JPH09322523A - 超電導回転電機の連続真空排気装置 - Google Patents

超電導回転電機の連続真空排気装置

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JPH09322523A
JPH09322523A JP8140183A JP14018396A JPH09322523A JP H09322523 A JPH09322523 A JP H09322523A JP 8140183 A JP8140183 A JP 8140183A JP 14018396 A JP14018396 A JP 14018396A JP H09322523 A JPH09322523 A JP H09322523A
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vacuum
refrigerant
rotor
refrigerant supply
seal mechanism
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JP8140183A
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Hitoshi Katayama
仁 片山
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Chodendo Hatsuden Kanren Kiki Zairyo Gijutsu Kenkyu Kumiai
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Chodendo Hatsuden Kanren Kiki Zairyo Gijutsu Kenkyu Kumiai
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    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K55/00Dynamo-electric machines having windings operating at cryogenic temperatures
    • H02K55/02Dynamo-electric machines having windings operating at cryogenic temperatures of the synchronous type
    • H02K55/04Dynamo-electric machines having windings operating at cryogenic temperatures of the synchronous type with rotating field windings
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E40/00Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
    • Y02E40/60Superconducting electric elements or equipment; Power systems integrating superconducting elements or equipment

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Superconductive Dynamoelectric Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】超電導回転電機の大形化に伴い必要となる冷媒
給排気量を十分確保できる冷媒給排気管を構成すること
を可能にする。 【解決手段】回転子の真空断熱層中に存する気体を真空
排気路を通して回転子端部軸に導き真空排気口より静止
部に回収する機構と、この回収機構の真空排気口部分の
回転軸と静止部との間隙に設けられ大気と真空部とを相
互に隔離する真空シール機構とを備えた超電導回転電機
の連続真空排気装置において、回転子内に連通する中心
孔に挿入され、且つ軸端面側の冷媒供給口29a から冷媒
を供給する冷媒注入管42と中心孔との間の空間部を回転
子の真空断熱層に連通する真空排気路30として形成し、
この真空排気路を通して回転子端部軸21に導かれた気体
を静止部に回収する真空排気口31を回転子端部軸21内に
回転子内部に連通させて形成された冷媒排出路23の冷媒
排気口22と冷媒供給口29a との間に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超電導回転電機の
