JP3656745B2 - 電動機位置制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、工作機械におけるテーブルやロボットのアームのような負荷機械を駆動する電動機(直流電動機、誘導電動機、同期電動機、リニアモータなど)の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
工作機械におけるテーブル、ロボットのアームなどの負荷機械と、前記負荷機械を駆動する直流電動機、誘導電動機、同期電動機、電磁石、リニアモータなどの駆動装置と、前記負荷機械と駆動装置とを連結する伝達機構とから構成された機械系を制御するのに、出力指令値および制御対象の出力実際値が入力されるフィードバック制御系と、出力指令値が入力されるフィードフォワード制御系とを持った2自由度制御装置が多く使用されている。
例えば、参考文献1):(「電動機の位置制御装置」:特許第3084928号)、参考文献2):(「サーボモータの適応制御」:計測と制御、第32巻第12号、pp.1010〜1013(1993))などがある。図6は従来の2自由度制御装置の例を示すブロック線図である。
図6において、1は負荷機械、2は伝達機構、3は電動機、4は動力変換回路、23は位置信号θと速度信号ωを提供する実観測器、24は1〜4及び23から構成された電動機駆動装置、7は位置指令θrefを生成する指令発生器、20は位置指令θrefを用いて模擬位置θmと模擬速度ωmと模擬トルクTmとを提供するフィードフォワード信号演算回路、21は位置信号θと速度信号ωと模擬位置θmと模擬速度ωmとに基づいてフィードバックトルク指令Tbを提供するフィードバック制御回路、22はフィードバックトルク指令Tbと模擬トルクTmとに基づいてトルク指令Tを提供するトルク制御回路である。
参考文献1)、2)に示すように、連続系の場合、フィードフォワード信号演算回路20の機械系模擬回路の応答特性が、電動機駆動装置6の応答特性と一致すれば、位置信号θは模擬位置θmと一致し、速度信号ωは模擬速度ωmと一致する。その時、
Tb=0 (1)
となる。すなわち、図6に示される従来の制御装置によれば、フィードフォワード信号演算回路20の導入により、フィードバック制御回路21の制御ゲインを高く設定しなくても、フィードフォワード信号演算回路20の応答特性を調整することで、高速な実応答特性を得られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述従来の技術をデジタル制御装置で実現する場合、通常、速度信号ωが直接観測されず、エンコーダやリニアスケールのような位置センサにより得られた位置信号θを利用し、次のように生成されている。ただし、Tsはサンプル時間、(k)は現時点での時間順位k*Tsを表す。
ω(k)=(θ(k)−θ(k−1))/Ts (2)
すなわち、ω(k)は実速度よりも遅れていることが分かる。
また、フィードフォワード信号演算回路20模擬演算で実現されるので、現時点の値をそのまま提供される。従って、フィードフォワード信号演算回路20の機械系模擬回路の応答特性が、電動機駆動装置6の応答特性と一致しても、
θ(k)=θm(k) (3)
ω(k)≠ωm(k) (4)
となる。よって、
Tb(k)≠0 (5)
となる。また、一般に、トルク指令Tは
T(k)=Tb(k)+Tm(k) (6)
のように生成されているので、
T(k)≠Tm(k) (7)
となり、
θ(k+1)≠θm(k+1) (8)
となる。よって、フィードフォワード信号演算回路20の機械系模擬回路の応答特性が、電動機駆動装置6の応答特性と一致する場合にもかかわらず、オーバーシュートなどが生じ、電動機の実整定時間が長くなるなどの問題がある。また、フィードフォワード信号演算回路20の機械系模擬回路の応答特性が、電動機駆動装置6の応答特性と一致しない場合、電動機駆動装置6の応答特性を改善するために、フィードバック制御回路21の制御ゲインを高く設定する必要がある。しかしながら、実観測器23に含まれているノイズなどの影響で、フィードバック制御回路21の制御ゲインの上限を制限しているので、フィードバック制御回路21の制御ゲインを高く設定することができない。よって、オーバーシュートなどが生じ、電動機の実整定時間が更に長くなるなどの問題がある。
また、フィードフォワード信号演算回路20から模擬位置θmと模擬速度ωmと模擬トルクTmとを同時にフィードバック制御回路21に提供する必要があるので、信号の通信量が多いので、コストが高くなるという問題もある。
