JP4664232B2 - 熱処理板の温度設定方法,プログラム,プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体及び熱処理板の温度設定装置 - Google Patents

熱処理板の温度設定方法,プログラム,プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体及び熱処理板の温度設定装置 Download PDF

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Description

本発明は,熱処理板の温度設定方法,プログラム,プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体及び熱処理板の温度設定装置に関する。
例えば半導体デバイスの製造におけるフォトリソグラフィー工程では,例えばウェハ上にレジスト液を塗布しレジスト膜を形成するレジスト塗布処理,レジスト膜を所定のパターンに露光する露光処理,露光後にレジスト膜内の化学反応を促進させる加熱処理(ポストエクスポージャーベーキング),露光されたレジスト膜を現像する現像処理などが順次行われ,この一連のウェハ処理によりウェハ上に所定のレジストパターンが形成される。
例えば上述のポストエクスポージャーベーキングなどの加熱処理は,通常加熱処理装置で行われている。加熱処理装置は,ウェハを載置して加熱する熱板を備えている。熱板には,例えば給電により発熱するヒータが内蔵されており,このヒータによる発熱により熱板は所定温度に調整されている。
例えば上述の加熱処理における熱処理温度は,最終的にウェハ上に形成されるレジストパターンの線幅に大きな影響を与える。そこで,加熱時のウェハ面内の温度を厳格に制御するために,上述の加熱処理装置の熱板は,複数の領域に分割され,各領域毎に独立したヒータが内蔵され,各領域毎に温度調整されている。
また,上記熱板の各領域の温度調整を,総て同じ設定温度で行うと,例えば各領域の熱抵抗などの相違により,熱板上のウェハ面内の温度がばらつき,この結果,最終的にレジストパターンの線幅がばらつくことが知られている。このため,熱板の各領域の設定温度は,温度補正(温度オフセット)され,この各領域の温度補正値は,ウェハの面内温度が均一になるように設定されていた(特許文献1参照)。
特開2001-143850号公報
しかしながら,従来のようにウェハの面内温度が揃うように温度補正値を設定しても,実際,十分にはレジストパターンの線幅が均一に形成されていなかった。このように,従来の熱板の温度設定方法では,レジストパターンの線幅の均一化に限界があった。
本発明は,かかる点に鑑みてなされたものであり,ウェハのレジストパターンの線幅などの最終的な基板の処理状態が基板面内でより均一になるように,熱板などの熱処理板の温度設定を行うことをその目的とする。
上記目的を達成するための本発明は,基板を載置して熱処理する熱処理板の温度設定方法であって,前記熱処理板は,複数の領域に区画され,当該領域毎に温度設定可能であり,さらに前記熱処理板の各領域毎に,熱処理板の面内温度を調整するための温度補正値が設定可能であり,前記熱処理を含み,フォトリソグラフィー工程において基板上にレジストパターンを形成する処理が終了した基板について基板面内のレジストパターンの線幅を測定する工程と,前記基板面内のレジストパターンの線幅の測定値に基づいて,そのレジストパターンの線幅の複数の面内傾向成分を表すゼルニケ多項式のゼルニケ係数を算出する工程と,前記複数の面内傾向成分を表すゼルニケ係数の変化量と温度補正値との相関を示す算出モデルを用いて,前記算出された複数のゼルニケ係数が零に近づくような熱処理板の各領域の温度補正値を算出する工程と,算出された各温度補正値により前記熱処理板の各領域の温度を設定する工程と,を有し,前記算出モデルは,前記熱処理板の各々の領域の温度を1℃上昇させた場合の前記複数の面内傾向成分の変動量をゼルニケ多項式のゼルニケ係数により表した行列式であって,前記面内傾向成分の数である行数と前記熱処理板の領域の数である列数を備えた行列式であることを特徴とする。なお,ここで「面内傾向成分」とは,レジストパターンの線幅の面内傾向を示す複数の成分である。
以上の実施の形態によれば,最終的な基板の処理状態からその面内傾向の複数の成分を表すゼルニケ係数を算出し,算出モデルを用いて,そのゼルニケ係数が零に近づくように熱処理板の各領域の温度補正値が算出され,その温度補正値により各領域の熱板温度が補正されるので,基板の処理状態の面内傾向が除去され,基板の処理状態を基板面内において均一にすることができる。また,ゼルニケ多項式のゼルニケ係数を用いているので,基板面内の処理状態を多数の面内傾向成分に分解し,熱処理板の温度設定により改善し得る面内傾向成分を的確に把握しその面内傾向成分を除去できるので,最終的な基板面内の処理状態の均一性を飛躍的に向上できる。
