JPH09322840A - 車両用シート - Google Patents

車両用シート

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Publication number
JPH09322840A
JPH09322840A JP14292196A JP14292196A JPH09322840A JP H09322840 A JPH09322840 A JP H09322840A JP 14292196 A JP14292196 A JP 14292196A JP 14292196 A JP14292196 A JP 14292196A JP H09322840 A JPH09322840 A JP H09322840A
Authority
JP
Japan
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pad
rigidity
occupant
vehicle seat
seat surface
Prior art date
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Application number
JP14292196A
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English (en)
Inventor
Michihiro Katsuragi
道裕 桂木
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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  • Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 乗員の腰椎部を確実に支持しながらフィット
感の向上を可能とする。 【解決手段】 乗員の背部をシート面17で支持するバ
ック1を備えた車両用シートにおいて、前記バック1
は、該バック下部1aにおけるシート面17の縦方向の
剛性を前記乗員の腰椎部を支持するために高くし、同横
方向の剛性を縦方向よりも低くしたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両用シートに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の車両用シートとしては、例えば、
実開平2−100556号公報に記載されたものがあ
る。この車両用シートは乗員の臀部を支持するクッショ
ンと、乗員の背部を支持するバックとからなり、特にバ
ックは発泡体性のバック本体と、該バック本体内のブロ
ック体との一体発泡からなっている。ブロック体はその
固さを調整することができるように構成され、バック下
部に位置して乗員の腰椎部を支えることができるように
なっている。そして、ブロック体を固くし、乗員の腰椎
部に対応するバック下部の剛性を高めた場合には、乗員
の腰椎部が後方へ曲がるのを規制して、乗員が運転中に
猫背になる姿勢を抑制することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
車両用シートでは、ブロック体がバック下部においてバ
ック横方向に渡るように設けられているため、ブロック
体の剛性を高めた時にはバック下部の横方向の曲げ剛性
も高くなり、横方向に湾曲している人体の背中がバック
に当たった時、ブロック体によってバック本体が横方向
に変形しずらくなり、人体の背中にフィットしにくくな
るという問題があった。
【0004】そこで、本発明は、乗員の腰椎部を確実に
支持することができながら、身体へのフィット性を高め
ることができる車両用シートの提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、乗員
の背部をシート面で支持するバックを備えた車両用シー
トにおいて、前記バックは、該バック下部におけるシー
ト面の縦方向の剛性を前記乗員の腰椎部を支持するため
に高くし、同横方向の剛性を縦方向よりも低くしたこと
を特徴とする。
【0006】従って、着座した乗員の腰椎部はバック下
部におけるシート面の縦方向の剛性確保によって支持さ
せることができる。又、バック下部におけるシート面の
横方向の剛性は縦方向よりも低く設定してあるため、乗
員の湾曲した背中に合わせて容易に撓むことができる。
【0007】請求項2の発明は、請求項1記載の車両用
シートであって、前記バックは、該バック上部における
シート面の縦方向及び横方向の剛性を前記バック下部の
縦方向の剛性よりも低くしたことを特徴とする。
【0008】従って、請求項1の発明の作用に加え、バ
ック下部において間隔を狭くした一対のワイヤによって
パッドの変形が規制され、着座した乗員の腰椎部を確実
