JP3324398B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JP3324398B2
JP3324398B2 JP15689596A JP15689596A JP3324398B2 JP 3324398 B2 JP3324398 B2 JP 3324398B2 JP 15689596 A JP15689596 A JP 15689596A JP 15689596 A JP15689596 A JP 15689596A JP 3324398 B2 JP3324398 B2 JP 3324398B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両熱負荷と乗員
によって設定される設定温度とに基づいて車室内への空
気の吹出温度などを制御する車両用空調装置、特にベン
ト吹出口とフット吹出口からそれぞれ冷風および温風を
同時に吹出すバイレベルモードが設定可能な空調装置に
関する。
【0002】
【従来の技術とその問題点】この種の車両用空調装置と
して、例えば日産自動車新型車解説書 Y33−0(平
成7年6月)に開示されたものが知られている。空調装
置における吹出温度の制御は、エアミックスドア(リヒ
ート量調節手段)の開度制御によりヒータコアを通過す
る空気流量、すなわちリヒート量を調節することにより
行うが、上記バイレベルモード(以下、B/Lモードと
呼ぶ)が設定可能なものでは、冷風を直接ベント吹出口
に送るバイパスダクトと、このバイパスダクトの通過風
量を調節するドア(空気量調節手段に相当し、以下B/
Lドアと呼ぶ)が別に必要となる。この場合、例えば車
室内の運転席側と助手席側あるいは前席側と後席側を独
立に空調制御する機能を付加すると、2以上のエアミッ
クスドアと2以上のB/Lドアを全て独立に制御するこ
とになり、プログラムサイズが大きくなって開発工数が
増大するとともに、大容量メモリが必要となりコストア
ップを招来する。また、各ドア駆動用のアクチュエータ
作動頻度が多くなり、消費電力が大きくなるとともにア
クチュエータに高い信頼性が要求される。
【0003】本発明の目的は、2以上のリヒート調節手
段および空気量調節手段を有するものにおいて、その作
動頻度の低減と制御用プログラムサイズの縮小化を図る
ことにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】一実施の形態を示す図1
に対応づけて説明すると、本発明に係る車両用空調装置
は、第1のベント吹出口17DRおよび第1のフット吹
出口18DRに導かれる空気のリヒート量を調節する第
1のリヒート量調節手段16DRと、第2のベント吹出
口17ASおよび第2のフット吹出口18ASに導かれ
る空気のリヒート量を調節する第2のリヒート量調節手
段16ASと、第1のリヒート量調節手段16DRを迂
回して第1のベント吹出口17DRに導かれる冷却空気
量を調節する第1の空気量調節手段62DRと、第2の
リヒート量調節手段16ASを迂回して第2のベント吹
出口17ASに導かれる冷却空気量を調節する第2の空
気量調節手段62ASと、乗員の指令に応じて第1およ
び第2の設定温度を独立に入力する入力手段51DR,
51ASと、ベント吹出口から冷風を、フット吹出口か
ら温風をそれぞれ吹出すバイレベルモードが設定可能な
設定手段35と、バイレベルモード非設定時には、第1
の設定温度を加味して第1のリヒート量調節手段16D
Rを制御するとともに、第2の設定温度を加味して第2
のリヒート量調節手段16ASを制御し、バイレベルモ
ード設定時には、第1の設定温度を加味して第1および
第2のリヒート量調節手段16DR,16ASを同一に
制御するリヒート制御手段35と、バイレベルモード設
定時に、第1の設定温度を加味して第1の空気量調節手
段62DRを制御するとともに、第2の設定温度を加味
して第2の空気量調節手段62ASを制御するバイレベ