連続真空排気装置に係り、特に大形化に伴うシール部の
外径によって受ける制約を解消して冷媒給排気管の配設
を可能とした超電導回転電機の連続真空排気装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】超電導線を用いた回転界磁巻線を備えた
超電導回転電機においては、超電導線の超電導性を保持
するために液体ヘリウム等の冷却媒体(以下冷媒と呼
ぶ)により冷却して極低温に保持されている。
【0003】また、超電導回転電機の使用雰囲気は常温
であり、回転電機外部と回転子内の極低温に冷却された
超電導界磁巻線との間に真空断熱層を設けて外部からの
侵入熱を遮蔽するようにしている。
【0004】ところで、上記のような構成の超電導回転
電機には、回転子端部に真空断熱層の真空引きを回転子
の回転中に連続して行い得る連続真空排気装置が設置さ
れている。
【0005】図5はかかる従来の超電導回転電機の冷媒
給排気装置の縦断面図を示すものである。この連続真空
排気装置は、超電導界磁巻線を極低温に冷却するための
冷媒を供給及び排気するための冷媒給排装置と別構造と
なっており、その配置構造としては回転子軸端より冷媒
供給、冷媒排気及び連続真空排気構造の順になってい
る。
【0006】以下その構造について説明する。図5にお
いて、1は図示しない超電導界磁巻線が収められた回転
子の端部軸(以下回転子端部軸と呼ぶ)で、この回転子
端部軸1は回転子内部に連通する中心孔を有し、且つ軸
外周に設けられた真空排気口2より回転子の真空断熱層
に連通する真空排気路3と真空排気口2に対して適宜の
間隔を存する位置の軸外周に設けられた冷媒排気口4よ
り回転子内部に連通する冷媒排出路5がそれぞれ形成さ
れている。
【0007】上記真空排気口2に対応する部分には連続
真空排気装置6が設けられ、また冷媒排気口4に対応す
る部分には冷媒排気装置7が設けられる。ここで、連続
真空排気装置6は、真空排気口2に対応する位置に真空
排気孔8を有し、且つ内部の軸方向両側に軸受9を介し
て支持された真空排気用ケーシング10と、この真空排
気用ケーシング10内の軸受11間に真空排気孔8を挟
んでそれぞれ設けられた一対のポールピース11と、こ
れら一対のポールピース11間に介挿されたマグネット
12及び各ポールピース11と回転子端部軸1との間隙
に挿入された磁性流体13により構成されている。
【0008】また、冷媒排気装置7は、冷媒排気口4に
対応する位置に冷媒排気孔14を有し、且つ回転子端部
軸1の端面を覆うように設けらると共に、内部の軸方向
両側に軸受15を介して支持された冷媒排気用ケース1
6と、この冷媒排気用ケース16内の軸受15間に冷媒
排気孔14を挟んでそれぞれ設けられた磁性流体シール
17により構成されている。
【0009】一方、回転子端部軸1の中心孔には冷媒供
給管18が挿入されており、この冷媒供給管18内に冷
媒注入管19が冷媒排気用ケース16外部より挿入され
るようになっている。
【0010】このような構成の超電導回転電機の連続真
空排気装置において、回転子の真空断熱層内の気体は、
超電導回転電機の回転子端部軸1内に形成された真空排
気路3を経由して真空排気口2より真空排気用ケース1
0に排出され、この真空排気用ケース10の真空排気孔
8に接続された図示しない真空ポンプにより外部へ放出
される。
【0011】この場合、ポールピース11と回転子端部
軸1の間に存する僅かな間隙に磁性流体が満たされ、マ
グネット12の磁場により保持されているので、回転し
ている回転子端部軸1と静止しているポールピース11
との間は真空シールされた状態にある。
【0012】一方、静止部から回転部への冷媒の供給
は、回転子端部軸1の中心孔に挿入された冷媒供給管1
9に冷媒排気ケーシング16の外部より挿入された冷媒
注入管19より冷媒が供給される。回転子内に移送され
た冷媒は超電導界磁巻線を冷却した後、冷媒排出路5を
経由して冷媒排気口より冷媒排気用ケース16内に流入
し、冷媒排気孔14より外部に排出される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な構成の超電導回転電機の連続真空排気装置において、
超電導回転電機を大形化を考えた場合、界磁巻線部及び
構造物の大形化に伴って超電導回転電機への熱侵入が増
大し、冷媒の供給量を増加させる必要がある。また、冷
媒の供給量の増加に伴い冷媒排気量も増大するため、冷
媒供給管の管径の増大が必要になる。従って、冷媒供給
管の管径が増大すると回転子端部軸の軸外径も増大しな
ければならない。
【0014】しかしながら、連続真空排気装置のシール
機構は、何ずれのシール機構においてもその機能上シー