に支持することができる。又、同バック下部において一
対のワイヤの間隔を狭くしたことにより、バック下部の
横方向の剛性は低くなり、バックは乗員の背中の湾曲に
合わせて容易に撓むことができ、またバック上部におい
て一対のワイヤの間隔が広げられているため、バック上
部においてワイヤがシート面に影響せず、バック上部の
縦方向、横方向ともに曲げ剛性が低くなり、乗員の背中
に合わせて縦方向、横方向ともに容易に撓むことができ
る。従って、乗員の体格などによって異なる姿勢に応じ
てバック上部を容易に変形させることができる。
【0009】請求項3の発明は、請求項1又は2記載の
車両用シートであって、前記バックは、前記シート面に
ウレタン等の柔軟物からなるパッドを内装し、該パッド
の裏面側に、縦方向に渡る一対のワイヤを横方向に並設
し、該ワイヤのバック下部における間隔を乗員の腰椎部
を支持するために狭くし、バック上部における間隔をシ
ート面に対する影響を避けるべく広くしたことを特徴と
する。
【0010】従って、請求項1の発明の作用に加え、バ
ック下部の裏面側の断面形状によって着座した乗員の腰
椎部を確実に支持することができると共に、横方向に湾
曲した背中に合わせてバック下部が横方向に容易に撓む
ことができる。
【0011】請求項4の発明は、請求項1又は2記載の
車両用シートであって、前記バックは、前記シート面に
ウレタン等の柔軟物からなるパッドを内装し、該パッド
のバック下部の裏面側を、乗員の腰椎部を支持するため
に横方向よりも縦方向の剛性が高くなる断面形状とした
ことを特徴とする。
【0012】従って、パッドの断面形状によって、バッ
ク下部の横方向よりも縦方向の剛性が高くなり、腰椎部
の支持と横方向の容易な変形とをともに達成することが
できる。
【0013】請求項5の発明は、請求項4記載の車両用
シートであって、前記断面形状を、前記パッドのバック
下部の裏面にパッドよりも剛性のある薄層のサポート部
を設けて形成したことを特徴とする。
【0014】従って、サポート部によってバック下部の
横方向よりも縦方向の剛性が高くなる断面形状を確実に
維持することができ、腰椎部の支持と横方向の容易な変
形とをともに達成することができる。
【0015】請求項6の発明は、請求項1又は2記載の
車両用シートであって、前記バックは、バックの輪郭を
形成するバックフレームを有すると共に、前記シート面
にウレタン等の柔軟物からなるパッドを内装し、前記バ
ックフレーム側に上下端部が支持されて縦方向に渡る一
対のトーションバースプリングを横方向に一対並設し、
該トーションバースプリングのバック下部における間隔
を乗員の腰椎部を支持するために狭くすると共に、パッ
ドの裏面側を支えるように該パッド側へ相互に近接する
方向へ傾斜するように突形状とし、同バック上部におけ
る間隔をシート面に対する影響を避けるべく広くしたこ
とを特徴とする。
【0016】従って、請求項1又は2の発明の作用に加
え、バック下部においてパッドの裏面側が、相互に近接
する方向へ傾斜するように突形状としたトーションバー
スプリングによって支えられ、腰椎部を確実に支持する
ことができる。又、横方向にはトーションバースプリン
グが撓むことによってバック下部を容易に変形させるこ
とができる。
【0017】請求項7の発明は、請求項1又は2記載の
車両用シートであって、前記バックは、該バックの輪郭
を形成するバックフレームを有すると共に、シート面に
ウレタン等の柔軟物からなるパッドを内装し、前記バッ
クフレーム側にスプリングを介して支持され前記パッド
の下部裏面を支持する弾性パネルを設け、該弾性パネル
を、横方向中央側がバック裏面側へ凹む断面形状とした
ことを特徴とする。
【0018】従って、パッドのバック下部裏面が弾性パ
ネルによって支持されることにより、乗員の腰椎部を確
実に支持することができる。又、横方向には弾性パネル
が容易に撓み、乗員の背中の横方向の湾曲に合わせてパ
ッドが容易に変形することができる。
【0019】請求項8の発明は、請求項1〜7のいずれ
かの記載の車両用シートであって、前記バックの上下部
の剛性を、連続的に変化させたことを特徴とする。
【0020】従って、乗員の背中の湾曲や体格に合わせ
てバックを上下部に渡って連続的に変化させることがで
きる。
【0021】
【発明の効果】請求項1の発明では、乗員の腰椎部を確
実に支持して腰椎、骨盤の後方への曲がり(猫背)を防
ぎながら、バック下部の横方向の剛性を小さくすること
で身体へのフィット性を高めることができる。従って、
長時間運転においても乗員の疲労を極めて少なくするこ
とができる。
【0022】請求項2の発明では、請求項1の発明の効
果に加え、バック上部の剛性を小さくすることで体格な
どによって異なる乗員の姿勢に応じて背中を支えること
ができる。
【0023】請求項3の発明では、請求項1又は2の発
明の効果に加え、ワイヤを用いた簡単な構造で、バック
の縦方向、横方向の剛性を設定することができ、構造を