この発明の目的は、信号の通信量を減らすと共に、フィードフォワード信号演算回路20の機械系模擬回路の応答特性が、電動機駆動装置6の応答特性と一致するか否かにかかわらず、オーバーシュートなどを生じないことを実現する電動機位置制御装置を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
第1の発明の電動機位置制御装置は、位置指令θrefを提供する指令発生器7と、トルク指令Tに従って電力Vを提供する動力変換回路4と、伝達機構2を介して、負荷機械1を駆動する電動機3と、前記電動機の位置信号θを提供する実観測器5とから構成されている電動機駆動装置6に対して、前記位置指令θrefと前記位置信号θとに基づいて所望なトルク指令を提供する電動機位置制御装置において、前記トルク指令Tから前記負荷機械1の位置までの伝達特性をすくなくとも4回の積分演算を含む所定の関数演算で近似し、前記トルク指令Tに基づいてすくなくとも模擬負荷位置θLと模擬負荷速度ωLと模擬ねじり位置θsと模擬ねじり速度ωsとを含む模擬状態量Xと、模擬電動機位置θmとを提供する前記負荷機械1と前記伝達機構2と前記電動機3の模擬モデル10と、前記位置指令θrefと前記模擬状態量Xとに基づいて、模擬トルクTmを提供する模擬コントローラ8と、前記模擬トルクTmと前記位置信号θと前記模擬電動機位置θmとに基づいて前記トルク指令を提供する実制御部9とを備えたことを特徴とするものである。第1の発明の電動機位置制御装置によれば、模擬モデル10の応答特性が、電動機駆動装置6の応答特性と一致する場合、オーバーシュートなどを生じないことを実現できる。また、従来技術で存在していた速度信号ωの時間遅れによる制御ゲインの限界の低下という問題が解決されている。更に、模擬コントローラ8と模擬モデル10とからなるフィードフォワード制御系からは、模擬位置θm及び模擬トルクTmのみを実制御部9に提供すればよいので、信号の通信量を減らした。よって、より少ない配線で実現でき、コスト削減につながるような効果もある。また、模擬コントローラ8は、模擬モデル10の模擬負荷位置θLが指令通りに動作するように設計されたものであるので、模擬負荷位置θLには振動やオーバーシュートなどを生じないことを実現できる。よって、模擬モデル10の応答特性が、電動機駆動装置6の応答特性と一致する場合、負荷機械1は位置指令θrefと同様な応答特性が得られる。また、模擬モデル10は、負荷機械1と伝達機構2と電動機3を考慮しているため、伝達機構の剛性に依る所望の応答が得られないという問題を解決できる。
【0005】
第2の発明の電動機位置制御装置は、前記実制御部9が、前記模擬位置θmと前記模擬トルクTmに基づいて模擬推定位置θrと模擬推定速度ωrとを提供する模擬オブザーバ9aと、前記位置信号θと前記トルク指令Tとに基づいて実推定位置θbと実推定速度ωbとを提供する実オブザーバ9bと、前記模擬推定位置θrと前記模擬推定速度ωrと前記実推定位置θbと前記実推定速度ωbとに基づいてフィードバックトルク指令Tbを提供するフィードバックコントローラ9cと、前記フィードバックトルク指令Tbと前記模擬トルクTmとに基づいて前記トルク指令Tを提供するトルク指令合成器9dとを備えたことを特徴とするものである。第2の発明の電動機位置制御装置によれば、上述第1の発明の電動機位置制御装置の作用及び効果があると共に、更に、より滑らかなトルク指令Tを得ることができる。よって、負荷機械1をより滑らかに動作させることができる。
【0006】
第3の発明の電動機位置制御装置は、前記実制御部9が、前記模擬位置θmと前記模擬トルクTmに基づいて模擬推定位置θrと模擬推定速度ωrとを提供する模擬オブザーバ9aと、前記位置信号θと前記トルク指令Tとに基づいて実推定位置θbと実推定速度ωbと実推定外乱dbとを提供する実オブザーバ9eと、前記模擬推定位置θrと前記模擬推定速度ωrと前記実推定位置θbと前記実推定速度ωbとに基づいてフィードバックトルク指令Tbを提供するフィードバックコントローラ9cと、前記フィードバックトルク指令Tbと前記模擬トルクTmと前記実推定外乱dbとに基づいて前記トルク指令Tを提供するトルク指令合成器9fとを備えたことを特徴とするものである。第3の発明の電動機位置制御装置によれば、上述第2の発明の電動機位置制御装置の作用及び効果があると共に、更に、実推定位置θbの応答が位置信号θにより一致することができる。よって、フィードバックコントローラの制御ゲインkp、ki、kvをより高く設定することができるので、より強いフィードバック特性が得られる。すなわち、多少のモデリング誤差が存在しても、負荷機械1応答を位置指令θrefにより一致させることができる。また、実推定外乱dbを直接補償することによって、電動機駆動装置に存在している外乱に対して、より効率的に抑制することができるので、負荷機械1応答をより高速化することができる。