ル制御手段35とを具備し、これにより上記問題点を解
決する。本発明では、バイレベルモード非設定時には、
第1の設定温度を加味して第1のリヒート量調節手段が
制御され、第2の設定温度を加味して第2のリヒート量
調節手段が制御される。一方、バイレベルモード設定時
には、第1の設定温度を加味して第1および第2のリヒ
ート量調節手段が同一に制御され、さらに第1の設定温
度を加味して第1の空気量調節手段が制御されるととも
に、第2の設定温度を加味して第2の空気量調節手段が
制御される。すなわちバイレベルモード設定時には、リ
ヒート量調節手段に対しては独立制御を行わず、空気量
調節手段のみを独立制御することにより第1のベント吹
出口からの吹出温度と第2のベント吹出口からの吹出温
度を独立に制御する。請求項2の発明は、第1および第
2のリヒート手段を同一に制御するための指令が出力さ
れているときには、バイレベルモードの設定の有無に拘
らず第1の設定温度に基づいて第1および第2のリヒー
ト量調節手段を同一に制御し、このときバイレベルモー
ドが設定されている場合には、第1の設定温度に基づい
て第1および第2の空気量調節手段を同一に制御するよ
うにしたものである。請求項3の発明は、第1のベント
吹出口および第1のフット吹出口をいずれも車室内の運
転席側に空気を吹出す運転席側吹出口とし、第2のベン
ト吹出口および第2のフット吹出口をいずれも車室内の
助手席側に空気を吹出す助手席側吹出口としたものであ
る。
【0005】
【発明の効果】本発明によれば、バイレベルモード設定
時には、2つのリヒート量調節手段に対しては独立制御
を行わず、2つの空気量調節手段のみを独立制御するこ
とにより第1のベント吹出口からの吹出温度と第2のベ
ント吹出口からの吹出温度を独立に制御するようにした
ので、2つのリヒート量調節手段と2つの空気量調節手
段の双方を独立制御する構成と比べてプログラムサイズ
を小さくすることができ、プログラム開発工数が低減で
きるとともに大容量メモリが不要となり、以て製造コス
トの低減に寄与する。加えて、各調節手段の作動頻度が
少なくなり、消費電力が低減するとともにアクチュエー
タにさほど高い信頼性が要求されず、更なるコスト低減
が図れる。第1および第2のリヒート手段を同一に制御
するための指令が出力されているとき(例えば、左右独
立指令が出力されていないとき)には、バイレベルモー
ドの設定の有無に拘らず第1の設定温度に基づいて第1
および第2のリヒート量調節手段を同一に制御し、この
ときバイレベルモードが設定されている場合には、第1
の設定温度に基づいて第1および第2の空気量調節手段
を同一に制御するようにすれば、不必要な独立制御が行
われることがなく、各調節手段の作動頻度が更に少なく
なる。第1のベント吹出口および第1のフット吹出口を
運転席側吹出口とし、第2のベント吹出口および第2の
フット吹出口を助手席側吹出口とすれば、運転席と助手
席の乗員のそれぞれの好みに適合した空調環境を作り出
すことができる。
【0006】
【発明の実施の形態】図1〜図8により本発明の一実施
の形態を説明する。図1は本発明に係る車両用空調装置
の構成図であり、空調ダクト10には、空気導入口1
1、ブロアファン12、エバポレータ13およびヒータ
コア14が設けられている。エバポレータ13は周知の
冷凍サイクルの一部を構成し、コンプレッサによって圧
送される冷媒と空気との熱交換を行って空気を冷却す
る。15は外気と内気の導入比率を設定するインテーク
ドアである。
【0007】本実施の形態の空調装置は左右独立制御、
すなわち運転席側および助手席側を独立に空調制御でき
るようになっており、このため空調ダクト10の内部
は、エバポレータ13のすぐ下流から運転席側空間10
DRおよび助手席側空間10ASに仕切られている。空
間10DR,10ASにはエアミックスドア16DR,
16AS、ベント吹出口17DR,17AS,フット吹
出口18DR,18AS,デフロスタ吹出口19DR,
