JPH09321126A - 基板処理装置 - Google Patents

基板処理装置

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Publication number
JPH09321126A
JPH09321126A JP13175296A JP13175296A JPH09321126A JP H09321126 A JPH09321126 A JP H09321126A JP 13175296 A JP13175296 A JP 13175296A JP 13175296 A JP13175296 A JP 13175296A JP H09321126 A JPH09321126 A JP H09321126A
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JP
Japan
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substrate
supporting
support
processing apparatus
substrate processing
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JP13175296A
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English (en)
Inventor
Toshihiro Nakajima
敏博 中島
Takatoshi Chiba
▲隆▼俊 千葉
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 4つの支持部において基板を支持する基板処
理装置を提供する。 【解決手段】 加熱をともなう処理を行う基板処理装置
において、基板9を支持する支持手段2を、3つの支持
ブロック20a,20b,20cより構成し、1つの支
持ブロック20aに揺動部材22を設ける。揺動部材2
2には基板9を接触支持する2つの支持部21を設け、
また、揺動部材22は基板9にほぼ平行な軸Jを中心に
揺動可能とする。他の支持ブロック20b、20cには
それぞれ1つの支持部21を設ける。これにより、支持
手段2に基板9が載置されると揺動部材22の2つの支
持部21が基板9の表面に確実に接触するように揺動部
材22が揺動し、4つの支持部21が均等に荷重を受け
ることができる。その結果、3つの支持部により基板を
支持する場合に比べ、局所的な内部応力を低減すること
ができ、スリップラインなどの結晶欠陥の発生を防ぐこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、アニール処理や
CVD処理などのように半導体基板に加熱をともなう処
理を施す基板処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体製造工程における半導体基板(以
下、「基板」という。)のアニール処理やCVD処理な
どのように基板に加熱をともなう処理を施す工程では、
基板表面全体における温度分布のばらつきを抑えること
が重要な管理要素となっている。なぜならば、基板表面
の温度分布のばらつきにより、基板表面の処理状態が不
均一となったり、熱応力による結晶欠陥が生じてしま
い、その結果、品質のばらつきや歩留まりの低下を招く
こととなるからである。特に、近年重要視されている枚
葉式のRTP(Rapid Thermal Processing)装置では、
急峻な温度変化による温度分布のばらつきの防止が重要
な課題となっている。
【0003】基板表面の温度分布のばらつきを抑えるた
めに、加熱をともなう処理が施される間の基板の支持方
法として、図6に示すような支持手段102が用いられ
る。この支持手段102は、3つの爪状の支持部121
が設けられ、この上に基板109を載置して用いられ
る。このような形状の支持手段102が用いられる理由
は、基板109は加熱をともなう処理が施されている
間、3つの支持部121とのみ接触するだけであること
から他の物体への熱の出入りを招く接触面積を最小限に
抑えることができ、その結果、基板109の表面の局所
的な温度分布のばらつきを最小限に抑えることができる
からである。また、3つの支持部121により基板10
9が支持されるのは、基板109を3つの接触部位によ
り決定される平面上に安定して支持を行うためである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、加熱を
ともなう処理を基板に施す際には、基板と支持手段との
接触面積を最小限に抑えることが要求される。しかし、
近年の基板の大口径化による基板の自重の増加により、
基板が支持手段と接触する部位に生じる応力が問題とな
ってきている。すなわち、熱処理の際に基板の温度が高
くなることにより、基板の許容応力が低下し、その状態
での基板の自重の増加により、図6の例に示す基板10
9と支持手段102との接触部位近傍RSにおいてスリ
ップラインなどの結晶欠陥が生じてしまうことが問題と
