JPH09323525A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JPH09323525A
JPH09323525A JP8142752A JP14275296A JPH09323525A JP H09323525 A JPH09323525 A JP H09323525A JP 8142752 A JP8142752 A JP 8142752A JP 14275296 A JP14275296 A JP 14275296A JP H09323525 A JPH09323525 A JP H09323525A
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temperature
air
rear seat
seat
seat side
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Nobuyuki Kawai
伸幸 河合
Masashi Arai
政志 荒井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エアミックスユニットを増加させずに前後独
立制御および左右独立制御を可能にする。 【解決手段】 車室内への吹出温度を調節する第1およ
び第2の温度調節手段16DR,16ASと、第1およ
び第2の温度調節手段16DR,16ASで温度調節さ
れた空気を運転席側および助手席側にぞれぞれ導くとと
もに、少なくともいずれか一方の温度調節手段で温度調
節された空気を後席側にも導くダクト10,19L(1
9R)と、運転席側設定温度,助手席側設定温度および
後席側設定温度を入力可能な入力手段51DR,51A
S,60と、運転席側設定温度および後席側設定温度い
ずれかに基づいて第1の温度調節手段16DRを制御す
るとともに、助手席側設定温度および後席側設定温度の
いずれかに基づいて第2の温度調節手段16ASを制御
する吹出温度制御手段35とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗員により設定さ
れる設定温度および車両熱負荷に基づいて空調制御を行
う車両用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】温度設定ダイアル等で設定される設定温
度と、外気温度、室内温度、日射量等の車両熱負荷に基
づいて目標吹出温度を演算し、この目標吹出温度に基づ
いてエアミックスドア開度を調節して車室内への吹出温
度を制御する車両用空調装置が知られている。また、前
後独立のエアミックスユニットを有し、車室内の前席側
と後席側とを独立に温度制御する前後独立制御が可能な
空調装置も知られている(例えば、実開平4−7971
0号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】今、上述した前後独立
制御に加えて、運転席側と助手席側とを独立に温度制御
する左右独立制御をも実現させることを考える。この場
合は独立したエアミックスユニットを更に追加すればよ
いが、そうすると空調装置が大型化するとともにダクト
の取り回しが煩雑となり、開発工数の増大およびコスト
アップを招来する。
【0004】本発明の目的は、エアミックスユニットを
増加させずに前後独立制御および左右独立制御を可能と
した車両用空調装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】一実施の形態を示す図1
に対応づけて説明すると、請求項1の発明に係る車両用
空調装置は、車室内への吹出温度を調節する第1および
第2の温度調節手段16DR,16ASと、第1および
第2の温度調節手段16DR,16ASで温度調節され
た空気を運転席側および助手席側にぞれぞれ導くととも
に、少なくともいずれか一方の温度調節手段で温度調節
された空気を後席側にも導くダクト10,19L(19
R)と、運転席側設定温度,助手席側設定温度および後
席側設定温度を入力可能な入力手段51DR,51A
S,60と、運転席側設定温度および後席側設定温度い
ずれかに基づいて第1の温度調節手段16DRを制御す
るとともに、助手席側設定温度および後席側設定温度の
いずれかに基づいて第2の温度調節手段16ASを制御
する吹出温度制御手段35とを具備し、これにより上記
問題点を解決する。請求項2の発明は、後席空調指令を
出力する指令手段と、ダクト内に開閉可能に設けられ、
開放時に後席への空気の吹出しを許容し、閉鎖時に後席
への空気の吹出しを禁止するドアと、後席空調指令が出
