JPH09324089A - 電線被覆用塩化ビニル系樹脂組成物 - Google Patents
電線被覆用塩化ビニル系樹脂組成物Info
- Publication number
- JPH09324089A JPH09324089A JP14144396A JP14144396A JPH09324089A JP H09324089 A JPH09324089 A JP H09324089A JP 14144396 A JP14144396 A JP 14144396A JP 14144396 A JP14144396 A JP 14144396A JP H09324089 A JPH09324089 A JP H09324089A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- acid
- vinyl chloride
- chloride resin
- butyl
- tert
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Abstract
を有し、且つブルーム性に優れた塩化ビニル系樹脂組成
物を提供すること。 【解決手段】 本発明の電線被覆用塩化ビニル系樹脂組
成物は、塩化ビニル系樹脂100重量部に、 (a)下記一
般式(I)で表されるハイドロタルサイト化合物の少な
くとも一種0.05〜10重量部及び (b)ゲル状珪酸カ
ルシウム0.001〜3重量部を配合してなる安定化さ
れたものである。 Mgx1Znx2Al2・(OH)2x1+2x2+4・(CO3)1-y/2(ClO4)y ・mH2O (I) (式中、x1 、x2 及びyは各々下記式で表される条件
を満足する数を示し、mは0または任意の正数を示す。
0≦x2 /x1 <10、2≦x1 +x2 <20、0≦y
≦2)
Description
配合したことにより安定化された電線被覆用塩化ビニル
系樹脂組成物、詳しくは、ハイドロタルサイト化合物お
よび非晶性珪酸カルシウムを併用添加することにより、
着色が小さく、電気絶縁性、耐熱性が良好で、さらにブ
ルーム性に優れた電線被覆用塩化ビニル系樹脂組成物に
関するものである。
ニル系樹脂は優れた電気絶縁性、耐アーク性、耐トラッ
キング性、耐電圧性を有していることから、ゴム、ポリ
オレフィン等に比較して絶縁材料として非常に重要なも
のである。しかしながら、塩化ビニル系樹脂は、熱的お
よび酸化的劣化によりその優れた諸特性の低下をきた
し、実際上、使用に耐えなくなる。
安定剤が塩化ビニル系樹脂絶縁材料に添加されており、
その中でも三塩基性硫酸鉛、ステアリン酸鉛などの鉛系
の安定剤が特に賞用されていた。これらの安定剤は優れ
た熱安定化剤であり、また比較的低価格である等の利点
を有している。しかしながら、鉛系の安定剤は毒性が大
きく、また電気絶縁性についても十分とは言えず、特に
絶縁体の温度の上昇につれ、電気絶縁性の低下を招くと
いう欠点も併せもっている。
および特開昭52−77158号公報で、鉛系の安定剤
を使用せずに、塩基性無機酸塩もしくはその焼成物を含
ハロゲン樹脂に添加することが試みられているが、未だ
電気絶縁性は不十分であった。
は、成型時の発泡性改良のためにハイドロタルサイト化
合物と酸化マグネシウムとを併用することが提案されて
おり、特開昭63−295666号公報では、農業用フ
ィルムの透明性および保温性を改良するためにハイドロ
タルサイト化合物と霞石とを併用することが提案されて
いるが、電気絶縁性の改善については示唆すらされてい
ない。
は、α−ダイカルシウムシリケートハイドレイトを主成
分とする珪酸カルシウム水和物と水酸化カルシウムとか
らなる含塩素樹脂用安定剤組成物が提案されており、特
開平5−262943号公報には、ゲル状の珪酸カルシ
ウム水和物等をポリ塩化ビニルに配合してなる成型物が
提案されているが、これらを単独で使用した場合には十
分な安定化効果は未だ不十分であった。
は、含ハロゲン樹脂にハイドロタルサイト化合物とアル
ミニウムまたはアルカリ土類金属の珪酸塩とを併用して
添加することで電気絶縁性、耐熱性が改善されることが
記載されているが、特に電気絶縁性および耐熱性の要求
される電線被覆材として使用する場合には、該公報に記
載された化合物を併用した場合には未だその効果は不十
分であり、さらにブルームを生じやすいという欠点も有
していた。
が小さく、優れた電気絶縁性を有し、且つブルーム性に
優れた塩化ビニル系樹脂組成物を提供することにある。
を重ねた結果、特定のハイドロタルサイト化合物および
ゲル状珪酸カルシウムを塩化ビニル系樹脂に併用添加す
ることにより、上記目的を達成し得ることを知見した。
で、塩化ビニル系樹脂100重量部に、 (a)下記一般式
(I)で表されるハイドロタルサイト化合物の少なくと
も一種0.05〜10重量部及び (b)ゲル状珪酸カルシ
ウム0.001〜3重量部を配合してなる安定化された