【0007】
第4の発明の電動機位置制御装置は、前記実制御部9が、前記模擬位置θmと前記模擬トルクTmに基づいて模擬推定位置θrと模擬推定速度ωrと模擬推定外乱drとを提供する模擬オブザーバ9gと、前記位置信号θと前記トルク指令Tとに基づいて実推定位置θbと実推定速度ωbと実推定外乱dbとを提供する実オブザーバ9eと、前記模擬推定位置θrと前記模擬推定速度ωrと前記実推定位置θbと前記実推定速度ωbとに基づいてフィードバックトルク指令Tbを提供するフィードバックコントローラ9cと、前記フィードバックトルク指令Tbと前記模擬トルクTmと前記実推定外乱dbと前記模擬推定外乱drとに基づいて前記トルク指令Tを提供するトルク指令合成器9hとを備えたことを特徴とするものである。第4の発明の電動機位置制御装置によれば、上述第3の発明の電動機位置制御装置の作用及び効果があると共に、更に、模擬オブザーバと実オブザーバと存在しているモデリング誤差による実推定外乱dbの過推定成分を引き取りこととなる。よって、より高速に負荷機械1を駆動する際に、現れやすい振動などをより効率的に抑制でき、負荷機械1応答を位置指令θrefにより一致させることができる
【0008】
第5の発明の電動機位置制御装置は、前記フィードバックコントローラ9cが前記模擬推定位置θrと前記実推定位置θbとに基づいて位置誤差epを提供する減算器9c1と、前記模擬推定速度ωrと前記実推定速度ωbとに基づいて速度誤差evを提供する減算器9c2と、前記位置誤差epに基づいて位置比例制御トルク指令Tbpを提供する位置比例制御器9c3と、前記位置誤差epに基づいて位置積分制御トルク指令Tbiを提供する位置積分制御器9c4と、前記速度誤差evに基づいて速度比例制御トルク指令Tbvを提供する速度比例制御器9c5と、前記位置比例制御トルク指令Tbpと前記位置積分制御トルク指令Tbiと前記速度比例制御トルク指令Tbvとに基づいてフィードバックトルク指令Tbを提供する加算器9c6とを備えたことを特徴とするものである。
第5の発明の電動機位置制御装置によれば、上述第2〜4の発明の電動機位置制御装置の作用及び効果があると共に、更に、模擬モデル10に多少のモデリング誤差が存在する場合も、θb(k)を常にθr(k)に一致させることができる。よって、より高速に負荷機械1を駆動する際に、負荷機械1の応答に現れやすい遅れなどをより効率的に抑制でき、負荷機械1応答を位置指令θrefにより高精度で一致させることができる。
【0009】
第6の発明の電動機位置制御装置は、前記模擬コントローラ8と、前記模擬モデル10と、前記実制御部9とが複数のプロセッサで構成される手段を備えたことを特徴とするものである。第6の発明の電動機位置制御装置によれば、上述第1〜5の発明の電動機位置制御装置の作用及び効果があると共に、更に、模擬コントローラ8、模擬モデル10と、実制御部9とでより複雑な演算ができ、電動機駆動装置6の特性に合わせて模擬モデル10をより精密に構築することができる。また、模擬コントローラ8、模擬モデル10との動作を高速で行うことにより、実指令θrefに対して、より高速な模擬位置θmを得ることができるので、より高速な位置信号θの応答が得られる。すなわち、負荷機械1をより高速、より高精度で駆動することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
この発明の第1の実施の形態の電動機位置制御装置について図1に基づいて説明する。
図1に示すように、この実施の形態の電動機位置制御装置は、位置指令θrefを提供する指令発生器7と、トルク指令Tに従って電力Vを提供する動力変換回路4と、伝達機構2を介して、負荷機械1を駆動する電動機3と、電動機の位置信号θを提供する実観測5とから構成されている電動機駆動装置6に対して、前記位置指令θrefと前記位置信号θとに基づいて所望なトルク指令Tを提供する電動機位置制御装置であって、前記トルク指令Tから前記負荷機械1の位置までの伝達特性をすくなくとも4回の積分演算を含む所定の関数演算で近似し、前記トルク指令Tに基づいてすくなくとも模擬負荷位置θLと模擬負荷速度ωLと模擬ねじり位置θsと模擬ねじり速度ωsとを含む模擬状態量Xと、模擬電動機位置θmと、を提供する模擬モデル10と、前記位置指令θrefと前記模擬状態量Xとに基づいて、模擬トルクTmを提供する模擬コントローラ8と、前記模擬トルクTmと前記位置信号θと前記模擬電動機位置θmとに基づいてトルク指令Tを提供する実制御部9とから構成されている。