極めて簡単なものにすることができる。
【0024】請求項4の発明では、請求項1又は2の発
明の効果に加え、パッドの断面形状によって、縦方向、
横方向の剛性を設定することができ、特別な部品が不要
となり、組付、部品管理が著しく容易となる。
【0025】請求項5の発明では、請求項4の発明の効
果に加え、サポート部によってパッドの断面形状を維持
することができ、パッドの縦方向、横方向の剛性設定を
より確実に行なうことができる。
【0026】請求項6の発明では、請求項1又は2の発
明の効果に加え、トーションバースプリングを用いるこ
とによって、パッドの縦方向、横方向の剛性を設定する
ことができ、よりフィット感を高めることができる。
【0027】請求項7の発明では、請求項1又は2の発
明の効果に加え、弾性パネルによってバックの縦方向、
横方向の剛性を設定することができ、腰椎部の確実な支
持とフィット感の向上とをより高めることができる。
【0028】請求項8の発明では、請求項1〜7のいず
れかの発明の効果に加え、バックの上下部の剛性を連続
的に変化させるから、体格などによって異なる乗員の姿
勢に応じて背中を確実に支持することができ、よりフィ
ット感を向上させることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態(実施
形態)を説明する。
【0030】(第1実施形態)図1〜図4は本発明の第
1実施形態に係り、図1はバックの透視斜視図、図2は
車両用シートのバック1をワイヤのみを透視して示す斜
視図、図3は図1のIII −III 線矢視における断面図、
図4は図1のIV−IV線矢視における断面図である。な
お、図1〜図4は車両用シートのバック1のみを示した
ものであり、車両用シートはこの他に乗員の臀部を支持
するクッションを備えている。
【0031】図1,図2のように前記バック1はその輪
郭がパイプで構成したバックフレーム3によって形成さ
れている。バックフレーム3の上部にはヘッドレスト支
持部5が固着されている。バックフレーム3の両側には
バックサイドフレーム7が設けられている。バックサイ
ドフレーム7には上下2個のブラケット9,11が固着
されている。左右のバックサイドフレーム7間において
ブラケット9,11相互(図1では片側のブラケットの
み示している)にはSばね13,15の両端が支持され
ている。従って、Sばね13,15はバック1下部にお
いて上下に並設されると共に、横方向に渡された構成と
なっている。
【0032】そして、図3,図4のように前記バック1
のシート面17は、横方向には直線的であり、図1〜図
4のように縦方向では、バック下部1aにおいて下方か
ら上方後ろ側へ大きな曲率で湾曲し、さらにバック上部
1b側においてもさらに大きな曲率をもって湾曲してい
る。従って、シート面17はバック下部1aとバック上
部1bとの間に境界線19を有している。
【0033】シート面17の両側にはシート面17より
も前方側へ突出するようにバックサイドサポート部21
が設けられている。
【0034】前記シート面17及びバックサイドサポー
ト部21はウレタンなどからなるパッド23を内装して
いる。パッド23はシート面17からバックサイドサポ
ート部21にかけて略同様な厚みで形成されている。パ
ッド23のシート面17における裏面23aはSばね1
3,15の前側に位置している。又、パッド23の表面
には表皮25が設けられている。
【0035】そしてバック1はバック下部1aにおける
シート面17の縦方向の剛性を乗員の腰椎部を支持する
ために高くし、同横方向の剛性を縦方向よりも低くして
いる。又、バック1はバック上部1aにおけるシート面
17の縦方向、横方向の剛性をバック下部1aの縦方向
の剛性よりも低く形成している。
【0036】更に説明すると、この第1実施形態では、
前記パッド1の縦方向、横方向の剛性の設定を一対のワ
イヤ27,29によって行なっている。ワイヤ27,2
9はパッド23の裏面23a側に縦方向に渡るように設
けられ、横方向に並設され、且つパッド23の裏面23
a側に埋め込まれるようにして設けられている。ワイヤ
27,29の下端部27a,29aはバックフレーム3
の下部3aに至り、下端に折返し部27b,29bを有
している。ワイヤ27,29の上端部27c,29cは
バックフレーム3の上部3bに至り、上端に折返し部2
7d,29dを有している。
【0037】そして、前記ワイヤ27,29のバック下
部1aにおける間隔は乗員の腰椎部を支持するために狭
く設定され、バック上部1bにおける間隔はシート面1
7に対する影響を避けるべく広く設定されている。即
ち、ワイヤ27,29はバック下部1aにおいてシート
面17の中央側に寄せられ、上部はシート面17の横方
向両側に寄せられている。ワイヤ27,29はバック下
部1aからバック上部1bに渡ってS字湾曲部27e,
29eを介して連続している。S字湾曲部27e,29