電線被覆用塩化ビニル系樹脂組成物を提供するものであ
る。
を満足する数を示し、mは0または任意の正数を示す。
0≦x2 /x1 <10、2≦x1 +x2 <20、0≦y
≦2)
ニル系樹脂組成物について詳細に説明する。本発明に使
用される (a)成分であるハイドロタルサイト化合物は、
上記一般式(I)で表される様に、マグネシウムとアル
ミニウム、または亜鉛、マグネシウム及びアルミニウム
からなる複塩化合物であり、結晶水を脱水したものであ
ってもよい。
であってもよく、また合成品であってもよい。該合成品
の合成方法としては、特公昭46−2280号公報、特
公昭50−30039号公報、特公昭51−29129
号公報、特公平3−36839号公報、特開昭61−1
74270号公報などに記載の公知の方法を例示するこ
とができる。また、上記ハイドロタルサイト化合物は、
その結晶構造、結晶粒子径などに制限されることなく使
用することが可能である。
ては、その表面をステアリン酸のごとき高級脂肪酸、オ
レイン酸アルカリ金属塩のごとき高級脂肪酸金属塩、ド
デシルベンゼンスルホン酸アルカリ金属塩のごとき有機
スルホン酸金属塩、高級脂肪酸アミド、高級脂肪酸エス
テルまたはワックスなどで被覆したものも使用できる。
は、塩化ビニル系樹脂100重量部に対して0.05〜
10重量部、好ましくは0.1〜5重量部である。ここ
で、該配合量が0.05重量部よりも少ない場合には効
果がほとんど見られず、10重量部より多い場合には、
増量効果がないばかりでなく、大きな着色を与えたり、
発泡を生じるおそれがあるため好ましくない。
珪酸カルシウムとしては、一般的にCSHと称されるも
のであり、例えば、トバモライトゲル、CSH(I)お
よびCSH(II)などがある。上記CSH(I)は、珪
酸ゾルまたはゲルと水酸化カルシウムの溶液、あるいは
珪酸ソーダとカルシウムの塩類の溶液など、カルシウム
イオンと珪酸イオンを混合させると生じる、常温でゲル
状の沈澱のことであり、該CSH(I)におけるCaO
/SiO2 比は、0.8〜1.33である。また、上記
CSH(II)は、エーライトのサスペンジョンを100
℃以下または常温で振とうする方法、β−ビーライトを
ボールミルにかける方法あるいは200℃以下の水熱反
応により生じるもので、該CSH(II)におけるCaO
/SiO 2 比は、1.5〜2である。これらのゲル状珪
酸カルシウムの詳細については窯業工学ハンドブック
(日本セラミック協会編)、セラミック工学ハンドブッ
ク(同左)に詳しく記載されている。また、上記ゲル状
珪酸カルシウムとしては、市販品を用いることもでき、
該市販品としては、例えば、河合石灰工業(株)製のC
SHなどがあげられる。
の問題から、不純物としてかなり高率の水酸化カルシウ
ム、珪酸等を含む場合があるが、これらは塩化ビニル系
樹脂用の安定剤としても使用されるものであり、該ゲル
状珪酸カルシウム(非晶性部分)を下記に示すごとき有
効量含むものであればこれらが残存しても構わない。
化ビニル系樹脂100重量部に対して0.001〜3重
量部、好ましくは0.05〜2重量部である。ここで、
該配合量が0.001重量部よりも少ない場合には効果
がほとんど見られず、3重量部より多い場合には、増量
効果がないばかりではなく、耐熱性を低下したり、大き
な着色を与えるおそれがあるため好ましくない。
ては、懸濁重合法、塊状重合法及び乳化重合法等の周知
の方法で製造される塩化ビニル単独重合体又は塩化ビニ
ルとエチレン、プロピレン、酢酸ビニル、(メタ)アク
リル酸エステル、無水マレイン酸、フェニルマレイミ
ド、シクロヘキシルマレイミド等との共重合体、ポリ塩
化ビニリデン、ポリ臭化ビニル、塩素化ポリエチレン、
エチレン/酢酸ビニル共重合体と塩化ビニルとのグラフ
ト重合体、不飽和基を有するウレタン樹脂と塩化ビニル
とのグラフト重合体等が包含され、また、これらと他の
熱可塑性樹脂との混合物も含まれる。
有機リン酸類またはフェノール類の金属(Li,Na,
K,Ca,Ba,Mg,Sr,Zn,Cd,Sn, C
s,Al,有機Sn)塩を添加することができ、上記カ
ルボン酸としては、例えば、カプロン酸、カプリル酸、
ペラルゴン酸、2−エチルヘキシル酸、カプリン酸、ネ
オデカン酸、ウンデシレン酸、ラウリン酸、ミリスチン
酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、
12−ヒドロキシステアリン酸、クロロステアリン酸、
12−ケトステアリン酸、フェニルステアリン酸、リシ
ノール酸、リノール酸、リノレイン酸、オレイン酸、ア
ラキン酸、ベヘン酸、エルカ酸、ブラシジン酸および類
似酸ならびに獣脂脂肪酸、ヤシ油脂肪酸、桐油脂肪酸、
大豆油脂肪酸及び綿実油脂肪酸などの天然に産出する上
記の酸の混合物、安息香酸、p-t-ブチル安息香酸、エチ
ル安息香酸、イソプロピル安息香酸、トルイル酸、キシ