ル部周速には制限があるため、回転軸の軸外径はある径
以上には大きくできない。このため、上記のような構造
を有する超電導回転電機の大形化は、連続真空排気装置
のシール部の外径によって制約を受けるという問題があ
った。
【0015】本発明は上記のような問題を解決するため
なされたもので、超電導回転電機の大形化に伴って必要
となる冷媒給排気量を確保できる冷媒給排気管の構成が
可能な超電導回転電機の連続真空排気装置を提供するこ
とを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するため、次のような手段により超電導回転電機の連
続真空排気装置を構成するものである。請求項1に対応
する発明は、内部に超電導巻線を冷却する冷媒が収容さ
れ、且つ外周部に真空断熱層を形成してなる回転子の端
部軸の一端側に配設され、前記真空断熱層中に存する気
体を真空排気路を通して回転子端部軸に導いて真空排気
口より静止部に回収する機構と、この回収機構の真空排
気口部分の回転軸と静止部との間の間隙に設けられ大気
と真空部とを相互に隔離する真空シール機構とを備えた
超電導回転電機の連続真空排気装置において、前記回転
子内に連通する中心孔に挿入され、且つ軸端面側の冷媒
供給口から前記超電導巻線に冷媒を供給する冷媒注入管
と前記中心孔との間の空間部を前記回転子の真空断熱層
に連通する真空排気路として形成し、この真空排気路を
通して回転子端部軸に導かれた気体を静止部に回収する
真空排気口を前記回転子端部軸内に回転子内部に連通さ
せて形成された冷媒排気路の冷媒排気口と前記冷媒供給
口との間に設ける。
【0017】請求項2に対応する発明は、請求項1に対
応する発明において、冷媒供給口と真空シール機構の回
転子冷媒供給口側との間に所定圧力で開放するリリーフ
弁と逆流を防止する逆止弁を設ける。
【0018】請求項3に対応する発明は、請求項2に対
応する発明において、リリーフ弁と真空シール機構の冷
媒供給口側との間にシール機構を有し、このシール機構
と前記真空シール機構の冷媒供給口側との間に大気圧ま
たはそれ以下の圧力を維持できる空間部を形成する。
【0019】請求項4に対応する発明は、請求項2に対
応する発明において、リリーフ弁と真空シール機構の冷
媒供給口側との間にシール機構を有し、このシール機構
と前記真空シール機構の冷媒供給口側との間に所定圧力
で開放するリリーフ弁と逆流を防止する逆止弁を設け
る。
【0020】請求項5に対応する発明は、請求項2に対
応する発明において、リリーフ弁と真空シール機構の冷
媒供給口側との間にシール機構を有し、このシール機構
と前記真空シール機構の冷媒供給口との間に任意に開閉
可能な弁を介して隔離された空間部を形成する。
【0021】請求項6に対応する発明は、請求項1に対
応する発明において、超電導巻線へ冷媒を供給する冷媒
供給管の断熱を真空排気路を利用して真空断熱する。従
って、請求項1乃至請求項6に対応する発明の超電導回
転電機の連続真空排気装置にあっては、回転子端部軸内
に回転子内部に連通する冷媒排気路を形成し、また冷媒
供給管の外周面と回転子端部軸の中空孔の内周面との間
に回転子の真空断熱層に連通する真空排気路を形成する
ことにより、冷媒排気装置が設置される部分の回転子端
部軸の外径寸法を連続真空排気装置が設置される回転子
端部軸の外径寸法よりも大きくすることができるので、
連続真空排気装置の真空シール部の軸外径の制約を受け
ることがなくなり、また冷媒供給管の管径の制約も従来
のものと比べて小さくすることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を
参照して説明する。図1は本発明による超電導回転電機
の連続真空排気装置の第1の実施の形態を示す縦断面図
である。
【0023】図1において、21は図示しない超電導界
磁巻線が収められた回転子の端部軸(以下回転子軸端部
と称する)で、この回転子端部軸21は回転子内部に連
通する中心孔を有し、且つ軸方向の適宜位置の外径寸法
に対して、この位置から軸端面までの外径寸法を小さく
した小径部21aを形成したものである。
【0024】また、回転子端部軸21にはその外周に設
けられた冷媒排気口22より回転子内部に連通する冷媒
排出路23が形成され、この冷媒排気口22に対応する
部分に冷媒排気装置24が設けられる。
【0025】この冷媒排気装置24は冷媒排気口22に
対応する位置に冷媒排気孔25を有し、内部の軸方向両
側に軸受26を介して支持された冷媒排気用ケース27
と、この冷媒排気用ケース27内の軸受26間に冷媒排
気孔25を挟んでそれぞれ設けられた磁性流体シール2
8により構成されている。
【0026】一方、回転子端部軸21の中空孔には冷媒