力されていないときにはドアを閉鎖し、後席空調指令が
出力されているときにはドアを開放するドア制御手段と
を更に備えたものである。請求項3の発明は、上記指令
手段として後席への乗員の着座の有無を検出する着座ス
イッチを用い、乗員が後席に着座しているときにのみ後
席空調指令を出力するようにしたものである。請求項4
の発明は、車室内への吹出温度を調節する第1および第
2の温度調節手段と、第1の温度調節手段で温度調節さ
れた空気を運転席側および後席側に導くとともに、第2
の温度調節手段で温度調節された空気を助手席側および
後席側に導くダクトと、運転席側設定温度,助手席側設
定温度および後席側設定温度を入力可能な入力手段と、
左右独立指令および後席空調指令を出力可能な指令手段
と、左右独立指令が出力され後席空調指令が出力されて
いないときには、運転席側設定温度に基づいて第1の温
度調節手段を制御するとともに、助手席側設定温度に基
づいて第2の温度調節手段を制御し、左右独立指令が出
力されず後席空調指令が出力されているときには、運転
席側設定温度に基づいて第1の温度調節手段を制御する
とともに、後席側設定温度に基づいて第2の温度調節手
段を制御する吹出温度制御手段とを具備する。請求項5
の発明は、左右独立指令および後席空調指令のいずれも
出力されていないときには、運転席側設定温度に基づい
て第1および第2の温度調節手段を制御するようにした
ものである。請求項6の発明は、ダクト内に開閉可能に
設けられ、開放時に第1の温度調節手段で温度調節され
た空気の後席への吹出しを許容し、閉鎖時に空気の後席
への吹出しを禁止する第1のドアと、ダクト内に開閉可
能に設けられ、開放時に第2の温度調節手段で温度調節
された空気の後席への吹出しを許容し、閉鎖時に空気の
後席への吹出しを禁止する第2のドアと、左右独立指令
が出力され後席空調指令が出力されていないときには、
第1および第2のドアをいずれも閉鎖し、左右独立指令
が出力されず後席空調指令が出力されているときには、
第1のドアを閉鎖し第2のドアを開放するドア制御手段
とを更に備えたものである。請求項7の発明は、左右独
立指令および後席空調指令のいずれも出力されていない
ときには第1および第2のドアの双方を閉鎖するように
したものである。請求項8の発明は、指令手段として運
転席,助手席および後席の着座状態を検出する着座スイ
ッチを用い、運転席および助手席に乗員が着座している
場合に左右独立指令を出力し、後席に乗員が着座してい
る場合に後席空調指令を出力するようにしたものであ
る。
【0006】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、第1および第
2の温度調節手段で温度調節された空気を運転席側およ
び助手席側にぞれぞれ導くとともに、少なくともいずれ
か一方の温度調節手段で温度調節された空気を後席側に
も導くようにし、運転席側設定温度および後席側設定温
度いずれかに基づいて第1の温度調節手段を制御すると
ともに、助手席側設定温度および後席側設定温度のいず
れかに基づいて第2の温度調節手段を制御するようにし
たので、いずれの設定温度を選択するかによって前席側
と後席側とを独立に温度調節したり、運転席側と助手席
側とを独立に温度調節できる。すなわち2つの温度調節
手段(2つのエアミックスユニット)のみで前後独立制
御および左右独立制御が実現できる。後席空調指令が出
力されていないときには後席側への空気の吹出しを禁止
するようにすれば、不要な空気の吹出しが禁止されその
分前席側への吹出量を増加させることができる。着座ス
イッチにより乗員が後席に着座していることが検出され
たときにのみ後席側へ空気を吹出すようにすれば、後席
側への空気の吹出の有無が自動で切換わり、使い勝手が
よい。請求項4の発明によれば、第1の温度調節手段で
温度調節された空気を運転席側および後席側に導くとと
もに、第2の温度調節手段で温度調節された空気を助手
席側および後席側に導くようにし、左右独立指令が出力
され後席空調指令が出力されていないときには、運転席
側設定温度に基づいて第1の温度調節手段を制御すると
ともに、助手席側設定温度に基づいて第2の温度調節手
段を制御し、左右独立指令が出力されず後席空調指令が
出力されているときには、運転席側設定温度に基づいて
第1の温度調節手段を制御するとともに、後席側設定温
度に基づいて第2の温度調節手段を制御するようにした
ので、上述と同様に2つの温度調節手段のみで前後独立
制御および左右独立制御が実現できる。左右独立指令お
よび後席空調指令のいずれも出力されていないときに