リル酸、サリチル酸、5-t-オクチルサリチル酸、ナフテ
ン酸、シクロヘキサンカルボン酸等があげられ、また、
上記有機リン酸類としては、モノまたはジオクチルリン
酸、モノまたはジドデシルリン酸、モノまたはジオクタ
デシルリン酸、モノまたはジ−(ノニルフェニル)リン
酸、ホスホン酸ノニルフェニルエステル、ホスホン酸ス
テアリルエステルなどがあげられ、また、上記フェノー
ル類としては、フェノール、クレゾール、エチルフェノ
ール、シクロヘキシルフェノール、ノニルフェノール、
ドデシルフエノールなどがあげられる。
脂100重量部に対して、好ましくは0.05〜10重
量部である。
化ビニル系樹脂用添加剤として用いられている各種の添
加剤、例えば、ポリオール類、有機ホスファイト化合
物、エポキシ化合物、β−ジケトン化合物、フェノール
系または硫黄系抗酸化剤、紫外線吸収剤、ヒンダードア
ミン系光安定剤、可塑剤、無機系安定剤、充填剤等を配
合することもできる。
メチロールプロパン、ジトリメチロールプロパン、ペン
タエリスリトール、ジペンタリスリトール、ポリペンタ
エリスリトール、ペンタエリスリトールまたはジペンタ
リスリトールのステアリン酸ハーフエステル、ビス(ジ
ペンタエリスリトール)アジペート、グリセリン、トリ
ス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートなどあげ
られる。
は、例えば、トリフェニルホスファイト、トリス(2,
4−ジ第三ブチルフェニル)ホスファイト、トリス(ノ
ニルフェニル)ホスファイト、トリス(ジノニルフェニ
ル)ホスファイト、トリス(モノ、ジ混合ノニルフェニ
ル)ホスファイト、ジフェニルアシッドホスファイト、
2,2’−メチレンビス(4,6−ジ第三ブチルフェニ
ル)オクチルホスファイト、ジフェニルデシルホスファ
イト、フェニルジイソデシルホスファイト、トリブチル
ホスファイト、トリ(2−エチルヘキシル)ホスファイ
ト、トリデシルホスファイト、トリラウリルホスファイ
ト、ジブチルアシッドホスファイト、ジラウリルアシッ
ドホスファイト、トリラウリルトリチオホスファイト、
ビス(ネオペンチルグリコール)・1,4−シクロヘキ
サンジメチルジホスファイト、ビス(2,4−ジ第三ブ
チルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、
ビス(2,6−ジ第三ブチル−4−メチルフェニル)ペ
ンタエリスリトールジホスファイト、ジステアリルペン
タエリスリトールジホスファイト、フェニル−4,4’
−イソプロピリデンジフェノール・ペンタエリスリトー
ルジホスファイト、テトラ(C12〜C15混合アルキル)
−4,4’−イソプロピリデンジフェニルジホスファイ
ト、水素化−4,4’−イソプロピリデンジフェノール
ポリホスファイト、ビス(オクチルフェニル)・ビス
〔4,4’−n−ブチリデンビス(2−第三ブチル−5
−メチルフェノール)〕・1,6−ヘキサンジオール・
ジホスファイト、テトラトリデシル・4,4’−ブチリ
デンビス(2−第三ブチル−5−メチルフェノール)ジ
ホスファイト、ヘキサ(トリデシル)・1,1,3−ト
リス(2−メチル−5−第三ブチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)ブタン・トリホスファイト、9,10−ジハイ
ドロ−9−オキサ−10−ホスファフェナンスレン−1
0−オキサイド、2−ブチル−2−エチルプロパンジオ
ール・2,4,6−トリ第三ブチルフェノールモノホス
ファイトなどがあげられる。
ば、エポキシ化大豆油、エポキシ化亜麻仁油、エポキシ
化桐油、エポキシ化魚油、エポキシ化牛脂油、エポキシ
化ヒマシ油、エポキシ化サフラワー油などのエポキシ化
動植物油、エポキシ化ステアリン酸メチル、−ブチル、
−2−エチルヘキシル、−ステアリルエステル、エポキ
シ化ポリプタジエン、トリス(エポキシプロピル)イソ
シアヌレート、エポキシ化トール油脂肪酸エステル、エ
ポキシ化アマニ油脂肪酸エステル、ビスフェノールAジ
グリシジルエーテル、ビニルシクロヘキセンジエポキサ
イド、ジシクロヘキセンジエポキサイド、3,4-エポキシ
シクロヘキシルメチルエポキシシクロヘキサンカルボキ
シレートなどのエポキシ化合物などがあげられる。
例えば、ジベンゾイルメタン、ベンゾイルアセトン、ス
テアロイルベンゾイルメタン、カプロイルベンゾイルメ
タン、デヒドロ酢酸等およびこれらの金属(亜鉛、銅、
コバルト、ニッケル等)塩があげられる。
は、例えば、2,6−ジ第三ブチル−p−クレゾール、
2,6−ジフェニル−4−オクタデシロキシフェノー
ル、ステアリル(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロピオネート、ジステアリル(3,5−
ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ホスホネー
