JPH09324047A - 強化ポリアミド樹脂組成物の製造法 - Google Patents
強化ポリアミド樹脂組成物の製造法Info
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- JPH09324047A JPH09324047A JP14257096A JP14257096A JPH09324047A JP H09324047 A JPH09324047 A JP H09324047A JP 14257096 A JP14257096 A JP 14257096A JP 14257096 A JP14257096 A JP 14257096A JP H09324047 A JPH09324047 A JP H09324047A
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Abstract
のいずれのポリアミドモノマーを出発原料としても、層
状珪酸塩をポリアミド中に均一に分散させることがで
き、かつ、機械的強度、靭性、耐熱性及び寸法安定性に
優れた強化ポリアミド樹脂組成物を製造する方法を提供
する。 【解決手段】 ポリアミドを形成するモノマー量に対し
て、ジアミン(又はジカルボン酸)を0.01〜 100モル%
過剰に存在させた状態でモノマーを反応させて得られた
ポリアミドプレカーサーに、層状珪酸塩及び前記ジアミ
ン(又はジカルボン酸)に対して 0.9〜 1.1モル倍量の
ジカルボン酸(又はジアミン)を添加して重縮合を行
う。
Description
アミド中に均一に分散され、機械的強度、靭性、耐熱性
及び寸法安定性に優れた強化ポリアミド樹脂組成物の製
造法に関するものである。
性、耐薬品性等に優れたエンジニアリングプラスチック
であり、自動車、家電製品、事務機器、コネクター等の
部品として幅広く利用されている。
等の繊維質や炭酸カルシウム等の無機充填材で強化した
樹脂組成物は広く知られている。しかし、これらの強化
材はポリアミドとの親和性に乏しく、強化ポリアミド樹
脂の機械的強度や耐熱性は改良されるものの、靭性が低
下し、また繊維質で強化した樹脂組成物では成形品のそ
りが大きくなるという問題があった。しかも、これら無
機充填材で強化した樹脂組成物では、充填材を多量に配
合しないと機械的強度や耐熱性が向上しないという問題
もあった。
良する試みとして、ポリアミドとモンモリロナイトに代
表される粘土鉱物からなる樹脂組成物が提案されている
(特開昭62− 74957号公報、特開昭63−230766号公報、
特開平2−102261号公報、同3−7729号公報)。
土鉱物の層間に侵入させることによって、粘土鉱物が微
細に均一に分散された複合体としようするものであり、
このような目的でモンモリロナイトを用いる場合、上記
の各公報に記載されているように、ポリアミドあるいは
ポリアミドを形成するモノマーにモンモリロナイトを配
合する前に、これをアミノカルボン酸等の膨潤化剤と接
触させることによって、モンモリロナイトの層間距離を
拡げるための処理が不可欠であった。したがって、当業
界においては、このような処理が不要で、従来の強化ポ
リアミド樹脂の欠点を解消することのできる無機充填材
が強く求められていた。
本発明者らは、先にポリアミドを形成するモノマーに特
定の膨潤性フッ素雲母系鉱物を添加して重合して強化ポ
リアミド樹脂組成物を製造する方法を提案した(特開平
6−248176号公報)。この方法によれば、モンモリロナ
イトに代表される従来の粘土鉱物を用いた場合と異な
り、あらかじめ膨潤化処理を行うことなく、機械的強
度、耐熱性及び寸法安定性に優れた樹脂組成物を得るこ
とができた。
(25℃の水中での値)の酸を存在させた状態で、膨潤性
フッ素雲母系鉱物を添加して、ポリアミド(ナイロン6
又はその共重合体)を形成するモノマーを重合する方法
を提案した(特開平8−3310号公報、特願平6−280363
号) 。この方法では、5kg/cm2程度の圧力を制圧時に用
いるだけで、機械的強度、靭性、耐熱性及び寸法安定性
に優れた樹脂組成物を得ることができた。しかし、この
方法はナイロン6又はその共重合体については有効であ
ったが、ジアミンとジカルボン酸とからなるナイロン塩
モノマーを出発原料とした場合には、十分な機械的強度
や耐熱性を有する強化ポリアミド樹脂組成物を得ること
が難しかった。
てカルボキシル基又は/及びアミノ基と反応できる化合
物を存在させた状態で、膨潤性フッ素雲母系鉱物と少量
の水とを添加して、ポリアミドを形成するモノマーを重
合する方法を提案した(特願平7−266732号)。しか
し、この方法では、膨潤性フッ素雲母系鉱物をポリアミ
ド中に均一に分散させる点で十分とはいえなかった。
と層状珪酸塩とからなる強化ポリアミド樹脂組成物を製
