JP3713848B2 - 車両用空調装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車室内の2以上の位置をそれぞれの設定温度に基づいて独立に温度制御可能な車両用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車室内温度,外気温度,日射量などの車両熱負荷と、乗員により設定される設定温度とに基づいて車室内への吹出温度,吹出風量および吹出口を制御する車両用空調装置が知られている(例えば、日産自動車新型車解説書 Y33−0 平成7年6月)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この種の空調装置で例えば運転席側と助手席側の吹出温度を各設定温度に基づいて独立に制御することが考えられるが、この場合、運転席側設定温度と助手席側設定温度との差が大きいと、その差に応じて運転席側吹出温度と助手席側吹出温度との差も大きくなり、両側の雰囲気温度が互いに影響し合って快適な空調環境が得られないという問題がある。
【0004】
本発明の目的は、車室内の異なる吹出口からの吹出温度の差があまり大きくならないようにした車両用空調装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、第1および第2の吹出口からの空気の吹出温度をそれぞれ調節する第1および第2の温度調節手段と、第1および第2の設定温度を独立に指令する指令手段と、第1の設定温度および車両熱負荷に基づいて第1の温度調節手段を制御するとともに、第2の設定温度および車両熱負荷に基づいて第2の温度調節手段を制御する温度制御手段とを備えた車両用空調装置に適用される。
そして請求項1の発明は、第1,第2の設定温度の差に関する閾値を外気温度に応じて決定する手段であって、外気温度が、第1の所定値以上の場合、および第2の所定値(<第 1 の所定値)以下の場合は、それら以外の場合と比べて前記閾値を小さくする閾値決定手段と、指令された第1の設定温度と第2の設定温度との差が閾値を超える場合には、その差が閾値以内となるような第2の設定温度を新たに設定する設定手段とを備え、指令された第1の設定温度と第2の設定温度との差が閾値を超える場合には、設定手段で設定された第2の設定温度を用いて第2の温度調節手段を制御するよう制御手段を構成し、これにより上記問題点を解決する。
請求項2の発明は、第1の設定温度と第2の設定温度との差が閾値を超える場合には、その差を第1の設定温度に加えた値を新たな第2の設定温度とするようにしたものである。
請求項3の発明は、第1の設定温度および車両熱負荷に基づいて第1の吹出口モードを選択するとともに、第2の設定温度および車両熱負荷に基づいて第2の吹出口モードを選択する選択手段と、第1および第2の吹出口の双方に対して第1の吹出口モードを設定する吹出口制御手段と、選択された第2の吹出口モードが第1の吹出口モードと異なる場合には、第2の吹出口モードとして第1の吹出口モードと同一のモードが選択されるような第2の設定温度を新たに設定する設定手段とを備え、選択された第2の吹出口モードが第1の吹出口モードと異なる場合には、設定手段で設定された第2の設定温度を用いて第2の温度調節手段を制御するようにしたものである。
請求項4の発明は、第1の吹出口を車室内の運転席側に空気を吹出す運転席側吹出口とし、第2の吹出口を車室内の助手席側に空気を吹出す助手席側吹出口としたものである。
【0006】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、指令された第1の設定温度と第2の設定温度との差が所定値を超える場合には、所定値以内となるような第2の設定温度を新たに設定して吹出温度制御を行うようにしたので、第1の吹出口からの吹出温度と第2の吹出口からの吹出温度との差が所定値を超えて大きくなることがなく、互いの雰囲気温度の影響による空調環境の悪化を防止できる。
第1の設定温度と第2の設定温度との差が所定値を超える場合には、その差を第1の設定温度に加えた値を新たな第2の設定温度とするようにすれば、空調環境の悪化を防止しつつ第1の設定温度を指令値に最大限近づけることができる。
請求項3の発明によれば、第2の吹出口モードが第1の吹出口モードと異なる場合には、第2の吹出口モードとして第1の吹出口モードと同一のモードが選択されるような第2の設定温度を新たに設定して吹出温度制御を行うようにしたので、第1の設定温度と第2の設定温度との差があまり大きくなることがなく、上述と同様の作用効果が得られる。
【0007】
【発明の実施の形態】
−第1の実施の形態−
図1および図2により本発明の第1の実施の形態を説明する。