供給管29が挿入され、その端部を折返して中空孔の開
口端の外周部を塞ぐようにしてある。この冷媒供給管2
9の外周面と回転子端部軸21の中空孔の内周面との間
に図示しない回転子の真空断熱層に連通する真空排気路
30が形成される。
【0027】また、回転子端部軸21の小径部21aに
は真空排気路30に連通する真空排気口31が設けら
れ、この真空排気口31に対応する部分に連続真空排気
装置32が設けられる。
【0028】この連続真空排気装置32は、真空排気口
31に対応する位置に真空排気孔33を有し、且つ回転
子端部軸21の小径部21aの端面を覆うように設けら
ると共に、内部の軸方向両側に軸受34を介して支持さ
れた真空排気用ケース35と、この真空排気用ケース3
5内の軸受34間に真空排気孔33を挟んでそれぞれ設
けられた一対のポールピース36と、これら一対のポー
ルピース36間に介挿されたマグネット37及び各ポー
ルピース36と回転子端部軸21の小径部21aとの間
隙に挿入された磁性流体38により構成される。
【0029】また、真空排気用ケース35の軸端面側の
閉塞面に冷媒緊急排出口39を設け、この冷媒緊急排出
口39に接続された外部排出管40にリリーフ弁及び逆
止弁41が設けられる。
【0030】さらに、冷媒供給管29内には冷媒注入管
42が冷媒排気用ケース35の外部より挿入され、この
冷媒注入管42を通して回転子の内部に冷媒が供給でき
るようになっている。
【0031】次に上記のように構成された超電導回転電
機の連続真空排気装置の作用について述べる。回転子の
真空断熱層内の気体は、冷媒供給管29の外周面と回転
子端部軸21の中空孔との間に形成された真空排気路3
0を経由して小径部21aに設けられた真空排気口31
より真空排気用ケース35内に排出され、この真空排気
用ケース35の真空排気孔33に図示しない真空ホース
を介して接続された真空ポンプによりケース外部へ放出
される。
【0032】この場合、ポールピース36と回転子端部
軸21の小径部21aとの間に存する僅かな間隙に磁性
流体が満たされ、マグネット37の磁場により保持され
ているので、回転している回転子端部軸21と静止して
いるポールピース36との間は真空シールされた状態に
ある。
【0033】また、静止部から回転部への冷媒の供給
は、回転子端部軸21の中心孔に挿入された冷媒供給管
29に真空排気用ケース35の外部より挿入された冷媒
注入管42より冷媒が供給される。回転子内に移送され
た冷媒は、超電導界磁巻線を冷却した後、冷媒排出路2
3を経由して冷媒排気口22より冷媒排気用ケース27
内に流入し、冷媒排気孔25より回転子外部に排出され
る。
【0034】一方、超電導界磁巻線のクエンチ時に回転
子の内部の圧力が上昇し、冷媒供給管29と冷媒注入管
42との間の隙間部分を通して冷媒供給管29の開口
端、つまり冷媒供給口29aから冷媒が流出することが
あり、このような場合連続真空排気部33のポールピー
ス36と回転子端部軸21の小径部21aとの間に存す
る隙間に満たされた磁性流体38による回転シール部に
かかる差圧が増大し、シールの信頼性が低下する恐れが
ある。
【0035】しかし、真空排気用ケース35内の軸端面
側空間の圧力が高くなると、この圧力は軸端面閉塞部に
有する冷媒緊急排出口39に接続された外部排出管40
を通してリリーフ弁及び逆止弁41に伝達され、所定圧
力になると動作してケース外部に放出されるので、回転
シール部にかかる差圧を大幅に小さくすることができ
る。
【0036】このように第1の実施の形態の超電導回転
電機の連続真空排気装置においては、回転子端部軸21
内に回転子内部に連通する冷媒排気路23を形成し、ま
た冷媒供給管29の外周面と回転子端部軸21の中空孔
の内周面との間に回転子の真空断熱層に連通する真空排
気路31を形成することにより、冷媒排気装置24が設
置される部分の回転子端部軸の外径寸法を連続真空排気
装置32が設置される回転子端部軸21の外径寸法より
も大きくすることができるので、連続真空排気装置の真
空シール部の軸外径の制約を受けることがなくなり、ま
た冷媒供給管の管径の制約も従来のものと比べて小さく
することができる。
【0037】従って、超電導回転電機の大形化に伴い必
要となる冷媒給排気量を十分確保できる冷媒供給管及び
冷媒排気路を構成することができる。また、真空シール
部の回転子軸径を従来の構造に比べて小さくすることが
できるので、磁性流体シール部の周速を小さくでき、シ
ール部に対する信頼性を向上させることができる。
【0038】図2は本発明による超電導回転電機の連続
真空排気装置の第2の実施の形態を示す縦断面図であ
り、図1と同一部分には同一符号を付してその説明を省
略し、ここでは異なる点についてのみ述べる。