造する方法において、ラクタム、アミノカルボン酸、ナ
イロン塩等のいずれのモノマーを出発原料としても、層
状珪酸塩をポリアミド中に均一に分散させることがで
き、かつ、機械的強度、靭性、耐熱性及び寸法安定性に
優れた強化ポリアミド樹脂組成物とすることのできる方
法を提供しようとするものである。
解決するもので、その要旨は次の通りである。ポリアミ
ドを形成するモノマー量に対して、ジアミン(又はジカ
ルボン酸)を0.01〜 100モル%過剰に存在させた状態で
モノマーを反応させて得られたポリアミドプレカーサー
に、層状珪酸塩及び前記ジアミン(又はジカルボン酸)
に対して 0.9〜 1.1モル倍量のジカルボン酸(又はジア
ミン)を添加して重縮合を行うことを特徴とする強化ポ
リアミド樹脂組成物の製造法。
する。
は、アミノカルボン酸、ラクタムあるいはジアミンとジ
カルボン酸及び/又はそれらのナイロン塩をモノマー原
料とし、過剰のジアミン(又はジカルボン酸)の存在下
に、通常公知の溶融重合法もしくは溶融重縮合法により
製造されるアミド結合を有する低分子量ポリマーを意味
する。
するモノマーの例を挙げると、次のようなものがある。
ミノカプロン酸、11−アミノウンデカン酸、12−アミノ
ドデカン酸、パラアミノメチル安息香酸等がある。
タム、ω−ウンデカノラクタム、ω−ラウロラクタム等
がある。
ジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ウンデカメチレン
ジアミン、ドデカメチレンジアミン、 2,2,4−/ 2,4,4
−トリメチルヘキサメチレンジアミン、5−メチルノナ
メチレンジアミン、 2,4−ジメチルオクタメチレンジア
ミン、メタキシリレンジアミン、パラキシリレンジアミ
ン、1,3 −ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、1−
アミノ−3−アミノメチル− 3,5,5−トリメチルシクロ
ヘキサン、 3,8−ビス(アミノメチル)トリシクロデカ
ン、ビス(4−アミノシクロヘキシル)メタン、ビス
(3−メチル−4−アミノシクロヘキシル)メタン、
2,2−ビス(4−アミノシクロヘキシル)プロパン、ビ
ス(3−アミノプロピル)ピペラジン、ビス(2−アミ
ノエチル)ピペラジン等がある。
酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、1,10−デ
カンジカルボン酸、テレフタル酸、イソフタル酸、ナフ
タレンジカルボン酸、2−クロロテレフタル酸、2−メ
チルテレフタル酸、5−メチルイソフタル酸、5−ナト
リウムスルホイソフタル酸、ヘキサヒドロテレフタル
酸、ヘキサヒドロイソフタル酸、ジグリコール酸等があ
る。
ンと上記ジカルボン酸とを等モル量で混合して得られる
両者の1:1付加物があり、例えばナイロン66塩、ナイ
ロン46塩、ナイロン 610塩、ナイロン 612塩等がある。
好ましい例としては、ポリカプロアミド(ナイロン
6)、ポリテトラメチレンアジパミド(ナイロン46)、
ポリヘキサメチレンアジパミド(ナイロン66)、ポリヘ
キサメチレンセバカミド(ナイロン 610)、ポリヘキサ
メチレンドデカミド(ナイロン 612)、ポリウンデカメ
チレンアジパミド(ナイロン 116)、ポリウンデカンア
ミド(ナイロン11)、ポリドデカンアミド(ナイロン1
2)、ポリトリメチルヘキサメチレンテレフタルアミド
(ナイロンTMHT)、ポリヘキサメチレンテレフタルアミ
ド(ナイロン6T)、ポリヘキサメチレンイソフタルアミ
ド(ナイロン6I)、ポリヘキサメチレンテレフタル/イ
ソフタルアミド(ナイロン6T/6I)、ポリビス(4−ア
ミノシクロヘキシル)メタンドデカミド(ナイロンPACM
12)、ポリビス(3−メチル−4−アミノシクロヘキシ
ル)メタンドデカミド(ナイロンジメチルPACM12)、ポ
リメタキシリレンアジパミド(ナイロンMDX6)、ポリウ
ンデカメチレンテレフタルアミド(ナイロン 11T)、ポ
リウンデカメチレンヘキサヒドロテレフタルアミド(ナ
イロン11T(H))及びこれらの共重合ポリアミド、混合ポ
リアミド等からなるポリアミドプレカーサーがある。こ
れらの中で特に好ましいものは、ナイロン6、ナイロン
46、ナイロン66、ナイロン11、ナイロン12及びこれらの
共重合ポリアミド、混合ポリアミドからなるポリアミド
プレカーサーである。
際に過剰に用いられるジアミン(又はジカルボン酸)と
しては、上記ジアミンもしくは上記ジカルボン酸が挙げ
られる。これらの中で、ジアミンとしてはテトラメチレ
ンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ウンデカメチレ
ンジアミン、ドデカメチレンジアミンが好ましく、ヘキ
サメチレンジアミン、ドデカメチレンジアミンが特に好
