JPH09323277A - ロボットの制御方法及び制御装置 - Google Patents

ロボットの制御方法及び制御装置

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JPH09323277A
JPH09323277A JP8163620A JP16362096A JPH09323277A JP H09323277 A JPH09323277 A JP H09323277A JP 8163620 A JP8163620 A JP 8163620A JP 16362096 A JP16362096 A JP 16362096A JP H09323277 A JPH09323277 A JP H09323277A
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JP
Japan
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motor
robot
robot arm
speed
signal
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Pending
Application number
JP8163620A
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English (en)
Inventor
Akira Maruyama
章 丸山
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Nachi Fujikoshi Corp
Original Assignee
Nachi Fujikoshi Corp
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Publication date
Application filed by Nachi Fujikoshi Corp filed Critical Nachi Fujikoshi Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 動力伝達機構としてロボットアームの各関節
軸とこれを駆動するモータとの間に減速機を有するよう
にされた複数のアームを有するロボットにおいて、アー
ムの個々についてそのトルクリップルによる振動を抑制
する。 【解決手段】 モータ1cを制御するモーター制御手段
1dからモータ1cへ送信される電流信号を検出し、ま
たモータ1cから減速機1bへ送信される位置信号より
速度信号を検出し、これら検出された電流信号及び速度
信号を基に、ロボット本体の固有振動数の成分を少なく
とも一つ持つ状態方程式から構成された状態オブザーバ
より、ロボットアーム1aの位置及び速度を推定し、推
定されたロボットアーム1aの位置及び速度をモーター
制御手段1dへフィードバックすることにより、ロボッ
トアーム1aの振動を抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】ロボットアームの各関節軸と
これを駆動するモータとの間の動力伝達機構である減速
機の特性により生じるロボットアームの振動を抑制する
ため制御方式および制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】動力伝達機構としてロボットアームの各
関節軸とこれを駆動するモータとの間に減速機を有する
ようにされたロボットは、減速機の特性によりモータの
回転数の数倍の周波数を有するトルクリップルが発生す
る。このトルクリップルの周波数とロボット本体の固有
周波数とが一致すると、ロボットアームに振動が発生す
る。ロボットアームに振動が発生すると、ロボット先端
部の軌跡精度が悪化し、これにより例えば切削加工ロボ
ットにおいては切削精度の低下を招くという事態を生じ
させていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】減速機のトルクリップ
ルによるロボットアームの振動を抑制する方法として
は、例えば特開平8−1560号公報に開示されている
ように、同方向に可動する2つのロボットアームをそれ
ぞれ逆側に振動させ、これにより発生するトルクリップ
ルを相殺させるようにしていた。しかしながら、特開平
8−1560号の方法では、同方向に可動する2つの連
結されたアーム構造においてしかその効果がなく、1つ
のアームでのトルクリップルによるロボットアームの振
動抑制には対処していない。
【0004】そこで本発明は、動力伝達機構としてロボ
ットアームの各関節軸とこれを駆動するモータとの間に
減速機を有するようにされた複数のアームを有するロボ
ットにおいて、アームの個々についてそのトルクリップ
ルによる振動を抑制することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、ロボ
ットアームの各関節軸が減速機を介したモータにより駆
動するようにされたロボットの制御方法において、モー
タを制御するモーター制御手段からモータへ送信される
電流信号を検出し、またモータから減速機へ送信される
位置信号より速度信号を検出し、これら検出された電流
信号及び速度信号を基に、ロボット本体の固有振動数の
成分を少なくとも一つ持つ状態方程式から構成された状
態オブザーバより、ロボットアームの位置及び速度を推
定し、推定されたロボットアームの位置及び速度をモー
ター制御手段へフィードバックすることにより、ロボッ
トアームの振動を抑制するようにしたことを特徴とする
ロボットの制御方法を提供することにより、上述の従来
技術の課題を解決した。
【0006】減速機の特性のため、周波数を数倍したト
ルクリップルによりロボットのアームが振動し、この振
動の影響はモータの入力電流に現れることになる。上記
の構成はこの現象を利用したものであり、ロボットの固
有振動数を考慮したモデルにより構成した状態オブザー
バを用いることにより、トルクリップルの影響を含んだ
電流信号とモータの速度信号とにより、トルクリップル
により振動したロボットアームの位置と速度を推定し、
この推定したロボットアームの位置と速度をモータを制
御する装置へフィードバックすることにより、トルクリ
ップルによるアームの振動を抑制することができる。
【0007】また、上記制御方法を実施するための装置
として、モータを制御するための電流信号を発生するモ
ーター制御手段と、モータから減速機へ送信される位置
信号より速度信号を検出する速度信号検出手段と、この
速度信号検出手段により検出された速度信号とモーター
制御手段から出力される電流信号を基に、ロボット本体
の固有振動数の成分を少なくとも一つ持つ状態方程式か
ら構成された状態オブザーバより、ロボットアームの位
置及び速度を推定する状態推定手段と、を有し、この状
態推定手段により推定されたロボットアームの位置及び
速度をモーター制御手段へフィードバックすることによ
り、ロボットアームの振動を抑制するようにしたことを
特徴とするロボットの制御装置を提供することにした。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。図2は本実施形態において対象と