記熱処理は,露光処理後で現像処理前に行われる加熱処理であってもよい。
前記算出モデルは,レジスト液によって定まる係数成分とレジスト液以外の他の処理条件によって定まるモデル成分に分離されていてもよい。
前記モデル成分は,フォトリソグラフィー工程における露光処理条件によって定まる第1のモデル成分と,露光処理条件以外の処理条件によって定まる第2のモデル成分にさらに分離されていてもよい。
前記各領域の温度補正値は,少なくとも熱処理温度とレジスト液の種類の組み合わせにより定まる処理レシピ毎に設定されるようにしてもよい。
別の観点による本発明によれば,上記の熱処理板の温度設定方法を,コンピュータに実現させるためのプログラムが提供される。
別の観点による本発明によれば,上記熱処理板の温度設定方法をコンピュータに実現させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体が提供される。
さらに,別の観点による本発明は,基板を載置して熱処理する熱処理板の温度設定装置であって,前記熱処理板は,複数の領域に区画され,当該領域毎に温度設定可能であり,さらに前記熱処理板の各領域毎に,熱処理板の面内温度を調整するための温度補正値が設定可能であり,前記熱処理を含み,フォトリソグラフィー工程において基板上にレジストパターンを形成する処理が終了した基板についての基板面内のレジストパターンの線幅に基づいて,そのレジストパターンの線幅の複数の面内傾向成分を表すゼルニケ多項式のゼルニケ係数を算出し,前記複数の面内傾向成分を表すゼルニケ係数の変化量と温度補正値との相関を示す算出モデルを用いて,前記算出された複数のゼルニケ係数が零に近づくような熱処理板の各領域の温度補正値を算出し,前記算出された各温度補正値により前記熱処理板の各領域の温度を設定し,前記算出モデルは,前記熱処理板の各々の領域の温度を1℃上昇させた場合の前記複数の面内傾向成分の変動量をゼルニケ多項式のゼルニケ係数により表した行列式であって,前記面内傾向成分の数である行数と前記熱処理板の領域の数である列数を備えた行列式であることを特徴とする。
記熱処理は,露光処理後で現像処理前に行われる加熱処理であってもよい。
前記算出モデルは,レジスト液によって定まる係数成分とレジスト液以外の他の処理条件によって定まるモデル成分に分離されていてもよい。
前記モデル成分は,フォトリソグラフィー工程における露光処理条件によって定まる第1のモデル成分と,露光処理条件以外の処理条件によって定まる第2のモデル成分にさらに分離されていてもよい。
前記各領域の温度補正値は,少なくとも熱処理温度とレジスト液の種類の組み合わせにより定まる処理レシピ毎に設定されるようにしてもよい。
本発明によれば,最終的な基板の処理状態の基板面内の均一性が向上するので,歩留まりの向上が図られる。
以下,本発明の好ましい実施の形態について説明する。図1は,本実施の形態にかかる熱処理板の温度設定装置が備えられた塗布現像処理システム1の構成の概略を示す平面図であり,図2は,塗布現像処理システム1の正面図であり,図3は,塗布現像処理システム1の背面図である。
塗布現像処理システム1は,図1に示すように例えば25枚のウェハWをカセット単位で外部から塗布現像処理システム1に対して搬入出したり,カセットCに対してウェハWを搬入出したりするカセットステーション2と,フォトリソグラフィー工程の中で枚葉式に所定の処理を施す複数の各種処理装置を多段に配置している処理ステーション3と,この処理ステーション3に隣接して設けられている図示しない露光装置との間でウェハWの受け渡しをするインターフェイス部4とを一体に接続した構成を有している。
カセットステーション2には,カセット載置台5が設けられ,当該カセット載置台5は,複数のカセットUをX方向(図1中の上下方向)に一列に載置自在になっている。カセットステーション2には,搬送路6上をX方向に向かって移動可能なウェハ搬送体7が設けられている。ウェハ搬送体7は,カセットUに収容されたウェハWのウェハ配列方向(Z方向;鉛直方向)にも移動自在であり,X方向に配列された各カセットU内のウェハWに対して選択的にアクセスできる。
ウェハ搬送体7は,Z軸周りのθ方向に回転可能であり,後述する処理ステーション3側の第3の処理装置群G3に属する温調装置60やトランジション装置61に対してもアクセスできる。