19ASおよび各吹出口からの吹出量を調節するモード
ドア20DR,21DR,22DR:20AS,21A
S,22ASがそれぞれ設けられている。
【0008】空調ダクト10には、空間10DR,10
ASのエバポレータ下流部分からベント吹出口17D
R,17ASに連通するB/Lダクト61DR,61A
Sがそれぞれ接続され、各ダクト61DR,61ASの
空気導入口にB/Lドア62DR,62ASが開閉可能
に設けられている。
【0009】ブロアファン12が駆動されると、空気導
入口11から外気あるいは内気が空調ダクト10内に導
入され、エバポレータ13で冷却された後に各空間10
DR,10ASに導かれる。各空間10DR,10AS
に導かれた空気の一部は、それぞれエアミックスドア1
6DR,16ASの開度に応じた量だけヒータコア14
を通過してリヒートされ、残りはヒータコア14を迂回
して再度ミックスされる。これにより温度調節された空
気が各吹出口から車室内に吹出される。吹出口17D
R,18DR,19DRからの空気は運転席側に送風さ
れ、吹出口17AS,18AS,19ASからの空気は
助手席側に送風される。
【0010】またB/Lドア62DR,62ASが開い
ているときには、エバポレータ13で冷却された空気の
一部がその開度に応じた量だけB/Lダクト61DR,
61ASを通って直接ベント吹出口17DR,17AS
に導かれる。この場合には、吹出口制御によりベント吹
出口から冷風を、フット吹出口から温風をそれぞれ同時
に吹出すことが可能となり、いわゆる頭寒足熱効果が得
られる。
【0011】31はインテークドア駆動用のインテーク
ドアアクチュエータ、32はブロアファン駆動用のパワ
ートランジスタ、33DR,33ASはエアミックスド
ア16DR,16ASをそれぞれ駆動するエアミックス
ドアアクチュエータ、34はモードドア駆動用のモード
ドアアクチュエータ、36DR,36ASはB/Lドア
62DR,62ASをそれぞれ駆動するB/Lドアアク
チュエータであり、これらは制御回路35に接続され
る。制御回路35にはまた、車室内温度を検出する室内
温度センサ41、外気温度を検出する外気温センサ4
2、運転席側日射量を検出する日射センサ43DR、助
手席側日射量を検出する日射センサ43AS、および車
室内に設けられた各種の操作部材50が接続されてい
る。
【0012】操作部材50は、運転席側の設定温度を調
節するための運転席側設定温度ダイアル51DR、助手
席側の設定温度を調節するための助手席側設定温度ダイ
アル51AS、左右独立制御を指令する左右独立制御ス
イッチ52などを含む。運転席側設定温度ダイアル51
DRは運転席から操作し易いように運転席側に配置さ
れ、助手席側設定温度ダイアル51ASは助手席から操
作し易いように助手席側に配置されている。
【0013】以上のように構成された車両用空調装置の
動作を説明する。制御回路35は、各センサの出力と乗
員により設定された設定温度とに基づいてエアミックス
ドア開度、B/Lドア開度、ブロアファン風量、吹出口
などを制御する。エアミックスドア16DR,16AS
およびB/Lドア62DR,62ASの開度制御は、左
右独立制御の指令の有無およびB/Lモードの設定の有
無により図2に示すように異なる。なお、B/Lモード
は車両熱負荷が所定の条件を満たすと自動的に設定され
る他、マニュアルでも設定できる。
【0014】(1)左右独立指令なしでB/Lモード非
設定のとき この場合はベント吹出口およびフット吹出口のいずれか
一方から空気が吹出される(冷房時はベント吹出口、暖
房時はフット吹出口)。そして、ダイアル51DRで設
定された運転席側設定温度、および室内温度センサ4
1,外気温センサ42,日射センサ43DR,43AS
の検出出力、すなわち車両熱負荷に基づいて運転席側お
よび助手席側エアミックスドア16DR,16ASの双
方が同一に制御される。したがって、車室内への吹出温