電動機駆動装置6は、負荷機械1と、伝達機構2と、電動機3と、動力変換回路4と、実観測器5とから構成されている。また、負荷機械1はテーブルやリニアスライダなどのようなアクチュエータである。伝達機構2はボールネジなどのような固定装置や減速機構である。電動機3は回転モータやリニアモータである。動力変換回路4はPWMインバータなどのような動力電圧または電流制御装置である。実観測器5はエンコーダやリニアスケールのような位置センサである。
指令発生器7は従来装置のものと同一に構成される。
模擬モデル10は、模擬トルクTmに基づいて、次のように、模擬位置θmと模擬負荷位置θLと模擬負荷速度ωLと模擬ねじり位置θsと模擬ねじり速度ωsとを提供する。ただし、Jmは第1等価慣性モーメントであり、JLは第2等価慣性モーメントであり、Kcは電動機駆動装置6の等価ばね常数であり、ωmは模擬速度である。
【0011】
θL(k+1)=θL(k)+ωL(k)*Ts+ Tk(k)*Ts*Ts*0.5/JL (9)
ωL(k+1)=ωm(k)+ Tk(k)*Ts/JL (10)
θm(k+1)=θm(k)+ω(k)*Ts
+(Tm(k)−Tk(k))*Ts*Ts*0.5/Jm (11)
ωm(k+1)=ωm(k)+(Tm(k)−Tk(k))*Ts/Jm (12)
θs(k)=θm(k)−θL(k) (13)
ωs(k)=ωm(k)−ωL(k) (14)
Tk(k)=Kc*θs(k) (15)
【0012】
模擬コントローラ8は、位置指令θrefと模擬負荷位置θLと模擬負荷速度ωLと模擬ねじり位置θsと模擬ねじり速度ωsとに基づいて、次のように、模擬トルクTmを提供する。ただし、kpf、kvf、kps、kvsは制御ゲインである。また、kpf、kvf、kps、kvsの設定は、極配置で設計すればよい。
Tm(k)=(kpf*(θref(k)−θL(k))−ωL(k))*kvf
−kps*θs(k)−kvs*ωs(k) (16)
【0013】
実制御部9は、位置信号θと前記模擬位置θmと前記模擬トルクTmとに基づいて、次のように、トルク指令Tを提供する。ただし、kp、ki、kvは制御ゲインであり、s微分演算子である。kp、kv、kiをフィードバックループが安定となるように、極配置で設定すればよい。
Figure 0003656745
よって、電動機駆動装置6の応答特性が(9)〜(15)式と等価的なものであれば、
θ(k)=θm(k) (19)
θ(k−1)=θm(k−1) (20)
となる。よって、Tb(k)は電動機駆動装置6の一定外乱に相当する定数となるので、T(k)の動特性はTm(k+1)と同一となる。従って、
θ(k+1)=θm(k+1) (21)
が成立する。
【0014】
従って、この実施の形態によれば、(16)式に示すフィードバック演算を行う際に、現在の時刻の物理量θ(k)、θm(k)と前時刻の物理量θ(k−1)、θm(k−1)を利用しているので、模擬モデル10の応答特性が、電動機駆動装置6の応答特性と一致する場合、オーバーシュートなどを生じないことを実現できる。また、従来技術で存在していた速度信号ωの時間遅れによる制御ゲインの限界の低下という問題が解決されている。更に、模擬コントローラ8と模擬モデル10とからなるフィードフォワード制御系からは、模擬位置θm及び模擬トルクTmのみを実制御部9に提供すればよいので、信号の通信量を減らした。よって、より少ない配線で実現でき、コスト削減につながるような効果もある。また、模擬コントローラ8は、模擬モデル10の模擬負荷位置θLが指令通りに動作するように設計されたものであるので、模擬負荷位置θLには振動やオーバーシュートなどを生じないことを実現できる。よって、模擬モデル10の応答特性が、電動機駆動装置6の応答特性と一致する場合、負荷機械1は位置指令θrefと同様な応答特性が得られる。
【0015】
この発明の第2の実施の形態の電動機位置制御装置について図2に基づいて説明する。
図2に示すように、この実施の形態の電動機位置制御装置は、前記実制御部9が、前記模擬位置θmと模擬トルクTmに基づいて模擬推定位置θrと模擬推定速度ωrとを提供する模擬オブザーバ9aと、前記位置信号θとトルク指令Tとに基づいて実推定位置θbと実推定速度ωbとを提供する実オブザーバ9bと、前記模擬推定位置θrと前記模擬推定速度ωrと前記実推定位置θbと前記実推定速度ωbとに基づいてフィードバックトルク指令Tbを提供するフィードバックコントローラ9cと、前記フィードバックトルク指令Tbと前記模擬トルクTmとに基づいてトルク指令Tを提供するトルク指令合成器9dとから構成されている。