カセットステーション2に隣接する処理ステーション3は,複数の処理装置が多段に配置された,例えば5つの処理装置群G1〜G5を備えている。処理ステーション3のX方向負方向(図1中の下方向)側には,カセットステーション2側から第1の処理装置群G1,第2の処理装置群G2が順に配置されている。処理ステーション3のX方向正方向(図1中の上方向)側には,カセットステーション2側から第3の処理装置群G3,第4の処理装置群G4及び第5の処理装置群G5が順に配置されている。第3の処理装置群G3と第4の処理装置群G4の間には,第1の搬送装置10が設けられている。第1の搬送装置10は,第1の処理装置群G1,第3の処理装置群G3及び第4の処理装置群G4内の各処理装置に選択的にアクセスしてウェハWを搬送できる。第4の処理装置群G4と第5の処理装置群G5の間には,第2の搬送装置11が設けられている。第2の搬送装置11は,第2の処理装置群G2,第4の処理装置群G4及び第5の処理装置群G5内の各処理装置に選択的にアクセスしてウェハWを搬送できる。
図2に示すように第1の処理装置群G1には,ウェハWに所定の液体を供給して処理を行う液処理装置,例えばウェハWにレジスト液を塗布するレジスト塗布装置20,21,22,露光処理時の光の反射を防止する反射防止膜を形成するボトムコーティング装置23,24が下から順に5段に重ねられている。第2の処理装置群G2には,液処理装置,例えばウェハWに現像液を供給して現像処理する現像処理装置30〜34が下から順に5段に重ねられている。また,第1の処理装置群G1及び第2の処理装置群G2の最下段には,各処理装置群G1,G2内の液処理装置に各種処理液を供給するためのケミカル室40,41がそれぞれ設けられている。
例えば図3に示すように第3の処理装置群G3には,温調装置60,ウェハWの受け渡しを行うためのトランジション装置61,精度の高い温度管理下でウェハWを温度調節する高精度温調装置62〜64及びウェハWを高温で加熱処理する高温度熱処理装置65〜68が下から順に9段に重ねられている。
第4の処理装置群G4では,例えば高精度温調装置70,レジスト塗布処理後のウェハWを加熱処理するプリベーキング装置71〜74及び現像処理後のウェハWを加熱処理するポストベーキング装置75〜79が下から順に10段に重ねられている。
第5の処理装置群G5では,ウェハWを熱処理する複数の熱処理装置,例えば高精度温調装置80〜83,露光後で現像前のウェハWの加熱処理を行う複数のポストエクスポージャーベーキング装置(以下「PEB装置」とする。)84〜89が下から順に10段に重ねられている。
図1に示すように第1の搬送装置10のX方向正方向側には,複数の処理装置が配置されており,例えば図3に示すようにウェハWを疎水化処理するためのアドヒージョン装置90,91,ウェハWを加熱する加熱装置92,93が下から順に4段に重ねられている。図1に示すように第2の搬送装置11のX方向正方向側には,例えばウェハWのエッジ部のみを選択的に露光する周辺露光装置94が配置されている。
インターフェイス部4には,例えば図1に示すようにX方向に向けて延びる搬送路100上を移動するウェハ搬送体101と,バッファカセット102が設けられている。ウェハ搬送体101は,上下移動可能でかつθ方向にも回転可能であり,インターフェイス部4に隣接した図示しない露光装置と,バッファカセット102及び第5の処理装置群G5に対してアクセスしてウェハWを搬送できる。
例えばカセットステーション2には,ウェハW上のレジストパターンの線幅を測定する線幅測定装置110が設けられている。線幅測定装置110は,例えば電子ビームをウェハWに照射し,ウェハW表面の画像を取得することによって,ウェハ面内のレジストパターンの線幅を測定できる。線幅測定装置110は,ウェハW面内の複数個所の線幅を測定できる。例えば線幅測定装置110は,図4に示すようにウェハWを複数に分割した各ウェハ領域W〜W毎に複数の測定点Qで線幅を測定できる。このウェハ領域W〜Wは,後述するPEB装置84の熱板140の各熱板領域R〜Rに対応している。
以上のように構成された塗布現像処理システム1では,例えば次のようなフォトリソグラフィー工程のウェハ処理が行われる。先ず,ウェハ搬送体7によって,カセット載置台5上のカセットUから未処理のウェハWが一枚ずつ取り出され,第3の処理装置群G3の温調装置60に搬送される。温調装置60に搬送されたウェハWは,所定温度に温度調節され,その後第1の搬送装置10によってボトムコーティング装置23に搬送され,反射防止膜が形成される。反射防止膜が形成されたウェハWは,第1の搬送装置10によって加熱装置92,高温度熱処理装置65,高精度温調装置70に順次搬送され,各装置で所定の処理が施される。その後ウェハWは,レジスト塗布装置20に搬送され,ウェハW上にレジスト膜が形成された後,第1の搬送装置10によってプリベーキング装置71に搬送されプリベーキングが施される。続いてウェハWは,第2の搬送装置11によって周辺露光装置94,高精度温調装置83に順次搬送されて,各装置において所定の処理が施される。その後,ウェハWは,インターフェイス部4のウェハ搬送体101によって図示しない露光装置に搬送され,露光される。露光処理の終了したウェハWは,ウェハ搬送体101によって例えばPEB装置84に搬送され,ポストエクスポージャーベーキングが施された後,第2の搬送装置11によって高精度温調装置81に搬送されて温度調節される。その後,現像処理装置30に搬送され,ウェハW上のレジスト膜が現像される。その後ウェハWは,第2の搬送装置11によってポストベーキング装置75に搬送されポストベーキングが施される。その後,ウェハWは,高精度温調装置63に搬送され温度調節される。そしてウェハWは,第1の搬送装置10によってトランジション装置61に搬送され,ウェハ搬送体7によってカセットUに戻されて,一連のウェハ処理であるフォトリソグラフィー工程が終了する。