ましい。また、ジカルボン酸としてはアジピン酸、スベ
リン酸、アゼライン酸、セバシン酸、1,10−デカンジカ
ルボン酸が好ましく、アジピン酸、セバシン酸、1,10−
デカンジカルボン酸が特に好ましい。
存在量は、ポリアミドを形成するモノマー量に対して、
0.01〜 100モル%過剰にする必要がある。この存在量が
0.01モル%未満では、ポリアミドプレカーサーの分子量
を低くすることが難しい。逆にこの存在量が 100モル%
を超えると、2〜3量体程度のポリアミドオリゴマーし
か得られないばかりか、ジアミン(又はジカルボン酸)
が残存するため、その後の重縮合を行うことによって、
層状珪酸塩が均一に分散された樹脂組成物とすることが
難しく、機械的強度や耐熱性に優れた樹脂組成物が得ら
れない。
度は、溶媒として96%濃硫酸中を用い、温度25℃、濃度
1g/dlの条件で求めた値で 2.0以下であることが好まし
く、1.5以下であることがより好ましい。この相対粘度
が 2.0を超えるものでは、その後の重縮合を行うことに
よって、層状珪酸塩が均一に分散された樹脂組成物とす
ることが難しいので好ましくない。
ドプレカーサーに、層状珪酸塩及び前記ジアミン(又は
ジカルボン酸)に対して 0.9〜 1.1モル倍量のジカルボ
ン酸(又はジアミン)添加して重縮合を行うことが必要
である。
成分とする負に帯電した層とその層間に介在する陽電荷
(陽イオン)とからなる構造を有し、イオン交換能を有
するものである。
スメクタイト族(例えば、モンモリロナイト、バイデラ
イト、サポナイト、ヘクトライト、ソーコナイト)、バ
ーミキュライト族(例えば、バーミキュライト)、雲母
族(例えば、フッ素雲母、白雲母、パラゴナイト金雲
母、黒雲母、レピドライト)、脆雲母族(例えば、マー
ガライト、クリントナイト、アナンダイト)、緑泥石族
(例えば、ドンバサイト、スドーアイト、クッケアイ
ト、クリノクロア、シャモサイト、ニマイト)等があ
る。
であっても人工的に合成あるいは変性されたものであっ
てもよく、またオニウム塩等の有機化合物で処理したも
のであってもよい。
ンモニウム塩、ホスホニウム塩等が挙げられる。具体的
にはデシルアミン、ラウリルアミン、ドデシルアミン、
オクタデシルアミン、ジメチルドデシルアミン、ジメチ
ルオクタデシルアミン、アニリン、ベンジルアミン、p
−フェニレンジアミン、α−ナフチルアミン、p−アミ
ノジメチルアニリン、 2,7−ジアミノフルオレン、ベン
ジジン、ピリジン、ピペリジン、6−アミノカプロン
酸、11−アミノウンデカン酸、12−アミノドデカン酸等
のアミン塩、テトラブチルアンモニウム、ジメチルオク
タデシルアンモニウム、テトラブチルアンモニウム、ジ
メチルジオクタデシルアンモニウム、トリメチルドデシ
ルアンモニウム、トリメチルオクタデシルアンモニウム
等のアンモニウム塩、テトラブチルホスホニウム、トリ
ブチルオクタデシルホスホニウム等のホスホニウム塩の
一種又は二種以上の混合物が用いられる。これらの中
で、特に好ましいのは6−アミノカプロン酸、11−アミ
ノウンデカン酸、12−アミノドデカン酸の塩酸塩であ
る。
母系鉱物はポリアミド中における分散性が最も良好であ
り、本発明に用いられる層状珪酸塩としては最適のもの
である。
ッ素雲母系鉱物は次式で示されるものである。 α(MF)・β(aMgF2 ・bMgO)・γSiO2 (式中、Mはナトリウム又はリチウムを表し、α、β、
γ、a及びbは各々係数を表し、 0.1≦α≦2、2≦β
≦ 3.5、3≦γ≦4、0≦a≦1、0≦b≦1、a+b
=1である。)
法としては、例えば酸化珪素、酸化マグネシウム、酸化
アルミニウム等の酸化物と各種フッ化物とを混合し、そ
の混合物を電気炉あるいはガス炉中で1400〜1500℃の温
度範囲で完全に溶融し、その冷却過程で反応容器内にフ
ッ素雲母系鉱物を結晶成長させる、いわゆる溶融法があ
る。
にアルカリ金属イオンをインターカレーションして膨潤
性フッ素雲母系鉱物を得る方法がある( 特開平2−1494
15号公報) 。この方法では、タルクに珪フッ化アルカリ
金属又はフッ化アルカリ金属を混合し、磁性ルツボ内で
約 700〜1200℃で短時間加熱処理することによって膨潤
性フッ素雲母系鉱物が得られる。本発明で用いられる膨
潤性フッ素雲母系鉱物は特にこの方法で製造されたもの
が好ましい。
はフッ化アルカリ金属の量は、混合物全体の10〜35重量
%の範囲とすることが好ましく、この範囲を外れる場合
には膨潤性フッ素雲母系鉱物の生成率が低下するので好
ましくない。
には、珪フッ化アルカリ又はフッ化アルカリのアルカリ
金属は、ナトリウムあるいはリチウムとすることが必要
である。これらのアルカリ金属は単独で用いてもよいし
併用してもよい。また、アルカリ金属のうち、カリウム
の場合には膨潤性フッ素雲母が得られないが、ナトリウ