なっている。
【0005】また、この結晶欠陥の発生を防止するため
に単純に支持手段102において支持部121を4以上
設け、基板109を4箇所以上で支持する構成として
も、4つの支持部121を同一平面に配置することは困
難であり、均等に基板109の荷重を支持できない。し
たがって、基板109の内部応力の分布が偏り、課題解
決とはならない。
【0006】そこで、この発明は、上記課題に鑑みなさ
れたものであり、基板の4箇所以上での安定した均等な
支持を実現することにより、各接触部位に生じる基板の
内部応力を低減し、その結果、基板の大口径化による結
晶欠陥の発生を防止することができる基板処理装置を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、半導
体基板に加熱をともなう処理を施す基板処理装置におい
て、N個(N=4,5,6)の支持点で前記基板を支持
するとともに、前記N個の支持点のうち、ΔN組(ΔN
=N−3)の支持点ペアのそれぞれを揺動アーム上に配
置する。
【0008】請求項2の発明は、支持手段により支持さ
れる半導体基板に加熱をともなう処理を施す基板処理装
置において、前記支持手段が3つの支持ブロックから構
成され、前記3つの支持ブロックのうちの少なくとも1
つの支持ブロックが、前記半導体基板の自重により揺動
する揺動部材を有し、前記揺動部材が、前記揺動部材の
揺動により前記半導体基板を接触支持する2つの支持部
を有する。
【0009】請求項3の発明は、請求項2記載の基板処
理装置であって、前記3つの支持ブロックのうち1また
は2の支持ブロックが前記揺動部材を有し、他の支持ブ
ロックが、前記半導体基板を接触支持する1つの支持部
を有する。
【0010】請求項4の発明は、請求項2または3記載
の基板処理装置であって、前記揺動部材が、前記半導体
基板を含む面にほぼ平行であって前記2つの支持部の間
を通る軸を中心に揺動可能である。
【0011】請求項5の発明は、請求項2ないし4のい
ずれかに記載の基板処理装置であって、前記支持手段
が、前記3つの支持ブロックのうちの少なくとも2つの
支持ブロックの位置を上下方向に調整する位置調整手段
を有する。
【0012】
【発明の実施の形態】図1はこの発明に係る一の実施の
形態である基板処理装置1を示す図である。装置1はラ
ンプ15からの光Lを用いて基板9に対してアニール処
理を行う装置であり、外郭を構成する本体11および蓋
12、本体11とともに基板9の処理空間であるチャン
バを構成する石英窓13、チャンバ内をさらに隔離する
ライナー14、蓋12に設けられた熱源であるランプ1
5、および、基板9を支持する支持手段2から構成され
る。本体11には矢印aに沿って基板9を搬入する搬入
口A、および、処理ガスを矢印fに沿って供給・排出す
る開口部F1、F2が設けられており、本体11内部の
下方には支持手段2を固定するベース17が設けられて
いる。また、蓋12内部には冷却水を循環させる流路1
6が形成されている。
【0013】次に、この基板処理装置1の処理動作につ
いて説明する。
【0014】まず、基板9は搬入口Aから矢印aに沿っ
て搬入された後、支持手段2の上に載置される。搬入口
Aは図示されないシャッタにより塞がれた後、石英窓1
3を透過して照射されるランプ15からの光Lにより加
熱処理される。このとき、開口部F1およびF2を介し
て所要の処理ガスの供給あるいはチャンバ内を真空にす
ることにより所望の雰囲気中で基板9の加熱処理が行わ
れる。加熱処理が完了すると、基板9は搬入口Aからチ
ャンバ外へ搬出される。
【0015】次に、この基板処理装置1内部において基
板9を支持する支持手段2の構成および利用態様につい
て説明する。
【0016】図2はこの発明に係る基板処理装置1内部
に設けられる支持手段2の構成を示す図である。この支
持手段2は第1支持ブロック20a、第2支持ブロック
20b、および、第3支持ブロック20cから構成され
ている。第2および第3支持ブロック20b、20cは
それぞれ同様の形状となっており、それぞれその上端
に、基板9の周縁に沿ってその内周が近接するように半
環状のリング片25が取り付けられている。この第2お
よび第3支持ブロック20b、20cとリング片25と
の取り付けは、各第2および第3支持ブロック20b、
20cの上端に形成された突起部26と、前記リング片
25に形成された貫通孔27とを嵌合することにより行
われている。また、第1支持ブロック20aは2つの支
持部21を有し、前記リング片25とで環状を形成する
半環状の揺動部材22、および、揺動部材22がヒンジ
部Hにおいて取り付けられた支柱23から構成されてい
る。なお、各支持ブロックは、リング片25や揺動部材
22、またそれらが有する支持部21を含め、SiC、
石英、カーボンなどの材料で形成される。
【0017】揺動部材22には図3に示すように切欠部
22rと穴部22hとが設けられており、また、支柱2
3には切欠部23rと突起部23pとが設けられ、切欠
部22rと切欠部23rとが、また穴部22hと突起部
23pとがそれぞれが係合するように揺動部材22が支