次に,上述したPEB装置84の構成について説明する。PEB装置84は,図5及び図6に示すように筐体120内に,ウェハWを加熱処理する加熱部121と,ウェハWを冷却処理する冷却部122を備えている。
加熱部121は,図5に示すように上側に位置して上下動自在な蓋体130と,下側に位置してその蓋体130と一体となって処理室Sを形成する熱板収容部131を備えている。
蓋体130は,中心部に向かって次第に高くなる略円錐状の形態を有し,頂上部には,排気部130aが設けられている。処理室S内の雰囲気は,排気部130aから均一に排気される。
熱板収容部131の中央には,ウェハWを載置して加熱する熱処理板としての熱板140が設けられている。熱板140は,厚みのある略円盤形状を有している。
熱板140は,図7に示すように複数,例えば5つの熱板領域R,R,R,R,Rに区画されている。熱板140は,例えば平面から見て中心部に位置して円形の熱板領域Rと,その周囲を円弧状に4等分した熱板領域R〜Rに区画されている。
熱板140の各熱板領域R〜Rには,給電により発熱するヒータ141が個別に内蔵され,各熱板領域R〜R毎に加熱できる。各熱板領域R〜Rのヒータ141の発熱量は,例えば温度制御装置142により調整されている。温度制御装置142は,各ヒータ141の発熱量を調整して,各熱板領域R〜Rの温度を所定の設定温度に制御できる。温度制御装置142における温度設定は,例えば後述する温度設定装置190により行われる。
図5に示すように熱板140の下方には,ウェハWを下方から支持して昇降させるための第1の昇降ピン150が設けられている。第1の昇降ピン150は,昇降駆動機構151により上下動できる。熱板140の中央部付近には,熱板140を厚み方向に貫通する貫通孔152が形成されている。第1の昇降ピン150は,熱板140の下方から上昇して貫通孔152を通過し,熱板140の上方に突出してウェハWを支持できる。
熱板収容部131は,熱板140を収容して熱板140の外周部を保持する環状の保持部材160と,その保持部材160の外周を囲む略筒状のサポートリング161を有している。サポートリング161の上面には,処理室S内に向けて例えば不活性ガスを噴出する吹き出し口161aが形成されている。この吹き出し口161aから不活性ガスを噴出することにより,処理室S内をパージすることができる。また,サポートリング161の外方には,熱板収容部131の外周となる円筒状のケース162が設けられている。
加熱部121に隣接する冷却部122には,例えばウェハWを載置して冷却する冷却板170が設けられている。冷却板170は,例えば図6に示すように略方形の平板形状を有し,加熱部121側の端面が円弧状に湾曲している。図5に示すように冷却板170の内部には,例えばペルチェ素子などの冷却部材170aが内蔵されており,冷却板170を所定の設定温度に調整できる。
冷却板170は,加熱部121側に向かって延伸するレール171に取付けられている。冷却板170は,駆動部172によりレール171上を移動し,加熱部121側の熱板140の上方まで移動できる。
冷却板170には,例えば図6に示すようにX方向に沿った2本のスリット173が形成されている。スリット173は,冷却板170の加熱部121側の端面から冷却板170の中央部付近まで形成されている。このスリット173により,加熱部121側に移動した冷却板170と熱板140上に突出した第1の昇降ピン150との干渉が防止される。図5に示すように冷却部122内の冷却板170の下方には,第2の昇降ピン174が設けられている。第2の昇降ピン174は,昇降駆動部175によって昇降できる。第2の昇降ピン174は,冷却板170の下方から上昇してスリット173を通過し,冷却板170の上方に突出して,ウェハWを支持できる。
図6に示すように冷却板170を挟んだ筐体120の両側面には,ウェハWを搬入出するための搬入出口180が形成されている。
以上のように構成されたPEB装置84では,先ず,搬入出口180からウェハWが搬入され,冷却板170上に載置される。続いて冷却板170が移動して,ウェハWが熱板140の上方に移動される。第1の昇降ピン150によって,ウェハWが熱板140上に載置されて,ウェハWが加熱される。そして,所定時間経過後,ウェハWが再び熱板140から冷却板170に受け渡され冷却され,当該冷却板170から搬入出口180を通じてPEB装置84の外部に搬出されて一連の熱処理が終了する。