eの変曲点31は前記シート面17の境界線19に略対
応している。
【0038】従って、かかるバック1を有する車両用シ
ートに乗員が着座すると、バック下部1aにおいて間隔
の狭いワイヤ27,29によってパッド23の縦方向の
剛性が高く設定され、乗員の腰椎部をバック下部1aに
おけるシート面17によって確実に支持することができ
る。
【0039】従って、乗員の腰椎骨盤が後方へ曲がり猫
背になるようなことを確実に抑制することができる。
又、バック下部1aにおいてワイヤ27,29の間隔が
狭いため、横方向の剛性は低く設定され、ワイヤ27,
29の存在に拘らず、バック下部1aにおいてパッド2
3は乗員の背部の横方向の湾曲に合わせて連続的に容易
に湾曲変形することができ、乗員の背部に確実にフィッ
トさせることができる。
【0040】バック上部1bにおいてはワイヤ27,2
9の間隔が広いため、ワイヤ27,29がシート面17
にほとんど影響を与えず、縦方向、横方向の剛性を低く
することができる。従って、乗員の体格に応じ、その背
部に合わせて縦方向、横方向に容易に変形し、背部に容
易にフィットさせることができる。
【0041】このバック下部1aにおける腰椎部の支持
に際し、ワイヤ27,29はその下部側においてバック
フレーム3の下部3aに、また上部側においてはバック
フレーム3の上部3bにおいて支持され、且つその中間
部においてSばね13,15などにも支持され、確実な
支持を達成することができる。又、ワイヤ27,29は
パッド23に埋め込まれるようにして設けられているた
め、バックフレーム3やSばね13,15に直接干渉す
ることはなく、異音を招くことはない。更に、バック下
部1bではワイヤ27,29によって縦方向の剛性を保
つため、パッド23を支持するSばね13,15の本数
を少なくすることができる。
【0042】また、バック下部1aからバック上部にか
けてワイヤ27,29はS字湾曲部27e,29eによ
って連続的に変化し、バック1の縦方向、横方向の曲げ
剛性もバック下部1aからバック上部1bに渡って連続
的に変化するようになる。従って、シート面17の固さ
が急に変わるといった違和感を抑制することができる。
【0043】更に、バック上部1bではワイヤ27,2
9の間隔が広がっているため、乗員が背部をバック上部
1bに強く押し付けてもワイヤ27,29の部分はそれ
程後方へ変位することがなく、バック下部1aにおける
ワイヤ27,29による縦方向剛性を確実に保つことが
でき、腰椎部の支持を確実に行なうことができる。
【0044】次に、他の実施形態を説明する。尚、上記
第1実施形態と対応する構成部分には同符号を付して説
明し、また重複した説明は省略する。
【0045】(第2実施形態)図5〜図8は第2実施形
態に係り、図5は図1に対応した透視斜視図、図6はパ
ッド23の裏面23a側を示す斜視図、図7は図5のVI
I −VII 線矢視断面図、図8は図5のVIII−VIII線矢視
断面図である。この第2実施形態ではパッド23のバッ
ク下部1aの裏面23a側を乗員の腰椎部を支持するた
めに横方向よりも縦方向の剛性が高くなる断面形状とし
たものである。
【0046】即ち、図6〜図8のようにバック下部1a
におけるパッド23の裏面23a側は横方向の断面が波
形に形成されている。この波形はバック上部1b側に徐
々に低くなるように形成され、バック上部1bにおいて
図8のように消失している。又、パッド23の裏面23
aにはパッド23よりも剛性のある薄層のサポート部3
3が一体発泡の含浸層によって形成されている。サポー
ト部33はシート面17側からバックサイドサポート部
21側に至っている。
【0047】かかる構成によって、バック1はバック下
部1aにおけるシート面17の縦方向の剛性は高く、同
横方向の剛性は縦方向よりも低くなる。又、バック上部
1bには波形がないため、シート面17の縦方向、横方
向の剛性はバック下部1aの縦方向の剛性よりも低くな
っている。
【0048】従って、裏面23aの波形の設定によって
バック1の縦方向、横方向の剛性が第1実施形態と略同
様となり、この実施形態においても第1実施形態と略同
様な作用効果を奏することができる。
【0049】又、第2実施形態ではパッド23の断面形
状によって剛性の設定をするから、他部材を必要とする
ことがなく、部品点数が少なく、構造が簡単で製造が容
易であると共に、重量軽減を図ることができる。又、第
2実施形態ではサポート部33の存在によってバック下
部1aにおける縦方向、横方向の剛性設定が確実なもの
となり、乗員の腰椎部支持等をより確実に行なうことが
できる。
【0050】(第3実施形態)図9〜図11は本発明の
第3実施形態に係り、図9はバックの透視斜視図、図1
0はバックフレームの斜視図、図11は作用説明図であ
り、(a)はトーションバースプリングの正面図、
(b)は平面図である。
【0051】この第3実施形態ではバックフレーム3側
に上下端部が支持されて縦方向に渡る一対のトーション
バースプリング35,37が横方向に一対並設されてい
る。前記トーションバースプリング35,37のバック
下部1aにおける間隔は乗員の腰椎部を支持するために
狭く設定され、またパッドの裏面側を支えるようにパッ
ド側へ突形状となる接触部35a,37aが設けられ、
相互に近接する方向へ傾斜するように設定されている。
接触部35a,37aの下端側においては横方向のアー
ム部35b,37bが設けられ、アーム35b,37b
の外端部に支持部35c,37cが設けられている。支
持部35c,37cはバックフレーム3の下部3aに設
けられた下部軸受39に回転自在に支持されている。
【0052】又、トーションバースプリング35のバッ
ク上部1bにおける間隔はシート面17に対する影響を
避けるために広く設定されている。即ち、トーションバ
ースプリング35,37の上部には上部支持部35d,
37dが設けられ、バックフレーム3の側部3cに設け
られた上部軸受41に回転自在に支持されている。上部
支持部35d,37dと接触部35a,37aの間はS
字湾曲部35e,37eを介して連続形成されている。
【0053】そして、下部軸受39は上部軸受41に対
して回転中心が横方向にずれているため、接触部35
a,37aが力を受けて図11(b)のように一点鎖線
図示から実線図示のように後方へ回転すると、トーショ
ンバースプリング35,37は捩じれを受け、押圧力に
抗する方向に弾性力を発生する。即ち、バック下部1a
においてパッドの裏面が接触部35a,37aによって
弾性力をもって支持されることになる。
【0054】従って、第3実施形態においても、バック
1はバック下部1aにおけるシート面17の縦方向の剛
性を乗員の腰椎部を支持するために高く設定し、横方向
の剛性を縦方向よりも低く設定した構成となっている。
又、バック上部1bにおけるシート面17の縦方向、横
方向の剛性をバック下部1aの縦方向の剛性よりも低く
設定した構成となっている。
【0055】従って、第3実施形態においても、第1実
施形態と略同様な作用効果を奏することができる。又、
この実施形態ではトーションバースプリング35,37
が弾性力を発揮するため、Sばねを省略することもでき
る。
【0056】(第4実施形態)図12,図13は第4実
施形態に係り、図12はバックの透視斜視図、図13は
バックフレームの斜視図である。
【0057】第4実施形態ではパッドのバック下部1a
裏面を支持する弾性パネル41をバックフレーム3側に
スプリング39を介して支持したものである。
【0058】弾性パネル41はバック下部1aにおいて
横方向中央側がバック1裏面側に凹む凹状の断面形状に
形成されている。この凹状の断面形状は弾性パネル41
の下方側が大きく、バック下部1aからバック上部1b
側に向かって徐々に小さくなり、バック上部1b側にお
いて消失している。弾性パネル41のバック上部1b側
にはU字状の切欠部43が大きく形成され、弾性パネル
41がバック上部1b側においてシート面17に対する
影響を避けるように形成されている。切欠部43の両側
は支持部41aとなっている。
【0059】前記弾性パネル41はバック下部1aにお
いてその側部がバックサイドフレーム7に上下一対のス
プリング39によって支持され、支持部41aがバック
フレーム3の上部3bにスプリング39を介して支持さ
れている。
【0060】そして、弾性パネル41はバック下部1a
において横方向へ湾曲して形成されているため横方向に
比べ縦方向に高い曲げ剛性を有している。この高い曲げ
剛性によってパッドの裏面側を支持するから、シート面
17はバック下部1aにおいて縦方向の剛性が高く、横
方向の剛性は弾性パネル41が自身の弾性とスプリング
39による弾性支持とにより容易に撓み、縦方向よりも
低くなる。又、バック上部1bにおいては切欠部43が
大きく形成され、且つ支持部41aがスプリング39に
よって弾性支持されているため、シート面17の縦方
向、横方向の剛性はバック下部1aの縦方向の剛性より
も低くなる。
【0061】従って、第4実施形態においても第1実施
形態と略同様な作用効果を奏することができる。又、第
4実施形態では弾性パネル41によって乗員の腰椎部を
確実に支持することができる。又、弾性パネル41がス
プリング39によってバックフレーム3に弾性支持され
ているため、Sばねを省略することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係るバックの透視斜視図であ
る。
【図2】第1実施形態に係るバックの斜視図である。
【図3】図1のIII −III 線矢視断面図である。
【図4】図1のIV−IV線矢視断面図である。
【図5】第2実施形態に係るバックの透視斜視図であ
る。
【図6】第2実施形態に係るパッドの裏面側を示す斜視
図である。
【図7】図5のVII −VII 線矢視断面図である。