ト、チオジエチレンビス〔(3,5−ジ第三ブチル−4
−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、4,4’−
チオビス(6−第三ブチル−m−クレゾール)、2−オ
クチルチオ−4,6−ジ(3,5−ジ第三ブチル−4−
ヒドロキシフェノキシ)−s−トリアジン、2,2’−
メチレンビス(4−メチル−6−第三ブチルフェノー
ル)、ビス〔3,3−ビス(4−ヒドロキシ−3−第三
ブチルフェニル)ブチリックアシッド〕グリコールエス
テル、4,4’−ブチリデンビス(6−第三ブチル−m
−クレゾール)、2,2’−エチリデンビス(4,6−
ジ第三ブチルフェノール)、1,1,3−トリス(2−
メチル−4−ヒドロキシ−5−第三ブチルフェニル)ブ
タン、ビス〔2−第三ブチル−4−メチル−6−(2−
ヒドロキシ−3−第三ブチル−5−メチルベンジル)フ
ェニル〕テレフタレート、1,3,5−トリス(2,6
−ジメチル−3−ヒドロキシ−4−第三ブチルベンジ
ル)イソシアヌレート、1,3,5−トリス(3,5−
ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレ
ート、1,3,5−トリス(3,5−ジ第三ブチル−4
−ヒドロキシベンジル)−2,4,6−トリメチルベン
ゼン、1,3,5−トリス〔(3,5−ジ第三ブチル−
4−ヒドロキシフェニル)ブロピオニルオキシエチル〕
イソシアヌレート、テトラキス〔メチレン−3−(3,
5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオ
ネート〕メタン、2−第三ブチル−4−メチル−6−
(2−アクリロイルオキシ−3−第三ブチル−5−メチ
ルベンジル)フェノール、3,9−ビス〔1,1−ジメ
チル−2−ヒドロキシエチル)−2,4,8,10−テ
トラオキサスピロ〔5,5〕ウンデカン−ビス〔β−
(3−第三ブチル−4−ヒドロキシ−5−ブチルフェニ
ル)プロピオネート〕、トリエチレングリコールビス
〔β−(3−第三ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチル
フェニル)プロピオネート〕などがあげられる。
ば、チオジプロピオン酸のジラウリル、ジミリスチル、
ミリスチルステアリル、ジステアリルエステルなどのジ
アルキルチオジプロピオネート類およびペンタエリスリ
トールテトラ(β−ドデシルメルカプトプロピオネー
ト)などのポリオールのβ−アルキルメルカプトプロピ
オン酸エステル類などがあげられる。
ば、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロ
キシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−
4−オクトキシベンゾフェノン、5,5’−メチレンビ
ス(2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン)な
どの2−ヒドロキシベンゾフェノン類;2−(2−ヒド
ロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2
−(2−ヒドロキシ−5−第三オクチルフェニル)ベン
ゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ第
三ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、
2−(2−ヒドロキシ−3−第三ブチル−5−メチルフ
ェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2−
ヒドロキシ−3,5−ジクミルフェニル)ベンゾトリア
ゾール、2,2’−メチレンビス(4−第三オクチル−
6−ベンゾトリアゾリルフェノール)、2−(2−ヒド
ロキシ−3−第三ブチル−5−カルボキシフェニル)ベ
ンゾトリアゾールのポリエチレングリコールエステルな
どの2−(2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾー
ル類;フェニルサリシレート、レゾルシノールモノベン
ゾエート、2,4−ジ第三ブチルフェニル−3,5−ジ
第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、ヘキサデシ
ル−3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエー
トなどのベンゾエート類;2−エチル−2’−エトキシ
オキザニリド、2−エトキシ−4’−ドデシルオキザニ
リドなどの置換オキザニリド類;エチル−α−シアノ−
β,β−ジフェニルアクリレート、メチル−2−シアノ
−3−メチル−3−(p−メトキシフェニル)アクリレ
ートなどのシアノアクリレート類;各種の金属塩又は金