度は運転席側と助手席側とで等しくなる。B/Lドア6
2DR,62ASはいずれも全開あるいは全閉とされ
る。
【0015】(2)左右独立指令なしでB/Lモード設
定のとき この場合はベント吹出口およびフット吹出口の双方から
空気が吹出される。エアミックスドア開度制御は(1)
と同様であり、吹出温度は運転席側と助手席側とで等し
い。B/Lドア62DR,62ASは、運転席側設定温
度,車両熱負荷および運転席側エアミックスドア開度に
基づいて同一に制御される。したがって、B/Lドア開
度に応じた温度の冷風が各ベント吹出口から吹出される
とともに、エアミックスドア開度に応じた温度の温風が
各フット吹出口から吹出される。
【0016】(3)左右独立指令ありでB/Lモード非
設定のとき この場合は(1)と同様にベント吹出口およびフット吹
出口のいずれか一方から空気が吹出される。そして、ダ
イアル51DRで設定された運転席側設定温度および車
両熱負荷に基づいて運転席側エアミックスドア16DR
の開度が制御されるとともに、ダイアル51ASで設定
された助手席側設定温度および車両熱負荷に基づいて助
手席側エアミックスドア16ASの開度が制御される。
したがって、運転席側設定温度と助手席側設定温度とが
異なる場合には、車室内への吹出温度が運転席側と助手
席側とで異なる。B/Lドア62DR,62ASはいず
れも全開あるいは全閉とされる。
【0017】(4)左右独立指令ありでB/Lモード設
定のとき この場合はベント吹出口およびフット吹出口の双方から
空気が吹出される。エアミックスドア16DR,16A
Sは、左右独立が指令されているにも拘らず(1)と同
様に双方が同一に制御される。運転席側B/Lドア62
DRは、運転席側設定温度,車両熱負荷および運転席側
エアミックスドア開度に基づいて制御され、助手席側B
/Lドア62ASは、助手席側設定温度,車両熱負荷お
よび助手席側エアミックスドア開度(=運転席側エアミ
ックスドア開度)に基づいて制御される。これによれ
ば、運転席側設定温度と助手席側設定温度が異なる場合
には、その差に応じて運転席側ベント吹出口からの吹出
温度と助手席側ベント吹出口からの吹出温度が異なる。
【0018】このように本実施の形態では、左右独立制
御の指令がありかつB/Lモードが設定されているとき
には、運転席側および助手席側エアミックスドア開度は
いずれも運転席側設定温度に基づいて同一に制御され、
独立制御は行われない。そして、エアミックスドア開度
の独立制御に代えてB/Lドア開度を独立制御すること
により、運転席側ベント吹出温度と助手席側ベント吹出
温度とをそれぞれの乗員の好みに合わせて制御する。こ
の場合は助手席側設定温度を変化させても助手席側エア
ミックスドア開度は変化しないから、4つのドアを独立
に制御する場合と比べてエアミックスドアの作動頻度が
少なくなり、消費電力の低減およびエアミックスドアア
クチュエータの耐久性の向上が図れる。
【0019】なお、運転席側と助手席側とで設定温度が
異なるケースとして、運転席側と助手席側への日射量の
相違が考えられる。上述した(4)の制御では、両設定
温度が異なってもフット吹出口からの吹出温度は同一と
なるが、乗員の足元付近における体感温度は日射の影響
を殆ど受けないから特に問題はない。
【0020】図3〜図6は上述した動作を実現するため
のフローチャートを示している。この制御は制御回路3
5にて行われるもので、図3はメインルーチンを、図4
〜図6はB/Lドア開度制御の詳細をそれぞれ示す。図
3において、ステップS1では初期設定を行い、ステッ
プS2では、室内温度センサ41,外気温センサ42,
日射センサ43DR,43ASおよびインテークセンサ
44の検出出力を入力する。ステップS3では外気温セ
ンサ42の検出出力である外気温度Tambに対して他の
熱源からの影響を除き、現実の外気温度に相当した値に
処理する。
【0021】ステップS4,S5では日射センサ43D
R,43ASおよびインテークセンサ44の検出出力に