図1は本発明に係る車両用空調装置の構成図であり、空調ダクト10には、空気導入口11、ブロアファン12、エバポレータ13およびヒータコア14が設けられている。エバポレータ13は周知の冷凍サイクルの一部を構成し、コンプレッサによって圧送される冷媒と空気との熱交換を行って空気を冷却する。15は外気と内気の導入比率を設定するインテークドアである。
【0008】
本実施の形態の空調装置は左右独立制御、すなわち運転席側および助手席側を独立に空調制御できるようになっており、このため空調ダクト10の内部は、エバポレータ13のすぐ下流から運転席側空間10DRおよび助手席側空間10ASに仕切られている。空間10DR,10ASにはエアミックスドア16DR,16AS、ベント吹出口17DR,17AS,フット吹出口18DR,18AS,デフロスタ吹出口19DR,19ASおよび各吹出口からの吹出量を調節するモードドア20DR,21DR,22DR:20AS,21AS,22ASがそれぞれ設けられている。
【0009】
ブロアファン12が駆動されると、空気導入口11から外気あるいは内気が空調ダクト10内に導入され、エバポレータ13で冷却された後に各空間10DR,10ASに導かれる。各空間10DR,10ASに導かれた空気は、それぞれエアミックスドア16DR,16ASの開度に応じた量だけヒータコア14を通過し、残りはヒータコア14を迂回して再度ミックスされる。これにより温度調節された空気が各吹出口から車室内に吹出される。吹出口17DR,18DR,19DRからの空気は運転席側に送風され、吹出口17AS,18AS,19ASからの空気は助手席側に送風される。
【0010】
31はインテークドア駆動用のインテークドアアクチュエータ、32はブロアファン駆動用のパワートランジスタ、33DR,33ASはエアミックスドア16DR,16ASをそれぞれ駆動するエアミックスドアアクチュエータ、34はモードドア駆動用のモードドアアクチュエータであり、これらは制御回路35に接続される。
【0011】
制御回路35にはまた、車室内温度を検出する室内温度センサ41、外気温度を検出する外気温センサ42、運転席側日射量を検出する日射センサ43DR、助手席側日射量を検出する日射センサ43ASおよびエバポレータ下流の空気温度を検出するインテークセンサ44が接続されている。
【0012】
50は運転室内に設けられた各種の操作部材50を示し、運転席側の設定温度を調節するための運転席側設定温度ダイアル51DR、助手席側の設定温度を調節するための助手席側設定温度ダイアル51AS、左右独立制御を行うか否かを指令する左右独立制御スイッチ52、デフロスタモードを指令するデフロスタスイッチ53などを含む。運転席側設定温度ダイアル51DRは運転席から操作し易いように運転席側に配置され、助手席側設定温度ダイアル51ASは運転席から操作し易いように助手席側に配置されている。
【0013】
以上のように構成された車両用空調装置において、制御回路35は、左右独立制御が指令されていないとき(例えば、左右独立制御スイッチ52がオフのとき)には、ダイアル51DRで設定された運転席側設定温度、および室内温度センサ41,外気温センサ42,日射センサ43DR,43ASの検出出力(車両熱負荷)などに基づいて運転席側目標吹出温度を演算し、この目標吹出温度に基づいて運転席側および助手席側エアミックスドア16DR,16ASの双方を同様に制御する。したがって、車室内への吹出温度は運転席側と助手席側とで等しくなる。
【0014】
一方、左右独立制御が指令されているとき(例えば、左右独立制御スイッチ52がオンのとき)には、制御回路35は、ダイアル51DRで設定された運転席側設定温度および車両熱負荷に基づいて運転席側目標吹出温度を演算するとともに、ダイアル51ASで設定された助手席側設定温度および車両熱負荷に基づいて助手席側目標吹出温度を演算する。そして、演算された運転席側目標吹出温度に基づいて運転席側エアミックスドア16DRの開度を制御するとともに、助手席側目標吹出温度に基づいて助手席側エアミックスドア16ASの開度を制御する。したがって、運転席側設定温度と助手席側設定温度とが異なる場合には、車室内への吹出温度が運転席側と助手席側とで異なり、それぞれの好みに合った空調環境が得られる。
【0015】
ところが、上述したように運転席側吹出温度と助手席側吹出温度との差が大き過ぎると、運転席側雰囲気温度と助手席側雰囲気温度とが互いに影響し合って快適な空調環境が得られない。そこで本実施の形態では、運転席側設定温度ダイアル51DRで設定される運転席側設定温度と助手席側設定温度ダイアル51ASで設定される助手席側設定温度との差を求め、その差が所定値を超える場合には所定値以内に収るように助手席側設定温度を変更する。これにより両設定温度の差に起因する空調環境への悪影響を最小限に抑制できる。