模擬オブザーバ9aは、模擬位置θmと模擬トルクTmとに基づいて、次のように、模擬推定位置θrと模擬推定速度ωrとを提供する。ただし、L1、L2はオブザーバゲインであり、極配置設計すればよい。
【0016】
Figure 0003656745
実オブザーバ9bは、トルク指令Tと位置信号θとに基づいて、次のように、実推定位置θbと実推定速度ωbとを提供する。
Figure 0003656745
【0017】
フィードバックコントローラ9cは、実推定位置θbと実推定速度ωbと模擬推定位置θrと模擬推定速度ωrとに基づいて、次のように、フィードバックトルク指令Tbを提供する。
Figure 0003656745
トルク指令合成器9dは、フィードバックトルク指令Tbと模擬トルクTmとに基づいて、次のように、トルク指令Tを提供する。
T(k)=Tb(k)+ Tm(k+1) (27)
従って、この実施の形態によれば、上述第1の実施の作用及び効果があると共に、更に、次の作用及び効果もある。フィードバックトルク指令Tbを生成する際に、差分演算を利用していないので、より滑らかなトルク指令Tを得ることができる。よって、負荷機械1をより滑らかに動作させることができる。
【0018】
この発明の第3の実施の形態の電動機位置制御装置について図3に基づいて説明する。
図3に示すように、この実施の形態の電動機位置制御装置は、前記実制御部9が、前記模擬位置θmと模擬トルクTmに基づいて模擬推定位置θrと模擬推定速度ωrとを提供する模擬オブザーバ9aと、前記位置信号θとトルク指令Tとに基づいて実推定位置θbと実推定速度ωbと実推定外乱dbとを提供する実オブザーバ9eと、前記模擬推定位置θrと前記模擬推定速度ωrと前記実推定位置θbと前記実推定速度ωbとに基づいてフィードバックトルク指令Tbを提供するフィードバックコントローラ9cと、前記フィードバックトルク指令Tbと前記模擬トルクTmと実推定外乱dbとに基づいてトルク指令Tを提供するトルク指令合成器9fとから構成されている。
実オブザーバ9eは、トルク指令Tと位置信号θとに基づいて、次のように、実推定位置θbと実推定速度ωbと実推定外乱dbとを提供する。ただし、L3はオブザーバゲインであり、実オブザーバ9eが安定するように設計すればよい。
【0019】
Figure 0003656745
トルク指令合成器9fは、フィードバックトルク指令Tbと模擬トルクTmと実推定外乱dbとに基づいて、次のように、トルク指令Tを提供する。
T(k)=Tb(k)+ Tm(k+1)−db(k) (31)
【0020】
従って、この実施の形態によれば、上述第2の実施の作用及び効果があると共に、更に、次の作用及び効果もある。
実オブザーバ9eに実推定外乱dbを導入することによって、実推定位置θbの応答が位置信号θにより一致することができる。よって、フィードバックコントローラの制御ゲインkp、ki、kvをより高く設定することができるので、より強いフィードバック特性が得られる。すなわち、多少のモデリング誤差が存在しても、負荷機械1応答を位置指令θrefにより一致させることができる。
また、実推定外乱dbを直接補償することによって、電動機駆動装置に存在している外乱に対して、より効率的に抑制することができるので、負荷機械1応答をより高速化することができる。
【0021】
この発明の第4の実施の形態の電動機位置制御装置について図4に基づいて説明する。
図4に示すように、この実施の形態の電動機位置制御装置は、前記実制御部9が、前記模擬位置θmと模擬トルクTmに基づいて模擬推定位置θrと模擬推定速度ωrと模擬推定外乱drとを提供する模擬オブザーバ9gと、前記位置信号θとトルク指令Tとに基づいて実推定位置θbと実推定速度ωbと実推定外乱dbとを提供する実オブザーバ9eと、前記模擬推定位置θrと前記模擬推定速度ωrと前記実推定位置θbと前記実推定速度ωbとに基づいてフィードバックトルク指令Tbを提供するフィードバックコントローラ9cと、前記フィードバックトルク指令Tbと前記模擬トルクTmと実推定外乱dbと模擬推定外乱drとに基づいてトルク指令Tを提供するトルク指令合成器9hとから構成されている。
模擬オブザーバ9gは、模擬トルクTmと模擬位置θmとに基づいて、次のように、模擬推定位置θrと模擬推定速度ωrと模擬推定外乱drとを提供する。
【0022】
Figure 0003656745