次に,上記PEB装置84の熱板140の温度設定を行う温度設定装置190の構成について説明する。例えば温度設定装置190は,例えばCPUやメモリなどを備えた汎用コンピュータにより構成され,例えば図5及び図7に示すように熱板140の温度制御装置142に接続されている。
温度設定装置190は,例えば図8に示すように各種プログラムを実行する演算部200と,例えば温度設定のための各種情報を入力する入力部201と,温度補正値を算出するための算出モデルMなどの各種情報を格納するデータ格納部202と,温度設定のための各種プログラムを格納するプログラム格納部203と,熱板140の温度設定を変更するために温度制御装置142と通信する通信部204などを備えている。
例えばプログラム格納部203には,例えばレジストパターンのウェハ面内の線幅測定値から,その測定線幅の複数の面内傾向成分を表すゼルニケ(Zernike)多項式のゼルニケ係数を算出するプログラムP1が記憶されている。上記面内傾向成分は,ウェハ面内の測定線幅の面内傾向を特定の複数の成分に分解したものである。
ここでゼルニケ多項式について説明を加えると,ゼルニケ多項式は,光学分野でよく使われる半径が1の単位円上の複素関数であり(実用的には実数関数として使用されている),極座標の引数(r,θ)を有する。このゼルニケ多項式は,光学分野では主としてレンズの収差成分を解析するために使用されており,波面収差をゼルニケ多項式を用いて分解することで,各々独立した波面,例えば山型,鞍型等の形状に基づく収差成分を知ることができる。
本実施の形態においては,ウェハ面内の多数点の線幅測定値をウェハ面上の高さ方向に現し,そのウェハ面内の線幅傾向を円形の波面として捉える。そしてゼルニケ多項式を用いて,その線幅のウェハ面内のばらつき傾向(面内傾向)を,例えば上下方向のZ方向のずれ成分,X方向傾き成分,Y方向傾き成分,凸状或いは凹状に湾曲する湾曲成分などの複数の面内傾向成分に分解し,その各面内傾向成分の大きさがゼルニケ係数Znとして表される。
各面内傾向成分を示すゼルニケ係数Znは,極座標の引数(r,θ)を用いて以下の式により表せられる。
Z1(1)
Z2(r・cosθ)
Z3(r・sinθ)
Z4(2r−1)
Z5(r・cos2θ)
Z6(r・sin2θ)
Z7((3r−2r)・cosθ)
Z8((3r−2r)・sinθ)
Z9(6r−6r+1)
Z10(r・cos3θ)
Z11(r・sin3θ)
Z12((4r−3r)・cos2θ)
Z13((4r−3r)・sin2θ)
Z14((10r−12r+3r)・cosθ)
Z15((10r−12r+3r)・sinθ)
Z16(20r−30r+12r−1)

このゼルニケ多項式を用いることにより,図9に示すようにウェハ面内の線幅測定値を,線幅の種々の面内傾向成分を示す複数のゼルニケ係数Znに近似して分解できる。例えばゼルニケ係数Z1はウェハ面内の線幅平均値(Z方向ずれ成分),ゼルニケ係数Z2はX方向傾き成分,ゼルニケ係数Z3はY方向の傾き成分,ゼルニケ係数Z4,Z9,Z16は湾曲成分を示す。
データ格納部202には,例えば算出モデルMが格納されている。算出モデルMは,例えばウェハ面内の線幅の各面内傾向成分の変動量(各ゼルニケ係数の変化量)ΔZと最適な温度補正値ΔTとの相関を示し,次の関係式(1)
ΔZ=M・ΔT (1)
を満たしている。この算出モデルMを用いて,ウェハ面内の測定線幅から算出されたゼルニケ係数Znから,温度補正値ΔTを算出できる。なお,線幅の各面内傾向成分を除去するには,各ゼルニケ係数Znが零になればよいので,ゼルニケ係数の変化量ΔZには,算出されたゼルニケ係数Zzに−1を掛けたものがゼルニケ係数の補正量として入力される。
具体的には,算出モデルMは,例えば図10に示すように特定条件のゼルニケ係数を用いて表されたn(面内傾向成分数)行×m(熱板領域数)列の行列式である。
算出モデルMは,熱板領域R〜Rの各々の温度を順に1℃上昇させ,その各場合のウェハ面内における線幅変動量を測定し,それらのウェハ面内の線幅変動量に応じたゼルニケ係数の変動量(面内傾向成分の変動量)を算出し,それらの単位温度変動あたりのゼルニケ係数の変動量を行列式の各要素Mi,j(1≦i≦n,1≦j≦m(本実施の形態ではm=5)として表したものである。なお,熱板領域の温度を1℃上昇させても変動しない面内傾向成分は,ゼルニケ係数の変動量が零になるので,それに対応する要素は零になる。