【0016】
上述の動作を実現するためのフローチャートを図2に示す。
このフローは制御回路31にて実行される助手席側設定温度処理の手順を示し、不図示のメインルーチンから周的にコールされるものである。ステップS1では外気温センサ42の出力である外気温度を読み込み、その読み込み値に対して他の熱源からの影響を除き、現実の外気温度に相当した値TAMに処理する。ステップS2では運転席側および助手席側温度設定ダイアル51DR,51ASでそれぞれ設定された運転席側および助手席側設定温度TPTCDR,TPTCASを読み込む。ステップS3では、図示のテーブルから外気温度処理値TAMに応じた値αTPTCASを求める。
【0017】
ステップS4では左右独立フラグのオン・オフを判定する。このフラグは、例えば左右独立スイッチ52により左右独立制御が指令されるとオンし、左右独立制御が指令されないときにはオフに保持されるものである。左右独立フラグがオン、すなわち左右独立制御を行う場合にはステップS6に進み、運転席側設定温度TPTCDRと助手席側設定温度TPTCASとの差ΔTを求め、この差ΔTとステップS3で求めたαTPTCASとを比較する。
【0018】
ステップS6での比較の結果、ΔT<−αTPTCASと判定されるとステップS7において、助手席側設定温度処理値T’PTCASを次式により求める。
T’PTCAS=TPTCDR+αTPTCAS
同様にΔT<−αTPTCASと判定されるとステップS8で
T’PTCAS=TPTCDR−αTPTCAS
とする。また、−αTPTCAS≦ΔT≦αTPTCASと判定されるとステップS9でT’PTCASとして読み込み値TPTCASをそのまま設定する。すなわち、ステップS6以降の処理では、運転席側と助手席側の設定温度の差がαTPTCASを超える場合には、その差がαTPTCASとなるようにT’PTCASを設定する。
【0019】
一方、左右独立フラグがオフ、すなわち左右独立制御を行わない場合には、運転席側および助手席側左右のエアミックスドア開度を同一とすべくステップS5に進み、助手席側設定温度処理値T’PTCASとして運転席側設定温度TPTCDRを設定する。
そして左右独立制御時には、TPTCDRおよび車両熱負荷に基づいて上記運転席側目標吹出温度が演算され、T’PTCASおよび車両熱負荷に基づいて助手席側目標吹出温度が演算される。
【0020】
以上の実施の形態において、運転席側の吹出口17DR,18DR,19DRが第1の吹出口を、助手席側の吹出口17AS,18AS,19ASが第2の吹出口を、運転席側エアミックスドア16DRが第1の温度調節手段を、助手席側エアミックスドア16ASが第2の温度調節手段を、運転席側および助手席側温度設定ダイアル51DR,51ASが指令手段を、制御回路35が温度制御手段,設定手段および決定手段をそれぞれ構成する。
【0021】
−第2の実施の形態−
図1,図3および図4により本発明の第2の実施の形態を説明する。
第1の実施の形態では、助手席側設定温度に対して外気温度に応じた制限を設けることで両設定温度の差が大きくならないようにしたが、本実施の形態は、吹出口モードが運転席側と助手席側とで異ならないように助手席側設定温度に制限を設けるものである。
【0022】
図1の空調装置では吹出口モードとして、ベント吹出口から主に空気を吹出すベントモード、ベント吹出口とフット吹出口の双方から空気を吹出すバイレベルモード(以下、B/Lモード)、フット吹出口とデフロスタ吹出口の双方から空気を吹出すD/Fモード,フットモードなどが設定可能とされる。フットモードとD/Fモードはデフロスタ吹出口とフット吹出口に対する配風比が異なる。吹出口モードは左右独立制御の有無に拘らず運転席側と助手席側とで同一であり、いずれのモードにするかは運転席側目標吹出温度、すなわち運転席側設定温度と車両熱負荷とに基づいて自動的に決定される。なお、デフロスタ吹出口からのみ空気を吹出すデフロスタモードは、デフロスタスイッチ53に操作に応じて設定される。
【0023】
本実施の形態では、助手席側設定温度処理値T’PTCASを求めるために、助手席側の目標吹出口モードを助手席側目標吹出温度に基づいて演算し、これが実際の吹出口モード(運転席側の目標吹出口モードに相当する)と異なる場合には運転席側設定温度と助手席側設定温度との差が大きいと判断し、両目標吹出口モードが同一となるような助手席側設定温度処理値T’PTCASを求める。このT’PTCASは、ダイアル設定値TPTCASと比べて運転席側設定温度TPTCDRに近く、これを用いて助手席側エアミックスドア開度を制御すれば、上述と同様に運転席側吹出温度と助手席側吹出温度との差が大きくなることがない。したがって空調環境への悪影響を最小限に抑制できる。