属キレート、特にニッケル又はクロムの塩又はキレート
類などがあげられる。
しては、例えば、2,2,6,6−テトラメチル−4−
ピペリジルステアレート、1,2,2,6,6−ペンタ
メチル−4−ピペリジルステアレート、2,2,6,6
−テトラメチル−4−ピペリジルベンゾエート、ビス
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セ
バケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−
4−ピペリジル)セバケート、テトラキス(2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ブタンテトラ
カルボキシレート、テトラキス(1,2,2,6,6−
ペンタメチル−4−ピペリジル)ブタンテトラカルボキ
シレート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−
4−ピペリジル)・ジ(トリデシル)−1,2,3,4
−ブタンテトラカルボキシレート、ビス(1,2,2,
6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)−2−ブチル
−2−(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジ
ル)マロネート、1−(2−ヒドロキシエチル)−2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジノール/コハ
ク酸ジエチル重縮合物、1,6−ビス(2,2,6,6
−テトラエチル−4−ピペリジルアミノ)ヘキサン/ジ
ブロモエタン重縮合物、1,6−ビス(2,2,6,6
−テトラメチル−4−ピペリジルアミノ)ヘキサン/
2,4−ジクロロ−6−モルホリノ−s−トリアジン重
縮合物、1,6−ビス(2,2,6,6−テトラメチル
−4−ピペリジルアミノ)ヘキサン/2,4−ジクロロ
−6−第三オクチルアミノ−s−トリアジン重縮合物、
1,5,8,12−テトラキス〔2,4−ビス(N−ブ
チル−N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペ
リジル)アミノ)−s−トリアジン−6−イル〕−1,
5,8,12−テトラアザドデカン、1,5,8,12
−テトラキス〔2,4−ビス(N−ブチル−N−(1,
2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)アミ
ノ)−s−トリアジン−6−イル〕−1,5,8,12
−テトラアザドデカン、1,6,11−トリス〔2,4
−ビス(N−ブチル−N−(2,2,6,6−テトラメ
チル−4−ピペリジル)アミノ)−s−トリアジン−6
−イルアミノ〕ウンデカン、1,6,11−トリス
〔2,4−ビス(N−ブチル−N−(1,2,2,6,
6−ペンタメチル−4−ピペリジル)アミノ)−s−ト
リアジン−6−イルアミノ〕ウンデカンなどのヒンダー
ドアミン化合物があげられる。
プチルフタレート、ジオクチルフタレート、ジイソノニ
ルフタレートなどのフタレート系可塑剤、ジオクチルア
ジペート、ジイソノニルアジペート、ジ(ブチルジグリ
コール)アジペートなどのアジペート系可塑剤、ホスフ
ェート系可塑剤、ポリエステル系可塑剤、塩素化パラフ
ィン系可塑剤、トリメリテート系可塑剤、ピロメリテー
ト系可塑剤などがあげられる。
ば、酸化カルシウム、水酸化カルシウム、非結晶性アル
ミノシリケート、ゼオライト結晶構造を有するアルカリ
および/またはアルカリ土類のアルミノシリケート、粉
末けい酸(シリカ)類、過塩素酸ナトリウム、過塩素酸
マグネシウム及び過塩素酸バリウムなどがあげられる。
カルシウム、シリカ、クレー、ガラスビーズ、マイカ、
セリサイト、ガラスフレーク、アスベスト、ウオラスト
ナイト、チタン酸カリ、PMF、石膏繊維、ゾノライ
ト、MOS、ホスフェートファイバー、ガラス繊維、炭
酸繊維、アラミド繊維などがあげられる。
て通常塩化ビニル系樹脂に使用される添加剤、例えば、
架橋剤、帯電防止剤、防曇剤、プレートアウト防止剤、
表面処理剤、滑剤、難燃剤、蛍光剤、防黴剤、殺菌剤、
金属不活性剤、離型剤、顔料、加工助剤、酸化防止剤、
光安定剤等を配合することができる。
本発明は下記の実施例によって制限を受けるものではな
い。
ルシウムを合成例を示す。 合成例1(サンプル−1) 珪酸ゾル水溶液および水酸化カルシウム水溶液を等モル
となるように合わせ、常温にて撹拌してゲル状の沈澱を
ろ過して乾燥した。得られた珪酸カルシウムはCaO/
SiO2 =1.0(蛍光X線分析)であった。
澱をろ過して乾燥した。得られた珪酸カルシムはCaO
/SiO2 =2.0であった。
で混練した後、180℃で5分間プレスして厚さ1mmの
シートを作成し、シートの黄色度を測定した。また同じ
条件で20分間プレスしたシートとの色差を求めた。ま
