JPH09324266A - スパッタリング装置 - Google Patents

スパッタリング装置

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Publication number
JPH09324266A
JPH09324266A JP14575796A JP14575796A JPH09324266A JP H09324266 A JPH09324266 A JP H09324266A JP 14575796 A JP14575796 A JP 14575796A JP 14575796 A JP14575796 A JP 14575796A JP H09324266 A JPH09324266 A JP H09324266A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sputtering
substrate
cooling liquid
coolant
cathode
Prior art date
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Pending
Application number
JP14575796A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshikatsu Kato
吉克 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP14575796A priority Critical patent/JPH09324266A/ja
Publication of JPH09324266A publication Critical patent/JPH09324266A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高出力スパッタ時においてもターゲット板を
効率良く均一に冷却し、安定した放電を持続するスパッ
タリング装置の提供。 【解決手段】 アノードに保持される基板と、基板に対
向し、ターゲット板9を保持するバッキングプレート1
0と、バッキングプレート10に隣接し、冷却液5bを
注入する冷却液供給口5cと冷却液5bを排出する冷却
液排出口5dとを具備する冷却室5aを有するカソード
5とを有し、ターゲット板9をスパッタリングすること
により基板表面に薄膜を形成するスパッタリング装置に
おいて、冷却液排出口5dが、冷却室5aの上面に有す
るものであることを特徴とする。 【効果】 ターゲット板の割れによる異常放電の発生す
る虞がなく、安定した放電を持続することができる。従
って、基板に高品質な薄膜を形成することができるとと
もに、稼働効率の良いスパッタリング装置とすることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスパッタリング装置
に関し、さらに詳しくは、カソードにバッキングプレー
トおよびターゲット板を冷却するための冷却室を有する
スパッタリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスク、光磁気ディスクおよび磁気
ディスク等のディスク状記録媒体は大量の情報が記録可
能な記録媒体であり、ディスク基板上に記録薄膜層が形
成されたものである。このような、ディスク状記録媒体
の製造ではスパッタリング装置が用いられるが、一般に
スパッタリング装置はグロー放電によりカソードに設置
されたターゲット板にイオン化したArガスを衝突さ
せ、その衝撃でターゲット板から飛び出した原子等によ
りアノードに設置された光ディスク等の基板上に薄膜を
形成するものである。以下、従来のスパッタリング装置
について図3を参照して説明する。
【0003】図3(a)はスパッタリング装置の概略構
成図であり、同図(b)は同図(a)におけるA部の概
略拡大断面図である。一般に、スパッタリング装置は真
空チャンバー1と、この真空チャンバー1内の真空状態
を制御する真空制御部2と、プラズマ放電用の電源3
と、この電源3と電源ライン4に接続され、バッキング
プレート10を有するカソード5と、カソード5と所定
距離で対向配置されているアノード6と、Arガス等の
スパッタガスを真空チャンバー1内に供給するスパッタ
ガス供給部7から概略構成されている。そして、カソー
ド5には、負電極として作用しSi等で構成されたター
ゲット板9がボンディング剤11によってバッキングプ
レート10上に保持され、正電極として作用するアノー
ド6上には、光ディスク等の被成膜体である基板8が保
持されている。
【0004】このようなスパッタリング装置で基板8上
に薄膜を形成する場合、先ず、スパッタガス供給部7の
バルブ7aを閉にし、真空チャンバー1内を真空制御部
2により排気して1×10-4Pa以下の真空状態にす
る。そして、バルブ7aを開にし、スパッタガス供給部
7からAr+N2 ガス等のスパッタガスを真空チャンバ
ー1内に供給し所定の圧力で充満させる。このような状
態において、電源3によりバッキングプレート10およ
びターゲット板9に所定の負電位を印加するとターゲッ
ト板9とアノード6間に電界が生じ、グロー放電が起こ
る。そして、イオン化したArガスがターゲット板9に
衝突する。その結果、ターゲット板9からターゲット材
料が原子等の状態となって叩き出され、このターゲット
材料がアノード6上に取り付けられた基板8の表面に堆
積してSiN等で構成される薄膜が形成される。
【0005】ところで、グロー放電時にはターゲット板
9はArガスの衝突による熱エネルギーにより高温状態
になる。この為、カソード5の内部にはバッキングプレ
ート10とを冷却するとともにターゲット板9を冷却す
るための冷却室5aが設けられており、冷却液5bはカ
ソード5の側面に設けられた冷却液供給口5cから注入
されて冷却室5a内に流入し、熱を奪って加熱した冷却
液5bがカソード5の側面に設けられた冷却液排出口5
dから排出するように構成されている。
【0006】しかしながら、図3(b)に示したよう
に、冷却液排出口5dがカソード5の側面に設けられて
いるものでは、冷却室5aの上部に空気溜まりができて
しまい、この部分での冷却効率が著しく低下する。特
に、高出力スパッタ時には冷却液5bのある所と空気溜
まりの部分との温度差が大となり、ターゲット板9を歪
ませて割れを発生させ、ターゲット板9の破片によるピ
ンホールの発生や異常放電を引き起し、基板8が光ディ
スクである場合ではバイトエラーレートの劣化を著しく
大とする虞がある。さらに、空気溜まり部分のボンディ
ング剤11が溶融しターゲット板9が脱落する虞もあ
る。
【0007】図4は、基板8が光磁気ディスクである場
合の異常放電数とバイトエラーレートとの関係を示した
グラフであり、異常放電数の増加とともにバイトエラー