【0039】第2の実施の形態では、図2に示すように
連続真空排気装置32のシール機構として、図1の構成
に加えて軸端面側に圧力室43を存してさらに一対のポ
ールピース36a、これら一対のポールピース36a間
に介挿されたマグネット37a及び各ポールピース36
aと回転子端部軸21の小径部21aとの間隙に挿入さ
れた磁性流体38aからなるシール部を設け、上記圧力
室43に対応する位置の真空排気用ケース35に圧力開
放口44を設けて大気圧に保つか、または大気圧以下に
保たれた冷媒ガスで満たす構造とするものである。
【0040】このような第2の実施の形態の超電導回転
電機の連続真空排気装置によれば、図1での冷媒供給側
の磁性流体シールが受持つ真空シール機能と供給冷媒シ
ール機能の二つの機能をそれぞれのシールに分割した構
造としたので、真空シール部は冷媒供給圧による圧力変
動の影響を受けるようなことがなく、またそれぞれのシ
ールの保持している圧力差は図1の冷媒供給側の真空シ
ールの圧力差よりも小さくなり、シール性能の向上を図
ることができる。
【0041】図3は本発明による超電導回転電機の連続
真空排気装置の第3の実施の形態を示す縦断面図であ
り、図1と同一部分には同一符号を付してその説明を省
略し、ここでは異なる点についてのみ述べる。
【0042】第3の実施の形態では、図3に示すように
連続真空排気装置32のシール機構として、図1の構成
に加えて真空排気用ケース35の軸端面側に圧力室45
を形成し、この圧力室45の冷媒緊急排出口39側に櫛
形シール部46を設け、また圧力室45に連通させて排
気管47を設けると共に、この排気管47に逆止弁及び
リリーフ弁48を設ける構成とするものである。
【0043】この場合、圧力室45には冷媒供給管29
の開口端より洩れてきた冷媒ガスが貯えられ、この圧力
室45の圧力が所定圧になると逆止弁及びリリーフ弁4
8の開放により冷媒ガスがケース外部ヘ放出されるよう
になっている。
【0044】このような第3の実施の形態の超電導回転
電機の連続真空排気装置によれば、冷媒供給管29の開
口端、つまり冷媒供給口部分の冷媒圧力が急激に上昇し
た場合でも、櫛形シール部46の流れ抵抗により、冷媒
ガスが急激に真空シールの存する圧力室45に流れ込む
ことがないので、圧力室45の冷媒ガス圧力は急激には
上昇せず、ゆっくりと上昇する。従って、圧力室45が
所定圧力になるとリリーフ弁48が動作するので、急激
な圧力上昇による真空シールの破壊の心配がなくなり、
シールの信頼性を向上させることができる。
【0045】図4は本発明による超電導回転電機の連続
真空排気装置の第4の実施の形態を示す縦断面図であ
り、図1と同一部分には同一符号を付してその説明を省
略し、ここでは異なる点についてのみ述べる。
【0046】第4の実施の形態では、図4に示すように
連続真空排気装置32のシール機構として、図1の構成
に加えて真空排気用ケース35の軸端面側に圧力室45
を形成し、この圧力室45の冷媒緊急排出口39側に櫛
形シール部46を設け、また圧力室45に連通させて排
気管47を設けると共に、この排気管47に逆止弁及び
リリーフ弁48を設け、且つ図1に示す冷媒緊急排出口
39に接続された排気管40とこの排気管40に設けら
れたリリーフ弁41に代えて真空排気用ケース35のシ
ール機構側の閉塞面に冷媒排気孔を設け、この冷媒排気
孔にバッファタンク49を接続すると共に、その接続間
に開閉弁50を設ける構成とするものである。
【0047】このような第4の実施の形態の超電導回転
電機の連続真空排気装置によれば、冷媒供給管29の開
口端、つまり冷媒供給口29a部分の冷媒圧力が急激に
上昇した場合でも、この急激な圧力上昇を感知し、バッ
ファタンク49につながる開閉弁50を開くことで、冷
媒がバッファタンク49に流れ込む。従って、冷媒供給
口部分の急激な冷媒圧力の上昇を抑えることができ、圧
力室45の圧力上昇も図3に比べてさらにゆっくりと上
昇することになり、真空シール破棄の心配もさらに小さ
くなり、シールの信頼性を向上させることができる。
【0048】
【発明の効果】以上述べた本発明による超電導回転電機
の連続真空排気装置によれば、回転子端部軸内に回転子
内部に連通する冷媒排気路を形成し、また冷媒供給管の
外周面と回転子端部軸の中空孔の内周面との間に回転子
の真空断熱層に連通する真空排気路を形成することによ
り、冷媒排気装置が設置される部分の回転子端部軸の外
径寸法を連続真空排気装置が設置される回転子端部軸の
外径寸法よりも大きくすることが可能となり、連続真空
排気装置の真空シール部の軸外径の制約を受けることが
なくなり、また冷媒供給管の管径の制約も従来のものと
比べて小さくすることができる。
【0049】従って、超電導回転電機の大形化に伴い必