ムあるいはリチウムと併用し、かつ限定された量であれ
ば膨潤性を調節する目的で用いることも可能である。
る工程において、アルミナを少量配合し、生成する膨潤
性フッ素雲母系鉱物の膨潤性を調整することも可能であ
る。
ド 100重量部に対して0.01〜 100重量部の範囲とするこ
とが好ましく、 0.1〜20重量部の範囲とすることがより
好ましい。この配合量が0.01重量部未満では、機械的強
度、耐熱性、寸法安定性に優れた樹脂組成物が得られ
ず、逆に 100重量部を超えると、靭性の低下が大きくな
るので好ましくない。
添加するジカルボン酸(又はジアミン)としては、上記
ジカルボン酸もしくは上記ジアミンが挙げられる。これ
らの中で、ジカルボン酸としてはアジピン酸、スベリン
酸、アゼライン酸、セバシン酸、1,10−デカンジカルボ
ン酸が好ましく、アジピン酸、セバシン酸、1,10−デカ
ンジカルボン酸が特に好ましい。また、ジアミンとして
はテトラメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、
ウンデカメチレンジアミン、ドデカメチレンジアミンが
好ましく、ヘキサメチレンジアミン、ドデカメチレンジ
アミンが特に好ましい。
添加量は、ポリアミドプレカーサーを製造する際に過剰
に用いたジアミン(又はジカルボン酸)に対して 0.9〜
1.1モル倍量であることが必要であり、等モル量である
ことが特に好ましい。この添加量が 0.9モル倍量未満で
あっても、 1.1モル倍量を超えても、重縮合により高重
合度のポリマーとすることが難しく、機械的強度、弾性
率、耐熱性、靭性等に優れた強化ポリアミド樹脂組成物
が得られないので好ましくない。
を得る工程と、層状珪酸塩及びジカルボン酸(又はジア
ミン)を添加して重縮合を行う工程とからなっている
が、一般的には、ポリアミドプレカーサー製造した後、
それを反応器から取り出すことなく、層状珪酸塩及びジ
カルボン酸(又はジアミン)を添加して重縮合を行う1
ポット法を採用するとコスト的に有利である。
程、あるいは重縮合を行う工程の際に、pKaが0〜6又
は負の酸(25℃の水中での値)を存在させると、ポリア
ミドマトリックスと層状珪酸塩との密着性が向上し、よ
り性能の優れた強化ポリアミド樹脂組成物を得ることが
できる。
いずれであってもよく、具体的には、リン酸、亜リン
酸、塩酸、硫酸、硝酸等の無機酸や、ギ酸、酢酸、モノ
クロロ酢酸、ジクロロ酢酸、トリクロロ酢酸、トリフル
オロ酢酸、プロピオン酸、安息香酸、p−トルエンスル
ホン酸、N−ホルミル−ε−アミノカプロン酸等の有機
酸が挙げられる。
するモノマー量に対して、 0.001〜〜10.0モル%の範囲
とすることが好ましい。この添加量が 0.001モル%未満
では、ポリアミドマトリックスと層状珪酸塩との密着性
の向上効果が小さく、逆に10.0モル%を超えると、高重
合度のポリマーが得られにくい。
脂組成物の相対粘度は、溶媒として96%濃硫酸を用い、
温度25℃、濃度1g/dlの条件で求めた値で 2.0〜 5.0の
範囲にあることが望ましい。この相対粘度が 2.0未満の
ものでは、成形体としたときの機械的特性が低下するの
で好ましくない。逆にこれが 5.0を超えるものでは、樹
脂組成物の成形性が急速に低下するので好ましくない。
には、その特性を大きく損なわない限り、顔料、熱安定
剤、酸化防止剤、耐候剤、難燃剤、可塑剤、離型剤、強
化剤等を添加することができる。
ンダードフェノール類、リン化合物、ヒンダードアミン
類、イオウ化合物、銅化合物、アルカリ金属のハロゲン
化物あるいはこれらの混合物を使用することができる。
これらの中で、銅化合物やアルカリ金属のハロゲン化物
が特に効果的である。
ルク、炭酸カルシウム、炭酸亜鉛、ワラストナイト、シ
リカ、アルミナ、酸化マグネシウム、珪酸カルシウム、
アルミン酸ナトリウム、アルミノ珪酸ナトリウム、珪酸
マグネシウム、ガラスバルーン、カーボンブラック、酸
化亜鉛、三酸化アンチモン、ゼオライト、ハイドロタル
サイト、金属繊維、金属ウィスカー、セラミックウィス
カー、チタン酸カリウムウィスカー、窒化ホウ素、グラ
ファイト、ガラス繊維、炭素繊維等が挙げられる。
た樹脂組成物を溶融混練又は溶融成形する際に加えられ
る。
化ポリアミド樹脂組成物は、他の熱可塑性樹脂と混合し
て用いてもよい。このような熱可塑性樹脂の具体例とし
ては、ポリブタジエン、ブタジエン/スチレン共重合
体、アクリルゴム、エチレン/プロピレン共重合体、エ
チレン/プロピレン/ブタジエン共重合体、天然ゴム、
塩素化ブチルゴム、塩素化ポリエチレン等のエラストマ
ー及びこれらの無水マレイン酸等による酸変性物、スチ
レン/無水マレイン酸共重合体、スチレン/フェニルマ
レイミド共重合体、ポリエチレン、ポリプロピレン、ブ
タジエン/アクリロニトリル共重合体、ポリ塩化ビニ