は、運転席側設定温度に基づいて第1および第2の温度
調節手段を制御するようにすれば、必要のない左右独立
制御や前後独立制御が行われることがなく、運転席の乗
員にとってより快適な空調環境を作り出すことができ
る。左右独立指令が出力され後席空調指令が出力されて
いないときには、後席側への空気の吹出しを一切禁止
し、左右独立指令が出力されず後席空調指令が出力され
ているときには、第2の温度調節手段で温度調節された
空気のみ後席側に吹出すようにすれば、不要な空気の吹
出しが禁止されるとともに、必要に応じて前席と後席の
独立制御が行える。運転席,助手席および後席の着座状
態を検出する着座スイッチを用い、運転席および助手席
に乗員が着座している場合に左右独立指令を出力し、後
席に乗員が着座している場合に後席空調指令を出力する
ようにすれば、着座状態に応じて前後独立制御,左右独
立制御および前席を主体とした制御のうち最適なものが
自動的に設定され、使い勝手のよい車両用空調装置を適
用できる。
【0007】
【発明の実施の形態】図1〜図5により本発明の一実施
の形態を説明する。図1は本発明に係る車両用空調装置
の構成図であり、空調ダクト10には、空気導入口1
1、ブロアファン12、エバポレータ13およびヒータ
コア14が設けられている。エバポレータ13は周知の
冷凍サイクルの一部を構成し、コンプレッサによって圧
送される冷媒と空気との熱交換を行って空気を冷却す
る。15は外気と内気の導入比率を設定するインテーク
ドアである。
【0008】本実施の形態の空調装置は、運転席側およ
び助手席側を独立に空調制御する左右独立制御、および
前席側と後席側を独立に空調制御する前後独立制御が可
能となっている。このため空調ダクト10の内部は、エ
バポレータ13のすぐ下流から運転席側空間10DRお
よび助手席側空間10ASに仕切られ、これらの空間1
0DR,10ASにはエアミックスドア16DR,16
ASおよびベント吹出口17DR,17ASがそれぞれ
設けられるとともに、リアベント吹出口18R,18L
に連通するダクト19R,19Lがそれぞれ接続され
る。各ダクト19R,19Lには、リアベント吹出口1
8R,18Lからの空気の吹出しを許容/禁止するリア
ベントドア20R,20Lが設けられている。なお、前
席側にはベント吹出口以外にもフット吹出口およびデフ
ロスタ吹出口が設けられているが、これらは図示を省略
した。
【0009】ブロアファン12が駆動されると、空気導
入口11から外気あるいは内気が空調ダクト10内に導
入され、エバポレータ13で冷却された後に各空間10
DR,10ASに導かれる。各空間10DR,10AS
に導かれた空気は、それぞれエアミックスドア16D
R,16ASの開度に応じた量だけヒータコア14を通
過し、残りはヒータコア14を迂回して再度ミックスさ
れる。これにより温度調節された空気が各吹出口から車
室内に吹出される。吹出口17DRからの空気は運転席
側に送風され、吹出口17ASからの空気は助手席側に
送風され、吹出口18R,18Lからの空気は後席側に
送風される。
【0010】31はインテークドア駆動用のインテーク
ドアアクチュエータ、32はブロアファン駆動用のパワ
ートランジスタ、33DR,33ASはエアミックスド
ア16DR,16ASをそれぞれ駆動するエアミックス
ドアアクチュエータ、34R,34Lはリアベントドア
20R,20Lをそれぞれ駆動するリアベントドアアク
チュエータであり、これらは制御回路35に接続され
る。制御回路35にはまた、車室内温度を検出する室内
温度センサ41、外気温度を検出する外気温センサ4
2、運転席側日射量を検出する日射センサ43DR,助
手席側日射量を検出する日射センサ43ASおよびエバ
ポレータ13の下流の空気温度を検出するインテークセ
ンサ44が接続される。
【0011】50は前席側に設けられた各種の操作部材
を示し、この操作部材50は運転席側の設定温度を調節
するための運転席側設定温度ダイアル51DR、助手席
側の設定温度を調節するための助手席側設定温度ダイア
ル51ASを含む。運転席側設定温度ダイアル51DR
は運転席から操作し易いように運転席側に配置され、助
手席側設定温度ダイアル51ASは運転席から操作し易
いように助手席側に配置されている。60は後席側に設
けられた後席側設定温度スイッチであり、これらの操作
部材50および60の操作状況が制御回路35に入力さ
れる。さらに制御回路35には、運転席,助手席および
後席における乗員の着座の有無をそれぞれ検出する着座
スイッチSW1,SW2およびSW3が接続されてい
る。
【0012】以上のように構成された車両用空調装置の