た、このシートから試験片を作成し、210℃のギヤー
オーブン中で加熱し、黒化するまでの時間を測定して熱
安定性を評価した。また、JIS.K 6723から、
体積抵抗率試験(VR)および180℃でコンゴーレッ
ド試験紙を用いた熱安定性試験(CR)を行なった。
2時間浸漬した後の吹き出し(ブルーム)を観察し、目
視により10段階にて評価し、数値の大きいものほど吹
き出しが大きいことを表す。
180℃で5分間プレスして厚さ1mmのシートを作成し
た。JIS.K−6723から、体積抵抗率試験(V
R)および180℃でコンゴーレッド試験紙を用いた熱
安定性試験(CR)を行なった。
0℃×100rpm×60g/60ccの条件にて分解
時間を測定した。
る。塩化ビニル系樹脂にハイドロタルサイト化合物およ
びゲル状珪酸カルシウムを共に配合しない場合(比較例
1-2)あるいはゲル状珪酸カルシウムのみを配合した場
合(比較例 1-8,2-1〜2-3 )には、耐熱性が極めて低い
ために電線用途での使用は困難である。また、ハイドロ
タルサイト化合物のみを配合した場合(比較例 1-1,1-3
〜1-7 )には耐熱性はある程度改善されるものの電気絶
縁性が不十分である。特に、ハイドロタルサイト化合物
と本発明に係るゲル状珪酸カルシウムに属さない珪酸カ
ルシウムとを併用した場合(比較例 1-5〜1-7 )には、
耐熱性、電気絶縁性ともにある程度改善されるものの未
だその改善効果は不十分であり、特にブルームを生じる
欠点を有する。
式(I)で表されるハイドロタルサイト化合物およびゲ
ル状珪酸カルシウムを併用して配合した場合(実施例 1
-1〜1-3, 2-1〜2-5 )には、着色も小さく、耐熱性およ
び電気絶縁性に優れ、且つブルーム性に優れている。
成物は、電気絶縁性、耐熱性に優れ、且つブルーム性に
優れたものであり、電線被覆材料として好適に使用でき
る。
Claims (1)
- 【請求項1】 塩化ビニル系樹脂100重量部に、 (a)
下記一般式(I)で表されるハイドロタルサイト化合物
の少なくとも一種0.05〜10重量部及び(b)ゲル状
珪酸カルシウム0.001〜3重量部を配合してなる安
定化された電線被覆用塩化ビニル系樹脂組成物。 Mgx1Znx2Al2・(OH)2x1+2x2+4・(CO3)1-y/2(ClO4)y ・mH2O (I) (式中、x1 、x2 及びyは各々下記式で表される条件
を満足する数を示し、mは0または任意の正数を示す。
0≦x2 /x1 <10、2≦x1 +x2 <20、0≦y
≦2)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14144396A JP3669770B2 (ja) | 1996-06-04 | 1996-06-04 | 電線被覆用塩化ビニル系樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14144396A JP3669770B2 (ja) | 1996-06-04 | 1996-06-04 | 電線被覆用塩化ビニル系樹脂組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09324089A true JPH09324089A (ja) | 1997-12-16 |
JP3669770B2 JP3669770B2 (ja) | 2005-07-13 |
Family
ID=15292065
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14144396A Expired - Fee Related JP3669770B2 (ja) | 1996-06-04 | 1996-06-04 | 電線被覆用塩化ビニル系樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3669770B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10321044A (ja) * | 1997-05-20 | 1998-12-04 | Tatsuta Electric Wire & Cable Co Ltd | 電線用被覆材組成物 |
JP2004349183A (ja) * | 2003-05-23 | 2004-12-09 | Asahi Denka Kogyo Kk | 透明電線用塩化ビニル系樹脂組成物 |
-
1996
- 1996-06-04 JP JP14144396A patent/JP3669770B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10321044A (ja) * | 1997-05-20 | 1998-12-04 | Tatsuta Electric Wire & Cable Co Ltd | 電線用被覆材組成物 |
