JPH09323261A - ウェハー研磨装置及びそれを用いた半導体装置の製造方法 - Google Patents

ウェハー研磨装置及びそれを用いた半導体装置の製造方法

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JPH09323261A
JPH09323261A JP13882196A JP13882196A JPH09323261A JP H09323261 A JPH09323261 A JP H09323261A JP 13882196 A JP13882196 A JP 13882196A JP 13882196 A JP13882196 A JP 13882196A JP H09323261 A JPH09323261 A JP H09323261A
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JP
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polishing
wafer
cloth
agent
time
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JP13882196A
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English (en)
Inventor
Shigenori Kawase
重則 川瀬
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Fujitsu VLSI Ltd
Fujitsu Ltd
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Fujitsu VLSI Ltd
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体チップを形成するためのウェハーを平
坦にする工程で用いられるウェハー研磨装置及び半導体
装置製造方法に関し、ウェハーの面内分布及びウェハー
の研磨レートを一定に保持できるウェハー研磨装置及び
半導体製造方法を提供することを目的とする。 【解決手段】 ウェハーを研磨布に押圧しつつ擦り合わ
せる研磨手段と、研磨布にウェハーを研磨する研磨剤を
吐出する研磨剤吐出手段と、ウェハーと研磨布との研磨
時間に応じて研磨剤吐出手段から研磨布に供給される研
磨剤の吐出量を制御する研磨剤制御手段を有する構成と
してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はウェハー研磨装置及
び半導体装置製造方法に係り、特に、半導体チップを形
成するためのウェハーを平坦にする工程で用いられるウ
ェハー研磨装置及び半導体製造方法に関する。
【0002】近年、半導体チップの微細化とそれに伴う
配線の多層化に伴い、半導体チップを形成するウェハー
の平坦化が要求されている。このため、SOGに代え
て、CMP(Chemical Mechanical Polishing)が採用
されるようになってきている。
【0003】
【従来の技術】CMPはChemical Mechanical Polishi
ngの略で、半導体集積回路を製造する工程で、ウェハー
製造工程のうち半導体ウェハーを平坦化するいわゆるポ
リッシング工程に用いられる装置である。CMPは、回
転する研磨布に研磨剤を吐出しつつ、回転するウェハー
を接触させ、研磨を行うことによりウェハーを平坦化す
る技術である。
【0004】図7に従来の一例の構成図を示す。CMP
によるウェハー研磨装置30は、主に、ウェハー31を
研磨する研磨布32を回転させる研磨定盤部33、ウェ
ハー31を研磨布32に押圧しつつ回転させるヘッド部
34、研磨布32とウェハー31との間に研磨剤(スラ
リー)35を供給する研磨剤供給部36から構成され
る。
【0005】研磨定盤部33は、円盤状に構成された定
盤37に研磨布32が貼り付けられ、モータ等により回
転させる。研磨布32は、人工皮革、発砲シート等から
なり表面には研磨剤35が研磨剤供給部36から吐出さ
れる。研磨布32の表面には、研磨剤35を面内で均一
にするために丸穴がパンチングされたり、格子状の溝が
形成されている。
【0006】ヘッド部34は、円盤状に構成されたヘッ
ド38にウェハー31が保持され、ヘッド38を回転さ
せつつ、ウェハー31を定盤37に所定の押圧力で押圧
する。定盤37は矢印D方向に回転し、ヘッド38は矢
印E方向に回転することにより、ヘッド38は定盤37
に対して揺動運動する。
【0007】研磨剤供給部36は、研磨剤35を吸引し
吐出させるチュービングポンプ39、チュービングポン
プ39から吐出される研磨剤35を研磨布32に導くノ
ズル40、チュービングポンプ39を駆動させるモータ
41、モータ41の回転制御を行うモータドライバ42
から構成される。
【0008】図8にモータドライバ42の構成図を示
す。モータドライバ42は、モータ41に駆動電圧を供
給する駆動電源43、モータ41及び駆動電源43に直
列に接続され、モータ41へ印加する駆動電圧を可変す
る可変抵抗44、モータ41、駆動電源43、可変抵抗
44と直列に接続され、モータ41への駆動電圧の供給
をオン/オフするリレー45、リレー45を制御するリ
レーコントローラ46より構成される。
【0009】研磨を行う場合には、リレーコントローラ
46に制御信号を供給することによりリレー45をオン
することによりモータ41を可変抵抗44により予め設
定された回転速度で回転させ、チュービングポンプ39
を駆動し、ノズル40から一定量の研磨剤35を研磨布
32に吐出しつつ、ウェハー31を研磨布32に押圧す
ることにより行われていた。
【0010】ウェハー31と研磨布32とは相対的に接
触しており、研磨布32は経時的に変化する。図9に研
磨布の経時変化を説明するための図を示す。図9は研磨
布32の断面図を示している。
【0011】研磨布32は、図9に示すように初期時に
厚さd0 であっても、ウェハー31を研磨することによ
り摩耗する。研磨布32が摩耗すると、研磨布32に形
成されたパンチング穴や溝47の深さが浅くなる。従っ
て、研磨剤35が保持される量が減少し、研磨量が変化
する。
【0012】このため、研磨布32の経時変化に応じて
研磨剤35の吐出量を調整することにより研磨レートや
研磨量を一定になるようにしていた。研磨剤35の吐出
量の調整は、作業員がウェハーの研磨状態を観察して可
変抵抗44を調整することにより調整されていた。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、従来のウェ
ハー研磨装置では、研磨剤35の吐出量の調整は、作業
員がウェハーの研磨状態を観察して可変抵抗44を調整
することにより調整されていたため、作業に手間がかか
り製造効率が悪かった。また、人手による調整であった
ため、精度が悪く、ウェハーを均一に研磨することが困
難である等の問題点があった。
【0014】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、研磨布の経時変化によらずウェハーの面内分布及び
ウェハーの研磨レートを一定に保持できるウェハー研磨
装置及び半導体製造方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1は、ウ
ェハーを研磨布に押圧しつつ擦り合わせる研磨手段と、
該研磨布に該ウェハーを研磨する研磨剤を吐出する研磨
剤吐出手段とを有するウェハー研磨装置において、前記
ウェハーと前記研磨布との研磨時間に応じて前記研磨剤
吐出手段から前記研磨布に供給される前記研磨剤の吐出
量を制御する研磨剤制御手段を有することを特徴とす
る。
【0016】請求項1によれば、研磨時間に応じて研磨
剤の吐出量を制御することにより研磨剤の量を研磨布の
状態に応じた量に制御できるため、ウェハーの研磨量を
研磨時間によらず一定にできる。請求項2は、前記研磨
剤制御手段を前記研磨剤の吐出量を前記ウェハーの面内
分布が均一になるように制御する構成としてなる。
【0017】請求項2によれば、研磨剤の吐出量をウェ
ハの研磨を面内の分布が均一になるように制御すること
により、ウェハーを均一に研磨でき、均一なチップを提
供できる。請求項3は、前記研磨剤制御手段を前記研磨
剤の吐出量を前記ウェハーの研磨レートが均一になるよ
うに制御する構成としてなる。
【0018】請求項3によれば、研磨剤の吐出量を研磨
レートが均一になるように制御することにより、複数の
ウェハーを均一に研磨できるため、均一なチップを提供
できる。請求項4は、ウェハーを研磨布に押圧しつつ擦
り合わせる研磨手段を有するウェハー研磨装置におい
て、前記研磨布の使用時間に応じて前記研磨手段による
前記ウェハーと前記研磨布との研磨時間を制御する研磨
時間制御手段を有することを特徴とする。
【0019】請求項4によれば、研磨布の使用時間に応
じて研磨時間を制御することにより、研磨布の変化によ
らずウェハーの研磨量を一定に保持できるため、ウェハ
ーを均一に製造でき、均一なチップを提供できる。請求
項5は、前記研磨時間制御手段を前記研磨時間を前記ウ
ェハーの研磨レートが均一になるように制御する構成と
してなる。
【0020】請求項5によれば、ウェハーの研磨レート
が均一になるように研磨時間を制御することにより、研
磨布の劣化によらずウェハーの研磨量を一定に保持でき
るため、ウェハーを均一に製造でき、均一なチップを提
供できる。請求項6は、半導体ウェハーを平坦化する工
程を有する半導体装置の製造方法において、前記請求項
1乃至5記載のウェハー研磨装置を用いて平坦化するこ
とを特徴とする。
【0021】請求項6によれば、研磨布の状態によらず
ウェハーを均一に研磨できるため、性能が均一な半導体
装置を提供できる。
【0022】
【発明の実施の形態】図1に本発明の一実施例のブロッ
ク構成図を示す。本実施例のウェハー研磨装置1は、半
導体集積回路を製造する工程で、ウェハー製造工程のう
ち半導体ウェハーを平坦化するいわゆるポリッシング工
程に用いられる装置である。ウェハー研磨装置2は、ウ
ェハー2を研磨する研磨布3を回転させる研磨定盤部
4、ウェハー2を研磨布3に押圧しつつ回転させるヘッ
ド部5、研磨布3とウェハー2との間に研磨剤(スラリ
ー)6を供給する研磨剤供給部7、研磨定盤部4、ヘッ
ド部5、研磨剤供給部7とを制御する制御部8、制御部
8に指示を行う操作部9から構成される。
【0023】研磨定盤部4は、円盤状に構成され、研磨
布3が貼り付けられる定盤10、定盤10を回転させる
駆動部11から構成される。駆動部11は回転駆動力を
発生するモータ12、モータ12と定盤10とを接続
し、定盤10に回転駆動力を供給する回転軸13とから
構成される。定盤10は駆動部11のモータ12による
回転により回転軸13を中心に矢印A方向に高速で回転
され、研磨布3を矢印A方向に回転させる。
【0024】研磨布3は、人工皮革、発砲シート等から
なり表面には研磨剤6を表面に保持し、研磨剤6を面内
で均一にするために丸穴がパンチングされたり、格子状
の溝が形成されたりしている。ヘッド部5は、円盤状に
構成され、ウェハー2を保持するヘッド14、ヘッド1
4を回転させるヘッド駆動部15、ヘッド14を定盤1
0方向に所定の押圧力で押圧させるヘッド移動機構16
より構成される。ヘッド駆動部15は、回転駆動力を発
生するモータ17及びモータ17の回転駆動力をヘッド
14に供給する回転軸18より構成される。ヘッド14
はモータ17で発生される回転駆動力により回転軸18
を中心として矢印B方向に回転され、定盤9に対して遊
星運動をする構成とされている。
【0025】ヘッド移動機構16は、制御部8と接続さ
れていて、制御部8からの制御信号に応じてヘッド14
をモータ17により回転させたまま、定盤10に所定の
押圧力で接触させる。研磨剤供給部7は、研磨剤6を収
容する収容部19、収容部19に収容された研磨剤6を
収容部19から吸引し吐出させるチュービングポンプ2
0、チュービングポンプ20から吐出される研磨剤6を
研磨布3に導くノズル21、チュービングポンプ20を
駆動させるモータ22、制御部8からの制御信号に応じ
てモータ22の回転制御を行うモータドライバ23から
構成される。
【0026】研磨剤供給部7ではモータ22の回転速度
を調整することによりチュービングポンプ20の動作が
制御され、収容部19から吸引吐出される研磨剤6の量
を制御できる構成とされている。例えば、モータ22の
回転速度を低下させると収容部19から吸引吐出される
研磨剤6の量を減少させることができ、逆にモータ22
の回転速度を上昇させると収容部19から吸引吐出され
る研磨剤6の量を増加させることができる。
【0027】モータ22はモータドライバ23に接続さ
れており、モータドライバ23により回転/停止及び回
転数の制御が行われる。モータドライバ23は制御部8
と接続されており、制御部8から供給される制御信号に
応じてモータ21の回転/停止及び回転数の制御を行
う。
【0028】制御部8は操作部9に接続されていて、操
作部9の操作に応じて各種動作が実行される。図2に本
発明のモータドライバ23の構成図を示す。モータドラ
イバ23は、モータ22に駆動電圧を供給する駆動電源
24、駆動電源24とモータ22との間に直列に接続さ
れ、モータ22の印加電圧を制御する可変抵抗部25、
駆動電源24とモータ22との間に直列に接続され、モ
ータ22への駆動電圧の供給をオン/オフするリレー2
6、制御部8に接続され制御部8からの制御信号に応じ
てリレー26を制御するリレーコントローラ27より構
成される。
【0029】リレー26は、リレーコントローラ27を
介して制御部8に接続され、制御部8の指示に応じてモ
ータ22のオン/オフを制御する。また、可変抵抗部2
5は制御部8に接続されていて、制御部8からの回転制
御信号に応じて抵抗値が制御され、モータ22への印加
電圧を制御することによりモータ22の回転数を制御さ
れる。
【0030】制御部8は研磨布3の使用時間を計時して
おり研磨布3の使用時間に応じて可変抵抗部24に供給
する回転制御信号を制御してモータ22の回転数を制御
することにより定盤10に貼り付けられた研磨布3に供
給される研磨剤6の量をウェハー2の研磨レートが均一
となるように制御する。制御部8には研磨布3の使用時
間に応じた研磨剤6の吐出量がレシピ上に予め設定され
ており、制御部8はレシピ上に設定された研磨布3の使
用時間に対する研磨剤6の吐出量に応じてモータ22の
回転数を制御して、研磨剤6の吐出量を制御している。
【0031】図3に本発明の一実施例の制御部のレシピ
の設定手順のフローチャートを示す。研磨布3を新しく
貼り替える時等に、ウェハーの処理枚数−ウェハーの研
磨分布,研磨レートの相対関係を示すレファレンス曲線
を作成する(ステップS1)。
【0032】図4にステップS1で作成するウェハーの
処理枚数−ウェハーの研磨分布,研磨レートの相対関係
を示すレファレンス曲線を示す。図4は研磨剤の吐出量
及び研磨時間を一定としたときのウェハーの残膜量を示
し、所定のウェハ処理枚数毎に書かれた線分の長さが分
布の状態を示し、太い線分の範囲が残膜量の平均を示
す。
【0033】図4に示すようにウェハー処理枚数が増加
するに従ってウェハーの研磨レート及び研磨分布にばら
つきが生じることがわかる。例えば、図4でウェハー処
理枚数55枚である点Aまでは、研磨レート及び研磨分
布とも比較的安定しているが、点Aを過ぎたあたりで一
時的に研磨レートが速くなり、同時に分布が乱れ始めて
いる。これは研磨布の表面の状態に変化が表れ始めたた
めである。
【0034】図4でウェハー処理枚数80枚である点B
となると、研磨レートは落ち着き始めたものの、分布は
さらに悪くなっている。図4を解析することにより点
A、点Bで研磨レート、研磨分布に大きな変化が生じて
いることがわかる。
【0035】そこで、ステップS1で作成された図4の
ウェハーの処理枚数−ウェハーの研磨分布,研磨レート
の相対関係を示すレファレンス曲線のウェハーの処理枚
数と各処理時の研磨時間から研磨布の累積時間を把握す
る(ステップS2)。なお、累積時間は、例えば、各ウ
ェハーの処理枚数をN、ウェハーの研磨時間をTとする
とN×Tで求めることができる。
【0036】ステップS2で研磨布の累積使用時間を把
握すると、次に、研磨布の累積使用時間に対して研磨剤
の吐出量及び研磨時間を設定し、制御部8のレシピに登
録する(ステップS3)。研磨剤の吐出量の設定は、点
Aの研磨レートが増加するときに相当する研磨布の累積
使用時間で研磨剤の吐出量を低下させるように設定さ
れ、安定した時点で研磨剤の吐出量を元に戻し、さら
に、点B以降の研磨分布がばらつく時に相当する研磨布
の累積使用時間で研磨剤の吐出量を増加するように設定
される。また、研磨時間の設定は、研磨剤の吐出量を変
化させても一定の研磨レートを保持する時間に設定す
る。
【0037】以上により点A付近では研磨剤の吐出量が
低下され、ウェハーの研磨レートが低下し、ウェハーの
研磨レートをそれ以前の状態に保持でき、また、点B付
近では研磨剤の吐出量が増加されて、ウェハーの研磨分
布をそれ以前の状態に保持できる。
【0038】なお、点Bで研磨分布を一定するため、研
磨剤を増加させると、研磨レートが増加するため、研磨
量を一定する時にはレシピに研磨時間を設定できるよう
にして、点Bで研磨量を増加させるときに研磨時間の設
定を低下させる。以上により、制御部8のレシピの登録
が終了する。
【0039】次に、ウェハー研磨動作について説明す
る。ウェハーの研磨動作は、制御部8のレシピを登録
し、ヘッド14に最初のウェハー2を保持した後、操作
部9により研磨開始操作を行うことにより実行される。
【0040】操作部9により研磨開始操作を行うと、制
御部8はモータ12に駆動指示を行い、モータ12を一
定の速度で回転させるとともに、モータ16に駆動指示
を行い、モータ16を一定の速度で回転させる。また、
モータドライバ23を制御してモータ22を回転させ、
チュービングポンプ20を駆動させ、収容部19から研
磨剤6を吸引し、ノズル21から吐出させる。
【0041】このとき、制御部8はレシピに予め設定さ
れた吐出量の研磨剤6がノズル21から吐出されるよう
にモータドライバ23を制御する。次に制御部8は、ヘ
ッド移動機構16を駆動させ、ヘッド14を矢印C1方
向に降下させ、ヘッド14に保持されたウェハー2を定
盤10の研磨布3が貼り付けられた面に所定の押圧力で
押圧させる。制御部8はヘッド移動機構16を駆動して
ヘッド14を矢印C1方向に移動させると、内部のタイ
マを起動して、研磨布3の累積使用時間を計測する。な
お、タイマは1回のウェハー2の研磨終了し、ヘッド移
動機構16によりヘッド14が矢印C2方向に移動した
時に停止される。
【0042】ウェハー2の研磨が終了すると、研磨布3
がクリーニングされ、再びウェハー2の研磨が行われ
る。ウェハー2の研磨が続けられ、ウェハー2の処理枚
数が55枚に近づき、タイマーにより計測された研磨布
3の使用累積時間がレシピに予め設定された点Aに相当
する時間になると、制御部8はレシピに予め登録された
それ以前の吐出量より少ない所定の吐出量の研磨剤6が
ノズル21から吐出されるようにモータドライバ23に
制御信号を供給する。
【0043】従って、点A付近ではノズル21からの研
磨剤6の吐出量が減少し、研磨レートが低減し、それ以
前の研磨レートに保持される。このため、ウェハー2の
研磨量をそれ以前の研磨量と同等にでき、均一なウェハ
ーを製造できる。また、さらにウェハー2の研磨が続け
られ、タイマーにより計測された研磨布3の使用累積時
間がレシピに予め設定された点A付近以降に研磨レート
が落ち付く時間になると、レシピに予め登録された点A
付近以前の研磨剤の吐出量と等しい吐出量に戻される。
従って、ノズル21からの研磨剤6の吐出量が点A以前
の量に戻され、研磨レートが一定に保持される。このた
め、ウェハー2の研磨量をそれ以前の研磨量と同等にで
き、均一なウェハーを製造できる。
【0044】さらにウェハー2の研磨を続け、タイマー
により計測された研磨布3の累積使用時間が点Bに相当
する時間になると、制御部8により予めレシピに登録さ
れていたように、研磨剤6の吐出量を増加させ、安定し
た研磨を可能とするとともに、研磨時間を短縮し、研磨
レートを一定に保持する制御が実行される。
【0045】従って、研磨分布を安定にしつつ研磨レー
トを一定保持できるため、ウェハーの研磨量及び研磨状
態をそれ以前と同等に保持でき、均一なウェハーを製造
できる。このように、本実施例によれば、研磨布の経時
的変化によらず、ウェハーの研磨量及び研磨状態を一定
に保持でき、常に均一なウェハーを製造できる。
【0046】なお、本実施例では、単一ヘッドのウェハ
ー研磨装置について説明したが、これに限ることはな
く、マルチヘッドにより複数のウェハーを同時に研磨す
るウェハー研磨装置において研磨するウェハーの枚数に
よらず一定の研磨レート及び研磨分布を得る制御に使用
できる。
【0047】図5に本発明の他の実施例の構成図を示
す。同図中、図1と同一構成部分には同一符号を付し、
その説明は省略する。本実施例では図1のヘッド部5と
同一構成の第1及び第2のヘッド部28,29を設けて
なる。第1及び第2のヘッド部28,29は制御部8に
接続され、ウェハー2の回転及び研磨布3への押圧の制
御が行われる。
【0048】本実施例のマルチヘッドによるウェハー研
磨装置の場合、制御部8のレシピには研磨布に対する研
磨剤の吐出量及び研磨時間に代えて同時に研磨するウェ
ハーの枚数に対して研磨レート及び研磨時間などが設定
される。図6にマルチヘッドのウェハ研磨装置でウェハ
ーを研磨した場合の研磨量の特性図を示す。図6におい
て●は第1のヘッド部28に保持されたウェハーの研磨
量、○は第2のヘッド部29に保持されたウェハーの研
磨量の変化を示す。
【0049】図6に示すように1〜3回目の処理までは
研磨量が大きく、かつ、ばらつきが大きいので、研磨剤
の量を多くし、研磨時間を短く設定し、4回目以降では
第1及び第2のヘッド部28,29でともに研磨量は安
定し、ばらつきの小さくなるので研磨剤をなくし、研磨
時間を長く設定することにより、研磨量を一定に保持で
きるとともに、第1のヘッド部28と第2のヘッド部2
9とでの研磨量のばらつきを小さくできる。
【0050】また、図5の13回目の研磨で第1のヘッ
ド部28だけで研磨行った場合、研磨量が急激に大きく
なるので、第1及び第2のヘッド部28,29の両方の
ヘッド部で研磨を行う場合に比べて第1のヘッド部28
又は第2のヘッド部29のどちらか一方で研磨を行う場
合には研磨量を減少させるか、又は、研磨時間を短縮さ
せることにより、第1及び第2のヘッド部28,29の
両方のヘッド部で研磨を行う場合と第1のヘッド部28
又は第2のヘッド部29のどちらか一方で研磨を行う場
合とで研磨量を一定に保持でき、均一のウェハーを製造
できる。
【0051】また、さらに多くのヘッドを有する場合で
も同時に研磨するウェハーの枚数が少ない場合には、研
磨剤の研磨量を少なくし、同時に研磨するウェハーの枚
数が多い場合には、研磨剤の研磨量を多くすることによ
り一枚のウェハーに供給される研磨剤の量を略一定にで
きるため、ウェハーの研磨レートを一定に保持できる。
【0052】また、上記実施例のウェハー研磨装置を用
いて半導体集積回路を形成するための半導体ウェハーを
研磨することにより、半導体ウェハーの研磨量及び研磨
状態を研磨布の経時変化によらず、一定にできるため、
半導体ウェハーの半導体チップを切断する位置によらず
研磨量を一定にでき、従って切り出した半導体チップの
性能をほぼ同等にできる。
【0053】
【発明の効果】上述の如く、本発明の 請求項1によれ
ば、研磨時間に応じて研磨剤の吐出量を制御することに
より研磨剤の量を研磨布の状態に応じた量に制御できる
ため、ウェハーの研磨量を研磨時間によらず一定にでき
る等の特長を有する。
【0054】請求項2によれば、研磨剤の吐出量をウェ
ハの研磨を面内の分布が均一になるように制御すること
により、ウェハーを均一に研磨でき、均一なチップを提
供できる等の特長を有する。請求項3によれば、研磨剤
の吐出量を研磨レートが均一になるように制御すること
により、複数のウェハーを均一に研磨できるため、均一
なチップを提供できる等の特長を有する。
【0055】請求項4によれば、研磨布の使用時間に応
じて研磨時間を制御することにより、研磨布の変化によ
らずウェハーの研磨量を一定に保持できるため、ウェハ
ーを均一に製造でき、均一なチップを提供できる等の特
長を有する。請求項5によれば、ウェハーの研磨レート
が均一になるように研磨時間を制御することにより、研
磨布の劣化によらずウェハーの研磨量を一定に保持でき
るため、ウェハーを均一に製造でき、均一なチップを提
供できる等の特長を有する。
【0056】請求項6によれば、研磨布の状態によらず
ウェハーを均一に研磨できるため、性能が均一な半導体
装置を提供できる等の特長を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成図である。
【図2】本発明の一実施例のモータドライバの構成図で
ある。
【図3】本発明の一実施例の制御部のレシピの設定手順
のフローチャートである。
【図4】ウェハーの処理枚数−ウェハーの研磨分布,研
磨レートの相対関係の説明図である。
【図5】本発明の他の実施例の構成図である。
【図6】マルチヘッドで研磨した場合のウェハーの研磨
量の特性図である。
【図7】従来の一例の構成図である。
【図8】従来の一例のモータドライバの構成図である。
【図9】研磨布の経時変化を説明するための図である。
【符号の説明】
1 ウェハー研磨装置 2 ウェハー 3 研磨布 4 定盤部 5 ヘッド部 6 研磨剤 7 研磨剤供給部 8 制御部 9 操作部 10 定盤 11 駆動部 12 モータ 13,18 回転軸 19 収容部 20 チュービングポンプ 21 ノズル 22 モータ 23 モータドライバ 24 駆動電源 25 可変抵抗部 26 リレー 27 リレーコントローラ 28 第1のヘッド部 29 第2のヘッド部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウェハーを研磨布に押圧しつつ擦り合わ
    せる研磨手段と、該研磨布に該ウェハーを研磨する研磨
    剤を吐出する研磨剤吐出手段とを有するウェハー研磨装
    置において、 前記ウェハーと前記研磨布との研磨時間に応じて前記研
    磨剤吐出手段から前記研磨布に供給される前記研磨剤の
    吐出量を制御する研磨剤制御手段を有することを特徴と
    するウェハー研磨装置。
  2. 【請求項2】 前記研磨剤制御手段は、前記研磨剤の吐
    出量を前記ウェハーの面内分布が均一になるように制御
    することを特徴とする請求項1記載のウェハー研磨装
    置。
  3. 【請求項3】 前記研磨剤制御手段は、前記研磨剤の吐
    出量を前記ウェハーの研磨レートが均一になるように制
    御することを特徴とする請求項1記載のウェハー研磨装
    置。
  4. 【請求項4】 ウェハーを研磨布に押圧しつつ擦り合わ
    せる研磨手段を有するウェハー研磨装置において、 前記研磨布の使用時間に応じて前記研磨手段による前記
    ウェハーと前記研磨布との研磨時間を制御する研磨時間
    制御手段を有することを特徴とするウェハー研磨装置。
  5. 【請求項5】 前記研磨時間制御手段は、前記研磨時間
    を前記ウェハーの研磨レートが均一になるように制御す
    ることを特徴とする請求項4記載のウェハー研磨装置。
  6. 【請求項6】 半導体ウェハーを平坦化する工程を有す
    る半導体装置の製造方法において、 前記半導体ウェハーを平坦化する工程は、前記請求項1
    乃至5記載のウェハー研磨装置を用いて平坦化すること
    を特徴とする半導体装置の製造方法。
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