ル、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフ
タレート、ポリアセタール、ポリフッ化ビニリデン、ポ
リスルホン、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテ
ルスルホン、フェノキシ樹脂、ポリフェニレンエーテ
ル、ポリメチルメタクリレート、ポリエーテルケトン、
ポリカーボネート、ポリテトラフルオロエチレン等があ
る。
脂組成物は、通常の成形加工方法で目的の成形体とする
ことができる。例えば射出成形、押出成形、吹き込み成
形、焼結成形等の熱溶融成形法や、有機溶媒溶液から流
延法により、成形体とする方法が採用できる。
脂組成物は、機械的強度、耐熱性及び寸法安定性がポリ
アミド単独の場合に比べて顕著に改良され、また吸水に
よる機械的性質や寸法の変化が少ない。この樹脂組成物
は、その優れた性能により、電気・電子機器分野におけ
るスイッチやコネクター等の機構部品やハウジング類、
自動車分野におけるアンダーボンネット部品や外装部
品、外板部品あるいはリフレクター等の光学部品等、あ
るいは機械分野におけるギアやベアリングリテーナー等
として使用される。
明する。なお、実施例及び比較例で用いた原料および測
定法は次の通りである。 1.原料 (1) 膨潤性フッ素雲母系鉱物 〔M−1、M−2〕ボールミルにより平均粒径が 6.0μ
mとなるように粉砕したタルクに対し、平均粒径が同じ
く 6.0μmの表1に示す珪フッ化物を全量の15重量%と
なるように混合し、これを磁性ルツボに入れ、電気炉で
1時間 800℃に保持し、フッ素雲母系鉱物M−1もしく
はM−2を合成した。このM−1及びM−2の粉末につ
いて、広角X線回折測定を行った結果、いずれにおいて
も原料タルクのc軸方向の厚み 9.2Åに対するピークは
消失し、膨潤性フッ素雲母系鉱物の生成を示す12〜16Å
に対応するピークが認められた。
の塩酸塩で処理し、M−1の層間のナトリウムイオン
を、プロトン化された12−アミノドデカン酸で置換し
た。このM−3の粉末について、広角X線回折測定を行
った結果、M−1のc軸方向の厚さ12〜16Åに対応する
ピークは消失し、かわりにプロトン化された12−アミノ
ドデカン酸が層間に挿入されたことを示す17Åに対応す
るピークが現れた。
ガラスを加えて十分に撹拌し、粗粒を除いたものを使用
した。 〔M−5〕M−4を12−アミノドデカン酸の塩酸塩で処
理し、M−4の層間のナトリウムイオンをプロトン化さ
れた12−アミノドデカン酸で置換したものを使用した。
みのノッチをつけて測定した。 (d) 熱変形温度 ASTM D648 に基づいて、荷重18.6kg/cm2で測定した。 (e) 層状珪酸塩の分散性 樹脂組成物のペレットを用い、広角X線回折装置(リガ
ク社製、RAD −rB型)により測定した。
116g(1.0mol)及び水3.0kgを内容量30リットルの反応
缶に入れ、攪拌しながら 280℃に加熱し、18kg/cm2の圧
力まで昇圧した。その後、徐々に水蒸気を放出しながら
18kg/cm2の圧力に2時間保った後、1時間かけて常圧ま
で放圧することにより、ポリアミドプレカーサーを得
た。このポリアミドプレカーサーの相対粘度は 1.3であ
った。次いで、得られたポリアミドプレカーサーに、表
2に示した割合になるように層状珪酸塩M−1〜M−5
のいずれかと、アジピン酸 146g(1.0mol)とを配合し、
温度 280℃、常圧下で1時間重縮合を行った。重縮合の
終了した時点で、反応生成物をストランド状に払い出
し、冷却、固化後、切断して強化ナイロン66樹脂組成物
からなるペレットを得た。これらのペレットについて、
広角X線回折測定を行った結果、いずれにおいても層状
珪酸塩の厚み方向のピークは完全に消失しており、ナイ
ロン66マトリックス中に層状珪酸塩が均一に分散されて
いることがわかった。次に、これらのペレットを二軸押
出機(池貝鉄工社製、PCM-45型)を用いて、シリンダー
温度 290℃、金型温度70℃、射出時間6秒、冷却時間6
秒で射出成形を行い、厚み 3.2mmの試験片を作製し、物
性試験を行った。得られた結果を表2に示す。
ol) 及び水 3.0kgを内容量30リットルの反応缶に入れ、
攪拌しながら 280℃に加熱し、18kg/cm2の圧力まで昇圧
した。その後、徐々に水蒸気を放出しながら18kg/cm2の
圧力に2時間保った後、1時間かけて常圧まで放圧する
ことにより、ポリアミドプレカーサーを得た。このポリ
アミドプレカーサーの相対粘度は 1.5であった。次い
で、得られたポリアミドプレカーサーに、表3に示した
割合になるように層状珪酸塩M−1〜M−5のいずれか
と、ヘキサメチレンジアミン 6.3g(0.054mol)とを配合
し、温度 280℃、常圧下で1時間重縮合を行った。重縮