柱23に取り付けられている。これにより、揺動部材2
2は図2に示す基板9の面にほぼ平行な軸Jを中心に矢
印Sの方向に揺動可能となっている。
【0018】この揺動機構により、基板9が支持手段2
に載置されると、基板9の自重により揺動部材22が軸
Jを中心に揺動して2つの支持部21が基板と確実に接
触するようになる。その結果、基板9は第1支持ブロッ
ク20aに設けられた2つの支持部21と、第2および
第3支持ブロック20b、20cの上端に取り付けられ
たリング片25に設けられた2つの支持部21との合計
4つの支持部21に接して支持されることとなる。
【0019】また、各支持ブロック20a、20b、2
0cはベース17に固定されており、第1および第2支
持ブロック20b、20cは図4に示すように上下方向
に位置の位置調整手段が設けられている。すなわち、調
整ねじAPを回転させることにより支持ブロック20b
(20c)がガイドピンGPに沿って矢印Cの方向へ上
下するようになっている。この調整機構により、基板9
の支持状態を水平に調整することができる。
【0020】支持手段2を以上の構成とすることによ
り、基板9の接触部位の面積を小さく維持して温度分布
のばらつきを抑えつつ、基板9を4つの支持部21で概
ね均等に支持することが実現でき、3つの支持部により
支持する場合に比べ、基板9と各支持部21と接触する
部位近傍RSにおける応力を低減できる。また、位置調
整手段により基板9を水平に支持することができる。そ
の結果、基板が高温となり応力が低下する熱処理におい
ても、スリップラインなどの結晶欠陥の発生を防止する
ことができる。
【0021】以上、この実施の形態における基板処理装
置について説明してきたが、この発明は上記実施の形態
に限定されるものではない。例えば、上記実施の形態は
酸化、シリサイド化などのアニール装置に関するもので
あるが、この支持手段2の形態はCVD処理などの加熱
をともなう処理全般に有効である。
【0022】また、上記実施の形態では、第1支持ブロ
ック20aのみが揺動部材22を有しているが、揺動部
材22を有する支持ブロックが2つであっても3つであ
ってもよい。図5は第2および第3支持ブロック20
b、20cがともに揺動部材22を有し、6つの支持部
21において基板9が支持されている状態を示す図であ
る。これにより、基板9を支持する点数がさらに増え、
各接触部位間の距離がさらに小さくなり、基板9の自重
により発生する応力を低減することができ、スリップラ
インなどの結晶欠陥の発生をさらに有効に防止すること
ができる。
【0023】また、上記実施の形態では、第1、第2、
および、第3支持ブロック20a、20b、20cは個
々分離独立した形態を有しているが、図5に示すように
リング24などを用いて一体となっている支持手段2を
構成してもよい。
【0024】さらに図5に示すようにリング24に、内
側に張りだした鍔部29を形成することで、基板を載置
していない状態でも、揺動部材22がバランスを失って
一定以上傾くことのないようにしてもよい。
【0025】また、上記実施の形態では、第2および第
3支持ブロック20b、20cが上下調整可能となって
いるが、第1支持ブロック20aも上下調整可能として
ももちろんよい。
【0026】また、上記実施の形態では、支持部21は
爪状の形状であるが、この形状には限定されず、例え
ば、鉛直上方に向いた突起形状などであってもよい。こ
の場合、各支持ブロックは基板9の下方に設けてもよ
い。また、揺動部材22自体も揺動可能であるならば、
ヒンジ機構に限定されない。
【0027】また、上記実施の形態において1つの支持
部21を接触式温度計に置き換えることにより、基板9
の支持と温度測定とを兼ねた支持部としてもよい。
【0028】さらに、上記実施の形態は枚葉式の基板処
理装置であるが、バッチ式の処理装置であっても有効に
利用可能である。
【0029】以上、この発明に係る具体的実施の形態お
よびその変形例について説明してきたが、以下にこの発
明の原理について上記実施の形態に則して説明する。
【0030】一般に基板の主面は2次元的な平面形状を
有する。したがって、上下方向における基板支持にあた
っては、 ・基板の重心高さの規制に関する1自由度と、 ・基板の姿勢に関する2自由度との、 合計3自由度を規制することが必要かつ十分である。
【0031】従来装置(図6)においてはこの必要十分
な規制自由度に対応して3点支持が行われてきたが、こ
の発明では支持点それぞれへの基板重量の負荷を軽減す
るため、既述したように4点またはそれ以上(図5では
6点)での支持を行っている。
【0032】しかしながら、4点以上の支持点で基板を
支持しようとした場合には、規制すべき自由度の数と比
較して支持点の数が多いため、加工誤差や、加熱中のウ
エハの反りなどにより、そのままでは本来3点のみで規
定される基板の面からずれた高さに他の1つ以上の支持
点が位置してしまう場合がある。
【0033】これに対する対策として、支持点の数のう
ち必要十分な「3」を越える部分について支持位置の自
由度を付加し、それによって必要十分な位置規制を達成
することができる。