動作を説明する。図2は着座スイッチSW1〜SW3の
オン・オフに対するリアベントドア20R,20Lの開
閉状態およびエアミックスドア制御(吹出温度制御)に
用いる設定温度を示すものである。(1)は着座スイッ
チSW1のみがオンの場合を示し、この場合は運転席に
のみ乗員が着座しているので、リアベントドア20R,
20Lをいずれも閉鎖して後席側への空気の吹出しを禁
止する。また、温度設定ダイアル51DRで設定された
運転席側設定温度と各センサの出力値(車両熱負荷)に
基づいて運転席側および助手席側エアミックスドア開度
を同一に制御する。すなわち助手席側設定温度および後
席側設定温度は加味されず、運転席側と助手席側とで同
一の吹出温度となる。
【0013】(2)は着座スイッチSW1およびSW2
がオン、SW3がオフの場合を示している。この場合は
運転席と助手席つまり前席にのみ乗員が着座しているの
で、上述と同様にリアベントドア20R,20Lはいず
れも閉鎖する。また、温度設定ダイアル51DRで設定
された運転席側設定温度および車両熱負荷に基づいて運
転席側エアミックスドア16DRの開度を制御するとと
もに、温度設定ダイアル51ASで設定された助手席側
設定温度および車両熱負荷に基づいて助手席側エアミッ
クスドア16ASの開度を制御する。したがって、運転
席側設定温度と助手席側設定温度とが異なる場合には、
吹出温度が運転席側と助手席側とで異なり、左右独立制
御が実現できる。
【0014】(3)は着座スイッチSW1およびSW3
がオン、SW2がオフの場合を示している。この場合は
運転席と後席にのみ乗員が着座しているので、一方のリ
アベントドア20Lを開き、他方のリアベントドア20
Rは閉じる。また、運転席側設定温度と車両熱負荷に基
づいて運転席側エアミックスドア開度を制御するととも
に、後席側温度設定スイッチ60で設定された後席側設
定温度と車両熱負荷に基づいて助手席側エアミックスド
ア開度を制御する。これによれば、運転席側設定温度に
基づいて温度調節された空気が運転席側に吹出され、後
席側設定温度に基づいて温度調節された空気が後席側に
導かれる。したがって前後独立制御を実現できる。
【0015】(4)は着座スイッチSW1〜SW3が全
てオンの場合を示している。この場合は運転席,助手席
および後席に乗員が着座しているので、リアベントドア
20R,20Lの双方を開く。また、上記(2)の場合
と同様に運転席側の設定温度と車両熱負荷に基づいて運
転席側エアミックスドア開度を制御するとともに、助手
席側設定温度および車両熱負荷に基づいて助手席側エア
ミックスドア開度を制御する。この場合は上述と同様に
左右独立が実現できるとともに、後席には運転席側設定
温度に基づいて温度調節された空気と助手席設定温度に
基づいて温度調節された空気の双方が導かれる。
【0016】このように本実施の形態では、2つのエア
ミックスドア16DR,16ASで温度調節された空気
を運転席側,助手席側および後席側に吹出し可能とする
とともに、運転席側設定温度,助手席側設定温度および
後席側設定温度からいずれか1つまたは2つを選択し、
選択された設定温度に基づいてエアミックスドア16D
R,16ASを制御するようにしたので、いずれの設定
温度を選択するかによって前席側と後席側とを独立に温
度調節したり、運転席側と助手席側とを独立に温度調節
できる。すなわち、空調ダクト10内にエアミックスド
アを有する独立の室(エアミックスユニット)を追加す
ることなく、2つのエアミックスユニット(室10D
R,10AS)のみで前後独立制御および左右独立制御
が実現できる。
【0017】特に本実施の形態では、着座スイッチSW
1〜SW3を設けたことにより、上記設定温度の選択が
着座状況によって自動的に行われ、前後独立制御および
左右独立制御を含む制御形態のうち最適なものが自動的
に設定されるので、操作性が極めてよい。さらに、後席
に乗員が着座していない場合にはリアベントドアを閉鎖
して後席への空気を吹出しを禁止しているので、無駄な
空気が吹出されることがなく、その分前席側の吹出量を
増加できる。
【0018】図3〜図5は上記動作を実現するためのフ
ローチャートを示している。この制御は制御回路31に
て実行されるもので、図3のステップS1では初期設定
を行い、ステップS2では、室内温度センサ41,外気
温センサ42および日射センサ43DR,43ASの検
出出力を入力する。ステップS3では外気温センサ42
の検出出力である外気温度Tambに対して他の熱源から
の影響を除き、現実の外気温度に相当した値に処理す
る。ステップS4,S5では日射センサ43DR,43