合の終了した時点で、反応生成物をストランド状に払い
出し、冷却、固化後、切断して強化ナイロン66樹脂組成
物からなるペレットを得た。これらのペレットについ
て、広角X線回折測定を行った結果、いずれにおいても
層状珪酸塩の厚み方向のピークは完全に消失しており、
ナイロン66マトリックス中に層状珪酸塩が均一に分散さ
れていることがわかった。次に、これらのペレットを用
い、実施例1〜5と同様して厚み 3.2mmの試験片を作製
し、物性試験を行った。得られた結果を表3に示す。
116g(1.0mol)、水 3.0kg及びリン酸(濃度85重量%)
20gを内容量30リットルの反応缶に入れ、それ以降は実
施例1〜5と同様にして、強化ナイロン66樹脂組成物か
らなるペレットを得た。なお、この時のポリアミドプレ
カーサーの相対粘度は 1.3であった。また、これらのペ
レットについて、広角X線回折測定を行った結果、いず
れにおいても層状珪酸塩の厚み方向のピークは完全に消
失しており、ナイロン66マトリックス中に層状珪酸塩が
均一に分散されていることがわかった。次に、これらの
ペレットを用い、実施例1〜5と同様して厚み 3.2mmの
試験片を作製し、物性試験を行った。得られた結果を表
4に示す。
−1〜M−5のいずれかを表5に示した割合で配合し、
これらの配合物を前記した二軸押出機を用いて、 290℃
で押出してペレットを得た。これらのペレットについ
て、広角X線回折測定を行った結果、いずれにおいても
層状珪酸塩の厚み方向のピークが見られ、ナイロン66マ
トリックス中における層状珪酸塩の分散は十分ではなか
った。次に、これらのペレットを用い、実施例1〜5と
同様して厚み 3.2mmの試験片を作製し、物性試験を行っ
た。得られた結果を表5に示す。
M−1〜M−5のいずれかを表6に示した割合になるよ
うに、内容量30リットルの反応缶に入れ、攪拌しながら
280℃に加熱し、18kg/cm2の圧力まで昇圧した。その
後、徐々に水蒸気を放出しながら18kg/cm2の圧力に2時
間保った後、1時間かけて常圧まで放圧し、さらに、温
度 280℃、常圧下で1時間重縮合を行った。重縮合の終
了した時点で、反応生成物をストランド状に払い出し、
冷却、固化後、切断して強化ナイロン66樹脂組成物から
なるペレットとした。これらのペレットについて、X線
回折測定を行った結果、いずれにおいても層状珪酸塩の
厚み方向のピークが見られ、ナイロン66マトリックス中
における層状珪酸塩の分散は十分ではなかった。次に、
これらのペレットを用い、実施例1〜5と同様して厚み
3.2mmの試験片を作製し、物性試験を行った。得られた
結果を表6に示す。
キサメチレンジアミン11.6g(0.10mol) 及び水 500gを
内容量30リットルの反応缶に入れ、攪拌しながら 250℃
に加熱し、15kg/cm2の圧力まで昇圧した。その後、徐々
に水蒸気を放出しながら18kg/cm2の圧力に2時間保った
後、1時間かけて常圧まで放圧することにより、ポリア
ミドプレカーサーを得た。このポリアミドプレカーサー
の相対粘度は 1.5であった。次いで、得られたポリアミ
ドプレカーサーに、表7に示した割合になるように層状
珪酸塩M−1〜M−5のいずれかと、アジピン酸13.1g
(0.09mol) とを配合し、温度 250℃、常圧下で1時間重
縮合を行った。重縮合の終了した時点で、反応生成物を
ストランド状に払い出し、冷却、固化後、切断して強化
ナイロン6樹脂組成物からなるペレットを得た。次い
で、このペレットを95℃の熱水で処理して精練を行った
後、真空乾燥した。これらのペレットについて、広角X
線回折測定を行った結果、いずれにおいても層状珪酸塩
の厚み方向のピークは完全に消失しており、ナイロン6
マトリックス中に層状珪酸塩が均一に分散されているこ
とがわかった。次に、これらのペレットを二軸押出機
(池貝鉄工社製、PCM-45型)を用いて、シリンダー温度
250℃、金型温度70℃、射出時間6秒、冷却時間6秒で
射出成形を行い、厚み 3.2mmの試験片を作製し、物性試
験を行った。得られた結果を表7に示す。
アミン11.6(0.10mol)g、水 500g及びリン酸(濃度85
重量%)20gを内容量30リットルの反応缶に入れ、それ
以降は実施例16〜20と同様にして、強化ナイロン6樹脂
組成物からなるペレットを得た。なお、この時のポリア
ミドプレカーサーの相対粘度は 1.4であった。また、こ
れらのペレットについて、広角X線回折測定を行った結
果、いずれにおいても層状珪酸塩の厚み方向のピークは
完全に消失しており、ナイロン6マトリックス中に層状
珪酸塩が均一に分散されていることがわかった。次に、
これらのペレットを用い、実施例16〜20と同様して厚み
3.2mmの試験片を作製し、物性試験を行った。得られた
結果を表8に示す。
