JP2007089314A - 超電導回転電機の冷媒給排装置 - Google Patents

超電導回転電機の冷媒給排装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 超電導回転電機に給排される冷媒を、極低温での使用を可能にし、また外部から冷媒への熱の侵入を抑制して、冷媒を再冷却するための冷却装置を比較的小型とする。
【解決手段】 回転子1の端部に、第1および第2の回転真空断熱配管2,3が連結されている。第1の回転真空断熱配管2の内側には、固定真空断熱配管12が配設され、その開放端部が第1の回転真空断熱配管2内に配置されている。第2の回転真空断熱配管3は、固定体4により回転自在に支持され、また固定軸6により包囲されている。固定軸6の内周面には、真空断熱部7が設けられており、この真空断熱部7と第2の回転真空断熱配管3との間に、フッ素樹脂からなるシール部材8および磁性流体シール9が設けられている。冷却装置14の冷媒は、真空断熱層で囲まれた流路を流れて回転子1を冷却し、回収される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、超電導回転電機の冷媒給排装置に関するものである。
超電導回転電機として、回転子の界磁巻線に超電導線を利用した発電機が知られている。超電導線を用いた界磁巻線は、その超電導性を維持するために約100K以下の極低温に冷却する必要があり、冷却媒体(冷媒)として液体ヘリウム、気体ヘリウムあるいは液体窒素などが用いられている。
超電導回転電機の冷媒給排装置は、回転子の回転軸端部に設けられ、回転軸中心に挿入された冷媒供給管から回転子内部および界磁巻線に冷媒を供給するようになっている。界磁巻線を含む回転子の発熱を吸収し、比較的高温となった冷却後の戻り冷媒は、一対のポールピース、マグネットおよび磁性流体などで構成される磁性流体シールを用いて形成された回転軸と固定体(ケーシング)間の空間を通じて、回転軸内部から固定体側に回収されるようになっている(例えば特許文献1参照)。この戻り冷媒の温度は、約200K〜300K程度の温度であり、磁性流体シールが使用可能な温度領域であった。
特開平8−308211号公報
ところで、近年各国で開発が進められている高温超電導回転電機では、界磁巻線を含む回転子の発熱を吸収した戻り冷媒の温度が最高でも約100K程度の極低温になってきている。このため従来の冷媒給排装置では、磁性流体シールが凍結してしまい、極低温の戻り冷媒を回転軸内部から固定体側に回収することができないという問題があった。また従来の冷媒給排装置は、ケーシング等の固定体が常温であり、この固定体を介して外部からの熱が、回転軸内部からの戻り冷媒に侵入していたために、回収後の戻り冷媒が温度上昇し、再度極低温に冷却するための冷却装置が大型化するという問題があった。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、超電導回転電機に給排される冷媒を、極低温での使用を可能にし、また外部から冷媒への熱の侵入を抑制して、冷媒を再冷却するための冷却装置を比較的小型とすることのできる超電導回転電機の冷媒給排装置を得ることを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明による超電導回転電機の冷媒給排装置は、回転子の端部に設けられ、回転軸中心に同軸的に配置されて、内側の空間が前記回転子の内部に連通されている第1の回転真空断熱配管と、前記第1の回転真空断熱配管の外周側に同軸的に配置されて、内側の空間が前記回転子の内部に連通されている第2の回転真空断熱配管と、前記第2の回転真空断熱配管の外周側に設けられ、軸受を介して前記第2の回転真空断熱配管を回転自在に支持する固定体と、この固定体の側方に連結されるとともに前記第2の回転真空断熱配管の端部の外周側に位置して設けられ、内周面に真空断熱部が形成された固定軸と、前記第1の回転真空断熱配管の内周側に設けられ、開放端部が前記第1の回転真空断熱配管内に位置する固定真空断熱配管と、この固定真空断熱配管と前記第1の回転真空断熱配管との間をシールする耐寒性の材料よりなる第1のシール部材と、前記第2の回転真空断熱配管と前記固定軸の真空断熱部との間をシールする耐寒性の材料よりなる第2のシール部材と、前記第2の回転真空断熱配管と前記固定軸の真空断熱部との間にあって、前記第2のシール部材よりも前記軸受側に位置し、前記固定軸に設けられた真空引きポートを挟むように、その両側に設けられた磁性流体シールと、前記固定軸の外部に設けられ、前記第2の回転真空断熱配管と前記固定軸の真空断熱部との間および前記固定真空断熱配管の内部空間にそれぞれ連通されて前記回転子を冷却する冷媒を供給し、かつ回収する冷却装置と、を備えてなる。