ASおよびインテークセンサ44の検出出力(エバポレ
ータ下流の空気温度)に対して遅延処理などを施し、ス
テップS6では室内温度センサの検出出力である車室内
温度に対して所定の処理を施す。
【0019】ステップS7では運転席側設定温度,助手
席側設定温度および後席側設定温度を入力し、ステップ
S8ではこれらの設定温度を外気温度に応じて補正した
値に処理する。ステップS9では上記種々のセンサ処理
値および設定温度の補正後の値などに基づいて目標吹出
温度を演算し、この目標吹出温度が得られるようにエア
ミックスドア開度を制御する。図4はエアミックスドア
制御のうちいずれの設定温度を用いるかを決定する処理
を示している。これは着座スイッチSW1がオンしてい
ることを前提としたものであり、詳細な説明は上述の内
容と重複するので省略する。
【0020】ステップS10ではコンプレッサ制御を行
い、ステップS11では吹出口制御を行い、ステップS
12では吸込口制御を行い、ステップS13ではブロア
ファン風量制御を行い。ステップS14ではリアベント
ドア20R,20Lの開閉制御を行い、その後、処理は
ステップS2に戻る。図5はリアベントドア制御の詳細
を示すフローチャートであり、着座スイッチSW1がオ
ンしていることを前提とするものである。これも詳細な
説明は上述の内容と重複するので省略する。
【0021】以上の実施の形態の構成において、エアミ
ックスドア16DR,16ASが第1および第2の温度
調節手段を、温度設定ダイアル15DR,51ASおよ
び温度設定スイッチ60が入力手段を、制御回路35が
吹出温度制御手段およびドア制御手段を、リアベントド
ア20R,20Lが第1および第2のドアをそれぞれ構
成する。
【0022】以上では、運転席,助手席および後席のい
ずれにも乗員が着座している場合には、図2の(4)に
示すように助手席側設定温度に基づいてエアミックスド
ア16ASの開度を制御することにより運転席と助手席
を優先した制御を行っているが、運転席と後席を優先さ
せるようにするには、後席側設定温度に基づいてエアミ
ックスドア16ASの開度を制御するとともに、リアベ
ントドア20Rを閉鎖すればよい。また、同様に助手席
側と後席側を優先させることも可能であり、この場合は
エアミックスドア16DR,16ASをそれぞれ後席側
設定温度および助手席側設定温度で制御し、リアベント
ドア20Rのみを開放すればよい。
【0023】また以上では、運転席には必ず乗員が着座
していることを前提としているが、例えば停車中など助
手席と後席にのみ乗員が着座している状況もあり得るの
で、例えば着座スイッチSW2,SW3のみがオンのと
きには上述した助手席側と後席側を優先させる制御を行
えばよい。さらに、空調ダクト10内の空間10DR,
10ASの双方をリアベント吹出口に連通させたが、い
ずれか一方のみでも左右独立および前後独立を実現でき
る。ただし、この場合は運転席と後席の優先制御および
助手席と後席の優先制御のうちいずれか一方が可能とな
る。また着座スイッチは必ずしも必須ではなく、乗員が
スイッチ操作等により制御を切換えるようにしてもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る車両用空調装置の
構成図。
【図2】着座スイッチのオン・オフに対するリアベント
制御およびエアミックスドア制御を説明する図。
【図3】実施の形態の動作を説明するメインのフローチ
ャート。
【図4】エアミックスドア制御の詳細を示すフローチャ
ート。
【図5】リアベントドア制御の詳細を示すフローチャー
ト。
【符号の説明】
10 空調ダクト 11 空気導入口 12 ブロアファン 13 エバポレータ 14 ヒータコア 16DR,16AS エアミックスドア 17DR,17AS 前席側ベント吹出口 18R,18L リアベント吹出口 19R,19L ダクト 20R,20L リアベントドア 33DR,33AS エアミックスドアアクチュエータ 34DR,34AS リアベントドアアクチュエータ 35 制御回路 41 室内温度センサ 42 外気温センサ 43DR,43AS 日射センサ 51DR,51AS 温度設定ダイアル 60 後席側温度設定スイッチ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室内への吹出温度を調節する第1およ
    び第2の温度調節手段と、 前記第1および第2の温度調節手段で温度調節された空
    気を運転席側および助手席側にぞれぞれ導くとともに、
    少なくともいずれか一方の温度調節手段で温度調節され