例えば算出モデルMの第1列のMi,1(i=1〜n)は,熱板140の熱板領域Rを1℃上昇させた場合の各ゼルニケ係数の変動量を上から順に並べたものになる。第2列のMi,2(i=1〜n)は,熱板140の熱板領域Rを1℃上昇させた場合の各ゼルニケ係数の変動量を上から順に並べたものになる。同様に第3列のMi,3(i=1〜n)は,熱板140の熱板領域Rを1℃上昇させた場合,第4列のMi,4(i=1〜n)は,熱板140の熱板領域Rを1℃上昇させた場合,第5列のMi,5(i=1〜n)は,熱板140の熱板領域Rを1℃上昇させた場合の各ゼルニケ係数の変動量を上から順に並べたものになる。
プログラム格納部203には,例えば図8に示すように算出モデルMの関係式(1)を用いて各熱板領域R〜Rの温度補正値ΔTを算出する算出プログラムP2や,算出された温度補正値ΔTに基づいて,温度制御装置142の既存の温度設定を変更する設定変更プログラムP3などが格納されている。なお,温度設定装置190による温度設定プロセスを実現するための各種プログラムは,コンピュータ読み取り可能なCDなどの記録媒体に記録されていたものであって,その記録媒体から温度設定装置190にインストールされたものであってもよい。
算出プログラムP2は,例えば線幅測定結果から求められたゼルニケ係数の補正量から,関係式(1)を用いて最適補正温度ΔTを算出できる。この際,補正温度ΔTは,関係式(1)の両辺に算出モデルMの逆行列M−1を掛けて,次式(2)
ΔT=M−1・ΔZ (2)
とすることにより,ゼルニケ係数の変化量ΔZから最適補正温度ΔTを算出できる。
次に,以上のように構成された温度設定装置190による温度設定プロセスについて説明する。図11は,かかる温度設定プロセスのフローを示す。
先ず,塗布現像処理システム1において一連のフォトリソグラフィー工程が行われたウェハWが線幅測定装置110に搬送され,ウェハW上のレジストパターンの線幅が測定される(図11の工程S1)。この際,ウェハ面内の複数の測定点Qの線幅が測定され,熱板140の各熱板領域R〜Rに対応する各ウェハ領域W〜Wの線幅が求められる。
続いて,線幅測定装置110における線幅測定の結果が温度設定装置190に出力される。温度設定装置190では,例えば各ウェハ領域W〜Wの線幅測定値,つまりウェハ面内の線幅測定値から,その複数の面内傾向成分を示すゼルニケ係数Znが算出される(図11の工程S2)。続いて,その算出されたゼルニケ係数Znの補正量ΔZ1〜ΔZn(ゼルニケ係数Zn×−1)が,図12に示すように関係式(1)のΔZに代入され,算出モデルMを用いて,各熱板領域R〜Rの最適温度補正値ΔT(ΔT〜ΔT)が算出される(図11の工程S3)。この計算により,例えば測定線幅によるゼルニケ係数Znが零になり,線幅の面内傾向成分がなくなるような温度補正値ΔT〜ΔTが算出される。
その後,各温度補正値ΔT〜ΔTの情報が通信部204から温度制御装置142に出力され,温度制御装置142における熱板140の各熱板領域R〜Rの温度補正値が変更され,新たな設定温度に設定される(図11の工程S4)。
なお,これらの温度設定プロセスは,例えば温度設定装置190のプログラム格納部203に格納された各種プログラムを実行することにより実現される。
以上の実施の形態によれば,塗布現像処理システム1の一連のウェハ処理により形成されたウェハ面内の線幅が測定され,そのウェハ面内の線幅測定値からその各面内傾向成分を示す複数のゼルニケ係数Znが算出された。そして,ゼルニケ係数の変化量ΔZと温度補正値ΔTとの相関を示す算出モデルMを用いて,線幅測定値から算出された前記ゼルニケ係数Znが零になるような各熱板領域R〜Rの温度補正値ΔTが算出され,その温度補正値ΔTにより熱板140の温度設定が行われた。この場合,最終的な線幅の面内ばらつきがなくなるように各熱板領域R1〜R5の温度補正が行われるので,レジストパターンの線幅をウェハ面内において均一に形成することができる。また,ゼルニケ多項式のゼルニケ係数を用いているので,ウェハ面内の線幅のばらつき傾向を多数の面内傾向成分に分解し,熱板140の温度設定により改善し得る面内傾向成分を的確に把握しその面内傾向成分を除去できるので,最終的なウェハ面内の線幅の均一性を飛躍的に向上できる。特にPEB装置84は,最終的な線幅に大きな影響を及ぼすので,PEB装置84の熱板140の温度をかかる方法により補正することの効果は非常に大きい。
以上の実施の形態における算出された各熱板領域R〜Rの温度補正値ΔTは,少なくともPEB装置84における熱処理温度とレジスト液の種類の組み合わせにより定まる処理レシピ毎に設定されるようにしてもよい。つまり,熱処理温度又はレジスト液の種類のいずれかが異なる処理レシピに対しては,異なる算出モデルMが用いられ,異なる温度補正値ΔTが設定されるようにしてもよい。例えば図13に示すように,加熱温度又はレジスト液が異なる処理レシピH(加熱温度T1,レジスト液B1),処理レシピI(加熱温度T1,レジスト液B2),処理レシピJ(加熱温度T2,レジスト液B1),処理レシピK(加熱温度T2,レジスト液B2)が設定されている場合,それらの各処理レシピH〜K毎に,算出モデルM,M,M,Mが設定され,各熱板領域R〜Rの温度補正値が算出され設定される。かかる場合,レジスト液が変更され,処理レシピが変更されても,当該処理レシピに応じた最適な温度でウェハWが熱処理されるので,レジストパターンの線幅のウェハ面内の均一性を確保できる。
以上の実施の形態で記載した算出モデルMは,例えば次の式(3)に示すようにレジスト液の種類に影響されるレジスト係数成分αと,レジスト液以外の他の処理条件に影響されるモデル成分Mtに分離するようにしてもよい。
ΔZ=αMt・ΔT (3)
ここでいうレジスト液以外の他の処理条件には,例えば処理温度,処理時間,処理装置の状態など線幅に影響を与えるものが含まれる。かかる場合,例えば処理レシピに従ってレジスト液の種類が変更される場合に,算出モデルMのうちのレジスト係数成分αのみを変更すれば足りる。また,例えば処理温度などのレジスト液以外の他の処理条件が変更される場合には,算出モデルMのモデル成分Mtのみを変更すれば足りる。このようにレジスト液の変更や処理温度の変更などに柔軟かつ迅速に対応できる。
さらに,モデル成分Mtは,次の式(4)に示すようにフォトリソグラフィー工程における露光処理条件に影響されるモデル成分Mt1と,露光処理条件以外の処理条件に影響されるモデル成分Mt2に分離するようにしてもよい。
ΔZ=αMt1・Mt2・ΔT (4)
ここでいう露光処理条件は,例えば露光量(ドーズ量,フォーカス量),露光装置の状態などの線幅に影響を与えるものであり,露光処理条件以外の処理条件は,例えばPEB装置における加熱処理の加熱時間,加熱温度,PEB装置の状態などの線幅に影響を与えるものである。かかる場合,例えば露光装置に不具合が発生した場合には,モデル成分Mt1のみを変更することにより,その不具合に対応できる。
以上,添付図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態について説明したが,本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載された思想の範疇内において,各種の変更例または修正例に相到し得ることは明らかであり,それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば上記実施の形態において,温度設定された熱板140は,5つの領域に分割されていたが,その数は任意に選択できる。また,熱板140の分割領域の形状も任意に選択できる。
上記実施の形態では,ウェハ面内の線幅に基づいて,PEB装置84の熱板140の温度設定を行う例であったが,プリベーキング装置やポストベーキング装置などにある他の熱処理を行う熱板の温度設定や,ウェハWを冷却する冷却処理装置の冷却板の温度設定を行う場合にも本発明は適用できる。また,以上の実施の形態では,ウェハ面内の線幅が均一になるように熱板の温度設定を行っていたが,ウェハ面内の線幅以外の他の処理状態,例えばレジストパターンの溝の側壁の角度(サイドウォールアングル)やレジストパターンの膜厚がウェハ面内で均一になるようにPEB装置,プリベーキング装置,ポストベーキング装置などの熱処理板の温度設定を行うようにしてもよい。さらに,以上の実施の形態では,フォトリソグラフィー工程後であって,エッチング工程前のパターンの線幅が均一になるように熱板の温度設定を行っていたが,エッチング工程後のパターンの線幅やサイドウォールアングルが均一になるように各熱処理板の温度設定を行ってもよい。さらに,本発明は,ウェハ以外の例えばFPD(フラットパネルディスプレイ),フォトマスク用のマスクレチクルなどの他の基板を熱処理する熱処理板の温度設定にも適用できる。
本発明は,基板を載置して熱処理する熱処理板の温度設定を行う際に有用である。
塗布現像処理システムの構成の概略を示す平面図である。 図1の塗布現像処理システムの正面図である。 図1の塗布現像処理システムの背面図である。 ウェハ面内の線幅の測定点を示す説明図である。 PEB装置の構成の概略を示す縦断面の説明図である。 PEB装置の構成の概略を示す横断面の説明図である。 PEB装置の熱板の構成を示す平面図である。 温度設定装置の構成を示すブロック図である。 線幅測定値をゼルニケ多項式により複数の面内傾向成分に分解した様子を示す模式図である。 算出モデルの一例を示す行列式である。 温度設定プロセスを示すフロー図である。 各ゼルニケ係数の調整量と温度補正値を代入した算出モデルの関係式である。 算出モデルと温度補正値を処理レシピ毎に設定する場合の温度補正テーブルを示す表である。
符号の説明
1 塗布現像処理システム
84 PEB装置
110 線幅測定装置
140 熱板
142 温度制御装置
190 温度設定装置
〜R 熱板領域
〜W ウェハ領域
M 算出モデル
Zn ゼルニケ係数
W ウェハ