対して遅延処理などを施し、ステップS6では室内温度
センサの検出出力である車室内温度に対して所定の処理
を施す。ステップS7では運転席側設定温度および助手
席側設定温度の双方あるいはいずれか一方を入力し、ス
テップS8では設定温度を外気温度に応じて補正した値
に処理する。
【0022】ステップS9では上記種々のセンサ処理
値,吸込温度および設定温度の補正後の値に基づいて目
標吹出温度を演算し、この目標吹出温度が得られるよう
にエアミックスドア16DR,16ASの開度を制御す
る。いずれのドアに対していずれの設定温度を用いるか
は上述したように左右独立指令、B/Lモード設定の有
無により異なる。
【0023】ステップS10ではB/Lドア制御を行
い、ステップS11ではコンプレッサ制御を行い、ステ
ップS12では吹出口制御を行い、ステップS13では
吸込口制御を行い、ステップS14ではブロアファン風
量制御を行い、その後、処理はステップS2に戻る。特
に吹出口制御において、B/Lモード設定時にはベント
吹出口とフット吹出口の双方から空気が吹出されるよう
にモードドアアクチュエータ34を制御する。
【0024】図4〜図6を参照してB/Lドア制御(ス
テップS10)の詳細を説明する。図において、TPTCD
R,TPTCASは運転席側および助手席側設定温度、T’PT
DRは補正後の運転席側設定温度、TAMはステップS3で
得られた外気温処理値、TVENTDRはB/Lドア開度制御
に用いる目標ベント吹出温度、QSUN2はステップS4で
得られた日射センサ処理値、TINCは室内温度センサ4
1の検出出力である車室内温度、TINTは不図示のセン
サで検出されるエバポレータ下流の空気温度である。
【0025】ステップS101ではB/Lモードが設定
されているか否かを判定し、否定されると不図示の処理
に進む。この場合にはB/Lドア62DR,62ASは
全開あるいは全閉とされる。B/Lモードが設定されて
いる場合にはステップS102に進み、定数a〜eを設
定する。ステップS103では、外気温度処理値TAMに
基づいて図示の特性から補正値αを求め、ステップS1
04では運転席側設定温度TPTCDRにαを加えることに
よりT’PTCDRを求める。
【0026】その後は、運転席側B/Lドア制御(ステ
ップS105〜S114)と、助手席側B/Lドア制御
(ステップS115〜S127)を並行して行う。なお
このとき、上述したように運転席および助手席側エアミ
ックスドア16DR,16ASは同一開度に制御されて
いる。
【0027】運転席側B/Lドア制御では、まずステッ
プS105で運転席側目標ベント吹出温度TVENTDRを、
【数1】TVENTDR=(a+d)・T’PTDR+b・TAM+
c・QSUN2−d・TINC+e により演算する。ステップS106では図7,図8に示
すマップから運転席側エアミックスドア開度Xおよび運
転席側B/Lドア開度XB/Lに基づいて定数aF,bF,
aG,bGを求める。なお図7,図8において、エアミッ
クスドア開度Xは最も閉じた状態(ヒータコアの通過空
気量がゼロの状態)を「0」、最も開いた状態(ヒータ
コアの通過空気量が最大の状態)を「1」としたもの
で、B/Lドア開度XB/Lについて最も閉じた状態を
「0」、最も開いた状態を「1」としたものである。
【0028】ステップS107では上記定数aF,bF,
aG,bGおよび運転席側エアミックスドア開度Xを用い
て、
【数2】FB=aF・X+bF GB=aG・X+bG により定数FB,GBを求める。ステップS108では、
【数3】SB/LDR=TVENTDR−(FB・XB/LDR+GB)
(82−TINT)−TINT により、運転席側目標ベント吹出温度TVENTDRと実際の
運転席側ベント吹出温度との偏差SB/LDRを求める。
【0029】ステップS109では偏差SB/LDRを判定
し、SB/LDR>2であればステップS110で運転席側
B/Lドア62DRを閉じ側に駆動する。SB/LDR<−