トルク指令合成器9hは、フィードバックトルク指令Tbと模擬トルクTmと実推定外乱dbとに基づいて、次のように、トルク指令Tを提供する。
T(k)=Tb(k)+ Tm(k+1)−db(k)+dr(k) (35)
【0023】
従って、この実施の形態によれば、上述第3の実施の作用及び効果があると共に、更に、次の作用及び効果もある。
実推定外乱dbから模擬推定外乱drを減算することによって、模擬オブザーバと実オブザーバと存在しているモデリング誤差による実推定外乱dbの過推定成分を引き取りこととなる。よって、より高速に負荷機械1を駆動する際に、現れやすい振動などをより効率的に抑制でき、負荷機械1応答を位置指令θrefにより一致させることができる。
【0024】
この発明の第5の実施の形態の電動機位置制御装置について図5に基づいて説明する。
図5に示すように、この実施の形態の電動機位置制御装置は、前記フィードバックコントローラ9cが、前記模擬推定位置θrと前記実推定位置θbとに基づいて位置誤差epを提供する減算器9c1と、前記模擬推定速度ωrと前記実推定速度ωbとに基づいて速度誤差evを提供する減算器9c2と、前記位置誤差epに基づいて位置比例制御トルク指令Tbpを提供する位置比例制御器9c3と、前記位置誤差epに基づいて位置積分制御トルク指令Tbiを提供する位置積分制御器9c4と、前記速度誤差evに基づいて速度比例制御トルク指令Tbvを提供する速度比例制御器9c5と、前記位置比例制御トルク指令Tbpと前記位置積分制御トルク指令Tbiと前記速度比例制御トルク指令Tbvとに基づいてフィードバックトルク指令Tbを提供する加算器9c6とから構成されている。
【0025】
減算器9c1で、位置誤差epを次のように生成する。
ep(k)=θr(k)−θb(k) (36)
減算器9c2で、速度誤差evを次のように生成する。
ev(k)=ωr(k)−ωb(k) (37)
位置比例制御器9c3は、位置誤差epに基づいて、次のように、位置比例制御トルク指令Tbpを提供する。
Tbp(k)=kp*ep(k) (38)
速度比例制御器9c5は、速度誤差evに基づいて、次のように、速度比例制御トルク指令Tbvを提供する。
Tbv(k)=kv*ev(k) (39)
位置積分制御器9c4は、位置誤差epに基づいて、次のように、位置積分制御トルク指令Tbiを提供する。
Tbi(k)=Tbi(k−1)+ki*(θr(k)−θb(k))(40)
加算器9c6で、次のように、フィードバックトルク指令Tbを生成する。
Tb(k)=Tbi(k)+Tbv(k)+Tbp(k) (41)
【0026】
従って、この実施の形態によれば、上述第2〜4の実施の作用及び効果があると共に、更に、次の作用及び効果もある。
位置積分制御器9c4を導入することによって、模擬モデル10に多少のモデリング誤差が存在する場合も、θb(k)を常にθr(k)に一致させることができる。よって、より高速に負荷機械1を駆動する際に、負荷機械1の応答に現れやすい遅れなどをより効率的に抑制でき、負荷機械1応答を位置指令θrefにより高精度で一致させることができる。
【0027】
上述実施例に示す模擬コントローラ8、模擬モデル10と、実制御部9とをそれぞれのプロセッサで構成することが容易に実現できる。
この実施の形態によれば、第1〜5の実施の形態の作用と効果があると共に、更に、模擬コントローラ8、模擬モデル10と、実制御部9とをそれぞれのプロセッサで構成することにより、模擬コントローラ8、模擬モデル10と、実制御部9とでより複雑な演算ができ、電動機駆動装置6の特性に合わせて模擬モデル10をより精密に構築することができる。また、模擬コントローラ8、模擬モデル10との動作を高速で行うことにより、実指令θrefに対して、より高速な模擬位置θmを得ることができるので、より高速な位置信号θの応答が得られる。すなわち、負荷機械1をより高速、より高精度で駆動することができる。
【0028】
【発明の効果】