また本発明による超電導回転電機の冷媒給排装置は、回転子の端部に設けられ、回転軸中心に同軸的に配置されて、内側の空間が前記回転子の内部に連通されている第1の回転真空断熱配管と、前記第1の回転真空断熱配管の外周側に同軸的に配置されて、内側の空間が前記回転子の内部に連通されている第2の回転真空断熱配管と、前記第2の回転真空断熱配管の外周側に前記第2の回転真空断熱配管と同軸的に配置されて、その内側の空間が前記回転子の内部に連通されるとともに、先端部に間隔をおいて一対の端板が固定され、この一対の端板間の空間が真空引きされ、かつ前記先端部の内周面にベローズ構造部が形成された真空断熱回転軸と、前記第1の回転真空断熱配管と前記真空断熱回転軸との間に配設され、軸方向両側の空間を遮断しかつ断熱する第1の配管支えと、前記第2の回転真空断熱配管と前記真空断熱回転軸との間に配設され、軸方向両側の空間を遮断しかつ断熱する第2の配管支えと、一対の軸受を介して前記真空断熱回転軸を回転自在に支持し、かつ前記一対の軸受の間に位置する内周面に真空断熱部が設けられた固定体と、この固定体および前記真空断熱部ならびに前記真空断熱回転軸を貫通して形成され、前記端板と前記第1の配管支えとの間の空間に連通される第1の冷媒流通孔と、前記固定体および前記真空断熱部ならびに前記真空断熱回転軸を貫通して形成され、前記第1および第2の配管支え間の空間に連通される第2の冷媒流通孔と、前記第1の冷媒流通孔を挟むように、その両側に位置する前記真空断熱回転軸と前記固定体の真空断熱部との間の空間に設置された耐寒性の材料よりなる第1のシール部材と、前記第2の冷媒流通孔を挟むように、その両側に位置する前記真空断熱回転軸と前記固定体の真空断熱部との間の空間に設置された耐寒性の材料よりなる第2のシール部材と、これら第1および第2のシール部材の反冷媒流通孔側に位置する前記真空断熱回転軸と前記固定体の真空断熱部との間の空間にそれぞれ設置された一対の磁性流体シールと、各一対の磁性流体シール間の空間に連通するように前記固定体および前記真空断熱部を貫通して形成された真空引きポートと、前記第1および第2の冷媒流通孔に配管を介して連通されて前記回転子を冷却する冷媒を供給し、かつ回収する冷却装置と、を備えてなる。
さらに本発明による超電導回転電機の冷媒給排装置は、回転子の端部に設けられ、回転軸中心に同軸的に配置されて、内側の空間が前記回転子の内部に連通されている第1の回転真空断熱配管と、前記第1の回転真空断熱配管の外周側に同軸的に配置されて、内側の空間が前記回転子の内部に連通されている第2の回転真空断熱配管と、回転子の端部に設けられ、前記第2の回転真空断熱配管の外周側に前記第2の回転真空断熱配管と同軸的に配置されて、その先端部の内周面と前記第1の回転真空断熱配管との間に、軸方向に間隔をおいて一対の端板が固定され、この一対の端板間の空間が真空引きされ、かつ前記先端部の内周面にベローズ構造部が形成された真空断熱回転軸と、前記第2の回転真空断熱配管と前記真空断熱回転軸との間に配設され、軸方向両側の空間を遮断しかつ断熱する配管支えと、一対の軸受を介して前記真空断熱回転軸を回転自在に支持し、かつ前記一対の軸受の間に位置する内周面に真空断熱部が設けられた固定体と、この固定体および前記真空断熱部ならびに前記真空断熱回転軸を貫通して形成され、前記端板と前記配管支えとの間の空間に連通される冷媒流通孔と、この冷媒流通孔を挟むように、その両側に位置する前記真空断熱回転軸と前記固定体の真空断熱部との間の空間に設置された耐寒性の材料よりなるシール部材と、これらシール部材の反冷媒流通孔側に位置する前記真空断熱回転軸と前記固定体の真空断熱部との間の空間にそれぞれ設置された一対の磁性流体シールと、各一対の磁性流体シール間の空間に連通するように前記固定体および前記真空断熱部を貫通して形成された真空引きポートと、前記第1の回転真空断熱配管の内周側に設けられ、前記固定体の端部に取り付けられた端板を貫通して設けられ、その開放端部が前記第1の回転真空断熱配管内に位置する固定真空断熱配管と、この固定真空断熱配管および前記冷媒流通孔に配管を介して連通されて前記回転子を冷却する冷媒を供給し、かつ回収する冷却装置と、を備えてなる。
本発明によれば、冷媒の流路は、第1および第2の回転真空断熱配管などの真空断熱層で囲まれていることになり、冷媒が外部と熱交換したり、供給冷媒と回収冷媒が熱交換したりする現象を抑制することができる。また磁性流体シールにより形成される空間は、常時真空の状態に維持されることにより、外部からの熱がシール部材側に侵入するのを抑制することができ、しかも磁性流体シールは、シール部材の存在により冷媒に接触せず、また内外周が真空断熱層に挟まれて冷媒から断熱されているので、冷媒が極低温の状態であっても凍結などの不具合を発生することはない。