要となる冷媒給排気量を十分確保できる冷媒供給管及び
冷媒排気路を構成することができるので、超電導回転電
機の大形化に伴い必要となる冷媒給排気量を十分確保で
きる冷媒給排気管を構成することが可能となり、超電導
回転電機の大形化が容易になる。
【0050】また、真空シール部の回転軸外径は従来の
ものに比べて小さくすることができるので、真空シール
部の周速低減によるシール機構の信頼性を向上させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による超電導回転電機の連続真空排気装
置の第1の実施の形態を示す縦断面図。
【図2】本発明による超電導回転電機の連続真空排気装
置の第2の実施の形態を示す縦断面図。
【図3】本発明による超電導回転電機の連続真空排気装
置の第3の実施の形態における要部を示す縦断面図。
【図4】本発明による超電導回転電機の連続真空排気装
置の第4の実施の形態における要部を示す縦断面図。
【図5】従来の超電導回転電機の冷媒給排気装置と連続
真空排気装置の構成例を示す縦断面図。
【符号の説明】
21……回転子端部軸 22……冷媒排気口 23……冷媒排出路 24……冷媒排気装置 25……冷媒排気孔 26……軸受 27……冷媒排気用ケース 28……磁性流体シール 29……冷媒供給管 29a……冷媒供給口 30……真空排気路 31……真空排気口 32……連続真空排気装置 33……真空排気孔 34……軸受 35……真空排気用ケース 36……ポールピース 37……マグネット 38……磁性流体 39……冷媒緊急排出口 40……外部排出管 41……リリーフ弁及び逆止弁 42……冷媒注入管 43……圧力室 44……圧力開放口 45……圧力室 46……櫛形シール部 47……排気管 48……リリーフ弁及び逆止弁 49……バッファタンク 50……開閉弁

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に超電導巻線を冷却する冷媒が収容
    され、且つ外周部に真空断熱層を形成してなる回転子の
    端部軸の一端側に配設され、前記真空断熱層中に存する
    気体を真空排気路を通して回転子端部軸に導いて真空排
    気口より静止部に回収する機構と、この回収機構の真空
    排気口部分の回転軸と静止部との間の間隙に設けられ大
    気と真空部とを相互に隔離する真空シール機構とを備え
    た超電導回転電機の連続真空排気装置において、 前記回転子内に連通する中心孔に挿入され、且つ軸端面
    側の冷媒供給口から前記超電導巻線に冷媒を供給する冷
    媒注入管と前記中心孔との間の空間部を前記回転子の真
    空断熱層に連通する真空排気路として形成し、この真空
    排気路を通して回転子端部軸に導かれた気体を静止部に
    回収する真空排気口を前記回転子端部軸内に回転子内部
    に連通させて形成された冷媒排気路の冷媒排出口と前記
    冷媒供給口との間に設けたことを特徴とする超電導回転
    電機の連続真空排気装置。
  2. 【請求項2】 冷媒供給口と真空シール機構の回転子冷
    媒供給口側との間に所定圧力で開放するリリーフ弁と逆
    流を防止する逆止弁を設けたことを特徴とする請求項1
    記載の超電導回転電機の連続真空排気装置。
  3. 【請求項3】 リリーフ弁と真空シール機構の冷媒供給
    口側との間にシール機構を有し、このシール機構と前記
    真空シール機構の冷媒供給口側との間に大気圧またはそ
    れ以下の圧力を維持できる空間部を形成したことを特徴
    とする請求項2記載の超電導回転電機の連続真空排気装
    置。
  4. 【請求項4】 リリーフ弁と真空シール機構の冷媒供給
    口側との間にシール機構を有し、このシール機構と前記
    真空シール機構の冷媒供給口側との間に所定圧力で開放
    するリリーフ弁と逆流を防止する逆止弁を設けたことを
    特徴とする請求項2記載の超電導回転電機の連続真空排
    気装置。
  5. 【請求項5】 リリーフ弁と真空シール機構の冷媒供給
    口側との間にシール機構を有し、このシール機構と前記
    真空シール機構の冷媒供給口との間に任意に開閉可能な
    弁を介して隔離された空間部を形成したことを特徴とす
    る請求項2記載の超電導回転電機の連続真空排気装置。
  6. 【請求項6】 超電導巻線へ冷媒を供給する冷媒供給管
    の断熱を真空排気路を利用して真空断熱することを特徴
    とする請求項1記載の超電導回転電機の連続真空排気装
    置。
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