なるロボットの簡易モデルである。ロボットアーム2a
とモータ2bとはロボットの固有振動数を有するバネ2
cで連結されており、固有振動数に一致するトルクリッ
プルがロボットアーム2aに入力されると、共振が発生
して大きく振動する構造となっている。
【0009】図1はこのようなロボットモデルを制御す
るための本発明における制御装置の一実施形態を示した
ものである。関節軸駆動モータであるモータ1cはモー
タ制御手段1dから出力された電流信号iにより駆動さ
れる。ロボットアーム1aは減速機1bを介してモータ
1cにより駆動される。モータ1cの出力であるモータ
の位置信号xは、減速機1bへ送信されるとともに速度
信号検出手段である微分器1eへも送信され、微分器1
eでは送信されたモータの位置信号xを微分することに
よりモータの速度信号x′が算出される。状態推定手段
1fは、このモータの速度信号x′とモータ制御手段1
dから出力された電流信号iとを入力し、これらの値を
基にロボット本体の固有振動数の成分を少なくとも一つ
持つ状態方程式から構成された状態オブザーバより、ロ
ボットアームの位置xr 及び速度xr ′を推定し、推定
されたこれらの値をモーター制御手段1dへフィードバ
ックする。
【0010】ここで、状態推定手段1fにおいて行われ
る処理について説明する。ロボットアームの運動方程式
より、式(1)及び式(2)に示す状態方程式が導出さ
れる。
【0011】
【数1】
【0012】
【数2】
【0013】式(1)及び式(2)における行列A、
B、C、及びxは、式(3)〜(6)で示される。
【0014】
【数3】
【0015】
【数4】
【0016】
【数5】
【0017】
【数6】
【0018】式(1)〜(6)において、xm はモータ
の位置、Jm 、Jr はそれぞれモータ軸、アーム軸の慣
性モーメント、K、Dはそれぞれロボットの剛性をあら
わすばね定数、ダンパ定数であり、K/Jm はロボット
の固有周波数成分となっている。また、xs はロボット
アームの位置xr からモータの位置xm を減じた値、す
なわちxs =xr −xm である。xm ′、xs ′はそれ
ぞれxm 、xs の微分値であり、Eはモータ1cのトル
ク定数である。式(1)〜(6)により、推定則χは式
(7)により与えられる。
【0019】
【数7】
【0020】式(7)において、Lは推定ゲインであ
り、χ′は推定則χの微分値である。よって、xr =χ
s +xm によりロボットアーム1aの位置xr が、ま
た、xr′=χs ′+xm ′によりロボットアーム1a
の速度xr ′が推定できる。推定されたロボットアーム
1aの位置xr 及び速度xr ′はモータ制御手段1dへ
フィードバックされ、アーム指令値との偏差がなくなる
ように制御されることにより、トルクリップルの周波数
とロボット本体の固有周波数とが一致することにより生
ずるロボットアーム1aの振動が抑制される。
【0021】図3に従来の制御方法でのアーム先端の振
動加速度(a)と本実施形態の制御方法でのアーム先端
の振動加速度(b)を示す。それぞれの図において、横
軸は時間(単位は秒)、縦軸は振動加速度(rad/s2)で
ある。図(a)に示す従来の制御方法ではトルクリップ
ルによる振動が大きくあらわれているのに対して、本実
施形態の制御方法では振動が大きく低減していることが
わかる。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、ロボットアームの各関
節軸が減速機を介したモータにより駆動するようにされ
たロボットにおいて、ロボットの固有振動数を考慮した
モデルにより構成した状態オブザーバを用いることによ
り、トルクリップルの影響を含んだ電流信号とモータの
速度信号とにより、トルクリップルにより振動したロボ
ットアームの位置及び速度を推定し、この推定したロボ
ットアームの位置及び速度をモータの制御装置へフィー
ドバックすることにより、トルクリップルによるアーム
の振動を抑制するようにしたので、アームの個々につい
てトルクリップルによる振動を抑制することが可能とな
った。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す制御ブロック図であ
る。
【図2】ロボットモデルの一例を示す図である。
【図3】従来技術におけるアーム先端の振動加速度を示
す図(a)と、本発明の一実施形態におけるアーム先端
の振動加速度を示す図(b)である。
【符号の説明】
1a ロボットアーム 1b 減速機 1c モータ 1d モータ制御手段 1e 微分器(速度信号検出手段) 1f 状態推定手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロボットアームの各関節軸が減速機を介し
    たモータにより駆動するようにされたロボットの制御方
    法において、モータを制御するモーター制御手段からモ
    ータへ送信される電流信号を検出し、またモータから減
    速機へ送信される位置信号より速度信号を検出し、該電
    流信号及び速度信号を基に、ロボット本体の固有振動数
    の成分を少なくとも一つ持つ状態方程式から構成された
    状態オブザーバより、ロボットアームの位置及び速度を
    推定し、該推定されたロボットアームの位置及び速度を
    前記モーター制御手段へフィードバックすることによ
    り、ロボットアームの振動を抑制するようにしたことを
    特徴とするロボットの制御方法。
  2. 【請求項2】ロボットアームの各関節軸が減速機を介し
    たモータにより駆動するようにされたロボットの制御装
    置において、モータを制御するための電流信号を発生す
    るモーター制御手段と、モータから減速機へ送信される
    位置信号より速度信号を検出する速度信号検出手段と、
    該速度信号検出手段により検出された速度信号と前記モ
    ーター制御手段から出力される前記電流信号を基に、ロ
    ボット本体の固有振動数の成分を少なくとも一つ持つ状
    態方程式から構成された状態オブザーバより、ロボット
    アームの位置及び速度を推定する状態推定手段と、を有
    し、該状態推定手段により推定されたロボットアームの
    位置及び速度を前記モーター制御手段へフィードバック
    することにより、ロボットアームの振動を抑制するよう
    にしたことを特徴とするロボットの制御装置。
JP8163620A 1996-06-05 1996-06-05 ロボットの制御方法及び制御装置 Pending JPH09323277A (ja)

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ID=15777397

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100911040B1 (ko) * 2001-09-06 2009-08-06 소니 가부시끼 가이샤 위치결정장치 및 위치결정방법

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