【0034】すなわち、支持点の総数をNとしたとき、
必要十分な「3」からの過剰分:
【0035】
【数1】
【0036】に応じた数だけ、支持点の位置に自由度を
付加することによって、4以上の支持点で基板に接触し
つつも、必要十分な基板位置規制機能を有する支持機構
を実現する。
【0037】このような付加自由度は、 特定の支持点についてその支持点単独の位置自由度を
与える、 支持点のペアごとに相対的位置関係の自由度を与え
る、 3以上の支持点の相対的位置関係の自由度を与える、 の3つの選択肢がある。
【0038】このうちの選択肢では、たとえば4点支
持の場合に、そのうちのひとつの支持点に高さ方向の弾
性を持たせることによって付加自由度を与えることがで
きる。ただし、基板に熱が加わるという条件において
は、熱による弾性定数の経年変化などが生じることもあ
る。
【0039】次にの選択肢では、2つの支持点が揺動
するアームに配置されたものが考えられる。この発明の
上記の実施の形態ではこのの選択肢に対応したもので
ある。具体的に見ると、まず図2の例では全4支持点の
うちの2つの支持点(揺動部材22の両側に設けられた
2つの支持部21)の一方が上がれば他方がそれに応じ
て下がるような相補的上下機構(シーソー機構)とし、
これら2つの支持部21のペアに対してひとつの揺動自
由度を与えている。
【0040】この場合には、上記(A)式において、N
=4,ΔN=1である場合に相当し、これによって上記
2つの支持部21のペアによる支持位置に対して1つの
自由度が付加される。その結果、この2つの支持部21
のペアは(基板との接触点としては2点を持ちつつも)
実質的に1つの支持点と同じ基板位置規制機能を有す
る。
【0041】また、図5の例では支持部21のペアごと
に揺動自由度を持たせることによって計3個の自由度を
付加し、それによって3点支持と等価な必要十分性を持
った基板支持機能を確保している。この場合には、上記
(A)式において、N=6,ΔN=3となっている場合
に相当する。
【0042】また、N=5,ΔN=2の場合は、図2の
第1支持ブロック20aと類似の支持ブロックを2つ
と、例えば基板を接触支持して基板の温度測定を行う接
触式温度センサを保持した支持ブロックを1つ設ければ
よい。
【0043】ところで、(A)式に従えば、上記数N,
ΔNについてもっと大きな値の組合せも考えられる。た
とえば(N=8,ΔN=5)や(N=10,ΔN=7)
などであってもよい。しかしながら、支持点の数Nが7
以上であると付加自由度の件数ΔNも4以上となり、支
持点のペアについての相対位置自由度だけではこれを実
現できない。
【0044】たとえば、N=8,ΔN=5の場合は、第
1〜第8の支持点のうち、第1組(第1と第2の支持
点)、第2組(第3と第4の支持点)、第3組(第5と
第6の支持点)、第4組(第7と第8の支持点)、とい
う4つのペアのそれぞれに揺動自由度を与えても、それ
だけではΔN=5には足りず、3つ以上の支持点の相対
関係に自由度を与えるなどの高次の条件を与える必要が
ある。
【0045】より一般的に解析すれば、支持点の総数N
に対して、支持点のペアの数は最大でも[N/2]であ
るため([ ]は引数の値を超えない最大の整数)、
【0046】
【数2】
【0047】でなければ、支持点のペアについての揺動
だけで所要数の付加自由度を与えることができない。
【0048】この式(B)を書き換えると、 N=偶数のとき:
【0049】
【数3】
【0050】N=奇数のとき:
【0051】
【数4】
【0052】であり、これらに(A)式を代入すれば、 N=偶数のとき:
【0053】
【数5】
【0054】つまり、
【0055】
【数6】
【0056】N=奇数のとき:
【0057】
【数7】
【0058】つまり、
【0059】
【数8】
【0060】となり、これらを総合すると、
【0061】
【数9】
【0062】という条件が理論的に導出される。
【0063】これによって、支持点のペアごとの揺動自
由度だけで所要数の相互条件を得ることができるNの最
大数は「6」であることがわかる。
【0064】したがって、上記の選択肢は、N=4,
5,6の場合のみ実現可能であることがわかる。
【0065】一方、上記の選択肢の場合には種々の態
様が考えられ、Nの値にも上限はない。このような3以
上の支持点の相対位置関係に自由度を与える機構を実現
するいことはは可能であるが、それら3つ以上の支持点
が同一平面上にあるようにしなければならないなどの余
分の条件を考慮しなければならない。このため、構造は
かなり複雑になってコストアップや装置のメンテナンス
性の低下などの問題が生じる。
【0066】これに対して上記のようにN=4,5,
6の場合には2つの支持点のペアごとの揺動自由度だけ
で必要十分な基板支持機能を実現可能であり、この意味
においてN=4,5,6の条件は格別の技術的意義を有
するものである。
【0067】以上、この発明の原理について説明してき
たが、図2および図5に示される支持手段2はこの原理
に基づいて構成されたものであり、その結果、4以上
(6以下)の支持部21による基板9の支持が実現され