Claims (12)

  1. 基板を載置して熱処理する熱処理板の温度設定方法であって,
    前記熱処理板は,複数の領域に区画され,当該領域毎に温度設定可能であり,
    さらに前記熱処理板の各領域毎に,熱処理板の面内温度を調整するための温度補正値が設定可能であり,
    前記熱処理を含み,フォトリソグラフィー工程において基板上にレジストパターンを形成する処理が終了した基板について基板面内のレジストパターンの線幅を測定する工程と,
    前記基板面内のレジストパターンの線幅の測定値に基づいて,そのレジストパターンの線幅の複数の面内傾向成分を表すゼルニケ多項式のゼルニケ係数を算出する工程と,
    前記複数の面内傾向成分を表すゼルニケ係数の変化量と温度補正値との相関を示す算出モデルを用いて,前記算出された複数のゼルニケ係数が零に近づくような熱処理板の各領域の温度補正値を算出する工程と,
    算出された各温度補正値により前記熱処理板の各領域の温度を設定する工程と,を有し,
    前記算出モデルは,前記熱処理板の各々の領域の温度を1℃上昇させた場合の前記複数の面内傾向成分の変動量をゼルニケ多項式のゼルニケ係数により表した行列式であって,前記面内傾向成分の数である行数と前記熱処理板の領域の数である列数を備えた行列式であることを特徴とする,熱処理板の温度設定方法。
  2. 前記熱処理は,露光処理後で現像処理前に行われる加熱処理であることを特徴とする,請求項1に記載の熱処理板の温度設定方法。
  3. 前記算出モデルは,レジスト液によって定まる係数成分とレジスト液以外の他の処理条件によって定まるモデル成分に分離されていることを特徴とする,請求項1又は2に記載の熱処理板の温度設定方法。
  4. 前記モデル成分は,フォトリソグラフィー工程における露光処理条件によって定まる第1のモデル成分と,露光処理条件以外の処理条件によって定まる第2のモデル成分にさらに分離されていることを特徴とする,請求項3に記載の熱処理板の温度設定方法。
  5. 前記各領域の温度補正値は,少なくとも熱処理温度とレジスト液の種類の組み合わせにより定まる処理レシピ毎に設定されることを特徴とする,請求項1〜4のいずれかに記載の熱処理板の温度設定方法。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の熱処理板の温度設定方法を,コンピュータに実現させるためのプログラム。
  7. 請求項1〜5のいずれかに記載の熱処理板の温度設定方法をコンピュータに実現させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  8. 基板を載置して熱処理する熱処理板の温度設定装置であって,
    前記熱処理板は,複数の領域に区画され,当該領域毎に温度設定可能であり,
    さらに前記熱処理板の各領域毎に,熱処理板の面内温度を調整するための温度補正値が設定可能であり,
    前記熱処理を含み,フォトリソグラフィー工程において基板上にレジストパターンを形成する処理が終了した基板についての基板面内のレジストパターンの線幅に基づいて,そのレジストパターンの線幅の複数の面内傾向成分を表すゼルニケ多項式のゼルニケ係数を算出し,前記複数の面内傾向成分を表すゼルニケ係数の変化量と温度補正値との相関を示す算出モデルを用いて,前記算出された複数のゼルニケ係数が零に近づくような熱処理板の各領域の温度補正値を算出し,前記算出された各温度補正値により前記熱処理板の各領域の温度を設定し,
    前記算出モデルは,前記熱処理板の各々の領域の温度を1℃上昇させた場合の前記複数の面内傾向成分の変動量をゼルニケ多項式のゼルニケ係数により表した行列式であって,前記面内傾向成分の数である行数と前記熱処理板の領域の数である列数を備えた行列式であることを特徴とする,熱処理板の温度設定装置。
  9. 前記熱処理は,露光処理後で現像処理前に行われる加熱処理であることを特徴とする,請求項8に記載の熱処理板の温度設定装置。
  10. 前記算出モデルは,レジスト液によって定まる係数成分とレジスト液以外の他の処理条件によって定まるモデル成分に分離されていることを特徴とする,請求項8又は9に記載の熱処理板の温度設定装置。
  11. 前記モデル成分は,フォトリソグラフィー工程における露光処理条件によって定まる第1のモデル成分と,露光処理条件以外の処理条件によって定まる第2のモデル成分にさらに分離されていることを特徴とする,請求項10に記載の熱処理板の温度設定装置。
  12. 前記各領域の温度補正値は,少なくとも熱処理温度とレジスト液の種類の組み合わせにより定まる処理レシピ毎に設定されることを特徴とする,請求項8〜11のいずれかに記載の熱処理板の温度設定装置。
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