2であればステップS111に進み、XB/LDR≧0.9
9か否かを判定する。ステップS111が肯定されると
ステップS110に進み、否定されるとステップS11
2に進む。ステップS112ではXB/LDR≦0.85か
否かを判定し、肯定されるとステップS113でB/L
ドア62DRを開き側に駆動する。ステップS112が
否定された場合、およびステップS109で|SB/LDR
|≦2と判定された場合にはステップS114に進み、
B/Lドア62DRをそのときの状態に保持する。以上
により運転席側B/Lドア開度が制御され、この制御と
運転席側エアミックスドア開度制御とで決定された温度
の空気が運転席側ベント吹出口から吹出される。
【0030】一方、助手席側B/Lドア制御では、まず
ステップS115で左右独立フラグのオン・オフを判定
する。左右独立フラグは、左右独立スイッチ52のオン
あるいは助手席側温度設定ダイアル51ASの操作によ
り左右独立指令が出力されるとオンするものである。左
右独立フラグがオフであれば、助手席側B/Lドア開度
を運転席側の開度と同一とすべくステップS116で補
正値βを「0」に設定する。左右独立フラグがオンであ
れば、ステップS117で助手席側設定温度TPTCASと
運転席側設定温度TPTCDRとの差を補正値βとして求め
る。そしてステップS118では、助手席側目標ベント
吹出温度TVENTASを、
【数4】TVENTAS=(a+d)・(T’PTDR+β)+b
・TAM+c・QSUN2−d・TINC+e により演算する。この式によれば、左右独立フラグがオ
ンのときには助手席側設定温度TPTCASに基づいてTVEN
TASが決定される。
【0031】ステップS119では、図7,図8に示す
マップから助手席側エアミックスドア開度Xおよび助手
席側B/Lドア開度XB/Lに基づいて定数aF,bF,a
G,bGを求める。ステップS120では定数aF,bF,
aG,bGおよび助手席側エアミックスドア開度Xを用い
て、上述と同様に定数FB,GBを求める。ステップS1
21では、
【数5】SB/LAS=TVENTAS−(FB・XB/LAS+GB)
(82−TINT)−TINT により、助手席側目標ベント吹出温度TVENTASと実際の
助手席側ベント吹出温度との偏差SB/LASを求める。
【0032】ステップS122では偏差SB/LASを判定
し、SB/LAS>2であればステップS123で助手席側
B/Lドア62ASを閉じ側に駆動する。SB/LAS<−
2であればステップS124に進み、XB/LAS≧0.9
9か否かを判定する。ステップS124が肯定されると
ステップS123に進み、否定されるとステップS12
5に進む。ステップS125ではXB/LAS≦0.85か
否かを判定し、肯定されるとステップS126でB/L
ドア62ASを開き側に駆動する。ステップS125が
否定された場合、およびステップS122で|SB/LAS
|≦2と判定された場合にはステップS127に進み、
B/Lドア62ASをそのときの状態に保持する。以上
により助手席側B/Lドア開度が制御され、この制御と
助手席側エアミックスドア開度制御とで決定された温度
の空気が助手席側ベント吹出口から吹出される。
【0033】以上の実施の形態の構成において、運転席
側および助手席側エアミックスドア16DR,16AS
が第1および第2のリヒート量調節手段を、運転席側お
よび助手席側B/Lドア62DR,62ASが第1およ
び第2の空気量調節手段を、運転席側および助手席側温
度設定ダイアル51DR,51ASが入力手段を、制御
回路35が設定手段,リヒート制御手段およびバイレベ
ル制御手段をそれぞれ構成する。
【0034】なお以上では、左右独立制御が可能な空調
装置にて説明したが、前席と後席とを独立に制御可能な
空調装置にも同様に本発明を適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る車両用空調装置の