これにより、戻り冷媒が極低温で使用される場合であっても、磁性流体シールやシール部材が動作不能になることはなく、しかも戻り冷媒が極低温であることにより、戻り冷媒を再冷却するために冷却装置を大型化する必要もない。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明による第1の実施の形態に係る超電導回転電機の冷媒給排装置の主要部を示す断面図である。図1において、1は外周に図示しない界磁巻線を有し、内部が中空に形成された回転子であり、この回転子1の端部に第1および第2の回転真空断熱配管2,3が回転子1から軸方向外側(図示左側)に向けて延びるように連結されている。この第1および第2の回転真空断熱配管2,3は、それぞれ二重管で構成され、その端部の間に栓体2a,3aが取り付けられて内部が真空引きされた断熱構成を有している。
この第1および第2の回転真空断熱配管2,3は、軸方向の長さが同一で径寸法が異なり、回転軸中心50のまわりに同軸的に配置されて、それぞれの内側の空間が後述する冷媒の通路となって回転子1の内部に連通されている。
第2の回転真空断熱配管3の外周側には、ケーシングを構成する筒状の固定体4が設けられており、この固定体4と第2の回転真空断熱配管3との間に軸受5,5が配設され、第2の回転真空断熱配管3が固定体4に回転自在に支持されている。また固定体4の軸方向端部側方には、筒状の固定軸6が連結されている。
この固定軸6の内周面には、二重管で構成された真空断熱部7が設けられており、この真空断熱部7と第2の回転真空断熱配管3との間にシール部材(第2のシール部材)8および磁性流体シール9が設けられている。シール部材8は、真空断熱部7と第2の回転真空断熱配管3との間をシールするためのものであり、テフロン(デュポン社商品名)のような耐寒性に優れ、10K程度でも使用可能なフッ素樹脂などのシール材料により断面矩形のリング状に形成され、第2の回転真空断熱配管3の端部側に、1個または複数個が軸方向に沿って並べて配設されている。シール部材8の設置個数は、シールすべき冷媒の圧力によって決定され、圧力に応じた適切な個数が配設される。
磁性流体シール9は、一対のポールピース、マグネットおよび磁性流体により構成されており、シール部材8よりも軸受5側に位置して固定軸4に設けられた貫通孔よりなる真空引きポート10を挟むように、その両側にそれぞれ設けられている。この磁性流体シール9,9は、真空断熱部6と第2の回転真空断熱配管3との間の空間が常時真空引きされることにより、常温にある固定体4などの外部からの熱がシール部材8側に侵入するのを抑制するためのものである。真空引きポート10の周囲にリング状の永久磁石11が設けられている。
固定軸6の図示左側の端部には、端板(図示せず)が設けられており、この端板を貫通して固定真空断熱配管12が設けられている。この固定真空断熱配管12についても、二重管で構成され、その端部の間に栓体12aが取り付けられて内部が真空引きされた断熱構成を有している。固定真空断熱配管12は、回転子1側に延びるように回転軸中心50のまわりに同軸的に配設され、その先端開口部(開放端部)が第1の回転真空断熱配管2の内部空間に位置するように配設されている。
固定真空断熱配管12と第1の回転真空断熱配管2との間には、フッ素樹脂などのシール材料により形成されたシール部材(第1のシール部材)13が1個または複数個配設されており、その間の空間をシールするようになっている。
固定軸6の外部であり、また固定真空断熱配管12が貫通する端板の外部には、液体ヘリウム、気体ヘリウムあるいは液体窒素などの冷媒の冷却装置14が設けられている。この冷却装置14は、配管14aを介して固定真空断熱配管12に連通されて固定子1の内部に冷媒を給排できるようになっている。また冷却装置14は、配管14bを介して端板の内側に位置する真空断熱部7と固定真空断熱配管12との間の空間に連通され、さらに第1および第2の回転真空断熱配管2,3との間の空間に連通されて固定子1の内部に冷媒を給排できるようになっている。
このように構成された超電導回転電機の冷媒給排装置においては、冷却装置14の冷媒は、実線矢印51で示すように、固定真空断熱配管12と固定軸6の真空断熱部7との間の空間を通り、さらに第1の回転真空断熱配管2と第2の回転真空断熱配管3との間の空間を通して界磁巻線を含む回転子1の内部に供給され、回転子1の内部からの戻り冷媒は、第1の回転真空断熱配管2の内部を通り、さらに固定真空断熱配管12の内部を通して回収されることになる。
変形例として、上記とは逆に、点線矢印52で示すように、冷却装置14の冷媒を、固定真空断熱配管12の内部から第1の回転真空断熱配管2の内部を通して回転子1の内部に供給し、回転子1の内部からの戻り冷媒を、第1の回転真空断熱配管2と第2の回転真空断熱配管3との間の空間を通し、さらに固定真空断熱配管12と固定軸6の真空断熱部7との間の空間を通して回収するように構成することもできる。
したがって本実施の形態によれば、冷媒の流路は、第1および第2の回転真空断熱配管2,3、真空断熱部7および固定真空断熱配管12などの真空断熱層で囲まれていることになり、冷媒が外部と熱交換したり、供給冷媒と回収冷媒が熱交換したりする現象を抑制することができる。また磁性流体シール9により形成される固定軸6と第2の回転真空断熱配管3との間の空間は、真空引きポート10に接続されている図示しない真空ポンプにより真空引きされて常時真空の状態に維持されることにより、固定体4などの外部からの熱が冷媒側に侵入するのを抑制することができる。しかも磁性流体シール9は、シール部材8の存在により冷媒に接触せず、また内外周が第2の回転真空断熱配管3および真空断熱部7に挟まれて冷媒から断熱されているので、冷媒が極低温の状態であっても凍結などの不具合を発生することはない。
これにより、戻り冷媒が約100K以下の温度で使用される場合であっても、磁性流体シール9やシール部材8,13が動作不能になることはなく、しかも戻り冷媒が100K以下の極低温であることにより、戻り冷媒を再冷却するために冷却装置14を大型化する必要もない。
なお、シール部材8,13を複数個設置する場合には、冷媒から遠ざかるにつれて温度が上がり、複数個のシール部材ごとに徐々に温度勾配をつけることができるので、複数個のシール部材の材質を異ならせて設置することも可能である。
図2は、本発明による第2の実施の形態に係る超電導回転電機の冷媒給排装置の主要部を示す断面図である。図2において、本実施の形態と第1の実施の形態とのおもな相違点は、冷却装置14から超電導回転電機への冷媒の給排口を固定体16に設けたところにある。
回転子1の端部には、第1および第2の回転真空断熱配管22,23が回転子1から軸方向外側(図示左側)に向けて延びるように連結されている。この第1および第2の回転真空断熱配管22,23は、それぞれ二重管で構成され、その端部の間に栓体22a,23aが取り付けられて内部が真空引きされた断熱構成を有している。この第1および第2の回転真空断熱配管22,23は、軸方向の長さおよび径寸法が異なり、回転軸中心50のまわりに同軸的に配置されて、それぞれの内側の空間が後述する冷媒の通路となって回転子1の内部に連通されている。
回転真空断熱配管22.23の外周側には、回転子1の端部に連結され、図示左側に延びる真空断熱回転軸15が設けられている。この真空断熱回転軸15は、二重管で構成され、その端部の間に栓体15aが取り付けられて内部が真空引きされた断熱構成を有している。この真空断熱回転軸15には、第1および第2の冷媒流通孔15b,15cが軸方向の位置を異ならせて設けられており、また先端部の内周面にはベローズ構造部15dが設けられている。この真空断熱回転軸15の先端部は、ベローズ構造部15dを挟むように、その軸方向両側にそれぞれ端板16,17が気密に固定されて閉塞されており、これら一対の端板16,17間の空間が真空引きされた断熱構造を有している。
真空断熱回転軸15の内周には、端板17よりも回転子1側に位置する第1および第2の回転真空断熱配管22,23の開放端部の外周面との間に、それぞれ内部真空構造を有する断面箱形の第1および第2の配管支え18,19が全周にわたって気密に固定して配設されており、この各配管支え18,19により、その軸方向両側の空間が遮断され、かつ断熱されるようになっている。これにより、第1の回転真空断熱配管22の内部空間は、端板17と第1の配管支え18に囲まれた空間と連通し、さらに第1の冷媒流通孔15bと連通することになり、他方、第2の回転真空断熱配管23の内部空間は、第1および第2の配管支え18,19に囲まれた空間と連通し、第2の冷媒流通孔15cと連通することになる。
真空断熱回転軸15の外周には、筒状の固定体24が設けられている。固定体24の両端部と真空断熱回転軸15との間には、それぞれ軸受20,20が設けられており、これら軸受20,20を介して真空断熱回転軸15が固定体24に回転自在に支持されている。また固定体24には、一対の軸受20,20の間に位置する内周面に二重管構造の真空断熱部21が設けられている。さらに固定体24には、軸方向に間隔をおいて、第1および第2の冷媒流通孔24a,24bと、第1ないし第3の真空引きポート24c,24d,24eが設けられている。
第1および第2の冷媒流通孔24a,24bは、固定体24の内周側開口部がそれぞれ真空断熱部21を貫通して真空断熱回転軸15における第1および第2の冷媒流通孔15b,15cに対向するように開口されており、外周側開口部が配管14c,14dを介して冷却装置14に連通されている。
さらにこれら第1および第2の冷媒流通孔24a,24bを挟むように、その両側に位置する真空断熱部21と真空断熱回転軸15との間には、耐寒性を有するフッ素樹脂などからなる第1のシール部材25,26および第2のシール部材27,28が1個または複数個設置されている。第1ないし第3の真空引きポート24cないし24eは、これら第1のシール部材25,26および第2のシール部材27,28の反冷媒流通孔24a,24b側(すなわち冷媒流通孔24a,24bから遠い側)に位置して設けられている。
第1の真空引きポート24cの内周側開口部は、第1のシール部材25の反冷媒流通孔24a側(すなわち冷媒流通孔24aから遠い側)に位置し、真空断熱部21を貫通して真空断熱部21と真空断熱回転軸15との間の空間に開口されている。第2の真空引きポート24dの内周側開口部は、第1のシール部材26の反冷媒流通孔24a側および第2のシール部材27の反冷媒流通孔24b側に位置し、真空断熱部21を貫通して真空断熱部21と真空断熱回転軸15との間の空間に開口されている。第3の真空引きポート24eの内周側開口部は、第2のシール部材28の反冷媒流通孔24b側に位置し、真空断熱部21を貫通して真空断熱部21と真空断熱回転軸15との間の空間に開口されている。
各真空引きポート24cないし24eの内周側開口部に対応する真空断熱部21と真空断熱回転軸15との間の空間には、それぞれ真空引きポート24cないし24eを挟むように、その両側にそれぞれ一対の磁性流体シール29,30,31が設けられており、各真空引きポート24cないし24eに接続される真空ポンプにより、これらの空間が真空引きされるようになっている。
このように構成された超電導回転電機の冷媒給排装置においては、固定体24に冷却装置14の冷媒給排口が構成され、冷却装置14の冷媒は、例えば実線矢印53で示すように、第1の冷媒流通孔24aから端板17と第1の配管支え18との間の空間を通り、さらに第1の回転真空断熱配管22の内部空間を通して回転子1の内部に供給され、回転子1の内部からの戻り冷媒は、第1および第2の回転真空断熱配管22,23の間の空間を通り、さらに第1および第2の配管支え18,19間の空間を通り、第2の冷媒流通孔24bを通して回収されることになる。
変形例として、上記とは逆に、点線矢印54で示すように、冷却装置14の冷媒を、第2の冷媒流通孔24bを通し、第1および第2の配管支え18,19間の空間を通し、第1および第2の回転真空断熱配管22,23間の空間を通して回転子1の内部に供給し、回転子1の内部からの戻り冷媒を、第1の回転真空断熱配管22を通し、さらに端板17と配管支え18との間の空間を通し、第1の冷媒流通孔24aを通して回収するように構成することもできる。
本実施の形態によれば、冷媒の流路は、第1および第2の回転真空断熱配管22,23、真空断熱部7、端板17および第1および第2の配管支え18,19などの真空断熱層で囲まれていることになり、冷媒が外部と熱交換したり、供給冷媒と回収冷媒が熱交換したりする現象を抑制することができる。また磁性流体シール29ないし31により形成される真空断熱部21と真空断熱回転軸15との間の空間は、常時真空の状態に維持されることにより、外部からの熱が第1のシール部材25,26および第2のシール部材27,28側に侵入するのを抑制することができる。
さらに、一対の端板16,17間に位置する真空断熱回転軸15の内周側にベローズ構造部15dが設けられているので、熱伝導距離が長くなり、軸方向外側に位置する端板16からの熱の侵入を低減することができる。しかも磁性流体シール29ないし31は、第1のシール部材25,26および第2のシール部材27,28の存在により冷媒に接触せず、また内外周が真空断熱回転軸15および真空断熱部21に挟まれて冷媒から断熱されているので、冷媒が極低温の状態であっても凍結などの不具合を発生することはない。
これにより、戻り冷媒が約100K以下の温度で使用される場合であっても、磁性流体シール29ないし31や第1のシール部材25,26および第2のシール部材27,28が動作不能になることはなく、しかも戻り冷媒が100K以下の極低温であることにより、戻り冷媒を再冷却するために冷却装置14を大型化する必要もない。
図3は、本発明による第3の実施の形態に係る超電導回転電機の冷媒給排装置の主要部を示す断面図である。図3において、本実施の形態と第1および第2の実施の形態とのおもな相違点は、冷却装置14から超電導回転電機への冷媒の給排口を固定体34側と端板35側に設けたところにある。
回転子1の端部に第1および第2の回転真空断熱配管32,33が連結されている。この第1および第2の回転真空断熱配管32,33は、それぞれ二重管で構成され、その端部の間に栓体32a,33aが取り付けられて内部が真空引きされた断熱構成を有している。この第1および第2の回転真空断熱配管32,33は、軸方向の長さおよび径寸法が異なり、回転軸中心50のまわりに同軸的に配置されて、それぞれの内側の空間が後述する冷媒の通路となって回転子1の内部に連通されている。
回転真空断熱配管32.33の外周側には、回転子1の端部に連結された真空断熱回転軸35が設けられている。この真空断熱回転軸35は、二重管で構成され、内部が真空引きされた断熱構成を有している。この真空断熱回転軸35には、冷媒流通孔35aが設けられており、また先端部(図示左側)の内周面にはベローズ構造部35bが設けられている。この真空断熱回転軸35の先端部には、第1の回転真空断熱配管32の先端部の外周面との間に、ベローズ構造部35bを挟むように、軸方向に間隔をおいて一対の端板36,37が気密に固定されており、これら一対の端板36,37間の空間が真空引きされた断熱構造となっている。