−1〜M−5のいずれかを表9に示した割合で配合し、
これらの配合物を前記した二軸押出機を用いて、 250℃
で押出してペレットを得た。これらのペレットについ
て、X線回折測定を行った結果、いずれにおいても層状
珪酸塩の厚み方向のピークが見られ、ナイロン6マトリ
ックス中における層状珪酸塩の分散は十分ではなかっ
た。次に、これらのペレットを用い、実施例16〜20と同
様して厚み 3.2mmの試験片を作製し、物性試験を行っ
た。得られた結果を表9に示す。
アミン20.0g(0.10mol) 及び水 3.0kgを内容量30リット
ルの反応缶に入れ、撹拌しながら 240℃に加熱し、20kg
/cm2の圧力まで昇圧した。その後、徐々に水蒸気を放出
しながら20kg/cm2の圧力に2時間保った後、1時間かけ
て常圧まで放圧することにより、ポリアミドプレカーサ
ーを得た。このポリアミドプレカーサーの相対粘度は
1.3であった。次いで、得られたポリアミドプレカーサ
ーに、表10に示した割合になるように、層状珪酸塩M−
1〜M−5のいずれかと、1,10−デカンジカルボン酸2
3.0g(0.10mol) とを配合し、温度 240℃、常圧下で1
時間重縮合を行った。重縮合の終了した時点で、反応生
成物をストランド状に払い出し、冷却、固化後、切断し
て強化ナイロン12樹脂組成物からなるペレットを得た。
これらのペレットについて、広角X線回折測定を行った
結果、いずれにおいても層状珪酸塩の厚み方向のピーク
は完全に消失しており、ナイロン12マトリックス中に層
状珪酸塩が均一に分散されていることがわかった。次
に、これらのペレットを二軸押出機(池貝鉄工社製、PC
M-45型)を用いて、シリンダー温度 250℃、金型温度70
℃、射出時間6秒、冷却時間6秒で射出成形を行い、厚
み 3.2mmの試験片を作製し、物性試験を行った。得られ
た結果を表10に示す。
アミン20.0g(0.10mol) 、水 3.0kg及びリン酸(濃度85
重量%)20gを内容量30リットルの反応缶に入れ、それ
以降は実施例26〜30と同様にして、強化ナイロン12樹脂
組成物からなるペレットを得た。なお、この時のポリア
ミドプレカーサーの相対粘度は 1.3であった。また、こ
れらのペレットについて、広角X線回折測定を行った結
果、いずれにおいても層状珪酸塩の厚み方向のピークは
完全に消失しており、ナイロン12マトリックス中に層状
珪酸塩が均一に分散されていることがわかった。次に、
これらのペレットを用い、実施例26〜30と同様して厚み
3.2mmの試験片を作製し、物性試験を行った。得られた
結果を表11に示す。
−1〜M−5のいずれかを表12に示した割合で配合し、
これらの配合物を前記した二軸押出機を用いて、 250℃
で押出してペレットを得た。これらのペレットについ
て、広角X線回折測定を行った結果、いずれにおいても
層状珪酸塩の厚み方向のピークが見られ、ナイロン12マ
トリックス中における層状珪酸塩の分散は十分ではなか
った。次に、これらのペレットを用い、実施例26〜30と
同様して厚み 3.2mmの試験片を作製し、物性試験を行っ
た。得られた結果を表12に示す。
2.49kg(21.5mol) 及び水 3.0kgを内容量30リットルの反
応缶に入れ、攪拌しながら 280℃に加熱し、18kg/cm2の
圧力まで昇圧した。その後、徐々に水蒸気を放出しなが
ら18kg/cm2の圧力に2時間保った後、1時間かけて常圧
まで放圧することにより、ポリアミドプレカーサーを得
た。このポリアミドプレカーサーの相対粘度は 1.1であ
った。次いで、得られたポリアミドプレカーサーに、表
13に示した割合になるように層状珪酸塩M−1と、アジ
ピン酸3.14kg(21.5mol) とを配合し、温度 280℃、常圧
下で1時間重縮合を行った。重縮合の終了した時点で、
反応生成物をストランド状に払い出し、冷却、固化後、
切断して強化ナイロン66樹脂組成物からなるペレットを
得た。これらのペレットについて、広角X線回折測定を
行った結果、いずれにおいても層状珪酸塩の厚み方向の
ピークは完全に消失しており、ナイロン66マトリックス
中に層状珪酸塩が均一に分散されていることがわかっ
た。次に、これらのペレットを二軸押出機(池貝鉄工社
製、PCM-45型)を用いて、シリンダー温度 290℃、金型
温度70℃、射出時間6秒、冷却時間6秒で射出成形を行
い、厚み 3.2mmの試験片を作製し、物性試験を行った。
ol) 及び水 3.0kgを内容量30リットルの反応缶に入れ、
攪拌しながら 280℃に加熱し、18kg/cm2の圧力まで昇圧
した。その後、徐々に水蒸気を放出しながら18kg/cm2の
圧力に2時間保った後、1時間かけて常圧まで放圧する
ことにより、ポリアミドプレカーサーを得た。このポリ
アミドプレカーサーの相対粘度は 1.1であった。次い