構成図。
【図2】エアミックスドアおよびB/Lドアの制御内容
を示す図。
【図3】空調装置の動作を説明するメインのフローチャ
ート。
【図4】B/Lドア制御の詳細を示すフローチャート。
【図5】図4に続くフローチャート。
【図6】図4に続くフローチャート。
【図7】B/Lドア開度制御用のパラメータaF,bFを
求めるためのマップを示す図。
【図8】B/Lドア開度制御用のパラメータaG,bGを
求めるためのマップを示す図。
【符号の説明】
10 空調ダクト 11 空気導入口 12 ブロアファン 13 エバポレータ 14 ヒータコア 16DR,16AS エアミックスドア 17DR,17AS,18DR,18AS,19DR,
19AS 吹出口 33DR,33AS エアミックスドアアクチュエータ 35 制御回路 36DR,36AS B/Lドアアクチュエータ 41 室内温度センサ 42 外気温センサ 43DR,43AS 日射センサ 51DR,51AS 温度設定ダイアル 52 左右独立制御スイッチ 61DR,61AS B/Lダクト 62DR,62AS B/Lドア

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のベント吹出口および第1のフット
    吹出口に導かれる空気のリヒート量を調節する第1のリ
    ヒート量調節手段と、 第2のベント吹出口および第2のフット吹出口に導かれ
    る空気のリヒート量を調節する第2のリヒート量調節手
    段と、 前記第1のリヒート量調節手段を迂回して前記第1のベ
    ント吹出口に導かれる冷却空気量を調節する第1の空気
    量調節手段と、 前記第2のリヒート量調節手段を迂回して前記第2のベ
    ント吹出口に導かれる冷却空気量を調節する第2の空気
    量調節手段と、 乗員の指令に応じて第1および第2の設定温度を独立に
    入力する入力手段と、 ベント吹出口から冷風を、フット吹出口から温風をそれ
    ぞれ吹出すバイレベルモードが設定可能な設定手段と、 前記バイレベルモード非設定時には、前記第1の設定温
    度を加味して前記第1のリヒート量調節手段を制御する
    とともに、前記第2の設定温度を加味して前記第2のリ
    ヒート量調節手段を制御し、前記バイレベルモード設定
    時には、前記第1の設定温度を加味して前記第1および
    第2のリヒート量調節手段を同一に制御するリヒート制
    御手段と、 前記バイレベルモード設定時に、前記第1の設定温度を
    加味して前記第1の空気量調節手段を制御するととも
    に、前記第2の設定温度を加味して前記第2の空気量調
    節手段を制御するバイレベル制御手段とを具備すること
    を特徴とする車両用空調装置。
  2. 【請求項2】 前記第1および第2のリヒート手段を同
    一に制御するための指令が出力されているときには、前
    記リヒート制御手段は、前記バイレベルモードの設定の
    有無に拘らず前記第1の設定温度に基づいて前記第1お
    よび第2のリヒート量調節手段を同一に制御し、このと
    きバイレベルモードが設定されている場合には、前記バ
    イレベル制御手段は前記第1の設定温度に基づいて前記
    第1および第2の空気量調節手段を同一に制御すること
    を特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 【請求項3】 前記第1のベント吹出口および第1のフ
    ット吹出口はいずれも車室内の運転席側に空気を吹出す
    運転席側吹出口であり、前記第2のベント吹出口および
    第2のフット吹出口はいずれも車室内の助手席側に空気
    を吹出す助手席側吹出口であることを特徴とする請求項
    1または2に記載の車両用空調装置。
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