JP2004349183A (ja) * | 2003-05-23 | 2004-12-09 | Asahi Denka Kogyo Kk | 透明電線用塩化ビニル系樹脂組成物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3669770B2 (ja) | 2005-07-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8372907B2 (en) | Stabilizer for chlorine-containing resins and chlorine-containing resin composition | |
KR20090100396A (ko) | 염화비닐계 수지 조성물 | |
JP2000319468A (ja) | 塩化ビニル系樹脂用安定剤組成物 | |
JP4342212B2 (ja) | 透明電線用塩化ビニル系樹脂組成物 | |
JP4916313B2 (ja) | 塩化ビニル系樹脂組成物 | |
JP2011190320A (ja) | 電線被覆用塩化ビニル系樹脂組成物 | |
JPH09208776A (ja) | 塩化ビニル系樹脂組成物 | |
KR102510923B1 (ko) | 트리멜리트산 트리에스테르 가소제 및 그것을 함유하는 염화 비닐계 수지 조성물 | |
JP2012021122A (ja) | 塩化ビニル系樹脂組成物 | |
JP3338498B2 (ja) | 合成樹脂組成物 | |
JPH09176416A (ja) | 塩化ビニル系樹脂組成物 | |
JP3737242B2 (ja) | 電線被覆用塩化ビニル系樹脂組成物 | |
JPH09324089A (ja) | 電線被覆用塩化ビニル系樹脂組成物 | |
JP5036289B2 (ja) | 塩化ビニル系樹脂組成物 | |
JP3563168B2 (ja) | 塩化ビニル系樹脂組成物 | |
JP3563159B2 (ja) | 塩化ビニル系樹脂組成物 | |
EP2907844B1 (en) | Resin composition for printing film and printing film | |
JP2001059047A (ja) | 電線被覆用塩化ビニル系樹脂組成物 | |
JPH09208777A (ja) | 塩化ビニル系樹脂組成物 | |
JPH08157671A (ja) | 電線被覆用塩化ビニル系樹脂組成物 | |
JP4420573B2 (ja) | 農業用塩化ビニル系樹脂組成物 | |
JPH10330567A (ja) | ホース用塩化ビニル系樹脂組成物 | |
JP5600080B2 (ja) | 印刷フィルム用樹脂組成物および印刷フィルム | |
JPH1067903A (ja) | 塩化ビニル系樹脂組成物 | |
JP2000212359A (ja) | 塩化ビニル系樹脂組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040401 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050104 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050225 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050412 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050412 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080422 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090422 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090422 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100422 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110422 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110422 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120422 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130422 Year of fee payment: 8 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |