力発生手段とからの走行力を走行体
    に伝達する伝達手段とを具備したブラインド装置。
  2. 【請求項2】 手動引き下げ操作後に、手動走行力発生
    手段を初期状態に復帰させる復帰手段を更に具備してい
    る請求項1に記載のブラインド装置。
  3. 【請求項3】 復帰手段は、ぜんまいばね手段を具備し
    ている請求項2に記載のブラインド装置。
  4. 【請求項4】 手動回転操作により走行体に対する走行
    力を発生する他の手動走行力発生手段を更に具備してお
    り、伝達手段は、電動モータと手動走行力発生手段とか
    らの走行力に加えて、この他の手動走行力発生手段から
    の走行力をも走行体に伝達するように、構成されている
    請求項1から3のいずれか一項に記載のブラインド装
    置。
  5. 【請求項5】 手動走行力発生手段の非作動時、電動モ
    ータの作動による走行体に対する走行力の手動走行力発
    生手段への伝達を禁止する禁止手段を更に具備している
    請求項1から4のいずれか一項に記載のブラインド装
    置。
  6. 【請求項6】 禁止手段は、回動自在に支持されたアー
    ムと、このアームに取り付けられたロック部材と、手動
    走行力発生手段の非作動時にロック部材を伝達手段に係
    合させるように、アームを回動させる弾性力を発生する
    ばね手段とを具備しており、手動走行力発生手段の作動
    時に、当該手動走行力発生手段によってばね手段の弾性
    力に抗してアームが回動され、ロック部材の伝達手段へ
    の係合が解除されるようになっている請求項5に記載の
    ブラインド装置。
  7. 【請求項7】 手動走行力発生手段は、紐状体と、この
    紐状体の一端に連結された把持体と、紐状体が巻き付け
    られた回転自在なドラムとを具備しており、紐状体の一
    定量の引き下げにより、開口部を閉鎖するように下降さ
    れたスラットにおいて、下端のスラットからの少なくと
    も所定枚数が少なくとも所定距離だけ上昇されるように
    なっている請求項1から6のいずれか一項に記載のブラ
    インド装置。
  8. 【請求項8】 ドラムは、大径部表面から小径部表面に
    かけて巻き付け案内螺旋溝が形成された截頭円錐体表面
    を具備しており、紐状体は、ドラムに固着されたその他
    端から巻き付け案内螺旋溝に案内されて截頭円錐体表面
    に巻き付けられて、小径部表面側から下方に垂れ下がっ
    ており、把持体は、紐状体において小径部表面側から下
    方に垂れ下がった一端に連結されている請求項7に記載
    のブラインド装置。
  9. 【請求項9】 伝達手段は、太陽歯車と、この太陽歯車
    に噛み合う遊星歯車と、この遊星歯車に噛み合う内歯歯
    車とを有した遊星歯車機構を具備しており、太陽歯車
    は、電動モータの出力回転軸に連結されており、内歯歯
    車は、手動走行力発生手段に一方向クラッチを介して連
    結されており、遊星歯車は、走行体に連結されている請
    求項1から8のいずれか一項に記載のブラインド装置。
  10. 【請求項10】 開口部に並置された多数のスラットを
    昇降させて、開口部を開閉するブラインド装置であっ
    て、ドラムを、当該ドラムに巻き付けられた紐状体を引
    き下げることにより回転させてスラットを上昇させる機
    構を具備しており、ドラムは、大径部表面から小径部表
    面にかけて巻き付け案内螺旋溝が形成された截頭円錐体
    表面を具備しており、紐状体は、ドラムに固着された端
    部から巻き付け案内螺旋溝に案内されて截頭円錐体表面
    に巻き付けられて、小径部表面側から下方に垂れ下がっ
    ているブラインド装置。
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