真空断熱回転軸35の内周には、端板37よりも回転子1側に位置する第2の回転真空断熱配管33の開放端部の外周面との間に、それぞれ内部真空構造を有する断面箱形の配管支え38が全周にわたって気密に固定して配設されており、この配管支え38により、その軸方向両側の空間が遮断され、かつ断熱されるようになっている。これにより、第2の回転真空断熱配管33の内部空間は、端板37と配管支え38に囲まれた空間と連通し、さらに冷媒流通孔35aと連通することになる。
真空断熱回転軸35の外周には、筒状の固定体34が設けられている。固定体34の両端部と真空断熱回転軸35との間には、それぞれ軸受39,39が設けられており、これら軸受39,39を介して真空断熱回転軸35が固定体34に回転自在に支持されている。また固定体34には、一対の軸受39,39の間に位置する内周面に二重管構造の真空断熱部40が設けられている。さらに固定体34には、冷媒流通孔34aと、第1および第2の真空引きポート34b,34cが設けられている。
冷媒流通孔34aは、固定体34の内周側開口部がそれぞれ真空断熱部40を貫通して真空断熱回転軸35における冷媒流通孔35aに対向するように開口されており、外周側開口部が配管14eを介して冷却装置14に連通されている。 さらに冷媒流通孔34aを挟むように、その両側に位置する真空断熱部40と真空断熱回転軸35との間には、耐寒性を有するフッ素樹脂などからなるシール部材41,42が1個または複数個設置されている。第1および第2の真空引きポート34bおよび34cは、これらシール部材41,42の反冷媒流通孔34a側に位置して設けられている。
第1の真空引きポート34bの内周側開口部は、シール部材41の反冷媒流通孔34a側に位置し、真空断熱部39を貫通して真空断熱部40と真空断熱回転軸35との間の空間に開口されている。第2の真空引きポート34cの内周側開口部は、シール部材42の反冷媒流通孔34a側に位置し、真空断熱部40を貫通して真空断熱部40と真空断熱回転軸35との間の空間に開口されている。
各真空引きポート34bおよび34cの内周側開口部に対向する真空断熱部40と真空断熱回転軸35との間の空間には、それぞれ真空引きポート34bおよび34cを挟むように、その両側にそれぞれ一対の磁性流体シール43,44が設けられており、各真空引きポート34bおよび34cに接続される真空ポンプにより、これらの空間が真空引きされるようになっている。
固定体34の図示左側の端部には、端板45が気密に取り付けられており、この端板45を貫通して固定真空断熱配管46が設けられている。この固定真空断熱配管46についても、二重管で構成され、内部が真空引きされた断熱構成を有している。固定真空断熱配管46は、回転軸中心50のまわりに同軸的に配設され、その先端開口部(開放端部)が回転子1側に延び、第1の回転真空断熱配管32の内部空間に位置するように配設されている。この固定真空断熱配管46は、冷却装置14に配管14fを介して連通されており、冷却装置14の冷媒を第1の回転真空断熱配管32を介して回転子1の内部に給排できるようになっている。
このように構成された超電導回転電機の冷媒給排装置においては、固定体34および端板45のそれぞれに冷却装置14の冷媒給排口が構成され、冷却装置14の冷媒は、例えば実線矢印55で示すように、冷媒流通孔34aから端板37と配管支え38との間の空間を通り、さらに第2の回転真空断熱配管33の内部空間を通して回転子1の内部に供給され、回転子1の内部からの戻り冷媒は、第1の回転真空断熱配管32の内部を通り、さらに固定真空断熱配管46の内部を通して回収されることになる。
変形例として、上記とは逆に、点線矢印56で示すように、冷却装置14の冷媒を、固定真空断熱配管46の内部を通し、さらに第1の回転真空断熱配管32の内部を通して回転子1の内部に供給し、回転子1の内部からの戻り冷媒を、第2の回転真空断熱配管33の内部を通し、さらに端板37と配管支え38との間の空間を通し、冷媒流通孔34aを通して回収するように構成することもできる。
したがって本実施の形態によれば、冷媒の流路は、第1および第2の回転真空断熱配管32,33、真空断熱回転軸35、端板37および配管支え38などの真空断熱層で囲まれていることになり、冷媒が外部と熱交換したり、供給冷媒と回収冷媒が熱交換したりする現象を抑制することができる。また磁性流体シール43,44により形成される真空断熱部40と真空断熱回転軸35との間の空間は、常時真空の状態に維持されることにより、外部からの熱がシール部材41,42側に侵入するのを抑制することができる。しかも磁性流体シール43,44は、シール部材41,42の存在により冷媒に接触せず、また内外周が真空断熱回転軸35および真空断熱部40に挟まれて冷媒から断熱されているので、冷媒が極低温の状態であっても凍結などの不具合を発生することはない。
これにより、戻り冷媒が約100K以下の温度で使用される場合であっても、磁性流体シール43,44やシール部材41.42が動作不能になることはなく、しかも戻り冷媒が100K以下の極低温であることにより、戻り冷媒を再冷却するために冷却装置14を大型化する必要もない。