請求項1記載の電動機位置制御方法によれば、(16)式に示すフィードバック演算を行う際に、現在の時刻の物理量θ(k)、θm(k)と前時刻の物理量θ(k−1)、θm(k−1)を利用しているので、模擬モデル10の応答特性が、電動機駆動装置6の応答特性と一致する場合、オーバーシュートなどを生じないことを実現できる。また、従来技術で存在していた速度信号ωの時間遅れによる制御ゲインの限界の低下という問題が解決されている。更に、模擬コントローラ8と模擬モデル10とからなるフィードフォワード制御系からは、模擬位置θm及び模擬トルクTmのみを実制御部9に提供すればよいので、信号の通信量を減らした。よって、より少ない配線で実現でき、コスト削減につながるような効果もある。また、模擬コントローラ8は、模擬モデル10の模擬負荷位置θLが指令通りに動作するように設計されたものであるので、模擬負荷位置θLには振動やオーバーシュートなどを生じないことを実現できる。よって、模擬モデル10の応答特性が、電動機駆動装置6の応答特性と一致する場合、負荷機械1は位置指令θrefと同様な応答特性が得られる。また、模擬モデル10は、負荷機械1と伝達機構2と電動機3を考慮しているため、伝達機構の剛性に依る所望の応答が得られないという問題を解決できる。請求項2記載の電動機位置制御方法によれば、請求項1の作用と効果があると共に、更に、フィードバックトルク指令Tbを生成する際に、差分演算を利用していないので、より滑らかなトルク指令Tを得ることができる。よって、負荷機械1をより滑らかに動作させることができる。請求項3記載の電動機位置制御方法によれば、請求項2の作用と効果があると共に、更に、実オブザーバ9eに実推定外乱dbを導入することによって、実推定位置θbの応答が位置信号θにより一致することができる。よって、フィードバックコントローラの制御ゲインkp、ki、kvをより高く設定することができるので、より強いフィードバック特性が得られる。すなわち、多少のモデリング誤差が存在しても、負荷機械1応答を位置指令θrefにより一致させることができる。また、実推定外乱dbを直接補償することによって、電動機駆動装置に存在している外乱に対して、より効率的に抑制することができるので、負荷機械1応答をより高速化することができる。請求項4記載の電動機位置制御方法によれば、請求項3の作用と効果があると共に、更に、実推定外乱dbから模擬推定外乱drを減算することによって、模擬オブザーバと実オブザーバと存在しているモデリング誤差による実推定外乱dbの過推定成分を引き取りこととなる。よって、より高速に負荷機械1を駆動する際に、現れやすい振動などをより効率的に抑制でき、負荷機械1応答を位置指令θrefにより一致させることができる。請求項5記載の電動機位置制御方法によれば、請求項2〜4の作用と効果があると共に、更に、位置積分制御器9c4を導入することによって、模擬モデル10に多少のモデリング誤差が存在する場合も、θb(k)を常にθr(k)に一致させることができる。よって、より高速に負荷機械1を駆動する際に、負荷機械1の応答に現れやすい遅れなどをより効率的に抑制でき、負荷機械1応答を位置指令θrefにより高精度で一致させることができる。請求項6記載の電動機位置制御装置によれば、請求項1〜5の作用と効果があると共に、更に、模擬コントローラ8、模擬モデル10と、実制御部9とをそれぞれのプロセッサで構成することにより、模擬コントローラ8、模擬モデル10と、実制御部9とでより複雑な演算ができ、電動機駆動装置6の特性に合わせて模擬モデル10をより精密に構築することができる。また、模擬コントローラ8、模擬モデル10との動作を高速で行うことにより、実指令θrefに対して、より高速な模擬位置θmを得ることができるので、より高速な位置信号θの応答が得られる。すなわち、負荷機械1をより高速、より高精度で駆動することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態の電動機位置制御装置の構成を示すブロック図である。
【図2】この発明の第2の実施の形態の電動機位置制御装置の構成を示すブロック図である。
【図3】この発明の第3の実施の形態の電動機位置制御装置の構成を示すブロック図である。
【図4】この発明の第4の実施の形態の電動機位置制御装置の構成を示すブロック図である。
【図5】この発明の第5の実施の形態の電動機位置制御装置の構成を示すブロック図である。
【図6】従来の電動機位置制御装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 負荷機械
2 伝達機構
3 電動機
4 動力変換回路
5 実観測器
6 電動機駆動装置
7 指令発生器
8 模擬コントローラ
9 実制御部
9a 模擬オブザーバ
9b 実オブザーバ
9c フィードバックコントローラ
9c1 減算器
9c2 減算器
9c3 位置比例制御器
9c4 位置積分制御器
9c5 速度比例制御部
9c6 加算器
9d トルク指令合成器
9e 実オブザーバ
9f トルク指令合成器
9g 模擬オブザーバ
9h トルク指令合成器
10 模擬モデル
20 フィードフォワード信号演算回路
21 フィードバック制御回路
22 トルク制御回路
23 実観測器