で、得られたポリアミドプレカーサーに、表13に示した
割合になるように層状珪酸塩M−1と、ヘキサメチレン
ジアミン1.99kg(17.1mol) とを配合し、温度 280℃、常
圧下で1時間重縮合を行った。重縮合の終了した時点
で、反応生成物をストランド状に払い出し、冷却、固化
後、切断して強化ナイロン66樹脂組成物からなるペレッ
トを得た。これらのペレットについて、広角X線回折測
定を行った結果、いずれにおいても層状珪酸塩の厚み方
向のピークは完全に消失しており、ナイロン66マトリッ
クス中に層状珪酸塩が均一に分散されていることがわか
った。次に、これらのペレットを用い、実施例36と同様
して厚み 3.2mmの試験片を作製し、物性試験を行った。
表13に示す。
ボン酸、ナイロン塩等のいずれのポリアミドモノマーを
出発原料としても、層状珪酸塩をポリアミド中に均一に
分散させることができ、かつ、機械的強度、靭性、耐熱
性及び寸法安定性に優れた強化ポリアミド樹脂組成物を
得ることができる。
Claims (7)
- 【請求項1】 ポリアミドを形成するモノマー量に対し
て、ジアミン(又はジカルボン酸)を0.01〜 100モル%
過剰に存在させた状態でモノマーを反応させて得られた
ポリアミドプレカーサーに、層状珪酸塩及び前記ジアミ
ン(又はジカルボン酸)に対して 0.9〜 1.1モル倍量の
ジカルボン酸(又はジアミン)を添加して重縮合を行う
ことを特徴とする強化ポリアミド樹脂組成物の製造法。 - 【請求項2】 ポリアミドプレカーサーを得る工程と重
縮合を行う工程とを1ポットで行うことを特徴とする強
化ポリアミド樹脂組成物の製造法。 - 【請求項3】 ポリアミドプレカーサーの相対粘度が
2.0以下(96%濃硫酸中、25℃、濃度1g/dl)である請
求項1又は2記載の強化ポリアミド樹脂組成物の製造
法。 - 【請求項4】 ポリアミドプレカーサーが、pKaが0〜
6又は負(25℃の水中での値)の酸をポリアミドを形成
するモノマー量に対して 0.001〜10.0モル%含有したも
のである請求項1〜3のいずれかに記載の強化ポリアミ
ド樹脂組成物の製造法。 - 【請求項5】 層状珪酸塩が、膨潤性フッ素雲母系鉱物
である請求項1〜4のいずれかに記載の強化ポリアミド
樹脂組成物の製造法。 - 【請求項6】 膨潤性フッ素雲母系鉱物が、タルクとナ
トリウム及び/又はリチウムの珪フッ化物又はフッ化物
の混合物を加熱して得られたものである請求項5に記載
の強化ポリアミド樹脂組成物の製造法。 - 【請求項7】 層状珪酸塩が、層間イオンがオニウムイ
オンで置換されたものである請求項1〜6のいずれかに
記載の強化ポリアミド樹脂組成物の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14257096A JP3723635B2 (ja) | 1996-06-05 | 1996-06-05 | 強化ポリアミド樹脂組成物の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP14257096A JP3723635B2 (ja) | 1996-06-05 | 1996-06-05 | 強化ポリアミド樹脂組成物の製造法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH09324047A true JPH09324047A (ja) | 1997-12-16 |
JP3723635B2 JP3723635B2 (ja) | 2005-12-07 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001329168A (ja) * | 2000-05-19 | 2001-11-27 | Mitsubishi Gas Chem Co Inc | ポリアミド複合材料の製造法 |
JP2002060617A (ja) * | 2000-08-21 | 2002-02-26 | Asahi Kasei Corp | ネジ構造を有するポリアミド樹脂製成形体 |
-
1996
- 1996-06-05 JP JP14257096A patent/JP3723635B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2001329168A (ja) * | 2000-05-19 | 2001-11-27 | Mitsubishi Gas Chem Co Inc | ポリアミド複合材料の製造法 |
JP2002060617A (ja) * | 2000-08-21 | 2002-02-26 | Asahi Kasei Corp | ネジ構造を有するポリアミド樹脂製成形体 |
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