【0024】
上述の動作を実現するためのフローチャートを図3および図4に示す。
ステップS21ではデフロスタスイッチ53によりデフロスタモードが設定されているか否かを判定し、デフロスタモードであればステップS22で設定温度補正値T’PTCASを運転席側設定温度TPTCDRとし、デフロスタモードでなければステップS23に進む。
【0025】
ステップS23では現在の吹出口モード(運転席側目標吹出温度に応じて設定されている)がベントモードか否かを判定し、ベントモードであればステップS24で助手席側目標吹出温度XMASが所定値Iを超えるか否かを判定する。IはベントモードからB/Lモードに切換える際のしきい値である。ステップS24が否定されると、すなわち運転席側および助手席側の目標吹出口モードがともにベントモードである場合にはステップS25に進み、T’PTCASとして助手席側設定温度読み込み値TPTCASを設定する。
【0026】
一方、ステップS24が肯定されると、すなわち運転席側の目標吹出口モードがベントモードであるのに対し、助手席側目標吹出口モードがベントモードでない場合にはステップS26に進み、助手席側目標吹出温度XMASをIに設定するとともに、ステップS30で次式によりT’PTCASを求める。
T’PTCAS=(XMAS−CQ’SUN−E+W0)/(A+D)
ただし、W0=−B・TAM+D・TINC
上式において、Q’SUNは日射センサ43DR,43ASの出力を処理した値、TAMは上述した外気温センサ処理値、TINCは室内温度センサの出力、A〜Eは定数である。この式は、本来各センサ出力や設定温度から目標吹出温度を演算するための式を変形したもので、ステップS26,S29,S36,38のいずれかで設定される目標吹出温度XMASを代入してT’PTCASを逆算により求める。例えばステップSS26での設定値を用いた場合、T’PTCASは助手席側目標吹出口モードがベントモードからB/Lモードに切換わるぎりぎりの値となる。
【0027】
ステップS23でベントモードでないと判定されるとステップS27に進み、現在B/Lモードか否かを判定する。B/LモードであればステップS28に進み、XMASをH(B/Lモードからベントモードへ切換える際のしきい値)と比較する。XMAS<Hであれば、運転席側の目標吹出口モードがB/Lモードであるのに対し、助手席側目標吹出口モードがベントモードであると判断してステップS29に進み、XMASをHに設定するとともに、上述したステップS30でT’PTCASを演算する。
【0028】
ステップS28が否定されるとステップS31に進み、XDASをK(B/LモードからD/Fモードあるいはフットモードへ切換える際のしきい値)と比較する。XDASは通常の目標吹出温度XMASに日射による補正hQ’SUNを加えたものである。XDAS>Kであれば、運転席側の目標吹出口モードがB/Lモードであるのに対し、助手席側目標吹出口モードがD/Fモードあるいはフットモードと判断してステップS32に進み、XDASをKに設定するとともに、ステップS33で次式によりT’PTCASを演算する。
T’PTCAS=(XDAS−CQ’SUN−E+W0+hQ’SUN)/(A+D)
ただし、W0=−B・TAM+D・TINC
【0029】
ステップS31が否定されると、運転席側目標吹出口モードと助手席側目標吹出口モードの双方がB/Lモードであると判断し、ステップS25でT’PTCASとして助手席側設定温度読み込み値TPTCASを設定する。
【0030】
ステップS27でB/Lモードでないと判定されるとステップS34に進み、図示の特性を用いて運転席側目標吹出温度XMDRから状態1か2かを判定する。状態1はフットモードを設定すべき状態、状態2は外気温度に応じてフットモードおよびD/Fモードのいずれかを設定すべき状態であり、LはフットモードからD/Fモードへ切換える際のしきい値、MはD/Fモードからフットモードへ切換える際のしきい値である。状態1と判定されるとステップS35に進み、XMASとLとを比較する。XMAS≧Lであれば運転席側と助手席側とが共に状態1と判断してステップS25に進み、T’PTCAS=TPTCASとする。
【0031】
ステップS35でXMAS<Lと判定された場合には、運転席側が状態1であるのに対し、助手席側が状態2と判断してステップS36に進み、XMASをLに設定するとともに、上記ステップS30でT’PTCASを演算する。
【0032】