ている。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明では、支持点のペアを揺動アーム上に配置することに
より、半導体基板を4以上6以下の支持点において安定
して支持することができ、3つの支持点により支持する
場合に比べて支持点数が増えることにより支持点間の距
離が小さくなり、半導体基板と支持点との接触により生
じる応力が低減され、スリップラインなどの結晶欠陥の
発生を防止することができる。
【0069】また、請求項2および3記載の発明では、
支持ブロックに揺動部材を設けることにより、揺動部材
上の支持部の位置が基板の表面に沿って調整されるの
で、4以上6以下の支持部により安定して支持されるこ
ととなる。その結果、請求項1記載の発明の効果と同
様、基板に生じる応力が低減され、スリップラインなど
の結晶欠陥の発生を防止することができる。
【0070】また、請求項4記載の発明では、揺動部材
が基板にほぼ平行な軸を中心に揺動可能とされているた
め、4つ以上の支持部が基板表面に確実に接することが
でき、基板に生じる応力を低減されてスリップラインな
どの結晶欠陥の発生を防止することができる。
【0071】さらに、請求項5記載の発明では、少なく
とも2つの支持ブロックにおいて上下の位置の調整が可
能とされているので、半導体基板を水平に支持すること
ができる。これにより、各支持部にかかる基板の荷重を
さらに均等にすることができ、一層安定した処理を行う
ことができるとともに効果的に結晶欠陥の発生を防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】基板処理装置の断面図である。
【図2】支持手段の斜視図である。
【図3】揺動部材の取り付けを説明する図である。
【図4】位置調整手段を示す断面図である。
【図5】支持手段の斜視図である。
【図6】従来の支持手段の斜視図である。
【符号の説明】
1 基板処理装置 2 支持手段 9 基板 20a 第1支持ブロック 20b 第2支持ブロック 20c 第3支持ブロック 21 支持部 22 揺動部材 AP 調整ねじ J 軸

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板に加熱をともなう処理を施す
    基板処理装置において、 N個(N=4,5,6)の支持点で前記基板を支持する
    とともに、 前記N個の支持点のうち、ΔN組(ΔN=N−3)の支
    持点ペアのそれぞれが揺動アーム上に配置してあること
    を特徴とする基板処理装置。
  2. 【請求項2】 支持手段により支持される半導体基板に
    加熱をともなう処理を施す基板処理装置において、 前記支持手段が3つの支持ブロックから構成され、 前記3つの支持ブロックのうちの少なくとも1つの支持
    ブロックが、 前記半導体基板の自重により揺動する揺動部材、を有
    し、 前記揺動部材が、 前記揺動部材の揺動により前記半導体基板を接触支持す
    る2つの支持部、を有することを特徴とする基板処理装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の基板処理装置であって、 前記3つの支持ブロックのうち1または2の支持ブロッ
    クが前記揺動部材を有し、 他の支持ブロックが、 前記半導体基板を接触支持する1つの支持部、を有する
    ことを特徴とする基板処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項2または3記載の基板処理装置で
    あって、 前記揺動部材が、前記半導体基板を含む面にほぼ平行で
    あって前記2つの支持部の間を通る軸を中心に揺動可能
    であることを特徴とする基板処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項2ないし4のいずれかに記載の基
    板処理装置であって、 前記支持手段が、 前記3つの支持ブロックのうちの少なくとも2つの支持
    ブロックの位置を上下方向に調整する位置調整手段、を
    有することを特徴とする基板処理装置。
JP13175296A 1996-05-27 1996-05-27 基板処理装置 Abandoned JPH09321126A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001358191A (ja) * 2000-06-09 2001-12-26 Asm Japan Kk 半導体製造装置用の基板支持板
JP2002520808A (ja) * 1998-05-11 2002-07-09 シュテアク エルテーペー システムズ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 基板を熱処理するための方法および装置
JP2010123637A (ja) * 2008-11-17 2010-06-03 Sumco Corp ウェーハ熱処理装置

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