本発明による第1の実施の形態に係る超電導回転電機の冷媒給排装置の上半主要部を示す縦断面図である。 本発明による第2の実施の形態に係る超電導回転電機の冷媒給排装置の上半主要部を示す縦断面図である。 本発明による第3の実施の形態に係る超電導回転電機の冷媒給排装置の上半主要部を示す縦断面図である。
符号の説明
1…回転子
2,22,32…第1の回転真空断熱配管
3,23,33…第2の回転真空断熱配管
2a,3a,12a,15a,22a,23a,32a,33a…栓体
4,24,34…固定体
5,20,39…軸受
6…固定軸
7,21,40…真空断熱部
8…シール部材(第2のシール部材)
9,29ないし31,43,44…磁性流体シール
10,24c,24d,24e,34b,34c…真空引きポート
11…永久磁石
12,46…固定真空断熱配管
13…シール部材(第1のシール部材)
14…冷却装置
14aないし14f…配管
15,35…真空断熱回転軸
15b,24a…第1の冷媒流通孔
15c,24b…第2の冷媒流通孔
15d,35b…ベローズ構造部
16,17,36,37,45…端板
18…第1の配管支え
19…第2の配管支え
25,26…第1のシール部材
27,28…第2のシール部材
35a…冷媒流通孔
38…配管支え
41,42…シール部材

Claims (9)

  1. 回転子の端部に設けられ、回転軸中心に同軸的に配置されて、内側の空間が前記回転子の内部に連通されている第1の回転真空断熱配管と、
    前記第1の回転真空断熱配管の外周側に同軸的に配置されて、内側の空間が前記回転子の内部に連通されている第2の回転真空断熱配管と、
    前記第2の回転真空断熱配管の外周側に設けられ、軸受を介して前記第2の回転真空断熱配管を回転自在に支持する固定体と、
    この固定体の側方に連結されるとともに前記第2の回転真空断熱配管の端部の外周側に位置して設けられ、内周面に真空断熱部が形成された固定軸と、
    前記第1の回転真空断熱配管の内周側に設けられ、開放端部が前記第1の回転真空断熱配管内に位置する固定真空断熱配管と、
    この固定真空断熱配管と前記第1の回転真空断熱配管との間をシールする耐寒性の材料よりなる第1のシール部材と、
    前記第2の回転真空断熱配管と前記固定軸の真空断熱部との間をシールする耐寒性の材料よりなる第2のシール部材と、
    前記第2の回転真空断熱配管と前記固定軸の真空断熱部との間にあって、前記第2のシール部材よりも前記軸受側に位置し、前記固定軸に設けられた真空引きポートを挟むように、その両側に設けられた磁性流体シールと、
    前記固定軸の外部に設けられ、前記第2の回転真空断熱配管と前記固定軸の真空断熱部との間および前記固定真空断熱配管の内部空間にそれぞれ連通されて前記回転子を冷却する冷媒を供給し、かつ回収する冷却装置と、
    を備えてなる超電導回転電機の冷媒給排装置。
  2. 前記冷媒は、前記固定真空断熱配管と前記固定軸の真空断熱部との間を通り、さらに前記第1および第2の回転真空断熱配管の間を通して前記回転子の内部に供給され、前記回転子の内部からの戻り冷媒は、前記第1の回転真空断熱配管を通り、さらに前記固定真空断熱配管を通して回収されることを特徴とする請求項1に記載の超電導回転電機の冷媒給排装置。
  3. 前記冷媒は、前記固定真空断熱配管を通り、さらに前記第1の回転真空断熱配管を通して前記回転子の内部に供給され、前記回転子の内部からの戻り冷媒は、前記第1および第2の回転真空断熱配管の間を通り、さらに前記固定真空断熱配管と前記固定軸の真空断熱部との間を通して回収されることを特徴とする請求項1に記載の超伝導回転電機の冷媒給排装置。
  4. 回転子の端部に設けられ、回転軸中心に同軸的に配置されて、内側の空間が前記回転子の内部に連通されている第1の回転真空断熱配管と、
    前記第1の回転真空断熱配管の外周側に同軸的に配置されて、内側の空間が前記回転子の内部に連通されている第2の回転真空断熱配管と、
    前記第2の回転真空断熱配管の外周側に前記第2の回転真空断熱配管と同軸的に配置されて、その内側の空間が前記回転子の内部に連通されるとともに、先端部に間隔をおいて一対の端板が固定され、この一対の端板間の空間が真空引きされ、かつ前記先端部の内周面にベローズ構造部が形成された真空断熱回転軸と、
    前記第1の回転真空断熱配管と前記真空断熱回転軸との間に配設され、軸方向両側の空間を遮断しかつ断熱する第1の配管支えと、
    前記第2の回転真空断熱配管と前記真空断熱回転軸との間に配設され、軸方向両側の空間を遮断しかつ断熱する第2の配管支えと、
    一対の軸受を介して前記真空断熱回転軸を回転自在に支持し、かつ前記一対の軸受の間に位置する内周面に真空断熱部が設けられた固定体と、
    この固定体および前記真空断熱部ならびに前記真空断熱回転軸を貫通して形成され、前記端板と前記第1の配管支えとの間の空間に連通される第1の冷媒流通孔と、