一方、ステップS34で状態2と判定された場合にはステップS37に進み、XMASとMとを比較する。XMAS>Mであれば運転席側が状態2であるのに対して助手席側が状態1と判断してステップS38に進み、XMASをMに設定するとともに、上記ステップS30でT’PTCASを演算する。XMAS≦MであればステップS39に進み、XDASをJと比較する。XDAS≧Jであれば運転席側と助手席側とが共に状態2と判断してステップS25に進み、T’PTCAS=TPTCASとする。
【0033】
XDAS<Jの場合には運転席側が状態2であるのに対して助手席側の目標吹出口モードがB/Lモードと判断してステップS40に進み、XDASをJに設定するとともに、上記ステップS33でT’PTCASを演算する。
【0034】
以上の実施の形態において、制御回路35が選択手段,吹出口制御手段,設定手段を構成する。
なお以上では、左右独立制御が可能な空調装置に適用した例を示したが、例えば前席と後席を独立制御可能なものでも同様に本発明を適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る車両用空調装置の構成図。
【図2】第1の実施の形態における助手席側設定温度処理の手順を示すフローチャート。
【図3】第2の実施の形態における助手席側設定温度処理の手順を示すフローチャート。
【図4】図3に続くフローチャート。
【符号の説明】
10 空調ダクト
11 空気導入口
12 ブロアファン
13 エバポレータ
14 ヒータコア
16DR,16AS エアミックスドア
17DR,17AS,18DR,18AS,19DR,19AS 吹出口
33DR,33AS エアミックスドアアクチュエータ
35 制御回路
41 室内温度センサ
42 外気温センサ
43DR,43AS 日射センサ
51DR,51AS 温度設定ダイアル
52 左右独立制御スイッチ
Claims (4)
- 第1および第2の吹出口からの空気の吹出温度をそれぞれ調節する第1および第2の温度調節手段と、
第1および第2の設定温度を独立に指令する指令手段と、
前記第1の設定温度および車両熱負荷に基づいて前記第1の温度調節手段を制御するとともに、前記第2の設定温度および車両熱負荷に基づいて前記第2の温度調節手段を制御する温度制御手段とを備えた車両用空調装置において、
前記第1,第2の設定温度の差に関する閾値を外気温度に応じて決定する手段であって、外気温度が、第1の所定値以上の場合、および第2の所定値(<第 1 の所定値)以下の場合は、それら以外の場合と比べて前記閾値を小さくする閾値決定手段と、
前記指令された第1の設定温度と第2の設定温度との差が前記閾値を超える場合には、その差が該閾値以内となるような第2の設定温度を新たに設定する設定手段とを備え、
前記制御手段は、前記指令された第1の設定温度と第2の設定温度との差が前記閾値を超える場合には、前記設定手段で設定された第2の設定温度を用いて前記第2の温度調節手段を制御することを特徴とする車両用空調装置。 - 前記設定手段は、前記第1の設定温度と第2の設定温度との差が前記閾値を超える場合には、その差を前記第1の設定温度に加えた値を前記新たな第2の設定温度とすることを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
- 第1および第2の吹出口からの空気の吹出温度をそれぞれ調節する第1および第2の温度調節手段と、
第1および第2の設定温度を独立に指令する指令手段と、
前記第1の設定温度および車両熱負荷に基づいて前記第1の温度調節手段を制御するとともに、前記第2の設定温度および車両熱負荷に基づいて前記第2の温度調節手段を制御する温度制御手段とを備えた車両用空調装置において、
前記第1の設定温度および車両熱負荷に基づいて第1の吹出口モードを選択するとともに、前記第2の設定温度および車両熱負荷に基づいて第2の吹出口モードを選択する選択手段と、
前記第1および第2の吹出口の双方に対して前記第1の吹出口モードを設定する吹出口制御手段と、
前記選択された第2の吹出口モードが前記第1の吹出口モードと異なる場合には、第2の吹出口モードとして第1の吹出口モードと同一のモードが選択されるような前記第2の設定温度を新たに設定する設定手段とを備え、
前記制御手段は、前記選択された第2の吹出口モードが前記第1の吹出口モードと異なる場合には、前記設定手段で設定された第2の設定温度を用いて前記第2の温度調節手段を制御することを特徴とする車両用空調装置。 - 前記第1の吹出口は車室内の運転席側に空気を吹出す運転席側吹出口であり、前記第2の吹出口は車室内の助手席側に空気を吹出す助手席側吹出口であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の車両用空調装置。
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