    た空気を後席側にも導くダクトと、 運転席側設定温度,助手席側設定温度および後席側設定
    温度を入力可能な入力手段と、 前記運転席側設定温度および後席側設定温度いずれかに
    基づいて前記第1の温度調節手段を制御するとともに、
    前記助手席側設定温度および後席側設定温度のいずれか
    に基づいて前記第2の温度調節手段を制御する吹出温度
    制御手段とを具備することを特徴とする車両用空調装
    置。
  2. 【請求項2】 後席空調指令を出力する指令手段と、 前記ダクト内に開閉可能に設けられ、開放時に前記後席
    への空気の吹出しを許容し、閉鎖時に前記後席への空気
    の吹出しを禁止するドアと、 前記後席空調指令が出力されていないときには前記ドア
    を閉鎖し、前記後席空調指令が出力されているときには
    前記ドアを開放するドア制御手段とを更に備えることを
    特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 【請求項3】 前記指令手段は後席への乗員の着座の有
    無を検出する着座スイッチであり、該着座スイッチは乗
    員が後席に着座しているときにのみ前記後席空調指令を
    出力することを特徴とする請求項2に記載の車両用空調
    装置。
  4. 【請求項4】 車室内への吹出温度を調節する第1およ
    び第2の温度調節手段と、 前記第1の温度調節手段で温度調節された空気を運転席
    側および後席側に導くとともに、前記第2の温度調節手
    段で温度調節された空気を助手席側および後席側に導く
    ダクトと、 運転席側設定温度,助手席側設定温度および後席側設定
    温度を入力可能な入力手段と、 左右独立指令および後席空調指令を出力可能な指令手段
    と、 前記左右独立指令が出力され前記後席空調指令が出力さ
    れていないときには、前記運転席側設定温度に基づいて
    前記第1の温度調節手段を制御するとともに、前記助手
    席側設定温度に基づいて前記第2の温度調節手段を制御
    し、前記左右独立指令が出力されず前記後席空調指令が
    出力されているときには、前記運転席側設定温度に基づ
    いて前記第1の温度調節手段を制御するとともに、前記
    後席側設定温度に基づいて前記第2の温度調節手段を制
    御する吹出温度制御手段とを具備することを特徴とする
    車両用空調装置。
  5. 【請求項5】 前記吹出温度制御手段は、前記左右独立
    指令および前記後席空調指令のいずれも出力されていな
    いときには、前記運転席側設定温度に基づいて前記第1
    および第2の温度調節手段を制御することを特徴とする
    請求項4に記載の車両用空調装置。
  6. 【請求項6】 前記ダクト内に開閉可能に設けられ、開
    放時に前記第1の温度調節手段で温度調節された空気の
    前記後席への吹出しを許容し、閉鎖時に該空気の前記後
    席への吹出しを禁止する第1のドアと、 前記ダクト内に開閉可能に設けられ、開放時に前記第2
    の温度調節手段で温度調節された空気の前記後席への吹
    出しを許容し、閉鎖時に該空気の前記後席への吹出しを
    禁止する第2のドアと、 前記左右独立指令が出力され前記後席空調指令が出力さ
    れていないときには、前記第1および第2のドアをいず
    れも閉鎖し、前記左右独立指令が出力されず前記後席空
    調指令が出力されているときには、前記第1のドアを閉
    鎖し前記第2のドアを開放するドア制御手段とを更に備
    えることを特徴とする請求項4に記載の車両用空調装
    置。
  7. 【請求項7】 前記ドア制御手段は、前記左右独立指令
    および前記後席空調指令のいずれも出力されていないと
    きには前記第1および第2のドアの双方を閉鎖すること
    を特徴とする請求項6に記載の車両用空調装置。
  8. 【請求項8】 前記指令手段は、前記運転席,助手席お
    よび後席の着座状態を検出する着座スイッチであり、該
    着座スイッチは、前記運転席および助手席に乗員が着座
    している場合に前記左右独立指令を出力し、前記後席に
    乗員が着座している場合に前記後席空調指令を出力する
    ことを特徴とする請求項4〜7のいずれかに記載の車両
    用空調装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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