    前記固定体および前記真空断熱部ならびに前記真空断熱回転軸を貫通して形成され、前記第1および第2の配管支え間の空間に連通される第2の冷媒流通孔と、
    前記第1の冷媒流通孔を挟むように、その両側に位置する前記真空断熱回転軸と前記固定体の真空断熱部との間の空間に設置された耐寒性の材料よりなる第1のシール部材と、
    前記第2の冷媒流通孔を挟むように、その両側に位置する前記真空断熱回転軸と前記固定体の真空断熱部との間の空間に設置された耐寒性の材料よりなる第2のシール部材と、
    これら第1および第2のシール部材の反冷媒流通孔側に位置する前記真空断熱回転軸と前記固定体の真空断熱部との間の空間にそれぞれ設置された一対の磁性流体シールと、
    各一対の磁性流体シール間の空間に連通するように前記固定体および前記真空断熱部を貫通して形成された真空引きポートと、
    前記第1および第2の冷媒流通孔に配管を介して連通されて前記回転子を冷却する冷媒を供給し、かつ回収する冷却装置と、
    を備えてなる超電導回転電機の冷媒給排装置。
  5. 前記冷媒は、前記第1の冷媒流通孔から前記端板と前記第1の配管支えとの間を通り、さらに前記第1の回転真空断熱配管を通して前記回転子の内部に供給され、前記回転子の内部からの戻り冷媒は、前記第1および第2の回転真空断熱配管の間を通り、さらに前記第1および第2の配管支えの間を通り、前記第2の冷媒流通孔を通して回収されることを特徴とする請求項4に記載の超電導回転電機の冷媒給排装置。
  6. 前記冷媒は、前記第2の冷媒流通孔から前記第1および第2の配管支えの間を通り、さらに前記第1および第2の回転真空断熱配管の間を通して前記回転子の内部に供給され、前記回転子の内部からの戻り冷媒は、前記第1の回転真空断熱配管を通り、さらに前記端板と前記第1の配管支えとの間を通り、前記第1の冷媒流通孔を通して回収されることを特徴とする請求項4に記載の超電導回転電機の冷媒給排装置。
  7. 回転子の端部に設けられ、回転軸中心に同軸的に配置されて、内側の空間が前記回転子の内部に連通されている第1の回転真空断熱配管と、
    前記第1の回転真空断熱配管の外周側に同軸的に配置されて、内側の空間が前記回転子の内部に連通されている第2の回転真空断熱配管と、
    回転子の端部に設けられ、前記第2の回転真空断熱配管の外周側に前記第2の回転真空断熱配管と同軸的に配置されて、その先端部の内周面と前記第1の回転真空断熱配管との間に、軸方向に間隔をおいて一対の端板が固定され、この一対の端板間の空間が真空引きされ、かつ前記先端部の内周面にベローズ構造部が形成された真空断熱回転軸と、
    前記第2の回転真空断熱配管と前記真空断熱回転軸との間に配設され、軸方向両側の空間を遮断しかつ断熱する配管支えと、
    一対の軸受を介して前記真空断熱回転軸を回転自在に支持し、かつ前記一対の軸受の間に位置する内周面に真空断熱部が設けられた固定体と、
    この固定体および前記真空断熱部ならびに前記真空断熱回転軸を貫通して形成され、前記端板と前記配管支えとの間の空間に連通される冷媒流通孔と、
    この冷媒流通孔を挟むように、その両側に位置する前記真空断熱回転軸と前記固定体の真空断熱部との間の空間に設置された耐寒性の材料よりなるシール部材と、
    これらシール部材の反冷媒流通孔側に位置する前記真空断熱回転軸と前記固定体の真空断熱部との間の空間にそれぞれ設置された一対の磁性流体シールと、
    各一対の磁性流体シール間の空間に連通するように前記固定体および前記真空断熱部を貫通して形成された真空引きポートと、
    前記第1の回転真空断熱配管の内周側に設けられ、前記固定体の端部に取り付けられた端板を貫通して設けられ、その開放端部が前記第1の回転真空断熱配管内に位置する固定真空断熱配管と、
    この固定真空断熱配管および前記冷媒流通孔に配管を介して連通されて前記回転子を冷却する冷媒を供給し、かつ回収する冷却装置と、
    を備えてなる超電導回転電機の冷媒給排装置。
  8. 前記冷媒は、前記冷媒流通孔から前記端板と前記配管支えとの間を通り、さらに前記第1および第2の回転真空断熱配管の間を通して前記回転子の内部に供給され、前記回転子の内部からの戻り冷媒は、前記第1の回転真空断熱配管を通り、さらに前記固定真空断熱配管を通して回収されることを特徴とする請求項7に記載の超電導回転電機の冷媒給排装置。
  9. 前記冷媒は、前記固定真空断熱配管を通り、さらに前記第1の回転真空断熱配管間を通して前記回転子の内部に供給され、前記回転子の内部からの戻り冷媒は、前記第1および第2の回転真空断熱配管の間を通り、さらに前記端板と前記配管支えとの間を通り、前記冷媒流通孔を通して回収されることを特徴とする請求項7に記載の超電導回転電機の冷媒給排装置。
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