【図8】図5のVIII−VIII線矢視断面図である。
【図9】第3実施形態に係るバックの透視斜視図であ
る。
【図10】第4実施形態に係るバックフレームの斜視図
である。
【図11】第4実施形態に係る作用説明図であり、
(a)はトーションバースプリングの正面図、(b)は
同平面図である。
【図12】第4実施形態に係るバックの透視斜視図であ
る。
【図13】第4実施形態に係るバックフレームの斜視図
である。
【符号の説明】
1 バック 1a バック下部 1b バック上部 3 バックフレーム 17 シート面 23 パッド 23a 裏面 27,29 ワイヤ 33 サポート部 35,37 トーションバースプリング 39 スプリング 41 弾性パネル

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乗員の背部をシート面で支持するバック
    を備えた車両用シートにおいて、 前記バックは、該バック下部におけるシート面の縦方向
    の剛性を前記乗員の腰椎部を支持するために高くし、同
    横方向の剛性を縦方向よりも低くしたことを特徴とする
    車両用シート。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の車両用シートであって、 前記バックは、該バック上部におけるシート面の縦方向
    及び横方向の剛性を前記バック下部の縦方向の剛性より
    も低くしたことを特徴とする車両用シート。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の車両用シートであ
    って、 前記バックは、前記シート面にウレタン等の柔軟物から
    なるパッドを内装し、 該パッドの裏面側に、縦方向に渡る一対のワイヤを横方
    向に並設し、 該ワイヤのバック下部における間隔を乗員の腰椎部を支
    持するために狭くし、バック上部における間隔をシート
    面に対する影響を避けるべく広くしたことを特徴とする
    車両用シート。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2記載の車両用シートであ
    って、 前記バックは、前記シート面にウレタン等の柔軟物から
    なるパッドを内装し、 該パッドのバック下部の裏面側を、乗員の腰椎部を支持
    するために横方向よりも縦方向の剛性が高くなる断面形
    状としたことを特徴とする車両用シート。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の車両用シートであって、 前記断面形状を、前記パッドのバック下部の裏面にパッ
    ドよりも剛性のある薄層のサポート部を設けて形成した
    ことを特徴とする車両用シート。
  6. 【請求項6】 請求項1又は2記載の車両用シートであ
    って、 前記バックは、バックの輪郭を形成するバックフレーム
    を有すると共に、前記シート面にウレタン等の柔軟物か
    らなるパッドを内装し、 前記バックフレーム側に上下端部が支持されて縦方向に
    渡る一対のトーションバースプリングを横方向に一対並
    設し、 該トーションバースプリングのバック下部における間隔
    を乗員の腰椎部を支持するために狭くすると共に、パッ
    ドの裏面側を支えるように該パッド側へ相互に近接する
    方向へ傾斜するように突形状とし、同バック上部におけ
    る間隔をシート面に対する影響を避けるべく広くしたこ
    とを特徴とする車両用シート。
  7. 【請求項7】 請求項1又は2記載の車両用シートであ
    って、 前記バックは、該バックの輪郭を形成するバックフレー
    ムを有すると共に、シート面にウレタン等の柔軟物から
    なるパッドを内装し、 前記バックフレーム側にスプリングを介して支持され前
    記パッドの下部裏面を支持する弾性パネルを設け、 該弾性パネルを、横方向中央側がバック裏面側へ凹む断
    面形状としたことを特徴とする車両用シート。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかの記載の車両用
    シートであって、 前記バックの上下部の剛性を、連続的に変化させたこと
    を特徴とする車両用シート。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011010748A (ja) * 2009-06-30 2011-01-20 Toyota Boshoku Corp 車両用シート
JP2017537736A (ja) * 2014-12-17 2017-12-21 ベントレー・モーターズ・リミテッド シート

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