24 電動機駆動装置

Claims (6)

  1. 位置指令θrefを提供する指令発生器7と、トルク指令Tに従って電力Vを提供する動力変換回路4と、伝達機構2を介して、負荷機械1を駆動する電動機3と、前記電動機の位置信号θを提供する実観測器5とから構成されている電動機駆動装置6に対して、前記位置指令θrefと前記位置信号θとに基づいて所望なトルク指令を提供する電動機位置制御装置において、
    前記トルク指令Tから前記負荷機械1の位置までの伝達特性をすくなくとも4回の積分演算を含む所定の関数演算で近似し、前記トルク指令Tに基づいてすくなくとも模擬負荷位置θLと模擬負荷速度ωLと模擬ねじり位置θsと模擬ねじり速度ωsとを含む模擬状態量Xと、模擬電動機位置θmとを提供する前記負荷機械1と前記伝達機構2と前記電動機3の模擬モデル10と、
    前記位置指令θrefと前記模擬状態量Xとに基づいて、模擬トルクTmを提供する模擬コントローラ8と、
    前記模擬トルクTmと前記位置信号θと前記模擬電動機位置θmとに基づいて前記トルク指令を提供する実制御部9とを備えたことを特徴とする電動機位置制御装置。
  2. 前記実制御部9が、前記模擬位置θmと前記模擬トルクTmに基づいて模擬推定位置θrと模擬推定速度ωrとを提供する模擬オブザーバ9aと、前記位置信号θと前記トルク指令Tとに基づいて実推定位置θbと実推定速度ωbとを提供する実オブザーバ9bと、
    前記模擬推定位置θrと前記模擬推定速度ωrと前記実推定位置θbと前記実推定速度ωbとに基づいてフィードバックトルク指令Tbを提供するフィードバックコントローラ9cと、
    前記フィードバックトルク指令Tbと前記模擬トルクTmとに基づいて前記トルク指令Tを提供するトルク指令合成器9dとを備えたことを特徴とする請求項1記載の電動機位置制御装置。
  3. 前記実制御部9が、前記模擬位置θmと前記模擬トルクTmに基づいて模擬推定位置θrと模擬推定速度ωrとを提供する模擬オブザーバ9aと、前記位置信号θと前記トルク指令Tとに基づいて実推定位置θbと実推定速度ωbと実推定外乱dbとを提供する実オブザーバ9eと、
    前記模擬推定位置θrと前記模擬推定速度ωrと前記実推定位置θbと前記実推定速度ωbとに基づいてフィードバックトルク指令Tbを提供するフィードバックコントローラ9cと、
    前記フィードバックトルク指令Tbと前記模擬トルクTmと前記実推定外乱dbとに基づいて前記トルク指令Tを提供するトルク指令合成器9fとを備えたことを特徴とする請求項1記載の電動機位置制御装置。
  4. 前記実制御部9が、前記模擬位置θmと前記模擬トルクTmに基づいて模擬推定位置θrと模擬推定速度ωrと模擬推定外乱drとを提供する模擬オブザーバ9gと、前記位置信号θと前記トルク指令Tとに基づいて実推定位置θbと実推定速度ωbと実推定外乱dbとを提供する実オブザーバ9eと、
    前記模擬推定位置θrと前記模擬推定速度ωrと前記実推定位置θbと前記実推定速度ωbとに基づいてフィードバックトルク指令Tbを提供するフィードバックコントローラ9cと、
    前記フィードバックトルク指令Tbと前記模擬トルクTmと前記実推定外乱dbと前記模擬推定外乱drとに基づいて前記トルク指令Tを提供するトルク指令合成器9hとを備えたことを特徴とする請求項1記載の電動機位置制御装置。
  5. 前記フィードバックコントローラ9cが、前記模擬推定位置θrと前記実推定位置θbとに基づいて位置誤差epを提供する減算器9c1と、前記模擬推定速度ωrと前記実推定速度ωbとに基づいて速度誤差evを提供する減算器9c2と、
    前記位置誤差epに基づいて位置比例制御トルク指令Tbpを提供する位置比例制御器9c3と、
    前記位置誤差epに基づいて位置積分制御トルク指令Tbiを提供する位置積分制御器9c4と、
    前記速度誤差evに基づいて速度比例制御トルク指令Tbvを提供する速度比例制御器9c5と、
    前記位置比例制御トルク指令Tbpと前記位置積分制御トルク指令Tbiと前記速度比例制御トルク指令Tbvとに基づいてフィードバックトルク指令Tbを提供する加算器9c6とを備えたことを特徴とする請求項2から4のうちいずれか1項記載の電動機位置制御装置。
  6. 前記模擬コントローラ8と、前記模擬モデル10と、前記実制御部9とが複数のプロセッサで構成される手段を備えたことを特徴とする請求項1から5のうちいずれか1項記載の電動機位置制御装置。
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