レートが増加することを表している。従って、バッキン
グプレート10を効率良く均一に冷却するとともにター
ゲット板9を均一に冷却すれば、バイトエラーレートを
小とすることができることは明らかである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、高出
力スパッタ時においてもターゲット板を効率良く均一に
冷却し、安定した放電を持続するスパッタリング装置を
提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のスパッタリング装置では、アノードに保持
される基板と、基板に対向し、ターゲット板を保持する
バッキングプレートと、バッキングプレートに隣接し、
冷却液を注入する冷却液供給口と、冷却液を排出する冷
却液排出口とを具備する冷却室を有するカソードとを有
し、ターゲット板をスパッタリングすることにより、基
板表面に薄膜を形成するスパッタリング装置において、
冷却液排出口が、冷却室の上面に有するものであること
を特徴とする。
【0010】上述した手段による作用としては、カソー
ドの冷却室に空気溜まりができないので、バッキングプ
レートを効率良く均一に冷却するとともにターゲット板
を効率良く均一に冷却することができ、高出力のスパッ
タ時においても安定した放電を持続させることができる
ことである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態例につ
いて図1を参照して説明する。なお、図中の構成要素で
従来の技術と同様の構造を成しているものについては、
同一の参照符号を付すものとする。また、スパッタリン
グ装置の概略構成と基板上に薄膜を形成する手順につい
ては、従来の技術において図3(a)および図3(b)
を参照して説明した事例と同様であるので省略する。
【0012】図1は、従来の技術において参照した図3
(b)と同様、図3(a)におけるA部の概略拡大断面
図である。本発明は、冷却液排水口5dをカソード5の
上面に設けたことを特徴とする。冷却液排水口5dをカ
ソード5の上面に設ければ、冷却室5aに空気溜まりが
できないので、バッキングプレート10を効率良く均一
に冷却するとともに、ターゲット板9をも効率良く均一
に冷却することができる。従って、高出力のスパッタ時
においてもターゲット板9を歪ませて割れを発生させた
り、ターゲット板9の破片によるピンホールの発生や異
常放電を引き起す虞がなくなる。
【0013】図2は、従来の技術の図3(b)に示した
事例のように冷却液供給口5cと冷却液排出口5dとが
カソード5の側面に設けられたスパッタリング装置と、
本発明の図1に示した事例のように冷却液供給口5cを
カソード5の底面に設け、冷却液排水口5dをカソード
5の上面に設けたスパッタリング装置とにおいて、基板
8を光磁気ディスクとしてターゲット使用時間によるバ
イトエラーレートの変化を比較したものである。これか
らも明らかなように、本発明のものではターゲット板9
の割れによるピンホールが低減し、バイトエラーレート
が低減されている。
【0014】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、本発明のス
パッタリング装置によれば、ターゲット板の割れによる
異常放電の発生する虞がなく、安定した放電を持続する
ことができる。従って、基板に高品質な薄膜を形成する
ことができるとともに、稼働効率の良いスパッタリング
装置とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態例を示し、図3(a)に
おけるA部の概略拡大断面図である。
【図2】 本発明の実施の形態例と従来例とを、ターゲ
ット使用時間によるバイトエラーレートの変化を比較し
たグラフである。
【図3】 従来例を示し、(a)はスパッタリング装置
の概略構成図であり、(b)は(a)におけるA部の概
略拡大断面図である。
【図4】 従来例において、異常放電数とバイトエラー
レートとの関係を示したグラフである。
【符号の説明】
1…真空チャンバー、2…真空制御部、3…電源、4…
電源ライン、5…カソード、5a…冷却室、5b…冷却
液、5c…冷却液供給口、5d…冷却液排出口、6…ア
ノード、7…スパッタガス供給部、7a…バルブ、8…
基板、9…ターゲット板、10…バッキングプレート、
11…ボンディング剤

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アノードに保持される基板と、 前記基板に対向し、ターゲット板を保持するバッキング
    プレートと、 前記バッキングプレートに隣接し、 冷却液を注入する冷却液供給口と、前記冷却液を排出す
    る冷却液排出口とを具備する冷却室を有するカソードと
    を有し、 前記ターゲット板をスパッタリングすることにより、前
    記基板に薄膜を形成するスパッタリング装置において、 前記冷却液排出口が、前記冷却室の上面に有するもので
    あることを特徴とするスパッタリング装置。
JP14575796A 1996-06-07 1996-06-07 スパッタリング装置 Pending JPH09324266A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14575796A JPH09324266A (ja) 1996-06-07 1996-06-07 スパッタリング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14575796A JPH09324266A (ja) 1996-06-07 1996-06-07 スパッタリング装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09324266A true JPH09324266A (ja) 1997-12-16

Family

ID=15392462

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14575796A Pending JPH09324266A (ja) 1996-06-07 1996-06-07 スパッタリング装置

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JP (1) JPH09324266A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102400105A (zh) * 2010-09-10 2012-04-04 佳能安内华股份有限公司 旋转接头以及溅射装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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